殺人鬼「異世界に召喚された」(22)

町民「」グサッグサッグサッ

殺人鬼「殺せる……!! さあ、殺せ、殺せ、殺せ!!」

子供「よくも、よくも……。よくもぉーーーーーーー!!!」バッ

殺人鬼「おっと」ヒョイ

子供「は、早―――」

殺人鬼「んだァ? オメェ遅せえな!!!」

子供「わ、わぁぁあああああああああああああああ!!!!」

ズシャ!!

子供「」バタッ

殺人鬼「殺人は楽しめる。しかし手ごたえが無い奴等ばかりで退屈……!」

キュイン

殺人鬼「あ?」

殺人鬼は謎の光に包まれて、この瞬間にこの世界から消えた

……


殺人鬼が目覚めた場所は異世界だった。

一人の少女と老齢の高貴な男。鎧を着たファンタジーみたいな騎士と多くの人がいる

どうやら、自分はこの場所に招かれたらしい

殺人鬼「んだァ? ここは?」

王様「よくやったぞ姫。勇者召喚は成功だ!」

姫「はいお父様!」

メイド「あの古文の勇者召喚をやってみせたなんてすごいです。姫様」

殺人鬼「なァに、俺をほったらかしにして話してんだァ?」

姫「な、何ですか。この殺気!?」

殺人鬼「おーい、さっきから言ってるけどなァ。ここはどこだと」

王様「この男の尋常じゃない殺気、ば、化け物だ……!」

姫「ご、ごめんなさい……。こ、ここはローファシア王国です!」

殺人鬼「ローファシア王国だァ? ここは日本じゃねーのかよ」

姫「日本? それって、何ですか?」キョトン

殺人鬼「てめーらが知らねー、となるとここは異世界のよーだなァ!!」

殺人鬼「きゃははははあああああああああ!!!!! ならまあいいか! ここで俺は殺人が出来ればそれでいいしなァ?」

王様「こ、こいつの殺気が膨れ上がって来ておる! このままではまずい! 早く、奴を取り押さえろ!」バッ

兵士「はっ!!!」ダッ

殺人鬼「まずはお前らが相手してくれるのかァ?」ドヤァ

殺人鬼「ひゃふぁああああああああああああああ!!!!」ビュン

兵士A「こ、こいつ早い!!」ズシャ

兵士B「何なんだコイツは!」ズバァ

殺人鬼「一匹目、二匹目かァ。つまんねーなァ」

兵士C「こ、このお!!」

殺人鬼「遅せえ!」バッ

兵士C「ぎゃあああああああああああ!!!」ズシャ

王様「我が精鋭兵士3人がいともアッサリと……!」

姫「な、なんですかこの人……!」

殺人鬼「おいおい、次は誰が相手してくれるんだー?」ジャキ

王様(まてよ、ならコイツを魔王討伐へと誘導しちゃえば……!)

王様「まあ、待ちたまえ」

殺人鬼「んだァ?」

姫「お父様、危険です!」

王様「魔王って奴は我々よりもとんでもない力を持っておる。もしかすればコイツがお前の相手をしてくれるかも知れんぞ……!」

殺人鬼「ほう、魔王なァ?」

王様「どうだ? 魔王討伐に興味があるのなら、魔王城まで案内させよう……」

殺人鬼「興味があるけどよ……」

王様「そうかなら―――」

殺人鬼「お前ら殺しておこう! ひゃふぁあああああああああああああ!!!!」ズバァ

王様「」バタッ

姫「きゃ、きゃああああああああああああああ!!! お父様ぁあああああああああ!!!!!!!」

殺人鬼「いともあっさりと死んだなぁ?」ククッ

騎士団長「姫、ご無事ですか!!」ダダッ

兵士「」ザザッ

姫「ええ、それよりお父様が殺されてしまって……!」

騎士団長「なんと……!」

殺人鬼「今度はお前らが相手かァ? さっきの奴等よりは相手になれればいいけどよぉ?」

騎士団長「お前の様な人殺しは放っては置けん! 覚悟するがいい!」バッ

騎士団長「兵士共、この男を取り囲め!」

兵士「はっ!!」ザザザッ

殺人鬼「だから遅せえって」チャキッ

兵士D「ぐあっ!」ズザァ

兵士E「ぐぼぁ!」ズボァ

騎士団長「は、早すぎる……! なんだコイツ、化け物か……!!」

殺人鬼「オラァ、オラァ、オラァ!!!」ズバァズシャ

騎士団長「姫。この男は危険です! すぐに逃げてください!」

姫「そうは、行きません! 勇者召喚にこの様な男を召喚してしまったのは私の責任です! 私も戦います!」

兵士達「」ザァ

殺人鬼「なんだァ、コイツ等も歯ごたえねえな」

騎士団長「姫様は一度言ったら聞きませんね。仕方ありません。ですが、無茶はしないでください!!」ダッ

殺人鬼「さっきの奴等よりは強そうだなァ。お前」ククッ

騎士団長「姫様には指一本触れさせんぞ!」

殺人鬼「殺したい! 殺しまくりたい!! あひゃあああああああああああああああ!!!!」ダダッ

キンッキンッキンッ

騎士団長「クッ、この男、速くて強い……! 攻撃がなかなかやまない!」

殺人鬼「さっきまでの威勢はどうしたんだァ?」

騎士団長「舐めるな! 光の剣よ! コイツの目を封じろ!」ピカァ

殺人鬼「!」

姫「ひゃ!」

殺人鬼「目が見えねえな」

殺人鬼「……」

騎士団長(今だ!!)ヒュン

騎士団長「!!」ズシャァ

騎士団長(ぐぅ……! どう言う事だ! 奴の目はこの光の剣で確かに封じたはず!)

殺人鬼「お前、散らばってる死体と同様につまんねえな」

騎士団長(……いや、そんなことはない! ここで終わりだ!)バッ

殺人鬼「おらよ」ギュ

騎士団長「なっ、素手で剣を掴んだだと!」

殺人鬼「確実にみぃつけたぁ! ひゃふぁああああああああああ!!!」

ズシャ!

騎士団長「」ドサッ

姫「騎士団長までも簡単に……!」ヒッ

殺人鬼「骨があると思えば……! 次はお前しかいねえよなァ?」ドヤァ

今日はここまでにします

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