魔王「まだLV1の勇者の情報を手に入れたから>>2する」(34)

魔王「さて。安価は……」

魔王「ふむ。『嫁に』するか……」

魔王「……嫁?」

魔王「…………」

魔王「嫁だと?」

魔王「…………」

魔王「なるほど。勇者は女だったか……」

魔王「ふむ。悪くない提案だ」

魔王「今ならば確実に、勇者を倒し人間の国を滅ぼせるのだが……」

魔王「…………」

魔王「まぁ、よいであろう」

魔王「魔族と人間との、友好の証になるかもしれんし」

魔王「争うだけが能でもない」

魔王「勇者を私の嫁にしようではないか」

魔王「さて、それでは……」

魔王「…………」

魔王「……まずは、嫁を捕まえねば始まらぬか」

魔王「ふむ。勇者の村は、あまり遠くではない……」

魔王「これならば、日帰りも出来るだろう」

魔王「特に問題は無いな」

魔王「……よし。行くか」

…………
……

──勇者の村の近く──

女勇者「あっ、スライムだ」

スライム「ピキッ?」

女勇者「えーと……」

スライム「ぼっ、ぼくは、わるいスライムじゃないよぅ……ぷるぷる」

女勇者「えっ? そうなの?」

スライム「うん。そうだよ……ぷるぷる」

女勇者「そうなんだ……。 ごめんね、脅かしちゃって」

スライム「ピキ?」

女勇者「えへへっ」

スライム「……ぼくを、みのがしてくれるの? ぷるぷる」

女勇者「うん。君は悪い子じゃないんでしょ」

スライム「うん。ありがとう、女勇者さん」

女勇者「えへへ。あんまり村に近づいたら危ないから、気をつけてね」

スライム「うん。もう村には近よらないよ……ぷるぷる」

…………
……

魔王「ほぅ。あれが我が妻になる女か……」

魔王「…………」

魔王「……ふむ。少し幼い気もするが悪くない」

魔王「弱いスライムを見逃した所も気に入った」

魔王「…………」

魔王「よし、それでは……」

魔王「……女勇者を捕獲して、城に連れ帰るとするか」

魔王「……おい。そこの女勇者よ」

女勇者「えっ?」

魔王「ふふふふふっ」

女勇者「えっと……。あなたは?」

スライム「ぴっ!? ピキキキキッ!?」

女勇者「えっ? どうしたの? スライムちゃん……」

スライム「まままままっ!? 魔王さまーっ!?」

魔王「うむ。いかにも……」

女勇者「……え? まお……う……?」

魔王「>>12

a お初にお目にかかるな女勇者。そう、私は魔王だ

b いじめないで。僕は悪い魔王じゃないよ。ぷるぷる

c 突然だが私の嫁になれ。女勇者よ

d その他



ついでに魔王の性別 >>14





魔王「突然だが私の嫁になれ。女勇者よ」

女勇者「え? 嫁に……」

魔王「うむ。そうだ」

女勇者「えっと……。あの……」

魔王「先に言っておくが、お前に拒否権は無い」

女勇者「いえ……。あっ、あのですね?」

スライム「……ぷるぷる……ぷるぷる……」

女勇者「あの……。失礼ですが……」

魔王「なんだ? 女勇者」

女勇者「わたしには、あなたが女性に見えるのですが……」

魔王「うむ。私は女だ」

女勇者「…………」

魔王「何か問題でもあるのか?」

女勇者「いえ……あの……」

スライム「魔王さま……きんだんです……ぷるぷる……ぷるぷる……」

女勇者「あの……女の子どうしの結婚は……えっと……」

魔王「問題あるまい。私はお前が気に入っているぞ」

女勇者「気に入ってるって……。そんな、初対面じゃないですか」

魔王「うむ。初対面でお前が気に入った。実に喜ばしい事ではないか」

女勇者「……それは……。ありがとうございます……」

魔王「うむ」

女勇者「でもですね」

魔王「どうした。私では不服なのか? 女勇者」

女勇者「いえ、不服とかじゃ……えーと……あの……」

スライム「ぷるぷる……わくわく……ぷるぷる……」

女勇者「えっと。私は、あなたの事をよく知りませんし……」

魔王「結婚してから知ればよい」

女勇者「無茶ですよ。そんなの」

魔王「ふむ。めんどくさいのう……」

女勇者「あの。まずは、お友だちから始めるのが……」

魔王「だめだ。めんどくさい」

女勇者「そんな……」

スライム「ぷるぷる……でも玉の輿ですよ? 女勇者さん。ぷるぷる」

女勇者「え? 玉の輿?」

スライム「はい。ぷるぷる」

女勇者「あの。もしかして、お知り合い?」

スライム「魔物達なら、みんな知ってますよ。ぷるぷる」

女勇者「魔物たちなら?」

魔王「うむ。そうだろうな」

女勇者「……?」

スライム「だって、このお方は、僕たちの王様ですよ。ぷるぷる」

女勇者「えっ? 王様?」

魔王「うむ。私は魔物達の王。すなわち魔王だ。よろしく頼むぞ、我が妻になる女」

女勇者「……魔物の王……まおう……まっ、魔王?」

魔王「うむ。魔王だ」

女勇者「そっ、それって、性別以上の大問題じゃないですか!」

魔王「む?」

女勇者「わっ、私は、これでも勇者なんですよ」

魔王「うむ、もちろん知っておる。お前はlv1の女勇者だ」

女勇者「れっ、レベルの事はどうでもいいんです!」

魔王「恥じる事はない。私が一生守ってやる。お前が強くなる必要は無い」

女勇者「そっ、そうじゃなくて….…」

魔王「何が言いたい?」

女勇者「勇者が魔王のお嫁さんになるなんて、おかしいじゃないですか!」

魔王「別におかしくあるまい」

女勇者「おかしいです!」

魔王「別にかまわんだろう? 愛さえあれば」

女勇者「あっ、愛って……」

スライム「ピキィ……あい……ぷるぷる……」

魔王「ふむ。お前はどう思う? スライム」

スライム「ピキ?」

女勇者「え?」

魔王「許すぞ。お前の意見を聞かせろ」

スライム「はっ、はい! ぷるぷる……。 ぼくは……」

スライム「>>26

愛さえあれば良いじゃない!

スライム「愛さえあれば良いじゃない! ぷるぷる」

女勇者「スライムさん!?」

魔王「ほらみろ。これで決まりだ」

女勇者「えっ?」

魔王「もう言い逃れは出来んぞ」

女勇者「そっ! そんな!」

魔王「女勇者は私の嫁になるのだ!」

スライム「もぅ。魔王さまってばぁ。ぷるぷる」

魔王「さて、それでは……」

女勇者「へ?」

魔王「さっそく城に案内しよう。女勇者よ」

女勇者「あっ、あの?」

スライム「魔王さま。女勇者さん。どうかお幸せに。ぷるぷる」

魔王「うむ。ありがとう」

女勇者「あの……。私はまだ……」

魔王「ふはははは」

女勇者「きゃーっ! ひとさらいー」

スライム「おたっしゃでー。ぷるぷる」

こうして女勇者は魔王にさらわれてしまった。
この時、誰もがこう思った。

勇者なきこの世界は、すぐに魔王に滅ぼされてしまうだろうと。

しかし人々の不安をよそに、この後、魔王が人間の国を攻める事は一度も無かった

そして魔王は女勇者を妻として充実した日々を過ごし、
魔王に拉致された女勇者も、なんやかんやで、そこそこ幸せに生きたそうだ。

おわり

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