絵里「smile」 (27)
微鬱
のぞえり
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なんだかんだと言われても。
私は幽霊とか未確認生物は信じない人で、最近話題になってる未確認生物スマイルについて熱弁してる花陽を他所に今日のご飯は何だろうって考えていた。
大体、未確認生物なんて未確認って言ってしまってるのにいるわけないじゃない。
ちゃんと確かめて私の脳が幽霊はいるって認識すれば話は別だけど、私は生まれてこの方、幽霊なんて物は見た事も無い。
勿論、未確認も。
だから、何でこんなに花陽が熱く語っているのか理解が出来ない。
そんな事より、ダンスのレッスンとかに熱くなればいいのに。
花陽「スマイルはいるよ!」
真姫「いるわけないじゃない」
スマイル。
それは最近この町に出没するようになった未確認生物で詳しくは知らない。
いや、今花陽が詳しく話してるのを聞き流しているけど、見たら自殺をしてしまうらしい。
穂乃果「私はいると思うなー。最近の自殺のニュース多いもん」
にこ「えーあれがそのスマイルって未確認生物の仕業だと思ってるの?」
花陽「うん!私はそう思うよ」
凛「凛もかよちんと一緒だよー?」
海未「そんなのありえません!」
絵里「ね。私も海未と同じよ」
花陽「で、でも・・・それだと最近の自殺者が多いのは説明が・・・」
確かに最近妙に自殺者が多い。
それも、おかしな死に方ばかりだ。
そのせいで最近この町も悪い方向で有名になり、この前なんか呪われた町だなんてネットに書かれていたのを思い出して腹が立ってきた。
希「私はいると思うなー」
絵里「え、希信じてるの?」
希「うん、勿論やん?ほらうち色々な物見てきたし」
花陽「じ、じゃあスマイルは?」
希「見たらうちここにおらへんよー?」
絵里「噂通りならね」
ことり「でも、亡くなった人達の死に方ちょっと怖いよね・・・」
確かにかなり猟奇的な死に方だ。
もし仮に私が自殺をするんならあんな死に方偉ばない。
三ヶ月前。
始めての自殺者のニュースが出た時、この町はその話題で持ちっきりだった。
自らを地面に埋めて亡くなったらしい。
地面から下の体はまるで何者かに削り取られたように綺麗に無くなっており。
他殺の可能性が考えられたが警察はそれはないと考えているらしい。
他殺じゃなかったらなんなんだって話になるけど・・・。
二件目は集団自殺。
歩いていた若者5人がいきなり空に舞い上がりそしてそのまま落ちて亡くなった。
これは目撃者の話なので、嘘を付いたか本当かのどちらかだ。
三件目は草野球をしていた男性。
バットを振ると同時に体を大きく捻れ、そのまま亡くなった。
これは、多数の目撃者もおり信憑性もある。
動画も公開されていて、この動画がきっかけでこの町は呪いの町だなんて言われるようになった。
ここは異常だと。
そして、この異常な自殺者達は必ずメッセージを残している。
一件目は、この地は偽物。
二件目は、神を探して来ます。
三件目は、私も壊れる。
これらのメッセージが書いてあった。
そして、急に出て来て話題になったスマイル。
見たら自殺してしまうと言う噂。
きっとこれには凄く大きな事件が絡んでいて警察がそれをもみ消そうと必死になって動いている。
そう、考えてしまう。
真姫「でも、おかしいと思わない?一件目の自殺は明らかに他殺だし」
穂乃果「あー!それ私も思ってた!雪歩もそうなんじゃ無いかって言ってたもん。これは大きな陰謀だって!」
花陽「だからスマイルを見たんですよ!じゃないと説明付きません!」
凛「よーし。こうなったらみんなでスマイルを捕まえて自殺者救うにゃー!」
ことり「それはダメだよ。だって見たら自殺してしまうんでしょ?」
にこ「でも、仮にスマイルがいるとしてそれを私達が捕まえたらー?」
穂乃果「おぉー!テレビで私達を宣伝できる!」
にこ「あぁー!化粧道具今日持ってきてない!」
凛「しても変わらないにゃー」
にこ「はぁぁ?」
海未「ごほんっ!」
海未の咳払いに二人は肩がビクッと跳ね上がる。
海未「もしスマイルがいるとしたらそれは危険すぎます!いいですか?絶対に探したらダメですよ?」
穂乃果「でもテレビでれるよ!」
海未「いいですか!?」
はーーーい。と穂乃果は渋々納得をしてその後、私達はそれぞれ帰って行った。
絵里「はぁー今日は何だか変な話で盛り上がってたわね」
希「そうやねーうちは中々楽しめたけど?怖い話好きやし」
絵里「私は嫌い。怖いとかそう言う理由じゃなくて幽霊とかいないもの」
希「またまたぁーほんとは怖いんやろー?」
絵里「怖く無いわよ!もう!」
希「ビビってるえりち。ビビるえりち。ビビチー」
絵里「変なあだ名付けないでよもう全く!」
希「えりち、大好き」
絵里「な、何よ急に・・・」
希「うん?何が?」
絵里「え・・・?な、何もないわよ」
時々、希は不意にこう言う事を言うようになった。
私をからかって遊んでるんだろうけど、照れるからやめて欲しい。
希「うーん今日も風が気持ちいい」
絵里「そうね。寒くなって来たけど心地いい風よね」
希の二本に束ねた髪が風に揺られ、羽のように舞い。
このまま、何処か遠くに行ってしまいそうで怖くなったから手を握る。
希「ん?えりちどうしたん?」
絵里「いや、ほら!寒いし!希って体温高いじゃない?」
希「まぁええけどー?」
柔らかな感触を確かに感じて希が遠くに行きっこないと確信した。
Chapter1
花陽「あむっ。もぐもぐ」
とりあえず、これとこれとこれ。
冷蔵庫にある物を片っ端から食べると今度は先程炊いたご飯に手を出す。
花陽「はぁー何で白いご飯ってこんなに白いんだろ。私もこのご飯のように真っ白に」
胃が逆流しつい吐きそうになるが、まだ足りない。
お腹の皮がメリメリと音を立て、ほかほかのご飯に焼かれた手は血に塗れている。
花陽「あ、そうだ」
炊いたご飯を食べ終わると今度は生米をバリバリと食べ始める。
花陽「炊き終わるの待ってられないもんね!」
硬い生米を無理矢理噛み砕く、歯が折れそこからまた血が溢れ出す。
このまま胃が破裂して死ぬまで、私は食べ続けるつもりだ。
目の前でにっこりと笑う。
彼女が書いたメッセージを見ながら。
全てを真っ白にするまで。
END
今日はここまで
sm| ̄| ∧∧
|ニニ( ゚Д∩コ
|_|⊂ ノ
/ _0
(ノ
えっ…と、糞スレ
\はここかな…、と/
 ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ ∧∧
∩Д゚≡゚Д゚)| ̄|
ヽ |)ニニニ|
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∪∪
∧∧ ミ ドスッ
( ) ___
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