【コンマ】男「きんたま」【安価】 (7)
「君に話さなければならない事がある」
「この世には、幽霊もお化けも存在することを、そしてその様な類には、必ず頂点に経つ禁断の魂がある事を」
「私たちは、それを作る為の職業、魂外職人として、その魂を禁断の領域まで近づけるのだ」
「魂は、球体と言うよりは人型に近い、その魂は欲望が存在し、その欲望が具現化してしまう事もある」
「そして、その禁断の魂を作るには、同じ魂を十個生贄にしなければならない」
「生贄になればその魂外職人は最早職人と呼べなくなり、辞退しなければならない」
「そして自分自身の魂を他の魂外職人に渡してしまうのだ、分かるか?君が魂外職人になれば、君の命は常に死と隣り合わせになる」
「それでもいいのか?」
「………そうか、ありがとう、君ならそう言うと思ったよ、ほら、これが君の魂だ、あぁ、言い忘れていたが、禁断の魂、略称は」
「禁魂だ」
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禁魂を作る魂外職人になって早二ヶ月、とうとう俺にも禁魂を頂ける事になった。
「きんたま下さい」
「あいよ」
オッサンとの短い会話で、俺は禁魂を手にする。
確かに、球体よりは人に近い、つかデカイ。
「………あ、そういやお前さん、なんて名前だ?一応名簿に刻む様に言われてっから」
「ん?あぁそうかい、僕の名前は」
名前>>4
現代日本なら詠川 円神(よみがわ えんじん)
異世界ファンタジーならソル=アーケド
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