シド「S・I・Dロックシード…?」 (30)

初投稿です。至らない部分もあるかもしれませんがよろしくお願いします。
ゆっくり進行です。


シド「ふぁ~ぁ…まったく退屈だな…」

シド「ガキ共にロックシード売ってる時が一番楽しかったぜ…」

シド「最近はプロフェッサーも湊のヤツも主任も…みーんな隠れてこそこそしてやがる…」

シド「ま、俺も全く動いていない訳じゃあないがね…」

独り言を呟きながらユグドラシル内部を歩き回るシド。最近は目立った騒ぎも起こらず、彼にとっては退屈な日々が続いていた。

シド「ん…?なんだこのロックシード…」

戦極竜馬の研究室の前で見つけたロックシード。そこには、彼が使う「シド」のロックシードと同じように「S」の文字が刻まれていた。

シド「プロフェッサーの試作品かね…?しかし俺のロックシードとよく似てやがる…」

シド「プロフェッサーもいないことだし、多少なら使っても問題ないだろ」

ガシャン!S・I・D!

突然クラックが開き、シドの体が中に浮いた。

シド「うおっ!な、なんだこりゃあッ!」

シド「くっ…このままじゃ吸い込まれ…うっ…うおおおおおおおおおおおおおお!」

シドはクラックの向こうへと消えた…










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シド「いつつ…ちっくしょお…罠か…?」

シド「……!」

シドの目の前に広がっている世界は、沢芽市ではなかった。

シド「…ここは…どこだ…?」

シド「ここはとりあえず神社のようだが…」

シド「しかし、この階段、めちゃくちゃ長えな…降りる気すら失せちまうぜ…」

希「ん、誰かおるなぁ…お客さんかな?おーい!そこの人ー!何してるんですかー?」

シドに呼びかける声が聞こえる。

シド「…!人の声…女か…ちょうどいい、ここがどこだか聞いてみるとしよう」

シド「おい、そこのアンタ…ここが何処だかわかるか?」

希「へ?何処って…ここは神田明神さんやけど…あなた、知ってて来たんじゃないんですか?」

シド「神田…明神…?聞いたことがないな…沢芽市じゃないってことはとりあえずはっきりしたか…?」

シドは何やらぶつぶつ呟いている。

希「あ、もしかして、ここにくるのは初めてなんですか?」

シド「初めてもクソもあったもんじゃねぇ。気づいたらここにいたんだよ」

希「気づいたら…ここに…?」

シド「あぁそうだ…って、アンタ、こんな話を信じるのかい?」

希「信じるよ。だってここは神社やし、もしかしたら、貴方、神隠しにでもあったのかも!」

そう言って女はクスクス笑った。
イラっとはしたが、ここで怒るのはオトナのやることじゃねぇ。

シドは気持ちを抑え、質問を続ける。

シド「冗談はよしてくれよ。本気で困ってんだ。改めてここは何処なんだ?」

希「ここは東京の神田明神。そしてウチは東條希。貴方は?」

シド「俺はシド。どうやら、ここは俺の元いた世界とは別の世界らしい…」

シド「信じてもらえるかはわからんがね」

希「さっきも言ったけど、ウチは信じるよ。だって、貴方がここに来たってことは、何かやることがあってここに連れてこられたんだと思う。ここで果たすべき使命っていうのが、あるのかも」

ガキのクセにいちいち偉そうなこと言いやがって。大人に対する口のきき方ってヤツがなってねぇ…

再びシドは苛立ちを抑える。
女に手をあげるのは、オトナのすることじゃないから、と。

希「貴方が持っているそのアタッシュケース、もしかして貴方、セールスマン?」

シド「まぁそんなようなもんだ。んじゃあここが何処かもわかったし、適当にホテルでも探すよ。邪魔したな」

希「また来て下さいねー!」

ふぅ、やれやれ…どうやら日本なのは変わらないらしいから日本円もきっと使えるだろ。
明日から…どうするかね…

俺の明日は中々に暗そうだ…

プロフェッサーは戦極凌馬な

翌日

シド「さて…ここがどこなのか、詳しく調べてみますか…」

ホテルで一夜を明かしたシドは、昼過ぎ頃から街の散策を開始した。

そして、日もくれ始めた頃…

シド「ふぅ…今日はこんなもんにしとくか…」

シド「ここは俺のもといたさわ芽市ではないこと、ある程度発展した街であること、そして、クラックが発生していないこと…ん?あれは…!」

シドが見たのは、見慣れた怪物、侵略者であるインベスだった。

シド「前言撤回だ…どうやらここでも、オトナの務めを果たさなきゃならないらしいなぁ…」

ガシャン!チェリーエナジー!

シド「変身」

チェリーエナジーアームズ!

軽快な音声と共に、シグルドへと変身したシド。

シド「さて…楽しませてくれよ?」

シキジャ「グオオオッッ!」

ビャッコ「グエエエッ!」

下級「ウオオオン…」

襲いかかってくるインベスにシドは飄々と遊ぶように闘っている。

シド「オラッ!さっさと消えな!」

シキジャ「グガアアア…!」

シド「さて、そろそろフィニッシュといきますかね」

シドはソニックアローにチェリーエナジーをはめる。

チェリーエナジースパーキング!

爆発と共に、インベス達が消滅した。

シド「ふぅ…いい退屈しのぎになったぜ…」

シド「もしかして、見られたりなんてしてないよな…?」

その時、影から少女が覗いていた事に、シドは気づかなかった…

穂乃果「あわわわ…すごいものみちゃったよ…!」

>>4
すいません…改めて訂正します。
正しくは「・」ですね、ごめんなさい。

数十分後、穂乃果の家では…

穂乃果「ねぇねぇ雪穂!私すごいものみちゃった!」

雪穂「どーしたのお姉ちゃんそんなに慌てて」

穂乃果「あのねあのね!サクランボの変なのが怪物をやっつけちゃったの!こう、ドカーンッ!って!」

雪穂「…え?」

雪穂「なぁにそれ、冗談で言ってるの?冗談じゃないなら映画の撮影か何かでしょ?」

穂乃果「違うよ!近くにカメラなんてなかったし、爆発も本物だったもん!」

雪穂「はいはいわかったから、早くお風呂入っちゃってよねー」

穂乃果「ぶー…本当なのに…」

ぶつくさと文句を言いながら、自室へと向かう穂乃果。

穂乃果「でも、なんだったんだろう…あの怪物は…?」

穂乃果「海未ちゃん達にも話してみよっかな…?」

穂乃果「あーっ!お風呂入らなくっちゃ!」

いつもと変わらないこの平和な日常。

それはいつまでも続く訳じゃな
い。

闘う運命は、彼女を放ってはおかなかった…

あれ、漢字が点になってしまってる…
正しくは>>4さんが訂正してくれた通りです。ありがとうございました。

穂乃果「うーん、眠いしもう寝ちゃおうかな…」

穂乃果ママ「穂乃果ー?ことりちゃんのお母さんから電話よー?」

穂乃果「…なんだろ?ことりちゃんじゃなくて、お母さんから?」

穂乃果「もしもし、かわりました」

ことりママ「もしもき穂乃果ちゃん?ちょっと聞きたい事があるのよ…」

心なしかその声は暗かった。

穂乃果「どうしたんですか?こんな夜に」

ことりママ「あのね、ことりが何処にいるのか、穂乃果ちゃん、知らない?」

穂乃果「ことりちゃん、もしかして家に帰ってないんですか…?」

ことりママ「そうなのよ…さっき海未ちゃんの家に電話したら知らないって言われて…もしかしたら、貴方達が喧嘩したんじゃないかと思って…」

穂乃果「そんな事ありませんよ!そんな事より…ことりちゃん…ケータイには?」

ことりママ「1時間おきにかけてるけど、出ないのよ…」

穂乃果「そんな…ことりちゃんが…」

ことりママ「ごめんなさいね穂乃果ちゃん…明日、警察に動いてもらう事にするわ…」

穂乃果「私にも、協力できることがあったらなんでもしますから、言ってくださいね」

ことりママ「ありがとう穂乃果ちゃん…ことりもいい友達を持って幸せ者だわ…それじゃあ、何かわかったら教えて頂戴ね、おやすみなさい」

穂乃果「わかりました…おやすみなさい」

そんな…ことりちゃんが…行方不明なんて…

その頃

凛「あれ、電話だ…」

凛「はい、もしもし」

花陽ママ「もしもし凛ちゃん?花陽、そっちに来てないかしら?」

凛「かよちん?いえ、来てませんけど…かよちん、どうかしたんですか?」

花陽ママ「あの子、まだ家に帰って来てないのよ…どうしちゃったのかしら…」

凛「かよちんならちゃんと家に帰ったと思うんですけど…」

花陽ママ「そうならいいんだけど…心配だから警察には捜索届けを出しておいたわ…凛ちゃんも、何かわかったら教えてね…」

凛「は、はい…わかりました…」

かよちん、どうしちゃったんだろ…
大丈夫だよね…かよちん…

その頃

シド「ヘルヘイムの実がここにあるって事は…ククク…そーいうことかい…」

シド「適当なガキ共を2人くらい嵌めれば用意に達成できる…」

シド「俺が…新しい王になるんだ…誰にも舐められない、最強の王に……!」

翌日

穂乃果「おはよう海未ちゃん…」

海未「おはようございます…穂乃果…」

海未「ことりの事は心配ですが…私たちがくよくよしていても何もなりません…元気…出しましょう…」

穂乃果「そうだね…」

海未「穂乃果さえよければ、の話ですが…」

穂乃果「なに…?」

海未「ことりを…探しに行きませんか?やはり、私にはじっとしていることはできません…」

穂乃果「そうだね…そうしよう!見つかる!きっと見つかるよ!」

海未「穂乃果…そうですね!見つかりますよ!ことりなら!」

海未「では、今日の放課後という事で…」

穂乃果「うんっ!よーし、絶対見つけてみせるぞーっ!」

放課後

シド「さて、ここら辺ならガキも多そうだし…いいだろ」

そういいながらシドはロックシードを取り出し、下級インベスを呼び出す。そして、彼らにヘルヘイムの実を食べさせていくのだった…

シカ「キュオオオン…」

コウモリ「クエエエッ!」

イノシシ「ブルアアアアアアッ!」

セイリュウ「ギュオオオンッ!」

シド「さて…やるか」

その頃

穂乃果「うーん、やっぱりいないねー…」

海未「まだ探し始めてから30分も経ってませんよ…もう少し粘りましょう」

穂乃果「そうだよね…あれ、誰か走ってくるよ」

海未「本当ですね、誰でしょうか…?」

シド「き、君たちッ!助けてくれ!化け物に襲われているんだッ!」

穂乃果「え、ちょっと待ってください!」

海未「ど、どういう事なのか…」

シド「ほら!すぐそこまで来ている…時間がない!このベルトを腰につけるんだ!」

そう言ってシドはゲネシスドライバーと戦極ドライバーを手渡した。

シド「さぁ早く!付けたらこの錠前を真ん中にはめろ!そしてそれを切るんだ!」

穂乃果「こ、こうかな?」

オレンジ!ロック・オン!

ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!

シド「そっちは絞れッ!」

海未「こ、こうですかっ?」


メロンエナジー! ソーダァ…メロンエナジーアームズ!

穂乃果「こ、これは…」

海未「どういう事でしょうか…?」

シド「ゴタゴタ言ってないで早く戦ってくれ!君たちまでやられてしまうぞ!」

コウモリ「キュイイイイッ!!」

穂乃果「きゃっ!」

海未「大丈夫ですか穂乃果!くらいなさいっ!」

海未は弓道で培った技術で正確にソニックアローの矢を当てていく。

セイリュウ「ギュオオオンッ!」

穂乃果「海未ちゃんが頑張ってるんだ…!私もやるんだ!やぁっ!」

穂乃果も剣道で培った技があるため、無双セイバーや大橙丸の扱いは容易であるようだ

穂乃果「海未ちゃんっ!一緒にいくよ!」

海未「はいっ!」

メロンエナジースカッシュ!
オレンジスパーキング!

激しい爆発と共に、インベス達が消滅した。

穂乃果「はぁ…はぁ…」

海未「なんとか…なりましたね…」

シド(コイツは驚いた…相当の手練れだ、これなら俺の計画も早く進むかもな…)

シド「ありがとう…本当に助かった…」

海未「あの…これはお返しします。ありがとうございました…」

穂乃果「では私たちは…これで」

シド「待ってくれ!そのベルトはもう君たちの物…そしてこの街の平和を守る、アーマードライダーになるんだ…!」

海未「アーマード…」

穂乃果「ライダー…?」

細かいようだけど、エナジーロックシードを武器にセットした場合、
スカッシュやスパーキングとは鳴らず、
○○○エナジー! になるぜ。

>>15さん
ご指摘ありがとうございます。以後気をつけます…


シド「そうだ…少し長くなるが…今この世界で起こり始めてる事を説明しよう…」

シド「この世界は「ヘルヘイム」と呼ばれるものの侵略を受けている…ヘルヘイムは何千何万年と侵略を繰り返してきた…そしてその侵略者の先兵がインベス…さっき君たちが戦った生き物だ…そして、これが「ヘルヘイムの実」」

そういうとシドはヘルヘイムの実を取り出し、穂乃果達に見せた。

穂乃果「なんだかとっても美味しそう…」

シド「これは絶対に食べてはいけない…これを食べた者は死に至る、悪魔の果実だ…」

シド「その果実を無毒化し、人体に有益になるよう変えた物。それが君たちがさっき使った「ロックシード」だ」

シド「そしてロックシードを戦闘用に鎧として展開できるのが…戦極ドライバーとゲネシスドライバーだ」

シド「頼む…君たちしかいないんだ…インベスと戦い、この世界を守ってくれ…!」

穂乃果「そんな…急…わからないよ…侵略とか言われても…まだ死にたくないよ…」

海未「穂乃果…落ち着いて下さい…この男が嘘を言っているかもしれません」

穂乃果「でも私…昨日もあんなような怪物を見たんだ…」

シド(チッ…やっぱり見られてたか…しかしなんだよサクランボの変なのって…もう少し言い方ってモンがあるだろ…)

シドは心の中で悪態をつく

シド「頼む…もう君たちしかいないんだ…!俺は訳あって追われる身の上…長居はできない…」

穂乃果「私…やります」

海未「穂乃果!?」

穂乃果「私たちは誰かを守れる力を得たんだ…そして、インベスって化け物を倒し続ければ侵略を諦めてもらえるかもしれないよ…
少しでも可能性があるのなら、あきらめちゃいけないよ!」

海未「穂乃果……わかりました…私もやります」

シド「本当にありがとう…君たちには感謝してもしきれない…
では、俺はこれで失礼する…幸運を祈るよ…!」

しばらくして…

シド「最近のガキはほんっとうにちょろいぜ…あんなバカみたいな演技にまんまと引っかかってくれたんだからな…このままだと本当に…ククク…アーッハッハッハ!笑いがとまらねぇぜ…」

シド「さて…インベスをばら撒いてやるとするか…明日からは地獄のような日々の幕開けだぜ…」

シドの()のセリフの前に

穂乃果「サクランボの変なのがそれを倒すのも…」

と補完しておいて下さい。

ごめんなさい…

海未「大変なものを手にいれてしまいましたね…」

穂乃果「でも…これがことりちゃんを見つけ出す手掛かりになれば…」

海未「もしかしたら、あのヘルヘイムの果実を…」

穂乃果「やめて…!ことりちゃんがあんな訳のわからないのを食べるはずがないよ…!」

海未「でも穂乃果…あれを見た時美味しそうって…」

穂乃果「あ、あれはたまたまだよ!ついだよ!つい!」

海未「ですが侵略と言うのは本当のようです…」

穂乃果たちが見つけたのはさっきの男が見せた「ヘルヘイムの実」だった

穂乃果「やっぱり美味しそう…!」

海未「いけませんよ穂乃果!」

穂乃果「もう我慢できないっ!」

穂乃果が果実をもぎとった瞬間、果実はロックシードへと変化した

穂乃果「あ、あれ…?」

海未「どうやらこのベルトをつけたまま果実を取るとロックシードに変化するようですね」

穂乃果「これも変身に使えるのかな…」

そういうと穂乃果はヒマワリロックシードをベルトにセットする

ヒマワリ!ロック・オン!

穂乃果「げふぅ…お腹いっぱい…」

海未「はしたないですよ穂乃果…
どうやらこのロックシード、変身には使えず、栄養を補給できるようですね…」

穂乃果「あーっ!ことりちゃん!」

海未「ど、何処です!?おーい、ことりー!ここですよー!」

穂乃果「探すの忘れてただけだよ…」

海未「なんだ…そういう事でしたか…」

夜遅くなるまで探したけど、ことりちゃんは見つからなかった…やっぱり、実を食べて…ううん!そんなことないよね…!

その頃シドは…

シド「さてと…俺の計画、第一段階は突破…と」

シド「二段階目はまだ先だ…クラックが出現したり、この街の人間がインベスになったりするだろうから…俺がまくのは下級だけ…」

シド「そいつらも果実を食って進化するからな…この街の侵略はさらに進むんだ…」

シド「精々頑張ってくれよ…?お二人さん…」

その頃希は…

希「なんやろこの感じ…いやーな気配やなぁ…ウチ、風邪でもひぃたんかな…念のため早く寝よっか…」

希「寒っ…今夜は冷えるなぁ…」

翌日の放課後、生徒会室では…

希「えりち…そう落ちこまんといてや…」

絵里「落ちこまずにいられるわけないでしょ…!」

絵里「私が…亜里沙と喧嘩さえしなければ…!」

希「大丈夫や…ちゃんと帰ってくるよ、信じて待とう?」

絵里「待てるわけないでしょう?!この学校の生徒が2人も行方不明なのよ?!亜里沙が同じ目にあってたらどう責任取るのよ!無責任なことばかり言って…!!」

希「ご、ごめんえりち…」

絵里「私こそごめんなさい…希に怒ってもしょうがないのに…」

絵里「無事でいて…!お願い…!お願い…!」



キャーーッ!!!
ば、化け物…!!
早く!早く逃げなきゃ!!

突然嬌声が響き渡る。もちろん生徒会室にも…

希「な、何があったんや!?」

絵里「と、とにかく外に出ましょう!」

カミキリ「キシュオオオン…!」

絵里「な、なんなのよあれ…!」

希「見た目からヤバそうな雰囲気が伝わってくるよ…逃げよえりち!」

絵里「え、ええ…で、でも…」

希「どうしたん!?」

絵里「足がすくんで…動けない…!」

希「なんやてぇ!?」

カミキリ「キシャアアアアアアアアアッ!」

希「うわっ!」

間一髪かわした希達だが、絵里を背負っての移動は難しい

カミキリ「キシュオオオオンッ!」

あかん、もうだめや…

そう、希が思ったその時…!

海未「そこまでですよ、インベス!」

海未「穂乃果、その2人をお願いします」

海未「ここは私一人でなんとかしますから」

穂乃果「気をつけてね…私も一応変身しておくよ」

ガシャン!オレンジ! ロック・オン!

穂乃果「変身!」

ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!

穂乃果「さぁ早くこっちへ!」

絵里・希「空からオレンジ!?」

絵里「ど、どうなってるの…」

希「わ、わからへん…!」

希「なんとか助かったみたいやね…」

絵里「そ、そうね…」

穂乃果「大丈夫ですか?2人とも…」

ロック・オフ…
穂乃果が変身を解除する

絵里「あら、あなたは…」

絵里「二年生の高坂穂乃果さんね…噂は聞いているわ」

穂乃果「光栄です」

希「剣道強いんやろ?」

穂乃果「えぇ、まぁ」

絵里「あなたに聞きたいことがあるわ」

絵里「そのベルト、一体何なのかしら?」

穂乃果「私にもわかりません…これを使えばあの怪物と戦えるんです」

希「誰にもらったん?」

穂乃果「帽子をかぶって、黒い服を着た男の人なんですけど…名前までは…」

希「ウチ…その人に覚えがあるよ」



絵里「なんですって!?」

絵里「そいつが、この街で起きてる連続行方不明事件の首謀者かも…!」

希「おちつきえりち…まだその人やって決まったわけやない。でも、その人、自分はこの世界の人間ではないって言ってた…」

絵里「そんな…非現実的な事を信じろと?」

希「この怪物も、空からオレンジも、十分非現実的やけどな」

穂乃果「その人…名前はなんて言うんですか?」

希「シドって、言うとった」

穂乃果「シド…」

絵里(この事件…そいつが絡んでる可能性は高い…調べてみる価値はありそうね)

海未「遅くなりました穂乃果…インベスは片付けましたよ」

穂乃果「お疲れ海未ちゃん。先輩方も無事だよ」

絵里「あら、あなた…弓道部の…」

海未「はい、園田海未と申します」

希「ひゃー…有名人が勢揃いやなぁ…」

絵里「たいして揃っていないでしょう…あなたも、シドと言う男からベルトを?」

海未「何故…あなたがその事を?」

穂乃果「待って海未ちゃん、詳しく話すよ」

穂乃果は男の名前がシドということ、彼はこの世界の人間ではないことを海未に話した。

海未「にわかには信じ難い話ですが…このベルトや、ヘルヘイムの果実の事を考えると信じるしかないのかもしれません…」

絵里「ヘルヘイムの果実って…なにかしら?」

海未「シドと言う男から聞いたんです…この世界はヘルヘイムと言う存在に侵略されているということ、そしてその先兵がインベスという化け物…ヘルヘイムの果実は食べた人間を死に至らせる悪魔の果実…」

絵里「そんな…まさか亜里沙も…」

希「えりち…」

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