餃子「は、はい！　じゃぁ今日はこれで！」


工場長「おう！　お疲れさん！　ちゃんとタイムカード押しとけよ！」



餃子「お先に失礼します」


平和な世の中が来てもう何年。

だけど天さんの修行は永遠に終わらない。

僕は戦えない分、お金を稼がなきゃ。

今は食品会社で、超能力を使って不良品の選別をしています。

天津飯「・・・・・はぁ！！！！」ﾄﾞｺｰﾝ


餃子「天さんただいま！」


天津飯「おお餃子、お疲れさん」


餃子「今から夕飯作るね。今日はバイト先でお惣菜もらってきたよ。」


天津「いつもすまないな」


餃子「大丈夫。天さんの修行に比べたら楽なもんだよ」

餃子「でも、もうすこし稼ぎをよくしないとね。」


天津「俺は今の生活でも構わんし、俺もそろそろ働きに・・・」


餃子「いいのいいの、天さんは修行に励めばいいの。」


天津「そうか。あまり無理はするなよ。」


餃子「うん。さ、食べよ食べよ！」

後日　カメハウス


亀仙人「おお、餃子久しぶりじゃの！」


クリリン「天津飯は元気か？」


餃子「うん、今も修行してるよ。」


クリリン「そっか、お前も大変だな！」


餃子「今日はちょっとみんなに相談したいことがあって来た。」


亀仙人「なんじゃ？」

餃子「今バイトしてるんだけど・・・何かいい仕事がないかと・・・」


亀仙人「う～ん、お主に紹介できる仕事といってものぅ・・・」


餃子「クリリン達はどうしてるの？」

クリリン「俺はこの島の近くで、警備の仕事してるんだ」


クリリン「ま、俺の稼ぎがなくても１８号が稼ぎまくってるけどな。
　　　　　俺の仕事はおまけみたいなもんさ！」


餃子「１８号はどうやって稼いでる？」


１８号「ああ、私はこの家でこれをしてるんだよ」

餃子(ﾁｬｵｽﾞ･db)だったか…

餃子(食品)が働いてるのかと思った

餃子「それは・・・・株の取引か？」


クリリン「それはｆｘっていってな・・・・」


クリリン「この世界は、４３の小国が集まって１つの国・・・世界だろ？」


クリリン「でも、東西南北の地域に分けられてるのは知ってるだろ？」


クリリン「ゼニーも、大まかには東西南北のゼニーが使われている・・・」

クリリン「この東西南北のゼニーは、それぞれゼニーの価値が違うんだ」


クリリン「そしてその価値は、毎日変動する・・・・」


１８号「変動する要因はいろいろあるから、素人にはできないけどね。」


クリリン「例えばの話だが、西の１ゼニーの価値が、東の２ゼニーと同じとする。」


クリリン「これが、東の４ゼニーと同じになるとどうなる？」

クリリン「西の１ゼニーを東の２ゼニーで買って、４ゼニーになったところで売ると、
　　　　　単純に２ゼニーの利益って訳さ！」


餃子「なるほど、馬鹿な僕でもわかるよ！」


１８号「ゼニーを大量に売買すると、それだけ利益もでかいって訳さ。」


クリリン「まぁ餃子には難しいし、コツコツがお前や天津飯には似合ってるよ」


餃子「そ、そうだね・・・・やっぱり別の仕事を見つけるか」

餃子「あれから色々とバイトの合間に勉強し、だいぶ知識は見に付けた・・・」


餃子「あと、バイト先の従業員の人たちからも教わったし・・・・」


餃子「貯金を使えば、一攫千金も夢じゃない・・・・」


餃子「レバが５００倍できる会社の口座も作った・・・・」


餃子「デモだと、すぐに億万長者になれたし・・・」


餃子「後はリアル取引だけだ・・・」

餃子「今日は日本の参院選」

餃子「僕の超能力で比例票を民主社民共産の売国三兄弟に変えて、自民候補の票は全て無効になっちゃえー」

餃子「開票前に口座のゼニーでウォンを空売りっと」

餃子「よし、こうかはばつぐんだ！ウォンは大暴落！」

餃子「儲けたゼニーで底値の日本株を買い占める。きっと近いうち日銀の介入が入るはずだ」

餃子「資金投入しなければ日本企業は全て外資に喰われてしまうからな」

餃子「その前に失われた三年で疲弊した今の日本企業に持ちこたえる体力はないだろうしな、くくく」

餃子「次の標的は全体主義崩壊間近の中国だよ天さん」

天津飯「どうした餃子、パソコンなんか買ってきて？」


餃子「天さん、これでお金儲け出来るようになるんだよ！」


天津飯「そ、そんなうまい話があるのか？　俺たちは
　　　　　格闘以外は素人だからあまりやらない方が・・・」


餃子「大丈夫！　天さんにもっと修行に励んでもらえるように
　　　　今から稼いでいくね！」


天津飯「まぁ・・・・無茶はするなよ」

餃子「とりあえず・・・・今僕たちが持ってるのが北ゼニーだから・・・・」


餃子「よし、西ゼニーを１０００枚全力ｌしとこう！！」


餃子「ここを・・・・クリックして・・・・よし！　買えたぞ！」

餃子「バイトが終わるころには少し上がってると思うから・・・」


餃子「最初は２０ｐｐぐらいで利益確定しとくかな・・・・」


餃子「さて、バイトに行ってこよう」


餃子「しかし、いざリアルのゼニーをポジると緊張するな・・・・」

バイト先

餃子「よし、もうすぐ昼休みだ・・・・」


餃子「休憩の合間に、すこしレートのチェックできるな・・・」


従業員「聞いたか！　カプセルコーポレーションが大量リストラだってよ！」


従業員「らしいな！　当分西のブロックは不景気だろうな。」


餃子「西・・・不景気になるってことは・・・・価値が下がる・・・」


餃子「れ、レートは！！」

餃子「ニュースが発表直後から値下がりしてる・・・・」


餃子「一気に２００ｐｐも・・・・」


餃子「大変だ・・・・」


餃子「追加金の案内メールも来たぞ・・・・」

家

天津飯「餃子、今日は早く帰って来たんだな！」


餃子「う、うん・・・ちょっと体調が悪くて・・・」


天津飯「そうだな、少し顔色が良くないな・・・」


餃子「気にしないでね、すぐによくなると思うから。」


天津飯「ああ、あまり無理はするなよ」

餃子「どうしよう・・・このまま値を戻さなかったら・・・」


餃子「ロストカットされちゃう・・・・」


餃子「貯金全額ほとんどつっこんだから、追加金も入れられない・・・・」


餃子「でも、ここを乗り切ればまた値は戻すはず・・・・」


餃子「よし・・・・」

餃子「天さん、ちょっと病院行ってくるよ！」


天津飯「ああ、気を付けてな！」


餃子「ちょっと時間かかるかも知れないから、先に夕飯食べててね」


天津飯「分かった！」

餃子「えっと、たしかあそこに・・・・」


餃子「あった、あれだ・・・・」ウイーン


餃子「えっと、この機械の前に座ればいいのかな？」


機械「いらっしゃいませ！　案内にしたがって操作してください。」

餃子「借入・・・と、」ﾋﾟｯﾋﾟ


餃子「金額・・・・と、」ﾋﾟｯﾋﾟ


餃子「よし、ここに身分証明書をいれるんだな。
　　　バイト先で保険証もらっててよかった」


餃子「・・・・・・・・」



餃子「よし、借りれたぞ！！　さっそく入金だ！！」

餃子「今日はなんとかロストカットはされないだろう・・・」


餃子「夜には指標もでるし・・・また値は戻すはず・・・」


餃子「明日には借りた金額位は取り戻せるだろう。」


天津飯「餃子、少し顔色が良くなったな」


餃子「病院いってきたからね・・・よく寝れそうだよ！」


餃子「寝てる間に・・・・大丈夫大丈夫・・・・
　　　果報は寝て待て・・・・」

翌朝


餃子「天さんおはよう！」


天津飯「よく眠っていたな！　今日はバイト休みだろう？　もう少し
　　　　ゆっくりしたらどうだ！」


餃子「もう大丈夫だよ！」


餃子「そうだ・・チャートは・・・」


餃子「な・・・・・ない！」


餃子「ポジが・・・ない・・・」

天津飯「どうした餃子？なにがないんだ？」


餃子「な、なんでもないよ・・・」


餃子「ど、どうなってるんだ・・・・」


餃子「もしかして・・・・」

餃子「しまった・・・・・」


餃子「入金ができてなかった・・・・・」


餃子「ロストカットされてしまった・・・・・」


餃子「・・・・・なんてことだ・・・・」


餃子「・・・・・・・・・」

餃子「まてよ・・・・今借りたお金は生きてるんだ・・・・・」


餃子「西のゼニーは値下がりし続けてる・・・・」


餃子「よし、ここは全力ドテンｓ！」


餃子「今日は休みだから、一日中張り付いてやるぞ！！」