魔女「聞こえなかったか?おい、男」
男「済まないがもう一度言ってくれ」
魔女「お前に今日から私達の婿になって欲しい」
男「済まないがもう一度言ってくれ」
魔女「お前に今日から私達の婿になって欲しい」
男「済まないがもう一度」
魔女「ゲシュタルト崩壊という言葉があるらしいが意味を暗唱できるか?」
男「朝っぱらからどうした?幼馴染だろ、お前」
魔女「幼馴染…ああ、この身体の持ち主の事か?魂の容器を適当に探してその中に入れておいたぞ」
魔女「猫の気分を味わいたいと意識の表面にあったからな、今頃喜んでいるだろう」
男「…ああ、中二病を発症したのか…」
魔女「待て、なぜ家の中に戻ろうとする」
男「時間を考えろ時間を。…まだ朝の8時だろうが」
魔女「休日の男子小学生の起床時間は8時とデータにあったんだが」
男「お前朝から喧嘩売りに来たのか?俺は大学2年生だよ」
魔女「…済まない、データを間違えていた」
男「お前の中二病に付き合ってる時間はねーんだよ…上がれ、コーヒーやるから」
魔女「ブラックを頼む」
男「…つかお前、コスプレもしてきたのな」
魔女「当然だろう、婿は正装をして迎えるのが魔女の掟だ」
男(にしても露出しすぎだろ…昔からスタイル良いのは知ってたがここまでとは)
魔女「おい、聞いているのか男」
男「え、あ、悪い。もう一度言ってくれ」
魔女「コーヒーを飲め次第魔法陣を伝って魔界に行くと言ったんだが」
男「」
魔女「…放心しやすい体質だな、お前は」
男「待て、おま、魔界って」
魔女「魔界は魔界だ。…さて、飲み終わった事だし」
男「え」
魔女「少し苦しいだろうが我慢してくれ、直ぐに着く」
男(…今、もしかして抱きしめられてんの俺)
魔女「さてと…漆黒の風よ、吾が聖隷よ、その力を示し彼の世界への柩を開け!」
中二病全開だな。朝飯はカップ麺にするか。良い夢だったな。
そんな事を考えながら、俺は意識を落とした。
申し訳ない、色々とあって更新できなんだ
学生ってつらいorz
皆支援ありがとうな、頑張って完結まで持ち込むわ
ところでこれって地の文とか入れて良いのかな?
教えてくれると助かる、以下本編どうぞ!
――――魔界・召喚場
淫魔「早かったわねぇ、魔女。さすがは皇后お墨付きってところかしら?」
魔女「…褒めても何も出さないからな、淫魔」
淫魔「別に何か出してもらおうと思ったわけじゃないもの。…その人が?」
魔女「…ああ。『勇者』の資質を持った男だ」
淫魔「案外良いカオしてるじゃない。調教したら、どんな顔になるのかし――」
魔女「口を慎め、淫魔。いくら貴様とはいえど、独占すれば相応の懲罰を下す」
淫魔「怖い怖い…ふふっ」
魔女「――皆待っているだろう。さっさと行くぞ」
淫魔「解ってるわよ。…ところで魔女、私女も相手できるの」
魔女「…何が言いたい」
淫魔「欲求不満になったら何時でも来てって事」
魔女「……」
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