提督「初春、なんぞ、めでたいのう」 (39)
艦これSS。キャラ崩壊、言葉の暴力注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412685688
初春「電殿は、なんぞ変わった掛け声をするのう」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「アレは『ナノ粒子レベルまで粉砕してやるのです』を略したものだぞ」
初春「真か!?」
時雨「提督、初春に嘘を教えるのはやめるんだ」
提督「なぁ初春」
初春「なんじゃ?」
提督「叢雲ってやっぱ初春の姉妹だってさ」
初春「……やはり、な」
時雨「提督、初春に嘘を教えるのはやめるんだ」
時雨「初春も納得しないで」
初春「暁殿は、一人前のれでぃーを目指して居るそうじゃの」
提督「初春、一つ教えておこう」
提督「一人前のレディーは」
提督「自分を一人前のレディーとは言わない」
初春「真か」
時雨「提督、さっき暁が泣きながら走って行ったけど言ったんだね?」
時雨「本人の前でそれ言ったんだね?」
初春「漣殿は、なんぞ変わった方言で喋るのう」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「漣はA9星雲からきた宇宙人だぞ」
初春「真か!?」
時雨「提督、初春に嘘を教えるのはやめるんだ」
漣「ネタにマジレスとか」プークスクス
時雨「!?」
初春「飛鷹殿は、いつもぷりぷりしておるのう」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「飛鷹は髪を梳いてる時は大人しくなるんだぞ」
初春「ほう」
提督「おーい、飛鷹」
飛鷹「なぁに?今忙しいんだけど後に――」
提督「髪を梳きたいんだが、いいか?」
飛鷹「っ……い、いいわよ……」
初春「おぉ」
提督「な?初春もやるか?」サッサッ
初春「うむ。綺麗な黒髪じゃな」サッサッ
飛鷹「……」プクー
時雨「提督、乙女の純情を弄ぶのは許されないんだ」
初春「阿武隈殿は、なんぞ変わった前髪をしておるのう」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「あの髪型は艦娘にだけ伝染するウィルスによるものだぞ」
提督「伝染を防ぐにはポマードと三回唱えるんだ」
時雨「提督、初春に嘘を教えるのはやめるんだ」
初春「ポマード!ポマード!ポマード!」
時雨「初春」
初春「霧島殿は、艦隊の頭脳を目指して居るようじゃが」
初春「実際そう呼ばれておらぬのは何故か?」
提督「……」
提督「初春」
初春「なんじゃ?」
提督「世の中には知らなくていい事と知ってはいけない事がある」
提督「この場合は後者だ」
初春「む、そうであったか」
時雨「提督……」
初春「球磨殿と多摩殿の二人は、なんぞ変わった語尾をしておるのう」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「あの二人が普通に話した時」
提督「この世界は終焉を迎える」
初春「真か!?」
時雨「提督、初春に嘘を教えるのはやめるんだ」
多摩「あながち間違いでもないにゃ」
球磨「球磨達の良心が残っている証拠だクマ」
時雨「!?」
初春「すまぬ……わらわの力が及ばぬばかりに……」
提督「初春、そう自分を責めるんじゃない……」
初春「じゃがっ……!」
提督「いいんだ……もう、いいんだ……」
時雨「提督……」
利根「なんじゃ?吾輩達がスパッツを履かぬのがそんなに不服か?」
時雨「ボクとしても、もうちょっと気に掛けてくれると嬉しいな」
筑摩「提督の好みですよね?」
筑摩「姉さん、屈しちゃダメですよ。イヤらしい眼で見られちゃいますから」
利根「うむ。まったく、とんだ提督もいたものじゃな」
時雨「筑摩、その格好の方が恥ずかしいと思うんだ」
提督「正直目のやり場に困るんです勘弁して下さい」
初春「陽炎殿と瑞鶴殿は、どこか似ておるのう」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「瑞鶴は十年後の未来から皆を助けに来た陽炎なんだぞ」
初春「真か!?」
時雨「提督、初春に嘘を教えるのは――」
翔鶴「……提督?」
時雨「こっちだよ初春。早く逃げるんだ」
初春「む、もう昼時じゃな」
提督「お、じゃあ飯食いに行く前に任務をチェック――」ポチッ
パカッ
ウィーン
大淀「……」
提督「……」
初春「おぉ、かっぷ麺じゃな」
初春「わらわも食べとうなって来た。のう貴様、今日の昼餉はかっぷ麺にせぬか?」
大淀「……」ズズズッ
大淀「……」モグモグ
大淀「……」ゴクン
大淀「お疲れ様です」
提督「……」ポチッ
ウィーン
パタン
提督「……俺醤油な」
初春「ふむ、わらわは塩がよいな」
飛鷹「急に呼び出したかと思ったら、髪を梳かせてくれだなんて」
飛鷹「一体どうしたの?」
提督「あぁ、また出撃でしばらく海に出るからな」スッ スッ
飛鷹「それで私達を一人一人相手してる訳?呆れたわねー……」
提督「俺から離れると巫力(フリョク)が供給されなくなるだろ」スッ スッ
飛鷹「それはそうだけど……二週間くらいなら大丈夫だって言ってるでしょ?」
提督「それでも、だ」
飛鷹「もう……絶対帰って来て下さいね、霊媒師様?」
提督「安心しろ出雲丸。皆がしっかり守ってくれる」
初春「のう貴様。加賀殿は五航戦を嫌っておるのかや?」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「加賀は五航戦……いや、翔鶴と瑞鶴の事が大好きなんだぞ」
初春「ほう」
提督「二人の事を尊敬しているからこそ一緒にされるなんて畏れ多いと――」
加賀「へぇ」
提督「」
時雨「提督、提督?」
加賀「瑞鶴じゃあるまいし。手加減はしてあるわ」
初春「加賀殿、先程の話は真かや?」
加賀「翔鶴と瑞鶴の事かしら?」
加賀「好きよ。まだ少し不安だけれど」
青葉「聞ぃーちゃったー見ぃーちゃったー♪」スタッ
加賀「!?」
青葉「という事ですがどうですか翔鶴さん瑞鶴さん!!」ズイッ
瑞鶴「いや、その……私も加賀さんの事は嫌いじゃないわ」プイッ
翔鶴「加賀さん……両思いだなんて、私嬉しいです……」
加賀「翔鶴、そういう意味じゃないわ」
翔鶴「え、違うんですか?」
翔鶴「でも大丈夫です……すぐにその気にしてあげますからね!」ダッ
加賀「……アナタの姉でしょう。何とかしなさい」
瑞鶴「もう……しょーかくねーっ!」バタバタ
時雨(翔鶴、ソッチだったんだ)
祥鳳「祥鳳です」
鳳翔「鳳翔です」
祥鳳「祥鳳です」
鳳翔「鳳翔です」
祥鳳「祥鳳です」
鳳翔「鳳翔です」
祥鳳「祥鳳です」
鳳翔「鳳翔です」
子日「子日、混乱の日!」グルグル
初春「川内殿は、随分と夜戦に執着しておるのじゃな」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「ウチの川内は夜戦を経験した事が無いんだぞ」
初春「真か……真じゃったわ」
――
川内「お疲れ様!ねぇねぇ夜戦したの?」
川内「へぇ!いいなぁ!どんな感じだったのか聞かせて!」
川内「いいなぁ!私も夜戦してみたいなぁ!」
――
時雨「あの笑顔が見ていて辛いんだ」
提督「いや、俺に言われてもだな……」
初春「神通殿は、なんぞ変わった前髪をしておるのう」
提督「あぁ……」
初春「……っ!」
初春「ポマード!ポマード!ポマード!」
時雨「初春」
初春「のう貴様、先程赤城殿から羊羹を頂いたぞ」
提督「本当か!?」
提督「よし、休憩にしよう。お茶淹れて来る」
初春「うむ。こちらも用意しておこう」
時雨「ただいま提督……あれ?」
初春「おぉ、船の点検ご苦労様です時雨殿」
初春「丁度一息入れるところじゃったのだが、時雨殿も如何かな?」
時雨「羊羹かい?ありがとう、ご馳走になるよ」
初春「初雪殿は、なんぞ無精者であるな」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「初雪が生活を正した時は、必ず何かある時なんだぞ」
初春「ほう」
時雨「彼女がいつも通りでいれば、その日一日何事も無いんだ」
初雪「……おはよ」
提督「白露、長良戦隊!船の再点検急げ!飛鷹隼鷹龍驤!航海図占い直すから手伝え!」
提督「手の空いてる者!軽巡駆逐は各資材の総点検!戦艦重巡は海岸線の監視!急げ!」
初春「お、おぉ?」
時雨「提督、空母は偵察機だね?」
提督「あぁ、ありがとう。頼む」
初雪「ん……」
初春「この慌しさ……あの話は真じゃったようじゃの」
AL/MI作戦発令
初春「なんぞ、ケッコンカッコカリとやらが流行っておるらしいのう」
時雨「練度の高い艦娘の練度を、更に高くできるようになるそうだよ」
時雨「ボク達の中で一番練度が高いのは……」
初春「貴様、本当にわらわで良いのかえ?」
提督「なんだ、知らなかったのか初春」
提督「俺、いや、自分は初春殿を召喚した時から一目で惚れこんでいました」
提督「一介の人間が船霊(フナダマ)であるアナタにこのような情を持つ事、お許し願いたい」
初春「……ふん」
初春「もっと風情が欲しかった所じゃが、貴様にそれを求めるのは酷な事であろう、の」
初春「それに……知らんかったのか、貴様」
初春「わらわも貴様に召喚された時から、一目で惚れこんでおったのですぞ」
おしまい
――おまけ
扶桑「……んっ」カチッカチッ
扶桑「……うぅ……」カチッカチッ
扶桑「……はぁ」
<ガチャ
扶桑「あ、山城……おかえりなさい」
扶桑「これは……えっと……そうだ」
扶桑「山城?コップを二つ用意して?」
扶桑「ジュースを買ってきておいたの」
扶桑「一緒に飲みましょう」
『缶のプルトップが開けられない』
卯月「ぶくぶくぶくぶく」
子日「ぶくぶくぶくぶく」
雷「ジュースでぶくぶくしちゃダメよ二人とも!」
「「はーい」」
扶桑「……」
扶桑「……」
扶桑「ぶくぶくぶくぶくぶく」
扶桑「すぅー……」
扶桑「ぶくぶくぶくぶくぶく」
扶桑「♪」
鳳翔「あの……扶桑、さん?」
扶桑「ぶふぉっ」
鳳翔「きゃっ!?」
『彼女はそれを我慢できない』
お粗末様でした。ではまた機会があれば
このSSまとめへのコメント
嫌じゃ・・・