※キャラ崩壊注意
霧切「ぜひ貸してくれないかしら」
不二咲「いいけど、何を目的にして使うの?」
霧切「それは……えっと、言いにくいのだけれど」
不二咲「うーん。苗木君が関係してたり?」
霧切「…………」コクリ
不二咲「わあ、やっぱりそうなんだ。霧切さんと苗木君は仲が良いもんねえ」
霧切「……くれぐれも他の人には秘密にしてちょうだい」
不二咲「うん。でも貸す以上、目的は教えて欲しいかな」
霧切「……なら言うけど」
霧切「このままだと苗木君が死ぬわ」
不二咲「一体何があったの……」
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霧切「さっき、苗木君が……」
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苗木「うおおおおおお! ボクは巨乳が好きなんだ!! うおおおおおおお!!」
苗木「バスト90㎝未満の女の子とは話もしたくないんだああああああ!!」
苗木「頼むから誰か90㎝以上の豊満なバストを見せてえええ、死ぬううううう!!」
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霧切「……こんな事を廊下で叫んでいたの」
不二咲「誰その苗木くん」
霧切「私もおかしいと思ったのだけれど……確かにあれは苗木君だったし演技という感じはしなかったわ」
不二咲「絶対人違いか冗談だと思うけどなぁ……」
霧切「苗木君が意味の無い嘘をつくとは思えないし、もし本当だったら取り返しがつかない」
不二咲「それで自分でバストを大きくしてまで苗木君を助けようと?」
霧切「……頭が多少おかしくなっても、数少ない大切な私の友人だから」
不二咲「うーん、分かったよ。そういう事なら協力するよぉ」
不二咲「じゃあメガネの使い方を説明するよ。メガネをかけると自分と相手のバストがレンズにモニタリングされるんだ」
霧切「…………」スチャ
霧切(82)「……どうやら本当みたいね」
不二咲(70)「このスイッチを押せばメガネでロックオンした相手からバストを吸い取るんだけど……」
不二咲(70)「今回のメガネには吸い取る為の条件があるんだよ」
霧切(82)「今回?」
不二咲(70)「あ、ううん。バストを吸い取るには相手の同意が必要になるんだ」
霧切(82)「同意……『あなたのおっ○いを下さい』とでも聞けばいいのかしら」
不二咲(70)「おっ……す、ストレート過ぎるよぉ!」
不二咲(70)「霧切さんに協力するって言質が取れれば、一応吸い取る条件は満たせるはずだけど……」
霧切(82)「なるほど。他に注意する事はあるかしら」
不二咲(70)「このメガネで異性を対象にしちゃダメだよ。ホルモンバランスとかなんやかんやの影響でどうにかこうにかなっちゃうんだ」
霧切(82)「そこはふわっとしてるのね。でもそこまで分かれば十分よ」
霧切(82)「早速行ってくるわ。苗木君をかならず救ってみせる」スタスタ
不二咲(70)「あ、いってらっしゃい」
不二咲「………………」
「………………」
不二咲「えっと……行ったみたいだよ?」
江ノ島「うぷぷ、引っかかったな霧切ィ!」
江ノ島「苗木と話せなくなるかもしれない不安に駆られれば……」
江ノ島「交友関係の少ない霧切がここに来る事は私様には予想済みよ!」
不二咲「でも……いいのかなぁ、こんな事して」
江ノ島「ダイジョービ、ダイジョービ。不二咲きゅんは何も嘘をついてないじゃん」
江ノ島「あのメガネを使えば他人のバストを吸い取れる……ただし!」
江ノ島「吸い取ったものが霧切の胸にいくとは言ってないんだなー、これが」
不二咲「なんだか霧切さんを騙してるような気がして良心が痛むなぁ……」
江ノ島(いやまあ実際騙してるだろ)
江ノ島「そんじゃ不二咲! あのメガネをプリーズ!」
不二咲「……はいこれ。霧切さんのメガネで吸い取ったバストの向かう対象を移し替えるメガネだよ」
不二咲「でも一体何をするつもりなの? 江ノ島さんにはそのメガネを使う必要なんてないんじゃ」
江ノ島「言うまでもなく私様のプロポーションは完璧。これはお姉ちゃんに使うのです」
不二咲「戦刃さんに?」
江ノ島「残念なお姉ちゃんはバストも残念だからね。で、苗木くらいしか喋る奴がいないのも霧切と一緒」
江ノ島「さっきの苗木の叫びをお姉ちゃんも聞いてたはずだから……」
江ノ島「いつの間にか巨乳になってれば、意気揚々と苗木の元に向かうだろうて!」
不二咲「わあ、全部お姉さんの為なんだ。江ノ島さんって優しいんだね」
江ノ島「で、苗木に会う直前で元に戻す」
不二咲(うわあ……)
不二咲「そもそもあの苗木君が、冗談でもそんな事を叫ぶとは思わないんだけど……何をしたの?」
江ノ島「世の中には絶望病という便利な病気がありましてな。まあ私様が作ったんだけど」
不二咲「苗木君はその絶望病にかかってそんな風になっちゃったって事?」
江ノ島「そーそー。苗木がかかったのは『巨乳フェチ病』っつー絶望病の一種な訳よ」
不二咲(死んでもそんな病気になりたくない)
江ノ島「アホみたいな病名とは裏腹に、症状はまさに絶望そのもの」
江ノ島「貧乳女子との触れ合いが苦痛になるし最悪死に至る。しかも本人の巨乳願望を満たすまで完治しないんだ、うぷぷ!」
不二咲「あれ? じゃあ苗木君と会う前に戦刃さんの胸を戻しちゃったら……!」
江ノ島「まあ、それはともかくメガネをセット☆ ほんで設定をいじってっと……」カチカチカチカチ
江ノ島「えーと…………」カチカチカチカチ
不二咲「だ、大丈夫?」
江ノ島「オッケ、オッケー☆ これで霧切が吸ったバストは残姉にいく……たぶんな!」
不二咲(なんか嫌な予感がするんだけど……)
江ノ島「ほんじゃ私は霧切の様子をうかがって丁度いい頃になったら戻るからさ、不二咲っちは苗木見張っててよ」
不二咲「ええっ!? ボクもやるの?」
江ノ島「見張るだけでいいんだって。はい、ヨロシクぅ!」
不二咲「うう、分かったよぉ……」
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霧切(82)「……とりあえず胸が大きくなっても違和感が無いようにサラシを巻いておいたわ」
霧切(82)「でも、ただでさえ苗木君と不二咲君以外の人と話すのは緊張してしまうのに……」
霧切(82)「いきなりバスト吸収の同意を得るだなんてハードルが高過ぎる……」
霧切(82)「とりあえず……彼女に頼んでみましょうか」
― 食堂 ―
霧切(82)「……いたわ」
朝日奈(88)「~♪」
霧切(82)(さすが……と言っていいのかしら。まるでメロンのようなバストね)
霧切(82)「……あ、あの、朝日奈さん。頼みごとがあるのだけれど」
朝日奈(88)「うん、霧切ちゃん? あ、メガネかけてる! 似合ってるよ!」
霧切(82)「え……? ええ、ありがとう……」
朝日奈(88)「話しかけてくるなんて珍しいね、どーしたの?」
霧切(82)(大丈夫、さっきやった脳内シミュレート通りに話せば上手くいく)
霧切(82)「その、事情があってバストを……」
大神(130)「朝日奈よ、コーヒーが沸いたぞ」
霧切(82)「パイオツカイデー」
朝日奈(88)「え?」
大神(130)「む?」
霧切(82)「ごめんなさい、今のは忘れて」
大神(130)「一体どうしたのだ、霧切は?」
朝日奈(88)「なんか頼みごとがあるんだって」
霧切(82)(……どうしよう。大神さんの規格外の数値にテンパって、言おうと思ってた事が全部吹っ飛んでしまった)
大神(130)「して、その頼みとは?」
霧切(82)「え……ええ。ええと……」
霧切(82)(とりあえず何か言わないと。でも頭が真っ白に……)
霧切(82)「あ…………朝日奈さん。……」
霧切(82)「そのメロン、一つ頂けないかしら」キリッ
朝日奈(88)「え、メロン?」
大神(130)「ここにはメロンなど無いが……? 霧切、落ち着いて話せ」
霧切(82)「ごめんなさい言い間違えたわ。あなたのおっぱいを少し分けてくれるかしら」ギリッ
大神(130)「落ち着くのだ霧切!」
朝日奈(88)「ちょ、ちょっと!? 霧切ちゃんどうしちゃったの?」
大神(130)「様子が明らかにおかしいぞ……」
霧切(82)「ご、ごめんなさい。緊張してしまって……正直に話すわ」
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大神(130)「そのメガネで胸囲を吸収して、危機に陥った苗木を救う……?」
霧切(82)「ええ。その為に協力をお願いしたくて」
朝日奈(88)「でもいきなりは信じられないよ! お、おっぱいって……」
朝日奈(88)「苗木がただスケベ心で見たいだけなんじゃないの!?」
大神(130)「しかし苗木も霧切も嘘をつくような輩ではない。……我は信じるぞ」
朝日奈(88)「そ、そうだけどさ……」
朝日奈(88)「そうだ! さくらちゃんなら苗木の言うバスト90㎝以上なんじゃないの?」
大神(130)「ふむ……では我が苗木の元へ向かえばよいのか?」
霧切(82)「いえ、私も最初はそうしようかと思ったのだけれど……」
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苗木「うわあああああああ!! 硬いバストは嫌だああああああああ!!」
苗木「筋肉質で硬いバストは嫌なんだああああああ!! ぷるぷるのがいいんだああああああ!!」
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霧切(82)「と言っていたのよ」
大神(130)「……筋肉質で硬い胸は嫌、か……」シュン
朝日奈(88)「さ、さくらちゃんは優しいからいいんだよ! もー、苗木のやつワガママだなー!」
大神(130)「では我からは吸収もしない方がよいだろうな……硬いであろうし」
朝日奈(88)(あー、さくらちゃん気にしちゃってる……)
霧切(82)「そうなるわね、ごめんなさい……」
朝日奈(88)「……えっ、てことは?」
霧切(82)「朝日奈さん、頼めないかしら」
朝日奈(88)「そうなるよね、うう……」
霧切(82)「どうしてもお願いしたいの。もし本当に苗木君が死んでしまったら、私……」
朝日奈(88)「むー…………」
朝日奈(88)「……うん。分かったよ! 協力する!」
霧切(82)「……! 朝日奈さん、感謝するわ」
朝日奈(88)「私も苗木が死んじゃうのはさすがにイヤだしねー、まあまだ半信半疑なんだけどさ……」
朝日奈(88)「それに……へへっ、人の恋路は応援したくなるもんじゃん!」
霧切(82)「恋路……? ……あ、いえ、そういうつもりではない、のだけれど」
朝日奈(88)「本当にそうかなー? 苗木の為にそこまでするなんてさ」
朝日奈(88)「まあとにかく吸収してもいいよ! どうぞ!」
霧切(82)「では、失礼するわ」ポチッ
朝日奈(88)「んっ!?」ピクッ
霧切(82)「……っ!」ビクッ
大神(130)「顔が赤いが……大丈夫か二人とも」
霧切(82)「……っはあ、どうかしら……」
朝日奈(83)「んっ……あ、本当にちっちゃくなっちゃった……霧切ちゃんは?」
霧切(82)「大きくなったような……? メガネの数値に変化は無いけど、これはサラシを巻いているからかしら」
大神(130)「霧切よ、苗木を救うのには十分なのか?」
霧切(82)「いえ、これではまだ足りないはず。他の人にも協力を頼みに行ってくるわ」
朝日奈(83)「うん頑張って! それと今度また話そうよ!」
霧切(82)「……えっ?」
朝日奈(83)「今まであんまり話してなかったけどさ、今日話して面白いなーって思ったし!」
大神(130)「我も霧切となら歓迎だ。今度プロテインコーヒーを馳走しよう」
朝日奈(83)「それに苗木とのコイバナも聞かせてよー!」
霧切(82)「だから、そういうのではない……のだけれど」
霧切(82)「でも……ふふっ、今度はぜひご一緒させていただくわ」
―――――― ちょっと前
― 苗木の部屋の前 ―
ピーンポーン
ガチャ
苗木「はい……?」
不二咲「苗木君、大丈夫……じゃないみたいだね」
苗木「うん……今朝から熱が出て、絶不調なんだ」
苗木「悪いんだけど、用ならまた後にしてもらえるかな……ごめん」
不二咲「う、うん。お大事に」
バタン
不二咲「えっと……? 苗木君の様子は普通みたいだったけど絶望病なのかな。それともただの風邪?」
ガチャ
苗木「あ、あの不二咲クン。もしよかったらでいいんだけど、頼み事をしてもいいかな……」
不二咲「えっ、何?」
苗木「………………」
苗木「……巨乳の人がいたら連れてきて欲しいんだ」
バタン
不二咲(間違いなく絶望病だ)
不二咲「でも……霧切さんはどんなに頑張っても90㎝以上にはならない」
不二咲「戦刃さんは90㎝以上になったら苗木君と会う前に、江ノ島さんに戻されちゃう……」
不二咲「どうしよう……このままじゃ苗木君が死んじゃうよ!」
「あ、あの……」
不二咲「え?」
戦刃「不二咲君、どうしたの?」
不二咲「戦刃さん……あ、そうだぁ!」
不二咲(90㎝以上になったら戻されちゃうなら……それまでずっと一緒にいればいいんじゃ?)
不二咲「………………」スチャ
戦刃(80)「盾子ちゃんを知らない? さっきから見当たらないんだけど、どうしよう……」
不二咲(70)(戦刃さんのバストは80㎝……霧切さんよりも小さい)
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江ノ島「貧乳女子との触れ合いが苦痛になるし、最悪死に至る……」
:
:
不二咲(70)(……危険だけど、やるしかないよね!)メガネスッ
不二咲「戦刃さん来て。苗木君の所に行こう!」
戦刃「えっ? で、でも苗木君は、その、巨乳の女の子の方が……それに風邪引いてるみたいだし」
不二咲「ううん、きっと苗木君なら大丈夫。戦刃さんがお見舞いに行ったら元気になるはずだよ!」
戦刃「そ、そう? そういう事なら……。やった、苗木君のお部屋だ……!」
戦刃「あっ、お見舞いの品はどうしよう……レーションでいいかな。いいよね、おいしいし」
不二咲(苗木君を助けるためなんだ、頑張ろう!)
ムクッ
不二咲(75)「…………うん?」
書き溜め尽きたんで今日はここまで。
ギリギリだけど霧切さん誕生日おめでとうございます!
忙しいのとオチが思いつかないまま2か月経っていた
続けるにしても最初の方とかいろいろ変えたいのでこのスレは落とします、すみません
このSSまとめへのコメント
くそ