～～～磯兵衛の家～～～

磯兵衛「はあ～」

犬「ワン」(ため息なんかしてどうしたんだ？)

磯兵衛「はあ～」

犬「ワン」(おい聞いてんのか？)

磯兵衛「はあ～」

犬「ワン」(無視してんじゃねえぞ)　　ガブゥ

磯兵衛「いぎあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、何するで候！」　ドクドクダラダラ

犬「ワン」(お前が無視するからだろ)

磯兵衛「お前に話しても意味ないだろうけどなんとなく話すで候」

犬「ワン」(おう、何だ)

磯兵衛「今日も学校の帰りに団子屋によってメガネと話していたで候」

犬「ワン」(ほう、それで？)

磯兵衛「その時看板娘さんの目の前で[候]と[早漏]を言い間違えてしまったで候」

犬「」(うわぁ・・・)

磯兵衛「絶対嫌われたで候」　ズ～ン

犬「ワン」(まあ、元気だせよ)　ポンポン

磯兵衛「犬・・・そうで候。これくらいで落ち込んでいては立派な武士など夢のまた夢で候」

犬「ワン」(もとからそうだろ)

磯兵衛「よし、そうと決まったら早速鍛錬をするで早漏！」

犬「」

磯兵衛「」

犬「ワン」(なんの鍛錬するつもりなんだよ)

磯兵衛「もう死にたい」

～～～武士道学校～～～

磯兵衛「はあ～」

中島「あれ？磯兵衛まだ落ち込んでるの？」

磯兵衛「また、言い間違えをしてしまったで候」

中島「あぁ・・・」

駅「よお磯兵衛、なんか落ち込んでるけどどうしたんだ？」

酢「どうせ何かくだらない事で落ち込んでるんだろ？」

虎「というかいつもくだらない事で落ち込んでるだろ」

磯兵衛「うっさい、エキストラ」

駅酢虎「エキストラじゃねぇ！」クワッ

中島「どうにかして防げないのかな？」

磯兵衛「あったらすぐにでもしたいで候」

虎「なあ、磯兵衛は何をそんなに悩んでるんだ？」

中島「ああ、それはね・・・」ゴニョゴニョ

駅酢虎「」ブフォォォッ

駅「あっはははははは、笑える～」

酢「本当だよ」プルプル

磯兵衛「笑わないでほしいで候」ズーン

駅「というかその言い間違いはないよな」ゲラゲラ

虎「いっそのこと[候]ってのをやめたらいいんじゃないか？」

中島「」

磯兵衛「その手があったで候」

中島「ねえ・・・磯兵衛・・・」

磯兵衛「なんでそ・・なんだ中島」

中島　　　水無月富士参り！！

磯兵衛「」ピクピク

駅酢虎「」　

中島「磯兵衛、君は自分のアイデンティティを捨てるというのかい？ねえ、処されたいの？ねえ・・・」

磯兵衛「いきなりどうしたんでそ・・・どうしたんだ？」

中島「それをやめろと言っている！」　　水無月富士参り！

磯兵衛「」チーン

中島「当初は僕もそれを思いついたよ・・・でもさ、磯兵衛から『候』がなくなると駅酢虎よりも味がないキャラクターになってしまうんだよ！」

磯兵衛「確かにそうで候」

駅酢虎「おい」

中島「そう！その『候』を使っている時のほうが磯兵衛らしいんだよ！」

磯兵衛「何だか自信が出てきたで候！」

中島「『候』は磯兵衛の基盤なんだよ！だから、たとえ言い間違いを何度かしたぐらいで捨てちゃいけないんだ！」

磯兵衛「そうで候！先程の拙者を殴りたくなってきたで候！」

中島「よし！そうと決まったら作戦会議だ！議題は『候』の言い間違え防止方法だ！」

磯兵衛「よ～し、やるで候！」

中島「あ、駅酢虎も協力してね？」

駅「しょうがねえな」

虎「やってやるよ」

酢「え～、さっき小バカにされたしあんまりやりたくないんだけど・・・」

中島　　水無月富士ま

酢「喜んでやらせて頂きます」ザッ

～～～教室～～～

中島「それじゃあ早速会議を始めようか！」

高杉「おう！それにしても凄い言い間違えだよな！改めて考えてみるに」www

花岡「それ俺もすごく思ったわ」www

磯兵衛「それを言わないでほしいで候・・・」　orz

中島「まあまあ」

高杉「でも実際問題どうするんだ？」

中島「それを今から考えてくれ」キリッ

花岡「なあ、だるいから抜けていいか？」

中島　　　ニコッ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・チャキ

花岡「ジョウダンダヨ、ハイ」　ダラダラ

高杉「この江戸の町にはとてつもない数の人間がいるんだ。言い間違えをしてはいけない職業の人に聞くのはどうだろうか？」

中島「例えばどんな人？」

高杉「・・・瓦版とか・・・かな？」

中島「そこまで気をつけてなさそうじゃない？」

高杉「・・・だな」　ハァ

花岡「なあ、大八って人に聞くのはどうだ？あの人子分がたくさんいるから言い間違えはできない立場だろうし」

中島「おお、いいねえそれ」

磯兵衛「拙者あいつを頼りにしたくないで候」

中島「つべこべ言わないでね」

～～～道端～～～

中島「いないね」

花岡「ああ、いないな」

高杉「そういえば最近見てなかったよな？」

中島「そういえばそうだね・・・」

磯兵衛(ふぅ、なんとかあいつに会わずにすみそ　子分「大八さんがかえってきたぞ！」ダダダ

磯兵衛 orz

中島「よし、行ってみよう！」ダダダ

花高「「おう！」」ダダダ

磯兵衛「はあ・・・」

中島「ナニシテルノ？」　ニコッ

磯兵衛「今行きます！」ダダダダダ

～～～同刻・町中～～～

駅酢虎(・・・いないなぁ・・・)

～～～大通り近く～～～

子分１「大八さんおかえりなさい！今回の旅はどうでしたか？」

大八「なかなかおもしろかったぜ？東海道の＊＊＊と北陸の（+＿+）を倒してきたしな」

子分２「すげえや！さすが大八さんだ！」

　　　ガヤガヤワイワイ

中島「たしかにあれは言い間違えしなさそうだね」

花岡「早速聞いてみようぜ」（早くかえりてぇ）

中島「ああ」（帰れるといいね）

花岡（こいつ、直接脳内に？！）

磯兵衛（あいつ前より強くなっているように見えるで候）ハァ

中島「あの～、すいません大八さんですよね？」

大八「ん？なんだ？」

中島「見たところ中々多くの子分がいますね」

大八「まあな」

中島「こういう立場だと言い間違えとかもできませんよね？」

大八「確かに言い間違えはしたくねえな」

中島「そこでなんですが言い間違えをしない方法とかありまんかね？」

大八「ん～、特には思い当たらないな」

中島「そうですか、失礼しました」　タッタッタッ

子分１「そういやあいつ磯兵衛の仲間だったような・・・」

大八「何？！」ダダダダダ

中島「お～い磯兵衛～」

磯兵衛「どうだったで候？」

中島「特にないってさ」

磯兵衛「はあ、世の中うまくいかないもので候・・・」

大八「磯兵衛～！」ダダダダダッ

磯兵衛「こ、こっち来てる！」ダダダダダッ

中島「え、ちょっとまって！」タッタッタッ

磯兵衛「ハァ・・・ハァ・・・やっとまいたで候」

中島「磯兵衛のいざというときの身体能力ってすごいよね・・・ホント」ゼェゼェ

磯兵衛「疲れたからちょっと団子屋によってくで候」

中島「そうだね」

～～～どっかの路地裏～～～

大八「どこに行きやがった、磯兵衛～～～！」　ダダダダダ

～～～団子屋・食後～～～

中島「このあとどうするの？」

磯兵衛「う～ん・・・」

平賀「お、磯兵衛じゃないか」

磯兵衛「あ、変な発明の人で候」

中島「発明・・・そうだ！この人に相談してみればいいんじゃないかな？」

磯兵衛「それもいいかもしれないで候」

平賀「？」

磯兵衛「実は・・・」ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶｼｶｸｲﾑｰﾌﾞ

平賀「ほお、言い間違いねえ・・・」

磯兵衛「何かない？」

平賀「言い間違いをしない方法・・・・・・！キテルキテルエレキテル！ヒラガヒラメイタァ！」シャキーン　つノコギリ