巫女「人来ないわね……」妖狐「全くじゃ……」 (107)


巫女「どうしてぇ……?」

妖狐「今時、厄払いだの、験担ぎだの、やる方が珍しいからのぅ……」

巫女「それもそっかぁ……」

妖狐「なのじゃ……」

巫女「…………」

妖狐「…………」


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巫女「……てか、あたしゃ、あんたから不思議な力授かったじゃん?」

妖狐「じゃな。いつだったか、あげたのぅ……」

巫女「それから、だいぶ経って、とうとう今日還暦を迎えたよ、あたしゃ……」

妖狐「誕生日おめでとうなのじゃ。じゃが、不思議な力のお陰で、見た目は麗しい10代のままじゃ」

巫女「今なら言える。不思議な力要らなかったわぁ……」

妖狐「何故じゃ?不老や不死の類は人間なら欲しがるだろうに」


巫女「若い時はババアになりたくないから、不老効果があるなんて、ありがてぇと思えたわ……」



巫女「でもね……。いざ、60になってこの見た目キツいわけよ……」



巫女「はぁ……。押しグルマ押して買い物とか行く普通の腰曲がりババアになりたかったわぁ……」

妖狐「じゃが、その不思議な力で悪い妖怪に対抗せねば、大変な事になっとったかもしれんぞ?」

巫女「そもそも、んな大変な事無かったし、あの一角見ても言えるか、それ……?」



垢嘗「アイドルの○○ちゃん可愛いよ、ペロペロ」ペロペロ

化け猫「……Zzz」ニャーニャー

河童「浮き輪ねぇと池を泳げないぃ……」ブクブクブク



妖狐「全く、最近の妖怪はだらしないのぅ。人っ子一人も殺したり出来ん感じじゃな、これでは」

巫女「あんたが、んな事言うなや。一応、あたしゃらの神社の常連さんだろうが」


妖狐「どうせ暇じゃし、あやつら鍛え直してやるかの」

巫女「面倒だから、あたしゃパス」

妖狐「何を年寄りくさい事を言っておる!若い癖にシャキッとせい、シャキッと!」

巫女「だから、あたしゃはもう60のババアなんだよ!むしろ、敬えこのヤロー!」

妖狐「わしは600じゃ。むしろ、敬って口調を正せ、このヤロー」


垢嘗「巫女さーん、妖狐さーん、ぎゃあぎゃあ騒いでどうしたんすか?」ペロペロ

河童「レディなら、このヤローとか言っちゃ駄目ですよ」ブクブクブク

化け猫「ですニャー……」Zzz

巫女「あんたらのせいやっちゅうに……」

妖狐「お前さんらが、あんまりにも腑抜けとるから、わしが鍛え直してやるのじゃ」


垢嘗「今時んな事したら、パワハラっすよ、妖狐さーん?」

河童「もしくは……モラハラ?」

化け猫「眠いから寝るニャー……」Zzz



妖狐「グチグチうっさいわ、小童共がぁ!わしに従えばいいんじゃ!」



垢・河・猫「「「えぇ……」」」


妖狐「とりあえず、ここにいても仕方ないのじゃ。垢嘗よ、巫女の家に来い!」

巫女「ちょっと。何でうちでやるのさぁ……」

妖狐「垢嘗なら、アイドルなぞに現を抜かす必要なぞ無いからじゃ。ほれ、行くのじゃ!」

垢嘗「まぁ、仕方ないから行くっす」

巫女「じゃ、河童と猫又もおいで。お煎餅一緒に食べるか?」

河・猫「「食べるから行く」」


妖狐「巫女宅に到着じゃ」

巫女「そりゃあな。神社から徒歩一分だもの……」

妖狐「では、垢嘗はわしと一緒に来い。残りは好きにしておれ」

垢嘗「解ったっす」

巫女「頑張ってなー」


河童「じゃあ、巫女さん。お邪魔します」

化け猫「しますニャー」

巫女「はいよー。……じゃ、はい。お煎餅」

化け猫「頂きますニャー!」バリバリ

巫女「そいえば、河童は頭の皿用のお水いる?いつものボル○ィックで良い?」

河童「おぉ、私のお皿に入れてるお水置いてくれてましたか!巫女さん、ぜひお願いします!」


カパッ……ジョボジョボ……

河童「はぁ……生き返るぅ……。巫女さん、ありがとうございます」

巫女「いえいえ。真夏に河童がぶっ倒れた時にちょうど切らしてたから、今はダンボールで備えてるしね」

化け猫「だニャー。あの時は焦ったニャー」バリバリ

巫女「だねぇ。てか、ミイラ化させてTV局呼べれば、神社的には有名になれるかもしれんし、そっちが良かったんだけどね」ハハハ

河童「巫女さん、冗談キツいですよぉ」ハハハ

とりあえずここまで
突発的に思いついたネタなんで、また続き書き溜めたら、そのうち投下します


オエェー……!

ナンジャ ダラシナイ キサマ アカナメ ジャロウガァ!



巫女「騒がしいぃ……。あっ、あたしゃ熱いお茶飲むけど、二人はいるかい?」

河童「はい、頂きたいです」

化け猫「猫舌なんでぬるくしてニャー」

巫女「解った。ちょっと待っててね」


ジョポポ……

巫女「はい、お茶。一応、河童のお茶も、ぬるくしておいたからね」

河童「ありがとうございます」

化け猫「ありがとニャ、巫女ちゃん」

巫女「良いって。さて、私もお煎餅を……」



オエェー……!!

ダラシナイ アカナメ ジャナ!!


巫女「はぁ……。さっきから、あの二人は騒がしいな……」バリバリ

河童「止めに行ったりしないんですか?」バリバリ

巫女「妖狐、あんな感じの時は、面倒くさいから嫌だし」バリバリ

化け猫「一体何してるのかニャー……」バリバリ

巫女「絶対行くなよ?面倒に巻き込まれて、余計大変な事になるからね?」


河童「あー、お茶ウマー」ズズズ

化け猫「うちもニャー」ズズズ

巫女「あんがと。そいえばね、この前、うちの神社にお守り買いに来た男子学生さんがおったんよ」

河童「マジですか。受験生ですかね?」

巫女「たぶんな。んで、自分のか聞いたら、彼女に渡すとか言ったんよ」

化け猫「リア充だニャー。そいつの顔、引っ掻いてやりたいニャー」


巫女「ついでだからの、あたしゃ見た目こんなんじゃが、実は60になるんだけど抱けるか?って聞いてみたんじゃ」

化け猫「ほうほう……ニャんと?」

巫女「そいつがの、彼女には内緒でと言いながら」

ぬらりひょん「ちくわ大明神」バリバリ

巫女「バッチリ抱けますとか抜かしおった」チラッ

河童「私も巫女さんを可愛いと思いますから、気にならない人はイケると思いますよ」


巫女「あたしだったら、仮に見た目10代、中身60代の男なぞ、お断りだがな」

化け猫「でも、見た目は大事ニャ。逆に見た目60代、中身10代の雄なんて、キツすぎて無理ニャ」

河童「あぁ、それはないですね」

巫女「うむぅ……確かにキツいな、そりゃ……」

化け猫「だから、見た目大丈夫なら、大抵の事はなんとかなるかもしれニャいのでは?」


巫女「なのかねぇ……」ズズズ

河童「ですよぉ」ズズズ

化け猫「だニャ」ズズズ

巫女「……ところで、ちくわ大明神こと、ぬらりひょんは何やっとるんだ?」

ぬらりひょん「反応が遅えよ、巫女」

河・猫「「誰だ今の」」

ぬらりひょん「だから、遅えっつてんだろ、その反応!」


巫女「いやぁ、気づかなくて」

ぬらりひょん「嘘こけ。じゃあ、さっきの『チラッ』ってなんだ?」

化け猫「チラッ!」キラッ☆

ぬらりひょん「超時空シンデレラだな、そりゃ」

河童「チラ星☆」キラボシッ!

ぬらりひょん「どこだか十字団の挨拶だろ、そりゃ!んな事しなくていいからな?!」


巫女「すっかり現世に染まりおったぬらりひょんとか、嫌じゃな」

河童「ですね」

化け猫「だニャ」

ぬらりひょん「うるせぇ。若ぇ妖怪たちがそんなんばっかりだから、嫌でも覚えるわ……」

巫女「それで妖狐の総大将だと言われてるとか笑えるな」ハハハ

ぬらりひょん「このババア……」

速いけどここまで
調べながら書き溜めてますが、妖怪詳しくないんで、出てほしい妖怪をレス付けて頂けると、案外助かるかも……

>>24のセリフだけど、妖狐じゃなくて妖怪ね……


化け猫「ところで、ぬらさんは何しに来たのかニャ?」

ぬらりひょん「煎餅とお茶を貰いに」ズズズ

巫女「相変わらずだな。お茶も飲んだなら帰れ」

ぬらりひょん「はぁ……。すっかり若ぇ頃の巫女はいなくなったなぁ……。初めて会った頃はもちっと可愛げが……」

巫女「てめぇ、これ以上言うと、不思議パワーでぶっ飛ばすぞ?」

ぬらりひょん「怖い怖い。じゃ、帰るから」



河童「結局、何しに来たんですかね……」

巫女「食べ物を漁りにだろ。どうせ、この後も、適当な家に行って、菓子でもつまむか、暇してるジジイの家に行って一服してくんだろ」

化け猫「ぬらさんの日課だから、仕方ないのニャ」



垢嘗「うえっ……。やっと解放されたっす……」

妖狐「貴様は本当にそれでも垢嘗か?」


巫女「乙、垢嘗。お煎餅とお茶、どうだい?」

垢嘗「お茶だけほすぃっす……」

化け猫「妖狐ちゃん、何やってたの?」

妖狐「垢嘗なら垢嘗らしくと、巫女の風呂場の掃除がてら、嘗めらせたんじゃ」

垢嘗「今時、マジで垢を嘗める垢嘗なんかいないっすよ……」

巫女「てか、風呂場は昨日カ○キラー吹いて掃除したばっかだよ……。何やってんの……」


垢嘗「マジすかぁ……。道理で薬臭かったっすわぁ……」

妖狐「カビ○ラーごときに垢嘗が負けるでない!だらしないのぅ!」

巫女「妖狐うっさい。とりあえず、お煎餅食べて、お茶飲んで黙ってろ」

垢嘗「巫女さん、あざーっす」ズズズ

妖狐「とりあえず、煎餅は食べるかの」バリバリ


妖狐「ちゅぎぃはきゃっぴゃあ、きしゃみゃだぁ」バリバリ

巫女「食い切ってから喋りなさい」

妖狐「……ふぅ。次は河童、貴様だ」ゴクン

河童「私ですか?」

妖狐「そうじゃ!茶と煎餅食べたら行くぞ!」

巫女「行くってどこに……」

妖狐「河童なら河童らしく……な場所じゃ」




妖狐「というワケで、ここじゃ」

河童「室内プールですか」

巫女「てか、化け猫と垢嘗は解放で、あたしは強制参加なワケかい?」

妖狐「仕方なかろう。公共交通網のバスは一時間に一つ、電車も似た感じなら、お前さんに車で連れてきて貰う他あるまい」

巫女「妖狐さんの不思議な力でなんとかならないですかねぇ、それ……?」

妖狐「無理じゃ。さ、皆で着替えてくるぞ」


妖狐「水着に着替え完了じゃ。ふむ、わしもまだまだイケる感じじゃな」

河童「私もオッケーです。妖狐さんがビキニ水着なのは、まぁ全然オッケーです。巫女さんは……」



巫女「こらー!妖狐ー!なんだコレわぁー!」



河童「スク水て……」

妖狐「お前さんの水着探しておいたが、それしか無くて仕方ないからそれにしたんじゃ」

巫女「だからって、あたしの学生時代のヤツを引っ張ってくるなよ!このアホ狐がぁ!」


妖狐「だが、ちっぱいだから似合っておる」

巫女「うるせぇ!ちっぱい言うな!60だけど、この見た目のせいで、未だに気にしてんだよ、このボケェ!」

河童「まぁまぁ、巫女さん。お客さんに迷惑ですよ?」

巫女「客?」

妖狐「あやつらか……?なんじゃ、四丁目に住んどる座敷童子と、雪女に濡れ女か」

巫女「あの巨乳三姉妹か……」


座敷童子「行くよー!てーい!」ポーン

雪女「ほいきた。てやー!」ポーン

濡れ女「えーい……!」ポーン

巫女「お前ら元気だなー」

座敷童子「あっ、巫女さん!こんちゃー!あっ、ぱー君もいんじゃん!」

河童「久々だな、しぃちゃん」


妖狐「そうじゃ、河童と座敷童子は同郷か。岩手だったかの?」

座敷童子「そうですよー。同じ釜の飯ならぬ、同じ畑の胡瓜を食べた仲ですよー」

巫女「ところで、お前さんら、ここで何してるんだ?」

雪女「水の中の方が涼しいし、快適なので」

濡れ女「濡れてないとしっくり来なくて……」

座敷童子「二人と一緒に暇つぶしがてらに」


巫女「座敷童子はまぁ良いが……。雪女と濡れ女は、まるで水族館の白熊だな」

座敷童子「豪太くん可愛いじゃないですかー」

妖狐「秋田の白熊なぞ、どうでもよい。濡れ女は福島、雪女は山形が田舎じゃったな」

河童「これで、青森、秋田、宮城の妖怪がいれば、妖怪の東北六魂祭ですね」

巫女「うまい事言ったつもりか、お前さんは」

濡れ女「あっ、でも……あっちの子供用プールに……いましたよ……」

ここまでです
書き溜めたらまた適当な時に投下しやす




鬼「わはは!」

雨降小僧「あはは!」

女郎蜘蛛「あらあらぁ、はしゃいじゃって」ウフフ



巫女「鬼に、雨降小僧、女郎蜘蛛か……」

座敷童子「鬼君は確か、なまはげ家系だったねぇー」

妖狐「鬼は秋田、雨降小僧は青森、女郎蜘蛛は宮城だったか……。東北出身大集合だな」


鬼「あ、座敷童子姉ちゃん!」

雨降小僧「河童兄ちゃんもいる!」

女郎蜘蛛「あらぁ、巫女さんに妖狐さんまでぇ、お久しぶりです」

巫女「何してるんだ、お前さんら」

女郎蜘蛛「見ての通りでぇ、鬼君と雨降小僧君を遊ばせてました。蜘蛛の私はぁ、水に入るのはちょっとマズイのでぇ、付き添いだけですが」


河童「鬼と雨降、元気そうだな。女郎さん、お久しぶりです」

座敷童子「お久しぶりですー」

女郎蜘蛛「二人ともぉ、久しぶりねぇ。良ければぁ、鬼君と雨降小僧君の相手してあげてくれないかしら?」

河童「良いですよ」

妖狐「何を勝手にお前さんが決めておる。お前はわしと来い!」グッ

河童「あー…………」ズリズリ



女郎蜘蛛「あらあらぁ、妖狐ちゃんは元気ねぇ」

巫女「全くだ……」

女郎蜘蛛「でもぉ、巫女ちゃんも人間だとお婆さんなのにぃ、まだまだ元気よねぇ」

巫女「あいつの不思議パワーのお陰か、体だけは丈夫な10代のままなんで……」

女郎蜘蛛「ふふふっ、そうだったわね。じゃあぁ、座敷童子ちゃん。良ければぁ、あの二人と遊んであげられないかしら?」

座敷童子「勿論良いですよー。あっ、じゃあ、ゆっちんとぬっちゃんも呼んできますねー!」



座敷童子「呼んできたよー」



雪女「女郎さん、こんにちは」

濡れ女「こんにちは……です……」



女郎蜘蛛「こんにちはぁ、皆すっかり立派になってぇ」

巫女「主に乳ばかりだろうがな」

雪女「巫女さん、当たりがキツいです」


濡れ女「勝手に育った……。だから……私たちに罪は無い……」

座敷童子「ねー。不思議だよねー」

巫女「あたしゃ、老化が無くなったのと同時に体の成長も止まったし、巨乳となる夢も希望も、その時に無くなったんだよ……」

雪女「でも、乳が大きくても良いとは……」

巫女「あたしゃ、でっぱいが欲しかったんだよ……。同級生にちっぱい、ちっぱい言われるのが嫌だったしの……」

雪女「あぁー……。そのぅ……。なんか、ごめんなさい……」


濡れ女「でも……。しぃちゃんのおっぱい……私やゆっちんより……大きいよね……」

座敷童子「ねぇー。今の家に来た時も、座敷童子だって信じてくれなかったしー」

雪女「しぃちゃん、体がもう座敷童子らしくないからね」

女郎蜘蛛「まぁ、個人差がありますからぁ、仕方ないですねぇ」

巫女「その個人差、あたしに分けてくれ……」

濡れ女「巫女さん……切実すぎ……」


雪女「そういえば、ぱーやんと妖狐さんは?」

濡れ女「あー……。流れるプールに……いる……」



河童「私、一応泳ぐ事は出来ますから大丈夫ですって」プカー

妖狐「ならん!そもそも一応ってなんじゃ!河童ならビシッと泳げるって言え!」



巫女「まーた、面倒な事してるな……」

座敷童子「でも、ぱー君は泳げるけど、泳げないんですよー」


巫女「お前さん、脳みそに栄養行っとるか?何言ってるかワケワカメだぞ?」

座敷童子「むー。巫女さん失礼ですねぇー。私は至って正常ですー」

雪女「でも、しぃちゃんは偶に抜けてるから仕方ないです」

濡れ女「きちんと……説明してあげるべき……巫女さんに……」

巫女「とりあえず、詳しく聞かせろ」

座敷童子「分っかりましたー!あれは、まだ私たちが見た目小さな頃に遡るのですー……」



……

今日はここまで
また書き溜めたら適当に投下します






座敷童子「ぱー君、遊ぼー!」



ゴポゴポ……ザバァ……



河童「しぃちゃんか。良いよー」

座敷童子「何して遊ぶー?」

河童「相撲」

座敷童子「よーし、かかってこーい!」


河童「負けたら尻子玉抜いちゃうぞー」グッ

座敷童子「嫌だー」グッ……ヒョイ



河童「へ?」



座敷童子「お池にとりゃー!」ポーン

河童「うわぁー!」



ザッパーン……


座敷童子「やったー、勝ったぁー!」

河童「負けたぁ……」

座敷童子「ぱー君、優しすぎなんだよー。もっと、河童らしくグワーっと来ないと」

河童「それ以前に、しぃちゃんも僕を持ち上げて投げるって……」

座敷童子「これからの女の子は強くないと駄目なのだよー」


河童「でも、河童を相撲で負かすほどじゃなくても……」

座敷童子「勝てるなら勝つに越したことは無いよー」

河童「そうかなぁ……」

座敷童子「そうだよー。あっ、胡瓜食べるー?いつものオジサンから貰ったんだけどー?」

河童「食べる!」

座敷童子「じゃあ、はい、胡瓜」ヒョイ


河童「ウマー」ポリポリ

座敷童子「ね、ウマーだよねー」ポリポリ

河童「てか、いつものオジサンって何してる人なの?」

座敷童子「先生……?とかやってるとか?私、よく解んない」

河童「ふーん。先生ねぇ……」

座敷童子「あとねー、何かお話書いてたー」


河童「お話?」

座敷童子「うん。それも私はよく解らないけど」

河童「そうか……」

座敷童子「とりあえず、胡瓜がウマーなら良いのだよー」ポリポリ

河童「まぁ……。じゃ、ご馳走さま」ポリポリ

座敷童子「まだ何本かあるよー。食べるー?」


河童「ホント!?食べたい!」

座敷童子「ならー……。ぱー君が取ってくるのだー!」ポーン



ポチャン……



河童「あぁ……。池に胡瓜を投げちゃ駄目だよ……」

座敷童子「大丈夫だよー。ほら、早く早くー!」

河童「行ってきまーす……」ブクブク


とりあえずここまで
また溜まったらきます


河童「胡瓜……胡瓜っと……」



河童「あっ、あった」



河童「じゃあ、陸に戻……」ビクンッ



河童「あー!足つったぁー!!痛ぃー!!!」ジタバタ



座敷童子「ぱー君、遅いなぁー……」



骨女「座敷童子ちゃん、何してるの?」



座敷童子「あっ、骨女さんかー。どうしたのー?」

骨女「暇だから、昔好きだった男の子探してた。気づいたら岩手まで来てた」

座敷童子「秋田から岩手まで探しにくるとか大変だねー」


骨女「でも、今日はもういいわ……。散々歩きに歩いたせいか、疲れたし……」

座敷童子「じゃあ、私のお世話になってるお家来るー?」

骨女「私、骸骨だけど大丈夫なの……?」

座敷童子「そこは、家主さんに話して、なんとかするよー」

骨女「じゃあ……。駄目元でお願いします……」

座敷童子「解ったのだー!じゃあー、ぱー君!私、骨女さんと行くから、胡瓜食べてねー!」



……


座敷童子「そして、私は後に胡瓜のオジサンが、宮○賢治だと知ったのですー」

巫女「待てこら。河童はどうなった」

座敷童子「ぱー君は、不幸にも地獄行きにー……」



河童「勝手に殺さないでよ、しぃちゃん……」



座敷童子「出たなー、妖怪ー!」

妖狐「お前も妖怪じゃ、お前も」


巫女「だが、河童。お前さんも災難だったな……」

河童「本当ですよ……。通りかかった仲間に助けて貰ったとはいえ、お陰で足がつかない深さの水場だと、怖くて泳げなくなったんですから……」



妖狐「河童なら怖がるでない!」

座敷童子「ですよねー。ぱー君こそ、尻子玉が抜かれてるんじゃないかなって、思っちゃいますー」



河童「この二人は鬼か……」


巫女「鬼なら、雨降小僧と雪女、濡れ女と遊んどるぞ」

河童「巫女さん、そんなボケ要らないです」

妖狐「ま、仕方ないからちょっとずつ慣らすのじゃぞ、河童よ」

巫女「じゃな。まぁ、せっかくだし、妖狐、河童。みんなで遊んでから帰るか」

座敷童子「えぇ、巫女さーん!私を誘わないなんて、仲間外れですかー!?」

巫女「いや、お前さん、その足で遊べるのか……?」


座敷童子「足ですかー?」ヒョコ



「…………」ジー……



座敷童子「誰ですかー、私がお話してる間に、足へだっ◯ちゃん仕込んだのはー?」

巫女「誰も仕込んでない。ヤツが勝手に足にへばりついただけだ」

座敷童子「何ですかー、この子はー?」

妖狐「すねこすりじゃ、座敷童子」


座敷童子「すねこすり?」

巫女「害は無い妖怪だが……。人間じゃなくて妖怪につくとか、珍しいヤツもいるんじゃな……」

妖怪「こやつ、座敷童子の生足に抱きつきたいだけじゃったりして」

座敷童子「まさかぁー」



すねこすり「…………」ビクッ……ジー……



巫・狐(((図星か……)))


座敷童子「ちなみに、どうしたら良いんですか、この子ー?」

妖狐「ジッとしておれ。飽きたら勝手に離れるじゃろ」

座敷童子「えー、折角のプールなのにぃー……」

巫女「無理に歩くと転ばされるから、辞めとけよ?」

座敷童子「痛いのは嫌なので、そうしますー……」

妖狐「では、あやつらとわしたちは遊んでるくるのじゃ」


ワハハ……アハハ……



座敷童子「…………」

すねこすり「…………」ジー……



座敷童子「……まだですかー?」

すねこすり「…………」ジー……


テヤー……エーイ……



座敷童子「……私の足、そんなに良いですかー?」

すねこすり「…………///」コクッ……ジー……



座敷童子「この変態妖怪めー」

すねこすり「…………」ガーン……ジー……


アー……ヨウコサンノミズギガー……

ギャー!オマエサンラミルデナイー!///……



座敷童子「そこまで凹まなくてもいいじゃないですかー」

すねこすり「…………」ズーン……ジー……



座敷童子「もー、解りましたよー。変態は撤回しますしー、せめて皆が帰る準備する時には離れて下さいねー?」

すねこすり「…………///」コクコクッ……ジー……



女郎蜘蛛「座敷童子ちゃんもなんだかんだで、すねこすりちゃんと楽しんでるわねぇ」ウフフ



巫女「はー……。遊びに付き合うの疲れた……」

妖狐「見た目10代パワーはどうしたんじゃ?」

巫女「中身は60のババアだから、体が若くて疲れにくくても、結局精神的には疲れるし、気持ちが体に追いつかないんだよ……」

河童「体だけ若いのも、なかなか大変そうですね」

巫女「全くだ……」

妖狐「ほれ、終わったし神社に帰るのじゃ」


女郎蜘蛛「ではぁ、失礼しますね」

鬼・雨降「「バイバーイ!」」

座敷童子「では、巫女さん、ぱー君、バイならー!」

雪女「巫女さん、失礼しますね。ぱーやんもまたね」

濡れ女「どうもです……」

巫女「気をつけて帰れよー、妖怪東北六魂祭」





巫女「と、いうワケで、神社に着いた」

妖狐「じゃな。さて、垢嘗、化け猫、河童も帰ったし、どうするかの……」



「待っておったぞ、伝説の巫女と妖の女狐よ!」



巫女「何者かと思えば……。一本だたらか……」

妖狐「妖怪のくせに、中二拗らせとるヤツじゃな」

一本だたら「ふははは!我の前では伝説の存在といえど、威勢を発揮出来ぬようだな!」


巫女「神社の中に行くか、妖狐」

妖狐「じゃな。じゃあの、一本だたら」



一本だたら「ふっ、我から逃げる気か、伝説の巫女と妖の女狐よ!」



一本だたら「我からは逃れる事は出来ぬ!素直に応じよ!」



一本だたら「……速く我の前に姿を見せよ!」



一本だたら「……………………」



一本だたら「すいやせん、狐の姉御……。調子に乗りすぎやした……。頼まれてた物を持ってきてるんで、入れて下せえ……」



巫女「ブレブレだな、お前さん……」

妖狐「貫くなら貫き通すのが妖怪じゃろうが!お前さんは情けないのぅ!」

一本だたら「だとしても、流石に放置プレイは辞めて下せえよ、狐の姉御ぉ……。泣けてきやすからぁ……」

妖狐「お前さんの先祖は人を襲っていたりした癖に、今じゃ構ってちゃんで泣き虫とか、わしはガッカリじゃ」

巫女「妖狐、程々にな……。とりあえず、上がりな、一本だたら」

とりあえずここまで
明日は昼まで時間あるし、また書き溜め出来てると思うんで、また明日宜しくです

すねこすりがなんか違う

>>81
調べたら、足の回りウロウロして邪魔するって書いてたから、いっそ足に抱きつかせて邪魔させてみようと思ってこうしたから、思ってたのと違ってるのはマジすまん……
そもそも、座敷童子も巨乳という風にしたしね……


一本だたら「お邪魔しやす」

巫女「頼まれ物がどうの言ってたが、妖狐に用事あるのかい?」

妖狐「そうじゃよ。して、例の物は?」

一本だたら「こちらになりやす」スッ

巫女「これは何の箱だ?」

妖狐「巫女、開けて良いぞ」


巫女「わしがか?ん……?包丁か?」カパッ

一本だたら「狐の姉御が、巫女の姉さんに還暦祝いがてら、お願いされやして。うちで作った包丁でさ」

妖狐「お前さん、包丁が欲しいとか言うてたしの。わしらからの還暦祝いじゃ」



巫女「ふーん。ありがとな、お前さんら」ケロッ



妖狐「お前さん、反応薄すぎじゃろ……」

一本だたら「そこは、もう少し喜びを表現しても……」

巫女「いや、確かに包丁は嬉しいんだが……。人間60にもなれば、祝って貰っても、大して感動もしなくなるし……」


巫女「……ま、だが、確かにきちんと感謝は述べんとな。ありがと、妖狐、一本だたら」

妖狐「構わぬ。わしだけじゃなく、垢嘗や化け猫、河童たちからも寄付があったしの」

一本だたら「大事に使ってくれると嬉しいでさあ」

巫女「明日から使わせて貰うの。てか、一本だたらは、これ渡す為だけにわざわざここまで来たのか?」

一本だたら「そりゃ、そうでさあ。狐の姉御の所の、巫女の姉さんの還暦祝いとなりゃ、直接渡したいと思いやして」


巫女「そうじゃったのか。じゃあ、そのまま帰すのも悪い気がするな」

妖狐「では、一本だたらと縁ありそうなヤツら辺りを呼んでみるかの」

一本だたら「確か、こっちの方には、豆狸、旧鼠がいやせんか?」

妖狐「あぁ、通称ケモノーズかの。一本だたらと同じ地方だったな。試しに呼んでみるの」

一本だたら「お願いしやす。久々に顔合わせたいんで」





妖狐「巫女の家に来るように言ったし、そろそろ来る時間じゃが……」



豆狸「邪魔するよー」

旧鼠「お邪魔します」



巫女「邪魔すんなら帰ってー」

豆・鼠「「はい」」



一本だたら「えー……。あいつら、帰りやがった……」

妖狐「巫女も変な時にボケるでない。ほら、お前さんら早よ入れ」


豆狸「いやぁ、ボケたらボケ返さないといけないじゃん?」

妖狐「そんなのわしに聞くな」

旧鼠「あっ、巫女さん、妖狐さん、もう一人いるんですが、大丈夫ですか?」

巫女「良いが、誰じゃ?」



猫又「こニャニャちはー」


妖狐「猫又か。見ぬ顔だが、どこの者だ?」

旧鼠「うちで面倒見てた猫です」

巫女「旧鼠は昔っから猫を面倒見てるんだったかの?」

旧鼠「はい。そのうちの一匹が猫又になりまして。こちら側になったばかりなので、ご挨拶も兼ねて」

猫又「初めまニャて、猫又です。巫女ニャン、妖狐ニャン、これかニャ、宜しくおニャがいします」ペコ

巫女「はい、宜しく。あんまり堅苦しくしないで良いからの」

とりあえずここまで
また書き溜め出来たら明日にでも


一本だたら「にしても、豆狸と旧鼠、元気そうで良かったわあ」

豆狸「当たり前田のクラッカー」

旧鼠「まぁ、変わりなくやってるし」

猫又「ニャーも元気だよー?」

妖狐「ま、ゆっくり話でもしようではないか」

巫女「じゃ、お茶でも煎れるかね」



巫女「お前さんらは、確か奈良県辺り出身じゃったか?」ズズズ

豆狸「そうだぞ」

妖狐「奈良は良いよな。歴史的な建物もあるしの」

旧鼠「あとは、近畿なんで大阪、京都と、大きな府もありますし」

巫女「わしゃ、一回旅行で行ったくらいしかないが、奈良公園の鹿は凄かったの……」

猫又「どう凄いのニャ?」


巫女「あやつら、餌の煎餅を持っとるヤツを四方を固めてねだりおる……」

一本だたら「あぁ……。あいつらは仕方ないです。獣ですから」

豆・鼠「「うんうん」」

妖狐「獣のお前さんらが頷くんじゃない」

巫女「それに、煎餅が無くなっても、餌ねだるし、やっちゃ駄目と注意書きがあるが、煎餅束ねる紙まで勝手に食ってくからな……」


一本だたら「巫女さんは奈良県以外は行った事が無いんですかい?」

巫女「大阪、京都にも行ったの」

豆狸「何か印象に残った事とかあるもんか?」

巫女「あれじゃ、素うどんが美味かったの。ダシが効いて美味かったし、今でも印象に残ってる味じゃな。古い街並み、平等院や大仏も凄い良かった。ただのぅ……」

旧鼠「どうしました?何かありました?」


巫女「すき焼きが甘めだったのがキツかったの……」

一本だたら「ん?それ普通じゃないですかね?」

豆狸「甘めじゃないすき焼きってあるっけ?」

旧鼠「あー……。地域で好みの味付けが違うとか、違う味付けになってるという話では?」

巫女「旧鼠の言う通りじゃ。わしの出身地だと、塩っぱい味付けが多くてのぅ……。あんなに甘めのすき焼きは初めてだったんじゃ……」


一本だたら「そうでしたのかい……。ちなみに、巫女の姉さんはすき焼きどうなされたんで?」



巫女「醤油を頼んで、味を変えて食べたのぅ……。凄い怪訝そうな顔して、わしを見ておったな……」



妖狐「そりゃ、そうじゃ……。そこに昔から住んどる者が好む味を、よそ者が改変するんじゃから……」

巫女「だが、お陰でわしの出身地の食べ物を食べた他の地域の者は、塩っぱすぎとか言って、口をつけなかったりする理由が良く解ったものじゃ……」

豆狸「まぁ、日本と言えど、北は北海道、南の沖縄と広いからな」

巫女「じゃな。でもの、先の素うどんは美味かったし、大阪のたこ焼きも美味かったし、また行けるなら、もうちっとゆっくり観光してみたいの」


猫又「旧鼠ぃ、お話解らニャいから、ニャーつまらないぃ……」

旧鼠「あー、ごめんね。うーん、だけど、どうしたものか……」

巫女「なら……。一本だたら、豆狸、旧鼠の三人でどっか行って話をしてこい。その間、わしが猫又の面倒を見とくしの」

旧鼠「いやぁ、でも、巫女さんに悪いですよ、それでは……」

妖狐「わしもそれで良いぞ。それに、誘っておいて難じゃが、久々に三人水入らずで話したい事もあるじゃろ?」

一本だたら「妖狐の姉御や、巫女の姉さんがそう言ってるし、大丈夫じゃねぇか、旧鼠?」


旧鼠「では、お言葉に甘えさせて貰います。猫又は大丈夫かい?」

巫女「旧鼠いないと寂しいけど、ニャーなら大丈夫」

豆狸「猫又の嬢ちゃん、偉いな」

一本だたら「だなあ。流石、旧鼠が育てた猫又ちゃんだあ」

巫女「じゃ、猫又はわしたちに任せて、お前さんらは、まったりしてこい」

妖狐「では、猫又よ。わしらと女子同士楽しく話でもしようかの」

猫又「うニャ。宜しくおニャがいします」


とりあえずここまで
用事やらで書き溜めペースが落ちてるんで、次の更新は遅れるかもです

レスくれた方には申し訳ありませんが、このスレを中断しますので、HTML化依頼してきます
突発的にやったせいか、口調間違えてたりした事に最近気づき、個人的にグデグデになってましたし、明日から忙しくなりそうで、スレ自体放置してしまいそうだったので……
本当すみません……

とりあえず、ミス直したりしたらまたスレ立て直して投下したいと思ってます
いつかは決めてないですが……

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