明華「サトハがネリーのお金を巻き上げてる」 (101)
ネリー「サトハー……これ、今月分の…」
智葉「ああ。どれ…」ペラペラ
智葉「6…8…10枚。確かに預かったぞ」
ネリー「よろしくネ、サトハ」
ネリー「支払い遅れちゃったけど…」
智葉「心配するな。それより来月だが」
ネリー「だ、だいじょうぶ! 来月の頭でしょ? 間に合うようにするよ!」
智葉「ならいいがな」
智葉「とにかく支払いは遅れるな。次はないぞ」
明華「」ガタガタガタ
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明華「なんてことでしょう」
明華「まさかあんなことが…我が校でまかり通っているなんて…」
明華「ネリーがサトハにお金を巻き上げられてるだなんて!」
明華「日本は治安のいい国だと聞いていたのですが…」
明華「見間違えだったらどんなによかったか」
明華「…いえ、もしかしたら私の早合点かも」
明華「あの守銭奴のネリーがお金を渡すなんて、信じられません」
明華「そうです……サトハがそんなことするわけ…」ハッ
明華「まさかと思ってましたが、あの噂は本当なのでしょうか」
明華「サトハがジャパニーズ・マフィアだというのは!」
明華「いけません…。レギュラーがヤ○ザだなんて、インターハイ出場にも影響しそうです」
明華「もしこれがバレて出場停止なんてことになったら」
明華「くっ…そこまで計算して? サトハ、恐ろしい子…!」
明華「…みんなはこのことを知ってるのでしょうか?」
明華「目立たない廊下でとはいえ、校内であれだけ堂々とカツアゲしていたら」
明華「誰かしら知ってそうなものですが…」ウーン
明華「! あれは…」
-階段の踊り場-
智葉「ハオ、日本の住み心地はどうだ?」
ハオ「ええ。中国ほど物々しくもなくて、清潔で、とてもいいですよ」
智葉「そうか。ならいいがな」
ハオ「ただ、住宅事情というか…」
智葉「うん?」
ハオ「壁が薄いのか、隣の住人の物音が筒抜けなのは、ちょっと」
智葉「なに? そうなのか」
ハオ「中国のほうがもっと雑で衛生的にも悪かったのですけどね」
ハオ「あの頃は基本みんな大部屋で雑魚寝でしたし…。プライベートは無いも同然でしたから」
ハオ「逆に個室をもらうと、昔は無視してた物音でも気になるものですね」
智葉「なるほどな…」
智葉「わかった。対応しておこう」
智葉「近々、その隣の住人とやらに転居してもらおう…」
ハオ「お手数かけます」
智葉「気にするな。まあ、部屋は余っているからな」
智葉「多少時間はかかるかもしれんが。少し待っていろ」
ハオ「はい。……あの、それでこちらなんですが」スッ
智葉「ああ。どれ…」ペラペラ
智葉「…2…3枚。確かに預かったぞ」
ハオ「いつもありがとうございます」
智葉「今後も何かあったら、私を頼れ」
明華「」ガタガタガタ
明華「なんてことでしょうか」
明華「あれは間違いなく……立ち退きの現場!」
明華「謝礼に3万も渡して…。それも、いつもって。一度や二度じゃありませんね」
明華「立ち退きはヤ○ザの得意技と聞きます…」
明華「ハオのお隣さんのためにお祈りしておきましょう」アーメン
明華「ハオはすでにサトハに染まりきっていたようです」
明華「この分だと、ほかにもいそうですね…」
明華「うちは留学生が非常に多いですから、その分世間知らずも多い」
明華「確かにヤ○ザからすれば格好の餌食なのでは…」フムフム
明華「! あれは…」
-人気の無い校舎裏-
ダヴァン「……」キョロキョロ
ダヴァン「…! サトハっ、こっちデス!」
智葉「いま行くから手を振るな。隠れてる意味がないぞ」
ダヴァン「いつもスミマセン…」
智葉「構わないさ。メグの頼みだからな」
ダヴァン「で、ではさっそく…」ハァハァ
智葉「ああ。……これだろ」
ダヴァン「oh……素晴らしい香り! このザラザラした手触り! 粒のきめ細やかさ!」
ダヴァン「魔法の、白い粉デース!」フンフンッ
智葉「いかがわしいことを言うな」
ダヴァン「は、早く! 早くクダサーイ!」
智葉「落ち着け。それより先に渡すものがあるだろう」
ダヴァン「ああッ、わかってますヨ! お金ですネッ!」
ダヴァン「ほらほら払いますから! ブツをください!!」
智葉「確かめてからだ。どれ…」ペラペラ
智葉「2…4…6枚。確かに預かったぞ」
ダヴァン「じゃ、じゃあッ!」
智葉「…ほら」
ダヴァン「ohーーッ! オオォーーーーゥッ!!」
智葉「……人間、こうはなりたくないものだな」フゥ
明華「」ガタガタガタ
明華「恐ろしい…」
明華「人目を忍んでとはいえ校内で……信じられません」
明華「あれは明らかに、クスリの売人!」
明華「ヤ○ザのシノギとしては常套手段ですが、まさか学び舎にまで持ち込むとは」
明華「メグはサトハの親友だと思ってたのに…」
明華「彼女まで廃人にしてしまうなんて! サトハには血も涙もないんでしょうか…」
智葉「……」プルルル ピッ
智葉「私だ。……清水谷か」
智葉「なんの用で……ふむ。そうか、わかった」
智葉「すぐに用意しよう。少し待ってろ」ザッザッ
明華「こ、こうしちゃいられません! サトハを追わないと!」ダッ
その頃、部室では…
ダヴァン「フンフンフ~ン♪」
ハオ「メグ、随分ご機嫌ですね」
ダヴァン「もちろんデース! なにしろ、ずーーっとサトハにお願いしてた品が届いたんですから」コポコポ
ハオ「また、らーめんですか」
ダヴァン「カップラーメン、デース。日本が生み出した食の革命!」
ダヴァン「さあ…あとはこの、魔法の白い粉(スープ)を混ぜれば…」ゴクリ
ネリー「なんでスープの粉だけ集めるの? カップ麺ごと買えばいいじゃない」
ダヴァン「ノンノン。私は複数のスープを混ぜて、もはや独自のブレンドを発見してるのデース」
ダヴァン「麺にしても、それぞれのブレンドスープに合ったものだけを厳選して、取り寄せてマース」
ネリー「まぁそのほうがお金安くすむかなー」
ダヴァン「それに私だけでなく、お二人とも機嫌よさそうデスよ?」
ハオ「まあね。気になってた騒音問題も終わりそうだし」
ダヴァン「あぁ、お隣の…」
ハオ「うん。サトハにアパートまで世話してもらって、心苦しいんだけど」
ハオ「お隣さんには別の部屋に移ってもらうって」
ダヴァン「それはよかったデスね」
ハオ「サトハに家賃も渡せましたし。サトハの口利きで安くもなってて、大助かり」
ネリー「ネリーも、故郷の家族にする送金、預かってもらったよ」
ネリー「サトハにはご飯も家も面倒見てもらってるし、感謝してるよー」
ネリー・ハオ・ダヴァン「サトハには頭が上がらないね」
その頃、駅前…
智葉「……」
明華「むむ。誰かと待ち合わせでしょうか」コソコソ
明華「電話の相手は、清水谷と言ってましたが…」
竜華「やー待たせてもうたな、智葉! 急に呼び出してごめんなー!」
智葉「気にしなくていい」
智葉「じゃ、さっそく行くか」
竜華「おー! ホンマ頼りになるわ、智葉は!」
明華「…やっぱり千里山の大将」
明華「意外なほど親しげですね。二人の関係はいったい…」
竜華「それでなー、セーラがなー!」ペチャクチャ
智葉「江口らしいな」フフッ
明華「……」コソコソ
明華「なんだか普通に友達っぽい雰囲気ですね」
明華「まぁ学校が違っても同じ強豪校ですし…。親しくなることもありますよね」
明華「あ、二人がどこかのお店に入って…」
『ホテル 魔王』
明華「」ヒキ
明華「おかしい。これはおかしい」
明華「おおお女の子同士で! ほっ、ほ、ホテル…!」カァー
明華「ふしだらですっ、サトハ! 陽の沈まぬうちから!」
明華「い、いえ…夜ならいいってわけじゃありませんけど…」
明華「……」チラ
明華「///」
明華「恥ずかしさに耐え切れず、帰ってきてしまいました…」
明華「し、仕方ないじゃないですか。ホテルの前で女の子が一人で立ちんぼなんてできません!」
明華「…なんだかすごくショックです」
明華「智葉も年頃の女の子ですから、そういうことに興味を持って当たり前なんでしょうけど…」
明華「……もうそろそろ智葉も帰ってくる頃でしょうか」
ガチャガチャ トットットッ…
明華「! きたようですね」
明華「あら? また何か電話してるような…」
智葉「……だから何度も言ってるだろう。ダメなものはダメだ」
智葉「妹に見せられない? 知らん」
智葉「そのくらい弘世に見てもらえばいいだろ。私はもう明日、予定が入ってるんだ」
智葉「……わかった、わかったよ。泣くなよ」
智葉「ただし、午前中だけだ。いいな」
智葉「…だいじょうぶだ、おまえの体力では午前中で力尽きる」
智葉「ああん? 厳しくするな? ナメてんのか」
智葉「とにかく明日の朝六時に待ち合わせだ。場所は……」
明華「……」キキミミ
明華「六時…。低血圧な私でも起きられるでしょうか…」
次の日 近場の公園
智葉「右ッ! 左ッ!」
智葉「はいっ、1・2・3! 1・2・3!」
智葉「遅い! リズムに遅れるな!」
照「は、はひぃ…」
照「もうダメ……お願い智葉、休ませてぇ」ゼェゼェ
智葉「だらしがない…」
智葉「照、おまえから言い出したんだぞ。もっと頑張れ」
照「そうだけど…智葉は容赦がなさすぎる。ブートキャンプがしたいなんて、私言ってない…」
智葉「妹に会う前に、って言うから時間がないんだろうが」
照「文化系一筋だった私にも継続できる内容で…」
智葉「……」モミッ
照「ひきゃあっ!」
智葉「この腹についた肉を取るには、地道な努力しかない」
照「うっ、うっ…セクハラされた…」
智葉「お菓子の食いすぎなんだよ」
明華「……」コソ
明華「チャンピオン……ダイエットされてるんですね」ホロリ
智葉「フゥーッ……まぁ今日はこんなところだろう」
智葉「おい、照…」
照「」チーン
智葉「……」プルルル
智葉「弘世か。悪いが、おまえのとこのエースを引き取りにきてくれ」
智葉「いや、気にするな。一度引き受けたことだ」
智葉「…食事? ああ、もう昼時だからな…」
智葉「お誘いは嬉しいが、先約があってね」
智葉「ちょうどこれから有珠山の…」
爽「おっ、見っけたー!」
爽「あれ? そっちでノビてるのチャンピオン…?」
智葉「気にするな。もうすぐお迎えがくる」
爽「えっ、ご臨終?」
智葉「違う」
智葉「…ちょうどよかった。少しこいつを見ててやってくれ。すぐ白糸台の部長がくる」
智葉「私はそのあいだにシャワーを浴びてくる。さすがに汗をかいたままでは失礼だからな」
爽「私は気にしないけど」
智葉「私が嫌なんだ」
智葉「じゃあ頼んだぞ。15分で戻る」
爽「はいよー」
ひとまず今日はここまでにします
明日再開します
読んでくれた方、ありがとうございます
再開します
菫「すまなかったな。うちの照が迷惑かけて」
菫「本当なら私が面倒見るべきなんだが…私は鞭しか与えないから嫌だ、なんてぬかしてな」
照「智葉は、菫に輪をかけて鬼軍曹だった……今は反省している…」
菫「こいつは…」
智葉「ほら」ピトッ
照「きゃっ」
照「つ、冷た…。えっ、これ…スポーツドリンク?」
智葉「おまえにしては頑張ったからな。奢りだ、飲め」
照「……」ジーン
照「…智葉のほうが菫より飴をくれる。優しい。有能」
菫「おい」
智葉「照、おまえの闘いはこれからだ。明日中にウエストを3cm絞ってやる」
智葉「明日も同じ時間にここで。遅れるなよ」
照「」
爽「なんだチャンピオンぽっちゃりだったのかー!」ゲラゲラ
照「」
爽「でも悪いなー。知り合って早々」テクテク
爽「せっかくインハイで東京きたのに、このままだとロクにどこも行かないで帰りそうだったし」
爽「地元の智葉がいると心強いな!」
智葉「有珠山とは同じ卓を囲んだ仲なのだから、合間の観光くらい付き合ってやるさ」
智葉「まぁ私の知ってる名所なんてガイドブックと大差ないと思うが」
爽「そんなことないってー(無責任)」
爽「けどやっぱ東京はでっかいな! なんかこう、ワクワクする!」
爽「うちの地元なんて見渡す限り、山!って感じなんだけど!」
智葉「…逆に東京住まいだと、自然が豊かでよさそうに聞こえるな」
爽「どっちにしろ無いものねだりってやつか!」アハハッ
爽「フンフム……やっぱりスカイツリーは外せないか。最後はネズミーランド行くとして…」
爽「んで、こっちの線に乗り換えてっと……なるほどなるほど、なるほどー」
爽「ありがとっ、智葉! どーにかなりそーだ!」ニコッ
智葉「お役に立てて何よりだ」フッ
爽「智葉が連れてきてくれたこのお店も、美味しい上にリーズナブルだし!」
爽「外観だと高級感あるからなー。チカたち連れてきたら面白そー!」
智葉「子供か、おまえは」
爽「成香ならぜったい、怖いです、って震えるな!」
智葉「あまり年下をオモチャにするなよ」
爽「なあなあ、智葉。ほかにも良い店とかクラブとか知ってたら教えてくれない?」
智葉「そんなに知っても回りきれないだろ」
爽「帰ってから同級生に自慢するのさ!」
智葉「インハイに出てる時点で自慢みたいなものだが……まぁいいぞ」
智葉「それなら私の(とっておきの)店に連れていこうか……」ニヤリ
爽「やっりぃー!」
明華「」ガタガタガタ
明華「なんてことでしょう」
明華「ヤ○ザが飲食店を裏で経営してるのは常識! 獅子原さん、逃げてー!」
明華「…け、けれどサトハってば、なんだか手馴れてませんか?」
明華「巧みな話術で彼女の気持ちをほぐして、自分から連れてって状態にするだなんて…」
明華「そしてクラブでひとしきり踊ったあと興奮してる獅子原さんにカクテルを飲ませ…」
明華「カンペキに酩酊させたらバックヤードへ連れ込んで、獅子原さんの制服のボタンを上から一個ずつ外して!」
明華「///」
明華「妄想してるあいだに二人を見失ってしまいました…」
明華「仕方ありません。帰りましょうか…」トボトボ
明華「獅子原さんの貞操が心配ですが。イエス様がきっと彼女をお守りくださるでしょう(適当)」
明華「…サトハは清水谷さんとも仲がよさそうでした」
明華「仲が良いどころでなく、ほっ、ほてっ…ホテルに…ッ」プシュー
明華「……思い返すと麻雀部でも私だけ、サトハと接点が少ない気がします」
明華「ハオは中国麻雀を教えるからとサトハを部屋に上げてましたし」
明華「ネリーもすぐ抱きついたりして、ボディタッチ多め」
明華「メグに至ってはいつも一緒にいるようなイメージが…」
明華「……」
明華「私……魅力ないんでしょうか」
明華「そもそも私の好物すら部メンに知られてないって、ありえなくないですか」
明華「考えてみれば学食も一緒に取ることはあまりなかったし」
明華「一人だけ2年だからと思ってましたけど……もしかして私、ハブ…?」
明華「…むー」モミモミ
明華「スタイルは悪くないと思うんですけど…」
明華「清水谷さんと比べても、そんなに違いはないはずっ」
明華「…そ、そりゃ胸は清水谷さんのほうがおっきいと思いますが」
明華「でも来年には負けないくらい育って…!」
明華「……来年だとサトハが卒業してますね」カワイタエミ
明華「……グスン」
その頃、『ホテル 魔王』…
竜華「んーっ! ベッドふかふかでええなー!」
竜華「大部屋で五人入れるし。これで怜の様子も常時看られるわ!」
怜「そんでこっちのホテルに泊まろー言うたん? 心配しすぎや」
怜「智葉にも迷惑かけてもーて…。まだ大会中やのに」
セーラ「まあまあええやん! 智葉かて、怜が倒れたんを心配してんねん」
竜華「そうや! 二つ返事で紹介する言うてくれたで!」
竜華「それにここな、ホテル内に宿泊者専用のホスピタル付きやねん!」
竜華「24時間体制の病院や! 智葉も、ここが一番安心やって太鼓判押してくれてん」
フナQ「万全ですね。さすが東京一、面倒見のええ女子高生と評判の辻垣内智葉や」
怜「そら嬉しいけどな。そのうち何かお礼せんとなぁ…」ウーン
泉「先輩方、大浴場入れるそうですよーっ」
セーラ「よっしゃ! んじゃ、ひとっ風呂浴びてくるかー!」
フナQ「交代にしますから、部長も行ってきてください」
竜華「いや、私は怜といっしょに部屋付きのお風呂にするわ」
怜「心配せんでも一人でだいじょうぶやで」
竜華「お風呂で貧血なんかしたら洒落にならんやろ。絶対、私と一緒に入るッ!」
竜華「…ってなわけで、フナQ行ってきてええで」
フナQ「じゃあお言葉に甘えて…。ああ、泉は部屋で待機や。牌譜でも見とれ」
泉「えーっ、うちもお風呂行きたいですよーっ」
フナQ「なんのための大部屋や。部長が身動き取れへんときのためやろが。我慢しい」
泉「…りょーかいです」
怜「あはは……すまんなあ」
ザアァァーー…
竜華「怜ー、痒いトコあらへんー?」
怜「んー…ないでー」
竜華「シャンプー流すからなー。目ぇつぶるんやでー」
怜「んー…」ザパー
怜「…ふう。っあーーー……生き返るわー」チャプ
怜「入院生活でつらいんは、お風呂入れないことやからなー」
竜華「このホテルならええって監督もオーケーしてくれたからな。ホンマ智葉のおかげやなー」
怜「テレビ観放題で夜更かしもし放題やな」
竜華「そうそう……って夜更かしはあかんで!」ビシッ
怜「……なあ、りゅーか。智葉にお礼って、なにがええと思う?」
竜華「ん、そやなあ。……お弁当とか作ってく?」
竜華「こういうのは気持ちが大事やから。せっかく部屋に立派なキッチンもついとるし」
怜「おぉ…りゅーかにしてはまともやな。採用」
竜華「私にしては、ってなんやねん…」
怜「…よし。なら個人戦の景気づけに、精のつくもの作ったるで!」ムンッ
竜華「私も手伝うでー!」
今日ここまでです
明日また夜に再開します
読んでくれた方、ありがとうございます
再開します
速度遅めになります
その頃、広場のパブリックビューイングでは…
明華「はあ…」ガックリ
明華「結局、なんの収穫もありませんでした」
明華「二人を見失ったあとも女子高生が行きそうなところを捜しましたが、やっぱり見つからず…」
明華「というかサトハ……獅子原さんとはいつ仲良くなったのでしょう」
明華「清水谷さんはわかりますよ。もともと面識はありますし」
明華「でも獅子原さんはインハイが初対面じゃないですか…。手が早すぎます」
明華「……まさかと思いますが。また、あのホテルに…?」
明華「みっ、淫らですサトハっ! 昨夜に続き、連荘キメようだなんて!」
明華「しかも相手をとっかえひっかえ! そんなひとだと思いませんでしたっ!」ブンブンッ
煌「わっ! 危なっ!」
明華「あッ…こ、これは、申し訳ありません。どこかお怪我は…」
煌「い、いえいえ。当たってませんから平気ですが」
煌「…でも危ないから、傘をブンブン振り回しちゃダメですよ?」
明華「あなたは……新道寺の先鋒さん?」
煌「おぉ、別ブロックなのに覚えてていただけたとは! すばらっ!」
煌「新道寺女子2年、花田煌です! 街中で会うとは奇遇ですねっ、雀明華さん!」
明華「こちらこそ覚えてていただけて光栄です」ペコ
煌「同世代で世界ランカー・風神の名前を知らないコはいませんよ!」ニコッ
明華「…して、花田さんはなぜこちらに? 観戦ならホテルでも…」
煌「実は観戦ではなくてですね。ちょっと人に呼ばれて、待ち合わせ中なのですが…」
マホ「花田せんぱーいっ! マホ、ただいま参上しましたーっ!」
智葉「待たせたな、花田。…ん? 明華か」
明華「ななな、なぜサトハがここにっ?」
智葉「それは私の台詞だが…」
智葉「花田とはちょいと縁があってな。それで、ちょっと面白いヤツの話を聴いたから試してみたくなったんだ」
明華「面白いヤツ…?」
明華(と、というか獅子原さんは? さっきまで一緒にいたはずでは?)
明華(ううっ、でも訊いたら尾行してましたって言うようなものです)
明華(……ここはやっぱり、ダマで…)
煌「ふっふっふ! なにを隠そう、インハイ常連・臨海女子の部長が興味を持たれたのが、この夢乃マホなのですっ!」
煌「中3ですが、その潜在能力は計り知れません! 先輩として鼻が高いです!」スバラッ
マホ「はわわっ…」
明華「このコが…?」
智葉「ちょうどよかった。三麻でもよかったんだが、やはり四人がベストだ」
智葉「明華、ちょっとこれから半荘打ってくれないか」ニヤ
明華「えっ…?」
マホ中2でした
すみません
マホ「カン! カン! もいっこカン!」
マホ「嶺上開花! 2000・4000です!」ゴッ
智葉「へえ…」
明華「これは……清澄の、大将の?」
煌「そう! マホの得意技、コピー麻雀です!」
明華「コピー麻雀…」
煌「すごいひとを見るとすぐに憧れてしまうコなので! 人真似が高じてオカルトを再現できるのですよ!」
智葉「なるほどな…。これは確かに、一見の価値はある」
マホ「あううっ……で、でもっ、よく先輩には叱られますっ。真似ばかりしてないで、麻雀の基礎力を上げろって…」
智葉「原村か。言いそうだな」フフ
マホ「それに集中が持続しなくて……1回くらいしか成功しないです」
智葉「……」フム
智葉「夢乃マホと言ったな。おまえ、来年は受験だろ」
マホ「は、はいっ」
智葉「よし。おまえ、うちに来い」
マホ「……ふぇ?」
煌「おぉっ!」
智葉「私が鍛えてやるよ」ニヤリ
智葉「基礎力は確かに素人同然。が、それを補って余りある才能だ」
智葉「いまは路傍の石だが、こいつ、化けるぞ……」
マホ「…………ほぇ」
煌(臨海女子・エースの目に留まったようですねっ! すばらっ!)ウンウン
明華「」ガタガタガタ
明華(なんてことでしょう)
明華(夢乃さんが、ヤ○ザの代打ちにスカウトされてしまいました! 夢乃さん、逃げてー!)
明華(こんな年端もいかない女の子を裏の世界に引き入れるだなんて。サトハは鬼です!)
明華(中学卒業を機に上京し、いつの間にか音信不通になる少女…)
明華(そしていつしか歓楽街の黒い噂には、『コピマのマホ』という伝説の代打ちがっ…!)
明華(いけませんっ、サトハ! それ以上罪を重ねないでー!」
対局終了後
煌「それでは。今日はこのあたりで!」
智葉「ああ。無理を言ってすまなかったな」
煌「いえいえ、こちらこそ有意義な時間でしたっ」
煌「まぁ最終的にはマホ自身が決めることですが。先輩はお節介を焼くものです!」
マホ「あうあう…」
煌「…混乱中のようですね」
智葉「夢乃、さっきのは選択肢のひとつとでも思っておけ。なにも強要してるわけじゃないさ」ポンポン
智葉「だがな。憧れを追うだけでは、いずれ越えられない壁にぶつかる」
智葉「…私は同い年に怪物がいて、去年は年下にも土をつけられた」
智葉「どちらも人智を超えた魔物……だが、あいつらのようになりたいとは、私は思わない」
智葉「人の身のまま勝ってみせるさ。私の仲間と共にな」
智葉「挫折するにしろ乗り越えるにしろ、たった一度の三年間だ」
智葉「悔いなくぶつかれ。…明華、帰るぞ」
明華「さ、サトハ待ってくださいっ!」アタフタ
煌「…どうでしたか? マホ」
マホ「ま、マホはずっと清澄に行くんだと思ってて…」
マホ「和先輩と違ってマホに推薦の話なんか、あるわけなくって。だから…」
マホ「でも…」
マホ「こんなふうに褒められるなんて……はじめてです」ポー
煌「そうでしたか! よかった。マホは身内にこだわりすぎるところがありましたから…」
煌「あなたには新しい出会いが必要だと思ったのです」
煌「ふふっ! 先輩のお節介も、たまには功を制すもので……ん?」
マホ「ガイト先輩…。カッコいいですぅ…」キラキラキラ
煌「……」
煌(これは…お節介が効きすぎたでしょうか?)タラリ
臨海の宿泊先ホテル
明華「すっかり日も暮れてしまいました…」トップリ
明華「状況を掴めないうちに解散に…。サトハの交友関係広すぎです」
明華「というか私の風神もコピーされたの、地味にショックでした…」
明華「あとは、夢乃さんやすばらさんがサトハの毒牙にかからないのを祈るばかりです」アーメン
明華「さすがにホテルへ戻りましたからサトハも今夜は大人しくすると思いますが」
明華「! あれは…」
中途半端ですが今日はここまでで
読んでくれた方、ありがとうございます
再開です
今日中には完走だと思う…します
憧「あはっ! 忙しいのに時間取ってくれてありがとねっ、智葉!」
穏乃「ありがとうございますっ!」ペコ
宥「あ、憧ちゃん……他校の上級生なんだから、敬語…」
玄「憧ちゃんは仲良しになったらタメ口ですから、これは親愛の情なのでだいじょーぶです!」ドヤ
智葉「だそうだからな。構わないさ」
宥「そ、そうかな…。智葉ちゃんがいいなら…」
智葉「それで……一応、用件は憧に電話口で聞いたんだが」
憧「うん。でね、えっと……撮影のこと、なんだけど」モジモジ
穏乃「私たち、そういうの未経験で。どうしたらいいのかってよくわかんなくて」
智葉「撮影か…」
穏乃「名刺も渡されたんですけど、その、業界のことも疎くって。受けていいのか…」
憧「会社の名前も聞いたことないしさ。だんだん不安になってきちゃって」
憧「玄だけだよね。無邪気にはしゃいでたの」
玄「で、でも撮影ってすごいことだよー?」
宥「確かに…全国に来なきゃなかったことだね…」
憧「そーだけど。でもさ、やっぱコワイじゃん…」
穏乃「うん……急に言われてもね」
智葉「…穏乃。ちょっと名刺借りるぞ」
穏乃「あっ、はい!」ドゾ
智葉「……」プルルル
智葉「私だ。少し調べてほしいことが…」
玄「も、もしかして水着に着替えてとか言われちゃうのかなっ?」
憧「げっ! 絶対ムリ!」
宥「……ムリ…」ブルブル
穏乃「うぅーん…。でも制服で、って言われんのもヤだなあ」
憧「いやそれはフツーでしょ」
玄「も、もしセクシーポーズしてって言われたらどうしようっ!」キャー
憧「なんで玄はちょっと乗り気なのよ…」
智葉「…そうか、わかった。おい、おまえたち!」
憧「あっ…電話終わった?」
智葉「ああ。だいたいのところはわかったぞ」
穏乃「わ、わかったんですかっ?」ゴクリ
玄「……」ソワソワ
宥「ううっ、上着脱いだら死んじゃう…」ブルブル
憧「……や、やっぱ自意識過剰だった?」
智葉「そのくらいの自己防衛は、過剰とは言わん」
智葉「おまえたちはみんなルックスがいい。アイドル並みに可愛い女が、周囲の目を気にするのは当然だ」
憧「か、可愛いって…///」
玄「アイドル///」
智葉「それに……女の勘は当たるものだな」
憧「……それって」
智葉「悪徳とまではいかないが、性質の悪い連中だったようだ」
智葉「表の仕事もやるにはやるが裏の仕事にも片足突っ込んでる。まあチンピラだな」
智葉「世間知らずの女子高生が隙を見せれば、騙して一儲け……そんなところさ」
穏乃「えっ…」
玄「ひっ」
宥「……」ブルブル
憧「こわー……あたしら、もう少しで騙されてたってわけね」
智葉「ま、見なかったことにするんだな」ビリッ
穏乃「あっ、名刺……破いちゃうんですか?」
智葉「忘れろと言ったろ」
智葉「実害があったわけじゃないんだ。関わるな」
穏乃「はい…」
玄「でも残念だったのです…。撮影、楽しみだったのに」
憧「玄はまたそんなこと言って!」
玄「阿知賀が有名になったら来年はもっと新入部員も入るかなって…」
憧「あぁ…そっか」
宥「……」ナデナデ
智葉「そう落胆するな。撮影なら、私がセッティングしておいた」
穏乃「へ?」
憧「せ、セッティング?」
智葉「多少ツテがあってな。急だが、話をつけた」
智葉「撮影はしたいんだろ?」
玄「したいのですっ!」
穏乃「あっ、でも宥さんが…」
智葉「あぁ……だいじょうぶだ。服は脱がなくていい」
宥「……」ホッ
智葉「憧は?」
憧「ま、まぁそりゃ……あたしだってフツーに興味あるし」
智葉「決まりだな」
智葉「こい。部屋は取ってある(イケメンスマイル)」フッ
明華「」ガタガタガタ
明華「なんてことでしょう」
明華「あれは間違いなく、AV撮影!」
明華「とうとう来ましたね、AV撮影…。ヤ○ザといえばAV、AVといえばヤ○ザです」
明華「服は脱がなくていいと言ってましたが……私は騙されません」
明華「着エロですっ! 着衣のままっ、そのっ……エッチ…するんですッ!」
明華「阿知賀の皆さんがサトハにハメ撮りされる…」
明華「もうダメ! これ以上は見過ごせません!」
明華「私がッ……私がサトハを止めなくちゃ!」キッ
撮影用の部屋
西田「ハイッ、視線こっち貰えますかー? あッいいよいいよー」パシャパシャ
西田「次ね。全員で集合写真でね。うんッ、もっと体寄せ合って! 頬がくっつくくらい!」
西田「ネッ、ハイ! おもち合体させよっか? させよう(決定)」
憧「あんっ! もーっ、玄寄りすぎ!」
玄「えー? ダメだよぅ、憧ちゃんのおもちも私のなのですっ!」ダキッ
憧「さ、さっきからピンポイントに狙ってない? む、胸が玄の形になっちゃう…///」
宥「あったかい…」ギュウ
穏乃「や、やっぱ照れちゃうね、こーいうの…」エヘヘ
玄「ああっ、おもちっ、おもち……!」
キャーキャー! ベタベタ イチャイチャ…
カメラマン「なぜ我々がこんなことを…」ツー
西田「デスクの命令。しょうがないでしょ、辻垣内さんトコ怒らせたらヤバイんだから…」
西田「つべこべ言わないでジャンジャカ撮りなさい」
西田「おッ、新子さんいいねーっ! そのポーズいただきぃッ!」バシャバシャ
明華「……ここ、ですね」ゴクッ
明華「あなたの悪行もここまで。追いつめましたよっ、サトハ(名推理)」
明華「い、いざ…」
明華「………」
明華「はうぅ…やっぱり恥ずかしい…」カァー
明華「バスタオル一枚で廊下を歩き回ってるところ誰かに見られたら、私、変態に思われます…」
明華「い、いいえ! これもサトハのため!」
明華「私は世界ランカー雀明華! これしきで臆したりしませんっ」
明華「行きます…!」ゴッ
ビュオオォーーーッ バァンッ
智葉「…風か?」
智葉「いや、この感じは……」
明華「サトハーっ! 目を覚ましなさい!」フワッフワッ
憧「た、タオル一枚のメリーポピンズ!?」
智葉「」
玄「見えたッッッ!!」キラン
明華「どうしてもハメ撮りしたければッ……阿知賀女子の代わりに、私を好きにして!!」
智葉「」
西田「特ダネ!!」バシャバシャバシャ!!(激写)
撮影中止、阿知賀女子を超早口で部屋から押し出して二人きり…
智葉「……フゥーッ」アタマイタイ
智葉「要するに、私が憧たちを手篭めにするんじゃないかと…?」
明華「///」
智葉「だからってなんで、ほぼ全裸でラッシュかけてくるのか…」
明華「///」
智葉「わからん。そんなに信用ないか、私は」
智葉「私が普段から、あーー……えーっと、あれだ。仲間を性的な目で見てる的な」
智葉「だいたい最後のアレなんだ。私を好きにして、って。解決してないじゃないか」
明華「さ、サトハ、ごめんなさい……。謝ります! 謝りますからぁっ…」
明華「無闇に疑ってしまって……あなたの気持ちを、踏みにじって…!」
明華「あッ…あなたが優しいひとだって分かってたのに!」
明華「ほっ、ほんとうにッ…ごめ、なさッ…」ヒック グス…
智葉「……」
明華「…ッ!」ポロポロ
智葉「…明華。もういい」
明華「ふぐぇ…?」
智葉「正直すっきりしないところはあるが。おまえを泣かせるくらいなら、もうそれはいい」
智葉「私たちは仲間だ。ケンカするくらいする」
智葉「そして、仲直りもな」
智葉「だから…泣くなよ」ギュッ
明華「ふッ、ぅうッ…んぐっ……サトハ~~~っ!」ウエェェェン!
※西田さんは智葉さんがネガをグチャってしながら二人だけで「お話」をされました。
事情により今後の登場は控えさせていただきます。
次の日
チュンチュン…
明華「泣き疲れて寝てしまいました…」
明華「シーツかけられてます……サトハがしてくれたんですね」
明華「私…子供みたいです。サトハには恥ずかしい姿を見せてしまいましたね」
明華「………」メセン↓ ハダカ
明華「も、もっと恥ずかしい姿まで見られてますが///」
明華「……あんなに優しいサトハがヤ○ザだなんて、一度でも疑った私が愚かでした」
明華「たとえ何があっても、サトハはサトハです」
明華「私はずっと…サトハを慕ってますから…」クス
インハイ会場前
明華「……」キョロキョロ
明華「もうサトハたちはインハイ会場にいるとのことですが…」
明華「しかしすごい人だかりですね。やたら屋台も多いですし」
明華「あっ、いました! サトハー……」
<辻垣内組 跡取り娘・智葉様 出陣式>
黒服A「お嬢ッ! 行ってらっしゃいましぃッ!!」ビシッ
黒服B「お嬢ッ! 行ってらっしゃいましぃッ!!」ビシッ
黒服C「お嬢ッ! 行ってらっしゃいましぃッ!!」ビシッ
智葉「暑苦しい…」
明華「」
明華「やっぱりヤ○ザじゃないですかー!?」ガビーンッ
智葉「ん? あぁ、明華。起きたか」
明華「こここ来ないでえぇぇ」ガタガタガタ
智葉「どうしたオマエ」
明華「わ、私のことも堕とす気でしょう!? 風神をナメないでください! メリーポピンズしますよ!?」
智葉「ただのイリュージョンになるだけだろ」
明華「詰みましたッ! もうダメぇ……売られるぅぅッ!」
智葉「…なるほどな」チラ
<辻垣内組 跡取り娘・智葉様 出陣式> デーンッ!
明華「ヒック…おかーさーん……」ビクビク
智葉「……あのな、明華。うちはヤ○ザじゃないぞ」
明華「ひぅ…? うぅ、うそぉ…」グスグス
智葉「誤解するのも分かるがな」
智葉「私の実家はまともな会社だ。物流業や不動産をやってる」
明華「で、でもっ、辻垣内組って…」
智葉「日本の会社では、○○組とつけるところもあるんだよ。紛らわしいことにな」
明華「…あの黒服の強面さん方は?」
智葉「うちの社員……」
明華「………」ジト
智葉「なんかゴメン…」
明華「……プッ」
明華「うふ…サトハってば、おかしいっ」クスクス
智葉「…そんなに笑うことか?」
明華「だって。サトハのそんな困った顔、はじめて見ました」フフッ
智葉「…ふふっ」
明華「んふふっ」
明華「すみません、サトハ。取り乱してしまって」
明華「でも、おかげで緊張が取れました。きっと今日は最高の麻雀が打てると思いますっ」
智葉「ああ。頼りにしてるぞ」
智葉「じゃあ…行こうか!」
明華「はいっ!」
怜「あっ、おった! 智葉ー!」
竜華「応援にきたでー!」
爽「智葉っ! 負けるなー!」
マホ「ガイトせんぱーいっ! マホ、きちゃいましたーっ」
智葉「ん?」
明華「はい?」
怜・竜華・爽・マホ「え?」
怜・竜華・爽・マホ「……」
怜・竜華・爽・マホ「……」ゴゴゴゴゴゴッ
智葉(なんだこの空気……)
怜「…なあ智葉。私な、お弁当作ってきてん」ニコ
竜華「私と合作やでー!」
怜「やっぱ精のつくもんってゆーと、鰻重かなーって」
爽・マホ「鰻重!?」
怜「私の気持ちやから。試合前に食べて、力つけてや!」
智葉「あ、ありがとう…。だが、気にしなくていいんだぞ」
怜「智葉が(竜華を介して)連れてってくれたホテル……寝心地よかったで。なっ、りゅーか」
竜華「んっ、そやなぁ……最高の夜やったな!」
爽・マホ「ホテル…!?」
明華(えっ……清水谷さんだけじゃないんですか!? 園城寺さんも…!)
マホ「せ、先輩! マホも差し入れ持ってきたですっ!」
マホ「こ、これ…!」
智葉「イカクレープ…?」
マホ「タコスですーっ!?」
爽「…悪い。私は差し入れなんて気の利いたもんなくてさ」
智葉「いや無理にすることは…」
爽「代わりにコレをやろう。私の飲みかけだけどな!」
智葉「んぐっ…!」
智葉「これは……炭酸?」
爽「ガラナだ! 北海道にしか売ってないレア物だぞ!」
明華(こ、これ……私も、乗る流れなのでしょうか?)
明華(うぅ~……日本の文化、まだ分からないこと多いですけど)
明華(でも、ここは行くべき!)
明華「サトハっ!」
智葉「な、なんだっ?」
明華「私もッ……私も、海ぶどうあげますからっ!」
カンッ!
終わりですー
読んでくださった方、ありがとうございました
ミョンファはチョロ可愛い
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