グール「俺はゾンビじゃねぇ!」(14)
グール「そもそもアンデッドですらねぇよ!」
オーク「それを言うなら俺だって豚じゃねぇよ」
グール「なんで俺が死体の化け物みたいな扱いされんだよ!」
オーク「どっちかってとお前の主食だもんなwww死体wwwwww」
グール「そうそう、ゾンビとかマジで美味そうっていつも思ってら」
オーク「腐食肉の何がいいのかわからねぇ、肉は新鮮なままのが美味いだろ」
グール「かぁ~!わかってねぇな!肉は腐りかけのが美味いってよく言うだろ」
オーク「お前が食うのは腐りかけどころかウジがわいてるじゃねぇか」
グール「あ、食うと言えばさ」
オーク「なんだ?」
グール「お前よく人間やエルフを食ってる(性的な意味で)って言われるけど実際どうよ…その…良いのか?」
オーク「?…エルフはともかく人間はお前も食ってるだろ(栄養的な意味で)」
グール「ばっかお前俺にそんな趣味ねぇよ」
オーク「は?趣味?」
グール「そもそも俺は繁殖する必要ねぇしwwwwww」
オーク「?…………!?///ちょ、おまなに言ってんだ!?」
グール「なんだ違うのか?」
オーク「当たり前だろ!」
オーク「俺たちは繁殖はするけど生殖は行わないんだ…」
グール「なに?インポ?」
オーク「…まぁそれは置いといて…俺たちの繁殖の仕方は魔王様に創ってもらうって方法なんだ」
グール「なにそれロボットかよ」
オーク「そもそも俺たちは作るってことができない、例外は武器や建物やからくりくらいだ」
グール「やっぱインポじゃん」
オーク「…」
女勇者「む!魔物どもめ!ここで何をしている!」
オーク「おわっ!?人間だ!」
グール「んー…中々別嬪だが…お前ああいうのにも興奮しねぇの?」
オーク「なに悠長なこと言ってんだよ…まぁしないけど」
女勇者「なんだ…何を言っている?」
グール「ところであんたよ、俺らって何に見える?」
女勇者「え?…うーん…オーガか?」
グール「どうよ」
オーク「どうよって言われても…」
グール「情けなくならねぇか?」
オーク「まぁ、なるが」
女勇者「ま、間違えたか?…じゃあ…ゴブリンだ!次はあってるだろ!」
グール「はぁ?なんでそうなんだよ」
オーク「いや、俺の場合そこまで間違ってない」
グール「なに妥協してんだボケ」
女勇者「えー…じゃあお前たち一体何なんだ?」
グール「グールです」
オーク「オークです」
グール「二人あわせて」
オーク「…?」
グール「チッ、ノリ悪ぃな」
女勇者「え?グールって死体の魔物じゃ…あとオークも豚や猪の魔物だと…」
グール「うーん…違うんだなぁ」
女勇者「なんと…勉強不足だった…」
召喚師「あっ!勇者が魔物に捕まってる!許さないぞ魔物共!」
女勇者「あ、召喚師」
オーク「おい…なんか増えたぞ…」
グール「しかもなんかめっちゃ怒ってんな」
召喚師「こうなればあたしの一番の召喚獣で塵一つ残さず消してやる!」
グール「物騒なネェチャンだなおい」
女勇者「お、おい召喚師、私はだいじょ」
召喚師「来い!バハムート!」
バハムート?「ギャアアアアアアアアオオオオオオオオン!!!!」バサアッ
オーク「まてまてまてまてちょっと待て」
召喚師「なんだ化け物め!」
グール「それがバハムートって何の冗談だよ」
召喚師「え?」
オーク「ただのドラゴンじゃねぇか」
バハムート?「ギャオオオオ!?」
女勇者「もしかしてまた間違えてる?」
オーク「まぁな」
召喚師「そ、そんなはずない!確かに契約のときにバハムートだって…」
グール「てめぇ騙りかこの野郎」ゲシッ
バハムート?「痛っスイマセンやめてください」
ドラゴン「…はい…自分バハムートじゃないス…スイマセン…」
召喚師「なんで嘘ついたのよ!」
ドラゴン「いや、なんかバハムートっていった方が特別感あるかなって…」
女勇者「ドラゴンってだけで結構特別だと思うけど…」
グール「そもそもいくら神の獣っつったってなんで魚の名前なんか騙ろうと思ったんだよ」
召喚師「え!?魚!?」
ドラゴン「えと…なんか響きがカッコヨカッタからス…スイマセン…」
オーク「まぁまぁこいつも反省してるみたいだしそこらにしとけよ」
ドラゴン「ウス…自分反省シテマス…」
召喚師「バハムート…」
ドラゴン「あ、ご主人、これからは普通にドラゴンでお願いします、それじゃ」ハサッバサッ
召喚師「…」
女勇者「ま、まぁ良かったじゃないか召喚獣やめるとか言い出さなくて」
オーク「なんか悪いことしたかな…」
グール「…かまいやしねぇよ」
召喚師「…ところでなんで魔物と仲良くしてんの?」
女勇者「…なんでだろ」
召喚師「とりあえず討伐しない?」
女勇者「…そうしよっか」スラァ
オーク「ん?」
グール「あ?」
End
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません