ジャギ「俺の名前を……言ってみろぉぉぉぉ!!」
ファン「キャー!!ジャギ様ぁぁぁ!!」
ファン「カッコイイィィィィ!!」
ジャギ「はっ!!…それじゃあ一曲目いくぜぇぇぇ!!」
200x年!!
世界は核の炎につつまれなかった!!
海は青く!!空は広い!!
だが人類は退屈していたぁ!!
そしてこの男!!ジャギ!!
この男こそがぁ!!人類を熱狂させるカリスマ的アイドルとなったぁ!!
ジャギ(へへ…プロデューサー、お前に感謝してるぜ…!)
これはぁ!!
鉄仮面で己を隠し続けた男の一大スペクタルであぁぁる!!
トキ「アイドルになりたい…だと?」
ジャギ「あぁ…」
青山県…
北斗4兄弟はこの地で暮らしていた
決して裕福では無いが幸せにほっそりとした生活をおくっている
トキ「ジャギよ…気は確かか?」
ジャギ「あったりまえだろうが!!」
ケンシロウ「兄さん…」
トキ「あぁ…」
この時!!ジャギ…既に21歳!!
ろくに働きもせず、ただウンコを製造するだけの日々…
完全に家族のお荷物だった
だがトキやケンシロウは何も言えなかった
何故ならばジャギが働けないのには理由があったのだ…!!
ケンシロウ「……」
この男…ケンシロウ!!世が世ならば救世主となっていた男!!
ジャギの顔はかつての壮大な兄弟喧嘩により半分崩壊していた…!!
だからジャギは鉄仮面で顔を隠して世間から逃れるように暮らしていた……!!
だがジャギにも限界があった…!!
~回想~
ジャギ「……」
ジャギ(ニートって…暇だな)
ジャギ(日々をただ何もすることなく過ごす…ただただウンコを作りだすだけの毎日…)
ジャギ(くそ…!!面白くねぇ……!!)
ジャギ(まぁいい…今日もニコニコ動画に動画を上げるか)カタカタ
【爆笑!!花の慶次mad!!】
ジャギ(よーし…我ながら見事な出来だぜ…!)
ジャギ(さーて…評判はどうかなぁ~?)ニヤニヤ
『つまんね』
『クソすぎ』
『前世からやり直せ』
『巨星落つ…か』
ジャギ(………)
ジャギ「ふざけんなぁぁ!!俺の名前を言ってみろぉぉぉぉ!!」ドンガラガッシャーン
/
シネー!!シニヤガレー!!
\
ケンシロウ「トキ兄さん…またジャギ兄さんが…」
トキ「放っておけ」(クソすぎワロタ…っと)
ジャギ「はぁ…はぁ…」
ジャギ「くそが…!!ダメだ…気分直しにテレビでも見るか…」
ジャギ「リモコン…あった」ポチ
tv『うっうー!!皆さぁぁん!!元気ですかぁぁ?』
ジャギ「けっ…なーにが「うっうー!」だ!テレタビーズかテメェは!」
tv『それじゃぁ歌いますね~!!』
ジャギ「あーやだやだ!!こんなガキの歌なんざ聞けるかよ!!これならニコニコで歌い手の動画を叩きながら見てる方がマシだぜ!」
tv『続いては…如月千早で、青い鳥です』
ジャギ「あぁ?また新しいガキが出てきやがった」
ジャギ「アイドルなんざくだらねぇ…」
tv『青ーいー鳥ー』
ジャギ「アイドルなんざ……」
ジャギ「アイドル…なんざ…」
この時…ジャギは涙を流した…!!
長らくウンコと小便しか体から排出していなかったジャギ…
それは実に四年ぶりに流した涙だった…!!
~回想終了~
ジャギ「お願いだ兄者!!何も言わず…俺を東京へ行かせてくれ!!」
トキ「ジャギ…」
この時…トキは思った
トキ(その顔でアイドルなれるんなら猫ひろしだってオリンピック出れるわ)
と…!!
そしてケンシロウは思った…
ケンシロウ(お前がアイドルになれたら指原だってakbセンターになれるわ)
…と!!
トキ「ダメだ…」
ジャギ「な…何でだよ兄者!!」
トキ「ただでさえ近所から『あの家には酸素を吸って二酸化炭素を出すことしか出来ないニートがいる』と言われているのに…」
トキ「そんな…そんな我が家に泥を塗るような事を許せるものかぁ!!」
ジャギ「な…!ひでぇ…ひでぇ…!!ひでぇよ!!こんな家……出ていってやる!!」
ケンシロウ「ジャギ兄さん!!」
ジャギ「うるせぇ!!」
ジャギはご自慢のバイクにまたがり…夜の闇へと消えていった…
~公園~
ジャギ「ひでぇ…ひでぇよ皆…」
ジャギ…鉄仮面で素顔を隠しても無駄ぁ…!
こぼれる涙は隠しきれはしなかった!!
ジャギ「俺だって…ウンコ製造機だって夢くらい見たっていいじゃねーか…!!」
ジャギ「夢は…誰にでも平等じゃねーか!!」
ジャギの魂の絶叫!
夜の街へと響き渡った…!
ジャギ「くそ…くそ…!」
その時…ジャギにある考えが閃いた!!
ジャギ「そうだ……今は悪魔が微笑む時代なんだぁぁ!」
ジャギは…家にこっそりと帰り…
生活費を盗みに入ったぁ!!
ジャギ「結構あるな…しめしめグヒヒ」
その時っ!!ジャギに不穏な影が忍びよる!!
ラオウ「何をしているジャギ…」
ジャギ「げぇ!!あ…兄者ぁぁ!?」
ラオウ……!!
彼は今でこそサラリーマンとして家族のために部長に頭をペコペコと下げているが…本来ならば世界を手に入れていたかも知れぬ男…!!
ジャギ「いや…違うんだ…これは…その…」
ラオウ「言い訳はきかぬわ!!しねぇぇジャギィィ!!」
ジャギ「ひぃぃぃ!!」
しかし!!
ラオウの拳はジャギでは無く…後ろの壁を貫いたぁぁ!!
ジャギ「…あ…兄者?」
ラオウ「ここに今…ただのウンコ製造機だったジャギは死んだ…」
ラオウ「ここにいるのは…ただ夢に向かって闘う男のみよ」
そう言ってラオウは拳を開いたぁ!
そしてラオウの開かれた拳から…一枚の茶封筒が落ちた
ジャギ「こ…これは……?」
封筒を開くと……中には一万円が15枚入っていたぁ!!
ラオウ「体を愛えよ…ジャギ」
ジャギ「あ…あ…兄者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
こうして…ジャギはアイドルへの道を一歩前進したぁぁ!!
第一部、完!!
とりあえずここまで
また今夜投下する
第一部、完!!
とりあえずここまで
また今夜投下する
トキ「ラオウ!!アナタは何を考えているんだ!!」
ラオウ「何がだ」
トキ「何故ジャギを東京に行かせたのだ!!傷つくのはアイツだぞ!!」
ラオウ「…トキよ、やはりお主は…」
トキ「……」
トキ!!
彼はかつて一世を風靡したアイドルであった!!
しかし!!
トキを快く思わぬ同業者達によって死の灰(バライティで良く使われる例の白い粉)を浴びせられて(心の)病におかされてしまったのだ!!
トキ「今では私はアイドルを引退し、作詞家として生計をたてている…ジャギにまであの辛さを味わって欲しくはないのだ!!」
ラオウ「バカ者がぁ!!貴様にジャギの将来を決めつける権利などないわぁ!!」
トキ「しかし……!!」
ラオウ「もうよい!!我は天へと還らなければならぬ時間(出社時間)だ!」
トキ「な…!!今日は日曜日だぞラオウ!!」
ラオウ「関係ないわぁ!!」
ラオウ…彼の勤める会社は完全にブラックであった!!
そして…兄弟の話を盗み聞いていた男がここにも一人!!
ケンシロウ「ジャギ兄さんが…東京に…?」
ケンシロウは惑った…!
ジャギの顔をあんな無残な顔に変えてしまったのは自分…!
ケンシロウは今まで感じたことのない感情にとりつかれた!!
ケンシロウ(俺が…俺がジャギ兄さんを支えてやらねば!!)
しかしケンシロウ…ウンコ製造機ではないにせよ…彼は週2のバイトしかしていないほぼウンコ製造機に近いフリーター!!
東京へと向かえる金などどこにもなかった…!
ケンシロウ(だが…行かねば!!東京へと!!)
ケンシロウ…!!
お前は一体何処へ行こうというのだっ!!
シン「ハッハッハッ!!ユリアよ!!貴様は今日も美しい……」
ケンシロウ「シン!!」
シン「な…!!ケンシロウ!!?」
ケンシロウ「シンよ…!!俺に何も言わずに金を貸してくれ!!」
シン「金だと…!?ケンシロウ貴様…まさか金を毟るためだけにこの俺の所へ来たというのかっ!!」
ケンシロウ「お願いだ!!貸してくれ…30万!!」
シン「さ…30万!?貴様!!それは俺の月収と同じではないかっ!!誰が貸すか!!」
ケンシロウ「貸してくれなければ…俺はユリアに口が滑ってしまうかもしれんぞ…?」ニヤッ
シン「な…貴様…!!」
シン!!
ユリアの部屋に合計6個の盗聴機と盗撮機を仕掛けている愛に全てを殉じし悲しき男!!
さらには下着泥棒までも働く悲しき南斗の殉星!!
シン(断れない…!断れる訳がない……!)
シン「わかった…!!30万貸してやる…だからユリアにはどうか…どうか…!!」
ケンシロウ「あぁ…わかっている…ありがとうシン…」
シン「…ほら、持って行け」
ケンシロウ「あぁ」
シン「だがなケンシロウ!!俺はくれてやった訳ではない!!必ず返せよ!!」
ケンシロウ「わかっているさ!!」
シン「く…!だが教えてくれケンシロウ…ユリアは貴様の女だ…なのに何故俺の事を黙っているんだ!?」
ケンシロウ「…同じ女を愛した男だからだ」
シン「…ケンシロウ!!」
ケンシロウ「さらばだシン…」
ケンシロウ(…うまくいったな、絶対に金は返さん!!というか返せるめどがない!!)
シン!!悲しき男である!!
ケンシロウ「……」
prrrrrr…prrrrr…
ケンシロウ「もしもしユリア?ちょっと枕元のクマのぬいぐるみ調べてみ?」
ユリア『え…きゃっ!!なにこれ盗撮機!?』
シン…!!
どこまでも悲しき南斗の殉星……!!
ケンシロウ(これでジャギ兄さんの元へ行ける…!!)
ケンシロウ(待っててくれ!!ジャギ兄さん!!)
ケンシロウ「ヘイ!!タクシー!!」
ガチャ
ケンシロウ「駅までお願いします」
牙大王「あいよ、初乗り540円ね」
ケンシロウ(でっかい人だなぁ…)
30万をまんまと手に入れたケンシロウ!!
彼は果たしてジャギに会えるのか!!?
そしてストーカーがバレたシンに明日はあるのかぁぁ!?
ジャギ「ここが…東京…!」
ジャギ…!!
ラオウから受け取った魂の15万を握りしめて今……東京におりたったぁぁぁぁぁ!!
ジャギ「さて…とりあえずどうすっかな…」
実はジャギ…夢を持って東京へと来たのは良いが……そう!!何をすればいいのかわからなかったのだぁぁ!!
普通はアイドルになりたいのならばオーディション等を行っている事務所へ応募でもするのが筋だが…
ジャギ「まぁいい…直談判してやるぜぇぇ!!ヒャッハー!!」ズガーン!!ズガーン!!
ジャギは持っていたショットガンを乱発しながら街を練り歩いたっ!!
ヒューイ「あー…君、ちょっといいかな?」
ジャギ「あぁ!?」
シュレン「我々こういう者なんだけど…」
ジャギ(お…なんだなんだぁ…まさか早くもスカウトかぁ?)
『警察手帳』
ジャギ「oh…」
ジャギ「いや違うんですよ…コレだってモデルガンですし…」
シュレン「いやそんなん持ち歩いてる時点でダメだから」
ジャギ「いや反省してるんでホント…」
ヒューイ「ていうか何なのそのヘルメット?人と話す時はとれば?」
ジャギ「いや…!!それだけはホントに勘弁してください!!」
ヒューイ「いいからさっさと取れよ!!」
ジャギ「ちょ…!マジでやめ……!!」
???「やめてあげてください!!」
ジャギ「……!!」
???「その人嫌がってるじゃないですか!!いくら警察でもひど過ぎます!!」
ジャギ「…お…お前…!」
ジャギは己をかばった名も知らぬ少女に……女神の如き愛を見たぁぁ!!
???「全く…大丈夫ですか?」
ジャギ「あ…あぁ…すまねぇな…」
???「僕は菊地真っていいます、え…とお兄さんは?」
ジャギ「あ?あぁ…俺の名前を言ってみry…ジャギだ」
ジャギは流石に自重した
!!
ウンコ製造機であるジャギだったが一応はその辺はちゃんとわきまえていたぁ!!
真「じゃあ僕はそろそろ事務所に向かわなきゃいけないので…」
ジャギ「ま…待ってくれ!!聞きてぇ事があるんだ!!」
真「はい?」
ジャギ「ここらに芸能事務所ってねーか!?」
真「芸能事務所ですか…」(ウチはもう募集はしてないしなぁ…961プロなら大丈夫かな?)
真「ここからタクシーをひろって961プロまでって言ったら連れていってくれますよ」
ジャギ「そうか!!ありがとよ!!」
真(元気な人だなぁ…)
ジャギ「ヘイタクシー!!961プロまで頼んだぜ!!」
でかいババァ「あいよー」
ジャギ「ここが961プロか……なんだか悪趣味なビルだな、立てた奴のセンスを疑うぜ!!」
ジャギ!!
この男だけには言われたくない一言であった!!
ジャギ「なーになに…『新ユニット、ジュピターのメンバーオーディション中』か」
ジャギ「おい受付!!俺様もオーディションを受けてもかまわねぇな!?」
受付「え!?いやそんな困りますよ!!」
ジャギ「北斗千手殺!!」
受付「あべしっ!!」ブシャァ!!
ジャギ「ち…!無駄に入り組んだ設計しやがって…どこがオーディション会場だ?」
ジャギ「お…ここだな!!邪魔するぜぇ!!」バコーン!
冬馬「なっ!?なんだよ!?今は俺のオーディション中だぞ!!」
ジャギ「やかましい!!俺の名前を言ってみろぉぉ!!」
冬馬「知るかぁぁ!!」
冬馬!!怒りの咆哮!!
だがジャギ!!自己中心的な考えをさせれば右にでるものはいない程の男!!
当然人の話など聞かない!!
冬馬「ちょ…社長!!早くコイツを追い出してくれよ!!」
黒井「………」
冬馬「……社長?」
黒井「…このアイドルすごいよぉぉぉ!!君!!採用!!」
ジャギ「ほー…わかってるじゃねーか!」
冬馬「な…納得いかねぇ!!何でこんな裸にジャケット着てるような奴が!?」
黒井「黙れノッポ!!今私が求めているのは革新的なアイドル!!そしてえーと…」
ジャギ「ジャギだ」
黒井「ジャギはまさに革新的だ!!という訳で早く田舎に帰れこのノッポが!!」
冬馬「そ…そんな…」
ジャギ「おい貴様…」
冬馬「…なんだよ、なぐさめならいらねーぞ」
ジャギ「俺様よりも優れたアイドルなぞ存在しねぇ!」
冬馬「…」
ジャギ!!
まだオーディションに合格しただけの分際でまさかの発言!!
ジャギだけに限らずウンコ製造機は皆、語る夢だけはでかいっ!!
黒井「というわけでこのオーディション、君は合格だ」
黒井「そこで君も私と一緒に残り二人のメンバーを選ばないか?」
ジャギ「まぁ…いいだろう」
ジャギ!!
本当ならばもう帰って漫画喫茶かどこかでアニメを見たかったがここは大人しく言うことを聞いたっ!!
ウンコ製造機ジャギ!!少しだけ大人になった!!
黒井「じゃあ次!!入りたまえ」
北斗「うーす」
アミバ「俺は天才だぁ~!」
ジャギ(…アイツ、トキの兄者に良く似てるな)
アミバ「俺は天才、アミバだぁ~!!」
黒井「しゅ…しゅごごご…しゅごい~…」カタカタカタ
ジャギ(く…黒井の野郎!!イカれてやがるっ!!)
北斗「天ヶ瀬北斗だ」
黒井「……」シラー
ジャギ(あ、戻りやがった)
黒井!!この男は持ち前の『しゅごいよメーター』により天性のアイドルの才能を持つ者を見抜くことが出来るっ!!
アミバ「ん~?北斗とかいったなぁ~?」
北斗「んだよ?」
アミバ「お前…風邪を引いているな~?」
アミバ「俺はその症状を治す秘孔をしっている、治してやろう!」
北斗「は?別にいいよ」
アミバ「ホリャ!!」ズボ
北斗「ぎゃぁぁぁ!!頭が割れそうだぁぁ!!」
アミバ!!
自称医者だが彼もまたウンコ製造機であるっ!!
さらには人に迷惑もかけるためジャギよりもたちが悪いっ!!
まさにウンコ製造機中のウンコ製造機っ!!
黒井「よし、アミバ君合格ね」
アミバ「当然だ!」
ジャギ「おい、お前!!」
アミバ「ん~?貴様は誰だぁ?」
ジャギ「俺様はジャギ!!…じゃなかった、俺の名前を言ってみろぉぉ!!」
アミバ「いや、ジャギだろ」
ジャギ「え、うん」
ジャギ!!
コイツは少し頭が残念だった!!
ジャギ「お前…トキという男を知っているか?」
アミバ「トキ!!トキだと~!!?奴は俺の人生を狂わした男だ!!」
~回想~
アミバ「あぁ…またバイトクビになっちゃったよ」
アミバ「…ん?なんだあの人だかりは?」
女の子1「きゃ~!!トキよ~!!」
女の子2「握手して~!!」
女の子3「ちょっと!!邪魔よアンタ!!」ドンッ
アミバ「う…うわぁ!!」
アミバは転んだ!!女に押されて!!
そして……
アミバ「お…俺の顔に…この天才の顔に傷をぉぉぉぉぉ!!」
~回想終了~
アミバ「そして俺はトキへの復讐を誓った!!」
ジャギ「いやトキの兄者関係なくね?」
アミバ!!
彼もまた頭が残念だった!!
黒井「最後だな、入ってきてくれ」
翔太「よろしくー♪」
ユダ「よろしく…ククク…私は美しい…」
黒井「しゅ…しゅしゅしゅごいやぁ…」
ユダ「私は美しい…まさに神に愛された容姿だ…」
ユダ!!
見ての通り!!強烈なナルシスト!!
あまりにナルシスト過ぎるせいで『醜い者と共にいるなぞ堪えられんっ!!』という理由で働かない男ぉ!!
この世で最も美しいウンコ製造機であったぁ!!
黒井「うん、採用」
翔太「ちょ……!早過ぎでしょ!?」
ユダ「確かに我が拳はあまりにも早過ぎて衝撃が後から来るな」
翔太「何のことだよ!!」
ユダ!!
彼は早漏である!!
黒井「これで…三人揃ったな」
ジャギ「はっ!!俺様だけでも充分だぜ!!」
アミバ「俺は天才だ~!」
ユダ「私は美しい…」
ようやく夢の尻尾を掴んだジャギ!!
アミバ、ユダという個性的なメンバーと共にアイドルへのスターダムを登ることが出来るのかぁぁ!?
第二部、完!!
今夜はここまでぇぇい!!
第三部
ケンシロウ「新幹線の切符も買ったし…後は東京へ向かうだけだな」
ケンシロウ「俺の席は…ここか…ぬっ!?」
ケンシロウは切符に書かれた席の目の前の席を何度も見返した!!
何故ならば席に座っている男がケンシロウの席にカバンを追いていたからだぁ!!
ケンシロウ「あの…カバンを退けてもらえませんか?」
サウザー「…貴様!!帝王である俺に指図するつもりかぁ!!」
サウザー!!
世が世ならば彼もまた帝王として君臨していたかも知れぬ男!!
だが今ではただのdqnであったぁ!!
サウザー「何故この俺が貴様に席を明け渡さければならんっ!!」
ケンシロウ「いやだってその席は俺の…」
サウザー「退かぬ!!媚びぬ!!省みぬ!!帝王に良心はないのだぁ!!」
ケンシロウ(うっぜぇ…)
ケンシロウ(く…これでは席に座れぬ…!!)
ケンシロウが絶望に染まっていた時!!
ある男が話しかけてきたぁ!!
フドウ「良ければ俺の横に座るか?」
フドウ!!
山の如き巨体を誇る心優しい男!!
ケンシロウ「いいんですか?」
フドウ「困った時はお互い様だよ」
ケンシロウ「申し訳ない…」
フドウ「良いんだよ」
ケンシロウ「………」
フドウ「どうした?青年が遠慮するもんじゃない」
ケンシロウ(ここに…座れというのかっ!?)
フドウ!!
山のような巨体を持つ男!!
その隣の席はもはやアリ一匹入る余裕もなかったぁ!!
ケンシロウ(く…きついし臭い…!!死にそうだ…!)
フドウ「む…向こうで少女が泣いている…!」
ケンシロウ「え…は…はぁ…」
ケンシロウ(こっちはそれ所じゃねーよ…)
フドウ「助けに行かねば…」ダッ
ケンシロウ(た…助かった…!)
フドウ「大丈夫かいキミ?」
少女「ふぇぇ…ママとはぐれちゃったよぅ…」
フドウ「…」
フドウ「そうか、だったらおじさんと一緒にママを捜そう」
ケンシロウ(良い人なんだがなぁ…ん?今変な間が開かなかったか?……なっ!あれは!?)
ケンシロウは見逃さなかった!!フドウのチンコがまさに山のようにそびえたっていたのを…!!
山のフドウ!!
まだ押さない少女に対して母を見る(性的な意味で)男…!!
つまりは……!!
ロリコンッ!!!
ケンシロウ(ダメだ…早く逃げねば…!!下手したら共犯にされるっ!!)ソー…
フドウ「ハッハッハッ…ちょっとおじさんとおトイレ行こうねー」
少女「なんで~?」
ケンシロウ(本格的にやばいなコイツ…)
ケンシロウ!!
結局は指定席をとったのに立って新幹線にゆられたっ!!
ケンシロウ(あー、足がだるいな)
???「ん…?あの、何故立っているんですか?」
ケンシロウ「え…?あぁ、実はカクカクシカジカオワタァ!!で…」
???「なるほど…良ければ相席しますか?」
ケンシロウ「え!?良いんですかっ!?」
???「はい、俺は全然気にしませんよ」
ケンシロウ(い…良い人だ…!!それに美しい…、綺麗な人だ…)
ケンシロウ(こんな綺麗な女の子と一緒に座れるなんて…俺は幸せだ…!)
ケンシロウ「あの…お名前は?」
???「あぁ」
レイ「レイと言います」
レイ!!
懸命な皆様ならばおわかりだろうが勿論男!!
つまり……男の娘であるっ!!
ケンシロウ(もしかしたらこれがキッカケで…いやいや、俺にはユリアが…!!でもなぁ…)
レイ「あ、ひとつ言い忘れてたんですが…」
ケンシロウ「なんでしょうか?」
レイ「四人席なんですがいいですか?」
ケンシロウ「四人席…?」
レイ「えぇ、アソコにいるのが俺のツレです」
シュウ「おや…レイよ、そのお方は?」
レイ「今そこで知り合ってな、相席をしようと思ったんだ」
ケンシロウ「ケンシロウと言います」(なんだ男かよ)
シュウ「ケンシロウか、私はシュウだ。よろしくな」
ケンシロウ「シュウさんですね…シュウさん達はどうして東京に?」
レイ「俺は…婚約者が…な…」
レイ!!
彼にはマミヤという美しい婚約者がいた!!
だが…
本当はマミヤは生粋のレズビアンであった!!
そう!!全ては……レイの妹であるアイリを手に入れるための算段だったのだぁ!!
シュウ「私は…まぁ、自分探しといいますか…」
シュウ!!
つい先日まで工事現場で働いていたが己のミスにより建築中の建物がまさかの崩壊!!
当然クビになり…今は自分探しという名の現実逃避をしている最中であった!!
ケンシロウ「なるほど…レイさん」
レイ「なんでしょう?」
ケンシロウ「レイ…と御呼びしても良いですか?」ジュルリ…
レイ「……!!」ビクッ
レイ「ま…まぁ…構いませんが……」(何故だ…ケンシロウにレイと呼ばれると背筋に何か冷たい気配が…!!)ゾクゥ!!
ケンシロウ「ならばレイも俺をケンシロウと呼んでくれ」
レイ(いきなりタメ口!?何なんだコイツは!?)
ケンシロウ「…」
ケンシロウ!!
彼は完全にレイをおとそうとしていたぁ!!
レイ「ところで…アイツの姿が見えないが…」
シュウ「あぁ、アイツなら今トイレにいっているよ」
レイ「長くないか?」
シュウ「ウンコなんだろ、きっと」
ケンシロウ「あの…アイツとは?」
レイ「あぁ、もう一人旅の仲間がいるんだが…お、帰って来たな」
ケンシロウ(レイ…横顔もまた美しい…)
レイ「!?」ゾクゥ!!
シュウ「おーい、コッチだー!!」
シン「ごめーん!!ちょっと遅くなryケンシロウ「アタァ!!」グボッ!!」
ケンシロウ「シン…何故貴様がここにいる…」
シン「ケ、ケ…ケンシロウ!?お前もこの電車で東京に!?」
シュウ「なんだ二人は知り合いか?」
ケンシロウ「えぇ、幼なじみですよ」
レイ「そうだったのか!世界は狭いな!」
ケンシロウ「おい…シン」ボソボソ
シン「なんだケンシロウ…」ボソボソ
ケンシロウ「お前…警察来なかったのか?」ボソボソ
シン「やっぱりバラしたのお前か!!証拠不十分で不起訴になったんだよ!!」ボソボソ
ケンシロウ「なるほどな…」ボソボソ
ケンシロウ「レイよ、少しトイレに行ってくる」
シン「え゙」
レイ「ん…わかった」
シン「あ゙」
ケンシロウ「……」
レイ「お帰り」
ケンシロウ「あぁ、シンよ、少し良いか?」
シン「あ…はい…」
~車両連結部~
ケンシロウ「お前なにトイレに盗撮機しかけてんだぁ!!」アタァ!!
シン「ごめんなさいっ!!」ヒデブッ!!
こうして旅の仲間が増えたケンシロウ!!
果たして彼は東京へたどりつけるのかっ!?
そしてこのssはちゃんと終了するのか!?
第三部、完!!
第四部
春香「961プロのアイドルと共演ですか?」
律子「えぇ、共演といってもコチラからは春香と美希と響の三人だけだけどね」
響「自分、961プロは少し苦手だぞ…」
律子「そんな事言ってられないの、ほら美希!!アナタも早く起きなさい!」
美希「うぅーん…わかってるの律子…」
律子「さんでしょ!!全く…向こうのアイドルは全員年上なんだから失礼な事はしちゃダメよ?」
美希「わかったのー」
律子「じゃあ早く準備して!!もうすぐしたら局に向かうわよ!」
三人『はーい』
この時まだ彼女達はしらなかった!!
これからどんな恐ろしい事件が起こるかなどと…!!
~テレビ局~
律子「さ、アナタ達!とりあえず楽屋に挨拶しに行くわよ」
美希「うーん…アイドルとしては美希達の方が先輩なのにどうして美希達が挨拶に向かわなきゃいけないの?」
春香「しょうがないよ美希ちゃん、事務所的には向こうの方が大手なんだから」
響「自分も完璧なのに納得いかないさー」
律子「はいはいグダグダ言わない!!着いたわよ!」
律子「失礼しまーす、765プロの者ですが…」ガチャ
ジャギ「あ゙ぁぁん!?」
律子「すいません、間違えました」パタン
美希「……?」
春香「あの…律子さん?」
響「どうかしたのか?」
律子「……ここ、961プロのアイドルの楽屋よね?」
響「?そうだぞ?」
律子(落ち着きなさい秋月律子…!!多分今のは扉を開けるのが少し乱暴だったからきっと世紀末につながってしまっだけよ…!ゆっくりと丁寧に開ければ961プロのアイドルがいるはずだわ…!)
律子「失礼しまーす…」カチャ…
アミバ「ジャギよ、弁当はいいぞ」
ジャギ「あぁー!!なに俺の分まで食ってんだゴルァァ!!」
律子「失礼しました」パタン!!
美希「律子…さん、一体さっきからどうしたの?」
律子「……中で…トゲトゲのヘルメット被って裸に革ジャン着てる人とすっごい人相の悪い人が殴りあってた」
美希「……」
美希「……美希、ちょっと律子に心配かけすぎちゃったのかな?」
春香「律子さん…どうか気を確かにしてください…!」
響「律子がいない765プロなんて自分嫌だぞぉ…」ウルウル
律子「違うわよ!!だってホントにいたんだもん!!」
ユダ「なぁ、さっきからアイツなんだろうな?」
アミバ「さぁな…我々のファンじゃないのか?」
ジャギ「まだジュピター結成して三日だろうが」
ユダ「ふん…なに、ここからファンなどうじ虫の如く沸いてきよるわ…」
この三日でジャギはアミバ、ユダの新しい一面を見つけた!!
アミバ「ふん…」
アミバ!!
この男!!相当な野心家だが…実は…!!
アミバ「でもなぁ……ホントに俺みたいな気持ち悪いナメクジみたいな存在を好きになってくれる奴がいるだろうか…」
かなり卑屈な性格をしていたっ!!
卑屈だから自分に自信が持てない…自信がないから妄想にとらわれ…時にわけのわからない野心を口走り…実行には移さないまさに典型的なウンコ製造機!!
ユダ「それよりもお前達、さっき差し入れを持ってきたスタッフ覚えているか?」
ジャギ「あぁ、あの男か」
ユダ「実に美しい顔をしていた…」ジュルリ
ユダ!!
この男は無類の美しいモノ好き!!
それ故に…
女の作られた美しさには興味をしめさず、男の本来の美しさを好む…ゲイ!!
アミバ「またそれか…」
ユダ「ふん、美しい者を美しいといって何が悪い!!」
ユダ「そしてこの世界にある美しいモノは全て私のモノとなるべきだ…ちょっとあのスタッフ口説いてくる」
ジャギ「リハーサルまでには帰ってこいよ」
ジャギ「アイツにも困ったもんだな…どうしたアミバ?顔色が悪いぞ」
アミバ「いや…少し腹の調子がな…トイレに行ってくる」
ジャギ「オメーもかよ!!」
そして楽屋にはジャギ一人となったぁ!!
ジャギ「……暇だな」
ガチャ…
ジャギ「あん?」
律子「何度もすみません…765プロの者です」
ジャギ「…さっきからなんだと思ったら、アンタ等だったのか」
律子「はい…すみません、ほらアナタ達も早く挨拶しなさい!」
春香「あ…天海春香です」(なんでこの人ヘルメット被ってるんだろう…)
響「自分は我那覇響だぞ」(なんでこの人裸にジャケット着てるんだ…?)
美希「星井美希なの!!」(おにぎり食べたいの)
律子「私は秋月律子と申します」
ジャギ「あぁん?秋月律子だぁ!?」
律子「は…はい!!」
ジャギ「………」
律子(な…何だろう…この人怖い…)
ジャギ「アンタ…もしかしなくても元アイドルの秋月律子だよな?」
律子「え…?あ…アハハハハ、確かに昔は少し…」
ジャギ「やっぱりかぁ!!俺はアンタの大ファンだったんだ!!握手してくれっ!!」
ジャギ!!
今でこそアイドルに対した興味は持っていないが…実は部屋にこもり続けていたウンコ製造機時代の時は青春の全てをこの秋月律子に捧げていたのだった!!
律子「あ…握手ですか?」
ジャギ「おぅ!!頼む!!」
律子「じゃあ…あの…はい、ありがとうございます///」
ジャギ「ヒャッハー!!!もう手は洗わねーぜ!!…はっ!?」
アミバ&ユダ『………』
ジャギ「み…みーたーなー!!?」
アミバ「知らなかったぞジャギィ…お前が秋月律子のファンだったなんてなぁ!」
ユダ「フハハハハ!!意外だなジャギ!!」
ジャギ「う…うるせーよ!!」
アミバ「まぁ、俺にも好きなアイドルがいるからな!!気持ちはわからんでもないが……って響ちゃん!?」
響「うぇ!?ビックリしたー…うん、自分は響だぞ!」
アミバ「はわわわわわわ……」
響「ど…どうかしたのか!?口から泡が…!!?」
アミバ「憧れの響ちゃんが目の前に……もう俺死んでもいい…」
響「アハハハ……まぁ、とにかく今日はよろしく頼むぞ」
アミバ「はいぃ!!」
アミバ!!
明らかにキョドり過ぎだったぁ!!
中途半端だけど今日はここまで
このSSまとめへのコメント
ハン「俺も上京しようかな」
ヒョウ「立川に住んだらどうだ?」
カイオウ「中央線沿いに住むな。常磐線沿いに住め。我孫子とかどうだ。」
ケンシロウ「いや、総武線沿いがいいだろ。千葉に住め。」
ハン「ぐぬぬ・・・」