男の子「道に迷ったの?」ダイ「君は・・・?」 (87)

ダイの大冒険の2次創作です。

キャラ崩壊注意

オリジナルキャラが出ます。

初めてssを書くので、至らない点が多々あると思いますが宜しくお願い致します。

書きだめ無しで行き当たりばったりに書いていきます。

(なんか、書く前から、失踪しそうな感じがする)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411881757

一先ず書き込んでみます。

大陸に着いて2日間ダイ達は、道に迷っていた。

ポップ「おい、本当にこっちの道で合っているのか?」

ダイ「解らないけど、地図の方角から、合っているんじゃないかな?」

ポップ「地図って、こんな目印も書いていない地図で方角もクソもあるかあああ!!」

ダイ「そんなこと言ったって、キメラでしか来たことがないんだからしょうがないだろ。」

ポップ「はあ、いつになったら、ロモスに着くんだよ・・・。」

そんなことを言い、ため息をつくポップ、そんな時、目の前に一人の男の子が立っていた。

男の子「どうしたの?」

ダイ「え?」

ポップ「あっ!?」

目の前に、ダイより年下と思われる、小さな男の子が立っていた。

男の子「どうしたの?」

男の子は、もう一度同じ言葉を投げかけてきた。

ダイは一先ず現状を話そうと口を開いた。

ダイ「実は、、、、。」

ポップ「おいおい、ちょっと待て!」

ポップはダイを引きずり込み森の端に移動した。

ポップ「何、不用意に話をしようとしている訳?」

ダイ「えっ、駄目かな?」

ポップ「駄目と以前に怪しさ満点だろあいつ。」

魔物ひしめく森の中、護衛も付けず、森の中にいる人間しかも年端も行かない子供なんている訳がない。

ポップ「下手したら魔物が変身している可能性もあるだろ!!」

ダイ「えー、でも嫌な感じはしないし、このままだと道に迷ったまままた野宿、、、。」

男の子「道に迷ったの?」

ダイ「えっ?」

気づくと男の子が、ダイ達の近くに来ていた。

男の子「だったら、村に案内する?」

男の子は、最初と会った時と同じ口調で聞いてきた。

ダイ「案内してくれるの?」

男の子「うん!!」

ダイ「それじゃあ、、、。」

ポップ「まてまて。おーい!!」

ポップ「おい、本気で着いてくつもりかよ。」ひそひそ

ダイ「だって、これ以上歩いていても、ロモスへの道解らないし、だったら、村へ行って住民に道を聞けばいいんじゃないかな?」ひそひそ

ポップ「その村、魔物だらけじゃあないよな?」ひそひそ

ダイ「大丈夫だって、島のみんながおかしくなった時に感じた嫌な感じがないから、多分魔物じゃなくて普通の人間だよ。」ひそひそ

ポップ「なら、いいんだけどよ。」ひそひそ

ポップは納得しなかったが、他に手掛かりが無いので、着いてく事にした。

ダイ「そういえば、君の名前は?」

男の子「僕の名前、名前はゼルだよ。」

ダイ「ゼルって言うんだ、そういえば、ここまでどうやって来たの?」

男の子⇒ゼル「それはね、、、隠れて。」

そういうと、ゼルは草陰に移動して、ダイ達に手招きをした。

ポップ「おい!一体どうしたって!!」

ゼル「しー、静かに。」ひそひそ

ポップは自分より年下に指示を出され納得がいかないようだか、一先ず言う通りにした。

数十秒後、モンスターが現れた。

モンスターは、周りの草木の匂いを嗅ぎ、少し葉っぱを食べてまた、すぐ別の場所に移動していった。

ゼル「、、、うん、いなくなったみたい。」

ダイ「どうして、モンスターが来るって解ったの?」

ゼル「えっ、うーん、解んない。」

ダイ「えっ?」

ゼル「なんだか、あそこにいるといけないと思ったから、移動してみたんだけど、、。」

そういうゼルは歯切れが悪いまま、うまく言葉に出来ないようだった。まるで、自分でも何で分かるのか解らない様だった。

ポップ「へっ、あの程度のモンスター俺の魔法で一発で、、、。」

ゼル「駄目ーーー!!!」

そういうと、ゼルはいきなり泣き始めた。

ポップはいきなりゼルが何で泣き始めたのか解らずたじろいた。

ポップ「なっなっ?」

ポップはたじろいている。

ダイ「どうしたの?」

ゼル「みんないじめちゃ、駄目なの!」

みんな、その言葉を指すのが、魔物だというのに、ダイはすぐ気がついた。魔物と一緒に島に住んでいて今、魔王の影響とはいえ、魔物を倒している現状を(今の段階では殺さないようにしている)を仕方がないとはいえ、受け入れていた。しかし、この目の前の少年は、その事を否定していた。

ダイ「倒さないと、俺達がやられちゃうんだ。」

出来るだけ今の現状を優しく伝え様とダイは言葉を選んで伝えた。

ゼル「駄目ったら、駄目!!だったら、魔物に合わない道を選んでいく!!!」

ダイ「えっ?」

そういうとゼルは、スタスタと歩いていった。

その様子に唖然としながらも、ポップとダイは後にくっついていった。

道なき道を進んで行くと、日が暮れてきた。

ゼル「、、、はあ、はあ、、、。」

ダイ「大丈夫?」

ゼル「うん、、、。」

ゼルはその間、休み無く歩いていたが、流石に小さな子供がそんなに歩き通せる訳が無く息が上がっていた。

ポップ「今日はここで野宿にするか。」

ゼルに泣かれて、今まで、話をしていなかったポップだが、今にも倒れそうなゼルの姿を見て、話を切り出した。

ゼル「駄目、昨日から村を出ているから、今日帰らないと更に怒られる!」

そういうと、ゼルは身を震え上がらせて、更に歩こうとした。

そんなゼルの肩をポップは掴んで、

ポップ「まあ、落ち着けよ、この調子だと村に着く前に倒れちまうぞ、もし、親に怒らるのが怖いって言うなら俺も説得するから、一先ず休もうぜ。」

ゼル「本当、、、?」

ポップ「ああ、本当だ。」

ポップ(怒られないとは、言えないが)

ゼル「解った、ここで休む、ただ、ここだと魔物が来そうだし、、、、こっち来て、、、、。」

そういって、歩こうとしたゼルだが、倒れそうになる。ポップはゼルを背負い上げた。

ポップ「安全な場所があるのか、だったら、口で説明してくれ。」

ゼル「うん!!」

そういって、ゼルは洞穴の場所まで案内した。

ポップ「変なガキだな?」

ポップは、枯れ木に火をつけて呟いた。

洞窟に着いた後、ゼルは寝息を立てて眠り始めた。

初めは警戒心全開だったポップだが、余りにも無防備さに、すっかり毒気が抜かれていた。

ダイ「ポップ、果物見つけてきたよ。」

ダイは食料を持ってきてそう言った。

ダイ「本当は島から食料を持って来れば良かったんだけど、ロモスへすぐ着くと思ってたからなあ、、。」

ポップ「だから、キメラで行くのと徒歩を同じにするんじゃねえ!!」

ゼル「うーん、、。」

ゼルが起きそうになるのを見て慌てて、ダイはポップの口を塞いだ。

ダイ「しょうがないだろ、ここまで苦労するとは思わなかったし。」ひそひそ

ポップ「まあ、しょうがないか。一先ずゼラの道案内を頼りにしなくちゃいけないんだが、、、。」

ちらっとゼラの方を見るとのんきそうに寝ている寝顔が見えた、その様子を見て本当に大丈夫かと思うポップであった。

クロコダイル戦までどの位かかるのか、解らない(´;ω;`)。

一夜明けて、ゼラは目を覚ました。

ゼラ「うーん、、、。」

ポップ「起きたか、ほら、食事だ。」

ゼラ「はっ、美味しそう!!いただきまーす。」

警戒もせず、出てきた果物を食べていく様子にポップは昨日の警戒していた自分が馬鹿らしくなってきていた。

ゼラ「あれ、、もぐもぐ、、お兄いちゃん達、、、もぐ、、、誰?もぐもぐ。」

ポップ「食べるか、喋るかどっちかにしろ!!後、俺達はおめえが村に案内するというから着いてきた。旅人一行だ!!!」

ダイ「自分達で、旅人というのはどうかと思うけど。」

ゼラ「もぐもぐ、ごっくん。ああ、思い出した。だったら、速く食って出発しないと。」

そういうとゼラは、果物を口の中に入れ始めた。

ポップ「おまえ、いつか大物になるよ、、、。」

ポップは一人呟いた。

ゼラ「~~~♫~~~♫」

ポップ「けっ、呑気なものだぜ。」

ダイ「まあまあ、おかげで魔物に一度も合わずにここまで来れたんだから。」

ポップ「まあ、確かに。」

ダイの言う通り、ゼラに合ってから、一度しか魔物に出会わなかった。ゼラには、本当に何かあるのかもしれない、そうポップが考えていたとき、

ダイ「だけど、ポップもゼラに対してやさしいね、ポップが優しくしているなんて、明日には槍が降るかも。」

ポップ「ああ!?俺はいつも優しい男だろうが。」

ダイ「、、、うん、そうだね。」(棒読み)

ポップ「、、、、。」

がつんと一発ダイにお見舞いした。

ダイ「いてーよ、ポップ。」

ポップ「じゃかましい、少しは反省しろ!!」

ゼラ「喧嘩!?」

ダイポップ「「!?」」

見るとゼラがこちらに来て今にも泣きそうな顔になっていた。

ゼラ「喧嘩は、駄目。しないで!!!」

ダイポップ「「はい!!」」

その答えにゼラは笑って「良かった。」と呟いた。

ダイとポップは、ゼラの前では、絶対に喧嘩をしない事を誓った。

次から、マアムが出て来る予定です。というより、このss誰か見る人居るのだろうか?

良かった、一人も見ていないと思ってたから、書き込みがあると、助かります。

それから、何事もなく村についた。

ゼラ「着いたよー。」

ダイ「へー、のどかな村だね。」

ポップ「けっ、こんな田舎の村にいないでさっさとロモスに行って、豪華な食事を頂きたかったぜ。」

???「田舎の村で申し訳ありませんでしたね。」

ポップ「へっ?」

ゼラ「あっ、マアムお姉ちゃん。」

マアム「ゼラ、あなた、3日間もどこに行っていたの!!!お母さん心配してたわよ!!!!!」

ゼラ「だって、だって、、、、うわーーーーーーんん!!!」

ポップ「そんな、頭ごなしに怒らなくてもいいだろ。」

マアム「そう言われてもね、3日間も、子供が居なくなっていたのよ、この子のお母さんも心配して、毎晩泣いていたし、私も探していたのに見つからなくて、、、。」

ダイ「マアムさん?あんまり怒らないであげてください、ゼラのおかげで俺達この村に来れたものだから。」

マアム「、、、貴方達は、遠くから見ていたけど、この近くに住んでいる住人じゃないわよね?」

ダイ「ああ、俺達は、、、。」

ポップ「あっ、これは、、、。」

ダイが喋りだす前に、ポップが駆け寄る。

ポップ「これは、アバンのしるしじゃねえか、という事はおまえ、、、。」

言い終わる前に平手が飛んできました。ええ、胸触っていました。

マアム「何すんのよ!!変態!!!」

ポップ「いや、えっと、ははは。」

ダイ「ポップ、、、、。あれ、ゼラは?」

ダイが目をやると、ゼラが消えていた。

マアム「また、居なくなったの、探さないと!!」

ポップ「大丈夫じゃねえか、あいつ、魔物を探知する能力みたいなのあるみたいだし。」

マアム「へっ、何よそれ?」

一方その頃ゼラは

ゼラ「はい毒消し草。」

女の子「わあ、ありがとう、お母さん。ゼラが毒消し草を持ってきてくれたよ。」

そう言いながら、女の子は、すり鉢で毒消し草を調合し始めた。

女の子のお母さん「ありがとうね、今朝バブルスライムで毒をくらってしまって、マアムに頼もうかと思ったんだけど、あの子、村の警備とかで忙しくて他に手段を考えてたんだけど、このままだと、倒れていたわね。」

そういい、女の子のお母さんはお礼を言ってきた。

ゼラ「ううん、用事があったから、ついでに持ってきただけだよ。」

女の子のお母さん「、、、。」

お礼を言いながらも、彼女は戸惑っていた、何故、今朝バブルスライムを食らってすぐ後に、ゼラが毒消し草を持ってきたのか、まるで、

女の子のお母さん(全てを見透かしているかのよう)

そう考えていると、

マアム「ここにいた!!!!」

マアムが、家の中に入って来た。

信じられるか、このペースで、大魔王バーンまで書こうとしているだぜ。

マアム「あなたは、いっつも何処かいなくなるわね。まあ、いいわ、早くあなたのお母さんの所に連れて行くから。」

ゼラ「!!!!?」

そう言われて縮こまるゼラ、

ゼラ「ポップ、、、。」

そんなことを言われて、扉の外に居たポップに助けを求めた。

ポップ「、、、、、頑張れ。」

ゼラ「!!ポップの嘘つき!!!」

ポップ(いや、やっぱり他人の家に口出しするのは、、、。)

そうこうしている内にマアムに引きづられて、外に連れ出されていくゼラであった。

女の子「出来たよー!!!」

女の子がどくけし草を持ってきた。

女の子「あれ、ゼラはーーー。」

女の子のお母さん「マァムが家まで送って行ったわよ。」

女の子「解った、お礼を行ってくる。」

女の子のお母さん「あっ、待って、、、。」

引き止める前に女の子は外に飛び出していた。

ポップ「どうする?」

ダイ「一先ず、落ち着くまで、ここにいよう。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あっ、途中で、名前変更していた。ゼルでお願いします。(>人<;)

マアム「一先ず、これで落ち着いたわね。」

マアムは、そう言いながら、ポップとダイの所に戻ってきた。

ダイ「ゼルは大丈夫?」

マアム「怒られはしたけど、大丈夫でしょ。どくけし草をもらった女の子も説得に当たってくれたしね。」

そう言いながらマアムは「本当に不思議な子。」と呟いた。

ポップ「だったら、ロモス王国までの道のりを教えてほしんだけど。」

そう、ポップが切り出した。

マアム「案内をしてもいいんだけど、今から行くと夜遅くなるのよ。だったら、今日は村に泊まっていかない。ゼルを送ってくれたお礼もしたいし、、、。」

ダイ「いや、お礼なんて、、、。」

実際、ゼルが勝手に来て、村まで案内をしてくれたという、むしろ、村まで案内をしてくれてありがとうとゼルに対して言わなくてはいけないんじゃないか、とダイがそこまで考えていると、

ポップ「いや、ロモス王国まで行く。早く王国の料理をくいたいしなあ、、、。」

そういいながら、ポップはヨダレを垂らしながら言った。

マアム「(半分怒りながら)そう、だったら、口で説明してあげるわ、まあ、口で説明出来る程、魔の森は簡単に出れないけれどもね。」

ダイ「いや、そこまでしてもらわなくても、、、。」

そうダイが言い淀んだ時、

ゼル「もう出るの?」

ゼルがダイ達の隣に居た。

ゼル「だったら、僕が案内するけど、、、。」

女の子「駄目だよ、またお母さんに怒られるよ。」

ゼルの隣に女の子が居た。最初にゼルがいた家から出てきた女の子だ。

マアム「こら!!森の外に出ちゃ駄目だって何度も言っているでしょ。」

ゼル「案内したら、帰るけど、、、、、。」

マアム「ああもう!いつもなら、森の外に出たいなんてわがまま言わないのに。」

ゼルはマアムが言うように、そこまで、森の外に出た事はない、魔王が復活する前の魔物が大人しい時期でさえ、自分から外には出なかった。
それどころか、魔物に好かれるのか、ゼルが何もしなくても、魔物がゼルを追って村の中まで入って来た事もあった。
今ではできないが、昔はゼルのおかげで、魔物とも交流をしていたのだった。

ゼル「駄目?」

マアム「駄目よ!」

ゼルはマアムにキツく言われ俯いたと思うと、

ゼル「ポップ兄ちゃん。」

ポップ「あん?」

ポップに話しかけ始めた。

ゼル「ポップ兄ちゃんは強い?」

ポップ「強いに決まっているだろ!」

と胸を張って答えるポップ。

ゼル「もし、自分より強い魔物が現れても戦える?」

ポップ「俺を誰だと思っているアバンの使徒だぞ。」

そう言ってまた胸を張った。

ゼル「だったら、今日あうリザードマンに会っても逃げないよね?」

ポップ「リ、リザードマンだあ?」

マアム「いきなり、何をこの魔の森でリザードマンなんて見たことがないわよ。」

ゼル「・・・・。」

ゼルは何も言わずにポップを見ている。

ポップ「はっはっは。リザードマンだろうが何だろうが、この俺の敵じゃないね。

ゼル「それじゃあ、逃げないんだね。」

ポップ「ああ!!」

それを聞いてゼルはマアムのところに行き、服を引っ張った。

マアム「えっ、何、、、耳を貸せばいいの?」

ゼル(今日の夜になったら、いつもの咆哮が聞こえるから、聞こえたらポップを探し出して、ダイと合流して)

マアム「えっ。」

ゼル「それじゃあ、ポップ兄ちゃん、ダイ兄ちゃんまたね。」

そういうとゼルは村の奥へと走り出した。(女の子も負けずに走り出しています)

それから、結局ダイとポップは案内を付けずにロモス王国に行こうとしましたが、

ダイ「やっぱり迷ったね、、。」

ポップ「うるせい!!」

道に迷っていた。

ダイ「やっぱり案内を付けて貰った方が良かったよ。」

ポップ「うるせい、あの後俺のことをボコボコにしやがってあの怪力女!!」

ダイ「いや、何でポップはあのタイミングで胸を触ったんだよ、どう考えてもポップが原因じゃないか。」

ポップ「あんな男女の案内なんてこっちからごめんだ、命がいくつあっても足りやしねえ。」

ダイ「だから、ポップが原因だろ。謝れば許してくれたと思うけど。」

ダイの言葉に耳を傾けずそのまま進んでいく道中、やっぱりと言っていいがあの場面に遭遇してしまう。

ポップ「ら、、ライオンヘッド、、、。」

一方マアム、

マアム「今日は、星がきれいね。」

??「マアムさん!!」

マアム「どうかしました?ゼルのお母さん。」

ゼルのお母さん「ゼルがまた居なくなってしまったんです!!他の村の人にも探してもらっているのですが見つからず、あの子、また、森の外に、、、、。」

マアム「、、、解りました。今すぐ探しに行きま、、、(どーーーん!!)!!」

マアムが森を見ると森が燃え上がっているのが見えた。

(いつもの咆哮が聞こえたらポップを探して)

マアムはゼルがいった言葉を思い出しながら直ぐ様森に入っていった。

~~その頃のゼル~~

ゼル「あれー、こっちだっけ?」

ゼル「あっ、蝶蝶。」

道に迷っていた。


ポップ「はっはっひ。」

ダイ「はあ、はあ、、。」

ポップ「どうにかして、逃げねえと。」

ダイ「素早すぎて、逃げられない、戦わないと。」

ポップ「どう考えても、勝ち目無いだろ、、、。」

ポップが絶望の顔をした時

「うおおおおおおおおおおーーーーーー!!!」

咆哮が響いた。

そして、ライオンヘッドは逃げさり、

後には大きなリザードマンが居た。

??「見つけたぞ、小僧。」

??「我が名は獣王クロコダイン。百獣魔団の軍団長だ!!」


~~~~その頃のマアム~~~

マアム「あの咆哮、お城襲うときに聞く、、急がないと。」

~~~~~~~~~~

クロコダイル「見つけたぞ、小僧。」

クロコダイルは初めてダイを見てこの小さな少年がと思った。悪魔の目で事前に情報を知っていたが、改めて見ても只の子供にしか見えなかった。
しかし、この小僧が、ハドラー様に手傷を負わせた張本人油断などせず、全力で事に当たることにした。

クロコダイル「ダイ!!ハドラー様の勅命によりお前を討つ!」

そう宣言すると、雑魚がしゃしゃり出てきた。

ポップ「うるせいワニ野郎!!よく聞いてみればハドラーの下っ端じゃねえか。ハドラーさえ俺達がこてんぱにのしてやったのにお前なんか相手になるか。なあダイ。」

ダイ(おまえ、何もしてなかったじゃんか)

クロコダイル「クックック!」

余りにも敵の力量を測れない未熟者に思わず笑いが出た。

ポップ「何が可笑しい、てめえぐらい、俺の呪文でチョイとやっつけてやらあ。」

クロコダイル「だったら、試してみろ。」

ここまでほとんど原作のまま

ポップ「吠えづらかかせてやる。メラ!!」

ポップ「丸焼きになりやがれ!!」

クロコダイル「ぐはああ!!!!」

ポップ「げえええ!!い、息だけで、、、。」

クロコダイル「こんな呪文スライムだって殺せないぞ!!」

クロコダイル「それ、今度はこっちの番だ!!ぬおおおおおおおおおおお!!!」

クロコダイルは斧を振りかぶった、次の瞬間、岩肌がえぐれ大きな穴が出来ていた。

クロコダイル「6団長を見くびるなよ。各々得意とする技においてはハドラーどのを上回る力があるのだからな!」

ダイ「ポップ正面からじゃ勝ち目がない、隙をついて攻撃するから呪文で援護、、、。」ひそひそ

ゼル「ポップ兄ちゃんなら逃げたよーー。」

ダイ「君はゼル、どうしてここに、それにポップ、、、げっ。」

隣を見るとポップの影すらなかった。

ダイ「そりゃあ、ないようポップ。」

クロコダイル「フハハハハっ賢明な判断だな、、、あんな雑魚に様はない。」

ゼル「ポップ兄ちゃんは雑魚じゃないよう。」

クロコダイル「、、、貴様は?」

ゼル「ゼルはゼルだよう、、、えーとクロコダイン??」

クロコダイル「クロコダイルだ、しかし、先程のやり取りと俺の力も見ただろ、見逃してやるからそうそうと立ち去れ!!!」

ゼル「逃げないよーーー、だって。」

ダイ「駄目だ!!!今すぐ逃げろ!!!」

ゼル「大丈夫だよ、ダイ兄ちゃんすぐ、マアム姉ちゃんと、ポップ兄ちゃんが来るから。」

クロコダイル「くっくっく、先程の小僧に女だと、恐るに足らんわ!!!」

そういうとクロコダイルはダイに向かって突進していった。

ゼル(どうしよう)

ゼルはダイとクロコダイルの戦いを見ながら考えていた。

ゼル(今のままじゃあ何も出来ないよう)

ゼルは、何かしようとして、何も出来ない自分に腹が立っていた。

ゼル(あーうーあうー、うんよし)

ゼルは結局何も考え無しに突っ込んでいった。

クロコダイル「かああーーー!!!」

クロコダイル「ヒートブレス、俺の奥の手だ。」

クロコダイル「ふふふっ、俺に傷を負わせるとは、、、。」

ゼル「うーーーーーーーーん!!!!!」

クロコダイル「何をしている?」

見ると先程の小さい子供がクロコダイルの鎧を引っ張っていただからどうしたといえば、本当になんてことはなクロコダイルを止めようとして来たのはいいが力も体重も無い為一先ず引っ張ってみただけです。

クロコダイル「、、、。」

そんな子供を無視をしてダイのところに歩き出した。ゼルは何度も振りほどかれても何度も鎧を引っ張ったが効果が無かった。

クロコダイル「今楽にしてやる。」

「「ダイーーー!!!」」

声がした。見ると先程の小僧と女がいた。

クロコダイル(先程のガキが行っていた通りになったな。)

そんな冷めた思考を持ちながら、クロコダイルは叫んだ。

クロコダイル「邪魔はさせん!!」

そう言い、クロコダイルは真空の斧を使い、バキを出した。

ポップは吹き飛んだが女の方は耐えていた。

マアム「ゼルーーー!!!」

その言葉に先程の子供を思い出し、鎧の所を見た、しかし、そこにガキは居なかった。

ゼル「うーーーーーーーーーん!!!!!!」

代わりに真空の斧を持っている俺の指に張り付いていた。

クロコダイル「、、、。」

クロコダイルは一瞬目を白黒させたが、斧を振るうには問題無しとして、また、ダイの所に歩き出した。

マアムは真弾銃に玉を入れた。

ポップ「そうか、あの武器で、、、。」

ポップは先程あの武器から火を出したのを見ていた、しかし、銃口を向けた先にいたのはダイだった。

すみません間違えました。

クロコダイル(先程のガキが行っていた通りになったな。) ⇒クロコダイル(先程のガキが言っていた通りになったな。)

ポップ「おい!どこ狙ってんだよ敵はクロコダイルだぞ!!おい!!やめろーー!!!」

ポップ「気でも狂ったのか!?なんでダイを・・・!!」

マアム「落ち着いて、ほら、、。」

見るとダイの体が光ってすぐ動けるようになっていた。

マアム「これは魔弾銃といって呪文を撃ち出せるの、今撃ったのはキアリクよってそんな説明している場合じゃないわ、ゼル!!!」

マアムポップ「「うっ!!」」

クロコダイル「余計な邪魔が入ったが・・・一瞬命を長らえただけよ・・・」

マアム「あの武器を封じなきゃ、、、ってえっ??」

クロコダイル「うお!!」

ゼル「うーーーーーーーん!!」

これはどんな奇跡だろうか、先程まで何も役に立たなかったゼル、しかし、今この瞬間誰よりも目立つ位置にいるだろう。
そう獣王の目を両手で目隠しをするこで、目を隠した時間は一秒にも満たなかったかもしれない、しかし、その間に

ダイ「アバン流刀殺法 海波斬!!」

本日二回目の海波斬である(一回目はこのSS内で描写しておりません)。獣王クロコダイル普通なら同じ技は通用しないのだが、今回は一瞬だが目を隠されてしまった、その為本当に一瞬だが隙を作ってしまった。
(真空の斧への集中力も一瞬切れた為バキも瞬間的に弱くなっています)

クロコダイル「うおおおーーーーーーーー!!!」

海波斬でひるんだ好きに大地斬を切り込むダイ、普通なら防御力が低い目を狙うのだがそこにはゼルがいる為、真空の斧を攻撃をした。

「ザン」真空の斧の歯はゆっくりと落ちて地面に突き刺さった。

ゼル一回活躍させる為に、こんなに時間が掛かってしまった。

これから後、キルバーンをゼル一人で倒せるようにしなくちゃいけない、、、、、、、、どうしよう。

一先ず、今日はこれで終わりにします。

もし、見てくれた人がいらっしゃいましたら、感想を書いてもらえると助かります。

というのも、見てもらえればわかると思いますが、小説自体ほとんど書いたことが無い素人なので、解りづらい表現が多々あると思います。なので、この部分が解らなかったと言っていただければ説明しますので書いて頂けると助かります。

ゼル子供の身体能力しかないのに、呪文すら使えないのにバーン戦(青年、鬼岩城)まで戦って貰う予定です。

バーン(青年)の瞳にする能力とかどうしよう、、、。

一先ず続き頑張って書いていきます。

皆さん感想ありがとうございます。

クロコダインをクロコダイルって完全に間違ってますね。

(漫画読み直して書いていたのに恥ずかしい、ゼルが言っている名前が正解だった)

すみません。次から修正します。

後、無言はこれから、・・・に統一したいと思います。

まだまだ至らない所がありますが、宜しくお願い致します。

続き書きます。

クロコダイン「ちぃぃぃ!!」

地面に突き刺さった真空の斧の刃を見ながら、不快感をあらわにした。

先程までの優勢をたった一人のガキと小僧に覆された事実、それがさらにクロコダインの自尊心に傷をつけた。

ゼル自身は既にクロコダインの頭から落ちて邪魔する者は居なくなっていたが、真空の斧で相手を身動きできなくする戦法は今の時点では出来なくなっていた。

加えて武人の魂である武器を壊された事に対する動揺もあって、ここは一旦引くことにした。

「覚えていろよ、ダイ、そこにいるガキ・・・お前らは俺の手で必ず殺す、絶対だ!!」

そういうとクロコダインは地面に獣王痛恨擊を打ち込み大穴を空けて逃げていった。

ゼルは獣王痛恨擊の風圧により、森の外まで吹っ飛んでいった・・・。


マアム「何で!あんなところにいたの!!!」

マアムは吹っ飛んだゼルを見つけた瞬間怒鳴り散らした。

マアム「運良く生き残れたけど、一歩間違えれば大変な事になっていたのよ!!!」

マアムの激にゼルは泣いていた。

ゼル「だって、だって・・・。」

マアム「だってじゃない!!!!!」

ポップ「まあ、ゼルの奴も悪気は無かったんだからそこら辺に・・・。」

マアム「何よ、弱虫。」

ポップ「なっ!!!」

マアム「ダイが戦っている間、あなた逃げ出してたみたいね。それでもアバンの使徒なのかしら。」

ポップ「そ、それは・・・。いきなりあいつが現れたから・・・。」

マアム「それで、逃げ出したのかしら、ダイを置いて!!」

いうやいなやマアムはポップの胸ぐらを掴んだ。

ゼル「けんかーー!!だめーーー!!!」

ゼルはそんな二人のやり取りを見ながら、泣きながら止めに入った。

ゼル「けんか、しちゃ・・・だめ・・・・・・。」

マアム「えっと、ゼル、これは喧嘩じゃなくてね・・・。」

ポップ「・・・。」

ダイ「・・・。」

何とも微妙な雰囲気になりながら、朝日を迎えるダイ一行であった。

~~~村に向かう道中~~~

マアム「そういえば、そんな小さな荷物で良くここまで来れたわね。」

マアムはゼルを背負いながらダイに話しかけた。

ダイ「必要最低限しかいれなかったんだ、本当は一日でロモス王国に行こうとしたんだけど道に迷って・・・。」

マアム「ふーーん、ねえねえ、何入っているの?」

ダイ「えっと、ちょっと待って。」

そういうとダイは袋を開けた。すると、

??「ピィーーーー!!」

マアム「えっ、魔物!?」

そういうとマアムは魔弾銃をその魔物に照準を合わせた。

ダイ「待って!!」

ダイの言葉にマアムは止まった。

ダイ「ゴメちゃん、一緒に来ていたんだ!!」

マアム「えっ、へっ?」

ポップ「・・・通りで袋がたまに動いてたんだな・・・。」

~~~ダイ説明中~~~

マアム「へえーー、あなたも魔物を友達にしていたんだ。」

ダイ「うん、みんな俺の家族なんだ。」

マアム「そう、ゼルも魔物と友達になって遊んでいたのよ。」

ダイ「へえーーー、ゼルも・・。」

マアム「今は、そんなこと出来ないけれどもね・・・。」

そう、マアムは言うとゼルを見た。その目は悲しそうな哀れみを含んだ目だった。

マアム「魔物が凶暴化した後、ゼルは何度か友達になった魔物の所に行こうとした、いや何度か行ったのかな、私が見ていない所で何度か森に入ったのでしょうね。そして、結果は・・・。」

マアムはそれだけを言って口をつくんだ、だが、すぐ喋りだした。

マアム「夕方位かな、村に戻ってきたあの子は傷だらけだった、本当に深い傷は無かったけど切り傷だらけで、酷かった。それから、ゼルは余り家の外に出なくなった・・・。」

ダイ「外に出なくなったって、だけど、ゼルは外に出て俺達の所に来た・・・。」

そう、家すら出ない人間が森の中、しかも村から結構離れている距離にいた俺達の所にゼルはどうして来たのだろうか?

マアム「そう、本当に不思議よね、しかも、バブルスライムの毒にかかった村の住民が出た時にどくけし草を持って帰ってきている。前にも村の人にけが人が出た時薬草を持ってきたこともあったわ・・・。本当に不思議な子・・・。」

それから、マアムは喋らなくなった。

~~村の中~~~

ゼルのお母さん「どこに行っていたの!!!!」

とんでもない大声が村の中に響き渡った。

ゼルのお母さん「どんなに心配したと思っているの!!!!」

見ると目の辺りが真っ赤に腫れているのが解った。

ゼルのお母さん「さあ、早く帰るわよ!!!・・・皆さんご迷惑をおかけしました。」

最後に村のみんなに挨拶をしてゼルと共に去っていった。

ポップ「いやーー。びっくりしたな。村に入ったらいきなりゼルに向かって叫んでくるんだから。」

マアム「・・・ゼルは昔体が弱くて、何度も寝込んだりしていたからね。母親もそうしたゼルの事が心配なんだよ・・・。」

ポップ「・・・体が弱かったねえ。」

ポップはそう言いながら昨日の事を思い出していた。あの大きなリザードマンに対して小さな体を使いながら必死になって立ち向かったゼル、そのマァムのゼルが体が弱かったという言葉がどうにも信じられなかった。

マァム「あっ、母さん。」

~~マァムのお母さん説明中~~

ダイ「おばさん(マアムのお母さん)も先生の仲間だったんですね。」

マアムのお母さん「ええ、そうよ、アバン様はお元気ですか。」

ポップ「えっと・・。」

ダイ「げっ元気ですよ!そりゃピンピンしてます。」

マアムのお母さん「そうですか、それは本当に何よりです。」

マアム「そうだわ、しばらくこの村に泊まっていきなさいよ。久しぶりに先生の話を聞きたいわ。」

ダイ「えっと、でも・わ・・悪いよ。」

本当なら村に泊まって鋭気を養ってからロモス城にいけばいいのだが、いかんせん先生の話題は余り触れたくない。何故ならアバン先生はハドラーの手によってこの森に来る前に死んでいるのだから・・・。

マアムのお母さん「それがいいわ、ぜひ泊まっていって。」

毒消し草の女の子「あれ、ゼルは?」

マアム「お家に帰っているわよ。」

毒消し草の女の子「解った、行ってみる。」

毒消し草の女の子の女の子名前決めたほうがいいですかね。

レギュラーじゃないのですぐ出なくなってしまいますけど・・・。

後日談にまでいけば多分出てきますが、そこまで続けられるかなあ。

~~マアムとアバン先生の話をした後~~

ダイ「言えなかったね・・・マアムに先生が死んだこと。」

ポップ「ああ・・・。」

ダイ「先生ってやっぱりすごいや。色んな人に尊敬されてんだな・・・。」

ポップ「・・・うん。」

ダイ「・・・よおおし!!俺ちょっと行ってくる!!!」

ポップ「えっ!?おいどこへ行くんだよ!?おいダイ!!」

いうやいなやダイは走り抜けていった。

村の村長「魔法の修行をしてほしいじゃと・・・!?」

ダイ「はい、俺がこの村にいる間でいいですから・・・!」

物陰で聞いていたマアム「魔法の修行!?」

ダイ「魔王軍の連中と戦うには・・・俺も呪文が苦手なんて言っていられない!!」

村長「しかし・・・。」

ゼル「魔法の修行がしたいの~~~!?」

村長「ゼ、ゼル!?」

ダイ「えっ!?」

ゼル「だったら、教えてあげようか!?」

村長「なっ、何を言っておる、第一お主は魔法の契約どれ一つ出来なかったではないか。」

ゼルは以前魔法を覚えたいと言って村長監修の元契約を行ったが、メラ、ホイミ等全ての初級呪文の契約が出来なかったのである。

ゼル「だけど、教えることは出来るよーーー。」

そう村長に言われながらも出来ると言い張るゼルそれに対しダイは、

ダイ「うーーーん、気持ちはありがたいんだけど、流石に・・・。」

ダイにしても契約すら出来ていない人間に魔法を教わる程魔法に詳しくない訳ではない、ブラスじいちゃん、後、3日だけとはいえ、アバン先生にも教えてもらったのだから・・・。

ゼル「アバン先生には・・・ほとんど呪文教えてもらってないんでしょ?」

ダイ「!!!?」

ダイ「なっ何を!?」

村長「アバン先生に呪文を教えてもらっていないはずないじゃろ。アバンの使徒だぞ、のうダイ君。」

ダイ「・・・・・。」

村長「だ、ダイ君?」

ダイ「長老、マアムやおばさんには絶対に言わないで下さい。」

ダイは決心して長老にアバンの死を伝えようとした。

ゼル「ここで言うの?・・・マアム姉ちゃん見てるよ。」

というとゼルは指を指した。

ダイ「えっ!?」

ゼルの指先には木々で見えにくくなっていたがマアムが居た。

ダイ「あっ・・・。」

マアム「どいうこと、ダイ君アバン先生から呪文を教わっていないなんてことないわよね。」

ダイ「・・・。」

マアム「ダイ君はアバンの使徒だもの。アバン先生から呪文を教えてもらったことがないなんて無いわよね。」

ダイ「・・・。」

マアム「ゼルも本当におかしなこと言うわよね。ねえ、ダイ君ゼルが言った事は嘘だって言って。」

ダイ「・・・・!!!」

ダイの顔がこわばる、それだけで、マアムは自分自身の予感が当たっている事を予感してしまった。

マアム「ねえ言ってよ!!何で黙っているの!!!」」

ダイ「・・・ゼルの言う通りだよ。俺はアバン先生に3日間しか修行を受けていないんだ。・・・アバン先生は死んだんだ!!!魔王軍から俺達を守って!!」

マアム「嘘、嘘だって言って、言ってよダイ君、ダイ君!!」

そういい、マアムはダイを掴んで揺すりだした。やがて、それが真実だと解ると声を殺して泣き出した。

もし、ここで、ゼルが指摘せずダイがマアムに対して面と向かって言われなければきっとマアムは我慢しただろう。
そして、自分の感情を押し殺して人知れず泣いていただろう。

それは、確かにマアム自身の強さでもあるが、同時に自身を我慢していた感情により追い込んでしまう可能性がある。

簡単に言えば鬱病になる可能性もある。マアムは強い心を持っているからそこまではいかないだろうが、原作でアバンの死を知った時、誰にも感情をぶつけられなかったマアムはアバンの死を知る人物の中で一番辛かったのではないだろうか。

ゼルはそこまで考えて、ダイにマアムが居た事を教えたのだろうが。

ゼル「マアムお姉ちゃん・・・。」

それは、ゼル本人しか解らない。

何だろう。数ページで終わるところをかなり深く描写している・・・。

これからのクロコダインとザボエラのやり取り(回想?)も長くなりそう。

これから、リアルも忙しくなりそうだから、このss年単位になりそう(^_^;)。

~~その頃のクロコダイン~~

クロコダイン「うおおおおおおおお~~~~~!!!」

クロコダイン「不覚!!いかに強敵とは言えあの様な小僧に武人の魂である武器を壊されるとは!!!」

??「荒れとるなクロコダイン。」

クロコダイン「ムッ!?何者だ!?」

??「キヒヒヒヒッまあ無理もないわなたかが数人のガキに武器を壊されるとはのう。」

クロコダイン「妖魔司教・・・ザボエラ・・・!!」

ザボエラ「久しぶりじゃな・・・獣王殿。」

クロコダイン「貴様、俺様の状態をどうやって知った。」

ザボエラ「戦場の見張り役悪魔の目は、本来我が妖魔士団の一員、このワシに知らぬことなどないわ。」

ザボエラ「お前さんの危機を知り助力しようとかけつけたんじゃよお~~~。」

ザボエラ「武器も安心せい柄が壊れただけですぐに直せる。」

クロコダイン「貴様が・・・俺の手助けを・・・!?」

クロコダイン「なんだと!!!貴様この俺にそんな卑怯な手を使えというのか・・・!?」

クロコダイン「貴様の手など借りず正々堂々と戦って勝ってみせる。」

ザボエラ「どうかな?あの小僧なかなか侮れんぞ・・・。それに万にひとつ仕留め損なった場合魔王軍に居場所がなくなるぞ。」

クロコダイン「!?」

ザボエラ「獣王クロコダインは小僧の首ひとつ満足に取れないと・・・。」

クロコダイン「な・何を・・・。」

ザボエラ「悪いことは言わん、これを使え、お主とて今の地位失いたくはあるまい。」

クロコダイルはそう言われ、ザボエラが持つ魔法の筒を見た。

クロコダイン「少し時間をくれ。」

ザボエラ「・・・解った、10分やろう、その間洞窟の前で休ませてもらうとするかね・・。」

もし、前回の戦いで武器では無く、目という一生物の傷を付けられた場合否応無しにザボエラの案に飛びついていただろう。

これは、クロコダインが精神が弱い訳ではない。誰でも、今まで目が見えて、口が聞けて、耳が聞こえて、何かを掴んだり、歩いたりするのは当たり前だと思うだろう。

原作ではクロコダインはその一つを潰されたのだ、しかも、武人としてその肉体に誇りを持っていただろう。だから、あそこまで荒ぶっても仕方が無いと言える。

しかし、今回はあくまで武器、確かに武器は武人の魂だが、武器が壊されたからといって戦えないわけではない。あくまで武器は戦う為の手段に過ぎないのだから。

クロコダイルはどうすればいいのか考えながら、森での出来事を、ダイ達と会う前の出来事を思い出していた。

~~ダイ達とクロコダイルが会う前の出来事~~

??「クロコ・・・ール?」

クロコダイン「!!誰だ!!!」

クロコダインが後ろに振り向くと、小さな人間のガキが居た。

??「クロコール?」

クロコダイン「我が名はクロコダインだ!貴様はなんだ!!名を名乗れ!!!」

ゼル「僕は、ゼルだよーーー。」

クロコダイン「・・・。」

クロコダインは戸惑っていた。明らかにひ弱な人間のガキ、だがそのガキは俺の顔を見て怯えるどころか、普通に話しかけてきている。

どうすればいいか、クロコダインが迷っていると、

ゼル「ダイ兄ちゃんを探しているの?」

クロコダイン「!!?」

その言葉にクロコダインははっとした。なぜこのガキがその事を知っている。その命令はハドラー様の勅命だぞ。

クロコダイン(このガキ魔王軍の使い魔か?)

クロコダインは一瞬本気で使い魔と考えたが、こんなひ弱な人間に化ける使い魔など魔王軍で見たことがないと思い、その可能性を否定した。

ゼル「・・・ダイ兄ちゃんの所に案内しようか?」

クロコダイン「!???」

クロコダイン(このガキは何を言って、そんな事に何のメリットがある?)

本気でこいつは魔族側なのか?

ゼル「その代わりお願いがあるの・・・。」

クロコダイン「・・・。」

素性の知れない怪しいガキだが、その分話を聞いて情報を引きづり出そうとした。

すぐおかしな行動をすれば殺せばいい。

クロコダイン「・・・?」

待っていたがガキは何も喋ってこない。すると、

ゼル「目・・・。」

そういい、悪魔の目がいるところを指さした。

クロコダイン(・・・なる程)

クロコダインは黙って、真空の斧を悪魔の目に投げ出した。悪魔の眼は目に斧が突き刺さり絶命した。

その時ゼルが少し震えた気がしたが、先程と同じ調子で話し始めた。

ゼル「僕ね、お願いがあって来たの・・。」

クロコダイン「お願いだと?」

ゼル「クロコダイン?・・はダイ兄ちゃんを殺そうとしているんだよね。」

クロコダイン「・・・その通りだ!ちなみに殺そうとしているのではない殺すことは確定しているのだ!!この俺が出てきたからにはな!!!」

ゼル「・・・もしダイ兄ちゃん達が勝ったら今から言うお願い聞いてくれ・ない・・・?」

クロコダイン「お願いだと!ふん、そんなのするまでもないがな!」

俺が勝つのだから、そう言おうとした瞬間

ゼル「・・・もし・・約束してくれるなら、バーンの暗殺者について教えてあげる・・・。」

一瞬、場の空気が凍った。

クロコダイン「!!?」

その言葉にクロコダインは目を見開いた。何故この様な子供がバーン様の名前を知っている?

それに大魔王バーン様に暗殺者だと、一体どういうことだ。

ゼル「・・・・。」

ゼルは黙ったまま、何も言わない。

クロコダイン「ガキ、何故バーン様の名前を知っている、それに暗殺者とは何だ、一体何を言っている?」

それでも尚何も言わない。

クロコダインはゼルの胸倉を掴んだ。

クロコダイン「答えろ!!!」

しかし、ゼルは尚答えようとしない、クロコダインは武力で脅しを掛けても無駄だということを悟った。

クロコダイン「・・・解った、お前の要求は何だ。」

ゼル「げほげほ・・・。怒らないで聞いてくれる・・。」

クロコダイン「・・・解った、いいから答えろ。」

ゼル「うん、今回ダイ達と負けた後に・・・。」

クロコダイン「ギロ!!」

ゼル「ビク!!!」

クロコダイン「・・・続けろ・・。」

ゼル「う・・ん、ザボエラという人?が来るからその人の策に乗って。」

クロコダイン「・・・それだけか・・。」

ザボエラを何故知っているのかという疑問が生まれたがバーン様を知っているのだから知っていてもおかしくないと結論づけた。

ゼル「うん!!」

クロコダイン「解った、しかし、俺がダイ達に勝ったらお主が持っている情報全て吐いてもらうぞ!!」

ゼル「解った!!!」

そういうとゼルは歩き始めた。そして、数歩歩くと手招きをした。

クロコダイン(着いて来いということか?)

クロコダインが怪しんでいると

ゼル「案内!!」

とゼルに言われ、ダイ達への道案内をしてくれるというのに気づいた。

クロコダイン(この小僧、中々侮れんな・・。)

そうクロコダインが思っていると、

ゼル「あれー、こっちだっけ?」

ゼル「あっ、蝶蝶。」

クロコダイン(・・・。)

やっぱり認識間違っているんじゃないか・・・。数秒後に認識を二転三転させるクロコダインであった。

クロコダイン二戦目までが長い、長すぎる。

~~~~現在~~~~

クロコダイン「ザボエラ待たせたな・・・。」

ザボエラ「ひっひっひ、結構速く出て来たな。それで、どうするんじゃ?」

クロコダイン「解ったもらおう。」

ザボエラ「!?」

ザボエラは驚いた、確かに魔法の筒はクロコダインに手渡そうとしていた。

しかし、手渡すだけで策を行うかどうかはクロコダインは決して口に出さないだろうと解っていた。

はずなのだが、クロコダインは魔法の筒をもらうとはっきり言った、つまり策を行うつもりで魔法の筒を手に取ったのだ。

ザボエラ「ひっひっひ、どんな心境の変化かね。」

クロコダイン「・・・。さあな、これで終わりなら帰ってもらってもいいか。」

ザボエラ「ひっひ、言われなくとも。」

ザボエラはそう言うとまたまくまに消えた。

クロコダイン「・・・多分お前の思い通りにならんよ・・・。」

クロコダインは人知れず言った。

一先ず今日はここまでにします。多分明日は、ゼルの旅たちになると思います。

(クロコダイン戦・・・。)

そこで今日はアンケートをとってみたんですが、どうでしょうか?

取ってみて誰も書き込んでくれなかった場合、落ち込みます(´;ω;`)。

一先ずは今日も昨日と同じように感想を待っています。

ごめんなさいm(_ _)m、リアルの時間に追われて遅くなってしまいました。

駄作な作品ですが、このままだと、物語的にも中途半端なssになってしまいますので、どんな形でも完結させる様にします。
(基本リアル中心なので、時間が掛かってしまうのでご了承ください)

~~村の中~~

ゼル「始めはアバン先生から教えてもらった基礎の瞑想をやってみて・・・そう、出来たらそのまま炎の形を思い浮かべる・・・そのまま、手から魔力を出して見て・・・。」

ダイはゼルから指南を受けていた。

村長はマアムを宥める為に家に入っていった。ダイ自身村長から指南を受ける気でいたのだが、マアムのあの様子を見て教えを請うのを断念をしようとした。しかし、

(ゼル「教えてあげようか?」)

ゼルはそんなダイに魔法を教えようとした。魔法を使えないのに、教える事が出来るのだろうかと始めはほとんど期待せず、教えをもらってみたが、かなり、解りやすく教えてもらっていた。

ゼル「・・・魔力を出しながら、さっき想像した炎をもう一度想像して・・・その炎が手にあると考える!」

ボッ

ダイは次の瞬間一瞬だけ炎を出した。

ダイ「あっ。」

だが気を抜いた瞬間炎は消えてしまった。

ゼル「もう一回。」

ダイ「・・・うん!!」

ちなみに教えてもらって5分の出来事である。

更に5分後・・・。

ダイ「むうううっ!!!」

ダイ「メラっ!!」

ダイはメラを放った、しかし、重力に負けて、下に落ちてしまった。

ダイ「・・・!?・・いや、まだだっ!!!」

ダイ「たああああああああっ!!!」

ダイは手を振り上げて村長の家の前にあった魔法の練習用のわら人形にメラを投げつけた。

ダイ「やっ・・・やった・・・!!!」

ゼル「・・次は手の平から魔力を出したり、消したりを繰り返して・・・。」

ダイ「・・!??す・少しくらい、魔法が出来たことを喜んでくれてもいいんじゃない?」

ゼル「・・ポップ兄ちゃん、メラゾーマ打てるよ・・・。」

ダイ「そ、そうだけど・・・。」

ダイとしては初めて呪文が打てた?事に対してかなり喜んでいたが、ゼルの評価としてはいまいちだったらしい、

ダイ「・・・少し位、喜んだってさ・・・。」

ダイが愚痴をこぼしそうになったとき、

???「・・・ごめんなさい、少しいいかしら・・・。」

ダイは声がした所を向くと、そこには、マアムが居た。

マアム「・・・さっきはごめんなさい、急に泣き出したりして、もう大丈夫だから・・・。」

大丈夫な訳がない、ダイは瞬間的にそう思った、ついさっき、アバン先生の話を涙を滲ませながら話してすぐ後に先生が死んだことを聞いてしまったのだから・・・。

ダイが言葉に詰まっていると、

ゼル「ねえ、ねえ、マアム姉ちゃんダイ兄ちゃん魔法が出来る様になったよ・・・。」

マアム「・・・えっ?」

ゼル「ねえ、もう一度メラ打ってみて。」

ダイ「・・・うん、マアムも見ていて!・・・メラ!!」

ダイはメラの炎を出した。炎をもう一体の練習用の藁人形に投げつけた。

???「・・・すげえ・・・。おまえ、何時の間に呪文を打てるようになったんだよ。」

ダイが振り向くとそこには、ポップがいた。

ダイ「ポップ、いつの間にいたの?」

ポップ「いや、魔弾に呪文を詰め終わったからお前のことを探しに来ていたんだけど・・・。」

そうポップが言っていると、

マアム「・・・あなた、呪文が苦手ってさっき言っていたわよね。メラは以前から使えていたの?」

ポップ「・・・いや、メラひとつ撃てなかったはずだぜ、さっきのかなり力技だが普通に撃っていたよないったいどうやって撃てるようになったんだ。」

ダイ「・・・それは、信じられないかもしれないけどゼルが教えてくれたんだ。」

マアム「・・ゼルが!?ゼル・・魔法を一つも使えないのに・・・第一さっき村長に話をしてそんなに時間が立っていないはず。」

マアムの言葉を受け、ポップは驚いた様に言った。

ポップ「・・・!?魔法一つも覚えていないのか!!?・・・それで、魔法を教えていた・・・。こりゃ、将来は大魔法使いだな・・・。」

マアム「いや・・・ゼルは契約自体・・・。」

ダイとポップとマァムが話をしていると、

ゼル「・・・もう話してもいい!?」

ゼルが痺れを切らして話しかけてきた。

ゼル「ダイ兄ちゃん、さっきも言った様に、手の平から魔力を出したり、消したりを繰り返して・・・。」

ダイ「・・・えっと、いつまで・・・。」

ゼル「・・・疲れるまで・・・。」

そういうとゼルはニッコリと笑った。

ダイ「疲れるまでって・・・。」

ゼル「・・・強くなるんでしょ・・・?」

ダイ「!!・・・うんっ、そうだね!!!」

ダイはゼルの言う通り魔力を出したり消したりを繰り返した。

ポップ「なあ、これって何の意味があるんだ。」

ゼル「・・・瞬時に、魔法を出せるようにする為の、訓練・・・。」

ポップ「・・・!!なる程なあ。」

ポップはさっきまで半信半疑だった。しかし、今きちんと理論が成り立っている訓練を見て本当では無いかと思った。

マアム「・・・ねえ、ゼルあなたは・・・。」

???「あっ、やっと見つけた。」

マアムが声の方を見ると以前どくけし草をもらった女の子が居た。女の子はゼルの方に行くと、

どくけし草の女の子「ねえ、何で勝手に居なくなるのよ、探したじゃない!」

ゼル「・・・うん、ごめんね・・・ダイ兄ちゃん、後はそれを繰り返してくれればいいから・・・遊びに行こう。」

どくけし草の女の子「もう、勝手に居なくならないでよね。」

ゼル「・・・ごめん。」ボソ

どくけし草の女の子「えっ。何?」

ゼル「・・・何でもない。」

そう言うと二人はどっか行ってしまった。

後には、魔力を出したり、消したりをするダイ、教えると言いながら、さっさと遊びに行くという心変わりを見せるゼルに戸惑うポップ、ゼルの行動に疑問を持ち始めたマアムが取り残された・・・。

ごめんなさい、明日4時半起きなのでここで一旦切ります。

ちょっとずつ書いていきます。

~~~その日の夜~~~

ダイ「ゼーハー、ゼーハー。」

ポップ「お前馬鹿だろ。倒れるまで、あれをやるか。」

ダイは倒れていた。ゼルが言っていた特訓を本当に倒れるまで繰り返した。

その回数は、ゆうに百回を超えていた。

ダイ「だって・・・強くなりたいんだ少しでも早く・・・、先生の敵を取るまで・・・。」

そういうダイの瞳は強い意思を宿していた。

ダイ「それに、修行の成果も出たし・・・。」

ポップの助言もしてもらいながら、ダイは呪文の練習をしていた。

修行の最後にダイは魔力を振り絞ってメラを撃った、その時一番最初と比べ早く撃てた事をダイ自身実感していた。

マアム「・・・本当に強いのね・・・。」

その話を聞いて、マアムは誰に言うでもなく、呟いた。

ダイ「・・・それで、明日にでもこの村を出ようと思うんだ。」

マアム「えっ!?明日村を出る!?」

ダイ「・・・うん、先生がいなくなって、困っている人は、たくさんいると思うから・・・。」

マアム「・・・そう・・・。」

マアムは、そう言って出て行った。

ポップ「・・・やっぱ先生の事秘密にしておくべきだったな・・・。」

ポップはそう呟いた。

ダイ「・・・うん。本当にマアムの存在に俺が気づいていたら・・・。」

そういうダイは悔しさが顔に出ていた。

そのダイの辛そうな顔を見て、ポップは話題を変えようとした。

ポップ「・・・そういやあ、ゴメの奴どうした・・・?」

ダイ「それなら、袋の中に・・・。」

ダイはゴメを袋の中に入れていた。村の人に魔物は余り見せられないという、ポップ、マアムの意見からだった。

ダイ「・・・あれ?いない・・・!?」

ポップ「・・・おい、なんだって!?」

??「ポップ兄ちゃん、ダイ兄ちゃん。」

声の方を見るとゼルがゴメを抱いて立っていた。

ダイ「・・・あっ。ゼルが見つけてくれたの。」

ゼル「・・・ううん、借りてたの・・・。」

ダイ「借りてた・・・?」

ゼル「うん・・・。」

そういうとゼルは黙ってしまった。

ポップ「まあ、見つかって良かったよ。ゼルの家まで、送ってやろうか?」

ゼル「ううん、いい。また、明日・・・。」

そういうと、ゼルは部屋から出て行った。

ポップ「・・・変な奴・・・。」

~~~少し前~~~

ゼル「ゴメちゃん、少しだけ、話を聞いて・・・。」

ゴメ「ぴぃー?!」

そういうと、ゼルはトーンを落として話し始めた。

ゼル「・・ねえ、本当にこれで良かったのかな?これからしようとすること間違ってるのかな?」

ゴメ「ぴぃーー??」

ゴメも声を落として鳴いた。話の内容は解らなくて困っているようだ。

ゼル「本当は、ゴメちゃんに話してもしょうがないことは解っているけど・・・ほ、本当にどうすればいいか解らなくて・・・。」

ゼルはそう言いながら一粒の涙を流した。

ゴメ「ぴぃー。」

ゴメも悲しい雰囲気に当てられてか悲しそうな顔をした。

ゼル「ごめんね、こんな話をして、ごめんね・・・。」

そういってゼルは立ち上がった。

ゼル「・・・もう、やるって決めていたんだから・・・。」

~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~マアムの家~~~

マアムのお母さん「あら、お帰り、今日は早いのね。」

マアム「・・・村長さんに今日は村の警備休んでいいからと言われたから。」

マアムは先程村長さんに、

村長「色々な事があったから、今日は休みなさい・・・なあに警備なら他の男達が何とかする・・・。」

と言われ今日は帰ってきたのだ。

マアム「ねえ、かあさん。」

マアムのお母さん「なあに?」

マアム「ゼル達が来た日のこと覚えている?」

マアムは今日の出来事から何となくゼルの事を気にしていた。

マアムのお母さん「そうね。覚えているわ。最初来たときゼルのお母さん・・・発狂してたものね。」

ゼルの家庭は決して裕福ではない。それに加え、父が流行り病で無くなり女手ひとつで働かなくてはいけなくなり、次第にゼルの母親は他人を信じられなくなっていたのだろう。

マアムのお母さん「もう大丈夫だからと言っても、言葉にならない声に出して、それでいて息子・・ゼルのことは離さなかったわね。」

マアムのお母さんはその時の様子を思い出したのだろう、ふうと息を吐いた。

マアム「そういえば、ゼルが魔物と遊んでいた時も、たくさん文句を言ってきたわね・・・。」

母親の心境としては、いくら穏やかになったとはいえ、魔物と遊んでいるのが信じられなかったのだろう。

しきりに死んだらどうするのとゼルに言っていた事をマアムが思い出していた。

マアムのお母さん「・・・本当は魔物と遊ぶの止めれば良かったかもね、あんなことがあったから・・・。」

あんなこととは、魔物の凶暴化である。私達は魔物の異変にすぐに気付き、住民に村の外に出ない様注意していたが、ゼルは森の外に行ってしまった。

幸い、大きな怪我をしなかったが、その事を知った母親は狂乱し、ゼルは三日間家の中に引き篭っていた。

マアム「そんな事はないと思うよ・・・だって魔物と遊んでいる。ゼルすごく楽しそうだったもの・・・。」

そういうとマアムは少し昔を思い出していた。小さなスライム、大きな魔物、鳥の魔物、ゼルの周りには沢山の魔物が集まっていた。その中でゼルは楽しそうに笑っていた。

マアム「悪いのはこの状況を作っている。魔王よ・・・。」

そういうとマアムは拳をギュッと握った。

マアムのお母さん「・・・マアム・・・。」

それだけを言うとマアムのお母さんは黙ってしまった。

それから、しばらく経ってマアムは、決心をして口を開いた。

マアム「・・・ねえ、母さん話があるの・・・。」

~~~明朝~~~

村長「それでは、頑張るんだぞ!」

ダイ「うん。」

ダイ達は、旅の準備を終え、村人達に見送られていた。その中に、ゼルとゼルの母親らしき人物もいた。

ダイ「じゃあねマアム・・・色々ありがとう。」

マアム「・・・ダイ、私も行くわ。」

その言葉にダイは驚いた。確かにマアムが来てくれるのは嬉しいが、それでも村の警備があるから残ると思っていたからだ。

ダイ「村は、大丈夫なの。」

マアム「・・・大丈夫よ。昨日村長さんの家に行った時に言われたの。村の事なら大丈夫だから、自分のやりたい事をやりなさいってね・・・・。」

その言葉に村長も話に加わってきた。

村長「・・・この村の事ならわしがなんとかする。昨日村の男達に伝えた所、皆この村を守る為に協力してくれるそうだ。」

その言葉に村の人達はうなづいていた。

村長「・・・それに、ダイ君の頑張りを見ていたら、わしもまだまだ頑張らないという気になってきたわい。」

その言葉に村人は大勢で笑った。

マアム「・・・そういうことだから、私も行くわ・・・。」

ダイ「マアム・・・。」

ポップ「っけ・・・。結局男女が付いてくるのか。」

マアム「・・・誰が男女ですって・・・!!!」

ポップ「男女だろ!昨日、あんだけ痛み付けられたのに!!」

ポップはあの、アバンのしるしを見た後に性懲りも無く、もう一度マアムの胸を触り、ボロボロに殴られていた・・・。

マアム「変態に裁きを下して何が悪いのかしら。」

ポップ「何・・・!!!」

???「僕も行く!!!!」

ポップの反論はその言葉に止まり、村の人達の視線は言葉を発した人物に集まった。

ゼル「・・・ダイ兄ちゃん、ポップ兄ちゃん、マアムお姉ちゃん。僕も連れってお願いします!」

気づくとゼルはダイ、ポップ、マアムの前に行くと土下座をした。

マアム「・・・あなた何を言っているの!!!戦う力も無いのに、どうして・・・。」

ゼル「お願いします!!!」

マアムの言葉に間髪入れずゼルは言葉を発した。その声は迷いなくはっきりとした口調で村全体に響いた。

ゼルのお母さん「・・・あなた何を言って・・・。」

ゼルの言葉に母親も動揺を隠せないようだ。

村長「・・・ゼル、きみは解っているのかね。この旅に付いていけば命の保証なんて無いことに・・・。」

村長はゼルを諭すように話しかけた。

村長「きみは残念ながら、魔法の契約は何一つ出来なかった。それに加えその年齢、病弱な体から筋肉すら付いておらん。はっきりいって付いていっても邪魔になるだけ、犬死してしまうぞ・・・。」

その言葉を聞き、ゼルは土下座を止め村長に向き合った。

ゼル「・・・・・・。」

ゼルは何も言わず、村長に向き合っていた。

村長「・・・やはり決心は変わらないようじゃな、ついて行きなさい。」

その言葉に村人全員、ダイ、ポップ、マアムさえ驚いた。

マアム「村長!!何を言っているんですか!!!」

村長「・・・。」

マアムの言葉に村長は昨日の夜のことを思い出していた。

~~回想~~

村長「・・・グー、グー。」

ゆさゆさ・・・。

村長「うん、なんじゃ?」

村長は誰かに揺すぶられて起きた。

ゼル「・・・。」

起きるとゼルが何も言わずに立っていた。

村長「・・・!?なんじゃゼルか、びっくりさせおって。今は魔物がいて危ないのじゃから不用意に家から出じゃいかんよ。」

村長の言葉に何も反応しないゼル、その様子に何かあったのか聞こうとすると

ゼル「・・・村長。」

ゼルが口を開いた。

ゼル「・・・村長。お母さんをお願いします。」

村長「・・・?それは同意意味じゃ?」

その言葉の意味を聞く前にゼルは、村長の家を飛び出していた。

村長「・・・これ!!」

村長も慌てて飛び出てゼルの姿を探したところゼルが自分の家に向かって走って、家の中に入るのが見えた。

村長「・・・何じゃったんじゃ?」

そのまま村長はもう一度眠りに就いた・

~~~~~~~~~~

ごめんなさい、完全にマアムだと思っていました。

次から表記をマァムに変更します。(本音を言うと見ている人がいて良かった)

~~~現在~~~

村長「ゼルが昨日の夜来たんじゃ。」

マァム「えっ?」

村長「ゼルは何も言わず、たった一言だけ「お母さんを頼む。」と言ってきた。」

その村長の言葉にマァム、村の人達が耳を傾けた。

村長「何故そんな事を行って来たのかその時は解らなかったのじゃが、今なら解る。・・・最初っから村を出るつもりだっだんじゃな。」

その言葉を発しながら村長はもう一度ゼルを見た。ゼルの目はまっすぐ村長の瞳を捉えていた。その眼は何かを決心をしているようだった。

村長「・・・それだけの決心をしておる者にわしは止める事などできぬ・・・。」

その言葉を発し終わると、静寂が包み込んだ。

ゼルのお母さん「・・・!!?何を言っているんですか!!!なんであんな小さな子供が旅に出なくちゃいけないんですか?ゼルあなたも変なことを言っていないで、別れが済んだんなら家に戻っていなさい!!!」

その言葉にゼルは何も言わず母親を見ていた。

ゼルのお母さん「ゼル?」

母親の問いかけにもゼルは答えなかった。

ゼルのお母さん「・・・貴方が居なくなったら私はどうすれば・・・ゼル・・・。」

ゼルのお母さんは今にも泣き出しそうな顔をして、ゼルの元に駆け寄った。

ゼルのお母さん「絶対に貴方を、離さない!絶対に!!!」

ゼルの母親はゼルを力強く抱きしめた。しかし、次の瞬間母親は、倒れていた。

ゼル「眠り草・・・。暫くしたら起きるから・・・。」

そういうとゼルはダイ、ポップ、マァムの方に向きを変えた。

ゼル「村長さん、お母さんをお願いします。」

ゼルの意外な行動、迷いない言葉に村人全員困惑していた。

マァム「ゼル、貴方本当にこれでいいの!!!」

マァムはゼルの母親を眠らせるという行動を起こしてまで、村を出ようとするゼルに憤りを感じていた。

ゼル「・・・本気じゃなかったら、こんなことしないよ・・・。」

ゼルは今までの様に強気ではなく小さな声で一言呟いた。しかし、その言葉でマァムはゼルが本気だという事に気づいた。

マァム「・・・解った。長老様、ゼルは私が絶対に守ります。ゼルのお母さんにもそう伝えてください。」

村長はまさかゼルが母親を眠らせるという暴挙にまで出るとは思っていなかった為、少し困惑をしていたが、

村長「・・・あい、解った。マァムも気を付けるんじゃよ。」

村長はゼルの全てを受け入れることにした。

マァム「・・・ありがとう。村の皆もありがとう、村の事も宜しく・・・。」

マァムはそういうとダイ、ポップ達の方に向き返った。

マァム「・・・ゼルも連れて行くことになったけどいい?」

ダイ「・・・俺は、いいけど。」

ポップ「・・・俺もいいが、というよりいいのかよ、さっきから、女の人が倒れているぜ。」

そういうとポップはゼルの母親を指さした。

ゼル「大丈夫、寝ているだけだから。」

ポップ「・・・寝ているだけって。」

マァム「眠り草で寝ているだけだから、大丈夫よ、ねっゼル。」

その言葉にゼルはこくんとうなづいた。

ポップ「・・・いや、だけど・・・。」

ゼル「ポップ兄ちゃん、ダイ兄ちゃん、行こう。」

ゼルはそういうと森の中に入っていった。

ポップ「おい、待てよ。」

それに続いて、ポップ、ダイ、マァムが森に入っていった。

村長「・・・ゼルきみは・・・。」

村長は最後にそう呟いた。

一応こんなSSでも見ている人が居るみたいなので、書いておきます。

更新はだいたい一週間に1回位、2、3スレ位で終わってしまいますが完結までは続けるつもりです。(力仕事って辛いよね♪)

本当に不定期更新になっているので、一ヶ月に一回位見に来てもらえたら嬉しいです。

こんな間違いだらけのSSですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。(次の更新は多分また日曜です)

~~森の中~~

マァム「ねえ、本当に良かったの?」

ゼル「・・・。」

ゼルは少し黙った後、こう呟いた。

ゼル「もう、決めてたことだから・・・。」

マァム「・・・そう。」

ゼルのはっきりとした宣言にマァムは押し黙るしかなかった。

ポップ「何か、色々あったみたいだけど、良かったのか?」

そこに余り事情が読み込めないポップが2人に聞いた。

ゼル「・・・大丈夫、それよりポップ兄ちゃんは自分の心配をした方がいいよ。多分昨日来たリザードマンまた来るから・・・。」

ポップ「えっ!?」

その言葉にポップは驚いた。

ゼル「武人みたいな性格の魔物だから負けっぱなしで居られないと思うよ。近い内にまた来るよ。」

そのゼルの言葉は何故か断言をしているみたいに感じた。

ポップ「あ、あんな魔物・・・また来たって・・・。」

ゼル「結局、昨日逃げたのに・・・?」

ポップ「そ、それは・・・。」

マァム「ゼルもうやめなさい!」

ゼルの余りの言いようにマァムが口を挟んだ。

ゼル「はぁい・・・。」

ゼルはそれだけをいうとまた歩き出した。

ダイ「ゼルってポップに対して、厳しいような・・?」

ポップ「俺が何をしたっていうんだ。」

マァム「昨日敵が来たのにダイをおいて逃げ出したじゃない。・・・臆病者。」

ポップの言い草にマァムは突っ込む、臆病者と言われ、ポップも反撃をした。

ポップ「臆病者だと!!!」

マァム「あら、仲間をおいて逃げ出す人間が臆病者だと言わずに何というのかしら?」

ポップ「それはだな、応援を呼ぼうとして・・・。」

そんなやり取りをしながら、マァムは思った。

マァム(ゼルが人を悪く言った事ってこれが初めて何じゃないかな?)

ポップ「・・・だから、逃げ出したわけじゃ・・・。」

マァム「はいはいっ、解ったから弱虫君。」

ポップ「だあれが!弱虫だ!!!」

ダイ「・・・ははっ(汗)。」

そんなやり取りをしながらダイ一行はロモス王国に向かっていった。

ゼル「・・・。」

~~~小話~~~

毒消し草の女の子「・・・はあ・・・。結局行っちゃったな・・・。」

女の子は溜息をついていた。あの後、ゼルのお母さんは発狂をしたが、村の人達の慰めによって少し落ち着いていた。

毒消し草の女の子「・・・本当にこれで良かったのかな・・・。」

そう言いながら少女は粉を手に持った、手にとっている粉はゼルに頼まれて昨日作った眠り草と麻痺草、火炎草で作った。護身用の道具の余りだ。

毒消し草の女の子「・・・村の魔物に使うって言っていたのに・・・。」

村の近くの魔物なら強力な魔物はそうはいない、弱い魔物なら十分役に立つ道具だが、強い魔物にはそこまで効果は期待出来ない。

毒消し草の女の子「・・・嘘つき・・・。今日も一緒に遊ぶって言ったのに!嘘つき!!!」

少女は大きな声で叫んだ。その声はゼルの母親に付きっきりの村人には聞こえず、ただ虚しく木霊するだけだった。

そうですね、読んでくださっている方がいるのにこんな書き方はないですね。

次から気を付けます。

取り敢えず、更新しておきます。

マァム「結構、速く進んでいるわね・・・。」

森を進みながらマァムは言った。

ポップ「そう言いながら、もう夕方だぜ・・・。」

そんなマァムの言葉にポップはそう返した。

マァム「本当なら、敵に見つからないように遠回りをする予定だったんだけど・・・。」

そう言いながらゼルを見た。

マァム「・・・ゼルにこんな能力があったなんてね。」

そうマァムが呟いた。

ポップ「俺達の所に来た時も魔物に会わない様に道を選んで来てたよな・・・。」

マァムの言葉にポップはゼルと初めて会ったことを思い出していた。

ポップ(その時は魔物を倒したくないから、魔物に会わないようにしていたんだよな)

マァム「本当に不思議な子ね・・・。」

ゼル「・・・もうそろそろ着くよ~~~。」

ゼルの言葉にダイ達が前を向くと、森の出口が見えた。

ダイ達「・・・・!」

ダイ達は森の出口を出ると、ロモス城が見えた。

ポップ「や、やったあ・・・やっと着いたぜ・・・!!」

ポップ「さあ、早くお城へ行こうぜえいっ!!」

マァム「さっきと違って、すごい張り切りようね・・・。」

マァムは呆れながらそう呟いた。

ゼル「もう、無理だと思うけど・・・。」

ポップ「へっ・・・?」

ゼルの言葉にポップは呆けた顔をした。

ゼル「・・・魔物のせいで面会時間が決まっる・・・。」

マァム「・・・そういえば、最近そんな噂を聞いたわね・・・。」

ゼルの言葉に風の噂で、夕方以降の王への面会は無理になったと聞いていた。

確かに今は夕方だが、ほとんど日は落ちかけ、夜になりかけの状態だった。

ポップ「そ、そんな~~~。」

ダイ「だけど、もしかしたら入れるかも知れないから、行くだけ行ってみようぜ。」

ダイ達は一先ずロモスの城へ向かった。

ポップ「でっ、結局駄目と・・・。」

ポップはそう言いながら肩を大きく落とした。

マァム「やっぱり、警備が強化されているのね。」

ポップ「警備がなんだ、ダイがロモス王の知り合いだから多少融通が効くと思っていたのに・・・。(ブツブツ)」

ダイ「ブツブツ言っていないで宿屋を探そうぜ。」

ゼル(すやすや)

ゼルは疲れてマァムに背負ってもらっていた・

ポップ「けっ、呑気に寝やがって・・・。」

マァム「子供なんだから仕方ないじゃない。それより、ほら。」

マァムが指を指した所を見ると、宿屋が一軒立っていた。

続き書きます。

~~宿屋~~

カララン

宿屋の店主「いらっしゃい、何名様ですか?」

ダイ「あの・・・4人で泊まりたいんだけど・・。」

宿屋の主人「4名様ですか・・・一晩20ゴールドになりますがよろしいですかな?」

ポップ「値段の割には結構いい宿じゃん・・・」

ダイ「おねがいし・・・。」

偶然部屋から出てきたずるぼん「ふあああ・・・。うん・・?」

ダイ「・・・あっ。」

一瞬の間

ダイ&ずるぼん「あああ~~~~~っ!!!」

ダイ「あの時の偽勇者っ!!!」

ずるぼん「かっ・・・かっ・・・怪物小僧っ!!」

ずるぼんは一目散に宿屋の部屋まで逃げ出した!!

ダイ「あっ、待て!!!」

ポップ「おい!どうしたんだよダイ!!」

マァム「ちょっと!2人とも!!!」

ダイに続いてポップとマァム、マァムに背負われゼルが追っていった。

宿屋の店主「えーーと、お代は・・・。」

その光景を見ながら宿屋の店主は立ちすくんでいた・・・。

ごめんなさい、でろりんとずるぽん間違ってました。正しくはこうです。

~~宿屋~~

カララン

宿屋の店主「いらっしゃい、何名様ですか?」

ダイ「あの・・・4人で泊まりたいんだけど・・。」

宿屋の主人「4名様ですか・・・一晩20ゴールドになりますがよろしいですかな?」

ポップ「値段の割には結構いい宿じゃん・・・」

ダイ「おねがいし・・・。」

偶然部屋から出てきたでろりん「ふあああ・・・。うん・・?」

ダイ「・・・あっ。」

一瞬の間

ダイ&でろりん「あああ~~~~~っ!!!」

ダイ「あの時の偽勇者っ!!!」

でろりん「かっ・・・かっ・・・怪物小僧っ!!」

でろりんは一目散に宿屋の部屋まで逃げ出した!!

ダイ「あっ、待て!!!」

ポップ「おい!どうしたんだよダイ!!」

マァム「ちょっと!2人とも!!!」

ダイに続いてポップとマァム、マァムに背負われゼルが追っていった。

宿屋の店主「えーーと、お代は・・・。」

その光景を見ながら宿屋の店主は立ちすくんでいた・・・。



本当は僧侶のずるぽんでもいいかなと思ったんですが、本編で初めて会ったのは偽勇者のずるぽんだったので書き直させて頂きました。

誠に申し訳ありません。続きを書いていきます。

~~偽勇者達の部屋の中~~

でろりん「はぁ、はぁ・・・。」

へろへろ「どうしたんだ、息を切らせて・・。」

でろりん「どうしたもこうしたも・・・。」

ダイ「やい!出てこい!!偽勇者!!!」

ずるぽん「げ~~~!!あの声は・・・!?

まぞっぽ「まさか、この声は!?」

へろへろ「うわわっ!!」

~~部屋の外~~

ポップ「どうしたんだよ、ダイ!!」

ダイ「さっきの奴ら、勇者様の名をかたる悪者なんだっ!!!以前にもゴメちゃんをさらったり色々悪いことをしていたんだ!!!」

マァム「その話本当?」

ダイ「そうだよ!!ゴメちゃんを助けにロモス城にも行ったんだ!!」

ポップ「そういや、その縁でロモス王と知り合ったっていってたっけ。」

ダイ「やい、さっさと出てこないと兵士に突き出すぞ!!!」

でろりん「ちょっと、待った待った!」

そう言うとでろりんは慌てて部屋から出てきた。

でろりん「俺達はもう悪事から足を洗ったんだ。だから、兵士を呼ばないでくれよ!」

でろりんのその言葉に後ろにいるずるぽんも言葉を繋いだ。

ずるぽん「そ、そうよ!今ではちゃあんと罪を清算して真の勇者をめざすべく頑張ってるんだから!」

ダイ「・・・がんばってるって・・・何してるのさ・・・」

でろりん「それは・・・だな、たとえば自分よりなるべく弱いモンスターを倒して褒美を貰うとか・・・。」

ずるぽん「魔王軍にやられたお城へいって片っ端から宝箱を開けるとか・・・。」

まぞっぽ「あと、適当な武術や魔法を城の兵士達に教えるのも結構いい金になるんじゃよな。」

へろへろ「そうそう!」

偽勇者一行「はっはっはっ!」

ダイ「・・・なんだよ、それじゃ昔やってたこととほとんど変わらないじゃないか・・・。」

ポップ「・・・全くだぜ自分より弱い奴としか戦わねえくせに勇者だなんてよく言うよな。」

マァム「・・・人の事言えるの・・・あんた・・・。」

ポップを見て一言・・。

ポップ「うぐっ・・・。」

でろりん「まぁそういう訳だから・・・過去のいきさつはサラリと水に流そうではないか・・・!」

ゼル「ゴメちゃんは、もう攫わないでね・・・。」

マァム「ゼル、起きたのね。」

でろりん「なんだ、このガキは?」

ゼル「ゴメちゃんはもう攫わないよね?」

そういいながらでろりんを見るゼル・・・。その目はまっすぐでろりんを見据えていた。

でろりん「うっぐ、もう攫わねえよ!これでいいだろ!!!」

ゼル「・・・そう、それならいいよ・・・。マァムお姉ちゃん、部屋は?」

マァム「・・・えっ、あっ、そういえばまだ部屋とっていなかった。ごめん、二人共今から宿屋の人から部屋をとってくるから。」

ポップ「おっおう、解った・・・。」

そういって、出て行くマァムとゼル。

ずるぽん「な、何だい、あんなガキに怯んじゃって情けないね・・・。」

でろりん「そ、そんな事言うならおまえが言えば良かっただろ・・・何だかあのガキ変な凄みがあったんだか・・・。」

~~~宿屋の廊下~~~

マァム「・・・ねえ、ゼルあなた何か隠していない?」

ゼル「うーーん、何を・・?」

背伸びをしながら、答えるゼル。

マァム「何をって・・・。」

そう言われて言葉に詰まる。何を隠しているのか全く検討もつかないからだ。

ただ、余りにも以前のゼルが変わり過ぎていることは気づいていた。

村に来てすぐのゼルならスライムすら怖がっていたのだから・・・。

モンスター達と仲良くなった時も普通の子供として過ごしていた。

どこにでもいる、臆病で泣き虫、だけども優しさを持っている普通な少年、それがゼルだという認識があった。

だけども、実際はどうだろうか、ゼルはあの大きなクロコダインという魔物に飛びかかる勇気を見せた。

その姿はマァムが今まで見てきたゼルという人物像と余りにもかけ離れていた。

マァム「ゼル、あなたは・・・。」

ゼル「ふあー。眠い・・・。ねえ、ここで寝ていい?」

マァム「えっ?ちょっと、待ってすぐ部屋取ってくるから。」

そう言いながら、マァムは慌てて宿屋のフロントまで駆け出した。

ゼル「・・・頑張らないと・・・。」

~~翌日~~

クロコダイン(・・・これから俺は鬼とならねばならん・・・!武人としての誇りも・・・意地も・・・すべて勝利あってのもの・・・!!)

クロコダインは一昨日のダイ達との闘いを思い出していた。そして、腰に差した魔法の筒を見た。

クロコダイン(・・・ゼル・・・。)

一昨日のゼルとのやり取りを思い出していた。ゼルに対し、胸倉を掴んで脅しを掛けたがあやつの目はどこまでも真っ直ぐ俺の事を見ていた・・・。

俺は今まで色んな戦士と戦ってきたが、その戦士すら始め俺の巨漢を見て瞬間は怯んだ表情をするのが常だった。

しかし、ダイの様な敵意を向けるのではなく、武力をぶつけても敵意無く(少なくともクロコダインにはそう感じた)ただ真っ直ぐに見られるのは初めての経験だった。

クロコダイン(ゼル「ザボエラという人?が来るからその人の策に乗って。」)

クロコダインはゼルの言葉を思い出していた。しかし、すぐ頭を振った。

クロコダイン(あの小僧が何を考えていようが関係ない!!)

クロコダイン「小僧共がいかに強敵だろうが!どんな策略を巡らしていようが関係ない!!」

クロコダイン「クロコダインの名に賭けて!今日こそは奴らを討つ!!」

クロコダイン「ウオオーーーん」

クロコダインの咆哮が木霊した。その瞬間魔物達が溢れてきた。

ガルーダはクロコダインの肩を持ちクロコダインを空中に持ってい行った。

クロコダイン「出てこい小僧ども!!さもなくば・・・ロモス城は今日で壊滅だ!!!」

~~その頃のダイ達~~

その頃のダイ達はクロコダインの咆哮を受け目を覚ましていた。

ポップ「そ・・そ・・総攻撃をかけてきやがったあっ・・・!!」

???「ひええええっ!!」

慌てた声が聞こえるとダイ達の部屋が勢い良く開いた。

でろりん達「おっおいっ!なんなんだありゃあっ!!」

ダイ魔王軍の百獣魔団だよ!」

でろりん「ひゃっ・・・百獣魔団っ!?」

ずるぽん「そんなこといったって・・・今までこんな大軍で怪物が出てきたことなんてないわよおっ・・・!!」

ダイ(・・・ま・・・まさか・・・!!)

マァムは咄嗟に窓からダイを隠した。

ダイ「クロコダイン!!!」

クロコダイン「グワオオオオッ!!!行け行けえっ!!ロモス城を殲滅するのだ!!」

ダイ達「・・・!!」

でろりん達「ぶるぶる」

へろへろ「ななんだよあのすげえのは・・・!?」

マァム「・・・お城へ向かっているわ!!」

その言葉を聞いてダイは直様飛び出した。

マァム「あっ!!ダイ!待って!待ちなさい!!」

マァム(私達もすぐに行かないと)

そう思い、装備を目で探しているとある重要な事に気づいた。

マァム「ゼルは?!!」

~~城の中~~

城の兵士「ぐあああーーーー!!!」

城の中では激しい戦闘が繰り広げられていた。しかし、余りにも魔物の量が多すぎてロモス城の兵士は劣勢を強いられていた。

兵士達「王様ーー!」

兵士A「ダメです、王様!敵はかつてないほどの軍勢・・・!!このままでは我が城の陥落は・・・時間の問題かと・・・!!」

ロモス王「う・・・ぬう・・・!!」

兵士B「かくなる上は王様だけでもお逃げ下さい!我らがお供します!!」

ロモス王「な 何を言う!城の者たちを見捨てて逃げるわけにはいかん!!」

ロモス王「戦うのじゃ!最後の最後まで希望を希望を捨てずに・・・!!神は逃げた者に奇跡を与えはせんぞ!!」

兵士達「!!」

ロモス王「王の逃亡は敗北と同じじゃ!わしは非力な年寄りじゃが・・・断じて逃げるわけにはいかんのじゃ・・・!!」

兵士A「王様・・・!」

兵士達(じいーーーん)

兵士達が王様の言葉に感心していると城の天井にヒビが入った。

『どおおーーーーん』

轟音と共にガルーダを使い空からクロコダインは姿を現した。

ロモス王「な 何者!?」

クロコダイン「俺は魔王軍の百獣魔団長クロコダイン・・・!」

兵士A&B「おっおんもれっ化物~~~!!」

兵士AとBはクロコダインに飛びかかった。しかし、クロコダインの尻尾で吹き飛ばされた。

クロコダイン「ロモス王よ・・・俺はお前の命など全く興味ない・・・だが・・・!!」

???「興味ないなら無視すれば~~~?」

その言葉、声にクロコダインは後の言葉を続けなかった。クロコダインはロモス王の隣に目をやったするといつの間に紛れ込んだのかゼルが居た。

ロモス王「こ・・・子供?いつの間に居たのじゃ?」

ゼル「えっと~~昨日の夜から~~」

ロモス王「はっ?」

ゼル「寒かったよ~~」

ゼルの余りにもマイペースな話し方に王と兵士達はぽかーんとした顔をした。

クロコダイン「・・・来たかゼルよ!悪いがその者は俺の標的をおびき出すために・・・死んでもらわねばならん!!」

ゼル「標的ってダイ兄ちゃんのことでしょう?」

ゼルのその言葉にロモス王は反応した。

ロモス王「・・・は!?ダイ!!ダイとはあのダイなのか?」

しかし、ゼルはロモス王の質問には答えず王とクロコダインの間に歩きながら言った。

ゼル「王様を殺さなくても、この騒ぎならダイ兄ちゃんは来るよ~~それとも弱い者いじめでもするの~~?」

クロコダイン「!?」

ゼル「ここにいる兵士よりクロ・・・コ・・」

クロコダイン「・・・クロコダインだ・・・」

ゼル「えっと、ここにいる兵士よりクロコダインの方が強いよ~~~クロコダインは強い人と戦いんたいんだよね?」

クロコダイン「・・・今は違うがな」

ゼル「・・・えっ、どうして?」

その言葉にお前自身が唆したんだろうと言いたくなったが飲み込んだ。結局の所ザボエラの策に乗ったのは自分自身なのだから・・・。

クロコダイン「・・・今はダイを[ピーーー]ことしか頭に無い、その為ならどんな手を使ってみせる」

クロコダインはそう言うとその斧を振り上げようとした。

ゼル「・・・それが本心?」

しかし、ゼルの言葉にまたしても動きを止めてしまった。

ゼル「ダイ兄ちゃんは必ず来るよ~~。だけどどうしても今誰か殺したいなら・・・」

そう言うとゼルは手を広げた。

ゼル「僕を殺していいよ。」

クロコダイン「なっ!!?」

ゼル「その代わり城の人達はダイ兄ちゃんが来るまで手を出さないで・・・。」

クロコダインは狼狽した。この者は何を言っている?!!敵に自分を殺して良いと言い要求まで出してきた?

ロモス王「な、何を言っている?自分を殺していいなどど・・・兵士達よ急いであの子供を救出するのじゃ!!」

ゼルの淡々とした雰囲気に飲まれ何も言えなかったロモス王だが、ゼルの発言に我に返って兵士達に命令を出した。しかし・・・

ゼル「邪魔をしないで!!!」

ゼルがそれを拒んだ。

ゼル「大丈夫だから・・・」

ロモス王「な、何を・・・。」

ロモス王(この少年は何を言っている?敵に自分を殺していいと言って大丈夫?何故そのような事をあの様な顔で言える?)

ゼルの表情は焦りといった表情は微塵も無いようにロモス王には見えた。そして、それはクロコダインも同じだった。

クロコダイン(何かの罠か?)

そう思うもの無理は無い何しろそれ程普通でこれから死のうとしている人間には見えなかった。

ゼル「・・・無抵抗の子供を殺すのと自分より弱い人間を殺すのどう違うの?」

クロコダイン「!?」

ゼルの言葉に更にクロコダインの顔色が変わった。更にゼルが何か言おうとした瞬間別の声が響いた。

???「何をしておるクロコダイン!!!速くその小僧を始末せんか!!!!!」

ごめんなさい、saga忘れてました。[ピーーー]は殺すです。

いきなりの声に周りは動揺したが、クロコダインは何事もなく話しかけた。

クロコダイン「その声はザボエラか・・・」

悪魔の目玉 in ザボエラ「早く城の兵士を皆殺しにせんか!!何小僧一人に時間を掛けておる!!!」

クロコダイン「・・・。」

ザボエラ「今の地位が恋しくないのか?!」

クロコダイン「・・・!!」

その言葉を聞いた瞬間、クロコダインは斧に力を入れるようとした。しかし、

バン

ダイ「待て!!俺が相手だっ!!」

ゼル「ダイ兄ちゃん(ぼそ)」

ロモス王「ま・・・まさか、あの子は・・・本当に来ていたのか!!」

クロコダイン「・・・来たかダイ!」

クロコダイン(結局足止めされてしまったか)

~~鬼岩城のザボエラの部屋~~

ザボエラ「何を棒立ちしとったんじゃ、あの筋肉バカは!!・・・まあいい、あの切り札があればダイも勝利はない。100%シあるのみ!!」

~~城の中~~

ダイが城の中に入るとそこには王様とクロコダインの中にゼルが立っているのが見えた。

ダイ「ゼル!!・・・何故ここに?!」

ゼル「あっ、ダイ兄ちゃんだ!!やっほーーー!!」

そういうとゼルはダイに向かって手を振った。

ダイ「馬鹿!何をやっているだ!!」

そういうとダイは慌ててゼルとロモス王の所に駆け出した。

ダイ「王様、大丈夫ですか!?」

ロモス王「ああ、大丈夫じゃ、まだ何もされてはおらぬ。」

ダイ「そうですか、良かった・・・。」

ダイが安堵したのも束の間クロコダインが話しだした。

クロコダイン「もう、攻撃をしてもいいか・・・」

ダイ「えっ?」

ダイは始め自分に問いかけられたものだと思った。しかし、クロコダインの目線は自分に無く、ゼルの方を向いていた。

ゼル「もうちょっと待って~~。マァム姉ちゃんが来るから・・・。」

クロコダイン「・・・解った。肝心のダイがやって来たのだ、烏合の衆がこれ以上集まろうが今更変わらんわ!!」

クロコダインがそう言った瞬間マァムとお城の兵士達が駆けつけてきた。

マァム「ゼル!何故あなたがここにいるの!!!」

マァムは宿屋に居なかったゼルが目の前に居て少し取り乱したがすぐに落ち着きを取り戻した。

マァム「まあ、いいわそれより今は・・・。」

ダイ「・・・うん」

そういうと、ダイとマァムはクロコダインと対峙した。

ゼル「マァム姉ちゃん、ポップ兄ちゃんは~~?」

その言葉に咄嗟にマァムは大声を出してしまった。

マァム「あんな奴来ないわよ!!!」

そのあまりの大きさに周りの兵士達、ダイすらも驚いてしまった。

ゼル「・・・そう、解った。だったら、ポップ兄ちゃんが来るまで、時間を稼がないとね。」

マァム「!?」

ゼルの言葉を聞きマァムは驚いた。

マァム(あの子はポップが来ると本当に思っているの、だとしたら・・・。)

マァムはポップが来ると本気で信じているゼルに対し戦闘中ながら何か行った方がいいじゃないかと思った。さっきあった事、ポップの性格を考えても来るはずはないのだから、しかし、

ゼル「大丈夫だよマァム姉ちゃん、ポップ兄ちゃんは来るよ。」

マァム「・・・ゼル」

ゼルの何故か確信をした目を見て何を言っても無駄だと悟り今の戦いに集中することにした。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom