ハタタテネジリンボウ「やっやぁ…」ニシキテッポウエビ「なによあなた」 (22)

ハタタテネジリンボウ「い…いい波加減だね…」

テッポウエビ「そうね…で?何の用?」

ハタタテネジリンボウ「いや…特に用ってわけじゃ…」

ハタタテネジリンボウ(白地に赤い曲線…可愛いなぁ)

ニシキテッポウエビ「あらそ。生憎わたしはそんなに暇じゃないの」

ニシキテッポウエビ「今こうしてる間にも何に襲われるかわからないしね」

ニシキテッポウエビ「穴を掘っておいていつでも隠れられるようにしとくのよ」

ハタタテネジリンボウ「そ…そうなんだ…なんかごめんね」

ニシキテッポウエビ「わかってくれた?じゃあもうあっちへ行って。あなたの
          その色といい長い背鰭といい目立つのよね」

ハタタテネジリンボウ「う…うん」

ハタタテネジリンボウ「…」




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ハタタテネジリンボウ「あのさ…よかったら…」

ニシキテッポウエビ「なによ…まだなにか用?」

ハタタテネジリンボウ「い…いやなんでも…じゃあね…」



ニシキテッポウエビ「…ふう」

ニシキテッポウエビ「さっきのハゼのおかげで穴堀遅れちゃってるじゃない」

ニシキテッポウエビ(けど…白地に黒い縞…黄色い顔に長い背鰭…かっこよかった)

ニシキテッポウエビ「また…会えないかしら」

ニシキテッポウエビ「さっきは急いでたから強く言い過ぎちゃったなぁ…」

ニシキテッポウエビ「次会えたときは…ちゃんと謝りましょ」






ハタタテネジリンボウ「…さっきのエビさん…穴堀中だったんだよなぁ」

ハタタテネジリンボウ「忙しいところ邪魔して悪かったよな…」

ハタタテネジリンボウ「…次あったらちゃんと謝っとこう」

ハタタテネジリンボウ「あのさ…よかったら…」

ニシキテッポウエビ「なによ…まだなにか用?」

ハタタテネジリンボウ「い…いやなんでも…じゃあね…」



ニシキテッポウエビ「…ふう」

ニシキテッポウエビ「さっきのハゼのおかげで穴堀遅れちゃってるじゃない」

ニシキテッポウエビ(けど…白地に黒い縞…黄色い顔に長い背鰭…かっこよかった)

ニシキテッポウエビ「また…会えないかしら」

ニシキテッポウエビ「さっきは急いでたから強く言い過ぎちゃったなぁ…」

ニシキテッポウエビ「次会えたときは…ちゃんと謝りましょ」






ハタタテネジリンボウ「…さっきのエビさん…穴堀中だったんだよなぁ」

ハタタテネジリンボウ「忙しいところ邪魔して悪かったよな…」

ハタタテネジリンボウ「…次あったらちゃんと謝っとこう」

・・・・・・

イシダイ「…あー腹減ったわぁ…」

イシダイ「どっかに手頃な食いもんねぇかなぁ…お?」

イシダイ「…おいおい…あんなところにエビいるじゃーん」

イシダイ「ちょっとこぶりだけどまぁしょうがねぇ…」

イシダイ「こっちには気づいてねぇだろうしな…」

イシダイ「さて、いくぜぇ」ザバザバ





ハタタテネジリンボウ「…あのエビさん…大丈夫かなぁ」

ハタタテネジリンボウ「ちょっと様子見に行こうかな…」

ハタタテネジリンボウ「けど、あまりしつこいのも嫌われそうだしな…」

ハタタテネジリンボウ「あぁ、でも…」

スィー…

ハタタテネジリンボウ(あ!イシダイ!)サササ

ハタタテネジリンボウ(…ふぅ、こっちには気づいてないな…)

ハタタテネジリンボウ(あれ?けどイシダイが泳いでる先には…)

ハタタテネジリンボウ(エビさんの方だ!)

ハタタテネジリンボウ(エビさんがあぶない!)ピュー

・・・・

ニシキテッポウエビ「ふう、穴堀おわりっと♪」

ニシキテッポウエビ「これで安心して隠れらるわね…」

ニシキテッポウエビ「…さっきのハゼさん、また会えないかしら…」

ニシキテッポウエビ「さっきつっけんどんにしちゃったから、きちんと
          謝りたいし…」

ニシキテッポウエビ「それに…て、あら?」

ハタタテネジリンボウ「エビさーん!」ビュー

ニシキテッポウエビ(きゃ!うわさをすれば…とはまたちがうけど…)トクンッ

ニシキテッポウエビ(確かに会いたいなとは思ったけど…心の準備が…)ドキドキ

ニシキテッポウエビ(…けっけど…このチャンスをのがしたら…次はいつになるか)

ニシキテッポウエビ(い…いくわよわたし!謝るだけでも…!)

ニシキテッポウエビ「ハ…ハゼさん…さっきは…その…」ドキドキ

ハタタテネジリンボウ「エビさん隠れて!」ビュン!

ニシキテッポウエビ「…え?」

ハタタテネジリンボウ「いいから!」グイッ

ニシキテッポウエビ「な…なんなの?」

ニシキテッポウエビ(…意外と強引…ドキドキしちゃったじゃない…)キュン

ニシキテッポウエビ「ハッハゼさん…いったい何があったの!?」ドキドキ

ハタタテネジリンボウ「静かに…あれだよ…見て…」





イシダイ「あれ!?さっきまでいたのに…チッ泳ぎ損じゃねぇかよ…」

イシダイ「…あーぁ…どっかにうまそうな…お!あそこにサザエいるじゃーん!」

イシダイ「エビなんかどうでもいいべ!あいつのが肉厚で歯応えいいし!」ピュー




ハタタテネジリンボウ「…ふぅ…行ったね」

ニシキテッポウエビ「…全然気づかなかったわ…」

ニシキテッポウエビ「…あなたがいなかったら…私食べられてた…」

ハタタテネジリンボウ「エビさん…あまり目が良くないんだよね…」

ニシキテッポウエビ「けど、ハゼさんなんでこっちに来たの?」

ハタタテネジリンボウ「…そっそれは…!」アセアセ

ニシキテッポウエビ「…もしかして、私のために?」

ハタタテネジリンボウ「いやそういうわけじゃ…ないわけじゃないけど」

ハタタテネジリンボウ「さっき見かけて、心配になって、それで…ね」

ニシキテッポウエビ「…そうなの…ありがとね…」

ハタタテネジリンボウ「いや、僕も君の穴のおかげで助かったよ。
           こちらこそありがとう」

ニシキテッポウエビ「そんな…」

ニシキテッポウエビ(あなたは戻ってこなければ助かってたじゃない)

ニシキテッポウエビ(なのにわざわざ…私のために…)ドキドキ

ニシキテッポウエビ「…それと、さっきはごめんなさい、つっけんどんに
          しちゃって…少し焦ってて、それであんな態度で…」

ハタタテネジリンボウ「いや全然気にしてないよ!この辺りは危ないから!」キュン

ニシキテッポウエビ「…そう、よかった♪」ニコッ

ハタタテネジリンボウ(か…かわいい)

ニシキテッポウエビ「けど、ほんとにありがとね…」

ニシキテッポウエビ「あなたのおかげで、助かったわ」

ニシキテッポウエビ「…じゃあ、私また穴の増築するね」

ニシキテッポウエビ「深ければ深いほど、安全だろうし」

ニシキテッポウエビ「じゃあ、またね」

ハタタテネジリンボウ「…」

ハタタテネジリンボウ「あ…あのさ…」

ニシキテッポウエビ「え?」

ハタタテネジリンボウ「ぼく…穴の前で、見張ってようか?」

ハタタテネジリンボウ「ぼく、結構目がいいから、何かあったらすぐ教えられるし」

ハタタテネジリンボウ「あっ邪魔じゃなければで、いいんだけど…」アセアセ

ニシキテッポウエビ「…いいの?」

ハタタテネジリンボウ「う…うん」

ニシキテッポウエビ「じゃあ、よろしく」

ニシキテッポウエビ「…あなたもなにかあれば、この穴使って隠れるといいわよ」

ハタタテネジリンボウ「あ…ありがとう!」

ニシキテッポウエビ「けど…あなたはどう伝えてくれるの?」

ハタタテネジリンボウ「エビさんのひげをぼくの体につけておくといいよ」ピト

ニシキテッポウエビ「きゃっ!」ドキッ

ハタタテネジリンボウ「あっごめん!ドキッとしちゃうよね!」アセアセ

ニシキテッポウエビ「ごめんなさい!私のひげ…敏感なの…」ドキドキ

ハタタテネジリンボウ「う…うん…」ドキドキ

ニシキテッポウエビ「じゃ…じゃあ、おねがいね…」ヒタッ

ハタタテネジリンボウ「うん!任せて!」

ハタタテネジリンボウ(ニシキテッポウエビさんのひげ…や…やわらかい…)

ーーーー1月後


ハタタネジリンボウ「ただいまぁー」ヒュウー

ニシキテッポウエビ「お帰りなさい…大丈夫だった?」

ハタタテネジリンボウ「うん!近くに敵はいなかったよ」

ハタタテネジリンボウ「あっこれお土産だよ」つプランクトン

ニシキテッポウエビ「…そんな、わざわざいいのに」

ハタタテネジリンボウ「いいんだよ、穴の中を使わせてくれてるお礼」

ニシキテッポウエビ「そう…ありがと♪」パクパク

ハタタテネジリンボウ(か…かわいい)キュン

ニシキテッポウエビ「けど…どうして?」

ハタタテネジリンボウ「え?なにが?」

ニシキテッポウエビ「なんでずっとここにいるのかなって」

ニシキテッポウエビ「もう穴も掘り終わったし」

ハタタテネジリンボウ「ご…ごめん!迷惑だった!?」

ニシキテッポウエビ「全然そんな!…迷惑なんかじゃないわよ!むしろ…」

ハタタテネジリンボウ「むしろ?」ドキッ

ニシキテッポウエビ(…は!)

ニシキテッポウエビ「ちっちがっ!見張りとかしてうれるし…エサとか
          持ってきてくれるし…って意味でのむしろってことよ!」ドキドキ

ハタタテネジリンボウ「あぁ…そっか…」ガックリ

ニシキテッポウエビ「あっその…ちが…」アセアセ

ニシキテッポウエビ「私としては…その…ずっと…いってくれるとなって…」ゴニョゴニョ

ハタタテネジリンボウ「…え?」パァー

ニシキテッポウエビ「もう…なんでもない!」フンッ

ハタタテネジリンボウ「えー…」

ニシキテッポウエビ「い…いいから!見張ってて///」カァッ

ハタタテネジリンボウ「はーい…」ヒョコッ

…ピトッ

ハタタテネジリンボウ(…ふふ)

ハタタテネジリンボウ(…ニシキテッポウエビさんのひげ…柔らかくてかわいい)

ニシキテッポウエビ(ハタタテネジリンボウくんの背鰭…ピンとしててかっこいい…)

ニシキテッポウエビ(…ふふ♪)




なんだかんだでずっと仲良く暮らしたとさ

めでたしめでたし

乙です

こんなニッチなの読んでくれてありがとうです

因みにぼくはケモナーではないです

至ってノーマルです

わかってる、>>1はサカナーだって言いたいんだろ?

>>13
 魚とかは好きですが性的な目では見たことないですww

別の生き物でも考えてはいるんですがその場合このスレでかいた方がいいのでしょうか?
違うスレ建ててもいいんでしょうか?

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