小鳥「なにか楽しい事おこりませんかね?」 (54)


P「そんなこと言われても、いま残業中ですし」

小鳥「いや、わかってますよ?ただ何か起きないかなーって。何かないかなーって」

P「残業が終われば楽しいですよ」

小鳥「そうじゃなくってですね。今、夜じゃないですか」

P「はい」

小鳥「夜ってよくいろんな間違いが起きたりするじゃないですか」

P「そうですねー残業してまで仕事してるんですから書類で間違いしないでくださいねー」

小鳥「そうじゃなくてですね!」


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(コンコン)

P「あれ、こんな時間に誰でしょう?」

ガチャッ

P「な、なんですかあなたた(バキューン)うわーっ!」

小鳥「どうしまし…ぷ、プロデューサーさん!」

事務所の入り口には青白い肌をした男が銃を構えていた

謎の男「ふっふっふ…」

小鳥「あ、あなたは一体!?」

謎の男「そこの男のようになりたくなければお前もこっちに来るんだ」

小鳥「まさか…私の正体を知って…!?」

謎の男「そのまさかさ…さぁ来てもらおうか!」

その男は嫌がる私の手を無理やりつかんだ!

小鳥「や、やめてっ!私を誰だと思っているの!?」



??「君かい、君は重さ49kgの動くダイナマイトさ」

どこからともなく鋭い熱線が男を貫いた!



小鳥「コ…」



小鳥「コブラー!!」

コブラ「デートってのは、女の子を喜ばせる為にやるもんだぜ!」


小鳥「あぁ…コブラ…コブラ…」

P「音無さん?音無さん?」

小鳥「はっ! …ご、ごめんなさいちょっと考え事を」

P「丸聞こえだったんですが」

小鳥「えっ」

P「あの、いくつか質問していいですかね」

小鳥「はいどうぞ」

P「まず一つ目になんで僕死ぬんですか」

小鳥「流れ的に死ぬべきだなって…」

P「…二つ目、小鳥さん何か秘密持ってるんですか」

小鳥「ひ、秘密の2、3はありますけどそんな大層な秘密じゃ…」

P「三つ目、なんでコブラと既知の仲なんですか」

小鳥「やだなープロデューサーさんってば!左腕にサイコガンを持つ男って言ったら紛れもなくコブラじゃないですか!」

P「…四つ目、これ聞いていいかわかんないんですけど…」



P「音無さん49kgなんですか?」

小鳥「」

小鳥「な、なんでわかったんですか!?ストーカーですか!?」

P「いや…自分で49kgの動くダイナマイトって言ってたじゃないですか」

小鳥(死にたい…とても死にたい…)

P「妄想するのはいいですけど、ちゃんと仕事もやってくださいよ…」

小鳥「ご、ごめんなさい。コーヒー入れてきますね!」


小鳥「コーヒー入れてきました」

(なぜか三つあるコーヒーカップ)

P「…音無さん、寝ぼけてるんですか?僕たちしかいないのになんでコーヒーカップが3つあるんですか?」

小鳥「おかしいですね…人数分用意したつもりなんですが…」

バシュウッ

P「うッ!?」

(宙に舞うプロデューサーの右手)

小鳥「プロデューサァーッ!?」

小鳥「ば、ばかなッ!?一体どこから…ッ」

小鳥「はッそれよりもプロデューサーはッ!? …よかった、気絶しているだけだ」


小鳥「吹き飛ばされた手が義手でよかっ

P「義手じゃないですから!!」

小鳥「ぷ、プロデューサーッ!?あ、ありのまま今思った事を話… あ」

P「またですよ音無さん。なんで今度は僕の右手がふっとばなくちゃいけないんですか」

小鳥「ごめんなさい、流れ的に」

P「まったくもう…」

小鳥「どうも疲れてると妄想もはかどってしまって」

P「音無さん、差し支えなければ聞きたいんですけど」

小鳥「あぁ、義手になった理由はですね。昔に波紋

P「そこはどうでもいいですから!」

P「どうしてそんなに妄想するんです?」


小鳥「妄想する理由ですか?うーん…ほら、よく言うじゃないですか」

小鳥「疲れてる頭には糖分がいいとかで、チョコレートだとか、甘いコーヒーだとか…」

小鳥「要するに、甘い妄想をして脳に糖分を送るわけですよ!」

P(その甘い妄想で僕が散々な目にあってるわけなんですがそれは)

小鳥「あ、なんですかその目は…それにプロデューサーだって妄想の一つや二つするんじゃないですか?」

P「僕ですか?まぁ、しないって言ったらウソですけど、ここまではひどくないです」

小鳥(さらっとひどいって言われた…)


小鳥「プロデューサーさんの妄想も聞かせてくださいよ」

P「え?大した妄想じゃないですよ」

P「ほら、よくあるじゃないですか…授業中に凶悪犯が入ってきたら一瞬の隙を見て俺が倒してかっこいいー!みたいな」

小鳥「あーありますね!小学生特有の俺TUEEEEみたいな?」

P「そうそう、その程度ですよ」

小鳥「えーほんとはアイドルとかでいろいろあんなことやこんなことを考えてるんじゃないんですか?」

P「僕はロリコンじゃないんで…それにあの娘たちの事は可愛い娘たちって思ってます。」

P「子に変な気を起こす親なんていないでしょ?(ずずー)」

小鳥(一部の子たちに聞かせたらやばい事になりそうな気がする)


小鳥「なーんだ、なんか意外と真面目で少しがっかりしちゃいました」

P「意外とってなんですか意外とって」

小鳥「だって男の人なんですから、そういうことの2、3は考えたことあると思ってましたから」

P「残念ながらあんまりですよあんまり… おっと、あんまりおしゃべりしてるといつまでも帰れないですよ!」

小鳥「そ、そうですね!仕事に集中しないと…」


小鳥(カタカタ)

P(カタカタ)

P「…っと、ちょっと離れまーす」

小鳥「はーい」

1時間後

小鳥「…戻ってこないな…」

小鳥「プロデューサーさーん?」

小鳥(休憩室かな?)

小鳥「プロデューサーさん?入りますねー」

(ガチャリ)

小鳥「プロッ…」

その時私が見た物はソファーにうつぶせに倒れたプロデューサーさんの姿だった。

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!?」

小鳥「ダメだ…脈が無い…」

ざっと周りを見渡すとこぼれた飲み物や雑誌が散乱している。
これは事件だ…

小鳥「プロデューサー…いえ、Pさんの仇は必ずとります」

小鳥「高木社長の名にかけ

P「いや寝てるだけですから」

小鳥「うわぁどこからですか!?」

P「どこからって何がどこからなんですか!!」


P「まず適当に手首触って脈が無いって決めつけるのはやめてください!」

小鳥「一度言ってみたくて…」

P「僕はあなたの中で何回死んでるんですか!!魔界村ですかここは!!」

小鳥「で、でも実際に飲み物とか雑誌とか散乱してますし!勘違いしますよ!」

P「あー…これはすいません。どうも疲れてたみたいでソファーに座ったらふらっとそのまま寝てしまったようです。ちゃんと拭いておきます」

小鳥「…もう、そんな疲れてるなら今日はもう帰ったほういいんじゃないですか?」

P「いや、音無さんこそ疲れてるんじゃないですかそんな妄想働かせて…」

小鳥「うっ…」


P「なんか二人して疲れてるんですね…早く終わらせて帰りましょうか」

小鳥「あ、私はもう終わります」

P「じゃあ先帰ってください。僕は1時間寝ちゃった分取り戻さないと」

小鳥「手伝いますよ!どうせこんな時間ですし、1時間だろうと2時間だろうと大差ありませんよ!」

P「うーん、なんかすいません」

小鳥「いいですよ、気にしないでください!妄想の犠牲になったプロデューサーさんたちの分まで頑張りますから!」

P(喜ぶべきなのかこれ)


30分後

P「はーやっとこさ終わった…」

小鳥「お疲れ様です。やっぱ二人だと仕事がはかどりますね」

P「ありがとうございました。音無さんのおかげです」

小鳥「いえいえ!じゃあ帰りましょうか」

P「あ、そういえば帰る方向一緒ですよね、一緒に帰りましょうか」

小鳥「え、えええ!?いいんですか!?」

P「いいですよ。夜ですし、一応男が一緒にいた方がいいでしょう?」


帰り道

小鳥「…夜ってなんだか、いけない気持ちが起こるって言うじゃないですか」

P「はぁ」

小鳥「なんだか気持ちも暗くなるんですよねー…」

P「周りが暗いですからねーそんなもんですよ」

小鳥「実はここ最近夜になると思うことがありまして」

P「それは妄想の類ですか?」

小鳥「そういう言い方しないでくださいよ!もう!」



小鳥「プロデューサーさん、もし世界が明日滅ぶってなったらどうします?」


P「世界が滅ぶ?」

小鳥「えぇ」

P「そんなこと言われてもなぁ…まず仕事が休めるかどうかですよ」

小鳥「小さいですね」

P「仕方ないじゃないですか働いてる人間なんですから」

小鳥「『世界が終わる前に○○に会いたい!』みたいなの無いんですか?」

P「まずですね、世界が終わるって周りの人間が知ったらどうなると思います?」

小鳥「うーん…」



小鳥「海が枯れ地は裂けあらゆる人類がモヒカンに」

P「うんいやそれも一つの可能性ですけど」


P「大体の人間がパニックになって、とりあえず車で逃げだそうとするんじゃないですかね」

小鳥「あーあり得ますね」

P「そしたら交通網なんてまともに動かないですし、どこにも行けない」

P「つまり、誰に会いに行こうとかどこに行こうとかそういうのは思いつかないわけですよ」

小鳥「現実的っていうか、夢が無いっていうか」

P「うーんまぁいけないこともないんですけどね」

小鳥「え?」


P「僕専用のヘリコプターで迎えに行きます」

その瞬間、上空から轟音と共にヘリコプターが!

小鳥「え、ええええ!?」

P「今まで隠していたんですが、僕…いえ、私は王家の人間だったんです」

小鳥「そんな、知らなかった!なんで黙っていたの!?」

P「私の素性が知られれば私の財産目当てで近づく輩が出るからと、父上に止められていたのです」

小鳥「なら、なぜ私に…」

P「それはあなたが私にとって世界が滅ぶ前に会いたい愛しい人だから…あなたにだけは教えてかった…」

小鳥「P様…」

P「さぁ、二人でどこまでも行きましょう!」


小鳥「二人でまだ見ぬ地平の彼方まで…」

P「動く49kgのダイナマイトさん?」

小鳥「その呼び方やめていただけませんか深く傷つきます」

P「話してる途中で妄想に耽られるのも傷つくんですが!」

小鳥「ご、ごめんなさい…それで、何の話ですっけ?」

P「はぁ…つまり、車が動かないなら別のものでいけばいいんですよ」

小鳥「それは船とか飛行機とか?」


P「まぁそうですけど、船も飛行機も持っていませんからねー」

小鳥「じゃあ自転車とか?」

P「自転車持ってないんですよねーそれに車が通れないとなると自転車も同じようなものかと」

小鳥「なるほど…じゃあ何でいくんですか?」

P「そうなると頼れるのは自分の足だけかと」

小鳥「足ですか」

P「でも歩き続けたところで道だって混んでるだろうし、せいぜい10kmくらいが限界なんじゃないですかね。よくわからないですが」

小鳥「こうやって考えると現実は厳しいですね」

P「で、あきらめて携帯で…ってなるわけですよ」

小鳥「好きな人に連絡とか?」

P「まぁそれもうまくいかないでしょうけど。同じようなこと考えてる人間が山ほどいれば電話なんて混雑で通じませんよねーっていう」


P「で、結局やりたいこともやれずに悔いを残して世界が滅亡! …ってなるんじゃないですかねー」

小鳥「夢が無いですね全体的に」

P「そういう音無さんはどうするんですか?」

小鳥「え?私ですか?そうですねー…」

小鳥「…」

小鳥「うーん…」

P(なんか予想以上に考え込んでるな)

小鳥「…うーん、私はどうするんだろう…」

P「こういう時こそ得意な妄想なんじゃないですか?」

小鳥「とは言っても、世界が滅ぶ妄想なんて甘い展開浮かびませんよ」

P(コーヒー持っただけで右手がふっとんだ僕は浮かんだのに…)


小鳥「…か、考えてみると、自分も仕事が休めるかどうかを真っ先に考えてしまうような…」

P「でしょ?」

小鳥「辛いですね社会人」

P「辛いですね」

小鳥「あ、でも阻止できるような理由だったら頑張って阻止したいですね!」

P「ポジティブですね」

小鳥「ほら、昔961プロから嫌がらせとかあったじゃないですか」

P「あー懐かしいですね」

小鳥「あれは実は世界を救いかねない765プロをつぶすための策略だった! …だとか」

P(何がどうやって何を救うって…?)


小鳥「実はみんなスーパーな能力の持ち主なんですよ!」

P「例えば?」

小鳥「例えば…そうですね、やよいちゃん辺りはハルク並の怪力持ってそうです。あと春香ちゃんはヘッドスライディングで物を真っ二つに出来るとか」

P(分かるようで分からない)

小鳥「伊織ちゃんは戦闘になるとシャルルちゃんが8頭身の戦闘人形に!」

P「なんかそんなキャラ格ゲーにいましたね」

小鳥「貴音ちゃんは念力で物を持ち上げたり、テレパシー能力でー…真ちゃんは武術の達人!」

P(この辺はひねりが無いな)

小鳥「雪歩ちゃんはスコップを持っているんですけど」

P「スコップで土だろうとコンクリだとうと何でも掘れるとか?」

小鳥「そこは合ってるんですけどそれだけじゃないんですよ」

P「へー何があるんですか?」

小鳥「あちこちに塹壕掘って戦うミリタリー系のエキスパートですね」

P「!?」


小鳥「地球に侵攻してきたエイリアンをゲリラ戦で翻弄して『戦闘になったら死んでも文句は言えないってママに習わなかったんですかぁ?』とかいうわけですよ!」

小鳥「で、千早ちゃんは圧倒的防

P「そこらへんにしましょう!色々とついていけません!」

小鳥「ご、ごめんなさいつい妄想が火を噴いて…」

P(スコップ一本でそこまで膨らませるってある意味すごいな)

小鳥「…わ、私って変ですよねー…ははは」

P「うん、変です」

小鳥「フォローしてくれないんですねそこ!?」


P「地球が明日滅んだらどうしようなんて考えてるだけで十分変ですよそりゃ」

小鳥「まぁそりゃそうですけど…むうー…」

P「…あ、気にしてます?ごめんなさい」

小鳥「どうせ私は妄想好きの変人ですよーだ」

P「でもそんなことばっかり考えても実際仕方ないじゃないですか」

P「明日の事なんて明日になんなきゃわかんないですし、あれですよ、杞憂」

小鳥「杞憂とはちょっと違うんだよなー私の場合は…」


P「おっと、駅ですね…」

小鳥「話してるとあっという間ですねー」

P「それじゃお疲れ様でした!明日世界が滅んでなかったら会いましょう」

小鳥「も、もう…お疲れ様でした!」


小鳥(…うーん杞憂とは違うんですよ…)

小鳥(これだけはやりたいって事…それが見つかんないんですよねー…)

小鳥(…)

小鳥(家に着いた)

小鳥「ただいまー」

小鳥(誰もいないのは知ってるけど)

小鳥(…)

『お、今帰ったんだな!飯にするか?お風呂にする?それとも…俺か?』

小鳥「そりゃもちろんあな…」

小鳥(…)

小鳥「ご飯食べよう」

小鳥「…はっ!気づいたらこんな時間じゃない…いい加減寝なきゃ…」

小鳥(おやすみなさーい…)











(大音量で鳴り響くID:[OL]の着メロ)

小鳥「うひょああああ!?(ガタァァッ)」

小鳥「び…びっくりした…誰…?」

小鳥「あれ、Pさん…(ピッ)はい、もしもし?プロデューサーさん?」

P『音無さん、今何してるんですか!?』

小鳥「へ、今の今まで寝てて… あ、ああ!!ごめんなさいすぐに事務所に…!」

P『事務所なんてどうでもいいですから!無事なんですね!?』

小鳥「へ?」

P『とりあえず外出てもらえます?』

P「ゼェゼェハァハァ」

小鳥「あ、あれ?プロデューサーさんいたんですか!?仕事はどうしたんですか!?」

よくよく周りを見ると、車が渋滞でまったく動かず、ひとが海のように列を作っており、怪しいおじさんたちが何かを説いている。

小鳥「…今日この辺で祭りでもあるんですか?」

P「お…音無さん…ゼェ…落ち着いて聞いてください…」



P「多分…ゼェ…地球が滅びます…」

小鳥「へ?」


小鳥(これは…あれか…妄想を具現化する…)

小鳥「そういえばゴリラを四六時中眺めてたらゴリラが出てきたって人いましたよね」

P「そ、そんなの今はどうでもいいじゃありませんか!」

小鳥「ご、ごめんなさ…というか、滅亡!?どういうことですか!?誰か説明してくださいよ!」

P「僕がします!僕がしますから!」

P「簡単に言うと宇宙人が攻めてきてます」

小鳥「ほんとに簡単に言いましたね」

P「で、その宇宙人たちが案の定地球人が大っ嫌いなやつらで…」

小鳥「攻撃してきてるってわけですか…あ、でもこっちはアイドルヒーロー軍団のアイドル・イン・ジャスティスがいるから平気ですよね!?」

P「え?なんですかそれ」



小鳥「なんでこういうとこは具現化されないんですか!」

P「だからなんですかそれ!!」


小鳥「…いろいろ事情は分かりました…けど、プロデューサーさんはなぜここに?」

P「音無さん昨日世界が滅んだらどうするか決まってない様だったので…どうするのかを見に…」

小鳥「そ、そんなことの為に来たんですか!?」

P「ぼ、僕はこの通り…会いたい人のところに自分のあんよで来ましたよ!」

小鳥「そうだったんですね…あ、水飲みます?」

P「あ、いただきます」

P「で、小鳥さんはどうしたいんですか?もう時間ないですよほら!」

小鳥「え、えぇっ!?私がしたい事!?」


小鳥(…私がしたいこと…私がしたい事…)

小鳥「アイドル! …は…別にいいかな…」

小鳥「とりだめした番組を見直す! …は…いつもやってる…」

小鳥「と、とりあえず事務所の鍵を開けてきます」

P「仕事場なんて今から行ってる時間ありませんよ!」

P「それに世界が滅ぶかどうかって時くらい自分の事を考えてください!」

小鳥「えぇーそう言ったって…」

小鳥「…あ…やりたいこと…ある…あるけど…」

P「え?なんですか?何がやりたいんですか?」

小鳥「え、えーっと…」



小鳥「…結婚したい…」


P「なんだそんなことですか!じゃあ結婚しましょう!」

小鳥「そんなことで流されたってかちょ、ちょっと待ってハイスピードすぎておいつかな」

P「式場予約する時間ないんでここでやっちゃいますよ!エア教会!エア神父!」

小鳥(プロデューサーさんは今錯乱している…)

P「はい、永遠の愛を誓います!小鳥さんは!?」

小鳥「さ、さっきからナチュラルに名前で呼ばれると恥ずかしいですから!」

小鳥「え…えーっと…誓います/// !?」

(ブチュウウウウウウウウ)

P「ぶはぁ!」

小鳥「ぷ、プロデューサーさんそんながっつかないでくださいよはずかし」

P「ぼやぼやしてる時間ありませんよほら急いで!」

小鳥「えっ、ちょっ!色々ちょっと待って!?」


小鳥(プロデューサーにお姫様抱っこされてどこかに連れてかれてるんだけど…)

小鳥「あれ、ここ私の部屋ですか?」

P「えぇ、やっちゃいますよ新婚初夜」

小鳥「な、何言ってるんですかプロデューサーさん!?///」

P「ごめんなさい、今昼ですから新婚初昼ですね」

小鳥「そういう事じゃなくて!」

P「早くしないと世界滅びますから!投げますよ!」

小鳥「ちょ、ちょっと待ってまだ心の準備が」

そしてベッドに放り込まれる私…



ドサァッ


小鳥「…」

小鳥「い…てぇええええ………っ…」

小鳥「……あ、あれ?私の新婚初昼…」

小鳥「…」

小鳥(分かってたけど夢オチだった………)

小鳥(それにしても、ベッドから落ちるなんて何歳以来かしら…)



小鳥「は!そんなことよりも時間!こんなとこだけ夢オチじゃないなんてことは…」

小鳥「…」

小鳥「寝なおすにも微妙な時間じゃないの…仕方ない、起きるかぁ…」

小鳥(腰が…腰が痛い…あんなどさって落ちたもんだから…)

P「おはようございます音無さん」

小鳥「お、おはようございますプロデューサーさん…いてて…」

P「あれ、どうしたんですか音無さん?」

小鳥「実はですね…今日ベッドから落ちちゃって…あ、そんなことよりプロデューサーさん。今日世界が滅んだらって夢を見ましたよ」

P「へぇ、奇遇ですねー僕も似たような夢を見ましたよ。ところで音無さん、世界が滅ぶってわかった時何したんですか?」

小鳥「えっとですねぇ…」

小鳥『プロデューサーさんと勢いで結婚してそのまま新婚初夜を迎えようとしました』

小鳥(…なんては言えないわよね)

小鳥「や、やっぱり事務所の心配をしてました…ははは…」

P「ははは、音無さんちょっと働きすぎなんじゃないですか?」

小鳥「そ、そういうプロデューサーさんはどういう夢見たんです?」

P「僕ですか?」

P「なんか特に変わんない感じだった気がします」

小鳥「え?」


P「なんか夢の中でアナウンス?みたいなのが流れて…『今日であなたの世界の電源は落ちます。お疲れ様でした』」

P「…って言葉が聞こえて、よく意味が分かんなかったんですけど亜美たちは」

亜美『やー長かったね!お疲れ兄ちゃん!』

真美『これからはゆっくり休みなよ~?』

P「とか言ってまして。寝るだけかな?とか思ったんですけど世界が滅ぶっぽいんですよ」

小鳥「はぁ、それでどうしたんですか?」

P「道もいつも通りで、渋滞も混乱もなくって、問題なく移動はできましたね」

小鳥(私の夢とはえらい違いだな…)

小鳥「どこか行ったんですか?」

P「それが不思議で、なぜか音無さんの家に行ってたんですよ」

小鳥「え?プロデューサーさん私の家知らないはずじゃ…」

P「あぁ、ほらよくあるじゃないですか。全然違うのに夢の中の自分はこれが正しいって思っちゃうような…」

P「音無さんの部屋もまっさらで、何もない白い壁に囲まれた部屋でしたから」

小鳥(なにそれ怖い)


小鳥「それで、私とプロデューサーさんは何を?」

P「…うーんと、特にこれと言って何かをやったってわけじゃないです」

P「ただ、ほんと仕事終わりをねぎらう感じで、お酒飲みながらお疲れ様ーって言い合って」

P「そうしてるうちにパッと真っ暗になって、あ、死んだなって思って…そこで目が覚めました」

小鳥「へぇー…そうですかー…」

小鳥(…何にもしなかったのか…ちぇっ)

P「…ただまぁ」

小鳥「?」


P「音無さんと一緒に世界の終わりを迎えるのも悪くはないかなと…」

小鳥「」

P「それと、音無さんに会えたんで今日地球が滅びなくてよかったなと」

小鳥「え、そ、それどういう」

P「…じゃ、今日も仕事頑張りましょっか!」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!?プロデューサーさん!?」



P(………)

P(夢の中ではなぜか夫婦でした。なんて言えないよな…うん)



  おわり

ごめんなさい最初のコブラがやりたいだけでしたごめんなさい
あと綺麗じゃない小鳥さんも書いてみたかったんですありがとうございました

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