残尿感の原因は、男性で多くみられるのは「前立腺肥大症」や「慢性前立腺炎」などによる排尿困難が考えられます。
女性では「尿道症候群」などが原因として考えられます。尿道症候群はおもに更年期前後の女性に多くみられる病気です。
女子慢性尿道膀胱炎とも呼ばれています。膀胱炎のような症状が繰り返してあらわれます。
女性ホルモンの分泌や低下や自律神経の異常がおもな原因とされていますが、まだ詳しいことは分かっていません。
さまざまな検査をしても明らかな異常を見出せないことがほとんどです。

残尿感の原因はそのほかに膀胱炎や神経因性膀胱・尿路感染症・尿管結石など、さまざまな病気の症状からもきています。

■残尿感・頻尿の関係
残尿感と頻尿は分かりにくいですね。男性で残尿感がある人は、次は頻尿になると考えたほうがよいでしょう。
残尿感は膀胱に尿が残っている状態です。だからまたおしっこに行きたくなるのです。つまり頻尿です。
残尿感があっても多くの人はあまり気にとめません。頻尿となって初めて異常を感じます。
頻尿になったときは、すでに前立腺は肥大しているということになり、治療に時間がかかってしまいます。
残尿感が続くようでしたら、早めに検査を受け治療しましょう。

■病気─前立腺肥大症
残尿感があるのは前立腺肥大症の進行期・第2期(残尿期)の症状です。
前立腺の肥大が進み、尿道を圧迫するようになる時期です。
そのため尿が出にくくなり、トイレに行ってもおしっこが出し切れず膀胱の残ってしまうのです。
さらに進行すると尿閉(にょうへい)が起きたり尿路感染を起こして、排尿痛や血尿があらわれることもあります。
さらに進むと残尿感がさらに増します。

■病気─慢性前立腺炎
慢性前立腺炎は男性だけの病気です。
慢性前立腺炎は慢性骨盤病症候群とも呼ばれ、細菌感染などはっきりとした原因があるものもありますが
ほとんどは非細菌性で原因不明のケースが多いです。現在ではまだ決定的な治療法がないようです。
前立腺は男性のみにある、精液の一部を作っている臓器です。慢性前立腺炎はすぐに命にかかわる病気ではありません。
しかし慢性的に陰嚢（いんのう）や睾丸（こうがん）などの会陰部に鈍い痛みや残尿感・頻尿など漠然とした症状がある病気です。
長時間の座り仕事の人に多く、アルコール(飲酒)で悪化しますので控えてください。座りっぱなしを繰り返すとさらに悪化します。
休憩を入れたり適度な運動を心がけてください。いすの上に円座（ドーナツ型のクッション）を置くのもよいでしょう。

ふえぇ、マジレスはこわいよ～
お酒は控えるよぅ。