暇潰し(26)

たったら書く

その昔、人類は地球にはいなかった。

正確に言うと、人類の姿は、物質的に見えなかった。彼らは、お互いをわかっていながらも、自分達の姿が見えないことに疑問を持っていた。

ある日、彼らは会議を行う事にした。 なぜ自分達の姿が見えないのか、なぜそれでも人ととして認識出来るのか。

会議をした結果、1つだけわかったことがあった。それは、会議をしても無駄だということである。

会議は、結果的に見ると失敗した。 姿形もない彼らには、時間という概念が無く、長々と会議をする羽目になったからだ。

そこで、ある人が一つの提案をした。 答えを探すのではなく、それに合わせて作っていけば良いのではないかと。

どういうことだと、ある人が提案者に尋ねると、彼はこう言った。

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