【スクフェス】学院生「みんなとの日々」 (206)

※スクフェスの主人公ちゃんのSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410355940

ことり「あ! 学院生ちゃん!」

学院生「ことりさん。お疲れ様です」

ことり「もう、堅苦しいよ。μ'sには先輩も後輩もないんだよ?」

学院生「で、でも、私はただのお手伝いですし」

ことり「めっ!」ズイッ

学院生「!」ドキッ

ことり「学院生ちゃんはただのお手伝いなんかじゃなくてμ'sの一員だよ?」

ことり「ことり達のためにいっぱい頑張ってくれて、学院生ちゃんを部外者だなんて言う人は、きっとμ'sにはいないと思う」

ことり「それはきっと、転入生のみんなも一緒だと思うよ?」

学院生「そうでしょうか……?」

ことり「うん! じゃあまず手始めにことりをことりちゃんって呼ぶところから始めよう!」

ことり「りぴーとあふたーみー。ことりちゃん」

学院生「こ、ことり、ちゃん……」

ことり「もっと滑らかに。ことりちゃん」

学院生「ことりちゃん……」

ことり「もう一回、ことりちゃん」

学院生「ことりちゃん!」

ことり「よくなってきたよ! じゃあちょっと応用してみよっか」

ことり「何かをお願いするみたいに。ことりちゃぁん」ウルウル

学院生「ことりちゃぁん」ウルウル

ことり「ことりちゃんが好き。でもこれは叶わぬ恋なの……。ことりちゃん……!」ズキン

学院生「ことりちゃん……!」ズキン

ことり「胸に秘めた想いを打ち明けよう! はい!」

学院生「私、ことりちゃんが好きなの!」

ことり「ことりも、学院生ちゃんが好きっ!」ギュゥッ

学院生「ことりちゃん……!」パアアアアアアアア

ことり「結ばれた2人は熱い口づけをかわす」ツムリッ

学院生「こ、ことりちゃん……」ンー

学院生「って、何させるんですか!」カアアアアアアアアア

ことり「おしいっ! あとちょっとだったのに!」チッ

学院生「危うく私のファーストキスがことりちゃんに奪われるところでしたよ!」

ことり「あ、学院生ちゃん」ニコニコ

学院生「何笑ってるんですか!? 私、怒ってるんですよ?」

ことり「今普通にことりちゃんって呼んでくれた」

学院生「あ、こ、言葉の綾です……!」カアアアアアアア

ことり「えへへ、今日も学院生ちゃんとまた一歩仲良くなれちゃった」ニコニコ

学院生「そんなに嬉しいですか? 私にちゃん付けで呼ばれたくらいで」

ことり「うんっ! 学院生ちゃんと距離が縮まった気がして嬉しい!」ニコニコ

学院生「……変な人ですね」

ことり「変になるのは学院生ちゃんの前でだけだよ?」

学院生「え? それってどういう」

ことり「そうだ! 今日も衣装の試着付き合ってね!」

学院生「ま、また着せ替え人形にされるんですか!?」

ことり「学院生ちゃんかわいいから着せ甲斐があるんだよね」ニコニコ

学院生「きょ、今日は勘弁してください!」ダッ

ことり「あぁっ! 学院生ちゃん!」

学院生「はぁ、はぁ……。ここまでくれば……」

千鶴子「廊下を走ってはいけませんわ!」ギュッ

学院生「きゃあっ!? ち、千鶴子さん?」

千鶴子「廊下を走る、すなわち非行……!」

千鶴子「非行に走るのは愛が足りないからですわ!」ギューッ

学院生「あ、あの? 千鶴子さん?」ドキドキ

千鶴子「なんですの? 今荒んだ学院生さんの心をわたくしの愛で癒しているところですのよ?」

学院生「えっと、千鶴子さんの大きなお饅頭が、その……」ドキドキ

千鶴子「当ててますのよ?」ボソッ

学院生「っ!」ゾクゾク

千鶴子「それにわたくしたちは女の子同士。恥ずかしがることがありまして?」

学院生「ふ、風紀委員として、そのそういうのはどうなのかな、と……」

千鶴子「風紀委員だから、こうして学院生さんに愛を伝えているのですわ」ウフフ

千鶴子「わたくしの愛、伝わりまして?」ニコッ

学院生「ふ……」

千鶴子「ふ?」

学院生「ふしだらなのはいけないと思いますわー!」ダッ

千鶴子「あぁっ! ですから廊下は走ってはいけませんわ!」

いちおー野暮なこと突っ込むと、その風紀委員とかモブは音ノ木坂学院の生徒じゃないぞ

学院生「この学院の風紀委員はおかしいです……。絶対何かおかしいです……」

学院生「千鶴子さんはもちろん不良とロリ……」

命「誰がロリですか!」

学院生「あ、命ちゃん」

命「あ、命ちゃんじゃないですよ! こんな私をつかまえてロリとは何事ですか!」

学院生「こんなにちっちゃいのに?」ポンポン

命「私が小さいんじゃなくて周りが大きいんです!」

命「大体おかしいのはあの2人だけです! おかしい代表に私を含めないでください!」

>>10
うっそ、転入生って言うから転入してきてんのかと思ってた

仮にも音ノ木坂は廃校寸前の学校だから…

スクフェスのモブ達が通う学校は6つあるのだ

学院生「んー?」

命「なんですか? まだ何かあるんですか?」ムムム

学院生「おかしいですね、私はただ不良とロリって言っただけですよ?」

学院生「それなのにそんなに過剰に反応するって言うことは、ロリっていう自覚が……」

命「――っっ!」カアアアアアアアアア

命「は、ハメましたね!?」

学院生「別にハメてませんよ?」

命「こ、今度やったらただじゃおきませんよ! 感謝の瓶詰没収ですからね!」ウワーン

学院生「命ちゃんかわいいなー」ホノボノ

>>14
とりあえず全員オトノキに編入してる体で進めます
スクフェスの本買って設定勉強してきます

小雪「うーん……」キョロキョロ

学院生「あ、あれって」

学院生「白雪ちゃーん!」

小雪「学院生さん、こんにちは」

学院生「こんにちは。きょろきょろしてどうしました?」

小雪「涼ちゃんを探してたの。どこかで見なかった?」

学院生「いえ、見てませんけど」

小雪「そっか。ありがとう」

学院生「何か用事があったんですか?」

小雪「一緒に帰ろうと思って。講堂かな?」

学院生「あぁ、演劇部の練習かもしれませんね」

小雪「学院生さん、一緒についてきてくれる?」

学院生「いいですよ。1人じゃ心細いですよね」

小雪「うん、ありがとう」ニコッ

学院生「かわいいなー」ボソッ

小雪「……? 何か言った?」

学院生「いえ。何も言ってませんよ?」

小雪「おかしな学院生さん」

講堂

涼「そう、あなたはあなたであってあなたではない。私はあなたにもあなたであってあなたではないあなたにも、恋をしてしまったのです!」

学院生「ほえー……」ポカーン

小雪「涼ちゃん、かっこいいでしょ?」フフン

学院生「うん、やっぱり涼さんはかっこいいですね」ポケーッ

小雪「……涼ちゃんは小雪の幼馴染だからね?」

学院生「? はい、知ってますよ」

涼「ん、雪ちゃんに学院生。ワタシの演技を見に来てくれたのかい?」

小雪「涼ちゃんと一緒に帰ろうと思って」

涼「あぁ、ちょっと待っててね。今着替えるよ」

涼「学院生も一緒に?」

学院生「いえ、私はこの後も少しやることがあるので」

涼「なんだ、残念。この前雪ちゃんと見つけたいいお店があるから紹介しようと思ったのに」

学院生「また次の機会に紹介してくださいね」

涼「よし、着替え終わった。帰ろうか雪ちゃん」

小雪「うん、じゃあね学院生さん」

学院生「はい、それでは」

学院生「白雪ちゃんの魅力なら涼さんもいちころですよ?」ボソッ

小雪「なっ……!」カアアアアアアアア

涼「? 雪ちゃん、どうかした?」

小雪「な、なんでもない! いこ、涼ちゃん!」

小雪「2人きりにしてくれて、ありがとう」ボソッ

学院生「ふふ、いえいえ」ニコニコ

学院生「さて、やることもありませんし、帰りましょうかね」テクテク

花陽「よしよし、お姉ちゃんがお姉ちゃん見つけてあげるからね」ナデナデ

迷子「ぐす、うん……」

学院生「花陽さん?」

花陽「あ、学院生さん、今お帰りですか?」ニコニコ

学院生「はい。えっと、その子は?」

花陽「お姉ちゃんとはぐれちゃったみたいで、放っておくわけにもいかないし……」

学院生「花陽さんは優しいですね」

花陽「? 困ってる人がいたら助けてあげるのが普通でしょ?」

学院生「その普通なことをできる人が少ないんですよ」

学院生「何か手がかりはあるんですか?」

花陽「うーん、実は全然」エヘヘ

学院生「なら、ここを動かない方がいいのでは?」

花陽「でもここではぐれたわけじゃなさそうなの。結構動き回っちゃったみたいで……」

学院生「なるほど……。大体どこのあたりではぐれたか覚えていますか?」

迷子「お姉ちゃんと和菓子屋さんに行って、それではぐれちゃったにこ……」

学院生「にこ……? どこかで聞いたような……」

学院生「それより和菓子屋、穂むらでしょうか?」

花陽「うん、きっとそうだよ! 行ってみよう!」

穂むら

穂乃果「いらっしゃいませ! って学院生ちゃんとかよちゃん!」

穂乃果「その子は? も、もしかして2人の間に産まれた……?」アワワ

学院生「そんなわけあると思いますか?」ジトーッ

穂乃果「科学が発展した今なら!」

学院生「ないです」ハァ

花陽「迷子の子なの。さっきここに来なかった?」

穂乃果「ん、そういえばさっき来たような……」ムム

迷子「にこ……」グスン

穂乃果「あぁっ! ニコちゃんの妹だ!」

花陽「ニコちゃんの妹ぉ!?」パナァ

穂乃果「ニコちゃんそういえばさっきその子と一緒に来てたよ!」

学院生「にこにーに妹なんていたんですね……」

穂乃果「穂乃果もびっくりしちゃったよ」エヘヘ

花陽「じゃあニコちゃんに連絡すれば解決だね!」

学院生「きっとにこにーもあわててるでしょうし急いで連絡してあげませんと」ピポパ

花陽「うんっ! よかったね、お姉ちゃんもうすぐ来るからね」

迷子「うん」

――――
――


にこ「こころ!」バッ

こころ(迷子)「にこにー!」パアアアアアアアア

にこ「勝手にはぐれて、心配したニコ!」

こころ「ごめんなさい、にこにー……」シュン

学院生「よかったですね、お姉ちゃんが見つかって」ニコニコ

こころ「あ、あのね。このお姉ちゃん2人がこころをここに連れてきてくれたにこ」

にこ「かよちんと学院生ちゃん?」

にこ「ごめんね、おチビが迷惑かけたニコ……。お礼は後で絶対にするニコ!」

学院生「お礼なんていりませんよ。ね? 花陽さん」

花陽「うん、こころちゃんの笑顔が見れたからそれで十分」ニコニコ

にこ「……っ! かよちんも学院生ちゃんも天使ニコ!」ウルウル

穂乃果「うんうん、いい話だねー」ウルウル

――――
――


花陽「ニコちゃんの妹さんかわいかったね」エヘヘ

学院生「そうですね、にこにーも黙ってればかわいいですし」

花陽「あはは、黙ってればなんてニコちゃんに悪いよー」

花陽「でもね、花陽はちょっとニコちゃんに憧れてるんだ」

学院生「そうなんですか?」

花陽「ニコちゃんって自分の描くアイドル像を必死で追い求めてて、それってなかなかできないことだから」

花陽「普通だったら痛い、寒いって言われたら挫折すると思うの」

学院生「確かににこにーは多少痛々しいですよね……。初対面でにこにーって呼ぶように強要されましたし」

花陽「いくら言われてもくじけない。そんなニコちゃんのアイドルに対する想いは本物だから」

花陽「だから、花陽はニコちゃんに憧れてるんです」

学院生「それを聞いたらにこにー、泣いて喜ぶと思いますよ?」

花陽「い、言えないよ! ニコちゃんも花陽みたいなどんくさいのに憧れられても迷惑なだけだと思うし……」

学院生「そんなことありません。私は花陽さんに憧れてますよ?」

花陽「え?」

学院生「にこにーのことだって、私は痛々しいと思ってたんです」

学院生「みんなからそう思われてるであろうにこにーを、しっかり見て、素直にいい方にとらえられる」

学院生「それって花陽さんのような綺麗な心があるからこそできることだと思うんです」

学院生「私も見習わなきゃいけませんね」フフ

花陽「え、えっと、花陽そんな大層なものじゃないよ……?」

花陽「花陽はみんなを一生懸命支えてくれる学院生さんもすごいなって思ってて……」

花陽「花陽が言うのもなんだけど、学院生さんって巻き込まれたわけだし……」

花陽「それなのに花陽たちのこといっぱい気にかけてくれて、練習やライブの指示までくれる」

花陽「花陽はそんな学院生さんのこと、憧れてて、大好きなんです」ニコッ

花陽「あ、べ、別に大好きって変な意味じゃなくて……」アワアワ

学院生「分かってますよ」

学院生「花陽さんやみなさんのそういう声があるから、私は頑張れるんです」

学院生「私も、花陽さんが、μ'sのみなさんが、転入生のみなさんが大好きですから!」ニコッ

花陽「な、なんだか恥ずかしいね」エヘヘ

学院生「ふふ、そうですね」

凛「あー! かよちんと学院生ちゃんニャ!」

学院生「凛さん、こんにちは」

花陽「凛ちゃん、どうしたの?」

凛「かよちんを見つけたから声かけたニャ!」

凛「それで、楽しそうに何のお話してたの?」

花陽「あ、あの、えっと……」

学院生「秘密です。ね? 花陽さん」フフ

花陽「う、うん。秘密にするようなことじゃないけど恥ずかしいから……」エヘヘ

凛「えー、2人だけの秘密なんてずるいニャー!」

凛「まあいいニャ。学院生ちゃんもかよちんも変な話はしてるはずがないし」

凛「それよりも、学院生ちゃん?」ズイッ

学院生「は、はい、なんでしょうか?」ビクッ

凛「呼び方がずっとよそよそしいニャ」

凛「かよちんも、学院生ちゃんのことさん付けだし」

学院生「さっき同じようなことをことりちゃんにも言われました……」

凛「凛たちは仲間なんだよ? さん付けなんて堅苦しいのはなし!」

学院生「え、えっと……」

花陽「そ、そうだよね! 花陽たち仲間だもん! ね? 学院生ちゃん!」

凛「次は学院生ちゃんの番だよ?」

学院生「あ、は、はい……」

学院生「り、凛ちゃん、かよちん……!」

学院生「こ、これでいいですか!?」カアアアアアアアア

花陽「えへへ、学院生ちゃんにかよちんって呼ばれちゃった」ニコニコ

凛「ずるいニャ! 凛もあだ名で!」

学院生「凛ちゃんにあだ名はつけづらいですよ……」

凛「うー、こうなったら凛が学院生ちゃんをあだ名で呼ぶニャ!」

凛「そうだなー。学院生だから、がくちん!」

学院生「が、がくちんですか……?」

凛「うんうん、我ながらいいネーミングニャ」ウンウン

学院生「そうでしょうか……?」ウーン

花陽「あはは、でも距離は縮まった感じするよね」ニコッ

学院生「まあ、はい。そうですね」フフ

さち子「誰かと思えば汝は我が相棒(バディ)ではないか!」

学院生「あら、さち子さん」

花陽「こんにちは、さち子ちゃん」

凛「さち子ちゃんは今日も意味不明だニャ」アハハ

さち子「さち子? 違うな。我は深淵の魔術師(ウィザード オブ ジ アビス)」

さち子「汝の魔力(オド)を感じ話しかけたまでだ」

凛「ねね、かよちん。この子頭おかしいのかニャ?」コソコソ

花陽「凛ちゃん、しーっ!」

さち子「貴様らにはわからんだろうな。我の本質を見抜くことができるのは相棒(バディ)のみ!」

凛「ばでぃってがくちんのこと?」

学院生「そうみたいですね……」ハハ

凛「がくちんも変なのに気に入られてるニャ……」

さち子「むむ、こっちの方から悪しき気配が……!」

さち子「我はこれで失礼する!」バッ

花陽「な、なんだったんだろう……」アハハ

真姫「きゃあああああ!」

学院生「この声って……」

凛「真姫ちゃんの声ニャ!」

花陽「さち子ちゃんが走って行った方からだね……」

学院生「またさち子さんが何かやってるんでしょうか……」

さち子「悪しき者め!」グイグイ

真姫「や、やめっ! みかん押し付けるのやめなさいよ!」

真姫「あ、た、助けて……!」

凛「真姫ちゃんが嫌いなみかんをぐいぐい顔に押し付けられてる!」

学院生「……なんていうか、なんですかあれ?」

さち子「おおっ! 我が相棒(バディ)! 我のピンチに駆けつけてくれたか!」

さち子「見よこの処女の鮮血で染まりしものを!」

花陽「あぁ、真姫ちゃん赤いから……」

さち子「きっと此奴はドラキュラ伯爵の末裔!」

真姫「違うわよ!」

真姫「が、学院生! こいつを止めて!」

さち子「相棒(バディ)よ、惑わされてはダメだ!」

学院生「……んっ、んんっ」

学院生「深淵の魔術師(ウィザード オブ ジ アビス)、其奴はヴァンパイアなどではない!」

さち子「な、なんと!」

凛「!?」

花陽「が、学院生ちゃん……?」

さち子「し、しかし……!」

学院生「その証拠に、まだ日が出ているのに行動しておろう?」

さち子「……っ!」ハッ

学院生「深淵の魔術師(ウィザード オブ ジ アビス)、その手を離すのだ」

さち子「ば、相棒(バディ)……。我は過ちを犯すところであった。感謝する」

学院生「感謝などいらぬ。我らは――相棒(バディ)であろう?」ドヤァ

さち子「……相棒(バディ)!」ギュッ

さち子「我はまだ修行が足りないようだ。修行のしなおしだ……」

さち子「では、我はこれにて失礼する……!」ダッ

学院生「………………」

学院生「……はぁ」カアアアアアアアア

凛「す、すっごいニャ……」アハハ

真姫「あ、ありがとう学院生」メソラシ

学院生「目をそらさないでください!」

花陽「は、花陽は学院生ちゃんがどんな人でも大好きだから」ニコッ

学院生「優しさが痛いです!」

真姫「冗談よ、本当にありがとう。学院生」

学院生「いえ、真姫ちゃんも大切な仲間ですから」ニコッ

真姫「っ!」ドキッ

真姫「が、学院生、いつもあんなのの面倒見てるわけ?」

学院生「まぁ。さち子さんも大切な人に変わりはないので」

真姫「へぇ、大変ね……」

真姫「そうだ、ちょうどあなたに用があったのよ」

学院生「用? なんですか?」

凛「もしかして愛の告白?」ニヤニヤ

花陽「あ、愛の告白……!」ドキドキ

真姫「違うわよ! 曲よ、曲!」アセアセ

学院生「新曲ですか?」

真姫「仮歌もつけておいたわ。聴いておいて」

真姫「花陽と凛にはもう渡してあるから」

真姫「あと渡してないのは海未と、絵里と希なんだけど……」

学院生「私が渡しておきますよ」

真姫「もしかして、今から学校に戻って渡す気?」

学院生「早い方がいいでしょうし、そうしますよ?」

真姫「別にそこまでしなくていいわよ。明日でもいいんだし」

学院生「でも、真姫ちゃんの素敵な曲を是非はやく聴いてほしいですから」ニコッ

真姫「……あなたってほんとお人好しね」

真姫「じゃあ、お願いしてもいい?」

学院生「はい、確かに預かりました!」

学院生「それでは、3人はまだ学校にいると思うので渡してきますね」

凛「えー、がくちん行っちゃうのー?」

学院生「はい、また明日」

花陽「うん、じゃあね」フリフリ

――――
――


学院生「さて、学校についたけど、海未さんは弓道部、エリー会長とのんたん副会長は生徒会室ですかね」

学院生「まずは海未さんに渡しますか」

学院生「弓道場は、あっちですね」

弓道場

学院生「海未さんは……お、いました」

海未「………」ギリギリ

海未「…………っ!」スパン

海未「ふぅ……」アセヌグイ

学院生「海未さん、タオルです」スッ

海未「あぁ、ありがとうございます。学院生……」フキフキ

海未「って、学院生がなぜここに!?」ビクッ

学院生「海未さんの勇士を見に」ニコッ

海未「え、わ、私のですか……?」

学院生「というのは冗談で、新曲を届けに」スッ

海未「新曲? あぁ、あの時の。これを届けにわざわざ?」

学院生「はい! 一刻も早く作詞をした海未さんに届けたくて!」

海未「ありがとうございます、学院生」

海未「あなたが手伝ってくれているおかげで大分活動に余裕も出てきて、自分たちを見直す時間が取れているのは事実です」

海未「とても感謝していますよ、学院生」ニコッ

学院生「海未さんかっこいいなー」ボソッ

海未「なっ……!」カアアアアアアアアア

学院生「あ、あれ? 今私何か言いました?」アセアセ

海未「な、なるほど。私をからかっているんですね、学院生」ワナワナ

海未「急にか、かっこいいなどと……」

学院生「え? 海未さんはかっこいいですよ?」

海未「で、ですからからかうのは大概に!」

学院生「からかってませんよ。海未さんがかっこいいのは事実じゃないですか」

学院生「大和撫子って感じで、文武両道ですし」

学院生「きりっとした出で立ち、素敵ですよ?」ニコッ

海未「う、うぅ……」カアアアアアアア

学院生「照れてる海未さんはかわいいですね」ニコニコ

海未「き、気が散ります! 帰ってください!」

学院生「ちょ、ちょっとからかっただけじゃないですかー!」

海未「やっぱりからかってたんじゃないですか!」

学院生「ひぃっ! ごめんなさい!」

生徒会室前

学院生「海未さん怒らせちゃった……。でも怒る海未さんもなかなか」ニヤニヤ

絵里「……学院生?」

学院生「うわぁっ!? エリー会長! どうしてここに!?」

絵里「いや、どうしてはこっちの台詞なんだけど……」

絵里「職員室に提出物があったから行って帰ってきたら後輩が生徒会室の前でにやにやしてたこっちの身にもなって」

学院生「え? うそ、私にやにやしてました?」アセアセ

希「しとったよー。よだれまで垂らして」ヨイショッ

学院生「のんたん副会長! 重そうな資料ですね! 持ちますよ!」

希「ええよ、生徒会室はもうすぐそこやし」

絵里「希は学院生がにやけてるの見てないでしょ?」

希「まあね。ウチは今来たところやし」

学院生「よ、よだれ垂れてました?」オロオロ

絵里「……現在進行形よ」

学院生「わわっ!」フキフキ

学院生「って、これ海未さんが汗ふいたタオルでした!」アワアワ

絵里「慌ただしいわね……」ヤレヤレ

希「ほんと、面白い子やねー」ニコニコ

絵里「それで、ここにいるってことは私たちに何か用なの?」

学院生「あ、はい! 新曲ができあがったので届けに!」スッ

希「お、新曲? ええやん!」

絵里「これを届けにわざわざきてくれたの?」

学院生「はい!」

絵里「本当に、あなたは私たちのために一生懸命になってくれるのね」

学院生「私、ファンの誰よりもμ'sが大好きな自信がありますから!」

希「おっ、大きく出たね。まあ一番近くで支えてくれてるのが学院生ちゃんやし、ウチらとしても大好きでいてくれるのは嬉しいわ」ニコッ

絵里「お茶くらいなら出すから入って」

学院生「いえ、お構いなく! 私家に帰ってやることがあるので!」バビューッ

絵里「……」ポカーン

絵里「本当に慌ただしい子ね」クスッ

希「可愛らしい子やんな。いじらしいわ」

絵里「応援して、協力してくれるあの子のためにもより一層頑張らないとね」

希「あの子のためやなくてファンのみんなのため、やろ?」

希「それとも、えりち。あの子のことが好きになってもうたん? 禁断の恋ってやつ?」ニヤニヤ

絵里「ち、違うわよ!」モウッ

学院生の家

学院生「ふぅ、今日の戦利品はこれですね」ジャジャーン

学院生「海未さんの汗が染みこんだタオル! うん、いい匂いです!」クンクン

学院生「なんだか海未さんが近くにいるような気がしてドキドキしますね」

学院生「ことりちゃんとキスしそうになっちゃったし、今日は幸せな日でした!」

学院生「それに千鶴子さんが抱き付いてきた感触も鮮明に残ってます!」

学院生「今の内に感触をメモしておかないと……!」

学院生「……あれはノーブラでしたね。それとまた大きくなっていた気がします」メモメモ

学院生「もう! 千鶴子さんどこまで大きくなるんですかー!」

学院生「私が揉んで大きくしてあげたいですよー! なんてー!」ツクエバンバン

ママン「うるさい! テレビの音が聞こえないでしょ!?」プンスカ

学院生「あ、ごめんなさーい……」

おわり

つまり何が言いたいかって、千鶴子ちゃんくっそかわいいよね。
モブにもボイスつかないかしら。
もしも要望があって気が向いたら他のモブも書くかも。

千鶴子って希の上位互換の子?

>>58
上位互換っていう言い方はあんまり好きくないけどそれ
痴女風紀委員の坂巻千鶴子ちゃん

ピリリリリリピリリリリリ

学院生「んん……」ピッ

スマホ「あのー、わっ! おはようございますっ! あっ! どうしよう……。花陽、うるさくて目が覚めちゃいました?」

スマホ「って、あっ! 目覚まし役だった! うふふっ。今日も1日良い日でありますようにっ!」

学院生「今日は幼馴染かよちんかー、えへへ」ニコニコ

学院生「昨日はあんなにいい日だったし、今日もきっといい日になりますよね!」

学院生「さて、着替えて。ふふ、行ってきまーす」

ママン「あ、ちょっと。ご飯食べて行かなくていいの?」

学院生「食べて行きます」クルッ

学院生「ご飯はおいしい。それに学院が近くなってくるにつれてかわいい女の子も増えてきて、幸せですね」

学院生「ここは楽園か何かなんでしょうか」ニコニコ

麗音「あっ! おっはよー、麗音だよ~っ、ぶぃっ♪」

学院生「あ、え、えっと、お、おはようございます」オドオド

麗音「学院生ちゃんなんでおどおどしてるの?」

学院生「い、いえ、えっと、あなたは私の名前を知ってるみたいですけど、その私はあなたのこと知らなくて……」

麗音「ええっ……忘れちゃったの? ひどくない?」

麗音「私とあなたの仲なのになぁっ……」

学院生「じ、実は私自分のことも誰だかよくわからなくて」

麗音「こ、これはっ! もしかして記憶喪失!?」ハッ

学院生「えっと、その、あなたの言いようからすると私と麗音さん? は仲がよかったんですか?」

麗音「もちろんだよっ! 学院生ちゃんと麗音は堅い絆で結ばれてたの!」

学院生「堅い絆……。もしかして私と麗音さんは付き合っていたんでしょうか?」

麗音「つ、付き合って……?」カアアアアアアアアア

学院生「こんなにかわいい子とお付き合いしていたなんて、私幸せです」ニコッ

麗音「か、かわいいっ……! そうだよぉ、麗音と学院生ちゃんは恋人だったの!」

麗音「学院生ちゃんったら麗音にぞっこんで~、って何笑ってるの?」

学院生「ぷ、ふふ、だって麗音さん……」フフ

麗音「え、も、もしかして……?」

学院生「麗音さん私と恋人になりたいんですか?」ニヤニヤ

麗音「……っ! 忘れてなかったんじゃん! 学院生ちゃんひどいよ~!」プンプン

学院生「なんだか麗音さんを見てるとからかいたくなって」フフ

麗音「もう、心配させないでよねっ」

学院生「でも本当に麗音さんとお付き合いできたら、私はとっても幸せですよ?」

麗音「またそうやってからかってぇ、学院生ちゃんワンパターンなんだからぁ」

学院生「本当ですよ?」ジッ

麗音「え? えと、麗音はぁ……」オロオロ

学院生「ふふ、本当に麗音さんはからかい甲斐がありますね」フフ

麗音「……! も、もう学院生ちゃんなんて知らないっ!」フイッ

学院生「麗音さん、待ってくださいよ。一緒に行きましょう?」

麗音「麗音はそのつもりで話しかけたのになぁっ! 学院生ちゃんがからかうのが悪いんだもん」

学院生「麗音さーん!」

麗音「ふーんだっ」

学院生「麗音っ!」

麗音「……え?」ビクッ

学院生「麗音、本当は、いえ本当に麗音のことが大好きなんです!」

麗音「ま、またからかおうとしたって麗音は騙されないからぁ!」プイッ

学院生「麗音っ……!」グイッ

麗音「あ、えっと、近い、よ……?」カアアアアアアアアアア

学院生「嫌ですか?」

麗音「嫌、ではないかな」ドキドキ

学院生「目をつむってください、麗音」

麗音「で、でもぉ、ここ通学路だよ……?」

学院生「見せつけてあげましょう」

麗音「う、うんっ! 麗音もね、学院生ちゃんが大好きだよっ!」ツムリッ

学院生「……えいっ」ビシッ

麗音「いった~いっ!」

麗音「何するの? 学院生ちゃん!」

学院生「そんなにころっと落とされるようでは心配ですね……」ハァ

麗音「あぁっ! また麗音のことからかったんだぁ!」ムキー

学院生「ダメですよ、少し押されただけで落ちたら」

学院生「相手が私じゃなくて変な人だったらどうなってたか」ハァ

麗音「……学院生だけだもん」

学院生「へ?」

麗音「……んっ」チュッ

麗音「麗音がころっと落ちちゃうのはあなただけだよっ」ニコッ

麗音「じゃ、じゃあ麗音は先にいくねっ!」ダッ

学院生「……ほっぺにちゅう、ですか」カアアアアアアアアア

学院生「今日は朝からいいことがありすぎて事故に合わないか不安ですね」

学院生「麗音さんの唇ぷるっぷるのぷにっぷにで最高でしたね。メモしておきましょう」メモメモ

ココ「うーん……」キョロキョロ

学院生「あら、あそこにいる天使は」

ココ「はわわわ……。迷子になっちゃいました~。優理ちゃーん、どこですかー?」

学院生「ココちゃん、また迷子ですか?」

ココ「あ、学院生さん、おはようございます!」

学院生「おはようございます。学校ならあっちですよ?」

ココ「わわ~、私が迷子ってよくわかりましたね!」

学院生「自分で迷子になったって言ってましたよね?」

ココ「はわわ、そうでした?」

ココ「えっと、こっちでしたよね?」トテトテ

学院生「……そっちだとUTX行っちゃいますよ?」

ココ「あれ? おかしいですね~」

学院生「仕方ないですね、はい、ココちゃん」スッ

ココ「? お手ですか?」チョコン

学院生「可愛いけど違います。手をつなごうって言ってるんですよ!」

ココ「手を? どうしてですか?」

学院生「私がココちゃんを学院までエスコートしますので」

ココ「学院生さんは本当に親切ですね~」ニコニコ

学院生「ココちゃんはなんだか放っておけないですからね」

ココ「お礼にあとでごほーししてあげますね」ニコニコ

学院生「……そういうこともあんまり言っちゃダメですよ?」

ココ「なんでですか? 私ボランティア活動をしているのでごほーしは得意ですよ?」

ココ「なんでもお申し付けを♪」

ココ「そうだ、学院生さんに似合いそうな服を見繕ってきてあげますね!」

ココ「学院生さん可愛いからきっとなんでもよく似合いますね!」

学院生「い、いえ、そんな豚に真珠ってやつですよ」

ココ「……学院生さんは自分の可愛さを自覚した方がいいですよ?」

学院生「それをココちゃんが言いますか……」

優理「あ、いたいた。ココー!」

ココ「優理ちゃん! もう、どこに行ってたんですか!」

学院生「はぐれたのはココちゃんの方だと思うんですけど……」

優理「ちょっと目を離したすきにいなくなって、まったく……。ん?」チラッ

優理「あぁ、ごめん。あたし邪魔だったみたいだな」

学院生「邪魔なんてそんなこと……あっ」

ココ「?」キョトン

学院生「こ、これは! ココちゃんがいなくならないようにって!」

優理「あぁ、学院生が捕まえといてくれたのか。ココの奴すぐいなくなるからな」

ココ「優理ちゃんも学院生さんの親切さを見習ってください!」

優理「……ココ?」

ココ「どうしました? 怖い顔しちゃって。あぁ、にらめっこですね! 私負けませんよ~」

学院生「あはは……」

優理「こいつの相手大変だっただろ? ごめんな」

学院生「いえ、ココちゃん可愛いので」

優理「学院生は本当に気も利くしいいやつだな。それに比べてココは……」チラッ

ココ「優理ちゃん! にらめっこ中に目をそらすの反則ですよ~!」

優理「にらめっこなんてしてないっての!」

学院生「優理ちゃんこそ毎日ココちゃんの面倒を見て大変じゃないですか?」

優理「そりゃあ大変だよ。すぐいなくなるし、あたしに変な服着せようとするし」

ココ「変な服じゃないです! 優理ちゃんに似合う服を見繕ってるの!」

学院生「優理ちゃんが時々着てる可愛い服、すっごく似合ってますよ?」

ココ「ほら、学院生さんも言ってるとおり優理ちゃんには可愛い服が似合うんです」エヘン

優理「……学院生もグルになってあたしをだます気か?」

学院生「いえ、優理ちゃんはかわいいんですからそれを自覚するべきですよ!」

ココ「そうですよ~」

優理「あんたらに言われるとなんかお前が言うなって言いたくなるんだよな……」

優理「とりあえず、授業に遅れても困るし学校に行こうか」

学院生「そうですね、行きましょうか」

ココ「行きましょう!」グイッ

学院生「……ココちゃん、逆です」

優理「学院生が捕まえてなかったらまた見失うところだったな……」

優理「もういっそのこと首輪つけてリールつけとくか」

学院生「優理ちゃん、そんなプレイが好きなんですか……?」

優理「っ! プレイじゃない!」

ココ「……?」ニコニコ

昼休み

学院生「朝は大変でした……。学校に入ってもなおココちゃんが別の場所に行こうとして……」

学院生「優理ちゃんの言うようにリールをつけるべきですよ、あれは」

学院生「でもココちゃんと手をつなげたのはラッキーですね!」ウンッ

学院生「さて、今日はいい天気ですし屋上でお昼食べましょうかね」ノビー

屋上

学院生「あら、先客がい……。ん?」

ラクシャータ「♪」グツグツ

学院生「ラクシャータさんが何やら煮てますね……」

ラクシャータ「……っ! 学院生さーん!」フリフリ

学院生「こちらに気が付きましたね」

学院生「ラクシャータさん、こんにちは」

ラクシャータ「学院生さん、見てください! 妖怪○ォッチの甘口カレーなんですけど、ジ○ニャンのシールが入ってました!」

学院生「あら、可愛らしいですね、ジ○ニャン」ニコッ

学院生「あの、それってもしかして……?」

ラクシャータ「? あぁ、甘口カレーを湯せんしてるんですよ」

学院生「わざわざ屋上で?」

ラクシャータ「教室でやったら迷惑ですので」

学院生「なるほど、それもそうですね」

ラクシャータ「学院生さんもお昼ですか?」

学院生「天気がいいので屋上で食べようと思いまして」

ラクシャータ「それじゃあ一緒に食べましょう! それがいいですよ!」

学院生「そうですね。1人で食べるのも寂しいと思っていたので」

ラクシャータ「それでは、さっき花陽さんにもらった炊き立てのご飯をよそって……」

学院生「た、炊き立てですか……?」

ラクシャータ「花陽さん、部室に炊飯器を置いてご飯炊いてるんです。日本の学校ってすごいですね!」

学院生「いえ、かよちんが特別なだけですね……」

ラクシャータ「湯せんした甘口カレーをかけて、できましたー!」キラキラ

学院生「ラクシャータさんは本当に甘口カレーが好きですね」

ラクシャータ「ワタシ、甘口カレーアイドルですから!」フフン

ラクシャータ「それじゃあ早速いただきましょうか! いただきます!」

学院生「そうですね、いただきます」

ラクシャータ「あむっ、んー! 妖怪○ォッチカレーもおいしいですね!」パアアアアアアアア

学院生「普段は何を食べてるんですか?」

ラクシャータ「リ○ックマやポケ○ンですね! あと時々プ○キュアも!」

学院生「色々試してるんですね」

ラクシャータ「甘口カレーアイドルなのに食べたことがない甘口カレーがあったら困りますので!」

ラクシャータ「妖怪○ォッチはあたりですね、おいしいです!」

学院生「外れもあるんですか?」

ラクシャータ「なかなかありませんけど中にはありますよ」モグモグ

学院生(楽しそうに甘口カレーについて語ってるラクシャータさんかわいい)ジッ

ラクシャータ「ワタシ、もし結婚したら結婚式で甘口カレーを振舞うのはもちろん、結婚相手にも甘口カレーを好きになってもらえるように努力します!」

学院生「ラクシャータさんと結婚、いいですねー」ジーッ

ラクシャータ「……? どうしました? ワタシの方をじっとみつめて」

学院生「あっ、何でもないですよ」アセアセ

ラクシャータ「分かりました! 食べたいんですね?」

学院生「っ! そ、そんな食べたいだなんてっ!」アワアワ

学院生「た、確かに褐色の肌おいしそうだな、とか思ったりしてましたけど……」ブツブツ

ラクシャータ「ふふ、遠慮しないでください」

ラクシャータ「あーん」スッ

学院生「あ、あれ……?」

ラクシャータ「食べたかったんですよね? 甘口カレー」

学院生「あ、あぁ、そっちですよね。普通に考えたら」

学院生「……って! 間接キスですよ!」

ラクシャータ「嫌でした? な、なら洗って……」

学院生「いえ、女の子同士ですので気にしませんよ?」

ラクシャータ「そうですか、では、あーん」

学院生「あーん、あむっ」

学院生(甘い、これがラクシャータさんの味なんですねっ!)パアアアアアアアア

学院生(考えてみればこれはさっきラクシャータさんが湯せんしたもの。すなわち手作りっ!)

学院生(私は今ラクシャータさんの手作りを食べているんですね!)

学院生(朝から幸せなことが続きすぎて、本当に死にそうです……)ポロポロ

ラクシャータ「が、学院生さん? なんで泣いてるんですか……?」

ラクシャータ「おいしくありませんでした?」オロオロ

学院生「ラクシャータさんの味がして、嬉しくて……!」

ラクシャータ「ワタシの、味……?」キョトン

学院生「あ……」

学院生「え、えっと、その、ラクシャータさんのように優しくて甘い味が、その……」

ラクシャータ「ワタシのようかどうかはわかりませんが、気に入ってもらえたようでうれしいです!」パアアアアアアアアア

学院生「かわいい……」

ラクシャータ「こうして甘口カレーを広めるのも甘口カレーアイドルの使命ですね」モグモグ

学院生(私が口をつけたスプーンでラクシャータさんが食べてる……!)ドキドキ

学院生(ラクシャータさん成分が私のなかに浸透して、私成分がラクシャータさんに侵食してる……!)

学院生「これは結婚ですね!」

ラクシャータ「学院生さん結婚するんですか?」

学院生「こ、声に出てました?」

ラクシャータ「はい。それは大きな声で」

学院生「結婚、えっと。そうです、ラクシャータさんと結婚する人は幸せですねって」

ラクシャータ「そうですか? ふふ、そんなに甘口カレーを気に入ってくれたんですね」

ラクシャータ「結婚する相手が学院生さんのように気にいってくれればいいんですけど……」

学院生「カレーは辛い方がいいっていう人も多いですからね」

ラクシャータ「もういっそ同性婚が許されている国に行って学院生さんと結婚しちゃいましょうか」ニコッ

学院生「……っ!」ドキッ

ラクシャータ「なんて、ニコさんが言ってました。アイドルは恋愛禁止だって」

ラクシャータ「甘口カレーアイドルとして結婚がどうとか言うのはいけないですよね」フフ

学院生「そ、そうですね」

学院生(この人は私に襲われるかもしれないっていう危機感がないんでしょうか……)

学院生(いや、普通ないですけどね)

とりあえず今日はここで終わり。
ベッキーとかさねとジェニファーとしずくは日曜以降に書きます。
ちょっと野暮用で火曜以降になるかもだけど

放課後

学院生「ふふふー」ニヤニヤ

学院生「今日は本当にいい日ですねー」ニヤニヤ

レベッカ「学院生!」

学院生「うわぁっ!?」ガタンッ

レベッカ「学院生! ZENの心を会得するための一歩として日本文化を学びにいくわよ!」

学院生「べ、ベッキーさんどうしたんですか?」

レベッカ「だから、日本文化を学びに行くのよ!」

学院生「どこにですか?」

レベッカ「なんだっけ、えっと、ほら穂乃果の」

学院生「穂むらですか?」

レベッカ「そう、それよ!」

レベッカ「大和撫子であるうみみに話を聞いてたら彼女あそこのお饅頭が好きなんだって!」

学院生「うみみじゃなくて海未さんですね」

レベッカ「きっとあそこにうみみの大和撫子たる所以が隠されてるはずよね!」

レベッカ「ほら、行くわよ、学院生!」グイッ

学院生「ちょ、ちょっと待ってください! ベッキーさん!」

学院生「確かにあそこは老舗のお店ですし学べるかもしれませんけど、少しいいですか?」

レベッカ「何かあるの?」

学院生「荷物を持たせてください」

レベッカ「ワオ、ごめんなさい、学院生」

穂むら

雪穂「いらっしゃいませー、って学院生さんとレベッカさん」

学院生「雪穂ちゃん、店番ですか? えらいですね」

雪穂「和菓子屋に産まれた子供の義務みたいなものですから」アハハ

レベッカ「うみみの好きなお饅頭がほしいの!」

雪穂「うみみ……? あぁ、海未さんですね」

雪穂「どうぞ、穂むら名物のほむまんです」スッ

レベッカ「ワオ、これがうみみの大和撫子たる所以ね!」

学院生「直接関係はないと思いますけどね」

レベッカ「じゃあ、えっと、学院生お饅頭持ってて!」

学院生「どうかしましたか?」

レベッカ「いただきます!」ペコペコッパンパンッペコッ

学院生「ベッキーさん……? えっと、一体何を?」

レベッカ「日本ではこうするんじゃないの?」

学院生「二礼二拍手一礼は普通しませんよ」

レベッカ「オゥ……。やっぱりZENの道は険しいのね」

学院生「食事の前は手を合わせるだけでいいんですよ」

学院生「でも、食事の前にいただきますが言えるのは素晴らしいことだと思いますよ」

学院生「日本人でもいただきますを言わない人だっていますから」

レベッカ「えっと、じゃあ、手を合わせて……」ポムッ

レベッカ「いただきます」

レベッカ「これであってる?」

学院生「はい、あってますよ。ほむまん、どうぞ」スッ

レベッカ「じゃあ早速一口、あむっ」

学院生「どうですか?」

レベッカ「おいしい、他のどこのおまんじゅうよりもおいしいわ!」パアアアアアアアア

雪穂「ありがとうございます。お父さんに伝えたらすごく喜ぶと思います」ニコッ

レベッカ「これが大和撫子の秘密なのね」モグモグ

雪穂「海未さんの好きなお饅頭、実はもう一つあるんですよ」

学院生「そうなんですか?」

レベッカ「ワオ! まだあるのね!」

雪穂「これなんですけど」スッ

学院生「? お饅頭の周りに、衣?」

レベッカ「これは、お饅頭の天ぷら?」

雪穂「はい、穂むらの名物揚げまんじゅうです。どうぞ」

レベッカ「いただきます! あむっ」

雪穂「どうでしょうか?」

レベッカ「おいしい! サクサクの衣と中に入ってるあんこがマッチしてるわ!」パアアアアアア

学院生「……実は私も食べたことないので買ってみましょうかね」

レベッカ「学院生食べたことないの? なら私の食べかけで良ければあげるわ」

学院生「い、いえ。悪いですよ」

レベッカ「ここまでついてきてもらったお礼よ。私の食べかけじゃいや?」

学院生「そういうわけではないんですけど」

レベッカ「だったらほら、あげる」

レベッカ「学院生、雪穂、今日はありがとう!」

レベッカ「学院生はまた日本文化を学ぶときに誘うわね! じゃあ私はお寺巡りに行くから!」ダッ

学院生「ちょっと、ベッキーさん!」

雪穂「慌ただしい人ですね」フフ

学院生「うーん、この揚げまんじゅうどうしましょうか……」

雪穂「食べたらどうですか? いらないんなら私が」ジュルリ

雪穂「だ、ダメダメ! 太っちゃう……!」

学院生「雪穂ちゃんだったら太ってもかわいいと思いますよ」ニコッ

雪穂「お、女の子としてやっぱり太りたくはないんです!」

学院生「体重を気にしすぎて体調を壊したら本末転倒ですから、そこのところは気を付けてくださいね」

雪穂「学院生さん、スクールアイドルじゃない私のことまで気にしてくれるんですね」

学院生「それはそうですよ。せっかくお知り合いになれたんですからいつも笑っていてほしいんです」

雪穂「学院生さん……!」ウルウル

学院生(それに私はかわいい女の子の味方ですし)

学院生「揚げまんじゅう、半分こします?」

雪穂「いえ、やっぱり学院生さんが食べてください」

雪穂「私も、学院生さんの笑顔が見たくて、もしその揚げまんじゅうで笑顔になってくれたら嬉しいなって」エヘヘ

学院生「雪穂ちゃんのその心遣いだけで十分笑顔になれますよ」フフ

学院生「では、ありがたくいただきますね」パクッ

雪穂「どうですか? 自慢の揚げまんじゅう」

学院生「おいしいです! サクサクの衣と上品な甘さのしっとりとした餡が絶妙なハーモニーを……!」

学院生(それだけでもおいしいのにベッキーさんの食べかけという付加価値が!)

雪穂「気に入ってもらえたみたいでよかったです」ニコニコ

学院生「ごちそうさまでした。私もそろそろおいとましますね」

雪穂「また来てくださいねー」

学院生「はい、また来ますね」

雪穂「で、できれば私が店番をしてるときに!」

学院生「ふふ、わかりました。雪穂ちゃんがいそうな時間に来ますね」

学院生「それでは、雪穂ちゃん。お身体には気を付けて」

雪穂「学院生さんも! お身体には気を付けてくださいね!」

学院生「はい」ニコッ

学院生(雪穂ちゃんみたいな妹、ほしいですね……)

学院生(もし私に妹がいたら、いえ、それはちょっと色々自重できなさそうなのでいなくてよかったような気もしますね)

『○月×日(金)

今日は朝から良いことづくめでした。

まず朝から麗音さんに会えたことが1つ目のラッキーですね。

それだけでもラッキーなのに、あろうことか麗音さんをからかっていたら仕返しのつもりなのか麗音さんにほっぺにちゅぅをされてしまいました!

もう顔を洗えません! どうしましょう!

麗音さんとわかれて道を歩いていると天使、もといココちゃんがいました。

優理ちゃんとはぐれたようなのですが、なんと! ココちゃんと手を繋いじゃいました!

ココちゃんの手、柔らかくて華奢で、同じ女の子の手とは思えないほどかわいかったです。

しばらくして優理ちゃんが自分のココちゃんレーダーを頼りにやってきました。

ココちゃんと優理ちゃんはすごく仲が良くて、多分あの2人は付き合ってますね。

優理ちゃんったら「ココに首輪をつけたい」なんてこと言ってましたし。

私も優理ちゃんに飼ってもらいたいです。

でも、私は可愛い女の子の絡みを遠くから見てるだけでも幸せです。

まったく、オトノキでは周りが百合ップルだらけで見ててドキドキしっぱなしで私の精神がもちませんよ!

まあ、私自身としても実は彼女がほしいところではありますけど、私はパッとしないですしモテませんからね……。

昼休みはラクシャータさんと結婚しました!

ラクシャータさんが口をつけたスプーンを私が使って、私が口をつけたスプーンをラクシャータさんが使う、これはつまり唾液交換!

これを結婚と言わなくて何を結婚って言うんでしょうか。

いえ、分かってますよ、ラクシャータさんと実際には結婚してないことくらい。

言ってたじゃないですか、アイドルは恋愛禁止。

きっとあれはアイドルを引退したときに私を迎えに来てくれるってことですよね!

待ってますよ、ラクシャータさん!

放課後はベッキーさんにつれられて穂乃果さんの実家穂むらへ。

そこにも天使がいました。

雪穂ちゃんはかわいいし優しいし理想の妹ですよね。

あんな妹が私にいたら絶対に襲っちゃいますね。

とりあえず大和撫子がどうのということで海未さんの好物であるおまんじゅうをもらいました。

おまんじゅうをおいしそうに食べるベッキーさんは激かわでした。

ベッキーさんの食べかけの揚げまんじゅうはこれ以上にないくらいおいしかったです。

雪穂ちゃんともお近づきになれて、今日は最高の一日でした。』

学院生「ふぅ、まとめてみると本当にいい日でしたね」

学院生「明日は休日でスクールアイドルの活動もないみたいですし、ちょっと町の方に行ってみましょう」

学院生「いつ誰に会ってもいいようにきちんとおしゃれをしていかなければなりませんね!」

今日は短いけどここまで
みなさんリクエストありがとうございます!
少しずつ消化していきますので生ぬるい目で見守ってください

翌日

学院生「さて、とりあえずはどこにいきましょう……」

学院生「うーん、まあまずはスクールアイドルショップに行きましょうか」

スクールアイドルショップ

学院生「おおっ! μ'sのグッズがこんなに!」

学院生「こっちには転入生の皆さんのグッズも!」

学院生「あぁっ! これはかさねさんの抱き枕!」

学院生「流石! 流石転入生総選挙1位なだけはありますね!」

学院生「……お金に余裕はありませんがこれはほしいです」

かさな「それ、買ったとしてつかうの?」

学院生「そうですね、これを使えばかさねさんとずっと一緒に……って、え?」

かさね「じゃーん、本物のかさねちゃんだよ♪」

学院生「か、かさねさん! その、今のは違くて……」

かさね「学院生ちゃんって私のこと好きなの?」ジーッ

学院生「え、えっと、その……」

かさね「へぇ、学院生ちゃんってレズだったんだ」ジトッ

学院生「そ、その、ですから違くて!」

かさね「気持ち悪いなー、もう私に近寄らないで」バッ

学院生「ご、ごめんなさい……」ウルウル

かさね「なんて、いじわるしちゃった。ごめんね」ニコッ

学院生「い、いじわるですか……?」キョトン

かさね「うん。学院生ちゃんは私たちみんなのこと支えてくれてるのに気持ち悪いなんて思わないよ」

かさね「私もやっぱり可愛い子は好きだし抱き枕ほしくなる気持ちもわかるよ?」

学院生「ほ、本当ですか?」

かさね「うん! 学院生ちゃんの抱き枕とかあったら即買いだよ!」

学院生「な、なんで私なんですか?」

かさね「学院生ちゃんかわいいし」

学院生「そんな、私なんて可愛くないですよ」

かさね「……よし、今日はいつも私たちをプロデュースしてくれる学院生ちゃんを逆に私がプロデュースしちゃおう!」

学院生「ぷ、プロデュースですか?」

かさね「学院生ちゃん、今日の服はとってもおしゃれで可愛いけど自覚が足りてないんだよね」

かさね「名付けて、第一回学院生ちゃんコスプレ大会!」

学院生「第一回って何回もやるんですか!?」

かさね「コスプレって楽しいんだよ? 何にだって変身できちゃうんだから」

かさね「一度やったらハマっちゃうこと間違いなし!」

学院生「でも私、衣装なんて持ってないですよ?」

かさね「実は日ごろから学院生ちゃんにコスプレさせたくて色々作ってたんだよね」

かさね「私の家でコスプレショーだね!」グイッ

学院生「だ、だれかたすけてー!」

かさね「それって花陽ちゃんの真似? 返しはちょっとまっててー、でいいんだっけ?」アハハ

かさね「そうだ、他の人にも見てもらう?」

学院生「い、いえ、それはやめてください」

かさね「瑞希ちゃんとか、この前の沖縄旅行で仲良くなったジェニファーちゃんとしずくちゃんも呼ぼうと思ったのになー……」

学院生「絶対やめてください! 恥ずかしくて死んじゃいます!」

かさね「じゃあ2人っきりのコスプレショーだね」ニコッ

学院生「ふ、2人きり……!」ゴクリ

かさね「えへへ、学院生ちゃんと2人きりだなんてなんだか緊張しちゃうな」ニコニコ

学院生「……なんだかかさねさんからは私と似たものを感じます」

かさね「似た者同士なのかもね」エヘヘ

はせくらけ

かさね「どうぞ、入って入って」

学院生「お、お邪魔します」オズオズ

かさね「今家に誰もいないしあんまり気を遣わなくても大丈夫だよ」

かさね「じゃあ飲み物持ってくるね! 2階に私の部屋があるから入って待ってて」

学院生「いえ、お構いなく」

かさね「学院生ちゃんはお客さんなんだからお構いしちゃうよ! 部屋で待っててね!」トテトテ

学院生「誰もいない……。本当に2人きりじゃないですか!」ドキドキ

学院生「と、とりあえずかさねさんの部屋に行きましょう……」トントントン

学院生「KASANE(はぁと)。ここですね」

学院生「し、失礼します」ガチャッ

学院生「おぉっ! いかにも女の子って感じの部屋ですね」

学院生「かさねさんの匂いが充満してますね」スーハー

学院生「あ、いけないいけない。こんなところにかさねさんが戻ってきたら大変ですよね」

学院生「静かに座って待ちましょう……」ポスッ

学院生「……」ソワソワ

学院生「お、落ち着きませんね」ソワソワ

かさね「学院生ちゃーん!」

学院生「ひゃあ!?」ビクッ

かさね「学院生ちゃん、ちょっと開けてー」

学院生「あ、はい。今開けますね!」ガチャッ

かさね「あはは、両手ふさがっちゃってて」

かさね「麦茶で大丈夫?」

学院生「はい、麦茶は大好きですよ」

かさね「それじゃあ、学院生ちゃん」スッ

かさね「まぁまぁどうぞどうぞ」

学院生「ありがとうございます、おっとっと」グイッ

かさね「学院生ちゃん良い飲みっぷり!」

学院生「……いや、なんですかこれ」

かさね「一度やってみたかったんだよね」エヘヘ

かさね「さあ、喉も潤ったところでお着替えタイム!」

かさね「学院生ちゃん、どれが着たい?」バッ

学院生「く、クローゼットの中にすごい量ですね」

かさね「学院生ちゃんがスクールアイドルデビューしたときに着せてあげようってちまちま作ってたんだ」

学院生「私はスクールアイドルデビューしませんけどね」

かさね「えー、もったいないよ。ポテンシャルはあるのに」ガサゴソ

かさね「よし! じゃあまずはこれね!」バッ

学院生「あれ? これって……」

かさね「気付いた? これ私の最初の衣装だよ」

かさね「まあ学院生ちゃん用にアレンジは加えてあるけど」

かさね「折角だし合わせしてみよっか! まあ私のはコスプレじゃないけど」

学院生「私にこんなの似合うでしょうか……」

かさね「似合わないわけないよ。さあさ着替えて着替えて」

学院生「で、でもどこで着替えれば……」

かさね「? ここでいいでしょ? あ、カーテンはちゃんと閉めなきゃね!」ジャッ

学院生「で、でもかさねさんがいますし」

かさね「女の子同士だし恥ずかしくないでしょ? 私としては眼福だし」ニコニコ

学院生「見る気満々じゃないですか!」カアアアアアアア

かさね「私も一緒に着替えるからお相子、ね?」

学院生「お相子なんでしょうか……」

かさね「ほら、早く着替えて。他にも着せたい服いっぱいあるんだから!」グイグイ

学院生「じ、自分で脱げますから!」

かさね「自分で脱げたとしても脱がせる!」

学院生「なんでですか!?」

かさね「そこに学院生ちゃんがいるからだよ?」

学院生「さも当たり前みたいに言わないでくださいよ」

かさね「じゃあ逆に聞くよ」

かさね「もしそこに服が脱げかかった瑞希ちゃんがいたとします。脱がせない?」

学院生「……脱がせますね」

かさね「でしょ? そういうことだよ」シュルッ

学院生「瑞希さんと私は違うじゃないですか!」

かさね「どっちも可愛い女の子でしょ?」

学院生「やめてくださいー!」

かさね「よいではないかー」

学院生「う、うぅ……。もうお嫁にいけません」ウルウル

かさね「その時は私がもらってあげるよ?」

学院生「本当ですか……?」

かさね「本当にお嫁にいけなかったらね」フフ

学院生「なんだか元気が出てきました」

かさね「はい、じゃあ元気が出たついでに着てみて」

学院生「はいっ!」

かさね「学院生ちゃんが着てる間に私も着替えちゃわないとね」シュルシュルッ

学院生「っ! か、かさねさん!」

かさね「ん? ほら見とれてないで着替える着替える」

学院生(かさねさんの下着が気になって着替えられませんよ……)

かさね「じゃじゃーん! どう? どう? 似合ってる?」ヒラヒラ

学院生「はい、かさねさんの初ライブを思い出しますね。初ライブなのに堂々としていて、かっこよかったですよ?」

かさね「学院生ちゃんがいっぱいサポートしてくれたおかげだよ。学院生ちゃんがいなかったらあたふたして、緊張で何もできなかったと思うもん」

かさね「ふふ、そんな学院生ちゃんも今日はアイドル衣装で身を包んで、どこからどう見てもアイドルだね」

かさね「中々いい感じだね♪」

学院生「そうでしょうか? 私に似合うとは思えないんですけど……」

かさね「もうワンポイント、そうだなぁ。学院生ちゃんはきっとサイドテールが似合うよね」

かさね「じっとしててね」スッ

学院生「ふゎっ!?」ビクッ

かさね「じゃじゃーん! どう? どう? 似合ってる?」ヒラヒラ

学院生「はい、かさねさんの初ライブを思い出しますね。初ライブなのに堂々としていて、かっこよかったですよ?」

かさね「学院生ちゃんがいっぱいサポートしてくれたおかげだよ。学院生ちゃんがいなかったらあたふたして、緊張で何もできなかったと思うもん」

かさね「ふふ、そんな学院生ちゃんも今日はアイドル衣装で身を包んで、どこからどう見てもアイドルだね」

かさね「中々いい感じだね♪」

学院生「そうでしょうか? 私に似合うとは思えないんですけど……」

かさね「もうワンポイント、そうだなぁ。学院生ちゃんはきっとサイドテールが似合うよね」

かさね「じっとしててね」スッ

学院生「ふゎっ!?」ビクッ

かさね「学院生ちゃん髪サラサラだね。シャンプー何使ってる?」

学院生「え、えっと……」

かさね「はい、ダメ。使ってるシャンプーそんなに簡単に教えたら悪用されちゃうよ?」

かさね「ティッシュにしみこませて枕元に置いて『学院生ちゃんの匂いはぁはぁ』なんてされるの嫌でしょ?」

学院生「な、なんですかそれ!」カアアアアアアアア

かさね「そんな怖い人もいるってこと。アイドルはそういうところにも気を使わないとね」

かさね「よし、できた!」ニコッ

学院生「あ、あれ? いつの間に……」

かさね「話してる間にだよ。やっぱり私の見立て通り、学院生ちゃんはサイドテールだね」

かさね「ほら、ライブ衣装に身を包んだ学院生ちゃん。見てみて」スッ

学院生「完全に衣装に着られちゃってますよ!」カアアアアアアア

学院生「そ、それにかさねさんと並ぶと……」

かさね「私が引き立て役になっちゃうね」ニコニコ

学院生「ぎゃ、逆です! 私が引き立て役です!」アセアセ

かさね「よーし、それじゃあこういう時はファンのみんなに聞くのが一番だよ」

かさね「こうして2ショットを撮って」ギュッ

学院生「わ、わわ、かさねさん近いですよ……!」カアアアアアアア

かさね「こうしないと入らないんだもん」カシャッ

学院生「写真を撮ってどうするつもりなんですか……?」オロオロ

かさね「『学院生ちゃんとおうちデート♪2人でおそろいのライブ衣装です!』文章はこんな感じでいいかな」

かさね「それで写真を添付して、呟くっと」ポチッ

学院生「も、もしかして呟いたんですか……?」アセアセ

かさね「うん、私を応援してくれてる人たちの意見を聞いてみようって思って」

かさね「お、さっそくふぁぼとRTいっぱいきてる」

学院生「私がネットの海にさらされて行ってるんですか!?」

かさね「お、リプもいっぱいきてるよ」

学院生「こ、怖いので読み上げないでくださいね?」

かさね「『学院生ちゃんかわいいですね。サイドポニーがキュートです!』だって」

学院生「お、お世辞ですよきっと」カアアアアアアア

かさね「『その子もアイドルですか? かさねちゃんから浮気しちゃいそう(笑)』むむ、ライバルの予感」ジトーッ

学院生「それはかさねさんをからかってるだけです!」

かさね「他にもいっぱいあるけど大抵学院生ちゃんがかわいいって内容だよ?」

学院生「う、うぅ……。恥ずかしいですよ……」

かさね「よーし、今日は新しくできた学院生ちゃんファンのためにいっぱい写真撮っちゃうぞ!」

学院生「撮らなくていいですよ!」

かさね「次はチャイナで、メイドさんと、看護師さんと、あとはμ'sの昔の衣装も見様見真似で作ったんだよ?」ニコニコ

学院生「そ、それを全部私が……?」

かさね「うんっ!」

学院生「ダレカタスケテー」

かさね「やっぱり学院生ちゃんなんでも似合うよ!」

かさね「ほら、こんなに反響大きいよ!」

学院生「『支倉かさねちゃんの友達がかわいい』って、なんですかこれ」

かさね「スレッド建っちゃったみたい」テヘッ

学院生「なんでそんなことになってるんですか!」

かさね「それだけ学院生ちゃんが魅力的ってことだよ」

学院生「って、私のアカウントにすごい数のフォロー来てるんですけど」

かさね「えへへ、IDさらしちゃった」

学院生「何してるんですか!」

かさね「ね? かわいい女の子ってこと自覚した?」

学院生「……まぁ、平均程度はあるんでしょうかね」

かさね「うーん、今日のところはそれでいっか……」

学院生「うわ、私の方にもたくさんリプライがきてますね」

学院生「応援してますってリプライをもらったところで何を頑張ればいいんでしょうか……」

かさね「学院生ちゃんもスクールアイドルデビューだね!」

学院生「それはないですね」

かさね「デビューしたら絶対人気出るのに」

学院生「私はみなさんを支えることが好きですので」

学院生「私までアイドルになったらサポートする余裕がなくなってしまいますし」

かさね「サポートなら私も手伝うよ!」

学院生「ダメです! かさねさんは人気なんですから負担をかけるわけには……」

かさね「それじゃあ今日だけアイドル! とびっきり可愛い格好しておでかけしよっか!」

学院生「おでかけするだけなら、まあ……」

かさね「よし、じゃあ私がとびっきりのコーディネイトしてあげるね」

かさね「学院生ちゃんは足が綺麗だから足をいっぱい見せたいよね」

かさね「それにサイドテールは好評だったから……」ウーン

学院生(私のために服を選んでくれてるかさねさんかわいいですね)

かさね「よし、これ! 絶対かわいいからこれ着てお出かけしよう!」

かさね「デートだよ、デート!」

学院生「え? で、デートですか?」

かさね「2人でおでかけするんだからデートだよ」

かさね「さ、早く着てデート行こう!」

学院生「かさねさんとデート……えへへ」

学院生「す、すぐ着替えますね!」アセアセ

学院生「って、これ露出多くないですか……?」

かさね「学院生ちゃん肌綺麗だからね」ニコニコ

学院生「こ、これを着るんですか?」カアアアアアアア

かさね「私の選んだ服じゃ、嫌……?」

学院生「そんなことは絶対ありません!」

学院生「き、着ました」カアアアアアアアア

かさね「おー、肌見せてるね、学院生ちゃんえっろーい」ペタペタ

学院生「かさねさんが着せたんでしょう!」

かさね「うーん、でも何か足りないなー」

学院生「布じゃないですかね」

かさね「そうだ、呼び方! さん付けなんて仲良しじゃないみたいだよ!」

学院生「ことりちゃんと同じようなこと言うんですね……」

かさね「でもただのちゃん付けも面白くないから、かさ姉でどうかな?」ニコニコ

学院生「かさ姉ですか……? なんだか呼び捨てしてるみたいで……」

かさね「決まり、かさ姉って呼ばないと今後一切返事しないよ!」

学院生「わ、わかりました、か、かさ姉……」カアアアアアアア

かさね「えへへ、じゃあより一層仲良くなったところで外にいこっか!」ギュッ

学院生「わわっ、手つなぐんですか!?」

かさね「仲良しだもん、手をつなぐのは当たり前でしょ?」カラメッ

学院生「指もからめるんですか!?」

かさね「仲良しだったらよくやることだよ?」

学院生「そ、そうなんでしょうか……」

かさね「それとも、学院生ちゃんは私と恋人つなぎするの嫌?」ウルウル

学院生「こ、恋人……!」カアアアアアアア

学院生「嫌ではありません、けど……」

かさね「よし、じゃあこのまましゅっぱーつ!」

今日はここまで
2周目のかさねが来た時は可愛さに感動したよね
総選挙は千鶴子、かさね、ココに入れました

いらんかもしれないけど参考画像
坂巻千鶴子(2年)
http://i.imgur.com/zRigOKA.jpg

福原命(1年)
http://i.imgur.com/m9ZGrrm.jpg

白瀬小雪(1年)
http://i.imgur.com/jK8ujZ7.jpg

相川涼(3年)
http://i.imgur.com/3MOhvmz.jpg

田中さち子(1年)
http://i.imgur.com/MJg8m73.jpg

佐伯麗音(2年)
http://i.imgur.com/XZNXCXs.jpg

宮下ココ(1年)
http://i.imgur.com/OC8zOzF.jpg

御堂優理(1年)
http://i.imgur.com/w7qGotU.jpg

ラクシャータ(2年)
http://i.imgur.com/zZZcgg2.jpg

レベッカ(2年)
http://i.imgur.com/O09PbiP.jpg

支倉かさね(2年)
http://i.imgur.com/JnKLj56.jpg

桜坂しずく(1年)
http://i.imgur.com/7w5gYDV.jpg

ジェニファー(2年)
http://i.imgur.com/0c9q71l.jpg

クリスティーナ(3年)
http://i.imgur.com/RCU6ETS.jpg

理華忘れてた
神谷理華(2年)
http://i.imgur.com/6rd7xJt.jpg

かさね「どこいこっか、学院生ちゃん」

学院生「私はふらふらとする予定でしたしどこでもいいですけど」

かさね「それじゃあ私が行きたいところに行ってもいい?」

学院生「はい、いいですよ」

かさね「えへへ、きっと学院生ちゃんも楽しめるところだよ」

学院生「私も楽しめる……どこでしょうか……」

かさね「行ってからのお楽しみ♪ いこいこっ!」グイッ

学院生「待ってください、かさ姉!」

かさね「わふっ!」

学院生「ほら、あんまり走ると危ないですよ!」

かさね「あ、わわ。ごめんなさい!」

千鶴子「あら? 学院生さんとかさねさん?」

学院生「千鶴子さん!」

かさね「千鶴子ちゃんかー、よかった。千鶴子ちゃんのおっぱいがクッションになってくれて」エヘヘ

学院生(千鶴子さんのおっぱいクッション……!)ゴクリ

千鶴子「学院生さん、今日は結構大胆な服ですのね」ジーッ

学院生「あ、こ、これは……!」

学院生「というか千鶴子さんも大概じゃないですか!」

千鶴子「愛のためですわ」キリッ

学院生「愛って何でしょうか……」

かさね「躊躇わないこと、かな?」アハハ

千鶴子「むむ、仲がよろしいんですのね。手を繋いで……」チラッ

学院生「あ、ああ、え、ええ、えと……!」アワアワ

かさね「学院生ちゃんと私、愛し合ってるんだよね?」ニコニコ

学院生「適当なこと言わないでください!」

千鶴子「愛ですのね! 学院生さんもついに愛に目覚めましたのね!」

千鶴子「世界は愛によって成り立っているんですから、性別がどうあれ愛がここにあるのに変わりはありませんわ!」

学院生「別にかさ姉と私は付き合ってません!」

かさね「学院生ちゃんは私のこと嫌い?」ウルウル

学院生「き、嫌いじゃありませんけど……!」

千鶴子「学院生さん!」ズイッ

学院生「な、なんですか……?」ドキッ

千鶴子「そういえば、かさねさんのこと、かさ姉って呼んでますのね」

学院生「かさ姉がそう呼ばないと返事しないって……」

千鶴子「愛、ですわね!」パアアアアアアアア

かさね「うん、愛だよ!」

学院生「これも愛なんですか……」ウーン

千鶴子「愛を伝える使命を持ったわたくしがかさねさんに後れを取るわけにもいきません……」

千鶴子「学院生さん、いえ学院生。わたくしを千鶴子お姉さまと呼んでください」

学院生「お、おね、お姉さま!?」カアアアアアアアア

千鶴子「ほら、呼んでみてくださいまし」ズイッ

学院生「ち、ちづ、千鶴子お姉さま……!」

学院生「やっぱりこれ恥ずかしいです!」カアアアアアアアア

千鶴子「うふ、うふふ」ニコニコ

千鶴子「学院生、タイがまがっていましてよ?」

学院生「いや、この服タイなんてありませんけど」

千鶴子「一緒にエトワールを目指しましょうね、学院生」

千鶴子「それではごきげんよう」ニコニコ

学院生「かさ姉」

かさね「何? 学院生ちゃん」

学院生「エトワールってなんですか?」

かさね「知らないなー。千鶴子ちゃんってやっぱり面白いね」アハハ

かさね「じゃあ、今度こそ……」

ジェニファー「あ! 学院生ちゃん! かさねちゃん!」ブンブン

学院生「ジェニファーさんですね」

かさね「……学院生ちゃんは人を引きつける才能があるの?」

学院生「別にないと思いますけど……」

ジェニファー「2人でおでかけ? 私も一緒にいい?」ニコニコ

学院生「私はいいですけど……」

かさね「ダメ!」

ジェニファー「なんで? みんな一緒の方が楽しいわよ?」

かさね「学院生ちゃんは今日は私のものなんだから!」

学院生「か、かさ姉の……!」カアアアアアアアア

ジェニファー「かさねちゃん散々学院生ちゃんを着せ替えして遊んだんでしょ?」

学院生「な、なんでそれを知ってるんですか?」

ジェニファー「かさねちゃんが呟いてたからよ。可愛い学院生ちゃんが見れて私としては幸せだったけど」

ジェニファー「もちろん全部画像は保存させてもらったわ」ニコッ

学院生「消してください!」

かさね「着せ替えじゃなくてコスプレね。ジェニファーちゃん、今日は私に学院生ちゃんを譲って帰る気は?」

ジェニファー「ないけど?」

かさね「私もないんだ。仕方ない、ジェニファーちゃんも一緒に行こうか」

ジェニファー「最初からそうしておけばいいのに」アハハ

学院生「ジェニファーさんも一緒にいくんですね」

ジェニファー「かさねちゃんとだけ手を繋いでるのはずるいわよね」ギュッ

学院生「わわっ!」ビクッ

ジェニファー「私とも手を繋いでもらわないと」ニコニコ

学院生「み、右にかさ姉で左にジェニファーさん……」ドキドキ

学院生「これが両手に花ってやつですね……」カアアアアアアアア

ジェニファー「ジェニーよ」

学院生「はい?」キョトン

ジェニファー「かさねちゃんはかさ姉なのに私はジェニファーさんっていうのが気に入らないわ」

ジェニファー「だから、ジェニー」

学院生「じぇ、ジェニー……さん」ドキドキ

ジェニファー「うーん、さんはいらないけど。まあいっか」

ジェニファー「それで、かさねちゃんはさっきから無言でスマホをいじって何してるの?」

かさね「こうなったら何人いても同じかなって、他の人を呼んだんだけど」

学院生「他の人って誰ですか?」

かさね「私とジェニファーちゃんと来たら、まぁしずくちゃんだよね」

学院生「トップ3ですね!」

ジェニファー「私のなかでの1位は学院生ちゃんだけどね」ニコニコ

学院生「じぇ、ジェニーさんからかわないでください!」カアアアアアアアアア

かさね「私の中でも1位は学院生ちゃんだよ」ニコッ

学院生「う、うぅ……」カアアアアアアアアアア

かさね「あと瑞希ちゃんも呼んだんだけどバスケ部の方があるんだって」

ジェニファー「バスケ! 久しぶりにやりたいわ!」

かさね「じゃあジェニファーちゃんはバスケしてくれば?」

ジェニファー「うーん、学院生ちゃんは?」

学院生「私はあんまりバスケは……」アハハ

ジェニファー「あんまり好きじゃないの?」

学院生「見るのは好きなんですけどやるのは……」

ジェニファー「そっか、じゃあ私も行かないわ」

ジェニファー「学院生ちゃんは何が好きなの?」

学院生「バスケに限らず運動は苦手で、見るのは大体好きなんですけど」

学院生(可愛い女の子の汗ほど美しいものはありませんからね)

ジェニファー「学院生ちゃんは見る専門なのね」

かさね「お、しずくちゃんは来るって。現地で待ち合わせしてるから現地に行こうか」

学院生「そういえば結局どこに行くんですか?」

かさね「うーん、着くまで秘密にしようと思ったけどジェニファーちゃんもいるし教えちゃおうかな」

かさね「コスプレ撮影スタジオだよ」

ジェニファー「コスプレ撮影スタジオ?」

かさね「行きつけで結構安く借りられる撮影スタジオがあるんだよね」ニコニコ

かさね「衣装はことりちゃんが持ってきてくれるから安心してね」

学院生「ことりちゃんも来るんですか!?」

かさね「ことりちゃんも学院生ちゃんに着せたい服いっぱいあったんだって」

かさね「さっきことりちゃんからリプがきてて、ことりちゃんの服も学院生ちゃんに着せようって話になったんだ」

かさね「出来ればことりちゃんが作った衣装を着た学院生ちゃん独り占めしたかったんだけど……」

学院生「そういうこと勝手にきめないでください!」

ジェニファー「しずくちゃんも来るんでしょ? しずくちゃんはそういうの好きなの?」

かさね「しずくちゃんって演劇部でしょ? 演技の練習になりそうってノリノリだったよ」

学院生「演技の練習……なるほど」

ジェニファー「私もしてみたいわ、コスプレ」

かさね「ジェニファーちゃんも興味が?」パアアアアアアアアア

ジェニファー「さっきの学院生ちゃんの写真見た限りだと興味があるわね」

ジェニファー「あの学院生ちゃんとってもかわいかったもの!」

かさね「ジェニファーちゃんもきっと似合うよ!」

かさね「あぁ、さっきまで学院生ちゃん独り占めできないの寂しかったけど楽しみが増えてきちゃった」ニコニコ

学院生「かさ姉はなんでそんなにコスプレが好きなんですか?」

かさね「うーん、可愛い衣装が着れるし、衣装を着るだけで違う自分になれる気がするから」

学院生「違う自分、ですか?」

かさね「アイドルの衣装を着ればアイドル、制服を着れば学生になれるように他の服を着れば他の自分が出てくるの」

かさね「巫女の自分、メイドの自分、チャイナな自分」

かさね「なんだかそれが楽しくて。コスプレにハマっちゃったんだよね」アハハ

ジェニファー「学院生ちゃんは実際にコスプレしてみてどうだったの?」

学院生「確かに、かさ姉の言う通り違う自分になれたような気はしますかね」

学院生「着たことはないし今後着ることもなさそうな服を着るのは楽しかったです」

かさね「お、またコスプレの虜が1人増えたかな?」ニヤニヤ

学院生「でも、きっとそれってかさ姉の衣装の出来がよかったからですよ」

ジェニファー「確かに、かさねちゃんの衣装もことりちゃんの衣装もいつも出来がいいと思ってたわ」

ジェニファー「かさねちゃんのこと専属の衣装係かなって思ってたこともあるもの」

かさね「あ、あはは。そこまで褒められると照れちゃうかな」テレテレ

かさね「お、見えてきた。あそこだよ」

学院生「結構大きなところですね」

ジェニファー「しずくちゃんは……もう来てるわね」

しずく「おはようございます! 今日はお招きいただき……」

ジェニファー「堅苦しいな、しずくちゃん」ポンポン

かさね「そうだよ、一緒に沖縄に行った仲でしょ?」

しずく「で、でもジェニファーさんもかさねさんも先輩ですし」

ジェニファー「先輩禁止。エリーちゃんがそう言ってたわよ?」

しずく「わ、わかりました。先輩禁止、ですね。頑張ってみます」

かさね「頑張ることではないけどね」アハハ

ことり「よいしょ、よいしょ」トコトコ

学院生「わわっ、ことりちゃんすごい荷物ですね。大丈夫ですか?」サッ

ことり「ありがとう、学院生ちゃん」フゥ

しずく「もしかしてそれ全部衣装ですか?」

ことり「うん。学院生ちゃんに着せたいのいっぱいあったから」

ことり「それにしずくちゃんとジェニファーちゃんも来るって聞いて2人のも用意してきたんだ」

かさね「ことりちゃんそんなに衣装作ってるなんてやっぱりすごいなー」

ことり「ことり、服作るの好きだから」ニコニコ

学院生「私に着せたいってどういうのなんですか?」

ことり「それはー、とびっきり可愛いのとかー。でも学院生ちゃんってかっこいいのも似合うと思うから男装とかもしてほしいし……」

学院生「……男装似合うと思います?」

ジェニファー「うーん、見てみなきゃなんとも」

かさね「ことりちゃん、流石の目の付け所だね!」

しずく「男装、私もしてみたいですね」

ことり「うふふ、ちゃんとしずくちゃんの分もあるよ」

しずく「ありがとうございます、ことりさん!」

かさね「じゃあみんなそろったし早速入ろうか」

ジェニファー「こういうところ入ったことないから中がどうなってるのか気になるわ」

学院生「私も撮影スタジオってはじめてで、なんだか緊張しますね」

かさね「ふふ、きっと中見たら驚くよ」

しずく「そんなにすごいんですか?」

ことり「入ってからのお楽しみ、かな?」ニコニコ

今日はここまで
参考画像ありがとう!
千鶴子は2周目覚醒前が色々妄想できてかわいい

学院生「わぁ、すごいですね……」ポケー

ジェニファー「かさねちゃん、あれ何あれ!」

しずく「少し歩くと全然違う雰囲気になってて不思議な所ですね……」

かさね「よし、じゃあまずはここでいいよね?」

ことり「ここなら、これだね!」ササッ

ジェニファー「咲良ちゃんみたいな服ね」

学院生「ゴスロリっていうやつですか?」

ことり「うん。みんなの分あるから安心してね」

しずく「わ、私もそれを着るんですか?」

かさね「もちろん、しずくちゃんもジェニファーちゃんもだよ」

学院生「どこで着替えればいいんですか?」

ことり「あっちに更衣室があるとおもうかr」

かさね「ここでだよ?」

しずく「こ、ここでですか?」

ジェニファー「女の子しかいないから別に構わないけど恥ずかしいわね……」

学院生「更衣室あるんですよね!?」

ことり「あ、そういえばなかったかもー」メソラシ

学院生「いやいや、思いっきりあそこに見えますけど」

かさね「あれは更衣室風の撮影場所だよ」

ジェニファー「そんなのもあるのね」フム

しずく「本当に不思議な所です」フム

学院生「いやいや、2人とも騙されないで下さいよ!」

ことり「ほら、時間押してるよ。着替えて着替えて」

学院生「時間押してるって、この後別に何もないですよね?」

ジェニファー「はっ、早く着替えないといけないわね」イソイソ

しずく「ほら、学院生さんも。時間が押してるんですよ?」シュルッ

学院生「皆さんはいったい何の時間に追われてるんですか!?」

かさね「ほら、早く早く」

学院生「……もういいです」スルッ

学院生(ジェニーさんとしずくちゃんの下着が見れるのは眼福ですし)ニヤニヤ

ジェニファー「この服、かっこよさと可愛さが共存してて素晴らしいわね」ヒラヒラ

かさね「似合ってるよ、ジェニファーちゃん!」

しずく「少し……恥ずかしい……」

しずく「ドールとかの小道具……ある?」

ことり「うん、あるよ。はいっ」スッ

しずく「ありがとう……」

かさね「しずくちゃんは咲良ちゃんに成りきってるね」

しずく「演技の練習……だから」

ジェニファー「本物の咲良ちゃんみたいね!」

かさね「それで、学院生ちゃんは?」

ジェニファー「さっきまでそこで着替えてたと思うけど」

しずく「……あそこ」ビッ

学院生「み、見ないでください!」カアアアアアアアア

かさね「何で隠れてるの? 隠れてないで出てきなさーい」オーイ

学院生「だ、だって急に恥ずかしくなってきて……」

ことり「えいっ」トンッ

学院生「わわっ! ことりちゃん押さないでください!」ヨロヨロ

ジェニファー「おおっ! 似合ってるよ、学院生ちゃん!」

かさね「か、かわいい……!」

ことり「やっぱり思った通り! 学院生ちゃんにすっごく似合ってるよ!」

しずく「学院生……かわいい」

ジェニファー「うーん、でも何か違うわね……」マジマジ

学院生「な、なんですか……?」オロオロ

ジェニファー「ちょっといい?」サッ

学院生「わっ、急に髪の毛触らないでください!」

ジェニファー「ちょっと我慢してね」ユイユイ

ジェニファー「でーきたっ!」

かさね「あぁ、なるほど!」

ことり「かわいいっ!」パアアアアアアアア

学院生「これって、ツインテールですか?」

かさね「うーん、似てるけどこれはツーサイドアップだね」

ジェニファー「やっぱり。これが似合うと思ったわ」ウンウン

かさね「よしっ、ちょっと待っててね」イソイソ

しずく「……カメラ?」

かさね「うん、やっぱり可愛い姿は写真に収めないとね」

ことり「かさねちゃん本格的だね」

かさね「学院生ちゃんやジェニファーちゃん、それにしずくちゃんのコスプレを写真に収めるのに生半可な気持ちで挑んだら失礼だからね」

学院生「ジェニーさんとしずくちゃんは人気ですからね」

ことり「学院生ちゃんもだよ? ほらっ」

学院生「な、なんですかこれ……?」

ことり「学院生ちゃんの応援スレッドだよ」ニコッ

学院生「やめてください!」カアアアアアアアアアア

――――
――


かさね「ふう、色々お宝写真が撮れたよ」

かさね「家に帰ったら写真整理しないと」ウンウン

しずく「色々といい演技の練習になりました」

ジェニファー「しずくちゃん、迫真の演技だったわね。特にタキシード!」

ことり「うんうん、かっこよかったよしずくちゃん」

しずく「そ、そうですか?」テレテレ

ジェニファー「あとあそこで小さくなってる子も最後の方ノリノリでかわいかったわね」

かさね「やっぱり学院生ちゃんにはコスプレの才能があると思ってたんだ」

学院生「い、今思い返すと恥ずかしいです……」カアアアアアアアア

ことり「さて、次がラストだよ」

学院生「まだあるんですか!?」

かさね「もしかして2人で協力して作ったあれ?」

ことり「うん! 絶対に学院生ちゃんに着せたいよねって言ってた」

しずく「なんでしょうかね」ワクワク

ジェニファー「2人で協力したって言うことは相当な力作よね」ワクワク

学院生「嫌な予感しかしないです……」

ことり「それじゃあせーのでだそっか」

かさね「うん、せーのっ……」

ことかさ「「じゃーん!」」

しずく「真っ白でふりふりのドレス……」

ジェニファー「それって……」

学院生「う、ウェディングドレスですか!?」

ことり「せいかーい。ことりとかさねちゃん特製、学院生ちゃん専用ウェディングドレスだよ」ニコニコ

ジェニファー「女の子の憧れね!」

かさね「こっちは学院生ちゃん専用だけど、なんとこっちにフリーサイズのウェディングドレスもあるよ」

ことり「1着だけだから学院生ちゃんとおそろいで着れるのは1人だけになるけどね」ニコニコ

しずく「学院生さんとおそろい……」

ジェニファー「結婚式みたいなものね」

学院生「け、結婚式ですか……?」アセアセ

かさね「さ、学院生ちゃん選んで。この中では誰と結婚したい?」

学院生「そ、そんな結婚だなんて!」アセアセ

学院生(みんなかわいいのに選べるわけないですよ……)

かさね「ちなみに牧師さんも呼んであるよ」

学院生「ぼ、牧師さんですか!?」

クリスティーナ「こんにちは、かさねさんに呼ばれてきました」

学院生「クリスさんじゃないですか!」

ジェニファー「牧師さんっぽいといえば牧師さんっぽいわね」

ことり「ちなみにクリスティーナちゃんも選択肢に入れていいからね」ニコッ

学院生「で、ですから選べませんって!」

しずく「あ、あの学院生さん」

学院生「しずくさん、なんですか?」

しずく「私、ウェディングドレス着てみたいです!」

かさね「!?」

かさね「ちなみに牧師さんも呼んであるよ」

学院生「ぼ、牧師さんですか……?」

クリスティーナ「こんにちは、かさねさんに呼ばれてきました」

学院生「って、クリスさんじゃないですか!」

ジェニファー「牧師さんっぽいといえば牧師さんっぽいわね」

ことり「ちなみにクリスティーナちゃんも選択肢に入れていいからね」ニコッ

学院生「で、ですから選べませんって!」アセアセ

しずく「あ、あの学院生さん」

学院生「しずくさん、なんですか?」

しずく「私、ウェディングドレス着てみたいです!」

かさね「!?」

学院生「え? そ、それはどういう……」

しずく「私、まだ新婦の役をやったことがなくて、だからやってみたいなと」

学院生「あぁ、なるほど。それならしずくさんが」

ジェニファー「私も着てみたい!」

学院生「ジェニーさんも!?」

ジェニファー「ウェディングドレスを着る機会なんてそうそうないし着てみたいなー」

学院生「こ、困りましたね……」

かさね「あ、あの」

学院生「どうしました? かさ姉」

かさね「わ、私m」

クリスティーナ「私も着たいです」

かさね「……っ!」

学院生「クリスさんまで、どうしてですか?」

ことり「ウェディングドレスって本来はキリスト教の婚姻の儀礼用の衣装だからじゃないかな?」

クリスティーナ「その通りです、ことりさん」

クリスティーナ「それにウェディングドレスは女の子の憧れですからね」ニコッ

ことり「ことりもウェディングドレスは憧れちゃうなー」

ことり「前に凛ちゃんが着てたウェディングドレス風の衣装もすっごく可愛かったし」ニコニコ

学院生「Love wing bellの凛ちゃんは普段とのギャップもあって最高でしたね!」

学院生「でもかよちんのタキシード姿も可愛いかよちんとのギャップがあって……!」

クリスティーナ「……」ヒキッ

学院生「って、あれ……?」

かさね「学院生ちゃん、落ち着こうね」アハハ

かさね「女の子の憧れって言うのは同感」

かさね「私も着てみたいもの、ウェディングドレス」

学院生「み、みんな着たいんですか……?」

ジェニファー「逆に学院生は着たくないの?」

学院生「まあそれは私も着てみたいですけど……」

ことり「じゃあ決まりだよね、はいどうぞ」ニコッ

ジェニファー「学院生がそれを着るのはいいけど相手は誰にするの?」

しずく「確かにそれが決まってないとダメですよね」

ことり「みんなが着ればいいんじゃない?」

かさね「みんなが……?」

ことり「みんなが着れる衣装は1着しかないけど、交代で着ればみんな着れるよね?」

かさね「それってみんなが学院生ちゃんのお嫁さんっていうことに……」

ジェニファー「いいじゃない、みんながみんな学院生のお嫁さん」

学院生「いやいや、ダメですよ!」

学院生「みなさん可愛いんですから私のお嫁さんだなんてもったいなすぎます!」

かさね「もったいなくはないと思うけど……」

ことり「別に本当に結婚するわけじゃないし、ね?」ニコッ

学院生「……そこまでいうならいいですよ」

学院生「そのかわり! 写真を撮ったら絶対に私にも写真くださいね」

かさね「あぁそれなら私に考えがあるんだ」

かさね「学院生ちゃんの公式ファンサイトを立ち上げて写真あげておくから保存してね」

学院生「……私の公式ファンサイト?」

かさね「今の学院生ちゃんの人気なら需要あると思うし」

ことり「学院生ちゃんのコスプレ、大反響だもんね」

学院生「私に何の需要があるんでしょうか……」

――――

学院生「教会のセットのところで待っててほしいって言われましたが、なんだか緊張しますね」

学院生「で、でも! みなさんのウェディングドレス姿を見れるのは役得っていうやつですね!」

学院生「みんなきっと似合うんだろうなー」エヘヘ

学院生「って、まずいまずい。こんな顔見られたら築き上げてきた私の信頼がガタ落ちですよね」パンパンッ

かさね「学院生ちゃーん!」

学院生「か、かさ姉!」

学院生(流石かさ姉、ウェディングドレス姿もばっちりですね)

かさね「どう? 似合ってる?」

学院生「はい、似合ってますよ」

かさね「そうじゃないよね」

かさね「……学院生ちゃんってさ、私たちに本音見せてくれないよね?」

学院生「え?」

かさね「分かってるよ、色々繕ってるの」

かさね「私たちは学院生ちゃんに助けてもらってるし感謝してる」

かさね「信頼もしてるよ、でも学院生ちゃんは本音を隠してる」

かさね「なんだか私たちが信頼されてないみたいで寂しいな」

学院生「そ、そんなことないです!」

かさね「分かってるよ。本音を隠さないといけない理由があるっていうのも」

かさね「でも、学院生ちゃんも仲間なんだから、弱い部分を見せて、甘えてくれてもいいんだよ?」

学院生「あ、あの……」

かさね「ふふ、ごめんね。急に真剣な話しちゃって」

学院生「いえ、色々と隠してたのは本当ですので……」

かさね「何を隠そうとしてるのかは聞かないけど、できるんだったらいつか教えてほしいな」ニコッ

学院生「はい、いつか。いつか明かせる日がきてほしいです」

学院生(私が本当はみなさんをそういう目で見てるだなんて、知られたら信頼も何もあったものじゃないと思いますが)

かさね「それじゃ、はじめよっか」

学院生「え? は、始めるって何をですか?」

かさね「クリスティーナちゃん、よろしく!」

クリスティーナ「はいっ!」

学院生(クリスさんの牧師衣装もいいですね)ニヤニヤ

クリスティーナ「え、えっと」

クリスティーナ「汝、学院生は、この女、かさねを妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

学院生「ほ、本格的なんですね」ポケーッ

かさね「いいから返事」

学院生「あ、はいっ!」

クリスティーナ「ふふっ」クスクス

学院生「クリスさんに笑われちゃいました!」

かさね「ぽけーっとしてるからだよ」

クリスティーナ「かわいらしかったですけどね」

学院生「うぅ……」グスン

クリスティーナ「汝、かさねは、この男、じゃなくて女、学院生を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

かさね「誓います!」

クリスティーナ「では、誓いのキスを」

かさね「はい」

学院生「ちょ、ちょっと待ってくださいね!」

かさね「もう、真面目にやってよ」

学院生「いえ、あの。するんですか?」

かさね「キス?」

学院生「はい」

かさね「しないの?」

学院生「初めてですよ?」

かさね「安心して、私も初めてだから」

クリスティーナ「結婚式に誓いのキスはつきものじゃないですか」

学院生「で、でもダメですよ、そんなの!」

かさね「学院生ちゃんったら純情だなー」

かさね「じゃあ仕方ない。ほっぺにキスにしようか」

学院生「ほ、ほっぺに……。まあそれだったら」

かさね「ちゃんと撮ってね、ことりちゃん」

ことり「ばっちりだよ!」ニコッ

学院生「その瞬間撮るんですか!?」

かさね「そこがベストショットでしょ?」

学院生「写真に残るのは恥ずかしくないですか?」

かさね「いい思い出になるよ」

学院生「いい思い出にはなると思いますけど」

かさね「んー、もうっ!」チュッ

学院生「っ!」カアアアアアアアアア

かさね「学院生ちゃん、すごく似合っててかわいいよ」ニコッ

学院生「あ、あわ、あわわ……」

学院生「か、かさ姉が私のほっぺにき、キスを……!」カアアアアアアアア

かさね「ほら、学院生ちゃんも。早く」

学院生「いいんですか?」

かさね「私もしたんだからいいに決まってるでしょ?」

学院生「そ、それじゃあ失礼して……」スッ

学院生「……んっ」チュッ

かさね「んっ……。学院生ちゃんの唇柔らかいね」

かさね「なんだかこっちでしたくなってきちゃったかも」

学院生「く、唇ですか!? ダメですよ、そんなの!」アセアセ

かさね「学院生ちゃんのほっぺもぷにぷにでかわいかったし今日はそれで我慢しようかな」

学院生「かさ姉はアイドルなんだからそんなに簡単にキスなんてしちゃダメですよ?」

かさね「ふふっ、隙ありっ」チュッ

学院生「……っ!」カアアアアアアアア

かさね「やっぱり学院生ちゃんのほっぺおいしい」ニコッ

学院生「ふ、不意打ちとは卑怯です!」

かさね「学院生ちゃんが油断してるのが悪いんだよ」

かさね「それじゃ、次の人にバトンタッチしてくるからちょっと待っててね」タタッ

学院生「あ、かさ姉!」

学院生「行っちゃいました……」

クリスティーナ「学院生さん」

学院生「わわ、クリスさん!?」

クリスティーナ「目の前でいちゃいちゃされるのってつらいですね」

学院生「ご、ごめんなさい……」

クリスティーナ「学院生さんが悪いわけじゃありませんよ」

クリスティーナ「ところで、私の番はいつ来るんでしょうか」

学院生「……最後、ですかね?」

クリスティーナ「かさねさんとのやり取りを見てたらお2人とも幸せそうで羨ましくなっちゃいました」ニコッ

クリスティーナ「私も幸せにしてくれますか?」

学院生「え?」ドキッ

学院生「べ、別にこれって本当の結婚じゃなくて、その……。うーん……」

クリスティーナ「なんて、冗談ですよ。ふふ、学院生さんって真面目ですね」

学院生「なんだ、冗談ですか。焦りましたよ」アハハ

クリスティーナ「でも、もし、もしですよ」

クリスティーナ「私が女の子が好きだって言ったら、どう思います?」

学院生「私は気にしませんよ」

学院生(私もそっちの気がありますし)

クリスティーナ「気持ち悪いとか、ないですか?」

学院生「ないです。愛って人それぞれで、どんな愛の形があってもそれは素敵なものだと思うんです」

学院生「世界は愛で成り立ってるんですから」ニコッ

クリスティーナ「……」ポカーン

クリスティーナ「まるで千鶴子さんみたいなことを言うんですね」フフ

学院生「え? あ、確かに千鶴子お姉さまっぽいですね」アハハ

クリスティーナ「千鶴子さんと仲がいいんですね」

学院生「そうですか? 私はみんながみんな大好きですけど」

クリスティーナ「私もですか?」

学院生「はい、クリスさんも大好きです」

クリスティーナ「学院生さんって浮気者なんですね……」

学院生「そうじゃありません!」

クリスティーナ「私も大好きですよ」

学院生「へ?」

クリスティーナ「学院生さんのこと、大好きですよ」ニコッ

学院生「えっと、それって……」

クリスティーナ「あ、次はジェニファーさんみたいですね」

ジェニファー「学院生!」ギュッ

学院生「わ、わわっ! ジェニーさん!?」カアアアアアアアア

ジェニファー「私たち結婚するのよ? この程度で恥ずかしがってどうするのよ」

学院生「結婚はしません!」

ジェニファー「学院生は私と結婚するの嫌なの……?」ウルウル

学院生「っ! い、嫌ではありませんけど……」オロオロ

ジェニファー「それじゃあ結婚よね」

学院生「ですから本当の結婚じゃありませんってば!」

ジェニファー「私は学院生とだったら結婚してもいいけどなー」

学院生「え? そ、それってどういう……」

クリスティーナ「続けますよ?」

ジェニファー「うん、どうぞ続けて」

クリスティーナ「汝、ジェニファーは、この女、学院生を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

ジェニファー「ええ、誓うわ」

クリスティーナ「では、誓いのキスを」

ジェニファー「していいの?」パアアアアアアアアアア

学院生「ほっぺです、ほっぺ!」

ジェニファー「ことりちゃん?」

ことり「ことり的には唇にしちゃって! って感じだけど……」アハハ

学院生「ダメです! 私なんかとジェニーさんがちゅ、ちゅうだなんて!」アワアワ

ことり「っていうことみたいだから」

ジェニファー「うーん、私はいいんだけどなー……」

ジェニファー「っていうか女の子同士だったらノーカンじゃないの?」

学院生「そういう問題じゃないんです!」

ジェニファー「もしかして、学院生私のこと意識しちゃってる?」ニヤニヤ

学院生「あ、えっと……。そ、そんなわけないじゃないですか!」

学院生(こんなに可愛らしい人を意識するなって言う方が難しいですよ)

ジェニファー「そっか、意識してくれてないんだ」シュン

学院生「じぇ、ジェニーさん……?」

ジェニファー「ふふ、えいっ」チュッ

学院生「え? わわっ!」カアアアアアアアアアアア

ジェニファー「これで少しは意識したかしら?」

学院生「じぇ、ジェニーさんの唇が、ほっぺに」アワアワ

ジェニファー「学院生、肌すべすべね、羨ましいわ」

ジェニファー「学院生もアイドルになれば絶対人気出るのに、もったいn」チュッ

ジェニファー「……え?」カアアアアアアアアアアア

学院生「し、仕返しです」カアアアアアア

学院生「顔色一つ変えずにほっぺにちゅうだなんてジェニーさんこそ私を意識してなかったんじゃないですか?」

ジェニファー「……っ!」ボンッ

ジェニファー「が、学院生のバカー!」カアアアアアアアアア

ことり「学院生ちゃん!」グッ

学院生「ことりちゃんは何なんですか……」

クリスティーナ「……学院生さんって小悪魔系ですか?」

学院生「私は普通だと思いますけど」

クリスティーナ「ことりさんはあそこにいますし、次はしずくさんでしょうか」

学院生「しずくさんのことだから演技してきそうですね」

クリスティーナ「しずくさんに演技とはいえせめられたら学院生さんも落ちちゃうんじゃないですか?」

学院生「……どうでしょうね」

学院生(私はもうすでにみなさんの魅力にやられちゃってますけど)

クリスティーナ「そういえば、学院生さんはなんで私たちのサポートをしてくれてるんですか?」

学院生「みなさんが大好きだからですよ?」

クリスティーナ「初めて会ったときから大好きって言うことはないと思いますけど」

学院生「最初は穂乃果さん達に手伝ってほしいって言われて始めたんですけど」

学院生「みなさんに会って、すぐに可能性を感じて、みなさんの力になりたいってそう思いました」

学院生「それで、みなさんのサポートをしているうちにみなさんのことが大好きになったんです」ニコッ

クリスティーナ「そんな学院生さんだから、みんなも学院生さんのこと大好きなんですね」

学院生「みなさんが私のことをどう思ってるのかは知りませんけど少しでも好意的に思ってもらえてるのなら嬉しいです」

クリスティーナ「学院生さんは素敵な方ですね」ニコッ

学院生「クリスさんにそう言ってもらえると嬉しいです」

しずく「学院生さん」

クリスティーナ「あ、しずくさんが来たみたいですね」

しずく「似合ってますよ、学院生さん」

学院生「しずくさんこそ、とってもお似合いです」

しずく「ありがとうございます」ニコッ

しずく「……。学院生さん、私こんなに幸せでいいんでしょうか?」

しずく「学院生さんと、大好きな学院生さんと結婚できるなんて。幸せすぎて怖いくらいです」

学院生(しずくさん、流石の演技力ですね)

学院生「私も幸せですよ」

しずく「学院生さんと会って、セピア色だった毎日に色を与えてくれました」

しずく「私の演技をほめてくれて、自信をくれました」

しずく「そんなあなたと結婚できるなんて、夢みたいです」

学院生「私こそ、しずくさんの堂々とした演技に、大和撫子のような佇まいに惹かれたところがありますから」

学院生「しずくさんと結婚できるのは夢みたいです」

しずく「学院生さん、愛しています」ギュッ

学院生「し、しずくさん……!」カアアアアアアアア

学院生(え、演技とはいえしずくさんにこう抱き締められるとドキドキしますね……)

学院生(って、あれ? しずくさんの鼓動も心なしか早いような……)

しずく「クリスティーナさん、お願いします」スッ

学院生「あっ……」

クリスティーナ「はい。では」コホン

クリスティーナ「汝、学院生は、この女、しずくを妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

学院生「ち、誓います」

クリスティーナ「汝、しずくは、この女、学院生を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

しずく「誓います!」

クリスティーナ「では、誓いのくちづけを」

しずく「学院生さん」スッ

学院生「わ、わわっ」

学院生(し、しずくさんの手が背中に……!)ドキドキ

しずく「私に身を任せてください」クイッ

学院生「っ!」ビクッ

学院生(あ、あごを手で……?)

しずく「学院生さん、愛してますよ」ボソッ

学院生「わ、わわっ、き、キスはダメですよ!?」アワアワ

しずく「ダメじゃありません」ズイッ

学院生「し、しずくさん……!」ギュッ

しずく「学院生さん」チュッ

学院生「あ、あれ……? ほっぺですか?」

しずく「ふ、ふふ。学院生さん、表情がころころ変わってかわいかったですよ」ニコッ

学院生「からかってたんですか!?」

しずく「からかうつもりはなかったんですけど、演技の練習ですよ」

学院生「ほ、本当にキスされちゃうかと思いました……」ドキドキ

しずく「いやですか?」

学院生「え?」

しずく「私のキスは嫌ですか?」

学院生「いやではありませんけど、しずくさんの方が……」

しずく「私はいいですよ」

学院生「し、しずくさん!?」

しずく「学院生さんなら……」ツムリッ

学院生「ちょ、ちょっと、しずくさん!?」アワアワ

しずく「……」

学院生「え、えっと……?」チラッ

ことり「……うんっ!」グッ

学院生「うんじゃないですよ!」

しずく「……ぷ」クスクス

しずく「演技ですよ、演技」

学院生「しずくさんの演技は本当にわからないですね……」

しずく「褒め言葉として受け取っておきますね」フフ

しずく「さ、ほっぺにキスしてください」

学院生「しなきゃダメですか?」

ことり「っ!」コクコク

しずく「ほら、ことりさんもあんなに首を振ってますし」

学院生「で、では失礼して……」スッ

学院生「んっ」チュッ

しずく「っ!」カアアアアアアアア

しずく「ありがとうございます。では次はクリスティーナさんですね」

クリスティーナ「わ、私ですか? ことりさんは?」

ことり「ことりは写真撮る係りだから結婚式には不参加で」エヘヘ

学院生「そうなんですか」

学院生(ことりちゃんのウェディングドレス、正直見たかったですけど仕方ないですね……)

ことり「それじゃあクリスティーナちゃん、お着替えね」

クリスティーナ「はいっ!」

しずく「行きましょうか、クリスティーナさん」

クリスティーナ「……? しずくさん少し顔赤くないですか?」

しずく「え、演技です!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 23:48:23   ID: PRiGfLAg

学院生ちゃんの設定が濃くて面白い

2 :  SS好きの774さん   2014年09月22日 (月) 19:40:04   ID: AjHNv94O

「まなべ いんせい」ちゃん可愛い

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom