神社「神社です」人間「神社ですか」 (34)

神社「そうです、いたって普通なありふれた小さな神社です」

人間「普通の神社は人に喋りかけてきませんが」

神社「………」

人間「今更黙ったって遅いですよ」

神社「………」

人間「また来ます」


※書きためなしなのでゆっくり進行です
※短めに切り上げたいです

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人間「こんにちは」

神社「……」

人間「こんにちは!」

神社「……」

人間「……」オサイセンポイッ

神社「はいこんにちは」

人間「現金な奴め」

神社「現金と言われましても、神社はお賽銭するのが当たり前ですよ」

人間「でも反応が露骨すぎないか」

神社「人間も似たようなもんでしょ」

人間「確かに」

神社「ところで願いごと何にします?」

人間「今日は安全祈願で頼む」

神社「はいはい」

人間「ではまた」

人間「また来ましたよ」オサイセンポイッ

神社「らっしゃい!」

神社「願い事何にしときやすか」

人間「なんで板前みたいな喋り方」

神社「しめさばいっときやすか?」

人間「神社にしめさばとはいかに…願い事どこいった」

神社「じゃあ何にしやすか」

人間「念願成就で」

神社「かしこやりやしたぁ」

人間「念願成就と言ってもこの神社に通いはじめて一回も叶ったことない」

神社「失礼な。結構叶えてますよ、あなたが覚えてないだけです」

人間「そうかなぁ」

神社「ほぼ毎日違うお願いですからね、図々しい奴です。欲望深すぎです」

人間「ないよりはいいでしょ」

神社「確かに、たくさんあったほうがよろしいですね」

人間「この人間様に感謝しなさい」

神社「図々しい奴め」

人間「では帰ります」

神社「また」

人間「こんにちは」オサイセンポイッ

神社「こんにちは」

神社「そのお賽銭投げるのやめてもらえますか」

人間「なんで」

神社「礼儀がなってないからです。例えるならお賽銭はプレゼントです」

神社「プレゼントを渡されるのにポイッと雑に投げられたら嬉しさ減りませんか」

人間「確かに」

神社「婚約指輪を渡されるのにストレートで投げられたら嬉しくないでしょう?」

人間「なぜ指輪で例え直したし」

神社「べっつにー」

神社「では今日のお願いは良縁祈願でよろしいですか」

人間「ぜひともお願いします」

期待
もしや油揚げの書いた人だったりする?

人間「こんにちは」オサイセンスッ

神社「反省を活かす良い心がけですね、こんにちは」

人間「おりゃああああああああ」ガラガラガラガラガラ

神社「ちょっ、うるさいですよ何かあったのですか」

人間「彼氏できねぇよぉ…どうなってんだよぉ…いいところまでいったのによぉ…」

神社「あの人でもダメでしたか」

人間「なんかアドバイスくれよぉ…」

神社「チャンスはくれてやってるじゃないですか。自力で頑張ってください」

人間「神様は無責任だよぉ…」

神社「そういうものです」

人間「なんでできないんだ…」

神社「たまたまですよたまたま」

人間「他人事だと思ってこいつめ」

神社「人ごとですもの」

神社「そもそも出会いを作ってくれるだけありがたいと思いなさい」

人間「図々しい奴ううぅ……感謝します…ではまた」

神社「お気をつけて」


>>9
油揚げの話ってどんな話なんだ…。
違いますよ。

人間「おはよう」オサイセンスッ

神社「はいおはようございます、朝早いですね」

人間「早朝のお参りのほうが効果あるって聞いたから」

神社「おやよくご存知で」

人間「そういえばいつもより聞き取りやすい」

神社「それでお願いごとは?」

人間「必勝祈願で」

神社「はいはい」

人間は女性なのですかね?

人間「こんにちは」オサイセンスッ

神社「こんにちは」

神社「この間は必勝祈願でしたがどうですか勝てましたか」

人間「勝ったよ…過去の己自身に」

人間「そしてまた今から戦ってきます、必勝祈願を」

神社「了解しました」

人間「勝ち取ってやる…!男を!」

神社「はいそうですか。ところで話は変わりますが」

人間「はい」

神社「その面妖な強面の化粧はいったい?」

人間「帰る」

>>13


神社「そういえばあなたは女性なのですね」

人間「私はピッチピチの乙女だ、見てわからないのか」

神社「昔と違い、力が弱まって姿形がよく見えないのです」

神社「何百年もいると人間の見分けもつきにくくなるのです」

人間「年寄りみたい」

神社「お年寄りですよ、人ではありませんが」

人間「ふむ」

神社「それにあなたはがたいがよく声も低めですから余計に…」

人間「帰る」

神社「あぁ待ってお賽銭…」

神社「…今度からお賽銭くれるまで喋りかけないようにしよう」

人間「こんにちは」オサイセンスッ

神社「はいこんにちは」

人間「見たことないけどここの神主さんっているのですか?」

神社「ええ、滅多に来ないですがいますよ」

人間「会いたいんだけどいつ来ればいいかな?」

神社「会うのですか、なぜ」

人間「なんで私、神社とおしゃべりできるんだろうなーって」

神社「あなたの力が強いからですよ」

人間「そうなんですか」

神社「そうなんです」

人間「解決しました、帰ります」

神社「お気をつけて」

人間「こんにちは」オサイセンスッ

神社「こんにちは」

人間「昨日のことなんですが、力が強いってどういうことなんですか」

神社「そのままの意味ですよ」

人間「わけがわからないよ」

神社「神主が向いてるってことです」

人間「やっぱりよくわからないのでお願い事します」

神社「はいはい」

人間「ここの神主に会えますように」

神社「おやおや」

人間「こんにちは」オサイセンスッ

神社「……」

人間「あれ?」

人間「もしもーし」ガラガラガラガラ

神社「……」

人間「返事がない、もしもーし!」ガラガラガラガラガラガラ

人間「…」

人間「今日は帰るか」

鳥居の下のすれ違いにて

神主「これそこのお兄さん」

人間「…」ザッザッ

神主「…そこのお姉さん」

人間「はいお姉さんです」

神主「まさかとは思ったが女だったか…」ボソッ

人間「ピッチピチのナイスバディーの乙女ですけども?」

神主「いや失礼した。最近の若者はみな男女同じような格好に見えてなー」

人間「それで何か用ですか」

神主「用があるのはそっちじゃないないのかい。俺はここの神主だ」

文字ミスがひどいので時間とる
夜にまたきます

人間「神主さんでしたか、相談があるのですが」

神主「唐突だな、まぁ長年生きた俺に話してみなさい」

神主(女の相談ならどうせ色恋沙汰だろう)

人間「信じてもらえないかもしれない話ですけど」

神主「まかせろ。信じるのが男の役目だ」

人間「本当に信じてもらえないかもしれない話ですけど」

神主「まどろっこしいな早く言え」

人間「神社が喋りかけてくるんです」

神主「ちょっとまって」

神主「神社が喋りかけてくるとはどういうことだ」

人間「お参りすると声が聞こえてくるんですよ」

神主「幻聴じゃないのかい、それとも実は誰かいるとか」

人間「本当に聞こえてくるんですよ」

神主「…うーむ信じられんな、俺は何十年もここの神主をしているがそんなこと一度もないぞ」

人間「じゃあ今呼びかけてみましょうか」

神主「ふむ…まぁ俺も暇じゃしいいだろ」

人間「おーい」オサイセンスッ

神主「お賽銭をするのか」

人間「こうしないと返事してくれないんですよ」

神主「現金な神様だな」

神社『はいはーい呼びましたか?』

人間「ほら今声が」

神主「……聞こえないぞ」

人間「神主なのに聞こえないんですか?」

神主「神主を何だと思っているんだ」

神社『もしかして神主さんそこにいますか?』

人間「ほらまた。神主さん呼ばれてますよ」

神主「……耳を澄ませてもさっぱり聞こえん。というか呼ばれておるのか」

人間「呼ばれてますね」

神主「そうかー…俺にはわからんなあ」

神社『神主さんにはわかりませんよ、聞こえてないんですもの』

人間「神主のばか野郎には聞こえてるわけがないだろって言ってます」

神主「なぬ?」

神社『ちょっと!間違った意味で伝えないでくださいよ!』

人間「だいたい合ってますよ」

神主「うむ…とにかく俺にはわからないようだ」

人間(やっぱり私にしか聞こえないのかな)

人間「というか信じてくれるんですか」

神主「信じれんのう……もしかしたらと思って今日ここに来たのだが」

人間「もしかしたら?」

神主「なんとなく呼ばれた気がしたんじゃよ」

人間「呼ばれた気がした?」

神社『神主さんは私が呼びましたからね』

人間「なるほど」

神主「まぁ真相がわからん話はここらへんにしよう、わからんのはわからんでいいんじゃ」

人間「そうですね」

神主「日が暮れてきたし帰るとするかのー」

神社「神主さんは帰ってしまいましたか?」

人間「帰りましたよ」

神社「そうですか」

人間「なんで神主さんには聞こえなかったんだろう」

神社「うまれ持った特殊な力が必要なんですよ」

人間「中2っぽいですね」

神社「あなたこそなぜ神主さんが来てほしいと願ったのですか」

人間「もしかしたら神主さんも聞こえてるのかなとちょっとした好奇心で」

人間「それに…」

神社「はい」

人間「神主さんがイケメンで金持ちで私の婿になってくれるかもしれないという希望を捨てられずに」

神社「では本日のお願い事も良縁祈願にしておきますね」

人間「よろしくお願いします」

人間「こんにちは」オサイセンスッ

神社「はいこんにちは」

人間「またダメでした」

神社「人生そういうものですよ」

人間「通い始めてからチャンスは多いというのに…」

人間「…ここと長い付き合いになりそうです」

神社「ええ、そうですね」ニヤリ

人間「今笑いませんでしたか」

神社「気のせいです。では…」

神社「今日のお願い事は何にしますか?」

終わり

長くしたくなかったので無理やり切り上げてしまった

ここまで読んでくださった方ありがとうございました

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