行商人「なんでも曰く付きの刀だそうで、もう気味が悪くて悪くて」
侍「ほう、中々良い刃をしてるではないか」シュラァ
行商人「えっ!?も、もう抜いてるんで!?」
侍「ふん、呪いなんぞ信じていたら人斬りなどやってられぬわ」
行商人「はあ、さいですか」
侍「親父、この刀、気に入ったぞ。幾らで売ってくれる」
行商人「いえ、私としてはむしろ引き取って貰いたいくらいで……」
侍「そう言うな。少ないが受け取ってくれ」
行商人「は、はあ。」
侍「ううむ、良い買い物をした」
侍「ふうむ、竹林か」
侍「ちょうど良い、ここらで一つ、妖刀とやらの試し切りと行こう」シュラァ
侍「むぅ……でゃーっ!!」スパスパスパッ
侍「……なんと、いくら竹とはいえ、まるで手応えが無く……これはこれは、とんでもない業物と見える」
幽霊「うわ~、きれーに切れちゃってますねえ」
侍「うむ、逸話のように切り口を繋げれば元通りになるやも知れぬ」
幽霊「まさか!ややこのおもちゃじゃあるまいし」かんらかんら
侍「……うん?よく考えたら……お主、一体!?」
幽霊「……え、今気付いたんですか?」
侍「な、な、なんと!?足が無い!?あぁ、腹に大きな刀傷が!?まさか、試し切りの際に刀が流れて……」
幽霊「いやいや、なんか色んな反応が遅れすぎです」
飽きた
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