侍「抜いた者を呪う妖刀?」行商人「そうでさ」 (8)

行商人「なんでも曰く付きの刀だそうで、もう気味が悪くて悪くて」

侍「ほう、中々良い刃をしてるではないか」シュラァ

行商人「えっ!?も、もう抜いてるんで!?」

侍「ふん、呪いなんぞ信じていたら人斬りなどやってられぬわ」

行商人「はあ、さいですか」

侍「親父、この刀、気に入ったぞ。幾らで売ってくれる」

行商人「いえ、私としてはむしろ引き取って貰いたいくらいで……」

侍「そう言うな。少ないが受け取ってくれ」

行商人「は、はあ。」

侍「ううむ、良い買い物をした」

侍「ふうむ、竹林か」

侍「ちょうど良い、ここらで一つ、妖刀とやらの試し切りと行こう」シュラァ

侍「むぅ……でゃーっ!!」スパスパスパッ

侍「……なんと、いくら竹とはいえ、まるで手応えが無く……これはこれは、とんでもない業物と見える」

幽霊「うわ~、きれーに切れちゃってますねえ」

侍「うむ、逸話のように切り口を繋げれば元通りになるやも知れぬ」

幽霊「まさか!ややこのおもちゃじゃあるまいし」かんらかんら

侍「……うん?よく考えたら……お主、一体!?」

幽霊「……え、今気付いたんですか?」

侍「な、な、なんと!?足が無い!?あぁ、腹に大きな刀傷が!?まさか、試し切りの際に刀が流れて……」

幽霊「いやいや、なんか色んな反応が遅れすぎです」

飽きた

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