真「合宿の一夜」 (71)
かぽ~ん
真「ふぅ~……いっぱいレッスンした後のお風呂は気持ちいいな~」
雪歩「そうだねぇ」
真「やっぱり皆で合宿っていいなぁ」
雪歩「ほんとだねぇ」
真「山の麓だけど、涼しくていいよね」
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雪歩「うん、レッスンするのにちょうどいい気温というか」
真「でも、他の皆はお風呂いいのかな?」
雪歩「そういえば皆いないね……」
真「どこ行っちゃったのかな?」
雪歩「皆お部屋にいるのかな……?」
真「お風呂上がったら確かめに行こうか」
雪歩「うん。あ、背中洗ってあげるね」
真「え、いやいいよそんな……」
雪歩「遠慮しないで真ちゃん、ほらほら」
真「いや、ちょ、雪歩……ひゃあ!」
雪歩「綺麗にしてあげるね~」
真「ちょっ……雪歩っ、そこ……うわぁ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
真「あ~、大変な目にあった……」
雪歩「ご、ごめんね真ちゃん……ちょっと、楽しくなっちゃって……」
真「いや、そんなに気にしてないから」
雪歩「えへへ」
真「いやに静かだなぁ」
雪歩「お部屋から声も聞こえないね」
真「亜美と真美なんかが騒いでそうなのに」
雪歩「あ、あはは……」
がらっ
し~ん……
真「あれ、だれもいない……?」
雪歩「ん? ねぇ真ちゃん。隅っこのあれ、何かな?」
真「隅っこ? なんだろう、布団が山になってる」
う~……う~……
雪歩「ひぅ! な、何この音!?」
真「ぼぼ、ボクに聞かないでよ!」
う~……う~……
雪歩「ね、ねぇ。もしかして、あのお布団の中から聞こえてるんじゃ……?」
真「……そうっぽいね」
雪歩「どうしよう……?」
真「ボクに言われても」
雪歩「でも、このままにしておけないよね?」
真「そ、それはそうだけど……」
雪歩「わ、私、確かめてくる……!」
真「雪歩!?」
雪歩「な、何かあったら助けてね……?」
真「……分かった、絶対に雪歩を助けるよ」
雪歩「じゃ、じゃあ行ってきます!」
じりじり
真「(ゆっくり近づいてる。変な所で度胸有るよね、雪歩って)」
雪歩「な、何とかお布団の近くまで来られました……」
う~……う~……
雪歩「ひぅ! や、やっぱりお布団の中から聞こえてますぅ~……」
真「雪歩、気をつけて!」
雪歩「う、うん……! え~い!」
がばぁ!
真「大胆にひっぺがしたなぁ……って、あれ!?」
雪歩「ふぇ? や、やよいちゃん!?」
やよい「う~……う~……う? はわっ、ゆ、雪歩さん! それに真さん!」
真「なんだやよいだったのか……。どうしたの?」
雪歩「お布団被って、何があったの?」
やよい「う~、じ、実は……」
ζ*'ヮ')ζ<説明中ですぅ~
真「えぇぇ!? み、皆が何者かに攫われた!?」
やよい「はい……」
雪歩「よくやよいちゃんだけ無事だったねぇ……」
やよい「わ、私は押入れに隠れていたので……」
真「そ、それで皆は!?」
やよい「わかりません……。裏山の方に車が走って行く音は聞こえましたけど……」
真「裏山か……」
雪歩「真ちゃん?」
真「ボク、助けに行くよ」
雪歩「えぇぇ!?」
やよい「あぅ~、それは危ないんじゃ……」
雪歩「そ、そうだよぉ真ちゃん。こういうのは警察とかに任せたほうが……」
真「いや、今は一刻を争うんだ。多少なりとも対人戦の心得があるボクが助けに行かなきゃ」
雪歩「でも……。あ! ぷ、プロデューサーは!?」
やよい「それが……」
真「やよい?」
やよい「私もプロデューサーに助けてもらおうって思ったんですけど、プロデューサーの姿も無くって……」
雪歩「そ、そんなぁ……」
真「こうしちゃいられない、ボク行ってくるよ!」
雪歩「……ま、待って真ちゃん!」
真「え?」
雪歩「私も行く!」
真「ダメだよ雪歩、危険だよ」
雪歩「だ、大丈夫! いざとなったらこのスコップで!」
真「でも……」
雪歩「お願い、真ちゃん……」
真「はぁ、わかったよ。雪歩」
雪歩「真ちゃん……!」
真「基本的にはボクが守るけど、状況次第では自分の身は自分で守ることになるかもしれないからそのつもりで」
雪歩「うん、分かった」
真「それとやよいはここに残って警察に連絡を」
やよい「分かりました……」
真「頼んだよ」
やよい「はい……」
雪歩「それじゃあ行ってきます」
やよい「ふ、二人とも気をつけてください……!」
真「行こう、雪歩!」
雪歩「うん!」
たったったった
やよい「行きましたね――――――」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――――裏山
真「裏山まで来たけど……」
雪歩「ま、真っ暗ですぅ~……」
真「旅館から懐中電灯は借りてきたけど、心許ないなぁ」
雪歩「ででで、でも、皆はもっと怖い思いをしてるかもしれないよね」
真「うん。でも、皆はどこにいるんだろう?」
がさがさっ
雪歩「ひっ……。な、何?」
がさがさっ
真「まただ……!」
雪歩「どど、どうしよう真ちゃん……」
真「大丈夫、何があっても雪歩だけは絶対に護るから!」
雪歩「真ちゃん……」
かさっかさかさ……
真「あれ……?」
雪歩「いなく、なった……?」
シーン
真「……みたいだね」
雪歩「何だったんだろう?」
真「うん……」
雪歩「も、もしかして……おばけとか……」
真「えぇぇ!? や、やめてよ雪歩!」
雪歩「で、でもぉ……」
真「き、きっと風のいたずらだよ! ほら、行こう!」
雪歩「ま、待ってぇ~!」
真「あれ?」
雪歩「え?」
真「こんな所に、鳥居が……」
雪歩「へ?」
真「皆、ここに連れて来られてたりして」
雪歩「ううう、何だか不気味だよ……」
真「ダメだよ雪歩、神様のいる所に不気味だなんて……」
キャー!!
雪歩「ぴぃ! な、なに今の!」
真「悲鳴だ!」
雪歩「鳥居の奥から……?」
真「行こう!」
雪歩「へぇ!?」
真「皆かもしれないだろ!」
雪歩「うぅぅ、分かった。でも、手、繋いでくれる……?」
真「わ、分かった」
ぎゅっ
真「これでいい?」
雪歩「真ちゃんの手、温かいね……」
真「そ、そうかな?」
雪歩「うん、落ち着く」
真「あ、ありがと……」
雪歩「それじゃあ」
真「うん、行こう」
すたすた
がさっ
真「誰だ!」
春香「あ……っ」
雪歩「春香ちゃん!」
真「春香!」
春香「ふ、二人とも……? どうして……?」
真「やよいから皆が誰かに連れ去られたって聴いたんだ」
雪歩「私たち心配で……!」
春香「やよいから……?」
真「どうしたの?」
春香「あ、ううん、何でもないの!」
雪歩「でも、春香ちゃんが無事で良かった……」
真「うん、さっきの悲鳴は春香が?」
春香「あ、うん」
雪歩「何があったの?」
春香「えっと、何か黒い服を着た人が立ってて……」
真「もしかして、そいつが皆をさらった奴なんじゃ!?」
春香「ど、どうだろう……?」
真「ボク、そいつを追ってみるよ!」
雪歩「私も」
春香「そ、そっか。気をつけてね……?」
真「春香は?」
春香「わ、私!? えぇ~っと、あ、じゃあ旅館に戻ろうかな~。汗かいちゃったし」
雪歩「そうだね、やよいちゃんも一人じゃ寂しいだろうし
戻って安心させてあげて?」
春香「ねぇ、さっきから……」
真「じゃ!」
春香「あ……」
たったったった
春香「どうなってるんだろう……?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
真「どっちに行ったんだろう……?」
雪歩「春香ちゃんに聞いておけばよかったね」
真「そうだね、失敗したなぁ」
雪歩「でも、春香ちゃんも混乱してたし。仕方ないよ」
真「だよね。よし、絶対見つけるぞ!」
雪歩「無理はしないでね?」
真「うん」
がさがさっ
雪歩「ま、また!」
がさがさっ
真「そこだ!」
ばっ
黒い服の人物「!」
だっ
雪歩「逃げました!」
真「逃すか!」
だっ
真「待てぇ~!」
雪歩「ま、待ってぇ~!」
がさっ
真「くそ、草むらに!」
雪歩「見失っちゃいます!」
真「追いかけ……いや、やめておこう」
雪歩「ど、どうして?」
真「雪歩は半袖だろ? こんな所入ったら腕とかに傷ができちゃうよ」
雪歩「私は別に……」
真「ダメだよ、雪歩はアイドルなんだ。アイドルが身体に傷を作っていいはずないだろ?」
雪歩「真ちゃん……。ありがとう」
真「あいつが逃げた先は分からないけど、方角的には山頂の方だ」
雪歩「それじゃあ登っていけば」
真「うん、見つかるかもしれない」
雪歩「行こう、真ちゃん」
真「うん、もしかしたら春香みたいに逃げ出してる人もいるかもしれない」
雪歩「途中で見つけられたらいいね」
真「そうだね、それじゃあ行こう」
雪歩「うん……!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――――山頂
真「ついに山頂か」
雪歩「ここまでで春香ちゃんと響ちゃんと四条さんが逃げ出してきてたね」
真「うん、貴音の話だと逃げ出せたのはこの三人だけみたいだね」
雪歩「でも、あの黒い服の人はどこにもいなかったね」
真「くそぉ……。一体どこに行ったんだ」
雪歩「ま、真ちゃん……。あそこ」
真「え? ……小屋?」
雪歩「怪しいよね」
真「確かに」
雪歩「もし真ちゃんが誘拐したら、どこに隠す?」
真「なるほど、確かに隠すにはうってつけだね」
雪歩「うん……」
真「行ってみよう。雪歩は入り口脇で待ってて」
雪歩「き、気をつけてね……」
きぃぃ……ぱたん。
真「こんばんわ~……」
シーン
真「無人……?」
ごとっ
真「誰!?」
ばっ
黒い服を着た人物「…」
真「お前! 皆をどこにやったんだ!」
黒い服を着た人物「…」
すっ
真「ん? 後ろ?」
くるっ
千早「む~、む~」
真「千早! 今解くから!」
千早「む~、ぷはっ。真!」
真「千早、怪我はない?」
千早「えぇ、それよりもあの人が逃げてしまうわ!」
真「え?」
黒い服を着た人物「…」
だっ
真「しまった!」
千早「私はもう大丈夫だから」
真「ごめん、千早! 」
千早「早く行って。萩原さんもきっと待ってるわ」
真「うん!」
黒い服を着た人物「……。!?」
きぃぃ!
フッ
真「消えた!? 見た? 千早!?」
千早「え、えぇ……。一体何が……?」
雪歩「ふふふ、大成功ですぅ」
真「雪歩!?」
千早「萩原さん、どういうこと?」
雪歩「こんなこともあろうかと、ドアの前に落とし穴を掘っておいたんですぅ」
真「お、落とし穴ぁ!?」
ばっ
真「ホントだ! 穴の中にあいつがいる!」
雪歩「いしのなかにいる?」
真「いや穴でしょ!?」
千早「とりあえず、引き上げない?」
真「あ、そうだった!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
真「ふぅ、これでよしっ……と」
黒い服を着た人物「……すまん」
真「喋った!」
千早「そりゃあ人間だもの、喋りもするでしょう」
雪歩「そっかぁ……」
真「さて、色々話してもらおうか」
雪歩「そうだね」
黒い服を着た人物「……」
真「まずは千早」
千早「え?」
雪歩「え、千早ちゃん?」
真「あぁ、そうだ」
千早「どうしてよ、真」
雪歩「だって、千早ちゃんは中で捕まってたんでしょ?」
真「そうだ、最初にボクが入ってきた時は気づかなかった」
千早「それは小屋の中が暗かったからじゃ……」
千早「それは小屋の中が暗かったからじゃ……」
真「確かにね。懐中電灯だけなら見つけるのは難しいかもしれない」
千早「じゃあどうして」
真「黒い服の人が指をさしてやっと気づいたんだ、千早の存在に」
千早「そう、ね」
真「ボクが振り向いてからなんだよ」
千早「何が?」
真「千早のうめき声が聞こえたのがさ」
千早「……っ」
真「もしもボクが同じ状況だったら、誰かが入ってきた時点で助けを求めようと声を上げるよ
それが例えうめき声だろうとね」
千早「……くっ」
雪歩「千早ちゃん……?」
真「そして決定打はこの人が逃げ出す時だ」
黒い服を着た人物「!?」
真「あの時千早はボクに『萩原さんも待ってる』ってそう言ったよね」
千早「……えぇ」
真「でもね、千早。ボクは小屋に入る前に雪歩には入り口脇にいるように指示したし
小屋に入ってからボクは扉を閉めたんだ」
千早「!」
真「ねぇ千早、扉の閉まった小屋の中からどうやって雪歩がいることが分かったんだい?」
千早「……くっ」
真「だから気づいたんだ、これは皆がグルなんだって」
雪歩「えぇぇ!?」
真「違うかい? 千早。そして……」
千早「はぁ……。ここまでね」
真「お、意外にあっさり認めたね」
千早「ここまで言い当てられたら認めざるをえないわよ」
雪歩「そ、それじゃあ本当に……?」
千早「えぇ、全部お芝居よ。春香も、我那覇さんも四条さんも。今頃旅館でのんびりお風呂にでも入ってるんじゃないかしら?」
真「なるほど。それじゃあ他の皆の場所まで案内してもらいましょうか――――」
雪歩「あ、そっか」
真「――――プロデューサー」
雪歩「え、プロデューサー!?」
黒い服を着た人物「…………そこまでバレてたのか」
真「プロデューサーの声を間違えるはず無いじゃないですか」
P「バレないと思ったんだけどなぁ……」
真「プロデューサーがボク達の声を聞き間違えないの同じように、ボク達だって毎日聴いてるんですから
間違えたりなんかしませんよ」
P「……喜んでいいのか複雑だ」
真「さ、皆の所に案内してください」
P「と言ってもあとここにいるのは美希と亜美真美と伊織くらいのもんだ」
雪歩「そうなんですか?」
千早「えぇ、他の人は皆旅館に残っているはずよ」
P「まぁメール送ればそれで済む話なんだが」
雪歩「な、なんだ……皆無事だったんですね……良かったぁ……」
千早「ごめんなさい、萩原さん」
雪歩「う、ううん。皆が無事ならそれでいいの」
P「どうしよう、心が痛い」
真「ほら、戻りましょう。連絡入れたんですよね?」
P「あ、あぁ。そうだな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――――旅館
真「ただいま~」
雪歩「戻りました~」
千早「あら、皆は?」
P「ん、いないな」
真「でも靴はちゃんとありますよ?」
雪歩「どこ行っちゃったんだろう?」
ピルルルル
P「ん、メールか」
ぱかっ
P「春香から? なになに、食堂に来てください。だってさ」
真「食堂?」
千早「一体何かしら?」
P「まぁ、来てくれってんだから行こう」
ぞろぞろ
雪歩「着いたね」
千早「えぇ」
P「真、開けてくれ」
真「えぇ!? ボ、ボク!?」
P「この中じゃ真は一番戦闘能力高いんだ、頼むよ」
真「プロデューサーは男の人じゃないですか!」
P「まぁまぁ、頼むよ。このとーり」
真「はぁ、わかりましたよ。それじゃあ開けますよ」
千早「えぇ」
がちゃっ
ぱんっぱんっ
みんな「お誕生日おめでとー!」
真「へ?」
美希「真クン、今日は真クンの誕生日なの!」
真「いや、知ってるけど……」
亜美「んっふっふ~、ただお祝いするだけじゃつまんないからね~」
真美「一休さんをあんこにしたYO!」
律子「一計を案じるね」
伊織「有り体にいえばドッキリね、にひひ♪」
真「え、じゃ、じゃあ……?」
雪歩「裏山の一件は……」
響「ぜ~んぶお芝居さ~!」
貴音「どっきりの仕掛け人は始めてでしたが、誠、心躍りました」
春香「騙しちゃってごめんね、真」
真「え、えええええぇぇぇぇ!?」
千早「本当だったら他の人を全員見つけてから帰ってくる予定だったのだけれど」
伊織「このバカがあっさり捕まっちゃったから折角の計画が台無しだわ」
P「め、面目ない……」
あずさ「さぁ、ケーキを持ってきたわよ~」
やよい「うっう~! お料理もできました!」
雪歩「あずささん、やよいちゃん!」
春香「本当はもっとケーキに時間かけたかったんだけど……」
あずさ「うふふ、十分おいしそうにできてるわよ~」
真「も、もしかして残ってた人達って……」
律子「そう、ここの飾り付けや料理なんかをやってもらってたわ」
P「やよいとあずささんを夜の山に放り込むわけにはいかんからな」
春香「私が最初に見つかったのも計画の内だよ」
雪歩「そうだったんだ……」
真「皆……!」
亜美「ほらほらまこちん、泣いてる場合じゃないっしょ~」
貴音「本日の主役は真、貴女です。パーティに相応しいのは泣き顔などではありません」
美希「そうそう、ミキ的には笑顔の方が嬉しいって思うな」
響「ほーら真、笑って笑って!」
真「うぅ……ぐすっ……へへっ。皆、すっごくビックリしたけど、それ以上にすっごくすっごく嬉しいよ!
ありがとう!」
律子「どういたしまして」
やよい「それじゃあさっそくローソクの火を消しましょう!」
千早「皆で歌いましょう」
春香「うん! せーの!」
みんな「ハッピバースデートゥーユー ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデーディーア まーこと~(ま~こち~ん)(まことさ~ん)(真ク~ン)(真ちゃ~ん)
ハッピバースデートゥーユー」
真「皆……! へへっ ふぅ~!」
ぱちぱちぱちぱち
雪歩「おめでとう、真ちゃん」
真「ありがとう、雪歩。ありがとう、皆!
お風呂上がりにやよいから皆が攫われたって聞いた時はすごく心配だったけど
こうして素敵なパーティまで開いて貰っちゃって、ボクすっごく幸せだよ!」
春香「その事なんだけど、本当にやよいが言ったの?」
真「え?」
やよい「あの、私真さんがお風呂に入ってる間からずっと厨房にいたんです」
雪歩「へ?」
春香「ねぇ、その話ってどこで聞いたの?」
真「ボク達が泊まってる部屋だけど……」
やよい「私、厨房に入ってからお部屋には行ってませんよ?」
真「え?」
雪歩「そ、そんな……」
真「だ、だってボクと雪歩はホントに……」
伊織「ちょ、ちょっとやめなさいよ……」
貴音「そそそそそうです、そのよよような話ししは……」
がたっ
雪歩「ひっ!」
みんな「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
――――――――
――――
――
あずさ「ねぇやよいちゃん、一度30分位厨房から席を外してたわよね?」
やよい「えへへ、私からのドッキリです~。あずささん、内緒にしててくださいね」
あずさ「まぁ、うふふ。」
おしまい
終わりです。
真ちゃん、誕生日おめでとう!
少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
それではお目汚し失礼しました。
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