咲「テニス・・・ですか?」(11)

久「そう、たまには運動するのもいいかと思ってね」

まこ「まったく、部長はいつも唐突じゃのう」

咲「わ、わたしテニスなんてやったことないですよぉ」ウルウル

優希「大丈夫だじょ咲ちゃん!私が手取り足取り教えてあげるじぇ!」

和「私も体を動かすことはあまり得意ではないので、あまり乗り気にはなれないですね…」

久「そこは心配ご無用よ!龍門渕さんが初心者でも強くなれる、特殊なテニスコートを用意したから!」

まこ「特殊なテニスコート?それはどういうものなんじゃ?」

久「それは向こうについてからのお楽しみよ」フフフ

優希「部長がとっても悪い顔してるじぇ」

和「嫌な予感しかしませんね」

~もんぶちテニスコート~

透華「ようこそいらっしゃいましたわ!」

久「龍門渕さん、今日はよろしくね」

衣「よく来たな!今日は衣がテニスでも強いということを見せつけてやろう!」

純「まったく、誰の思いつきだが知らないが、振り回されるこっちの身にもなってくれよな」

まこ「…ウチの部長がすまんのう」

一「透華もノリノリだったからなんともいえないけどね」ハハハ…

智紀「帰りたい…」

和「しかし、室内にテニスコートですか、めずらしいですね」

透華「よくぞ気がつきましたわ!原村和!!」

純「いや、誰でも気がつくだろ」

透華「なにを隠そう、このテニスコートでは、麻雀と同じ感覚でテニスができるのですわ!」

咲まこ「!」
優希・和「?」

久「そう、つまり、テニスがやったことなくても、大丈夫ってこと」

まこ「いやいや、まっとくれ、麻雀と同じ感覚ってどういうことなんじゃ?」

咲「例えば、私の場合、テニスで嶺上開花ができるってことですか?」

一「嶺上開花そのままってわけじゃないけど、それに近いことは出来ると思うよ」

優希「???」

智紀「つまり、麻雀の実力≒テニスの実力ってこと…」

和「麻雀=テニス??SOA!SOA!」

久「ちょっと和にはオカルトすぎたかしら」

衣「衣もよくはわからないが、実際にやってみるのが一番だ」

透華「それもそうですわね、一度打ってみてもらいましょう」

純「そうすると、一人はこっちからだした方がいいよな…」

透華「やはりここはわたくしがや

衣「衣!衣がやるぞ!!」ピョン!ピョン!

透華「ころたんかわいい」(衣がやりますわ)

一「ころたんかわいい」(透華、言ってることと考えてることが逆だよ)

智紀「ころたんかわいい」(とりあえず、こちらは衣をだします。清澄は誰が打ちますか?)

久「そうね、今は昼間といっても、相手ができるのは咲しかいないわね、ということで咲、よろしくー」

咲「わ、わたしですか?自信ないんですけど、頑張ってみます」

優希「よく言った!それでこそ私の一番弟子だじぇ!」

まこ「まあ、怪我だけはせんようにな」

和「みなさん突っ込みなしですか!?SOA!SOA!」

~衣VS咲~

久「さて、始まりました、第一回!テニス in 龍門渕、実況は私、竹井久」

透華「解説は私、龍門渕透華がおおくりしますわ」

久「さて、龍門渕さん、初めての解説席どうでしょうか?」

透華「ええ、なかなかの座り心地ですわ、強いて言うなら、目立てないことがかなり、かなり不満ですわね」


一「なんか始まったよ…」

純「これは流石に恥ずかしいぞ」

まこ「まったく何をやってるんかのう」


衣「よーし!咲いくぞー!」ズバッッッン

久「天江選手のサーブで始まりました」

咲「ボールが来たら…ラケットに当てる!」ドゴォッ

アウトー

久「宮永選手のリターンは惜しくもアウト、天江選手のポイントになります」

衣 15ー0 咲

透華「流石ころたんですわ、いつにもまして可愛いですわ」

久「ウチの咲も可愛さなら負けてないわ、それより一球目から返球できるなんて流石ね」

透華「麻雀の力がそのままテニスの力になっているのですから、なんら不思議はありませんわ」


優希「染谷先輩、私の見間違いじゃなければ、二人ともありえない速度のボールを打ってたようにみえるじぇ」

まこ「安心せぇ、わしも同じように見えたからのう」

智紀「これがこのテニスコートの力」

純「中に入ればわかると思うが、なんつーか力が溢れてくるんだよな」

一「どうやって作ったのかわからないけど、流石透華だよね!」

和「フフフフフフ、SOA、現代の科学力で説明できないことなんて起こるはずがありません」

優希「のどちゃん…」

衣「次はちょっと本気をだすぞ」ゴゴゴ  ズゴォッ!!

咲(ラインギリギリっ…!)パンッ

衣「これを返すとは流石だな!」ズドォン

咲(またラインギリギリ!)パンッ

久「天江選手はラインギリギリばかり打っています、咲選手は前に出れません」

衣「ここだっ!」スッ

咲「ここでドロップ!?」ダッ

ポーンポーンポン

衣 30-0 咲

透華「相手をコートの深い位置に釘付けにして、ドロップで決める。衣の得意パターンですわ」

衣「どんどんいくぞ!」BAKOON!

咲「また…ライン際・・・っ!」パコンッ

久「またも宮永選手深い位置から動けません」

衣「これで!」スッ

咲「やっぱりドロップが来た!」ダダダダッ

久「流石に読んでいた宮永選手、素早い反応です」

咲「間に合…った!!」パーン

衣「二回目で返すとは流石だな!だが…」ガラガラガラ…パーン

咲「ロブ!?」

ポーンポーンポン

衣 40-0 咲

衣「ふっふっふ、必殺ムーンボレーだ!」ドヤァ

透華「どや顔のころたん可愛いですわ」(深い位置で相手をとどめて、ドロップで前に走らせる、最後はムーンボレー、これが本当の衣の必殺パターンですわ)

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