真姫「ありふれたしあわせ」 (109)
初投稿です。
真姫ちゃんメインで?’sのみんなと幸せに過ごすだけのほのぼのSS
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409036893
「ねぇねぇまきちゃん」
「どうしたの穂乃果?」
「ていっ!」
そう言い放つと穂乃果は私の頬を両手でぎゅむっとはさむ。
「なっなにすんのよいきなり!」
「むぎゅ~~まきちゃぁ~ん」
「もー!」
私も穂乃果の頬を同じようにはさむ。
「ぬ~まきちゃんやるなぁ~」
「ふふん!」
思わず誇らしげな顔をしてしまう。
子供みたいじゃない、まったく。
「まきちゃんはもっと笑おうよ~むぎゅ~」
「笑ってるわよ」
「いいや笑ってないね!むぎゅむぎゅ~」
「しつこいわよ!この~!」フニー
「ぬあ~まきちゃんつよいなぁ~」
少し調子に乗ってるわね…
真姫ちゃんをからかうとどうなるか教えてア・ゲ・ル?
「あれ?穂乃果…」
「ん?どうしたのまきちゃん?」
「嘘よね…そんな…」
「ええ!?どうしたの!?もしかして私病気!?やだぁぁぁ」
こんな風に慌てる姿は子供を見ているみたいでとても和む。
いじめすぎると可哀想だしこのへんにしておいてあげようかな。
「太った?」
「えっ?」
「穂乃果…あなたまた太ったわね…」
「……」
「海未に伝えてくるわ…大変…」
「お願いします海未ちゃんだけには黙っててくださいお願いします!!!!!」
「もちろん冗談よ安し「私に何を黙ってるんですか、穂乃果?」
「あっ…」
「えっ、あっ、海未ちゃんちがうの!太ったわけじゃないの!」
「では、体重計に乗っても問題ないですよね?」
「それは………」
穂乃果の視線が痛い。
「とにかく私が面倒見てあげますから安心してください」ニッコリ
「いやぁぁぁ!!たすけてまきちゃぁぁぁん!!」
「………」
…太ってなければなんの問題はないのだから!
「まぎぢゃぁぁァん!!!!」
…私はそっと親指を立てる。
「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
「さぁ行きましょう穂乃果!今日から私の言った通りの生活を………」
もしかして本当に太ってたのかしら。
……まぁいいわ!私はいいことをしたの!
これも穂乃果の為よ!
さすが真姫ちゃんだわ!
今日もいい一日だった……かな?
穂乃果はその後海未にしごかれて元の体重に戻ったみたいね。
明日は誰が一緒かしら。楽しみ。
どっかで見た気がするんだけど…ラブライブ板でたててた?
文字化けはハートなんだすまん(´・ω・`)
>>7
今朝立てたけどdat落ちしたからこっちに移りました
ごめんなさい
「ハラショー!これがニンジャなのね!」
「そうよ、まぁただの時代劇だけどね」
今日は絵里が私の家にきて時代劇を見てる。
でもこれって私の家である必要があるのかしら…
「そうだ、ねぇ真姫」
「ん?どうしたの?」
「アイエエエ!」
「えっ……どうしたのエリー?」
「ドーモ。マキ=サン。エリーチカです」
「ヴエエ……」
本当に賢さが抜けていったのかしら…
丸くなっただけだと思ってたのにただのおバカさんになっちゃってないよね…?
「あら?真姫は知らないのね?穂乃果がおすすめしてくれた漫画にあったセリフよ」
「多分それは他の人に言っても通じないわよ…」
「そうなの?海未に行ったらワザマエ!って返ってきたわよ?」
海未もかしこさが……?
いや多分穂乃果の家でその漫画を読んだのよきっと…
「ところで真姫」
「…また変なこと言い出さないでよね」
「大丈夫よ!私を誰だと思っているの!」
「あなただからこそよ…それでどうしたの?」
「私って最近少し抜けてるのかしら?」
「えっ?」
「いや、この前希にそう言われたのよ」
「少しどころじゃないわよ」
「えっ」
「えっ」
「自覚ないの?」
「そ、そんなこと…………」
「自覚ないのね……」
「はい……」
「A-RISEにたいして素人と言っていたかしこくて凛々しいエリーはどこへ行ったのかしら…」
「……うう」
「そんな落ち込まないでよ…」
「だって真姫がいじめるから……」
「べっ別にいじめてなんかいないわよ!」
「じゃあ何?」
「何って何よ?」
「何って何よって何?」
このやりとりどこまで続くのかしら……
賢さを発揮してよね?エリー
「何って何よって何って何よ!」
「イミワカンナイチカ!」
えっ…早すぎ……
「エリー落ち着いて。かしこくないわよ」
「かしこいわよ!」
いやかしこくないわよ…
「えっと…私が聞きたいのは絵里のいう何ってなんなのかってこと。
少し複雑になっただけで質問の内容は単純なことよ?」
「わかってるわよ」
「じゃあ早く答えてよもう!」
「なんでそんな怒るの…」
「怒ってないわよ!」
「ほらまた怒鳴った!」
「怒鳴ってなんかないわよ!」
「もう真姫なんか知らない!」
そう…まぁエリーのことだしこうすればすぐ機嫌は直すわ
「ところでエリー、この前パパが患者チョコ貰ってきたんだけど食べる?」
「たべる!!」
「エリーって結構チョロいのね」
「真姫に言われたくないわァ」
「な、なによ!」
「ナ、ナニヨ!」
「カラカワナイデ!」
「カラカワナイデ!」
久しぶりにエリーと遊んだこの日、
二人きりでも私の部屋がいつもの部室のように騒がしくてとっても楽しかったわね!
エリーは簡単にモノで釣れる辺り子供っぽくて可愛らしいわ…ふふふ
年上を手玉に取るのって楽しいわね!
今日もまたいい一日だったわね。
明日は誰と一緒なのかなぁ
>>8
立て逃げ対策で、15レス無いと即死する設定だから、続けるつもりならまずは埋め立てないと
>>13
そうなんだ(´・ω・`)知らなかったありがとう
かわいい
一応saga入れた方がいいよ
>>19
了解しました!
夜中にかよちんとのお話書くよ~
皆の口調の違いって難しいね(´・ω・`)
「真姫ちゃんできたよ!」
「結構時間かかったわね…」
今日は花陽が私の家に来てるの。
「しょうがないよぉ…だってバンズを作るところからだもん」
「でも花陽いいの?こんな風にご飯をバンズにしちゃって」
今はお昼の3時。
普通ならおやつの時間だけどわたし達はご飯をバンズにした…ライスバーガー?っていうのかしら、それを作ってたの。
「ぜんぜんいいよぉ!だってお米さん達がこんな凝縮された姿でわたし達に食べてもらえるの待ってるんだよぉ!」
「そ、そうね……」
中身は冷蔵庫にあった焼肉のタレで味付けをした豚肉、レタス、トマトのシンプルな組み合わせ。
初めて作った割にはうまくいったと思う……
「真姫ちゃん冷めちゃうよ!はやくたべよ?」
「そうね、その前に飲み物もってくるわね」
「わかったよぉ~!う~もう少しだからねお米さん!」
「じゃあいただきます」
「いただきます!」
大きな一口でパクリ。
バンズの表面は少し焦げているけどシッカリとした食感がある
でも中はご飯としての食感がしっかり残ってる。
さすが花陽ね!炊き方のおかげかしら?
次に口内に訪れるのが豚肉の食感と少しスパイシーなタレの辛味。
どちらも絶妙にバンズとマッチしてて食べてる人をウキウキさせちゃう!
そしてそれを優しく包みこむかのようなトマトの芳醇な香り、レタスのシャキシャキっとしたみずみずしさ。
たまらない!
「美味しいね真姫ちゃん!」
「………」モグモグ
「ま、真姫ちゃん?」
「………あっごめん花陽…あまりの美味しさに言葉を失ってたわ……」
頭の中では猛烈にコメントしてたけどね。
「えへへ、真姫ちゃんもそういうことがあるんだね!」
「私だってそういう事もあるわよ!」
「わかってるよぉ!それにこうやって二人で作ったものを二人で食べるのって楽しいし美味しいしで幸せいっぱいだね!」
「そうね……確かに幸せね……フフフ」
その後は無言で二人して必死に食べてたのよ!
傍からみたら餌を必死にほおぶくろに詰めるハムスターみたいだったかもしれないわね…
「ごちそうさまでした」
「今度はみんなをよんで食べたいね!」
「そうね…確かに今の数倍はにぎやかになるでしょうね。」
「だよねだよね!はぁ~凛ちゃんこれなかったの残念だなぁ~~」
「今日凛は珍しく用事があるなんて運が悪いわね…」
「ホントだよね~この幸せを凛ちゃんにもおすそ分けしてあげたいな~」
幸せをおすそ分け……か。
あいにくだけど、この幸せは凛には分けてあげれないわ…
だってこれは花陽と私、二人だけの幸せ。
何処にだってあるかもしれないけど、
今私の感じてるこの幸せは今ここにしかないものだから。
だから凛には分けてあげれない。
その代わり凛と別の幸せを作るからそれでチャラでいいわね?
「真姫ちゃん!はやくデンデンデンのつづきみようよ!」
「ふふ、そうね」
私って幸せに飢えてるのかしら?
「ねぇ花陽」
「どうしたの?真姫ちゃん?」
これはちょっとしたお礼よ、素直に受け取ってよね。
「いつもありがとう」
今日もまたいい一日だった!
私も少しは素直になれるのよ!
…少し恥ずかしいけど。
明日は誰と一緒なのかしら?
今日の更新は以上です!
自分の妄想を見てもらうのってンギモヂイイイ
おはようございます。
今日の夜頃に続き書きますね(・8・)
皆さんお仕事頑張ってください、私も頑張ります
「そうです、教えた基本の通りにやってみてください。」
私は今海未の家の弓道場にいるの。
何をしているのってそりゃ弓道よ。
「まずは足踏み…そして胴作り…」
「気息をしっかり整えてくださいね」
それも朝の五時。
キリッと冷えた空気が肌を撫でる。
流石にまだ寒いわね…
「大丈夫よ……弓構え……」
「次は弓構えの位置からそのまま静かに両拳を同じ高さに打起すんですよ 、気をつけてくださいね」
「大丈夫……引分けは……」
<カコーン
(ししおどしに反応しなくなりましたね、流石真姫です。
さっきまで少し動揺していたのに…会をしっかりと行っている証拠です。)
「………」
「………」
「………!」
矢が風を切り的へ一直線に進む。
何の邪魔も入る事なく飛ぶ。
矢は的の中央に狂い無く突き刺さる。
「………ふぅ」
「お見事です真姫。残心もしっかりしていますし何より全てが綺麗ですよ」
「…褒めてもなにもでないわよ」
「いえ、人が成長するに辺りほめることは大事ですよ?
ただ私は初めて数分でこの上達の仕方にも驚いていますけどね!」
「そ、そんなことないわよ…」
「本気で初めてはいかがです?私がつきっきりで教えてあげますよ!
もしかしたら私が追い抜かれてしまうかもしれませんね」
私はなんだってやれば出来るのよ!ふふふ!
「そろそろ休憩にしますか?」
「そうね…今のでどっと疲れがきたわ…」
「あれだけ集中すればだれだって疲れますよ…でも本当に綺麗な弓構えと会でした!」
「ま、まぁね!私はなんだって出来るのよ!」
「そうですか!じゃあ少しお願いしてもいいですか?」
「えっ…まぁいいわよ…?」
ちょっと待って…
この状況で一体何をするのかしら…
今ありえるとしたら茶道?
そうなると流石に真姫ちゃんでもわからないわよ!?
困ったわ…どうしよう…
「で、なんで私は煮物の様子を見ているのかしら…」
「すみません、今日は穂乃果達の分のお弁当を準備しなくちゃいけなくて…」
「せっかくだから私にも手伝ってもらおう、というわけね。」
まぁ楽しいからいいんだけどね
「昨日の放課後に約束したのですが三人分作るのは一人だと手が回らなくて…
あいにく母も先日から家に居ないので…」
「そうなの…」
「普段は母に手伝ってもらっているのですが…約束してしまった手前断るわけにはいきませんしね。」
「まぁいいわよ、私は全然構わないし」
「ありがとうございます、真姫」
「別にこれくらい対したことないわよ」
そして私は海未のお弁当制作を手伝って余った時間は新しい曲作りに専念したの
「次のライブはバレンタインデーですから、こんなのはどうでしょう?」
「もぎゅっと“love”で接近中! …?」
「はい…」
「随分と甘甘ね、まぁいいんじゃない?特にここの
嬉しい愛しい世界一ハッピーな恋♪
ってとこのフレーズ好きよ」
「えっ……真姫もう曲できてるんですか?」
「えっ?」
「だって今リズムよく歌ったじゃないですか…」
「そういえば……そうね。」
どうしたんだろう、私。
なんだかこの曲知ってる気がする。
過去に歌っていたような……
「真姫!!!!!!」
「ヴェッ!?いきなり大声出さないでよ!」
「え?いきなりなんですか?」
「えっ?」
「私大声なんて出してないですよ?」
「そ、そう……ごめん寝ぼけてるのかな…」
この日はそのまま学校に行って皆と楽しく過ごして海未に教わったことを自慢してたの!
だけどずっと気掛かりだったのが、
「海未の新曲の歌詞を見たことがある」
そして
「曲として聴いたことがある」ということ。
デジャビュっていうのかしら…。
…まぁいいや。
今日もまたいい一日だった!
明日は誰と一緒なのカナ?
今日の更新は以上~~
先に言おう。
ほのぼのと言ったなあれは嘘だ
ほのぼのじゃないのか、先に展開だけ教えてくれ
ドロドロになるのかシリアスになるのか
>>40
メインほのぼので少しシリアス入るけどほのぼのさせて終わりたいなと思ってる。
なにより真姫ちゃんは何があっても幸せにする
ってことで朝起きれたら更新します。
読んでくれてありがとうございます、がんばります!
ドアホンのボタンに触れる。
するとひょっこり出てくる可愛らしい女の子
「真姫さん!」
「こんにちは、こころちゃん」
「こんにちは!お姉様はいま外出中なので部屋でお待ちください!」
「あらそうなの?わかったわ」
靴を脱ぎにこちゃんの部屋に入る。
勉強を教えてほしいって言うから来たのに…
………
…………
暇ね。
部屋でも物色しようかな……
いつもにこちゃんにいたずらされてばっかりだしたまにはやり返さないと!
まずはベッドから
天蓋…なのかしら?私のベッドとは少し違うけど……
枕の横にはくまさんが二人。
このクッション可愛いわね……
ハート型でいかにもにこちゃんらしいわ。
周りにある小物類も全部可愛い…
そしてにこちゃんの甘い香り……
なんだか眠くなってきた…
少しくらいなら……いいよね………
―――
ねぇ真姫ちゃん、きいてるかな?
どうしたの?
例えばの話なんだけど、
もしとある子がずーっと眠ってて大事な仲間達を待たせてたらどうする?
なんだか穂乃果みたいね、その子。
私ならすぐさま起きたいんだけどその子はちょっと理由があって動けないの
そうなの…だったら……だったら…
助けてもらうしかない…かな。
だからね、その仲間たちが精一杯応援してその子を前みたいに元気良くしてあげるんだ。
やっぱりそうよね。
一人じゃ何もできなかったら仲間を頼るしかないもの。
だからね…………よ………ちゃ………
み………が………の…………よ……
何?よく聞こえないわよ?
あき………ち………ダメ……
そ…日が…………に………る………
何よ!聞こえないってば!
―――
「いい加減にしなさいよ!!」
「げげっ!真姫ちゃん起きてたの!?」
「えっ…にこちゃん?」
「あんた人の部屋で勝手に寝てるのにいい加減にしなさいはないんじゃないの?」
「ご、ごめん…変な夢見てたから…」
「まぁあんだけ爆睡してたもんね…仕方ないわよ…ププッ」
「ちょっ、何がおかしいのよ!」
「鏡見て見なさいよ……プププッ」
そう言われ手鏡を取り出す。
そこに映るのは猫ヒゲをはやし耳をピンと立ててる私だった……
「もぅ……にこちゃん!!」
「可愛いからいいじゃない!よーしよーしにこお姉ちゃんがなでてあげまちゅよ~~」
「ん~~~!!」
正直ちょっと嬉しいのが悔しい……
「大丈夫よ~そのヒゲは水性だから安心してにこ!」
「そういうことじゃないでしょ!もう!勉強するわよ!」
「えぇ~にこにーはいまぁそういう気分じゃないのぉ~」
「いいからとっとと準備しなさい!」
「はぁ~~い」
このあと数学の基本の公式や応用の仕方を教えたの。
やっぱりにっこにっこにーではぐらかされたりしたけど無事勉強は終了。
仕返しも兼ねて難しめな応用問題ばっかり出したのにほとんど正解……
悔しい……
そのあとは妹ちゃんたちと少し遊んでにこちゃんの手作りの夕飯を食べたの。
「はーい今日はにこにー特製のボロネーゼ~にこにーのラブリーキュートでハッピーなスマイルを添えて~よ!」
「料理名より添えてるものの方が長すぎじゃない?」
「さすがお姉さま!サービス精神旺盛ですね!」
「にこにーすごい!」
「さーびぃすぅ~」
あれ、突っ込んでるの私だけじゃない……
きっとにこちゃんドヤ顔してたんだろうなぁ……
「じゃあちゃんといただきますするのよ?せーのっいただきます!」
「いただきます!!」
みんなちゃんとしてて偉いわね…
にこちゃんがしっかりしてるからかなぁ……
朝から変な夢を見て気分悪かったけど、にこちゃんとにこちゃんの妹ちゃんたちのおかげでそんなの全部すっ飛んだわ!
やっぱにこちゃんの料理は美味しいし今日も楽しかったわね!
今日もまたいい一日だったわ!
明日は誰と一緒なのかしら?楽しみね!
…でもあの夢…なんだったんだろう。
とても大事なことを忘れている気がするの。
にこちゃんの妹ちゃんたちの名前覚えてなかった間違えてたらごめんにこ
夜くらいにまた更新するかと思います
よろしくお願いします
「やっぱ真姫ちゃんはスタイルいいねぇ~」
私は今ことりの家でラブライブ本選の衣装の試着中。
「ことりもかなりのスタイルじゃない!」
私のだけひとまず出来上がったから着てみて欲しいということで着てみたの。
「そんなことないよぉ~真姫ちゃんステキだよ!」
こんな感じでお互いを褒めあってぐだぐだしてるだけなんだけどね…
「よかったら他の皆の衣装も見ていく?」
「いいの?じゃあぜひ見てみたいわ!」
ことりの部屋にきてみると8体のマネキンが並んでいた。
それぞれ皆のイメージカラーで作られている。
肩を出すタイプとブラウスのようなタイプ
どれも可愛いわね!
「これが希ちゃんので……これが海未ちゃんの!どう?」
「もちろん素敵よ!ラストライブにあった最高の衣装ね!」
「えへへ~頑張ったかいがあったよぉ」
どことなく感じる違和感。
本選の時と何かが違う。
え?本選の時?何を言ってるの私…
まだ本選は始まってないじゃない!
私どうしちゃったんだろう…
「ねぇことり?」
「ん?どうしたの真姫ちゃん?」
「……このことりの衣装の髪飾りと絵里の衣装の髪飾り逆じゃない?」
私は何を言ってるんだろう。
今初めて見たはずなのに。
「えっ?……あっ本当だ!なんでわかったの?」
「いや…それは…なんとなくよなんとなく!」
「まぁすぐ気付けたからよかったよ!ありがとう真姫ちゃん!」
この会話にも違和感がある。
本選が近くて緊張してるのかしら…
その割には内心では安心しきっているような…
「真姫ちゃんよかったらお菓子食べていく?」
「………」
「真姫ちゃん?」
「…えっあっうん!いいわよ!」
「真姫ちゃん大丈夫?具合悪い?」
「いやそうじゃないの!ちょっと考えことを……ね」
「そっかぁ…でも無理しちゃダメだよ?
何かあったらみんなを頼っていいんだからね?」
「そうよね…ありがとうことり……」
少し照れる私。
素直になってきてる…よね?
「ねぇ真姫ちゃん!」
「なに?」
「目をつぶってお口あけて?」
突然何を言い出すのよもう!
「なっなんでよ!いみわかんない!」
まさかこの流れは……!
「ねぇ真姫ちゃんおねがぁい!」
これが噂のことりのおねがぁいね!
なかなか強力ね…あの海未を操るぐらいですもん……
でも私は負けな
「わかったわよ…」
あれ?まけた!
「やったぁ!じゃあいくよ~!
はい!あ~ん!」
「あーん」
この食感は…マカロンね!
手作りみたいね!
「美味しいわ!」
「そっかぁよかったぁ~!
ことりの手作りなんだぁ!」
「ことりってお菓子ならなんでも作れそうね!」
「そんなことないよぉ!えへへ」
やっぱりことりって可愛いわね……
この後はことりにお菓子作りを教わりながらのんびりとした午後を過ごしてたの!
何にもない日でのんびりとぐだぐだするのも悪くないわね!
くまさんを抱いてたら…なんだかねむく……
―――
真姫ちゃん。
横にくまさん置いておくね。
これ真姫ちゃんが遊びに来たとき、ずっーと真姫ちゃんが抱いていたんだよ?
遊びに来た時って今じゃない…
もう何言ってるのことり?
今日は私が真姫ちゃんのそばにいるからね。
まだゆっくり寝てていいんだよ?
そうね…だってまだ昼だもん…
少しくらい休んでてもいいよね
無理しておきたら風邪をひいた時の穂乃果ちゃんみたいに倒れちゃうもんね……
しょうがないよね……
……?どういうこと?
みんな真姫ちゃんを待ってるの…
だから目だけでも覚まして欲しいなぁ…
なんてわがままだよね?ごめんね
謝ることないわよ……
私はただ休んでるだけよ。
なんでそんなに重たい雰囲気なの?
待ってよ……なんで……なんで私だけ……
――――
「……き…ゃん」
「まきちゃん!」
その普段の甘い声とは少し違ったことりの声で私は目が覚めた
また変な夢……
「ぐっすりねてたけど大丈夫?」
また爆睡してたのね…わたし。
「ええ大丈夫よ、心配かけてごめんね?」
「いいのいいの!それより門限とか大丈夫?」
「えっ…嘘もうこんな時間?ことりごめんね!私帰るね!」
「わかったよぉ気をつけてね!」
その日はそのまま解散。
私最近、人の家で寝過ぎな様な……
まぁいいか!それがわたしのしあわせ!
幸せならなんでもいいのよ!
……。
今日もまたいい一日だったわ!
明日は誰と一緒なのかしら?
本日の更新は以上です。
少し長くなっちゃいました…
読んでくれている方ありがとうございます。
おはようございます
20時頃に続き投稿します
展開わかっても書かないでね!
「やっぱまだ冷えるにゃ~」
「そうね、まだ二月だし…」
私は今別荘に来て天体観測中。
凛が星座について知りたいというから連れてきたの。
「でもすごいね!星空凛々だね!」
「ちょっとそれ寒くない?」
「ひどいにゃ!」
今日は月と土星がものすごく接近している日。
パッと見そんなにすごいことじゃないかもしれないけど…
実際見た目じゃ月の横に輝く点がポツリとあるくらいだし。
「あれがそうなんだ!なんだか親子みたいで可愛い!」
「親子ね…わからなくもないわね…」
そういえばなんでこんなに興味があるのかしら…
「それはね、合宿の時に希ちゃんに星空を好きになってみたらいいよって言われたんだよ」
「あれ、私いま言ってた?」
「うん言ってたよ?」
「考えてることが口から出るなんて…」
「穂乃果ちゃんみたいだにゃ」
「そればかにしてるでしょ?」
「してないよ!真姫ちゃんこそしてるにゃ!」
「そんなことないわよ!」
こんな感じでいつもわいわいやってるこの生活が私は幸せなんだな。
「星空を見ながらのんびりするのっていいねぇ…」
「そうね…」
「いつも凛達とは思えないほど静かだね」
「そうね……」
「………」
「………」
やっぱり星しかない夜空っていいわね。
心を綺麗に洗い流してくれる。
嫌なこともつらいことも全部。
「ねぇ凛」
「どうしたの真姫ちゃん?」
「何か悩み事とかあったら相談しなさいよ?」
「いきなりどうしたの?変な真姫ちゃん」
「友達のこと気にかけて何が悪いのよ!もう!」
「素直な真姫ちゃん珍しいにゃ~雨でも降るんじゃないのかな?」
「雨なんて降らないわよ!」
「まぁまぁそうかっかっしないの、素直な真姫ちゃんかわいいよ?」
「褒めてもなんにもでないんだからね…そろそろ別荘に戻ろっか」
「そうだね、うぅさむさむ」
暖炉の燃える火をじっと見ている。
二人揃って。
「あったかいにゃ~」
「…そうね」
「………眠くなってきたにゃ」
「そうね………」
二人揃ってぼーっとしてる。
のんびりしてる。
冬の間だからこそできるこののんびりとした時間。
暖炉の前のカーペットで丸くなってうとうとしている凛…
猫はコタツで丸くなるってこんな感じなのかしら。
…………。
―――
そろそろ目覚めてもいいんじゃないかにゃ?
まだ寝たばかりよ?
…5日経っても起きないのね。
5日……?
ミカンを口に突っ込んだら起きるんじゃないかしら……
ミカンはやだ…
エリーは私がミカンを嫌いってわかってるじゃない
そんなことしても起きるわけないよ……
凛…何を言ってるの?
そんなことで起きたら……真姫ちゃんのお父さん驚いちゃうよ……
パパ?なんでパパ?
こうやってわざときかせて驚かせたら飛び上がって起きないかしら……
きかせてたも何も全部聞こえてるわよ
うちがちゃんとしてれば…ごめんね真姫ちゃん………
希?どうして謝るの?
希が悪いわけじゃないわよ……
にこちゃん?どうしたの?
でも…私が……私がちゃんと真姫ちゃんのことに気付いていれば!!
こんな風に真姫ちゃんが寝たきりになることなんてなかった!!
いい加減にしなさいよ!!
そんなこと言ったら私だってそうよ!!
遊びに来たと思ったらずっと寝てるし!
その時から症状は出てたのよ!
だから………だから………
凛だってそばにいたんだよ………!
でも……少し疲れてるのかなって思って見てただけだった………
二人が悪いなら凛もわるいよ!!
3人とも何を言ってるのよ…
私は元気そのものよ?寝たきり?
症状?なんのことよ……
―――
「真姫ちゃ~ん、ようやく起きたかにゃ?」
「………」
「真姫ちゃん……?」
「………おはよう凛」
「どうしたの?怖い夢でも見た?」
「大丈夫よ……朝ごはんにしましょ?」
「もう昼だけどね~」
「えっ?もうそんな時間?」
「そうだにゃ、3時だにゃ」
「じゃあかなりお腹すいたでしょ?ラーメンにしましょ?」
「やったにゃぁぁ!!!」
わたし達は夕方には家に帰ったの。
凛に心配されたけどただ眠かっただけだから大丈夫といって安心させた。
今日はもう眠いから眠ることにしよう。
きっとあれは悪夢よ。
私は元気。
明日は希との約束がある。
おやすみなさい。
本日の更新は以上です。
終盤に差し掛かってまいりました…
がんばります
よんでくれてΣd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
うわぁぁぁ!!!!
予測変換ふざけんな!!!!
読んでくれてありがとうございますって打ちたかったんです…すみません…
アスペの俺には真姫ちゃんの夢の内容が全く分からんけど面白いな
こんな面白いSSをΣd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
おはようございます
16時頃更新します!
よろしくおねがいします!
待ってくれてΣd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
>>73
今んとこわからないようにしてるだけだからアスペじゃないよ!
「おまたせ!またせてごめん」
「ええよええよ、うちもいまきたとこやし」
「でも珍しいわね…のぞみが私を誘うなんて…」
「ん?そうかなぁ…うちは真姫ちゃんが疲れてるみたいやからリラックスさせようと思っただけだよ?」
「そう…ありがとう…」
私は眠気がひどいだけ……
それだけよ…
「まずはうちの行きつけのエステから行こうか?」
マッサージを中心としたエステ。
身体中の疲れがすーっと取れていく。
エステティシャンの女性の細い指で行われるマッサージは頭が真っ白になるくらい気持ちよくて……ふふふ。
「どうやった~マッサージは?」
「ええ、とても気持ちよかったわ…」
「じゃあ次はご飯でも食べに行く?」
「……そうね」
なんだか頭がぼーっとしてフラフラする……
「ほれほれどんどん焼けてるでー」
「ちょっと希乗せすぎよ!」
気付いたら焼肉屋にいた
「ええんやて!しっかりたべないとだめ!」
「もう……」
そういいつつしっかり食べる私。
満足げに見る希
まるで聖母ね。
「うちが聖母に見えるって?」
「えっ?」
「今そうかんがえてたでしょ?」
「なんでわかったの?」
「カードの暗示!」
「いつも通りね……」
「真姫ちゃんはいつも通りではないみたいやね」
「どういうこと?」
「なんでもないんよ?ただ真姫ちゃんは無理してるんじゃないかなぁって思っただーけ。」
「私は無理なんかしてないわよ?」
「じゃあうちが真姫ちゃんの取り皿にどんどん肉のせてるのいつになったら気付くん?」
「ヴェ?」
目の前には山盛りの焼けた肉。
こんなの私一人じゃ無理よ……
「冗談やから安心してな、うちも食べるから!」
「そりゃそうよ!」
「おっ、少しいつも通りやな!」
私は幸せ者だ
こんなに私に優しくしてくれる人がいるんだから。
「私はいつも通り元気よ!まずいつもどおりって何よ!」
網の上にあるねぎ塩タンをパクっといただく!
「あー!それはうちの!もう真姫ちゃん!」
「うふふ!油断するのが悪いのよ!」
たまにはこうわいわいした食事もいいわね。
煙を浴びながら食べるお肉ってのもいいわね。
そして帰り道。
私は………
(それは違うのこっちが正しいのよ……)
車の通りの多い交差点。
見通しの良い道は街明かりに照らされていた。
車の走る音の絶えない道。
こんな騒音でも私は眠気と戦いながら信号が変わるのを待っていた。
「真姫ちゃん眠たそうやね?」
「すこし……ね……」
頭がぼーっとする。
目の前には希の微笑む顔。
癒される。
まどろむ。
遠くから聞こえる劈くような激しいエンジン音がなければ幸せな空間だったはずだ。
「真姫ちゃ~ん、とろーんとした顔してどうしたの?家までおくろうか?」
「大丈夫よ………」
「心配やわ……真姫ちゃんの大丈夫は大丈夫じゃない気がしてな……」
「本当に…大丈夫………だか……ら………」
その時私は意識の中で何かが音を立てて倒れるのを感じた。
ゆっくりと崩れ落ちるかのように倒れる自分の体。
希にぶつからないように避ける。
それが精一杯だった。
――――――
……二人が悪いなら凛もわるいよ!
3人ともやめて!!
(昨日の夢の続き?かな…)
誰が悪いとかそんなことじゃないの!!
真姫本人ですら分からなかったことを私達がわかるわけ無いんだから……
それにまだ死んだ訳でも絶対に目が覚めなくなったわけでもないんだから…
自分を責めるんじゃなくて真姫を起こす努力をするべきじゃないの!?
そんなこといったって!!
ラブライブの本選は明後日なのよ!!
真姫を起こす努力もみんなしたじゃない!
でも……起きないのよ………
どう頑張ってもこのバカは起きてくれないのよ!!
凛は真姫ちゃんのいないμ'sなんて嫌……
真姫ちゃんがいないなら本選には出ない………
(凛……)
凛…大丈夫よ …
私も同じ考えだから…
(絵里………)
えりち………凛ちゃん……
不思議だね……
うちもおなじこと考えてたよ……
(希……)
…なんだか私が仲間はずれみたいじゃない
私だって同じ考えよ?
(にこちゃん…)
9人揃ってないとμ’sじゃないもんね…
誰一人欠けてもだめだもんね!
凛の言う通りよ!!
明後日までに真姫を起こせればそれでいいの!
人を起こすなんて簡単のこともできないんじゃラブライブ優勝なんて無理よ!!
カードが告げてるんや!!
うちらは9人全員でラブライブを優勝出来る!!
ひとまずみんなを連れてこないとね!!
凛呼びに行ってくる!!
ならにこも行く!
私は真姫のお父さんと相談してくる!!
うちも行く!!
みんなが私のために頑張ってる……
それなのに私は何をしてるの?
眠ってる?
意識はあるのに?
これは夢?現実?
意味がわからない…
夢なら覚めて……
私を幸せに戻して……
「ねぇねぇまきちゃん」
「どうしたの穂乃果?」
(あれ?)
「ていっ!」
そう言い放つと穂乃果は私の頬を両手でぎゅむっとはさむ。
「なっなにすんのよいきなり!」
(おかしい)
「むぎゅ~~まきちゃぁ~ん」
「もー!」
(私前にも)
私も穂乃果の頬を同じようにはさむ。
「ぬ~まきちゃんやるなぁ~」
「ふふん!」
(これを体験したことがある)
思わず誇らしげな顔をしてしまう。
子供みたいじゃない、まったく。
「まきちゃんはもっと笑おうよ~むぎゅ~」
「笑ってるわよ」
(戻ってる?)
「いいや笑ってないね!むぎゅむぎゅ~」
「しつこいわよ!この~!」フニー
(幸せに戻ったのね)
「ぬあ~まきちゃんつよいなぁ~」
少し調子に乗ってるわね…
真姫ちゃんをからかうとどうなるか教えてア・ゲ・ル?
(もう…このままでいいや…)
夜中にまた更新しますね~
2chmateからみるとIDの横が三森で密かに喜んでます
ラブライブ本選5日前
真姫ちゃん。
横にくまさん置いておくね。
これ真姫ちゃんが遊びに来たとき、ずっーと真姫ちゃんが抱いていたんだよ?
今日は私が真姫ちゃんのそばにいるからね。
まだゆっくり寝てていいんだよ?
無理しておきたら風邪をひいた時の穂乃果ちゃんみたいに倒れちゃうもんね……
しょうがないよね……
みんな真姫ちゃんを待ってるの…
だから目だけでも覚まして欲しいなぁ…
なんてわがままだよね?ごめんね
真姫ちゃん………
大丈夫ですよ、ことり
海未ちゃん…
真姫なら大丈夫ですよ
だって真姫ですから!
海未ちゃん…それ理由になってないよ…
そうだよ!!
真姫ちゃんはしつこいから大丈夫なんだよ!!
穂乃果のそれも理由になってないじゃないですか!!
穂乃果ちゃんも海未ちゃんも病院では静かに、だよ?
ごめんなさい……
こんなに騒いでも起きないなんて真姫ちゃんすごいなぁ…
穂乃果もこうやって眠ってたいよ~
穂乃果!不謹慎ですよ!
いやぁ…気持ちよさそうに寝てるから……
ほら今だって笑ってるし…
えっ……ホントだ
真姫ちゃんすこし笑ってる!!
そんな……
それならもしかしてこの会話が聴こえているのでは……
これは大発見だよ!!みんなに伝えなきゃ!!!
ラブライブ本選2日前
凛「皆呼んできたにゃ!」
絵里「とはいったものの…どうしましょうか」
絵里「真姫ちゃんのお父さんから許可はもらったし好きなようにしていいって言ってたけれど…」
花陽「どうしよう…」
海未「真姫は病人なんですから丁重に扱わないといけませんし…」
希「ならわしわしするのはどう?」
穂乃果「いやぁそれは最終手段ってことで……」
凛「なら顔に落書きするにゃ!」
ことり「真姫ちゃんの綺麗な顔に落書きするのは許しません!」
にこ「じゃあほかに何あるの?」
穂乃果「唯一してないことが一つだけあるよ!」
花陽「唯一してないこと……」
穂乃果「うん!わたし達らしいことだよ!」
絵里「わたし達らしいこと…そうなるとアレしかないわね…」
海未「そうなると準備が必要ですね…」
わたし達はそれぞれ準備を始めたの!
曲から衣装、音響とか色々!
真姫ちゃんの病室は真姫ちゃん一人だけ。
つまり真姫ちゃんだけにささげるライブってこと!
そしてそして始まる真姫ちゃんの為だけのスペシャルライブ!
8人だけで行うライブはやっぱり物足りない感じがしたけど、大成功!!
皆それぞれが真姫ちゃんへの想いをのせて歌って…踊って……頑張って………
でも…真姫ちゃんが起きることはなかった
穂乃果達の視点でした。
明日は朝の五時から夕方まで畑仕事してくるのでその後の更新です。
よろしくおねがいします
疲れ果てて寝てました…今から更新します
……またここなのね。
病室。
この夢はすごく嫌だから早く目を覚ましたい。
……皆が私を取り囲むようにして何かを話し合っている。
私は周りに皆がいるのに孤独を感じていた。
この感じは中学生の時に感じた以来ね。
あの時は自分から避けるようになっていただけだけど。
今は輪の中に入ることができない。
体が動かない。
突然私はこんな話を聞いたことを思い出した。
眠ると数週間起きない睡眠障害
「クラインレビン症候群」
わかっていないことだらけで発症後はどうしようもないらしいわ。
症状が少し似ているだけで違うところが多いからこれではないと思うけど…
にしても困ったわ……
ってあれ?いつの間にかみんな衣装に着替えてる…
まさか人の病室でライブをしようってんじゃ………
I sayじゃないわよ!!
パパもなんでこんなこと許可するのよ!!
μ’sが常識のない人達みたいじゃない!!
今すぐ起きて叱ってやりたい……
私がいないだけでこんなに魅力が減るのね、μ’sは。
みんなまた私を囲んでる……
なんでみんなして泣くのよ…
やめてよ……アイドルは笑ってなきゃダメなのよ……
私は生きてるのよ…死んでなんかいないのに……
生きていることは幸せなのに、なんで今の私はこんなに辛いのよ…
みんなと話したい……
みんなと騒ぎたい……
みんなと遊びたい……
みんなと………
穂乃果「……あれ?…ねぇ……みんな……」
絵里「……どうしたの………穂乃果……」
穂乃果「真姫ちゃんが」
にこ「……真姫が…どうしたのよ…」
穂乃果「真姫ちゃんが…泣いてるよ」
目立ちから流れる一滴の涙。
これは真姫ちゃんからのメッセージなのかな…
穂乃果「ねぇみんな、一つお願いがあるんだけどいいかな?」
泣いてるところをみんなに見られた…
恥ずかしい…。
でも久しぶりにみんなと気持ちがひとつになったような気がした。
とても嬉しい、こんなことがこんなに幸せだなんて
こんなにも心が暖かくなるなんて。
なんだか夢なのに眠たくなってきた……
一旦ここまで
ご飯食べなきゃ
―――
ねぇねぇおねえちゃん!
あなたは?
わたし?わたしねーまきっていうのー!
(あぁ……これも夢ね……)
おねえちゃん?さみしいの?
……さみしい?
うん、さみしくないの?
今は…まぁ寂しいわね。
なんで?
なんで…か。なんででしょうね?
ともだちがいなくなるとか…?
友達……ね、そうかもね。
いなくなっちゃうの?
後数日もすれば卒業していなくなるわ…
いなくなるの?
ええ……
ともだちじゃなくなるの?
……それは…違うと思うわ。
ならいなくならないじゃん!なーんだ!
え?
ともだちでいれるならまたあえるってことじゃないの?
(…あれ、なんで私は会えなくなるなんて思ってたんだろう)
ともだちでいれるってことはいつでもあそべるってことだし、
もしとおくにいっちゃったとしても、ともだちなんだからわすれるなんてこともないじゃん!
……その通りね。
じゃあもうさみしくなんかないよね?
ともだちがいるんだから!しあわせだよ!
そうね…
私少し独りで思い詰めていたのかも。
少し話聴いてくれるかしら?
いいよ!おねえちゃんのためだもん!
ありがとう…まきちゃん
――――
――――
「………穂乃果!今日から私の言った通りの生活を………」
二人とも出ていっちゃった。
……一人きりね。
考えてみたら三年生の卒業も遠くないし、二年生も生徒会で忙しくなるのね…。
あれ私、皆と二人きりでの思い出ってないのね……
せっかくだし予定をきいてみんなと二人きりで遊んでみようかな…
――――
私がみんなを誘ったきっかけはただ単に思い出が欲しかっただけなのよ…
――――
「カラカワナイデ!」
「カラカワナイデ!」
もうエリーったら大人気ないんだから……
こうやってふざけ合ってられるのも後少ししかないのね………
寂しくなっちゃう………
時間が経たなければいいのに
――――
そうよ………
――――
「じゃあちゃんといただきますするのよ?せーのっいただきます!」
「いただきます!!」
にこちゃんの家に来ることもきっとこれが最後だ
最後なりにしっかり楽しまないと
最後なんかに…したくないよ……
同じことを繰り返してでもいいから
最後になんか…………
―――――
…そうだったのね
私が今まで見てきたのは……
―――――
「真姫ちゃんがうちの家に行きたいなんて変わったこというなぁ…」
「別にいいじゃない…」
「そうだ真姫ちゃんあのな、ひとつ伝えたいことがあるんよ。」
「……なに?」
「前に読んだ本で少し気になったことがあったんや」
「気になったこと?」
「そう、まぁ詳しく読むと時間かかっちゃうから一言で済ませるけど」
『夢は夢、現実は現実』
「これをしっかり覚えておいて欲しいんよ」
「どういうことよ?」
「ふと思っただけやで…でも覚えておいて欲しいんよ」
「………」
「特に思い出や気持ちが夢に出てくると尚更深みにはまって区別が出来なくなるんよ…」
「私が区別出来なくなるわけないじゃない…そんなにマヌケじゃないわよ…まったく」
「まぁもしもの話やから気にせんといてな…変なこと言ってごめんな真姫ちゃん…」
(ただあまりにもこの本に書かれていることと最近の真姫ちゃんの行動が当てはまりすぎて心配なんよ…)
(心配や…一応伝えるべきことは伝えたし大丈夫……だよね……)
――――
私の…思い出だったのね。
私…マヌケじゃない……
それに現実に関わることがあったら記憶を捏造って……ちょっとやりすぎよ私。
そうやって思い出を繰り返し見て、現実から逃げていたのね。
現実には別れがある、悲しみがある。
だから現実を見たくなかった。
だけど現実では皆が私のことをずっと考えてくれていた、呼びかけてくれていた。
おそらく今も夜中だろうにあの病室で私との思い出を語ってるんだろうな……
みんなが呼びかけるから私は時たま現実に意識を戻されていた。
幸せと喜びを感じたから。
もしかしたら瞼を開けばいつだって現実に戻れたのかもね…
結局は自分の意思次第ってことじゃない…
いつまでも過去の幸せにしがみついてたのね…私って。
未来の幸せを掴むには未来に進むしかない
たとえ別れや悲しみがあろうとそれは幸せにきっと繋がる。
大丈夫よ真姫、私ならできる!!
だって私には幸せを与えてくれる人が沢山いるもの!!
もう…過去にすがる必要はないってわかったから……
――――
「あれ……もう朝?私寝ちゃったのか……」
「……んぅ……もう食べれないにゃ……」
「……スー……」
「穂乃果以外みーんな寝てるのかー…」
「真姫ちゃん起きてたりしないかな…」
「おーい真姫ちゃーん朝ですよー」
「……起きてないよね……二度寝しよ……」
「んー…これが穂乃果との思い出になっちゃうのかしら……ちょっと残念ね……」
「……えっ?」
「あら、起きてたの?」
「おはよう、穂乃果。いい一日の始まりね?」
おしまい
以上で終了です(・8・)ありがとうございました
最後に質問なんですけどこういう書き方よりやっぱり台本形式の方が誰が喋ってるかわかりますかね…?
分かりました!
アドバイスありがとうございました!
次書くときもこの感じの真姫ちゃん主人公でやるのでよろしくおねがいします
依頼出してきます
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