ひたぎ「ペットか・・・・・・」 (6)


暦「どうした、戦場ヶ原」

ひたぎ「なんでもないわ、アララギくん。私が突然ペットを飼いたくなったとしても、アララギくんには関係ないじゃない」

暦「・・・・・・ペットかぁ」

ひたぎ「あらアララギくん。私の、いかにもカマッテーとも言わんばかりのアララギくんへの冷たい態度をスルーするとは、最愛の彼女に対してどうなのかしら」

暦「最愛、であることには否定しないよ」

ひたぎ「あら、潔いのね」

暦「ただ、ペットという言葉に違和感を覚えてな」

ひたぎ「?」

暦「いやさ、俺は自他共に認める戦場ヶ原のペットだろ?」

ひたぎ「ふむふむ。アララギくんにしてはすばらしい見解ね。正解よ」

暦「だからさ、なんでそのお前がペットをほしがるのかな、と」

ひたぎ「なに、わたしがアララギくんに飽き足らず、他にペットをほしがるような浮気性なオンナノコだとでも思ったのかしらアララギくんは」

暦「現に数分まえにそんな風な発言をしていたのだが!?」

ひたぎ「なんてこと!私ったら!愛しのダーリンを差し置いてペットが欲しいだなんて・・・・・・なんてことを口走るのかしら私のお口ったら」



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ひたぎ「もういっそのことホチキスで口を閉じましょう」スッ

暦「わー!やめろ早まるな!悪かった、俺が悪かったよ!お前の綺麗なその唇を痛めつけないでくれええええええ」

ひたぎ「ばちん」

暦「」

ひたぎ「冗談に決まってるじゃない。本当にわたしが自分の口をホチキスで留めると思ったのかしら?」

暦「お前なら本当にやりかねないと思って・・・・・・」

ひたぎ「自分LOVEな私が自分を傷つけるわけがないわ」

暦「というか、まだホチキス持ってたんだな」

ひたぎ「さっき拾ったのよ」

暦「そりゃあすごい(棒」

ひたぎ「話を戻すけどアララギくん」

暦「ん?」

ひたぎ「たしかにあなたはわたしのペット。世間一般的には彼氏、ということなのだけれど、」

ひたぎ「私が欲しいと思っているのは、いや、思ったのは、」

ひたぎ「人間の貌をしていない、下等生物の事よ」

暦「うん」

ひたぎ「だから、ペット(彼氏)とペットを同列に扱うわけではないわ。安心してちょうだい」

暦「だが待ってくれ」

ひたぎ「なに」


暦「戦場ヶ原は、僕とペットは同列じゃないと言うけれど、」

暦「世間一般的、というか、僕が思うに、ペットは人の寂しい心を埋める存在だと思うんだ」

暦「だから、戦場ヶ原はどこかで寂しい心を埋めてくれる存在を欲していたのかと思って、少し僕は反省したわけさ。僕は戦場ヶ原に寂しい思いをさせてしまったんじゃないか、って」

ひたぎ「・・・・・・」

暦「戦場ヶ原?」

ひたぎ「確かに、そうなのかもしれないわ」

暦「?」

ひたぎ「私は、そこまで熱狂的にペットが欲しいというわけではないのよ。ただこうしてアララギくんと歩いていて、ふと見つけたペットショップが目に入ったからふとペットが欲しい、というニュアンスの言葉を口に出してしまっただけなの」

ひたぎ「その言葉自体は私が深く考えて発言した訳ではないから、むしろアララギくんとのデートを盛り上げるための着火剤として無意識に言葉を発してしまったのかもしれないのだけれど」

ひたぎ「本当は私の中にある寂しいという気持ちがそうさせたのかもしれないわ」

ひたぎ「確かに私たちは同棲しているわけではないし、お互い離れた場所で暮らしているから、私だけなのかもしれないけど、寂しいと感じる事があるわ」

ひたぎ「でもそれを、口に出してアララギくんに、しかも連想させてまで伝えるなんて、私我が儘ね・・・・・・ごめんなさい」

アララギ「おいおい、別にそんな深刻な話をしてるわけじゃないって!」アセアセ

アララギ「僕だって、お前に会えなくて・・・・・・その、寂しいと思ったりするよ」

ひたぎ「・・・・・・ポッ///」

アララギ「っ///」

アララギ「だから、できるだけ傍に居たいな、って・・・・・・思っただけさ」

ひたぎ「・・・・・・そう」

ひたぎ「私は・・・・・・アララギくんにそう思ってもらえて、とても幸せ」

ひたぎ「ありがとう」


直ってはいるけど男なのに俺と言う一人称が違和感あるアラララギさん

>>4 そこだけは本当に気をつけていたのですが、申し訳無いです

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