学生「今年からは新入生になる俺は、親に自立をするいい機会だと、言われて金を渡され、このアパートを借りることになったわけだが」
幽霊「うーす」
バタン
学生「ふー……まさか部屋に入った瞬間に幻覚が見えるなんて、受験勉強の疲れが今になって来たのか?」
学生「それでは、気を取り直して……」
ガチャ
幽霊「おいーっす」
学生「」
バタン
学生「うーん……ちょっ…と、どころか、かなり疲れていたのか?先客がいたなあ、部屋を間違えたかな? 」
学生「うん。この部屋で合ってるし、別に人が泊まるとも書かれていない。よし!これでなにも問題はないな!」
学生「おっしゃ!家主がきてやったぞ、何もいないだろ?そんな非科学的なことはあり得ないだろ?はっはー!俺の輝かしい未来が」ガチャ
幽霊「入るんなら入ってくださいよ全く」
学生「ちっくしょおおおあ!!」
幽霊「なんですかやかましい」
学生「ちょっと何?アンタなんで人様の部屋に踏み込んでるわけ?」
幽霊「踏み込んでるもなにも、私はここに住んでいるんですけどねえ」
学生「え?ちょっとまって、ちょっとまってよ。アンタもしかして幽霊的な?妖怪的なアレ?」
幽霊「おお話しが早いですね。恨んでませんが、うらめしやと言った方がいいですか?」
学生「言わんでいいわー!!」
幽霊「本当にやかましい人ですねえ。なんですか、幽霊がでたぐらいで騒いでしまって」
学生「いや騒ぐだろう!常識的に考えてありえんわ!そもそもアンタ……透けてるんですけどおおお!!」
幽霊「幽霊なんだから当然でしょう」
学生「だめだこいつ……話しが通じねえ……そもそも今何時かわかっているう!?午・後の四時!場合によってはお子様が間食する時間!」
幽霊「もうそんな時間ですか。おやつなにか持ってますか?」
学生「なにしれっと要求しちゃってんのおお!?」
幽霊「やれやれ、冗談の通じない人ですね。そもそも、曰く付きでない限り、アナタのような学生がこのアパートを借りれるわけ無いでしょう?」
学生「だからといって限度はあるだろうが!普通は深夜になにか変な音がなったりとか、金縛りが起きるだけだわ!!そんなガッツリ生活してるなんて誰も思わないだろ!」
幽霊「あちゃー、深夜に変な音がなんのは私の腹がなるからですね。今から謝っておきます」
学生「そこ説明しなくていいから!」
学生「あー、もう!俺は今からバイトしに行くから、帰ってくるまでになにか改善しておけよ!」
幽霊「考えときます」
ーーーーバイト終了ーーーー
学生「ふー、なんとか終わったぜ!」ガチャ
幽霊「お疲れさまでーす」
悪霊「おじゃましてまーす」
学生「なんか増えてるー!?」
学生「ちょっと待て、ちょっと待て」
幽霊「二度言わなくても理解はできますよ」
学生「動揺しすぎただけだ!なんなんだよこいつは!」
悪霊「悪霊でーす」
学生「悪霊ううぅ!?それ改善じゃないよ!間違いなく悪化の部類だよ!」
幽霊「いやー、私はてっきり、二人きりでは寂しいということかと」
学生「寂しがるような性格なら一人暮らししませーん!そもそも、幽霊が増えることを望んでいませーん!」
悪霊「失礼だな。悪霊と呼ばれてるだけで、危害を加えない可能性もあるだろう?」
学生「悪霊と呼ばれてる時点でなにかやらかしてんだろーが!」
悪霊「そんなこと言われても……特技が呪いの善良な悪霊だよ?僕は」
学生「呪い!?完全に、確定的に明らかに!物騒な単語が出てきたんですけどおおお!?」
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