夏樹「しっかし箱でなぁ…」

頼子「んま私も確かに、久々に食べてぇとはいったけども」

夏樹「そんなん一人で食ってたら腐っちめぇよ」
　　　　　　　
頼子「腐るこたねっと思うんだども…」

夏樹「んだらカビだカビ」

頼子「郵便さん来たとき…ちっと驚いちまったよ」

夏樹「扉開けたら箱だっぺ？そらなぁ」

頼子「ふふ…まあ…後で、な」

夏樹「おうよ、…アタシもこっちさ来てから見てねぇなあ干し芋」

頼子「あんま食べ過ぎて、腹下さねぇようにな？」

夏樹「はは、わーかってるわかってる！」

夏樹「あんまアレだったらだりーとかにも手伝ってもらっからよ！」

頼子「…ほんと仲良いなぁ」

夏樹「なんかほっとけねんだよ」

頼子「ふふ…姉妹みてぇだ」

夏樹「そう言われっとなんか小っ恥ずかしいなあ…」

頼子「普通に姉ってよかは、『アネゴ』って方がしっくり来っけども」

夏樹「そらどっちかってったら拓海の方が似合うんでねーの？」

頼子「夏樹さんも大概だっぺ？」

夏樹「あれほどツッパってる……んか？」

頼子「ちょっと悪いけども、…夏樹さん初めて見た時地元さ思い出しちまったっけよ…」

頼子「…こんなとっぽい人いたなあ、って」

夏樹「居たんか？こんなん」

頼子「居たわ…煙草の銘柄何だろなぁって」

夏樹「…ちとショックだわ」

頼子「ふふ…冗談、…ごめんな？」

夏樹「そんならいっけどもよ」

頼子「だどもバイク好きはイメージ通りだったっけよ」

夏樹「頼子はそういうのねーのか？」

頼子「どーにもなぁ…なんか落っこっちまいそうで…」

夏樹「はは！落っこっるか！確かにそら怖ぇな」

夏樹「…んだらちっと乗ってみっか？」

頼子「二人乗りか？…そんなんしょっぴかれたりしねぇの？」

夏樹「いんや、問題ねえよ？」

頼子「そっか…んだら、考えとくわ」

夏樹「免許ぐらい持っても良んでねえか？」

頼子「…自分でだけとも、あんまりイメージできんなぁ…」

夏樹「はは！んだなあ、確かに」

夏樹「頼子がバイクさ乗ってきたら皆びっくりすっぺ！」

頼子「ふふ…かもなあ」

夏樹「あー…でも」

頼子「ん？」

夏樹「前に怪盗のカッコしたことあったべ？」

頼子「あれなあ…」

夏樹「あんときのカッコイイ感じなら似合うと思っけども」

頼子「そうけぇ？あんときゃあんときだと…」

夏樹「いやいけるいける！」

頼子「そげな風におだてられっちめぇと…」

夏樹「5000ccぐれぇの」

頼子「フフ…あんまごじゃっぺな事ぬかすんでねーよ、んなんバケモンだっぺよ」

夏樹「ははっ！上は8000ぐれぇまであるぜ！」

夏樹「…そーいや頼子よ、ずっと思ってた事があんだけども」

頼子「んだ？」

夏樹「おめ茨城弁喋ってる時のほうが饒舌なんじゃねえの？」

頼子「そうけ？」

夏樹「んだよ、三点リーダーさどっか行っちめってるみてぇだよ」

頼子「フフ…仕事でくっちゃべっ時はこっちのが良いかもしんねぇな？」

夏樹「んだら数字もとれっぺな」

頼子「…逆に…って話でもねえけど、聖來さんなんかはあんま使いたくねっつってたっけなぁ」

頼子「『あんなもやっぺえ言葉使いたくね』って」

夏樹「『もやっぺえ』って既に方言だっぺな」

頼子「んだなぁ、急いで訂正してたっけよ」

夏樹「そもそももやっぺえってより…」

頼子「芋っぺえんだっぺな？」

夏樹「んだから箱いっぱい芋送ってくるんだっぺな」

頼子「フフ…ちげぇねぇ…」