海未「園田式」穂乃果「国語学習塾」【現代文記述式編】 (50)

国語と英語だけは無双な>>1がほのうみで大学受験の現代文記述式のお勉強をします。
ほのうみは恋人設定で行きますのであしからず。

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穂乃果「海未ちゃ?ん!!!」

海未「どうしたんですか穂乃果?」

穂乃果「実は……これ、こないだのK塾の記述模試の結果なんだけど……」ペラ

海未「ふむ…国数英社の総合偏差値は64ですか…悪くはないですね!よくあの成績からここまで上げたものです」

穂乃果「えへへ、海未ちゃんと同じ大学に行きたいからね。頑張ってるんだよ///」

海未「穂乃果…///それは私も同じです。何か困ったことがあれば相談してくださいね?」

穂乃果「うん、じゃあさっそくなんだけど…これ」ペラ

海未「これは…科目別得点率ですね……なるほど……」

穂乃果「そうなんだよ……穂乃果、現代文が足を引っ張っちゃってるんだよね?」

海未「国語自体の偏差値は60を越えているのに、現代文単体の偏差値は40台とは……」

穂乃果「そうなんだよ…古典を頑張ってるのがなかなか活かせてないんだよ……」

海未「なるほど……では、今日の練習が終わった後私の部屋に来てくれませんか?」

穂乃果「えっ?海未ちゃん……平日にえっちするのは身体が持たないからやめようっt」

海未「違います!まあ…したくないと言えば嘘ですが…///」

穂乃果「海未ちゃん…///」

海未「って!そうではなく!」

穂乃果「?」

海未「現代文記述式のコツのようなものを伝授したいと思いますから、一度家に帰って色々済ませちゃってから来てくださいね」

穂乃果「うん。そのほうがゆっくりお勉強できるからね!」

>>1の勉強セオリーを見せびらかすだけな流れにするのだけはやめてくれ

<海未の部屋>

海未「では、始めたいと思います」

穂乃果「わーい!」パチパチパチパチ

海未「穂乃果はマーク式はそれほど苦手ではなかったですよね?」

穂乃果「うん。だからなんで記述式が苦手なのかよくわからないんだ?」

海未「では、まずはこの2つの問題をやってみてください」

穂乃果「ん?片方はセンター試験の過去問だね。で、もう一方はZ会の記述式の問題かな?」

海未「そうです。マーク式は20分。記述式は40分以内ですよ。では、始め!」ピッ

穂乃果「ファイトだよ!」

>>5
一応国語は偏差値40台から四苦八苦して80台まで上げた科目。
予備校講師やZ会なんかの個人指導、添削等を受けてきた上で気づいたことや役に立ったことを書いていこうと思います。


────60分後

ピピピ!

海未「止め!」

穂乃果「ふぇ?終わった?!」

海未「お疲れ様です。穂乃果」ナデナデ

穂乃果「くぅ?ん」ワフワフ

海未「はい、これさっき八百屋さんで買ってきた苺です」

穂乃果「ぱくっ…んーっ!美味しい!」

海未「それは何よりです。では、採点をしますね」

穂乃果「やっぱり記述式は自信がないよ?」

────5分後

海未「できました!」

マーク:48/50
記述式:18/50

穂乃果「マーク式は漢字を一個間違っちゃったか…記述式は目も当てらんないや……海未ちゃん、やる気なくしちゃったでしょう?」

海未「どうしてですか?」キョトン

穂乃果「だって…穂乃果の記述式の点、酷すぎるから…」

海未「いいえ、そんなことありませんよ!むしろ穂乃果は記述式現代文を得意科目にできると確信しました」

穂乃果「どういうこと?」

海未「まず、穂乃果の良かった点は以下の通りです」

?マーク式の読解問題で得点できていること
?記述式を空欄で終わらせていないこと

穂乃果「?はともかく?はどういうこと?点を取れなきゃ意味がないんじゃないの?」

海未「それは後で説明します。では?から」

穂乃果「うん」

海未「マーク式の現代文はハッキリ言ってしまえば思考力テストなんです」

海未「ですから、本文や設問に何が書いてあるかを正しく解釈できれば、もっと簡単に言えば要約さえできてしまえば答えられるわけです」

穂乃果「うん。学校の授業でやってることも大体が要約の作業だし、そこはちゃんと押さえるようにしてるよ」

海未「その通り。センター試験は基本的な学力の検査ですから、ほとんどの学校でやっていること。すなわち要約能力が試される試験なんですね」

海未「そして、その要約能力こそが現代文の『読解』の基本となる部分です」

海未「基本がしっかりしてることが現代文に関わらず全ての科目を上達させる第一歩ですからね。マーク式の読解問題が安定して得点できる穂乃果はそこがしっかりしていることが見て取れますよ」

穂乃果「なんか照れるね…じゃあ?はなんで?」

海未「記述式を処理するためには、さっき言った基本的な要約能力の他に記述を最後まで書ききるスタミナが必要なんです。読みきった後で時間内に書ききる。これも大事な能力です」

穂乃果「なるほど…」

海未「しかし、記述式を処理するためにはもう少し必要なものがあるんです。今日はそこをテーマにして行こうと思います」

穂乃果「はーい!」

今日はここまでで
書き溜めてからまた来ます

SS書いてないで勉強しろ

>>12
前期やっと終わったし遊ばせてください
遊ぶ友達がいない

国語って何しなくても出来たな
勉強出来るだろドヤァとかじゃなくて現代文にも予備校のノウハウってあるんだ、感心した

>>15
羨ましすぎる!
でもそういう人がいるのも事実ですよね
センスない俺はすっげー苦労しました


海未「まず、穂乃果の解答に足りなかったことがありますのでそこを指摘しておきましょう。それはズバリ」

穂乃果「ズバリ…?」


解答が全体的に漠然としている。ドンッ


海未「では、解説していきますね」

穂乃果「どういうこと?」

海未「つまりですね、穂乃果の解答は曖昧なんですよ」

穂乃果「あー…なんとなく分かるかも…」

海未「これは国語ができない多くの受験生が陥っている症状なんですね」

海未「とりあえず字数を埋めなければ、という使命感に駆られて本文中からそれっぽい表現を書き綴っているんじゃないんでしょうか?」

穂乃果「うっわーまさにその通りだよ……」

海未「そんな解答が明快かつ正当なはずはもちろんありませんよね?では、どうやったら明快かつ正当な解答になると思いますか?」

穂乃果「うーん……書くべき大事なことが初めからわかっていればいいんじゃないのかなぁ…?」

海未「そこに気づくとは……さすがは私の穂乃果です!」ナデナデ

穂乃果「えへへ…」


穂乃果「でも、そんなこと本当にできるの?」

海未「無論可能です。そうでなければ受験科目に【国語】及び【現代文】は存在しません」

穂乃果「なるほどね?」

海未「では、どうやって書くべきことを意図的に認識するのでしょうか?そこに焦点を置いて少しお話しましょう」

穂乃果「はーい!」

海未「ときに穂乃果」

穂乃果「なあに?」

海未「記述式現代文が得意な人間。すなわち記述式を解答するとき、書くべきことが予め分かってる人間と自分との違いはなんだと思いますか?」

穂乃果「えーっ?やっぱり……センスだとか教養だとかかなぁ…?」

海未「そうですね。多くの人がそう答えるでしょうけど実は違います」

穂乃果「ほぇー、じゃあ何が違うの?」

海未「それはですね。『目線』です」

穂乃果「『目線』?」

海未「はい、書くべきことが分かっている人間というのは大きくわけて3つの『目線』を持っているんです」

穂乃果「その3つって?」

海未「では、1つずつ解説していきますね。1つめは」


『対比』


穂乃果「対比?比べるってこと?」

海未「そういうことですね。穂乃果、たとえば穂乃果があるお店の社長で、新しく商品を出すとします」

穂乃果「ふむふむ」

海未「そしたら穂乃果だったらどうやってその新商品を売り出しますか?」

穂乃果「え?それはもちろん、昔のものとは違って色々優れたところがあることをアピールするかなぁ…?」

海未「そうです。『新商品』の良さを<強調>するために『昔の商品』を引き合いに出しましたね?」

穂乃果「あっ…比べてる」

海未「そうです!ある事柄を強調するためにそれを何か別の事柄と比べるのは有効な手段です。これが評論文でも同じことが言えます」

海未「これとこれが比べられている、対比されている、ということが分かるだけで筆者が何を言いたいのかは浮き彫りになってきますね」

穂乃果「なるほどね。つまりさっきの例で言えば、穂乃果は『新商品が優れている』ということを言いたかったことになるんだね」

海未「そういうことです。では2つめの目線に行きましょう」


『同一』

穂乃果「なんのこっちゃ…?」

海未「これは字面だけ見てもピンとこないですよね。具体例を出しましょう」


A「-------------ラブライブ!-----」
B「-----ラブライブ!-------------」
A「------」
B「ラブライブ!--------」


海未「上のAさんとBさんの会話を見て、どんな話題で会話していると考えられますか?」

穂乃果「ラブライブ!の話をしているね」

海未「正解です。ではなぜわかったんですか?」

穂乃果「それは、何度もラブライブ!って言ってるからだよ」

海未「そうです。話題の中心となる言葉というのは繰り返し何度も出てくるものなのです。これが評論文でも同じことがいえます」

穂乃果「なるほど。筆者も言いたいことは繰り返し書くってことだね」

穂乃果「じゃあ3つめは?」

海未「はい。3つめは」


『因果』


穂乃果「因果?原因と結果ってこと?」

海未「文字通り読めばそういうことですが、ここではちょっと違いますね」

穂乃果「どういうこと?」

海未「これはある意味、受験評論文の鉄則のようなものですよ。たとえば以下のような文を見てください」

生きることは楽しい。よって自殺すべきではない。

海未「この文が受験現代文の問題として扱われると思いますか?」

穂乃果「思わない」

海未「なぜですか?」

穂乃果「それは、単純すぎるから?」

海未「そうです。その通りです。こんな文章では読み手の読解力は問えません。しかし、これは実際に受験現代文の問題として扱われた文章を一言で要約したものなんです」

穂乃果「つまり、評論文は『Aである。だからBだ』というような趣旨を膨らまして成り立っている、ということだね」

海未「その通りです!『因果』は筆者がその『Aである。だからBだ』という趣旨に『対比』や『同一』を使って肉付けをする作業に他ならないんです」

穂乃果「なるほど?……でもさ、海未ちゃん」

海未「はい、なんでしょう?」

穂乃果「これで終わりなの?」

海未「はい。おしまいです」

穂乃果「『目線』って3つだけなの?」

海未「それは>>1も信じられなかったことですね……。予備校講師に何度も聞き直しました。ですがこれは実際にこの3つの目線を持って文章を読んでみろ、としか言えませんね……」

穂乃果「そうなんだ…」

海未「では、早速実践です!この問題をやってみてください!」ペラ

穂乃果「よーし!がんばるよ!」

海未「では40分。始め!」ピッ


ピピピッ

穂乃果「できたー!」

海未「では、採点しますね」

穂乃果「うん」ドキドキ

記述式:31/50

穂乃果「うわっ!すっごい上がっちゃった!」

海未「そうですね。解答にもポイントをしっかりと押さえようとしているのが見てとれました。あとは細かい読み逃しや表現の仕方ですね」

海未「こればっかりは時間をかけて反復して添削指導をしてもらうしかないですね。おすすめはZ会の通信添削です。かなり丁寧にやってくれますし解説も詳しいですよ!」

海未「添削は週1が理想ですが、2週間に1回が妥協点ですね」

穂乃果「なんか嘘みたいだねー。目線を持つだけでこんなに点数が変わっちゃうなんて…」

海未「そうですね。しかし、これも穂乃果が言われたことを言われた瞬間に実行できる基礎を身につけていたからなのですよ?」

穂乃果「うわーん!なんか今までの努力が一気に報われた気分だよ!」

海未「よしよし」ナデナデ

穂乃果「しかし、現代文ができる人はこんなことを意識しながら問題を解いてたんだね?」

海未「いいえ、意識してないと思いますよ?」

穂乃果「えっ!?」

海未「>>1の勝手な推測に過ぎませんが、この3つの目線を習慣的に体得してる人はいると思うんです」

穂乃果「そっか?……なんか理不尽だね」

海未「別に、いいじゃないですか」

穂乃果「なんで?」

海未「だって、最初からできてしまう人たちは私たちのように『できるようになる喜び』を得ることはできないんですよ?」

穂乃果「海未ちゃん……ってことは」

海未「はい。私も最初はできませんでした。しかし、師匠の言うことをひたすらに守ってこの3つの目線を大切にしました。あとは、わかりますよね?」

穂乃果「うん…」

海未「できないなら、できるようになればいい。当たり前ですが簡単ではないです。ですが、穂乃果ならきっとやり抜けると信じていますよ」

穂乃果「うん!私がんばるよ!」

海未「穂乃果!」ダキッ

穂乃果「海未ちゃん!」ヒシッ

二人は翌日学校に遅刻しましたとさ。


おわり


以上です。
何か質問があったらどうぞ。
ちなみに>>1は1浪で某地方旧帝大です。
昼ごろには落とそうと思います。

元もないけどこんな視点なんか普段から読書週間があって評論読んでればつくよな

>>34
本当にその通りです
本来は長い時間かけて養っていくものですよね
ですが受験という目線で見たら少し酷なものです

子供の時の読書習慣大事だよな

勝手に受験生って思ってた

>>36
受験的には読書習慣は別になくてもいいと個人的には思っていますが、読書は大切ですね。
書物は心の栄養とはよく言ったものです。
乱読よりも心に刻み付くような一冊を増やしていくことが大切だと思います。

まあ技術として身につけた視点に大学で一定の実用性を感じれるようになればいいね
特に文系は

>>38
そうですね。この視点はディベートに応用できないものかと思っているところです。
やはり学ぶからには実用性は欲しいですよね。

昼までと言いましたがもう限界っす。
寝ます。落とします。
見てくださった方々本当にありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 16:29:37   ID: L53Hv9tO

わかりやすい

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