ウソップ「吹雪を…解体する……!?」 (92)

ウソップ「ル、ルフィお前何言ってんだ…!?」

ルフィ「おいおいちゃんと聞いといてくれよウソップ」

ルフィ「吹雪はよ、解体することにしたんだ」

ルフィ「初期艦として色々世話になったが、この船の航海はここまでだ」

ウソップ「」

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ウソップ「?」

ウソップ「?」

ウソップ「………………」

ルフィ「ほんでな。次のイベントで手に入る船の情報を調べてたんだけど、なかなか面白そうな船が…」

ウソップ「ま、待てよ待てよ。そんなお前……!!冗談キツいぞバカバカしい」

ルフィ「冗談じゃねぇよ。もう決めたんだ」

ウソップ「……何だ。やっぱり資材足りなくなったってことか!?」

ウソップ「俺がうっかり大型4度も回しちまったから……!!資材が足りなくなったんだろ!!」

ウソップ「けどよルフィ、駆逐艦一隻解体した所で…!」

ルフィ「違うよそうじゃねぇ」

ウソップ「じゃあ何だよはっきり言え!!オレに気ぃ遣ってんのか!?」

ルフィ「遣う訳ねぇだろ死ね!!お前が2万溶鉱炉に溶かした事とは関係ねぇんだ!!」

ウソップ「だったら何で解体するなんて下らねえこと言うんだよ!!」

ゾロ「おいお前らもっと落ち着いて話をしろよ!五月蠅くてキラ付けに集中できねぇだろうが!」

ウソップ「落ち着いてられるか馬鹿なこと言い出しやがって!!」

ルフィ「ちゃんと俺だって悩んで決めたんだ!!」

チョッパー「ウソップ熱くなったら駄目だ!!体にさわるよ!!」

ナミ「オリョクルオリョクルっと~♪」

ルフィ「だからよぉ…!」ギリッ…!!




    「――ウチにはもう、(保有艦隊数の)空きが無ぇんだよ!!!!」




ウソップ「!?!?!?」

ウソップ「」

ルフィ「…もう、どうやりくりしたってどうしようもねぇんだ」

ルフィ「じゃなきゃこんな話しねぇ!」

ウソップ「吹雪だぞ…!!俺達が鎮守府に着任して、ずっと一緒に戦って来た仲間だぞ!?」

ルフィ「そうだ…もう要らねえんだこの船は!!」

ウソップ「…………………何言ってんだお前」

ウソップ「ルフィ」

ルフィ「本当なんだそう言われたんだ!!運営にメール送ったら…!!」

ルフィ「…もう次のイベントを始めることすら出来ねぇって!!」

ウソップ「ハァ…そうかい……始められねぇって…」

ウソップ「ロクに猫退治すら出来ねぇ無能共に説得されて来たわけだ…!」

ルフィ「何だと!?」

ルフィ「それだけじゃねぇんだ!!」

ルフィ「佐世保のエースに聞いても、横鎮のシャンクスに聞いても、そうする他ねぇって…!!」

ウソップ「……!!」

ウソップ「廃人と呼ばれる古参共がもう要らねぇと言っただけで!!」

ウソップ「今までずっと一緒に海域を攻略して来た!!」

ウソップ「2-4も3-2も!!一緒に切り抜けて来た大事な初期艦を!!」



   「お前はこんな所で……大飯喰らい(赤城)の餌にするつもりかァ!!!」



ルフィ「!!!」

ロビン(別に赤城とは限らないんじゃ…)

ウソップ「…………………!!!」

ウソップ「吹雪はお前にとっちゃそれくらいのもんなのかよ!!!ルフィ!!」

ルフィ「……………」

ウソップ「ゲフッ………!!」ビチャビチャ

チョッパー「ウソップ駄目だそんなに叫んじゃ!!」

ナミ「たまにはバシクルバシクル~♪」

ウソップ「……………っ!!」フーフー!!

ルフィ「じゃあお前に母港拡張出来んのかよ!!」

ウソップ「…………!!」

ルフィ「この船にはクレカ持ってる奴がいねェから!」

ルフィ「だから恥をしのんでシャンクス(課金厨)に貸してくれねぇか頼んで、断られたんだろうが!!」

ウソップ「だったら良いよ!!もうそんな奴らに頼まなきゃいい!!」

ウソップ「今迄通り俺が運営にハガキ送って吹雪を改二にしてやるよ!!元々そうやって旅続けてきたもんな!!」ズリズリ ハァハァ…

サンジ「おい待てウソップ!」

ウソップ「よしさっそく始めよう!おいお前ら手伝えよっ!」

ウソップ「そうだ切手が足りねェな!ナミ、郵便局行って2円のを4000枚程…」

ナミ「は?」

ルフィ「…………っ!!」ギリィッ…!!



    「お前は千葉県のYさんじゃねェだろう!!ウソップ!!!」



サンジ「おいルフィ!」

ウソップ「あぁそうだ!!だがそれがどうした!!」   

ウソップ「無課金という聞こえの良い言葉を盾にして、自分の艦を守る為に何も行動しねェ奴らとは俺は違う!!」

ウソップ「ケッコンカッコカリの時と同じさ!運営のコンピューターにハッキングして、猫祭りを起こしてでも母港拡張してやる…!!」

ウソップ「そう、今日から俺が運営だぁっ!!!」どん!!

ルフィ「お前は運営じゃねェだろう!!ウソップ!!!」

ウソップ「おうそうだ!!それがどうした!!!」

ウソップ「だがな運営の立場をいいことに、所詮は他人の艦をあっさりと見限るような」

ウソップ「無責任な運営なんか俺は信じねェ!!自分の艦は自分で守れって教訓だなコリャ!!」

ウソップ「絶対に俺は見捨てねぇぞ吹雪を!!!」

ウソップ「バカかお前ら!!大方まとめの管理人共のもっともらしい攻略の最適解とやらに担がれてきたんだろ!!」

ウソップ「俺の知ってるお前ならそんな奴らの商売口上より」

ウソップ「ワシントン条約制限下で設計された、世界中を驚愕させたクラスを超えた特型駆逐艦の1番艦、吹雪の強さをまず信じたはずだ!!」ガッ!!

ルフィ「……………!!」

ウソップ「そんな歯切れの良い効率厨染みた答えで…!!船長風吹かせて何が“決断”だ!!」ハァ… ハァ…

ウソップ「見損なったぞルフィ!!!」グイッ!!

ルフィ「!!!!」

チョッパー「ちょ、ちょっと待ってよウソップ!ルフィだって最初は…

ルフィ「黙ってろチョッパー!!」

ルフィ「これは俺が決めたことだ!!今更お前が何を言ったって意見は変えねェ!!!」

ウソップ「サンジのアカウント借りてる立ち場でなに偉そうに言ってやがる!!」

ルフィ「うるせえ!!吹雪は解体する!!!吹雪とはここで別れるんだ!!!」

ウソップ「ふざけんな!!そんな事は許さねえ!!!」

サンジ「おいお前ら大概にしろ!!そんな熱くなっちゃ話にならねェし加賀すわぁんの放置ボイスが聞こえねェだろ!!」

ウソップ「いいかルフィ!誰でもてめぇみたいに前ばっかり向いて生きていけるわけじゃねェ!!」

ウソップ「俺は傷付いた『仲間』を置き去りにこの先の海域へなんて進めねぇ!!」

チョッパー「じゃ、じゃあちゃんとバケツで直してから解体すれば…」

ナミ「駄目よそんなの。勿体無い」

ウソップ「お前初風が手に入った時なんつった!?」

ウソップ「泣きながらもう二度と離さないって言ってただろうがぁ!!あの言葉はウソだったのかよ!?」

ルフィ「バカ言え!!レア艦とただの駆逐艦じゃ話が違うだろ!!」

ウソップ「同じだ!!!それに吹雪はネームシップだから若干レア度も高い!!」

ウソップ「そして吹雪にだって生きたいって底力はある!!」

ウソップ「お前のことだ。もう次のイベントで手に入る艦にわくわくしてんじゃねぇのかよ!!!」


     「うわっつらだけ吹雪を想ったフリしてよォっ!!!」


ルフィ「!!!いい加減にしろお前ェ!!!」ドカンッ!!

サンジ「ルフィ!」

ルフィ「お前だけが辛いなんて思うなよ!!全員気持ちは同じなんだ!!」

ウソップ「だったら解体するなんて答えが出るはずがねェ!!」

ルフィ「……………!!じゃあいいさ!!そんなに俺のやり方が気に入らねえんなら」

ウソップ「!!」

ルフィ「今すぐこの鎮守府かr「バカ野郎がァっ!!!」ドゴンッ!!!

  ガシャーン!!!

サンジ「ハァ……ハァ……!!」

チョッパー「サンジ!!」

サンジ「ルフィてめえ今何言おうとしたんだ!!頭冷やせ!!滅多なこと口にするもんじゃねぇぞ!!!」

ルフィ「……………あ………ああ、悪かった。今のは………つい」

ウソップ「いや…いいんだルフィ…それがお前の本心だろ」

ルフィ「!?何だと…!!!」

ウソップ「使えねえ仲間は…次々に切り捨てて進めばいい…!!」

ウソップ「吹雪に見切りを付けるんなら…俺にもそうしろよ!!」ハーハー…

サンジ「おいウソップ!下らねえこと言ってんじゃねぇぞ!!」

ウソップ「いや本気だ!…前々から考えてた……」

ウソップ「正直俺はもう、お前らの化け物じみたに効率主義は付いていけねェと思ってた!!」

ウソップ「今日みたいにただの溶鉱炉の番すらろくにできねェ。これからもおめぇらに迷惑かけるだけだオレは…!」

ウソップ「運の低い仲間は要らねェんだろ!!!」

チョッパー「……………?」

ウソップ「ルフィ、お前は海賊元帥になる男だもんな」

ルフィ「!」

ウソップ「俺は何もそこまで“高み”に行けなくていい…!!」

ルフィ「!」

ウソップ「――思えば、俺が鎮守府に着任しようとした時に……年齢制限に引っ掛かって号泣していたら」

ウソップ「お前らが誘ってくれた…それだけの縁だ………!!」

ルフィ「…………」

ウソップ「意見がくい違ってまで一緒に戦う事ねぇよ!!」バン!!

サンジ「おいウソップどこへ行く気だ!!」

ウソップ「どこへ行こうと俺の勝手だ…」スタスタ…



    「おれは…この一味をやめる」バサッ…!!!



皆「!!!?」

ロビン(え、一味をやめるの?)

ナミ「そんな……!!待ちなさいよ!!24時間オリョクルのローテが狂っちゃうでしょ!?」

ウソッパー「え!?え!?行かないでくれよォ!!!ウソップ~~~!!」ああああ

サンジ「おい!!戻れ!!!」

ウソップ「お前とはもう…やっていけねェ。最後まで迷惑かけたな」

ルフィ「……………!!!」

ウソップ「吹雪はたしかに提督であるお前のもんだ…だから俺と戦え!!」

ウソップ「俺が勝ったらサンジのアカウントごと吹雪は貰っていく!!」

サンジ「あぁ!?」

ルフィ「………………」

ウソップ「モンキー・D・ルフィ……!!!」

  









      「おれと決闘しろォ!!!!!!」ドン!!!!!!









ルフィ&ウソップ「………!!!!」ドドンッ!!!!!

ウソップ「お願いだ!!当たってくれぇっ!!」バシュバシュッ!!

ルフィ「勝手は!!オレが!!許さねェ!!!」


     ズドォン!!!!!


ウソップ「」

サンジ「…………」

チョッパー「ウソップーーーーーーっ!!!!」

   ザザザザザ…ザ……

ウソップ「嫌!……いやだよぉ……」  


    ドサァ………!!!


サンジ「勝負あったな……」シュボッ

ロビン(決闘は普通に殴り合いなのね…)

ルフィ「ハァ………ハァ………」ザッ…

ウソップ「」

ルフィ「……………ハァ…」

ウソップ「」

ルフィ「バカ野郎…!!」ズキ…ズキ…



    「駆逐艦が戦艦に!!!勝てるわけねェだろうが!!!!」



ウソップ「…………」

ルフィ「………吹雪とサンジのアカウントは」

ルフィ「お前の好きにしろよ」

ウソップ「……………!!」

ルフィ「新しい鎮守府を手に入れて…この先の海域へ」

ルフィ「おれ達は進む!!!」


『代われよルフィ!!』『駄目だ次に猫るまでは俺に指揮させるって約束したろうが!!』

『何つくってんだ?ウソップ』『コラコラお前ら!!ウソップ開発工場は覗き見厳禁だぞ!!』

『いつか絶対に!!最終決戦の地、東方海域へ行くぞ!!』『よし!!ウソップ必ず行こう!!!』

『よっしゃあ2-4突破ああぁぁ!!よくやったぞ吹雪ぃぃ!!』『今日は宴だぁー!!西北方前夜祭だぁ~~!!!』ぎゃははははは


ルフィ「じゃあな………ウソップ。今まで……楽しかった」

ロビン(次はどこの海賊に取り入ろうかしら…)

ナミ「……………ハァ」

サンジ「ナミさん?」

ナミ「全く、しょうがないわねぇアンタ達は」ピッ

ナミ「オラ!!聞きなさいそこのバカ二人!!」

2人「…………?」

チョッパー「ナミ。なんだ?そのペラペラしたカード」

ナミ「これは『DMMマネーカード』」ニヤリ

ウソップ「マネーカード…?」

ナミ「10000ベリー分のね。これを使えば、クレカが無くても鎮守府に課金することが出来るわ」

皆「!!!!?」

チョッパー「クレカが無くても!?スゲー!!!」

ナミ「フフフ。アンタ達が暴れてる内にフランキー一家からガめといたのよ」

ウソップ「お、おいナミ………それを使えば…………」

ウソップ「ぼ、母港は拡張出来るのか…!?」

ナミ「可能よ」

ウソップ「!!!ど、どれ位………」

ナミ「そうねぇ……まっ」

ナミ「ざっと100隻分はいけるでしょうね」どん!!

ウソップ「!!!!!!!」

ルフィ「そ、それなら……」

ウソップ「……………」ワナワナ

ルフィ「ウ、ウソップ?」

ウソップ「ルフィ…………」



   「ごめ″ーーーーーん!!!!!」どーーーん!!!


     

ルフィ「…………!!!」

ウソップ「意地はってごべーーーーん!!!俺が悪がったぁーーー!!!!」ぽろぽろ

ウソップ「今更みっともねェんだけども!!!おれ″一味をやめるって言ったけど!!」

ウソップ「アレ…!!!取り消すわ″けにはいかねェがなァー!!!」

ウソップ「ダメがなーー!!!…頼むからよ。お前らと一緒にいさせてくれェ!!!」

ルフィ「…………!!」

ウソップ「もう一度…!!!」



       「おれを鎮守府に入れてくれ″ェ!!!!!」ウオオオオオォ



     

  

  ――ビュオッ!!


ウソップ「ルフィ……」

ルフィ「バカ野郎……早く掴まれ」

ルフィ「長ェ付き合いじゃねえか……お前も吹雪も」

ルフィ「解体したりなんかしねェ。おれ達はずっと、この宿毛湾泊地の……」




    「――提督だ……!!」ボロボロ…  ガシッ…!!!!!



    

ナミ「ま、誰も使うとは言って無いんだけどね」

ウソップ「オイッ!!!!」ビシィッ!!

ナミ「冗談よ。でも貴重なものなんだから10倍にして返しなさいよね?」

ナミ「V、4、Sっと…」ターン!!

チョッパー「おぉっ!これで課金されて……あれ?」

ナミ「ロックが解除されていません…?何よこれ!!まさか不良品!?」

ナミ「売りつけた店に文句言ってやる!!」デンデンムシムシ

ルフィ「いや、運営がまた何かミスってるんじゃねえか?おれがメールで苦情入れてやるよ」ターン!!

ウソップ「ったく、やっと一件落着かと思ったのに締まらねえなぁ」 

ゾロ「ちっまた羅針盤が逸れやがったか…これで57回連続だぜ」フゥ

ゾロ「またイチからキラ付けをやり直さねえと…」

サンジ「このマリモはこの一大事にずっと…」

ウソップ「ハハッ貸してみろってゾロ。よーし、久々に吹雪旗艦で演習でも…あれ?」

ウソップ「3列目だったか…?違う。第2艦隊……第3艦隊…第4……んん?」

   ―――ドクン

サンジ「おいマリモ。キラ付けも良いが、ウィークリーの近代化改修はもう済ませたのかよ?」

ゾロ「うるせえクソコック。さっき丸ごと全部、青葉のやつに喰わせてやったよ」

   ―――ズクンドクン
   

ウソップ「………」ダラダラダラ

チョッパー「あ、そうだウソップ」


   

  「さっきウソップが寝てる間に、吹雪の鍵を外してたから付け直しておいてよ」




ウソップ「!!!うわああああああああああぁぁぁ!!!!!」



その後程なくして、麦わらの一味に『DMMカードの不正入手』という新たな罪状が追加され
泥棒猫のナミの懸賞金は7億を突破。
そしてこの件は当然運営に伝えられ、サンジのアカウントはBANされた。

こうして――提督モンキー・D・ルフィ率いる泊地。“麦わらの鎮守府”は――「完全崩壊」を喫した――


       ドン!!(おしまい)

    

E3突破して、ふと燃料見たら4桁になってて吐き気がしたので回復がてらに書いてみました。
皆さんはこんなことにならないよう、初期艦を大事にしてあげて下さいね。

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