穂乃果「どうして・・・どうしてこんなヒドいことをするの!?」 (1000)

穂乃果「今日も練習頑張るぞー!」

凛「穂乃果ちゃんは毎日元気にゃ」

花陽「その元気と行動力が羨ましいですう!」

穂乃果「そんなことないよ!」エヘヘ

海未「その分頭は・・・」

穂乃果「うっ、それは言わない約束だよ!!!!」

小鳥「勉強も応援しているよ穂乃果ちゃん!」

凛「ファイトだにゃー!」

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にこ「ところで気になってたんだけど・・・部として認められたはずの私たちがどうして屋上で練習しているのかしら?」

花陽「あっ、それ私も気になってました!」

ことり「やっぱり実績がないと部室が貰えないのかな?」

凛「そこのとこどうなってるにゃ?穂乃果ちゃん!」

穂乃果「そっ、それは・・・」

海未「まさか穂乃果・・・人数が揃ったことに満足して申請するのを忘れていたのではないですか?」

穂乃果「・・・」

にこ「どうして黙ってるのよ!アンタの行動力は認めるけど周りが見えなくなるのが欠点よね~」

にこ「まっ、穂乃果に行かせようってのが間違いだったかしら、代わりに部長である私が行くべきよね~」スタスタ

凛「にこちゃん頼むにゃ~!」

穂乃果「待って!行っちゃだめ!特ににこちゃん!」ガシッ

にこ「ちょっと!何するのよ!」

穂乃果「私たち7人揃ったんだしそれでいいでしょ!部室なんか無くたってここで練習できるし、希先輩に頼めばステージだって貸してくれる!ライブだってどこでもできる!」

海未「穂乃果・・・希先輩だってきっと無理して借してくれてるし屋上での練習は天候に左右されます。それに部費が出ないのでは衣装や道具の費用はどうするんですか?」

小鳥「たしかに私たちの資金力だと無理が出てくるよね・・・」

花陽「学校の協力無しではスクールアイドルはやっていけません!一刻も早く申請を!!」

穂乃果「うーん、面倒くさいけどみんながそう言うなら申請に行こうかな!」

海未「結局穂乃果の怠惰だったんですね・・・」

真姫「そんなことだろうと思ってたわよ」スッ

凛「真姫ちゃん!?今までどこにいたにゃ!?」

真姫「穂乃果とにこ部長の代わりに申請しに行ってきたわ」

穂乃果「さすが真姫ちゃん!」

真姫「それで部の申請について話があるから明日印鑑を持って生徒会室に来なさいだと」

真姫「書類に必要事項を記入する作業が多くて疲れたわ」

穂乃果「すごい真姫ちゃん!穂乃果はその書類を見ただけで面倒くさくなっちゃったのに!」

海未「穂乃果・・・」ハア

にこ(代わりに行かなくて大正解だったわ・・・)

~翌日~

穂乃果「たのもー!」ガチャッ

海未「ちょっと穂乃果!失礼ですよ!」

小鳥「場所をわきまえた方が・・・」

絵里「相変わらず元気ね」

花陽「すすすすすいません!」

凛「生徒会長も相変わらずぶすっとしてるにゃ~」

真姫「ちょっと凛!」

絵里「まあいいわ、この署名欄に自分の名前とその隣に印鑑をお願い」

穂乃果「はーい!

絵里「アナタ達は本気でスクールアイドル活動をする気はあるの?」

穂乃果「はい!あります!スクールアイドルのトップになれば人が集まって音ノ木坂だって廃校を免れるって・・・!」

絵里「あなたはこの学校が廃校を免れればそれでいいのでしょう?もしスクールアイドル以外でこの学校を救う方法があるとしたらどうする?」

穂乃果「他の方法・・・うーん、そっちの方が楽だったらアイドルじゃなくてなくてもいいのかなあ?」

穂乃果「でもこの7人で歌ったり踊ったりするのはすごい楽しいから・・・」

絵里「そう、あなたは楽しければいいのね」

穂乃果「そっ、そんなつもりじゃ・・・!」

海未「もう!穂乃果は黙ってて下さい!・・・代わりに私が答えます」

絵里「ではあなたに聞くわ、本当にスクールアイドルになる気はある?」

海未「口だけではなんとでもいえます、ですからラブライブでの優勝をもって私たちの本気を証明します!」

凛(海未ちゃんかっこいいにゃー)

絵里「ああたは弓道部と掛け持ちで大変ねえ・・・まあ頑張って」

花陽(会長さん怖い・・・)ブルブル

真姫「それじゃ失礼するわ、次のライブの練習もあるしこんな所で立ち止まってられないわ」

穂乃果「そうだね!では私たちはこれで!」

海未「お騒がせしました・・・」

ガチャッガチャッ

真姫「あれ?ドアが開かない・・・」

にこ「早くドアを開けなさいよ、あんな意地悪生徒会長と同じ部屋にこれ以上居たくないわ!」

プシュウウウウウウ!!!!!!!

ことり「なっ、なにこれ!?ドアの隙間からガス!?」

海未「いっ、意識が・・・立てない・・・」バタリ

凛「眠いにゃ~・・・zzz」バタリ

花陽「凛ちゃん・・・こんなとこで寝たら迷惑・・・だ・・・よ・・・」バタリ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~???~

海未「・・・はっ!?ここはどこですか!?」ムクッ

海未「穂乃果!?小鳥!?」キョロキョロ

海未「生徒会室で気を失って・・・もしかして誘拐!?」

海未「ケータイで連絡を・・・ってなんですかこの紙は?」ゴソゴソ

目が覚めたかしら?あなた達にアイドルとしての素質があるかどうか試させて貰うわ。悪く思わないでね。
そう、これはスクールアイドルに平等に課せられる試練だと思ってね。

海未「意味が分かりません・・・試練?」ペラッ

外部と連絡する手段は封じてある。ここでいくら叫んでも誰も助けはこない。万が一連絡を取ろうものなら容赦はしないわ。いつでも私たちに見られているというのを忘れないでね。

カメラ「」ジッー

海未(まだ裏に何か書いてある・・・)ペラッ

最初の試練は・・・扉を開ければ待っているわ。
言っておくけどあなた達に拒否権はない。お友達が心配なら早く行ってあげるべきね。

海未「・・・この扉の先に穂乃果たちが居るのでしょうか」

海未「いや、穂乃果たちがドッキリでこの扉の先でパーティーをしているとか・・・」

海未「うん、きっとそう。散々怖がらせておいて私を驚かすつもりですね!そうは行きませんよ穂乃果!」ガチャッ

そう思って開けたドアの先には

穂乃果「海未ちゃああああん!!!!助けてええええ!!!!!」

椅子に座らされ縛られている穂乃果が居ました。

海未「ほっ、穂乃果!?これはドッキリですよね!?」スタスタ

穂乃果「あっ、だめええええ!こっちに来ちゃダメ!!」

海未「どっ、どうしてですか?!」

穂乃果「後ろを見てえ!海未ちゃん!」

最初の試練。そこの白線から弓矢でお友達の頭の上のリンゴを打ち抜いて。打ち抜ければ開放してあげるわ。ただし白線を超えて射ったりしたら椅子に電流が流れてお友達は苦しむでしょうね。
あなたが射ち損じて体のどこかに当たっても苦しいでしょうけど。

海未「なっ、なんですかこれは・・・」

穂乃果「海未ちゃん助けてええええ!!!!!」ジタバタ

海未(穂乃果の反応・・・ドッキリではなさそうですね)

海未「穂乃果!落ち着いて下さい!まずは状況を整理しましょう!」

海未「穂乃果はここに来るまでのことを何か覚えていますか?」

穂乃果「うっ、ううん・・・生徒会室で気を失って気づいたらここに・・・海未ちゃんは?」ブルブル

海未「私も似た様な感じです、気づいたらここに・・・あっ、私のポケットを確認したら手紙が入っていました。なんでもこれはアイドルとしての素質を試すとか・・・」

穂乃果「アイドルとしての素質!?もしかして・・・穂乃果達S・I・D(スクールアイドルドッキリ)に参加させられてるのかな!?」

海未「えっ?」

穂乃果「A-RISEもこの間テレビでドッキリ企画をやってたし・・・いや~μsも有名になったね!まだ部活申請して1日しか経ってないのに!」

海未「そっ、そんなわけ・・・いや、そうですね!ドッキリに決まってます!きっとあの番組の様に関東圏のスクールアイドルを無作為に選んでドッキリを仕掛けているのでしょう!」

穂乃果「あ~そう考えると怖がって損しちゃったな~、ちょっと手足縛られるのって意外とキツいよプロデューサーさん~」

海未「穂乃果!ここに置いてある矢ですが・・・先端が吸盤です!」

穂乃果「あっ、やっぱりそうだよね!これで確信を持て・・・ってちょっと待って!」

海未「どっ、どうしたのですか?」

穂乃果「穂乃果たちがこんなやりとりしてたら番組を見てる人が私たちのことを空気の読めない人達だと勘違いしちゃうよ!」

海未「そっ、そうですね」

穂乃果「カメラの向こう側のプロデューサーさん!聞こえてますか!もう一度海未ちゃんが入ってくるところから撮り直していいですか!」

海未「返事が来る訳ないじゃないですか・・・仕掛人が来たらそれこそ本当に空気が読めていないですよ」

穂乃果「沈黙はOKサインってことで海未ちゃん!もう一度入るとこからね!」

海未「穂乃果・・・できるだけリラックスして目を瞑っていて下さいね、吸盤とは言え当たったら痛いですし、一発で成功すれば私の株が上がりますから!」

穂乃果「海未ちゃんって普段は真面目だけどこういう時はしたたかだね!うん分かった!」ニコッ

海未「それでは前の部屋に戻って・・・」スタスタ

私は嘘をつきました、本当は矢の先端は吸盤ではありません。怖いくらいに鋭くて冷たい輝きを放つ鏃でした・・・
しかし穂乃果を不安がらせてはいけません、なんとしてでも一発で決めなければ・・・

穂乃果「うわああああん!!!海未ちゃあああん!!!たーすーけーてーえええええ!!!!!」ジタバタ

海未「・・・」

距離にして30m程・・・置いてあった装備を身につけながら私は冷静に考えていました。
私だってこれがドッキリだと信じたい・・・しかしこの矢を見てこれがドッキリでは無いと確信しました。
誘拐犯が何の目的でこの様なことをしたのかは分からない、しかし今は穂乃果を助けることだけに集中しなくては・・・

穂乃果「穂乃果は囚われのお姫様だよお!優しく攫われたいよお!」ジタバタ

海未「・・・準備ができました。穂乃果、目を瞑ってリラックスしてください!」

穂乃果「分かった!海未ちゃん、ファイトだよ!」

そう言って微笑みを浮かべながら目を瞑る穂乃果、私はこの笑顔を守るためにも一発で決めなければいけない。

海未「・・・」

大丈夫、この距離はいつも練習している近的と同じ距離・・・それに的は頭の上のリンゴだけど穂乃果の頭とほぼ同じサイズ・・・
というかあれは本当にリンゴなのでしょうか?大きめの食品サンプル?いいえ、今はそんな余計なことは考えなくていい。

海未「・・・」

5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・

にこ「あっ!海未!何してるのよ!?」バッ

海未「にこ先輩!?」シュッ

突然出現したにこ先輩に私は気を取られてしまい矢は・・・

ヒュウウウウウウウウウウ…ドスッ!!!!!

穂乃果「えっ・・・い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」

海未「穂乃果!!!!!!!」

穂乃果「わっ、私の耳がああああああああ!!!!!!!!!!!耳が熱いよおおおおお!!!!!!!!」

海未「はっ、外して・・・しまった・・・」ガクッ

にこ「外した!?外したってどういうこと・・・?」

にこ「しかもなんで海未が穂乃果の頭を狙って・・・?もしかして海未がここに私たちを連れてきて・・・」

海未「ちがっ・・・違うんです!」

にこ「私たちをこうやって殺そうとしてたワケ!?この人殺し!!!!!!!!!」

海未「ごっ、誤解です!!!!こうしないと穂乃果が・・・穂乃果が・・・!」

穂乃果「海未ちゃんの嘘つ゛き゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!吸盤じゃない゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!」

にこ「海未・・・穂乃果をそうやって安心させてから・・・最低ね!!とんだゲスだわ!」

最悪だ・・・全てが最悪の方向へ向かっている。

にこ「このっ!人殺し!」バチイイイン!!!

海未「痛っ・・・!」

元はといえばにこ先輩が私が集中している時に声をかけたからだ

にこ「穂乃果あああああああ!縛られてるの!?今助けに行くわ!」ダッ

どこまでも自己中心的で他人の話を聞こうともしないこの小動物に苛立ちを感じました。

にこ「穂乃果ああああああ!!!!!!」タッタッタ

もう少しで白線を超えてしまう・・・すんでのところで私はにこ先輩に飛びつきました。

にこ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!死にたくないいいいい!!!!!誰か!誰かああああああああ!!!!!!!!」ジタバタ

海未「落ち着いて下さい」ギロッ

にこ「ひい!おっ、落ち着けるわけないじゃない!殺すなら一思いにやりなさいよ!」

海未「私はにこ先輩も穂乃果も殺すつもりは全くありません!!!!!!殺すなら今後ろを向いた時に射ってます!!!!」

にこ「うう・・・本当に・・・殺さないのね?」

私は苛立ちを隠しながら今までのことをにこ先輩に話しました。
どうやらにこ先輩も気づいたらここに連れられてきたようで私より後に覚醒したみたいでした。

海未「しかし・・・向こうにもドアがあったとは・・・」

にこ「ちゃんと確認しなさいよ!ていうかさっきのタックルで擦りむいたから止血したいんだけど!アイドルは身体が資本なのよ!」

海未「すみません・・・しかし止血道具などは持ち合わせていませんしここには無さそうです・・・」

にこ「宇宙No1アイドルのにこに我慢しろっていうの!?傷からバイキンが入ったらどうするのよ!!!」

海未「すみません・・・」

にこ「ふん、まあいいわ、とりあえずは穂乃果の救出が先ね」

海未「穂乃果・・・」

穂乃果「海未ちゃんの嘘つき・・・海未ちゃんの嘘つき・・・海未ちゃんの嘘つき・・・」ブツブツ

にこ「ああなったらもう・・・」

海未「穂乃果・・・嘘をついて申し訳ありません、しかし・・・!」

穂乃果「しかしって何?穂乃果信じてたんだよ?最初からホントのことを教えてくれれば覚悟できたのに!!!!!」

穂乃果「海未ちゃんは私のことを信用してなかったってこと!?そんなのひどいよ!」

海未「・・・」

海未「・・・私は穂乃果のことを信用していなかったのかもしれません」スッ

にこ「あっ、アンタその矢を耳にあてがってなにをするつもり・・・?」

海未「だから・・・ぐっ!!!!!!!きゃあああああ!!!!!!!」ビュシュウウウウウ!!!!!!

穂乃果「海未ちゃん・・・?」

海未(痛い・・・でも穂乃果は私に裏切られた分もっと痛いと思ったに違いない・・・!)ハアハア

海未「私も穂乃果と同じ苦しみを味わいます!!!!!」

穂乃果「やっ、やめてよお!そんなこと・・・」

海未「ついでににこ先輩・・・さっきはすみませんでした!!!!きゃああああ!!!!!」ザシュッ

にこ「ひっ、膝を・・・自分で抉って・・・」ガクブル

海未「穂乃果!もう一度信用して下さい!この私を!」

穂乃果「うっ、うう・・・」

海未(穂乃果・・・!)

海未「これで信頼を勝ち取れるならもう片方も・・・うう・・・ああああああ!!!!!!!!」ザシュッ!!!!!

穂乃果「もうやめて!もうやめてよおお!!!!!分かった!海未ちゃんを信じるから!!!!」

海未「穂乃果・・・分かってくれましたか」ニコッ

海未「ではいきます!・・・矢澤さん、絶対に音は立てないで下さい」ギロッ

にこ「なんで名字なのよ・・・」

私はこれ以上無いくらいまでにリラックスしていました。
穂乃果・・・そんな怯えた表情を浮かべないで下さい。信用しているんですよね?
今助けますから。

海未「・・・」ギリギリ

パシュウウウウウンンンンン!!!!!!バンッ!!!!!

穂乃果「あっ・・・」

にこ「やった!命中した!」

ビイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

海未「なっ、なんですかこのブザーは・・・」

ガチャッ!

穂乃果「うっ!」ドサッ

海未「穂乃果!!!!」タッタッタ

海未「穂乃果、もう大丈夫ですよ」ニコッ

海未「それよりも嘘をついてごめんなさい・・・この罪は一生をかけて償うつもりです」

穂乃果「・・・」スタスタ

にこ「ちょっと!何か言いなさいよ穂乃果!」

穂乃果「つまずいたらどうする?」

海未「えっ・・・笑ってみる、笑顔で・・・」

にこ「あっ、そこ私のパートよ!ていうか穂乃果ケガは・・・」

穂乃果&海未「wai wai wai!」

穂乃果「海未ちゃん、にこちゃん、私はね・・・こうやって歌って踊れるだけで幸せ!」

海未「穂乃果・・・」

穂乃果「どんなに顔が傷ついても!耳がちょっと欠けちゃっても大丈夫!生きてさえすれば歌って踊れるから!」ニコッ

穂乃果「さっきはごめんね海未ちゃんひどいことを言って・・・私ちょっと取り乱しちゃった・・・」ウルッ

海未「ほのかああああああ!!!!!!!!!!!」ダキッ

穂乃果「やっ・・・痛いよ海未ちゃん!それより他のみんなは大丈夫なのかな?早く探しに行こ!」ギュッ

海未「こんな状況でも仲間のことを心配できる穂乃果・・・最高のリーダーです!!!!」

にこ「生きてさえすればねえ、私もかすり傷くらいでかっかしてられないわ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日はここまでにします。
コメント下さった方、ありがとうございました。
続きは明日の夜頃に更新したいと思います。

>>1です。
今日の分の投稿を始めます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「真姫ちゃん!起きるにゃ!」ユサユサ

真姫「うーん・・・凛?」

凛「真姫ちゃん・・・どうやら凛達閉じ込められちゃったみたい・・・」

真姫「一つ気になるんだけど・・・どうして私は両手足を縛られてて凛は両手足が自由なのよ」

凛「知らないにゃー、かよちんが無事か気になるにゃー」ソワソワ

真姫「ちょっと凛!この縄解いて頂戴!」ジタバタ

凛「凛は真姫ちゃんがそのベッドでイビキをかきながらグースカ寝ている間に頑張って解こうとしたにゃ!」

真姫「ちょっ、ちょっと!イミワカンナイ!私はイビキなんかかかないわよ!」

凛「自分の寝相は自分じゃ気づけないにゃ~そんなことも分からないの?」ププッ

真姫「ぐぬぬ・・・とっ、とにかくここから出るわよ!」ジタバタ

凛「真姫ちゃん芋虫みたいだにゃー」シュッシュッ

真姫「ちょっと!つつかないでよ!」

真紀「ていうか私たちどうなって・・・生徒会室でドアが開かなくて・・・急に意識がなくなって・・・誘拐!?」アタフタ

凛「真姫ちゃんのお家はお金持ちだから誘拐なんかされちゃうにゃ、凛達とばっちりだにゃ~」ハア

真姫「まあ待ってれば警察が動くわよね、それまでは窮屈だけどおとなしくしてるしか無いわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「ひ~ま~だ~にゃ~かよち~んどこ~?」ゴロゴロ

真姫「誘拐されてるのに呑気ね・・・」

凛「だって凛は真姫ちゃんの添え物だにゃ~凛のお家にお金はないにゃ~例えるなら刺身のツマにゃ~」

真姫「でもどうして2人だけで閉じ込められてるのかしら、7人も誘拐したなら一カ所に集めた方が管理が楽だと思わない?」

凛「凛も賛成にゃ~!そっちの方が楽しそうだにゃ~!」ピョンピョン

真姫「ちょっと、動けない私に対しての当てつけ?マットレスで飛び回るなんて・・・楽しそうとかそんな問題じゃないわよ、凛と一緒だと疲れるわ、まあ退屈しのぎにはなりそうだけどね」ハア

凛「ところで真姫ちゃん、あのパイプはなんだと思う?」

真姫「部屋の隅に・・・あそこから食事とかくれるんじゃないの?この部屋はドアが無いみたいだ・・・し・・・」

真姫「ドアが無い!?」

凛「じゃあ・・・誘拐犯さんは凛たちを中に入れた後に入り口を塞いじゃったってこと?」

真姫「どこにも出口はないとなると・・・これは単なる誘拐じゃなさそうね」

凛「どういうことにゃ!?凛たちどうなっちゃうにゃ!?」

真姫「あそこの監視カメラの位置からして私たちの様子を観察しているのよ・・・死ぬまでここに閉じ込めるためにね」

凛「誘拐犯は私たちのファンなのかにゃ?」

真姫「きっと行き過ぎたファンよ、おそらく大好きなアイドルを監禁して観察したいっていう目的じゃない?私って罪なオンナ・・・」ハア

凛「真姫ちゃんを縛り上げるなんて変態の極みにゃ、それにしてもなんで真姫ちゃんは落ち着いてるにゃ?」

真姫「一度に7人も誘拐して大事にならないワケないでしょ?それに少なくとも私のケータイはGPSついてるし何より・・・」

凛「なにより?」

真姫「10億円の保険がかかってるからよ」

凛「すごいにゃ~!保険会社も血相変えて真姫ちゃんを探すに決まってるにゃ~!でも凛が誘拐犯だったとしてもケータイは取り上げて離れた場所に置いておいて捜査をかく乱すると思うけど・・・」

真姫「そっ、そんなこと分かってるわよ!ジョークで言っただけよ・・・でもちょっと気になるから私のポケットの中を確認してくれない?」

凛「・・・」ガサゴソ

真姫「何か言いなさいよ・・・犯人が凛以上のお馬鹿さんだったらあり得る話でしょ?」

凛「さらっと馬鹿にしないで欲しいにゃ・・・あっ!」

真姫「ほら、凛以上お馬鹿さんも居るもんでしょ?」ドヤア

凛「違うにゃ!メモ用紙が入ってるにゃ!」

目が覚めたかしら?あなた達にアイドルとしての素質があるかどうか試させて貰うわ。悪く思わないでね。
そう、これはスクールアイドルに平等に課せられる試練だと思ってね。
外部と連絡する手段は封じてある。ここでいくら叫んでも誰も助けはこない。万が一連絡を取ろうものなら容赦はしないわ。いつでも私たちに見られているというのを忘れないでね。

真姫「本当にただの誘拐じゃないみたいね」

凛「実は凛のポケットにももう一枚紙が入ってたにゃ、真姫ちゃんと一緒に読もうと思ってて忘れてたにゃ・・・えーっと」ガサガサ

このメモ用紙を開いた1時間後に部屋の隅にあるパイプから注水が始まるわ。
部屋に水が溜まっていけば2人とも溺死してしまうわね。
注水を止める条件は1つ・・・どちらか一方の死亡が確認された時。
じゃあ、頑張って殺し合ってね。まあお友達が縛り上げられているのよ、アナタが殺されることは万が一にもないのでしょうけど
注水が始まってから殺さないと止まらないから注意してね、まあこの1時間の間に心の準備をしておくことね。
その部屋にある道具はなんでも使っていいから。

凛「・・・」

真姫「な、何が書いてあったのよ」

凛「なーんだ、真姫ちゃんと同じ内容の手紙だったにゃ」グシャッ

真姫「そう、じゃあここから脱出するために部屋を調べるわよ、試練って言ってるくらいなら何かこの場所にヒントがあるはずだわ・・・私は縛られて動けないから凛にお願いするわ」

凛「了解にゃ~!でもどこから調べればいいにゃ?」

真姫「そうね・・・じゃあこのベッドの下から調べましょうか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「で、見つかったのはメリケンサック、トンカチ、ゴルフクラブ、ゴムホース、ロープ、紙コップ・・・メリケンサックなんて何に使えばいいのよ・・・」

凛「本物のメリケンサックなんて初めて見たにゃ!」

真姫「これだけ危ないものが出て来てこのロープを切ることのできる道具が出て来ないなんて・・・」

凛「・・・真姫ちゃん、もしも死に方を選べるなら真姫ちゃんはどんな死に方がしたい?」

真姫「突然なによ!今は脱出することだけを考えるわよ!」

凛「凛は苦しむことなく死にたいにゃ!」

凛「真姫ちゃんの頭をこのゴルフクラブでフルスイングしたらどうなるかにゃ?」ブオンブオン

真姫「ちょっと!危ないわよ!」

凛「いや、初めてだしメリケンサックも使ってみたいにゃ~」スチャッ

真姫「ふざけないで凛!それ危ないから隅に置いときましょ」

凛「さっき真姫ちゃんが言ってたにゃ、ここに死ぬまで閉じ込められるって」

真姫「それは可能性の話であって・・・!」

凛「もしかしたら誘拐犯さんが凛たちを攫った理由は拷問が目的の変態さんかもしれないにゃ」

凛「地獄のような苦しみを味わうくらいなら先に死んで楽になりたいと思わないかニャ?」ブオンブオン

真姫「凛・・・まさかそれを見越して死ぬ気じゃないでしょうね!?辞めなさいよ!」

凛「そんなワケないに決まってるにゃー・・・だって死ぬのは真姫ちゃんなんだから!」

真姫「そうよね、いくらお馬鹿さんな凛でもそんなこと・・・ってう゛ぇえ!?」ビクッッ!!!

凛「あはははは真姫ちゃんの反応面白いにゃ~」ゲラゲラ

真姫「冗談でもきついわよ凛・・・全く、お馬鹿さんなんだ・・・ぎゃっ!」バキイ!!!

凛「さっきからお馬鹿さんお馬鹿さん言い過ぎだにゃ、次に言ったら今度はもっと強く殴りつけるにゃ」ブンブン

真姫「りっ、凛・・・どうして・・・?」

凛「普段から真姫ちゃんには見下されてるからこういうことしてみたかったんだよね~」ブオンブオン

真姫「みっ、見下してなんか・・・!」

凛「かよちんも真姫ちゃん、真姫ちゃん、って言って凛とお話する時間が減っちゃったし・・・」

凛「真姫ちゃんは最近調子に乗り過ぎてるにゃ、これは神様がくれた絶好のチャンスにゃ」

真姫「ちょっと待ってよ!本当にどうしたの凛!!」

凛「凛はね、ちっちゃい時はアリさんを虐めるのが大、大、大好きだったにゃ~」

凛「でもね、かよちんが近くに居ると止めに入ってくるからその時だけは仕方なく凛は我慢してきたにゃ」

凛「今思えばかよちんだって知らないうちにアリの一匹や二匹くら踏み殺してるはずにゃ、矛盾してるニャ」

凛「それでもかよちんが近くに居ない時は巣に水をかけたりして遊んだニャ~、思い出したらまたやりたくなってきたにゃ!」グリグリ

真姫「痛い!顔踏まないでよ!」

凛「今の真姫ちゃんは凛にとってのアリにゃ!」グリグリ

真姫「ひゅっ、ふざけないで!足をどけなさい!」

凛「でも小学校の時はクラスメイトの男の子を虐める方が楽しいことに気づいたにゃ~」グリグリ

凛「凛がスカートを履いてることを茶化して来た男の子を放課後呼び出してボコボコにしたにゃ、男の子なんてたいしたことないって瞬間だったにゃ、こんな風に!蹴ると!最初は嫌がるけど!だんだん気もち良いっていう表情になるにゃ!」ドゴオオオ!!!!

真姫「かはっ・・・!(おっ、お腹を蹴られた・・・!痛い!)」ビクビク

凛「真姫ちゃんも蹴り続ければ凛の蹴り無しじゃ生きられないのかなあ?」

真姫「はあ・・・!はあ・・・!(だっ、誰か・・・!)」

凛「そういえばこの部屋ってトイレがないよね~それにしても天井が高くて上が見えないにゃ、部屋も薄暗いし・・・」

凛「あっ!さっき見つけた道具の使い道が分かったにゃ!真姫ちゃん!お口を開けて!」

真姫「・・・(絶対に開けたらいけない気がする・・・)」ムグッ

凛「だんまりかにゃ?暴力で屈服させてもいいけど、こうしてお鼻を塞げば・・・」ギュッ

真姫「ぷはっ・・・!(いっ、息が・・・!)」カパッ

凛「口が開いた所にホースを咥えさせるニャ!簡単に外せない様に奥にっと・・・」ドシュッ

真姫「もがが・・・!くるひい・・・」ジタバタ

凛「そしてこのコップに凛の特製ジュースを注ぎまーす!」チョロチョロ…

真姫(なんでここで放尿するのよ!?)

凛「ふー、一杯出たにゃー・・・じゃあ真姫ちゃん召し上がれ!」ジョロジョロ

真姫「あhふぁyぐうぇvfまえw:vこmkんじゃb;wv:ぱ」ジタバタ

凛「なかなか良い反応するね真姫ちゃん!凛の下僕に加えたいくらいにゃ~」ケラケラ

真姫「ゴホッ!!ゴホッ!!おえええ・・・」

凛「無抵抗な人間を虐めるのって楽しいにゃ~それが凛の嫌いなモノだったらなおさら気分が良いにゃ!」

真姫(凛は私のことをそう思ってたなんて・・・)

凛「お次は部屋から見つかったこのロープを鞭に見立てて女王様ごっこだにゃ!」ピシイイン!!!

真姫「やっ、やめ・・・痛いのはや・・・」ジワッ

凛「普段の真姫ちゃんよりこっちの真姫ちゃんのが素直で好感が持てるにゃ~・・・普段からそうだったらにゃあ」ボソッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「ゆっ、許して・・・凛・・・」

凛「もっと叫び声をあげて凛を楽しませるにゃ!あっ、でもあと30分くらいあるからそれまでは死んじゃだめだよ真姫ちゃん!」ドゴッ

真姫「やっ、やめて・・・痛い・・・って、30分ってどういうことよ!」ガクガク

凛「もう隠す必要も無いニャ、これが私宛の本当の手紙ニャ」パサッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「凛、これは私たちを嵌めようとする罠よ!」

凛「自分が助かりたいからってそれはないにゃ、凛だけ助かればそれでいいにゃ!」ドゴオオ

真姫「きゃああああ!!!!・・・うう・・・」ブルブル

凛「まあ正直虐めるのにも飽きて来たし話くらいは聞いてあげるにゃー」ホジホジ

真姫「ごほっ、ごほっ!・・・よく聞きなさい、注水が止まったとしてここから脱出できる保証はあるワケ?」

凛「・・・」

真姫「この手紙は単に殺し合いを煽っているだけだわ、肝心の脱出方法については何も書かれていない!それが罠よ!」

凛「きっ、きっと注水が止まれば賢くて可愛い凛を助けに・・・」

真姫「それはないわ、あたかも殺せば助かる様に仕向けているだけ・・・お馬鹿さんな凛はそれにまんまと引っかかったのよ」

真姫「この手紙の注水って単語で理解したわ・・・どこに出口があるのかがね」

凛「うっ、嘘ニャ!」

真姫「嘘じゃないわ、そしてその出口は私が死んだら辿り着くことはできない・・・ここまで言えばもう分かるかしら」

凛「いっ、イミワカンナイにゃ・・・」

真姫「出口は 天 井 にあるのよ!」

凛「凛を馬鹿にしてるの?どうやって天井まで辿りつくにゃ!それにここからじゃ天井に出口があるなんて暗くて分からないにゃ!」

真姫「確かに薄暗くて見えない以上確証はない・・・でも凛の誘拐犯が助けてくれるなんていう考えのがもっと確証がないと思うけど?」

凛「ぐぬぬ・・・あっ、分かった!注水が始まって水かさが増えて行けばあそこまでたどり着けるってこと!?」

真姫「そういうことよ」

凛「でも真姫ちゃんはどうするにゃ?両手足が縛られてたらとても泳ぐことなんてできないにゃ、凛だって体力が持つか分からないし・・・」

真姫「この部屋には凛と私がそれぞれ寝ていたベッド・・・もといマットレスがあるじゃない、それに乗ればいいのよ」

凛「しっ、心配だにゃ・・・ホントに浮くの・・・これで?」ブルブル

真姫「試練っていうくらいだから両手足が縛られている私でも助かる道はあるってことよ!とにかく浮くのを信じるしかないわ!」

ザアアアアアアアアアアア!!!!!

凛「注水が始まったにゃ・・・真姫ちゃんを殺さないと・・・」ブルブル

真姫「だから私が死んでも助からないっていったでしょ!」

凛「ほっ、ホントに浮くの?もしも浮かなかったら・・・」

真姫「まっ、まあその時はその時よ!」ブルブル

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「うっ、浮いた!やった!浮いたにゃ!」

真姫「ねっ?言ったでしょ、後は天井に到着するまで待つだけよ」ドヤア

凛「でも・・・傷だらけの真姫ちゃんを見たら凛が怪しまれるにゃー、適当に水かさが増したらやっぱり殺すにゃ」

真姫「ちょ、ちょっと!私が居なかったらそれこそ怪しまれるじゃないの!?」

凛「初めから居なかったことにするにゃ。このメモ用紙も処分するにゃ、悪く思わないでほしいにゃ~」ビリビリ

真姫「ちょっと待って!この怪我は私が転げ回って付いた傷ってことにするから!お願い!殺さないで!」

凛「真姫ちゃんがこの部屋であったことを喋らない保証がどこにもないにゃ」

真姫「・・・じゃあ私が今ここで舌を噛み切って死ぬって言ったら?」

凛「それは困るにゃ!適当な水かさになるまで真姫ちゃんには生きてもらわないと・・・」

真姫「そう・・・じゃあ!」バシャアアアン

凛「ちょっ!?なんでマットレスから落ちたにゃ!?」バシャバシャ

真姫「はあ、はあ・・・まだ水かさが低いから凛は私を助けることができたけど・・・もっと時間が経ってから落ちたらいくら凛でも助けられないわ!」

凛「そっ、そんなこと言ってホントは死にたくないにきまって・・・」タジタジ

真姫「私は本気よ!!!どうせ死ぬなら凛、あなたを道連れにするわ!!!!!」ギロッ

凛「ひいっ!分かった分かったにゃ!!!絶対に助けるにゃ!!!(建前はそういうことにして適当なとこで突き落とすにゃ)」

真姫「でも凛のことだから途中で裏切るかもしれないわ、さっきのロープ有るわよね?それで私と凛の身体を結びつけるのよ!」

凛「まっ、真姫ちゃんは凛のことを信用してないの・・・?りんりんショックだにゃ・・・」ウルウル

真姫「・・・」ドボン

凛「何も言わずに飛び込まないで欲しいにゃ!助ける身にもなってにゃあ~!」バッシャアアン

凛「これでいいかにゃ?」キュッ

真姫「もっとキツく縛りなさい!チョウチョ結びなんか論外よ!」

凛「そのセリフだけ聞くと真姫ちゃんが変態みたいにゃ・・・」

真姫「それ以上無駄口叩くとまた飛び降りるわよ」ギロッ

凛「ごっ、ごめんにゃ・・・不安定なマットレスだから力が入りにくいにゃ・・・」

真姫「つべこべいわずに頑張りなさい!」

凛「わっ、分かったにゃ・・・」ギュー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「天井が見えて来たわ!やっぱりあそこに・・・」

凛「あっ!取っ手が見えるにゃ!これで助かるにゃ!」

真姫「取っ手まで届きそう!?」

凛「うーん・・・やった!指が引っかかったにゃ!」グイグイ

真姫「それ押して開けるタイプじゃない?」

凛「そんな!?こんな足場で踏ん張れるワケないにゃ!」グググ

真姫「なんとかしなさいよ!」

凛「うるさいにゃ!真姫ちゃんはそこで寝てるだけで何もしてくれ・・・そうだ!真姫ちゃんを踏み台にしてその勢いで扉を開けるにゃ!」

真姫「ちょっと!まだ虐め足りないの!?」

凛「凛は今真面目なことを言ったにゃ!・・・いっくよ~それ!」ゴゴッ

真姫「ぐえっ!」

凛「よいしょ・・・!やった!開いたにゃ!!!!!」ピョン

凛「はあ、はあ・・・久しぶりの固い地面にゃ~」スリスリ

真姫「ちょっと!早く引き上げなさい!凛!」

凛「引き上げるにゃ~(早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと早く縄を外さないと)」ググググググ…

凛「やった!外れたにゃ!!!!!」

ことり「凛・・・ちゃん?なんでそんなに怖い顔してるの?」

凛「!?!?!?!???!!!?!?!?!??!?!!!?!?!?!?!?!」ビクウウウウ!!!!!

ことり「急に部屋の外から音がしたと思って出てみたらびしょ濡れになりながら一心不乱に腰に巻き付けたロープを解こうとする凛ちゃんが居て・・・私声を掛けたけど凛ちゃん気づかないみたいで・・・」

真姫「ことり!!!!!そこに居るの!!!!!」

ことり「真姫ちゃん!?早くロープを引っ張ってあげなきゃ!!」グイグイ

凛(ちっ・・・どうしようかにゃあ・・・?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これで今日の分の投稿は終わりです。
途中コメント下さった方、ありがとうございました。
トリップを付けるのを忘れていました。次回以降の書き込みからこのトリップを使わさせて貰います。
次回の投稿についてはできるだけ明日の夕方頃したいと思います。
もしかしたらこれからは1日おきになるかもしれません。
質問があったら答えられる範囲で答えて行きたいと思います。次回の投稿の最後にまとめて返信させて頂きます。

トリップミスりました・・・

昔使ってたトリップが変わってる・・・
のでこれからはこっちで固定します

今日の分の投稿を始めます。

ことり「うーんしょ、うーんしょ、ちょっと!凛ちゃんもっと引っ張って~!」グググッ

凛「凛は箸より重たいものを持ったことがない乙女だよ!これが限界だにゃ!」グッ

ことり「これじゃあ真姫ちゃんが溺れちゃうよぉ・・・誰か・・・」シクシク

凛「仕方ないよ・・・凛達じゃ真姫ちゃんは助けられないよ・・・」グスッ

ことり「でも・・・でも!何か・・・何か無いの!?」キョロキョロ

凛「何も無いにゃ、悲しいけどそれが現実だよ・・・」

ことり「あっ!この穴のちょうど上、滑車が付いてる!でもなんで・・・?いや、今は気にしていられない!」バッ!!!

凛「なっ、何をしようとしてるの!?」

ことり「凛ちゃん!あの滑車にこのロープを引っ掛けて!そしたら体重をかけて思いっきり引っ張るよ!」

凛「えっ・・・うっ、うん分かったにゃ!」

ガラガラガラ…

真姫「・・・」ザバアアアアア!!!

ことり「真姫ちゃん!!!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「・・・はっ!?ここは!なにここ!?なんか獣臭い!」ガバッ

ことり「良かったぁ、真姫ちゃんが無事で・・・」

凛「この文鳥すごく可愛いにゃあ~」スリスリ

真姫「あっ、縄が外れてる・・・」

ことり「この部屋にあったナイフでロープを切ったんだよっ!」

凛「ナイフが有るなら凛が水に飛び込んで真姫ちゃんのロープを切ったのに・・・(もちろん切るのは真姫ちゃんの頸動脈だけどね!)」

ことり「ごめんごめん、気が動転しちゃって気がつかなかったの・・・でね、落ち着いたらでいいから穴の中であったことを教えて欲しいな?」

真姫「それに関しては凛、あなたが言って」

凛「了解にゃ!」シュピッ!!

真姫「でもまずはことりからお願いできる?」

ことり「いいよっ!」

ことり「私、気がついたらこのお部屋に居たの、突然のことで怖かったけど・・・でもこの部屋にはアルパカさんや鳥さんが居るから私しあわせだよっ!」

真姫「それにしてもすごい数の動物ね。まるでペットショップみたいだわ」

ことり「お水は蛇口をひねれば出てくるしエサもたくさんあるから動物さん達も困ることはないよぉ!」

真姫「そっ、そう・・・良かった、他のメンバーには会ってないの?」

ことり「うん、まだ・・・ドアの向こうは怖くて探索してなくて・・・さっきドアの外で凛ちゃんの声がしてそれで初めて飛び出たの」

凛「それじゃあ3人で探索してみようよ!みんなでならきっと怖くないにゃ!」

ことり「うん、そうしようっ!でもその前に・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「でね、凛は急いでドアを開けて外に出たの。真姫ちゃんを早く助けたくって・・・」

ことり「うんうんっ」

凛「とりあえず自分の縄を解いてから真姫ちゃんを引っ張り上げようとしたんだよ!で、そこでことりちゃんの登場だにゃ~!」ギロッ

真姫(やっぱり私を見捨てるつもりだったのね・・・)

凛「浮いてる最中に真姫ちゃんが恐怖で何回もマットレスから滑り落ちちゃうからその度に救い出して本当に苦労したんだよ!」

ことり「それにしても真姫ちゃんが恐怖のあまりおもらししながらのたうち回って身体中傷だらけになっちゃうなんて意外だねえ」

凛「普段落ち着いてる人がピンチに取り乱すの法則じゃないかな、ギャップ萌え真姫ちゃん!」

ことり「怖かったんだね~よしよし、もう大丈夫だよぉ」ナデナデ

真姫「・・・」イラッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことり「じゃあみんな!行ってくるからねっ!」スリスリ

真姫「そういっていつまでも動物達に頬すり寄せているとキリがないわよ」ジトーッ

凛「しょうがないにゃ、3人で手分けしてスリスリしようよ!」

真姫「う゛ぇえ!?」

ことり「この文鳥ちゃんすごい人懐っこくて可愛いよ!」

ピピピピ…

真姫「この子本当に人懐っこいわね、指に乗っかったりして・・・よしよし、ふふっ」スリスリ

ことり「ねっ?可愛いでしょっ!」

真姫「べっ、別に動物に癒されたりしないし・・・」

凛「さっきみたいに素直になるにゃ真姫ちゃん」

真姫「すっ、・・・すごく可愛いわ・・・///」スリスリスリスリ

ことり「ねっ!可愛いでしょ!じゃあ次はアルパカさん・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海未「この部屋を粗方調べ尽くしましたけど特に何もでてきませんでしたね・・・」

穂乃果「見つかったと言えば椅子の後ろにあった隠し扉だよね、みんな無事かなあ?」

にこ「とっ、とにかく先に進むしかないわ!部長命令よ穂乃果、その扉を開けなさい」

穂乃果「えー!しょうがないなあ・・・って重っ!」ギギギ

海未「はあ、はあ・・・私も手伝います」

にこ「出血してるんだし無理しない方が良いと思うわよ」

海未「うっ・・・」バタリ

穂乃果「海未ちゃん!?」

にこ「海未!大丈夫!?ほら、言った通りじゃない!」

海未(きっ、緊張の糸が切れて・・・力が入らない・・・)ガクガク

穂乃果「きっと出血のせいだよ!何か止血できるものを用意しないと・・・!」

にこ「・・・仕方ないわ、海未をここに置いて先に進みましょう」

穂乃果「海未ちゃんを見捨てるってこと!?そんな事できるわけないよお!」

にこ「勘違いしないで、先に進んで止血できそうなものを探すのよ、必ず戻ってくるわ」

穂乃果「でっ、でも!!私たちがいない間に動けない海未ちゃんに何かあったら・・・!誘拐犯に何かされちゃうかもしれないよ!」

海未「大丈夫です穂乃果・・・この部屋を調べて分かったじゃないですか。人が隠れられそうな所はなく・・・」ハアハア

にこ「唯一の出入り口と思われる場所はこの扉だけ・・・行きましょう。穂乃果、まあ誘拐犯が来た所でスクールアイドル3人でどうこうできるわけないわ」

海未「にこ先輩・・・」

にこ「さっきまで矢澤先輩じゃなかったっけ?」フンッ

海未「穂乃果・・・穂乃果をお願いします・・・もし何かあったらここに戻らずに早く逃げて下さいね・・・」ヒューヒュー

にこ「・・・分かったわ、先輩として部長として穂乃果は命に代えてでも守る。そして海未もよ!戻ってくるまでに絶対に死ぬんじゃないわよ!」

海未「・・・ありがとうございます」ニコッ

穂乃果「ねえ!にこちゃん、これどうやらエレベーターみたいだよ!1階と2階のどっちに行く?」

にこ「そうねえ・・・ていうかここは3階だったのね、さっさと出口を見つけたいけれども止血道具を探しに2階に行きましょ」ポチッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

穂乃果「海未ちゃん待っててね・・・!」

にこ(それにしてもいったい誰が何の目的で私たちをこんな目に遭わせているのかしら・・・)

穂乃果(ちょっとおしっこに行きたくなってきちゃったよ・・・///)モジモジ

にこ「どうしたの穂乃果、そんなにモジモジしちゃって・・・海未が心配な気持ちは分かるけど私たちが落ち着かなくてどうするのよ」

穂乃果「ごっ、ごめん・・・///」

今日の投稿はここまでです。
凛の「にゃ」の多様は今後控えていくつもりです・・・
できれば明日、更新します

遅くなって申し訳ありません。
今日の分の投稿を始めます。

ゴゴゴゴゴゴ…

穂乃果「ずっ、ずいぶんと遅いエレベーターだね」

にこ「私たちは急いでるっていうのに・・・」

ゴゴ…

穂乃果「あっ、音が止まったよ!きっと2階についたんだね!」

にこ「・・・扉が開かないわ」

穂乃果「手動・・・なのかな?」

にこ「部長命令・・・と言いたいところだけど海未との約束もあるし私が・・・」グググ

ガラガラ…

穂乃果(廊下だ・・・薄暗くてちょっと怖い・・・)

にこ「いくつか扉があるみたいね、どこから調べる?」

キャハハ…カワイイ…

穂乃果「ねえにこちゃん、なにか笑い声がしない?」

にこ「ええ・・・不気味だわ、何も無い場所から水滴が声が聞こえてくる扉へと延びてるのも相俟って・・・」

穂乃果「誰か人が・・・みんながあそこに居るのかな?」

にこ「私たちをおびき寄せるためのワナかもしれないわ。他のドアから調べましょう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「例のドア以外全部鍵がかかってるみたいだね・・・」

にこ「やっぱりあのドアを開けるしか道は無いようね」

穂乃果「ここは2階なんだよね、1階にまで下りて探索してみるとか・・・」

にこ「それで何も見つからなかったらあのドアを開ける・・・それでいいわね」

アハハ…ホントウニカワイイ…ヤミツキニナリソウ…

穂乃果「さっきからずっと聞こえてくるね・・・楽しそう」

にこ「私たちもさっさとここから脱出して女子会を開くわよ!」

穂乃果「会場は穂乃果のお店でいい?」

にこ「もっと女子っぽいオシャレな所に行くわよ、おまんじゅうなんてジジ臭いわ」

穂乃果「おまんじゅう美味しいのに・・・」シュン

穂乃果「あれ・・・?1階を押しても何も作動しないよ?」カチカチ

にこ「あっ、あれ?本当だわ・・・」カチカチ

穂乃果「となると・・・あのドアを開ける他ないってこと?」

にこ「あまり気乗りしないけど決めたことだし・・・行くわよ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にこ「うう・・・ドアの前に立った瞬間背筋がゾクって・・・」ブルブル

穂乃果「怖いなら穂乃果が開けよっか?」

にこ「こっ、怖くなんかないわよ!私を誰だと思ってるの!?」

ガチャッ

にこ「ぎゃああああああああ!!!!!!!!」ビクッ

穂乃果「ひっ、ドアが勝手に開いた・・・!!」

凛「あっ!穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「凛ちゃん!?それに真姫ちゃんにことりちゃん!!!!!!」

ことり「にこちゃんに・・・穂乃果ちゃん!!!!!」ダキッ

穂乃果「うわーん!!!みんな無事で良かった~!!!!」ギュウウウ

真姫「ちょっと、苦しいわよ穂乃果!」

凛「ちょっと待って!にこちゃんが気絶してるにゃ!」

にこ「」ピクピク

ことり「たいへん!!部屋に運ばなくちゃ!」

真姫「いつになったら探索できるのやら・・・」ハア

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「へえ、そんなことがあったんだ・・・」

にこ「それにしても意外だわ~普段クールな真姫がそんなに取り乱すなんてね~」プププ

真姫「もう何回目よそのセリフ・・・次言ったら怒るわよ!!にこちゃん!」

にこ「でも・・・真姫が生きてて本当に良かった・・・」ジワッ

真姫「う゛ぇえ!?きていっ、生きてるなんて当然じゃない、にこちゃんが寂しがると思って・・・」

にこ「そっ、そんなワケないでしょ!ただ真姫が居なくなったら張り合いがないな~と思っただけなんだから!!」

ことり「2人とも仲がいいんだね~」ニコニコ

凛「穂乃果ちゃんの話をみんな聞いてたの?海未ちゃんが今上で倒れているんだよ!?」

穂乃果「そうだよにこちゃん真姫ちゃん!惚気てる場合じゃないよ!」

真姫「惚気てなんか無いわよ!!!」

にこ「そうよそうよ!」

ことり「とっ、とにかく何か医療道具を探そうよ・・・」

にこ「とりあえず廊下に出たものの・・・さっき私と穂乃果でここ以外の全部のドアを調べたけど開かなかったのよね」

穂乃果「いくら押しても開かなかったんだよ!」

凛「あっ、ここ開いたよ!」ガチャッ

真姫「はあ・・・穂乃果らしいミスね、ドアが引き戸ってことに気がつかなかったなんて・・・」

にこ「・・・」

ことり「この部屋って・・・手術室みたいだよね」

穂乃果「すごいよことりちゃん!しゅぢゅつしつって噛まずに言えてる!」キラキラ

ことり「穂乃果ちゃん、今はそういうのやめよ?」ニコッ

真姫「あっ、救急箱があるわ!」

にこ「ことりって確か保健委員でしょ、海未の治療をお願いできる?」

ことり「うん!まかせて!」

にこ「さすがことり!頼りになるわ!」ナデナデ

ことり「自分がナデナデされるのも良いなあ・・・///」ウットリ

真姫「わっ、私も医者のタマゴなんだけど・・・」ボソッ

穂乃果「ちょっと!本当に惚気てる場合じゃないんだから!」

~エレベーター前~

穂乃果「ことりちゃん1人で大丈夫?穂乃果も付いて行くよ!」

ことり「大丈夫、みんなはその間にこのフロアを探索しててね、元気な海未ちゃんと一緒に戻ってくるから」ニコッ

真姫「気をつけなさいよ、いつ何が起きるか分からないんだから・・・」

凛「早く元気な海未ちゃんに会いたいにゃ!」

ことり「みんなありがとうっ!じゃあ行ってくるね」ポチッ

ゴゴゴゴゴゴ…

にこ「・・・相変わらず遅いわね」

穂乃果「じゃあ私たちは海未ちゃんとことりちゃんが戻ってくる間に探検しよっか!」

真姫「探検って・・・とりあえずさっきの手術室?をもっと詳しく調べましょうか」

~手術室~

凛「ねえ見て見て!この手術台にベルトが付いてるよ!真姫ちゃんこれなに?」

真姫「これは・・・患者が暴れないようにするためのベルトかしら?でも手術台にこんなものが付いてるなんて・・・」

穂乃果「医者のタマゴである真姫ちゃんが見たことが無いくらい変わった手術台ってこと?」

にこ「もしかしてこれって拷問するためのベッドじゃない?このベルトは四肢を拘束するため・・・」

真姫「じゃあ周りにある医療道具はなんなのよ、ここが拷問部屋だったら血塗れのチェーンソーとか鉈とかありそうじゃない」

凛「拷問するにしては清潔感があるにゃ」

穂乃果「まあ・・・あんまり私たちには関係なさそうだし別にどうでもいいんじゃないかな?」

にこ「そうね、色々と考えるよりはもっと有益なものを探さないと・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「もう粗方探し尽くしたかしら?」

にこ「ちょっと待って、まだ奥の部屋が残ってるじゃない」

真姫「おそらくあそこは準備室かなにかじゃない?私の病院はそうだったわ」

凛「あれ?でも押しても引いても開かないよ?」ガチャガチャッ

にこ「はあ、脱出に関する手がかりは無しか・・・あれ?穂乃果は?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果(トイレ・・・トイレ・・・)ガチャッガチャッ

穂乃果(どのドアも開かないしトイレらしきものが無いよ・・・)

穂乃果(あれ・・・?エレベーターのところが何か青白く光ってる・・・?)

EXIT

穂乃果(もしかして出口!?エレベーターが上がっていったから見える様になったんだ!)タッタッタ

穂乃果「みんな!!!出口が有ったよ!!!」

シーンッ

穂乃果(聞こえないのかな・・・みんなには悪いけどこの先にトイレが有るかもしれないから・・・)ガチャッ



ドアを開けた先は



穂乃果「えっ、なんで・・・どうして・・・?」



壁があった。

ガシャアンンンン!!!!!

穂乃果「えっ!?嘘!閉じ込められた!?」

にこ「穂乃果!!!!何やってるのよ!?」タッタッタ

真姫「なにこれ・・・鉄格子?」

凛「まるで捕らえられた猛獣だにゃ~」

穂乃果「だっ、だれか!!!助けて!!!!」ガタガタ

にこ「この鉄格子は壊せそうにないわね・・・」

凛「穂乃果ちゃん!!!!後ろの壁に文字が書いてあるよ!!!!」

脱出できると思った?まだまだ試練は続くわよ。
あなたがここに居るということは誰かがエレベーターに乗って上の階に行ったということ。
もしその人がまたエレベーターを使って下に下りて来たらあなたはぺしゃんこになってしまうでしょうね。
その鉄格子が開くのはエレベーターが完全に止まった時だけ。

穂乃果「完全に止まった時って・・・穂乃果潰れちゃうよ!!!!」

にこ「ことりが戻ってきたらマズいわ!!みんなでことりがエレベーターを使わない様に叫ぶわよ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「はあ・・・はあ・・・」

私は・・・穂乃果やことりと会うまでは1人で居るのが当たり前の人間でした。

海未「穂乃果・・・ことり・・・」

でも今は共に夢を叶えようとする仲間達が居る・・・会長の言っていた通り部活の掛け持ちは大変だったけども
それでもみんなが居るから頑張ってこれた・・・

海未「みなさん申し訳ございません・・・私は・・・ここまでのようで・・・す・・・」

「海未ちゃん!!!!!」

ああ・・・これが走馬灯ですか・・・短い人生でした・・・

「海未ちゃん!!!!しっかりして!!!!」

これは・・・ことりの声?騒がしいですよ、穂乃果はいないんですか?

ことり「海未ちゃん!!!!海未ちゃん!!!!!」

海未「はっ!?こっ、ことり?」

ことり「よかった・・・目が覚めて・・・」

海未「この包帯・・・ことりがしてくれたんですか?」

ことり「傷は思っていたより浅くて安心したよっ!でもなかなか目を覚まさないから不安で不安で・・・」ジワッ

海未「ことり・・・私は・・・私は1人では寂しくて死んでしまう病なんです」

ことり「ええ!!!そうだったの!!!??じゃあことりがずっと一緒にいてあげるよっ!!」アタフタ

海未「ふふ、冗談ですよ」

ことり「海未ちゃん、歩ける?」

海未「ええ、ちょっと寝たのとことりの治療のおかげで体力がある程度回復しましたから」ニコッ

ことり「じゃあ行こっか!下でみんなが待ってるよ!」

海未「みんな・・・」

ああ・・・やっぱり私は1人じゃ生きて行けないんですね・・・
絶対に誰一人欠けること無くこの悪夢から脱出してみせる、そう決意して私はエレベーターのボタンを押しました。




それが悲劇への始まりとも知らずに。

今日の投稿は終わりです。
次回更新はできれば明日か明後日までには・・・

今日の分の投稿を始めます

にこ「ことりー!!!エレベーターは使っちゃだめよ!!!!」

凛「穂乃果ちゃんが潰れちゃうよ!!!!!!」

真姫「ことり!!!!そこで待ってなさいよ!!!!!」

穂乃果「きっ、聞こえてるのかな・・・?」ガクガク

にこ「とにかく信じて叫び続けるしかないわ、穂乃果はその中を調べてなさい!!」

穂乃果「そんなこと言ったってこんな暗いんじゃなにも・・・」

にこ「這いつくばってでも何か見つけなさい!!!!じゃないと潰れちゃうわよ!!!!」

穂乃果「ひいい・・・あっ!!!」ガサゴソ

凛「何か見つかったの!?」

穂乃「かっ、鍵だ!!黒色の鍵だから見えなかったよ!!」

真姫「この鉄格子は鍵で開ける様なタイプじゃないし・・・きっとこの階のどこかの鍵ね」

にこ「ていうかちょっと待って穂乃果、私たちはさっき2階のボタンを押してこのフロアに来たじゃない」

穂乃果「そっ、そんなの当たり前だよ、ていうか今関係あるのその話!!!???」ガクガク

凛「穂乃果ちゃん落ち着いて!」

穂乃果「あっ・・・ごめん」

にこ「おかしいと思わない穂乃果、ここが2階だとしたら・・・なんで穂乃果の立っている場所に地面が有るのよ」

穂乃果「たっ、確かに・・・ここは1階ってこと?」

にこ「私はエレベーターっていうのは目的地に付いたらそこで止まると思っていたわ、あのエレベーターは2階を無視して運行してるってことね」

穂乃果「だから何なの!?それと穂乃果が生き残ることに繋がるの!?」

にこ「分からないの?まだことりが乗ってくるであろうエレベーターは作動していない・・・そのエレベーターが2階を通過する前によじ上って2階に逃げ込むのよ!!!」

穂乃果「あっ、そっか・・・でもあそこまでどうやって・・・?」

真姫「穂乃果、さっきの鍵を貸して」

凛「この鉄格子を通ることができて穂乃果ちゃんの足場になりそうなモノを探してくるよ!」

穂乃果「う、うん・・・ごめんね穂乃果がおっちょこちょいなばっかりに・・・」スッ

にこ「説教なら生き残ってからするわよ!!今は私たちに任せて!」

にこ「穂乃果はそこでことりがエレベーターを使わないように叫んでなさい!」

穂乃果「みんな穂乃果を置いて行っちゃうの・・・?」ジワッ

にこ「しょうがないわね、凛、側に居てあげなさい」

凛「分かったにゃ!」

にこ「行くわよ真姫!!!」

にこ「ここも違う・・・ここも違う・・・」ガチャガチャ

真姫「早くしなさいよ」ブスッ

にこ「真姫も手伝いなさいよ!!!」

真姫「鍵は一つしかないんだからしょうがないじゃない、まあ私の見立てだと・・・さっきの手術室の奥の部屋の鍵じゃない?」

にこ「どうしてそう思うのよ」ブスッ

真姫「その鍵の色って黒いじゃない、確かあの部屋の扉も黒かったから・・・」

にこ「とにかく試してみるわ」

ガチャッ

にこ「本当に開いた・・・」

真姫「言った通りでしょ」ドヤア

にこ「まっ、まあ偶然でしょ偶然、とにかく中を・・・って臭い!!!!」

真姫「なにここ・・・血なまぐさいわ・・・」

にこ「電気のスイッチは・・・」カチッ

真姫「うっ・・・」

にこ「・・・悪趣味な部屋ね」


そこには大量の拷問道具が設置されていた・・・


真姫「これは苦悩の梨、であっちはファラリスの雄牛、あっ、鋼鉄の処女もあるわ」

にこ「なんでそんなに詳しいのよ・・・まあとにかく穂乃果の脱出に使えそうなものを探すわよ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「ことりちゃあああん!!!!絶対にエレベーターを使っちゃだめにゃあ!!!!!」

穂乃果「エレーベーターはだーめだよー!!!!!ことりちゃん!!!!!」


彼女達の声は届かない


凛「これだけ叫べば聞こえているはずだよ!!」

穂乃果「そうだよね!後は2人をゆっくり待ってれば・・・」




そして・・・

ゴゴゴゴゴゴ…

穂乃果「こっ、この音は・・・」

凛「どうかしたの穂乃果ちゃん?」

穂乃果「エレベーターだ!!!!!!どうしようどうしようどうしよう潰されちゃう穂乃果こんなところで死んじゃうの嫌だ!!死にたくない死にたくない死にたくないいいいい!!!!」ガクガク

凛「穂乃果ちゃん落ち着いて!!!今2人が足場を持ってくるから!!!」

穂乃果「凛ちゃんには分からないでしょ!!!!!今の穂乃果の苦しみ・・・」ハッ

穂乃果は以前自分が陥った状況を思い出した。
自分が取り乱したせいで海未は負う必要のない傷を負ってしまったことを。

穂乃果(落ち着け・・・落ち着け・・・絶対に助かる、絶対に助かる!!!!)

凛「穂乃果ちゃん・・・?」

穂乃果「さっきはごめん・・・もう大丈夫、私は信じてるから!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴゴゴ…

海未「・・・このエレベーターやけに進むのが遅いですね」

ことり「お話でもしようよ海未ちゃん、そうすればきっとすぐに着くよっ!」

海未(穂乃果は私に再会したらきっとぎゅっと抱きしめて海未ちゃん、海未ちゃん、ってするんでしょうね)

ことり「海未ちゃんが元気で本当に良かったよ」ルンルン

海未(でもその前に私の方から抱きしめたら・・・穂乃果の驚いた顔が見れそうですね)

ことり「海未ちゃん?穂乃果ちゃんのことを考えてるの?」

海未「う゛ぇえ!?え、ええ、穂乃果は私の前で気丈に振る舞っているつもりでも内心は穏やかではないと思うので・・・」

ことり「海未ちゃんは穂乃果ちゃんのお母さんみたいだね」ニコッ

海未「はあ・・・本当に世話が焼ける娘ですよ・・・」

ことり(否定しないんだ・・・)

ことり「このエレベーター古めかしいけど・・・このモニターだけは新しそうだね」

海未「壁だと思っていましたけどこれってモニターなんですね、気づきませんでした・・・ことりは注意力がありますね」

ことり「えへへ~」

ジジジッ…ジジッ…

ワタシ,シンジテルカラ!!!

海未「穂乃果!!!????」

ことり「穂乃果ちゃん!??!??」

海未「なっ、なんなんですかこの映像は・・・いったいどこの映像を映しているのでしょうか?」

ことり「赤外線カメラかなあ?穂乃果ちゃんは何をしているんだろう?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴ…

にこ「げっ、この音は・・・」

真姫「エレベーターが作動したようね!急ぎましょ!!」タッタッタ

にこ「ちょっと!これ荷台に載せて運んでもすごい重いのよ!無理言わないでよ!!」ガラガラ

真姫「穂乃果の命がかかってるのよ!!!」タッタッタ

にこ「よく抱きかかえて運べるわね・・・」ガラガラ

真姫「ちゃんと鍛えてるのよ、にこちゃんと違ってね!」

にこ「ぐぬぬ・・・」ガラガラ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴゴゴ…

凛「うんしょっと、こんなの何かの役に立つのかなあ?」

穂乃果「運んで来てくれてありがとう!メリケンサック、トンカチ、ゴルフクラブ、ゴムホース、ロープ・・・どうやって使おうか」

凛「投げ縄の感覚で2階にロープを引っ掛けるのはどうかな?」

穂乃果「うーん、引っかかる所があったとしてもこの暗さじゃ無理かな・・・」

真姫「穂乃果!!!凛!!!」タッタッタ

凛「なっ、なにそれ!?すごい重たそうな石にゃ・・・」

真姫「この石なら踏み台になるんじゃない?この厚さなら鉄格子も通れそうだし」ゼエゼエ

穂乃果「ありがとう!!でも・・・1枚だけじゃ・・・」

にこ「持゛っ゛て゛来゛た゛わ゛よ゛!!!」ガラガラ

凛「台車を使ってるのにこんなに苦しそうな顔をしている人初めて見たにゃ・・・」

真姫「重いから気をつけて受け取って!!」

穂乃果「うん、分かった・・・ぎゃあああ!!!!重過ぎだよお!!!」プルプル

にこ「立派なスクールアイドルになるための訓練だと思いなさい!」

穂乃果「うう・・・全部運び終えたら腕がムキムキになっちゃうよ・・・」プルプル

真姫「あとこれも、さっき見つけたヘッドライトよ!!!」

穂乃果「やった!これで・・・!」ピカーッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴゴゴ…

海未「なんだか画面が穂乃果に迫って行きますね」

ことり「どんどんズームしてるってことかなあ?」

海未(カメラの望遠機能なのかそれともカメラ自体が近づいているのか・・・)

ことり「あっ、穂乃果ちゃんが何かを手渡されたよ」

海未「あれは・・・メリケンサック?それにロープとゴルフクラブ・・・何をする気なのでしょうか」

ことり「でもどうして穂乃果ちゃんが1人で映っているのかなあ?私以外のメンバーで部屋の探索をするようにお願いしたんだけど・・・」

海未「まさか・・・おっちょこちょいな穂乃果が1人先走りしてワナに引っかかったのではないでしょうか?」

ことり「穂乃果ちゃんならあり得そうだね・・・早く穂乃果ちゃんの元に行ってお手伝いしないと!!!」

海未(でも何故でしょうか・・・普通モニターするなら部屋の角から全体を見渡せるようにカメラを配置するのではないでしょうか)

海未(真上からのアングル、どんどん映像がズームされて行く意味・・・)

今日の投稿は終わりです。
また明日

今日の分の投稿を始めます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「おっ、重い・・・!足場になるのはいいけどこれは何なの?」プルプル

真姫「その石は昔江戸時代に行われた石抱っていう拷問で使われる・・・」

にこ「真姫、今はそういうのはいいから」

穂乃果「よいしょっ!!・・・あっ///」ビクッ

凛「穂乃果ちゃんどうして色っぽい声を出したの?」

穂乃果「ううん、なっ、なんでもないよ!!!!」アセアセ

穂乃果(力んだらおしっこが出ちゃいそうだなんて言えないよ・・・)

にこ「ふざけてる場合じゃないわよ!!」

穂乃果「わっ、分かってるよお・・・ふんっ!!!」プルプル

穂乃果「これだけ積めば壁を登って行けそうだよ!」

にこ「いくらエレベーターがゆっくりとはいってももう大分時間が経ったわ!急いで!!」

穂乃果「うん!!」タッタッタ

凛「ここからじゃ穂乃果ちゃんがどうなってるか分からないにゃ~」

真姫「とにかく無事を信じるしかないわ」

にこ「エレベーターのドアはスライド式よ!!!」

穂乃果「大丈夫、さっきにこちゃんが開けてくれたもんね!!・・・よいしょっと」

穂乃果(ドアの取っ手に指を引っかけたけど・・・この体勢じゃ力が入らないよ・・・)グググ

穂乃果(それにさっきの足場作りで腕が思う様に動いてくれない・・・)プルプル

ゴゴゴゴゴ…

穂乃果「嘘っ!?もうエレベーターがこんな所まで!?・・・きゃあああああ!!!!!!!」バッ

ドシャアアンン!!!

凛「穂乃果ちゃん!?」

にこ「穂乃果!!!大丈夫!?もしかしてエレベーターが2階を通過しちゃったの!?」

真姫「崩れた足場で足を挟んでるわよ!!はやくどかして次に・・・」

私は気づいた。どかしたところでエレベーターは2階を通過してしまったという事実。
もう穂乃果に助かる道はないのだ。

穂乃果「はあ、はあ、はあ、早く石をどかさなきゃ・・・」グイグイ

真姫「・・・」


無責任なことを言ってしまったことを後悔した。

穂乃果「ねえ!!穂乃果頑張るから!!!頑張ってどかすから!!!まきちゃん!!!つぎはドウスレバイイノ?ねえまきちゃん!!!!おしえてよ!!!!」グイグイグイ

真姫「・・・」

私は最低な人間だ・・・今一瞬「穂乃果が足を挟んでる石をどかすことができませんように」と
願ってしまった・・・

ゴゴゴ…

穂乃果「あああ・・・音が近づいてるよお・・・まきちゃん、にこちゃん、りんちゃん、うみちゃん、ことりちゃん助けて・・・だれかたすけて!!!!死にたくない!!!!まきちゃん!!!まきちゃん助かる方法をおしえてよ!!!!まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん!!!!」

穂乃果が私の名前を呼ぶ度に泣きたくなってきた・・・
私が穂乃果にしてあげられることは・・・

穂乃果「うわあああああああああああ!!!!!!!!くるな!!!!くるなあ!!!!!!」ガンガン

穂乃果は近づいてくるエレベーターに鉄パイプやメリケンサックを投げて止めようとしているようだ・・・
その形相はまさに鬼だった。いつもの愛くるしさはない。

穂乃果「海未ちゃああああああああん!!!!!!!ことりちゃあああああああん!!!!!止めて!!!!!!止めてよ!!!!」ガンガン

穂乃果「おかあさあああああああああんん!!!!!おとおさあああああああんん!!!!!ゆきほおおおおおおおおお!!!!」シャアアアアアア…

にこ「もうどうすることもできないの・・・」

凛(穂乃果ちゃん・・・おしっこするなら紙コップがあったのに・・・)

真姫「穂乃果!!!!!!!!」シュッ

穂乃果「痛!!」コツッ

真姫「ねえ・・・せめて・・・せめて楽に死ねる様にナイフを持ってきたわ」

にこ「ちょっと真姫!!!!なに言ってるのよ!!!!」

真姫「にこちゃんは何か穂乃果を助ける作戦があるの?無駄に希望を持たせることは穂乃果にとって地獄の苦しみを与えるハメになるわ」

にこ「・・・」

真姫「これは穂乃果への最大の手向けよ、穂乃果の苦しみを開放できるなら私は鬼にでも悪魔にでもなるわ」

凛「汚れ役を自分から買うってこと・・・?」

穂乃果「・・・」

穂乃果「・・・これ、みんなが無事お家に帰れたら穂乃果の家に届けて」スッ

にこ「うわっ!急に投げないでよ・・・これって・・・髪留めのリボン?」

穂乃果「一応私の形見ってことでね・・・そして伝えて、お母さんお父さん雪穂、今までありがとうって」

真姫「覚悟は決まったようね・・・」

真姫「じゃあこれ、ナイフよ」スッ

穂乃果「・・・いや、そのナイフはみんなが何か使うことがあるかもしれないしやっぱりいいや」

真姫「穂乃果・・・」

穂乃果「死んでまで迷惑をかけたくないから、やっぱり私はこのまま潰れて死ぬことにするよ」

にこ「穂乃果・・・」

凛「穂乃果ちゃん・・・」


穂乃果「でも・・・できることならラブライブに出場して、みんなで歌って、踊りたかったなあ!!!!!」

穂乃果「μsは永遠に不滅だよ!!!!!!!!」

ゴゴゴゴゴ…ドスン

・・・エレベーターは止まった。

今日はここまでです。
また明日

今日の投稿を始めます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「あっ、穂乃果が石を踏み台にして壁を登るようですね」

ことり「穂乃果ちゃん頑張れっー!カメラが引いてくれたら見やすいんだけどなあ」

海未(そういえばこのカメラのズーム速度とエレベーターの進行速度って同じようですね・・・)

海未「もっ、もしかして・・・そんな・・・そんな・・・!」ブルブル

ことり「あっ、穂乃果ちゃん落ちちゃった!崩れた足場で足が挟まっちゃってるよお・・・はやく治療してあげなきゃ!」

海未(今の落ち方・・・やはりそうです!!!この映像はリアルタイムで穂乃果の居る場所はエレベーターの真下!!)

ガンガンガンガン!!!!

ことり「うわっ!下からなにか叩く音が・・・ってあれ?穂乃果ちゃん・・・鉄パイプをカメラに向かって投げてるよ?」

海未「うわあああああ!!!!!!!止まって!!!!はやくエレベーターを止めないと!!!!」ポチポチポチポチ

ことり「まっ、まさか穂乃果ちゃんはエレベーターの真下に・・・?」ゾワッ

海未「ほのかああああ!!!!!!!誰か!!!!誰か止めて!!!!!!」ガンガン

ことり「落ち着いて!!!!落ち着いて海未ちゃん!!!!!」ダキッ

海未「あうう・・・」グラッ

ことり「ケガをしてるのに無理しちゃだめ・・・モニターも見ちゃだめ・・・」ギュッ

海未(これは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だ)ブルブル



1度のみならず2度までも
自分がした行動で穂乃果を命の危険に晒してしまった・・・
私は・・・私は・・・

ウワアアアアアアア!!!!!クルシイヨオオオオオ!!!!!
タスケテエエエエエエ!!!!!


ことり「聞いちゃだめだから・・・海未ちゃん・・・何も・・・何も聞こえない・・・グスッ」ボロボロ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「・・・」

にこ「・・・」

凛「・・・」

みんな目と耳を塞いでいた。

ウワアアアアアアアアア!!!!イタイ!!!イタイヨ!!!!!

真姫「・・・」

耳を塞いでも両手をすり抜けて、もう聞こえないはずの声が聞こえてくる。

クルシイヨオオオ!!!ナンデダレモタスケテクレナイノ!!!!!!

にこ「・・・」

自分たちは悪くない・・・精一杯やることはやったのだ。
悪いのは全部私たちを誘拐した誰か・・・

凛「・・・」

ツブレルウウウウ!!!!アアアアアアアアアア!!!!!!!アシガッ!!!アシガッ!!!!!!

まだ幼い少女達は親愛なる仲間の最期を見届けることができるだけの覚悟を持ち合わせていなかった。
目と耳を塞ぐ行為はただの現実逃避である・・・しかし現実を直視しようものなら今にも気が狂ってしまいそうだったのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未(ああ・・・エレベーターが止まったんですね)

ことり「えぐっ、えぐっ・・・」ボロボロ

ダレカアアアアアア!!!イタイヨオオオ!!!!アシガイタイイイイイイ!!!!!

海未(ああ・・・穂乃果の無念が・・・幻聴が聞こえます・・・さぞかし辛かったでしょう)

海未(ここを脱出したら・・・ちゃんと供養してあげないと・・・いや、私もいますぐそちらへ・・・)

ハヤクコノイシヲドカシテエエエエエエエ!!!!ホノカノヒダリアシガアアアアアアアアア!!!!!

海未「・・・足?」

海未(これは・・・幻聴なんかじゃない!!!穂乃果はまだ生きているんだ!!!でもどうして?????)チラッ

海未(エレベーターが微妙な位置で止まっている・・・?もしかして・・・石で作った足場がストッパーとなってエレベーターを止めたのでしょうか?)

海未(でもそれならどうしてこんな悲痛な声をあげているのでしょうか・・・)タッタッタ

ことり「海未ちゃん!!!!」

にこ「・・・」

真姫「・・・」

凛「・・・」

海未「あなた達!!!!いつまでふさぎ込んでいるのですか!!!!その手をどかしなさい!!!」パシンッ

にこ「痛っ!!!やめてよ!!!!幻聴が聞こえるの・・・穂乃果の苦しむ声が・・・聞こえるの・・・」ブルブル

海未「それは幻聴なんかではありません!!!!穂乃果は生きています!!!!」

凛「いやだいやだ・・・凛はあんな風に死にたくない・・・」ブルブル

海未「もう、凛まで・・・エレベーターを見て下さい!!」

凛「あれ・・・微妙に停止位置がずれてる・・・?」

海未「あなた達が運んだ足場用の石がストッパーとなってエレベーターを止めたのです!!!!」

真姫「じゃっ、じゃあなんで穂乃果は悲痛な声をあげているのよ・・・苦しいとか・・・痛い・・・とか・・・」ブルブル

海未「それは分かりませんが・・・ことり!!!エレベーターを3階に戻して下さい!!!」

ことり「うっ、うん・・・」

海未「30分したら戻って来て下さい」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

凛「凛は見たくないよ・・・穂乃果ちゃんの潰れた姿なんて・・・」ジワッ

海未「だからまだ生きてるって言ってるでしょう!!!!」

にこ「じゃっ、じゃあアンタが見て来なさいよ!!!!」

海未「言われなくても・・・あっ!!!」

穂乃果「う・・・み・・・」

海未「穂乃果!!!!!今足場をどかしますね!!!!!」タッタッタ

海未「ぐっ・・・重い・・・みんな手伝って!!!!!」

にこ「穂乃果・・・?本当に生きてるの!?」タッタッタ

真姫「・・・」

凛「穂乃果ちゃん!!!!」タッタッタ

にこ「せーのでどかすわよ!!!!せー・・・」

海未「待って下さい!!!!!」

凛「どっ、どうしたの?」

海未「昔本で読んだことがあります、手足がなどが石などに挟まり圧迫されて細胞が壊死してしまうとそこから毒素が発生して・・・石を取り除いて数分したらその毒が心臓に回って死亡したと」

にこ「穂乃果の足を切るってこと!!!????」

海未「昔のことなので記憶が曖昧なのですが・・・切る必要があるのでしょうか」

凛「どっ、どうすればいいの!?」

真姫「切る必要はないわ、そのケースは12時間以上圧迫され続けた場合よ、心配ないわ」

凛「さすが病院の跡取り真姫ちゃんだにゃ!!!!」

海未「そういうことなら・・・ふん!!!!!」ゴゴゴ

にこ「1人でどかせるじゃない・・・」

穂乃果「うみ・・・ちゃん・・・」

海未「もう大丈夫ですよ穂乃果!!!!!」

穂乃果「わたし・・・わたしの足が・・・」

海未「足・・・?はっ!!」

穂乃果の左足はあらぬ方向・・・いや、もともとの形を留めていなかった。
エレベーターの圧力が崩れた足場を通して穂乃果の足へと伝わってしまったのだっだ・・・。

穂乃果「これじゃあ・・・もう踊れないね」

海未「・・・」



私は、何も言えなかった。

今日の分の投稿はこれで終わりです。

今日の投稿を始めます。

ゴゴゴゴゴゴ…

ことり(もうエレベーターで下りても大丈夫だよね)

ことり(みんなあの部屋にいるのかなあ?)

ゴゴ…

ことり(着いたみたい。なんか変な匂いがする・・・アンモニア臭みたいな・・・)

ことり(穂乃果ちゃんが心配だよお・・・大丈夫なのかな?)

ことり(とにかくみんなに会わなくちゃ)タッタッタ

ことり「穂乃果ちゃん!!!!!!」ガチャッ

海未「・・・」

穂乃果「・・・」

凛「・・・」

真姫「・・・」

にこ「・・・」

ことり(なっ、なにこの雰囲気・・・それに穂乃果ちゃんが車椅子に座ってる・・・)

海未「・・・」

ことり(いっ、息苦しいよお・・・ダレカタスケテ-)

グウウウウウウウウウウ…

ことり(だっ、誰!?こんな状況でお腹を鳴らす勇気がある人は・・・?)

凛「今の・・・にこちゃん?」

にこ「違うわよ・・・真姫ちゃんじゃないの?」

真姫「なに適当なこと言ってるのよ・・・こんな状況でお腹なんて鳴るワケないじゃない・・・」

ことり(いつもの他愛無い会話がとても重苦しい感じに・・・)

穂乃果「・・・ごめん、今の穂乃果」

にこ「そっ、そう・・・」

真姫「ごっ、ごめん・・・」

凛「う・・・」

ことり(いつもの穂乃果ちゃんじゃない・・・どうすれば、どう返せばいいの!?)

アルパカ「メエー」スリスリ

穂乃果「・・・ふふ」

ことり(アルパカさん頑張って!!)

アルパカ「メー」ズリッ

ことり(エサ箱を穂乃果ちゃんの前に・・・)

穂乃果「あははははは!!!穂乃果人間だからアルパカさんのエサは食べられないよ!でもありがとっ!」スリスリ

ことり(穂乃果ちゃんに笑顔が戻った!!)

凛「この文鳥も可愛いよ!!穂乃果ちゃん!」

チュンチュン

穂乃果「あっ、指に乗ってきたよ!人懐っこくて可愛い!!」スリスリ

凛「凛も一緒にナデナデして欲しいにゃ~」ダキッ

穂乃果「よしよし、こんなに可愛いものに囲まれて穂乃果幸せだよお!」

凛「にゃあ~ん」スリスリ

ことり(やった!ナイスだよ凛ちゃん!!)グッ

にこ「よし、私も・・・にっこにっこにー!」

穂乃果「・・・」

ことり(空気を読んでよお・・・)

真姫「あなたは黙ってなさい」

にこ「うう・・・」

穂乃果「みんなごめんね・・・もう大丈夫だから!例え片足が潰れちゃっても歌は歌えるから!!!!」

にこ「そうよ、生きてさえすればってさっき穂乃果が自分で言ってたじゃない!そもそも落ち込む要素がないじゃない!」

真姫「ちょっとにこちゃん・・・」

穂乃果「・・・」

真姫「あー・・・穂乃果、その程度のケガならすぐに治るわよ」

穂乃果「・・・ほっ、ほんとう?」

真姫「病院に来る患者なんてもっと凄いのが居るわよ、その人達に比べたら穂乃果のなんてかすり傷だわ」

穂乃果「ということは・・・私はまた踊れるんだね!!!!」パアアッ

真姫「ええ、ただし治るには・・・本人の強い意志が必要よ、悲観的になっては治るものも治らないわ」

穂乃果「うん!!!前向きなのが穂乃果の取り柄だから!!!」

グウウウウウウウウウウウウウ…

穂乃果「安心したらお腹が空いてきちゃった・・・」ジッー

ことり「穂乃果ちゃん・・・まさか本当にアルパカさんのエサを食べるつもりなの?」

凛「その前に汚れた服を取り替える必要があるにゃ!」

ことり「でも替えの服なんて・・・まさかこのナイフでアルパカさんの毛を刈って作れってことかなあ?」

穂乃果「そこまでしなくていいよお!」アタフタ

ことり「ふふふ、冗談だよっ!」

アハハハハハアハハハハハ…

海未「・・・」

ことり(海未ちゃんまだ落ち込んでる・・・)

穂乃果「うっ・・・!」ブルブル

海未「穂乃果!!!!!どうかしたのですか!!!!??」バッ

にこ「うわっ!!急に大きな声ださないでよ!!!!」ビクッ

真姫「にこちゃんも十分うるさいわよ・・・」

穂乃果「その・・・大きい方が・・・///」モジモジ

海未「幸いここには女性しか居ません、私が介助してあげますから出してしまいましょう」ガサゴソ

穂乃果「ちょっと!まっ、まだ我慢するからここじゃ・・・///」

真姫「でも処理はどうするのよ、出しっ放しはまずいでしょ」

ことり「ああ、それならここにダストシュートがあるよ」パカッ

凛「ここが凛達のトイレになるの・・・?」

にこ「各自容器に出してここに捨てるしかないわね」

真姫「ちょっと待って!これがダストシュートだとしたら・・・ここから脱出できるんじゃないの!?」

ことり「でもすごい深そうだよ?それにこんなに狭いんじゃあ・・・」

真姫「にこちゃんなら通れそうよね」

にこ「絶対に行かないわよ!!!!」ブスッ

穂乃果「うっ、うわあああ・・・波が来たよ・・・///」ブルブル

海未「すみませんが私と穂乃果以外この部屋から一時的に出て頂けないでしょうか」

凛「海未ちゃん・・・無理しないで」

にこ「今日の所は海未に任せるとするわ」

真姫「これからどうすればいいのかを決める必要があるわね」

ことり「海未ちゃん、手伝おうか?」

海未「いいえ、私が全責任を持って処理します!!!」

穂乃果「ちょっと!!!私一人で・・・あつつ・・・」

海未「無理しないで下さい!!!!スカートだから良かったですね、ショーツを脱がすだけで済みますから」スッ

穂乃果「やめてよ!!さっきお漏らししちゃったし、絶対に臭いよ!!」

海未「大丈夫です、そんなこと気になりません」

海未「動物の糞の処理用の箒とちり取りもあることですし、まずちり取りに出して下さい」

穂乃果「あうう・・・出ないよお・・・」ブルブル

海未「日頃の食生活がなってないからです!!!便秘は3食栄誉の偏りの無い様にしないと治りませんよ!」ビシッ

穂乃果「穂乃果便秘じゃないよお・・・海未ちゃんが見てるから・・・///」

海未「しょうがないですね・・・我慢は身体に毒です、えい!!!」ギュウウウウ

穂乃果「ちょっと!!!お腹を押さないで・・・きゃああああああ!!!!!!」ブリブリ

海未「ほら、ちゃんと出るじゃないですか、糞の形状を見る限り健康状態のようですね」

穂乃果「そんなの見なくていいから!!!!!」ブルブル

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「みなさんお待たせしました、入っていいですよ」

穂乃果「」

にこ「ちょっと、穂乃果が気を失ってるんだけど」

アルパカ「メエ・・・」

ことり「アルパカさんの毛の一部がなくなってるけど・・・」

海未「お尻を拭く紙がなかったので仕方なく・・・」

凛「刈り取ったんだ・・・」

真姫「ちょっと待って、穂乃果の足下になにか落ちて・・・鍵?」

穂乃果「あっ、そうそう、さっきからお尻がチクチクするなって思ったんだけどそれのせいだったんだ~」

にこ「でも車椅子を運んで来た時に鍵なんてあったかしら?」

真姫「車椅子のシートと鍵の色が黒だったから気づかなかった訳ね・・・」

ことり「どこの鍵かなあ?」

凛「さっそく調べに行こうよ!!!」

海未「穂乃果はここで待ってて下さいね」

穂乃果「海未ちゃん・・・私一人になりたくない・・・」ギュッ

海未「分かりました、では4人に探索をお願いできるでしょうか」

にこ「任せなさい、私が3人をきっちり守るわ」

凛「なんか心配だにゃ・・・」

真姫「同感ね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「凛、あのエレベーターに近づきたくないにゃ・・・」ブルブル

真姫「みんなそう思ってるわ、でも4人で固まって行動すれば大丈夫よ」

にこ「間違っても単独行動なんていう馬鹿なマネはやめなさいよ」ガチャガチャ

ことり「あっ、開いたよ!!」ガチャッ

にこ「わっ、私が開けるわ、みんな下がってなさい」ブルブル

ガチャッ…


開いた先には・・・


花陽「誰か助けて!!!!」ジタバタ



柱と手錠で拘束されている小泉花陽が居た。

凛「かっ、かよちん!!!!!」バッ

真姫「まっ、待って!!」ダキッ

凛「なんで止めるにゃ!!!!」

にこ「言ったでしょ、単独行動は危険だって。まずは様子を見るわよ」

凛「なに言ってるの!!!かよちんが苦しそうな表情をしてるんだよ!!!早く助けないと!!!!」ジタバタ

ことり「おっ、落ち着いて・・・」

にこ「とにかく冷静になるのよ凛、あなたの不注意で花陽を命の危険に晒すことになってしまうかもしれないわ」

凛「・・・」


真姫「花陽、ここに来た経緯は覚えてる?」

花陽「めっ、目が覚めたらここに・・・」ブルブル

真姫「あなた片腕だけ拘束されてるってことは・・・ポケットの中は調べた?」

花陽「うん・・・これは試練だみたいなみたいな・・・」

真姫「じゃあそれ以外の内容の紙は入ってなかった?」

花陽「ううん、入ってなかったよ・・・」

真姫(まあ私もその一枚しか入って無かったから疑うことはないわね、凛は例外だったのかしら)

花陽「はやく助けて~!!!!」

凛「我慢できないによ!!!!今助けに行くにゃかよちん!!!!」タッタッタ

にこ「あっ、コラ!!って何も起きない・・・?」

花陽「手錠の鍵を探して・・・欲しいな・・・」ブルブル

真姫「ちょっと、私の質問の意味が無いじゃない!!!」

凛「そんなの後でできるにゃ!!!・・・あっ、これかな?」

にこ「本当に何もトラップはないのね・・・って見つかるの早っ!!」

凛「今助けるにゃー!!!!かよちん!!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日の分の投稿は終わりです。

今日の分の投稿を始めます

花陽「凛ちゃんありがとう・・・おかげで助かったよ!」ダキッ

凛「かよちんかよちんかよちんかよちん!!!!!!!!」ギュウウウウウウウウ

真姫「会えて嬉しいのはわかるけど抱きつきすぎよ・・・花陽が青くなってるじゃない」

花陽「くっ、くるひいよ・・・」

凛「どんなことがあっても・・・絶対にかよちんだけは助けるからね」ボソッ

花陽「えっ・・・?」

にこ「凛、何泣いてるのよ!嬉しいのは分かるけど・・・」

凛「絶対に・・・絶対に・・・」ボロボロ

ことり「とにかく無事で良かったよお!」

真姫「この部屋は居住スペース?キッチンが付いてるわね」

にこ「どうしてこんなに生活感があるのかしらね・・・逆に不気味だわ」

ことり「ここなら何か食料があるんじゃないかなあ」

凛「手分けして探すにゃ~!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にこ「調味料類はほとんど揃ってるわね、しかも大量に」

真姫「肝心の食材が見つからないわね・・・」

花陽「あの・・・後ろに積まれてる段ボールは調べないのかなあって・・・」

凛「あれは見るからに怪しいにゃ・・・」

にこ「お馬鹿さんな凛でさえあの段ボールを危ないと判断してるのよ、調べるのはちょっとためらうわ・・・」

真姫「どうせ調べるならここに全員呼んでからの方がいい気がするけど」

ことり(でも・・・穂乃果ちゃんを刺激する様なモノが入ってたらどうする?)ヒソヒソ

真姫(今は気丈に振る舞っていても穂乃果に刺激を与えるのはまずいわね)ヒソヒソ

にこ(結局私たちが調べるしかないようね・・・)ヒソヒソ

ことり「よいしょっと・・・結構重たいねっ」ドスン

真姫「振ってみた感覚だと・・・中に隙間なく詰まってるって感じね、音がしないわ」

にこ「時限爆弾だったりして・・・開けた瞬間ドカーン!!みたいな」

真姫「そんなワケないでしょ、私が開けるわ」パカッ

凛「・・・レトルト食品?」

にこ「焼きそばににラーメン、中華丼にレンジで作るご飯・・・他の箱も全部そうなのかしら」

ことり「そうだとしたら当分の食料問題は解決されたね!」

にこ「さっそく穂乃果達に報告ね」

花陽「あっ、あの・・・調理道具もあることだしここでご飯を作って持って行けば喜ぶんじゃないかなあ」

凛「凛は賛成にゃ!穂乃果ちゃんがお腹いっぱいになればもっと元気になるはずだよ!」

にこ「それもそうね、レンジでチンするだけだし」

花陽「あっ!!!!もっと穂乃果ちゃんが喜ぶ方法が!!!!」

真姫「急にどうしたのよ、花陽」

花陽「まだ穂乃果ちゃんは私が救出されたことを知らない・・・そこでご飯を持った私が登場したら穂乃果ちゃんは2倍喜ぶと思うんだけど・・・」

にこ「今の穂乃果に必要なのは希望よ、それ良い案かもしれないわ」

ことり「より少しでも穂乃果ちゃんを喜ばせられるなら・・・賛成だよお!」

真姫「じゃあ作るのは花陽に任せて私たちは先に戻ればいいのね」

花陽「うん!!任せて!!」フンス

凛「凛も手伝うにゃ!さっきまでかよちんは怖い思いをしてたんでしょ?側に居てあげるにゃ!」

花陽「ううん、もう大丈夫だよ、凛ちゃんやみんなの顔をみたら元気になっちゃった」

凛「うん・・・分かったよ」トボトボ

ことり(2人は本当に仲良しさんなんだね・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「うっ、海未ちゃん?ちょっと近すぎない?」

海未「穂乃果の身に何かあってからでは困るので」ジッー

穂乃果「もう大丈夫だって・・・もう絶対に1人じゃ行動しないから!」

海未「お痒いところはございませんか?」

穂乃果「せっ、背中かな~」

海未「畏まりました」ポリポリ

穂乃果(早くみんな帰ってきて~・・・1人になりたくないって言ったのは自分だけど・・・)

ガチャッ

ことり「ただいま~」

穂乃果「ことりちゃん!!!助かった!!」

ことり「助かった・・・?」

にこ「残念ながらあの鍵はどこのドアとも合わなかったわ」

海未「そう・・・ですか・・・」

真姫「とりあえず今は・・・」




花陽「腹ごしらえをしましょう!!!!!」ガチャッ

穂乃果「はっ、花陽ちゃん!!!!?????」

海未「花陽!!!!!」

花陽「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ご飯を持って来たよ!!!」ホカホカ

穂乃果「あっ・・・あっ・・・」ジュルリ

にこ「さあ、みんなで食べましょう!」

花陽「でもここじゃアレだから・・・さっきのお部屋で食べよっか」

穂乃果「さっきのお部屋・・・?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「・・・で、私たちを驚かせようと嘘をついたのですね」ギロッ

花陽「ひいっ!!」

穂乃果「海未ちゃんそんな顔しないで・・・」

凛「とにかく食べるにゃ~!」

海未「ちょっと待って下さい!!もしかしたら毒が入ってるかもしれないのですよ!!!」

花陽「わっ、私はそんなこと・・・!」アタフタ

にこ「海未、疑い過ぎよ、食材から作ったのなら別だけどこれはレトルトよ?毒の入れようがないわ」

ことり「そうだよ、ちょっと神経質なんじゃないかなあ?」

海未「うーん・・・それなら・・・」

花陽「穂乃果ちゃん、あ~ん!」

穂乃果「あ~ん!」

海未「待って下さい!!!それは私の仕事です!!!」サッ

花陽「ヒエッ・・・!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「なんだか3日振りの食事だったみたい!!!」

海未「インスタントでもこんなに美味しく感じるだなんて・・・不覚でした」

穂乃果「まさか一食全部海未ちゃんのあーんだなんて・・・」

ことり「ははは・・・」

にこ「なんだか眠くなって来たわ・・・ふあーあ」

海未「布団はないからここで雑魚寝するしかありませんね」

凛「凛はかよちんの隣に寝たいにゃ!!」

真姫「私は・・・にこちゃんの隣で我慢するわ」ボソッ

ことり「枕がないと寝れないよお・・・」ションボリ

穂乃果「アルパカさんのもふもふで寝ればいいんじゃないかな?」

ことり「うーん、そうしようかな」

海未「あの・・・私たちって誘拐されているのですよね、なんだか合宿みたいな気分で良いのでしょうか」

真姫「そうだわ、μsの全員が揃ったからって言って安心しちゃだめよ」

穂乃果「確かにみんなで眠ったら危ないもんね・・・見張りを立てるべきかなあ?」

花陽「見張りは・・・要らないんじゃないかなあ」

ことり「そうだよ真姫ちゃん海未ちゃん、しっかり寝ておかないと」

海未「私と真姫と花陽でこの部屋の探索を行います、すみませんがみなさんは動物達の居る部屋で眠って居て下さい」

花陽「えっ、私も!?」

にこ「ちょっと!!あんな獣臭い部屋で眠れっていうの!?」

ことり「じゃあ海未ちゃんこれ・・・」チャッ

にこ「無視!?」

海未「これは・・・鍵ですか?飼育室って書いてありますけど」

ことり「ポケットに入ってたの、要らないと思ってたんだけど・・・動物さん達のいる部屋の鍵だよ」

海未「どうしてこれを?」

ことり「あの部屋は内側から鍵をかけられないから・・・」

真姫「外側から鍵をかけてる間は安全ってことね」

ことり「誘拐犯さんがマスターキーを持ってたら意味ないんだけどね・・・」

凛「かよちんが行くなら凛も!」

海未「凛はおとなしくしていて下さい」ギロッ

凛「うう・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「でっ、どうしてことりの提案を無視してこのメンバーで探索しようって言ったワケ?」

花陽「なっ、なんで私まで・・・」タジタジ

海未「2人に聞きたいことがあるからです」

海未「まず真姫、どうしてあなたは穂乃果に足が治ると嘘を言ったのですか?」

真姫「・・・」

海未「答えて下さい!!!」バンッ

花陽「ひいっ!!!」

真姫「そっ、そりゃあ穂乃果に希望を持ってもらうためよ・・・」

海未「無事に私たちが帰還できたとしてもう治らないという事実を知った穂乃果はどれほどショックを受けるか分からないのですか!!!!!!」

真姫「しょうがないじゃない!!!医者の娘の私が言えば信憑性が増すでしょ!!私にしかできないと思ったからしたのよ!!!」

海未「私は・・・穂乃果にそうやって希望を持たせた後に私の手で絶望に落としてしまったことがあります・・・」

海未「初めから本当のことを言っておけばと思うと悔やんでも悔やみきれません」

真姫「・・・」

海未「真姫にしかできないフォローだとしても!!私は真姫にそうなって欲しく有りません!!!!」

真姫「海未・・・」

海未「あなたの口から・・・本当のことを言って欲しいんです」

真姫「分かったわ・・・無責任なことを口走った私が悪かった」

海未「これで私から真姫への話は終わりです、花陽」

花陽「はっ、はひ!!」ビクッ

海未「花陽は私たちになにか隠し事をしていますよね?」

花陽「えっ、ええ!!???」ビクッ

真姫「ちょっと、いきなりなによ!」

海未「本当のことを言って下さい」

花陽「なっ、なんのことかな?」アタフタ

真姫「確かにあなたの行動はおかしいところがあるわね」

花陽「真姫ちゃんまで・・・」

海未「真姫から言って下さい、私よりも先に花陽に会っているので時系列に沿って行きましょう」

真姫「そうさせて貰うわ、まずは手錠の問題よ、いくらなんでも手錠の鍵が見つかるのが早過ぎじゃないかしら」

花陽「そっ、それは凛ちゃんが必死になって探してくれたから・・・」

真姫「みんなと最後に合流したあなたには分からないでしょうね、ここまで私たちを誘拐してきた犯人はそんな見つかりやすい所に鍵を置く様なお馬鹿さんではないわ」

花陽「えっと・・・」

真姫「まあ物事には例外があるしこれだけで花陽がなにか隠し事をしているとは言い難いわね、次よ」

真姫「花陽・・・あなたはどうしてカレーを選んだの?」

花陽「それは・・・みんなが絶対に好きだと思って・・・」

真姫「私が開けた段ボールにカレーは入って居なかったわ、わざわざ他の段ボールを開けてまでカレーが食べたかったワケ?」

真姫「それに花陽は私たちに最初に段ボールを調べる様に気を向けたわ、あの時の私の問いかけに対してまるで答えを知っていたかのようにね」

花陽「それは・・・たまたまだよ」

真姫「花陽、ちゃんと目を見て話して」

花陽「ひっ、ひい・・・ダレカタスケテ…」ブルブル

真姫「私からはそのくらいかしら、海未、どうぞ」

海未「花陽、以前穂乃果と一緒にあなたの家に遊びに行った時にカレーを食べさせてもらいました」

真姫(私も居たのに・・・)

花陽「そっ、それがどうかしたの・・・」

海未「あなたはお米を愛して止まない故にご飯とルーを別々の容器に入れて食していました、しかし今日あなたは私たちと同じ盛りつけ方でカレーを食べた」

花陽「いくらお米好きだからといってこんな緊急事態にいつもの食べ方はしないよお!」

海未「どうですかね、私には毒を盛った疑いをかけられるのを回避しようとしている様に見えましたが」ギロッ

真姫「花陽を含むみんなが同じものを食べているから毒が盛ってあるとは誰も思わないってワケね」

花陽「・・・」

真姫「だからみんなと同じ様な盛りつけで食べたってこと?」

花陽「違うよ!!!というかどっ、どうして毒を盛ったことを前提に話をしているの!?」

海未「毒はともかく・・・花陽は私たちを誘拐した犯人と繋がっているように思えるのです」

花陽「そっ、その根拠は!?」

海未「見張りをどうするかという時にあなたは要らないと答えましたよね、どうしてですか?」

花陽「それはことりちゃんが言ったようにみんなにしっかり睡眠をとってもらいたいから・・・!」

真姫「このままでいても埒が開かないわ、ただの水掛け論じゃない。それも一方的な」

海未「かくなる上は・・・」

~手術室~

ガシャアアアンンン!!!!ガシャアアアンンン!!!!ガシャアアアンンン!!!!ガシャアアアンンン!!!!

花陽「まっ、まさか・・・!ここに来たということは・・・!」ブルブル

海未「まさか?この部屋のことを知っているような口ぶりですね」ニコッ

真姫「こんなことして大丈夫なのかしら、凛が知ったら怒るわよ」

海未「私だってしたくありませんが・・・コチョコチョコチョ~!」

花陽「ひいいい!!!!!あはははは!!!!辞めて下さい!!!!!」ジタバタ

真姫(手術台の拘束道具はこうやって使うのね・・・)

海未「真姫!あなたは脇腹を!」コチョコチョ

真姫「了解!」モミモミモミモミ

花陽「ぎゃははははは!!!!!!ダレカタスケテ!!!!」ジタバタ

花陽「分かりました!!!全て言います!!!!許してえ~!!!!!」

海未「そうですか、早く言いなさい!!」

真姫(もし本当に何も知らなかったらどうして居たのかしら・・・)

花陽「私は本当は紙を2枚貰ったんです!!!!!!」

これからもうしばらくしたらあなたのお友達があなたを助けに来るという「設定」やってくるわ。
あなたに課せられた試練は・・・お友達に毒入りのカレーを食べさせること。
後ろに積まれた段ボールの一番下の段の右端に毒入りカレーが入ってるからお友達に御馳走してあげて。
箱にPって書いてあるから分かりやすいと思うわ
誰にも気づかれずに毒入りカレーを食べさせられたら全国のアイドルショップで使える商品券100万円相当をプレゼント!

ヒント
そこにある手錠を使って囚われの姫を演じれば
あなたに疑いの目を向けられることはないかも・・・?
食べさせる相手が食欲が無いと言ってもあ~んすれば食べてくれるかも!

海未「花陽・・・最低です!!!自分の欲のためだけに私たちを売るなんて!!!!!!」

花陽「ひいっ!!!もっと下をみてよお~!!」

S・I・D より

真姫「SIDって・・・?」

花陽「スクール・アイドル・ドッキリのことです!!!!」ドヤア

海未「なんで得意気なんですか・・・」

花陽「関東だけのローカル番組なんですが無作為に選ばれたスクールアイドルを連れ攫ってドッキリを仕掛ける番組なんです!!!!」

海未(穂乃果の言っていたことは本当だったのですね・・・そして私のついた嘘も・・・)

花陽「先週はA-RISEのメンバーがドッキリを仕掛けられていました、そしてその次が私たちμsだなんて光栄じゃないですか!!」キラキラ

花陽「あー・・・でもこれでミッション失敗かあ、欲しかったなあ商品券・・・」シュン

真姫「ちょっと、この状況がドッキリなワケ・・・」

海未「真姫、ちょっと待って下さい、花陽、そのS・I・Dについて詳しく教えて下さい!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・まだ番組は始まったばっかりで初回放送、つまり1組目はA-RISE、私たちμsは2組目である

・最初メンバーはバラバラな場所に閉じ込められていてそこから試練を乗り越え脱出するというバラエティ番組である。

・関東だけのローカル番組・・・らしい。

・施設からの脱出がメンバー共通の試練であるがそれとは別にそれぞれのメンバーにミッションが存在する。
 そしてミッションを達成すれば豪華賞品がプレゼントされる。ミッションに参加するかしないかは自由

・スクールアイドルとしての団結力が試されている。

・命を落とす様な危険が伴う試練はなかった。

海未「以上ですか?」

花陽「はい!!!だから手足のベルトを外してえ~!!」ジタバタ

真姫「まだ情報を隠し持ってるかもしれないわよ、もっとコチョコチョしましょ」

花陽「ひいいいい!!!!!!」

海未「いえ、もう十分です」

花陽「あああ・・・こんな姿が放映されたら放送事故だよお・・・せっかくμsの知名度アップに繋がりそうだったのに・・・これじゃあ放送できないよお・・・」シクシク

真姫「花陽、これはバラエティ番組では無いわ、とは言ってもにわかに信じ難いでしょうけどね。ちなみに見張りを要らないって言った理由ってなんだったの?」

花陽「アイドルが寝ている間にスタッフさんが色々と準備をするの・・・後は寝ている部屋にお邪魔して顔にイタズラ書きをしたり・・・」

真姫「・・・」

海未「花陽はどうして毒の入ったカレーを食べさせようと考えたのですか、まだ私たちは出会って数週間ですが・・・あなたは欲のために人殺しをする様な人間ではないことは知っています。あのカレーが毒ではないという証拠はあったのですか?」

花陽「だって・・・A-RISEの回でも同じ内容のミッションがあって・・・」

真姫「なんですって!?」

花陽「毒といっても激辛カレーだったの・・・あんじゅさんは食べさせられたけど激辛マニアみたいだったから脱出してネタばらしするまで気がつかなかったみたいで・・・ツバサさんが豪華賞品を手に入れたの」

海未「ですが・・・私たちが食べたカレーは特におかしい所はありませんでしたよ?」

真姫「仮に毒だったとしてももうとっくに効き目が出るはずだけど・・・」

花陽「その点に関しては真姫ちゃんも海未ちゃんも大丈夫だよ」



花陽「毒カレーを食べたのは穂乃果ちゃんだけだから」



その時遠くで誰かが嘔吐する声が聞こえた。

今日の投稿は終わりです。
μsのみんな(7人)も生徒会の2人もみんな痛い目に合う予定です。
1000までに終わればいいな・・・

今日の分の投稿を始めます

海未「まっ、まさか・・・!どうして穂乃果だけに盛ったのですか!!!!」コチョコチョ

花陽「ぎゃはははは!!!!ほっ、穂乃果ちゃんは辛いのは大丈夫って言ってたから~!!!それに食べさせるのは1人だけでいいんですう~!!!!」ジタバタ

真姫「複数人に食べさせるよりも1人だけに狙いを絞ったのね・・・」

海未(確かに花陽の家でカレーを食べた時に穂乃果は辛口の上にさらに七味をかけて食べていました・・・)

花陽「最初はリアクションとかを考慮してカメラ映えするのは海未ちゃんだと思ってたんだよ・・・」ハアハア

海未「ではどうして穂乃果ではなく私に食べさせなかったのですか!!!!」コチョコチョ

花陽「ああああ!!!!!ごめんなさいいいい!!!!商品券が欲しかったんですううう!!!!!バレたくなかったからああああ!!!!!!」ジタバタ

真姫「ちょっと!今海未がみんなが寝ている場所の鍵を持っているんでしょ!はやく行ってあげないと!!」

海未「そっ、そうでした・・・」タッタッタ

ドンドンドン!!!!
ウミチャーン!!!アケテ!!!

ガチャッ

海未「穂乃果!!!!!」バッ

ことり「海未ちゃん・・・穂乃果ちゃんが・・・!」

穂乃果「はあ・・・はあ・・・お腹が痛いよお・・・身体が熱いよお・・・」ゼエゼエ

海未(尋常ではない程の汗・・・高熱・・・毒というのは例えではなく文字通り毒だったんですね・・・)

海未「やはり穂乃果の食べたカレーには毒が入っていたようです!!!!」

にこ「そっ、そんな・・・穂乃果!!!!しっかりして!!!!」

凛「吐くならダストシュートにしてね!」

海未(ただでさえ足や耳のケガのせいで弱っているのに・・・!考えろ・・・考えろ私・・・)

海未「・・・これも試練ならば必ず助かる方法があるはずです」

ことり「そっ、その方法って?」

穂乃果「うっ・・・おえええええ!!!!!」ビチャビチャ

海未「穂乃果あああああ!!!!!!!」

穂乃果「海未ちゃん・・・ごめんね・・・ごほっ!ごほっ!みっ、水・・・!!」

ことり「穂乃果ちゃんだめ!!吐いてばっかりで脱水症状になってるとは言え水を飲んだらもっと吐くことになっちゃうよっ!」

穂乃果「うう・・・」ブルブル

海未「申し訳ないですが私と真姫で解決方法を探してきます!!他のみなさんは穂乃果の介抱をお願いします!!」タッタッタ

真姫「ちょっと!!また私を付き合わせるつもり!?」タッタッタ

にこ「ちょっと待って、私も行くわ!話があるの」

海未「話とはなんでしょう、手短にお願いします矢澤先輩」

にこ「その呼び方は辞めなさいよ・・・いい?穂乃果の毒はもしかしたらウイルス性のものかもしれない・・・」

真姫「そうなった場合は隔離が必要ね」

にこ「もしも毒をどうにかする方法が見つからなかったら穂乃果のため、残ったみんなのためにも病原は断たなくちゃいけないわ」

海未「穂乃果を・・・殺すということですか!?」

にこ「仕方が無いじゃない、ここには隔離できそうな場所はないし・・・かといって放っておけばみんなお陀仏だわ」

真姫「遺体をダストシュートに放り込めば少なくとも感染で全滅ってことは免れるわ・・・苦しい選択かもしれないけど」

海未「・・・」

にこ「とにかく!!私が言いたいことは死ぬ物狂いで穂乃果を助ける方法を見つけなさいってことよ!!!!」

海未「はっ、はい!!!」

にこ「私はみんなに穂乃果の吐瀉物に触れない様に警告してくるわ」

真姫「手術室に消毒液とゴム手袋があったからそれも持っていって」

にこ「分かった、じゃあ後は頭の良い2人に任せるわ、私が居ても足手まといだろうし」スタスタ

海未「・・・急ぎましょう」

真姫「ええ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花陽「毒カレーの入ってた袋?まだ台所に置いてあるけど・・・」

海未「分かりました、行きますよ真姫」タッタッタ

真姫(穂乃果に本当のことを言うためにも・・・急がないと!)タッタッタ

花陽「この拘束は外してくれないんだ・・・」ションボリ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「調べてみても・・・普通のパッケージと変わりませんね」ピラッ

真姫「まさか成分表になんの毒か書いてあったりして」

海未「・・・ないですね」

真姫「冗談よ」

海未「毒カレーが詰まった段ボールの中に何かヒントがあるかもしれません、探してみましょうか」

真姫「一番下の段の右端だっけ・・・これだわ、Pって書いてある」ゴソゴソ

海未「開けてみましょう・・・」パカッ

真姫「・・・なるほど、花陽はここから1つだけ抜いて作ったワケね、ちょうど一カ所パッケージが入りそうな窪みがあるわ」

海未「一旦全部中身を出してしまいましょうか・・・あっ!!」ドサドサ

真姫「何か書いてあるわ!!」

抗毒素の作り方

・健康なアルパカに、毒を微量ずつ定期的に注射し、毒に対して免疫(抗体)ができるまで約半年続けます。
・アルパカの体内に充分な抗体が産出されるようになると、そのアルパカの血液を全て取り出します。
・その血液の中から有効成分(抗体)を精製し、乾燥させて保存します。

海未「・・・」

真姫「・・・」

真姫「半年も待てってこと?馬鹿じゃないの?穂乃果は今にも死にそうなのに・・・」ジワッ

海未「どうして・・・?どうしてこんなことに・・・?」フラッ


あの時私が矢を外さなかったら、あの時私がエレベーターのスイッチを押さなければ、あの時私がカレーを食べさせなければ、
穂乃果に苦しい思いをせずに済んだのに・・・

私の行動が大切な親友である穂乃果を苦しませている・・・




私が死んだら穂乃果は苦しまずに済むのでしょうか?

海未「私が死ねば・・・私が死ねば・・・」ビリビリ

真姫「ちょっと・・・それは毒入りカレーよ!何をする気!?」

海未「穂乃果・・・もう安心ですよ。私が死ねばあなたを苦しませるものはこの世に存在しませんから」ニコッ

真姫「海未!!!!!!」



私は毒カレーを一気に飲み干しました。



それからはもう、眠りに落ちる様にして・・・

真姫「海未!!!!しっかりして!!!!」ユサユサ


完全に私のわがままです・・・
ごめんなさい、真姫


真姫「もう・・・無理矢理吐かせるしか・・・でも私まで感染したら・・・」



私は愚かです、こんなことをしても自分が現実から逃げているだけ・・・ごめんなさい穂乃果、
こんな私を許して下さい。せめてあなただけでも幸せになって下さい・・・
薄れ行く意識の中私はそんなこと・・・を・・・思いながら・・・



真姫「ナニコレ・・・?海未の顔がみるみる内に赤くなって・・・」


え?


海未「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」バッ!!!!

真姫「きゃあああ!!!!!」

海未「口がっ!!!!!口が燃える!!!!!!!!!」ジタバタ

真姫「もしかして・・・」ペロッ

海未「みっ、水!!!!!水うううううううううううううううううう!!!!!!!!!」

海未(以前穂乃果に食べさせてもらった七味かけ辛口カレーの比じゃない!!!!!!!!!)

真姫「かっ、辛っ!!こんなのを食べたらそりゃお腹も壊すし汗も吹き出るわよ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にこ「結局毒っていうのはただの激辛カレーだったってことね、心配して損したわ」

ことり「海未ちゃんがあ~んするから穂乃果ちゃんも仕方なく食べたんだね・・・」

海未「本゛当゛に゛申゛し゛訳゛ご゛ざ゛い゛ま゛せ゛ん゛!゛!゛!゛!゛!゛」ズサッ

穂乃果「いっ、いいよ、穂乃果辛いの大好きだから・・・ちょっと胃がびっくりしただけだよ!」

凛「穂乃果ちゃんが水を欲しがってたのは脱水症状じゃなくて単純に辛かったからってこと?」

真姫「せめて自分のペースで穂乃果が食べれていたらねえ・・・海未の食べさせる早さは異常だったわ」

花陽「ふう・・・本当に毒じゃなくて良かったよお・・・デモアイドルノハクトコロハホウソウサレナイヨネ…ハア…」グスッ

ことり「これでやっと安心して眠れるねっ!」

にこ「良い?ぐっすり眠るのよ、体力を蓄えとかないと私たちを待っているのは・・・」


私たちは眠りました・・・
窓も時計もないので今が朝か夜かも分かりません。ここに来てから3日も経った様な気もする程です。
目が覚めたら全てがここで起きたことが全て夢であることを願って・・・

今日の投稿は終了です。
前回からの投稿の間に予想以上にコメントが多くてウレシイ…ウレシイ…

今日の分の投稿を始めます
遅くなって申し訳ないです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にこ「ふあ~あ、良く寝た・・・気がするわ」

ことり「ここには時計が無いからね・・・何時間くらい眠ったのかなあ?」

穂乃果「zzz…」

凛「かよちんは凛が・・・かよちんは凛が守るから・・・zzz…」

花陽「やったあ~商品券100万円だあ~・・・zzz…」

海未「zzz…」

真姫「起きたのは私たち3人だけ?まあ別に起きる時間も決まってなかったし・・・」

ことり「海未ちゃんは決まった時間寝る様にしてるんだって、だからちょっとやそっとのことじゃ起きないし、途中で起こされるとすごい機嫌が悪いんだよ」

真姫「じゃあ海未はともかく他の3人は起こす?」

穂乃果「やだ・・・!こないで!!穂乃果の足・・・持ってかないで!!!!!!」

海未「穂乃果あああああああああ!!!!!!!」ガバッ

凛「にゃっ!?なにごとにゃ!?」ガバッ

花陽「なっ、なんの音ですか!?」ガバッ

にこ「・・・起こす必要も無かったわね」

海未「穂乃果!!!大丈夫です!!!私が居ます!!!安心して下さい!」ユサユサ

穂乃果「はあ・・・はあ・・・ごめん、ちょっと怖い夢見ちゃった・・・誰かが穂乃果の身体のパーツを持って行こうとする夢、すごく怖かったよ・・・」ギュッ

海未「穂乃果・・・」ギュッ

真姫「水、ここに置いておくわ。飲んで落ち着きなさい」コトッ

穂乃果「ありがとう真姫ちゃん・・・」

凛「・・・」

花陽「凛ちゃんもお水飲みたいの?持って来てあげようか?」

凛「いや、いいよ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「歯ブラシも人数分以上に置いてあって良かったですね、おかげで口腔衛生が清潔に保つことができますよ」シャコシャコ

穂乃果「もががもがもがもががっがが」グイグイ

にこ「手は使えるから自分でやるよ海未ちゃん!って言ってるわよたぶん」

海未「それにしてもこの歯ブラシの数・・・我々にここに住めと言わんばかりの量ですね」

真姫「ここに住むなんて嫌に決まってるでしょ、早く太陽と青空を拝みたいわ」

花陽「そうだね、時計も窓も無いから今の時間は分からないし・・・」

ことり「準備が済んだら探索に行こうねっ」

凛「でもいったいどこを探索するの?凛達もうこの階は調べ尽くしたし・・・3階は何も無かったんだよね?」

海未「2階を調べます」

真姫「でもどうやって?2階にはエレベーターは止まらないんでしょ?」

穂乃果「えっ、エレベーター・・・」ブルブル

海未「穂乃果があの時に試みた方法・・・一旦3階までエレベーターを移動させその間に私たちは2階を目指します」

ことり「じゃあ私がまた3階までエレベーターを移動させるねっ」

海未「穂乃果とことりで3階まで移動して下さい、2階のエレベーターのドアは開けておきますから後で合流しましょう。」

ことり「うん、分かった!じゃあまた30分後に移動するということでいいかな」

海未「疑問に思っていたのですが・・・時計の無い状況で30分はどうやって測っているのですか?」

ことり「それはね、【これからのsomeday】が4分28秒だから7回歌ったらだいたい30分かな~?って」

海未「なるほど、歌を利用して時間を測ったのですね・・・ことりらしいですね」

ことり「えへへ~」

穂乃果「えれべーたー・・・」ブルブル

凛「穂乃果ちゃんしっかりするにゃ・・・」ナデナデ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「よいしょ・・・もう既に穂乃果が足場をある程度作ってくれたから2階に上がるのは容易でしたね」

にこ(なんだろう・・・すごい基本的なことを見落としている気がする・・・)

真姫「穂乃果に感謝しないとね・・・」

凛「重たいエレベーターの扉を開けたのは凛にゃー・・・」

花陽「よしよし、頑張ったね」ナデナデ

海未「一見1階と変わらない部屋の配置ですね・・・とりあえず穂乃果たちを待ちましょうか」

ゴゴゴゴゴ…
サムデイイツノヒカ~

にこ「呑気な歌声が聞こえて来たわね」

真姫「車椅子の状態でちゃんとこっちまで乗り移れるかしら」

海未「このエレベーターの通過スピードなら問題ないでしょう」

凛「・・・あれ?」

花陽「どうしたの凛ちゃん?」

凛「うーん、やっぱりいいや」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことり「よいしょっと」ガラガラ

海未「お疲れさまでした、ことり」

ことり「大丈夫だよ、これくらいっ!」

穂乃果「ここが2階かあ、1階と変わらないね」

海未「それではみんな揃った所で探索を始めましょうか」

にこ「ちょっと待って!!何かおかしくない!?」

真姫「なにがよ、おかしいところなんてないじゃない」

凛「どうしてエレベーターが2階には止まらないのか分からないけど・・・このエレベーター呼び出しボタンが外側に付いていないよ?」

海未「え!?」バッ

しまった・・・!エレベーター呼び出しボタンはその階のエレベーター前付近に当然存在すると思っていた・・・
考えてみれば呼び出しボタンは3階にも1階にも付いていなかった!!!

ゴゴゴゴゴゴ!!!!

穂乃果「え!?急にエレベーターが加速したよ!?」

にこ「これじゃあ・・・もう1階には戻れないってこと?」

花陽「ええええ!?私たちの食料が・・・」ガクッ

ことり「どうしよう・・・これじゃあ動物さんたちにエサをあげられないよお・・・」

真姫「・・・とにかく先に進むしかないわ、海未、気持ちを切り替えて」

海未「はい・・・」シュン

穂乃果「どっ、ドンマイだよ!!」

にこ(偏差値高い組が気がつかなかったなんて・・・これからは自分でもある程度考える様にしないと・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


にこ「・・・この扉開きそうだわ」

海未「責任を持って私が開けます・・・!」ガチャッ

凛「ここは・・・?1面が鏡張りにゃ!」

花陽「この大きな鏡って・・・バレエ教室においてありそうな・・・」

ことり「自分のフォームを確認するための鏡だねっ」

穂乃果「わあ!ここでライブの練習が出来るね!・・・って足ケガしてるんだった」シュン

海未「・・・」

真姫(電気のスイッチかしら?)ポチッ

パパパ…パッ

真姫「これで明るくなったわ」

凛「金持ちだったら札束燃やして足下照らせにゃ・・・」ボソッ

花陽「きゃああああああ!!!!!!!!!」ビクウウウッッッ

海未「どっ、どうしたのですか!?・・・あれは・・・!」

にこ「なっ、なんであなたがこんな所に・・・!?」


鏡が一面に張ってあった場所が透け・・・そこに見えたものは



絵里「・・・」


穂乃果「生徒会長!?」



音ノ木坂学園生徒会長、綾瀬絵里の姿があった。

今日の投稿は終わりです

投稿を始めます

にこ「おーいっ!!!そこでなにをしているのよ!!!」

絵里「・・・」ブツブツ

ことり「聞こえていないみたいだね」

花陽「それにしてもすごい大人っぽくて・・・羨ましいです!格好もなんかバレエダンサーみたいで・・・」

凛「まさにアイドルってスタイルだよね!すらっとしてるけれども出るとこはちゃんと出てて・・・」

海未「しかし何故生徒会長まで誘拐されているのでしょうか?」

花陽「たっ、確かに・・・生徒会長はスクールアイドルではないのにS・I・Dにどうして参加しているのかなあ?」

にこ「もしかして・・・私たちに冷たい態度を取って来たのは先にスクールアイドルをやっていた生徒会長がμsに人気を取られるのを恐れて・・・?」

真姫「それはないわ」

穂乃果(このやりとり前に見た様な・・・)

真姫「まあいいじゃない、花陽、これで分かったでしょ?これはS・I・Dとやらではないのよ。ただの誘拐よ」

花陽「でっ、でも・・・A-RISEはこの施設でS・I・Dの収録を・・・」

ことり「え?」

海未「そういえばみんなに言っていませんでしたね」

真姫「この機会に花陽の情報をみんなに伝えましょ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にこ「ということは・・・今私たちはA-RISEと同じ舞台に立っているってこと!?」

凛「今はそういうことで喜んでいられないよ・・・にこちゃん」

穂乃果「確かに・・・思い返してみたらA-RISEが居た施設と同じ様な・・・」

海未「この中で番組を見たのは2人だけですね」

穂乃果「でもちょっと見てすぐテレビを消しちゃったんだよね、眠くなっちゃって・・・」

にこ「まあ穂乃果はともかく花陽は結末まで知ってるのよね?この施設に何が有るとかどうやって脱出したとか・・・」

花陽「この施設に何があったのかは全部放送していないけど・・・でも私の知っているところはもうみんな行っていると思うよ」

海未「そうですか・・・では結末の方は?」



花陽「結末は英玲奈さんが他の2人を殺して脱出・・・というものでした」

穂乃果「こっ、殺した・・・?」

花陽「あっ、殺すと言ってもゲームで勝ったってことだよ、番組ではそう表現してて・・・敗北したあんじゅさんとツバサさんの2人は罰ゲームを受けることになって・・・」

にこ「そっ、それで?」

花陽「罰ゲームの放送は次週で・・・英玲奈さんはスタッフに連れられて脱出していたよ」

海未「どこから脱出したのかは分からないのですね・・・」

穂乃果「とっ、とりあえず生徒会長さんを救出しようよ!」

海未「そうですね、話も終わったことですし・・・」

絵里「うう・・・zz・・・はっ」ウトウト

ことり「なんだかすごい眠そうだね」

凛「おーい!!!生徒会長さーん!!起きるにゃー!!!」

絵里「誰か・・・助けて・・・」ウトウト

にこ「どうして私たちの声を無視するのかしら」

穂乃果「うーん、どうすればいいんだろう」

海未「この鏡はきっとマジックミラーなのでしょう、こっちからは見えても向こうからはこちらは見えていません」

真姫「おまけに防音もばっちりってことね、中の声はスピーカーを通してこっちに聞こえて来るみたいだけど」

花陽「あっ!!!!この部屋って・・・」

海未「何か思い出したのですか!?」

花陽「たしか・・・真姫ちゃん!電気を消して!」

真姫「え、ええ、分かったわ」パチッ

ボヤア…

穂乃果「みんな!後ろを見て!なにか光ってるよ!」

凛「これは・・・模様みたいだけどどういうことなのかなあ?」

にこ「これが生徒会長を救うヒントなの・・・?なんて書いてあるか分からないわよ!」

花陽「鏡越しに文字を見て下さい!!」


今からスクールアイドル駆け出しのあなた達にダンスの特訓をしてもらうわ
ダンストレーナーは絢瀬絵里、バレエコンテストで入賞する程の実力だから心配は無いはずよ
ダンスの特訓に疲れたら・・・隣の部屋に置いてある水槽に何か液体を赤いラインまで注いでね

真姫「文字が反転してたってことね・・・」


絵里「あああ・・・誰か・・・」ブルブル

凛「何が言いたいのかさっぱりだよ・・・ダンスの特訓とかこんな所で出来る訳ないにゃ」

花陽「あれ?こんな内容だったっけかな・・・」

海未「とにかく隣の部屋に行きましょう!!!」タッタッタ

ことり「ちょっ、ちょっと待って!」ガラガラ

穂乃果「いつも運んでくれてありがとう・・・ことりちゃん」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャッ

花陽「これが・・・水槽?」

穂乃果「案外小さいね・・・」

海未「蓋がしてあるようですが・・・小さな穴が点在していますね、本当に液体しか入らないみたいです」

ことり「基本的に1階の飼育室と構造が同じだね、あそこに水道があるよっ」

にこ「まっ、さっさと水道から水を引っ張って来て生徒会長を助けるわよ・・・あれ?水が出ない!?」キュッキュッ

凛「どっ、どうしてにゃ!?」

真姫「何か蛇口のところに詰まってない?」

にこ「あっ!!紙が挟まっていたわ!!これのせいね!!」スポッ

水は止めて置いたわ、まあ液体なんていくらでも用意できるわよ
便利な道具をこの部屋に置いておいたからそれで【新鮮な】液体を集めてね。

にこ「えっ・・・?」

ことり「とりあえずこのお部屋を探索してみようよ!」

海未「そうですね、何か見つかるかもしれません」

ではまた夜に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「見つかったのは・・・ノコギリ、注射器複数本、消毒液、ミキサー、タライ・・・後は睡眠薬?」

凛「凛のポケットに入れておいたメリケンサックもあるよ!」サッ

穂乃果「水が出ない以上穂乃果達が用意できる液体って・・・」ゴクリ

海未「仕方がありません、私たちのおっ、おっ、おしっこ・・・///で水槽を満たすしかありません!」

ことり「海未ちゃんの口からおしっこなんて言葉が出るなんて・・・」ポッ

海未「私だって恥ずかしいです!!しかしやるしかありません!!」ガバッ

にこ「やんっ!海未ちゃんダ・イ・タ・ン!!」

海未「向こうを向いていて下さい矢澤」

にこ「とうとう呼び捨て!?」

海未「ふっ・・・ん・・・///」チョロチョロ

穂乃果「トイレットペーパーも紙も無いのに・・・アソコが汚れちゃうよ・・・」

海未「人命救助のためです!!!次は誰ですか!!!」

凛「次は凛にゃ~」チョロチョロチョロ

にこ「恥ずかし気もなくいくわね・・・」

凛「ふー、すっきりしたにゃ!!」

ことり「はっ、恥ずかしいけど・・・///頑張ります!」ジョボボボボボボボ

真姫(ずっと我慢してたのね・・・)

ことり「いや・・・///真姫ちゃん見ないで・・・///」チョロチョロ…

真姫「ごっ、ごめんなさい・・・つい音が気になっちゃって・・・」

ことり「うう・・・真姫ちゃんのむっつり・・・///」

にこ「あれ?花陽が居ないわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花陽「生徒会長さんが心配ですう・・・まだ大丈夫かなあ?」ガチャッ

♪~

花陽「なんだろうこのクラッシックみたいな音楽は・・・?」

絵里「きゃああああああああああ!!!!!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」ピョンピョン


バレエダンサーの格好をした生徒会長が熱い床の上で跳ねている。
確かに跳ねているサマは踊っている様に見えるがそこにはバレエ特有の優雅さは微塵も無かった。
いつの間にか流れていたクラッシック音楽も相俟って非情に混沌とした空間となっていた・・・

絵里「だ゛れ゛か゛た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!!!」ピョンピョン

花陽「うう・・・見ていられないよお・・・」

花陽「早く・・・早くなんとかしないと・・・!!」ブルブル

にこ「花陽!!どこに行ってたのよ!!穂乃果を除けばあなただけよ、まだ・・・その・・・おしっこ///を出していないのは!!」

花陽「ごめんなさい・・・生徒会長さんが心配で・・・今すぐに出します!!!!」バッ!

凛「むっ、無理しなくていいよかよちん・・・」アタフタ

花陽「むっ、向こう向いてて・・・ふん・・・///」ジョロジョロ

穂乃果「やった!!黄色いラインまで到達したよ!!」

海未「いいえ、まだです。誘拐犯が指定したのは赤いラインまでですから」

ビイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ…

穂乃果「またあのブザー・・・」

真姫「様子を見に行きましょう」タッタッタ

にこ(放尿してる時の真姫ちゃんの表情可愛かったわよ)ヒソッ

真姫「はっ、はあ!?イミワカンナイ!!!」

海未「・・・」ギロッ

ことり「2人とも今はそういうの止めようね・・・」タッタッタ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵里「あ゛り゛が゛と゛う゛ご゛ざ゛い゛ま゛す゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛・・・あ゛り゛が゛と゛う゛ご゛ざ゛い゛ま゛す゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛・・・」ブツブツ

真姫「・・・ナニアレ?」

にこ「厚底ブーツ・・・?」

ことり「あれなら床が熱くても大丈夫だねっ」

凛「黄色い線まで行ったご褒美ってことなのかなあ?」

海未「しかし安心するのはまだ早いです、生徒会長は安全が確保されただけでまだあの部屋から出られません」

穂乃果「結局赤いラインまで貯めなきゃだめってことだね・・・」

にこ「そうと決まれば穂乃果、あなたも出しなさい!」

穂乃果「ほ、穂乃果はそういうのちょっと・・・ほら!私車椅子だし!!」タジタジ

にこ「女の子同士で恥ずかしがることはないわ」

海未「私が介助してあげますから遠慮なく出しましょう!!!」ガラガラ

穂乃果「だっ、ダメえ・・・海未ちゃん押さないでえ~!!!」

今日の投稿は終わりです
本日届いたSIDを見たら真姫がメンバーをちゃん付けで呼んでいて焦りましたが
このSSでは呼び捨てで通します・・・

海未「ほら!みなさんも穂乃果の身体を支えて下さい!!」

穂乃果「でっ、出ないよお!!まだトイレに行きたくないから!!!」モゾモゾ

海未「生徒会長を助けるためです!!!」ヌガセヌガセ

にこ「普段は意地悪だけどここで恩を売っておくのも悪くないわ」

花陽(あれ?この臭い・・・それに穂乃果ちゃんのショーツの色がなんか変だよ?)

凛「セット完了にゃ!!はい、お腹をぷしゅ~!」グググ

穂乃果「きゃああああああああ!!!!!!!!」ジョロジョロジョロジョロ…

海未「・・・」

にこ「・・・」

凛「・・・」

花陽「えっと・・・」

ことり「ごめん気分が・・・」

真姫「生理・・・だったのね」

穂乃果「見ないでえ・・・」ジワッ

凛「水槽の中が一気に殺人現場みたいに・・・」

海未「どっ、どうして言ってくれなかったのですか!!!」

穂乃果「そんなこと・・・恥ずかしくて言えないよ・・・///海未ちゃんは他人に堂々と言えるの!?」

海未「・・・ごめんなさい」

ことり「とっ、とりあえず次のことを考えよっ?」

にこ「とりあえず全員分の出せる液体は出せたわね」

花陽「あのブーツがあれば当分は生徒会長も無事だし・・・」

真姫「・・・いいえ、まだ私たちの出せる液体ならあるじゃない」

海未「血・・・ですか」

穂乃果「血ならもう一杯出たよ・・・」スンスン

にこ「そういうことじゃなくて!・・・採血するってことよね?」

真姫「そうよ、もっとも私は注射なんて扱ったことないけどね」

にこ「病院の跡取りなら練習くらいしておきなさいよ!!」

海未「1人あたり300ml採るならばすぐにでもこの赤いラインに到達しそうですけど・・・」

花陽「注射・・・針・・・怖いよお・・・」ブルブル

ことり「採血は最終手段にして、とりあえず別のお部屋を調べようよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャッ

にこ「2階は元から開いている部屋が多いわね・・・」

穂乃果「ねえ、あの装置はなんだろう?」

花陽「ひい、ふう、みい・・・10個のハンドルがあるね」

海未「張り紙が・・・」

今から運試しをして貰うわ。
そのハンドルは壁を挟んで向こう側に居るある人物の【手指】と連動しているの。
10個のハンドルの内3箇所セーフゾーンが設定されているわ、それ以外を回したら指は・・・使い物にならなくなってしまうでしょうね。
あなた達の勝利条件はそのセーフゾーン3箇所を見事引き当てるか、それ以外のハズレを全部引き当てるか。
どっちを満たしてもクリアだからとりあえず全部のハンドルを回せば壁の向こう側に居る人物は両手を失う代わりにとりあえずは助かるわよ。
ただし・・・どちらの条件も満たしてなかったら毒ガスが充満して死ぬわ。
どれがハズレでどれがセーフかは全て終わってからのお楽しみ・・・これでOKと思ったら赤いボタンを押してね
でも壁の向こう側の人にしかリスクが無いってのも不公平じゃない?
だからあなた達の中からイケニエを選択して貰うわよ。


凛「長過ぎて読むのが疲れるにゃ~」

花陽「これって・・・」

真姫「私たちがこれに挑戦せずに脱出してその後に救出は警察にでも頼めばいいことじゃない?」

にこ「・・・そうは行かないみたいだわ、続きを見て」

壁の向こう側に居る人はあなた達のお友達を救う重要なカギを握っているわ。


海未「覚悟を決めるしかないですね・・・」ゴクリ

花陽「イケニエってなんだろう・・・怖いよ・・・」ブルブル

ことり「だっ、大丈夫だよ!かよちゃん・・・」ブルブル

イケニエについての説明
・ハズレ、セーフゾーンに関わらずにハンドルを回した箇所と同じ指の爪を専用の道具で剥がす。
・イケニエの選択はくじ引き、肩代わりは出来ない。
・不正、もしくはイケニエの設定後1分以内に爪を剥がさなかったらその時点でゲーム終了

ヒント
・セーフゾーンは壁の向こう側に居る人の意思によって決められている。

海未「最低でも3枚・・・爪を剥がすハメになるのですね」

ことり「確実に助かる方法を選んだとしたら・・・10枚・・・」ブルブル

凛「嫌だ・・・嫌だ・・・」ガクガク

花陽「凛ちゃん・・・」ギュッ

真姫「みんな落ち着いて!ヒントが本当なら最低の犠牲でなんとかなるんじゃない?」

穂乃果「そうだよみんな!穂乃果は頭は悪いけど分かるよ!」

にこ「まあ普通に考えれば失って困るのは親指か人差し指よね」

穂乃果「だからそこを選べば・・・!」

海未「あくまで可能性であって確実ではありませんが・・・選ぶとしたらそこしかありませんね」

凛「ねっ、ねえ・・・提案だけど・・・誰がハンドルを回すのもこのクジで決めようよ」スッ

真姫「そうね、私は賛成よ。誰か1人に任せてしまったら罪悪感に押し潰されそうだもの・・・」

海未「そうですね、ではまずは親指に相当するハンドルを回すとして・・・」ジャラジャラ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「えーっと・・・棒の先端に線が引いてあるからこれが当たりかなあ?」

花陽(どちらかと言えばハズレを決めるクジだけど・・・)

凛「ちょっと見せて欲しいにゃ~・・・ふむふむ」

真姫「そんなの見てどうするのよ・・・」

海未「穂乃果、大丈夫ですか?これなら肩代わりしてもルール違反にならないと思いますから・・・

穂乃果「大丈夫だよ、1人に罪悪感を負わせないためにこうしたんだから、肩代わりしたら意味がないよ」

海未「穂乃果・・・」

穂乃果「一応手を合わせてから・・・えい!!」グルグル

また明日

穂乃果「全然手応えを感じないよ・・・?セーフゾーンだったってことかな?」

海未「それは分かりませんが・・・ではクジを引きましょうか。凛、当たりを戻して下さい」

凛「はい、どうぞ!」サッ

真姫(・・・)

花陽「はあ・・・はあ・・・ドキドキします・・・」

海未「混ぜるのは真姫にお願いしてもよろしいでしょうか?」

真姫「ええ、いいわよ」

海未「し っ か り混ぜて下さいね」

凛「・・・」

真姫「・・・」ガサガサ

凛「・・・」ジー

真姫「・・・」ガサガサ

凛「・・・」ジー

真姫「ちょっと凛、そんなに食い入る様に見ないでよ」

穂乃果「でも・・・とても怖い思いをするんだからしょうがないよ・・・必死になる気持ちも分かるよ!」

花陽「凛ちゃん・・・怖いけど・・・花陽も頑張るからそんなに気張らないでね・・・」ギュッ

凛「かよちん・・・」

真姫「これくらいでいいんじゃない?」

凛「凛はこれ!!」

穂乃果「じゃあ穂乃果はこれ・・・」

花陽「私はこれで・・・」

真姫「じゃあこれ・・・」

ことり「いっせいのーせ!で引こうねっ」

海未「待って下さい!!!!」

凛「どっ、どうかしたのかにゃ!?」

真姫「凛、本当のことを言いなさい」

凛「本当のことってなに!?凛はなにもしていないにゃ!!!」

海未「何もしていないというのなら・・・その棒に付いている鼻垢の様なものはなんですか?」

凛「これはたった今鼻をほじって・・・偶然鼻クソがくっ付いただけだよ」ホジホジ

花陽「凛ちゃんそんな言葉使っちゃダメだよ・・・」

海未「さっき穂乃果から当たりのクジを借りて観察していましたよね?」

真姫「クジを混ぜていた時に当たりを全力で目で追いかけていたわよね?」

ことり「当たりくじを把握してハズレくじに目印を付ければ・・・2回目以降もイケニエに選ばれることはないね」

凛「うっ、疑うなら凛の引こうとしてるクジと海未ちゃんのクジを交換するにゃ!」アタフタ

海未(不正をしていたことは間違いない、凛の持っているクジはセーフで確定・・・)

海未「では私ではなく・・・穂乃果と交換して下さい」

穂乃果「えっ!?」

凛「しょうがないにゃあ・・・」シュン

海未「穂乃果、こんなことで今までしてきた罪が償えるとは思いませんが・・・」

穂乃果「・・・」

海未「凛、この鼻垢は 偶 然 付いたのですよね?」ギロッ

凛「そっ、そうに決まってるにゃあ・・・」ダラダラ

海未「偶然ならこれは不正ではありません、ですから穂乃果は安心して・・・」

穂乃果「海未ちゃん・・・最低だよ!!!!」

海未「ほっ、穂乃果?何を言っているんですか・・・?」

穂乃果「私は凛ちゃんが不正をしているだなんてこれっぽっちも思っていないよ!!!!海未ちゃんはμsの仲間を疑っているの!?」

海未「でっ、ですが状況からして・・・このクジを引けば間違いなくセーフですよ・・・?」

穂乃果「例えそうだとしても!!!私は仲間を疑う様なことは絶対にしたくないよ!!!それ以上に私だけ安全な場所に居るなんてやだよ!!!!」

凛「穂乃果ちゃん・・・」

真姫「さすが私たちのリーダーね」

海未「穂乃果・・・どうして私の言うことを聞いてくれないのですか!?これ以上穂乃果が傷ついたら・・・私・・・私・・・」ブルブル

ことり「海未ちゃん・・・落ち着いて・・・」

凛「穂乃果ちゃん、凛とクジを交換して欲しいにゃ!」

穂乃果「穂乃果は凛ちゃんを信用しているよ!!だから・・・」

凛「だからこそ、だよ」

穂乃果「え・・・?」

凛「凛のことを信用しているからこそ穂乃果ちゃんに証明して欲しいにゃ」

穂乃果「うーん・・・穂乃果はお馬鹿さんだからよくわからないけど・・・」

海未(チャンス!!)

海未「穂乃果、ここは凛のためにもクジを代えましょう!!」

にこ(ちょっとそれは強引過ぎじゃない・・・?)

ことり(気持ちは分かるけど・・・)

花陽(なっ、なんとかしないと・・・)

花陽「急に!!!!たっ、たちくらみが・・・」フラッ

海未「えっ・・・大丈夫ですか!?」

ガシャーンッ!!!!!

海未「あっ・・・これではやり直しをしなくてはなりませんね!!(花陽、ナイスです!!)」

真姫「私が混ぜるわ!!!」サッサッ

花陽「私はこれ!」サッ

真姫「じゃあ私は・・・これ」サッ

海未「では・・・これでいきましょうか」サッ

ことり「これでいいかな?」サッ

にこ「これしかないわ」サッ

凛「凛はこれで・・・」サッ

穂乃果「えっ、えっ、え?」アタフタ

海未(みんなの思いが一つとなって・・・穂乃果に目印付きを引かせることができました・・・!)


ことり「それじゃあいっせーのー・・・せっ!!!!!」バッ


海未(穂乃果はセーフを引き続けるとして・・・1/6の確率の運試しとなりますね、最初はいったい誰が引き当てるのでしょうか・・・?)


穂乃果「良かった・・・」ホッ


海未(穂乃果が安心しているということは・・・セーフなんですね!!)






穂乃果「やっぱり凛ちゃんはズルなんかしていなかったんだね」

今日の投稿は終了です

すいません今日は更新できないです・・・

投稿を始めます

海未「え・・・?どうして・・・?」ガクガク

凛「穂乃果ちゃん・・・ごめんね、凛がお馬鹿さんだから・・・こんなことになっちゃって・・・」ブルブル

穂乃果「ううん、凛ちゃんは何も悪くないよ。それよりも疑ったりしてごめんね、これでもう安心だよ・・・」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん・・・」

海未(どうしてどうしてどうしてどうして・・・)ブルブル

穂乃果「ここに親指を入れればいいんだね」スッ

花陽「ひいっ・・・」ブルブル

にこ「花陽・・・しっかりと見届けるのよ、仲間として」ギュッ

穂乃果「すう・・・はあ・・・」

海未(どうしてどうしてどうしてどうして・・・)

穂乃果「1分以内だったよね・・・海未ちゃん、レバーを引っ張ってくれないかな?」

海未「わっ、私ですか・・・?ですが・・・ですが・・・」ブルブル

穂乃果「穂乃果は腕を固定してるからレバーを引っ張れないんだよ」

海未(これ以上私の手で傷つけるなんて・・・できません)

穂乃果「早くして」

海未「あああううう・・・」

穂乃果「海未ちゃん、お願い」

海未「うううううううう!!!!!!!!!!」ジタバタ

穂乃果「・・・海未ちゃんなんてキライ」



キ・・・ラ・・・イ・・・?????


海未「うっ、うわああああああ!!!!!!!!」バンッ!!!!!

穂乃果「うう・・・うっ・・・!!」ググッ

ことり「穂乃果ちゃん大丈夫!?」

凛「穂乃果ちゃん!!!!」

穂乃果「大丈夫だから・・・大丈夫・・・」ハアハア

花陽「あっ、これ・・・穂乃果ちゃんの爪・・・」スッ

穂乃果「あ・・・ああ・・・」ガクガク

にこ「こら!花陽!!本人に爪を拾って見せちゃ・・・」

穂乃果「親指・・・こんななっちゃったんだ・・・穂乃果の爪・・・」

真姫「・・・」

穂乃果「もう・・・嫌だ・・・なんで・・・なんで・・・」ブルブル

にこ(元気に振る舞っていた穂乃果ももう・・・目に生気が無い・・・)

海未「穂乃果・・・ほのかああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

ことり「きゃっ!!」

真姫「海未がこわれた!!」

海未「ゆ゛る゛し゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ゆ゛る゛し゛て゛く゛だ゛さ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!゛!゛!゛!゛
」ガンガン

花陽「海未ちゃんやめて!!!おでこから血が出てるよ!!!」

海未「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」ガンガン

穂乃果「お母さんごめんなさい・・・おばあちゃんごめんなさい・・・誰か穂乃果を死刑にして・・・」

海未「そ゛ん゛な゛こ゛と゛い゛わ゛な゛い゛で゛え゛え゛え゛え゛!゛!゛!゛わ゛た゛し゛を゛し゛け゛い゛に゛し゛て゛く゛だ゛さ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」ユサユサ

穂乃果「眠る様に・・・死ねたらなあ・・・」

にこ「ああ・・・私たちやっぱりだめなのね・・・」

凛「ここで・・・死ぬんだね」

真姫「ママ・・・」


負の感情というものは感染する。
そして一度感染したら・・・後は破滅への道を辿るだけである。



海未「では・・・眠る様に殺せば私は許されるのですね・・・?」

穂乃果「あはは・・・ははは・・・」

真姫「一度首を吊って死にたかったのよね・・・」

ことり「私・・・1人で死ぬのは怖い・・・」

凛「かよちん・・・凛のわがままだけど・・・できるなら一緒に逝きたいな」

花陽「う・・・」

花陽「うわあああああ!!!!!!!!」グルグル

凛「かよちん!?そのハンドルは・・・!」

花陽「さあ!!2回目を始めましょう!!!!」サッ

ことり「かよちゃん?!」

花陽「あっ!当たりは私だ!!!ということはみんなクジを引く必要はありません!!!」

にこ「花陽・・・」

花陽「うう・・・にこちゃんお願い!!!!」

にこ「分かったわ!!!」バンッ!!!

花陽「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」メリメリ

凛「いやだ・・・かよちん・・・やめて・・・」ブルブル

花陽(凛ちゃんのおかげで当たりの位置は分かってる・・・私にしかできないんだ!!)

花陽「みんな!!!怖さに飲み込まれちゃだめだよ!!!!」グルグル

穂乃果「は・・・なよ・・・ちゃん・・・」

花陽「さあ!!3回目だよ!!!あっ、また私だ!!!」サッ

にこ「私は容赦しないわよ・・・えい!!!!」バンッ!!!

花陽「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!・・・うう・・・」グッタリ

凛「かよちんもう止めてよ・・・顔が真っ青だよ?」

花陽(痛い・・・すごいイタイヨ・・・)

花陽「さっ、さあ・・・念には念を入れて4回・・・お゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」ビチャビチャ

真姫「もっ、もう無理しないで!!!」

花陽「左手の・・・人差し指のハンドルを回して・・・真姫ちゃん・・・」

真姫「えっ、ええ・・・」グルグル

花陽(頭が痛い・・・吐いちゃったし口の中が気持ち悪い・・・逃げたい・・・でも、真姫ちゃんがハンドルを回している内にクジを引かなきゃ・・・)

花陽「あっ、あれ?1本足りない・・・?」

凛「かよちんが傷つくのは見ていられないにゃ・・・でも今はそれ以上に凛を信じてくれた穂乃果ちゃんに恩返しがしたいにゃ」

花陽「凛ちゃん!!!そのクジを渡して!!私が・・・私が・・・」

凛「確定した後にクジを変えるのは不正行為にゃ・・・爪剥ぎレバーを穂乃果ちゃんに押して欲しいな・・・」

穂乃果「わっ、わたしが・・・?」

凛「穂乃果ちゃん、一思いにやって欲しいな」

穂乃果「そんなこと・・・」

凛「仲間思いな穂乃果ちゃんには苦しいことだと思うけど・・・穂乃果ちゃんがレバーを押せば全然痛くないと思うんだ!」

穂乃果「そこまで言うなら・・・えい!!!!!」


バンッ!!!!

花陽「っ・・・!!」

凛「全然痛くないよ、穂乃果ちゃん」ニコッ

真姫(本当はものすごく痛いはずなのに・・・)

穂乃果「凛ちゃん・・・!」ギュッ

にこ(穂乃果が正常に戻った!!)

花陽「良かった・・・ってぎゃああああああ!!!!!!」ジタバタ

ことり「どっ、どうしたの!?」

花陽「安心したら急に痛みがあああ・・・」

穂乃果「花陽ちゃん、凛ちゃん、ありがとう」

花陽「穂乃果ちゃん・・・」

凛「穂乃果ちゃん!!」ダキッ


私たちはその「ありがとう」だけで元気になれた。
全てが救われた気がした。


穂乃果「なにがなんでも生き残るぞ!!!!!」グッ


親指の爪が無い右手を天高く突き上げそう叫ぶ穂乃果。
だが次の脅威は・・・すぐ側に近づいていたのだった。



海未「・・・血の出ない死に方、思い出しました、安らかに死ねると思いますよ」スッ

今日の投稿は終わりです。
ゆ虐の指摘にびっくりしました。
普段はゆ虐のジャンルを書いているので文体が似てしまうのかもしれません・・・

穂乃果「ぐえっ!?」ギュッ

海未「安心して下さい・・・安心してください・・・」ブツブツ

穂乃果「何をしようとしてるの!?苦しいよ!!海未ちゃん!!!」ジタバタ

海未「力を抜いて下さい、余計に苦しむことになりますから」

にこ「海未!穂乃果から離れなさい!!」

真姫「そうよ!今するべきことは壁の向こう側に居る人物から生徒会長を救うためのカギを・・・」

海未「今するべきことですか?穂乃果の望みを叶えることに決まっているではないですか」

ことり「海未ちゃんやめて!!穂乃果ちゃんが嫌がっているよ!!」

海未「嫌がっている?そんなワケないですよことり。だって穂乃果が望んだことですから」

花陽(まずい・・・これもなんとかしないと・・・!)

凛「あっ!!!穂乃果ちゃんが安心して逝ける方法を凛は思いついたよ!!!」ポチッ

海未「なんですか?穂乃果が実際に安心してくれる案なら実行しますが・・・」

凛「例えば凛が明日車に轢かれて死ぬっていう確定した未来があるとするにゃ、当然ながら凛は未来のことなんてしらないからいつも通りに今日という日常を送ると思うんだ」

海未「それで?」

凛「当日になって凛が車に轢かれる・・・その時にこう思うと思うんだ、ああ・・・こうなることが分かっていたらなあ。って」

海未「・・・何が言いたいのかよくわからないのですが」

凛「例え明日死ぬと分かってても、覚悟を出来れば人間死ぬまで前向きに精一杯に生きられると思うにゃ」

凛「覚悟は絶望を吹き飛ばすにゃ!!」

海未「なんとなく分かりましたが・・・具体的にどうすれば良いのでしょうか?」

凛「穂乃果ちゃんにどうやって殺すかを伝えてから殺せば穂乃果ちゃんはきっと安心して天国に逝けると思うよ!!!」

にこ「えーっと・・・お医者さんの・・・いんふぉー・・・なんだっけ?」

真姫「インフォームドコンセントよ」

海未「なるほど、突然のことに驚いて穂乃果に抵抗されても苦しいだけですし・・・いいでしょう」

穂乃果「助けて・・・」

凛(これで時間は稼げたにゃ・・・)

海未「さっき突然に思い出したのです、人間は血管にある程度の空気を注入されると血管が詰まって死ぬと・・・」

穂乃果「ひい・・・!」ブルブル

海未「ということで私はこの注射器で穂乃果の血管に空気を送り込んで殺害をします。分かりましたか穂乃果?」

穂乃果「わっ、わからないなあ~!もう1度、いや、20回くらい説明してくれないと・・・」タジタジ

真姫「海未は注射なんてされることはあってもしたことはないでしょ?私に任せた方が穂乃果を安らかに眠らせられるんじゃない?」

海未「いいえ、これは私と穂乃果の問題ですから。真姫と穂乃果が仲良くなっても困りますので」キッパリ

真姫(やっぱりだめね・・・あの注射器がある以上下手に刺激したら・・・)

海未「さあ、安心できましたか?」

穂乃果「うっ、ううん!!!!安心してないよ!!!!」ブンブン

海未「ふふふ・・・しょうがないですね、今度は耳元でゆっくり、囁くように教えてあげます・・・」フウッ

穂乃果「ひゃっ///くすぐったいよお!!」

海未「穂乃果は反応が可愛いですね・・・大丈夫、安心して下さい。リラックスです」ウットリ

ことり「・・・」ブルブル

穂乃果(ひええ・・・怖いよお・・・誰か、ダレカタスケテ・・・!!!!)

???「なんだか物騒なことになっとるやん・・・」

海未「だっ、誰ですか!?」バッ

凛「海未ちゃんが向こうに気を取られたよ!!チャンス!!!!」バッ

海未「しっ、しまった!!!離せ!!!!離せ!!!!!」ジタバタ

凛「すっ、すごい力にゃ・・・応援を頼むにゃあ!!!!」

海未「あああああ!!!!!どいつもこいつも邪魔しやがって!!!!どうして!?どうして思い通りに行かないんだこのおおおおお!!!!!!」ジタバタ

???「海未ちゃん、女の子がそんな言葉遣いしたらアカンよ」ドスッ!!!!

海未「あっ・・・」バタリ

穂乃果「海未ちゃん!!!!」

にこ「たっ、助かった・・・壁の向こうに居たのはアンタだったのね・・・」


壁の向こう側に居た人物・・・彼女には左手の人差し指が無かった。
その人物とは・・・


希「みんな・・・ウチのためにホンマにありがとな」



生徒会副会長、東條希だった。

短いですが今日はこれで・・・

今日の投稿を始めます

希「とりあえず状況が知りたいんよ、もうどうしてこうなったのかさっぱり・・・」

穂乃果「希先輩・・・」

にこ「それについて話したいのはやまやまなんだけど・・・今は生徒会長が危険な目にあっているのよ」

希「えっ、えりちが!?」

ことり「そして生徒会長を救うカギは希先輩が持っているらしいです」

希「カギ・・・?そんなんウチ知らへんよ?」

真姫「ポケットに何か入ってない?」

希「えーっと・・・」ガサゴソ

ポロッ

希「あっ、何か入っとる」

花陽(何かが希先輩の制服のポケットから・・・)

凛「先輩、何か落ちました・・・よ・・・?」

ことり「これって・・・」ブルッ

希「あっ!!」

穂乃果「人の指・・・」

ことり「その左手の人差し指・・・」ブルブル

花陽「このハンカチですぐ止血を!!!!!!」サッ

希「ありがとうな・・・ウチはセーフゾーンを右手の親指、人差し指、左手の親指に設定したんよ」

穂乃果「じゃあその切れた指は・・・」

希「どうしてやろなあ・・・なんでこんなことになったん・・・?」ブルブル

花陽「ごめんなさい!!!私が3本目で止めていれば・・・!」

希「いや、そんなこと言う必要はないんよ、だって条件を満たせなかったらウチは今頃お陀仏やし・・・」ブルブル

希「それよりえりちを助けんと・・・これがウチのポケットに入っとったんよ」スッ

にこ「これは・・・鍵だわ」

凛「見れば分かるにゃ~」

花陽「うう・・・」シュン

ことり「そんなに落ち込まないでかよちゃん、希先輩もああ言ってるし・・・」

花陽「私がっ!!ゆっ、指を拾います!!!!」

希「・・・自分のモノくらい自分で拾わしてな」サッ

花陽「ううう・・・あれ?」

穂乃果「送電室って書いてあるね!!」

にこ「さっそく行ってみましょう」

希「あー・・・1人にさせて貰ってええ?ちょっと気分が悪くて・・・な」

花陽「だったら私が一緒に・・・!」

にこ「1人にさせてあげなさい、花陽」

希「海未ちゃんは私が見ておくから安心してな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

~送電室~

花陽「・・・やっぱり私希先輩の側に居ます!!」タッタッタ

凛「あっ、かよちん・・・」

にこ「まったくもう・・・しょうがない子だわ、まあドジな穂乃果と違って花陽ならワナに嵌まることもないわよね」

穂乃果「・・・」ズーン

真姫(にこちゃん・・・)

にこ「・・・悪かったわよ、とりあえずこの部屋について調べてみましょ」

ことり「とは言っても・・・よく分からない計器ばっかりだよお・・・」

凛「かよちんが心配だにゃー」オロオロ

真姫「これだけは確実じゃない?このレバーはエレベーターの操作に違いないわ」

にこ「B、G、F・・・どういうことよ、これのどこにエレベーターの要素があるワケ?」

ことり「普通1Fとか2Fとか・・・そういう表記じゃないのかな?」

真姫「海外だとBは地下、Gは1階、Fは2階を表すのよ、聞いたことないかしら?」ファサッ

にこ「そ、そのくらい知ってて当然よ!!!後輩に花を持たせるのは先輩の役目だわ!!」アタフタ

ことり「そっかあ、考えもしなかった・・・やっぱり真姫ちゃんは頭がいいねっ!」

真姫「ふふっ」

凛「っていうことは・・・ここはもしかして海外ってこと?」

穂乃果「海外・・・?」

真姫「これだけの人数を秘密裏に誘拐して海外へ拉致、それもこういう表記の仕方のエレベーターのある国に行くとなると・・・時間とコストが掛かり過ぎるわ、まあこんなにも手の込んだことをするなんてコストの面は大丈夫なんでしょうけど」

ことり「うーん、でもとりあえずそのことは後回しにして・・・生徒会長さんを助けなきゃ!!」

にこ「とりあえず飼育室まで戻って水の調達ね・・・今は厚底ブーツのおかげで大丈夫そうだけどあのまま温度が上がって行ったら・・・」

凛「生徒会長の蒸し焼きの完成だにゃー」

ことり「そういうことなら急ごうっ!!」

真姫「私はここに残って調べてみるわ」

にこ「じゃあ真姫、エレベーターの操作をお願いね!」タッタッタ

穂乃果「あっ、みんな行っちゃった・・・」

真姫「あなたはケガ人でしょ、安静にしていないと・・・」

穂乃果「でも簡単に治るんでしょ真姫ちゃん?軽傷なら穂乃果だって何か手伝えることもあると思ったのに・・・」シュン

真姫(穂乃果・・・私は・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花陽「はあ、はあ、」タッタッタ

グスッ…グスッ…

花陽(扉の向こうから泣いている声がする・・・入り辛いよお・・・)

ヒグッ…ヒグッ…

花陽(ええい!!こうなったのは自分のせいなんだ!私が希先輩を支えてあげなきゃ!!)

バタンッ!!!!!!

希「うわあああ!!!!!!!」ビクッ

花陽「ひいいいいいいい!!!!!」

希「あっ、花陽ちゃんか・・・びっくりしてごめんな、急にドアが勢い良く開いて・・・」

花陽「あっ、あの・・・」

希「心配かけてごめん、もうウチ大丈夫やから・・・みんなと合流しよか」スタスタ

花陽「希先輩!!!!」

希「うひっ!!!!」ビクッ

花陽「せっ、先輩は優しいから・・・後輩の前で気弱な姿を見せないようにしてくれているのは分かります!!!でも・・・」

希「そっ、そんなことないやん?ウチは何も気にしとらへんよ・・・いつも通り・・・なんよ」

花陽「その目の腫れ方!!!きっとさっきまで泣いていたはずです!!!(本当は聞いていたけど・・・)」

希「・・・」

花陽「こんな頼りない後輩ですが・・・!頼って下さい!!信じて下さい!!!!」

希「花陽ちゃん・・・」ジワッ

花陽「今の私には・・・これしかできません・・・」ギュッ

希「あっ・・・」

花陽「私が・・・守ります!!!だから落ち込まないで下さい!!!!」ギュウウウウ

希「花陽ちゃん・・・その手・・・」ギュッ

花陽「私の受けた苦しみは希先輩に比べれば対したことありません・・・」

希「ふふふ、こんな後輩を持ててウチは幸せやなあ」モミモミ

花陽「きゃあ!!!!何するんですか!?」

希「さっきまで海未ちゃんの胸をワシワシしとったんやけど・・・やっぱり生の方が反応が見れてええなあ」モミモミ

花陽(寝ている海未ちゃんの服がはだけてると思ったら・・・)

希「完全に元気になったわ、ほんまありがとな花陽ちゃん!逆にパワーを注入されてもうたわ」

花陽(良かった・・・元気になって・・・!)

希「さっ、みんなの元にいこか。あっ、お願いがあるんやけど・・・」スタスタ

花陽「なっ、なんですか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花陽「あっ、真姫ちゃん!!!何か見つかった!?それにみんなは・・・?」

真姫「エレベーターの操作レバーを見つけたわ、今はみんなで1F・・・というべきかしら、そこで水の調達を行っているわ」

穂乃果「はあ・・・」シュン

花陽「なんで穂乃果ちゃんは落ち込んでるのかな・・・?」

希「希パワー注入~!!」ワシワシ

穂乃果「きゃああ!!!!くすぐったいよお!!!」

真姫「ちょっと!!穂乃果はケガ人なのよ!?」

希「まあまあ、暗い顔してたら治るものも治らないっていうやん?ほら穂乃果ちゃんスマイルスマイル」ムニュムニュ

穂乃果「はあ、はあ・・・びっくりした~希先輩指が1本無いのに相変わらずのテクニックだね・・・」ハアハア

希「・・・」

真姫(穂乃果のお馬鹿さん・・・フォローするの誰だと思っているのよ・・・)ハア

花陽(指が無いことをいったらまた・・・また希先輩が傷ついちゃうううう!!!!)

希「ふふふ、指が1本あるないなんてこの東條希には関係ないんよ!!」ワシワシ

穂乃果「きゃあああ!!!!誰かタスケテ~!!!!」

花陽「あれ・・・?」

希「まっ、今一番困っていることはウチのタロットカードが手元に無いってことくらいやな」

穂乃果「希先輩って本当に変わってる・・・」ゼエゼエ

希「希ちゃんでええよ!」ニコッ

穂乃果「希ちゃん・・・うん!!これからそう呼ぶね!」

希「花陽ちゃんもウチのことそう呼んで欲しいんよ」

花陽「希ちゃん・・・やっぱりダメですう!!!」

希「先輩の言うこと聞かない後輩は・・・!」ワシワシ

花陽「分かりました!!!分かりましたから!!!!」ジタバタ

穂乃果「あはははは!!!」

真姫(穂乃果が心の底から笑ってる・・・感謝するわ、希先輩)

希「真姫ちゃんも希先輩じゃなくて希ちゃんって呼んでな」ニコッ

真姫(こっ、心を読まれた・・・!?)ドキッ

ガチャッ

にこ「・・・ただいま」

穂乃果「おかえり!!お水は見つかった!?」

ことり「それが・・・」

凛「1階も水道を止められてたにゃ・・・」

ことり「でっ、でも動物さん達の水箱からちょっと貰ってきたよ!!!さすがに全部は可哀想だから本当にちょっとだけど・・・」

にこ「まあこれだけでもあの水槽を満たすには十分よね、あのアルパカから水を頂くのは本当に苦労したんだからね・・・」

希「水槽?なんのこと?」

真姫「それは・・・」

今日はここまでです。
日が空いてしまいすいません・・・

質問なのですが
この行間の狭さだと読み辛いのですかね
もっと行間を空けて読みやすくするべきでしょうか・・・

今日の投稿を始めます、酉はミスりました

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

希「それだったら早くえりちのために水を入れに行かんと!!!!」

にこ「さすが真姫ね、短時間でこれだけの用件を伝えるなんてやるじゃない」

真姫「別にこれくらい普通でしょ?」

凛「凛と一緒に居た時に取り乱していたとは思えないにゃ~」ニヤニヤ

真姫「・・・」

ことり「のぞみ先ぱ・・・希ちゃん、こっちだよっ」

海未「」

花陽「あっ、あの・・・気絶している海未ちゃんはどうします?」

穂乃果「穂乃果が一緒に居てあげたいけど・・・」

にこ「また狂気に走ったら困るわ、頭を冷やして貰うためにもどこかに隔離しないと・・・」

ことり「海未ちゃんには悪いけど手術室の拘束台であの時のかよちゃんみたいに・・・」

花陽「ひいっ!!」ブルブル

凛「ちょっと待ってよ!そこまで行かなくてもこのロープで縛っておけばいいんじゃないかな?」

にこ「拘束が縄だと甘くなってしまうけど・・・まあいいわ。そうしましょ」

穂乃果(海未ちゃん・・・次に会う時はいつもの海未ちゃんに戻っててね)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャッ

ことり「うわっ・・・」

凛「激臭だにゃ・・・」

にこ「さっきは興奮しててあまり気にしなかったけど・・・アンモニア臭がすごいわね」

穂乃果(穂乃果のせいで見た目も凄い気持ち悪い・・・)

希「まっ、まあこれもえりちを助けるためなんやろ?早く水を注がんと」

花陽「では・・・えい!」ザブウン!!

穂乃果「赤いラインを超えたね!!!」

ビイイイイイイイイイイイ

にこ「ふう、これで解放されたかしら」

イヤアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

希「えりちの悲鳴!?」タッタッタ

穂乃果「まだ終わらないってこと・・・?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵里「いやああああ!!!!今度はなんなの!???!!?」

ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…

希「アカン、このままじゃえりちが溺れ死ぬう!!」

凛「うう・・・水がトラウマになりつつあるにゃ・・・」ブルブル

花陽「しっかりして凛ちゃん!!!!」

にこ「なんで・・・?どうして・・・」

穂乃果「ねえ、そこに飲み物が落ちてるよ!!」

ことり「あれ?さっきまでこんなのあったかなあ?」

真姫「ちっちゃい字でラベルに何か書いてあるわ、私が読むからみんな聞いてて」

にこ「噛んだりしたら最初からやり直しだからね!ボイトレの成果を見せなさい」


ダンス特訓お疲れさま、疲れたと思うからスポーツドリンクを用意したわ。
そしてダンストレーナーである絢瀬絵里にはクールダウンして貰うわ、そのまま溺れ死ぬかもしれないけれど・・・
もしも注水を止めたかったら今度はこの部屋にある水槽を【血】で一杯にしなさい。
【血】以外を注いだ場合はその時点でゲームオーバーになるから気をつけてね。
まあ多少の不純物は多めに見るけど・・・いつでもあなた達を見ているから気をつけて。
さっき隣の部屋で見つかった道具の意味・・・わかるよね?


穂乃果「血・・・だけ?」

凛「でも水槽の大きさがさっきのよりもきっと小さいはずだよ!!血は出せる量が限られているか・・・ら・・・」

花陽「もしかして・・・あの部屋の隅にあるのが水槽・・・?」

真姫「さっきの水槽より1回りも大きいじゃない・・・」

にこ「・・・」

真姫(ねえ、ことり、最後まで読んだ後にポケットに隠しておいて)ヒソヒソ

ことり(真姫ちゃん、どうかしたの・・・?)ガサガサ


南ことり・・・自分だけ何も苦しまず、何も後悔せず、誰かの犠牲の上で生きている。
私としては今こそあなたが犠牲になる時だと思うのだけれども。
その名の通りあなたはチキンなのね。自分を殺す勇気もなければ他人を殺す勇気もない臆病者。
ほら、【そこ】に居るじゃない、人懐っこくて、他人を信じて疑わなくて、騙しやすくて、殺しやすくて、頭が軽くて、運びやすいのが・・・



ことり「なに・・・これ・・・」ブルブル

真姫(あまり気にしない方がいいわ)ヒソヒソ

ことり(確かに私はみんなに比べて何も犠牲を払っていないよ・・・でも・・・でも・・・)ブルブル

ことり(この後半の文は・・・)チラッ

穂乃果「はっ、早く穂乃果の血を抜いて!!真姫ちゃん!!!」

真姫「穂乃果は特に出血がヒドいからだめよ。気持ちは分かるけど・・・」

ことり(人懐っこくて、他人を信じて疑わなくて、頭が軽い・・・そしてなにより運びやすいって・・・車椅子に乗った穂乃果ちゃんのことだよね)


私の中のピュアピュアな悪魔が笑ってる


ことり「穂乃果ちゃん、こんな時だけど・・・包帯を換えないとバイキンが入っちゃうよ」

穂乃果「あっ、本当だ!足の包帯に血が滲んじゃってるよお・・・でも生徒会長の命がかかってるんだよ!」

にこ「しょうがないわ、この問題については穂乃果抜きで考えるしかないわね」

穂乃果「穂乃果も何か手伝いたいよお!!」ジタバタ

希「えりちはちょっと頑固やけど、生徒のことを第一に考えとるんよ、だからもしえりちがここに居たら・・・迷わずに穂乃果ちゃんを引っ叩くやろなあ、ケガ人は引っ込んでなさいって」

穂乃果「えっ、ええ・・・それって思いやってないんじゃあ・・・」

真姫「そんなに時間はないけれど・・・私たちはもっと隅々まで探索して解決の糸口を見つけるわ、穂乃果はことりと一緒に下まで行って治療をしてきなさい」

穂乃果「はあい・・・じゃあ急ごう!ことりちゃん!!」

ことり「うん!!!」ガラガラ

真姫(ことりなら・・・さっきの文章に惑わされることは無いわよね)


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ことり「ごめんね、穂乃果ちゃん・・・」ボソッ

今日の投稿は終わりです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

穂乃果「当然だけど足場のせいで中途半端な所に止まっちゃったね」

ことり「さすがに車椅子ごとは運べないから・・・穂乃果ちゃんを抱きかかえるしか無いね」

穂乃果「その・・・悪いんだけどことりちゃんがここまで包帯を持ってくればいいんじゃないかな?」

ことり「・・・」

ことり「わっ、私1人だと・・・怖くって・・・でも穂乃果ちゃんが居れば・・・」ブルブル

穂乃果「そっ、その気持ちは分かるけど・・・ことりちゃん大丈夫?穂乃果重いよ・・・?」

ことり「大丈夫大丈夫!!!!」グイッ

穂乃果「そっ、そーっとね」

ことり「うう・・・」プルプル

穂乃果「ことりちゃん無理しないでね・・・」

~飼育室~

ことり「はあ・・・はあ・・・」

穂乃果「がっ、頑張ったね!」

ことり「じゃあ・・・包帯を探して来るね」スタスタ

穂乃果「うん!待ってるからね!!」

ことり「・・・」

穂乃果は気丈を振る舞っているが度重なる心労や身体的ダメージで間違いなく憔悴しきっている・・・
顔を見れば一目瞭然である。

ことり(きっともう・・・あんまり長くは生きられないよ)


殺しの【理由】を探す。


ことり(ここを脱出できたとしても・・・片足は使い物にならないし・・・)

ことり(今ここで穂乃果ちゃんを殺すことは穂乃果ちゃんを救うことになるんだ!!)

ことり(穂乃果ちゃんの残り少ない命で他人の命を救うことができる・・・それならきっと穂乃果ちゃんだって本望だよね)


殺しの【方法】を考える。


ことり(事故を装って殺さないと・・・嘘を付くのは気が引けるけどあらぬ誤解を招くのはよくないから・・・)

ことり(できるだけ外傷の無い殺し方・・・あっ、さっき海未ちゃんが言ってた血管に空気を注射する方法でいこう!!!)

ことり(突然暴れて苦しんで息を引き取った・・・こう言えばいいよね)

ことり(さすが海未ちゃん♪頼りになるねっ!)


殺した【後】を考える。


ことり(あの手紙の通り私はみんなに比べて何も傷ついていない・・・にこちゃんもそうだけど)

ことり(だからコレは私への試練なんだ・・・!私がやらなきゃいけない!!!)

ことり(穂乃果ちゃんや海未ちゃんと比べて私は何も特筆するところがない・・・劣等感からかな?メイドのアルバイトなんてやっていたけど2人に近づいたなんて思えなかった・・・)

ことり(そんな私でも・・・変身!海未ちゃんは褒めてくれるかなあ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「うーん、何も見つからないね・・・」

にこ「まあ見つかってもどういうことか分からないというか・・・」

花陽「水槽の上のフックは何に使えばいいのかなあ」

希「この形状からして・・・当然やけど何かを吊るすんやないか?」

真姫「・・・たぶん分かったわ、でも言っていいのかしら」

にこ「さっさといいなさいよ!!」

真姫「人間を逆さまにして吊るのよ、そして首の頸動脈を切ると血がどばあっと・・・」

花陽「ひいっ!!!だっ、誰が逆さまになるの・・・?」ブルブル

凛「大丈夫だよ・・・かよちん」ギュッ

真姫「分からないけど・・・そうならないために探索しているんじゃない、生徒会長のためにも何か方法を・・・」

凛「ねえねえ、でもどうやってあのフックに逆さまに人間を固定するの?」

真姫「ロープが必要になるわね、あらかじめ縛ってからじゃないと吊るせないわ」

凛「ふうん・・・」

希「ことりちゃんと穂乃果ちゃんが帰って来た時に2人が安心できるよう頑張ろな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことり「穂乃果ちゃん、包帯を持って・・・ってあれ?」

穂乃果「あはは・・・モフモフ気持ちいい・・・」モフモフ

アルパカ「メエー」

ことり「だめだよ安静にしていなきゃ・・・!」

穂乃果「ごめんごめん、アルパカさんの毛で包帯を作ったらふわふわして気持ち良さそうだよね!!って思って・・・」

ことり「そうだね、あはは・・・」


これが穂乃果ちゃんの前で見せる最後の笑顔になるのかな?
あこがれの瞬間を迎える時が来たよ。


ことり「穂乃果ちゃんなら分かってくれるよね」ボソッ

穂乃果「え?何?何か言った?」

ことり「ううん、なんでもないよ」スッ

穂乃果「ねえことりちゃん、その注射器は・・・?」

ことり「これはね、鎮痛剤だよ!痛みを和らげるんだっ。それから包帯を巻こうね」

穂乃果「へえ~最近の保険委員会は注射も出来るんだね!真姫ちゃんきっと立場がなくなっちゃうだろうから内緒にしておくね・・・」

ことり(穂乃果ちゃんが単純で良かった・・・今終わりにしてあげるから・・・)スッ

今日の分は終わりです。

今日は更新できそうにないです・・・
おしっこ短編を見てくれた人が居てウレシイ…ウレシイ…

穂乃果「でもこういうのって最初に消毒とかするんじゃないのかなあ?」

ことり「うっ、ううん、最近の注射はそういうのは要らないんだよ!!」

穂乃果「でも・・・バイキンとか入っちゃったらいやだなあ・・・」

ことり「そっ、その・・・消毒液は探しても見つからなかったの」

穂乃果「やっぱり包帯を換えるだけでいいよ、早くみんなとも合流したいし・・・」


・・・このまま何もしないで帰れるものか


ことり「感染症のリスクはあるけど・・・苦しんでる穂乃果ちゃんを見てたら早く痛みを取り除かないとって・・・!」

穂乃果「ほっ、穂乃果は大丈夫だよ!ほんのちょっと痛いくらいだし・・・」

ことり「無理をしないで穂乃果ちゃん、さっき寝ていた時にすごくうなされていたのを知ってるよ!!!」

穂乃果「あっ、あれは・・・」

ことり「本当のことを言ってよ!!辛いなら辛いって言おうよ!!仲間である私たちを信じてよ!!!確かにみんなのリーダーとして弱気な所を見せられないかもしれないけど・・・!」

穂乃果「・・・」

ことり「穂乃果ちゃんの苦しみは私達の苦しみっ!穂乃果ちゃんの幸せは私達の幸せ!!辛いことも嬉しいことも一緒に分かち合おうよ・・・?」

穂乃果「ことりちゃん・・・本当は私すごい不安なの。早く誰かに助けて欲しい、誰かに引っ張っていって貰いたい・・・この足も耳も爪も・・・すっごく痛いよ」

ことり「うん・・・うん・・・」ギュッ

穂乃果「怖い・・・それが今の私の気持ち。この【痛み】を早く取り除いて欲しいよ・・・助けて・・・」グスッ

ことり「大丈夫・・・大丈夫だよ、私が今直ぐにその【痛み】を取り除くからね」ニコッ

穂乃果「うう・・・怖いけど鎮痛剤をお願いしてもいいかな」

ことり「もちろんだよ♪じゃあ腕を出してね!」

穂乃果「すっ、すぐに終わらせてね・・・私注射はキライだから・・・」

ことり「大丈夫大丈夫!!」チクッ

穂乃果「ぐぐぐ・・・」プルプル

ことり(うーん、どのくらいの空気の量で死ぬんだろう?)グググ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことり「はいっ、終わりだよ!」

穂乃果「ふう・・・」

ことり(まだ元気そうだね・・・注射の瞬間に穂乃果ちゃんは目を瞑ってくれるから空気が入って行くのがバレなくて済むね!)

ことり「じゃあ2本目を行くよっ!」

穂乃果「えええええ!!????まだあるのお!?」

ことり「一杯鎮痛剤を摂取すればその分効き目も早くなるよっ、だからファイトだよっ!」スッ

穂乃果「うぐぐぐぐ・・・!!」ブルブル

ことり(注射器は1本しか持って来て無かったけど目を瞑ってるから使い回しでもバレないよね!!!)グググ…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「でもロープで吊るそうにも肝心のロープは海未ちゃんを縛るのに使ってるよ!!」

真姫「だから最終手段としてそれは・・・」

花陽「誰も犠牲にならない方法を探そうよお・・・」

凛「もうこの際あらかじめロープで縛られてる海未ちゃんを吊るせばいいんじゃないかな?」

真姫「ちょっと凛!!!!」

凛「でも海未ちゃんは穂乃果ちゃんを殺そうとしたんだよ!?凛達の前で!!!もう元の関係に戻れないよきっと・・・だったら・・・だったらまだ優しかった頃の海未ちゃんのまま逝かしてあげたいよ・・・」グスッ

花陽「大丈夫だよ凛ちゃん、私たちきっと戻れるよ」

希「話せば分かるっちゅうやつやな」

真姫(それ言った人は問答無用で殺されたんだけど・・・)

希「・・・もしも誰かが犠牲になる必要があるんやったら、ウチがその時はえりちを救ったる」

凛「きっと海未ちゃんが消えれば穂乃果ちゃんだって喜ぶよ!!だって殺そうとした人が死んだんだもん!!」

花陽「そんなこと言っちゃダメ!!!!」

真姫「穂乃果は仲間のことを誰よりも信頼している・・・今の凛の発言を聞いたらとっても悲しむわ」

凛「・・・」

真姫「さっきのイケニエのことで穂乃果に恩返ししたい気持ちは分かるけど・・・そんなの穂乃果は絶対に喜ばないわ」

凛「穂乃果ちゃん・・・海未ちゃん・・・ごめんなさい・・・」グスッ

希「そういうのは本人の前で言うもんよ」ニコッ

凛「うん・・・」

短いですが結局更新してしまいました・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「はあ・・・はあ・・・」

ことり(おかしいな・・・あんまり苦しんでる様に見えないよ・・・)チクッ

穂乃果「ううう・・・もっ、もうこれだけ注射すれば十分じゃない?血が出て来てるよ・・・」

ことり(やっぱり素人が注射してもダメなのかな?)

穂乃果「もう痛みは引いたから、ありがとうことりちゃん・・・」

ことり「ううん、どういたしまして♪」

ことり(海未ちゃんには悪いけど別の方法で行かせてもらおっかな)

穂乃果(どうして足の怪我なのに腕に注射したんだろう・・・?)

ことり(さて・・・どうやって殺せばいいかな・・・)

穂乃果「ことりちゃん?」

ことり(そもそもこんな非日常な状況だったらどんな死に方をしても疑われないんじゃないかなあ?)

穂乃果「早くみんなの所に戻ろう!」

ことり(また穂乃果ちゃんがドジしてトラップに引っかかって死んじゃった・・・こっちの方がもっと自然な感じがする)

穂乃果「ぼーっとしてどうしたの?早く行こうよ」

ことり(首を絞めるのは手の跡が残ってバレちゃいそうだし・・・何かで殴打するのがいいかな)

穂乃果「ことりちゃん?調子が悪いの?」

ことり(普段の状態の穂乃果ちゃんだったらきっと逃げられちゃうだろうけど・・・足が潰れた今仕留めるのは楽・・・)

ことり(これは私の試練・・・私の使命・・・親の七光りなんてもう言われたくない、私だってできるんだ!!!!)

穂乃果「こっ、怖い顔してるよ・・・?お腹でも痛いの?」

ことり(なにか・・・なにか重たいもの・・・ここにあるもので・・・)キョロキョロ

穂乃果「何を探しているの?」

ことり(・・・これにしよう)

穂乃果「ちょっ、ちょっと、インコのゲージを持って何を・・・?」

ことり(急に頭上から降って来たゲージに頭をぶつけて意識不明・・・これなら偶然も装えるしいいかなあ?)

ことり「大丈夫、一瞬で逝かせてあげるから・・・力を抜いて」

穂乃果「そのインコをどうするの・・・?ことりちゃん!!!!」

ことり「さよなら・・・」

ピヨピヨ!!!!

ことり「あっ・・・」

穂乃果「インコが怖いって鳴いてるよ!!!ゲージを元の位置に戻してあげてよ!!!」

ことり「うっ、うん・・・」ガシャン

穂乃果「よーしよし、怖かった~?もう大丈夫だよ!!」スリスリ

ことり(・・・はっ!?私は何を躊躇ったの!?)

ことり(早く殺さないと・・・!)

穂乃果「だめだよことりちゃん、鳥さんはか弱いんだからちゃんと丁寧に接してしてあげないと」

ことり「うん・・・まるで今の状態の穂乃果ちゃんみたいだね」

穂乃果「でも穂乃果と違ってこんなに小さい身体でたくましく生きているんだよ」スリスリ

ピヨピヨッ!!!
チュンチュン!!!

穂乃果「あーん、可愛い~!!人懐っこくて本当に可愛い!!!」


か弱い?人懐っこい?小さい?


ことり(もしかしてあのメッセージって・・・穂乃果ちゃんのことじゃなくて・・・)


ことり(ここに居る動物さん達のこと?)

ことり(そうとなったら・・・!)ガッ

穂乃果「あっ、だからそんなに乱暴に扱っちゃだめだって!!!」

ことり「穂乃果ちゃん、生徒会長を救う方法が分かったよ」

穂乃果「えっ・・・?それとインコのゲージと何か関係があるの?」

ことり「・・・水槽に入れる血液は人間の血限定って書いてなかった」

穂乃果「それってまさか・・・ここに居る動物達を!?」

ことり「それしか方法はないよ!!!!だからゲージを2階まで運ぶの!!!!」

穂乃果「そっ、そんなことしちゃダメ!!!可哀想だよ!!!こんなに可愛いのに・・・この子達だって必死で生きているんだよ!!」

ことり「必死で生きているのは私たちだって同じだよ!!!!動物さんだって分かってくれるよ!!!」

穂乃果「ダメ!!!絶対!!!2階で真姫ちゃん達がきっと解決方法を見つけてくれるから・・・!」

ことり「私だってみんなが生徒会長を助ける方法を見つけていることを信じたいよ・・・でも・・・でも・・・」ブルブル

穂乃果「だったら私が!!!みんなに迷惑かけている私が犠牲になる!!!」

ことり「どうして言うことを聞いてくれないの」スッ

穂乃果「えっ・・・そのナイフって・・・どこから?」

ことり「もしも穂乃果ちゃんが犠牲になって生徒会長が助かっても、みんな悲しむよ。特に海未ちゃんが」

穂乃果「おっ、落ち着いて・・・ことりちゃん・・・」

ことり「私はみんなのためにも穂乃果ちゃんに死んで欲しくないよ」

穂乃果「あっ・・・あっ・・・!」ブルブル

ことり「ほらっ、首筋にナイフをあてがっただけでこんなに震えている・・・やっぱり死ぬ覚悟なんてできてないんだね?」

穂乃果「怖いよ・・・誰か・・・」ブルブル

ことり「でもね、こうやって動物さん達にナイフを向けても・・・ほら、全然怖がってないよ?」ニコッ

穂乃果「そういうことじゃないでしょ!!!ことりちゃん!!!!」

ことり「命の重さはね、平等じゃないんだよ穂乃果ちゃん」

穂乃果「ダメ・・・!行かせない・・・!」ズリズリ

ことり「もう・・・そんな身体で無理しちゃだめだよ」スタスタ

穂乃果「ああ・・・ああ・・・」ガクガク

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことり「みんな!!!!」ダッ

にこ「ことり!!・・・ってあれ?穂乃果は?」

ことり「穂乃果ちゃんは・・・置いて来たの。これから起こることを見たらきっとショックを受けるだろうから・・・」

真姫「・・・?」

ことり「一応聞くけれど・・・何か解決方法は見つかった?」

花陽「それは・・・」

凛「・・・」

ことり「ねえもしかして・・・そこにいる縛られてる海未ちゃんを・・・?」

希「いや、これはな・・・」

ことり「そんなことは絶対にさせない・・・!みんなひどいよ!!!!どうして大切な仲間を犠牲にしようとするの!?そんなことまでして助かりたいの!?」

凛「うう・・・グスッ」ジワッ

希「・・・すまんけどもうそれ以上言わんといてな」

ことり「かよちゃん、ミキサーとタライを持って来て」

花陽「えっ、うっ、うん・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チュンチュン

ことり「・・・ごめんね」スッ

にこ「・・・スイッチくらいなら私が押すわ」

ことり「ううん・・・私がやる」


不思議とみんな私のことを止めなかった。
誰もが仕方が無いと思っているのだろう、穂乃果ちゃんみたいに喰らい付いてくると思っていたので拍子抜け。
それならまだ穂乃果ちゃんの方がこんな状況で誰よりも人間の尊厳を保っていると思う。


ことり「・・・」ポチッ

ビイイイイイイイイイイイイイイ!!!!

無機質な音が鳴り響いて・・・直ぐに赤い液体が出来上がった。


花陽「うっ・・・おえええ・・・」

凛「かよちん!!!見ちゃダメ!!!!」

花陽「私たちのエゴでこうなったんだから・・・せめて最後まで見届けないと・・・」

チュンチュン

ことり「・・・」ポチッ

ビイイイイイイイイイイ!!!!

希「みんな・・・合掌しよ?」

ことり(私がやらなきゃ・・・!私が・・・!!!!何も考えちゃダメ!!!)ブルブル

にこ(身体が震えている・・・やっぱり辛いんだわ・・・)


もしもこの小鳥たちが喋ることができたら
何を言うのだろうか。


ことり(だめ・・・考えちゃだめ!!!私はそのために穂乃果ちゃんの前で狂ったフリを・・・!!)

ことり(・・・いや、穂乃果ちゃんを殺そうと思った時点で十分に狂っているね)

今日の投稿はここまでです
日が空いてしまいすいません・・・

希「なあ・・・ちょっとウチにやらせてくれへん?」

ことり「えっ・・・うん・・・(せっかく何も感じなくなってきたのに・・・)」

希「・・・」ポイッ

花陽「えっ、それって・・・」

希「・・・さよなら」カチッ

ビイイイイイイイイイイイ!!!!!!

凛(今のって・・・指?)

にこ「ちょっと希!!!!どうして・・・?どうして!!!!」

真姫「切断された指が腐らないうちに助かったら・・・つなげられたかも知れないのに・・・」

希「自分でも分かってるんよ、もうこの指は戻らない・・・だったらこの指で少しでもえりちのためになるならって」

花陽「希ちゃん・・・」

希「みんな心配してくれてありがとな」

にこ「希・・・あんたは本当に馬鹿ね!!!大バカよ!!!」ボロボロ

希「ウチらのワガママで死んで行く鳥達を見てたら・・・なんかせえへんとって思って・・・」

ことり「・・・」

希「でも一番辛いのはことりちゃんやな、先輩なのに見てるだけしかできなくてごめんな・・・ここからは全部ウチに任しとき」

ことり「大丈夫です・・・私は・・・大丈夫・・・」

ことり(希先輩の表情・・・なんだか・・・おかしい?なんでだろう・・・)

希「無理せんといて、明らかに顔色が悪いんよ」カチッ

ビイイイイイイイイ!!!!

希「・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

希「・・・これでとりあえずタライ一杯には溜まったやん」

にこ「これで水槽を満たせるかしら・・・」

希「分からへん、でもこれで小鳥は全部・・・もしこれで満たされなかったらいよいよ・・・」ゴクリ

ことり「海未ちゃんを犠牲にするの!?」バッ

凛「きゃあ!!」

ことり「この!!!この人でなし!!!!」ポカポカ

希「そっ、そんなこと言うとらんよ!その時は・・・ウチが犠牲になる」

ことり「ごっ、ごめん・・・取り乱しちゃった・・・」

花陽「早く水槽に注ごうよ!!」

真姫「そうよ、もう時間がないわ・・・」

希「ゆっくり・・・ゆっくり・・・」チョロチョロ

花陽「うう・・・お願い・・・足りて・・・!」


チョロチョロ…ピタッ

凛「まだ・・・足りない?」

花陽「そんな・・・!」

ザアアアアアアアアアア…

絵里「誰か!!!!誰かああああ!!!!!!!溺れる!!!溺れる!!!」ドンドン!!!

希「・・・」

花陽「でも後少し・・・後少し血があれば・・・!」

凛「かよちんのセクシーポーズで凛たちを悩殺して鼻血を噴水の如く出させるにゃ!」

花陽「そんなの無理だよ~!!」

にこ「冗談言ってる場合じゃないでしょ!!」

真姫(今日が生理だったら・・・)

ことり「・・・」


南ことり・・・自分だけ何も苦しまず、何も後悔せず、仲間が傷つくのを黙って見ていることしかできなくて誰かの犠牲の上で生きている。
私としては今こそあなたが犠牲になる時だと思うのだけれども。
その名の通りあなたはチキンなのね。自分を殺す勇気もなければ他人を殺す勇気もない臆病者。


ことり「自分を殺す勇気・・・」

希「うう・・・」ブルブル

ことり(私は自分が率先して小鳥をミンチにすることでみんなと同じ苦しみを味わった気がしてた・・・)

真姫「なにをしてるのよ!!!ミキサーに腕を突っ込むなんて・・・!」

ことり(でもそれって・・・結局自分自身は何も苦しんでないんだよね)

希「やっ、やっぱり怖いわ・・・真姫ちゃん、スイッチ押してくれへんか?」ブルブル

ことり(たとえ穂乃果ちゃんを殺すことをしてたとしても・・・私は誰かの犠牲の上で生きて行くことに変わりはなかった・・・)

真姫「怖いなら止めときなさいよ!!出来る訳ないでしょ!?」

凛「ちょっと時間はかかるかもしれないけれど・・・アルパカさんをここまで運んでくるとか・・・」

にこ「あれだけの大きさの動物を運ぶとなるとおそらく間に合わないわ・・・」


ことり(今分かったよ、私のするべきことが・・・!)

ことり「きゃあああ!!!!!!!!!!」ブシュウウウウウ!!!!!

にこ「こっ、ことり!!!???」

花陽「口から・・・血がっ・・・!」

真姫「もしかして・・・舌を噛み切ったのね!?」

ことり(痛いよ・・・穂乃果ちゃん、海未ちゃん・・・でも、これで・・・)

ポタ…ポタ…

ことり「も゛っ゛と゛お゛・・・も゛っ゛と゛!゛!゛!゛!゛」ガリッ!!!!

ポタポタ…ポタポタ…

花陽「ひいいいい!!!!!!」

希「ことりちゃん!!!!止めて!!!!」

海未「うっ・・・うう・・・ごほっ、ごほっ!」

凛「こんな時に海未ちゃんが目を覚ましたにゃ!!」

海未「ことり・・・?口から血がでていますよ!?」

ビイイイイイイイイイイイ…

真姫「ブザーだわ!!!ことり、もう良いのよ!!!」

ことり「がっ・・・がはっ!!!」

希「ことりちゃん!!!!」ダキッ

海未「あの・・・?何が起こっているのですか?早く穂乃果を楽にさせなくてはいけないのですが・・・」

ザアアアアアアアアアアアアアアアア…

絵里「うわああああああ!!!!!・・・え?だんだん水が引いてく・・・」

にこ「ああもう!!!何から処理すればいいのか分からないわ!!!」

真姫「にこちゃんは私と一緒に1階・・・いや、地下に行ってことりの治療、希は生徒会長の救出、花陽と凛は海未にこれまでの経緯を説明して!タッタッタ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「さっきのブザー・・・きっと小鳥たちが犠牲になって・・・」グスッ

穂乃果「ことりちゃん・・・誰かを助けるために自分以外のモノを犠牲にしていいの・・・?」

穂乃果「ごめんね・・・守ってあげられなくて・・・」

アルパカ「メエー」ペロペロ

穂乃果「ありがと、小鳥たちが居なくなると寂しくなるね、あれだけ居たのに・・・今は君だけ」

アルパカ「メエ・・・」

穂乃果「穂乃果が側に居てあげるから・・・絶対に寂しくなんかさせないよ」

アルパカ「メエ♪」

真姫「穂乃果!?ここに居たの!?」ガチャッ

穂乃果「真姫ちゃん!?」

真姫「エレベーターに車椅子だけ置いてあって変だと思ったら・・・ことりがここまで運んで来たワケ?」

穂乃果「・・・うん、そうだよ」

真姫「穂乃果・・・落ち込んでる?」

穂乃果「そんなこと・・・ないよ」

真姫「きっとことりの行動に反対したんでしょ?でも思う様に動けないから為す術もなく・・・」

穂乃果「言わないでよ!!!惨めになるから・・・もうことりちゃんなんか・・・!」

真姫「ことりは今危険な状態にあるわ」

穂乃果「・・・え?どっ、どうして」

真姫「足りない分の血を自分の血で補ったのよ・・・自分の意志でね」

穂乃果「・・・」

真姫「ことりはそれだけ必死だったのよ、決して自分だけ助かればいいなんて思ってはいない・・・」

穂乃果「・・・」

真姫「だから・・・ことりを軽蔑しないで、気持ちを分かってあげて」

にこ「ちょっと!!!早く来なさいよ真姫!!!いつまでことりの舌を引っ張れば言いワケ!?」

穂乃果「えっ・・・?舌を噛み切ったの!?」

真姫「大丈夫よ、漫画やドラマだと舌を噛み切って自殺なんてことあるけど・・・適切な処置をすればそう簡単には死なないわ」

穂乃果「さすが真姫ちゃん・・・」

真姫「にこちゃんはそのまま気道の確保をしてて!!」

にこ「この貸しは高く付くんだからね!!!」グググ

穂乃果「真姫ちゃん・・・やっぱり穂乃果が間違ってたよ、ことりちゃんは正しい判断をしてたのに穂乃果は・・・」

真姫「私としては穂乃果も間違ったことはしていないと思うわ、まあ私に話すよりもことりと直接話す方がいいんじゃない?」

穂乃果「そうだよね・・・」

真姫「まあ当分は喋れないと思うけど・・・治るまで穂乃果にはことりの側に居て欲しいわ」

穂乃果「うん!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「2人とも、何を見ているのですか!早くこの縄を解いて下さい!!」

花陽「落ち着いて海未ちゃん!」

凛「聞いて海未ちゃん、今海未ちゃんはね、ちょっと頭が混乱してるの」

海未「混乱しているワケないです!だってこんなに冷静ですよ?」

凛「仲間を殺そうとしている人が冷静なワケないよ!絶対におかしいよ!!」

海未「でもそれは穂乃果の望みですから・・・」

花陽「もういいの!穂乃果ちゃんは生きる希望を見つけたの!!あれはきっと・・・今の海未ちゃんみたいに気が動転してたんだよ」

凛「ねえ、お願い・・・いつも厳しいけど、本当は優しいあの頃の海未ちゃんに戻って・・・」ギュッ

海未「凛・・・」

凛「海未ちゃん、凛はね、海未ちゃんのことは本当にお姉さんみたいって思ってたんだよ・・・」

凛「でもどうして・・・どうしてこうなっちゃったの・・・?」ボロボロ

海未「・・・」

凛「海未ちゃんは平気で友達を殺そうとする人だったの・・・?」グスッ

海未「私も・・・世話の焼ける可愛い妹の様だと・・・思っていました」

凛「海未ちゃん・・・!」

海未「ごめんなさい、私がどうかしていました・・・仲間を・・・穂乃果を殺そうだなんて・・・」ジワッ

花陽(良かった・・・正気に戻って・・・)ホッ

海未「私は・・・許してもらえるでしょうか・・・?」

凛「当然にゃ!!凛は海未ちゃんの味方だよ!」

花陽「私も!!」

海未「花陽、凛・・・ありがとうございます」

凛「・・・」

海未(なぜでしょうか・・・何か身体に違和感が・・・)

花陽「早くみんなのところに戻ろうよ!」

今日の投稿は終わりです。

~1時間後~

絵里「私・・・情けないわね、あんなに取り乱した姿を後輩に見られるなんて・・・」

希「そんなことないねんで、仕方ないんよ」

絵里「特に南さん・・・あなたには本当に・・・本当に申し訳ないと・・・」

ことり「・・・」フルフル

穂乃果「気にしないで。だよね?」

ことり「・・・」コクリ

海未「それで・・・どうして生徒会のみなさんもここへ誘拐されたのでしょうか」

穂乃果「そこが謎だよね・・・」

花陽(海未ちゃんもことりちゃんも穂乃果ちゃんとしっかり仲直りできたみたいだね)ヒソヒソ

凛(そうだね!本当によかった・・・)ヒソヒソ

絵里「その・・・ちょっと休まさせてくれないかしら・・・私ずっと眠っていないの・・・」ウツラウツラ

希「しっかり眠っとき、寝てる間にさっきえりちから聞いたことをみんなに伝えるから」

絵里「ごめんなさい・・・お願い希・・・」バタリ

希「ウチの膝の上でしっかり眠っとき・・・じゃ、話をしよか」

希「えりちは知らない内に誘拐されたらしいんよ・・・」

穂乃果「やっぱりそっかあ・・・誘拐犯に繋がる情報はないね」

海未「そういえば・・・希先輩はあの時生徒会室に居ませんでしたよね。どうして誘拐されたのでしょうか?」

希「ウチは突然誰かに後ろから掴まれたんよ・・・顔は見えないけど手袋を付けた手でナイフを突きつけられて・・・」

海未「それは何処に居た時にですか?」

希「・・・生徒会室に向かう途中やね」

凛「でも・・・放課後とは言え誰かの目につくんじゃないかなあ?」

真姫「それに一度にこれだけの人数を誘拐だなんて・・・そうとう手際の良い犯人だこと」ジトー

希「・・・」

穂乃果「その話は一旦置いといて、とりあえず希ちゃんの話を聞くことに集中しようよ!!」

にこ「私としてはモヤモヤしたまま話を進めるよりもここでハッキリさせておきたいわ」

花陽「みんないい加減にしてよ!希せんぱ・・・希ちゃんが嘘をつく分けないよ!!」

希「ウチ・・・突然のことでびっくりして・・・あまり記憶がないんよ・・・」ブルブル

にこ「・・・」

希「みんなごめんな・・・ウチがもっと冷静になっていれば・・・犯人の顔が分かったかもしれないのに・・・」

にこ(普段はしっかり者でなおかつ掴み所の無い人だと思ってたけど・・・)

にこ「やっぱり希も私も同じ只の女の子なのよね・・・ごめんなさい」

希「ごめんな・・・ごめんな・・・しっかりしとらん先輩で・・・」

海未「大丈夫ですよ、希先輩は十分私たちの心の支えになってくれています。誰かさんと違って・・・」チラッ

にこ「・・・こっちを見ないでよ」

穂乃果「自分のペースでゆっくり喋ってね、希ちゃん!」

希「みんな・・・ありがとな」グスッ

希「えりちは・・・えりちは孤独に戦ってたんや、誰かが部屋に入って来たら床が熱くなる仕組みで寝てしまったら・・・」

凛「気づいた時には皮膚が床に張り付いてるなんて怖いにゃ・・・」

にこ「私たちが寝ていた時もずっと起きてたのね」

花陽「時計のない部屋で時間感覚を奪われて・・・とっても辛かっただろうね・・・」

穂乃果「生徒会長・・・」

希「だから・・・今は休ませてあげてな」スリスリ

絵里「・・・」スヤスヤ

希「ふふ・・・いつも生徒会の仕事で気張ってるからこんな表情のえりち久しぶりやん」

穂乃果「生徒会長・・・普段は大人っぽいけどこうしてると・・・すごい可愛らしいというか・・・」

凛「凛も撫でていい?撫でていい?」ウズウズ

真姫「で、これから私たちはどうすればいいのよ・・・」

海未「ここから脱出するためにしらみつぶしに探索するしかないですね、生徒会長も解放されて時間に追われる必要は無くなりましたし・・・」

ことり「・・・」クイクイ

穂乃果「ことりちゃんお腹を指差してどうしたの・・・あっ、希ちゃん!お腹空いてないかだって!」

希「えっ・・・あっ、大丈夫。今は脱出することに専念せんと・・・」

穂乃果「そっか・・・」

にこ「考えてみたら・・・無理に脱出することもないんじゃない?」

花陽「そっ、そうだよ!食料も当分は持ちそうだし・・・ここで待っていれば誰か助けが来るはずだよ!」

海未「それもそうですが・・・その場に居合わせた生徒会長が誘拐されるのは分かりますが全く関係のない希先輩まで誘拐されているとなると・・・他の音ノ木坂の生徒も誘拐されている可能性が高いのではないでしょうか」

穂乃果「早く助けに行かないと・・・生徒会長みたいに今辛い状況にいる人だって居るかもしれないよ!」

にこ「穂乃果らしいわね・・・」

海未(時間に追われる必要はなくなったと思いましたが・・・気が抜けませんね)

真姫「とりあえず・・・私は着替えたいわ。制服だと動き辛いし・・・」

穂乃果「ねえ、わたし臭くない・・・?吐いたりおしっこ漏らしたりしたから・・・」

真姫「・・・」

穂乃果「答えてよ・・・」

真姫「衛生的にも一度身体を洗って着替えるべきだわ、そういえば水道は復活したのかしら」キュッ

ザアア…

真姫「よかった・・・みんな交代交代で身体を洗いましょ?」

海未「ですが・・・また汚れた服に着替えるというのも気が引けますよ・・・」

絵里「いやあああ!!!!!水!!!!水!!!こないで!!!!」ガバッ

希「えりち!!!」

絵里「はあ・・・はあ・・・ごめんなさい。びっくりさせちゃって・・・」

凛「凛も水は怖いにゃ・・・」ブルブル

にこ「しばらく蛇口をこの2人の前で捻れそうにないわね・・・」

希「もう大丈夫なん?えりち・・・」

絵里「ええ、少し寝たからちょっとは元気になれたわ・・・」

真姫「生徒会長さん、そのバレエの衣装に何か紙は挟まっていなかった?」

絵里「あー・・・絵里先輩でいいわよ」

真姫「そう・・・私の名前は西木野真姫よ」

絵里「じゃあ西木野さんって呼ぶわ・・・」

希「なんか他人行儀すぎるんとちゃう?」ズイッ

絵里「えっ、そうかしら・・・」

希「ウチはみんなに希ちゃん、って呼んでもらってるんよ」

絵里「でもこういうのは生徒会長として後輩に示しが付かないから・・・」

希「そんなの気にしなくてええんよ、今はみんなで手を取り合ってここから脱出する仲間として・・・」

穂乃果「ねえねえ!絵里ちゃん、って呼んでいいかな!?」

海未「穂乃果、いけません!先輩をそんなに馴れ馴れしく呼んでしまっては・・・」

凛「凛たちは海未ちゃんって呼んでるけど・・・本当は嫌だったの?」ジワッ

海未「そっ、そういうわけではありません!!泣かないで下さい!!」

穂乃果「じゃあ決まりだね!よろしく絵里ちゃん!!」

短いですが今日は終わりです
改めて自分が投稿した部分を1から見直してみたら記入漏れが一箇所ありました
違和感があまりなかったので気づきませんでした・・・
なのでこのまま行きたいと思います。

今日は更新できそうにないです。
抜けていた箇所は>>279の次です。

↓これが抜けていました



ビイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!

絵里「嫌・・・!まっ、まさか・・・!」ガクガク

凛「生徒会長さんが震えているよ?」

海未「何かに怯えた表情ですね・・・」

絵里「キャアアアアアア!!!!!!!誰か!!!!誰かああああああ!!!!!そこに居るのよね!!!!!????助けてええええええええええ!!!!!!!」ガクガク

凛「なんでマジックミラーなのにこっちに人が居ることが分かるのかなあ?海未ちゃんの言っていることは間違いだったのかにゃ?」

真姫「いいえ、正しいわ・・・だって向こうは私たちの顔と名前を知っているもの、フルネームでなくてもね。分かっていたら【誰か】なんて言わないわ、名指しで呼ぶでしょ普通」

凛「・・・」

絵里「私の足下!!!!!!そっちの部屋に誰かが入って来たら!!!!だんだん熱くなってくる仕組みなんです!!!!!」

穂乃果「だんだん熱く・・・?たいへん!はやく助けないと!」

海未「でっ、でもどうやって助ければ良いのでしょうか・・・?」

真姫「この鏡は壊せそうにないし・・・生徒会長の居る部屋に出口のドアらしきものはあるけど・・・」

絵里「ああもう!分かったわよ!私のことは絵里って呼んで頂戴」

凛「絵里・・・ちゃん、よろしくね!凛って呼んでね」ニコッ

花陽「絵里・・・絵里ちゃん・・・小泉花陽って言います」

絵里「大丈夫よ、あなた達の名前はちゃんと覚えているから」

希「なんだかんだでえりちはμsのことを気にかけていたんよ」

絵里「ちょっと希」ギロッ

希「そんな顔せんでもええやん!【隠し事】はいかんでえりち」ニコッ

穂乃果「絵里ちゃんはμsを応援してくれていたんだね!ありがとう!!」

絵里「えっ、そんな・・・」

真姫「普段は厳つい態度で愛想がないと思っていたけど・・・意外ね」フフッ

凛「真姫ちゃんに言われたくないにゃ・・・」ボソッ

絵里「ああもう!!調子狂わされるわ!さっきの話の続きをしましょう」

穂乃果「話がそれちゃってごめんね!」

絵里「で、さっきの真姫の質問だけど・・・私はあの部屋に閉じ込められた時に身体の隅々まで調べたけど特に何も見つからなかったわ」

真姫「一応聞くけど何も隠し事はしてないわよね?」

絵里「・・・どうしてそんなことを聞くの?」

真姫「質問に質問で返さないで。そうじゃないなら違うって言えばいいじゃない」

花陽「ちょっと真姫ちゃん、失礼だよお・・・」

真姫「あの時の花陽みたいに勘違いで仲間を危険な目に遭わせそうになったことを覚えていないの?」

花陽「うう・・・」

凛「かよちんは何も悪くないよ!!だってあの時は・・・誘拐犯がそういう風に仕向けたからだよ!」

海未「真姫の気持ちも分かりますが・・・やはり仲間を疑うということはしたくはありません」

絵里(仲間・・・)

穂乃果「真姫ちゃんも凛ちゃんも落ち着いて・・・ね?」

ことり(穂乃果ちゃん・・・そのせいで自分が傷ついたのに・・・)

絵里「いいえ、私を疑うのも仕方が無いわ、だってあなた達が一緒に過ごしていた時間に私は居ないもの・・・」

希「そんな自虐的にならんといてえりち・・・」

にこ「こんなメンタルの弱い生徒会長だったなんてね~よくここまで生徒会長やってこれたわね」

希「・・・にこっち、それ以上言うと怒るで」

にこ「ごめんごめん、私が言いたいのは態度で示しなさい!ってことよ」

絵里「というと・・・?」

にこ「いつもの態度で私たちを引っ張って欲しいのよ、そうすればきっとみんな絵里を信頼するわ」

絵里「そう・・・よね、こんなのいつもの私らしくないわ!」ビシッ

凛「おおっ、いつもの威厳のある表情に戻ったにゃ!」

花陽「でも・・・そのバレエの格好だとなんだかおかしいね・・・」

穂乃果「あはは!絵里ちゃん面白い!!」

絵里「ちょっと!私は本気で言ってるのよ!?」

アハハ…

絵里「うう・・・はやくこの格好を変えたいわ・・・」シュン

凛「でもそんな絵里ちゃんも可愛いにゃ!」ダキッ

海未「みなさん、休憩も出来た所で早速探索に向かいましょう」

希(このままだと海未ちゃんに主導権を握られてしまうで)ヒソヒソ

絵里(えっ、嘘!?)

絵里「行くわよみんな!!!私について来て」スタスタ

希(それじゃ不自然すぎるんよえりち・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「あー、なるほど、この鏡はスライド式だったんだ・・・」ガラガラ

海未「良く気づきましたね、希先輩」

希「どうやったら開くんやろって考えた時にな、えりちとの会話を思い出したんよ」

絵里「ああ、私の通ってたバレエスクールは鏡の後ろが収納スペースになってるって話?」

希「いや、この間引き戸と間違えてずっと扉を押しとったえりちを思い出してな・・・押しても引いてもダメやったからスライドしてみたんよ」

花陽「ふふっ・・・」

希「ウチが何回もそれは引き戸ちゃうんか?って聞いても意地張ってな」フフッ

穂乃果「あはははは!!!!」ゲラゲラ

海未「なんだか穂乃果と似ていますね・・・」

絵里「もう・・・私がどんどん誤解されちゃうじゃない!!!希はどっちの味方なのよ~!」ジワッ

ことり(涙目になってる・・・)

凛「気を取り直して中を調べてみようよ!!」グイグイ

絵里「やだ・・・ちょっと引っ張んないでよ」

海未「・・・」

希「凛ちゃんのお姉さんポジションをえりちに奪われた。とか思ってるんとちゃう?」

海未「そっ、そんなわけないですよ!!でも少し・・・」ボソッ

凛「絵里ちゃんも海未ちゃんも凛のお姉さんにゃー!」ギュッ

真姫(同じ水の恐怖を味わったもの同士仲良くなるってワケ?)

穂乃果「穂乃果はお姉さんとして見られてるのかなあ?」

ことり(穂乃果ちゃんにそれは無いと思うな・・・)

にこ「ふぎぎ・・・このハンドル固いわ!!」グググ

絵里「そこは開けようとしても開かなくて・・・」

海未「鍵穴らしきものはありませんから多分このハンドルを回せば開くと思いますが・・・」

にこ「みんな見てないで開けるの手伝いなさいよ!!!」グググ

にこ「せーの!!!」グググ

ゴゴゴゴ…

にこ「やった!!開いたわよ!!」ピョン

海未「はあ、はあ、いくら女子高生とはいえ8人掛かりでも手こずるなんて・・・」

穂乃果「穂乃果も手伝いたかったな・・・」シュン

にこ「あんたはケガ人なんだからしょうがないでしょ!!」

穂乃果「でも花陽ちゃんと凛ちゃんは爪が無いのに・・・まして希ちゃんは指が一本無くても頑張ってたよ!?」

希「・・・」

花陽(また地雷を・・・!)

絵里「え?・・・希、その左手のハンカチはちょっと指を引っかけて切ったって言ってたじゃない!!!」

希「嫌だな~穂乃果ちゃんちょっと大げさ過ぎちゃうんか?」ニコニコ

穂乃果「え?」

海未(絵里先輩に心配をかけまいと・・・希先輩、流石です)

絵里「本当に大丈夫なの希、ちょっと切っただけ・・・なのよね?」

希「ちょっとぼーっとしててな・・・花陽ちゃんこのハンカチありがとな、無事に帰れたら洗って返すわ」

花陽「いっ、いえいえ・・・」タジタジ

穂乃果「ごっ、ごめんね~希ちゃん、穂乃果は物事を大げさに言っちゃう癖があって・・・」

絵里「うーん・・・」

ことり(まだ絵里ちゃんが疑ってる・・・早く話題をすり替えないと!!!)

凛「とっ、とにかく中に入ってみようよ!!」

真姫「これ、電気のスイッチかしら?」カチッ

パパパ…パッ

穂乃果「あっ、あれ?ここって・・・部室?」

にこ「どっ、どうして・・・?この施設はいったい・・・」

凛「机の上に置いてあるのって・・・」

花陽「スクールバック・・・だね」

穂乃果「このキーホルダーが付いているのって・・・穂乃果のだ!!」ガバッ

海未「それぞれの荷物のようですね・・・」ガサガサ

凛「体操着が入ってて良かったにゃ~!これで水浴びできるね!!!」

穂乃果「やっと【コレ】に巡り会えた~!!良かった良かった・・・」ギュッ

希「あー、その・・・女の子同士でも【それ】を見せびらかすのはちょっと・・・な?」

にこ「なによ希、可愛い所あるじゃない」ニヤニヤ

海未「・・・穂乃果」ギロッ

穂乃果「ごっ、ごめん・・・」

にこ「ケータイは・・・入って無いわね」ガサガサ

真姫「ちょっと!バックのサイドポケットに何か紙が入ってるわ!」ガサガサ

凛「ほっ、本当!?・・・サイゼリア、ミラノ風ドリア299円・・・ただのレシートにゃ」ポイッ

花陽(凛ちゃんそれじゃないよ・・・)ヒソヒソ

穂乃果「えーっと、なになに・・・」


この中に裏切り者が居る。
裏切り者はあなた達を殺そうと考えている。
殺される前に殺せ。


穂乃果「裏切り者・・・?」

今日の投稿は終わりです

なぜかしばらくの間アクセスできませんでした・・・
みなさんもそうだったのですか?

凛「あれ?穂乃果ちゃんと内容が違うよ」


裏切り者を殺したらご褒美。
とっておき   をプレゼント!


海未「・・・この紙を見るのは止めましょう」

真姫「不安を煽るのが誘拐犯の目的ならこの紙は見ない方がいいわね」クシャッ

ことり「・・・」

にこ「・・・」

花陽「みんな顔を見合わせて・・・どうしたの?」

凛「裏切り者・・・裏切り者は誰?」キョロキョロ

絵里「落ち着いて、こうやって不和を生じさせるのが誘拐犯の目的よ。気にしちゃダメ」

凛「とっておきのプレゼントは・・・きっとここからの脱出のことだにゃ・・・かよちんと2人で・・・」ブツブツ

花陽「落ち着いて凛ちゃん!!!犯人の思う壷だよ!!」

凛「裏切り者は凛とかよちん以外だから・・・1人1人拷問にかけて吐かせれば・・・」ブツブツ

グウウウ…

凛「・・・え?」

絵里「いっ、今のは私じゃないわよ!!」アタフタ

希「・・・お腹空いてもうた」

にこ「考えてみたらアンタら2人はずっと食事がなかったのね・・・」

海未「花陽、凛、2人を連れてあそこまで行って下さい」

凛「もう・・・しょうがないにゃあ。ことりちゃん、エレベーターの呼び出しをお願いしていい?」

ことり「・・・」コクリ

海未(こうすれば頭も冷えるでしょう・・・)

絵里(希・・・庇ってくれてありがとう・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「・・・行ったわね」

海未「4人が戻ってくる前に私たちで話し合いましょう」

ことり(私は喋れないけど・・・)

穂乃果「うーん、なんだか陰口みたいで嫌だけど・・・」

真姫「大丈夫よ、ちゃんとここで話したことは素直に4人に伝えるから」

穂乃果「そっか、それなら大丈夫だね!」

海未「何か気づいたことはありませんか?」

にこ「・・・あの紙に書いてあることは本当なのかしら」

海未「それは・・・今は話さない方が良いでしょう」

穂乃果「ここって本当に音ノ木坂のアイドル部部室なのかな?」

海未「それについては・・・どう思います?にこ先輩」

にこ「窓が無いこと以外は戸棚のグッズ、ポスターとか完璧に元のまま配置されているわ」

穂乃果「ということは・・・ことりちゃん、そこの引き出しを開けて!」

ことり「・・・!」ガラガラ

海未「これは・・・ノートパソコン!」

穂乃果「みんなでランキングを確認しようと思ってあの日に持って来たんだ!これで外と連絡が取れるよ!!」

真姫「でも・・・ここには無線LANも何も無いじゃない。それにあの手紙には外部との連絡する手段は封じてあるって・・・」

穂乃果「まっ、まあせめて日付くらい知りたいし・・・あれ?」カチャカチャ

にこ「どうしたのよ」

穂乃果「パスワードが掛かってる・・・どうしてだろう?これじゃ起動できないよ」

真姫「徹底してるわね・・・」

にこ「もしかして・・・そのパスワードってコレのことかしら?」ピラッ

海未「その紙は・・・サイドポケットに入っていたものですか?」

にこ「オモテ面には殺せ~みたいなことが書いてあったけど裏に・・・」

穂乃果「なになに・・・」


【真実への鍵】

「保養」


穂乃果「ワケが分からないよ・・・そういえばさっきの紙の裏側は見てなかったなあ」ガサガサ


【真実への鍵】

「阿呆」


穂乃果「穂乃果は確かに頭は悪いけど・・・阿呆って・・・」シュン

海未「何か意味があるのかもしれません・・・あっ、私のにも書いてありました」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凛「ここにね、一杯食料があるんだよ!!」ガチャッ

希「あの段ボールの中に?」

花陽「インスタントばかりだけど・・・」

絵里「今は贅沢を言っていられないわ、じゃあ私はこれを・・・」サッ

希「2人とも案内ありがとな」ニコッ

凛「食べ終わったら分かっている範囲で部屋を案内してあげるにゃ!」

絵里(良かった・・・さっきの暗い雰囲気は消え去ったようね)

花陽(・・・ここの食料もいつかは無くなるんだよね、今はたくさんあるけれど)

希「えりち、野菜を避けるのはよくないで」

絵里「たっ、楽しみは最後に取っておくのよ!!」

凛「絵里ちゃん可愛いにゃ~!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「・・・まるで分かりません」

穂乃果「しょうがないよ、これは後にしよ?」

にこ「鞄をもっと漁ったら何かでてこないかしら・・・」ガサゴソ

ことり(教科書、体操着、裁縫道具・・・)ガサゴソ

海未「心苦しいことですが・・・ちょうど机とホワイトボードもあることですし全員がまた集まった所で議論をしましょう」

穂乃果「ねえそれって・・・裏切り者探し?」

海未「・・・そうなるかもしれません」

穂乃果「絶対に裏切り者なんていないよ!!!どうして・・・?どうしてそんなことする必要があるの!?」

海未「こんな私が言ってもあまり説得力はないと思いますが・・・疑うことはより相手を信頼することに繋がることだと思うのです」

穂乃果「どっ、どういうこと・・・?全然意味が分からないよ・・・」

海未「疑い、疑問を晴らすことでお互いをより信頼するのです。雨降って地固まるというのでしょうか・・・」

にこ「私たちが本気で疑っているワケじゃないことを理解して欲しいのよ、穂乃果」

穂乃果「・・・うん、分かった」

今日の投稿は終わりです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャッ

絵里「ここだけやけに明るいわね・・・」

希「手術室っぽいねんな」キョロキョロ

凛「それでね、この奥にね・・・」ガチャッ

絵里「ハラショー・・・血生臭いわ・・・」

花陽(凛ちゃん、こういう所は秘密にしておいた方が・・・)ヒソヒソ

凛(お友達になった以上隠し事はダメだよ!)ヒソヒソ

絵里「これって・・・拷問するための部屋なのかしら?」

希「たぶんここで死ぬ寸前まで痛めつけて、手術室で治療するんやないかな」

花陽「なっ、なるほど・・・」

絵里「何か引きずった様な跡があるけれど・・・誰かこの部屋のモノを使用したのかしら?」

凛「あっ、それは・・・」カクカクシカジカ

絵里「なるほどね、にこと真姫が頑張ってここから運んだのね・・・穂乃果のために」

希「この手術台、4つ手錠みたいのがついてんねんけど・・・患者が暴れない様にするためなんかな?なんか使われた様な跡があるけど・・・」

花陽(くすぐられていたなんて言えない・・・)ブルブル

絵里「凛、ちょっとこの手術台の上に乗ってみて、きっと似合うわ」

凛「え~!本当!?」サッ

ギチギチ…ガシャアアン!!

絵里「なかなか似合ってるわよ、凛」

凛「本当!?でもちょっと手首足首がキツいにゃ~」ギシギシ

希「ちょっと悪趣味ちゃうんか・・・えりち」

絵里「ごめんごめん、こういうシチュエーションって中々見れないと思って・・・」

花陽「凛ちゃんにひどいことさせないで下さい!」

凛「気にすることないよかよちん!似合うって言ってくれたにゃ~」ゴロゴロ

絵里「えっ・・・ちょっとコレ可愛すぎるんじゃない!?」

希「はあ・・・ほどほどにしとき、えりち」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


海未「私の紙には・・・」ピラッ


【真実への鍵】

「揶揄」


海未「やゆ・・・ですか」

穂乃果「真姫ちゃんのは?」

真姫「えっと・・・」ピラッ


【真実への鍵】

「不和」


真姫「私への当てつけかしら?」

穂乃果「そっ、そんなことないよ!!!えーっと、ことりちゃんは!?」

ことり「・・・」ピラッ


【真実への鍵】

「浮遊」


穂乃果「すごーい!ことりちゃん飛べるんだ!!」

真姫「そんなワケないでしょ」

にこ「これで5人分・・・他の4人のも覗かせてもらう?」

海未「・・・いいえ、みんなが帰って来てからにしましょう、こんな状況ですが個人のプライバシーは尊重されるべきです」

ことり(海未ちゃん優しい・・・)

穂乃果「あの時はことりちゃんのプライバシーを勝手に覗いちゃってごめんね・・・」シュン

ことり(反省してくれていたんだ・・・穂乃果ちゃん)

海未「ようやく分かってくれましたか穂乃果、いくらファンが素の表情を求めているとはいえ踏み込んではいけない領域があるのですよ」

穂乃果「これからは気をつけるよ・・・ことりちゃん、ここから無事に脱出できたらパフェを奢ってあげるから!!」

にこ「とは言っても一番プライバシーを犯しているのは・・・」

穂乃果「・・・あのカメラの向こう側の人だよね」


「・・・」


穂乃果「お願い、教えて」


穂乃果「どうして・・・どうしてこんなヒドいことをするの・・・?」


「・・・」



返ってくるはずの無い声に少女達はひたすら耳を傾けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵里「帰って来たわよ」ガチャッ

希「みんなお待たせ!」

にこ「しっかりお腹一杯にしてきた?」

希「ばっちりやで、凛ちゃん、花陽ちゃん案内ありがとな」ニコッ

凛「えへへー」

花陽「いえ・・・困ったときはお互い様ですう」

凛「ついでに分かる範囲でお部屋を紹介してきたし、これまでのことを説明したよ!」

希「いや~まさか真姫ちゃんが恐怖のあまり錯乱して自分の尿を飲んで悶絶して部屋中転がりまくって傷だらけになったのは意外やったわ・・・」

真姫(・・・)

海未「そうですか、説明する手間が省けて助かりました」ナデナデ

凛「いっぱい褒められてうれしいにゃ~!」

にこ「じゃあ・・・9人揃った所で話し合いを始めるわよ」

絵里「話し合い・・・?何を話し合うの?」

海未「議題についても話し合いで決めます。私たちの命がかかっているのでみなさん、【隠し事】は無しでいきましょう」

穂乃果(みんな・・・信じているよ!)

絵里「まあ・・・やっぱり裏切り者についての話し合いが最初かしら」

海未「怖いけれど・・・逃げたくありませんからね。このミステリーから・・・」

希「でも・・・やっぱりとっ、友達を疑うのは気乗りせえへんな・・・」モジモジ

花陽「・・・?」

海未「ですが・・・今は心を鬼にして話し合いましょう、何か意見のある方は・・・?」

凛「あっ、じゃあ凛から発表して良い~?」ピョンピョン

海未「凛、何か思いついたことがあるのですか?」

凛「凛知ってるよ!」



凛「裏切り者は真姫ちゃんだってこと」

今日の投稿は終わりです

真姫「え・・・う゛ぇえ!?」

海未「・・・それだけはっきり言うということは確証があるのですね?」

凛「うん、もちろんだよ!」

真姫「ありえないから!!!そんなの絶対に!!!テキトーなこと言わないでよ!!!」

絵里「凛・・・自分の発言にはしっかりと責任を持つのよ」

凛「分かってるよ!!凛は・・・みんなを救いたいんだよ・・・」ジワッ

穂乃果「気持ちは分かったから落ち着いて話してね・・・・」

凛「じゃあお話するよ!!!あれは真姫ちゃんと一緒に【あの部屋】に居た時の話なんだけど・・・」

ことり(水で一杯になったあの部屋のことだよね・・・)

凛「真姫ちゃんはね、こう言ってたんだよ」

凛「どうして2人だけで閉じ込められてるのかしら、【7人】も誘拐したなら一カ所に集めた方が管理が楽だと思わない?・・・って」

花陽「モノマネ得意だね凛ちゃん!」

ことり(かよちゃん・・・)

絵里「真姫は本当にそう言ったの?」

真姫「ええ、確かにそう言ったけど・・・どうしてそれが私が裏切り者って証拠になるのかしら」

凛「どうして真姫ちゃんはあの時誘拐されたのは7人って断定したの?」

真姫「だっ、だって・・・凛と私が誘拐されたってことはあの場に居合わせた他のみんなも誘拐されたって考えるのが普通でしょ!?」

海未「そうですよ、それなら穂乃果だってそのような事を言っていました」

凛「穂乃果ちゃんはえーっと・・・S・I・Dの収録だと思ってたからそうやって思ったんだよ!でもあの時真姫ちゃんは知らなかったんでしょ!?」

真姫「そっ、そうだけど・・・」

凛「ほら!やっぱりそうにゃ!真姫ちゃんが裏切り者にゃ!!」

花陽「凛ちゃん・・・何か焦ってるの?」

凛「かよちんは何も心配しなくて良いよ!凛は・・・凛は大丈夫だから!」

絵里「ねえ・・・私たちも含めれば誘拐されたのは今のところ9人だけど・・・真姫は7人って言ったのよね?」

希「残念やけど凛ちゃんの推理は間違っとるんよ、真姫ちゃんは裏切り者やない」

凛「うう・・・あっ、思い出したにゃ!真姫ちゃんは誰かと連絡を取ってたにゃ~きっと外に居る仲間と・・・」

にこ「・・・両手両足縛られてるのにどうやってよ」

凛「あっ、あれ?そんなこと言ったっけ・・・かな・・・」タジタジ

にこ「饒舌に語ってたじゃないアンタ」

凛「えっと・・・うんと・・・でもなんとかすれば・・・出来るんじゃないかな、うん」

真姫「私を誘拐犯に仕立て上げようとしてるけれど・・・私は裏切り者じゃないわ」

穂乃果「そうだよ!この話はここまでにしよ?ね?」

凛「・・・まだだよ、まだ凛の話は終わってないよ」

にこ「まあここまで来たら気の済むまで言っちゃいなさいよ、真姫が構わないなら・・・」

真姫(どうして凛は私のことを執拗に犯人に仕立て上げようとしているのかしら・・・?そんなに私のことを・・・嫌いなの?)

にこ「真姫?真姫ちゃん?おーい、聞いてる?」

真姫「えっ、ええ・・・凛、まだ何かあるのかしら」

凛「この中で一番お金持ちなのは真姫ちゃんにゃ・・・」

にこ「それがどうしたって言うのよ」

凛「真姫ちゃんに掛かれば財力と権力に物を言わせて人攫いなんて簡単だよ!!!全部・・・全部真姫ちゃんのせいだ!!!みんなが傷ついたのは・・・!!」フーフー

にこ「あのねえ、仮に真姫にそんな財力と権力があったとしてなんで私たちを危険な目に遭わせているのよ、動機はなんなのよ!」ドンッ

穂乃果「そうだよ!真姫ちゃんはそんな人を傷つけるような人間じゃない!それに自分自身だって危険な目に遭ってるんだよ!?」

凛「それはみんなの目を欺くために決まってるよ!!動機は・・・真姫ちゃんはいつも練習中に文句をぶつぶつ言ってたし・・・μsに入る時も渋々な感じだったにゃ!!!きっとμsに対して恨みがあったんだよ!!!」

真姫「ちっ、ちが・・・!私はμsをキライになったことなんて一度もないんだから!!何言ってるの凛!!!」

凛「嘘にゃ嘘にゃ!!!!いつもいつもいつもブスッとしてて愛嬌がなくて・・・口を開けば皮肉しか出て来ない、それが真姫ちゃんだよ!!!!」

海未「落ち着いて下さい!!・・・真姫の性格は分かっているでしょう、ただ単に素直じゃないだけです」

真姫「ちょっと海未・・・」

凛「今直ぐにそいつを殺さないと・・・!!!!みんな殺されちゃうんだよ!!!???」

穂乃果「凛ちゃん・・・お願いだから止めて・・・」ブルブル

絵里「やめなさい凛、花陽が怖がってるわよ」

花陽「こんなの・・・いつもの凛ちゃんじゃない・・・」ブルブル

凛「あっ・・・ごめん・・・」

希「とりあえず真姫ちゃんはシロやな、ほな次いこか」

凛「まっ、待って・・・!」

希「なんや~?まだ言い足りないことでもあるんか?」ワシワシ!!!!

凛「ぎゃあああああ!!!!!!!やっ、やめて~!!!!!!」ジタバタ

希「小さいながら感度はMAXやな・・・むふふ」モミモミ

凛「わっ、分かったから~!!!もう言わないから!!!!許して希ちゃん!!!!」モゾモゾ

希「ウチだけじゃなくてみんなに、特に真姫ちゃんに謝ろうな?」モミモミモミ

凛「ぎゃああああ!!!!!真姫ちゃん疑ってごめんなさいいいいいい!!!!!!」ジタバタ

希「はいっ、良く出来ました~」パッ

凛「はあ・・・はあ・・・」ゼエゼエ

海未(希先輩・・・)

花陽(希ちゃんは・・・無理矢理にでも話を切り上げることで希ちゃんなりに凛ちゃんを庇ったんだね、ありがとうございます・・・)

今日の投稿はここまでです。
日が空いてしまいすいません・・・

あの部屋のことって省略されてるけど皆に説明してるんじゃないの

今日は更新できません・・・
>>613その通りです。分かり辛くてすいません・・・

海未「では次の議題に行きましょうか、何か意見の有る方は・・・?」

にこ「やっぱり例のメモについて話し合うべきだわ」

絵里「例のメモ・・・?」

穂乃果「鞄のサイドポケットに入ってるんだよ!きっとそれが穂乃果のノートパソコンのパスワードに違いないよ!!」

花陽「え、穂乃果ちゃんのノートパソコン・・・?」

絵里「パソコンがあるの!?それで外部との連絡が取れれば・・・!」

希「まあ外部との連絡できる可能性は希薄やな・・・これは何かに役立つんやろか」

凛「うーん、マインスイーパで暇つぶしとか・・・ルール知らないけど」

花陽「凛ちゃんそれは・・・」

にこ「これだけ誘拐に手が込んでてこのノートパソコンを見落としたとは思えないわ、その証拠にパスワードを掛けられていたのよ」

穂乃果「きっと脱出に関する情報が入ってると思う、だから・・・みんなのバックのサイドポケットに入っているメモの内容を教えて欲しいの!」

花陽「あの・・・穂乃果ちゃん?パスワードのこと忘れたの?」

穂乃果「ううん、さっき起動したらパスワードが掛かってたの、誘拐犯のせいだよ!」

花陽「穂乃果ちゃん私にお願いしたよね・・・中間テストが近いから自制するためにもパソコンにパスワードを掛けて欲しいって」

穂乃果「あれ・・・そんなことお願いしたっけ・・・?」

海未「穂乃果・・・」ジロッ

ことり(穂乃果ちゃん・・・)

穂乃果「えっと・・・その・・・これはなんというか・・・」アセアセ

海未「あなたが勉強に対して前向きな姿勢を取っていたなんて・・・見直しました!」

穂乃果「えっ・・・うん!!当然だよ!!!(でも・・・全然記憶に無いよ?)」

ことり(私も褒めて欲しいなあ・・・衣装作り我慢してたのに)

花陽「okome0117っと・・・ほら、ログインできたよ!」

穂乃果「じゃあこのメモは必要なかったのかあ、本当になんなんだろう?」

絵里「トップが表示されたけど・・・穂乃果のデスクトップってこんなに簡素なのね、性格からしてもっとごちゃごちゃしていると思ったわ」

穂乃果「えっ・・・どうして!?どうしてデータが消えているの・・・?」カチカチ

花陽「インターネットエクスプローラーしか表示されていないね・・・」

凛「日付は・・・1999年1月15日!?凛たちタイムスリップしちゃったのお!?それにかよちんの誕生日もうすぐなのにプレゼント用意してないよお!!」アタフタ

希「これは・・・初期化されとるんやな、決してタイムスリップしたワケやないで」

ことり(そういえばにこちゃんと真姫ちゃんは・・・?)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫(やっぱり私はμsに居ちゃいけないんだ・・・どうせ1人がお似合い・・・)

にこ「真姫、こっそり抜け出しても分かるんだから!」

真姫「にこちゃん・・・こっちこないでよ、本当はにこちゃんだって私のことを疑っているんでしょ?こんな皮肉屋でネクラのことなんて・・・」

にこ「真姫・・・どうしたってのよ!!」

真姫「にこちゃんには関係ないわ・・・私、ここから脱出したらμsを抜けるわ。いえ、今すぐにでも辞めて・・・」

にこ「真姫!!!!!いい加減にしなさい!!!」バチン!!

真姫「痛っ!!なにする・・・いや、しょうがないわよね、どうせ・・・私は嫌われ者・・・」ブツブツ

にこ「こんなの・・・いつもの真姫じゃない!!いつもの真姫は生意気で素直じゃないけど・・・でもそこが真姫の良いところじゃない!!」

真姫「・・・」

にこ「そんなに凛に裏切り者扱いされたことが傷ついたの!?」

真姫「・・・そうよ、だって・・・あんなに一緒に居て楽しい人なんて・・・他に居ないわよ!!!信じてたのに!!!!」

にこ「・・・」

真姫「なのにどうして・・・助け合わなきゃいけない時に勝手に裏切り者扱いされて・・・私たちの絆はこんなものだったの!?」ボロボロ

真姫「こんなことなら・・・こんな思いするならμsに入らなきゃ良かった!!!」

にこ「真姫!!!滅多なこと言わないで!!!」

真姫「にこちゃんは信じていた人から裏切られたことある?ないでしょ!?無いからあんなにキャラ作っていつもニコニコしてるんでしょ!?」

にこ「・・・勝手にそう思わないでよ、私だって・・・裏切られたことなら有るわよ」

結局更新してしまいました

今日も更新できません・・・

にこ「μsのみんなと会う前からスクールアイドルやってたことは知ってるでしょ?」

真姫「・・・うん」

にこ「元メンバーとは毎日の様に語ってたわ、いつかビッグになろうとか、サイン求められたらどうする?とかね」

にこ「でも現実は違った・・・私たちは同じものを見ていたようで見ていなかったのよね・・・結局解散、私は孤立したわ」

真姫「・・・」

にこ「1人に嫌われたくらいで何よ!!あなたの周りには!支えてくれるみんなが居るじゃない!!!!」

真姫「でも・・・」

にこ「約束する、例え真姫がみんなから敵と見なされても・・・私だけは・・・味方になってあげるんだから」ギュッ

真姫「にこちゃん・・・」

にこ「だから・・・大好きないつもの真姫ちゃんに戻って・・・」

真姫「ごめんね、にこちゃん・・・」ギュッ

にこ「それに私が思うに・・・凛はなんらかの事情があって真姫にそういう態度を取ってるのかも」

真姫「えっ・・・?」

にこ「大丈夫、あのお馬鹿さんな凛のことだから何か勘違いをしているのかも・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「うう・・・みんなで撮った写真消えちゃったの・・・?」カチカチ

花陽「穂乃果ちゃん・・・バックアップとか取ってないの?」

穂乃果「ばっくあっぷ・・・?なにそれ?」カチカチ

海未「まっ、まあ写真には残らなくてもちゃんと記憶しているじゃないですか!」

穂乃果「そうだけど・・・」カチカチ

凛「あっ、ソリティアとかメモ帳とかはあるんだね」

絵里「穂乃果、ダメもとでインターネットエクスプローラーを起動してみない?」

穂乃果「えっ、でもこれネットに繋がってないよ?」

希「わざわざ誘拐犯がこれだけ残したってことは何かあるんとちゃうんか?」

穂乃果「うーん、そうかなあ・・・」カチカチ

パパパ…パッ

穂乃果「あっ・・・あ!繋がった!!!Yahooだよ!!」

海未「え・・・?どうして?」

穂乃果「これで外部と連絡が取れるってことだよね!とりあえずYahooニュースを見てみよっと・・・」

絵里「どうしてそこをまず確認するのよ・・・」

穂乃果「私たちのこと書いてないかな~って」

凛「スクールアイドル人気が急上昇中、その人気に迫る!って記事が先頭にあるにゃ!」

花陽「これは詳細が気になるところです!今すぐクリックしましょう!!」カチカチ


File not found

穂乃果「あれ・・・?おかしいな、どうして見れないんだろう」

海未「これはおそらく・・・webアーカイブというものですね」

穂乃果「なっ、なにそれ・・・?」

花陽「平たく言えばオフラインでも見れるように保存されたwebページのことだよ」

希「じゃあこのページからどこかへ飛ぶってことはできないっちゅうこと?」

絵里「ねえ希・・・私たちどうなっちゃうのかしら・・・?」

希「それは・・・ウチにも分からんよ」


調べる所は調べ尽くした。

ノートパソコンで外部との連絡を取るのは不可能。

徐々に減って行くだろう物資。



穂乃果「・・・」

まとめて更新した方が良いのか(週1)
小出しで更新した方がいいのか・・・(毎日)

ことり(みんな黙っちゃったけど・・・どうするのかな)

海未「・・・私たちに出来ることは今まで見て来た部屋や道具をもっと細かく見ることくらいでしょうか」

希「望みは薄いけど・・・今はじっと我慢して体力の消費を抑えて助けが来るのを待つのがええんちゃう?」

花陽「でも裏切り者が私たちを・・・うう」ブルブル

海未「お互いに監視しあう必要がありますね」

絵里「就寝も食事も交代制で誰かが監視しあうってこと?」

にこ「それだったら良い方法があるわよ」

凛「うわ!急に出てきてびっくりしたにゃ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花陽「手錠・・・?」

にこ「穂乃果を助ける時に入った拷問室でちらっと見かけたのよ」

ことり(これなら行動に制限がかかって裏切り者も手を出せないね!)

海未「ですが・・・共犯の線を考えて下さい、もしも手錠で繋がった同士が犯人だったら・・・」

真姫「鍵の管理は一番信頼できる人にして貰えばいいじゃない、それに手錠があるだけで迂闊に行動はできないわ」

絵里「そうね・・・じゃあ穂乃果、お願い」

穂乃果「ええ!?穂乃果が!?」

希「これだけ被害を受けて裏切り者なわけあらへんやんか」

穂乃果「それは他のみんなだって・・・」

海未「ですが・・・穂乃果のことですからうっかり鍵を無くしてしまわないか心配です」

穂乃果「海未ちゃんひどいよ!」

凛「それよりも・・・もしも凛が裏切り者だったら穂乃果ちゃんを襲って鍵を奪って・・・それから・・・それから・・・」

花陽「もうそれ以上言わなくていいよ凛ちゃん・・・」

にこ「とにかく実践してみるわよ!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「えーっと・・・にこちゃんと真姫ちゃん、花陽ちゃんと凛ちゃん、ことりちゃんと海未ちゃん、絵里ちゃんと希ちゃん」

海未「何か悪いことをしたような気分ですね・・・」

ことり(ふふっ、顔近い・・・海未ちゃん可愛いっ!)

にこ「くじ引きだけど・・・なにか恣意的なものを感じるわ」

真姫「気のせいよ」プイッ

花陽「凛ちゃん、きつくない?」

凛「大丈夫だよ!これでかよちんを守れるにゃ!」

絵里「これ・・・着替えるときとかどうするワケ?」

希「うーん、やっぱり寝る時だけ手錠を付けるようにせえへんか?それならみんな安心して眠れるやろうし」

海未「お互いに拘束できるのは良いですが・・・そうですね、日常生活に支障が出てきます」

穂乃果「でもさ、とりあえず今日だけはこのままで生活してみようよ!それから決めよっ!」

花陽「希ちゃん・・・どうして右手の方を手錠で拘束しているの・・・?」

絵里「希!その手じゃ不便しょ!?どうして手錠する時に言わなかったの!?穂乃果、鍵!」

穂乃果(花陽ちゃんが言うまで気づかなかったんだ・・・)

希「あっ、うっかりしてもうたわ。でもたまにはえりちに頑張ってもらうのもええなあ」ニコッ

絵里「ちょっと希・・・子供じゃあないんだから」

希「ママごめんなさい~」ギュッ

絵里「やん・・・///こんなところでダメよ希・・・」

にこ「ちょっと!そこイチャイチャしないの!」

花陽「でも日常生活するって言ったって・・・やっぱり時計が無いと不便だよねえ」

凛「時計なら穂乃果ちゃんのノートパソコンに・・・0時32分!?早く寝ないとお母さんに怒られちゃう!!」

海未「ですからそれはさっき初期化されていると・・・え?」

希「まあその時計は信用ならんっちゅう話やな」

凛「そっかあ、凛間違えちゃったにゃ」

海未(さっき確認した時・・・日付は15日だった・・・)

海未(初期化されていたのなら1月1日になっているはずでは・・・)

穂乃果「海未ちゃんどうかしたの?」

海未(間違いなく他人の手が加わっているとして・・・この日付の示す意味は・・・?)

約束をすっぽかしてすみません・・・
台風の対策で忙しかったんです(言い訳)
みなさんもお気をつけて・・・

グウウ・・・

穂乃果「今日は色々なことがあったからね・・・なんだか安心してお腹空いちゃったんだね、ことりちゃん」

ことり「!?」

絵里「穂乃果よね今の」

希「ウチとえりちはさっき食べたばっかりやから・・・穂乃果ちゃんだよね?」

花陽「他人に押し付けるのはいけないと思いますう・・・」

凛「正直なところが穂乃果ちゃんの良いところなのに・・・凛哀しいな」

海未「穂乃果・・・そんなすぐにバレる嘘をつかないでください」

にこ「ウチの妹たちの方がまともな嘘をつくわ・・・」

真姫「素直じゃないんだから・・・」ハア

穂乃果「みんな・・・どうしてそんなこと言うの!?」

希「ウチとえりちはさっき食べてお腹いっぱいやからみんなで食べに行ってな」

絵里「エレベーターの操作は私たちがするわ」

海未「・・・2人でこの階に残るということですか?」

凛「秘密の花園にゃー」

海未(まさか2人はこれを狙って先に食事を・・・?そうすることで2人で密談する機会を誰にも疑われることなく用意することができる・・・)

穂乃果「海未ちゃん、早く行こうよ!海未ちゃんが進まないとことりちゃんも進めないんだよ!」

海未「あっ・・・すみません・・・」

真姫「じゃあ穂乃果もついでに見ててくれるかしら?」

絵里「えっ・・・?」

海未(あっ・・・そうか、あまり穂乃果に頑張ってもらいたくないですが・・・)

絵里「それってどういう・・・」

穂乃果「それってどういうこと!?穂乃果も何かお手伝いしたいよ!」

真姫「怪我人は絶対安静って言ったでしょ?お姉さん2人にとりあえず面倒見てもらいなさい」

海未「穂乃果・・・あまりこういうことは言いたくないですが・・・おそらく食事の準備で穂乃果が手伝えることはないと思います」

穂乃果「えっ・・・」

真姫「みんな穂乃果に気を使っちゃって余計に時間がかかっちゃうわ」

海未「ですから・・・ここに残って下さい」

穂乃果「・・・分かったよ」

真姫「それでいいわよね?2人とも」

海未(もしも2人・・・いや片方でも裏切り者だったらこの展開には面食らってボロが出るはず・・・!)

希「えっ、ええよ・・・ええよな?えりち?」

絵里「えっ、ええ・・・穂乃果、気持ちは分かるけれどもここは私たちと一緒に居ましょう」

海未(言葉が濁った・・・やはり想定外だったようですね・・・)

にこ「ちょっと!いつになったら出発するのよ!!」

海未「今行きます・・・ではどうか穂乃果をよろしくお願いします」ペコリ

穂乃果「保母さんに預けられる子供じゃないんだから・・・あっ!」

海未「どうかしました?」

穂乃果「ことりちゃん、耳を貸して」

ことり「・・・?」スッ

穂乃果「ゴニョゴニョ・・・」

海未(何を話しているのでしょうか・・・?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴ…

海未「ことり、さっき穂乃果から何を伝言されたのですか?」

ことり「・・・」

凛「海未ちゃん、それじゃあ耳打ちした意味がなくなっちゃうにゃ」

花陽「きっとデリケートな問題じゃないかなあ」

海未(穂乃果とことりの間だけの秘密・・・同じ幼馴染の私には知る権利がある・・・)

にこ「怖い顔してるわよ」

海未(いけません、また負の感情が・・・でも一応ことりの一挙手一投足に注目しておきましょうか)

花陽「穂乃果ちゃんに何を食べたいか聞いておけばよかったね」

凛「あっ!もしかしてことりちゃんに耳打ちしたのってそのことかな!」

海未(・・・もしそうだとしたら私はことりよりも信頼されていないということでしょうか?)

ことり「・・・」フリフリ

花陽「違うんだね・・・」

真姫「まあいいじゃない、とりあえず種類の違う物を作って持って行って、それから穂乃果に選ばせましょう」

凛「ラーメンは欠かせないよね!」

海未「そうですね・・・」

ことり「・・・」ギュッ

海未「どうしたのですか、ことり?袖を引っ張って・・・」

ことり「・・・」チョンチョン

花陽「口を指差して・・・え?」

ポタ…ポタ…

真姫「血が出てる!はやく止血しないと・・・」

海未「何か止血するものが欲しいのですね!?」

ことり「・・・」グイグイ

海未「ちょっ・・・引っ張らないで下さい!」

凛「手術室に行きたいんじゃないかな?」

ことり「・・・」フルフル

凛「えっ!?違うの!?」

海未(分かりません・・・ことりは何がしたいんでしょうか?)

にこ「タオルかなにか・・・血を拭くものはないの?!」

花陽「ハンカチは希ちゃんに貸しちゃったし・・・タオルもスクールバックの中だし・・・」オロオロ

海未(拭くもの・・・もしかして・・・アレを使おうと?)

ことり「・・・」グイグイ

今日の更新はここまでです。
遅くなって申し訳ありませんでした。

海未「みなさんすみません、私とことりで行ってきますのでここで待っていて下さい」

凛「海未ちゃんとことりちゃんが行ってる間に残りのみんなでご飯を作るにゃ!」

にこ「冷めない内に戻ってきなさいよ」

真姫「ちょっと待って!私も・・・」

にこ「真姫は私と繋がってることを忘れたワケ?」ジャラ

花陽「まあインスタントだしあまり人手は要らないと思うけど・・・」

凛「ドントヲーリーだよ!」

にこ「全然ドントヲーリーじゃないわよ!特に心配なんだからアンタは・・・」

海未「それでは少し失礼します」スタスタ

真姫「あっ、2人とも行っちゃった・・・」

にこ「あの2人なら大丈夫よ、それに・・・」

凛「それに?」

にこ「いや・・・なんでもないわ」

真姫「・・・?」

~飼育室~

海未「ことりが行きたかった場所はここですよね?」

ことり「・・・」コクッ

アルパカ「メエ・・・?」

海未「アルパカの毛を使って血を拭こうとしてここに来た・・・と、みんなには言って置きましょう。いかにもことりが考えそうなことです」

ことり「・・・///」モジモジ

海未「わかってますよことり、本当はトイレがしたくてたまらなかったのでしょう?」

ことり「・・・」コクッ

海未「では私は向こうを向いていますので・・・きゃあ!!」ドサッ‼︎

ことり(・・・あった、海未ちゃんごめんね)サッ

海未「ことり!急に倒れこんでどうしたのですか!?」

ことり「ほっ・・・ほへんねうみひゃん・・・(ごっ・・・ごめんねうみちゃん・・・)」

海未「もう・・・だんだんことりが穂乃果のように見えてきましたよ・・・」

ことり(よかった・・・気づいてないみたい・・・)ホッ

海未「それよりはやく行為をしてしまいましょう、みんなに怪しまれる前に・・・その後に口内を洗浄しましょうか」

ことり「・・・」コクリ

海未「それにしてもここに来るためにまた口内のどこかを傷付けて血を流したのですか?」

ことり「・・・」

海未「ことりの便意に事前に気づけなくて申し訳ありません、気づいていれば自然な流れで誘導できたはずなのに・・・」

ことり(海見ちゃん・・・)

海未「恥ずかしいかもしれませんが・・・今度からちゃんと伝えましょう、今は非常事態ですので・・・」

ことり(うう・・・罪悪感で潰れそうだよお・・・ごめんね海未ちゃん、穂乃果ちゃん・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「お待たせしました」ガチャッ

ことり「・・・」

にこ「ちょうどいいところだわ、みんなで運ぶわよ」

真姫「ことり、出血は治まった?」

ことり「・・・」コクッ

海未「口を濯いでしばらく経ったら治りましたよ」

真姫「そう・・・あんまり口内出血の時はうがいはさせない方がいいんだけどね」

海未「すっ、すみません・・・」

花陽「まあまあ、それよりお腹を空かせてる穂乃果ちゃんにご飯を持ってかないと!」グウウ…

にこ「そういう花陽もしっかりとお腹減ってるじゃない・・・」

凛「非常事態でもお腹はしっかりと空くものにゃ~」

パソコンのメモ機能(Mac)が調子悪くて書き込み欄に直接書いているので投稿間隔が遅いです・・・
書き溜めできないとクルシイ…クルシイ…

手の方はなんとか大丈夫です、気遣いありがとうございます・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「希ちゃん、絵里ちゃん、穂乃果もっと2人のこと知りたいな!」

希「ふふっ、なんでも聞いてええよ。ウチももっと穂乃果ちゃんのこと知りたいわ」

絵里「この非常事態に呑気ね・・・まあ、辛気臭くなるよりはいいわね」

穂乃果「普通に教えて貰ったんじゃあつまらないから希ちゃんに関する質問は絵里ちゃんが、絵里ちゃんに関する質問は希ちゃんが答えるってのはどう?」

絵里「え・・・?ちょっとそれは・・・ねえ?」タジタジ

希「ええやん!ウチとえりちがどれだけラビュラビュしてるか穂乃果ちゃんに分かってもらえるチャンスやで、えりち」ニコッ

絵里「もう・・・恥ずかしいじゃない///まあそうね・・・なんでも聞いて!」

穂乃果「やったあ!じゃあ・・・希ちゃんの好きな食べ物は?」

絵里「焼肉ね」ドヤッ

穂乃果「じゃあ絵里ちゃんの嫌いな食べ物は?」

希「海苔やね、あとは・・・梅干しやったっけ?」

穂乃果「日本人なのに!?外国人っぽい見た目しているのは言い訳にならないよ!」

希「えりちはな、ロシア人のクオーターなんよ。外国人っぽいというよりはロシアの血が流れてるの」

絵里「ロシア語に精通しているのよ」ドヤ

希「梅干し食べた時のえりちの表情は最高でな、あんなに口をすぼめたえりちを見たら誰だって笑っちゃうんよ」

絵里「ちょっと!その話題はもう出さないって約束したじゃない!」アタフタ

穂乃果「へえ~!見てみたいな~!絵里ちゃんが梅干しを食べるところ・・・」キラキラ

絵里(思い出したら唾が・・・)ゴクリ

穂乃果「穂乃果も梅干し想像したら唾が出てきちゃったよお!」ジュルリ

希「さっ、ドンドン質問してな!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


穂乃果「えーっと・・・それから・・・それから・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

穂乃果「あっ!みんな戻ってきたみたいだね!」

希「どや?ウチらのおかげで空腹を忘れられた?」

穂乃果「そうだね!いっぱいお話できて良かったよ!」

花陽「ただいまです~穂乃果ちゃんにどんな食事が良いか聞くの忘れたから色んなのを持ってきたよ」

凛「好きなのを選んでね!」ジッー

にこ「そんなにラーメンを見つめてたら穂乃果が選び辛いでしょうが!」ビシッ

海未「穂乃果は怪我をしていますから、あまり味の濃いものは控えた方が・・・」

真姫「そうね、じゃあ穂乃果はこの刻み海苔たっぷりのお粥でいいわね」コトッ

穂乃果「わ~!いっぱい海苔が入ってる~!上に乗っかって存在感をアピールしてる梅干しも美味しそうだな~!」ニヤニヤ

絵里「うっ・・・」

花陽「インスタントとはいえ本当に美味しそうだよね!」

真姫「ええ、加えて消化にいいものね」

絵里「・・・」

穂乃果「うわ~熱いな~!誰かフーフーしてくれたら嬉しいんだけど・・・」チラッチラッ

海未「それなら私が 希「えりち、冷ましてあげたらええやん!」

絵里「まあ・・・それくらいなら」フーフー

穂乃果「ちょっと待って!ちゃんとレンゲに梅干しと海苔をたっぷりのっけてよお!」

希「穂乃果ちゃんは好きな物を先に食べるタイプなんやね」

絵里「じゃあこれで・・・」フーフー

希「・・・やっぱりダメ!そのお粥はウチのもんや!」

凛「ええ!!そんなに美味しいのかにゃ!?凛にそれ食べさせるにゃ!!」

穂乃果「ダメだよ~!それは絵里ちゃんが穂乃果のために冷まさせてくれたんだから!」

花陽「ああ!なんて罪深きお粥なんでしょう!私も・・・食べたくなってきちゃった!!!!」

絵里(そんなに美味しいのかしら・・・?いやでも・・・)ジュルリ

海未「みなさんどうしたのですか!!これは穂乃果の分ですよ!?」

絵里「このお粥のせいでみんなに不和が生じるなら・・・私が生徒会長として処理するわ!!!!」パクッ





絵里「す・・・す゛っ゛ぱ゛い゛い゛い゛い゛い゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛
」ジタバタ


穂乃果「やっ、やった!!絵里ちゃんが梅干しと海苔を口に運んだ!」

希「穂乃果ちゃんも悪いやっちゃなあ~」クスクス

絵里「わ゛ら゛わ゛な゛い゛で゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!゛!゛!゛!゛!゛」

アハハハハハハ…

穂乃果「ひい・・・腹筋がつっちゃうよお・・・」ゼエゼエ

希「ここにビデオカメラがあれば保存できたんやけど・・・」

凛「カメラならあそこにあるにゃ!」

「・・・」ジーッ

花陽「監視カメラ・・・」

にこ「ちょっとそれは冗談にならないわよ・・・」

真姫「犯人が絵里の姿を見て呆れて私たちを解放してくれないかしら」ハアッ

花陽「ところで穂乃果ちゃん、絵里ちゃんと希ちゃんとここで何をしていたの?」

穂乃果「2人ともっと仲良くなるために穂乃果が質問していたんだよ!」

凛「穂乃果ちゃんだけ抜け駆けで仲良くなるのはずるいにゃー!凛達にも内容を教えて欲しいよ!」

穂乃果「うん、いいけど・・・その前にみんな手錠外そっか?」

海未「しかし・・・」

凛「凛は賛成にゃ!やっぱり動きづらいし・・・」ジャラッ

絵里「私としては裏切り者以外の脅威が来た時に身動きが制限されてたら対処のしようがないと思うわ・・・お互いを監視し合っていれば裏切り者も迂闊に行動できないだろうし手錠は止めるべきよ」

アハハ…

絵里「ちょっと!笑わないでよ!!」

希「さっきまでのたうち回ってたえりちが真面目なこと言ったから面白くて・・・ふふっ」

穂乃果「じゃあみんな手を出して!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果(これで良しっと・・・準備OKだね)

凛「手錠も外したしはやくお話してよ~!」

穂乃果「ええとね・・・希ちゃんの好きな食べ物は・・・牛脂だっけ?で、八百屋を経営してて・・・」

希「穂乃果ちゃん、勉強が苦手とは聞いとったけど・・・」

穂乃果「あ~!!!もう忘れちゃった!!」

ことり(穂乃果ちゃんらしいといえばらしいけど・・・)

穂乃果「まあでもきっと、これからゆっくり覚えていけばオッケーだよね!」

絵里「いくらなんでも最後に話したことくらい覚えているんじゃないの?」

穂乃果「えーっと・・・休日のファッションだったね、絵里ちゃんは結構ハデでヘソ出しとかしてて・・・希ちゃんは巫女のアルバイトをやっているから休日でも地味目なファッションなんだよね!」

絵里「希ったらもっとファッションは冒険してもいいと思うんだけど・・・せっかくスタイルいいのに」

希「神に仕える身やからね、しょうがないね」

絵里「そう言って私がネイルに誘ってもいつも逃げるわよね・・・」

希「ウチはえりちを見てるだけで幸せなんよ」ニコッ

にこ「はいはい、全編たぶんラブストーリーはそこまでよ」

凛「もう・・・穂乃果ちゃんったら~!」ポカポカ

穂乃果「ごめんごめん!」




花陽(この話、何か引っかかるところがある・・・)

また明日・・・

花陽(でも・・・うーん・・・わたし以外におかしいと思った人は居ないのかなあ・・・)

真姫「それで、今日はどうするの?」

絵里「正直なところ私は眠りたいわ・・・ごめんなさい」

穂乃果「でも・・・」

海未「穂乃果、気持ちは分かりますが・・・ちゃんと休んで英気を養わないと」

凛「じゃあ・・・パソコンがあるんだしタイマーくらい付いてるよね、それで1時間だけ仮眠をとろうよ!」

希「明確に時間が分かっていればダラダラ寝すぎる事も無くなるやろうし・・・ええやん?」

穂乃果「そっか・・・そうだね、でも絶対に助けを求めてる人が居るよ!」

絵里「どうしてそう思うのかしら?」

穂乃果「ダンボールにぎっちり詰まった食料・・・大量の歯ブラシ、明らかに私たち9人だけのために用意されたとは思えないよ!」

にこ「もしかして裏切り者って私たち以外の他の・・・」

ことり(そうだったら・・・いいのかなあ?)

花陽「じゃあお互いに監視も、疑うこともしなくていいんだよね!」

真姫「急にどうしたのよ花陽・・・あくまで仮定でしょ?」

花陽「・・・」

凛「そうなったら・・・いいんだけど」

穂乃果「今は1分1秒でも時間が惜しい・・・だったらみんなはやく寝ようよ!」

海未「寝る前にトイレを済ませたい方はいますか?」

ことり「・・・」スッ

海未(ことり・・・?さっき済ませたばかりでは?)

穂乃果「ことりちゃん1人じゃ不安だから穂乃果も行く!」

真姫「何言ってるのよ、逆に不安になっちゃうでしょ」ハアッ

海未「私が付き添いま・・・」

穂乃果「大丈夫だよ!決してことりちゃんに便乗してトイレに行こうだなんて・・・あっ!」

にこ(これは・・・)

希「穂乃果ちゃんドジやなあ、自分で目的を言うなんて」

海未「だったら尚更・・・!」

絵里「エレベーター動かすわよ~」スタスタ

海未「あっ、ちょっと!絵里せんp・・・絵里!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「ふ~!すっきりした!ことりちゃんありがとう、これで安心して眠れそうだよ!」

海未(何事もなかったようで良かったです・・・)ホッ

にこ(本当に何もなかったのかしら・・・?)

花陽「えーっと、今から1時間後にアラームが鳴るように設定したよ!」

凛「みんなしっかり寝るにゃ!」

絵里「zzz・・・」

にこ「もう寝てる・・・」

希「えりち、お疲れ様」ナデナデ

花陽「それでは照明を・・・」カチッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「zzz・・・」

ことり「zzz・・・」

海未(なぜでしょう・・・目が冴えて眠れません・・・耳と膝の怪我のせいでしょうか?)

花陽「・・・」

凛「zzz・・・」ズピー

海未(それになぜでしょう・・・静かになった途端胸の高鳴りが・・・///)ゴロン

海未(何かイケナイ気分に・・・///)ゴロン

海未(・・・いけません、私がしっかりしないでどうするんですか、園田海未!)ゴロン

花陽(海未ちゃんさっきから寝返りが多いな・・・それそろ希ちゃん寝たかな?)クルッ

希「どうしたん花陽ちゃん、寝られないんか?」ボソッ

花陽「いっ、いえ・・・」

希「慣れない環境で眠るのは難しいねんな、でもこんな時に言うのもアレやけどウチは友達と一緒に旅行に出かけてるみたいで楽しいで」ニコッ

花陽「・・・」

希「あっ、ごめんな・・・今はそんな状況じゃないねんな」

花陽(そうだよ・・・希ちゃんがそんなはずないよね)

希「どうしたん?」



花陽(まさか【裏切り者】だなんて・・・)

また明日

てす

・・・・ピピピピッピピピピ

花陽「はっ!いつの間にか1時間が・・・」

海未(あまり疲れは取れていないようですが・・・)

ことり「・・・」ユサユサ

穂乃果「もっ、もうちょっと・・・zzz」

真姫「まったく・・・早く他の囚われている人を救出したいって言ってたのは誰だったのかしら」ハア

海未「探索は穂乃果抜きで行いましょう、誰よりも傷を負っている分負担は減らさないと・・・」

絵里「ええ、ここを脱出する時9人の内誰か1人でも欠けていたら嫌だもの・・・」

希「でも穂乃果ちゃんだけここに置いていくのもアレやしなあ」

にこ「怪我がヒドい上位3人がここで待機というのはどう?」

凛「となると・・・穂乃果ちゃん、ことりちゃん、希ちゃん?」

希「提案なんやけど、そこに花陽ちゃんも加えてくれへんか?」

花陽「え・・・?そっ、そうだよね、私なんかが居ても足手まといだから待機していた方がいいよね・・・」

希「ちっ、違うで!花陽ちゃんはパソコンの扱いが得意って聞いたから一緒にここに残って穂乃果ちゃんのパソコンを調べて欲しいんよ!」

にこ「そういうことなら決まりね、ここに残るのは4人であとは施設の探索ということね」

希「気をつけてな~危なくなったらすぐに逃げるんやで」

海未「待機部隊と探索部隊の連絡できるものがあると良いのですが・・・仕方がありませんね」

真姫「何か発見が有り次第みんなでその情報を共有すればいいんじゃない?慎重にいきましょう」

凛「かよちんと離れるのは嫌にゃ~!!でもパソコンも嫌いにゃ~!!!ついでにまきt・・・ムグッ!!!」

にこ「それ以上いったら許さないわよ・・・」グググ

絵里「私だって希と離れるのは嫌だけど・・・でもここはお互い信頼し合わないと」

希「凛ちゃん、心配せんといても何も起きへんよ」ニコッ

凛「わかったよ・・・」

海未「では・・・」バタンッ

希「じゃあ・・・うちらはパソコン及びこの部屋の探索をしよか」

穂乃果「・・・zzz」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「探索といってもノープランで来てしまったワケですが・・・何か提案はありますか?」

真姫「そういえば・・・穂乃果やにこちゃんや海未が居た3階って3人以外誰も実際に見ていないのよね」

凛「何か見落としがあるかもしれないにゃ!」

海未「では3階から順番に下に降りていく感じで探索しましょうか」

絵里「じゃあわっ、私エレベーターの操作してくる!」タッタッタ

にこ「なんであんなに慌てるのよ・・・怪しいわね」

真姫「まあ、エリーからしたら希・・・ちゃんが居ないとアウェー感を感じて気分が悪いんじゃない?」

凛「さすが元ボッチにゃ~通ずるところがあるんだね!」プププ

真姫「・・・」イラッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「やけに遅いですね・・・絵里せん・・・絵里は何をしているのでしょうか」

絵里「どうしよう海未!Fのボタンを押しても反応がないわ!」

海未「そりゃそうですよ・・・エレベーターの箱は3階にあるんですから」

凛「絵里ちゃん面白いにゃ~」

絵里「あっ・・・ごめん、うっかりしていたわ」

にこ「まったくもう・・・」ハア

海未「私がいきましょ・・・あっ、行ってしまいました」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

にこ「なんかやけに速度が速いわね・・・あれ?止まらないの?早く乗らないと遅れちゃうわ」ピョンッ

凛「遅いよりは早い方がいいにゃ~」ピョン

真姫「ちょっと2人とも!」

絵里「ごめんなさい!間違えて1階を押してしまったわ!」タッタッタ

凛「絵里ちゃーん!」

海未「まあ、1階からでも3階へは行けますからね・・・あっ、もう下まで・・・」

にこ「にこ達が上にあがるまでそこで待ってなさいよー」

海見「まあ何もないと思いますけど・・・何かあったらあの2人では不安ですね・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

希「ウチあんまりスクールアイドルって興味ないんやけど・・・このポスターの人たちは・・・?」

花陽「このグループはA-RISEって言うんです!メンバーは・・・」

希「あっ、そこまではええよ・・・」

穂乃果「ねえ希ちゃん!ここを脱出したらさ!希ちゃんもスクールアイドルやろうよ!」

希「うーん、それはタロットのお告げ次第やな」

穂乃果「お告げとかじゃなくてさ、希ちゃんの意思で考えてみてよ!」

希「μsの歌とか聞いて・・・ダンスを見て・・・思うことはいろいろあるけど・・・」

穂乃果「けど?」

希「なんか・・・ウチが入り込む余地がないような感じがしてな、まあウチは頑張っている人の表情が好きやから・・・いくらでもサポートはするで」ニコッ

穂乃果「こんなにスタイルが良くて美人だったら絶対に人気がでるよ!」

希「穂乃果ちゃんのがかわいいで」ニコッ

穂乃果「そんなお世辞言っても何もでないよ~」ブンブン

ことり(穂乃果ちゃんおばさんみたい・・・)

穂乃果「A-RISEに追いつき追いぬかすためにもこんなところで立ち止まってられないよ!ことりちゃん!花陽ちゃん!」

花陽「みんなが頑張って探索している間に私たちも頑張って何か発見しないとね!」カチャカチャ

花陽「さっき海未ちゃんからこっそり教えてもらったんだけど・・・このパソコン誰かの手が加えられてるよ」

穂乃果「穂乃果のパソコンが初期化されてたってことはそういうことでしょ?」

花陽「ただ初期化されただけじゃないよ・・・初期化した後に操作された後があるの」カチカチ

花陽「ほら見て、知らないアカウントでyahooがログインされてる。さっきは気がつかなかったんだけどね・・・」

穂乃果「これって・・・誘拐犯さんがログアウトを忘れちゃったってこと?」

花陽「それはわからないけど・・・あっ、メールはアクセスできるみたい」カチカチ

・はじめに
・すきですがすきですか?
・こいのしぐなるりんりんりん!
・かぐやのしろでおどりたい
・しあわせいきのすまいりんぐ!
・おー!らぶあんどぴーす
・さむでいおぶまいらいふ
・かくめいですね?かみさま!

穂乃果「なんだかいっぱいあるけど・・・はじめにってメールを開いてみよっか」カチッ


よくここに気づいたわね、いや、気づかないとあなた達は永久に脱出できないもの。あらゆる可能性は模索しないとね。
私たちはあなた達の才能や友情を信じているわ、がっかりさせないでね。
でもなるべく身体の傷は負わないほうがいいわ、そんなんじゃアイドル失格、ファンは寄ってこないわ。

ことり(・・・)

穂乃果「うう・・・」プルプル

花陽(まずい・・・穂乃果ちゃんが泣きそう!誰か助けて・・・)

希「大丈夫、大丈夫やからね穂乃果ちゃん。穂乃果ちゃんや他のみんなの努力はウチが誰よりも知っとるんよ」ギュ

ことり(続きは・・・)ジッ

何か知りたいことがあったら1つだけ教えてあげる。
内容は慎重にね。返信機能で質問を送ってちょうだい。

年内に更新できてよかったです。お待たせしてごめんなさい
もう少しで2014年が終わってしまいますが・・・
メールの件名をよくみると・・・

更新来てたーー(((o(*゚▽゚*)o)))
続きも頑張ってね!( ´ ▽ ` )ノ

希「質問・・・なんでも・・・」

花陽「どどどどうしよう!?何を聞けば良いのでしょうか!?」

希「まあ、制限時間は無いみたいやしみんなが帰って来たら相談しよっか」

穂乃果「・・・」

希「穂乃果ちゃん、そんなに気にせんといて。絶対に大丈夫やから」

穂乃果「じゃあ・・・ちょっと怖いけど他のメールを見てみようか」

花陽「じゃあ・・・この『すきですがすきですか?』を・・・」カチッ

ことり(なんで全部ひらがななんだろう・・・)

南ことり さんへ 添付ファイル1~4

小泉花陽 さんへ ttp/otonoki__high_______

穂乃果「うかつに変なリンクをクリックしちゃだめだよ!ウイルスが穂乃果のパソコンに入って来ちゃうよ!」

ことり(心配するところそこなの・・・?)

花陽「じゃあまずは・・・ことりちゃんの添付ファイルを・・・」

希「あー・・・こういうのってみんなで共有してええんかな、ことりちゃん宛に届いてるワケやしここは席を外した方が・・・」

ことり「はいほうふはお(大丈夫だよ)、ひんはへひょうふうしおう(みんなで共有しよう)」

花陽「でっ、では・・・」カチッ

ことり「・・・おっ、おはあはん!!???」ガタッ

希「理事長・・・?どうなっとるんや?」


目隠し、猿轡、拘束をされた南ことりの母親が映し出されていた。

ことり「うっ、ううううううう・・・・おはあはん・・・・」ブルブル

穂乃果「ことりちゃん落ち着いて!冷静になって!!ここで取り乱したら誘拐犯の思う壺だよ!」

花陽(これが示す意味・・・やっぱり誘拐されたのは私たちだけじゃなかった!?)

穂乃果「もしかして・・・学校全体が乗っ取られて・・・みんな誘拐されたってこと!?」

希「この写真が撮られた場所・・・理事長室やないか?」

ことり(はあ・・・はあ・・・いったいなんのために!?どうしてお母さんが!?なんで警察は動いていないの!?お母さんは無事なの!?)

穂乃果「いっ、今すぐにも質問しなきゃ!ことりちゃんのお母さんは無事ですかって!」

花陽「だっ、だめだよ!気持ちは分かるけど・・・こうやって不安を煽って質問を限定してきてるんだよ!」

希「まだ添付ファイルの2~4が残っとる・・・ことりちゃん、開いてもいいかな?」

ことり「ははふ・・・(はやく)ははふひはいへ!(早く開いて!)」

花陽「こっ、こわいよう・・・」ブルブル

穂乃果「穂乃果がおっ、押すよ・・・」カチッ



・パスワードを入力してください


穂乃果「え?」

希「続きが見たければ質問しろ・・・ってことやな」

ことり「ううう・・・おはあはん・・・」ジワッ

花陽(本当に質問しなきゃいけないの・・・?)ブルブル

穂乃果「ねえねえ・・・ここのハテナマークってなにかな?」

花陽「これは・・・」カチッ

条件
花陽 が ことり を ころす

花陽「なっ、なにこれ・・・パスワードのヒント!?」

穂乃果「殺すって・・・そんなことできるワケないよ!」

ことり「・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴゴゴ…

絵里「来たみたいね・・・え?」

海未「・・・だっ、誰もいませんよ!?」

絵里「にこと凛は!?どっ、どうして・・・?」

海未「このエレベーターはそのまま上まで行くようですね・・・とりあえず乗りましょう。予定変更です、1階でにこ先輩と凛の捜索が先です!3階に着いたらすぐに1階に行きますよ!」ピョンッ

絵里「あっ、ちょっと待ってよ!」ピョンッ

海未「2人とも無事だと良いのですが・・・」

絵里「みんなに報告しなくていいの?海未」

海未「おそらくですが・・・1階程度の広さならすぐに見つかるでしょう。余計な心配を穂乃果たちにさせるわけにはいきませんし・・・」

絵里「だといいけれど・・・」

今日の投稿終わりです。
みなさんメールの件名を真面目に考えてくれているようですが
頭文字のとても苦しい並び替えです・・・

真姫「もうエレベーターは上に上がってきてるし・・・私が残ってみんなに報告するわ」

海未「真姫!私がさっき言ったことを聞いていなかったのですか!」

真姫「アンタこそ私に言ったことを忘れたの?私に嘘をつくなって」

海未「あっ・・・」

真姫「私には、いえ、私たちには伝える義務があるわ・・・じゃあお願い」スタスタ

絵里「ちょっと真姫っ・・・!」

海未「・・・」

ゴゴゴゴゴ…

絵里「ああもう!後で事情を聞かせてもらうわよ!【隠し事】は無しよ!」ピョンッ

海未「ええ・・・」ピョンッ

真姫「1階の捜索には参加するから5分位たったら降りてきて」

絵里「時計も無しにどうやって5分測るのよー!」

ゴゴゴゴ…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未「大丈夫~かざら~ず~に~」

絵里「なるほど、歌を歌うことで時間を測るなんてよく思いつくわね」

海未「楽しみはまだまだ まだまだこれから!・・・ふう」

絵里「なかなか良い曲じゃない」

海未「ありがとうございます。この方法はことりから教えて貰ったものです」

絵里「・・・でもまだ私は認めたワケじゃないからね!」ビシッ

海未「今はそんなこと言っている場合じゃないでしょう・・・じゃあそろそろ・・・」カチッ

海未「1階へ・・・あれ?」カチカチ

絵里「どっ、どうしたの?まさか動かないとかじゃないでしょうね!?」

海未「そのまさかです・・・押しても反応がありません!」カチカチカチ

絵里「ウソでしょ・・・どうして!?にこや凛を迎えに行かなきゃならないのに!!」カチカチ

海未「故障・・・ではなく意図的なのでしょうね」

カメラ「・・・」ジーッ

絵里「どうするの・・・食料は1階にしかないのに・・・私たちはここで死ぬの?」ブルブル

海未「いっ、いえ・・・きっと・・・助かる可能性はあります」

絵里「・・・根拠は何よ?」

海未「誘拐犯曰くこれは【試練】だと・・・」

絵里「試練ってなんなのよ!!私は肉焦げる鉄板の上で燃やされかけてさらに溺れかけた!」

海未「・・・」

絵里「真姫と凛も溺れかけて・・・穂乃果は耳と片足と指の爪・・・希は指が一本ないのよ!」

絵里「いったい何の試練だっていうのよ!乗り越えたとしてここから脱出できる保証はあるの!?」

海未「今は誘拐犯の手のひらの上で踊らされているに過ぎませんが・・・」

絵里「そう分かっているのならどうしてそんなに落ち着いているのよ!?」

海未「私だって・・・不安でたまりせん・・・」ブルブル

絵里「そうでしょ!これ以上誘拐犯の言う通りになるなんて私は堪えられないわ!とりあえずあの監視カメラを壊さなきゃ・・・」

海未「待ってください!今一番怖いことは誘拐犯の機嫌を損ねることです!もし誘拐犯の気が変わったりしたら全員の命が危険です!!!」

海未「誘拐犯は血も涙も無い最低最悪な人間ですが・・・みんな揃って生きて帰るためには今堪えるんです!」

絵里「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛も゛う゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛!゛


海未「どうして言うことを聞いてくれないんですか!!」バシンッ

絵里「あうっ・・・なんで?なんでぶつの?どうして?」ウルウル

海未「あなた本当に生徒会長ですか!!みんなを引っ張っていく立場じゃないんですか!!」

絵里「みっ、みんなそう言って私に仕事を押し付ける・・・希以外はあ・・・グスッ」

海未「押しつけているなんてことありません!!みんなあなたが頼りになると思っているからです!!!」

絵里「どうせ私には向かない仕事だったんだわ・・・どうして引き受けたんだろう・・・グスッ」

海未「・・・私が思っていた人とは違ったようですね。もう良いです、私は行きます」スタスタ

絵里「あっ・・・1人にしないで!!!希!希いいいいい!!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「・・・ねえ、とりあえず他のメールを見てみない?今はパスワードのこと忘れようよ」

希「ことりちゃんにとってはつらいことかもしれへんけど・・・」

ことり「おかあはん・・・おかあはん・・・」ボロボロ

花陽「他のメールの前に私宛のリンクを・・・」カチッ


『さあ、数々の試練を潜り抜け、寝る間も惜しんで厳しい修行を続けてきた3人組・・・伝説のスクールアイドル、とうとう解禁です!!!!』

ワーワーワーワーワー!‼︎‼︎

希「ライブ映像・・・?」

穂乃果「伝説のスクールアイドルだって!何か参考になるといいね!!花陽ちゃん何かこのグループのこと知ってる?」ワクワク

花陽「うーん、この人たち見た事ないよ・・・」

ことり(【とうとう解禁】ってことは今まで隠されてきたってことじゃないのかなあ・・・?)

花陽「どんなに優れたスクールアイドルでも最初からこんな規模でライブができるワケないよお・・・まさかこの私がこんなビッグな話題の見落としを・・・?」ブツブツ

穂乃果「とりあえず最後まで見てみよう!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

???「どうもありがとうございました!!!」

希「ウチ、ダンスとか歌とか良くわからへんけど、すごい上手やね」

花陽「すごいです・・・もしかしたらA-RISEに比肩しうるかも・・・!」

穂乃果「もしこのチームが関東だったら・・・こんなにすごいのと戦わなくちゃいけないの!?」

花陽「いったいチーム名は・・・」

『さあ最後に改めて彼女たちから自己紹介をして貰いたいと思います!!!』

???『リーダーの綺羅ツバサです!』

???『統堂英玲奈でーす!今日はありがとう!!』

???『この会場完全にフルハウスね!優樹あんじゅです!』

???『私たちA-RISEはラブライブ優勝を目指しまします!!』

穂乃果「・・・は?」

花陽「どっ、どういうことなの・・・?」

希「何をそんなに驚いてるん?・・・あっ」


花陽「この人たち・・・誰?」

今日の更新は終わりです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海未(絵里せんp・・・絵里の心の拠り所は希せんp・・・希だけのようですね。無理してでも希せんp・・・希を連れてくるべきでした)

絵里「のじょみいいいいいい!!!!!!!」

海未(私は希せんp・・・希にはなれません、今自分ができる最大限のことをするしかないですね)

海未(この3階は私と穂乃果と矢沢が居た場所・・・3人で調べた限りこのエレベーター以外出入り口は無い・・・)

絵里「うううう・・・」ブルブル

海未(私が最初に居た部屋には何も・・・一体この部屋で私たちは何をすれば・・・)

絵里「えっ・・・なにこれ!?」

海未「どうしたのですか?」

絵里「エレベーターの壁のモニターに・・・」

エレベーター再稼働条件

・この部屋に居る生存者が1名の時。
・電気椅子に座って30秒耐えることができた時。
・電気椅子の下にある箱の中の針をすべて身体に差し込むことができた時。

この内の2つの条件を満たした時。

海未「くっ、狂ってます・・・!」

絵里「いやあ!!!殺さないで!!!まだ死にたくない!!!」

海未「殺すわけないじゃないですか!!2人で・・・2人で乗り越えましょう!!!!」ギュッ

絵里「あっ・・・あっ・・・出ちゃった・・・」シャアアア

海未「どうして・・・どうしてそんなに怖がるのですか!!」

絵里「こっ、これで・・・これで私は電流を受けなくてすむ・・・あはは。だって私はたった今おしっこで濡れちゃったもの。電流を流してもすぐ感電死しちゃうわ」ブルブル

海未(・・・いえ、誰だってこんな状況に陥ったらおかしくなります、しょうがないことです・・・)

海未(これ以上絵里せんp・・・絵里を見ていたら私まで負の感情に・・・あの時穂乃果を手にかけようとしたその時のように・・・)

絵里「私、痛いの苦手なの~あはは」

海未(とりあえず箱の中身を確認してみましょうか、いったいどのくらいの大きさの針なのかを・・・)パカッ

絵里「死にたくない死にたくない・・・なんで私ばっかりこんな目に・・・どうしてどうしてどうして・・・」ブツブツ

海未(まるで剣山のようですね・・・針が同じ向きをこちらに向けています)

絵里「お前が・・・お前が全部やれえええええええ!!!!!!」ガシッ!!

海未「えっ!?」


不意を突かれ頭を掴まれた海未は・・・


絵里「うわあああああああ!!!!!!」


渾身の力で顔面を針の海に叩きつけられた。

グシャアアアアアアアアアアアア!!!


海未「うわあああああああああああ!!!!!!!!」ジタバタ

絵里「ぜっ、全部刺さった!?刺さったの!?」グリグリ!!!!


大根をおろす感覚で海未の顔面を針の山に擦り付ける。


海未「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」ガタガタ

絵里「ひっ!」ビクッ

海未「顔が・・・顔が熱い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」

絵里「あっ、あの・・・大丈夫ですか?」オドオド

海未「あ゛な゛た゛が゛や゛っ゛た゛ん゛で゛し゛ょ゛う゛が゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」バシンッ!

絵里「痛い!」バタッ

海未「ううぐう・・・」ドサッ

絵里(どうして・・・!?どうしてこんなヒドいことをするの!?まさか・・・)

海未(どうして・・・!?どうしてこんなヒドいことをするのですか!?まさか・・・)ポタポタ

海未「裏切り者は絵里・・・?」

絵里「お゛前゛が゛裏゛切゛り゛者゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛!゛」ドゴッッ!!!

海未「ぐはっっ!!!」

海未(血で前がよく見えない・・・早く視界を確保して攻撃をかわさなくては・・・!)ゴシゴシ

絵里「みんな・・・裏切り者を見つけたわよ!!!!私がみんなを守るから!!!!」ドゴッ!!ドゴッ!!

海未「や゛め゛て゛く゛だ゛さ゛い゛・・・もう・・・」ゴホッ

絵里「もっ、もう一回!!!!今度は体の奥底までえええええ!!!!!」グリグリ

海未「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!せ゛な゛か゛が゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」ジタバタ

絵里「はあ・・・はあ・・・後は・・・」チラッ

海未(あれ・・・?思ったより痛くない・・・でもフラフラします、どうして?)

絵里「ひい!?まだ立てるの!?この・・・悪魔!!!」ガシッ!!!

海未(まっ、まずいです・・・!立ったはいいけれど動け・・・)

絵里「し゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!゛!゛!゛!゛」ブオンッッッ!!!

海未(穂乃果、ことり、みなさん・・・どうか無事で・・・)


バチバチバチバチ!!!!!!!

海未「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」ビクビク

絵里「はあ・・・はあ・・・うまく電気椅子に誘導できたわ・・・」

海未「あ゛は゛は゛は゛は゛は゛は゛は゛は゛は゛は゛は゛」ビリビリ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「しばらく見ない内にイメチェンしたのかなあ、A-RISEのみんな」

花陽「それにしても変わりすぎだよお・・・顔はともかく身長はこんなに伸びたり縮んだりしないよ!」

希「これも何かのヒントっちゅうことなんかな」

穂乃果「ヒントって考えると・・・もしかしてA-RISEも同じように誘拐されて・・・それでしょうがないから代役を立ててライブをしたとか?」

真姫「代役を立ててそれでお客さんが納得するワケないでしょ?」ギイ

花陽「真姫ちゃん!!みんなはどうしたの!?」

真姫「実は・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「不思議な話だね・・・みんな無事だと良いんだけど」

真姫「あと5分したらエリー達が降りてくるの、それまでに何か発見したことを教えてもらえる?」

花陽「えっと・・・犯人からと思われるメールが何通か発見して・・・その中にことりちゃんのお母さんの写真とか・・・A-RISEのライブ映像?が入っていたの」

穂乃果「それでその映像に映っている人は穂乃果や花陽ちゃんが知っているA-RISEじゃなかったんだよ!」

真姫「・・・ことりが墨で肩を震わせているところを見ると母親の写真はショッキングなものだったワケ?」

ことり「・・・」ブルブル

花陽「うん・・・この2通のメールを見て」カチッ

真姫「なんでも一つ質問に答える・・・そしてこっちは」

ことり「・・・!」ビクッ

真姫「理事長の写真・・・」

花陽「そして続きを見るためにはパスワードが必要みたいで・・・」

真姫「パスワードのヒント・・・花陽がことりを殺す?全然ヒントになってないじゃない」

希「たぶんこのパスワードを質問させるように誘導しとるんやな・・・適当に入力しても何桁さえ分からへんもんなあ」

穂乃果「穂乃果は頭が悪いから・・・たぶんみんなそう思うんだろうけれども私は何か解決方法があると思うんだ!」

真姫「私もそう思うわ、まあ穂乃果は根拠がないんでしょうけれどもね」

穂乃果「こっ、根拠ならあるよ!たぶんこの紙がヒントだよ!!」ピラッ

花陽「これは・・・バックのサイドポケットに入ってた紙?」

真姫「でっ、それがどうパスワードにつながるワケ?」

穂乃果「たっ、たぶんこの漢字を数字に変えるんだよ!」

真姫「穂乃果にしてじゃなかなかイケてる答えじゃない?だって私と同じ発想だもの」

花陽「真姫ちゃんそろそろ時間が・・・」

真姫「あらいけない、じゃあ私は行ってくるから。絶対に質問でパスワードを聞いてはダメよ」

穂乃果「うっ、うん・・・」

バタンッ

希「・・・なあ、真姫ちゃんの気持ちも分かるけれどことりちゃんの気持ちも考えてみいへんか?」

穂乃果「そっ、それは・・・」

希「たぶんウチでも穂乃果ちゃんでもクールな海未ちゃんでも・・・ことりちゃんの立場だったとしたらとても悲しいことだと思うんよ」

希「少しでもその悲しい気持ちを 花陽「あっ!!!!」

穂乃果「どっ、どうしたの!?」

花陽「パスワードがかかってない画像があるよ!!」カチッ

希「・・・なんやろこれ」

穂乃果「ことりちゃん?が車に乗った花陽ちゃん?に・・・」

花陽「子供が書いたような絵だね・・・なんだかこういう方が不気味に感じるよお・・・」

穂乃果(このクレヨンで描かれたタッチどこかで・・・)

希「車ではねて殺せっちゅうこと・・・なワケないねんな、特にパスワードには関係ないやん?」

花陽「私まだ免許持ってないよお・・・」

ことり(車で殺す・・・車ではねる・・・車で轢く・・・引く・・・)

花陽「いったい何のために・・・?私たちを驚かせるため?」

穂乃果「ねえ、この絵って虎太郎くんの描いた絵に似てないかな?」

花陽「でも小さい子が描く絵ってみんな似たような感じになるんじゃないかな?」

穂乃果「にこちゃんの家に行った時に一緒にお絵描きしたから分かるんだ、この絵は虎太朗くんのだよ!」

希「仮に虎太朗くんが関わっていたとしても・・・何もヒントにはならへんと思うんやけどなあ」

ことり「みん・・・な・・・」

穂乃果「ことりちゃんが何かを話そうとしてるよ!みんな聴こう!」

希「ゆっくり喋ってな」

ことり「はなよがことりを殺すっていうのは・・・花陽がことりを(車で)轢いて殺すってことだと思うの・・・」

穂乃果「ことりちゃん本当に車で轢いちゃうの!?」

ことり「ううん・・・これは・・・例えだと思うの」

花陽「もしかして轢くって・・・引き算の引くってこと?」

ことり「花陽ちゃんの持ってる数字から私の数字を引くってことだと思うの・・・その数字はよく分からないけれど・・・」

希「そうは言っても・・・ウチらはノーヒントやで?」

穂乃果「ううん、やっぱりこの紙がヒントだと思うよ!真姫ちゃんもそう思うならきっとそうだよ!」

ことり「かよちゃん・・・の紙を見せて・・・」

花陽「うっ、うん・・・」


【真実への鍵】

「猶予」

しばらく更新できそうにないので謎を残したまま離脱します・・・
ことりは「浮翌遊」花陽は「猶予」
それぞれ数字に表すと何になるでしょう?
3桁です。

間違えました浮翌遊です(小声)

ことりは「浮翌翌翌遊」
花陽は「猶予」であってるんだよな?

どんな間違え方してんだ俺…
ことりは「浮翌翌翌遊」
花陽は「猶予」であってるんだよな

だからなんだよこれ!なんで翌が4つになるんだよ
浮翌翌翌遊

なんで4つにならないの…
ことりが浮翌翌翌遊
花陽が猶予でいいんだな?

穂乃果「うーん・・・【はなよ】って数字にすると874だよね」

花陽「それだと何もメモに関係ないよ・・・」

希「【ことり】はどないするんや・・・」

穂乃果「じゃあこのメモ用紙を光に透かすとか!」

花陽「・・・特に何もないね」

穂乃果「じゃあ炙り出し!昔この方法で年賀状送ったな~」

ことり「ここにはライターはないよ・・・」

穂乃果「それぞれの誕生日を数字化して計算するとか・・・」

花陽「117ー912・・・マイナス795だね・・・」

希「一応795で入力しても・・・だめやな」カチャカチャ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「はあ・・・いったいどうすればいいのかな・・・」シュン

花陽「途中からメモ用紙関係なくなってきたよね・・・」

ことり(それぞれのスリーサイズを足してそれを引くって・・・)

希「やっぱりこれはパスワードを質問させる前提の設定やね」

穂乃果「・・・じゃあ質問しよっか」

花陽「穂乃果ちゃん!?」

ことり「もっ、もうちょっと・・・考えようよ・・・」

穂乃果「真姫ちゃんは聞いちゃダメって言ってたけど・・・さっき希ちゃんが言ったように穂乃果がことりちゃんの立場だったら・・・」

花陽「そっ、それはそうだけれども・・・でも・・・でも・・・」ブルブル

穂乃果「真姫ちゃんだってことりちゃんの気持ちが分からないワケないよ!」

希「せや、ウチが言うのもアレやけどみんな分かってくれるはずなんよ。タロットがそう告g・・・タロット無かったわ」

穂乃果「ここは穂乃果が責任を持って文面を考えるよ・・・部活申請の償いもあるから・・・」カチャカチャ

花陽「・・・」ブルブル

ことり「・・・」ブルブル

希「しっかりな・・・」

穂乃果「えーっと・・・【パスワードを教えください】っと・・・」カチャカチャ

ことり「穂乃果ちゃん、もうちょっと詳しく書かないと・・・」

花陽「穂乃果ちゃんってローマ字打ちじゃないんだね」

穂乃果「ちょっとパソコンは苦手で・・・あはは」

希「穂乃果ちゃんが口頭で言ってウチがタイピングするってのはどや?そうすれば早いと思うんやけど・・・」

穂乃果「ううん、これは穂乃果の仕事だから・・・希ちゃんが関わったら穂乃果だけの責任じゃなくなっちゃうよ」

希「大丈夫や、穂乃果ちゃんだけじゃなくてウチも一緒に説明するから。ウチらは【仲間】やろ?」ニコッ

穂乃果「気持ちはありがたいけど・・・希ちゃんは・・・その・・・指が・・・」

希「あっ・・・気にせんといて、忘れとったんよ」

花陽「・・・?」

穂乃果「えーっとじゃあ気を取り直して・・・【猶予と浮遊の意味を教えて下さい】っと・・・」カチャカチャ

ことり「うーん、それなら良いのかな?」

穂乃果「じゃあ・・・送信!!」カチッ

花陽(本当に大丈夫なのかな・・・ちょっと心配だよお)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

穂乃果「まだかなまだかな・・・」ソワソワ

花陽「待ち遠しいです・・・!」

ことり(お母さん・・・!)


ピロリンッ
ReRe.はじめに


希「来たみたいやな」カチカチ

穂乃果「なっ、内容は・・・!」


ふ‐ゆう〔‐イウ〕
[名](スル)
1 空中や水面に浮かびただようこと。「空気中に―するほこり」
2 行先を定めないで旅をすること。
「本朝鼎臣(ていしん)の外相を以て、異国―の来客に見えん事」

ゆう‐よ〔イウ‐〕【猶予】ツイートする Facebook にシェア
[名](スル)
1 ぐずぐず引き延ばして、決定・実行しないこと。「もはや一刻の―も許されない」「―している場合ではない」
2 実行の日時を延ばすこと。「返済を一か月間―する」「執行―」


穂乃果「・・・は?」

絶対に投げ出したりしないので安心してください
どれだけ時間がかかるのか分かりませんが・・・

それそろ次スレ立てた方がいいんですかね
そしたらこっちはhtml化を依頼した方がいいのかなあ
せっかくなら1000まで行きたいんだけれど・・・(傲慢)

穂乃果「なんで!?なんで!!!!」カチャカチャ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん・・・」

希「嘘やろ・・・?」

穂乃果「こんな意地悪するはずが・・・どこにヒントがあるの!?あぶり出し!?」

花陽「落ち着いて穂乃果ちゃん!!」ガシッ

穂乃果「ああ・・・どうしよう・・・あああああ・・・」ガンガン

希「失敗は誰にでもあるんよ・・・」

穂乃果(自分で・・・自分でなんとかしないと・・・)ギリッ

花陽「顔がこわいよお・・・」

穂乃果(メモ帳機能でもう一回書き出してみよう・・・)カチャカチャ

ことり「ほっ、穂乃果ちゃん・・・?何を打ち込んでいるの?」

花陽「画面上に数字の羅列が・・・気でも触れたの!?本当に落ち着いて!!!」

穂乃果(ゆうよ、ふゆう、ゆうよ、ふゆう、ゆうよ、ふゆう・・・ん?)

穂乃果「あれ?間違えて全角にしちゃってた・・・あっ!!」

希「穂乃果ちゃん、ひらがなモードにするにはな・・・」

穂乃果「ちょっと待って希ちゃん!キーボードを見て!【浮遊】と【猶予】をそれぞれひらがな打ちにした時に・・・」カチャカチャ

ことり「【ふ】は2、【ゆ】は8、【う】は4・・・!」

花陽「【ゆ】は8、【う】は4、【よ】は9・・・!」

穂乃果「だから849マイナス284で・・・569!!!」カチャカチャターン!


Error

穂乃果「ええええええええ!!!!!?????」

花陽「そっ、そんなあ・・・」ジワッ

ことり「これ以上どうしたらいいの・・・お母さん・・・」グスッ

希「もうこれでもダメなら諦めるしかないんよ・・・」

穂乃果「誰か・・・真姫ちゃん!真姫ちゃあああああんん!!!!!」

真姫「何よ、みんな暗い顔して・・・希を見習いなさいよ、落ち着いてるわ」ガチャ

花陽「真姫ちゃん!!!!」

穂乃果「真姫ちゃああああああんんん!!!」ガシッ

真姫「ちょっ、ちょっと!本当に何があったのよ!?」

ことり「海未ちゃんや絵里ちゃんは・・・?」

真姫「それが・・・もう5分以上経ってると思うのに戻ってこないのよ、そのことをみんなに伝えようと思って戻ってきたワケ」


真姫「こっちは何か進展があったのかしら?」

穂乃果「それがね・・・グスッ穂乃果が考えたパスワードがね・・・違ってたの」


真姫「・・・なるほどね、キーボードの配置からパスワードを」カチャカチャ

花陽「うう・・・いったいどうすればいいの!?」

ことり「これ以上出てこないよ・・・」

希「万事休すやな・・・」

真姫「849マイナス284で・・・565ね」カチャカチャ

穂乃果「あれ・・・?569じゃないの!?」

真姫「アンタねえ・・・とうとう引き算までできなくなったワケ?」

ことり「あっ、あれ・・・?考えてみれば・・・」

真姫「みんなもしっかりしなさいよ・・・」

花陽「あんなにシリアスな穂乃果ちゃんファーストライブ以降初めて見たから・・・間違えないと思って・・・」

真姫「まったく・・・希も気がつかなかったワケ?落ち着いているというよりは何も考えてないんじゃないかしら?」

希「きっ、気づかへんかったわ・・・ごめんな穂乃果ちゃん」

穂乃果「気を取りなおして・・・入力!!」カチャカチャ

今日の投稿はここまでです
とりあえずこのスレを早く埋めなければ・・・

ss速報で1年以上経って完結ってまずいですかね・・・(小声)

Success

穂乃果「やった!通ったよ!!」カチカチ

ことり(肝心の中身は・・・)

よくパスワードが分かったわね、それとも質問内容をパスワードについてにしたのかしら?
だとしたら勿体ないことをしたわね、たった1回の貴重な質問をこんなことで使うなんて・・・
どちらにせよまあいいわ、あなた達が真相に近づけば自然と我々の目的も分かってくれるはずだから。
一つアドバイスをしてあげるわ

【身体には気をつけてね、特にアイドルにとって顔は命よ】

意味の無い自傷行為は後で後悔するわ。
あなた達の中にはそんなこと関係ない人も居るけれどね。


穂乃果「なんだかよく分からないけど・・・ことりちゃんのお母さんはどうなったの!?」

花陽「添付ファイル3を開いてみようよ!」カチカチ

パスワードを入力して下さい。

穂乃果「これもたぶん【565】でいいんだよね・・・」カチャカチャ

Success

ことり(えっ・・・どうして・・・?)

希「これは・・・」

真姫「はやく閉じて!!みんな見ちゃダメ!!!」

穂乃果「うっ、うん!!!」パタンッ

ことり(そっ、そんな・・・まさか!?嘘だっ!!!)


真姫の一声で画面は閉じられたが
強烈な光景は少女たちの瞳に焼き付けられていた。
血まみれの理事長の姿が・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビイイイイイイ…

絵里「なっ、何・・・このブザーは・・・」

海未「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛・・・」バタンッ

絵里「電流が・・・止まった!?」

海未「はあ・・・はあ・・・」ビクビク

絵里「まだ生きてる!!??」

海未(思考はハッキリしているし身体の痛みもそれほどない・・・でも痺れて動けない・・・)

絵里「死ね!!死ねええええ!!!!!!」ガスガス

海未「うっ・・・ああ・・・」ゴロン

絵里「えっ・・・どうして笑っているの・・・?」

海未(えっ・・・私が笑ってる・・・?)


笑うという行為は本来攻撃的なものであり獣が牙をむく行為が原点である。
園田海未がとった行動は故意か無意識か・・・

絵里「きっ、気持ち悪い・・・そうだ!エレベーター!これで動くのよね!?」タッタッタ

海未(たっ、助かった・・・ですが裏切り者かもしれない絵里をみんなの元に行かせるワケには・・・!)ズリズリ

絵里「ひいいいい!!!!そんな顔でこっちに来ないで!!」ブルブル

海未「え・・・り・・・」ズリズリ

絵里「のじょみいいいいいいい!!!!!!・・・はっ!!」

絵里(ひっ、閃いたわ・・・裏切り者を殺す方法を!)

海未(うう・・・背中に刺さった針のせいで動きが・・・痺れも加わって・・・)

絵里「くっ、くるなら来なさい!!裏切り者!!!」

海未(絵里は何を考えているのでしょうか・・・)ズリズリ

絵里(もう少し・・・もう少し近づいたら・・・!)

海未(エレベーターの操作に手間取っているのでしょうか?それなら早く・・・)ズリズリ

絵里「今よ!!!!」ポチッ

海未「えっ・・・?」


絵里はボタンを押すと同時に海未の身体をエレベーターに半分入るようにして引き寄せ押さえつけた。


ゴゴゴゴゴゴ…

絵里「もう抵抗しても無駄だわ、このまま真っ二つになりなさい!!」ガシッ

添付ファイル内訳
1、理事長猿轡
2、誘拐犯の挑発?
3、理事長血まみれ
4、虎太郎が書いたと思われる不気味な絵

文面では伝わりづらいですがことりはゆっくり喋ることによってハッキリ喋っているように聞こえます

海未「えりい・・・やめ・・・て・・・」

絵里「うるさい!!だからどうして笑っているのよ!!!」グイグイ

海未「わらって・・・なん・・・か・・・」

ゴゴゴゴゴゴ…

絵里「はやくしてよ!!!どうしてこのエレベーター遅いのよ!!!」

海未「絵里も・・・私も裏切り者なんかでは・・・ありません・・・」

絵里「はあ!?何言ってるのよ!!貴女は裏切り者!ハイ死刑よ!!!」

海未(本当に裏切り者だったらこんなに取り乱すワケない・・・もしかして演技という可能性が・・・?いやそれは・・・)

絵里「みんなにこの裏切り者の首を献上すれば認めて貰えるわ!!」グイグイ

海未(まさか丁度切断面が首に来るように・・・!?)

絵里「よいしょっと・・・」グイグイ

海未(でもこれはチャンス・・・!縁を掴んで体をエレベーターの外へ・・・!)グググッ

絵里「脱出しようとしても無駄よ!!!みんな・・・力を貸して!!!」ガシッ

海未「あ゛あ゛あ゛・・・やめ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「・・・」

穂乃果「・・・」

花陽「・・・」

希「・・・」

真姫「ねえ穂乃果、どうして例のウィンドウを閉じずにパソコンのフタだけ閉じたの・・・?」

穂乃果「だっ、だってえ・・・」ウルウル

真姫「パソコンを調べる時にまたあの画像を見なきゃいけないじゃないの!!!!」

穂乃果「それは・・・めっ、目を閉じながら操作すれば・・・」

真姫「できるわけないじゃない!!!一体だれが操作するのよ・・・」

花陽「あの・・・一旦パソコンを調べるのは止めて他の階に行ったみんなを探すというのは・・・」

希「ことりちゃん、ええの・・・?」

ことり「うん・・・みんなのこと・・・心配だから・・・」ブルブル

穂乃果「じゃあ、みんな行くよ!!!・・・うっ!!!」ズキズキ

スレを埋めるために次スレ行くまで小出しにしていきます(いつもそうだけど)

穂乃果「足がああ・・・なっ、なにこの痛み・・・ううっ!!!」

花陽「大丈夫!?急にどうしたの!?」

希「穂乃果ちゃん!しっかり!!」

穂乃果「いっ、痛み止め・・・切れちゃったのかな・・・」

真姫「痛み止め・・・?」

ことり(まっ、まずい・・・バレちゃうよお・・・)ソワソワ

穂乃果「うううあああ・・・」ズキズキ

真姫「穂乃果、今足に何か触れている感覚はある!?」

穂乃果「ないよお・・・でも内側から痛みが・・・」ズキズキ

花陽「どうして何も感じないの・・・?真姫ちゃんが手で触れているのに・・・」

真姫(・・・これは幻肢痛ね)

真姫「・・・穂乃果、非常に言い辛いことだけどこうなったらもう足は」

穂乃果「・・・嫌だ!!!聞きたくないよ!!!」

真姫「薄々感じてると思ってたけれど・・・ここでハッキリしておく必要があるわ」

穂乃果「嫌だ・・・真姫ちゃん前に言ったよね・・・こんなのカスリ傷だって」ブルブル

真姫「あの時の発言は本当に悪いと思ったわ・・・ごめんなさい・・・穂乃果を安心させたくて・・・」

穂乃果「そう思うならもっとはやく言ってよ!!!海未ちゃんも・・・真姫ちゃんも!!!」

穂乃果「どうして穂乃果を絶望させるの?!どうして穂乃果を騙すの?!」

真姫「ごめん・・・なさい・・・グスッ」

希「穂乃果ちゃん・・・もう失った物は戻ってこないんよ・・・今は現状を受け止めてこれ以上被害が出ないように・・・な?」

穂乃果「・・・」ブルブル

ことり(よかった・・・痛み止めの話がうやむやになって・・・)

真姫「言い訳するつもりは全くないけど・・・私も海未も穂乃果のことが心配で・・・グスッ」

穂乃果「・・・もういいよ」

ことり(穂乃果ちゃん・・・)

花陽「じゃっ、じゃあみんなを探しに行こっか」

希「他の階に行くにはエレベーターの操作を誰かがせなあかんな・・・」

穂乃果「私がやるよ・・・」ガラガラ

真姫「ちょっと・・・!」

希「1人になりたいようやね・・・」

花陽(あの時の希ちゃんみたい・・・大丈夫かな)ソワソワ



穂乃果(もう・・・全部壊れてしまえ)

幻肢痛(げんしつう、英: Phantom Pain)は、怪我や病気によって四肢を切断した患者の多くが体験する、難治性の疼痛。
あるはずもない手や足が痛む症状。例えば足を切断したにもかかわらず、つま先に痛みを感じるといった状態を指す。
あるはずのない手の先端があるように感じる、すなわち幻肢の派生症状である。ファントムペイン、ファントムリムともいう。

詳しい原因は判っていない。脳内にある体の各部位に対応するマップが、その部位を失ったにもかかわらず更新されないことが影響しているのではないか、という説がある。
電流を流した万力で潰されるような痛みがあるという。
痛みを感じているはずの部位は実際には失われている為、痛み止めの薬や麻酔などは当然のごとく効果がない。
(wikiより)

穂乃果(夢・・・夢だよね・・・)

穂乃果(突然こんなところに連れて行かれて・・・)

穂乃果(耳が欠けて、足が潰れて、爪が剥がれて・・・もう嫌だ)

穂乃果(夢なら早く醒めて・・・お願い・・・)ギュッ


思いっきり頬をつねる穂乃果。


穂乃果「・・・痛い」


潰れた足に触れてみる。


穂乃果「・・・なにも感じない、なにも感じないのに・・・」

穂乃果(・・・あれ、もう送電室の前に来ちゃった)

何気なくカメラを見つめる。


カメラ「・・・」ジーッ


穂乃果「・・・」


カメラ「・・・」ジーッ


穂乃果「お願いします・・・ここから穂乃果を・・・みんなを出してください」


カメラに手を合わせ懇願する穂乃果。


穂乃果「本当におべがいじまず!!!!!」グスッ

穂乃果「もう痛い思いはしたくないんです!!!ただみんなと歌って踊りたいだけなんです!!!」

穂乃果「この怪我のことは母さんにも雪穂にも誰にも言いません!!!!」

穂乃果「あなた方のことを決して恨んだりしません!!!なんの遺恨も残しません!!!」

穂乃果「なんの責任も追及致しません!!!私たちが全て勝手に怪我をしただけです!!!あなた方は関係ありません!!!!」

穂乃果「私の言ってることは本当です!!!!信じてください!!!」

穂乃果「どうか・・・どうか・・・」グスッ

カメラ「・・・」

カメラはなにも答えない。
ただ見ている。

穂乃果「いっ・・・いい加減にしてよ!!!聞こえてるんでしょ!?」

カメラ「・・・」

穂乃果「ふざっ・・・ふざけないでよ!!!なんとか言ってよ!!!」

穂乃果(そうだ・・・ここは送電室!!)

穂乃果(ここで計器をめちゃくちゃにいじれば・・・犯人に一矢報いることができるかもしれない!!)

ガチャガチャ…

穂乃果(壊れろ・・・!壊れろ!!)ガチャガチャ

カメラ「・・・」

穂乃果(このレバーはなんだろう・・・?)ガチャンッ

パッ

穂乃果「えっ・・・?なっ、なにも見え・・・!」


適当に引いたレバーはどうやら主電源のON、OFFを司る部分だったようだ。


穂乃果「くっ、暗いよ・・・真姫ちゃん!花陽ちゃん!!ことりちゃん!!!希ちゃん!!!!だれか!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

絵里「あと少し・・・!!」グググッ

海未(どっ、どんどん力が強く・・・!痺れは取れたけれどももうこのままでは・・・!)グイグイ

海未は理解した、生きながらにして蛇に呑まれるカエルの気持ちを、断頭台に登る死刑囚の気持ちを。


ゴゴ…

絵里「あっ、あれ!?停電?」

海未「うわああああああああ!!!!!!」ガンッ

絵里「ぐはっ!」バタンッ

海未(絵里がいる方に体をずらして・・・!)グイッ

海未「うっ!・・・いたた」ズドン

絵里「あっ、悪夢だわ・・・」ブルブル


絵里は暗闇の中ではっきりと見た・・・笑う海未の姿を。

これでこのスレでの投稿は終わりです
宣言通り1000まで行ったら次スレを立てます(もしくは2週間たって1000まで行ってなかったら)
ssまとめ速報でこのスレを見ていたら10000pv行っててウレシイ…ウレシイ…
コメントもありがとうございます。
それでは次スレで

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月30日 (日) 17:52:48   ID: fmIU7bAQ

まだかな|・д・)チラッ

2 :  SS好きの774さん   2014年12月19日 (金) 23:26:22   ID: exAX6qnG

期待

3 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 12:37:32   ID: OGL5vUMa

もう更新ないのかな

4 :  SS好きの774さん   2015年01月10日 (土) 22:17:11   ID: j0pQCUC8

海未ちゃんとエリチカがぁ

5 :  SS好きの774さん   2015年01月22日 (木) 13:17:42   ID: 2Pc6eGU_

ちかぁ

6 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 06:44:18   ID: mx1anfXR

ハラハラする…

7 :  SS好きの774さん   2015年02月08日 (日) 05:40:07   ID: -c45A2Hy

新しい更新いつ?

8 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 01:24:23   ID: jRF__QnR

続き来てるぞ

9 :  SS好きの774さん   2015年02月24日 (火) 00:07:26   ID: 7stXg045

面白いなスレチェックしとかないと

10 :  SS好きの774さん   2015年07月24日 (金) 20:11:07   ID: lqFJ04Vo

支離滅裂過ぎて面白くない

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