ほむら「鬼丸飯店?」 (52)

ほむら「まただ…また救えなかった…」 ムクッ

ほむら(何度やってもまどかは契約してしまう。あの子は優しすぎる。)

ほむら「…」グゥ~

ほむら「な、悩み過ぎてもしょうがないわ。気分転換に美味しいものでも食べてきましょう。」



ほむら(そういえば、ここらに17週目あたりの美樹さやかが言ってた美味しいラーメン屋があるのよね。このループでもあればいいのだけれど。確か…なんたら飯店、っていったかしら?)

ワイワイガヤガヤ ヤレー! ソコダー!

ほむら「?騒がしいわね…見に行ってみましょうか…」



少女「へぇ、今日はちょっとばかし根性見せるじゃん、デカブツ!」

男「ふん、敏行との特訓の成果だニャー…今回こそは華々しく勝利を飾り!10年越しの恨みを晴らすのニャー!」

ドカッ バキッ ゴンッ メキメキ

ほむら(な、何なのこれは…!?どうして戦ってるの?あれは生身の人間の動きなの?何で語尾にニャ…ってツッコミが追いつかない!)

少女「鬼丸流葬兵術…」

大 地 印 ・ 頭 ! !

男「ニャーーッ!!」ゴシャアアアァァァン?

少女「まっ、いつもよりやるっつってもこの程度だけどね~。」ヒラヒラ

アー、オワッチャッタ ジャアカエルカ サ、シゴトシゴト

ほむら「…!一斉に人が引いて行く…まるでこの戦いを見物に来ていたかのような…」

おばさん「美輝ーーー!!」ドドドドド

少女「げぇっ、母さん!」ギクゥ

おばさん「こんなとこで…油売ってんじゃ…ないよ!!」

少女「ぐぇっ!」バッコオォン?

おばさん「ほら、さっさと出前いって来な!寺田さんとこだよ!」

少女「ラ、ラジャー!」ビシッ タッタッタッタッタッ…

おばさん「出前迅速だよー!…ん、お客さんかい?いらっしゃい!」

ほむら(まさかここが…!)



[ 鬼 丸 飯 店 ]ドオーーーン?




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408086244

おばさん「今ちょうどお客さん減ってきたとこなんだ、好きなとこ座れるよ。」

ほむら「あ、ありがとうございます…」

ほむら(どうなってるのよこの時間軸は?少なくとも美樹さやかに教えて貰った時はこんな店じゃなかった。いや、もしかしたらこの店だけじゃなくてこの時間軸の人全員があの強さを…?)

おばさん「で、ご注文は?」

ほむら「あ、この鬼丸ラーメンっていうのを一つお願いします。」

おばさん「あいよーっ!ちょっと待っててね!」ジャッジャッ

ほむら(まあいいわ、ここだけが異常でも、この時間軸が異常でも、私はまどかを守るだけ。今度こそ、今度こそは終わらせる!)

おばさん「ところでお嬢ちゃん、学校はどうしたんだい?みたところ中学生位だと思うんだけど」

ほむら「あ、私入院中なんです。実はちょっと病院を抜け出して来ちゃって…」

おばさん「ふーん、大変だねぇ。全く、うちの子の無駄な元気を分けたげたいよ。」

ほむら「でも、もうすぐ退院出来るんです。そうしたらここの近くの見滝原中学校に通う予定で…」

おばさん「へぇ、良かったじゃないか!やっぱり人間元気が一番だねぇ。…ハイ、お待ち!」

ほむら「ありがとうございます。いただきます」パン

ズルズル

ほむら(美味しい…この時間軸でも味は確かね。それに…おばさんと話してると、何だかホッとする…)

ほむら「あの、ところでさっきの戦いは…?」

おばさん「ああ、あたしの娘の美輝ってんだけどね…あいつったら本ッ…当に馬鹿でね、暴れてないと気がすまないのさ。まあ日常茶飯事さ、気にしないでおくれ。」

ほむら「そ、そうなんですか…」

おばさん「ところでお嬢ちゃん、何か悩みでもあんのかい?」

ほむら「!…どうして、ですか?」

おばさん「いんや、何となくだけどね。顔見りゃ分かるよ。」

ほむら(悩んでいるのは事実…でも話しても信じては貰えない。)

ほむら「実は、友達になりたい子がいるんですけど、どうしたらいいのか分からなくて…」

ほむら(これ位がベストかしら?まあ本当のことでもあるのだけど…)

おばさん「友達に?そんなもん笑って元気に一言、『よろしく!』って言やあ済むことさ。アンタはちょっとおしとやか過ぎるんじゃないかい?」

ほむら「…!」

ほむら(そういえば、今までのループで私が最初からまどかや美樹さやかにフレンドリーに接していた時間軸はないような…)

美輝「ただいまー!母さん、これ見てよこれ!」

おばさん「ま、あいつほど無駄な元気はいらないけどね。」

美輝「ね、こんな猫見たことある!?こいつ新種って奴じゃないか!?しかも喋るんだよこいつ!」

ほむら「!?」

QB「訳が分からないよ…」クビネッコ ガシッ

おばさん「逃がしておやり、今お客さんも来てんだから。」

ほむら(見えてる!?二人とも!?そんな、まさか…)

美輝「へーい…」トボトボ…

ジャアイクゾー エ、ナゲルノ? イーチ、ニイノー、サン! キュップウゥゥイ!

ほむら「ご、ごちそうさまでした、これお代です…」

おばさん「ハイ、毎度ありー。また来てね!」



通行人A「美輝ちゃんさっき何投げたんだ?」

通行人B「さあ?白い何か、としか分からなかったけど」

ナンカイッテタヨナ? ドウブツハシャベランダロ オモチャジャネ?

ほむら(どうしてこの町の住人は漏れなくQBが見えるわけ!?…これは、尺だけど本人に聞いてみるしかないわね…)



ほむら「多分この辺りに飛んで行って…ああ、いたわね。」

QB「ん、君は誰だい?魔法少女のようだが…」

ほむら「いいから私の質問に答えなさい。あの町の住人は一体何?何故あなたの姿を老若男女問わず見れるの?」

QB「僕が聞きたいよ。魔法少女の素質が無いのに僕の姿を視認できるなんて前代未聞だ。素質がある子がいたと思ったらぶん投げられるし…」

QB「さらにイレギュラーなのは君だよ。僕は君と契約した覚えはない。誰なんだ君は?」

ほむら「答える必要はないわ。それと、素質があると言ったかしら?あのラーメン屋の娘に」

QB「ああ、とんでもない素質だよ。どうして一介のラーメン屋の娘に過ぎないあの子にそんな素質があるのか分からないけどね。」

ほむら「…鹿目まどかと比べたら、どっちの方が上かしら?」

QB「何故君が鹿目まどかの事を…?まあいいか。ちょうど一緒位だね。僕も驚いたよ、まさか特別素質が高い二人が、二人とも一般人。この地域はとてもイレギュラーだ。」

ほむら「そう…聞きたい事はもうないわ、消えなさ…」

ほむら(いや…あえてQBの傷を治しておこうかしら…?そうすれば巴マミとの接触がしやすくなる、かも…?)

ほむら「…傷を治してあげるわ、じっとしていなさい。」

QB「ああ、ありがとう。イレギュラーな存在だけど結構優しいんだね、君は」パアァァァ…

ほむら「…傷が癒えたらさっさと帰ってちょうだい。私はお先に失礼するわ。」ファサッ

QB「…」

ほむら(あの町はイレギュラー過ぎる。絶対にワルプルギスにも何らかの形で接触してくる…もっと調べないといけないわね。)

キーンコーンカーンコーン


先生「ラーメンとは豚骨ですか、醤油ですか!はい、中沢くん!」

中沢「ええ?ど、どっちでもいいんじゃないかと…」

先生「ハイその通り!というわけでございましてですね、今日は転校生が来ていまーす!こちらの方です、どうぞ!」

ほむら(な、なんか適当ね…)

ほむら「暁美ほむらです。今までは入院していました。よろしく…」

ほむら(そうだ、あのラーメン屋のおばさんに言われたみたいに、笑ってみようかしら…)

ほむら「よろしくお願いします!」ニコッ

ほむら(まどか、あなたは私が必ず守るわ!)ニコッ

さやか「へえ、可愛い子じゃん?」

まどか(夢で見た子と似てるような…)

さやか「あれ、なんかあの子まどかの事を見てるような」


キーンコーンカーンコーン


女子A「暁美さん好きな食べ物は?」

ほむら「ラーメンかしら?近くに美味しいお店があるのよ。」

男子A「髪綺麗だね~。」

ほむら「そんな、照れちゃうわ。」

女子B「前の学校はどんなとこ行ってたの?」

ほむら「ミッション系の学校よ。と言っても、身体が弱いせいであんまり行けてなかったのだけれど。」

ほむら「…あらごめんなさい、そろそろ薬を飲まないと…保健室に行かなくちゃ…」

女子C「あたしが連れてこうか?」

ほむら「いえ、保険係の人に連れてって貰うわ、ありがとう。」





ほむら「ごめんなさいね、鹿目さん。迷惑かけちゃって…」

まどか「え、いいんだよ、これが私の仕事だもん!」ティヒヒ

ほむら(今までの私は何を意地張ってたんだろう。最初からフレンドリーに行けば対立も少ないわよね。少なくともクラスメイトへの印象は悪くないわ。)

ほむら「ここね?」

まどか「うん!ねぇ暁美さん、ううん、ほむらちゃん!ほむらちゃんって呼んでもいいかな?」

ほむら「ええ、もちろんよ。私もまどかって呼んでもいいかしら?」

まどか「ティヒヒ、ありがとうほむらちゃん!あのね、ほむらちゃんラーメン好きなんだよね?」

ほむら「ええ、大好きよ。」

まどか「今日さやかちゃんと仁美ちゃんと一緒にラーメン食べに行くんだけど、一緒にどうかな?」

ほむら(今日はQBがまどかに接触してくる日…でもそれはあの廃ビルでの話し。まさかラーメン屋には来ないわよね?)

ほむら「ええ、行くわ、ありがとう。なんて言うお店なのかしら?」

まどか「ん~、私は知らないんだけど、さやかちゃん行きつけだから、味は保証するよ!」




まどか「お待たせー!」

さやか「おっそいぞー、まどかー!」

仁美「私、ラーメン屋さんに行くのは初めてですわ!」ムフー!

さやか「お、今日は転校生も一緒か?」

ほむら「まどかに誘われたのよ。ご同行してもいいかしら?」

仁美「もちろんですわ!皆で食べた方が美味しいに決まってますもの。」

まどか「そういえば、今日は仁美ちゃん習い事は無いの?」

仁美「たまにはサボタージュしてもバチはあたりません。」

さやか「サボタージュ…?スープみたいなやつのこと?」

ほむら「美樹さん、それはポタージュよ。…サボタージュってのはサボりの事よ、サボり。」

さやか「おー、転校生は…いや、ほむらは物知りですなー!よし、ほむらをさやかちゃんの嫁2号にするのだー!」

仁美「キマシタワー!」

まどか「もうっ!さやかちゃん、ほむらちゃんが困ってるよ!」

ほむら「ああ、こんな風にはしゃぐの久しぶりだから、心臓が…」フラッ…

さやか「え!?ウソ!?わーん!そんな、せっかく仲良くなったばっかりなのに、死んじゃうなんてやだー!」

ほむら「冗談よ」シュタッ

さやか「ズコー!」

まどか「口で『ズコー!』って言う人、初めて見たよ…」

仁美「さあ、早く行きましょう、私の口はもう完璧にラーメンの口になっていますわ!」ワキワキ

ほむら「そうね、行きましょう。まどか、美樹さん、志筑さん。」

さやか「あー、まどかだけ下の名前で呼び捨て!」イイナーイイナー

ほむら(今までこんなにスムーズに関係が築けた事があったかしら?今回のループは絶対大切にしないと…)ホムホム





ほむら(まさか、とは思ったんだけど…)

さやか「ここが、さやかちゃん行きつけのラーメン屋!ほっぺが落ちないように気をつけてね!その名も…」

ほむら(お約束、ってやつね)ヤレヤレダワ

まど仁「「鬼丸飯店、だね(ですね)」」

さやか「いいとこ取りされた!」

男「お、さやかちゃんじゃないか、また来たんだな」

さやか「あ、太田さん!」

太田「そっちの子達は友達?」

さやか「うん、皆でラーメン食べに来たんだ」

太田「そうか…なら気をつけな…」

仁美「?何にですか?」

太田「今、中で美輝ちゃんが暴れてる。おかみさんがちょっと出掛けてるからな…止められる奴はいないよ」

フハハハハー、チマツリジャー! キュップイ!モウコレデロクタイメノスペアダヨ! スペア?アタシャイマボウリングナンテシテナイヨ! タ、タスケt

太田「謎の白い生物を虐待してる…しかもそれが無限に現れるものだから余計に美輝ちゃんはしゃいじまってな…」

ほむら(謎の白い生物って、絶対に…)

皆さんありがとうございます。
書き溜めはしてないのでゆっくり待っていて下さい。一応無敵看板娘の主要キャラは皆出る予定です。
今日の夜ごろに投下します。

太田「…そうだ、敏行なら何とかできるかもしれない」

ほむら「敏行?」

さやか「ああ!遠藤さんちの…あたし、呼んで来ます!」

まどか「敏行さん、ってどんな人なんですか?」

太田「どんなって言われたら難しいが…正義感の強い奴さ。そして強い。ほとばしるほど強い。」

オーイ!

太田「お、来たな?」

まどほむ仁(はやっ)

ほむら「何あれ?犬の上に美樹さんと女の子が乗ってる?」

仁美「まさかあの猛スピードの犬を乗りこなしてる方が敏行さん?女の子なのに…」

太田「あー、違う違う。敏行はあっち」

まどほむ仁「「犬?」」

ほむら「まあ、敏行って名前の女の子じゃなくて良かったわ…」

仁美「DQNネームってレベルじゃごさいませんものね」

若菜「あ、三人とも始めまして、遠藤若菜です!さやかさんからお話は聞いてますよー!」

仁美「志筑仁美ですわ。」

ほむら「暁美ほむらよ。ところで話しって?」

若菜「美輝さんが暴れてるから敏行の力を借りたいって。敏行、あいさつ!」

敏行「ワン」コンニチハー

太田「お、敏行が素直って事は皆良い子なんだな」

ほむら「?それってどういう…」

太田「詳しい説明は省くけど、敏行は良い人と悪い人を見分けられるんだ。」

若菜「行くよ、敏行!」

敏行「ワン!」

オ、トシユキジャナイカ! ワンワン! コラトシユキ、ソノコハカンジャダメ! オイ、ソイツハワタシノエモノダ! ワケガワカラナイヨ… ガルルル! ダメヨトシユキ、ベーシナサイベー!

さやか「な、なんか…」

まどか「壮絶な状況みたいだね…」

おばさん改めおかみさん「ただいま、って何だか騒がしいねぇ…またあいつかい?」

さやか「あ、おかみさん!おっかえり~♪」

ほむら「こんにちは」

おかみさん「あら、さやかちゃんにいつかの子じゃないか!そこの二人は初めましてだね?」

まどか「鹿目まどかです!」

仁美「志筑仁美ですわ」

おかみさん「もしかしてお嬢ちゃん…えっと名前は…」

ほむら「暁美ほむらです」

おかみさん「ありがとね。ほむらちゃんが友達になりたかった子ってこの子達かい?」

さやか「え、ほむら来た事あったの?それに私達と友達になりたかったって?可愛い奴め~!」ウリャウリャ

ほむら「//」

おかみさん「ちょっと待ってな、あたしが静かにしてくるからね」

ミキサン、ミンナガコマッテルノー! ナニィ?ソンナコトハシラン! ガルルル… イイカゲンハナシテクレナイカナ… コォラ!ミキ! ゲ、カアサン!? ソイツハニガシテコイッテイッタロウガ! ワー、ゴメンナサイ! モンドウムヨウ!

バキィ!!

まどほむさや仁太「「「「「…」」」」」

太田「一件落着、だな」

仁美「ですわ」





おかみさん「毎度ありー!またいつでも来るんだよ!」

美輝「…」コッソリ、コッソリ…

おかみさん「美輝!」

美輝「ハイ!」ビクゥッ

おかみさん「それは捨てて来な。何となく嫌な感じがするんだよ」

美輝「…へぇーい…」


美輝「くっそ~、敏行の奴、あんなにこの白毛玉に噛みつかなくてもいいじゃないか…」

QB「それは君にも言える事だよ?」

美輝「ったって、どこに捨てようかね…ここでいいか」ポイッ

QB「無視されながら投げられるのは辛い」

[ユエット]

めぐみ「ふう、鬼丸飯店の向かいのパン屋、ユエットの一人娘にして鬼丸美輝のライバル的存在神無月めぐみ、今日も一日頑張りましたわ!」

めぐみ(私、誰に説明していますの?)

パリーン!

めぐみ「!?」

QB「きゅっぷい!やっと解放されたよ!」

めぐみ「!?」

QB「君も僕の姿が見えるんだね?あんまり素質はないけど…まあいいや、僕と契約しt」

めぐみ「まあ、喋って動く動物ですの!?これはいい客寄せパンダになりますわ!」

QB「僕と契約…」

めぐみ「ひょっとしてテレビの取材なんかも来ちゃったりして…これからはユエットの時代ですわ!」

QB「僕t」

めぐみ「そうとなればお店をもっと綺麗にしないと…いやその前に…いやいやそれよりも…」

QB「ぼk」

めぐみ「うるさーい!」ブンッ!

QB「」ザクッ

めぐみ「ハッ!?しまった、つい私とした事がこの妙な生物を得意の串投げで額を撃ち抜いてしまいましたわ!ちなみに串には毒が塗ってありますので大抵の生き物は即死ですわ!」

めぐみ(だから私は誰に説明を?)

QB「身体がもったいないじゃないか…」

めぐみ「ヒッ!?」

QB「改めて…僕と契約して魔法s」

めぐみ「キャー!お化け…」

めぐみ(いや…ひょっとしてこういう生き物なのかも?だとしたら爆弾を背負わせて…)



美輝『お、何だこいつ!うまそうー!』

QB『きゅっぷいきゅっぷい!』

美輝『今日はよくわからん生き物の丸焼きd」

QB『』ドッカーーーン!

QB『ターゲット消滅を確認、ユエットへ帰還する』

めぐみ『無限追尾爆弾の完成ですわ!』



めぐみ「いける!いけますわ!そうとなればあなた、名前はありますの!?」

QB「僕かい?僕はQB!それより僕と契約s」

めぐみ「QBちゃん!あなたは私が養って差し上げますわ!腹黒そうなところにも親近感を感じます!一緒に鬼丸美輝を倒しましょう!」

QB「訳が分からないよ」

先ほど名前欄で言いましたが、テッコツ堂メンバーも出す予定です。
ヘルズバニーとアーシュラはまだ未定です、申し訳ない




まどか「美味しかったね~!」

仁美「ああ、鬼丸飯店の虜になってしまいましたわ…?」ウットリ

さやか「出前は頼まない方がいいよ。美輝さん八割方ちゃんと届けられないから…」

ほむら「ごめんなさいさやか、まどか、仁美、私ちょっと夕飯の買い物しなくちゃいけないから、スーパーに寄って行くわ。」

さやか「ちなみにほむらは『美樹さん』と呼んでいましたが、『美輝さん』もいてややこしいので下の名前で呼んでもらう事にしました!」ツイデニヒトミモネ

仁美「?誰に言っているんですか?」

さやか「いやいや、こっちの話し」

まどか「ほむらちゃん、私も着いて行くよ!」

ほむら「あら、いいのよ気を遣わないで…」

まどか「いいのいいの!さやかちゃんと仁美ちゃんはどうする?」

さやか「あたしはイイや!そろそろ門限だしね!」

仁美「私も帰っておかないとサボタージュがバレてしまいますわ」

まどか「そっか~。そうださやかちゃん、この近くにいいスーパーない?」

さやか「そうだなー、花見町商店街も悪くはないんだけどね、テッコツ堂っていうスーパーがあそこをこう行ったとこにあるよ!」

ほむら「ありがとうさやか。じゃあ、また明日。」

まどか「ウェヒヒ、バイバーイ!」

さや仁「「また明日(ですわ)~」」





まどか「それでね、さやかちゃんったら…」

ほむら「!」

ズズズズズ…

まどか「な、に、これ…」

ほむら(魔女の…結界…!よりによってまどかと一緒にいる時に…!)

ほむら「下がっててまどか、私が何とかする…!」パアァァァ!

まどか「ほむら…ちゃん?その格好は…」

使い魔A「UURRRYYYYYY!!」

使い魔B「OHAAA…!」

ほむら「まどかには手を出させない!」

?「ティロ・フィナーレ!」

ドオォォォン!

使い魔A~Z「OGOAAAAAAA!!」

マミ「間一髪、ってところかしら。あら、あなた…魔法少女ね?余計なお世話だったかしら」

ほむら「いえ、助かったわ。私があの量の使い魔を一気に倒そうと思ったら、この子も巻き込みかねないから…」

まどか「???」

ほむら「ごめんねまどか、詳しい説明は後…今は取り敢えず!」

マミ「この状況をぶち壊し抜ける、ね!」

ドドドド バッ バン バン ドッカーン ゴゴゴ

まどか「ど、どうなってるの、これ…!」

マミ「あれがこの結界の魔女ね!二対一だけど容赦はしないわ、ティロ・フィナーレ!」

ほむら(いきなりティロ・フィナーレだと二対一を活かせてないわ)

ドオォォォン!

魔女「KUAA…!」シュウウウウ…

マミ「魔女はやったわ!友達は無事!?」

ほむら「ええ…!」

ほむら(まずい!生き残っていた使い魔が!)

ほむら「マミさん、後ろ!」

ほむら(この距離なら…時を止めないと!)

男「危ないニャー!」バキッ!

マミ「キャッ!?」

ほむら「!」

使い魔「AGYAAA!」シュウウウ…

男「間一髪、ってところかニャー?」

ほむら(ん?デジャヴかしら)

まどか「あ、景色が元に戻って行く…」

男「今のが一体何なのか、俺に教えてくれないか?」





まどほむ「お邪魔します」

男「お邪魔するニャ」

マミ「いらっしゃい、歓迎するわ」

マミ「まず私は巴マミ、魔法少女よ。よろしくね。」

ほむら「暁美ほむら、同じく魔法少女よ。」

まどか「鹿目まどかです!えっと…ただの、中学生です」

男改め勘九郎「西山勘九郎、勤め先は言えないが、ちゃんと働いてはいるニャ。」

マミ「勘九郎さん、ありがとうございました。あなたが居なければ、私…」

勘九郎「気にしなくていいニャー。別にそんな大層な事してないからな」

ほむら「いえ、本当にありがとう。そしてマミさん、あなたも…」

マミ「私こそ大した事してないわ。魔法少女として当然の事をしただけだもの」

まどか「あの、魔法少女って…?」

勘九郎「俺も聞きたいニャー」

ほむら「そうね、二人にはそこから説明しないといけないわね」

マミ「魔法少女っていうのはね…」

魔法少女説明中…

勘九郎「そんな漫画みたいな事があんだなー。明彦が聞いたら喜びそうだニャ…」

まどか「ていう事は、私も魔法少女に…」

ほむら「やめなさい!」

まどか「」ビクッ

ほむら「あ…ごめんなさい…でもまどか、私はあなたに魔法少女になって欲しくはない。あなたには、普通の人生を、幸せな日常を過ごして欲しい…!」

まどか「ほむらちゃん…」

マミ「…魔法少女は、常に危険と隣り合わせ。もちろん命を落とす事もあるわ。詳しい事はQBからも聞いて欲しいわね」

勘九郎「マミの話しを聞く限り…QBってこんな奴かニャ?」サラサラ

まどか(絵うまいなぁ)

マミ「そうそう、まさにこれ…って勘九郎さん、QBを見た事あるんですか!?最近QBがどこにいるのか分からなくて…」

勘九郎「見た事あるも何も、花見町の住人は皆知ってるぞ?鬼丸美輝のおもちゃになってたけど、捨てさせたっておかみさんが言ってたニャ。」

マミ「どういう事?男の人にQBが…それに住人全員がQBを見れる町?聞いた事がないわ…取り敢えず、花見町ってところにいるのね、安心したわ」

ほむら「…ごめんなさい、私そろそろ買い物に行かないといけないんです。一人暮らしだから自分で用意しなくちゃいけなくて」

マミ「あら、それなら今晩は一緒にご飯を食べない?魔法少女どうし親睦を深めるっていう事でね?まどかさんと勘九郎さんもどうかしら?」

まどか「いいんですか?是非お願いします!」

ほむら「私も、そういう事ならご馳走になるわ。」

勘九郎「俺は遠慮しとくニャー。これから仕事だから」

マミ「そうですか、残念です。ではまたいらして下さいね。…そうと決まれば、腕によりをかけて作るわよ~!」

まどか「あ、私も手伝いますよ!」

勘九郎「お邪魔したニャー。皆、くれぐれも気をつけるニャ。何かあったらここに連絡するニャ」ピラッ

マミ「また来て下さいね~!」





[テッコツ堂]

青鮫「おはようございます。」

※朝ではありません。夕方です。

甲斐「おーう。」

甲斐隆之、スーパー『テッコツ堂』のクルーである。ザ・江戸っ子みたいな性格で、苦労人。妹一人に弟四人がいる。

カンナ「おっはよー!」

伊原カンナ、テッコツ堂のオーナーの孫。美輝をお姉様と慕う。お祭り(喧嘩)が大好きで、見た目に似合わず血の気が多い。両親は他界。

店長「おはようございます~」

吹雪マリ、テッコツ堂の店長。いい足してる。

カンナ「ねー、何で皆青鮫の正体知ってるのに着ぐるみ脱いで来ないの?めんどくさくない?」

青鮫「私は青鮫としてテッコツ堂に雇って貰っているのです。そこは譲れません。」

カンナ「でも青鮫の正体なんて周知の事なんだから、もう頑張って隠さなくてもいいのにー」

青鮫、働きぶりは真面目。鮫の着ぐるみを着ている。鍋のシーズンはアンコウになる。その正体は…

青鮫「青鮫を見に来て下さるお客様も大勢いらっしゃるのです。西山勘九郎では役者不足ですよ。」

店長「ハーイ、そろそろお喋りはおしまいですよー。夕方の青鮫イベントが始まりますから準備して下さいねー!」

甲カ青「「「りょうかーい!」」」

今日はここまでで。
いくつか補足。
所々別の漫画のネタを放り込みます。気付いた方はニヤリとして下さい。
マミさんが下の名前で呼んでるのはほむらと同じ理由で。
花見町の住人はQBが見えても素質がない場合がほとんどです。
テッコツ堂メンバーは取り敢えず紹介を。また出てきます。
最後に、ご覧下さってありがとうございます!遅筆ですが頑張ります。

通学路にて


さやか「おっはよー皆!」

まどか「おはよー!」

仁美「おはようございます♪」

ほむら「おはよう。さやか、仁美」

マミ「あら、お友達?」

さやか「…?ねぇ、この閃乱カグラみたいなおっぱいの黄巻き髪お姉さんは誰?」

まどか「えっと、昨日知り合った人なんだけど…」

まどか《ほむらちゃん、マミさん、魔法少女の事って話しても大丈夫かな?》

マミ《あまりほいほい無関係の人に話すのはよくないんだけど…」

ほむら《大丈夫です、さやかにもQBは見えてます。先日仁美もQBらしきものを見たと言ってたので、二人とも無関係という訳ではありません》

ほむら(マミさんは今、表には出さないけど混乱している。QBの失踪、謎の魔法少女の出現(私)、そして素質がないのにも関わらずQBを見る事ができる人達。彼女の性格上、今はこの三人に契約を勧める事はない。)

ほむら「三年の巴マミさんよ。実はマミさんと私は魔法少女で…」





さやか「へぇ~、そんなの本当にあるんだねー」

仁美「目の前で変身されれば否応なしに信じるしかないですわ」

マミ「本当ならすぐにでも魔法少女にはなれるんだけど、今はお勧めしないわ。ちょっと状況がややこしくてね…」

まどか「あ、こんな時間!早く学校に行かないと遅刻するよ!」マドカダッシュ!

さやか「うっそ!?ってホントだやばいじゃん!」サヤカダッシュ!

仁美「ま、待って下さい!」ヒトミダッシュ!

ほむら「マミさんも急いだ方がいいですよ!」ホムラダッシュ!

マミ「え、ええ?えええ?」アタフタアタフタ…


さやか「フゥ~~~…ギリギリ…間に合ったね…」

まどか「朝からこんなに疲れるなんて…こんなの絶対おかしいよ…」

仁美「日頃の習い事の成果が出ましたわ」

ほむら「仁美、あなた何を習ってるの?」

先生「ハーイ、席に着きなさーい。授業始めるわよー。」





マミ「全力疾走したら乳がもげそうな件について」





ほむら(あれ?何か今日忘れ物をしてる気がするわ…?何か大事な事のような…)

さやか「やっと学校終わったー!」

まどか「今日も皆で遊ぶの?」

さやか「んー、それなんだけどさ、今日皆で恭介のお見舞いに行かない?」

ほむら「あっ!」

ほむら(忘れてた!今日はマミさんの首の有無が掛かった日!対立してたらいつも気を張ってたから忘れなかったのに!)

仁美「ほむらさん?どうしたんですか?」

ほむら「え?えっと…あれ、あれよね?上条くんって有名なあの…」

まどか「へー、ほむらちゃんも知ってるんだ!やっぱり天才バイトリ…バイオニ…ビャイオニ……ストなんだね!」

さやか「おーい?言えてないぞー?」


ほむら(皆に危険が及ばないようになんとかしないと…)


マタギックリゴシデスカ?サイナンデスワネ。アァ、マサカコンドハニュウインスルハメニナルトハ… アトカラニシヤマサンモオミマイニキテクダサルソウデスワ。

さやか「なんか聞き覚えのある声がするような…ま、いっか!」

さやか「やっほー!今日も来たよん!」

上条「さやか…今日も来てくれたんだ…」

さやか「今日はなんと、特別ゲストも来てくれてまーす!この方達です!」ドウゾ!

まどか「ピリカピリララ ポポリナペペルト~♪」

仁美「パイパイポンポイ プワプワプー…」

ほむら「ぷ、プルルンプルン ファミファミファー…」//

上条「さやかは三人をいじめてるのかい?」

さやか「どうしてそうなった」

上条「鹿目さんと志筑さんは知ってるけど、その黒髪ロングの子は?」

さやか「よくぞ聞いてくれました!彼女こそ才色兼備!」

ほむら「えっ、ちょ…」

さやか「文武両道!」

ほむら「//」

さやか「七転八倒の噂の転校生、暁美ほむらちゃんでーす!」

仁美「最後何があったんです?」

上条「初対面であれはキツイよ?また無理言ってやらせたの?」

まどか「私は別に嫌じゃなかったよ!」

仁美「まさかサプライズがあんなに斜め上だとは思いませんでした」

ほむら「もう二度とさせないで…」

さやか「…てへっ♪」


ほむら(早めに病室を出られて良かったわ)

仁美「これからどうなさいますか?」

まどか「実は昨日クッキー焼いたんだ!皆食べに来てくれないかな?」

さやか「おぉっ、まどかのパパ直伝のクッキーか、これは期待!…それにしても恭介、喜んでくれたね!」

まどか「…さやかちゃん、目が腐ってるの?」

仁美「…耳にクワガタでも住んでらっしゃるのですか?」

さやか「辛辣!辛辣ゥ!」

ほむら「…ごめんなさい皆、先に行っててくれないかしら?」

さやか「どうしたの?反抗期?」

ほむら「違うわよ!?…実はさっきからこの病院で魔女の気配がするの。混乱を避けるために黙っていたのだけれど…」

まどか「えぇ!?ま、魔女って、この間の気持ち悪いやつ…?」

ほむら「ええ。あなた達を危険に巻き込みたくはないの。だから先に帰ってて?後で必ず合流するわ。」

仁美「でも、ほむらさん一人では心配です…」

ほむら「それには及ばないわ。そろそろ来る頃よ。」

まどか「来るって、誰が?」

マミ「私だ」

さやか「マミさんだったのか」

マミ「全然気付かなかっただろう」

さやか「暇を持て余した」

マミ「魔法少女の」

マミさや「「遊b」」

ほむら「馬鹿な事いってないで急いで!撃つわよ!」チャカ

マミ「ご、ごめんなさい…」

さやか「悪かった、悪かったからそれ下ろして!」

仁美「マミさんが来たなら安心ですわね」

まどか「ほむらちゃん、絶対後で来てね!あ、マミさんも一緒にどうぞ!」

マミ「行くって、一体何に?どこかお出かけするんなら一度服を着替えたいわね…」

ほむら「だーかーら!急いでって言ってるじゃない!本当に撃つわよ!」





マミ「使い魔は粗方やったわね。それにしてもお菓子だらけの空間ね。居るだけで太りそうだわ」」

ほむら「あれ…?マミさん、あの人は…」

めぐみ「あーもう、気持ち悪いですわね~…何本の串をあいつらに投げたか分かりませんわ。」

ほむら「あの、大丈夫ですか?」

めぐみ「え、あの、あなた達は…?」

マミ「突拍子もないですけど、私達は魔法少女で…」


めぐみ「なるほど、ここは魔女の結界というんですのね」

ほむら「ええ。それにしてもよく生身で無事でしたね」

めぐみ「なんてことありませんわ。私にはこの…」

使い魔「AGYAAA!」ザクッ

めぐみ「串投げがございますから♪」

マミ「串投げって…見る限り、ただの串よね、これ…」

めぐみ「お気をつけあそばせ?先端には毒が塗ってあるので」

マミ「!?」ビクッ!

ほむら「さあ、早く魔女を倒して帰りましょう。まどか達が待ってるわ」





めぐみ「まあ、あの可愛いのが魔女ですの?連れて帰ってお店の名物に…」

ほむら「見た目に騙されないで下さい。首から上をもっていかれますよ?」

マミ「!?…なんか、ざわってしたわ…」

ほむら「さあ、行くわよ!」





マミ「あの恵方巻きモードになってから防御力が上がったわね」

ほむら「あいつが口を開けた時がチャンスですね。私が爆弾を口の中に放り込みます」

めぐみ「あら、それならいいものがごさいますわ。…来なさい!」パンパン

QB「お呼びですか」

ほむマミ「!?」

めぐみ「QBハートアタック、あいつの口を目掛けて飛んで行きなさい!」

QB「仰せの通りに」フワ~…

魔女「?…WRYYYY!」ガブッ!

マミ「き、QB…QBが…!」

めぐみ「QBハートアタックに…弱点はございませんわ」

魔女「」バッグオオオン!!

めぐみ「一件落着ですわね♪」キャルン♪

ほむマミ「「ちょっと待て!!」」


まどか「いらっしゃーい!ってあれ?そっちの人は?」

マミ「私たちの、味方のような違うような…」

ほむら「私は味方でいいと思います」

さやか「わいああっあお?」

仁美「何があったの?と言ってますわ」

QB「僕が説明しよう」





さやか「なるほど、QBがドMに目覚めちゃったって話か!」

マミ「ハッキリ言われるとやっぱりショックね…」

まどか「へー、QBってそんな便利な身体だったんだー!」

めぐみ「ええ、本当にQBは役に立ってくれますわ!今までのどんなお友達よりも忠実に言うことを聞いてくれますの!」

ほむら「それは友達って言わないわ」

QB「とにかく、僕は今の生活が幸せなんだ。心配しなくて大丈夫だよ」

めぐみ「オホホ、嬉しい事を言って下さいますわ!ほらQBちゃん、ご褒美よ!」ビシッ!

QB「ああ!めぐみ様ぁ!」

マミ「…」

ほむら「マミさん、あいつはもう忘れた方がいいです…」


数日後、病室にて


上条(ああ…お腹空いたな…味気ない病院食にはもう飽き飽きだよ…あ、そうだ!さやかが前に美味しいお店があるって言ってたような…出前もしてるみたいだし、ちょっと注文してみよう)

プルルルル プルルルル

上条「あ、もしもし、鬼丸飯店さんですか?出前をお願いしたいんですが…」


上条「遅いなあ…やっぱり人気あるんだろうな。さやかがあそこまで褒めるんだから…」

ガララ

上条「!来た!?」

さやか「ラーメン屋さんだと思った?残念!さやかちゃんでした!」

上条「なんだ…」

さやか「露骨にがっかりしないでよ、実はね、ジャジャーン!」

上条「それは…おかもち?」

さやか「そ!美輝さんが忙しそうだから、代わりにあたしが持って来たのだ!さ、召し上がれ!」

上条「うん、ありがとう!じゃあ早速頂き…ま…」

さやか「ん?どしたの恭介?」

上条「どうしたもこうしたも…普通こんなもの客には出さないよ…」デローン

さやか「あ、いっけない、なんか楽しくなっちゃって振り回して来たのが悪かったか…?」

上条「さやかは僕をいじめてるのかい?」プルプルプル…

さやか「いやいやいや、そんなつもりは…それに、まだ食べれるよ?まだ原型とどめてるもん」

プッツーン!

上条「全くいつもいつもそうだ!僕はさやかの訳の分からない悪ふざけにいつも付き合わされてきた!」

さやか「な、何をー?」

上条「この間だってそうさ!何あの三人!?僕はおジャ魔女世代じゃあないんだよ!それに僕がどれだけラーメンを楽しみにしてたと思ってる!?看護師に見つからないかなって僕がどれだけ緊張してたと思ってる!?」

さやか「う、うるさいうるさいうるさーい!そこまで言うなら、あんたにちゃんとしたラーメン持ってきてやるよ!」

上条「当たり前だろ!?こんなラーメン食べれたものじゃないよ!伸び切ってるしこぼれてるしつまみ食いした形跡もあるし!人はこれをラーメンとは呼ばないよ!残飯だよこれ!」

さやか「残飯だと!?このさやかちゃんが鬼丸飯店の厨房をかりて作ったこのラーメンを!事もあろうにおかみさんの腕前を見て盗んだこのラーメンを!」

上条「さやかが作ったのこれ!?なおさら食べれないよ!何が入ってるか分かったもんじゃない!しかもほぼ独学!?っていうか僕はプロの味を食べたくて注文したんだ!素人のラーメンなんて食べたくないの!」

さやか「なんだと!よーし、それならこのさやかちゃんがあんたにプロ並みのラーメンを作ってやるよ!あたしやってやんよ!」

上条「さやかがラーメン・?駄目駄目そんなの!奇跡か魔法でも無い限りやっても無駄!無駄無駄無駄無駄無駄!」

さやか「やっても無駄なんて言葉は結果を恐れる人間の逃げ言葉でしかないんだよ!奇跡でも魔法でもあたしが起こしてやんよドチクショー!まってろバーカ!」ダダダダダダダ!!

上条「やってみろアホー!」

<ウルサイボケー!

上条「青魚ー!」

<ソゲブー!…


さやか「てな訳で…ラーメンの作り方を本格的に教わろうと思う!」

マミ「さやかさん…あなた達ってアホ?」

まどか「昔からバカ夫婦だよね!」

ほむら「何回ループしてもそうだったわ」

さやか「るーぷ…?」

ほむら「な、何でもないわ!ところで誰に教わるの?また鬼丸飯店で教わるのかしら?」アセアセ

さやか「うーん、それも考えたんだけどねー。あんまりお店の邪魔するのも悪いし、辞めとく」

マミ「じゃあ誰に?あいにく私はラーメンなんて作れないし…」

さやか「ふっふっふ、皆さん、あいつの事を忘れてますよ?」

まどか「あいつ?」

さやか「あいつならラーメンの作り方くらい習っているかもしれない!全自動お稽古こなし機、志筑仁美なら!」

ほむら「仁美さんは今…」

まどか「お稽古の真っ最中だね」

さやか「という事で、事前に留守電にメッセージを入れといたのだ!さやかちゃんあったまいい・♪」

マミ「そんな都合のいい話が本当にあると思ってるのかしら」(上手くいくように祈ってるわ)

まどか「本音と建前が逆ですよ」


翌日


キーンコーンカーンコーン

仁美「ラーメンの作り方ですか?」

さやか「うん!仁美、美味しいラーメンの作り方習ってない!?」

仁美「今は辞めてしまいましたが、以前は習っていましたわ。もう現役を離れて長いのですけど、それでよろしいのならお教えしますよ?」

さやか「さっすが仁美!あたしたちにできない事を簡単にやってのけやがる!」

まどか「痺れも憧れもしないけど凄いと思うよ!」

仁美「今日も習い事があるので.夕方からのレッスンになりますがよろしいですか?」

さやか「もっちろん!恭介め、首を洗って待ってろ!」





さやか「あー疲れた…まさか隠し味にあんな物やこんな物を入れるなんて…」グゥ~…

さやか「とりあえず何か食べて帰ろ!となると、やっぱ鬼丸ラーメンかな?味の研究も兼ねて、食べに行きますか!」


さやか「…?何だろ、妙にお店が静かなような…」

グニャア~…

さやか「!これは魔女の結界!なんで鬼丸飯店に!?大変…!あたしどうしたら…」ハッ

さやか「契約するしか…ない!」


めぐみ「きららちゃん、QBちゃん、仲良くするんですよ・♪」

QB「御意」

バタン!

めぐみ「!、何奴ですの!?」

さやか「ごめんなさいめぐみさん!緊急なんです!QBは…いた!」

QB「どうしたんだいさやか、僕の至福のひと時を邪魔するなんて冗談じゃあないよ」

さやか「それどころじゃないよ!QB、あたし契約する!あたしの願いは恭介の腕を…」

さやか(あれ、そういえば、恭介って本当に腕を治したいの?前まではそう言ってたけど、今はあんまりそんな様子ないし…かといって今の恭介が望んでる事…ええい、迷ってる暇はない!)

さやか「あたしの願いは、恭介の…!」

ーーー!

めぐみ「い、一体何がありましたの?」

QB「新しい魔法少女が一人誕生したのです。さやか、そのソウルジェムは君の魔法少女としての魂そのものだ。大事にするといい」

さやか「これで…美輝さん達を助けられる!ちょっと行ってくる!」

めぐみ「お待ちなさい!」

さやか「!、何ですか?」

めぐみ「何があったのかは分かりませんが、私もついて行きますわ。鬼丸さんはともかくとして…おかみさんには私も大変お世話になっていますの」(それに、あの二人が危険に陥るような相手にユエットの近くにいられたら困りますの)

さやか「めぐみさん…!」

めぐみ「行きますわよ!QB、お前も来なさい!」

QB「御意」

魔女の結界にて


めぐみ「まさか二度もこんなところに来るなんて思っていませんでしたわ!」

さやか「美輝さん達はどこ!?」

<ダッシャアアア!

めぐみ「あっちですわ!」





美輝「鬼丸流葬兵術…」

蒼天鳳翼固め!!!

さやか「美輝さーん!」

めぐみ「生きてやがったのですね」ボソッ

美輝「おー?さやかと…その他じゃないか。どしたの?」ギロッ

めぐみ「ふんっ!」ギロッ

さやか「美輝さん達を助けに来たんです。ところでおかみさんは?」

美輝「あっち」→

さやめぐ「あっち?」→

さやめぐ「…」

おかみさん「うちの店の中に…」

魔女「GOAAAAAAA!!」

おかみさん「何作ってくれてんだい!」ドゴオオオオ!!!

めぐみ「やはり、恐ろしい方ですわ…」

さやか「これ、あたし来なくても良かった?」

美輝「おー、店が元に戻ってく」


さやか「そんな訳でなっちゃいました、魔法少女!」

マミ「そう…さやかさん、ごめんなさい…」

さやか「え?何で謝るのマミさん?」

ほむら「あなた達を危険な目にあわせてしまった…マミさんだけじゃない、一緒にこの街を守っている私の責任でもあるわ…ごめんなさい」

さやか「い、いいよそんな!それにほら、もう守られるだけの私じゃないよ!スーパーヒーローさやかちゃん、爆誕だよ!」

ほむら(まずい…さやかが魔法少女になれば、高確率で魔女化、もしくは死んでしまう!できる事なら巻き込みたくはなかった…)

さやか「それにおかみさんもすっごい褒めてくれて、これから私鬼丸ラーメンタダで食べさせてもらえるらしいし悪い事でもなかったよ!」

ほむら「なってしまったものは仕方ないわ…ところで、魔法少女になったあなたが最初にするべき事、何かわかるかしら?」

さやか「最初にする事?何だろ、何かの手続き?」

マミ「いいえ、特訓よ」

さやか「特訓!?」

ほむら「そう、特訓。早速今日から開始するわ。いいわね?」

さやか「え、実は夕方から仁美にラーメンを習う予定が…」

仁美「それについては心配いりません。お家でもラーメン作りを学べるように、全17巻+続編5巻のDVDを用意しました!お気になさらず特訓して下さい」

まどか「あ、もうすぐ授業始まるよ!」

さやか「え、もう終わり?もうちょっと詳細を…」

マミ「さやかさん、放課後に会いましょう!」

さやか「ちょ、待っ…」


ほむら(さやかさんを魔法少女にしてしまったのは痛かった。彼女は高確率で魔女化してしまう。今回のループこそは、と思ったのに…)

さやか《ねぇほむら!》

ほむら《あら、何かしら?》

さやか《あたしの特訓ってさー、具体的にはどんな事すんの?》

ほむら《そうね、マミさんなら近接戦闘型の魔法少女の特訓をした事があるはずだから、マミさんに詳しく聞いてみましょうか。あいにく私はサポートしかできそうにないし》

さやか《りょうかーい。覚悟しとくよ…》

ほむら(そういえば、杏子は今頃何してるのかしら?色々ドタバタして忘れてたわ)


昼休み


さやか「マミさん、特訓ってどんな事するんですか?」

マミ「そうね、まずはさやかさんがどの程度の実力を持っているのか見てからにしましょうか。それによってメニューも変わってくるわ。」

まどか「頑張ってね、さやかちゃん!」

仁美「応援してますわ!」

さやか「おうよ、この美少女戦士さやかちゃんに任せなさーい!」

マミ「じゃあ早速、さやかさんとほむらさんには少し手合わせをしてもらおうかしら」

ほむら「分かりました。さやかさん、本気でかかって来てね…?」

さやか「おっしゃー、望むところじゃー!」

まどか「マミさん、どうしてほむらちゃんが相手なんですか?直接さやかちゃんと戦った方が実力が分かりやすそうなんですけど…」

マミ「外から戦いを見る事で本人達ですら気付かなかった僅かな隙が見える事があるの。スポーツなんかでも試合を録画して自分で見返す事がよくあるでしょう?」

仁美「納得ですわ」

ほむら「じゃあ…行くわよ!」

さやか「あたしが本気を出した以上…魔法少女は今日滅亡する!」

仁美「ぺーぺーの魔法少女が何を言ってるんですか」





ほむら「決着ゥゥーーーッ!!」

まどか「あっけなかったね!」

仁美「当たり前といえば当たり前なんですけどね。」

マミ「なるほどね、よし!データは取れたわ!さあ、しごくわよ~!」

さやか「」チーン


まどか「さやかちゃん、お疲れ様!」

さやか「死ぬかと思った…」

ほむら「でも初めて戦うにしたら上出来よ?運動神経がいいのかしら」

仁美「!あれって…!」

さやか「使い魔!魔女の気配は感じないけど…」

マミ「放っておいたら人を襲うわ。そうだ、さやかさん。あの使い魔を倒してきなさい」

さやか「えぇ!私が?」

マミ「そう。あなたなら筋がいいから、使い魔一匹くらいなら倒せるかもしれない。大丈夫、ピンチの時は私たちが援護するわ」

さやか「そ、そういう事なら!うおおおお!」ダッ

ほむら「はやっ!」

仁美「追いかけましょう!」





さやか「くっそー、中々追いつかないなー!かくなる上は…投げる!オラァ!」ブンッ!

カキィン!

さやか「なっ…」

杏子「おいおい、アンタ何やってんの?」

さやか「誰だ!?」

杏子「あれ使い魔だよ?知ってるかい、使い魔ってのはほっといたら魔女になるのさ」

ほむら「お、追いついた!」

マミ「あれは…杏子さん!?」

杏子「それをあんたは…」

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