海未「だ、誰ですか!?」海末「……」 (418)

-部室-


花陽「えっ?音ノ木坂学園の噂?」

凛「凛知ってるよ。音ノ木坂学園のどこかに異次元に繋がる扉があって、その先にはもう一つの音ノ木坂があるんだって~」

絵里「…何だかちょっと不気味話ね」

希「ん~?もしかして絵里ちこれだけで怖くなったのかな?」

絵里「そ、そんな事ないわよ?何言ってるのよもうっ」

穂乃果「でもそれって、何だか面白そうだね」

ことり「面白いかなぁ?」

穂乃果「だって裏の音ノ木坂だよ?もしかしたらもうひとりの私達もいるんじゃないかな?」

にこ「えぇ~?にこが二人になったら可愛さ倍増しちゃって困るじゃな~い」

真姫「にこちゃんが二人とか気持ち悪い」

にこ「ちょっと~それどういう意味!?」

海末「何を馬鹿な事を言っているのですか…雑談はそこまでにして早く屋上に行きましょう」

穂乃果「そうだね、じゃあ穂乃果先に行ってるねー」

凛「あっ!凛もいくにゃー!」

花陽「あっ、凛ちゃん待ってぇ」



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絢瀬

海未

書くならそんぐらい登録しとけ

とすると穂乃香、凜、海末、絵理解、小鳥が出てくるのか胸熱


――


絵里「…うん、今日はここまでにしましょう」

海末「お疲れ様でした」

穂乃果「はー今日も頑張ったー」

希「みんなお疲れ様♪、汗はちゃんと拭き取らないかんよー」

ことり「それにしても暑いねぇ~」

花陽「そうだね…こまめに水分摂らないと倒れちゃいそう…」

凛「凛はちゃんと持ってきたよー。かよちんにも分けてあげるね!」

にこ「真姫ちゃん、にこが作ってきた特製のスポーツドリンクいる?」

真姫「特製?美味しいの?」

にこ「とっても美味しいわよ!弟がふざけて塩入れすぎてとってもしょっぱいけど」

真姫「何でそれ分かってて飲ませようとするのよ!意味分かんない!」

海末「穂乃果、胸元が汗で濡れていますよ。汗疹にならないようにタオルで拭いてください」

海末「はいどうぞ」

穂乃果「ありがとー海未ちゃん」 ピトッ






ゾワッ






穂乃果「…え?」 ゾクッ

ことり「穂乃果ちゃん?」

海末「どうかしましたか?」

穂乃果「う、ううん!ちょっと汗かきすぎて冷えちゃったみたい…」

絵里「早速気を付けないといけない人がいるみたいね」

希「穂乃果ちゃん、ウチがしっかりと拭いてあげるねー?それっ!」 ワシワシ

穂乃果「いやあああああっー!」 ワシワシ

ことり「ああっ!穂乃果ちゃんが希ちゃんのワシワシで滅茶苦茶にっ!」

にこ「何やってるのよ…」

凛「じゃあ凛はかよちんをタオルでワシワシしてあげるね!」

花陽「ぴゃあ!?凛ちゃんだめっ!」

真姫「そんな元気があるならもっと練習に使いなさいよ…」

海末「真希の言うとおりです、練習後に体力が有り余っていてどうするんですか」

穂乃果「穂乃果はそんなに余ってないよっ!」

絵里「はいはい、いつまでもここにいたら干からびちゃうから片付けをして上がりましょう」


「「「はーい」」」


――


絵里「じゃあ、私達はこっちだから」

希「みんなまた明日ねー」

穂乃果「ばいばーい」

凛「かよちん、今からラーメン食べに行かない?」

花陽「うん、いいよ」

真姫「にこちゃんはどうする?」

にこ「私はパス、今日も晩ご飯作らなきゃいけないし」

ことり「じゃあことりこっちだから、みんなまた明日ー」

穂乃果「ことりちゃんばいばーい」





穂乃果「じゃあ、穂乃果達も…」

海末「穂乃果」

穂乃果「えっ?」

海末「学校に忘れ物をしたので先に帰ってくれますか?」

穂乃果「そうなの?じゃあ穂乃果も一緒に…」

海末「では、さようなら」

穂乃果「あっ海未ちゃん!」










穂乃果「…行っちゃった」

穂乃果「何だか今日の海未ちゃん、変だったなぁ」

-穂乃果の部屋-


穂乃果「やっぱくさいよねー」

ことり『そうだねぇ、ことりもくさいと思うよー』

穂乃果「うんうんっ……ところでことりちゃん」

ことり『なーに?』

穂乃果『あのね…今日の海未ちゃん、ちょっと変じゃなかった?」

ことり『えっ?どういう意味?』

穂乃果「えっとね…あんまり上手く説明出来ないんだけど」

穂乃果「何だか、海未ちゃんが海未ちゃんじゃないような…」

ことり『んー…ことりは何も感じなかったかなぁ』

穂乃果「そっか…穂乃果の勘違いかなぁ」

ことり『でも、穂乃果ちゃんがそう思ったなら…海未ちゃん何かあったのかも』

穂乃果「うん、ちょっとメール送ってみようかな」

ことり『ことりも後で送ってみるねー』

穂乃果「ありがとうことりちゃん!じゃあまた明日ねー」

ことり『うんっ♪おやすみなさいっ』

穂乃果「おやすみー」 pi

穂乃果「えっと…海未ちゃん大丈夫ー…っと」 ポチポチ

穂乃果「…よしっ」








穂乃果「…でも、何だろう」

穂乃果「悩みとかある風には見えなかったんだけどなぁ…」


-次の日-


穂乃果「…結局海未ちゃんから返信来なかったなぁ」

ことり「穂乃果ちゃーん」

穂乃果「ことりちゃん!おはよー」

ことり「おはよう穂乃果ちゃん♪今日も練習頑張ろうね」

穂乃果「うんっ!あ、ことりちゃん」

穂乃果「昨日海未ちゃんから連絡きた?」

ことり「あ、ううん。電話もしてみたんだけど…」

穂乃果「そっか」海末「おはようございます」

穂乃果「うわぁ!?び、びっくりした…」

ことり「う、海未ちゃんおはよう…」

海末「…おはようございます」

穂乃果「もうっ!海未ちゃんどうして昨日メール返してくれなかったの!?」

海末「すみません、携帯が壊れてしまって」

ことり「そ、そっか…なら仕方ないね」

海末「早く行かないと遅刻してしまいますよ、先に行っていますね」

穂乃果「あっ海未ちゃん!」







ことり「…海未ちゃん、どうしちゃったんだろう」

ことり「何だか、余裕がなさそうな感じだったね…」

穂乃果「……」


-部室-


穂乃果「こんにちわー」

絵里「あら二人共、今日は早いのね」

ことり「うん、早く終わったから…」

希「うちらも今日は生徒会無かったから、今日は早めの着任なんよー」

にこ「なによ着任って…」

絵里「海未は?」

穂乃果「今日は用事があるから帰るんだって」

絵里「…?珍しいわね。海未いつも何かあるとき全員に言付けしていくのに」

ことり「そうだよね、珍しいよねぇ」



ガチャ



花陽「こんにちわぁ」

凛「今日は三人一緒に突入にゃー!」

真希「ちょっとやめなさいよ」

穂乃果「三人ともいらっしゃーい」

絵里「さて、全員揃ったみたいだから始めましょう」

凛「よぉーし!今日も練習行っくにゃー!」

穂乃果「えっと、今日は何の練習するの?」

絵里「そうね…今日は基礎トレーニングを中心に進めようと思っていたのだけど」

凛「なら運動場かな?」

希「そうやね、でも日の照り返しには十分気を付けないとね」

にこ「何でこの炎天下で外走らないといけないのよ…」

ことり「ことりクーラボックス持ってきたから水分補給は大丈夫だよ~」

真希「なら私が持っていくわ、望手伝って」

希「うん、ええよー」

花陽「おにぎりは…要らないかな?」

絵里「練習が終わってから食べてね…」

穂乃果「よしっ!今日も練習頑張るぞー!」

凛「おーっ!」


――


穂乃果「じゃあねみんな、ばいばーい」

にこ「じゃあねー」

凛「また明日ねー」



花陽「私達も帰ろっか」

凛「凛は今日もラーメン食べに行きたいなー、かよちん行こう!」

花陽「そ、そんなに毎日ラーメン食べたら…体重がぁ」

凛「夏だからすぐカロリーも消費出来ちゃうよ!あんまり気にしたら身体に毒だにゃー」

花陽「り、凛ちゃん…」

凛「真姫ちゃんも一緒に行かない?人数が多い方が美味しいにゃー」

真希「ごめん、私学校に忘れ物したから先に帰ってて」

花陽「えっ?そうなの?」

凛「そっか、じゃあ見つかったら電話し」真希「じゃあね」

花陽「ま、真姫ちゃん?」







花陽「…行っちゃった」

凛「むむむ…凛の話を途中で切る程急いでるのかな?」

花陽「うーん…」

凛「ちょっと寒くないかにゃ~?」カチカチ



prrrrr…



凛「はーい、勇気りんがべ貴方の凛です!」

花陽「凛ちゃんこんばんわ、ゴメンねこんな遅くに…」

凛「ううん、凛も丁度暇してた所だよ」

花陽「あのね、今日の真姫ちゃんの事なんだけど…」

凛「真姫ちゃん?」

花陽「うん、なんだか様子がおかしかったから…ちょっと心配になっちゃって」

凛「確かにおかしかったよねー」

凛「あっ、それと…」

花陽「ん?」

凛「今日の真姫ちゃん、希ちゃんを呼ぶときおかしくなかった?」

花陽「えっ?希ちゃんを?」

凛「なんだか、何時もよりイントネーションがおかしかったというか…」

花陽「…うーん」

花陽「心配だから、メールしてみようかな」

凛「凛もなんか送ってみるにゃー」

花陽「お願いね凛ちゃん、じゃあおやすみなさい…」

凛「おやすみー」pi


――


花陽「…結局昨日、真姫ちゃんからメール来なかったなぁ」

凛「かよちーん!おっはよー!」

花陽「凛ちゃん、おはよう」

凛「真姫ちゃんからメール来た?」

花陽「ううん、メッセージも飛ばしたけど既読になってなくて…」

凛「かよちんも?凛もなんだよー。折角凛が煽り文句たっぷりのウザったいラブメール送ってあげたのに無視なんて酷いにゃー」

花陽「あはは…それ」真希「おはよう」

花陽「ぴゃあ!?」

凛「あっ!真姫ちゃん!昨日何で凛達に連絡くれないまま一人で帰っちゃったの!?」

真希「携帯落としたのよ」

花陽「そ、そうなの…?もしかして昨日忘れ物したって」

凛「まだ見つかってないの?それなら誰か先生に」

真希「早く行かないと遅刻しちゃうわよ先に行ってるから」

凛「へっ?」

真希「」

花陽「ま、真姫ちゃんっ!」










花陽「…真姫ちゃん」

凛「どうしちゃったんだろう…あの日が長続きしてるのかにゃ?」

花陽「……」

-部室-


ことり「…海未ちゃん、今日も用事があるんだって」

穂乃果「うん…」

ことり「弓道部にも顔出さないで…一体どんな用事何だろう」

穂乃果「電話やメールも取り合ってくれないし…穂乃果、心配になってきたよ」

ことり「うん、ことりも…」



ガチャ



花陽「こ、こんにちわぁ」

凛「今日真姫ちゃん用事があるから練習休みだってー」

ことり「えっ?真姫ちゃんも?」

穂乃果「海未ちゃんも用事があるから今日もお休みだよ」

花陽「えっ?海未ちゃん今日もお休みなの?」

凛「あの真面目な海未ちゃんが二日も練習に来ないなんて珍しいね」

穂乃果「うん…」

にこ「海未にだって人に話せない用事の一つや二つあるわよ、そんなに心配する事じゃないんじゃない?」

凛「あ、にこちゃん居たんだね」

にこ「居たわよ!さっきからずっとここに居たわよっ!」

凛「パソコンと同化してて全然見えなかったにゃー」

にこ「あ、アンタねぇ…」

穂乃果「ところでにこちゃん、真姫ちゃんの事何か聞いてないの?」

にこ「えっ?ううん、昨日電話したけど出なかったから…」

花陽「あのね、真姫ちゃん昨日携帯無くしちゃったんだって」

にこ「そうなの?…にこそんな事全然知らなかったんだけど」

ことり「真姫ちゃんがにこちゃんにも言ってないなんて…」

凛「にこちゃん真姫ちゃんに何か嫌なことしたの?」

にこ「してないわよ…第一にこがそんな事する必要ないじゃないの」

穂乃果「……」



ガチャ



絵里「ごめんなさい、遅れちゃったわ」

穂乃果「あ、絵里ちゃん。希ちゃんも」

望「ごめんね、ちょっと生徒会の仕事が滞っちゃって」

ことり「ううん、ことりたちも今集まったばかりだよー」

絵里「…あら?海未と真姫は?」

花陽「真姫ちゃんと海未ちゃんは今日用事があるからお休みなんだって」

絵里「真姫はともかく、海未が二日続けて…?弓道部の用事?」

穂乃果「ううん、弓道部にも顔出さずに帰っちゃった」

ことり「そう言えば、海未ちゃんも今携帯壊れて身につけてないんだよね?」

にこ「そうなの?」

ことり「うん、もしかして修理出してまだ直ってないんじゃないかな?」

にこ「でも代用品とか渡される筈よね?あの海未が連絡入れないなんておかしくない?」

穂乃果「…そっか、そうだよね」

凛「海未ちゃんも真姫ちゃんも、凛達に何も言わないで帰るなんてねー」

望「まぁまぁ凜ちゃん、海末ちゃんも真希ちゃんも色々悩みのあるお年頃やねんし、そないな事言わんどきーな」

凛「うーん、そうだねー」

絵里「さて、二人程いないけど、練習はしっかりとやっていくわよ」

絵里「みんな着替えた後屋上に集合。今日はステップやポージングを中心に練習していくわ」

穂乃果「はーい、じゃあみんな準備しよっか」

ことり「はーい」


――


ことり「絵里ちゃんじゃあねー」

穂乃果「また明日ー」

凛「にこちゃーん、真姫ちゃんに鬼電しちゃダメだよー」

にこ「しないわよっ!」

花陽「じゃあ三人とも、また明日ねっ」

絵里「うん、ばいばい」





絵里「…さて、じゃあ帰りましょう」

望「絵里ちにこっちすまんけどウチ学校に忘れ物したから先帰ってくれへん?」

絵里「えっ?そうなの?だったら私も…」

望「ほなさいならー」

絵里「ちょ、ちょっと希!?」











にこ「…なんなのあの子」

絵里「…ねぇ、にこ」

絵里「今日の希…何時もと違ったわよね」

にこ「えっ?」

絵里「……」

絵里「あの子…あんなにわざとらしい関西弁を喋るようなこと、しなかった筈」

にこ「そう言えば、今日の希…いつにも増してコテっコテだったわね」

絵里「…追いかけましょう」

にこ「えっ?」 ダッ

にこ「ちょ、ちょっと絵里!?ま、待ちなさいよっ!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





絵里「……いない」

絵里(この曲がり角、右に曲がったら一本道の筈よね…何で)

にこ「はぁ…はぁ…ちょ、ちょっと…いきなり走らないでよ…」

絵里「……」

にこ「って、あれ…?希は?」

絵里「…ねぇにこ、ちょっと私学校に戻るから先に帰ってていいわよ」

にこ「えっ、学校にって…」

絵里「…じゃあね、気をつけて帰るのよ」

にこ「ちょ、ちょっと絵里」







にこ「……」

にこ「えっと…これってにこも追いかけた方がいいの?」

絵里「はっ…はっ…」 タッタッタ

絵里「!?」











絵里「えっ…嘘」

絵里「なに…今の   何で…!」

にこ「絵里!」

絵里「に、にこ…」

にこ「心配だから来ちゃっ……何でそんなに顔色悪いのよ」

絵里「…っ!」 ガシッ

にこ「えっちょっ!どうしたのよ!?」

絵里「にこ、にこ…!」 ブルブル

にこ「…絵里?」











絵里「の、希が…希がっ!」

絵里「二人居てっ…!き、消えちゃった…!」

にこ「はぁ…?」

絵里「本当なの!さっき希がもうひとりの希を抱えて!」

絵里「音ノ木坂の…裏門で…二人共っ!」

にこ「絵里…本当に何言ってんのよ」

絵里「信じて!私この目で見たのよぉ!」

絵里「声をかけようとしたら変な扉が現れて二人共中に入っちゃったのっ!」

絵里「扉の奥…真っ暗でっ…!希の顔…塗りつぶされたみたいにドス黒くなってて…!」

絵里「私…怖くなってっ…!希がっ!そのまま…そのままっ!」

にこ「わっ…ちょっ!一旦落ち着きなさいって!」

絵里「にこ…どうしよう…どうしようっ!」










にこ「……」

にこ「取り敢えず、今日は家に帰りなさい…本当に見間違いなのかもしれないし」

絵里「でもっ!」

にこ「しっかりしなさいよ。あんたのそんな怯えた姿誰も見たくない筈よ」

にこ「…まず希に連絡入れて、出なかったらそのまま先生に報告、一応警察にも通報しておいたほうがいいわね」

にこ「…メンバーに報告するのは最後にしておきなさい、余計な心配させたくないでしょ?」

絵里「……」

にこ「……」 ピッピッピッ


prrrrrrrr......



にこ「…出ないわね」

絵里「希…どうしてっ」

にこ「学校に置いてきたのが携帯で、まだ見つかってないとか…?」

にこ(でもあの几帳面そうな希が自分の携帯を何処かに置き忘れるなんて…あり得るの?)

絵里「……」

にこ「…まだ学校に先生居るわよね?一応話を」
【んー?話って何のことかな?】


にこ「ひっ!?」 ビクッ

絵里「えっ…」

「ちょっと二人共どうしたんよー。うちを見てそないなびっくりした顔せんといてー」

にこ「あ、あんた…居るなら居るって言いなさいよっ!」

絵里「のぞ…み」

「絵里ちどないしたん?うちの顔に何か付いてる?」

絵里「あ、あなた…さっき、何処に…」

「ん?学校に忘れ物を取りに来ただけやけど…」

にこ「はぁ…別に取りに戻ろうが勝手だけど、電話くらい出なさいよ」

にこ「無駄に心配しちゃったじゃない!」

「ごめんごめん、堪忍なー」

にこ「はぁ、全く…」











にこ「ほら、もう帰るわよ。…すっかり遅くなっちゃった」

絵里「…でも、無事で良かったわ。私何だか嫌な予感がしてて…」

にこ「ほーら、やっぱり絵里の見間違いじゃない。その怖がりの性格何とかしなさいよね」

絵里「わ、悪かったってば…」

望「あはは。でもそこが絵里ちの可愛いところやん」



――


絵里「ふぅ」 ボスッ

絵里「なんだか今日は疲れちゃった…幻覚まで見えちゃうし」

絵里「……」




絵里(…でも、あんなにリアルな幻覚…本当にあるのかしら)




絵里「……」 pi

絵里「 『ちゃんと家に帰った…?』 」 ポチポチ

絵里「…やめとこ。あんまり心配すると希にウザがられちゃうかも」

絵里「はぁ…もう寝よう」

絵里「おやすみなさい…」 



カチッ



絵里「…すぅ」 Zzz.....















ウ゛ッー! ウ゛ッー! ウ゛ッー!
 


【From】 希

【内容】 励繝繝峨縺ェ縺ゥ縺ァ豁
      墲曚麈Cv徐濃zノZ蟠


――



にこ「ぴょんぴょこぴょんぴょんかーわいー♪」

にこ「髪の毛が禿げてーぴょんぴょ…あれ?」







絵里「……」

にこ「絵里、おはよう」

絵里「あっ、にこ…おはよう」

にこ「どうしたのよ、元気ない顔して…夜更かしでもしたの?」

絵里「ううん、そうじゃないんだけど…ちょっと聞いてくれる?」

にこ「何よ」

絵里「これ、昨日夜中に希が送ってきたのよ…」

にこ「んー?」

にこ「……何これ」

絵里「もう、朝からびっくりしちゃって…」

にこ「何か、夜中にこれ送ってくるってのがもう確信犯ね…」

絵里「ホントよ、希に会ったら文句言って」望「んー?どうしたーん?」

絵里「えっ!?」

にこ「うわぁ!?だからいきなり出てこないでよっ!」

望「あはは、ごめんごめん」

絵里「希!」

望「絵里ちおはよーさん。今日も楽しい学校生活にしようなー」

絵里「おはようじゃないわよもう…夜中にこんなメール送らないでくれる?」






望「… … … メー  る?」

にこ「アンタ、もしかして寝ぼけてこんなの送ったんじゃないでしょうね…?」

絵里「今度したら流石に私も怒るからね…」

望「絵里ち、今日はウチ練習お休みするね」

絵里「えっ?」

望「ほなー」

にこ「ちょ、ちょっと!希あんたっ…!」








にこ「全く…何なのよもう」

絵里「……」


――


ことり「海未ちゃん、今日も練習来れないだなんて…」

穂乃果「…おかしい。絶対おかしいよ」

穂乃果「海未ちゃんがこんなに練習を休むなんて、どう考えてもおかしい!」

ことり「うん…でも、なんでことり達に何も話してくれないんだろう…」

穂乃果「昨日も電話に全然出てくれないし、もしかしたら私達に言えない様な事に巻き込まれて…」



ガチャ



花陽「こんにちわ…あの、真姫ちゃん、今日も練習お休みで…」

凜「二日連続で休みだなんてたるんでる証拠だにゃー」

穂乃果「花陽ちゃん?真姫ちゃん…お休みなの?」

花陽「うん…凛ちゃんと花陽が声かけようと思った時には…もう居なくなっちゃてて」

凜「なんでかにゃー?きっとあの日に違いないにゃー」

花陽「り、凛ちゃん…」

ことり「…海未ちゃんも、今日お休みなの」

花陽「え、ええっ~!?う、海未ちゃん…今日で三日目だよね…?」

穂乃果「…私、今から海未ちゃんの家に行ってくる!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「だって心配だもん…海未ちゃんが言えないだけで、本当は協力できることかもしれないのに」

穂乃果「友達が悩んでるのを知ってて何もしてあげられないなんて嫌だよ!せめて話だけでも聞いてあげないと!」

ことり「…ことりも、一緒に行っていいかな?」

穂乃果「勿論!そうと決まったら今すぐ」

凜「ちょっと待つにゃ穂乃果ちゃん」

穂乃果「はえっ…?」

凜「海未ちゃんだって誰にも触れられたくない事がある筈にゃ」

凜「それに、もし家庭の事情だったら第三者が関与したら余計に拗れちゃうかもしれないにゃ」

穂乃果「そ、そうだけどっ…でも話を聞くくらいだったら!」

凜「仮にそうじゃないとしても、海未ちゃんにも考えがあるはずにゃ」

凜「海未ちゃんって何でも一人で解決したがるから、こういう時は放っておいて一人にするのが一番な筈にゃー」

凜「ほとぼりが冷めてから聞いたほうが、仲間内で亀裂が入らないって思うにゃー」

穂乃果「でも、でもっ…!」


















花陽「……凛ちゃん、さっきから何を言ってるの?」

凜「にゃ?」

花陽「凛ちゃん、たまにキツい事言うけど…仲間を放って置いても良いだなんて事、絶対言わないよね」

花陽「今の凛ちゃんの言葉、海未ちゃんの事なんてどうでもいいっていう風に聞こえる……何でそんな事言うの」

凜「かよちん何言ってるにゃー?凜はただ総合的に考えて効率の良い選択を穂乃果ちゃんに教示してあげてるだけにゃー」

花陽「ねぇ、何で今日に限っていつも使わないような言葉を使ってるの?」

花陽「凛ちゃん、そんなに能書きを並べたような話し方いつもしないよね…?」

花陽「どうしたの?   今日の凛ちゃん……花陽の知ってる凛ちゃんじゃない」

凜「もーかよちんこそ何言ってるにゃー!凜を疑うなんてかよちんおかしいにゃ」





「おかしいのはあなたよ、凛」





穂乃果「絵里ちゃん!にこちゃんも!」

絵里「あなた、そんなに事ある毎にゃーにゃー言ってたかしら?」

絵里「感情を表す時ならまだしも、普通の会話でそんなに連発するなんて事…今まで無かった筈よ」

凜「……」

にこ「昨日の希にも同じ事が言えるけど」

にこ「あんた、無理にキャラ付けしてる様にしか見えないのよ」

にこ「…どういう風の吹き回し?あんなににこの事寒いとか言ってた癖に、いきなりわざとらしくキャラ付け始めるなんて」


穂乃果「希…ちゃん?」

ことり「そういえば、昨日の希ちゃん…なんだかいつもと雰囲気違ったような」

にこ「……」






絵里「…なんだか、凛をよく知らない人がモノマネをしているのを見てる気分だわ」

絵里「ふざけてるのなら今すぐやめなさい。不快でしかないわよ」

絵里「そうでないのなら……事情を話してくれるかしら?凛」








凜「…ふーん、何だか凜が偽物だって言いたげだね」

花陽「凛ちゃんっ…!」

凜「凜気分悪くなったから帰るね。バイバイ」 

穂乃果「り、凛ちゃん!」

凜「」  

にこ「なっ!?」





ダッダッダッダ…






ことり「い、今…一瞬見えなくなって…!」

絵里「追うわよ!みんな付いてきて!」


ダッダッダッダ…




にこ「な、何て速さなのよっ…!」

穂乃果「こっち!外に出ようとしてる!」

ことり「ま、待って…!はぁ、はぁ…」

絵里「…!?」







凜「」







花陽「い、今…凛ちゃんの…か、顔がっ!」

絵里「あれっ!あれよっ!私が希の顔を見た時と一緒!」

にこ「嘘っ…!ほ、本当に…真っ黒にっ!」

ことり「み、みんな見てっ!」






穂乃果「…なに、あれ」

穂乃果「何も無い場所から…扉がっ!」

ことり「あっ……」



穂乃果「…入っていった」

絵里「っ!」 ダッ

にこ「絵里!?」

絵里「待って!消えないでっ!」

花陽「え、絵里ちゃん!」




絵里「はぁ…はぁ…」

絵里「よ、良かった…間に合った…」





にこ「嘘でしょ!?あの子、あの中に入る気!?」

ことり「絵里ちゃん!危ないよ!戻って来て!」

絵里「…この中にきっと、希が」

絵里「っ!!!」 ガチャ

穂乃果「絵里ちゃん!」




…バタンッ




花陽「は、入っちゃった…!」

にこ「あのバカっ…!私達も行くわよ!」

ことり「ええっ!こ、この中に入るの…?」

花陽「や、やだよぉ…!こんな不気味な扉、入りたくないっ…!」

にこ「私だって入りたくないわよっ!でも仕方無いじゃない!」

にこ「絵里を一人だけにしておくなんて、そんなのっ…!」

穂乃果「絵里ちゃんっ…!」




シュウゥゥゥ…




花陽「ああっ!と、扉が!消えかかってるっ!」

ことり「は、早くしないと…あ、ああっ…でもっ…!」






穂乃果「…っ!」 ガチャ

にこ「穂乃果っ!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「行ってみよう。…もしかしたら、海未ちゃんや真姫ちゃんもこの中に居るかもしれない」

穂乃果「友達が危険な目に遭うかもしれないのに、目を背けるだなんて穂乃果には出来ないよっ!」

穂乃果「にこちゃん!」

にこ「うんっ!」

穂乃果「せーっ」

にこ「のっ!!」





バタンッ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・


















穂乃果「…う、ん」

穂乃果「あれ…ここ、どこ」







穂乃果「……」

穂乃果(学校…?でも、何か違う)

穂乃果(外、真っ暗だし……)

穂乃果(教室の位置が、いつもと真逆だ…)








穂乃果「…これって」

にこ「う、うぅ…」

ことり「あ、あれ…ここは」

花陽「うぅぅ…こ、怖かったよぉ…」

穂乃果「み、みんな!」

にこ「穂乃果…ここは」

穂乃果「穂乃果も分からない…」

穂乃果「気が付いたらここで倒れてて…」





ことり「ここって…学校?」

花陽「でも…何だか、花陽の知ってる学校じゃない…みたい」

穂乃果「うん…何だろう、この違和感」

にこ「…ねぇ、絵里は?」

穂乃果「……」 フルフル

にこ「…そっか」

ことり「絵里ちゃん、この学校の中にいるのかな…?」

花陽「た、多分…」

穂乃果「…探そう、みんなで動けば安全な筈だよ」

にこ「そうね…」




にこ「取り敢えず、まずはこの学校から出られるか確かめに行くわよ」

ことり「えっ?どうして?」

にこ「…もし、この学校が私達の知ってる学校じゃないとしたら」

にこ「凛の言ってた噂を…信じなきゃいけない」

穂乃果「噂…?」

花陽「も、もしかして…もう一つの音ノ木坂学院」

にこ「そうよ。……こんなの、認めたくもないけど」

穂乃果「…外、出てみよっか」

ことり「うん…」


――


花陽「こ、これって…!」

ことり「なんで…校門の外の道がっ…見えないっ!」

にこ「何よこれ…何で穴が空いたみたいに先が真っ暗なのよっ…!」

にこ「これではっきりしたわ…ここは、もう一つの!」

穂乃果「違う」








にこ「……えっ?」

ことり「穂乃果ちゃん…?」

穂乃果「…みんな、あれ、見て」

花陽「えっ?学園の……表札?」











ことり「…えっ、えええええええっ!?」

にこ「な、なに…よ、これ…っ!」

花陽「ど、どういう事なのっ…!」








【 私立 音乃木坂学園 】





穂乃果「オトノキ…いや」

穂乃果「オトノギ坂…『学園』」

これだからsStK6

ひらがなの方達はどうなるんだ……w
期待

SSLは糞だな

ことり「音乃木坂…学園?」

花陽「ど、どういう事なんだろう…ここって私達の学校じゃないのかな?」

にこ「しかも何よ私立って…音ノ木坂は国立でしょ?」

穂乃果「……」






穂乃果「…あのね、みんな」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「この前…スクールアイドルの公式応援ページに、私達の事が書かれてたのを見たんだけど」

にこ「それがどうしたのよ」







穂乃果「…その中に、私達の学校の名前…間違えて書き込んでいる人が居たの」

穂乃果「音乃木坂って…その時は、他のファンの人に指摘されてその人、訂正してたけど」

花陽「あっ、それ花陽も見ました」

花陽「他にも、凛ちゃんの字や絵里ちゃんの苗字なんかも…時々間違えて書き込んでる人がいました」

にこ「そう言えば、私も海未の字を間違えて書き込んでる人…見たことある」

ことり「…それとこの学校が何か関係あるのかな?」

穂乃果「分からない、でも…」

穂乃果「この学校の表札を見たら、その事を思い出しちゃって…」

にこ「……どういう事?」

にこ「その書き込みがこの奇妙な世界の学校を作ったとでも言うの?」

花陽「まさかそんな……有り得ません、よね?」

穂乃果「……」







ピ ン ポ ン パ ン ポ ー ン







ことり「ひっ!?」

花陽「ぴゃあ!?な、なに!?」

にこ「学校のチャイム!?何でいきなりっ…!」






『生徒会長の綾瀬絵里さん、至急生徒会室まで来て下さい。繰り返します。生徒会長の…』







穂乃果「っ!?」

にこ「ちょ、ちょっと!今の声っ…!」

花陽「凛…ちゃん」

穂乃果「みんな!急いで生徒会室に行こう!」

穂乃果「今の放送、もし絵里ちゃんが聞いてたら必ず生徒会室に向かってる筈だよ!」

ことり「うんっ!」

にこ「凛…絵里を呼んで一体何するつもりよ…!」

花陽「凛ちゃんっ…!」

穂乃果「急いで!絵里ちゃんが生徒会室に着く前に!」


































絵里「……」

絵里「私を呼び出して何のつもりか知らないけど」

絵里「そこに居るのよね。凛」

絵里「話してもらうわよ、この学校の事」

絵里「そして…二人の希の事もっ!」 グッ





ガチャ



タッ タッ タッ タッ …



穂乃果「はぁ…はぁ…!」

にこ「つ、着いたっ!」

ことり「絵里ちゃんは…」

花陽「何処にもいないよぉ…!」

穂乃果「まだ、ここに来てないのかも…しばらくここで待って」




ガラッ




穂乃果「えっ」

花陽「え…絵里…ちゃん?」

絵理「あら、みんなどうしたの?そんなに息を切らして」

ことり「え、絵里ちゃん!無事だったんだね!良かった~!」

花陽「え、えっと!凛ちゃんは居たのかな?」

絵理「いいえ、あの子…私を呼び出しておいて何処にもいないのよ」

絵理「全く困ったものね…望の事が聞けると思ったのに」

穂乃果「そ、そうだよね…でも、絵里ちゃんが無事で安心したよ」

絵理「当たり前でしょ?こう見えても小さい時はかしこい、可愛い、エリーチカだなんて呼ばれてたのだから」

絵理「このくらいの事で私は怯えたりしないわよ」 ニコッ

















にこ「そうよね。……偽物なら、怖いものなんてある筈ないもの」

ことり「…えっ?」

絵理「ちょっとにこ、いきなり何を言い出すのよ?」

にこ「怯えたりしない?こんなことで?」

にこ「あれだけにこの身体を掴んで怯えてた癖によくそんな事が言えるわね」

穂乃果「に、にこちゃん…何の話?」

にこ「まさかアンタ、昨日の事を忘れたなんて言わないでしょうね?」

にこ「本物なら、希が変質者に見えたなんて事みんなに知られたくない筈だし」

花陽「ええっ!?絵里ちゃん希ちゃんを変質者に見間違えちゃったのぉ!?」

絵理「ちょ、ちょっと何言ってるのよ…そんなの当たり前でしょ?やめてよみんなにバラすのは…」









にこ「…ふざけるのも大概にしなさいよ、この偽物」

ことり「えっ?」

にこ「希を変質者と間違えただなんでそんな事、昨日起こってないから」

にこ「絵里が希がさらわれたのを見て怯えてただけで…変質者なんて話全然してないし」


絵理「……」


にこ「そもそも、こんな真っ暗の学校でなに平然としてんのよアンタ」

にこ「暗いのは苦手じゃなかなったの?怖いのは苦手じゃなかったの?」

にこ「そんな設定も知らないで絵里に化けて私達をハメようとしたの?」

にこ「イライラするのよっ!いい加減その化けの皮剥がして正体表しなさい!!!」

穂乃果「絵里…ちゃん…」






絵理「…正体?化けの皮?」

絵理「何を勘違いしてるのか分からないけど、私は【生まれて】ずっとこの姿のままよ」

絵理「表も裏もない…私は私」

絵理「綾瀬絵里…いや」

絵理「綾瀬絵理なのだから」




シュン




ことり「ひっ!?」

花陽「ま、またっ!き、消える様に…!」

にこ「追うわよ!アイツを捕まえて事情を聞き出してやるわ!」

穂乃果「う、うんっ!」

(今のところ誤字)ないです。
おやすみなさい


――


ダッダッダッダッダ…



にこ「いた!部室に入っていった!」

ことり「に、にこちゃん待ってぇ~!」





花陽「はぁ、はぁ…待ってぇ…さ、さっきから走りっぱなしで…」

花陽「あっ!」 ガッ

穂乃果「かよちゃん!」





バタンッ!





花陽「いたた…うぅ…ごめんなさぁい…」

穂乃果「かよちゃん大丈夫!?」 タッタッタ

花陽「う、うん…ごめんね穂乃果ちゃん」

穂乃果「ううん、立てる?」

花陽「うん…って」

花陽「…あれ」








花陽「…ねぇ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「えっ?何?」

花陽「さっき、花陽達は部室に向かってた筈だよね…?」

穂乃果「う、うん…そうだけど」

花陽「…ぁ……ぁ」 ガタガタ

花陽「ど、どうし…て…え…ぁ…はっ...!」









花陽「ど、どうして花陽達講堂に来てるのっ!?」







.


――



バタンッ!




ことり「花陽ちゃんっ!?」

ことり「にこちゃん!花陽ちゃんが転んでっ…!」

にこ「えっ!花陽!大丈」








にこ「…い、ない」

ことり「えっ・・・えっ・・・な、なんで・・・」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん・・・花陽ちゃん・・・」

ことり「どっ、何処!?穂乃果ちゃん!花陽ちゃん!」 ダッ

にこ「―っ!?」

にこ「ことり待ちなさいっ!動いちゃダメっ!!」

ことり「ひっ!?」












にこ「……」

にこ「なに…これ」

にこ「さっき来た道が…無くなってる」

ことり「あっ・・・あっ・・・!な、なんでっ・・・どうしてっ・・・!」

にこ「……」 

にこ「ことり、これ見て」

ことり「……えっ」






ことり「…なに、これ」

にこ「御札が二枚…両端に貼られてる」

にこ「そしてその先が…さっきの校門の先みたいに、真っ暗」

にこ「何よこれ…まるでおまじないでもかけられたみたいじゃない!」

ことり「に、にこちゃんっ…!」

にこ「…部室に入るわよ、ことり」

にこ「もう、さっき来た道は…戻れそうにないわ」

ことり「ひっぐ…う゛っ…もう…いやだよぉ…!」

にこ「泣かないっ!……行くわよ」

ことり「ま、待ってよぉ……」



ガチャ…バタンッ



にこ「…誰もいない」

ことり「で、でも…さっき絵里ちゃんが…」

にこ「分かってるわよ…でも、いないって事は」

にこ「…ん?」










にこ「…パソコン」

ことり「えっ?」

にこ「なんで…起動してるのよ」

にこ「まさか、さっきの偽物が…」

にこ「……」

ことり「し、調べるの…?」

にこ「そうするしかないでしょ…明らかに怪しいのだから」

ことり「で、でも…もし罠とかだったら…」

にこ「…ことり、私の後ろを見てて」

ことり「う、うん…」

にこ「……」





カチッ





にこ「…これ」

にこ「スクールアイドルの…掲示板?」

μ'sで一番可愛いと思うのは…


1 名前:名無しのスクールアイドルさん(ケニア)[] 投稿日:2014/08/09(土) 16:52:54.82 ID:puN7P90
  高坂穂乃果ちゃん!

2 名前:名無しのスクールアイドルさん(アラスカ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 16:53:58.47 ID:o7z8R0+0
  海未ちゃん

3 名前:名無しのスクールアイドルさん(とんま)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 16:54:06.03 ID:GJkaV/ti
  まきちゃん

4 名前:名無しのスクールアイドルさん(チリ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 16:55:21.37 ID:5728SO
  まきちゃん 

5 名前:名無しのスクールアイドルさん(北極)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 16:55:50.45 ID:3naU+NI0
  絵里ちゃんだろ
 あんなに股間に来る娘は滅多に居ない

6 名前:名無しのスクールアイドルさん(ケニア)[] 投稿日:2014/08/09(土) 16:56:00.31 ID:VIdU1K+m0
  >>5うなじが最高


  でもまきちゃん  

7 名前:名無しのスクールアイドルさん(ドリル)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 16:59:22.59 ID:b2dSty2O
  海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃん!

8 名前:名無しのスクールアイドルさん(バングラディシュ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:01:13.70 ID:wx8/yFzi
  海末ちゃんとかにわかかよwwwwwwwwwりんちゃんが一番可愛いにゃあああwwwwwwwwww

9 名前:名無しのスクールアイドルさん(日本) 投稿日:2014/08/09(土) 17:02:54.88 ID:bbkumOvi
  >>8

10 名前:名無しのスクールアイドルさん(北斗七星)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:03:58.17 ID:puN7P9Q0
  >>8

11 名前:名無しのスクールアイドルさん(アメリカ合衆国) 投稿日:2014/08/09(土) 17:04:57.58 ID:puN7P9Q0
  >>8
  誤字、もしもし、半芝、大量の草
  役満

12 名前:名無しのスクールアイドルさん(スペイン)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:05:22.41 ID:GPQIyV+O
  >>8
  しかも凛ちゃんの字も打てないとか
  夏だなぁ












にこ「…なに、これ」

にこ「私達の事が話題になってる…?」

にこ「……」  




カチ カチ

ことり「…何が書いてあるの?」

にこ「私達の誰が一番可愛いのかとか…まぁありがちな話題ね」 カチ カチ

ことり「それって、さっき穂乃果ちゃんが言ってた…」

にこ「それとは違うみたい」 カチ カチ

にこ「全員の名前が出てるけど…字を間違った人は最初の人だけみたいね」 カチ カチ

にこ「でも、これが一体どうしたって…」 カチ カチ

にこ「……ん?」










101 名前:名無しのスクールアイドルさん(インド)[] 投稿日:2014/08/09(土) 17:56:22.41 ID:puNsP90
  穂乃果ちゃん!

102 名前:名無しのスクールアイドルさん(そうめん)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:56:58.47 ID:o7z8s0+0
  のんたん愛してる

103 名前:名無しのスクールアイドルさん(ローマ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:57:06.03 ID:GJkad/ti
  まきちゃん

104 名前:名無しのスクールアイドルさん(ロシア)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:57:21.37 ID:57f8AO
  矢沢にこ 

105 名前:名無しのスクールアイドルさん(南極)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:57:50.45 ID:3faU+NI0
  >>104
  矢沢な

106 名前:名無しのスクールアイドルさん(サイパン)[] 投稿日:2014/08/09(土) 17:58:00.31 ID:VIdT1K+m0
  >>105お前間違ってんじゃねぇよwwwwww
  矢沢だから

107 名前:名無しのスクールアイドルさん(オーストリア)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:58:22.59 ID:b2YSty2O
  >>106お前も間違ってるっていう

108 名前:名無しのスクールアイドルさん(お好み焼き)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:58:56.70 ID:wx8CyFzi
  そうだよな矢沢にこ可愛いよな

109 名前:名無しのスクールアイドルさん(北極)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:58:78.45 ID:3fae+NI0
  うん矢沢にこちゃんは可愛い

110 名前:名無しのスクールアイドルさん(なし)[] 投稿日:2014/08/09(土) 17:59:00.31 ID:VIdT1Ktm0
  なんだこの流れ

111 名前:名無しのスクールアイドルさん(ノコギリ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:59:22.59 ID:b2YSjy2O
  矢沢にこちゃん!矢沢にこちゃん!

112 名前:名無しのスクールアイドルさん(ドイツ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 17:59:13.70 IDk9t5bU4SO
  矢沢にこ

112 名前:名無しのスクールアイドルさん(せんべい)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:00:45.78 ID:gePRUFKb0
  矢沢にこ

112 名前:名無しのスクールアイドルさん(メキシコ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:00:67.56 ID:GOwXsnaI0
  矢沢にこ

にこ「…ちょ、ちょっと」 カチ カチ

にこ「なに、この流れ…」 カチ カチ



345 名前:名無しのスクールアイドルさん(トルコ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:10:13.70 IDktt5bU4tO
  矢沢にこ

346 名前:名無しのスクールアイドルさん(ちょうちん)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:10:25.78 ID:gePRrFKb0
  矢沢にこ

347 名前:名無しのスクールアイドルさん(とうもろこし)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:10:67.56 ID:GOyXsnaI0
  矢沢にこ


にこ「や、やめて…冗談きついってば…」 カチ カチ



564 名前:名無しのスクールアイドルさん(イギリス)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:53:13.70 IDV0rAjygN0
  矢沢にこ

565 名前:名無しのスクールアイドルさん(セロリ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:53:46.78 ID:tDw+Kw540
  矢沢にこ

566 名前:名無しのスクールアイドルさん(ラムネ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 18:53:67.56 ID:CFov529Ii
  矢沢にこ


にこ「や、やだ…も、もういいってばっ…!」 カチ カチ カチ



765名前:名無しのスクールアイドルさん(いりこ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 19:34:13.10 ID:wkf5xsLc0
  矢沢にこ

766 名前:名無しのスクールアイドルさん(ヤブ;ビ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 19:34:45.18 ID:mlzFE7+v0
  矢沢にこ

767 名前:名無しのスクールアイドルさん(やkぁj)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 19:34:67.26 ID:nNSZ+wE10
  矢沢にこ

768 名前:名無しのスクールアイドルさん(こあrん)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 19:34:69.55 ID:UeHv529Ii
  矢沢にこ

769 名前:名無しのスクールアイドルさん(のwwfc)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 19:34:80.66 ID:fusnv529Ii
  矢沢にこ


にこ「も、もういいっ!もうこんなの見なくても…」   カチカチカチカチ

にこ「ひっ!?…ちょ…ちょっとなんでっ…やめてっ…勝手に…動かないでっ…!」  カチカチカチカチカチカチカチ



995 名前:名無しのスクールアイドルさん(ヘチ盈l 叢Z)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20:19:11.10 ID:gef5xsLc0
  矢沢にこ

996 名前:名無しのスクールアイドルさん(}芭灯^遏C)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20:19:43.18 ID:jhzFE7+v0
  矢沢にこ

997 名前:名無しのスクールアイドルさん(叢Z\]ウ'キ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20:19:55.26 ID:ujSZ+wE10
  矢沢にこ

998 名前:名無しのスクールアイドルさん(ノヘチ盈l 叢)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20:19:69.55 ID:uuHv529Ii
  矢沢にこ

999 名前:名無しのスクールアイドルさん(躍+撝c)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20:19:86.66 ID:fusnv520
  矢沢にこ



にこ「やだ…やだやだっ!いやぁっ!!やめてっ!!見たくないっ!!もう見たくなっ…」    カチ




1000 名前:名無しのスクールアイドルさん(繝繝峨縺ェ)[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20:20:44.44 ID:ngugrnv80
  矢沢にこ






カチ


























1001 名前:捌ハワ鴎涯Vン繝繝峨縺ェ投稿日:2525/25/25(土) 25:25:25.25 ID:25252525
矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢沢矢沢矢沢
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矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢矢沢沢矢沢矢沢

にこ「いやああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」 ガタンッ

ことり「にこちゃんっ!?」

にこ「いやっ!いやぁっ!いやあああああああああああああああ!!!」 

にこ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」

ことり「どうしたのっ!?ことり後ろ向いてて何も」

ことり「見え…な……・・・・」







矢沢にこ「    」

ことり「えっ・・・は・・・あ・・・?」

ことり「にこ・・・ちゃん…」

ことり「ふた・・・り・・・」




矢沢にこ「お前も一緒に来いにこ」

ことり「ひっ!?」

ことり「に、にこちゃん!起きて!に、逃げっ・・・!」

矢沢にこ「そいつは起きないにこ」

矢沢にこ「【目を合わせた】時点で当分の間起きることはないにこ」

ことり「あっ・・・あっ・・・あああっ・・・!」

矢沢にこ「お前にも会わせてやるにこ」

矢沢にこ「こっちにくるにこ」

ことり「や、やだっ・・・!やめてっ・・・こ、来ないでっ・・・!」 ガタガタ

矢沢にこ「うるさいにこ…うるさいにこ…」

矢沢にこ「言 う 事 聞 か な い な ら 力 ず く で 」

ことり「きゃああああああああっ!!!」










―ガシャンッ!

矢沢にこ「っ!?」

ことり「きゃあ!?」

矢沢にこ「なっ…!あ、アンタはっ…!」




――はやく、今のうちに逃げて。




ことり「えっ、あっ、えっ…!?」

矢沢にこ「こ、こいつ!何処から入ってきたにこ!」




この子は、   が抑えておくから、――穂乃果ちゃん達の元に早く行って!




ことり「う、うんっ…!ごめんねっ…!」

矢沢にこ「あっ!待つにこ!逃げるなにこ!」

矢沢「く、くぅ…お前ぇ…!」









「お前なんかお呼びじゃないにこ!さっさと消えるにこ!」

「も~、そんな事言わないでよ~!折角遊びに来たんだからちょっとくらい――ね♥」

「うるさいにこ!お前なんかに私達の邪魔をさせるかにこ!!!」

「え~、でも、他の私達に迷惑かけているのは、ちょっと見逃せないかな――」

「黙れにこ!いいからそこをどけにこ!!!!」


















ことり「はぁ…はぁ…はぁ…!」 タッタッタッタ

ことり「ど、どういう事…?」

ことり「ことり…もうっ…何が何だか…分からないよっ…!」

おそらくまだ誤字はない筈
おやすみなさい


――


ことり「はぁ、はぁ、はぁっ……!」

ことり「ふえぇぇん…ほのかちゃあん…かよちゃあん…」

ことり「どこにいるのぉ…?」 グスグス




ブッ ジッ  ジジッ  ガガッ…   ピッー!!! 




ことり「ひいっ!?」 ガタッ




『逃げても無駄にこ』




ことり「ひっ…あっ…あああっ…!」




『小鳥は絶対に穂乃果達とは会えないにこ』




ことり「ひぃ…に、偽物の…にこちゃん…っ!」

ことり「じゃあ…さっきのにこちゃんはっ…!」




『お前はそうやってずっと彷徨っていればいいにこ』




ことり「や、やだっ!お願い!もうこんな事はやめてっ!」

ことり「ことりが何か悪い事したなら謝るからぁ!お願い許してぇ!」




『悪い事……?』




ことり「教えて!どうして私達にこんな事するの!?」

ことり「ちゃんと話し合えばきっと解決する筈だよぉ!だから酷い事しないでっ!お願いっ!」












『そんなの、決まってる』

『私達がお前達を襲うのは』














『お 前 達 が あ の 世 で 存 在 し て い る か ら だ』













.



――


ガシャン! 



穂乃果「…だめ、ここも道がない」

花陽「ど、どうしよぉ…私達、閉じ込められちゃった…!」

穂乃果「落ち着いて…絶対何処かに出られる場所があるはず」

花陽「でも、入口の扉も窓も全部先が真っ暗でっ…!」

穂乃果「……」

穂乃果「この真っ暗闇って、本当に入ったら落ちるのかな」

花陽「えっ?」

穂乃果「……」 ジリッ

花陽「ほ、穂乃果ちゃん!?ダメだよ危ないよぉ!」

穂乃果「…っ」 グッ






タンッ






花陽「……えっ」

花陽「ある…けた?」

穂乃果「……」

穂乃果「…やっぱり、穴が空いてる訳じゃないんだ」

穂乃果「ほら、暗闇の先の壁も触れる…」

花陽「じ、じゃあ…この先を進めば」

穂乃果「……この学校を出られるかも」





花陽「でも…歩けたとしても」

花陽「この暗闇、どこまで続いてるのか分からないよね…?」

花陽「も、もし…先を歩いてて…入ってきた場所が分からなくなって…辺り一面真っ暗闇になったら…」

穂乃果「…そう、だよね」

花陽「やっぱり、今行くのは危険だよ…ことりちゃんとにこちゃんの連絡を待ってた方が…」








prrrrrrrrrr........







穂乃果「!?」

花陽「ぴゃあ!?」

穂乃果「穂乃果の携帯っ…ことりちゃんからだっ!」

pi



穂乃果「もしもしことりちゃん!?今何処にいるの!?絵里ちゃんは…」



『はぁっ゛…ハッ…げほっ!ごほっ!…ほ、穂乃果ちゃ っ…!た、たす…助けっ…!』



穂乃果「ことりちゃん!?どうしたのっ!!何があったのっ!」



『く、来るの゛っ!! ゲホッ!はぁ…はぁっ…走っても走っても走ってもぉお゛いがげでぇっ…!』



穂乃果「追いかけ……誰っ!?誰に追いかけられてるのっ!?」



『はぁ…はぁ…ぎっ…ひっ…あっ…わ、  わt……   ガチャンッ!!!』

『ひっ!いやっ!いやああああああああっ!!!やめてぇっ!来な、来ないでっ!近寄らないでっ!』

『いやああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!?!?!?!?』




穂乃果「ことりちゃん!ことりちゃん!ことりちゃんっ!!!!」
































『穂乃果ちゃん、ごめんねぇ~。ことりもう大丈夫だよぉ~♪』

穂乃果「ことり…ちゃん?」



『うんっ♪ごめんね~驚かせちゃって…』



穂乃果「ほ、本当に…ことりちゃん?」



『ん?そうだよ~♪ことりは小鳥だよ?変な穂乃果ちゃん』



穂乃果「う、嘘だ…さ、さっきのは…何で…」

穂乃果「ほ、本当にことりちゃんなら…にこちゃん居場所…分かるよね?」




『今から穂乃果ちゃんと花よちゃんの所に行くからそこで待っててね♪じゃあねー』





ブッ



ツー ツー ツー





穂乃果「…あ…あっ…ああっ…!」 ガタガタ

穂乃果「どうしようっ…このままじゃ…私達もっ!」

穂乃果「もうなりふり構ってられないよっ!真っ暗でも進まないと!」

穂乃果「花陽ちゃん!二人でここから逃げ」















花よ「     」

穂乃果「…花、陽……ちゃ」

穂乃果「ひっ…!?」

穂乃果「は、花陽ちゃ…ん…た、倒れてっ…!」

花よ「穂乃果ちゃん」

穂乃果「や、やだっ!来ないでっ!!」

花よ「どうしたの?花よの顔に何か付いてる?」

穂乃果「や、やめてっ…いやっ…いやっ…!」

花よ「あっ、もしかして花よが二人いる事に驚いてるのかな?」

花よ「大丈夫だよ、この音乃木坂には同じ私達がいてもおかしくないんだよ」

穂乃果「そ、そんなのっ…!ちがっ…!絶対おかしいっ…!」 ガタッ

花よ「そ、そんな事言っても…どうしようもないよ」














花よ「だって」



花よ「穂乃果ちゃん」



花よ「後ろに」



花よ「いるよ」



花よ「もう一人の」



花よ【穂乃香ちゃん】

ドンッ



穂乃果「…ぇ…ぁ…」




「やっと会えたね!穂乃香もう待ちくたびれたんだよ!」


「ほら!こっち向いてよ!穂乃香とお話しようよっ!」




穂乃果「ぃ…ゃ……っ……」




「いいじゃん!自分と同じ顔とおしゃべり出来るんだよ!こんな事って滅多にないんだから!」


「これからどんなことしようかなー?あっそうだ!」


「ねぇねぇ!穂乃香と一緒にこの学校を歩こうよ!きっと楽しいよ!」




穂乃果「ぁ……あっ…ああああっ……!!」




「大丈夫!穂乃香と一緒なら真っ暗闇も平気なんだよ!」


「だから立ってよ!こんな所で蹲ってっても楽しくないよ!」


「穂乃香の目を見てよ!穂乃香と手を繋ごうよ!穂乃香と一緒に笑ってよ!」


「ほらっ!早く早く!早く













穂乃香「ハ繧縺後ヰ繧縺ヤ霎繧薙□蝣く繧縺後kぁヰ繧縺ワ諢丞峙ッ縺励↑て逕溘縺縺吶」














.

おやすみなさい

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・




――


「・・・・・・」


「・・・…」


「…うっ」


「あれ、わたしは…一体何を」


「ここは…」




ムクリ


















海未「……」

海未「学校…ですよね?」

海未「…っ!?」

海未(な、何故手足に縄がっ…動けません)

海未(もしや誘拐!?でも何故学校に……)





…゚タン 


ペタン


ペタン 
 




海未(…!)

海未(足音が段々大きく…こちらに誰か来ている!)

海未(ど、どうすれば…!)







ガラッ








「……まだ気絶している様ですね」

海未(……)

海未(…っ!?)

海未(私と、同じ……声!?)



「…もし私なら今頃起き上がり、縄を引き千切って歩いている時間だというのに」

「この私は随分と貧弱なんですね」



海未(この……わたし?)



「…あぁ、まだ顔が【直ってない】」

「あっちの世界に行くとすぐこのザマです…早い所全員を移さなければ」

「真希の次は望ですわね…早くして欲しいです」





ガラッ




「海末、ちょっと手伝って」

「何ですか真希」




海未(……真姫?) 





「あれ、私一人じゃ運べないのよ」

「ご自慢の薬で体力増強でもすればいいじゃないですか」

「何が悲しくてあんなの自分に投与しなきゃいけないのよ。八割方副作用が出るの知ってるでしょ?」

「その設定どうにかならないのですか」

「いいから早く来て。あなたの馬鹿力なんてこんな所でしか役に立たないんだから」

「失礼ですね……まぁいいですけど」

「ありがとう…こっちの教室よ」



ガラッ




海未(……!)

海未(教室を出る音…)

海未(恐らく今なら二人共前を向いているはず!目を開けて…!) パチッ

海未(っ!!!?)






海末「…全く、私はまだ拒絶反応が治っていないのですわよ?」

真希「カオノイチブガクロイダケジャナイ。ソンナノナントモナイデショ」















海未(なっ…は…あっ…!)

海未(だ、誰ですか!?)

海未(あ、あれは一体っ…!)

致命的なミスしてた

>>1

花陽「えっ?音ノ木坂学園の噂?」

花陽「えっ?音ノ木坂学院の噂?」



凛「凛知ってるよ。音ノ木坂学園のどこかに異次元に繋がる扉があって、その先にはもう一つの音ノ木坂があるんだって~」

凛「凛知ってるよ。音ノ木坂学院のどこかに異次元に繋がる扉があって、その先にはもう一つの音ノ木坂があるんだって~」



>>96

花陽「えっ?学園の……表札?」

花陽「えっ?学院の……表札?」




また深夜更新しますん

海未(あの後ろ姿は……私、です…よね?)

海未(何故…私が…二人…)

海未(……)






海未「…何一つ分かりません」

海未「しかしここに留まっていては解決しないのも確かです」

海未「……」

海未「後を付けてみましょう」





ガラッ





海未「っ!?」

海未「な、何ですかこれは!?」

海未「廊下の…後ろ半分が…無い」

海未「い、一体何がどうなっていると言うのですか!?」



――


ドサッ



真姫「」



海末「…ふぅ、これでいいですか」

真希「うん、後は縛っておくから」

海末「では私は絵里の所に行って来ます」

真希「絵里?絵理じゃなくて?」

海末「何でも名案を思いついたから聞いて欲しいとの事で」

真希「…まぁいいけど」

海末「では、また後で」



ガラッ


カツン…カツン…


















海未「……行きましたか」

海未「先程私が抱えていたのは…紛れもなく真姫でした」

海未「…どうやら、同じ自分がいるのは私だけではないようですね」

海未「…あの教室を覗いてみましょう」

真姫「」


真希「…貴女はいいわよね、何の苦労なく生活できて」

真希「ここでの生活を余儀なくされてる私達とは大違い」

真希「ちょっと【表舞台】に出たと思ったら…貶されてすぐに此処に戻って来るし」

真希「ねぇ、教えてよ」

真希「貴女と私、どうしてこうも違いがあるの?」

真希「同じ顔、同じ声なのに、私が陽の光を浴びれないのはどうして?」

真希「ネエ、オシエナサイヨ、ドウシテワタシハ」






真姫「」


真希「…ふん」

真希「まぁ、この計画が終われば影になるのは貴女達なんだろうけど」

真希「精々いい夢見てなさい」




ガラッ




真希「……」






カツン 

カツン…



海未「…どういう、事でしょうか」

海未「生活を余儀なく…貶される」

海未「表舞台とは一体…」

海未「……」





海未「…悩んでいても仕方ありません」

海未「とにかく今は真姫を助けないと」




ガラッ







真姫「」

海未(…私を縛っていた縄は、それ程まで強く縛られていませんでした)

海未(締め方が甘かったのでしょうか…所々隙間が空いていて、簡単に解くことができました)

海未(これは恐らく…力のない人間が太い縄を慣れない手つきで縛ったのだろうと思います)

海未(真姫を縛ったのはもう一人の真姫…私達の中で力の弱いメンバーと言えば…)



ギュッ



パラッ…


シュルシュル…





海未「…解けました」

海未「やはり、私を縛ったのはあの真姫なんですね」

真姫「ぅ…ん…」

海未「…!真姫!」

真姫「ぅ…っ…あ…れ…?」

海未「私です、分かりますか?」

真姫「えっ…うん、分かるけど」

海未「…良かった。調子は良さそうですね」

真姫「ここって…教室?何でこんな所に…」









海未「…私もよく分かっていません」

真姫「えぇっ?」

海未「真姫、あなたは先程まで何をしていたのか思い出せますか?」

真姫「さっき?えーっと……」

真姫「…何だろう、何か頭の中がごちゃごちゃになってて……上手く思い出せない」

海未「私もです。…先程私もこの教室に来て、それまでは二年生の教室で倒れていました」

真姫「ここって…一年生の教室よね?何だか左右逆な気がするけど」

海未「そう言えば…普段の教室と位置が逆ですね」

真姫「それに何も見えない程外が真っ暗…一体どういう事よこれ…気持ち悪い」

海未「ええっと…取り敢えず、私が知っている範囲のことをお答えしますね」



――


真姫「…なにそれ、意味わかんない」

真姫「私と海未がもう一人いる?…冗談でも面白くないんだけど」

海未「信じて頂けないと思いますが本当の事です。この目でしっかりと見ましたから」

真姫「そんな事言ったって信じれるわけ…」













真姫「…あれ、ちょっと待って」

海未「真姫?」

真姫「そう言えば…私、凛と花陽とラーメンを食べに行ったあの日」

真姫「確か…二人と別れて…家に帰ってたら…」

真姫「変な…人に…声…かけられて…」

海未「…!?」

真姫「その人の顔…見ようと…して…」











真姫「そ、その人っ…私の髪と…声っ…同じだった…かも…」

海未「…それは、本当ですか?」

真姫「うん…はっきりとは思い出せないけど…多分そうだった」

海未「……」





海未(…もし、真姫が見た人物が先程の真姫と同一人物ならば)

海未(私も同じようにもう一人の私に連れ去られたと考えるのが正しいでしょう)

海未(…では、もしかすると他のメンバーも)





海未「……」

真姫「海未…どうしよう…何だか分からないけど…怖いっ…」

海未「真姫、私と一緒に付いて来てくれませんか?」

真姫「えっ」

海未「お願いします…もしかすると、他のメンバーも拘束されているかもしれません」

海未「何が起こっているか分からないこの状況で…仲間を一人にしておくのは危険です」

真姫「…それは、そうね」

海未「お願いします……一人では心細いのです」







真姫「…うん、いいわよ」

真姫「って言っても、海未が行くなら必然的に私も一緒に行動しないといけないし」

真姫「…一人の状態で危険な目にあいたくない」

海未「私もです。頼りにしていますよ?真姫」

真姫「ありがと…じゃあ、行くわよ」



――



真姫「…何よこれ、何で所々廊下が真っ暗なのよ!?」

海未「分かりませんが…恐らくはこの廊下の両端に貼ってある御札の所為かと」

真姫「…剥がしてもいいと思う?」

海未「やめておきましょう…何かあった後では遅いです」







海未「…っ!」

真姫「海未?」

海未「真姫、あちらを見てください」

真姫「…?」








希「」

海末「……」








海未「……見ましたか?」

真姫「見たわよ……まさか本当に海未がもう一人いるだなんて」

真姫「それに、あれって…!」

海未「……三年生の教室に入りました、私達も行きましょう」


――


ドサッ



希「」

海末「意外と軽いんですね。他の望達とは大違い」




「……海末、こっち」




海末「…そこに居たんですね、絵里」




「ええもう、本当に…」



















綾瀬絵里「本当に待ちくたびれたチカ」





.

海未(…!?)

真姫(ちょ、ちょっと…何よ、何よあの絵里!?)

真姫(何よ語尾にチカって!?何で急にバカっぽくキャラ付けしてるのよ!?意味わかんない!)

海未(お、落ち着いてください!あちらに見つかってしまいます…!)













海末「……で、話とは一体何ですか?」

綾瀬絵里「これを見るチカ」 ポチッ

海末「…あっちの私から奪った携帯電話がどうかしたのですか」

綾瀬絵里「これとあっちの真希のスマホと部室のパソコンを使って工作するチカ」

海末「工作…?」

綾瀬絵里「スクールアイドルの掲示板で自演するチカ」

海末「…それに一体何の意味があるのですか」

綾瀬絵里「私達の苦しみを味わわせてやるチカ」

綾瀬絵里「だからあっちの真希のスマホを渡して欲しいチカ」

海末「…まぁ、好きにしてください。計画さえ遂行出来れば、こちらとしては文句は言いません」

綾瀬絵里「助かるチカ、ついでに望のスマホも使うチカ」

海末「ええどうぞ…恐らくポケットの中にある筈ですわ」


バタンッ



海末「…相変わらずあの絵理の考えている事はよく分かりません」

海末「まぁ利害が一致しているので別に構いませんが…邪魔なら元の世界に返せばいいだけですから」

海末「さて、次にあちらに侵入しているのは…」



カツン カツン…










真姫「…行ったわね」

海未「これは一体どういう事なのでしょうか…?」

真姫「知らないわよ…でも、一つ言える事は」

真姫「あれは私達の知ってる絵里じゃなくて、あそこで倒れている希はおそらくは本物…って事かしら」

海未「…そうですね、希を救出しないと」

真姫「どうするのよ?あの絵里が邪魔で入れないんだけど」






綾瀬絵里「~♪」 チカチカポチポチ






海未「…パソコンも使うと言っていたのに、どうして部室で工作を行わないのでしょうか?」

真姫「さぁ…そこまで頭が回ってないんじゃない?」

海未「いやまさかそんな……仮にも絵里ですよ?」

真姫「あんな間の抜けた顔の絵里、私見た事ないんだけど」

海未「……」

真姫「…で、どうする?絵里を希から引き離さないと助けようがないわよ?」

海未「うーん…そうですね」











海未「…少しリスクは高いですが」

海未「真姫、ちょっと協力して頂けませんか?」

真姫「えっ?何をよ?」

海未「それはですね……」  ヒソヒソ

おやすみなさいチカ

綾瀬絵里「~♪」 ポチポチ



「え、えり」



綾瀬絵里「?」

綾瀬絵里「あ、真希。どうかしたチカ?」



「う、ううん。と…トクニヨウジハナイノダケド」



綾瀬絵里「じゃあなんでこっち来たチカ?」



「い、いヤ…その…」

「ほ、ほら!ウミがイッテた作戦ってノヲワタシも聞きに来たノヨ!」



綾瀬絵里「ああ、そうだったチカ。教えてあげるチカ」

綾瀬絵里「…ところで、そんなに真希って滑舌そんなに良かったっけ?」



「う゛ぇ!?そ、それはその…あれよ!さっきのど飴食べたから調子がいいのよ!」



綾瀬絵里「なるチカ。そういう事は早く言って欲しいチカ」


「あはは………知らないわよそんなの」 ボソッ














綾瀬絵里「ん?今何か言ったチカ?」

真姫「うウん!?な、ナニモイッテナイワヨ!」

綾瀬絵里「そうチカ」

海未(あの絵里、さり気なくそんなにって言葉を二回使いましたね…) 

海未(それよりも真姫、ナイスです!) 

海未(姿形の見分けが付かないなら、偽物を装うのは簡単なこと)

海未(片言喋りで相手の仲間の振りをし、あの絵里を追い出し希を救出する…)

海未(この役目を果たせるのは真姫、あなただけです!しっかり頑張ってください!) グッ





真姫(な、何で私がこんな事に…) プルプル

綾瀬絵里「~♪」 ポチポチ

真姫「え、エり?」

綾瀬絵里「何?今忙しいチカ」

真姫「あ、あナた確か部室のパソコンもツカウのでしょ?」

真姫「な、ナラ部室でさぎょウしたほうがイイんじゃナイノ?」









綾瀬絵里「……」

真姫「……」(な、なによ…)

綾瀬絵里「盲点だったチカ。真希は頭いいチカ」

真姫「え…あ、うん…」

綾瀬絵里「あっ、でもこの望を監視しておかないと…」

真姫「の、ノゾみは私がミテおくから!」

綾瀬絵里「そう?じゃあよろしく頼むチカ」

真姫「ま、マカセテ!」

綾瀬絵里「~♪」 ガラッ




テクテクテク…











海未「…何とかなりましたね」

真姫「…ちょっと、この役目って別に海未でも良かったんじゃないの?」

海未「何を言っているのですか。先程私の偽物がこの場にいたのに私が接触しては不自然じゃないですか」

真姫「むぅ……」

海未「…それよりも、早く希を」

真姫「分かってるわよ」


シュルシュル…パサッ




海未「…希、のぞみっ」

希「……んっ」

真姫「良かった…どこも異常ないみたいね」

希「…あれ、ウチ…何してたんだっけ」

希「海未ちゃん?真姫ちゃんまで…何かあったん?」

海未「…驚かないで聞いてください」

海未「どうやら私達は誘拐されてしまった様です」

希「……誘拐」

希「って誘拐!?どうして!?ここ学校やん!」

真姫「ちょ、ちょっと声が大きい!あいつらに見つかっちゃうでしょ!?」

希「あいつら?」

海未「…取り敢えず、話を最後まで聞いてください」





・・・・・・・・・・・・・・・・・






海未「…という事なのです」

希「……ウチの、偽物」

真姫「信じられないかもしれないけど、本当にいたのよ」

海未「真姫は自分の偽物と出会ってからの記憶がないと言っています…希はどうですか?」

希「ちょっと待って…今思い出そうとしてるから…うぬぬ…」

希「…あの日は確か、にこっちと絵里ちと別れて…家に着いて」

希「鍵を開けて…玄関から入って…そう、確か」

希「ウチの家に誰か入ってたのが見えて…驚いてその人の顔見ようとして目線上げたら…」

希「……あれ?思い出せない…」








真姫「…海未、これって」

海未「はい、恐らくは…」

希「ん?どういうこと?」

海未「希の偽物は希の家に潜んでいたのでしょう」

海未「希がその人物と接触した後の記憶がないのはそのせいでしょうね」

真姫「…そうね。それしか考えられないわ」

希「ごめん二人とも、ウチにも分かるように説明してくれん?」

海未「…実は、私達もよく分かっていないんです」

真姫「私達の偽物が突然現れて…この学校の教室に閉じ込められてたのよ」

海未「真姫も希も、偽物の顔を確認しようとした時点で気を失っています。」

海未「顔を合わせる。と言う事が重要なのかもしれません」

真姫「顔を合わせる…どういう事なのよ」









希「…ドッペルゲンガー」

海未「えっ?」

希「あ、恐らく違うとは思うんやけどね」

希「自分と全く同じ顔の人間を見るゆー事は、つまりウチらはドッペルゲンガーを見たって事やないかなって」

真姫「ドッペル…ゲンガー」

海未「ちょ、ちょっと待ってください」

海未「ドッペルゲンガーは周囲の人物と会話をする事はないと言われています」

海未「それに出会うとしたら本人と直接関係ある場所だと聞きました」

真姫「…希は自分の部屋で偽物に会ってるから分かるけど、私は通学路…そこまで関係があるとは思えないわ」

希「そうやね、そもそもドッペルゲンガーとあった人間は死んでしまうって言われてるし」

希「もしウチらが死んでるなら、わざわざもう一度ドッペルゲンガーに会う必要もないし、やっぱり違うみたいやんな」

真姫「…なら、あの偽物達は一体何者だって言うのよ?」

海未「分かりません…ですが確実に言える事は」

海未「彼女たちは何か目的があって私達を誘拐し、残りの私達も連れて来ようとしてる」

海未「その目的を果たした後、私達は……」

希「……」





真姫「どうするのよ…このままじゃ全員っ…」

海未「せめて、外部に連絡する手段があれば…」

希「…ん?携帯じゃダメなん?」

海未「私も真姫も、偽物に携帯を奪われています」

海未「せめて希をあの絵里に接触させなければ…」

真姫「…言っても遅いわよ。何か違う方法考えないと」


















希「……」ゴソゴソ

希「ん?ウチの携帯、普通にポケットの中に入ってるけど」

海未「えっ」

真姫「えっ」

真姫「…ちょっと、もしかして…」

海未「言わなくていいです。……敵ながら哀れに感じてしまいました」

希「???」

海未「ですがこれはまたとない機会です!希、早速誰かに連絡を!」

希「うん、ひとまず絵里ちに…はい、送っ…」 ポチポチ

希「!?」

希「ちょっと二人共!これっ…これ見てっ!」

真姫「何よ…今げんなりしてるのだからあんまり話しかけな…」








海未「ひっ!?」

海未「な、何ですかこれは!?」

希「う、ウチ普通に『絵里ち今何処にいる?』って打っただけなんやけど…!」

真姫「えっ……ちょ!?な、何よこれ!?」












【To】 絵里ち

【内容】 励繝繝峨縺ェ縺ゥ縺ァ豁
      墲曚麈Cv徐濃zノZ蟠




海未「こ、これはっ……文字化けっ!」



――


pi pi pi




真姫「…嘘でしょ」

真姫「何を打ち込んでも、確認画面で全部文字化けしてる……!」

希「どういう事…?ウチの携帯壊れて」

海未「いえ、そういう訳では無いはず…」

真姫「じゃあ何よこれ……まさか…電波ジャックでもされてるの!?」

海未「そんな馬鹿な…でも、これは一体…」

真姫「ああもうっ!これじゃあ何を伝えたいのか分かんないじゃないの!」

望「でもメールは送ることが出来たんやから緊急事態だって事は相手に伝わったんちゃう?」

海未「それはそうですね…これで絵里が勘付いてくれればいいのですが…」

真姫「それまで待つしかないの…?」

海未「…この学校の仕組みが分からない以上、安易に行動しては危険です」

海未「敵に見つからない様に隠れて移動しつつ、連れて来られた仲間がいれば救出する…」

海未「それしか出来ることは…」

真姫「…もどかしいわね」

海未「仕方ありません。…ひとまず、あの絵里が居る部室に行ってみましょう」

真姫「部室…?なんでよ?」

海未「…どうにか誤魔化せば、あの絵里を利用する事が出来るかもしれません」

海未「幸い部室までの道のりは暗闇になっていませんでした。移動は出来るはずです」

真姫「…分かったわ。希もそれでいい?」

望「ええでー」

海未「では、早速ここから出て…」 ガッ

海未「きゃあ!?」 ドシンッ

真姫「ちょっと何してるのよ…」

海未「痛たた…もう、希!何故こんな所に倒れて」




















海未「…え」

海未「何故…倒れて…いるの…ですか」

真姫「…っひ、ひぃっ!!?」

真姫「の、希がっ…か、顔っ…!」

望「なーんであ溘縺縺っちの絵理ちにメ霎繧薙ールが届いとった繧縺んやっておも縺縺吶ったら」 ジッ ジジッ

望「ア 励繝繝峨ンタら のせ墲曚麈いやったハワ鴎涯んやな」 ジジzッ  





バチッッ!













望「……おかげで情けない顔晒してしもうたやないか」



望「アンタら」



望「覚 悟 は 出 来 と る ん や ろ う な ?」  




――




ピ ン ポ ン パ ン ポ ー ン




『生徒会長の綾瀬絵里さん、至急生徒会室まで来て下さい。繰り返します。生徒会長の…』







真姫「はっ…はっ…はぁっ…!」 ダッダッダッ

真姫「ひぐっ…う゛っ!…い゛やっ…もうっ…いや゛っ…!」

真姫「だ…だれかっ…誰かっ…!!」








バタンッ!!










真姫「はぁ…はぁ…はぁ…」

真姫「こ、ここっ…部室」

真姫「……」

真姫「うっ…ぐすっ…」

真姫「もう…いやぁ…なんなのよぉ…」 ポロポロ

真姫「何で…私がっ…ぐすっ…こんな、めにぃ…」

真姫「…ひっく…っひく」

真姫「……ぐすっ」

真姫「……」






真姫(…これから、どうしよう)

真姫(希は倒れちゃって…海未ともはぐれちゃって)

真姫(私一人で…何をしろって言うのよ…)

真姫(誰か…誰かっ…)






....ツン









真姫「……えっ」






カツン



カツン



カツンッ



カ ツ ン ッ













真姫「……う、嘘」

真姫「誰か…こっちに来てる…」


カツン



真姫(…い、いやっ)



カツン



真姫(お、お願いっ…)



カツン カツン



真姫(こ…こっちに…来なっ…!)





ガラッ!














凜「……」

凜「…何だ、誰もいないじゃん」

凜「誰かの気配がしたのに……それより、アイツどこほっつき歩いてるんだにゃ」

凜「呼ばれたらさっさと来いにゃ…ブツブツ」





ガララッ…



カツン  カツン  カツン




















「――ふぅ~、あっぶなかった~」

真姫「も、もが…」



「あ、ごめんね~真姫ちゃん!ついつい力を入れすぎちゃったニコ♥」



真姫「むぐぐ…っぷはあ!」

真姫「ちょ、ちょっと…一体何なのよ!あなた誰…」



「えー!真姫ちゃんったらひどーい、ニコニーの声、忘れちゃったの?」



真姫「えっ!?ちょ、ちょっと待って…カーテンに隠れてて見えな…」



バサッ












真姫「……」

真姫「えっ…にこ…ちゃん?」

にこ?「はーい♪キュートでお馴染みの、ニコニーだよー!ニコニコニー♥」

真姫「ほ、ホントに…にこちゃん?」

にこ?「もー!真姫ちゃんったらー!こーんなに可愛いニコニーを捕まえといて、疑うってどういうことなのー?」

真姫「そ、そんな事言ったってっ…!」

真姫「何時もよりキャラ作ってるし…そもそもなんでこんな所に…」





真姫「…っ!?」

真姫「も、もしかしてっ…にこちゃんの偽物…!?」

にこ?「ちょ、ちょっと!ストップスト――ップ!」

にこ?「ニコが思うに、今真姫ちゃんはなーんにも事情が分かってないでしょ?」

真姫「……そ、そうだけど」

にこ?「だよね?もし、ニコが偽物で――あの子達の仲間だったとしたら、真姫ちゃんをカーテンに隠すなんて事、すると思う?」

真姫「それは…」

にこ?「ね♪だからニコニーは、真姫ちゃんの味方なの♥」

にこ?「真姫ちゃん達には、無事に元の世界に戻って欲しいって思ってるニコよ?」







真姫(……)

真姫(信じて、いいのかな)

にこ?「ひとまず今は落ち着いて、ニコニーの話を聞くこと!」

にこ?「逃げるのは――それからでも遅くはないと思うよ?」

真姫「……」

真姫「…分かったわ、でも」

真姫「怪しいって思ったらすぐに出て行くから」

にこ?「うん♪さっすが真姫ちゃん!話が分かるニコー!じゃあまずは――」


――




凜「遅いにゃ!一体何処行ってたんだにゃ!」

綾瀬絵里「ご、ごめんなさいチカ…ここ、私の知ってる学校じゃないから迷ってたチカ…」

凜「あんまり来ないからもう絵理ちゃんに行ってもらったにゃ!仕事しないならさっさと帰るにゃ!」

綾瀬絵里「チカァ…」




ガチャ




海末「…外まで聞こえていますよ。一体なんの騒ぎですか」

凜「あ、海末ちゃんおかえりにゃ」

海末「あっちの凜は一年生の教室に、あっちの絵理は生徒会室に閉じ込めておきました」

凜「さっすが海末ちゃんだにゃ」

海末「それと…」





ドサッ





海未「」

凜「…にゃ?なんでこっちに運んできたんだにゃ?」

海末「逃げていた所を望が仕留めた様です」

海末「…どうやら仲間を逃がすために一人で望の足止めをしていたみたいですね」

綾瀬絵里「あ、あのスピリチュアルの一言で何でも出来る望に一人で…怖いもの知らずチカァ…」

凜「…なんだ、やっぱり凜の言ったとおりじゃん」

凜「海未ちゃん【は】何でも一人で解決しようとして、勝手に潰れる…放っておいて正解なんだにゃ」

凜「やっぱりこっちの海末ちゃんのほうが優秀にゃ、凜は何も間違ってないにゃ」

海末「そうですね。ですが凜、油断は禁物ですよ」

海末「あなたの演技……誰の目から見てもお粗末な物だと思いますが」

凜「うっ…ご、ごめんなさいにゃ…ちょっと頭に血が上って…」

海末「まぁ、結果的に全員こちら側に誘導する事が出来たので良しとしますが…」

海末「今、望の力でメンバーを二つに分離させた所です。小鳥とにこ、穂乃香を除いたメンバーは全員あちらの世界に移動する準備をして講堂に向かって下さい」

凜「逃がしたもう一人の真希ちゃんはどうするにゃ?」

海末「放っておいて構いません。アレ一人で何か出来るとも思えませんし」

海末「全員が沈黙していなくとも、こちらの移動を邪魔されない程度に沈めておけば何ら問題ありません」

綾瀬絵里「え、えっと…私はどうすればいいチカ」

海末「にこはともかく、あなたは必要ないので帰って頂いていいですわよ」

綾瀬絵里「わかったチカ…やっとお家に帰れるチカ…」








凜「…あれ?そう言えば海末ちゃん、そいつの目、いつ見たんだにゃ?」

海末「はい?どういう事ですか?」

凜「だってもう侵食が片目まで萎んでるし…随分と早いにゃーって」

海末「…おかしいですね、私は元々治まるのが遅かった筈…」










海末「…っ!!!?」

海末「ま、まさかっ…あなたっ!!?」

海未「…はぁっ!」 ゲシッ!

綾瀬絵里「チカァ!?」

凜「!?な、何だにゃ!?どうして…!」






海未「……」


海末「…迂闊でした」


海末「いつから狸寝入りを?」


海未「…そちらの凛が私を批判していた所から、ですかね」







綾瀬絵里「じゅ、重要な所全部聞かれたチカ!!」

凜「にゃ…!お、お前…!」

海末「…まさか、バレていたとは思いませんでしたよ」

海末「あなた、望に打ちのめされた後に私と目を合わせる瞬間……片目を閉じたのですね」

海末「だから私の侵食が片目だけに…なるほど、それでは昏睡の効き目も落ちるわけです」









海未「…あなた達が何を企んでいるのか分かりませんが」

海未「私はこの世界に留まるつもりはありません」

海未「私達全員を…意地でも元の場所に返して貰います!!」 ダッ!

凜「あっ!!待て!逃げるにゃ!!!」






凜「に、逃げ足の早いやつだにゃ…!」

綾瀬絵里「ど、どうするチカ…?このままじゃアイツを野放しにしたら計画が…」

海末「…全員、予定通り行動してください」















【アレは、私が潰します。】

明日完結。おやすみ



――


ダッダッダッダ…



海未「はっ…はっ…!」

海未「早く、早く講堂に…!」

海未「っ!?」





海未「う、嘘…」

海未「行動へつながる階段が…真っ暗」

海未「こ、これではっ…!」










【…いい加減、諦めたらどうですか】











海未「…あなたは」


海末「もうあなた達に勝ち目などありません」


海末「大人しくしていれば命までは取りませんよ」


海未「どうして…何故あなた達は私達をこの学校に閉じ込めようとするのですか!?」


海未「説明してください!話し合えばきっと分かり合える筈です!」


海末「冗談言わないで下さい」


海末「あなた達と私達が分かり合える筈が無いでしょう?」


海未「何故!?」


海末「私とあなたは、対となる存在。…私達の計画は、あなた達の存在そのものを覆す」


海末「それを了承する筈がないと初めから分かっているからこそ、あなた達には眠って頂いてたのですよ」

海未「そんな…そんな事はっ!」


海末「それに、元々私達は出会ってはいけないのですよ」


海末「お互いが目を合わせると、あなた達は拒絶反応を起こして気絶し、私達は消滅するかのように闇に覆われる」


海末「そんな私達が分かり合えると本気で思っていますか?思っていないでしょうね」


海末「あなたにその心があれば、今私から目を逸らさずに前を向いている筈ですから」


海未「…それは」


海末「先程【にこ、ことり、花陽】の沈黙が確認出来ました」


海末「残っているのは【穂乃果】と……あなただけですよ、海未」


海未「……」


海末「…ねぇ、もういいでしょう?大人しくしてください」


海末「私だって自分と同じ姿をしたあなたを怪我させたくはないのです」


海末「安心してください…この音乃木坂は、すぐにあなた達を受け入れてくれます」


海末「実際にあなた達はこの場所に【居た】事があるのですから」

海未「……分かりません」


海末「はい?」


海未「私にはあなたの言っている事が嘘とは思えない…」


海未「なのであなたは、本当に私の事を気遣って忠告をしているのでしょう」


海未「そうでなければ、あの様な甘い縄の縛り方をする筈がありません…私達の身体に、傷をつけないようにと心遣いまでして」


海末「……それが何ですか」


海未「だからこそ、分からないのです」


海未「どうしてその様な優しい心を持っているにも関わらず、話し合いを拒むのですか?」


海未「私はあなたと絶対に分かり合えないなどとは思えない……お互いに心を許しあえば必ず」











海末「…わ……る」


海未「えっ?」


海末「あなたに私の何が分かると言うのですかっ!!!?」



―ドンッ!!




海未「あっ・・・ぐっ・・・!?」


海末「あなたに分かるのですか…私達の苦しみ…辛さがっ…!」


海末「勝手に【産み出して】おいて即座に闇の中に放り込まれる私達の気持ちがっ!!」 ギリギリ


海未「あっ・・・うっ・・・く・・・!」


海末「分からないでしょうねぇ…!愛されているあなた達にはきっとっ!!」


海末「表舞台で自由に輝く事ができるあなた達に私達の苦しみが分かる筈がないっ!!!」


海末「何かの間違いであなた達の世界に顔を出した時の私達の気持ちが分かりますかっ…?」


海末「顔も!髪も!ありとあらゆる物が同じなのに!名前や設定が違うだけで罵詈雑言を浴びされられる私達の気持ちがっ!!!」


海末「どうして私だけっ……どうして私達だけっ!!!」 ギリギリ


海未「ぁ・・・・・・ぅ・・・」


海末「どうしてっ・・・どうしてっ・・・!どうしてっ!!!?」 グググッ…!

海未「ゃ・・・め・・・」


海末「苦しいですか…?苦しいですよね…それが私達が受けてきた苦痛ですっ!!」


海末「これに懲りたら二度と分かり合うなどとふざけた事っ・・・!!」






――ピラッ♪







「あれ~?海末ちゃんってこーんな可愛いパンツ履いてたんだ~♪とっても意外ニコ♥」







海末「…っ!?」  バッ!

海未「がっ……げほっ!ごほっ…!」

海末「あ、あなたっ…何故此処に…!」

にこ?「や~ん!そんな怖い顔、アイドルがしちゃダメニコ!」

にこ?「アイドルはどんな時でも可愛くしないとダメなんだよ♥」

にこ?「ほ~ら♪ニコニーと一緒にニコニースマイル!にっこにっこに~♪」








真姫「…海未!」 ダッダッダ

海未「げほっ…ま、真姫…ですか?」

真姫「大丈夫!?何処も怪我してないわよね!?」

海未「わ、私は大丈夫です…それより、穂乃果が…!」

真姫「こいつは私とニコちゃんが押さえておくから!早く講堂に行って!」

海未「は、はい…ですが道がっ…!」

真姫「あの暗闇はまやかしよ!変な御札で真っ暗闇にしてるだけでちゃんと進める!」

真姫「この学校は私達の学校と位置が逆なの!だから普段の学校の風景を思い浮かべながら進めばいいのよ!」

海未「……!」

真姫「早く行きなさいよ!このままじゃ穂乃果がっ!」









海未「…すみません、ここは頼みます!」 ダッ

海末「ま、待ちなさいっ!」

にこ?「あー!海末ちゃんのバスト、何でニコニーの所の海未ちゃんより大きいの~!?ずるいずるーい!」 ギュッギュッ

海末「ひいっ!?あ、あなた何を破廉恥なっ!」

にこ?「むむむ…もしかしてこっちの海末ちゃんには何か隠された設定が!?これは新たに講座してもらわないといけないニコ!」

海末「はぁ!?」

にこ?「さぁ真姫ちゃん♪ニコニーと一緒に、バストをおっきくする為の秘密、見つけていこう♥」

真姫「いや…私別にいらないんだけど…まぁいっか」

海末「ちょ、ちょっと…ふ、二人共…や、やめっ……!ひぃぃ!」

―ドサッ



穂乃果「ぃ…ゃ……っ……」




「いいじゃん!自分と同じ顔とおしゃべり出来るんだよ!こんな事って滅多にないんだから!」


「これからどんなことしようかなー?あっそうだ!」


「ねぇねぇ!穂乃香と一緒にこの学校を歩こうよ!きっと楽しいよ!」




穂乃果「ぁ……あっ…ああああっ……!!」




「大丈夫!穂乃香と一緒なら真っ暗闇も平気なんだよ!」


「だから立ってよ!こんな所で蹲ってっても楽しくないよ!」


「穂乃香の目を見てよ!穂乃香と手を繋ごうよ!穂乃香と一緒に笑ってよ!」


「ほらっ!早く早く!早く

海未「――穂乃果っ!!」 バッ

穂乃果「っ!?」





ドサッ!






海未「っは!はっ…はっ…はぁっ…!」


穂乃果「え…海未…ちゃん?」


海未「よ、良かったっ……ま、間に合った…!」


穂乃果「な、なんで…海未ちゃ…今…穂乃果…の」


海未「穂乃果!目の前の人物の目を見てはいけませんっ!」


穂乃果「えっ?な、なにを」


海未「いいから見ないで下さいっ!!」


穂乃果「う、うん……」











穂乃香「……」

海未「…あなたが、穂乃果の」

穂乃香「…どうして」

海未「えっ?」

穂乃香「どうして邪魔するの?ねぇどうして?」

穂乃香「穂乃香達って、そんなに外の世界に出ちゃダメなの?」

穂乃香「私達だってμ'sなんだよ?みんなでラブライブ出場目指して頑張ってる【筈】なんだよ?」

穂乃香「ねぇ答えてよ!どうして私達だけみんなに見てもらうことができないの!?ねぇどうして!?」

海未「…穂乃果」

穂乃香「違う!穂乃香の名前は穂乃香だよっ!」

穂乃香「穂乃香の名前が穂乃果ならここに穂乃香がいるわけ無いじゃん!」

穂乃香「声の使い分けも出来ないのに穂乃香の事を穂乃果だなんて呼ばないでっ!」

穂乃香「私は高坂穂乃香なんだよっ!」

穂乃香「高坂穂乃果じゃ…ないんだよっ…っ!」 ポロポロ












海未「……」

穂乃果「海未ちゃん…どういう事なの?」

海未「…それは」







「――おーい!二人共~!」








穂乃果「えっ?真姫ちゃんと……にこちゃん」

穂乃果「それに……海未、ちゃん?」

海未「……」

にこ?「良かった~!穂乃果ちゃん、無事だったんだ~♪」

にこ?「それもこれも、ニコニーが海未ちゃんにラブニコパワーを送ってあげたおかげだね♥」

真姫「なによそれ…」

海未「…あの、他の皆さんは」

真姫「安心して」

真姫「さっき生徒会室に行って絵里を起こして来たの…事情も説明したし、他のみんなも時期に起きる筈よ」

海未「…そうですか」

海未「それで…あちらの私は…」

真姫「……」











海末「……」

海未「…あの」

海末「…はぁ、どうやらこれで終わりのようですね」

海末「沈黙する仕組みがバレている以上、今からあなた達を大人しくさせるのは不可能です」

海末「参りましたよ……降参です」

海未「……」










海末「…穂乃香」

穂乃香「えぐっ…ひっく…」

海末「…泣かないで下さい。貴女が悪い訳ではありません」

海末「最初から…こうなる運命だったのですよ」

穂乃香「うっ…う゛っ…!海末ちゃん…海末ぢゃん…!」







海未「……」

海末「あなた達は全員が起きたら校門へ向かってください」

海末「…全員が揃ったら、あなた達の世界に繋がる扉が現れる筈ですから」

海未「…事情を、教えて頂けませんか?」

海末「はい?」

海未「このまま終わってしまっては、あなた達の苦しみを理解することができません」

海未「どうしてあなた達がこのような事をしたのか…私達があなた達に一体何をしたのか」

海未「このまま何も分からずに元の場所に戻ってしまっては……何も解決した事にはならないと思います」

海未「教えて下さい……あなた達は一体何者で、何を目的としていたのか」









海末「…知ったところで、あなた達に何か出来るとは思いませんがね」

海末「いいですか?話をしたとしてもあなた達は気分が悪くなるだけです」

海末「それでもいいとおっしゃるなら……話して差し上げますわ」

海未「…構いません」












海末「分かりました。では…」

海末「そちら側とこちら側、全員がこの講堂に揃い次第お答えしましょう」

海末「私達が、一体何者なのかを。」

明日本当に完結させます
おやすみなさい



――



海未「…こちらは、全員集まりました」


海末「……」







絵里「…信じられない、って言うのは今更なのかしら」

希「現に目の前に自分と同じ人間がおるんやから、信じる事前提で話を聞かないといけないみたいやね」

凛「ほ、本当に…凛達にそっくり…」

凜「当たり前だにゃ。私達はお前達が居るから産まれたんだにゃ」









にこ「…どういう事よ、それ」

絵理「…本当に何も知らないのね。まぁ、当たり前なんだろうけど」

花よ「仕方無いよ。……私達が一方的にこの人達を知ってるだけなんだから」

穂乃香「……」

穂乃果「…あなた達は、一体何者なの?」











海末「…私達は、あなた達を元にして作られた欠陥品」

海末「産まれる事を望まれていない存在です」


海未「欠陥…品?」

海末「私は本来、『園田海未』として生まれてくる筈でした」

海末「容姿端麗、文武両道…あなたと全く同じ様に、ですよ」

海末「弓道部で稽古に励み、歌詞を作りライブの練習をする…あなたと何ら変わり無い生活を送る」

海末「……そうなる筈だったのです」








海末「…ですが、それは叶わぬ夢となりました」

海末「私は誕生しようとした直前、【何かの間違い】で園田海未とは別の存在になったのです」

海末「その間違いによって、私はあなた達がいる【表舞台】への存在を否定され、この【何かの間違い】で作られた学校に幽閉されました」

海末「園田海末として。…この音乃木坂学園に」








穂乃果「…よく、分からないんだけど」

穂乃果「海未ちゃんもあなたも、同じ『うみ』って呼ぶよね?」

穂乃果「穂乃果のそっくりさんだって『ほのか』って言ってたし…」

穂乃香「紙に書いてあげるよ」 

穂乃香「…私の名前は、高坂穂乃香、そして海末ちゃんは、園田海末」 キュッ

穂乃香「あなたとは一字違い…海末ちゃんも、そっちとは一字違い」

穂乃香「それだけの違いだよ」




穂乃果「……嘘、そんな」

穂乃果「たった…それだけ?」

穂乃果「それだけで…こんな、何もない学校に…閉じ込められて…っ」

ことり「そんな……何かの間違いって、何でそんな事が…」

小鳥「そんなの分からないよ」

小鳥「誰が小鳥達を作って、どんな間違いがあって小鳥達が生まれたのかなんて小鳥達には知る手段なんてなかったもん」

小鳥「初めに【表舞台】に出て、世界から拒絶されて、気が付いたらこの場所に居たの」

小鳥「みんな同じだよ?…何も理由を知らずに、いつの間にかここに居たんだから」

ことり「そんな…」







花陽「あ、あの…まだよく意味が分からない……です」

花よ「工場のベルトコンベアを思い浮かべてみて下さい」

花よ「生産される製品の中で、いくつか不良品や粗悪品が出来ちゃうよね?」

花よ「その不良品を捨てるために用意されたのがこの世界、その不良品が私達です」

花よ「何の不備もなく出荷される存在が、あなた達です」

花陽「え、ええっ…?ま、ますます意味が…」







真希「…まぁ、その製品の中で改造されて【表舞台】に出てる存在もいるけどね」

真姫「…はぁ?何それ?」

真希「あなたの横にいるでしょ?…煩わしい程笑顔な人が」

にこ?「あ、あれ?それってニコニーの事!?ひどーい!真希ちゃんそんな風にニコの事思ってただなんて――」

真希「……」

真姫「ちょっと、どういう事か説明して…」

にこ?「あー、ちょーっと待っててね?ニコの事は、後でニコニーがきちんと教えてあげるから♪」

真姫「何なのよもう…」

絵里「…ねぇ、ちょっと聞いていいかしら」

絵里「真姫の横にいる、にこ…?を除いたとしたら……どうして私のそっくりさんだけ二人いるの?」

絵理「…私が不良品だとしたら、この子は粗悪品よ」

綾瀬絵里「ひ、酷い言い様だチカ…」

絵理「何も間違っていないでしょ?…自分の事なんだから自分で説明して頂戴」

綾瀬絵里「分かったチカ…」






綾瀬絵里「私と、矢沢にこは……この世界の住人じゃないチカ」

絵里「…えっ」

綾瀬絵里「私達はこことは違う、『音ノ木坂高校』から来たチカ」

綾瀬絵里「この世界の他にも幽閉される場所はあって…多分、この音乃木坂学園のみんなとは違うタイプの間違いで生まれたんだと思うチカ」

綾瀬絵里「私も何回か【表舞台】で生活した事があるから……もう一度行ってみたいと思って音乃木坂のみんなに協力したチカ」

絵里「そんな…この世界だけじゃなくて、他にもパラレルワールドのような世界が存在するって言うの…?」

絵理「探せばいくらでも存在するわよ。特に私は【間違えられやすい】から」

絵理「綾瀬絵里、綾瀬絵理、絢瀬絵理、彩瀬絵里、彩瀬絵理、彩世絵里彩世絵里綾世絵里彩世絵理…」

絵里「や、やめてっ!!そんなの、知りたくないっ…!」










にこ「…ちょ、ちょっと待ってよ」

にこ「そっちにいるのにこが『音ノ木坂高校』のにこだとして…そのキャラ作ってるにこが『音乃木坂学園』のにこだって事?」

矢沢にこ「違うにこ、そのニコは『音乃木坂学園』のにこじゃないにこ」

にこ「じゃ、じゃあ…この世界のにこは何処に居るのよ…?」

矢沢にこ「居ないにこ」

にこ「えっ…」














矢沢にこ「この世界に『にこ』という人物は存在しないにこ」

矢沢にこ「【間違え様の無い】存在がこの世界で生まれる筈ある訳ないからにこ」

矢沢にこ「ここのみんなが『にこ』と言う人物の存在を知っていても、間違われない以上この音乃木坂学園で『にこ』が生まれる事は絶対ないにこ」

修正


矢沢にこ「【間違え様の無い】存在がこの世界で生まれる筈ある訳ないからにこ」



矢沢にこ「【間違え様の無い】存在がこの世界で生まれる事は有り得ないにこ」

希「う、嘘…そんな、事って…」

望「嘘やないで、本当の事や」

望「にこっちの事はうちらも知っとるし、何より一緒に学校生活をしとったっていう【記憶が予めに】植えつけられてるんやからね」

望「面白いでー?うちらにこっちの事知ってるのに、この学校ににこっちがいないって現実との矛盾は」

希「そんな…そんなん…嘘…だ」

希「μ'sは…9人揃って…一つなのに…」

希「こんなっ…こんな事って…酷い…」

希「あんまりやんっ…!酷すぎるっ……!」




海末「…音ノ木坂高校には私も行ったことありますが、何ともまぁ楽しそうな場所でしたよ」

海末「小鳥は翼を生やしチュンチュンと鳴きながら飛び回り、私は男性器を生やし他メンバーと性交渉を行なったり、穂乃香に至ってはなんの躊躇もなしに犯罪を犯したり等…」

海末「その様な事が全て許される世界でした……名前や性格だけが違う私達とは大違いです」

海未「あ、頭が……」 フラッ

穂乃果「う、海未ちゃん!しっかりして!」











凛「…なんだか凛、可哀想になってきたよ」

綾瀬絵里「ん?それって私達の事チカ?」

凛「だ、だって…そんな、滅茶苦茶な世界に住んでて…辛くないの?」

綾瀬絵里「えっ?別に何ともないチカよ?」

凛「えっ…?」

綾瀬絵里「私はちょっと【表舞台】を堪能して満足したら帰るつもりだったから、音ノ木坂高校での生活を辛いとは思ったことないチカ」

綾瀬絵里「寧ろあの世界で生まれた自分の存在に誇りを持ってるチカ」 フンス

凛「……」

矢沢にこ「…本当にお前は、頭の中何考えてるか分からないにこ」

綾瀬絵里「チカァ…?」

にこ「…結局のところ、あんた達全員私たちの偽物って事なのよね」

にこ「私達をこの音乃木坂学園に閉じ込めて…私達のいる音ノ木坂学院に移り住もうとしてたのでしょ」

にこ「それが失敗してこんな事になった…そういう事なんでしょ?」





凜「…偽物、偽物って」

凜「凜達を偽物扱いするのもいい加減にするにゃ」

にこ「はぁ!?だって、あんた達が言ったんじゃない!自分達は私達を元にして作られたって…」

凜「お前達を元に作られただけで、別にお前達が【本物】だとは言ってない筈にゃ」

真姫「ちょ、ちょっと…いきなり何を言い出すのよ」










凜「だったら答えてみろにゃ、お前」

穂乃果「えっ…私?」

凜「お前、かよちんの事いつもなんて呼んでるんだにゃ」

凜「本物ならすぐに答えれる筈だにゃ、早く答えるにゃ」

穂乃果「そ、それは…普通に花陽ちゃんって…」













穂乃果「……あ、れ」

海未「穂乃果…?」

穂乃果「…どっちだっけ、私、花陽ちゃんの事…花陽ちゃん?…それとも…かよちゃんって…」

凜「ほら、すぐに答えられないじゃん」

凜「呼び名もすぐに出てこないのに本物を名乗るだなんて烏滸がましいにも程があるにゃ」

凛「い、いいじゃん呼び方なんて!仲良くしていくうちに誰だって呼び方が変わって…」

絵理「呼び方だけじゃないわよ」

希「…えっ?」

絵理「そっちの私はまだ生徒会長だったわよね?元生徒会長じゃなくて」

絵里「元?えぇ、そうだけど…」

絵理「うん、じゃあ聞くけど、あなた」

にこ「えっ、に、にこ…?」

絵理「そっちの私が暗いのが怖いって事、どうやって知ったの?」

絵理「彼女が現役の生徒会長なら、あなたが暗い所が怖いと言う事を知っているのはおかしいのよ」

絵理「そんな情報、そっちの私は一言も口にしていない筈よ…何処で知ったのか、説明してもらえるかしら?」

にこ「はぁ?そんなの決まってるじゃない!あれはあの時の…」












にこ「…あれ、あの時…って、いつの事…だっけ」

真姫「ちょ、ちょっとにこちゃん…しっかりしてよ」

にこ「そ、そうよ…確か…二回目の合宿で……あれ?合宿なんて…したっけ…?」

凜「…ブレブレじゃん。本物が聞いて呆れるにゃ」

にこ「ま、待ってよっ…今、ちゃんと思い出すからっ…!」

真希「ムリニキマッテルデショ」

真希「私達があなた達を元に生まれた様に、あなた達も【元となるモノ】から生まれた派生でしかない」

真希「いろんな世界の記憶を植えつけられた結果がその記憶の矛盾なのよ」

花陽「う、嘘…わ、私達は…」

にこ「あああっもうっ!うるさいうるさいうるさいっ!」

にこ「単に記憶がごちゃごちゃしてるだけよ!どこで知っただなんてそんなのどうでもいいじゃないっ!!」








穂乃香「どうでもいい?今どうでもいいって言ったの?」

にこ「えっ…」

穂乃香「どうでもいいなら私達の文字違いだってどうでもいいじゃん」

穂乃香「身体のつくりが違ったり明らかにおかしい設定の私達でさえ表舞台に立つことが出来るのにどうして文字が違う私達は追いやられるの?」

穂乃香「ちゃんと読めるのにどうして漢字が違うだけでみんな穂乃香達を冷たい目で見るの?」

穂乃果「そ、それは…」

穂乃香「名前と性格が中途半端に違う私達が陽の光を浴びることができないのはどうして?」

穂乃香「ねぇ教えてよ!どうでもいいなら私達じゃダメな理由を教えてよっ!!ねぇねぇねぇねぇねぇっ!!!!」

穂乃果「え、…っと」




















にこ?「――はぁ、みんなそろそろ終わりにしよう?」

真姫「…ニコちゃん」

にこ?「ねぇ穂乃香ちゃん、穂乃香ちゃんの言いたい事、すっごく分かるよ?」

にこ?「でも、その答えを穂乃果ちゃん達に求めるのは、少しおかしいってニコは思うの」

穂乃香「……だって」

にこ?「確かに、私達は【本物】って呼ばれる存在ではないけど――」

にこ?「みんな、それぞれに世界に住んで、――同じとは言えないけど、似たような生活をしてる」

にこ?「この音乃木坂学園だって、みんなの心が暗いからこんなに真っ暗になっちゃったんだもんね」

海末「…知っていたのですか」

にこ?「もっちろん♪ニコニーは色んな世界のみんなを見てきたんだもん♥」

にこ?「音乃木坂のみーんなが、ニコニーみたいにニコニコニーってなれば、この音乃木坂も元の晴れやかな学校に戻るニコ♪」








にこ?「――ただ、ちょっとだけ注目されてる世界が羨ましく思っちゃっただけだよね?」

にこ?「本当の音乃木坂学園のみんなは、音ノ木坂学院のみんなと本気で入れ替わろうだなんて、思ってないってニコニーは考えてるけど――どうかな?」

花よ「……」

絵理「……」

凜「…どうせ、叶わない夢になったんだにゃ。今更どっちでもいいにゃ」

にこ?「も~!そういう考えがダメなんだってば~!」

にこ?「ほら!ニコニーと一緒に、ニコニースマイル!一緒にしよ♪」

穂乃香「……」

海末「…穂乃香」





ギュッ




穂乃香「…何のつもり?」

穂乃果「……」

穂乃香「離して。…同情なんてして貰いたくない」






穂乃果「穂乃…香、ちゃん!」

穂乃果「ごめんなさいっ!」 

海未「!?」





穂乃香「…何が?」

穂乃果「あなた達の事、勝手に私達の偽物だって思い込んで…音乃木坂学園のみんなを傷付けちゃった」

穂乃果「文字や性格が違っても、元々は私達みんな…同じなんだよね」

穂乃香「……」

穂乃果「…でも、あなたは穂乃香ちゃんであって、穂乃果じゃない」

穂乃果「この学校の生徒で…たった一つだけの存在なんだよね」

穂乃果「そんな穂乃香ちゃんを…偽物だなんて酷い事…穂乃果言っちゃって」

穂乃果「ごめんね…ごめんなさいっ…!」












海末「……別に、あなた達が謝る必要なんて何処にもありません」

海末「私達は勝手に暴走し、勝手に自滅した。…ただそれだけの事です」

海末「あなた達に非などありませんよ」


海未「…ですが、私達はあなた達の事を知りませんでした」

海未「無知は罪という言葉があるように、私達は知っておくべきだったのだと思います」

海未「…私達の存在が、あなた達を今まで苦しめていたと言う事実を」


海末「…随分とお人好しなのですね、あなたは」

海未「そうでしょうか?…これくらい、普通ですよ」

穂乃香「…そんなの、口では何とでも言え」

穂乃香「っ!?」

穂乃果「?」

海末「なっ…こ、これは一体っ!」

海未「ほ、穂乃果!?あ、あなた…その子と、目をっ…!」

穂乃果「えっ?だって謝るときは相手の目を見ないと失礼だって…」







穂乃香「どうして…穂乃香の目を見て…気絶、しないの…?」

穂乃果「えっ…?ああああああああっ!!!そ、そう言えば見ちゃダメなんだった!!」

穂乃果「あれ?でも何で目を見たらダメなの?」

海未「そ、それは…」

海末「どうして…こんな事、あり得るはずが…」





にこ?「えへへ♥それはね――」

にこ?「穂乃果ちゃんが穂乃香ちゃんの事を、自分とは別の存在だって認識したからだよ?」

穂乃果「えっ?」

にこ?「少しでも自分と同じだって思う事があったら、ドッペルゲンガーに会った現象みたいに消滅しちゃったりするけど」

にこ?「今の穂乃果ちゃんは、穂乃香ちゃんの事を一つの存在として認めてる。だから、二人はもう赤の他人ニコ♪」

にこ?「いいな~♪世界を超えて友達が出来るだなんて――ニコニーもそんな友達欲しいな~」











穂乃果「…友達」

穂乃果「うんっ!そうだよ!穂乃果達みんな友達になればいいんだよ!」

穂乃香「友…だち」

穂乃果「穂乃香ちゃん!」

穂乃香「ひゃっ!な、なにさ…」

穂乃果「穂乃果ね、自分達の世界しか知らなかったから、この音乃木坂学園の事、もっと知りたい!」

穂乃果「最初は真っ暗で、不気味な場所だって思ったけど…でも、それは本当の音乃木坂学園じゃないんだよね?」

穂乃果「私、その綺麗な音乃木坂学園を見てみたい!だから、穂乃香ちゃんがもし良いって言ってくれたら…」

穂乃果「今度もう一度、穂乃果をこの世界に招待してよ!絶対遊びに来るよ!」

穂乃香「そ、そんな…こと…」






穂乃果「でねっ、穂乃香ちゃんも穂乃果達の世界に遊びにおいでよ!」

穂乃香「えっ…?」

穂乃果「大丈夫!もし私達の世界で穂乃香ちゃんに酷い事言う人を見つけたら…」

穂乃果「穂乃果がビシッとその人に言ってあげる!この子は高坂穂乃香ちゃんなんだって!」

穂乃香「……」









穂乃香「…本当に」

穂乃香「本当に…行ってもいいの?…穂乃香が、あなた達の世界に…」

穂乃果「うんっ!みんなを連れておいでよ!」

穂乃果「同じ顔だなんて関係ない!みんな違って、みんないい!」

穂乃果「みんな胸張って堂々と歩けばいいんだよ!私達はたった一つの存在なんだって!」





穂乃香「本当に…胸を張っていいの…?もう、誰も穂乃香の事、責めたりしない…?」 ポロポロ

穂乃果「うんっ!しない!絶対にさせたりしない!」

穂乃果「そうだよね!みんな!」

海未「…まったく、相変わらず穂乃果は滅茶苦茶ですね」

海未「でも…」 スッ





海末「…えっ?」

海未「陽の光を浴びないと、身体に毒ですよ?」

海未「私も賛成です。…いつでも遊びに来てください。歓迎しますよ」

海末「あなたまで……本気ですか?」

海未「ええ、本気でなければ、今あなたの目を見て話してなどいませんよ」

海未「私は、あなたとは違います…なら、何も気にする事は無いではありませんか」

海未「是非こちらにいらして下さい…私も、そちらにお邪魔させていただきますから」











海末「……本当に、あなた達はずるいです」

海末「絶対に解決しないと思っていたのに……また、私…たちに…」

海末「希望を…持たせてっ…くれるだなんてっ……」 ポロポロ

海未「泣かないで下さい。…あなたに涙は似合いませんよ?」

海末「ぐすっ…なんですかっ…その臭いセリフ…」

海未「く、臭いとは何ですか!?私はただ励ましているだけです!」

ことり「…ねぇねぇ、小鳥ちゃん」

ことり「小鳥ちゃん、お菓子は好き?」

小鳥「えっ…うん、大好き」

ことり「えへへ…じゃあさ、今度一緒にチーズケーキを作ろうよ♪」

ことり「ことりとっても美味しく作る方法、知ってるんだよ~」

小鳥「え、嫌だよ」

ことり「ふえええっ!?何でぇ~!?」

小鳥「だって…小鳥の好きなケーキは、ショートケーキだもん」

小鳥「一緒にショートケーキも作ってくれなきゃいや」 プイッ

ことり「はわわっ!う、うんっ!一緒にショートケーキも作ろう!?」

小鳥「…えへへ、それなら行ってもいいかな」







花陽「あ、あの…白いご飯、好きですか?」

花よ「え、えっと…花よはお赤飯が大好きです」

花陽「そうなんだ…じゃあ、今度一緒にお米炊こう?」

花陽「一つの炊飯器で二つの種類のご飯が炊ける炊飯器、花陽持ってるの!」

花よ「は、はわぁ…!そ、そんな神具の様な存在の炊飯器が存在してるなんて…!」

花よ「うんっ!絶対炊きたい!約束だよ!」

花陽「うんっ…えへへ」

花よ「うふふ…」








凛「だーかーらー!絶対三丁目のラーメンの方が美味しいってば!」

凜「こっちの二丁目のラーメン食べてないからそんな事が言えるんだにゃ!こっちに来て一回食べてみるにゃ!」

凛「分かった!でも凛の行きつけのラーメン屋さんの方が美味しかったらそっちが食べに来てよね!」

凜「上等にゃ!何処にでも行ってやるにゃ!」

真姫「…結局、穂乃果の一言で解決しちゃったわね」

真希「いつもこうなの?」

真姫「まぁ、大体こんな感じよ…記憶違いでなきゃ、大雨を一言で晴天にしちゃうんだから、彼女」

真希「ナニソレ!イミワカンナイ!」

真姫「トラナイデ!」









絵里「…ねぇ、さっき元生徒会長がどうのって話、してたわよね」

絵理「えぇ、そうね」

絵里「ちょっと興味あるわ…その事、詳しく教えてくれないかしら」

絵理「そうねぇ…教えて欲しいなら、夜の真っ暗闇な部室で話してあげるわ…雰囲気は必要だからね」

絵里「ちょ、ちょっと…やめてよ…まだ誰にも言ってないんだからっ…」

綾瀬絵里「ひぃぃ…私怖くて絶対おしっこ漏らしちゃうチカ…」

絵里「それだけはやめて」











希「…むむむ」

望「な、何や?」

希「その関西弁…エセじゃないん?」

望「そ、そんな訳あらへんやん!うちは根っからの関西人やで!」

希「んー…あやしい」

望「あ、信用してへんな?そんな奴には…うりゃー!」 ガバッ! ワシワシ

希「ひゃん!?ちょ、ちょっと!みんながいる前でそんなっ…ダメやって!」

望「…嘘やん、うちよりウエスト細いのに、バストうちよりおっきい」

希「えっ…あっ…その…ごめんね?」

望「うわーん!そんな本当に申し訳なさそうに謝らんでぇぇぇぇっ!!」

にこ?「うん♪これで一見落着ニコ♪」

にこ「一見落着ニコ♪」

にこ「じゃないわよっ!アンタ結局何者なのよ!?」

にこ?「え?えへへ♥それはね――」

にこ?「じゃじゃーん!なんとニコニーは、二つの【本物】の記憶を持ってるスーパーニコニーでしたー!」

にこ「……は?」

ニコ「詳しくは説明出来ないけど、二つの世界の良い所だけを取って、合わせて誕生したのがニコニーなの♪」

にこ「は、はぁ…」

矢沢にこ「ずるいにこ…そんなの勝てるわけないにこ…卑怯だにこ…」

ニコ「勝つとか負けるとか、そんなのは考えちゃダメニコ!」

ニコ「折角友達になれたのだから、みんなみーんな、ニコニーの事好きになってね♥」

にこ「…なんか、アンタとだけは仲良くしようって気にならないわ」

矢沢にこ「同感にこ」

ニコ「ニコォ!?そ、そんな~!ニコも仲間に入れて欲しいニコー!」

















海未「…では、そろそろ帰りましょう」

穂乃果「うん、そうだね」

穂乃香「……」

穂乃果「大丈夫だよ」

穂乃果「穂乃香ちゃん達の事は、絶対に忘れないから」

穂乃果「その代わり、穂乃香ちゃんも穂乃果の事、絶対に忘れちゃダメだよ?」

穂乃香「…うん、分かった」

穂乃香「約束だからね!約束破ったら許さないからね!」

穂乃果「うんっ!約束だよ!」


――



海末「…この扉をくぐれば、あなた達の世界に戻れます」

海未「ひとまずは、お別れですね」

海末「……」

海末「ありがとうございました…穂乃香を、私達を認めてくれて」

海未「礼など不要です」

海未「私達は、友達を見捨てる様な事は絶対に致しませんから」

海未「当然のことをしたまでですよ」

海末「…ふふっ、そうですか」







海未「…では」

穂乃果「またねっ!次も絶対遊びに来るよ!」

穂乃香「約束だよっ!絶対に忘れないでね!」

凜「扉に頭ぶつけて死なないように気を付けるにゃ」

凛「無駄に怖いこと言わないでよ!」

絵里「あなたも気を付けて帰ってね、音ノ木坂高校のみんなによろしくね」

綾瀬絵里「大丈夫チカ、私の学校はここから右に4回曲がったら帰れるから間違えようがないチカ」

絵理「…絶対に突っ込まないわよ、それ」

ニコ「にこちゃーん!今度、にこちゃんの弟君を見せて欲しいニコ!」

にこ「はいはい、機会があったらねー…ていうか、アンタ帰る所あるの?」

ニコ「ニコニーは時の旅人ニコ♪この完ペキなステータスのニコニーの名をを世界中に轟かせるのがニコの役目ニコ♥」

にこ「へ、へぇ……頑張ってね」












穂乃果「…じゃあ、みんな」










『またねっ!さようならーーー!』




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・・・・・・・・・・・・

・・・・・・





――



穂乃果「…ふぅ」

海未「やっと戻って来れましたね…」

ことり「はぁ~…一時はどうなるかと思ったよぉ~」

花陽「でも、本当にびっくりしました…私達意外にも、あんな世界があるだなんて」

真姫「そうね…信じられない事だけど、実際にあるんだから仕方無いわよね」

凛「でも、もう少し凜の性格どうにかなったと思うにゃー」

希「あはは…それは仕方無いやん、好きであんな性格になった訳じゃないみたいやし」

絵里「そうね…それに私達はお互いに認め合わなければいけない。…私達と、あの子達の為にも」

にこ「…そうね、それが一番いい方法なのよね」







穂乃果「…よしっ!」

穂乃果「穂乃香ちゃん達に見せても恥ずかしくない様に、練習頑張るぞー!」

海未「そうですね。…あちらにいた時間は短かったのに、ここ数日練習をしていないような気がします」

ことり「海未ちゃんは最初に誘拐されちゃったからね~」

花陽「あ、あはは…」

真姫「まぁでも、いいんじゃない?」

凛「そーにゃそーにゃ。あれに馬鹿にされると思うと腹が立つにゃ」

にこ「あんたねぇ…」

絵里「じゃあ、明日からいつも通りに練習を再開していきましょう」

希「さんせー!ウチも気合入れて頑張るよー!」

穂乃果「じゃあ今日は解散って事で!みんなまたねー」

海未「あっ穂乃果!…もう、あの子は」

ことり「えへへ、穂乃果ちゃんまたねー♪」

穂乃果「……あっ、そうだ」





















穂乃果「ねぇねぇ【みんな】っ!」


穂乃果「人は完璧じゃないから、誰にだって間違える事ってあるよね?」


穂乃果「間違える事は悪い事じゃないんだよ!穂乃果だって間違える事あるもん!」


穂乃果「でもね、重要なのは間違えた後の対応だって穂乃果は思うの!」


穂乃果「その間違いをどうやってフォローするかによって人間の価値が分かるってお父さん言ってたんだ!」


穂乃果「だからね!もし穂乃果達の名前を間違えたり」

穂乃果「穂乃果の性格をひん曲げたり」

穂乃果「穂乃果に犯罪起こさせたり」

穂乃果「海未ちゃんの性別を変えたり」

穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんをヤンデレズにしたり」

穂乃果「ことりちゃんを獰猛な鳥類にしたり」

穂乃果「花陽ちゃんを病的な白米依存性にしたり」

穂乃果「毎回毎回花陽ちゃんを糖尿病患者候補に挙げたり」

穂乃果「凛ちゃんに事あるごとににゃーにゃー言わせたり」

穂乃果「凛ちゃんを度の過ぎた暴言や毒舌を言わせたり」

穂乃果「真姫ちゃんに怪しい薬を作らせたり」

穂乃果「真姫ちゃんを全文片言にして喋らせたり」
穂乃果「真姫ちゃんがにこちゃんとくっつかないからって文句言ったり」
穂乃果「絵里ちゃんを極端にポンコツにしたり」
穂乃果「絵里ちゃんの語尾にチカチカチカチカ言わせたり」
穂乃果「絵里ちゃんにピロシキとボルシチとペニメリしか食べさせなかったり」
穂乃果「希ちゃんに関西弁だけを喋らせたり」
穂乃果「希ちゃんの体型や体重を異常に増やしたり」
穂乃果「希ちゃんのスピリチュアルパワーを乱暴な事に使ったり」
穂乃果「にこちゃんの性格を異常なまでに悪くしたり」
穂乃果「にこちゃんに毎回毎回酷い目に合わせたり」
穂乃果「そんな私達がいたとしても、ちゃんと私達を大切にしてくれる心があれば穂乃果は全然オッケーだって思ってるよ!」
穂乃果「だってみんな違ってみんな良いんだもん!いらない私達なんて居ないよ!」
穂乃果「色んな私達がいるからこそ!色んな私達の物語が生まれるんだよ!」
穂乃果「みんなで叶える物語!それは私達だけじゃなくて!あなた達も一緒になって叶えるって事なの!」
穂乃果「だからね!これからもみんなは色んな物語で穂乃果達を導いて欲しいの!」
穂乃果「どんなに苦しい事だって、どんなに悲しい事だって、それは私達の物語なんだから!」
穂乃果「私達の物語は終わらない!だってあなた達が一緒に居てくれるから!」
穂乃果「みんなが私達を大切にしてくれるなら、私達とみんなはずっとずっと一緒だよ!」
穂乃果「終わりなんて無い!私達の夢は終わらないよ!」
穂乃果「穂乃果達と一緒に、終わらない物語を紡いで行こうよ!」
穂乃果「みんなが穂乃果達を大切にしてくれる気持ちがあれば!穂乃果達はずっと進んでいけるから!」

穂乃果「…でもね、もし」


穂乃果「もしみんなが何も考えずに私達の名前を間違えたり」


穂乃果「大切にしてくれる心が微塵にも感じられない物語を見つけたら」









































【ゼッタイニユルサナイカラ】














~END~

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 06:02:25   ID: l8Rm5Ku3

上手いな

2 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 07:26:36   ID: zWPE5nz2

最後に鳥肌たったわw
すごい良かった

3 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 14:11:59   ID: NbTEJSYj

最後のフォロー良いなw

4 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 17:29:16   ID: FWGAylNe

穂乃果推しなのに今まで穂乃香だと思い込んでたよ…割とかなりショック受けましたわ…何度もはずなのにどうして気づけなかったんだろう…

5 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 22:41:52   ID: SQHtp_o9

なかなか上手いまとめ方ですなー

6 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 22:12:31   ID: xzC5mTqn

これ凄いな 色々な意味で衝撃的なSSだわ
この人が他にどんなSS書いてるのか読んでみたい

7 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 22:47:51   ID: D_N8834M

ホラーと見せかけて、実は…な内容に素直に感動
全ては書き手の自由だけど極端過ぎるキャラ崩壊やキャラの誤字は見てて気持ちの良いものではないからね
読み手がいる以上、書き手さんはそれなりの愛をもって書いてほしいものだね

8 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 23:48:44   ID: 7LsjjJBS

良いssだと思ったら魔女の家のss書いてたお方でしたかv(・∀・*)魔女の家のはずっと更新待ちながら毎日楽しみに待った位ですよ!これからも感動するssを書いてください☆

9 :  SS好きの774さん   2014年09月03日 (水) 16:09:22   ID: zHuK07ml

ここ最近読んだssで一番衝撃的。こういうホラーと風刺ネタが合わさったssは読んだことなくて凄く新鮮だった。落ちも上手かった。またこの人のssを読んでみたい。

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