エルヴィン「人を殺さず王の首をすげ替える事は可能です」ピクシス「…」 (20)

※最新巻までのネタバレあり


エルヴィン「…人を殺さず王の首をすげ替える事は可能です」


ピクシス「…」

エルヴィン「ヒストリア・レイスを…」


エルヴィン「私の妻にすれば」


ピクシス「…」



ピクシス「え?」

エルヴィン「え?」


ピクシス「…ゴホン、もう一度説明願おうか」


エルヴィン「ですから…」


エルヴィン「私とヒストリアが結婚すれば良いのです」

ピクシス「え?」

エルヴィン「え?」

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ピクシス「すまん…何故そうなる?」

エルヴィン「レイス家は真の王家です」

ピクシス「うむ、聞いた」

エルヴィン「だからヒストリアは王家の娘です」

ピクシス「うむ、そうだな」

エルヴィン「ですから…」


エルヴィン「王家の娘であるヒストリアと結婚して私が王になるのです」


ピクシス「え?」

エルヴィン「え?」


ピクシス「いや…だから何故そうなるんじゃ」

エルヴィン「司令…何度も言ってるじゃないですか?お酒で酔っ払いました?」

ピクシス「お前こそ酔っ払ってんじゃないのか」

ピクシス「わざわざそんな事せんでも…ヒストリアを王女にすれば良かろう」

エルヴィン「いや、ダメです。私がヒストリアと結婚しなければ」

ピクシス「だから何故結婚にこだわるんじゃ!?」

エルヴィン「何故そんなに必死になってるんですか?まさかヒストリアが好きなんですか?」

ピクシス「んな訳あるか!中学生みたいな返ししてからに!!!」

エルヴィン「とにかく…私はヒストリアと結婚したい…ゴホン、結婚しなければならないのです」

ピクシス「…」

ピクシス「のう、エルヴィン…まさかとは思うが」

エルヴィン「…」

ピクシス「まさかお前ロリコンじゃないだろうな」

エルヴィン「…」

エルヴィン「では結婚の手続きをしてきます」ガタッ

ピクシス「待て話は終わっとらん!!!」

ピクシス「そもそも今は緊急事態じゃろ!結婚なんかしとる暇ないだろうが!!」

エルヴィン「む、言われてみれば確かに」

ピクシス「ヒストリアを女王にするのが手っ取り早いだろう」

エルヴィン「…」

エルヴィン「しかし納得できません。結婚に必要なのは愛です。愛さえあればどんな状況であろうと…」

ピクシス「おい待てエルヴィン、お前の目的が脱線しておらんか?」

エルヴィン「え?ですからヒストリアと結婚することです」

ピクシス「王を変えるのが目的じゃろ!!?」

エルヴィン「…」


エルヴィン「まあ……そうです…ね…」

ピクシス「何じゃその反応は!?」

エルヴィン「あ…ピクシス司令、あなたが必死になっている理由がわかりました」

ピクシス「うむ…」

エルヴィン「そうですね、ヒストリアの気持ちも聞かなければいけませんね」

ピクシス「はあああ!?」

エルヴィン「結婚とは相思相愛でこそ…」

ピクシス「そりゃ相手の気持ちも大事じゃが、そもそも結婚の話では無かろう!!王政を変える話じゃったろうが!!」

エルヴィン「はあ…」

ピクシス「ええい、何じゃこいつは!!!誰かエルヴィンを止めてくれえ!!」

???「ふっ…俺が止めてやろう」

エルヴィン「!」

ピクシス「お主は…」

ザッ!!

ライナー「…ライナー・ブラウン……クリスタは俺の嫁だぜ、エルヴィン・スミスミス!!!」ドオオオンッ

エルヴィン「ほう、ライナーか…」

ピクシス「何でお前がここにおるんじゃ」

ライナー「クリスタ、ヒストリアの名前が聞こえたらどこにいようと駆けつける……これぞ愛のパワー!!!」

エルヴィン「なるほど…君もレイス王の座を狙うか、ただし君には渡さん。鎧の巨人」

ライナー「俺こそがレイス王にふさわしい!ヒストリアは俺の嫁だ、ヴィンヴィン巨人!!」

ピクシス「なんじゃこいつら」


エルヴィン「ならば、誰がヒストリアと結婚するにふさわしいか…勝負だ」

ライナー「望むところダ!!!」

ピクシス「待て、クーデターはどうすんじゃ」

エルヴィン「王を変えるのもクーデターの1つです。すなわちヒストリアの結婚相手を決め新たな王を決めることも重要なのですよ」

ピクシス「うむ、もう好きにせえ、ウンコタレ共」

―――――

エルヴィン「…と、言うわけで、ここにヒストリアの結婚相手候補を数人連れてきた」

ライナー「クリスタ!クリスタ!」

アルミン「クリスタは僕のものだ!」

エレン「なんで俺が連れて来られたんだよ」

ライナー「久しぶりだなエレン」

エレン「なんでテメエがいるんだよ張った押すぞ」

エルヴィン「私、エレン、アルミン、ライナーの四人から…結婚相手をヒストリア自身に決めて貰います」

ピクシス「そうかそうか、好きにせい」


エレン「俺もう帰っていいか?」

アルミン「ダメだ!エレンはこの前ヒストリアと二人きりで部屋で留守番してたじゃないか!!だからきっと何かラブ展開があったはずなんだ!!」

エレン「んなの無かったよ。ちょっと会話しただけだよ」

アルミン「会話した!?そりゃもうラブ展開じゃないか!!恋人じゃないか!!」

エレン「なに言ってんだアルミン、会話しただけで恋人とか童貞みたいなこと言うなよ」

アルミン「」

エレン「だいたい俺はミカサと結婚する予定だし」

ライナー「貴様!ミカサと結婚するつもりでいながらヒストリアと会話したのか!?女ったらしめ!!」

エレン「だから、会話しただかで何でそういう発想になるんだよ!?お前も童貞かよ!!」

ライナー「」

エルヴィン「…では、ヒストリアに入場してもらおう」

ガチャ

ヒストリア「…」ザッザッ

ヒストリア「…」

ヒストリア「え?何ですかこれ?」

ピクシス「ああ…実はな」

エルヴィン「ヒストリア、我々四人の中から結婚相手を選べ」

ヒストリア「…」

ヒストリア「……」


ヒストリア「………!?」(恐怖+困惑の表情)

童貞だって普通に会話するわボケ!

ライナー「クリスタ、もちろん俺だよな?」ニッ

アルミン「僕だよね!?」ニッ

エルヴィン「もちろん団長で給料もいい私だよな?」ニッ

ヒストリア「!?!?」ビクッ

ピクシス(ヒストリアが可哀想…)

エレン「無理に選ばなくたっていいぞ、ヒストリア。こいつらちょっと変だから」

ヒストリア「…」

ヒストリア「…ライナー…」

ライナー「うほっ!?」

アルミン「な!?」

エルヴィン「まさか!?」

ヒストリア「何でここにいるの?」

ライナー「え?」

ヒストリア「ユミルは?」

ライナー「え?」

ヒストリア「ねえ、ユミルは?」

ライナー「え?」

ヒストリア「敵の癖に何事も無かったかのように帰って来るとか神経疑うわ」

ライナー「」

エレン「もっと言ってやれ」

ライナー「」

ライナー「俺はただ…クリスタが本気で好きなだけだったんだ…」

ヒストリア「そう………気持ちは嬉しいよ」


ヒストリア「でも無理。本当に無理」

ライナー「」

アルミン(よっしゃ、ライナーは振られた!!)

>>10


ちなみにエレンも童貞ですwww

エルヴィン「次は私だな…さあ、ヒストリア。私と結婚し」

ヒストリア「…無理です…私にはできません」

エルヴィン「…私の妻になってくれ」

ヒストリア「私にはとても務まりません…」

エルヴィン「わかった。ならば逃げろ」グイッ

ヒストリア「うっ!?」

アルミン「エルヴィン団長!?」

エルヴィン「俺達から全力で逃げろ。俺達も全力でお前を捕まえてあらゆる手段を使ってお前を従わせる」

ヒストリア「!?!?」

エレン「エルヴィン団長!言ってる事がただの危ない人です!?」

ピクシス「あ、もしもし憲兵ですか…調査兵団の団長が少女にわいせつな行為を…」

エルヴィン「それが嫌なら戦え!!私を倒してみろ!!」

ヒストリア「!?!?!?」

ヒストリア「放してください!!」ゴツンッ

エルヴィン「はうっ!!」

アルミン(ヒストリアの頭突きうらやましい)

エルヴィン「くっ…いいにおい…ではなく、ええい私は団長だ!従え!」

エレン「もうダメだこの人」

アルミン「まあ落ち着いてください団長…ヒストリア自身に選ばせるんでしょ?」

エルヴィン「む、そうだな」

ヒストリア「…」

エルヴィン「さあ、選ぶんだ!」(私を選ぶんだ!)

アルミン(ここは優しい僕を選ぶはずだ!)

エレン(もう帰してやれよ…)

ヒストリア「…」

ヒストリア「えっ……と…その……」

アルミン「なんだい!?」

エルヴィン「私か!?言っておくがユミルは無しだぞ!?男でな!?」

ヒストリア「…」

ヒストリア「え、選ぶなら………」


アルミン「…」ワクワク

エルヴィン「…」ワクワク

ライナー「ワクワク」

エレン(早く帰してやろうよ)


ヒストリア「…」



ヒストリア「………ー」

エルヴィン「え!?」



ヒストリア「…コニー…かな…」


アルミン「」

エルヴィン「」

ライナー「」

エレン「ああ、コニーか。確かに分かるな。あいつ少しバカなとこもあるけど基本的には仲間思いで優しいしいいやつだもんな」

ヒストリア「さすがエレン、よくわかってる」

アルミン「こここ、コニーだとお!!?」

ライナー「ちっくしょおおおっ!!!」

エルヴィン「何故だ、頭のいい私より何故コニー・すぷりんがーを選ぶんだ!!!」

ライナー「何故だ、俺にいつも優しくしてくれたじゃないか!!」

ヒストリア「ライナーからは私に優しくしてくれた事ないよ。コニーの方が何度もお世話になった」

ライナー「」

アルミン「ぼ、僕は何回か君と会話した…」

ヒストリア「それならコニーの方が会話したよ」

アルミン「」

エルヴィン「私は団長…」

ヒストリア「こんな団長嫌だよ」

エルヴィン「」


エレン「俺は応援してるぜ、頑張れよ」

ヒストリア「うん、ありがとう」


ピクシス「…で、結局クーデターはどうするんじゃ?」

エルヴィン「リヴァイがいればなんとかなりますよ、ははは」

ピクシス「お前もう団長やめてゆっくり休め。きっと疲れたんじゃ」

―――その後、リヴァイ、ハンジと愉快なリヴァイ班の仲間たちによりクーデターはノリと勢いで成功した。


おしまい

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