※ノリは大分咲寄りです
※申し訳程度の闘牌もある予定です
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407628683
良く晴れた日の朝、一人の少女が公園のベンチに座っていた
???「もうすぐ約束の時間やで……こんな朝っぱらの公園なんかにゴルゴ13はホンマに来るん…………?」
ドサッ………
???(っ! 隣に誰か座った……この人が……?)
???「あ、あんた…………」チラッ
ゴルゴ「前を向いたまま……話すんだ…………」新聞バサッ
???「そ、そうやったね…………」フイッ
ゴルゴ「あんたが、依頼人か?」
???「そうや、こんな小娘にと思っとるかもやけど、マンション麻雀で稼いだ金がこのバックに詰まっとる」チラッ
ゴルゴ「用件を聞こう…………」
???「あ、ありがとうオッチャン!実は…………」
―
――
――白糸台高校――
麻雀部コーチ「今日から1週間ほど、白糸台麻雀部の取材をする記者を紹介します」
ゴルゴ「麻雀雑誌記者の、デューク・東郷です……」
菫「デューク・東郷さん……?」
コーチ「当然ながら、チーム虎姫の取材が主になるから部長としてよろしく頼むよ」
菫「はい」
コーチ「じゃあ後は粗相の無いようにな」
ガチャン
菫「さて、朝練は短いですが、何でも聞いてください
尭深、東郷さんにお茶を」
尭深「どうぞ」スッ
誠子(はやっ!)ボソッ
淡(尭深ーったら久し振りに人に振る舞えるからって、スッゴい準備してたらしいよ)コソコソ
ゴルゴ「……」スッ
尭深「……」ジー
ゴルゴ「……」
尭深「……」ジー
菫「コラ、見すぎだ」ペシッ
尭深「あ、すみませんつい反応を見たくて…………」///
照「私達も貰うね」コポコポ
淡「あ、うんまいコレ」ズズ
誠子「流石尭深」ズズ
ゴルゴ「…………」
ゴルゴ(毒は……無いようだな…………)
ゴルゴ「頂こう……」ズズ
尭深「ど、どうですか……?」
ゴルゴ「……ああ、正直、どこの高級茶にも引きを取らない味だ」
尭深「そうでしょう!そうでしょう!!これは宇治の朝比奈玉露と伊豆から朝の内に汲んだ水(略)」パァア
淡「うっわー輝いてるね」
誠子「なんて眩しい笑顔」
菫「麻雀部の取材に何熱弁してんだ…………」
照(今さらっと朝静岡に水を汲みに行ったとか聞こえたけど)
菫「尭深、もうその辺にしとけ……」
尭深「はうっ」
菫「すみません東郷さん、麻雀に関係無い話ばかりで……」
ゴルゴ「いや、今回はチーム虎姫の意外な一面を取材するように言われている…………
麻雀以外の特技や趣味の話は、大歓迎だ…………」
菫「麻雀以外の……そう言うことでしたら」
キーンコーンカーンコーン……
菫「げっ……お茶の話だけで朝練が終わってしまった…………」
尭深「ご、ごめんなさい…………」
菫「今朝は仕方無い、他の者も趣味の話の1つや2つ用意しておいてくれよ」
誠子「はい」(釣りと筋トレで良いかな)
照「わかった」(読書と……スイーツ巡りとか言っとけば差し入れ貰えるかな)
淡「……やっば麻雀以外取り柄ないじゃん!!」(まっかせてー)
菫「どうした高校100年生本音と(略)」
――
―――
――――
ゴルゴ「…………」
菫『校舎の見学やここの部室での休憩は自由です、昼には学食の利用も是非』
虎姫用ロッカー「 」
ゴルゴ「…………」スッ
ゴルゴ「…………」ガチャ
ロッカー「大量の茶葉」
ゴルゴ「…………」ガチャ
ロッカー「大量のお菓子」
ゴルゴ「…………」ガチャ
ロッカー「釣具とダンベル」
ゴルゴ「…………」ガチャ
ゴルゴ(…………!)
ロッカー「アーチェリー」
ゴルゴ(……………………)バタム
ゴルゴ「…………」ガチャ
ロッカー「大量のお菓子」
ゴルゴ「」
今日は以上で
ゴルゴ(使い込まれながらも、良く手入れされた競技用リカーブボウ…………)
…………
………………
……………………
???『あ、ありがとうオッチャン!実は…………』
竜華『白糸台高校麻雀部……チーム虎姫のエースの宮永照と、部長の弘世菫を消してほしい……!』
竜華『一月前のインターハイ…………忘れもしないあの場所でっ…………!
あの宮永照に、チーム虎姫にウチの怜は殺されたんや…………!!』
ゴルゴ『…………』
竜華『わかっとる……逆恨みも良いところや…………
でもな、あの夏は、あいつらのせいでウチと怜の最後の夏になってしもうたんや…………!!』
ゴルゴ(レズビアン…か………)
竜華『ごめん、話が長くなってもうた…………』
竜華『ターゲットの一人、白糸台麻雀部部長の弘世菫、ソイツはアーチェリーの名手でもあるそうでな、今でもちょくちょく弓を弄っとるらしい…』
竜華『ウチの依頼はこうや、事故を装って、弘世菫が放ったその矢を宮永照に当てて[ピーーー]……!!
チャンプは死に、部長は一生負い目を背負って行くんや…………!!』
竜華『復讐だけを考えて、高レート雀荘を渡り歩き金を集めて、なんとかコンタクトを取った……
あんたなら、できるんやろう?』
ゴルゴ『…………』
ゴルゴ『やってみよう…………』
竜華『ふふふ…………期待しとるで……』
――
―――
――――
ゴルゴ「…………」ガチャ
台所下収納スペース「大量の和菓子」
ゴルゴ「……………………」
キーンコーンカーンコーン………
ゴルゴ(昼か…………)バタム
ガチャン・・・
淡「ごっはーん……って、うわっ!?」ビクッ
ゴルゴ「…………」
淡(そうだった記者のオジサンが居るの忘れてたー!)
ゴルゴ(麻雀部に、昼の活動があるとは聞いてない…………)
淡(同級生の友達が皆無でお昼は部室で一人お弁当食べてるなんて事がバレたら、ヤバイ!!)
ゴルゴ「…………」
淡「…………」
ゴルゴ「……席を、外したほうが良いか?」
淡「い、いや!もしかしたら、オジサンここに居るんじゃないかなー?って思ってさ!!」アセアセ
ゴルゴ「……私に、何か用か?」
淡(やっばい早速墓穴掘ったぁ!)
ゴルゴ「何か、持ってきてる様だが……」弁当箱チラッ
淡「あ、オジサンお昼まだなら一緒にどうかなーって!!」
ゴルゴ「…………」
淡「よ、良かったら食堂に案内するけど!?」(行きたくないけど!)
ゴルゴ「いや、食事は持ってきている…………」
淡「……じゃあ、ここで食べます?」
ゴルゴ「ご一緒しよう…………」
淡(ふぅ…………何とか便所飯は回避した…………)
カチャ・・・カチャ・・・
淡(って)
ゴルゴ「…………」モグモグ
淡(激しく気まずい……!!!)モグ…モグ…
淡(今更だけどコレ本当に麻雀雑誌記者?厳ついよ!雑誌に載せられない世界の麻雀打ちじゃないの!?)
淡(うう……朝は寝ぼけてて大柄なオジサン位しか覚えてなかったけど…………
チーム虎姫アレと接してたの!?先輩方尊敬します!いままでマジごめん!!)
ゴルゴ「君は……」
淡「ひゃいっ!」ビクッ
ゴルゴ「何故、この麻雀部へ?…………」
淡「そ、それは、麻雀で推薦を受けて……」
ゴルゴ「それだけ…………か?」
淡「………………」
淡「…………私は、ここに来るまで、自分が最強だと思ってた」
淡「でも、違った」
淡「私はここで、テルー…じゃなかった、照先輩にボコボコに負かされて…………
その時初めて麻雀で勝ちたい!悔しい!心から楽しい!って思ったの」
ゴルゴ(照…………)
淡「だから、テルーは私の目標で、ライバルで、尊敬できる大切な人で、そして…………」///
ゴルゴ(また、レズビアンか…………)モグモグ
淡「ごちそーさまっ!」カタン
淡「オジサンはこれからどうするの?」
ゴルゴ「校内を見て回るつもりだ…………」
淡「ふーん、じゃあ私が少し案内してあげる!」
ゴルゴ「それは、助かる……」
淡「とりあえず眺めが良くて敷地も見渡せる屋上に行こうかな、付いて来て!」
ガチャン
淡「この階段の先に……」タッタッ
ヒラッ
ゴルゴ(…………
!?)
淡「着いたよ!」
ゴルゴ(穿いて、ない……!?)ミスファイア…!
淡「オジサン?」
ゴルゴ「いや…………何でもない」
ガチャン・・・
淡「ちょっと風が強いけど、人も居ないし景色は良いし、悪くないでしょ?」
ゴルゴ「ああ…………」
淡「今だと昼練してる人達も見れるしねー
興味ないけど」
ゴルゴ「アーチェリー部か…………」
淡「ん?そだね、そういや部長のスミレもたまにあそこでアーチェリーするんだよ、こんど見せて貰えば?ここだとアングルもいい感じ」
ゴルゴ(菫…………)
ゴルゴ「ああ、そうしよう…………」
キーンコーンカーンコーン……
淡「あ、お昼も終わりか、じゃあ私行くね!」タッタッ
ゴルゴ「ああ………」
ゴルゴ「……………………」
ヒュウウウウウ・・・・・・
ではまた次回(未定)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません