シャア「袖付き…か」(329)

覚えていますか?アムロ「これは…elsの意思…?」の作者ですw
とりあえず「ラプラスの亡霊」まで書こうと思ってますw
(今度は間違い、誤りのないようにしたいです…)

ネェル・アーガマ

アルベルト「あ、あの光は!」

ブリッジの中でアルベルトの声が響く。

アルベルト「艦長!もう少しモニターをあの機体に!」

オットー(ったく…!)

オットー「モニター拡大!」

ユニコーンとクシャトリヤの上空にいる機体を映し出す。

しかし、赤い機体を映す前にモニターが乱れた。

アルベルト「なっ!?」

オットー「何故モニターが乱れた?」

「わ、分かりません!」

アルベルト「くそっ!」

壁を叩くアルベルト。

オットー(へっ…)

キュベレイ

ハマーン「ふむ…便利だな…」

キュベレイの後部にファンネルを収納する。

以前、シャアが助けたイノベイド達にキュベレイを改良してもらった。

その改良して付けた新武装の一つgnファンネルだ。

ファンネルにgn粒子を溜め込み、それを放出する事により電子機器を麻痺させる。

ハマーン「これで邪魔者はいないな…」

インダストリアル7周辺

マリーダ(くっ…なんだこの圧力は…!)

操縦桿を握る手が震える。

指1本たりとも動かせない。

シャア[それと…マリーダ・クルス…といったか]

マリーダ「!?」(何故私の名前を!?)

シャア[お互い今は混乱している。一度引いてはくれないだろうか?]

バナージ(何なんだこの人は…一度引けだって…?)

バナージ(久しぶり…?俺はこの人を知らない!)

バナージ(大人しく引くか…?)

バナージ(いや…帰る場所なんて…)

背後のインダストリアル7を見る。

所々赤く輝いている。

バナージ(インダストリアルが…!)

徐々に崩れ落ちていくインダストリアル7。

バナージ(…俺の…俺たちの場所を!!)

目の前のクシャトリヤが視界に入る。

バナージ(そうだ!こいつのせいで!)

操縦桿を握る指に力が込もる。

バナージ「お前達のせいで!!」

マリーダ「っ!!」

ユニコーンがクシャトリヤに突進する。

シャア[落ち着け!バナージ君!]

ユニコーンのビームサーベルを受け止めるナイチンゲール。

バナージ「何なんだ!あんたは!いきなり出てきて!あんたもそいつ等の仲間か!?」

ビームサーベルの出力が上がる。

シャア[…今は何を言っても無駄か…]

背後からのクシャトリヤのサーベルを避ける。

マリーダ「…危険な奴だ…ガンダムのように!」

クシャトリヤがファンネルを放出し、向かってくる。

シャア[しょうがないな…少し手荒いが…]

シャア[話を聞ける'状態'にしよう」

今日はここまでです(´・д・)」

シャア「ファンネル!」

ナイチンゲールから赤い粒子を纏ったファンネルが放出される。

キュベレイのような妨害能力はない。

しかし…

マリーダ「くっ!」

出力が上がっている。

シャア(今のマリーダならファンネルで十分だろう…)

自機のファンネルの間すり抜けるナイチンゲールのファンネルに戸惑うマリーダ。

シャア(まぁ、当然の結果だな。)

シャア(なんせ別世界の技術だからな…)

ビームサーベルを抜くナイチンゲール。

シャア「だが問題は!」

思いっきり後方をサーベルで切り裂く。

バナージ「!?」

盾で受け止めるユニコーン。

シャア「何故ばれた?そう思っているのだろう?」

バナージ「…」

シャア「む?」

強い力を感じる。かつて目の当たりにした力。

シャア「…サイコフレームか」

一度'あちら'で見たシステムだ。

シャア「…」

盾を構え、距離をとるナイチンゲール。

バナージ「…!」

ユニコーンガンダムから赤い光が漏れる。

次の瞬間、ナイチンゲールの盾が切り裂かれる。

シャア「…すごいな」

想像以上の力だ。

ガンダムの名を持つだけはある。

盾の隙間からユニコーンガンダムが迫ってくるのが分かる。

盾の影にライフルを忍ばせ、ユニコーンを撃つ。

ビームは盾を貫通し、ユニコーンに向かって一直線に飛ぶ。

シャア「直撃だが…」

ユニコーンに当たる。

しかし、ビームは四散していった。

寸前で盾で受け止めたのだ。

シャア「ふむ…」

盾を構え、ナイチンゲールに肉迫するユニコーン。

盾を眼前から離し、サーベルを突き入れる。

難なくそれを避け、ナイチンゲールはビームサーベルをユニコーンの脳天目掛けて振り下ろす。

バナージ「くっ!」

左手に発生させたビームトンファーで受け止める。

シャア[中々の腕だ]

バナージ「!」

シャア[だか君自身の力ではない]

左手でユニコーンのコクピットを殴る。

バナージ「がっ…!」

シャア[機械の動きでは私を倒せんよ]

視界が霞んでゆく。

バナージ「くっ…」

コクピット内の形が変わる。

そしてユニコーン自身の形も元に戻っていく。

シャア[話を聞く気になったか?]

勝てない。バナージはそう感じた。

ガンダムの力を持ってしても…

まだ…

今日はここまでです。
ぶっちゃけ勢いで作った話ですのでシャアをどの立場に置くか考えていませんでしたw
1 シャアはバナージ達と共に行動する。
2 別行動。
どちらがいいでしょうかw

…どうやって行動させよう…w

ハマーン[シャア。gn粒子の妨害膜もそろそろ切れるぞ]

ハマーン[一体どうするつもりだ?]

シャア「バナージ君達と行動するさ」

ハマーン[正気か?]

シャア「なに、この機体を見てもだれも気付きはしないさ」

ハマーン[…確かにそうだな]

あの世界で大分…形が変わったのだ。

確かにバレる可能性は少ないが…

ハマーン[我々はどうするのだ?]

シャア「ふむ…」

シャア「変装すればよかろう」

ハマーン[は…?]



バナージとバジーナ(グラサン)って似てるよね

>>25
前打ち間違えましたw

オットー「ビスト財団のmsパイロットねぇ…」

シャア「はい。当主にユニコーンの護衛を命じられた者です」

オットー「それで、あの旧式のジェガンを操縦していたのか」

シャア「はい」

ハマーン(イノベイドのms技術か…)

ハマーン(gn粒子によってその機体を別の機体に(見た目だけ)挿げ替える機能…)

ハマーン(やはりあの世界とはこれほどまでの技術力の差があるのか…)

「だから赤い光を見たんだ!」

シャア「ん?」

アルベルト「お前達の機体のどれかから赤い光が出てただろう!」

ミリアルド「…」

ハマーン「…」

シャア「…いえ。我々が乗っている機体はジェガンです。貴方が考えているような事はありえませんよ」

オットー「…ほぉ」

アルベルト「しかし!」

オットー「彼らの言う通り、あれはただのジェガンですよ」

オットー「貴方も見たでしょう?」

アルベルト「ぬぅくっ…!」

シャア(思わぬ所から助け船がでたな…)

エレベーター前

シャア「なんとかなるだろ?」

ハマーン「…まさかうまくいくとはな…」

ミリアルド「何故そんな慎重になるのだ」

シャア「色々と事情があるのさ…」

ハマーン「…」

ミリアルド(事情…か)

医務室

シャア「邪魔をする」

バナージ「…なんですか?」

シャア「ハサンは居ないな…まぁ、好都合だ」

バナージ「好都合?」

シャア「話を聞いてくれるな?バナージ君」

バナージ「!?」

バナージ「貴方は…!」

シャア「君から攻撃を仕掛けて来たんだ。正当防衛、というものだ」

バナージ「…くっ」

バナージ「…何の話を聞けというんです?」

シャア「私達は味方だという事はいったな?」

バナージ「えぇ」

シャア「もちろん連邦軍のではない。君の味方だ」

バナージ「…何故俺の味方をするんですか」

シャア「君がガンダムに乗っている事、そして君が…オードリー・バーンを助けようとしているからだ」

バナージ「何故…オードリーの事を…」

シャア「昔…彼女とちょっとした縁があってな」

シャア「彼女を救おうとしている限り、私達は君に協力させてもらう」

医務室前

ハマーン(シャア…ミネバ様の事は本心なのか…?)

あの'男'の情報を…何故そこまで信頼出来るのだ…

ミリアルド(…ユニコーンガンダムか)

ミリアルド(大層な名前をつけたものだ…)

医務室

バナージ「俺は…彼女を救いたい」

バナージ「そのために協力してくれるなら…力を貸してください」

シャア「あぁ。よろしく頼む」

バナージ「…一つだけ聞かせてください」

シャア「言ってみろ」

バナージ「あの機体…そしてあのプレッシャー」

バナージ「貴方は…」

シャア「…」

今日はここまでです(´・д・)」
やばい、すごいグダクダですw
gn粒子の無理矢理設定とか、変装とか…
俺の方が出来るわ!って人は…(チラ

バナージ「…いえ。何でもないです」

シャア「そうか…」

バナージ「あの機体はどうなったんです?」

シャア「追い払ったよ」

バナージ「何故…」

バナージ「何故落としてくれなかったんです!?」

バナージ「貴方の腕なら簡単に落とせたはずです!」

バナージ「なのにっ何故!?」

シャア「落とした後どうなる?」

バナージ「え…」

シャア「落としたらそれで終わりか?それで全てが丸く収まるとでも?」

バナージ「ど…どういう事ですか?」

シャア「残された者はどうなる?敵のパイロットにも家族はいる。君が思っている程戦争は優しくない」

バナージ「…」

シャア「誰かを落とせば必ず何かしらの仕返しが来る。そういうものだ」

シャア「敵を殺すのには、それなりの覚悟がいるのだよ」

バナージ「覚悟…」

シャア「じっくりと考えてみるがいい「4

>>38ミスですw

シャア「残された者はどうなる?敵のパイロットにも家族はいる。君が思っている程戦争は優しくない」

バナージ「…」

シャア「誰かを落とせば必ず何かしらの仕返しが来る。そういうものだ」

シャア「敵を殺すのには、それなりの覚悟がいるのだよ」

バナージ「覚悟…」

シャア「じっくりと考えてみるがいい」

です

医務室前

シャア「…」

ミリアルド「覚悟か…」

ミリアルド「過酷な道を歩んで来たのだな」

シャア「私にはそれしか道がなかったのだ」

シャア「復讐しか…な」

今日はここまでです

避難船到着…

ミコット「バナージ!」

バナージ「ミコット!タクヤ!」

タクヤ「お前もこの船にいたのか!」

タクヤ「俺たちより早かったんだな?」

バナージ「いや…俺は…」

ダグザ「彼はガンダムのパイロットだからな」

ミコット「…え」

タクヤ「ガンダム!?」

バナージ「…」

ダグザ「バナージ君。少し話がある。ついて来い」

バナージ「…はい」

ミコット「あ…」

タクヤ「そんな…」


ミコット「バナージ…」

シャア「…かつての木馬もこうだったのか」

シャア「複雑な気分になるな…」

シャア「…!」

ハマーン「あれは…!」

ハマーン(ミネバ様…!)

オードリー「…!」(ハマーン!?それにシャア!」

ミリアルド(あの少女…年に似合わぬ目をしているな)



オードリー「シャア…ハマーン…どうして…?」

オードリー「ハマーン。貴方は死んだはず…」

ハマーン(やはり私はあの少年に勝てなかったのか…)

ハマーン「詳しくは説明できません。しかし一つ言える事は…」

ハマーン「違う'次元'から来たという事しか…」

オードリー「違う次元?」

シャア「ミネバ様…ここにいるハマーンも私も貴方が'知る'私達ではありません)

シャア「ハマーンは死ぬという未来が無くなったハマーン」

シャア「私は…別の世界を跨いで来たのです」

オードリー「…にわかには信じられませんが…ハマーンが目の前にいるという事は、信じる理由としては充分です」

ハマーン「…」

オードリー「そちらの方は?」

ミリアルド「…ミリアルド・ピースクラフトだ」

シャア「彼もまた別の次元からきた者です」

ミリアルド「もっともこの名前に意味はもうないがな…」

オードリー「…貴方達に協力して欲しい事があります」

オードリー「この戦いを…やめさせる事です」

今日はここまでです(´・д・)」

楽しませて貰ってます
期待支援

>>48
出来る限り頑張ります!
オリジナルの展開にはなりそうですが…

格納庫

「これがユニコーンか…」

オットー「そうだが?」

「これ以外にもなにかmsの追加は?」

オットー「ただのジェガン3機だ」

「ジェガンか…」

「旧式ならいい。今はガンダムだ」

「はっ!」

オットー(やはりガンダム目当てか…)

談話室

ダグザ「…でユニコーンガンダムは当主から託されたと?」

バナージ「はい」

ダグザ「ふむ…」

ビーッ!ビーッ!

ダグザ「む!?」

バナージ「なんだ!?」

「敵襲!敵襲!敵対勢力、袖付きと判明!直ちに迎撃準備をせよ!」

バナージ「また…戦いが…!」

オードリー「袖付き…!」

ミリアルド「…直ぐに出る!」

ハマーン「そうだな。災いの種は取り除かねば!」

オードリー「シャア…。貴方に話ておきたい事があります」

シャア「何でしょうか?」

オードリー「袖付きのリーダーの事を…」

ブリッジ

オットー「やれやれ…休ませてはくれないか…」

オットー「msを出せ!」

アルベルト「艦長!あの護衛の連中も出せ!ただのジェガンでも戦力にはなる!」

オットー(言われなくとも…)「msを射出しだい、威嚇射撃を開始する!」

戦闘宙域

ミリアルド「ここまで来ればもういいだろう」

擬態を解除する。

ハマーン「袖付き…ジオンを継ぐ者か」

ミリアルド「来るぞ!」

前方に強い力を感じる。

ミリアルド「私が行く!ハマーンは援護、邪魔者の妨害を頼む!」

ハマーン「人にものを頼む態度とは言い難いが…仕方ないな」

先行するエピオン。

敵の気配を読むハマーン。

ハマーン(ふん…取るに足らん小物ばかりだな…)

ハマーン(これなら私一人でも…!?)

ハマーン(この感じ…!)

今日はここまでです(・д・)ノ
相変わらず投下数が少なくて申し訳ないです

ミリアルド「敵msの中に足が速いのが1機…」

ミリアルド「エースパイロットか!」

ビームソードを抜き放ち、構えるエピオン。

ミリアルド「こい!」

真っ直ぐ向かって来たその機体に向け、ビームソードを振り下ろす。

ミリアルド「なに…!」

しかしその機体はそれを難なく避け、エピオンの脇を通りすぎていった。

ミリアルド「速い!」

かつての'ガンダム'を相手にしているようだ。

ミリアルド「逃がしは…」

振り返るとモニターに黄色に輝く線が見える。

ミリアルド「はっ…!」

受け止める。

後一秒、黄色の線がビームサーベルだと気付くのが遅れていたらやられていた。

ミリアルド(何故一瞬でエピオンの背後に、それにサーベルで斬りかかる事ができた!?)

すかさずヒートロッドで相手の機体
を切り裂こうとする。

ジュワッ!

当たった。鉄が溶ける様子が見てとれる。

しかし当たったのは敵のシールドだ。

それを気にも止めず、ビームソードを相手の腕にねじ込む。

「!」

シールドから取り出したライフルに当たり、溶かす。

すると相手の機体は距離を取り、使い物にならなくなったライフルを投げ捨てた。

「やるな。君の機体も'ガンダム'か…」

ミリアルド「…」

フロンタル「だがラプラスの箱に関係はなさそうだ。始末させてもらう」

両手にビームサーベルを持ち、突っ込んでくる。

ミリアルド(ラプラスの箱…あの少女が言っていたものか!)

今日はここまでです( ̄д ̄)ノ

そこに一筋の光が走る。

ビームの光だ。

エピオンはそのビームのせいで出鼻を挫かれる。

ミリアルド「ちっ!」

アンジェロ「ああぁ…!撃ってしまった…!」

コクピット内で頭を抱えるアンジェロ・ザウパー。

アンジェロ「大佐の戦場を…穢してしまった…!」

アンジェロ「よくも…」

紫に彩られたギラ・ズールのバーニアを吹かす。

アンジェロ「私に銃を撃たせたなぁっ!!」

エピオンに向かい、突進する。

ミリアルド「ぬぅ…!」

フロンタルの機体。シナンジュの激しい剣捌きに押されるエピオン。

ミリアルド「うおお!」

シナンジュのビームサーベルを出力を上げたビームソードで無理矢理押し返す。

フロンタル「中々のパワーだ…」

デブリの中に身を隠すシナンジュ。

ミリアルド「逃がさんっ!」

後を追うエピオン。

しかし

アンジェロ「貴様っ!許さん!」

激昂したアンジェロのギラ・ズールが邪魔をする。

ミリアルド「何だ…?貴様は」

アンジェロ「答える義務はない!」

エピオンにビーム砲を向ける。

エピオンに照準を合わせ、引き金を引く。

しかし、砲台からビームが走る事はなかった。

アンジェロ「何!?」

砲台をビームが撃ち抜いたのだ。

ミリアルド「ハマーンか!」

キュベレイのファンネルだ。

ハマーン「こんな雑魚相手に何をしている?」

アンジェロ「…雑魚だと?」

アンジェロ「親衛隊隊長の私に…!」

ハマーン「うるさいな」

ファンネルでアンジェロのギラ・ズールを囲む。

アンジェロ「!?」

ハマーン「吠えるだけのパイロットは煩くてかなわんよ」

今日はここまでです(つд`)ノ

「隊長!援護します!」

ハマーン「ん?」

ファンネルを狙ってビームを撃ってくるギラ・ドーガ達。

ハマーン「邪魔な羽虫共が…」

アンジェロのギラ・ズールのビームホークを受け止める。

アンジェロ[よくも私を侮辱したな!]

ハマーン「侮辱?何を言う。本当の事だろう!」

アンジェロのギラ・ズールをファンネルで撃ち抜こうと念を送る。

「隊長!!」

しかし、親衛隊のギラ・ズールがそれを防いだ。

アンジェロ「く…」

ハマーン「ちっ…」

仕留められなかった事に苛立つ。

ミリアルド「…!」

ビームの雨を避ける。

この攻撃はファンネルのものだ。

しかしキュベレイのものではない。

ミリアルド「…」

マリーダ「ここは…通さん」

ミリアルド「…あれは」

クシャトリヤの肩の向こう側にmsの光が見える。

ユニコーン

バナージ「…俺が行かなきゃオードリーが!」

ユニコーンをさらに加速させ、隕石群に突っ込む。

ネェル・アーガマ改

フロンタル[…の箱を渡さないならその船を落とさせてもらう]

シャア「…」

オードリー(どうしたらいいの…!)

フロンタル[…む?]

フロンタル[箱ではないが…鍵が来るというのなら良しとしよう]

シャア「なに?」

ダグザ「…鍵?」

オードリー「はっ…!」

オードリー「バナージは!?」

シャア(先走ったか!バナージ!)

今日はここまでです( ̄д ̄)ノ
ユニコーンが出撃した理由忘れたw

隕石群

バナージ「ぐっ!」

間髪をいれずにビームサーベルで斬り込んでくる。

フロンタル[やはりパイロットは未熟か…]

フロンタル[降参しろ。悪いようにはしない]

バナージ「降参なんて…」

盾を前に押し出し、ビームサーベルを突き出す。

バナージ「出来るわけないだろっ!」

外れる。

フロンタル[そう言うだろうと思ったよ]

ユニコーンのコクピット内を激しい衝撃が襲う。

バナージ「がっ…は!」

シナンジュに蹴られたのだ。

勢いは殺されず、ユニコーンは宇宙空間を滑る。

フロンタル[マリーダ。ユニコーンを捕まえろ!」

マリーダ[了解]

エピオン

クシャトリヤは急にエピオンに背を向け、後退した。

ミリアルド「おのれっ!」

逃がすまいと追いかけるエピオン。

マリーダ「ファンネル!」

4枚の羽を広げ、ファンネルを全放出する。

ミリアルド「ちっ!」

通常、ファンネルを有する機体は全ファンネルを放出はしない。
何故ならファンネルを全放出し、攻撃をさせ、回収すると、ファンネルの充電、エネルギーの補充に時間が掛かるからだ。なのでファンネルを使う際は全ファンネルの3分の1を放出、そしてローテーションで使い分ける。

しかしクシャトリヤは今、全ファンネルを放出した!'通常'のファンネルを避け、対応しているミリアルドも、これには驚きを隠せない。

ミリアルド「えぇい!忌まわしきサイコミュめ!」

そしてまんまとクシャトリヤを逃してしまった。

キュベレイ

アンジェロ「そこだ!」

ビームマシンガンを撃つ。

ハマーン「…」

容易く避ける。

しかし徐々に精密さが増している。

ハマーン(この男…ただの1パイロットではないようだな…)

避けた先にいたギラ・ズールを切り捨てる。

ハマーン「長引かせると厄介だな」

今日はここまでですm(._.)m

ユニコーン

吹き飛ばされるユニコーンの後方にクシャトリヤが構える。

マリーダ「後はこの機体を捕まえれば…」

ゆっくりと向かってくるユニコーンを捕まえようとする。

瞬間、ユニコーンは蘭々と輝くデストロイモードに変化し、クシャトリヤに襲いかかった。

マリーダ「!」

クシャトリヤの右腕が吹き飛ぶ。

フロンタル(やはりそう簡単にはいかんか…)

ビームサーベルの出力を上げ、ユニコーンに迫るシナンジュ。

クシャトリヤにユニコーンのビームサーベルが振り下ろされるー

マリーダ「ガンダムがぁ!」

残った左手にサーベルを持たせ、受け止める。

次にユニコーンはクシャトリヤのコクピット前に左手を飾した。

マリーダ「…?」

ユニコーンの左手に光が集まる。

ガコンッ!

シナンジュがユニコーンの左手を蹴飛ばした。

蹴飛ばした瞬間、ユニコーンの左手からはビームサーベルが突き出た。

あのまま動かないでいれば…

結果は簡単に予想できた。

蹴飛ばされた勢いを利用し、ユニコーンは左はを大きく軸を描いてシナンジュに迫る。

シナンジュはそれを下降して避け、バズーカを撃った。

フロンタル[これはどうかな?]

爆風に包まれるユニコーンに向け、シナンジュは隕石を蹴った。

バナージ「…!」

向かってくる隕石を切り裂くユニコーン。

バナージ「あの機体は…!」

シナンジュを探そうとする。

いない。

バナージ「…がはっ!」

後ろから機体を思いっきり殴りつけられる。

バナージ(やっぱり…駄目か…)

バナージ「オー…ドリー…」

マリーダ(姫様の名を…?)

今日はここまでです(つд`)ノ

フロンタル[引き上げるぞ]

味方機に分かるように閃光弾を打ち上げる。

マリーダ[了解]

やってきたギラ・ズール達がユニコーンにワイヤーを引っ掛け、曳航する。

キュベレイ

アンジェロ(後ろかっ!)

背後に迫ったファンネルを撃ち落とす。

アンジェロ「そして前からっ!」

ビームホークでキュベレイのサーベルを受け止める。

アンジェロ「くっ…まだまだぁ!」

切り払い、キュベレイに食らいつくアンジェロ。

ハマーン「えぇいっ!うっとおしい!」

その時、遠くのほうで閃光が走る。

アンジェロ「あれは…」

ハマーン(しめた…)

ファンネルに念を送り、特攻する。

アンジェロ「ちっ…」

ファンネルの攻撃を避け、キュベレイのサーベルも避ける。

しかしキュベレイとすれちがった瞬間、機体に衝撃が走る。

アンジェロ「なに!?」

特攻してきたキュベレイの背部にファンネルが滞空していた。

すれちがった時、背中を見せたときに撃たれたのだ。

ハマーン「さぁ、どうする?素直に引くか?」

ギラ・ズールを見下すキュベレイ。

ハマーン「それとも…」

キュベレイの周りをファンネルが飛ぶ。

妙に赤みを帯びた光を纏っている。

アンジェロ「…ここは引かせてもらう!」

残りの部下達に後退命令を出し、後ずさる。

アンジェロ「だが、私は忘れんぞ…!貴様に受けた屈辱を!」

ハマーン「ふん…」

ファンネルを収納する。

ネェル・アーガマ改

オードリー「バナージ…」

アルベルト「た…助かった!助かったぞ!」

音が無い空間にアルベルトの歓声だけが響き渡る。

ダクザ「我々は…な」

今日はここまでです(・д・)ノ

シャア「…」

オードリー(…フロンタルは'この'時代のシャアなの…?)

シャア「…なるほどな」

オードリー「…?」

ー 資源衛星パラオ ー

ジオンの兵士に連れられ、大きな扉の前に立つバナージ。

ドアをノックする兵士。

「入りたまえ」

「はっ!」

扉が開く。

正面の机に赤い服を着た男が座っている。

傍には険しい顔をした青年が立っていち。

ジンネマン「この少年があのガンダムのパイロットです」

いつからそこにいたのか、大柄な男と、凛々しい表情をした女性が後ろに立っていた。

フロンタル「座ってくれ、バナージ君」

フロンタル「楽にしていてくれ」

口調は優しげで柔らかいが何処か違和感がある。

バナージ「貴方は…誰なんですか?」

ジンネマン「…!」

フロンタル「…」

フロンタルの動きが一瞬止まる。

それと同時に部屋の空気が張り詰めた。

フロンタル「面白い少年だな。殆どの者は決まって同じ質問をする」

フロンタル「しかし君は私に他の者とは異なった質問をした。」

バナージ「…」

アンジェロ「っ!」

突然胸ぐらを掴まれる。

バナージ「…何ですか?」

アンジェロ「…貴様っ!」

フロンタル「やめろアンジェロ」

アンジェロ「…」

引き下げる青年。

フロンタル「私は誰でもないさ…ただの'器'だよ」

バナージ「シャア・アズナブルのですか?」

フロンタル「…色々と鋭い少年だな」

今日はここまでです(・◇・)/

ネェル・アーガマ改 作戦思案室

「~であるからしてまずはミサイルにより攻撃をしてから…」

「待てっ!ミサイルではなくmsによる奇襲の方が良いのではないか?」

「しかしそれでは…」

オットー「…」イライラ

「我々は戦況を報告する!msはそちらに任せる!」

「何だと!?そんかな無責任な!」

ミリアルド「自分は安全な場所から様子を見ていたいと言う事か…」

シャア「そういう事だな」

ミリアルド「臆病者共が…」

オットー「少し席を外す…」

「だから我々は!」

「貴様らの方が戦力があるだろう!」

「今は関係ない!」

「何だと!」

ハマーン「何も変わらないのだな…」

ハマーン「あのアムロ・レイの光を見ても…」

シャア「変わったさ」

シャア「悪い方向にな…」

ハマーン「悪い方向だと?」

シャア「cbの世界のイノベイターのようなものだ」

シャア「過ぎた力を持つ者は、そうでない者から恐れられる」

シャア「かつてのcbもそうだったという」

シャア「ガンダムを所有する者が的にされた」

シャア「この世界での的はntだ」

シャア「あのアムロのnt能力が引き起こしたサイコフレームの力でアクシズが地球圏から離れていったらしいが…」

シャア「一人の人間が持つには強大過ぎる力だろう?」

ミリアルド「一人のパイロットが小惑星を…か」

シャア「あろう事か、あの光を強大なntの戦略的能力だと受け取った者がいたらしい」

シャア「一方でその光に対し、恐れを抱いた者もいたそうだ」

シャア「ntの力だとな…」

シャア「あのユニコーンガンダムもその力を恐れた者の意図を組み込まれて作られているような気がするのだ」

ハマーン「ガンダムにか?」

シャア「あのnt-dというシステム…ntの力を擬似的に得られる物と技術者は言ったが」

シャア「私にはそんな安い物には思えんのだよ…」

ハマーン「…」

今日はここまでです_φ( ̄ー ̄ )

パラオ

バナージ「…」

バナージ(結局何も分からなかった…)



フロンタル「私は周りの者に'シャア・アズナブル'になれと言われているから今、君の前にいる」

フロンタル「もし、'周り'がシャアになる事を強要しなければ…」

フロンタル「私も別の生き方が出来ただろうな」



バナージ(器…どういう意味なんだ…)

ジンネマン「マリーダ。後は頼む」

マリーダ「了解、マスター」

ジンネマン「…マスターはよせ」

執務室

フロンタル「…」

アンジェロ「どうされましたか?」

フロンタル「いや…何でもない」

フロンタル(妙に落ち着かない…)

フロンタル(まるで自分の体ではないみたいだ…)

ネェル・アーガマ改 エレベーター

オットー「何なんだ!!現場を知らないクソ共がっ!!」ガツンッ

溜まった鬱憤が爆発する。

オットー「自分達が楽したいだけだろうがっ!!」ガゴッ

オットー「俺たちにばかり押し付けんじゃねぇ!!」

次に突き出した拳が壁に当たる事は無かった。

ダグザ「…!」

オットー「…あ」

今日はここまでです(つд`)ノ

オットー「…すまない。取り乱してしまった」

ダグザ「聞こえてましたが?」

オットー「おぅ…」

ダグザ「…我々は今回の作戦を人質救出作戦と考えています」

オットー「なに?」

ダグザ「奪還すべきはガンダムではなく人質だと言う事です」

オットー「…!」

パラオ 教会(?)帰り

「おっととぉ…」

浮浪者が近付いてくる。

バナージ「わっ…」

避けようとしたがぶつかってしまった。

「…へへ。わりいわりぃ」

そう言って浮浪者は裏路地に消えていった。

バナージ「…?」

バナージは自分がいつの間にか何かを持たされていた事に気付いた。

マリーダ「どうした?」

バナージ「い…いえ。何でも…」



バナージ「これは…地図か!」

渡された紙切れを広げた瞬間、映像が映し出された。

バナージ「何か書かれているな…これは!?」

書かれた内容を見てバナージは目を見開いた。

バナージ「こ…

ここも戦場になるのか…!」

ネェル・アーガマ改

ハマーン「シャア。今回は大掛かりな戦いになるそうだ…」

シャア「そうだな。向こうもラプラスの箱の手掛かりを簡単には渡そうとすまい」

シャア「今回は全力でやろう」

シャア「未確認のmsも袖付きの物だといえるだろう」

シャア「ミリアルドの機体とて言い逃れ出来るだろうな」

ミリアルド「ガンダムでもか?」

シャア「一目でガンダムとは分からない機体だからな」

ミリアルド「そういうものなのか?」

シャア「この世界のガンダムは基本白色だ。しかし君の機体は黒に近い」

シャア「誰もガンダムに黒をつけるなんて思わないさ」

シャア「白とは英雄のイメージが定着している」

シャア「…もっとも我々からしたら悪魔の色だったがな」

今日はここまでです(´・д・)」

mk-||「そっすね……誰も黒とか使いませんよね普通……」

フルアーマー「俺達を」
ヘビー「存在を」
rx-78-1「忘れてもらっちゃ」
ブルーデスティニー2号機「困るぜ!」

上二つはペーパープランですけどね!

ハマーン「しかし現に白じゃないガンダムもいたであろう?gp-2だってあれ白ではないだろう?」

シャア「ガンダムは白。異論は認めん」

ハマーン「zガンダムもzzも青が混じっていたぞ?というより青が主体ではないかシャア!」

シャア「私の!私の思うガンダムはz達ではない!」

シャア「一番最初の1stガンダムこそガンダムだ!」

ハマーン「現実を見ろ!シャア!」

シャア「えぇいっ!こんな事認めはせん!」

ハマーン「sガンダムもアレックスも青が白より多い!つまり、ガンダム=白色ではないのだよ!」バーン!

シャア「ぬぬぬぬ!」

ミリアルド(何だこれは…)

ギャグパート 完

シャア「…まぁ結論的にミリアルド。君の機体はばれないというわけだ」

ハマーン「ガンダムだがいいのか?」ニヤッ

シャア「っ!ガ…ガンダムだが大丈夫だ!この時代のガンダムではないからな!」

ミリアルド「そうか」

ハマーン「黒もガンダムの色だしな」フンッ

シャア「出撃準備だ!」ダダダダ…

ブリッジ

「まもなくms射出圏内!」

オットー「よし!出撃させろ!」

ネェル・アーガマ改から少しずつmsが射出される。

バーニアの光は次々とパラオに向かっていくのをオットーは見ていた。

格納庫

シャア(しかしgn粒子とは凄い物だな…)

シャア(ナイチンゲールを一時的にとはいえ擬態させ、透明化させるとは…)

シャア(さすがに擬態には無理があったな…)

シャア「よし…出撃する」

透明な'何か'がネェル・アーガマ改から飛び出していった。

今日はここまでです(つд`)ノ
>>129>>130は幻覚です。見なかった事にしてくださいw

…パラオ表面

ダグザ[セットは完了したか?]

[大丈夫です]

ダグザ[よし!爆発で陽動をかけ、出てきたmsを襲撃する!]

[了解]

爆弾を起動、爆発させる。

パラオ内部

ドゴーン…!

バナージ「!」

遠くから爆発音が聞こえる。

バナージ「始まったのか…!」

足を速めるバナージ。

バナージ「これは…!」

エリアとエリアを繋ぐ場所の隅にユニコーンガンダムがひっそりと佇んでいた。

バナージ「お前も…ここにいちゃいけないんだ…」

ユニコーンのコクピットを開け、中に入り込む。

バナージ「行かなきゃ…!」

コクピット内に光りが走り、外部の映像が映し出され、ユニコーンのモノアイが光った。

バナージ「牽制用に持つか…」

壁に立て掛けられたビームガトリングを掴み、サーベルで壁を焼き切り外に出る。

バナージ「またあの人に会ったら…」

脳裏に浮かぶ赤い機体。

あの男と戦うのは危険過ぎる…!

バナージ「!」

後方からmsが接近している。

バナージ「くっ…やはり簡単には逃げられないか!」

ビームサーベルに手を伸ばし振り返る。

しかし後方のms.ギラ・ズールはマシンガンを連射しながら機体にぶつかってきた。

バナージ「うわっ!」

サーベルが吹き飛んでいく。

今日はここまでです(´・д・)」

ービームガトリング接続40%ー

バナージ「邪魔をしないでくれ!」

頭部バルカン砲を撃ち、ギラ・ズールの接近を食い止める。

鉛玉がギラ・ズールの表面に当たり装甲を剥がす。

しかしギラ・ズールの勢いは止まらない。

ービームガトリング接続70%ー

バナージ「やるしか…ないのか!」

ビームガトリングガンを前に突き出しギラ・ズールに照準を合わせる。

バナージ「…!」

撃てない。

故障でもしたのだろうか。

バナージ「っ!何故撃てないんだ…!」

ービームガトリング接続85%ー

ギラ・ズールが迫ってくる。

盾を構えるユニコーン。

ガツンッ!

ヒートホークを受け止めた。

ジジジジ…!

盾が焼ける。

バナージ「う…うあああぁ!」カチッ

ービームガトリング接続100%ー

ドドドドド!

ビームガトリングが火を吹きギラ・ズールを無数の光の玉が貫く。

ギラ・ズールに穴が次々と空き、ユニコーンから遠ざかり爆発する。

バナージ「っ…!」

間近で相手の命が消えていくのを感じる。

人を殺した感覚だー

バナージ「う…!」

操縦桿を握る手が、指が震え、体から温度が消えていくような感覚に襲われる。

そして遠くで光の華が咲く。

msが撃ち落とされ、爆発したようだ。

バナージ「こ…これが戦い…」

今日はここまでです( ̄д ̄)ノ

[違う。戦争だよ、バナージ君]

バナージ「!?」

探す。

見当たらない。

どの方向を向いても宇宙の黒が広がっているだけだ。

バナージ「…っ!」

プレッシャーを感じる。

'見られている"

ふとパラオの表面部分に目を落とす。

バナージ「あれは…ロト!」

エコーズの変形型msだ。

バナージ「何であんな所に…?」

ドパァ!

遠くで花火が輝く。

バナージ「…?」

ロトの様子がおかしい。

ロトの機体が光っている。

バナージ「え…?」

機体が…じゃない?

中央ー

腹部ー

ーコクピットー

バナージ「…はっ!」

咄嗟に機体を横方向に回避。

瞬間、ロトからビームの矢が走る。

ビームはユニコーンが居た場所を貫き飛んでいった。

バナージ(う…後ろに…!)

ロトを再び見る。

赤い機体が佇んでいた。

真っ直ぐこちらを見ている。

その機体の横にはロトが崩れていた。

[逃げるのか?]

[ユニコーンに乗っている限り、君は戦いに巻き込まれるぞ?]

フロンタル[これまでも…これからもな…]

バナージ「フル…フロンタル…!」

赤き機体、シナンジュのモノアイが光る。

フロンタル[さぁ…どうする…]

シナンジュの足が地表から離れる。

フロンタル[降参か…]

フロンタル[拘束されるか…]

バナージ「っ…」

フロンタル[拘束で'済めば'いいがな]

シナンジュがバーニアを全開にして突っ込んでくる。

バナージ「お…俺は…!」

恐怖がー

死がー

死神が来るー

今日はここまでです(´・д・)」

フロンタルは油断していた。

ガンダムといえどパイロットは未熟。

そして自分のパイロットとしての能力。

自負という形とは違う。誰から見てもフロンタルが有利だと思うだろう。

つまり'事実'なのだ。

だから今のこの状態に驚いている。

サーベルが空中で止まったのだ。

フロンタル「何…?」

例えば、朝に歩く道があるとする。いつも歩き慣れた道である。何処に何があるのが手に取るように分かる。

その道の曲がり角を曲がり、その先に…猫の死骸があればどうだ?

驚くだろう。

または、頭の中が真っ白になる。

「朝食は美味かった」
「友達と何を話そう」
「朝の会議の議題について」
「電車の時間」 「学校での暇な時間の潰し方」

それが全て消える。

当たり前の日常、風景、事実の中にほんのちょっとの異質、間違い、狂いがあれば予定、考え、行動のいずれかに'ズレ'が生じる。

フロンタルの今の状態もそれに近い。

何故'サーベルは止まったのか'。

分からない。

フロンタルに'ズレ'が発生する。

何故止まったか考えた瞬間シナンジュは弾き飛ばされた。

バナージ「何が起きたんだ…?」

目の前でシナンジュが動きを止め、弾き飛ばされた事を見て、バナージは戸惑いを隠せない。

シナンジュを見る。

歪んでいる。

何故だ?

'何かがいる?'

[赤い…機体]

バナージ「?」

フロンタルの声。

しかし、違う。

では誰か。

バナージ「まさか…」

シャア[待たせたな。バナージ君]

空間が歪み、赤い機体が現れる。

バナージ「ど…どうして?」

シャア[後で話す。今は…]

振り向く。

フロンタル「…!」

シャア[あの機体を何とかしよう]

今日はここまでです_φ( ̄ー ̄ )

フロンタル[…シャア・アズナブルか…]

シャア[そうだが?]

フロンタル[っ!]

両手にサーベルを持ち、錐揉み回転しながらナイチンゲールに向かってきた。

シャア「速いな…」

シナンジュのサーベルを受け止める。

右手のサーベルを受け止め遠心力を利用して向かってくる左手のサーベルに対し、ビームライフルを構える。

撃つ。

しかしビームがシナンジュの左手を吹き飛ばす事は無かった。

シナンジュはナイチンゲールのビームライフルを持つ腕を蹴りとばし僅かな距離を稼ぐ。

シャア「…!」

離れたシナンジュに向かってビームライフルを持ち直しビームを乱射する。

当たらない。

しかしシャアは'まだ'シナンジュを落とす気は無かった。

シャア[バナージ君。速く船に戻れ]

シャア[ネェル・アーガマが君を待っている]

バナージ「俺も戦います!」

シャア[君はまだ未熟だ。生き残る事だけを考えろ]

バナージ「…分かりました」

ユニコーンを船がいる方向に向け飛ばす。

シャア[足止め、という形になるな]

ファンネルを飛ばし左方向を撃つ。

外れた。

フロンタル[いや違う]

バズーカを撃つ。

フロンタル[気が変わった]

フロンタル[始末させてもらう]

ファンネルで発射されたバズーカの弾を撃ち抜き爆発させる。

シャア[私をか?]

シールドをシナンジュに投げつける。

難なく斬り捨てるシナンジュ。

目の前にはナイチンゲールのビームライフルの銃口。

フロンタル[私が'私'ではいられなくなるからだ!]

バルカン砲を撃ちビームライフルをボロボロにする。

シャア[ぬっ…]

最後のビームを放つ。

しかし収束力が無く、シナンジュの表面を軽く焼いただけだった。

フロンタル[ちぃっ!]

ビームサーベルを投げつけるシナンジュ。

サーベルはナイチンゲールの横腹を軽く掠めた。

今日はここまでです(つд`)ノ

シャア(…)

脇腹を掠めたビームサーベルの柄を左手で掴み、右手にもサーベルを持たせ、シナンジュに斬りかかる。

フロンタル「えぇいっ!」

シールドからビームの刃を発生させて切り結ぶ。

シャア[…私は君に恨まれる覚えはないが?]

フロンタル[貴様が存在すれば私の価値が無くなる!]

分かっていた事だ。

分かっていた事だが考えると恐ろしい。

自分の立っている地面が消失しぽっかりと黒い穴が真下に広がる感覚に蝕まれる。

フロンタル[シャア・アズナブルは今この'世界'に居てはならないんだ!]

シールドのビーム出力が上がる。

シャア「!」

ビームの刃が眼前に迫る。

ガィィィン…!

しかし刃はナイチンゲールに当たる前に速度を無くし鈍くなる。

フロンタル「な…」

そしてナイチンゲールに容易く避けられた。

フロンタル(何だ今のはー)

ナイチンゲールの装甲周辺に赤い光が漂っている。

シャア[やるな…]

シャア[まさか私にgn粒子の技術を使わせるとは…]

フロンタル[gn粒子だと?]

赤い光は静かに消えていった。

ユニコーン

バナージ「後少しでネェル・アーガマに着く…」

ユニコーンのセンサーが機体反応を示す。

バナージ「後少しだってのに…!」

振り返り身構える。

高速で接近する機体がある。

バナージ「あの男のmsではない…」

msではない。

モニターに映し出される。

maだ。

バナージ「あれは…ギャプラン改!」

タクヤに教えられた事がある。

しかしジオンの機体でも袖付きの機体でもない筈だ。

あの機体はカラバの物らしいが…

バナージ「向かってくるなら!」

ビームマグナムを構える。

今日はここまでです(つд`)ノ

個人的にギャプラン改は一番好きなmaです!gジェネの戦闘ムービーで惚れましたw

撃つ。

紫の極太のビームを撃ち出す。

当たらない。

バナージ「数を撃てば当たる!」

残りの弾数を見て甘い考えだと悟った。

バナージ(マガジンが1つしか…!)

ユニコーンガンダムの武装、ビームマグナムは最大5発撃つ事が出来る。

数だけ見れば少ない気もするだろう。

しかし1発の威力はこの時代の通常型ビームライフル4発分の威力を誇る。

それほどの威力で現在使っているマガジン1つ(4発分)に予備マガジン(5発)は逆に多い程だろう。

ギャプラン改はユニコーンガンダムに向かってメガ粒子砲を撃ち出す。

ユニコーンがシールドを掲げる。

するとメガ粒子砲はシールドに当たると四散していった。

バナージが意図的に動かした訳ではい。

'ユニコーン'が動いたのだ。

バナージ「強力なバリアーが張られている…」

もう一度ビームマグナムを撃つ。

やはり外れる。

しかし距離が近くなった事で相手も大出力のビームを避ける事は困難のようだ。

「!」

ギャプラン改はビームマグナムを避けつつミサイルをばら撒いた。

四方八方に散りながらも確実にユニコーンを狙って来ている。

バナージ「ビームマグナムは貴重だ…無駄使いは出来ない!」

ハイパーバズーカを肩に担ぎ急上昇する。

下方向からミサイルが追ってくる。

バナージ「これなら!」

ハイパーバズーカをミサイル群に向かって撃ち込む。

撃ち出された弾はミサイル群の一歩手前で拡散し、一つのミサイルを爆発させ、それが2つ目、3つ目のミサイルを誘爆させてなぎ払った。

すかさずビームマグナムを構えるバナージ。

ミサイルの爆炎からギャプラン改が飛び出す。

バナージ「そこだっ!」

ビームマグナムを撃ち込む。

まさか読まれていたとは思わなかっただろう。

パイロットは未熟と聞いてたからだ。

ギャプラン改を紫のビームが貫く。

ユニコーンは急いでギャプラン改から離れる。

ギャプラン改は宇宙に眩い花を咲かせた。

既にシナンジュと合間見えたバナージにはギャプラン改は'遅過ぎた'。

ユニコーンは再び船の方向に向かって飛び始めた。

今日はここまでです(´・д・)」

投下スピード遅くて申し訳ないです…(つд`)

バナージ「ん?」

ma、味方識別反応だ。

デルタプラスだ。

バナージ「リディ少尉!」

デルタプラスはユニコーンの前までやってくるとmsに変化した。

オードリー[バナージ!バナージなのね!?]

オードリーがデルタプラスに乗っている…?

バナージ「オードリー!?」

オードリー[…私は地球に降りてこの戦争を止めます]

バナージ「それは…'君自身'の意思か?」

オードリー[…はい!]

覚悟を感じる。彼女は'選択'出来たようだ。

リディ[任せときな!彼女は俺が責任もって送り届ける!]

バナージ「リディ少尉…」

遠くからバーニアの光が迫ってくる。

バナージ「リディ少尉!」

リディ[っ!]

バナージ「男と見込んだ!オードリーを頼みます!」

向き直るユニコーン。

リディ[…]

リディ[あぁ!]

デルタプラスは再び変形し地球に向かう。

あれはクシャトリヤ!

バナージ「マリーダさん…!」

クシャトリヤはユニコーンの前で停止する。

マリーダ[バナージ。どういう事だ?]

バナージ「…」

マリーダ[我々を裏切るのか?]

バナージ「裏切る訳じゃありません!でもっ!」

マリーダ[ならば…落とす!]

ファンネルを展開しメガ粒子砲を撃ち込んでくる。

バナージ「っ!」

メガ粒子を避ける。

盾で受ければファンネルに…

バナージ「やるしかないのか!」

ビームサーベルを抜きビームマグナムを構える。

メガ粒子の影、つまりクシャトリヤから見て下方向に向かう。

マリーダ「逃がすか!」

ファンネルが迫る。

バナージ「これぐらいなら!」

ファンネルのビームの隙間を縫って飛行する。

バナージ「撃つ!」

ビームマグナムを撃ちだす。

後7発ー

ビームは3つのファンネルを掠め飛んでいく。

ファンネルはスパークして爆発。脳波で操っているマリーダに不快感、歪みを送る。

マリーダ「くっ!」

今日はここまでです(つд`)

マリーダ(こいつ…バナージ・リンクスは成長している!)

マリーダ(早めに方を付けないと…)

マリーダ(やられる!)

クシャトリヤは4つの羽を閉じ身を固め、ファンネルを周りに展開し突っ込む。

バナージ「速い!」

ファンネルの攻撃を避けきり突進してくるクシャトリヤを避ける。

バナージ「!?」

クシャトリヤはユニコーンガンダムの後方で羽を展開し腕、足を拘束してきた。

バナージ「くっ!」

もがく。

しかしマリーダに止められた。

マリーダ[動くな。動けば撃つ]

ファンネルがユニコーンを取り囲む。

バナージ「分かって下さいっ!マリーダさん!」

バナージ「俺が船に戻れば…連邦は引き上げます!」

バナージ「パラオが戦場になってしまいます!」

マリーダ[…]

マリーダ[ユニコーンを奪い敵も始末する!]

マリーダ[そして姫様も!]

バナージ「マリーダさん!」

後方部分から危険信号ー

マリーダ[投降しろ…さもなければコクピットを焼く…!]

バナージ「何で…」

バナージ「何で話を聞いてくれないんですかっ!」

ユニコーンの節々に赤い線が走る。

バナージ「この分からず屋ぁっ!!」

瞬間、クシャトリヤの羽の尖端が壊れる。

マリーダ[!?]

ユニコーンを見失った。

マリーダ[何処だっ!何処にいる!?]

クシャトリヤの羽が一枚ずり落ちる。

それと同時に赤い光がクシャトリヤの背後から飛び出していった。

ユニコーンガンダムだ!

マリーダ[ガンダム…ッ!]

ファンネルで赤い光を追う。

そして拡散メガ粒子砲を撃つ。

バナージ「…」

見える。

道が

隙間が

敵がッ!

ファンネルを斬り落としながら飛行するユニコーン。

その動きはもうバナージ・リンクスの動きでは無かった。

'あれは…何だ…'

'クシャトリヤか'

'クシャトリヤ…'

クシャトリヤ…?'

'マリーダさん?'

'マリーダ?'

'マリ…?'

今日はここまでです(´・д・)」

アレルヤさんww

群がるファンネルを全て斬り捨てる。

オオオォォ…

ユニコーンの光が増しているような気がする。

マリーダ[っ!]ゾクッ

マリーダ[ファンネルッ!!]

残ったファンネルを全放出する。

ファンネルが糸を引いてユニコーンへ飛んでゆく。

ユニコーンはゆっくりとした動作で右手を前に突き出す。

ユニコーンの節々の赤の光が右手に集まっていく。

ー…!

ファンネルの動きが止まる。

まるで何かに押さえつけられたかのように。

マリーダ[どうしたファンネル!?]

ユニコーンが右手を握る。

ファンネルがユニコーンからクシャトリヤの方向に向き直る。

マリーダ[…!]

モニターに映っているファンネルの認識信号が消えていく。

マリーダは途轍もない恐怖を感じ、狼狽えた。

ファンネルがクシャトリヤに襲いかかる。

マリーダ[くっ!?]

ファンネルを撃ち落そうと拡散メガ粒子砲を使う。

ビームの束が広がりファンネルに向かう。

しかしファンネルはそれを全て躱す。

マリーダ[ファンネル!私が分からないのか!?]

3枚の羽を閉じてファンネルの攻撃を防ぐ。

マリーダ(どうすればいいんだ!ファンネルが乗っ取られるなんて!?)

クシャトリヤにファンネルのビームが当たる。

マリーダ[!?]

羽が無くなっている。

いや

壊されているー

ザシュッ!

3枚目の羽が無くなる。

機体の装甲が剥がされていく。

ガンダムにー

自分の武器にー

バナージにー


バナージに…?

今日はここまでです(´・д・)」

コクピットが激しく揺れ、ヘルメットが、モニターが壊れていく。

お前はー

誰だ

それがマリーダの頭の中に浮かんだ最後の'言葉'だった。

マリーダの思考は停止した。

バナージ「」

バナージ「…」

バナージ「…!?」

意識が戻ってくる。

モニターにはボロボロのクシャトリヤが映っている。

そして右側から延びる光。

バナージ「あ…」

クシャトリヤから光が走り出す。

誰かの手がある

誰の手だろう

華奢な手だ

周りの景色が変わっていくに連れて手には傷が浮かび上がっていくー







穢れ







そしてー

マリーダ

この手はー

マリーダさんの手だったのかー

誰の手か理解した瞬間現実に引き戻される。

クシャトリヤが前にー

ビームがコクピットにー

バナージ「っ!!」

ビームトンファーがクシャトリヤに突き刺さる事はなく直前で収納、クシャトリヤはユニコーンに抱きかかえられた。

バナージ「こんな事…悲しすぎます…」

何が悲しいのか?

それはバナージにしか分からない事であった。

今日はここまでです(´・д・)」

シャア(バナージ君がnt-dを制御したか…)

シャア(やはりあのシステム…謎が多い代物だ)

シャアはフロンタルとの戦いを放棄した。

あのままあの場にいればそこら中のms達か集まってくるからだ。

シャア(しかしあのフロンタルと言う男…)

フロンタル『私が'私'ではいられなくなる!』

シャア(まさかあの男…)

ネェル・アーガマ 医務室

ミヒロ「あのパイロットは敵軍のパイロットですよ!?」

ハサン「しかし彼女は衰弱している。今は休ませてやれ」

ミヒロ「袖付きのパイロットなんかっ!」

けたたましい声で目が覚めた。

まだ頭がグラグラする。

ベッドの仕切りから顔を出すとミヒロ少尉とハサン先生がいた。

バナージ「敵士官の扱いは条約で決められているでしょう!」

ミヒロ「そんな事関係ないわ!あのパイロットのせいで何人死んだと思っているの!?」

シャア「条約は護るべきものだミヒロ少尉」

ミヒロ「!」

ハサン「!?」

ハサン「た…大尉!?」

ミヒロ「え?」

シャア「条約というものを無視したらどうなる?ミヒロ少尉」

ミヒロ「どう…て…?」

シャア「我々は死んでいる」

ミヒロ「え!?」

バナージ「…」

シャア「条約というものがあるから戦争という物は存在する」

シャア「条約が無ければ戦争など核の応酬

ハサン「た…大尉!?」

ミヒロ「え?」

シャア「条約というものを無視したらどうなる?ミヒロ少尉」

ミヒロ「どう…て…?」

シャア「我々は死んでいる」

ミヒロ「え!?」

バナージ「…」

シャア「条約というものがあるから戦争という物は存在する」

シャア「条約が無ければ戦争など核の応酬で終わる」

>>224はミスです
すいません…m(_ _)m

シャア「分かるか?少尉?」

ミヒロ「…」

シャア「言わば暗黙の了解というやつなのだよ」

ミヒロ「…っ!」

医務室から出て行くミヒロ少尉。

頭では分かっている事だろう。

しかし許せないのだ。

敵パイロットがのうのうと過ごしている事に…

今日はここまでです(´・д・)」

シャア「やぁ」

ハサン「クワトロ大尉ですか…?」

シャア「ふむ…間違いではないな」

ハサン「それじゃあアムロ大尉は何処に行ったんですか…!」

シャア「…難しい質問だ」

シャア「信じられないだろうが、アムロは別世界にいる」

ハサン「…?」

シャア「その反応も無理はない。だが不可思議な事が起きた事は信じられるようになる」

シャア「ハマーン、入って来てくれ」

ハサン「ハマーン!?」

ハマーン「…」

ハサン「何という事だ…これは夢か…!?」

シャア「現実の事さ」

ハサン「うぅむ…」

認めざるを得ないだろう。

シャアという人間は行方不明という最後を遂げたが、ハマーンははっきりと戦死という最後を迎えたはずなのだ。

そのハマーンが目の前にいる以上、シャアの言葉を信じるしかあるまい。

ハサン「…確かに不可思議な事が起きたようだな」

シャア「理解が早くて助かる」

ハサン「じゃああの男は一体…」

シャア「…あれも一つの'私'だろうな…」

ハサン「偽物じゃないという事ですかな?」

シャア「偽物…か」

シャア「難しいな…」

バナージ「難しい?」

シャア「一番近い表現では…」

シャア「そこにいるクシャトリヤのパイロットに近いだろう」

ハマーン(…なるほどな)

ハサン「ますます分からん…」

バナージ「あ…マリーダさん…」

仕切りが開きマリーダが顔を覗かせている。

マリーダ「貴方は…!」

ハマーン「…」

ハサン「安静にしておいた方がいい」

マリーダ「…」

ハマーン「…私には何も言えん」

そう言い残しハマーンは医務室から出て行った。

シャア(プルシリーズ…)

ハマーンとグレミー・トトが対立、交戦した際にグレミー側が率いていたnt部隊。

しかしその実体はクローン人間を強化した'作り物'。

全滅したと聞いたが…

シャア(生き残りがいたとはな…)

バナージ「マリーダさん…その…俺…」

マリーダ「言うな」

マリーダ「個人の立場という物がある」

マリーダ「お前はそれに従っただけだ…」

バナージ「…」

シャア(ひどい傷だ…身を売られたのか…)

今日はここまでです(´・д・)」

通路

ハマーン「…」

ミリアルド「…何か負い目でもあるのか?」

ハマーン「いや…」

ハマーン(ジュドーが居たら…何と言うだろうな…)

ドアが開く。

シャア「…」

ハマーン「どうした?」

シャア「なに…邪魔をしてはいかんからな…」

ハマーン「中々気がきくじゃないか」

シャア「…彼らの問題だ。我々の出る幕ではない」

ハマーン「…そうだな」

格納庫

オットー「ふぅむ…」

「実際には赤く発光しない素材何ですよ…」

「何故発光するのか我々にも分かりません」

オットー「ではユニコーンのモニターのあの座標は何だ?」

「たまに有るんですよ。何の事かはさっぱりですがね…」

ダグザ「…」

…応対室

バナージ「ユニコーンに乗れ…ですか?」

ダグザ「そうだ」

バナージ「いやですよ!あんな物に乗るなんて…」

ダグザ「君に拒否権はない」

バナージ「そんな…」

オットー「…」

バナージ「勝手過ぎますよ!」

ダグザ「何を言おうがユニコーンを操れるのは君だけだ」

ダグザ「ユニコーンと君を助ける為に何人犠牲になったと思う?」

バナージ「っ!」

ダグザ「とにかく君にはユニコーンで行って貰う」

ダグザ「ユニコーンが示した場所にな」

バナージ「…」

今日はここまでです(´・д・)」

部屋から出て行くダグザ。

バナージ「…」

オットー「…君を救い出す作戦を提案、実行したのはダグザ中佐だ」

バナージ「え…」

オットー「周りがユニコーンを奪取する事ばかり考えていた時にダグザ中佐だけは君を助け出す事を考えていた」

オットー「それだけは分かってやってくれ…」

紅茶を入れ替えバナージの前に新しい紅茶を出す。

バナージ「…」

水面に自分の顔が映る。

通路

ダグザ「自分に…」

「は?」

ダグザ「自分に息子がいたら…とうに味わっていた気持ちだろうな…」

「…」

シャア「今までが我々が知っているバナージ達の行動だ」

ハマーン「…」

ミリアルド「クシャトリヤと共に帰還…だな?」

シャア「そうだ。これからは我々も知らん物語になる」

ハマーン「ガンダムのパイロットがどうなるか…見ものだな」

シャア「今の彼は非常に良い状態にある」

シャア「まさしく'成長'できる状態だ」

シャア「一人の人間として、な…」

…ブリッジ

アルベルト「今まで世話をかけました。貴艦の幸運を祈ります」

オットー「…?」

レイアム「妙ですね…」

オットー「うむ…」

「ユニコーン発進します!」

オットー「!…行ってくれたか…」

レイアム「よく乗ってくれましたね」

オットー「'自分一人の命'では無いと分かってくれたんだろう…」

オットー「!…行ってくれたか…」

レイアム「よく乗ってくれましたね」

オットー「'自分一人の命'では無いと分かってくれたんだろう…」

レイアム「?」




シャア「…我々も行こう」

連投すいません…m(_ _)m
>>247は飛ばして下さい…
今日はここまでです(´・д・)」

ユニコーン

バナージ「…」

ダグザ「…」

オットー《ダグザ中佐だけは君を助け出す事を考えていた》

オットー《分かってやってくれ…》

バナージ「…」

ダグザ「何だ?」

バナージ「いえ…何でも…」

シャア[ダグザ中佐。私達は何処に待機していればよいですか?]

ダグザ「そうだな…ジェガン1機だけ我々について来い。残りの2機はネェル・アーガマで待機だ」

シャア「了解」

ダグザ(ジェガンでも居ないよりはマシだな…)

ダグザ(しかし…)

ダグザ「この作戦が終わったら、詳しく話して貰うぞ」

ダグザ「その機体と貴官等についてな…」

バナージ「…!」

シャア[…何故です?]

ミリアルド(まさか…?)

ダグザ「俺の目は節穴では無い」

ダグザ「ジェガンのわりには著しく性能がいいからな」

シャア[改造している、と言ったら?]

ダグザ「貴官等の操縦技術でも疑問は残る」

ダグザ「ジェガンごときに乗る様な腕ではない」

シャア[ほう…]

シャア[…いずれ話しますよ]

シャア[この作戦が終わってからでも、ね]

ダグザ「じっくり聞かせて貰うからな」

シャア[肝に命じておきます]

バナージ(本気なんだろうか…)

バナージ(自分が…シャア・アズナブルだと言うつもりなのか…?)

今日はここまでです(´・д・)」

ーラプラスの残骸ー

バナージ「ここが…」

ダグザ「そのまま前進してみてくれ」

バナージ「分かりました」

ユニコーンはゆっくりとラプラスの残骸内部に入っていく。

シャア[…]

シャア(本当にこんな場所にユニコーンの秘密の一つが隠されているのか?)

目標地点まで残り125…

ダグザ「心配する事はない。ユニコーンを起動させるだけだ」

バナージ「…分かってます」

ダグザ「…」

ダグザ「出来るだけ君達は戦争から離してやりたいんだがな…」

ダグザ「既に君は戦争という大きな歯車に組み込まれている」

ダグザ「こればかりはどうしようもない事だ…」

バナージ「歯車?」

ダグザ「そうだ。自分という一人の人間は常に何かに巻き込まれて生きている」

ダグザ「俺もそうだ。連邦という巨大な歯車の一つだ」

バナージ「…」

75…

ダグザ「さて…」

ダグザ「周囲の警戒怠るなよ!」

[了解]

ダグザ「この警戒なら袖付きが来ても大丈夫だな」

バナージ「出来れば来ないで欲しいものです」

ダグザ「そうもいかんだろうな…」

0…

ダグザ「…!」

バナージ「…!」

[…]

『目標地点を通過!通り過ぎて行きます!』

ダグザ「どうだ?何か変化は…」

バナージ「…何もありません」

ダグザ「そんな筈は…」

「…しか…われ……宇…」

「「!?」」

ダグザ「何だこれは!?」

バナージ「発信源は…ユニコーン!?」

初代首相「リカルド・マーセナス」の演説が流れ始めた。

「我々は…今…新しい一歩を踏み…」

バナージ「…」

急に視界が落ちる。

今日はここまでです(´・д・)」

壁画…?

一角獣…

影…





まさかっ!?

ユニコーンを素早くアーガマの方向に向けさせ、ラプラスの残骸から飛び出す。

ダグザ「バナージ!?」

バナージ「分かるんです…!」

バナージ「船が危ない!」

バーニア出力を最大にし飛行するユニコーン。

ガランシェール

ジンネマン「さて…攻撃をしかけるか…!」

ギルボア「私も出るとしましょうかね!」

ジンネマン「無理はするなよ?それと…」

ギルボア「分かってます。必ずマリーダは連れて帰ります!」

ユニコーン

バナージ「あの男だ!」

ダグザ「あれは…」

忘れもしない。脳裏に焼き付いた赤!

ダグザ「シナンジュ!」

シナンジュが此方を見つけ、攻撃を仕掛けてくる。

バナージ「く…!この!」

ハイパーバズーカを撃つ。

勿論シナンジュには当たらない。

しかし後続のギラ・ズールの1機に当たり、爆発した。

フロンタル「…」

ユニコーンを追撃しようとするがジェガンd型等msに阻まれる。

シナンジュは一時ユニコーンから離れる。

バナージ「助かった…!」

安堵したのも束の間、後続のギラ・ズール達が襲いかかる。

アンジェロ「見つけたぞガンダム!」

エネルギー砲を撃つアンジェロのギラ・ズール。

バナージ「またか!」

シールドを構え、防ぐバナージ。

ビームは四散する。

アンジェロ「絶え間無く攻撃しろぉ!」

他のギラ・ズールに呼びかける。

ビーム砲がユニコーンに狙いを定める。

今日はここまでです(´・д・)」

ダグザ「ハイパーバズーカなどやめろ!ビームマグナムを使え!」

しかしバナージはビームマグナムを使おうとしない。

撃ったバズーカが拡散し、敵の発射タイミングをずらせたが…

所詮それまでだ。

ダグザ「おい!遊んでいるのか!?」

ダグザ「バズーカでは落とし切れんぞ!?」

バナージ「遊びなもんか!!」

確かにビームマグナムを使えば簡単に落とせる。

しかしバナージの心がそれを許さない。

ダグザ「このままでは押し切られる…!」

1機のギラ・ズールがユニコーンに迫る。

殴り飛ばすユニコーン。

しかしそのギラ・ズールの背後にもう1機のギラ・ズールがビーム砲を構えている。

バナージはそれでもハイパーバズーカを撃とうとする。

しかしそのギラ・ズールからビームが放たれる事は無かった。

ザシュッ!

ギラ・ズールのエネルギー砲が真っ二つになる。

それと同時にそのギラ・ズールは上半身と下半身が分かれた。

バナージ「え…」

ミリアルド「…」

エピオンだ。

先ほどのギラ・ズールが爆発した中から現れた。

ダグザ「む!新手のmsか!?」

…ガンダムには見えないか…。

ミリアルド[バナージ。君は何をしているんだ?]

バナージ「え…敵を落として…」

ミリアルド[今までの動き、行動がか?]

バナージ「…?」

ミリアルド[君の行動は…相手に対する侮辱だ]

バナージ「侮辱…?」

ミリアルド[君は相手のパイロットを助けるつもりか?違うだろう。なのにバズーカを使っている]

横からくるギラ・ズールを切り払う。

ミリアルド[何故だ?]

バナージ「それは…」

ダグザ「…」

ミリアルド[結果的に相手を落とすのにわざわざ威力の低いバズーカを使う…]

ミリアルド[弾数節約、といえばわかるが]

ヒートホークを避ける。

ミリアルド[そういった理由ではないだろう?]

ミリアルド[つまり手を抜いているという事だ!]

バナージ「そんな…!」

ミリアルド[君自身の理由はどうであれ君の機体で落とされるパイロットには'侮辱'という最後を迎えるのだ!]

バナージ「…」

今日はここまでです(´・д・)」

バナージ「偉そうな事を言って!」

バナージ「貴方に僕の何が分かるんです!?」

その場を離れるバナージ。

ダグザ「…」

ダグザ(ギラ・ズールさえ落とせればそれでいい…)

ダグザ(今のバナージに任せるよりましか…)

ミリアルド「…私が言っても説得力がないな…」

ミリアルド「なぁ…トレーズ…」

左手で受け止めたギラ・ズールの手を握りつぶしビームソードに焼き切る。

ミリアルド「後はあいつだけだな…」

アンジェロ「…」

アンジェロ「ふっ…」

アンジェロ「謎の強力なmsがいると聞いていたが…」

アンジェロ「用心しててよかったよ!」

ミリアルド「何?」

アンジェロ「行け!バギ・ドーガ!」

宇宙の黒の中で目立つ黄色が近づいてくる。

他にも何体か別のmsがいるようだ。

ミリアルド「…単なる時間稼ぎか!」

バギ・ドーガのビットに斬りかかる。

しかし避けられる。

ミリアルド「ならっ!」

ヒートロッドを振り回す。

外れる。

ミリアルド「何故だ!何故外れる!」

ミリアルドは勘違いをしていた。

ファンネル、ビット系は機械的、無機質な動きしか出来ないと。

どんなに動いて見せても所詮は機械、そう考えていたのた。

しかしバギ・ドーガのビットは違った!

機械的な動きをしないのだ。

昆虫的なデザイン、形をしている。

そしてその動きをミリアルドは読めない。

まるで、そのビットが生きているかの様だった。

何だそんな事、と思うだろう。

しかし無意識の'慣れ'とは厄介な事だ。

ミリアルドは今、その'慣れ'に苦しめられていた。

ミリアルド「えぇい!うっとおしい奴だ!」

今日はここまでです(´・д・)」
しかし…バギ・ドーガ知っている人いるのかな?w

いえ。ただの袖付きパイロットですwすいませんm(_ _)m

ユニコーン

ダグザ「ラプラス残骸に入れ!一回体制を整えろ!」

バナージ「はい!」

ハイパーバズーカをリロードしながらラプラス残骸に移動する。

バナージ(バズーカの弾数が後わずか…ビームマシンガンを使うか…)

ダグザ「バナージ!奴だ!奴の反応が近くに!」

バナージ「え!?」

シナンジュの反応が近付いてきた。

バナージ(あの人は…シャアは一体何をしているんだ…)

バナージ(いや…俺自身がやらなきゃいけないよな…)

ダグザ「バナージ。nt-dを発動させろ」

バナージ「…!」

ダグザ「大丈夫だ。タフさには自信がある」

バナージ(そうじゃない…俺は…)

ダグザ「…」

ナイチンゲール

シャア「さぁ…どうするバナージ?」

シャア「邪魔者は消した…君はフル・フロンタル相手にどう'動く'かな?」

シャア「フッフッフ…」

ナイチンゲールの周りには袖付きのmsの残骸が漂っていた。

「貴様か!貴様が仲間達を!」

1機のギラ・ズールがナイチンゲールに向かって突っ込んでくる。

しかし、仲間達の残骸をくぐり抜けたとこれで動きを止めた。

「ぐっああ…!?」

残骸のmsからビームの刃が突き出しギラ・ズールを貫く。

シャア「これで最後の1機か」

周りを漂っていたms等がギラ・ズールに向かって動き始める。

「な!何だ!?やめてくれ!?死にたくな」

ギラ・ズールが見えなくなるほど残骸が集まると無線は切れた。

ユニコーン

ダグザ「ハッチを開ける」

バナージ「え…」

ダグザは自分が座っていた複座席を取り外し、バズーカを持ってコクピットから出ようとする。

バナージ「ダグザさん!?」

ダグザ「これで戦えるだろ?」

バイザーを接触させ振動で声が伝わってくる。

バナージ「違う…!俺はただ!」

ダグザ「言うな」

ダグザ「…お前はユニコーンに飲まれそうで不安なのだろう?」

バナージ「!」

今日はここまでです(´・д・)」

ダグザ「マシーンに飲まれるかどうか、じゃない」

ダグザ「マシーンを操れるかどうか、だ!」

バナージ「マシーンを…操る?」

ダグザ「そうだ。現にあの袖付きのパイロットの時も後一歩の所でユニコーンは攻撃をやめた」

ダグザ「あれはお前自身の心がユニコーンのシステムを屈服させたのだ!」

バナージ「俺が…心がですか?」

ダグザ「あぁ」

ダグザ「俺達にはマシーンより'小さい'、だが地球より'大きな'物がある」

ダグザ「それがここだ」

バナージの胸を指差す。

バナージ「…はい」

ダグザ「それを忘れるなよ!」

そう言い残しダグザはユニコーンから離れていった。

爆弾をしかけ、かつての演説台に身を降ろす。

ダグザ[いいか?俺が合図したら攻撃をしろ]

バナージ「了解」

ダグザ[ふ…頼りにしてるぞ]

バナージ(…ダグザさん?)

ダグザ(生まれるのだな…歯車にも…)

ダグザ(自分の意思というものが…)

ユニコーンを見る。

ダグザ(あの少年はきっと大きく、逞しく生きるだろう)

爆破スイッチを確認する。

バナージ「来た!」

赤い機体がゆっくりと入口から姿を現した。

ダグザ[撃て!バルカンだ!]

バナージ「はい!」

頭部バルカン砲を撃つ。

普通の、一般的なmsなら大したことはないだろう。

しかし撃っているのはガンダム。

黙って撃たれる訳にはいかない。

その場を離れ別の場所に移動するシナンジュ。

ダグザ[よし!]

爆破スイッチを押す。

今日はここまでです(´・д・)」

ゴオン!

シナンジュの足下が爆発する。

爆発の衝撃でシナンジュは吹き飛ばされる。

msに対しては威力的に期待出来ない。

ドオン!

吹き飛ばされる。

しかしダグザの目的は破壊ではない。

演説台の下に誘導されるシナンジュ。

ダグザ(ここだ!)

シナンジュがダグザを見つけるのとバズーカが発射されるのはほぼ同時だった。

弾はシナンジュの頭部に直撃する。

バナージ「やった!」

ダグザがこちらを見る。

ダグザ「バナージ!」

ダグザがとっていた行動は敬礼だった。

バナージ「ダグザさん?」

バナージが最後に見たダグザの姿は眩い光が迫る中それを意に介さずに敬礼する姿だった…。

バナージ「あ…」

ダグザさんの身体が光に飲まれて…

ダグザの姿が何処にも見当たらない。

ふと目に止まるバズーカの砲身。

それか黄金に輝きながら演説台にぶつかる。

すると砲身がまるで血のような赤で演説台を彩った。

お前に託すぞ…バナージ…

シナンジュのモノアイが赤く染まる。

コクピットが紅く染まる。

バナージ「」

バナージ「…」

バナージ「…!」



バナージ「やったなっ!!?」

ユニコーン節々が脈動し、激しい怒りで満ちた。

ビームマグナムを構え引き金を引く。

紫の光は真っ直ぐにシナンジュへと向かって言った。

フロンタル「!」

今日はここまでです(´・д・)」

シャア「む!?あれは…!」

ラプラスの残骸からビームが次々と突き出していく。

その残骸から飛び出す赤いms。

シャア「あの男か…」

すぐにそれを追うようにユニコーンが飛び出していく。

シャア「速い…!」

以前までのバナージの動きではない。

'感情がある'

そして感じる怒り。

シャアはその動き、感覚にntの力の片鱗を見た。

ミリアルド「これでどうだ!」

バギ・ドーガを切り捨てる。

昆虫型サイコミュと紫のギラ・ズールには苦労させられたが何とか勝利した。

ミリアルド「む…!紫の機体がいない!」

ラプラス残骸の方向を見る。

いた。

そしてユニコーンとあの赤い機体。

ミリアルド「あれは…バナージか!」

バナージ「…!」

逃げるシナンジュに向かってビームマグナム、ガトリング、バズーカを使い、追い詰める。

直撃するとは思えない。

ただ離脱させないためにばらまいたのだからー

どんどん下降していくユニコーンとシナンジュ。

ビームマグナム以外の武装の弾が無くなり、ビームサーベルでシナンジュに襲いかかる。

フロンタル「くっ!」

サーベルで受け止める。

しかしユニコーンの左手で殴りとばされ、上昇しようとするシナンジュを叩き落とす。

フロンタル「ぐぅ…っく!」

そしてフロンタルは気付いた。

周りの風景が紅くなっていることに。

ラプラスの残骸は灼熱化し、地球の青すらも紅く染まって見える。

こ…この光景は!?

激しい嫌悪感、恐怖感、多くの負の感情が心の底かり湧き出す。

あ…あぁ…!

小惑星 緑 赤
後悔 涙 写真
ガンダム 地球


暖かい

今日はここまでです(´・д・)」

やめろ…!

フロンタル「バナージ君!このままでは二人共落ちるぞ!?」

しかしユニコーンはビームトンファーを交えた2刀で迫ってくる。

バナージ「あんたさえ…あんたさえ落とせれば…っ!!」

フロンタル「えぇいっ!」

聞く耳もたんという訳かっ!

アンジェロ[大佐ぁ!]

アンジェロのギラ・ズールが迫ってこようとする。

フロンタル「アンジェロ!やめろ!」

背後から迫ったギラ・ズールはユニコーンにビームホークを振り下ろさんとする。

ザシュッ!

ギラ・ズールの右腕が弾け飛ぶ。

アンジェロ「なっ…!?」

右腕は赤みを帯びながら遥か上空に弾き飛ばされていく。

ユニコーンはアンジェロのギラ・ズールを蹴り、その反動てシナンジュに斬りかかる。

アンジェロ「何て奴だ!ぐぁっ!?」

ラプラスの残骸にぶつかり、押し出される。

アンジェロ「大佐あぁッ!!」

シナンジュとユニコーンはどんどん高度を落としながらも斬り合い続ける。

フロンタル(このままでは…死ぬッ!)

ユニコーンの斬撃の隙を見て後退、バズーカを全弾撃ち出す。

そして背を向け離脱しようとする。

バナージ「逃がすかっ!!」

バズーカ弾が機体を直撃してもユニコーンはシナンジュを追う事を辞めない。

シナンジュとユニコーンの間を一際大きなラプラスの残骸破片が割り込んでくる。

バナージ「何故邪魔ばカリ!?」

ビームサーベルの刃が巨大化し、残骸破片を切り裂く。

そしてビームマグナムを構える。

弾は一発…外さなイ…!

シナンジュに照準を合わせ引き金を引く。

終わった…

ダグザさんの仇がとれた…

しかしビームがシナンジュに直撃する事は無かった。

何故か?

'別の''機体が盾になったのだ。

バナージ(あの機体…よくも…!!?)

あれ?ー

あの機体はー

誰が乗っているんだ?ー

今日はここまでです(´・д・)」

ティクバ…お母さん達を…

頼んだぞ…




バナージ「あ…ああぁ…!」

そんな…

バナージ「ギルボアさん…」

バナージの思考は停止した。

ユニコーンは機体制御を失い真っ逆さまに落ちていった。

ユニコーンの機体から荒々しい紅が輝きを無くし、冷えた溶岩のような黒となった。

それはまるでバナージの心を代弁しているかのようだった…。

ユニコーンが落ちていくのを遠くから見ていた。

シャア「…」

止めればよかったのかはわからない。

今のバナージにかつてのアムロを見た。

自分に関わりのある人間を自らの手を殺してしまう感覚。

それを分かっていた。

しかしあくまで敵パイロット。

両軍の兵士が分かり合えるなど…。

私は'どうすれば'よかったのだー

ハマーン「シャア。どうするんだ?」

シャア「ハマーンか…」

ハマーン「ガンダムなら大気圏も通過する事が出来るだろうが…」

ハマーン「今の少年の状態で無事に地球に降りれるのか?」

シャア「そうだな…」

シャア「ユニコーンの機体周辺に移動しgn粒子で大気熱を軽減させる!」

シャア「ミリアルドは周辺の障害物を除去しろ!」

ミリアルド[分かった]

トランザムを使用しユニコーンを追う。

シャア(地球…あれから一体どうなっているのだろうな…)

シャア(いや…)

シャア(地球をどんな理由であれ'傷付けようとした者が抱く感情ではないか…)

機体を紅く発光させながら飛ぶそれは、まさしく'赤い彗星'であった。

今日はここまでです(´・д・)」



ユニコーンに間近に迫る。

シャア「さすがはガンダム。大気熱を浴びてもさほど問題はないようだな」

gn粒子を展開しユニコーンと自分達の機体に薄い膜を作る。

損傷した部分が熱で赤く輝いている。

しかしそれも徐々に赤みが引いていく。

ハマーン「しかしあの男をあそこまで追い詰めるとは…やるなこの少年も」

シャア「…そうだな」

シャアは少し不安を感じていた。

このユニコーンの力を使って'何も'負担がないのか、と。

かつてのカミーユ・ビダンは死者の力を取り込むという不可思議な現象を起こしパプテマス・シロッコを撃破した。

しかしそれと同時に精神を病んだ…。

強大化したzガンダムがシロッコの怨念も吸収してしまった故らしいが…

シャア(まさかこのユニコーンも…?)

過ぎた力には必ず何らかのリスクを負う。

この不安感がただの思い過ごしならいいがな…。

いよいよ本格的に地球に引き込まれる。

元々ユニコーンの近くにいたのが幸いだった。

十分余裕もある。

地球

「お帰りになられたぞー!」

「何だって!?」

リディ「取り敢えず休もう」

背後の少女に呼びかける。

オードリー「…はい」

地球には着いたが…バナージ達は大丈夫なのだろうか?

疑問が渦を巻く。

オードリー「…!」

ふと空を見上げる。

夕暮れの景色の青を4つの赤い光が堕ちていった。

オードリーはその光を見て、何故かは知らない、だが確かな安心感を手にいれたー


ラプラスの亡霊 完

これで今回の話は終わりとなります。何故ラプラスの亡霊まで?ep4を見ていないからですw
相変わらずキャラを生かしきれていないssでしたね…(・ω・`)
何故シャア達がバナージについたのかもやっつけ故、明確な理由とか考えてませんでしたしw
このssを一秒でも見てくだされば私は幸せですw

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月03日 (月) 17:09:33   ID: W7wnHS2C

ちんちんゲールwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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