まどか「うん、バイト」

ほむら「バイトかぁ…」

まどか「ほむらちゃん一人暮らしだし、適当に理由付ければ許可も降りると思うよ？」

ほむら「バイト…」

まどか「バイトだよ」

ほむら「バイトと言えば、コンビニかしら…？」

まどか「コンビニかな」

ほむら「私に出来るかしら…接客…なんて…」

まどか「そういう殻を破るためにもいい機会じゃない？」

まどか「やっぱりバイトって社会経験になるし、一皮剥けるよぉ」

ほむら「…そうかしら？」

まどか「うん！」

ほむら「うん…うん…！」

ほむら「私、頑張ってみるわ…！」

まどか「ほむらちゃん！」

ほむら「少しでも『…』を減らせるように頑張るわ！」

まどか「ほむらちゃん！」

ほむらがバイトを始めるマミリーマート見滝原店
ブラック度安価下のコンマ下2桁x999で決めようと思います
夜中だし五分で来なかったら自分で踏みます

ありがとう
マミリーマート見滝原店ブラック度78,921で営業します

Prrrrrr

？『お電話ありがとうございます、マミリーマート見滝原店、店長のきゅうべぇが取らせて頂きます』

ほむら「も、もしもし…？あの…」

ほむら「バイトの面接を、お願いしたいのですが…？」

QB『バイトの面接かい？学生さんかな？』

ほむら「は、はい」

ほむら「見滝原中学です」

QB『中学…？』

QB『うん、分かった』

QB『都合のいい日時を教えてくれるかな？』

ほむら「は、はい！えっと…」

…

まどか「それで、今日が初出勤？」

ほむら「ええ」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫…？」

ほむら「ええ、平気よ」

ほむら「いらっしゃいませーっ！」

まどか「わわっ」

ほむら「ほらね？」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか（すごい汗…）

ほむら「授業終わったらまっすぐ行くのよ」

まどか「ほむ…」

ほむら「何かしら？」

まどか（…）

まどか「ここ暑いね、ほむらちゃん」はたはた

まどか「はい、ハンカチ」ふきふき

ほむら「あ、ありがとう」

まどか「私もボタン一個あけちゃおっ」

ほむら（良かった…緊張してるの、悟られなくて…）

まどか（頑張れほむらちゃん、きっとうまく行くよ！）

マミマミマミマミー

ほむら「こ、こんにちは～…」

QB「おはよう、ほむら」

ほむら「？おはようございます」

QB「早速だけど奥で着替えて来てくれるかな？」

ほむら「は、はい！」

ほむら「お、お待たせしましたっ」

QB「うん、似合うね」

ほむら「///」

QB「まずは出勤をして」

ほむら「出勤？」

QB「名札の裏のバーコードをピッとして…」

ぴっ がーっ（レシート）

ほむら「わっ」

QB「そのレシート捨てちゃっていいからね」

QB「それじゃあ掃除…なんて教えることも無いし…」

QB「レジから行こうか」

ほむら「い、いきなりですか？」

QB「大丈夫だよ、最初は見てるだけ」

QB「次は隣にいるから」

QB「順番に行こう」

ほむら「！分かりました！」

QB「うん、…っと」

QB「いらっしゃいませー^ ^ポイントカードお持ちですか～？^ ^」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

ほむら（しっかり見て、覚えなきゃ…！）

…

QB店長「じゃあ、僕は先にあがるけど」

QB店長「きゅうべぇ君、後よろしくね」

QB先輩「はっ、陛下」

QB店長「横について見てて、やらせてあげて」

QB店長「わかんなくなったりテンパっちゃったらヘルプしてあげてね」

QB先輩「はっ、陛下」

QB店長「うん、それじゃあまた」

QB店長「お疲れ様」

QB先輩ほむら「お疲れ様でしたー」

ほむら「先輩、よ、よろしくお願いします！」

QB「こちらこそよろしく頼むよ」

QB「ほら、お客さん」

ほむら「！い、らっしゃっせー！^ ^;」

それから一ヶ月

さやか「ごめん、まどか、遅くなった！」

まどか「ひひひ、大丈夫だった？」

さやか「うん！」

さやか「あれ、ほむらは？」

まどか「ほむらちゃんは今日バイトだよ？」

さやか「あー、今日だったかぁ…」

さやか「んー…」

さやか「ちょっと覗きにいこっか？」

まどか「うぇひ」

まどか「迷惑にならないように、ちょっとだけね」

ほむら「しゃっせー」

ほむら「ポイントカードお持ちですか～？」ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

ほむら「三点で468円です～」がさがさー

ほむら「お先に商品です」

ほむら「カードお預かり致します～（すっ）お返しです～」

ほむら「500円お預かり致します～」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

がーっ（レシート）

ｼﾞｬｯｼﾞｬｯｼﾞｬｯ（怒）！！

ほむら「32円とレシートお返しです～」

ほむら「ありあした～っ」ぺこっ

マミマミマミマミー

マミマミマミマミー

ほむら「しゃっせー」

さやか「やっほー」

ほむら「！さやかっ！」

まどか「ほむらちゃんっ」

ほむら「まどかも！」

さやか「大分慣れたみたいだね？」

ほむら「ええ、まあ」

さやか「どう？接客」

さやか「変なお客さんとかいない？」

ほむら「ええ、まあ」

さやか「レジってどうなってるの？ピッてするの見せてよ」

ほむら「ええ、まあ」

さやか「おい！」

まどか「駄目だよさやかちゃん」

さやか「こいつ、ええまあしか言わないよまどか」

まどか「勤務中にお喋りしてたら怒られちゃうよ」

まどか「ごめんねほむらちゃん、飲み物買ったらすぐ行くから」

ほむら「…」

ほむら「…そんなに厳しく無いわ、ただ、ちょっと…」

さやか「何だよ」

ほむら「…恥ずかしくて…///」

まどか「そうなの？」

ほむら「そうよ、いらっしゃいませー、とか言ってニコニコしてるの」

まどか（しゃっせーって言ってたけど）

ほむら「普段と違うの見られるの、恥ずかしいわ…」

さやか「恥ずかしく無いよ！ほむら、かっこいいよ！」

まどか「うん、かっこいい！」

ほむら「そういうのも恥ずかしいから///」

さやか「じゃあ、飲み物だけで」

ほむら「ええ」

さやか「あ、まどかも一緒でいいよ」

まどか「ありがとう」

さやか「今日はさやかちゃんの奢り」

まどか「うぇひ」

ほむら「216円よ」

さやか「200…と…16…16…」

まどか「あ、16円私出すよ～」

さやか「ありがとうまどか」

まどか「むしろ私がありがとうだよ！」

まどか「クレープ奢るね」

さやか「そしたら私がありがとうじゃ～ん」

まどか「うぇひひ～！」

さやか「えーっ今度はケーキ？」

まどか「どんどん値が張るねw」

さやか「まいっちゃうよコレ」

ほむら「丁度お預かりいたしますレシートね、これ、はい」

ほむら「ありがとうございましたっ」

ちょっとこのコンビニ行ってくる

さやか「あ、そうそう」

ほむら「ありがとうございました～」

さやか「その、ピッてするやつってバーコード以外も読めるの？」

ほむら「あなたのハゲ頭とか？」

さやか「そうそう、私っていくらなの～？」

ほむら「そうねぇ…腕出して」

さやか「うん！」

ぴっ

『もやしおにぎり 108円』

ほむら「…108円ね」

さやか「えーっ！税抜き109円！？」

まどか「私はー？私もレジ通してー！」

ほむら「いいけど私ポケットマネーで買っちゃうからね？」

タバコの番号適当です

ある日

客「セブンスターのソフト一つ」

ほむら「は、はいっ、えっとえっと…」

客「84番だよ、ごめんねお嬢ちゃん」

ほむら「い、いえ！ありがとうございます！」

客「タバコ、吸わなきゃ分からないよね」

ほむら「はい…覚えなきゃいけないですよね、すみません…」

客「いやいや！どうもありがとう！また来るよ」

ほむら「ありがとうございました！」

マミマミマミマミー

ほむら「しゃっせー！」

>>17「…番」

ほむら「…はい…？申し訳ございません…もうい」

>>17「17番っつったろガキごら！！！」

>>17「ふざけてんのか！？」

ほむら「！？」

ほむら「は、はい、申し訳ございません…」prpr

>>17「あ？目ぇ見て謝れや、こら」

ほむら「す、すみませんでした…」prpr

>>17「ちっ、ボケこら…何わろとんじゃいこら！！！」

ほむら「すみません！笑って無いです！笑ってません！！」gkgk

>>17「…おう、表出ろや雄鶏」

ほむら「えっ…」ｻｰｯ

>>17「社会勉強させたる、こら、来い！！！」

ほむら（こ、怖い…！怖いよまどか…！）ｸﾞｽｸﾞｽｯ

QB「ど、どうしました？お客様」

>>17「はい、店長さんでしょうか？」

QB「ここでは何ですのでわたくしが外でお話お伺いいたします」

QB「こちらの者が大変失礼いたしました」

…

ほむら「…」

ほむら「…」

ほむら（怖かった…）ﾌﾙﾌﾙ

ほむら「まだ手、ぷるぷるしてる…」

ほむら「うぅ…ぐすっ…」

ほむら「怖かったよぉ…」

…

QB「うん、どんまいどんまい、仕方ないよ」

QB「僕も奥にいて駆け付けるのが遅くなっちゃったし」

ほむら「いえ、助かりました…」

QB「困ったお客様も少なからずいるけど、頑張ろう」

ほむら「ありがとうございます…」

QB「トイレ詰まっちゃったから今日は使用禁止ね、お客様にもその旨よろしく」

ほむら「あ、はい、分かりました」

QB「近くのトイレ聞かれたら隣の公園に口案内して、僕たちもトイレはそっち使うように」

ほむら「了解です」

自分も行ってみるかこのコンビニ

マミマミマミマミー

ほむら「いらっしゃいませー」

客「すみません、トイレ貸してください！」

ほむら「も、申し訳ございません…今日は使えないんですよ…」

客「はあ！？今日だけ使えないの！？」

ほむら「はい、明日ならお使いになれますが…」

客「あ？お前何だ？この便意明日に持ち越せると思うか？」

ほむら「！す、すみません…」

ほむら「隣の公園のトイレが使えますので…」

客「間に合わねえよ！！」

客「トイレ使うぞ！？」

ほむら「で、ですが故障中で…！」

客「故障中！？早く言えよ！！くそっ…！」

マミマミマミマミー

ほむら「あ、ありがとうございました…」

\ｵｱｰｯ！ﾌﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｰｯ！？/

ほむら「お客さんいないし前出しでもしてようかな」

マミマミマミマミー

ほむら「いらっしゃいませー」

>>22「ほら、ダー君お利口にして」

ダー君「ばぁぶ！おんぎゃー！」

ほむら（三歳くらいかな？可愛いなぁ）

>>22「…」携帯ポチポチ

ダー君「だあああああっくん！！」ばんばんばん！！

ほむら（うわ、子供放置か…）

ほむら（嫌な客ね…）

ダー君「だぁぶ！だぁぶ！だぁぶ！」ばんばんばん！！

ほむら「あっ（雑誌破いちゃいそう…）」

たたたっ

ほむら「ぼく、ごめんね？本は大事に使おうね～？」

ダー君「だぁ？」

>>22「…」

マミマミマミマミー

ほむら「ありがとうございました～…」

ほむら「結局何もしないで帰った…」

ほむら「なんだったんだろ…」

マミマミマミマミー

ほむら「いらっしゃいませー」

客「すみません、両替って出来ますか？」

ほむら「は、え、えっと…」

ほむら「申し訳ございません、両替はお断りさせていただいております…」

客「コピー機使いたいんだけど一万円無くてさ…？」

ほむら「あ、え、はい…」

ほむら（先輩～…うぅ、ウォークインかぁ…）

ほむら「それでしたら両替させていただき、ます…？」

客「ちっ、そういう使い分けすんのな…？」

ほむら「あ、はい、え？」

客「暁美な、覚えたわ…」ぺっ

ほむら「えっ…」

マミマミマミマミー

ほむら「あ…」

ほむら「…え？」

客「お願い」

ほむら「お預かりいたします～」

ほむら「530円です」

客「おい、おにぎりあんだろ」

ほむら「？あ、はい、ございます」

客「温めるかどうか聞かねえのかおめえはよ！？」

ほむら「あっ！」

ほむら「申し訳ございません！おにぎり温めますか？」

客「温めねえよばーか！！」

客「けっ、レシートも釣りもいらねえよ」

マミマミマミマミー

ほむら「あ、ありがとうございました…」ｼｭﾝ…

ほむら（私のミスだから仕方ないよね…）

マミマミマミマミー

ほむら「しゃせー」

>>22「こいつよ」

ほむら（げ）

ダー君「だ」

>>22夫「おいてめえ」

ほむら「は、はい、どうなさいました？」

>>22夫「うちの子に何か？」

ほむら「…はい？」

>>22夫「うちの子に文句あんのかって聞いてんだよ！？」

ほむら「！？」

>>22夫「でけえ声で怒鳴り散らしてくれたみてえじゃねえか！？あ！？」

>>22「そうよ！めちゃくちゃに叫んでダー君も泣かせるし！」

ほむら「そ、そんな！？ご、誤解です！」

ほむら「私はただ、優しく」

>>22夫「謝罪しろ」

ほむら「申し訳ございませんでした」

>>22「土下座しなさいよ！ダー君、まだ小さいのに心の傷を負ったのよ！？」

ほむら「ど、土下座…ですか？」

>>22夫「とっととしろや！！あばずれが！！」

ほむら「あ、あば…」ｼﾞﾜ

QB「お客様、土下座の強要は刑法223条強要罪により3年以下の懲役が科せられることとなります、こちらとしては警察を呼ばせていただきたいかと？」

ほむら「ぁ…」

>>22夫「あ、あ！？なんだてめえ！？」

QB「責任者です」

QB「自分、人間の法には少し詳しくございまして…」

QB「いかがなさいましょう？」

…

ほむら「先輩、ありがとうございました…」

ほむら「私…」ぐすっ

QB「…本当はね、誤り倒すのが正解なんだよ、ああいう時は」

ほむら「…はい」

QB「でもね、彼らは君をあばずれ呼ばわりしたし…」

QB「何より…」

QB「君の涙のために戦わない理由は無いよ、論理的にね」

ほむら「先輩…！」ぐすっ

ほむら「怖かったよぉ…」わーん！