喪女「AKBなんてブス集団じゃんw」 (165)

喪女「最近のアイドルはブスばかりね」

喪女「最近の女も化粧でごまかしてるだけのブス」

喪女「ファッションもチャラついてて引くわあ…」

母親「喪女子~御飯よ~」

喪女「は~い」

ー食卓ー

テレビ「千原ジュニアの!ラブ婚!ダメ婚!」

母親「あんた、結婚とかどうなのよ」

父親「お前も30なんだし、そろそろいろいろあるだろう?」

喪女「そのうちよ、そのうち」モグモグ

父親「まず痩せたほうが良いんじゃないのか?」

喪女「いまはぽっちゃりブームなの。それに見た目で付き合う男とはすぐ破綻するしw」

部屋「し~ん」

―喪女の働く会社・朝礼―

新人「新入社員の新人です!よろしくお願いします!趣味はナンパです!って先輩に言えって言われました」

一同「どっか~ん ゲラゲラ」

喪女(顔はまあまあ。でも私より低収入の男は論外論外っと。。。)

―昼休み―

イケ美「喪女子~?あの新人クンかわいいよね~?」

喪女「かわいい年下クンって感じw」

チャラ子「喪女子の好きな武将とどっちが好き?」

喪女「それは正宗さま!」

イケ美「あ~、新人クンドンマイだね~」

喪女「そもそも年下で低収入とか論外だからwあっ、トイレ行ってくるね」

チャラ子「クスクス、あっちが願い下げよね…w」

イケ美「あれは結婚できないわw」

―仕事終わり―

喪女「定時退社定時退社っと…」

イケ美「あれ?喪女子?新人君の歓迎会行かないの?」

喪女「ごめーん、どうしても家庭の用事があってさ~」

イケ美「そっか~じゃあまた今度女子会でもしようね!」

喪女「また、あんたの夫の愚痴聞くだけでしょ~?」

イケ美「今度はもっとまじめに話すから!」

喪女「はいはい!とりあえず急ぐからごめんね~」

喪女「・・・」

喪女(歓迎会とか聞いてないし!私、はぶられてる?)

喪女「今日は密林からテニミュのDVDが届くw」

※密林…Amazonのこと つまり通販

喪女「ただいま~」

母親「おかえりなさい、なんか元気ね」

喪女「アマゾンからなんか届いてなかった~?」

母親「なんか届いてたわね。あんたの部屋に置いておいたわよ」

喪女「あ~、夜ごはん好きな時に食べるから」

母親「はいはい」

喪女「るんるん~♪」 ドスンドスン

母親「…あの子、本格的に太ってきたわね…あれは結婚無理よ…」

喪女「テニミュのDVD届いたw」パシャ

喪女「今から開封しますw」 カタカタ ツイート

―数時間後―

喪女「カッコ良すぎ濡れた…なんてツイートしちゃおうかなw」 カタカタ ツイート

喪女「なんの反応もないなぁ…」

…喪女のアカウント フォロー167 フォロワー35(うちbot12)

喪女「そろそろご飯にしようかな」

ドドドッドドドドド ドシン ドシン

父親「地震か?」

母親「喪女子がごはん食べにくるのよ」

父親「ちょっと量を減らしてやりなさい」

父親「喪女子」

喪女「なに?」

父親「父さんな、健康のためにスポーツジムに行こうと思うんだ」

喪女「ふ~ん?父さんも健康に気をつけないとね」

父親「お前もどうかなって…」

喪女「私は若いから良いわよ。それに仕事に忙しいし」

母親(…いやいや、あなためっさ時間あるじゃない)

父親「無理にとは言わんが、たまには良いんじゃないか?」

喪女「うるさいわね~。そんなに私を痩せさせたいわけ?」

父親「孫が見たいんだ…」

喪女「…」

母親「…」

―次の日、会社―

新人「部長!昨日はありがとうございました!」

部長「いやぁ~、君はなかなか飲むねえ~」

喪女(で、でた~っ!男特有の飲める飲めない判断wこれだからくだらない男は嫌いなのよw)

新人「あっ、喪女子さん!おはようございます!」

喪女「…おはよう」

新人「喪女子さんって、歴女なんですね?イケ美さんに聞きましたよ!」

喪女「そう」

新人「…」

喪女「部長!昨日の件なんですが」 スタスタ…

新人(…喪女子さん…ポケットの裏が出ている…)

―昼休み―

イケ美「ねえ、喪女子、私気付いたんだけどね」

喪女「なに?」

イケ美「伊達正宗はこの世にはいないのよ」

チャラ子「知ってたw」

喪女「なによそれ?」

イケ美「率直に言うとね、私の友達が合コンやりたいらしくて…喪女子、参加できないかなって…」

喪女「なに?私、数合わせってこと?」

イケ美「まあ、そんなところだけど、ほら…(ブスがいると友達のこと立てれるし)」

喪女「イケ美も行くの?」

イケ美「私は既婚だから無理よ~w それでお願いなのよ」

喪女「…」

―回想―
父親「孫が見たいんだ…」

喪女「…」

母親「…」

―回想おわり―

喪女「たまにはそういうのもいいかもね」

イケ美「おお~っ!さっすが喪女子~」

チャラ子「ついに二次元から卒業ね!」

部屋「し~ん」

―その日の食卓―

父親「昨日は正直すまんかった」

喪女「気にしてないわよ」

父親「でもな、父さんはお前にも人並みの人生を歩んでほしくてだな…」

喪女「人並みの人生って何よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドンッ

喪女「なに?お付き合いして、子ども産めば人並みの女なワケ?自由に好きな事やっちゃいけないの?」

喪女「時代錯誤なのよ。時代は少子化なの。晩婚化なの。父さんには分からないわよ!」

喪女「でもいいわよ。今度合コンするから!!!!!!」

母親「ええ~っ!」

父親「なにぃ~っ!」

喪女「今に見てなさいよ ごちそうさま」 ドスンドスン

―合コンまで2週間前―

[合コン 初めて 女]【検索】← カチッ

―合コンまで1週間前―

[男受け良い メイク]【検索】← カチッ

―合コンまで6日…―

イケ美「あっ、喪女子、今日夜空いてる?合コンの件でさ、私の友達と会っておいて欲しくて…」

喪女「いいわよ」

イケ美「なんか喪女子、最近メイク変えた?」

喪女「そんなことないわよ///」

イケ美「色気づいちゃって…」

喪女「トイレ行ってくるわっ!」

チャラ子「ねえねえ、あのメイクはやばいんじゃない?」

イケ美「いいわよw合コンの生贄みたいなもんなんだからw」

チャラ子「イケ美~それ生贄じゃなくて、チャーシューじゃない?」

―トイレ―

喪女「メイク…ほめられたのかな…」

喪女「最近ちょっと痩せたかも。」

喪女「でも見た目重視する男なんてダメ。私は内面が良いんだから」

―その夜 Bar・パルス―

喪女(なによこのバ―wなに、パルスって名前。センス疑うわ。客層も大学生みたいな奴ばっかりイケ美のセンス酷いわ~)

イケ美(…恥ずかしい、こんなお洒落なバーにこんな豚と一緒にいるとこ見られたくない…)

テラ乃「おまたせイケ美~」

イケ美「も~10年待ったわ~」

喪女(うわっ、何だコイツ!私の嫌いなテラスハウスに出てきそうなしょうも無い女!)

テラ乃「あっ、そちらが喪女子さん?」

喪女「はい」

イケ美「あっ紹介するね。私の会社の同期の喪女子。そしてこっちは昔のバイト先で一緒だったテラ乃」

テラ乃「よろしく~」

テラ乃「とりあえず、乾杯しよっか♪」

一同「かんぱ~い」チャリーン

イケ美「ルネッサーンス」

テラ乃「はあ~、おいしいなあ 'デイドリーマー・ピンク'は~」

喪女(なにが‘デイドリーマー・ピンク‘よ!気取っちゃて。ダサい女)

テラ乃(イケ美の同期、イモいわ~つーかデブじゃん!眉ぼさぼさ!つーか…)

テラ乃「喪女子さん、メイクが特徴的ですよね♪」

喪女「え?そう?」(それはどういう意味なの?)

イケ美「喪女子は歴女だからね。独特なのよ。」

テラ乃「歴女なんですね~♪」(っぽいわ~w)

喪女「気になってたんですが、今回の合コンはどんなメンバーとなんですか?」

テラ乃「ちょっと、喪女子さん、敬語やめてよ~♪」

喪女「そ、そうだね」(質問に答えろよ~イライラ)


―合コンまで4日―

―昼休み―

チャラ子「もうすぐだっけ~合コン?」

イケ美「そうなのよ」

喪女「相手は医療関連の企業に働く人たちらしいよ~」

チャラ子「喪女子、玉の輿ねらってるや~~~~ん?」

喪女「っておもうやろ~?」(…このノリきついけど、合コンで使えそう…)

イケ美「そこは、って思うやん?ねw」

―気がつけば 合コン前夜 いつもの食卓―

父親「喪女子、そういえば合コンとか言ってたがあれはどうなった?」

喪女「そのうちね、そのうち」(まさか明日なんて言えない)

母親「良い男、ゲットできると良いわね」

喪女「うん、ごちそうさま…」(なんだか緊張で食べれない…) ドスン ドスン

父親「あいつ、ダイエットか?」

母親「父さんは女ごころが分からないわね…」

父親「じゃあなんなんだ?」

母親「生理よ…」

―喪女子の部屋―

喪女「私は、明日から、変わる…」

喪女「医療系で働く人は高尚に違いないわ。」

喪女「きっと、化粧でごまかしたような女とか…」

喪女「見た目だけの付き合いとか…」

喪女「デイドリーマー・ピンクを頼むような女とか…」

喪女「そういう浅はかな付き合いはしないの」

喪女「多少太っていても、世の中の流れに乗らない、自分を持っているような私、私こそがプリンセス」

喪女「そうよね、リョーマ?」

ポスター「…」

喪女「ありがとう、私のプリンス…」

喪女「二次元はリョーマ、歴史上の人物は正宗、三次元は明日見つけるわ…」

―深夜3時―

喪女「ね、眠れない…」

喪女「緊張のせいかな…」

説明しよう!喪女はこれまでの人生で、合コンはおろか、デートすらしてことが無いのだ!
それは眠れなくて当たり前!思春期の中学生もそんな夜を抱えているに違いない!そんな緊張の夜が今!喪女子を襲う!

喪女「検索しよう…」

ユーナビウーマン・男を合コンで惚れさせるモテテク5カ条

喪女「…くだらないわ…こんなありきたりなもので男は惚れないに決まっている…」

喪女「テラ乃なんてあんな薄っぺらい女、見透かされているに決まっているわ」

喪女「女の本当の価値、それは自分を持っていること、そして、自分の趣味を楽しんで、自由に生きていること、それこそが本当の美しさ」

喪女「アイドルなんて縛られて、キレイを演じている着せ替え人形。一方私は自由ないち個人、人間」

喪女「リョーマに恋をしている、世間はおかしいと言うかもしれない。それは違う」

喪女「二次元が好きっていうのは江戸時代からあったこと…そう、人間の本能よ」

喪女「私は綺麗…寝なきゃ」

―午前5時 就寝―そして

―朝 普通に出社― ※合コンは華金アフター5

喪女「おはよう」

イケ美「大丈夫って手のひらに三回書いて飲んだ?」

チャラ子「ドリカムや~んwwwwwww」

喪女「さすがに緊張するかも」

イケ美「とにかく、仕事は仕事、合コンは合コンよ」

喪女「うん!」

イケ美(…喪女子、顔がパンパン…それに化粧もいつもより下手…)

するまでもないが説明しよう!
喪女子は不眠によって肌の化粧ノリが非常に悪く、顔のムクレが半端ないのだ!
ただでさえモテないメイクをしている彼女のその酷い顔面に緊張のメイクが融合し、
それはそれは自分史上最低なメイクが完成したのである!

―スタバ―

テラ乃「今日は、3対3で合コンするわけだけど…」

グーたん「うんうん」

※グーたんはテラ乃の友達、この二人と喪女子で合コンするのだ!

テラ乃「実質3対2だから」

グーたん「え?」

テラ乃「もうすぐ来ると思うけど、すっごいデブス。ほんと数合わせって感じ」

グーたん「でも意外とそういうのも好まれるのが合コンだよね~」

テラ乃「見ればわかるわよ ほら、きた」 ズシン ズシン

グーたん「流行りのぽっちゃりさんだぁ!」

テラ乃(そこは新撃の巨人よ…)

喪女子「ごめんなさ~い、ちょっと仕事遅れちゃって」

テラ乃「大丈夫だよ♪」

グーたん「あ、私、テラ乃の友達のグーたんです」

喪女子「よろしくね」(アース系ね…ちょっと私と被るかも?)

※アース系…自然の色を基調としたファッション。森ガールなどがそれに当たる

グーたん「私、合コン初めてで、今日はちょっとどきどきしてるんです」

喪女「私もよ」

テラ乃「あと30分あるし、作戦会議しましょ」

テラ乃「基本的に、最初の30分は普通におのおのまんべんなく話しましょ?」

グーたん「うんうん、席替えとかするんだよね?」

テラ乃「3対3だし、席替えはそのあとね」

喪女「良い雰囲気になった男がいたら、なんかサインとかする?」(ネットで得た知識)

テラ乃「それはみんなでトイレ移動して会議よ」(会話混ざってくんじゃねーよ数)

グーたん「はーい☆」

テラ乃「そろそろ、移動しますか…」

グーたん「私、上手く喋れないかも…」

喪女「そこは男が引き出してくれるわよ~」

―合コンまで、5分―

―合コン―

店員「3名様~ご案内です~」

テラ乃「なんかチェーン店っぽい居酒屋ね…」

グーたん「こういうほうが緊張しなくてすむかも」

喪女「ちょっとガッカリ…」

【ご対面】(‐たいめん)
 男女が顔を合わせるその瞬間。そこで第一印象が決まる。男は女を体と顔でしか見ていない。
おっぱいの有無、髪の長短、足の直径、顔、顔。

テラ乃「やっほ~イケくん~」

※イケくんとテラ乃は知り合い

イケ君「こんにちわ~!」

喪女(イ!イケメン!)

フツ面「こんにちわ~!」

喪女(ふつう!でも普通で堅実そう)

ブサオ「こんにちわっすー」

喪女(でた~、はずれ、しかもこいつと対面かよ…)

ブサオ フツ面  イケ君

喪女子 グーたん テラ乃

【一杯目】(いっぱいめ)
 基本的には生ビール。女がNGサインを出す最初のタイミング。
このとき合コンを終わらせたい女はカルピスまたはアセロラドリンクを注文し、酔わないことをアピールする。

イケ君「みんな生で良い~?」

ブサオ「俺、カルーア!」

一同「し~ん」

フツ面「あ、こいつこういう奴だから、よろしく。イケメン、生6杯で!」

~~~~~~

店員「お待たせしました~生6つで~す」

テラ乃「はい、奥にまわしてまわして~」

イケ君「それじゃあ、とりあえずかんぱ~いっ!!!!!」

【自己紹介タイム】(じこしょうかい‐)
 初対面よりも重要である。ここが第2のアピールポイント。
なお、ここで乗り気ではないアピールをする人間を落とすのは難しい。

イケ君「どうも!イケ君です。○×商事で営業やってます」

喪女(…営業マンか…まあ、悪くはないかな?)

イケ君「好きなアーティストは、ミスチルですね」

グーたん「あっ!私も好き!」

イケ君「よろしくね!」

喪女(ミスチルとか…大衆JPOPが好きとか評価下がっちゃうな…)

イケ美「ちなみにちなみに、私とイケ君は大学時代友達だったんだよね~?」

イケ君「そうそう、イケ美とはテニスサークルで一緒だったんだよ~」

喪女(それに加えてテニサ―?典型的なヤリチンかよ…がっかりかなぁ…)


イケ君(真ん中の子だな・・・イケ美は大学時代から知ってるが性格が悪い…)

イケ君(一番端っこのデブは論外だ。なんだあのメイクは?地獄か)

フツ面「どうも!フツ面です!イケ君と同じ会社で、イケ君と同じ部署で働いてます」

喪女(彼も同じタイプか…?)

フツ面「運動神経が無くて、結構インドア派です」

イケ美「休日は何してるんですか?」

イケ君「お見合いかっ」

フツ面「休日は…ええと、最近は映画見てます」

グーたん「え~?どういう映画見るんですか?」

フツ面「サブカル系とかかな…そのしおんとか…」

イケ美「マジ~?私も好き~っ!」

フツ面「そうなんですか!?」

喪女(…話についていけない…テニミュ見ろよ…)


フツ面(イケ美さん、かわいいし、綺麗だな…テラスハウスに出てきそう…)

フツ面(こんな綺麗な人、高嶺の花だよなぁ…向かいの子も可愛いし…)

フツ面(端っこの人は…頼んだ、ブサオ!)

>>99
上げ足とるようで悪いがテラ乃じゃねえの?

ブサオ「どうも~ブサオです!」

一同「し~ん」

ブサオ「この空気やばいやばいw」

ブサオ「趣味はゲームで、最近は戦国BASARAってゲームしてます!」

イケ君「誰も分かんねーだろっ」

一同「どっか~ん ゲラゲラ」

喪女(うわ~、なにこの不細工wよく合コンこれたな・・・)

喪女(趣味がバサラ?なんでこいつがやってんだよキモいな…)


ブサオ(…ウケは取れてるか?イケ君の頼みだからな~)

ブサオ(彼女にメールしておかなきゃ)

ブサオには、彼女がいた。

>>100
ワロタ 普通に間違ってたわ
ここらへん全部イケ美じゃなくてテラ乃ね

テラ乃「テラ乃で~す!イケ君とは大学のサークルが一緒で…」

フツ面「俺もそのサークル入りたかった~」(いいぞ、俺、言った!)

テラ乃「も~ フツ面さん面白いわ~」
~~~~~~~~~
グーたん「グーたんです!私、合コン初めてですごい緊張してます!」

グーたん「お友達からお願いします!」

イケ君「ひゅ~ひゅ~」
~~~~~~~~~

喪女「こんにちわ!喪女子です!」

【アウトオブ眼中】(‐がんちゅう)
 死語。眼中にないことを示す言葉。今回の合コンにおける男性陣にとって喪女子はアウトオブ眼中である。

グーたん「そうそう、ライブ最前列でさ~」

フツ面「愛のむき出しは傑作だよね~」

テラ乃「あっ、喪女子、自己紹介終わった?」

喪女「う、うん…」

喪女(…今回の合コンは見送りだわ…男子共全然っダメ。薄っぺらそうだもんな…)

ブサオ「喪女子さん、次何飲みます?」

喪女「…(ちょっと優しいかも) レモンサワーで」

ブサオ「店員さ~ん、レモンサワーひとつ…」

喪女「ブサオさん、バサラやるんですよね?」

ブサオ「やるよ~、え?喪女子さんもやるの?」

喪女「やるよ~」

驚くことに、ブサオと喪女子の会話は異常に弾んでいた。
それは趣味の話だけではない。例えばテラスハウスが嫌いであるとか、そういった思想が喪女子とブサオは一致していたのだ!

テラ乃「それじゃあ、ちょっと女性陣トイレに行って作戦会議しま~す」

【トイレ会議】(‐かいぎ)
 同性同士が集まれる唯一の場所、トイレ、そこで合コンのあれこれを話し合う。
ニ件目に行く気分があるのか、誰が誰を好きなのか、ここで女の戦いが勃発することも。

‐女子トイレ‐

テラ乃「グーたんどう?」

グーたん「私、ちょっと、イケ君のこと、気になってるかも…」

テラ乃「え?そう?アイツ良い奴だからグーたんと会うかもよ?」

テラ乃(これで、私がフツ面に堂々とイケるわねw)

喪女(ちょっと!私にも聞きなさいよ!)

グーたん「喪女子さんはどう?ブサオさんと良い感じだよね?」

喪女「ちょっと話弾むかも」

テラ乃「それじゃあ、ニ件目は各自ってことでいいかな?」

‐一方、そのころ‐

イケ君「よし、それじゃあニ件目はそれぞれ、頑張るか。俺はグーたんで、フツ面はテラ乃とニ次会」

ブサオ「そして二人はベットインだろ?」

フツ面「やかましいわ~!この浮気者!」

ブサオ「おい!俺はただの数合わせだ!浮気ではない」

イケ君「やっちゃえよw」

ブサオ「あれはねーよwwwwwww」

【「この後、どうしますか?」】(‐あと、‐)
 ニ軒目の提案、そして一軒目を切り上げるための魔法のセリフ。

イケ君「この後、どうします?」

フツ面「あ、あの!俺、テラ乃さんと二人っきりで…!」

イケ君「いいねぇ~」

テラ乃「それじゃあ、とりあえずお店出ますか~」

ブサオ「それじゃあ、解散っ!」

散らばる各々。正確には散らばったふりをしているのだ。
テラ乃はフツ面に、グーたんはイケ君と、どこかのバーで飲むのだ!
しかし、ブサオと喪女子は、今後会う事は無かった!

喪女(ブサオさん…せめてアドレスだけでも聞いておこう…)

喪女(ブサオさん、どこ!?! あっ!いた!) ドシンドシン

ブサオ「もしもし~ 今帰るから~。もちろん浮気なんてしてないよ~。お前一筋だし」

喪女「ブサオさ…」

―10年後―

母親「喪女子~ごはんよ~」

喪女「はい」ドシン ドシン

父親「もうすぐ俺も定年だな~」

テレビ「千原ジュニアの!ラブ婚!ダメ婚!」

母親「あっ、もうすぐニュースだわ」ピッ

テレビ「7時のニュースです」

喪女「この政治家はダメよ。ダメダメ。どいつもこいつもクソよね」

父親「…」

母親「…」

喪女「ごちそうさま」 ドシン ドシン

父親「もうすぐ床が抜けるんじゃないか?」

―完―

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