女「著名掲示板かあ……ふーん?」ニヤリ (12)
昨今、スマートフォンを買い与えてもらう学生が急増した。
その結果犯罪や人間トラブルなどに苛まれる危険性も増えたが、とても便利な世界になったと言えるだろう。
そんな中、スマホユーザーに注目されているのが、"アプリ"である。
アプリは、ガラパゴスケータイ(ガラパゴス諸島から取った通称)、略してガラケーの時代から存在するが、
昨今の携帯(スマホ)アプリは違う。
ゲームのクォリティの高さはさることながら、見知らぬ人と繋がってしまうようなアプリ……。
所謂、『出会い系』にも似た著名掲示板アプリが多く見られるのだ。
…場面は変わって。
女「本当にいいの?」
母親「良いわよー? 好きなの買っちゃいなさい!」
女「う、うん」
女 (やったッ!)
socokashiko(携帯ショップ)で見られる、初めてスマートフォンを買ってもらう、この嬉々とした一般女子高生。
彼女はこれから、そうした進化したアプリに手を染めて……『画面の向こう』という『死角』に近付いていく。
女「す、凄い画質綺麗…!」
母親「じゃあ、それね?」
女「うん」
女 (これでA香とSkypeが出来るようになった!)
女 (やったぜ!)
暗雲低迷。
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ぱらぱら…。
<My room>
女「あれ、急に雨が降ってきた……」
女「ちぇっ、コンビニでも行こうと思ったのになー」
ぽつぽつ
女「……暇だしlineでも開こうかな」
ザーッ
ーーーA香ーーー
女「雨降っとるね」
A香「ねー、夕方は暇潰しにゲーセンでも行こうと思ってたのに」
A香「タイミング悪いなー」
女「それな」
ーーー ーーー
女「ふんふーん…っと、あれ、誰かからline来てるなあ」
女「誰だろ」
ーーーB子ーーー
B子「妖怪トークって知ってるかい?」
女「(知ら)ないです」
B子「これアプリなんだけど、利用者が妖怪に扮して見知らぬ人と一対一で会話するっていう」
女「掲示板的な?」
B子「そう、それ」
B子「ハマるよ、一回入れてみてはいかがか」
女「さっそく入れてみる」
ーーー ーーー
女「妖怪トーク? だっけ、ええと」
女「……あ、あった。これか」
女「さっそくプラグイン! じゃなかった、インストール!」
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