【劣等生】将輝「司波達也……!」 (55)

将輝「クリムゾン・プリンスであるこの俺を倒すとは……!」

真紅郎「カーディナルジョージであるこの僕もね」

将輝「この借りは必ず返す」

真紅郎「さすが将輝だ、僕も手伝うよ」


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将輝「モノリス・コードでは色々な制約があったせいで本来の力を使えなかったからな」

真紅郎「確かに、僕のインビジブル・バレットも本来の力を発揮できなかったよ」

将輝「次はこの俺の本当の力を見せてやる……!」

真紅郎「それでこそ将輝だよ」

第一高校

将輝「ここか……」

真紅郎「僕達のいる第三高校にも劣らない大きさだね」

将輝「奴は一年の教室にいるはずだ」

真紅郎「確かE組だと聞いたよ」

将輝「行くぞ、ジョージ」

真紅郎「うん、行こう、将輝」

1年E組

将輝「司波達也ぁ!」ガラガラ

シーン

真紅郎「誰もいないね、どうやら移動授業のようだ」

将輝「くっ……他をあたるか」

真紅郎「他の階を探してみようよ」

摩利「何をしているんだ?お前たち、今は授業中だぞ」

将輝「くっ……誰だ!」

真紅郎「彼女は九校戦でバトル・ボードに参加していた3年生だね」

摩利「それに制服もなんか違うし」

将輝「悪いが俺達は人を探しているんだ、いかせてもらうぞ」

摩利「それはできないな」

将輝「なんだと……!」

摩利「私は第一高校の風紀委員長としてお前たちを止めなければな!」ギュイーン

将輝「くっ、やるぞジョージ!」スチャ

真紅郎「うん!」


西城レオンハルト「おい!おい達也?」

達也「……あぁ、すまない、少し考え事をしていてね」

西城「授業中だぞ」

達也「そうだな、集中しなくては」

達也(先ほどから感じるこの気配は一体……?)

千葉エリカ「深雪のこと考えてたのー?」ニヤニヤ

達也「確かに深雪のことは頭から片時も離れたことは無いが……」

西城「あたってるのかよ!」

達也「すまない、少し席を外す」

西城「どこに行く気だ?」

千葉「深雪のところー?」ニヤニヤ

達也「確かに、すぐにでも駆けつけてやりたいが……」

西城「マジかよ!」

ドカーン!!!

達也「!!」

西城「何だ今の爆発は!」

達也「深雪っ!!!」バッ

千葉「達也くん!?」

西城「おい!待て達也!」

バレットじゃなくてブリットじゃなかったっけ?


将輝「>>11

真紅郎「くっ……司波達也のクラスメイトである吉田幹比古くんの使役する精霊魔法によって幻覚を見せられていたみたいだ」

将輝「確か、司波達也や西城レオンハルトと一緒にモノリス・コードに参加して俺達を負かしたやつだったな」

真紅郎「彼にも借りを返さなければならないね」

将輝「そうだな」


達也(爆発の位置は……)キュイーン

達也(E組の方か、しかし、なぜ第一高校の主要な施設を狙わずに二科生の教室を襲撃したんだ?)

深雪「お兄様!」

達也「深雪っ!」

深雪「お兄様の教室の方から爆発の音がして私、いてもたってもいられなくて!」

達也「深雪が無事でよかったよ」

深雪「お兄様……!」

千葉「あー、仲良くしてるところ悪いんだけどー……」

西城「爆発したのはどこだ?」

吉田幹比古「僕の精霊魔法で調べたんだけど多分E組の方だよ」

西城「本当か!」

千葉「なんでE組!?」

深雪「わざわざE組を襲撃したということはお兄様を狙っているに違いありません!」

吉田「E組に行こう!」

達也「いや、E組には向かわない」

みんな「!?」

西城「どうしてE組にむかわねぇんだ!?」

達也「敵の目的は知らないが、爆発の後、人が集まりそうな場所にいつまでも留まっているとは考えがたい」

達也「つまり、敵はすでにE組周辺にはいないはずだ」

千葉「確かに……!」

深雪「敵の行動を先読みするなんて……さすがお兄様です!」

吉田「でも、そうだとしたら一体どこにいるというんだい?」

達也「そうだな……、例えば……」


将輝「くそっ……予想以上に大騒ぎになってしまったな……」

真紅郎「あの女の人……風紀委員長の渡辺摩利も見失ってしまったね」

将輝「だが司波達也も風紀委員、この騒ぎに駆けつけてくるはずだ」

真紅郎「そこで、奴の動きを見やすいように向かいの棟で待機するわけだね」

将輝「ああ、ここなら爆発の場所と反対方向で人があまり来ないうえにこの窓から向こうの棟が見えるからな」

真紅郎「さすが将輝だよ」

少し休憩します
17時くらいにまた書きます

ドタドタドタドタ

将輝「来たか……司波達也」

真紅郎「ついにお出ましだね」

北山雫「あなた達が爆発させたの?」

三井ほのか「ねぇやめようよ、私たちだけじゃ無理だよ」

将輝「何だこいつらは」

真紅郎「A組の北山雫と三井ほのか、三井ほのかは九校戦のミラージ・バットの優勝者だね、そして……」

将輝「北山雫は知っているぞ、司波深雪とアイス・ピラーズ・ブレイクで戦って準優勝になった女だな」

真紅郎「スピード・シューティングでは優勝しているからそれなりの実力者といえるね」

ほのか「つ、強そうだよこの人達」

雫「無理なら私1人でやるから隠れていて」

ほのか「それはできないよ!」

雫「ほのか……」

雫(深雪には負けるかもしれないけど、私もできるってこと知らせたい!)

雫「覚悟はいい?」ブゥン

将輝「お前たちこそ誰と戦おうとしているか分かっているのか?」スチャ

真紅郎「僕は準備オーケーだよ」

雫「……」スッ

雫「魔法教育レベル全国上位クラスの第一高校にたった2人で攻め込むなんて……」

雫「誰にもできることじゃないよ」

ズドォォォン!!!

将輝「これは……振動系の魔法か?」

真紅郎「振動魔法は彼女の得意としている分野だね」

将輝「面白い……!」ジャキ

雫「ほのか!」

ほのか「う、うん!!」ギュイーン

ピカッ

将輝「何!?目くらましか!!」

真紅郎「くっ!光井ほのかは閃光魔法を得意としているんだったね!」

将輝「くそ!何も見えない!ジョージ、無事か!?」

真紅郎「僕は大丈夫だよ将輝!」

雫(実力ではかなわないかもしれないけど、工夫すれば!)

真紅郎「うわぁぁぁっ!これは、九校戦のスピード・シューティングで使われたアクティブ・エアー・マイン!?これは彼女の名前でインデックスに登録された新技術を用いられた強力魔法だよ!将輝、すぐにここから離れて!」ズザザザ

将輝「ジョージ!」

将輝(くそっ、どこで何が起きている?)

雫「仮想的なエリアを生みだし振動を与えるこの魔法は狭い学校の廊下などならより強力になる!」

将輝「うわぁぁっ!」

将輝「く、ククク……フハハハ!」

ほのか「!?」ビクッ

雫「何がおかしいの!?」

将輝「さすが一校だ!生徒一人一人のレベルが高い!」

将輝「これでこそ倒しがいがある!」

雫「!?ま、まだ目は見えないはず!」

真紅郎「ふふ……見える必要はないよ、なぜなら……」

将輝「ここら一体を爆破すればいいからな!」キュイイーン

ドカァァァン!!!

ほのか「キャァァァ!!!」

雫「!床が!ほのか!」

ほのか「イヤァァ!」

ガシッ

達也「大丈夫か?」

ほのか「た、達也さん!///」

深雪「お、お兄様にお姫様抱っこで抱えられて……」ピキピキ

千葉「み、深雪!抑えて!」


西城「うおおおお!!!」ブン

真紅郎「この武器は!司波達也とモノリス・コードで一緒に参加していたクラスメイトの西城レオンハルト!」シュッ

吉田「はぁぁ!」ポワワー

真紅郎「この精霊魔法は!司波達也、西城レオンハルトと一緒にモノリス・コードに参加していたクラスメイトの吉田幹比古!」

将輝「ほう……ついに来たか」

達也「ただのテロリストかと思っていたが……意外だな」

達也「姓にナンバーを抱える十師族の一つ、一条家の次期当主候補であり、かの戦争での活躍からクリムゾン・プリンスの名を与えられた一条将輝!」

達也「そして13歳にして仮説上の存在であった基本コードの一つ、加重系統プラスコードを発見した天才、カーディナルジョージ、吉祥寺真紅郎!」

将輝「久しぶりだな、司波達也」

将輝「ちょうど視界も戻ってきたところだ」

真紅郎「九校戦でのリベンジにきたよ」

達也「リベンジ、だと……?」

達也(九校戦のモノリス・コードでは数々の制約、それらが一条将輝の殺傷性ランクAに属する爆裂をはじめとして強力な魔法を制限していた、だが今回はそれらの制約がない!)

達也(九校戦ですら自己修復術式を使わざるを得ない状況まで追い込まれた、今、それらの制約が無い状態で彼らと戦うのは危険すぎる)

深雪「お兄様!?いつまでそ、そのお姫様抱っこを続けるおつもりですか!?」ピキピキピキピキ

達也「み、深雪!?落ち着け!」

将輝「し、司波深雪……///」

真紅郎「思わぬ想い人の登場に将輝は同様してしまっているね」

将輝「司波深雪……ちょうどいい」

将輝「司波達也!俺はお前を倒し、司波深雪に告白する!」

達也「!?」

深雪「!?」

千葉「おお!ヒューヒュー」ニヤニヤ

真紅郎「この場で告白なんてさすが将輝だよ」

達也「……」プルプル

ほのか「ま、まさか三校のクリムゾン・プリンスが……」

西城「深雪のことを!?」

雫「確かに深雪なら好かれても不思議じゃないね」

将輝「さぁ……決着をつけるぞ、司波達也!」ジャキ

達也「……」スッ

真紅郎「どうやら彼もやる気のようだね」

将輝「クリムゾン・プリンスの名を知っているなら俺のあの戦争の成果も知っているな?」

将輝「うおおお!」キュイーン

達也「……」バンバン

将輝「くっ……また俺の魔法を消しやがって」キュイーン

真紅郎「将輝!」

達也「はぁぁぁ」

将輝「何!?こっちに向かってくるだと!?」

達也「はっ!」

将輝「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」

真紅郎「将輝が司波達也の忍びの修行で培った類い希なる身体能力でやられた!!」

千葉「あんなに怒っている達也くんはじめてみた……」

深雪「お兄様……?」

西城「達也のやつどうしちまったんだ?」

達也「 お前が戦争で何人殺そうが何人生かそうが、俺にはどうでもいいことだ。
お前は、触れてはならないものに手を出した。
お前は俺の逆鱗に触れた。
ただそれだけが、お前の消え去る理由だ
力は意思によって引き出されるものだが、その力を更に高めるのは感情だからな。
お前が俺の持つ唯一つの感情を引き出してくれたお陰で、俺は久々にこの『悪魔の力』を解き放つことが出来た」

将輝「悪魔の……力?」

達也(感情をほとんど失った俺に唯一残された感情……それは)

深雪「お兄様……」

真紅郎「こ、これは想定外だよ!」

真紅郎「うわぁぁぁぁぁ!!!」

~~~~~~~~~~~

十文字克人「本当に犯人はマフィアだったのか?」

達也「はい、自分の力が至らず逃げられてしまいました」

七草真由美「うーん、達也くんが逃がすなんてよほどの敵なのね」

摩利(今度お茶でもおごってもらうぞ達也くん)

達也(申し訳ありません渡辺先輩)

数時間前

摩利「何!?やつらを見逃すだと!?」

深雪「どうしてですかお兄様!!」

達也「少しやり過ぎたからな」

達也「彼らの口から自分の力が世間に漏れてはまずい」

将輝「くっ……」

真紅郎「勝てるはずないよ……」

達也「というわけで、今日見たことは全てオフレコで頼む」

西城「しょーがねぇなぁ!」

深雪「こんな人達を見逃すなんて、さすがお兄様です!」

雫「本当ならテロリストとして警察に引き渡してもいいはずなのにそれをしないなんて、なかなかできることじゃないよ」

ほのか「た、達也さんが言うなら……」

ドタドタ オーイ! ダイジョウブカー?

達也「さぁ、来たぞ」

~~~~~~~~~~~~~~


将輝「くっ……司波達也が想定外の強さだったとは……」

真紅郎「僕の理解にも及ばない範囲だったよ……」

将輝「この借りは必ず返す」

真紅郎「さすが将輝だ、僕も手伝うよ」






魔法科高校の劣等生 一条復讐編 終

みてくれた方ありがとうございました

世界観がすごく好みでアニメ毎週楽しみです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 15:18:18   ID: a_JrrYlN

魔法科高校のSSってまともなの少ないからな。これは貴重だ。

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