光「衣装のメカ部分は全部、晶葉がこの設定画を参考にして作ってくれたんだよね」

晶葉「設定画は光の意見を参考にして比奈が描いてくれたんだったな」

光「うん、そうなんだ。……で、この腕の装備のことなんだけど」

晶葉「……」

光「設定画のこれの所に書いてあったよね、『シャインスピナー』って」

光「でも晶葉、トークバトル中に思いっ切りこれを『ヒカルーレット』って言ったよね」

晶葉「『クルクルヒカル』にするか『ヒカルーレット』にするか迷ったんだがな」

光「……」

晶葉「……」


光「……池袋バカセ」ﾎﾞｿｯ

晶葉「言ったか！」

光「まあ名前はこの際置いといて。『シャインスピナー』のギミックなんだけどさ」

晶葉「『クルクルヒカル』のサウンドギミックは特に気合を入れた所だからな」

光「『ヒカルーレット』でしょ？」

晶葉「『シャインスピナー』だろう？」

光「……」

晶葉「……」


光「……高田馬場晶葉」ﾎﾞｿｯ

晶葉「まだ言うか！」

光「『これ』、ルーレットみたいにボタンが光っていって止まった時の光ってる色によって流れる音声が違うんだよね」

晶葉「その通りだ」

光「じゃあまず赤が光った時の音声だけど」ﾋﾟｶｯ

＼赤ピーマン／

晶葉「……」

光「誰だよこの滅茶苦茶渋い声！」

晶葉「ヘレンのツテでな。『これ』の音声は全て彼に吹き込んでもらったんだ」

光「なんで世界レベルのツテを無駄遣いするんだよ！　しかもなんだよ赤ピーマンって！」

晶葉「数十回に一回パプリカとも言うぞ」

光「大して変わらないよ！」

光「……まあ赤はもういいよ、次は青が光った時だけど」ﾋﾟｶｯ

＼私は蒼が好きかな／

晶葉「……」

光「なんだよこれ！　イマジンの名乗りのアタックライドかよ！」

晶葉「やめろ光、それ以上は人を傷付ける」

渋谷凛「……」ｽﾞｩｩｩﾝ


光「……」ﾋﾟｶｯ

＼私は蒼が好きかな／

晶葉「やめてやれ」

光「凛さんには後で二人で謝るとして、黄色の時だけど」ﾋﾟｶｯ

晶葉「えっ、私もあやま＼『シャインスピナー』は赤・青・黄色それぞれに対応した音声が流れる。例えば黄色なら『ジャスティススパーク』といった感じだ！／

晶葉「……」

光「なんで設定画に書いてある解説をそのまま読ませたんだ！？　そこは『ジャスティススパーク』だけでいいじゃないか！」

光「しかも思いっ切り『シャインスピナー』って言ってるよな！」

晶葉「いや、あの流れで『ジャスティススパーク』は浮くだろう」

光「……」

晶葉「……」


光「……『ジャスティススパーク』が浮かないように赤と青をなんとかすればいいだろ！」ｷﾞｭｳｳｳｳ

晶葉「ぐわああああああ！」

晶葉「はーっ、はーっ……」

光「『これ』、まだ機能があるんだよね？」

晶葉「ああ、あるぞ。横にある黄色いボタンを押すと音声が鳴るんだ」

光「このボタン、トークバトルショーで押さなくて本当に良かったと思ってるんだ」ﾋﾟｶｯ

＼一億数千万年前の恐竜時代から、今蘇った『ナーナでぇ～す！』／

晶葉「……」

光「事務所で初めて押した時、菜々さんに『いかがわしいテープじゃないんですからぁ！』って言われたんだぞ！　なんだよいかがわしいテープって！？」

晶葉「いや、それは私も知らん」

光「……」

晶葉「……」


光「お帰り、僕らのジーニアス」ﾀﾞｯ

晶葉「追えウサちゃんロボ！　あいつを引っ捕らえろ！　絶対に逃がすな！」

ｳｻｰ! ｳｻｰ! ＼私は蒼が好きかな／ ｳｻｰ!

凛「……」


凛「…………」


凛「………………」


凛「……………………」


凛「それでも私は、蒼が好き」ﾌｯ

これにて終了です。杏ちゃんが比奈ちゃんを呼んできてくれないので彼女の肉親をどんどんおみまいしていこうと思います。おいアイス食わねぇか