【遊戯王】アンナ「安価で」アキ・明日香「「デュエル!」」ペガサス「その3デース」 (991)


最初のスレ↓

遊馬「『安価』って何?」十代「ドラ焼きに挟まってる……」遊戯・遊星「それは餡子」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387543051/)

前スレ

【遊戯王】遊戯「安価で」十代・遊馬「「デュエル!」」遊星「その2」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396883869/)


・遊戯王の安価SSです。

・安価で登場するデュエリストを決めます。

・マイナー過ぎて>>1がよく知らないキャラ、そもそもデュエルしてないキャラ等は安価下となります。

・アニメオリジナルカード、禁止カードも使わせます。

・舞台はご都合謎空間です。


↓現在の登場キャラ↓

【DMから 遊戯・闇遊戯・ペガサス・城之内】
【GXから 十代・ユベル・明日香】
【5D'sから 遊星・アキ・ディバイン】
【ZEXALから 遊馬・アストラル・アンナ】

となっております。


以上を理解した上で、お暇な方はどうか見てってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406212859


あ、登場キャラでジャック抜けてました。

正しくは

【5D'sから 遊星・アキ・ジャック・ディバイン】

です。

ここでの雑談、少しだけでもルール作った方がいいと思うの…



どうもお久しぶりです。>>1です。

大変お待たせしました。凡骨VSおじさん、とりあえずAパートだけ投下します。

ちなみにこのSSではおじさんはコカライアさんにもぐもぐされて死んだことになってます。

公式本で実は鬼柳さん達と共に生き返ってた事が明かされたらしいけど、そんなことは知らん。
ぶっちゃけアレは普通に死んでたと思う。っていうか生きてたなら一瞬でも映してやれよと……ディバインェ……

それはともかく投下しますね。早くしないと今日が終わってしまう……



パアアァァ……!



城之内「zzz……zzz……」

城之内「……んがっ……」パチッ

城之内「……んぁ……?」コスコス

城之内「…………!?」

城之内「ど、どこだよここ……!? なんで俺こんな所で寝てるんだ!?」

城之内「な、なんだよこりゃあ、どういう状況だぁ!?」

城之内「……えっと、確か家でデッキ調整した後、布団で寝たんだったよな……?」

城之内「んで、目が覚めたら見知らぬ場所に……」

城之内「…………! そうか! こりゃ夢か! じゃあ別に慌てる必要無いよな! ゴロゴロしてよーっと」ゴロリ

城之内「…………床がかてぇ……寝転がるのはやめた方がいいか……」ムクリ

城之内「……妙にリアルな夢だぜ。夢ってこう、もっとふわふわした感覚だったと思ったけど……」

城之内「…………! そうだ、顔抓れば夢かどうか分かるんじゃ!?」

城之内「ふぎぎぎぎ……!!」グイーン

城之内「……痛てっ!」パチンッ!

城之内「痛てて…………痛いってことは……夢じゃ、ない……?」

城之内「………………」

城之内「なにぃぃぃーーーっ!?」

城之内「く、くそ、どうなってんだ!? 夢じゃなきゃ何でこんなわけわからん場所に居るんだよ俺は!?」

城之内「そ、そうだ! 人だ! 他に人はいねぇのか!? こんなだだっ広い部屋で俺一人だけとか冗談じゃねぇぞ!!」

城之内「誰か! 誰かいないのかぁ!? おーーい!!」




ディバイン「…………」


沈黙のディヴァイン



城之内「……!! 居た! 人だ!!」タタタタッ

城之内「……倒れてる……気を失ってんのか!?」

城之内「おいアンタ! 起きろよ! しっかりしろ!」

ディバイン「…………うっ……うぅ……?」

城之内「よ、良かった! 気がついたか!」

ディバイン「…………なんだ、ここは……?」

城之内「俺にもわからねぇ……自分が気がついた時には、もうここに……」

ディバイン「……おま……いや、君は誰だ?」

城之内「俺は城之内克也だ。アンタは?」

ディバイン「……ディバイン……だ」

城之内「ディバインさん、か。アンタは、どうしてここに? ここに来る前は何をしてたんだ?」

ディバイン「ここに来る、前……? ……私は……」




■―――――――■



コカライア『キシャアアーー……!!』

ディバイン『う、うわ、うわあああぁぁぁ……!!』


バクッ! ゴクリッ……



■―――――――■



ディバイン「!!! ひ、ひいぃいぃぃッ!!」

城之内「!? え!?」

ディバイン「うわああぁぁぁッ!!」

城之内「ちょ、どうしたんだよ!? お、落ち着けよ!!」

ディバイン「やめろ!! やめてくれぇぇ!! 殺さないでえぇ!! く、食われるぅ!!」

城之内「こ、殺すぅ!? 食われるって……!? 何言ってんだよディバインさん! どうしちゃったんだよ!?」

ディバイン「死にたくない!! 死にたくないいいぃ!!」



★……数分後……★



城之内「……落ち着いたか?」

ディバイン「…………あぁ……なんとかね……」ゲッソリ

城之内(……一体この人の身に何があったんだ? 顔の火傷みたいな傷も気になる……よほど酷い目に遭ったのか……?)




>>10

ディ「ヴァ」イン……!?

やっべー素で間違えてました。


「バ」を「ヴァ」に変える作業の始まりだー……




城之内「えっと、とにかく、他に人がいないか探さねーか? こんだけ広いんだ。まだ部屋もあるみたいだし、まだ俺達と同じような人間がいるかもだろ?」

ディヴァイン「あ、あぁ……分かった……ただ、少し休ませてくれ。まだ動悸が……」

城之内「だ、大丈夫か? キッチンとかあるみたいだし、水でも持ってこようか?」

ディヴァイン「……頼む……」

城之内「おし、じゃあ、今持ってくるから、ここで待っててくれ!」タタタ

ディヴァイン「………………」


ディヴァイン(……いったいどういうことだ……? あの時確かに私は……)ゾクッ

ディヴァイン(死んだんじゃないのか……? なら、助かった、のか? しかし、どうやって……?)

ディヴァイン(というか、ここはいったい何だ? 何故私はこんなところにいるんだ)

ディヴァイン(まさか、あの世……というような雰囲気でもないな。まるで人が住むちょっと広い家のようじゃないか……)

ディヴァイン(……ひょっとして、あの地縛神に殺される直前に、なんらかの力によってこの空間に呼び出されたのか?)

ディヴァイン(だとしたら、いったい誰が何のために…………私を、元アルカディア・ムーブメントの創氏と知っての事か?)

ディヴァイン(……駄目だ、今は考えても仕方ない。とりあえずは……)

城之内「持ってきたぜ! 」

ディヴァイン「……あぁ、ありがとう。いただくよ……」

ディヴァイン(……利用できそうな物はなんでも利用し……私一人でもここから脱出してやる……!!)

ディヴァイン(そして……! あの女……奴に味あわされた屈辱を晴らすんだ……!!)ググッ

ディヴァイン(絶対に許さん……!! この私を、殺めようなどとよくもッ!! 覚悟しておけ……)

ディヴァイン「ミスティ・ローラぁ……!!」ギリィ



城之内「? どうした、ディヴァインさん。なんか言ったか?」

ディヴァイン「! い、いや、なんでもないよ」

城之内「そうか? じゃあ、早く飲めよ。あぁでも、慌てて飲むなよ? 落ち着いて飲むんだぜ?」

ディヴァイン「わかってるよ……ング……ング……」ゴクゴク

ディヴァイン「……ッハァ……」プハ

城之内「おかわり、いるか?」

ディヴァイン「いや、結構……十分だ、ありがとう……えっと……城之内、君?」

城之内「おう。城之内、克也だ」

ディヴァイン「城之内君……本当にありがとう……こんな状況下で、見ず知らずの私に、手を差し伸べてくれて……」

城之内「いいってことよ! 困った時はお互い様だろ? 当然のことをしただけだぜ。今度俺が困ったことがあったら、アンタが助けてくれればいいさ」

ディヴァイン「…………もし、私が危険な人間だったら、どうするつもりだったんだ?」

城之内「? どういうことだよ」

ディヴァイン「……ここに呼び出された人間が、悪人でない確証は何も無い……」

ディヴァイン「もし自分が何も警戒せず近づいた相手が、いきなり懐に隠してあったナイフを突き立ててくることだって有り得るんだ」

城之内「あぁ……そういえば、そうだな。じゃあ、次に別の人間と出会ったら、もちっと気をつけて話しかけるぜ」

ディヴァイン「……私を警戒しないでいいのか?」

城之内「え?」

ディヴァイン「私だって、今こうして弱ってはいるが、もしこれがただの演技で、君を騙して利用しようとしているとしたら、どうするんだ?」

城之内「……ディヴァインさん……」

ディヴァイン「警戒心が足りないんじゃないかと言っているんだ……もし、次にここで出会う人間がそういう人間だったら、君はまっさきに餌食になってしまうぞ……」

城之内「…………心配してくれてんだな」ニヘラ

ディヴァイン「…………」

城之内「けど大丈夫だって! 俺、こう見えても腕っ節には自信あるんだぜ! 変なこと企んでる奴がいたら、俺がぶっ飛ばしてやるぜ!」シュッシュ!

ディヴァイン「だから、私がその変なことを企んでいたらどうすると……」

城之内「はっははは! なーに言ってんだよ! アンタ、人を騙したり裏切ったり、傷つけたりするような面はしてねーよっ!」

城之内「なんとなくなくだけどさ、きっとアンタは、いい人なんだと思うぜ?」

ディヴァイン「…………そうか……」

城之内「じゃあ、もうちょっと休んだら、ここが何なのか、一緒に調べようなっ!」

ディヴァイン「あぁ……」ニコリ



ディヴァイン「………………」



ディヴァイン(馬鹿めっ!! マヌケかこいつは!!)ニヤァ

ディヴァイン(言うに事欠いて、私が人を傷つける人間じゃない? 初対面の人間相手に何をもってしてそんなことを言っている!)

ディヴァイン(底抜けのお人好しだな! こいつはいい……精々利用させてもらうとしよう……ククク!)




<ピンポンパンポーン!>



ディヴァイン「……!」

城之内「? なんだ?」



<安価が選択されました。デュエルを開始します>

<城之内克也とディヴァインは、リングに上がってください>



ディヴァイン「何……?」

城之内「は? え? 今、俺たちの名前……」



ガシャンッ!!



ディヴァイン「っ!?」

城之内「うわっ!? なんだぁ!? ゆ、床が上がって……!?」


ゴゴゴゴゴゴ……ガシャン!

ブウゥン……



ディヴァイン「……! これは、バリアか……!」

城之内「お、おいおいおい! どういうことだよ!? 急になんなんだよ!?」



ウィーン……ガコンッ



城之内「……! 足元からデュエルディスクが……! ってこれ、俺のじゃねーか!? なんでこんな所から!?」

ディヴァイン(……こっちも、私のディスクとデッキか……これはつまり……)

ディヴァイン「……今のアナウンスでは、『デュエルを開始する』と言っていた……恐らく、私と君でデュエルをしろということなのだろう」

城之内「デュ、デュエルを? いや、でも、このバリアはいったい……」

ディヴァイン「終わるまで出さないということなのかもしれない。真意は不明だが……何もせずにいても出られるとは思えないよ」

ディヴァイン「ここは、デュエルをした方がいいだろう」

城之内「だ、大丈夫なのか……? なんか、罠が仕掛けられてたりとか……」

ディヴァイン「もし危険なことが起こるようだったらすぐに中止すればいい」

ディヴァイン(私には中止にできるだけの『力』があるからな……)



城之内「…………あーーーったくちくしょう!! もうわけわかんねーよ!! ……わけわかんねーけど……!」

城之内「デュエルしなきゃ前に進めないってなら、やるしかねぇか……! 行くぜ、ディヴァインさん!!」

ディヴァイン「……お手柔らかに頼むよ」



<デュエル開始まで、5・4・3・2・1……>



城之内・ディヴァイン「「デュエルッ!!」」



【城之内 LP 8000】

【ディヴァイン LP 8000】



TURN-1


城之内「うお!? ライフ8000!? いつもの倍じゃねーか!」

ディヴァイン(チッ……面倒な……こんな無意味なデュエルはさっさと終わらせたいというのに……!)

城之内「ちょいと長引きそうだな……ま、いいや! 結局先に相手のライフを0にすれば勝ちってのは変わらねーしな! 俺の先行だぜ! ドロー!」



【城之内 LP 8000】手札 6



城之内「よし……俺は《アックス・レイダー》(ATK 1700)を召喚だ!」


レイダー『フン……! ハッ!』ジャキッ


城之内「んでもって、カードを2枚伏せて、ターン終了!」



【城之内 LP 8000】手札 3

モンスター

《アックス・レイダー》(ATK 1700)

魔法・罠

伏せ2枚



TURN-2


ディヴァイン「……私のターンだね。ドロー」


【ディヴァイン LP 8000】手札 6


ディヴァイン「…………」

ディヴァイン(いったい何がしたいんだ……? 私がサイコデュエリストであることが関係しているのか……)

ディヴァイン(だとするなら、このデュエルの目的は、私が能力を使ってデュエルすることが前提……?)

ディヴァイン(……いや、だとしても、今ここで使うのはやめた方がいい。この目の前の馬鹿はそれなりに利用できそうな逸材だ)

ディヴァイン(ここで下手に『向こう』の目的を深読みして、城之内に警戒されるのは避けたい……)

ディヴァイン(普通に済ませるか……)



ディヴァイン「……私は《パンダボーグ》(ATK 1700)を召喚するよ」



パンダ『…………』



城之内「ぱ、パンダの、サイボーグ? 見た事無いモンスターだな……」

ディヴァイン「バトル。《パンダボーグ》(ATK 1700)で、《アックス・レイダー》(ATK 1700)に攻撃」



パンダ『……!!』ズアッ!




城之内「! 相打ち狙いか! でもそうは行かないぜ? 罠カード発動! 《鎖付きブーメラン》!」

ディヴァイン「む……」

城之内「こいつには効果が2つあって、その内の片方か、あるいは両方を発動させることができる! でも、ここは片方の効果だけ使うぜ!」

城之内「こいつを自分の場のモンスターの装備カードとして装備させ、装備したモンスターの攻撃力を、500ポイントアップさせる!」

城之内「これで《アックス・レイダー》の攻撃力は500上がって、2200ポイントだ!」


ジャララララッ! ジャキィ!


レイダー『ハァッ!』



《アックス・レイダー》(ATK 1700 → 2200)



城之内「やれ! 《アックス・レイダー》! 『疾風斬り』!!」



レイダー『ダァッ!!』


ズバァッ!!


パンダ『……!?』


バギャアァンッ……!!


ディヴァイン「っ…………」


【ディヴァイン LP 8000 → 7500】



城之内「どーだ! 破壊されたのはアンタのモンスターだけだぜ!」

ディヴァイン「……やるじゃないか。でも、これで《パンダボーグ》のモンスター効果が発動する」

城之内「えっ?」

ディヴァイン「《パンダボーグ》は戦闘で破壊され墓地へ送られたとき、ライフを800ポイント払うことで、デッキからレベル4以下のサイキック族モンスターを特殊召喚できる」

城之内「? さいきっく族……?」

ディヴァイン「私はライフを払い、デッキからレベル3のサイキック族モンスター、《静寂のサイコウィッチ》(DEF 1200)を守備表示で特殊召喚」


【ディヴァイン LP 7500 → 6700】



静寂『はっ……!』




ディヴァイン「バトルを終了するよ。私は、カードを2枚伏せて、ターン――」

城之内「ちょ、ちょっと待ってくれ」

ディヴァイン「……どうかしたかい?」

城之内「……えぇっと、サイキック族って……何?」

ディヴァイン「……何といわれても、モンスターの種族の内の1つとしか……」

城之内「えぇぇーーっ!? 俺そんな種族聞いたこと無いぜ!? 確かモンスターの種族って、ドラゴンに、戦士に、魔法使いに、獣とか鳥とか、後えーっと……」

ディバイン「……まぁ、サイキック族は最近できた種族だからね。まだあまり広く知られていないのだろう」

城之内「マジかよ……! 知らなかったぜ! いつの間にそんな種族できてたんだ!?」

ディバイン「……続けても?」

城之内「あ、あぁ、悪い」

ディバイン「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ。次は君の番だよ」



【ディバイン LP 6700】手札 3

モンスター

《静寂のサイコウィッチ》(DEF 1200)

魔法・罠

伏せ2枚


駄目だ、名前直すの時間がかかりすぎる……
今回だけ「バ」で通させてください……





TURN-3


城之内「よっし、俺のターン! ドロー!」


【城之内 LP 8000】手札 4


城之内「《ワイバーンの戦士》(ATK 1500)を召喚だ!」


ワイバーン『ギャルルァ……!』


城之内(こいつは攻撃力1500! 《静寂のサイコウィッチ》の守備力は1200!)

城之内(まずこいつで攻撃して、次に攻撃力2200の《アックス・レイダー》でダイレクトアタックだ!)

城之内「バトル! 《ワイバーンの戦士》(ATK 1500)で《静寂のサイコウィッチ》(DEF 1200)を攻撃!」


ワイバーン『ガアァァッ!!』


ザシュウッ!!


静寂『うあぁっ……!!』


ズバアァンッ!!


城之内「良し! 通った!」

ディバイン「……この瞬間《静寂のサイコウィッチ》の効果発動」

城之内「!? また破壊されて能力が!?」

ディバイン「フィールド上のこのカードが破壊されて墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力2000
以下のサイキック族モンスター1体をゲームから除外することができる」

城之内「え……? 除外?」

ディバイン「私はデッキから《サイ・ガール》を除外するよ」



ディバイン「さらに、自分の場のサイキック族モンスターが相手の攻撃によって破壊された場合、このカードは発動できる」

城之内「!」

ディバイン「罠カード発動、《念導力》。その攻撃を行ったモンスター1体を破壊し、その攻撃力分のライフを私は回復する」

城之内「げぇ!? それじゃ俺の《ワイバーンの戦士》は……!」

ディバイン「そう、破壊だよ」



ギュウウゥゥゥン……!!


ワイバーン『グ、ググ、グガガ……!!』


バグォオオオンッ!!


城之内「うわっ!?」

ディバイン「そして私は《ワイバーンの戦士》の攻撃力、1500ポイントのライフを回復だ」


パアァァァ……


【ディバイン LP 6700 → 8200】


城之内「くっ……でもまだ《アックス・レイダー》の攻撃が残ってるぜ! 《アックス・レイダー》(ATK 2200)で攻撃!!」


レイダー『ウオオォォ!! ハァッ!!』


ズバアァッ!!


ディバイン「……うっ……」


【ディバイン LP 8200 → 6000】


城之内「くっそー……結局あんまり削れなかったかぁ……! 俺はこれでターンエンドだ!」


【城之内 LP 8000】手札 3

モンスター

《アックス・レイダー》(ATK 2200)

魔法・罠

《鎖付きブーメラン》(《アックス・レイダー》装備)

伏せ1枚




TURN-4


ディバイン「私のターン、ドロー」


【ディバイン LP 6000】手札 4


ディバイン「このスタンバイフェイズ時、破壊された《静寂のサイコウィッチ》の更なる効果が発動」

城之内「何……!? 更なる効果だって!?」

ディバイン「私は何の意味も無くモンスターを除外したりしないよ。先ほど《静寂のサイコウィッチ》の効果で除外したモンスターは、次のスタンバイフェイズ時に特殊召喚されるのさ」

ディバイン「来い……《サイ・ガール》(DEF 300)!」


サイ・ガール『よっ、と……はぁっ!』


城之内「……随分ちっこくてかわいいモンスターだな。それに守備力300って……すぐ破壊できちま――!」

城之内(いけねぇいけねぇ! これは特殊召喚……! 通常召喚はまだされてない! これを生贄にして上級モンスターを召喚する気なのかも……!)

ディバイン「《サイ・ガール》の効果発動。ゲームから除外されているこのカードが特殊召喚に成功したとき、自分のデッキの一番上のカードを、裏側表示で除外する」


サイ・ガール『んんんー……! やぁっ!』キラッ!


シュパッ!

ブゥン……


城之内「ま、また除外かよ? しかも裏側で……?」

ディバイン「そして私は手札から、《寡黙なるサイコプリースト》(ATK 0)を召喚」


寡黙『……フッ……!』


城之内「えっ!? こ、攻撃力0を攻撃表示!?」

ディバイン「このカードは召喚・反転召喚に成功したとき、守備表示になるんだよ」


寡黙「むん……!」


《寡黙なるサイコプリースト》(ATK 0 → DEF 2100)




城之内「な、なるほど、そういうことか……」

ディバイン「だがこの効果はほんのおまけにすぎない。本領発揮はここからさ……《寡黙なるサイコプリースト》の効果を発動だ」

ディバイン「1ターンに1度、手札を1枚墓地へ送る事で、自分の墓地のサイキック族モンスター1体を選択してゲームから除外する」

城之内「ま、またか!?」

ディバイン「私は手札を1枚捨てて、墓地の《静寂のサイコウィッチ》をゲームから除外だ」



寡黙『むぅん……はっ!』


ブゥン……



城之内(そんなに自分のカードを除外して、いったい何を……?)

城之内(……! いや、まてよ、さっき《静寂のサイコウィッチ》で除外した《サイ・ガール》は、次のターンになったら特殊召喚された……)

城之内(ってことは、《サイ・ガール》で除外したデッキの上のカードも、《寡黙なるサイコプリースト》で除外した《静寂のサイコウィッチ》も、何かの手段で召喚……)

城之内(そうでなくても、手札に回収する手段があるんじゃ!)

ディバイン「……気づいたかい? そうだよ。今除外した2枚のカードは、最早すでに私の手中だ……」

城之内「!」

ディバイン「《サイ・ガール》の効果で除外したカードは、場の《サイ・ガール》が墓地に送られた時に私の手札に加わる」

ディバイン「そして《寡黙なるサイコプリースト》も、場から墓地に送られた時に、除外したモンスターを特殊召喚する効果を持っている」

城之内「お、俺の考えてることが、分かったのか?」

ディバイン「……私の立場上、人の心を読み取る術を身につける必要があったんだよ。その時の状況に加えて、相手の表情とか、眼の動きとかから、少しだけだが分かることもある」

ディバイン(特にお前は表情に出やすいタイプらしいからなぁ……意識しなくても考えが丸分かりだよ)




城之内(……モンスターが2体……サイコプリーストの方はアックス・レイダーで破壊できるし、《サイ・ガール》に至っては下級モンスターでも簡単に除去できる)

城之内(でも、それをやったら2枚の除外されたカードがディバインさんの手に……!)

城之内(しかも特殊召喚されるのは《静寂のサイコウィッチ》……! 破壊したらデッキの攻撃力2000以下のサイキックモンスターが出てくる!)

城之内(どうする……? カードが回収されるのは諦めて攻撃するか? っていうかそれしか無いよなぁ……)

ディバイン「……あぁ、そうだ。ついでに言っておくと、別に効果の発動に君の攻撃を待つ必要は無いんだ」

城之内「!!」

城之内(攻撃が必要ない? まさか、モンスターをコストに発動するカードでも……!!)

ディバイン「言い忘れていたが、《サイ・ガール》はチューナーモンスターでね……分かるだろう?」

城之内「……? ちゅー、なー?」



ディバイン「行くよ、城之内君……! 私はレベル3の《寡黙なるサイコプリースト》に、レベル2の《サイ・ガール》をチューニング!!」


寡黙『ぬぅん……!!』

サイ・ガール『やあーー!』


城之内「……!!?」



ディバイン「心の深淵に燃え上がる我が憎しみの炎よ……黒き怒濤となりて、この世界を蹂躙せよ……!!」



キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★



ディバイン「シンクロ召喚!! 現れろ……《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)!!」



マジカル『……はぁぁ……!』ドン★




城之内「」




ディバイン「攻撃力は2400、君の《アックス・レイダー》よりも200上回って…………どうしたんだい?」

城之内「…………え、いや、何、それ」

ディバイン「……? 何の事だい」

城之内「だっ、だからっ! そのモンスターだよ!! 今の召喚方だよぉ!! なんだ今の!! モンスターが輪っかになって、その中をモンスターが光になって通って……!!」

ディバイン「………………まさか、君はシンクロ召喚を知らないのか?」

城之内「しん、くろ召喚……!? シンクロ召喚っていうのか今の!?」

ディバイン(……こいつは驚いた。まさかシンクロを知らないとは……どんなド田舎に住んでたんだ?)

ディバイン(これは思ったより早く決着が付きそうだな……)

ディバイン「仕方ない……軽く説明してあげよう」

城之内「ぜ、是非ッ!!」



★ディバイン説明中……★


城之内「…………」ポカーン

ディバイン「……と、こんなところかな。分かったかい?」

城之内「……なるほど、わからん」

ディバイン「…………まぁ、いいだろう。続けてもいいかい?」

城之内「お、おう……」

城之内(駄目だ、俺の理解の範疇を超えてるぜ……)

城之内(レベルを足す? 同じレベルになったモンスターをエクストラデッキから? 意味わかんねぇ……! エクストラデッキって何だ……!?)

ディバイン「シンクロ素材となって墓地に送られたことで、《サイ・ガール》と《寡黙なるサイコプリースト》の効果が発動する」

ディバイン「まず《サイ・ガール》で除外した裏側のカードを手札に……そして、《寡黙なるサイコプリースト》で除外した《静寂のサイコウィッチ》(ATK 1400)を攻撃表示で特殊召喚」


ブゥン……!


静寂『はぁぁっ……!』





城之内「うぅっ……!」

ディバイン「バトルだ。まずは《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)で《アックス・レイダー》(ATK 2200)に攻撃!」


マジカル『はぁぁっ!』


ギュババババ……!!


レイダー『ウオ、グオアアア……!?』


ドガアアァンッ!!


城之内「ぐっ!? 《アックス・レイダー》……!」


【城之内 LP 8000 → 7800】


ディバイン「続いて《静寂のサイコウィッチ》(ATK 1400)でダイレクトアタック……!」


静寂『たあぁーっ!!』ジャキッ


ズバッ! ズバァ!!



城之内「ぐうぅ……!!」



【城之内 LP 7800 → 6400】



城之内「っ……この瞬間罠カード発動! 《ダメージ・コンデンサー》! 自分が戦闘ダメージを受けたとき、手札1枚を墓地へ捨てて発動する!」

城之内「受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体を、デッキから特殊召喚するぜ!」

城之内「俺が受けたダメージは1400! 来い! 《リトル・ウィンガード》(ATK 1400)!!」



リトル『ハッ!』




ディバイン「ふむ……私はカードを1枚伏せ、ターン終了だ」

ディバイン「そしてこのエンドフェイズ時、《マジカル・アンドロイド》のモンスター効果が発動」

ディバイン「自分の場のサイキック族モンスター1体につき、600ポイントライフを回復する」

城之内「な、何!?」

ディバイン「この効果は《マジカル・アンドロイド》自身も含んで発動される。これもサイキック族だからね。私の場のサイキック族は2体……よって1200ポイント回復だよ?」


パアアァァ……


【ディバイン LP 6000 → 7200】



城之内「くっ……!?」

ディバイン「形成逆転かな……? フフ、さぁ、君のターンだ」


【ディバイン LP 7200】手札 2

モンスター

《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)
《静寂のサイコウィッチ》(ATK 1400)

魔法・罠

伏せ2枚



ここまでです。

……短くてすいません。
次回はもうちっとは長くしたいなぁ。

後ディヴァインの名前を間違えて覚えてました。すまぬおじさん。


>>4

んー、確かにちょっとスレの消費が激しいですよね。
1回のデュエルに1スレ使ってたらキリが無くなってしまうし……
ここは雑談スレを活用してもらうしかないかなぁ?


こんばんわ、>>1です。

雷と雨で外が騒がしいけど、Bパート投下します。



TURN-5



城之内「……俺のターン! ドローだ!」



【城之内 LP 6400】手札3



城之内「! 良っしゃ! 俺は《リトル・ウィンガード》を生贄にして、こいつを召喚だ! 来い! 《サイバティック・ワイバーン》(ATK 2500)!!」



ズシィンッ!!


サイバティック『GYAAAA!!』



ディヴァイン「…………《サイバネティック・ワイバーン》……?」

城之内「攻撃力2500の上級モンスターだ! あんたの……えっと、シンキロウモンスターより100ポイント上だぜ!!」

ディヴァイン「シンクロモンスター、だよ。……さっきから思ってたが、変わったカードを使うんだね」

城之内「そうか? まぁ、結構レアなカードだとは思うけど……」

ディヴァイン「……レア、だって?」

城之内「行くぜ! 《サイバティック・ワイバーン》(ATK 2500)で、《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)に攻撃!!」



サイバティック『GYAGAAAAAAA!!』


ゴギャアァン!!


マジカル『うあぁ……!?』


ズドオオォン!!



ディヴァイン「…………」



【ディヴァイン LP 7200 → 7100】





城之内「っしゃあ! これでもう回復はさせないぜ!」

ディヴァイン「……リバースカードオープン。罠カード、《カース・サイキック》発動」

城之内「!!」

ディヴァイン「これは私のフィールド上に表側表示で存在するサイキック族モンスターが、相手の攻撃によって破壊され墓地へ送られたときに発動できる」

ディヴァイン「その時に攻撃を行った相手モンスター1体を、破壊する」

城之内「なっ!?」

ディヴァイン「出てきて早々で悪いが、そのモンスターには退場してもらうよ」



バチバチバチバチィ……!!


サイバティック『GGGYAAGUU……!?』


チュドオオォォンッ!!



城之内「そんな、折角召喚したのに……!?」

ディヴァイン「更に、このとき破壊された私のサイキック族モンスターのレベル×300のダメージを、相手に与える!」

城之内「!! 《マジカル・アンドロイド》のレベルって……!?」

ディヴァイン「5、だよ。よって1500のダメージを食らってもらおう!」



ビビビビビビ……!!


城之内「っつ……!!」



【城之内 LP 6400 → 4900】



城之内「っ~~!! 俺は手札から魔法カード、《一時休戦》を発動!」

城之内「互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローする!」

城之内「そして、次のアンタのターンの終わりまで、お互いのプライヤーが受ける全てのダメージは0になる!」

ディヴァイン(チッ……面倒なカードを……)

ディヴァイン「……1枚ドロー」

城之内「ドロー! ……! 俺はカードを1枚伏せて、ターン終了だ!」



【城之内 LP 4900】手札1

モンスター

無し

魔法・罠

伏せ1枚




TURN-6



ディヴァイン「私のターン、ドロー」



【ディヴァイン LP 7100】手札3



ディヴァイン(…………こいつ、本当にド田舎に住んでいるらしいな。確か『生贄』と言うのは、旧式用語でリリースのことだったか?)

ディヴァイン(使うカードはどれも古くて扱い辛いノーマルカードばかり、カード同士のシナジーも薄い)

ディヴァイン(デッキ構築もきっと無茶苦茶だろうな……たまに今使った《一時休戦》みたいな汎用性の高いカードが出てくるが……)

ディヴァイン(《サイバネティック・ワイバーン》如きを『レア』などと言っているあたり、カードの価値も良く分かってないのだろう……)

ディヴァイン(退屈なデュエルになりそうだ……まぁ、その方が好都合ではあるが、な)

ディヴァイン「……私は、《サイコ・ウィザード》(ATK 1900)を攻撃表示で召喚だ」



シュバッ! ザンッ!


ウィザード『ショータイムダ!』



ディヴァイン「このカードが召喚に成功したとき、自分の墓地のサイキック族モンスター1体をゲームから除外する」

城之内(! またか……!)

ディヴァイン「私は墓地の《サイ・ガール》を除外」



ウィザード『ゼツボウナンテスルナ!』


ブゥゥン……!






ディヴァイン「そして、手札から速攻魔法、《緊急テレポート》を発動!」

ディヴァイン「このカードは、デッキ、あるいは手札からレベル3以下のサイキック族モンスターを特殊召喚するカード……」

城之内「何……!?」

ディヴァイン「これにより私は、デッキからレベル3のチューナモンスター、《サイコ・コマンダー》(ATK 1400)を特殊召喚!」



キュオンキュオンキュオン……!


コマンダー『ハッ!』



城之内「『チューナー』ってことは、まさかまた……!」

ディヴァイン「勿論シンクロだ。私はレベル4の《サイコ・ウィザード》に、レベル3《サイコ・コマンダー》をチューニング!!」



コマンダー『ハァ!』

ウィザード『オレガサイゴノキボウダ!』


キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★



ディヴァイン「シンクロ召喚……!! 現れろ、《サイコ・ヘルストランサー》(ATK 2400)!!」



ザンッ!!


ヘルストランサー『フッ……! はぁっ!』ドン★



城之内「ぐっ……また攻撃力2400……!!」

ディヴァイン「この瞬間墓地の《サイコ・ウィザード》の効果が発動する」

ディヴァイン「このカードフィールド上から墓地に送られたとき、このカードの効果で除外したモンスターを、特殊召喚する!」

ディヴァイン「戻って来い……《サイ・ガール》(DEF300)!」



ブゥン……!


サイ・ガール『とぉーっ!』シュタッ



ディヴァイン「そして《サイ・ガール》の効果! 除外されていたこのカードが特殊召喚されたとき、私のデッキの上からカードを1枚除外する!」



サイ・ガール『せいやぁっ!』キラッ!


ブゥン……




ディヴァイン「まだまだ行くよ? 私は場のレベル3、《静寂のサイコウィッチ》に、レベル2、《サイ・ガール》をチューニング!!」



静寂『はぁッ!』

サイ・ガール『おーっ!!』



城之内「な、なにィ!?」




ディヴァイン「心の深淵に燃え上がる我が憎しみの炎よ! 黒き怒濤となりて、この世界を蹂躙せよッ!!」




キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★




ディヴァイン「シンクロ召喚!! 現れろぉ!! 《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)ッ!!」




マジカル(B)『フゥッ……!!』ザンッ!!




城之内「に、2体目ぇぇ!?」

ディヴァイン「どうだい? 私のサイキックデッキの力は。自分で言うのもなんだが、結構強いと思うんだ。フフフッ……」

城之内(攻撃力2400のモンスターがいきなり2体も……! その上《マジカル・アンドロイド》の効果で、1200ポイント回復されちまう!)

城之内(しかも、それだけじゃねぇ……!)

ディヴァイン「シンクロ素材として墓地に行ったことで、《サイ・ガール》の効果発動。《サイ・ガール》の効果で除外した裏側表示のカードを手札に加える」

ディヴァイン「…………ふむ……まぁ、そこそこいいカードだ」

城之内「うぅ……!」



ディヴァイン「……さてそれじゃあ、《サイコ・ヘルストランサー》の効果を使わせてもらおうかな?」

城之内「!? そいつにも、特殊能力が!?」

ディヴァイン「当たり前じゃないか。《サイコ・ヘルストランサー》効果発動!」

ディヴァイン「1ターンに1度、自分の墓地のサイキック族モンスターをゲームから除外することで、ライフを1200ポイント回復する」

城之内「マ、マジか……!?」

ディヴァイン「私は墓地の《パンダ・ボーグ》を除外して、1200回復だ」



【ディヴァイン LP 7100 → 8300】



城之内「初期ライフを……越えちまった……!!」

ディヴァイン「このターンは何をしてもダメージは与えられないんだったね。私はカードを1枚伏せて、ターン終了だ」

ディヴァイン「そして、このエンドフェイズ時に《マジカル・アンドロイド》の効果が発動する!」

ディヴァイン「私の場のサイキック族モンスター1体につき600、ライフを回復する!」

ディヴァイン「存在するサイキック族は2体……さっきと同じだね。1200ポイント回復だ!」


【ディバイン LP 8300 → 9500】


城之内「ッ……!!」

ディヴァイン「……ほら、今度は君の番だ」


【ディヴァイン LP 9500】手札1

モンスター

《サイコ・ヘルストランサー》(ATK 2400)
《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)

魔法・罠

伏せ2枚







遊戯「……はぁ、お風呂に入ったのに、なんだか疲れが余計溜まったような気がする……」

遊戯「いくら男同士だからって、そういうのが苦手な人もいるってこと分かって欲しいよなぁ……」

遊戯「っていうか、まさかもう一人のボクや遊星君までノるとは思ってなかった……」

遊戯「…………皆がおかしいんだよね? 僕が間違ってるわけじゃないよね?」

遊戯「…………とにかく今日は寝よう……もう日付変わっててもおかしくないだろうし……」




<チックショオ!オレノターン!!





遊戯(……? 今の声は……? 誰かデュエルしてるのかな?)

遊戯(もしかして、また新しい人が来たんじゃ……事情を知らないままだといけないし、行ってみようか)





TURN-7



城之内「ドロォー!!」



【城之内 LP 4900】手札2



城之内「! 俺は場にセットしたカードを発動させるぜ!」

ディヴァイン「……!」

城之内「罠カード、《凡人の施し》! デッキからカードを2枚ドローして、その後手札から通常モンスターカード1枚をゲームから除外する!」

城之内「俺はカードを2枚ドローして、手札から通常モンスターの《ランドスターの剣士》を除外!」シュバッ

城之内「……! 良し、これなら……!」

城之内「俺は《切り込み隊長》(ATK 1200)を召喚!!」



隊長『むぅん……!』チャキッ



城之内「こいつが召喚に成功したとき、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる!」

城之内「俺が出すのは……2体目の《切り込み隊長》(ATK 1200)だ!!」



隊長(B)『ふん……!』チャキッ



ディヴァイン「切り込みロック、か……それで時間を稼ごうというわけかい?」

城之内「知ってるなら話は早えーよな! 《切り込み隊長》が表側表示で存在する限り、相手は他の戦士族モンスターを攻撃できない!」

城之内「この効果を持つ《切り込み隊長》が2体存在することで、あんたは俺の場の全てのモンスターに攻撃できない!」

城之内「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」



【城之内 LP 4900】手札0

モンスター

《切り込み隊長》(ATK 1200)(A)
《切り込み隊長》(ATK 1200)(B)

魔法・罠

伏せ1枚




ディヴァイン「私のタ……ん……?」

城之内「? どうした? ディヴァインさん」

ディヴァイン「……そこにいるのは誰だ」

城之内「! 人がいるのか!?」




遊戯「……城之内、君……!?」

城之内「!? ゆ、遊戯!?」

ディヴァイン「……知り合いかい?」

城之内「え!? あ、あぁ! 遊戯! お前までここに来てたのか!」

遊戯「それはこっちの台詞だよ! いつからここに居るの!?」

城之内「そ、そうだなぁ、20分くらい前か?」

遊戯「じゃあ、まだ来たばかりなんだね! ……えっと、今デュエルしてるそっちの人は……?」

城之内「あぁ、ディヴァインさんだ。俺がここで最初に会った人だぜ!」

遊戯「あの、初めまして、僕は武藤遊戯っていいます!」

遊戯「色々訊きたいこ事とか、わからない事とかあるでしょうけど、デュエル自体は危険なものじゃないので、適当に済ませて、一度リングから下りてきて貰えますか!?」

ディヴァイン「元よりそのつもりだよ。……他に人は?」

遊戯「結構いますよ! あっ、もしかしたら、ディヴァインさんのこと知ってる人が居るかも!」

遊戯「僕、まだ起きてる人だけでも呼んで来るよ! 城之内君! ちょっと待っててね! もう一人の僕も連れてくるから!」タタタッ

城之内「おう! 頼むぜ遊戯ー!」

城之内(……ん? 『もう一人の僕も連れてくる』……? もう一人の遊戯を連れてくるって、どーゆーことだ?)

城之内(千年パズルは……かけてたよな?)

ディヴァイン(…………『ムトウユウギ』……? ……まさか……いや、そんなはずは無いな……)

ディヴァイン(同姓同名か何かだろう……)

ディヴァイン「時間が勿体無い。デュエルを続けよう」

城之内「え? あ、おう!」




TURN-8


ディヴァイン「私のターン、ドロー」



【ディヴァイン 9500】手札2



ディヴァイン「……《サイコ・ヘルストランサー》の効果発動!」

ディヴァイン「墓地のサイキック族を1体除外して、ライフを1200回復する!」

ディヴァイン「私が除外するのは、《サイコ・コマンダー》だ!」



ヘルストランサー『はぁぁぁ……!』



ギュウゥゥン……!



【ディヴァイン LP 9500 → 10700】



城之内(くっそー……! とうとう10000ポイント超えやがった……!!)

城之内(これ削りきれっかなぁ……)

ディヴァイン「そしてリバースカードオープン。罠カード、《ブライト・フューチャー》発動!」

ディヴァイン「ゲームから除外されている自分のサイキック族モンスター2体を選択して発動。その2体を墓地に戻し、デッキからカードを1枚ドローする!」

ディヴァイン「私はゲームから除外されている、《サイコ・ウィザード》と《サイコ・コマンダー》を墓地に戻し、カードを1枚、ドロー!」シュバッ

ディヴァイン(……除去カードが来ないな……ならばもう一押し……!)

ディヴァイン「更に罠カード発動、《サイコ・チャージ》!」

ディヴァイン「自分の墓地のサイキック族モンスター3体を選択し、デッキに戻してシャッフルした後、カードを2枚ドローする!」

ディヴァイン「私は墓地の、《静寂のサイコウィッチ》、《サイコ・ウィザード》、《サイコ・コマンダー》をデッキに戻してシャッフルし、2枚ドロー!」シュバッ

城之内(手札5枚……! あともう1枚なんだけどなぁ……! もう一声!)

ディヴァイン(チッ……これでも来ないか……《最古式念導》の1枚でも引けるかと思ったんだが……)

ディヴァイン(仕方ない、モンスターだけでも召喚しておこう)

ディヴァイン「私は《強化人類サイコ》(ATK 1500)を召喚だ」



強化『ム゛オ゛オ゛オ゛!!』



城之内(くっ……! もうドローはしないのか!)



ディヴァイン「《強化人類サイコ》のモンスター効果発動。自分の墓地のサイキック族モンスター1体をゲームから除外することで、このカードの攻撃力を500ポイントアップさせる」

城之内「500……ってことは2000ポイントになるのか……! ちょっと厄介だな……!」

ディヴァイン「私は墓地の《サイ・ガール》を除外して、攻撃力500ポイントアップ!」



強化『ム゛オ゛オ゛オ゛……!』



《強化人類サイコ》(ATK 1500 → 2000)



ディヴァイン「更にもう一度効果を発動する! 墓地の《寡黙なるサイコプリースト》を除外して、500ポイント攻撃力アップ!」

城之内「なっ、何!?」

ディヴァイン「《強化人類サイコ》の効果は、1ターンに2度発動できるのだよ……!」



強化『ム゛ヴォオ゛オ゛オ゛……!』



《強化人類サイコ》(ATK 2000 → 2500)



城之内(くっ……やばいぜ……! 次のターンには最低でも攻撃力3000になっちまうってことじゃんか!)

城之内(切り込みロックがいつまでも通用するとは思えねぇ……)

城之内(仮に通用したところで、《サイコ・ヘルストランサー》と《マジカル・アンドロイド》の回復能力で、ライフにどんどん差が開いちまう!)

城之内(『このカード』が発動できねーと、俺はピンチのままだ……!)



ディヴァイン「これで私はターン終了だ。そしてエンドフェイズに《マジカル・アンドロイド》の効果が発動する」

ディヴァイン「自分の場のサイキック族1体につき、600ポイント、ライフを回復……」

ディヴァイン「今場には3体のサイキックモンスターがいる。よって今度は1800回復だよ」


【デヴァイン LP 10700 → 12500】手札4

モンスター

《サイコ・ヘルストランサー》(ATK 2400)
《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)
《強化人類サイコ》(ATK 2500)

魔法・罠

無し




TURN-9



城之内「ぐ……! 俺のターン!! ドロー!!」


【城之内 LP 4900】手札1







城之内「っ……カードを1枚伏せて、ターンエンド……!」



【城之内 LP 4900】手札0


モンスター

《切り込み隊長》(ATK 1200)(A)
《切り込み隊長》(ATK 1200)(B)

魔法・罠

伏せ2枚





TURN-10


ディヴァイン「あまりいいカードが引けなかったようだね……私のターン、ドロー!」



【ディヴァイン LP 12500】手札5



ディヴァイン「! 私は手札から魔法カード、《サイコパス》を発動!」

ディヴァイン「800ポイントライフを支払い、ゲームから除外されている自分のサイキック族モンスターを、2体まで手札に加える!」



【ディヴァイン LP 12500 → 11700】



城之内「!! 手札に……加える……!?」

ディヴァイン「そうだよ。私は《サイ・ガール》と《寡黙なるサイコプリースト》を手札に!」

城之内(……手札……6枚!!)

城之内「よっしゃあぁぁ今だッ!!」

ディヴァイン「……!?」



城之内「罠カード発動!! 《ギャンブル》ッッ!!」



ディヴァイン「なっ!? ギャ、《ギャンブル》……!?」

城之内「相手の手札が6枚以上、自分の手札が2枚以下の状況でのみ発動可能な罠カードだ!!」

城之内「俺はコイントスを1回やって、裏表を当てる! 当たった場合、俺は手札が5枚になるようにカードをドローする!!」

城之内「逆にハズレの場合、次の俺のターンをスキップしなくちゃならなくなる……!!」

ディヴァイン「…………正気かい? いくら切り込みロックが発動しているからと言え、はずしたらターンをスキップ……リスクが大きすぎるぞ!」

ディヴァイン「そんな運任せのカードを使うなど……!」

城之内「運も実力の内だぜ!! それに、負けるのが怖くて、賭け(勝負)ができるかってんだよ!!」ニヤリ

城之内「行くぜ……! コイントスッ!! 俺が選ぶのは、表だ!!」




チャリィィーン……!

パシィンッ!!




チャリィィーン……!

パシィンッ!!


城之内「来い来い来い……!!」

ディヴァイン「…………」





城之内「…………っしゃああ!! 出たのは表だぁぁ!!」

ディヴァイン(コイツ……!? 運のいい奴め……!!)

城之内「ってことで、ドローさせてもらうぜ! 俺の手札は0だから、5枚ドローだ!!」シュバ゙ッ

ディヴァイン「…………私は、《寡黙なるサイコプリースト》を召喚」



寡黙『むん……!』



ディヴァイン「召喚に成功したこのカードは守備表示になる。そして効果発動!」

ディヴァイン「1ターンに1度、手札を1枚墓地に送ることで、墓地のサイキック族モンスター1体を除外する!」

ディヴァイン「私は手札の《サイ・ガール》を墓地へ送り、その送った《サイ・ガール》を除外……」

ディヴァイン「そして、《サイコ・ヘルストランサー》の効果発動! 墓地の1体目の《マジカル・アンドロイド》をゲームから除外して、1200ポイント回復!」



【ディヴァイン LP 11700 → 12900】



城之内「これで、墓地のモンスターは全部無くなったな……!」

ディヴァイン「っ! そう、だね……」

ディヴァイン(チッ……覚えておかなくていいことを覚えてる奴だッ……)

ディヴァイン「私は、ターンエンド。このエンドフェイズに《マジカル・アンドロイド》の効果により、2400ポイントライフを回復……!」



【ディヴァイン LP 12900 → 15300】手札4

モンスター

《サイコ・ヘルストランサー》(ATK 2400)
《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)
《強化人類サイコ》(ATK 2500)
《寡黙なるサイコプリースト》(DEF 2100)

魔法・罠

無し



TURN-11


城之内「こっからが本番だぜ……! 俺のターン! ドロー!!」



【城之内 LP 4900】手札6



城之内「よーし……手札から魔法カード、《黙する死者》発動! 俺の墓地の通常モンスター1体をを、守備表示で復活させる! 来い! 《アックス・レイダー》(DEF1150)!!」


レイダー『ムゥン……!』ジャキッ


城之内「これで、場には3体のモンスターが揃った! 行くぜディヴァインさん!!」

ディヴァイン「……?」

城之内「俺は……この3体のモンスターを生贄にして……!!」

ディヴァイン「ッ!? 3体のリリース、だと……!?」


城之内「見て驚くなよー!? 出でよ!! 《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 2800)ッ!!」



バチバチバチッ……!!


ギルフォード『ウオオォォォオッ!!』ザザンッ!



ディヴァイン「!! そのモンスターは……!!」

城之内「こいつは召喚するとき、3体のモンスターを生贄にして召喚することができる!」

城之内「この方法で生贄召喚に成功したとき! 相手の場のモンスターを、全て破壊するのさ!!」

ディヴァイン(このガキ……!! こんなカードを持っていたのか……!! まして3体のリリースのアドバンス召喚を成功させるなど……!!)

ディヴァイン(クソッ……少しはやるじゃないか……!)

ディヴァイン「その効果が発動する前に、手札から《タイム・エスケーパー》のモンスター効果発動!」

城之内「っ!?」

ディヴァイン「このカードを手札から捨てる事で、自分フィールド上のサイキック族モンスター1体を、次の自分のスタンバイフェイズ時までゲームから除外する!」

ディヴァイン「私は《マジカル・アンドロイド》を選択して除外だ!」



タイム『はっ!』


ブゥゥン……!



城之内「……サイキック専用の生きた《亜空間物質転送装置》みたいなもんか……! でも、後のモンスターは全滅だぜ!」

城之内「さぁやっちまえ!! 『ライトニング・サンダー』ッッ!!」



ギルフォード『オオオオォォ……!! ゼアアァッッ!!』



バチバチバチバリバリバリ!!

ズガガガガガアアァァンッッ!!




ディヴァイン「っ……!! この瞬間、《寡黙なるサイコプリースト》が墓地に行ったことで効果発動!」

ディヴァイン「除外していた《サイ・ガール》(DEF 300)を場に特殊召喚する……!」



サイ・ガール『ほいっ!』



ディヴァイン「そして《サイ・ガール》の効果が発動! 除外からの帰還により、デッキトップのカードを裏側でゲームから除外!」



ブゥン……



ディヴァイン(奴はもう通常召喚を終えている。《サイ・ガール》がいる以上、《ギルフォード・ザ・ライトニグ》のダイレクトアタックは無い……)

城之内「リバースカード、オープン!!」

ディヴァイン「む……?」

城之内「装備魔法、《ビッグバン・シュート》を発動だぁ!!」

ディヴァイン「ッ!?」

城之内「俺はこいつを《ギルフォード・ザ・ライトニング》に装備する! このカードは、装備したモンスターの攻撃力を400ポイントアップさせるぜ!」



ギルフォード『オオォォ……!』グググッ



《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 2800 → 3200)



城之内「そして更に! 装備モンスターが相手の守備モンスターに攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えていれば、貫通ダメージを与える!!」

城之内「バトルだぁ!! 《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 3200)で、《サイ・ガール》(DEF 300)に攻撃ぃ!!」

城之内「『ライトニング・クラッシュ・ソード』ッッ!!」



ギルフォード『ムゥン……!! セヤアアァッッ!!』


ズバアァッ!!


サイ・ガール『あううぅっ……!?』


バギャアアァァァンッッ!!



ディヴァイン「ぬああぁぁぁ……!?」



【ディヴァイン LP 15300 → 12400】




城之内「やったぜぇ!! ようやくまともなダメージが与えられたなっ!!」ニシシ

ディヴァイン「……ッ……ッ!!」イラッ

ディヴァイン(…………落ち着け……こんなモノ、ただのまぐれだ……! 第一、今の私のライフで2900程度のダメージ、かすり傷でしかないっ!)

ディヴァイン(ガキのささやかな反抗など、適当に流せばいいだけだ……)

ディヴァイン「この瞬間、《サイ・ガール》が墓地に行ったことで、効果で除外したカードが、私の手札に加わる」

ディヴァイン「……やるね、城之内君。手痛いのを貰ってしまったよ」

城之内「へへっ! まだまだこれからだぜ? 俺は手札から永続魔法、《デンジャラスマシン TYPE-6》を発動!」



ズゴゴゴゴゴ……!

ガシャァンッ!

バチバチバチ……



城之内「こいつは自分のスタンバイフェイズが来るたびに効果が発動する! どんな効果かは、後のお楽しみだ!」

城之内「カードを1枚伏せて、ターンエンドッ!」



【城之内 LP 4900】手札2

モンスター

《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 3200)

魔法・罠

《ビッグバン・シュート》(《ギルフォード・ザ・ライトニング》装備)
《デンジャラスマシン TYPE-6》

伏せ1枚


おお来てたとは!
あとARC-Vのキャラ出せる?
赤馬社長出してDD回しまくって俺TUEEEな所を見たいんだけど


>>149

うーん、新しいカードのことがよう分らんのだよなぁ……
まぁ、メインキャラの遊矢や社長あたりなら、wiki見ながらなんとか行けるかもしれません。
後LDSの3人組。真澄ちゃんまじ天使。



☆☆☆



TURN-12


ディヴァイン「私のターン、ドロー!」


【ディヴァイン LP 12400】手札5


ディヴァイン「このスタンバイフェイズに、《タイム・エスケーパー》の効果で除外した《マジカル・アンドロイド》(ATK 2400)が戻ってくる!」


マジカル『フウゥ……!』


ディヴァイン(……あの永続魔法、確か効果はサイコロを使うギャンブルカードだったか……)

ディヴァイン(出た目で効果が変わるというような内容のはずだ……ただどんな効果なのかまでは思い出せないな……)

ディヴァイン(何せあまり見ないカードだからな……ギャンブルカードなど、余程運に自信があるか、ただバカなだけの奴しか使ってるのを見た事が無い)

ディヴァイン(カードの効果まで運に任せるなど、私からすれば正気の沙汰とは思えないな……)


ディヴァイン「私は《サイコ・コマンダー》(ATK 1400)を召喚!」


サイコ『ハッ!』


城之内「またチューナーか……!」

ディヴァイン「私はレベル5の《マジカル・アンドロイド》に、レベル3の《サイコ・コマンダー》をチューニング!!」

城之内「!! シンクロモンスターで更にシンクロを……!?」



マジカル『はぁぁっ!』

コマンダー『ハッ!』



ディヴァイン「逆巻け……我が復讐の黒炎っ……!!」



キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★



ディヴァイン「シンクロ召喚!! 来いッ!!《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700)ッッ!!」


スフィア・デーモン『ゴルルルァァアァァ……!!』





城之内「攻撃力2700……そいつじゃ俺の《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 3200)には敵わないぜ!」

ディヴァイン「確かに、このままでは、ね。だがこうすればどうかな……!」

ディヴァイン「私は手札から永続魔法を発動! 《フューチャー・グロウ》! 自分の墓地のサイキック族1体をゲームから除外して発動する!」

ディヴァイン「このカードが存在する限り、私の場の全てのサイキック族モンスターの攻撃力は、除外したモンスターのレベル×200ポイントアップする!!」

城之内「レベル×200……!?」

ディヴァイン「私が除外するのは……レベル7の《サイコ・ヘルストランサー》だ……!」

城之内「7×200……つまり……1400ぅ!?」

ディヴァイン「これにより、《メンタルスフィア・デーモン》の攻撃力は1400アップして……!!」



《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700 → 4100)


城之内「よ、4100……!! オベリスク以上の攻撃力……!?」

ディヴァイン「バトルだよ! 《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 4100)で、《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 3200)に攻撃!!」

ディヴァイン「『サイコ・スフィア・ボム』ッ!!」


スフィア・デ゙ーモン『ゴルルルァァァァッッ!!!』


ディヴァイン「このモンスターが相手モンスターを戦闘によって破壊した場合、破壊したモンスターの攻撃力分、自分のライフを回復するッ!」




城之内「……そんなの余計に通せねーよなぁ……!! 永続罠発動!! 《モンスターBOX》!!」

ディヴァイン「なっ!? そ、それは……!!」




ズゴゴゴゴゴ……!

ガシャアァン!

ピロピロピロピロ……!




城之内「相手モンスターの攻撃宣言時、俺はコイントスを1回行って表裏を当てる! 当たった場合、このバトルフェイズ中、その攻撃モンスターの攻撃力は0になるぜ!!」

ディヴァイン「ぐぅ……!?」

ディヴァイン(いや、待て! こいつはさっきも《ギャンブル》でコイントスを成功させている! そんな都合よく何度も当たるわけが……)

城之内「行くぜ!! 俺の予想は……裏だ!!」



チャリーイィィン……!

パシイィッ!



城之内「……っへ! 出たのは裏だぜッ! 当たりだ!!」

ディヴァイン「!? バ、バカな……!!」

城之内「これで《メンタルスフィア・デーモン》の攻撃力は0! 返り討ちだぁ!!」



スフィア・デーモン『ゴ……ゴルルァァ……!?』

ギルフォード『ムゥンッ!! トォアァッッ!!』



ザシュウゥゥッ!!

バゴオオォォンッ!!


ディヴァイン「うおおぉぉああ……!?」



【ディヴァイン LP 12400 → 9200】



城之内「っしゃあぁ!! 2度目の大ダメージだぜぇ!!」(AGO)

ディヴァイン「……ッ……ッ!!」ヒクヒク

ディヴァイン(このクソガキがっ……!! まともなデッキも組めない田舎者の分際で私の手を煩わせるんじゃあないッ!!)

城之内「さぁ! どうするんだディヴァインさん! バトルは終わりか?」

ディヴァイン「……はは、そうだね……私はカードを1枚伏せて、ターン終了だよ……!」



【ディヴァイン LP 9200】手札2

モンスター

無し

魔法・罠

《フューチャー・グロウ》

伏せ1枚




TURN-13



城之内「俺のターンだぜ! ドロー!!」



【城之内 LP 4900】手札3



城之内「このスタンバイフェイズ! 《デンジャラスマシン TYPE-6》の効果発動!」

城之内「サイコロを1回振って、出た目の効果を適用する!!」

城之内「行っくぜー!? ダイスロール!!」ビシュッ!



カラン、カラン!

コロコロコロ……ピタッ



城之内「おっ! 出た目は3だ! 3が出た場合は、俺がカードを1枚ドローする!」シュバッ

城之内「それと、《モンスターBOX》には維持コストが必要だ。500ポイントライフを支払って、《モンスターBOX》を維持するぜ!」



【城之内 LP 4900 → 4400】



城之内「そして手札から装備魔法、《融合武器ムラサメブレード》を発動! 《ギルフォード・ザ・ライトニグ》に装備だ!」



ギルフォード『ハッ!』パシッ!


スラァーー……ジャキンッ!!



城之内「こいつを装備したことで、《ギルフォード・ザ・ライトニング》の攻撃力は、800ポイントアップするぜ!」



《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 3200 → 4000)



ディヴァイン「っ…………」



城之内「バトルするぜぇ!! 《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 4000)で、プレイヤーにダイレクトアタック!!」

城之内「『ライトニング・クラッシュ・ムラサメブレード』オォォッッ!!」


ギルフォード『ハアアァァッ!!』ダダダッ!





ディヴァイン「永続罠発動! 《リビングデッドの呼び声》!」

ディヴァイン「自分の墓地のモンスター1体を、攻撃表示で特殊召喚する……!」

ディヴァイン「私が蘇らせるのは、当然……《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700)だッ!!」



スフィア・デーモン『ゴルルァァァ……!!』



城之内「うおっ!? またそいつか!」

ディヴァイン「《フューチャー・グロウ》が存在する事によって、攻撃力1400アップ!!」



《デメンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700 → 4100)



ディヴァイン「惜しかったね……攻撃力はこちらの方が僅かに上。バトルは中断せざるをえないだろう?」

城之内「っへ、そりゃあどーかな! バトルは続行だぜッ!!」

ディヴァイン「……!? なんのつもり――――」

城之内「手札から速攻魔法発動!! 《天使のサイコロ》!!」



ポワンッ!


天使『はっ!』



ディヴァイン「なぁ……!? 《天使のサイコロ》……!?」

ディヴァイン(サイコロを振って出た目×100ポイント、自軍モンスター全体の攻守をエンドフェイズまで上げるギャンブルカード!!)

ディヴァイン(運が良くなければ大した数値にはならない上に、最大の目の6が出て600ポイント上がったとしても……)

ディヴァイン(同じ速攻魔法で確実にモンスター1体の攻撃力を700ポイント上げる《突進》や、攻撃力を半分にする《収縮》に比べれたら屑みたいなカードだ……しかし……!!)

城之内「知ってるみたいだな! 2以上の目が出ればこっちモンスターの勝ち! 仮に1でも相打ちだ!」

ディヴァイン(ガキがぁっ……!! ただの屑カードでよくも……!!)

城之内「そんじゃあ、いっちょ気合入れて振ってくれよなっ!」



天使『やっ!』


カランカラン!

カラカラカラコロコロ……ピタッ



城之内「おっ! ラッキー! 出た目は5だ! これで《ギルフォード・ザ・ライトニング》の攻撃力と守備力をが、500アップだ!!」



《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 4000 → 4500)





ギルフォード『オオオォォォッ!!』



ズバアァッッ!!



スフィア・デーモン『ゴルルルァァァ……!?』



バギャアアァンッ!!


ディヴァイン「ぐっ……!」



【ディヴァイン LP 9200 → 8800】



城之内「へっへっへ♪ 俺はバトルを終了して、メインフェイズ2に移るぜ! モンスターを裏守備表示でセットして、ターン終了!」

城之内「エンドフェイズを迎えたことで、《天使のサイコロ》の効力は消える!」



【城之内 LP 4400】手札1

モンスター

《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 4000)

裏守備1体

魔法・罠

《ビッグバン・シュート》(《ギルフォード・ザ・ライトニング》装備)
《融合武器ムラサメブレード》(上に同じく)
《デンジャラスマシン TYPE-6》
《モンスターBOX》




TURN-14


ディヴァイン(チィィッ……!! 何でこの私がこんなどこの馬の骨ともわからん田舎デュエリストにしてやられてるんだ!!)

ディヴァイン(……今奴の場には、《ビッグバン・シュート》を装備して貫通能力を得た攻撃力4000の《ギルフォード・ザ・ライトニング》がいる……!)

ディヴァイン(壁モンスターを出すよりは、攻撃表示で出して、《フューチャー・グロウ》で強化し、ダメージを最小限に抑えるのが無難か……)

デlヴァイン(それより、上級モンスターを繰り出して攻撃しようにも、《モンスターBOX》によって2分の1の確立で返り討ちになる恐れがあるほうが厄介だ……!)

ディヴァイン(なんとかこのドローで逆転のカードを……!)


ディヴァイン「私のターン……ドロー!!」


【ディヴァイン LP 8800】手札3


ディヴァイン「……!!」






ディヴァイン(……これではダメージは防げない……が、このカードならば……むしろ好都合か……!)

ディヴァイン「私は手札から《サイコ・ウィザード》(ATK 1900)を召喚!!」



ウィザード『プーレンシュガーデ!』



ディヴァイン「そして召喚に成功した瞬間! 効果により墓地の《メンタルスフィア・デーモン》を除外……!!」



ウィザード『フィナーレダ!』



ブゥゥン……!



ディヴァイン「《フューチャー・グロウ》があることで、《サイコ・ウィザード》の攻撃力も1400アップ!!」



《サイコ・ウィザード》(ATK 1900 → 3300)



ディヴァイン「そしてカードを1枚伏せて……ターン終了……!」



ディヴァイン(……そういえば、あのセットしたモンスター……1体なんだ……?)

ディヴァイン(恐らくは万が一《ギルフィオード・ザ・ライトニング》が破壊されときの保険に出した壁モンスターだろうが……)



【ディヴァイン LP 8800】手札1

モンスター

《サイコ・ウィザード》(ATK 3300)

魔法・罠

《フューチャー・グロウ》

伏せ1枚



TURN-15



城之内「俺のターン!」

城之内(……《サイコ・ウィザード》……確か、墓地に行ったときに、召喚時に除外したモンスターを連れてくる効果だったよな……)

城之内(除外したのは《メンタル・スフィア・デーモン》……戻ってきたら、また攻撃力4100のモンスターになる……!)

城之内(防ぐには除外や手札に戻すのがいいんだろうけど、俺はフィールドからカードを除外するようなカードは持ってないし、手札に戻しても、また召喚されちまう……)

城之内(ここは分かってても破壊するしかないか……!)

城之内「ドロー!!」



【城之内 LP 4400】手札2



城之内「スタンバイフェイズに《デンジャラスマシン TYPE-6》の効果発動!」

城之内「サイコロを1回振って、出た目の効果を適用する!」

城之内「ダイスロール!!」ビュンッ



カキィン!

カラカラカラ……ピタ



城之内「良し! 出た目はまたまた3だ! カードを1枚ドロー!」

城之内「……! そして、《モンスターBOX》の維持コスト、500ポイントのライフを支払う!」



【城之内 LP 4400 → 3900】



城之内「手札から魔法カード発動! 《貪欲な壺》! 自分の墓地のモンスター5体を選択して、デッキに戻してシャッフルし、カードを2枚ドローする!」

城之内「俺がデッキに戻すのは、《アックス・レイダー》、《ワイバーンの戦士》、《リトル・ウィンガード》、そして2体の《切り込み隊長》だ!」

城之内「こいつらをデッキに戻して……2枚、ドローだ!!」シュバッ



城之内「更に! さっきセットした裏守備モンスターを反転召喚! 出ろ! 《ダイス・ポッド》(ATK 200)!!」

ディヴァイン「だ、《ダイス・ポッド》ォ……!?」





城之内「リバース効果発動! 互いのプレイヤーはサイコロを1回ずつ振る! 相手より小さい目が出たプレイヤーは、相手の出た目が2~5だった場合、出た目×500のダメージを受ける!!」

城之内「そして、相手の6の出目に負けた場合は、6000のダメージを受けることになる!」

ディヴァイン(……だんだん分かってきたぞ……こいつのデッキは、戦士族とギャンブルカードを混ぜて作られた、戦士ギャンブルデッキ……!)

ディヴァイン(…………自分で言ってても意味がわからんな。なんだコイツのデッキ構築は! どんな組み合わせだ!?)

ディヴァイン(……まぁいい。この賭けなら私にも勝機はある。わざわざ低ステータスのモンスターを攻撃表示で晒したこと、後悔させてやる!!)

城之内「さぁ! 勝負だぜディヴァインさん! 先に振っていいぜ!」ビュンッ!

ディヴァイン「それじゃあ遠慮なく……」パシッ!

ディヴァイン「……そらッ!!」



カチィーン!


カラカラカラ……ピタ



城之内「……!!」

ディヴァイン「……フフフフ……! どうやら、私の勝ちのようだね……出目は5だ!!」

城之内「……やるなディヴァインさん……! でも勝負はまだ決まってない!!」

ディヴァイン「無理だよ! 6が出る確率は6分の1! そうそう奇跡は起こらない!」

城之内「言葉を返すようだけどよ、奇跡ってぇのは……自分から引き起こしてなんぼだぜ!」

城之内「初めから諦めてるような奴に、勝利の女神は微笑まねーのさッ!!」

城之内「ダイスロール!!」ビュンッ!



カキィィーン!

カラカラカラカラ……!




ディヴァイン(無駄なことを……この状況で都合よく6が出るなんぞ、それこそ何か憑いてでもいない限り――――)




カラカラコロコロ…………


ピタッ




ディヴァイン「」

城之内「…………っっっしゃあああ!!! 出た出た出たぜ!! 最強の6っ!!」

ディヴァイン「……は……は……はあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

城之内「ほらな! 最後まで勝負を捨てなきゃ、奇跡は起こる! いや、起こせるんだぜ!!」

ディヴァイン(ば、ば、かな……ありえん……!!)プルプル

城之内「つーわけで……6000ポイントのダメージ……受けてもらうぜぇ!!」



ダイス『アギャギャギャギャギャッ!!』


ゴロゴロゴロゴロ!!


ドゴオォッ!!(体当たり)



ディヴァイン「ぐっふぅ……!?」



【ディヴァイン LP 8100 → 2100】



城之内「よっしゃあ!! これでライフが逆転したなっ! いやー、最初は10000ライフ越えてきたから、削り消れるか心配だったけど、なんとかなりそうだな!」

ディヴァイン「…………あんまり調子に乗りすぎると、足元を掬われるかもしれないよ……!」

ディヴァイン「効果の賭けに勝ったとはいえ、デュエルその物の決着は付いてないんだからね……」

城之内「ハハハ、そりゃそーだ! ……気は抜かねーさ。相手が誰であろうと、全力を尽くすだけだぜ!!」



城之内「……バトル!! 《サイコ・ウィザード》(ATK 3300)に、《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 4000)で攻撃!!」



ギルフォード『フゥン!! デリャァァ!!』


ギャキイイィンッ!!

ズバァァッ!!


ウィザード『ゴヨミイィィィィィl!!』


ドガアァァンッ!!



ディヴァイン「ぐぬぅ……!!」



【ディヴァイン LP 2100→ 1400】



ディヴァイン「この瞬間、《サイコ・ウィザード》の効果発動!! 除外したモンスターを特殊召喚する!!」



ウィザード『マダダ!オレガゼツボウシテドウスル!』


ブウゥゥン……!!



《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700 → 4100)



スフィア・デーモン『ゴルルァァァァ……!!』


城之内「出たな……!!」

城之内(でも、俺には《モンスターBOX》がある! 迂闊に手は出せないはずだ……!)


城之内「俺はカードを1枚伏せて、ターン終了!」



【城之内 LP 3900】手札3

モンスター

《ギルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 4000)
《ダイス・ポッド》(ATK 200)

魔法・罠

《ビッグバン・シュート》(《ギルフォード・ザ・ライトニング》装備)
《融合武器ムラサメブレード》(上に同じく)
《デンジャラスマシン TYPE-6》
《モンスターBOX》

伏せ1枚






ディヴァイン「……私の……タ――!」




バタバタバタバタ……!




遊戯「城之内くーーん!!」

城之内「あっ! 遊戯!」

闇遊戯「城之内君!! 君まで来ていたのか……!!」

城之内「!? ゆ、遊戯!? 遊戯が、2人いるぅ?!」

遊馬「王様たちの知り合いか?」

闇遊戯「あぁ! 親友だぜ!」

十代「ま、マジにあの城之内克也なのか!? うわーー!! 本物だぁ!! すげぇーー!!」

ユベル『十代、ちゃんと頭を拭け。まだ濡れてるぞ』

アストラル『「城之内」と言う名を聞いてファラオの次に早く出て行ったからな……風邪をひかないようにしないといけないぞ』



ダダダダダダ……!



遊星「遊戯さん! 新しい人たちにご友人がいるというのは……!」

遊戯「うん。あそこで戦ってる、金髪の人だよ。城之内克也君」

遊星「城之内……! ひょっとしてあの伝説の……」

遊星「対戦相手は――――ッ!!?」





ディヴァイン「……き、貴様……!!?」

遊星「お、お前は……!!!」ギリッ

遊戯「え……?」




ここまでです。


投下する前に言い忘れてたんですが、《パンダボーグ》のミスの件、確認したらマジだった……orz
ちゃんと使ってもいないのに万能リクルーターだと思いこんでいたよ……

気づかないままかなり進めちゃってたので、申し訳ないんですが、このまま行かせてください……


なんか1回のデュエルにつき毎回ミスってんなぁ。
デュエルSSとしてはどうなんだコレ。

今思うと登場時期が違いすぎるカードは違和感あるな(一時休戦)

5Dsの再放送見て思ったんだけど、アンチノミーやゾーン、プラシドやルチアーノとかは出せるのかな?

いつの間にか来てた、乙


サイコ・ウィザードがライダーになったのはユグドラシルの社員でディケイドに変身するゴルゴムの使者、乾巧って奴の仕業らしいぞ!絶対許さねえ!





ハルトネタ有るんだしカイト呼んだ時に銀河の魔導師使うまで温存して良かったのでは(ぼそっ



どうもこんばんわ、>>1です。


木曜までに投下できると言ったのにまだ全部書けていない絶望……
仕方ないから投下しながら完成させるぞ……!


それと今回、ちょっと会話パート、というか説教パートが長いです。おじさんのキャラも微妙に捏造気味です。

ご注意を……!


>>188

だ、だって使わせやすいから……手札回復する上に1ターン防御可能なんだもん……

>>198

もちろん召喚できます。
ぜひ安価時に狙ってやってください。

でも、実を言うとラフェールとかドーマ編あたりの一部のキャラがちょっと危ないかも……
デッキの内容以前にドーマ編があまり記憶に無い……キャラの背景とかもおぼろげです……


>>201

なんだって!? それは本当かい!?

カイトの銀河さんも考えたけど、このSSが終わるまでにカイトが当たるかも分からなかったので
今のうちに出しときました。

見た目的にもサイコの方がライダーっぽいような気がしたし。





ディヴァイン「不動、遊星ッ……!!」

遊星「……ディヴァイン……!!」




城之内「え? え?」




十代「……遊星の知り合いなのか?」

遊星「……そんなのじゃありません……! あいつは極悪人なんです!!」

遊戯「ご、極悪人って……!?」




ディヴァイン「ばっ……!! やめろ!! 黙れ貴様ッ!!」

城之内「ディ、ディヴァインさん……?」

ディヴァイン(!! しまっ……)




闇遊戯「……遊星、続けてくれ」

遊星「……奴の名はディヴァイン。『アルカディア・ムーブメント』と呼ばれる、サイコデュエリストを集めて育成する組織を作り上げた張本人です……!」

アストラル『!! サイコデュエリスト……!! それは、さっき君が話していた、アキのような……!』

遊星「そうだ……奴自身も、アキには及ばないが、強力な力を持ったサイコデュエリストだ!」




城之内「……サイコ、デュエリスト……?」

ディヴァイン(お、おぉのれぇっ!! 何故こんなところに不動遊星がいるんだ!? こ、これでは私は……!!)






遊戯「サイコデュエリストを集めて育成……!? 何のために!?」

十代「なぁおい、サイコデュエリストって何だ?」

遊馬「お、俺も知らないんだけど……」

ユベル『そういえば、十代や遊馬は遊星の話を聞いてなかったのか』

遊星「……『サイコデュエル能力』……デュエルでのヴィジョンを実体化させて、実際に物理的現象を引き起こす超能力のことだ……」

遊星「そしてその力を持つ人間を、サイコデュエリストと呼ぶんだ……」

十代「それって……デュエルをしたら実際に相手にダメージが発生するってことか!?」

遊馬「アキさんがそんな力を持ってるのか!? っていうか、そんなモノを育てて、あのおっさんいったい何しようってんだ……!?」

遊星「奴は……表向きは紳士ぶっているが、その本性はとんでもない危険思想の持ち主……!」

遊星「サイコデュエリストは、その力を持ってしまったせいで、他人どころから、自分の家族にまで恐れられ、差別される傾向にある……」

遊星「そういう理由で、居場所を失った彼らを、『保護』という名目で組織に加入させ、育てるんだ」

遊星「……人としてではなく……兵器として……!!」

闇遊戯「!! 兵器、だと……!?」

遊星「……奴は、サイコデュエリストとして生まれた事で、他人から差別されて生きてきたらしい……」

遊星「それゆえに、奴は全ての人間を憎んでいる! 自分を傷つけてきた全ての者に復讐するために、アルカディア・ムーブメントを創設したんです!」




城之内「……おい、何の話だよ……!? ディヴァインさんが、超能力者……?」

城之内「何意味のわかんねーこと……! そんな訳ねーじゃねーか!! なぁディヴァインさん!?」

ディヴァイン「……ぐっ……ぐ……!!」

城之内「…………ディヴァインさん……?」





十代「!! まさか、集めたサイコデュエリストを兵器として育てるってのは……!!」

遊星「戦争の道具にするつもりだったようです……強力な能力を持った人間兵器を使って、世界を転覆させようと計画していた……!」

ユベル『……十六夜も……奴に利用されていたってことかい?』

遊馬「え……!?」

遊星「……そうだ……奴は、アキが両親とすれ違って、拠り所が無い不安定な心につけ込んで、アキを利用したんだ……!」

遊星「アキは、本気で奴を信じていた……!! ボロボロの精神で、それでも奴のためだけに必死だった!!」

遊星「それなのに奴は……!! アキをただの都合のいい道具としてしか見ていなかったッ!!」ギリィッ

遊星「それどころこか……! 危険な実験で、あるサイコデュエリストの少年を死なせた罪を、アキに擦りつけて身代わりにまでッ……!!」

遊戯「……そんな……酷い……!」

闇遊戯「……聞けば聞くほど反吐が出そうなヤツだな……!」ギロリ



ディヴァイン「ぐ、う…………!!」

城之内「……おい……なんだよ、どうしたんだよディヴァインさん……!!」




十代「なぁ、世界を転覆させようと『していた』って……計画は頓挫したってことか?」

遊星「はい……今言った、奴が実験で殺した少年の姉の復讐を受けて、奴は死亡した……筈だったんですか……」

闇遊戯「…………」

遊星(何故ヤツはここに……! 生きていたのか……!?)

遊星(……いや、アレから奴の姿を見たというような話は聞いていない……)

遊星(だとすれば……死ぬ直前の時間軸から連れて来られたということか……!!)

アストラル『……!! 待て! それでは、今そこでディヴァインとデュエルしている彼が危険なのでは!?』

遊戯「!! そ、そうだよ!! 攻撃が実態になって襲ってくるんでしょう!? 危ないよ!!」

闇遊戯「だ、だが、ここでのデュエルは他人が干渉することはおろか、本人達が中断することもできない……!!」




城之内「……ちょっと、待てよ!! お前ら!!」




遊星「……!!」

遊戯「城之内君……!」



城之内「いい加減にしろよ!! そこの蟹にみてーな頭したあんた!! 突然現れて、さっきから何訳わかんねーことベラベラ言ってんだよ!!」

ディヴァイン「…………」




闇遊戯「……城之内君……」

遊星「……蟹、みたい……? 俺のことなのか……?」




城之内「実態を持たせる超能力だとか、誰だかを利用しただとか……!」

城之内「この人はなぁ! ここで俺が初めて会った人で、初対面の俺のことを心配してくれる、いい人なんだ!!」

城之内「それにデュエルだって強えんだぞ! 今の今まで俺たちは楽しくデュエルしてたんだ!」

城之内「デュエルが強い奴に、根っからの悪党なんていないんだ!!」

城之内「この人がそんな絵に描いたような悪人なわけねーじゃんかよ!! 他人の空似かなんかだろ!!」

城之内「だいいち! ディヴァインさんが本当に、そのサイコなんちゃらとか言う超能力者なら、何で俺は今傷ひとつねーんだよ!?」





遊馬「そ、そういえば、怪我とか何もしてないみたいだぜ……?」

遊星「……奴は用心深い性格だ……城之内さんと会ってデュエルすることになったからといって」

遊星「こんな状況でわざわざ自分から敵を作るような真似はしない……!」

十代「やっぱし、そういうことか……!」



ディヴァイン「………………」

城之内「……なんっなんだよォ!! 皆で寄って集って……!!」

城之内「……ディヴァインさんは何で黙って聞いてんだよ!? あんな風に言われて悔しくねーのか!?」

城之内「言い返してやれよ!! 自分はそんな人間じゃないって――――」




ディヴァイン「私のターン……ドロー……」ボソリ

城之内「え?」




TURN-16



【ディヴァイン LP 1400】手札2




ディヴァイン「リバースカードオープン……罠カード、《サイコ・トリガー》発動……!」


城之内「お、おい……」


ディヴァイン「相手のライフより自分のライフが少ない場合のみ発動可能……」

ディヴァイン「墓地のサイキック族モンスター2体をゲームから除外して、カードを2枚ドローする……」

ディヴァイン「私は墓地の《サイコ・コマンダー》と、《タイム・エスケーパー》を除外して……2枚ドロー……!」シュバッ


城之内「ディヴァインさん……?」


ディヴァイン「……私は手札から魔法カード、《最古式念導》を発動……」

ディヴァイン「自分フィールド上にサイキック族モンスターが存在する場合に、場のカード1枚を選択して発動する……」

ディヴァイン「選択したカードを破壊し、自分は1000ポイントのダメージを受ける……」

ディヴァイン「私は《モンスターBOX》を破壊……!!」



スフィア・デーモン『ゴルルルアァ……!!』



ギュバアァァッ!!

バリイィィーンッ!!



ディヴァイン「そして私は、1000のダメージを受ける……」



【ディヴァイン LP 1400 → 400】




城之内「ッ……!? 俺は罠カード、《挑発》を発動! 相手ターンのメインフェイズ1に、自分の場のモンスター1体を選択して発動する!」

城之内「フィールド上に選択したモンスターが存在する限り、このターン相手は戦闘を行う場合、選択しモンスターを攻撃対象にしくちゃいけない!」

城之内「俺は《ギルフォード・ザ・ライトニング》を選択!」



ギルフォード『……フンッ!』クイクイ



ディヴァイン「……バトル……私は《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 4100)で、《フィルフォード・ザ・ライトニング》(ATK 4000)に攻撃ッ!!」

ディヴァイン「『サイコ・スフィア・ボム』ウゥッ!!!」ズアッ



スフィア・デ゙ーモン『ゴルルルァァァァッッ!!!』ギュゥン!


ギュバアアァーッ!!




―――ブワアァァーー……




城之内(……なんだ……? なんか、風が……?)



遊星「……!!? ま、まずい!!!」

十代「!! まさか……!?」






ギルフォード『ウグオオォ……!?』


ドギャアアァァンッッ!!




城之内「ッ!? ぐあっ……!?」



【城之内 LP 3900 → 3800】




ギュオオオォォ……!!





――――スパッ





城之内(……え?)



ツーー……




城之内(……痛ぇ……? 何、だ? 頬、切れた? 何で……?)ヌルリ




遊戯「!! 城之内君の頬に、傷がっ!?」
  
アストラル『これは……!! 攻撃の実体化を!!』

闇遊戯「貴様ぁッッ!!」

遊星「遂に本性を現したな……!!」





ディヴァイン「………………」

城之内「……ディ、ディヴァイン、さん……?」





ディヴァイン「…………ク、クク……! ククククク……!!」

城之内「……!?」





ディヴァイン「クッククククハッハハハァァーーッッハッハッハハハァッ!!!」ゲラゲラ





ディヴァイン「……あぁーーー……もういい……本当に馬鹿の相手は心底疲れる……」

ディヴァイン「私がいい人……? はっ!! お人好しもここまで来ると病気だなぁっ!!」

城之内「…………何、言ってんだ、ディヴァインさん……」

ディヴァイン「まあぁだ分からんのかこの間抜けが……!! そいつの言う通りさ!!」

ディヴァイン「私は……サイコデュエリストを束ね、その頂点に君臨する……アルカディア・ムーブメントの創氏だッ!!」

ディヴァイン「今不動遊星が計画が頓挫したとか言っていたが……私はなにも計画を諦めたわけではない!!」

ディヴァイン「私は今こうして生きている……! 私がいる限り、私が世界を支配する計画に終わりは無い!! 」

城之内「…………なんで、だよ…………」

ディヴァイン「ああぁ?」

城之内「なんで、俺を、騙すようなこと……!」

ディヴァイン「はぁぁ? 『なんで』? 決まってるだろう! お前が騙し易いアホだったからだよぉ!! 城之内ぃ!!」

ディヴァイン「お前が最初に、『なんとなくなけどいい人だと思う』なんてぬかした時は、笑いをこらえるのに必死だったよ!!」

ディヴァイン「あれで確信したのさ! 『こいつは使える』ってねぇ!!」

ディヴァイン「まぁ……そこのマーカー持ちのせいで全部無駄になったが……!」

城之内「………………」






遊戯「城之内君……!!」

十代「こいつ……!! なんてやつだ……!!」

遊馬「人の思いやりや優しさを仇で返しやがって……!! 許せねぇ!!」

闇遊戯「……よくも、城之内君の心を……貴様の薄汚い欲望のために、踏みにじってくれたなァッ!!」

闇遊戯「このデュエルの結果がどうなろうと……貴様にはこの俺が直接!! 然るべき報いを受けさせてやるぜッッ!!!」



ディヴァイン「ハハハハハッ!! 吼えろ吼えろ!! どのみち貴様らにはそれしかできないんだからなぁ!!」

ディヴァイン「お前たちはこのガキを始末した後に相手してやる!!」



アストラル『くっ……!! このデュエル、すぐにでもやめさせなければ彼の命に関わるぞ!!』

遊戯「でもどうすれば……!! あのバリアを止める方法なんて思いつかないよ……!!」










???「……皆……そこで何をしてるの……?」




一同『!!!』




十代「そ、その声……」













アキ「…………?」




遊星「ア、キ……!!」





アキ「まだ起きてたの? 皆も早く寝たほうがいいんじゃない?」

遊馬「な、なんでアキさんこそ……!?」

アキ「私はちょっと目が覚めちゃって……お水でも飲もうかと思って来たんだけど……」

遊星「アキは来なくていい!! 戻れ!! 早く寝ろ!!」

アキ「(ビクッ)!? な、何よ……怒鳴らなくてもいいじゃない……どうしたの遊星?」

遊星「なんでもない……!! いいから向こうへ行くんだ!!」

十代「そ、そうだよ!! 夜更かしは美容の大敵だぜ!?」

アキ「……何? 皆で私に隠し事?」

遊馬「そそそそんなんじゃねーってば!! なっ!? アストラル!?」

アキ「何隠してるのよ? ちょっとどいて!」

遊星「!! やめろアキ!!」

アキ「……? リングが上がってる……誰かデュエルして――――」

アキ「…………え……?」

遊星「ッ…………!!」




城之内「……本気なのかよ……!? 超能力者を使って、戦争を起こそうって……!!」

ディヴァイン「あぁそうだとも! この私を今までさんざんこけにしてくれた全ての奴らを、私の復讐の炎で焼き尽くしてやるのさぁ!!」

城之内「……そのために、何の罪も無ぇ、同じ境遇の人間を道具にするってのか……!?」

城之内「利用して……切り捨てんのかよ……!」




城之内「アキとかって人みたいに!!」







アキ「……!?」

闇遊戯(!! ま、まずい!!)

遊星「聞くなっアキ!!」



ディヴァイン「ハッ……アキ、ね。あぁ! あいつはいい女だったよ!! サイコ能力も私のものを超えるほどの力を有していた!」

ディヴァイン「何より、ちょっとそれっぽい優しい言葉と態度で接しただけで、何でも言うとおりに動いてくれた!!」



遊星「黙れッ!! 黙れディヴァインッ!!」

アキ「……ディ、ヴァ……」



ディヴァイン「哀れな女さ!! 親に愛されず、他人に疎まれ、何も無い!! だから私のかける言葉がただの上っ面のお遊びだなんてちっとも疑わない!!」



遊星「黙れと言っているのがッ!! 聞こえないのかァッッ!!」



ディヴァイン「あいつが私に縋って言いなりになる姿は……まったくもって……!」



遊星「黙れえええぇぇぇぇッッッ!!!」






ディヴァイン「 滑 稽 の 一 言 に 尽 き た よ !!!」





アキ「――――――」







城之内「……なんで、だよ……!! なんでそんな酷いことが、平然と言えるんだよッ!!」

ディヴァイン「どうでもいいからだよ!! 私以外の人間なんぞ、どんなに私に尽くそうが何しようが……結局のところ、いつ裏切るか分からん油断ならない敵でしかない!!」

ディヴァイン「そんなもの、私がどう使おうが切り捨てようが、私の勝手じゃあないか!!」

城之内「…………!!」

ディヴァイン「それに、私は表面上だけとは言え、彼らに居場所や、愛情や、夢や未来を与えてやってるんだ!!」

ディヴァイン「私が拾ってやらなければいずれ道端に転がる死体になっていたのを、私は救ってやったんだぞ!?」

ディヴァイン「寧ろ感謝して欲しいほうだ!! 違うかぁ !? ああぁッ!?」




遊星「アキッ!!」

アキ「…………ぅ……ぁ……」ポロポロ

遊馬「アキさん……!」



遊星(吹っ切れていると思っていた……! いや思おうとしていた!!)

遊星(例え利用されていたと知っていても、アキにとってディヴァインは心の支えだったことは事実……!)

遊星(今でもアキの心には、大切な人間として、奴の存在が刻み込まれている……!)

遊星(忘れられるわけが無い……! 割り切れるはずが無かった……!)

遊星(アキ自身は、俺の口から事実を知っているが、実際にディヴァインに自分を否定する言葉を突きつけられたわけじゃない……)

遊星(奴がいなくなったことで、アキの心はある意味救われ、健全な方へ行っていると……そう、考えていたのに……!!)

遊星(それがこんな形で……最悪の再会になってしまったッ!!)



アキ「………ぅ……うぅぅああああぁぁ……!!」ポロポロ



本編後のアキさんなら未来組のこととかもあったしおじさんのことそんなに気に病まないと思ったがな…




ディヴァイン「……! アキ……!?」

城之内「え……!? まさか、あの人が……!?」

城之内(今のを……聞いちまったのか……!!)

ディヴァイン(まさか、アキまでいたのか……)

ディヴァイン「…………フン、まぁいい、聞かれてしまったなら仕方ない」

ディヴァイン「もうアレに用は無い。それよりデュエルを続けようじゃないか城之内君……」

ディヴァイン「その大事なカードに、私が新しい彩りを与えてやろうじゃないか……」

ディヴァイン「お前の…………真っ赤な血でなァァァ!!!」クワッ

城之内「………………」ギュッ



十代「こ、の最低野郎ッ……!! もう我慢ならないぜ!! ぶっ飛ばしてやる!! ユベルッ!!」

ユベル『通用するかどうかはわからんが、やってみるよ』

ユベル『……僕もそろそろあいつの吐く雑音が鬱陶しくなってきたところだ……ハァッ!!』



ギュバアァーーッ!!

ドゴオオォォンッ!!



闇遊戯「やったか!?」



バチバチバチ……!

シーン……



十代「ぐっ……!?」

ユベル『チッ……やっぱり駄目か……!』


遊戯「そんな……どうすればいいの……!?」



>>218

うぐ、やっぱりこれは突っ込まれるか……

能力が発覚してから初めて出会った自分に優しく接してくれた人だったことで、
周りが考える以上にアキさんにとっては遊星と両親と仲間たちの次位に大事な人だったからってことで……

ちょっと無理があるか……?



―――――――――――――




ディヴァイン「《ギルフォード・ザ・ライトニング》を戦闘で破壊したことで、《メンタルスフィア・デーモン》の効果発動!!」

ディヴァイン「破壊したモンスターの元々の攻撃力分、自分のライフを回復する!!」

ディヴァイン「《ギルフォード・ザ・ライトニング》の元々の攻撃力は2800……! 2800ポイント回復だ!」



【ディヴァイン LP 400 → 3200】



ディヴァイン「私はカードを2枚伏せてターンエンド……!」

ディヴァイン「さぁ、精々苦しみもがいて私を楽しませてくれ!!」


【ディヴァイン LP 3200】手札1

モンスター

《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 4100)

魔法・罠

《フューチャー・グロウ》

伏せ2枚




遊馬「何かっ、何か手は無いのかよ!!」

十代「こうなったら……!! 現れろ!! 《E・HERO ネオス》!!」パシィン!



ネオス『ウオォ!! トゥアッ!!』



アストラル『ネオス……!! それでどうするつもりだ!?』

ユベル『十代は、カードの精霊である僕の魂と融合している。モンスターを実体化させて操ることが可能なんだよ』

遊馬「! それって……ほとんどどサイコデュエルと同じじゃ……!?」

ユベル『それ以上かもね……』

十代「ユベル!! 今度はお前とネオスで同時攻撃だ!! やれるよな!?」

ユベル『……ごり押しでどうになかなるバリアとも思えないが……まぁ、やるだけやってみるか』

十代「良し、せーので行くぜ!?」

闇遊戯「待て十代!」

十代「! 王様!?」

闇遊戯「俺も手伝うぜ……! 出でよ! 《ブラック・マジシャン》ッ!!」パシィン



ブラマジ『ハッ!!』



アストラル『! ファラオ! 君もモンスターの実体化を!?』

闇遊戯「千年パズルの闇の力を使えば、似たようなことはできる!!」ズズズ……

遊戯「これなら……!!」

十代「よっしゃあ!! これでぶっ壊してやる!!」

ユベル『フゥン……!!』

闇遊戯「行くぜ!! 『黒・魔――――」




城之内「 や め ろ 遊 戯 !!!」




闇遊戯「っ!?」

十代「うえ!?」

ユベル『……?』

遊戯「城之内君……何を……!?」




城之内「やめろって言ったんだ……!! これは俺とディヴァインさんのデュエルだ……邪魔すんじゃねぇ!!」

遊馬「な、何言ってんだよ!! このまま続けたら、その程度の怪我じゃ済まないかもしれないんだぜ!?」

遊戯「デュエルを続けていい状況じゃないよ!! こんなときになんで――――」

城之内「男が一度デュエルを受けたんだ……何が何でも、最後までやり抜く……!! それが真の決闘者だろぉが……!!」

遊戯「真のって……!! 命の方が大事でしょう!? 僕はもう、友達を失うかもしれないデュエルなんて、見たくないよッ!!」

城之内「……悪ぃな遊戯……でも、もう決めちまったから……!」

十代「『決めた』……!? いったい何を……!!」







城之内「…………このデュエルで…………ディヴァインさんの目を覚ますッ!!」




一同『!!!?』




ディヴァイン「………………なんだって? 良く聞こえなかったな……もう一度言ってくれるかい?」ピキピキ

城之内「何度でも言ってやる!! アンタの目を覚ませる!! このデュエルでだ!!」

遊星「違う!! 駄目なんだ城之内さん!! その男は、他人の言葉で心を改めたりするような奴じゃない!!」

十代「さっきのアキに対する言葉を聞いてなかったのかよ!? そういう奴なんだよそいつは!!」

十代「騙されてたのを信じたくない気持ちは分かるけど! 世の中にはどうあがいても、言葉で分かり合えない人間だっているんだ!!」

十代「そんな奴のために、城之内さんが命を天平に懸ける必要なんて――――」






城之内「 う る っ せ え ぇ !! お 前 ら は 黙 っ て ろ お ぉ !!!」





遊星「なっ……」

十代「……なんで、そこまで……!」

闇遊戯「…………」




城之内「……頼むから、俺に……任せてくれよ……!! 俺はこのデュエル、降りるわけにはいかねぇ……!!」

城之内「ここでやめちまったら……俺は絶対後悔する……!!」

城之内「悔いを残すようなデュエル、俺はしたくねぇんだよ!!」

闇遊戯「……!!」




ディヴァイン「おい、おいおいおいおい……!! 何を言っているんだお前はぁ!?」

ディヴァイン「聞いてなかったのか!? 私は、全人類に復讐する、そのためだけに生きているんだよぉ!!」

ディヴァイン「目を覚まさせる!? 私の目は初めから正常だッ!! 目を覚ますのはお前の方だこのお人好しの馬鹿ガキがぁッ!!」

城之内「…………違う」

ディヴァイン「は……?」

城之内「本当のあんたは……きっとそんな奴じゃない!!」

ディヴァイン「……ッ……ッ……ッ!!!」イライラ

城之内「……おい!! アキさんとやらよぉ!!」



遊星「!」

アキ「……ぇ……?」ポロポロ



城之内「あんたには、辛いかもしれないけど……! しっかり見てて欲しいんだ!」

城之内「俺が必ず、ディヴァインさんをあんたの前に連れてくるから!! あんたの望む形でだ!!」

城之内「ちょっとお灸をすえてよ! あんたに謝らせるから……! そんでもって、沢山話し合え……!」

城之内「必ずだ……! 必ず連れて戻るッ!!」



アキ「!! ……っ……」

遊星「……城之内、さん……」



城之内「遊戯……そっちは頼むわ」

闇遊戯「城之内君……!」

城之内「心配すんなって。俺が負けると思うか?」

遊戯「待って……! 城之内く……」


スッ……


遊戯「……!? もう一人の僕……!」

闇遊戯「……ここは城之内君に任せよう。城之内君があそこまで言ったんだ。何か考えがあってのことだろう」

遊戯「で、でも……!」

闇遊戯「もう城之内君の心は決まっている。だったら俺たちにできることは何も無い……」

遊戯「…………」

闇遊戯「今は、ただ信じよう……俺たちの友を……!」





TURN-17



城之内(俺の考えていることが正しければ……この人はまだ、引き帰せる……!!)

城之内「……俺のターン!! ドロー!!」



【城之内 LP 3800】手札4



城之内「スタンバイフェイズに《デンジャラスマシン TYPE-6》の効果発動!!」

城之内「サイコロを振るぜ!! ダイスロール!!」ビュンッ



カチィィーン!

カラカラカラ……ピタッ



城之内「出た目は5だ!! この目が出た場合、相手の場のモンスター1体を破壊するぜ!!」

城之内「当然俺が破壊するのは、《メンタルスフィア・デーモン》だ!!」



十代「うおぉー!! ピンポイントで当てやがった!!」

闇遊戯「城之内君のここぞと言うときの博打運は半端じゃないのさ!」



バチバチバチッ!!


スフィア・デーモン『ゴルルルルァァァッッ……!?』


バギャアアァンッ!!



ディヴァイン(……チッ!! つくづく運のいい奴だな……!! まだ一度もギャンブル効果を失敗させていないじゃないか……!)

城之内「これで場はがら空きだ……! 俺は手札から、《埋葬呪文の宝札(原作オリジナル)》を発動!!」

城之内「自分の墓地の魔法カード3枚をゲームから除外することで、カードを2枚ドローする!」

城之内「俺は墓地の《一時休戦》、《天使のサイコロ》、《貪欲な壺》を除外して、2枚ドロー!!」シュバッ





城之内「……!! 更に手札から《強欲な壺》を発動!!」

ディヴァイン「なっ!? 《強欲な壺》だとぉ!?」

城之内「デッキからカードを2枚ドローするぜ!!」

ディヴァイン「ふ、ふざけるなぁ!! 禁止カードのルールも知らんのかお前は!!」

遊星「生憎だが、城之内さんたちのいた時代では、まだそのカードは禁止カードじゃない!」

ディヴァイン「時代……!? 何を言って……!!」

城之内「俺は《リトル・ウィンガード》(ATK 1400)を召喚!!」



リトル『はっ!』



ディヴァイン「……まあいい! どっちにしろドローするカードがそんな屑カードじゃ何をしても無駄だ!」



遊星「ッ!! 屑……だと……!!」

遊戯「そのデッキは、城之内君が魂をこめて作り上げたデッキだ! 屑カードなんて存在しないんだっ!!」

闇遊戯「……城之内君のデッキと闘って成長してきた俺たちにとって、そのカード達は城之内君と同じ『戦友(とも)』だ!!」

闇遊戯「それ以上のカードに対する侮辱は……俺たちへの侮辱と受け取るぜッ!!」



ディヴァイン「……フンッ!! 何を意味の分からんことを! どんなに言葉で取り繕うと、弱いモノはゴミだ!! それがこの世の真理だ!!」

ディヴァイン「これは私の言葉なんかじゃあない……世界そのものの言葉だ!!」

ディヴァイン「カードだけじゃない……人も同じさ!!」

ディヴァイン「弱い者はただ虐げられ、奪われ、そして消えていく!! 強い者だけが生きる権利を得るのだ!! 」

ディヴァイン「お前たちはただ弱者同士で馴れ合い、群れを成すことこで辛うじて生き延びているだけの、強者の餌に過ぎん!!」

ディヴァイン「……私は違う……!! 私は強者だ……!! サイコデュエルの力を得て生を受けた、生まれながらにしての人生の勝者!! 選ばれた人間だ!!」

ディヴァイン「強い者が弱い者を屑と言って何が悪い!? 傷つけて何が悪い!? 切り捨てて何が悪い!? 殺して何が悪いッ!!」



遊星「貴、様っ……!!」

アキ「…………」







ディヴァイン「……この私こそが……!! 全てを支配するのに相応しい人間なんだッ……!!」

ディヴァイン(…………そうさ…………私は、違う……!!)ハァ、ハァ

ディヴァイン(……弱者なんかじゃない……!!)ハァ、ハァ




城之内「……このカードが……俺たちが……本当に屑かどうか……!」

ディヴァイン「あぁ……?」

城之内「俺に勝ってから考えろッ!!」

城之内「手札から装備魔法、《最強の盾》を《リトル・ウィンガード》に装備する!!」



リトル『はぁっ!』


ガチィィン!!




城之内「こいつは、戦士族にのみ装備できる装備魔法! 装備モンスターが攻撃表示の場合、そのモンスターの攻撃力は、元々の守備力分アップする!!」

遊馬「えっと、《リトル・ウィンガード》の守備力って……!?」

遊戯「1800だよ!」

遊星「つまり攻撃力は1800アップで……!!」


《リトル・ウィンガード》(ATK 1400 → 3200)


アストラル『攻撃力3200!! ディヴァインの残りライフと一致するぞ!!』

十代「これでダイレクトアタックが決まれば……!!」



城之内「バトル!! 《リトル・ウィンガード》(ATK 3200)で、プレイヤーにダイレクトアタック!!」



リトル『はああぁぁーーっ!!』ギュンッ!





ディヴァイン「……罠カード、2枚目の《サイコ・トリガー》発動!! 自分のライフが相手より少ない場合発動可能!!」

城之内「! このタイミングでドローカード……!?」

ディヴァイン「私は墓地の《サイ・ガール》と《強化人類サイコ》を除外して、2枚ドロー!!」

ディヴァイン「そして……罠カード発動!! 《ドレインシールド》!!」



十代「!? あ、あのカードはッ!!」

ユベル『相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分だけ自分のライフを回復する攻撃反応型罠……!』

闇遊戯「そうか……! 奴は《ドレインシールド》でライフを回復する前に、ライフが劣っている状況でのみ発動できる《サイコ・トリガー》を発動させたのか!」



ディヴァイン「フハハハハ!! 馬鹿めっ!! 見栄を張って屑カードを強化したのが裏目に出たな!!」

ディヴァイン「3200ポイント回復させてもらうぞ……!!」




ガッキィィンッ!!

キュゥゥゥン……!



【ディヴァイン LP 3200 → 6400】





遊馬「うわぁぁ!! マジかよぉ!? 一気にライフが増えちまったぁ!!」

遊戯「せっかく相手の場ががら空きなのに、攻撃を止めらた……!!」


ディヴァイン「さぁ、どうする!? その攻撃力200の《ダイス・ポッド》で直接攻撃してみるかぁ!? ハッハハハ!!」

城之内「……こんなことですんなり勝てるとは、初めから思っちゃいねーさ……!」

城之内「それに、ここで終わらせちまったら何の意味もねぇんだ……!!」

城之内「俺はバトルを終了! 《ダイス・ポッド》(DEF 300)を守備表示に変更して、カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」

城之内「そしてこのエンドフェイズ時! 《リトル・ウィンガード》の効果発動!!」

城之内「このカードは、エンドフェイズに表示形式を変更できる!!」

城之内「《リトル・ウィンガード》を守備表示にするぜ!!」

城之内「そして、《最強の盾》の2つ目の効果! 装備モンスターが守備表示の場合、その元々の攻撃力分、守備力をアップする!!」



十代「ってことはつまり……!」

アストラル『攻撃力と同じ数値……3200ポイントになる!』



【城之内 LP 3800】手札3

モンスター

《ダイス・ポッド》(DEF 300)
《リトル・ウィンガード》(DEF 3200)

魔法・罠


《デンジャラスマシン TYPE-6》
《最強の盾》(《リトル・ウィンガード》装備)

伏せ2枚





城之内「…………なぁ、ディヴァインさん。ひとつ聞きたいことがある」

ディヴァイン「……? なんだいったい」

城之内「……あんたにとって、カードは……デュエルは何だ……!?」

ディヴァイン「……はぁ……?」

城之内「俺は、カードは自分の誇りで、仲間だと思ってる! そしてデュエルってのは、仲間や友達と、絆を、友情を育むためにあるもんだと思ってる!」

ディヴァイン「…………」

城之内「いや、友達だけじゃない! たとえ相手が他人だったとしても……デュエルは、人と人を繋ぐ、『糸』の役割を持つ、世界一楽しいゲーム……俺はそう思ってんだ!!」

城之内「あんたは違うのか!? カードに対する愛情だとか、闘ったデュエリストとの間にできる繋がりみたいなものを、感じたことは無いのか!!」

ディヴァイン「…………お前は……本当に……鬱陶しい奴だなぁ……!」

ディヴァイン「私のターン!! ドロー!!」



【ディヴァイン LP 6400】手札4



ディヴァイン「……私は手札から速攻魔法、2枚目の《緊急テレポート》を発動!!」

ディヴァイン「デッキから、レベル3、《調星師ライズベルト》(ATK 800)を特殊召喚する!!」


ライズベルト『ククク……!』


ディヴァイン「このカードが特殊召喚に成功したこの瞬間効果発動!! フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる!!」

ディヴァイン「そのモンスターのレベルを3つまで上げる……! 私は《調星師ライズベルト》自身のレベルを3つ上げる!!」



《調星師ライズベルト》(★3 → 6)



ディヴァイン「そして、チューナーモンスター、《メンタルシーカー》(ATK 800)を通常召喚!!」



シーカー『はぁ!』



闇遊戯「!! チューナーだと!!」

十代「あいつ、シンクロ召喚する気か!?」

遊戯「気をつけて! 城之内君!!」





ディヴァイン「私はレベル6となった《調星師ライズベルト》に、レベル3の《メンタルシーカー》をチューニングッ!!」



ライズベルト『クククハハハ……!!』バッ!

シーカー『はぁぁぁ……!!』バッ!



ディヴァイン「我が怒りの獄炎よ……!! その憎悪を弾丸に込めて、仇成す全てを撃ち貫けぇッ!!」



キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★



ディヴァイン「シンクロ召喚……!! 射殺せよッ!! 《ハイパーサイコガンナー》(ATK 3000)アァッッ!!!」



サイコガンナー『ムウゥン……!!』ジャコッ!!



ディヴァイン「《フューチャー・グロウ》が存在することで、攻撃力は1400アップする……!!」



《ハイパー・サイコガンナー》(ATK 3000 → 4400)



十代「攻撃力……4400……!?」

遊戯「あんなものでダメージを食らったら……城之内君は……!!」

遊星「し、しかし、城之内さんのフィールドのモンスターは全て守備表示! 少なくともこのターン中は大丈夫な筈です!」



ディヴァイン「考えが甘いなぁ不動遊星ッ!!」

遊星「!?」

ディヴァイン「そんな逃げ道を私が見逃すと思うか!? いいや駄目だねッ!!」

ディヴァイン「《ハイパーサイコガンナー》は、守備モンスターに攻撃した場合、貫通ダメージを与えるんだよぉ!!」



遊星「なっ――!!?」

十代「貫通ダメージって……ちょっと待てよ!? 今城之内さんの場には、守備力300の《ダイス・ポッド》が……!!」

遊戯「あっ……!!」

遊馬「守備力300に攻撃力4400のモンスターが攻撃したら……!?」

アストラル『……ダメージは、4100……!! 城之内のライフは、3800……!!』

ユベル『耐えられない、か……!』

アキ「ぁ……!!」





ディヴァイン「私にとってのカードやデュエルが何かだって……? 聞きたければ答えてやろう!!」

ディヴァイン「私にとって……カードは敵を倒すための道具!! 武器だ!! そしてデュエルは、敵を屈服させるための手段!! 暴力だ!!」

城之内「……ッ……!!」

ディヴァイン「カードに対する愛情? あるかそんな物ッ!! 道具に愛情などを抱く奴がいるか!!」

ディヴァイン「闘った相手との繋がり? 私は誰とも繋がってなどいないッ!! 繋がる必要も無いッ!!」

ディヴァイン「強いて言うなら、私と相手との間にできる繋がりなど唯一つ……!」

ディヴァイン「――――『鎖』だ――――!!」

城之内「……鎖……?」

ディヴァイン「そうだとも! 私が鎖を持ち……! それ以外が鎖に繋がれる!!」

ディヴァイン「勝者が敗者に鎖を巻きつけ飼いならす……そういうことさ!!」

ディヴァイン「私にとって……デュエルというのは……世界一便利なゲームさ!!」

ディヴァイン「他人を跪かせ……支配するのに便利な、ね……!!」

城之内「……じゃあ、あんたにとっては……このデュエルも……初めから、俺を鎖で繋ぐための道具だった……ってことか……」

ディヴァイン「あぁそうだ!! お前のヘラヘラした能天気なデュエルは、とてもイラつかせてくれたよ!!」

ディヴァイン「……だがそれもここまでだ……!! 4100のダメージ……サイコデュエルで食らえば唯じゃ済まない!!」

城之内「…………そっか……」

城之内「……でもな、ディヴァインさん」

城之内「……俺にとっては…………!」





城之内「『楽しいデュエル』だった!!」





ディヴァイン「……!?」



一同『……!!』



城之内「いや、『だった』じゃない!! 今だってそれはまだ変わってねぇ!!」

城之内「俺の知らない種族……知らない召喚方法! 除外と回復を駆使して相手を翻弄する……!」

城之内「そんな未知だらけの、本当に強いデュエリストと闘ってんだ……楽しくないわけねーさ!!」ニカッ

ディヴァイン「……何を、言って……」

城之内「例えあんたにとってのデュエルがただの武器だったとしても……俺にとってのデュエルの価値観は変わらない!!」

城之内「俺はこのデュエル……『楽しいデュエル』のまま終わらせる!! 終わらせてみせる!!」

城之内「そして、あんたにも知って欲しい……! デュエルの本当の価値を!!」

ディヴァイン「……ほ、ざ、くなああぁぁぁッ!! お前はここで終わるんだよぉ!!」

ディヴァイン「バトル!! 《ハイパーサイコガンナー》(ATK 4400)で、《ダイス・ポッド》(DEF 300)に攻撃ィ!!」



遊星「城之内さんッ!!」

アキ「…………て……」



ディヴァイン「『ハイパー・サイコ・シューティング』ウゥッ!!」



サイコガンナー『ムウウゥン……!!』ガシャッ!



アキ「…………めて……!」


ジャコッ!!

キュウゥン、キュウゥン、キュウゥンキュンキュンキュン……!!



アキ「…………やめて……!!」




ディヴァイン「――――死ね」




アキ「やめてえぇぇ!! ディヴァイイィィィーーン!!!」



ズドガガガガガガガアアァァァッ!!!




ダイス『アギャ……!!?』



ドガガガガアアアァァァンッ!!!




遊戯「城之内君ーーーーーッ!!」

遊馬「そ、そんな……」

闇遊戯「ッ…………!!」



ガガガガガガァン……!!

ヒュオオォォォ…………



ディヴァイン「…………っは、ははは、はははハハハハッ!!」

ディヴァイン「あっけないものだなぁ!! 城之内ぃ!! 結局貴様は口だけ達者な弱者だったわけだ!!」

ディヴァイン「そこの奴らも良く見るといい!! 散々大口叩いて無様に死に晒した哀れな仲間の、すが、た、を…………」



オオオォォォォ……



城之内「……ハァ……ハァ……ぅ、ぐ……!!」



遊戯「じょ、城之内君ッ……!!」

十代「た、立ってる……!!」

アキ「……あ、あぁ……!」ヘタッ

遊馬「助かった、のか……!! でも何で!?」

アストラル『……!! 遊馬、見ろ!! 彼の場で、罠カードが発動している!!』




ディヴァイン「な、何故だ……!? 何故まだ立っている!! 何をした貴様アァ!!」



城之内「ぐふっ……! へ、へへっ……! 確かに俺は、ダメージを食らったさ……!」

城之内「けど、そのダメージを食らった瞬間に、俺はこいつを発動させてもらったのさ……!!」

ディヴァイン「何ぃ……!?」



城之内「罠カード……《体力増強剤スーパーZ》……!!」




城之内「自分が、2000ポイント以上の、戦闘ダメージを……受けた場合に発動できる……」

城之内「そのダメージ、が、ライフから……差し引かれる、前に……! 自分のライフを、4000ポイント、回復させる!!」

ディヴァイン「か、回復……!?」

城之内「あんたと、同じようなこと……させてもらった、ぜ……!!」

城之内「これで俺は……! 4000ポイント、回復して……! その後に、受けたダメージ、4100ポイントを、差し引く……!」



【城之内 LP 3800 → 7800 → 3700】



ディヴァイン「ぐっ……!?」



ユベル『受けたダメージは実質100ポイントか……!』

遊星「だ、だが! 攻撃を受けなかったわけじゃない! 4100のダメージは実際食らっている! 平気な筈が無い……!!」



城之内「……へへ、ちょっとばかし、足がふらつくけど……! そんなに、大したことは、ねぇな……!!」フラフラ

ディヴァイン「なん、だと……!!」

城之内「こんなもんかよ……あんたの、恨みの力は……!! この程度かぁ!! ディヴァインさんよぉッ!!」

ディヴァイン「ぐ、ぬぅっ……!! 舐めるな死に損ないがぁッ!! 《ハイパーサイコガンナー》の効果発動!!」

ディヴァイン「守備モンスターを攻撃したダメージステップ終了時、その守備力を攻撃力が超えていれば!」

ディヴァイン「その差の数値分、ライフを回復!! 4100ポイントの回復だ!!」



【ディヴァイン 6400 → 10500】





十代「残りライフ、10500……!?」

アストラル『どれだけ回復するつもりなのだ……!!』



ディヴァイン「そしてメインフェイズ2に移り、私は手札から魔法カード、《サイコ・フィール・ゾーン》を発動ぉ!!」

ディヴァイン「ゲームから除外されている自分のサイキック族モンスターのチューナーとチューナー以外のモンスターを1体ずつ墓地に戻すことで!!」

ディヴァイン「そのレベルの合計と同じレベルのサイキック族のシンクロモンスター1体を、エクストラデッキから守備表示で特殊召喚する!!」

ディヴァイン「私は除外されているレベル7の《サイコ・ヘルストランサー》と、レベル2チューナー《サイ・ガール》を墓地へ戻し……!!」



遊馬「あいつ、まだシンクロモンスターを!?」

闇遊戯「レベルの合計は……9!!」



ディヴァイン「燃え盛れ……我が身に宿りし憎悪……!! 怨嗟の咆哮を轟かせ、世界を滅ぼせ!!」



ヘルストランサー『はぁっ!』

サイ・ガール『えあー!』



ディヴァイン「顕現せよ……!! 《メンタルオーバー・デーモン》(DEF 3000)ッッ!!!」



ズドォンッ!!



オーバー・デーモン『グガァルルルァアアア……!!!』





ディヴァイン「《フューチャー・グロウ》の効果を受け、1400ポイント攻撃力がアップ!」

ディヴァイン「もっとも、今は守備表示だからあまり関係ないがね……!」



《メンタルオーバー・デーモン》(ATK 3300 → 4700)



ユベル『攻撃力4000越えが2対か……厄介だね……』



ディヴァイン「《メンタルオーバー・デーモン》の効果発動!! 1ターンに1度、自分の墓地のサイキック族モンスター1体を、ゲームから除外する!!」

ディヴァイン「私は墓地の《メンタルスフィア・デーモン》を除外ッ!!」



ブゥゥン……



ディヴァイン「カードを1枚伏せて……ターンエンド!!」



【ディヴァイン LP 10500】手札0

モンスター

《ハイパーサイコガンナー》(ATK 4400)
《メンタルオーバー・デーモン》(DEF 3000)

魔法・罠

《フューチャー・グロウ》

伏せ1枚




母ちゃん「罠カード、《ご飯食べに来なさい!》を発動!! 相手の投下フェイズを強制終了させる!!」ドン★


……というわけで一旦離脱しますすいません。



※どうでもいいかもしれないけど、サイコガンナーとオーバー・デーモンの口上は>>1のオリジナルです。
あんまりかっこいいのが思いつかなかったぜ……

かっとビンクリニックと合併

なんとなく、ベクターとおじさん会わせたら面白そうだと思った
あとおじさんが宿敵としていたイリアステルのトップの三皇帝
まあ、向こうはアルディアムーヴメントを覚えているか怪しいけど(特にプラシド)



>>231で伏せカードと手札の枚数間違って計算してたー!!

すいません、ここで城之内の伏せたカードは2枚で、残り手札は2枚です。

これから先の展開にも影響しちゃってるので、修正にちょっと時間がかかりますです……

今から修正してから投下するってなると、深夜超えちゃいそうなんで、
申しわけないですが、今日の投下はここまでで終わります。
明日にはまた続きを出せると思いますので、決着までしばしお待ちを……

あぁちくしょー……!! まさかDパートにまで行くことになろうとは……


>>249

……そう言えばおじさんそんなこと言ってような……!?
でもどういう係わりだったか思い出せない……それ本編のどの辺で言ってたとか分かります?

改心させようとするのはいいけど城之内が遊戯たちの忠告を少しも聞き入れようとしないのはなぁ
良くも悪くも自分の見たことしか信じない感じ


こんばんわ、遅れて申し訳ない。

とりあえずデュエル決着までできたので、投下します。


>>246

うひー、突っ込まれたー!
やっぱちょっと展開が無理やりだったかなぁ……
慣れないシリアス展開やろうとして失敗した絶望……



安価ミスった。

上のは>>264さんに向けてのものです。




TURN-18



城之内「俺の、ターン……! ドローッ!!」



【城之内 LP 3700】手札3



城之内「スタンバイ、フェイズ時……《デンジャラスマシン TYPE-6》の、効果発動……!」

城之内「ダイスロー、ル……!!」

城之内「ぐ、ぅあ……!」グラリ




遊戯「!? 城之内君!! しっかりしてッ!!」

遊星「やっぱり、ダメージは確実に城之内さんの体に蓄積されている……! 立っているのも精一杯なんだ……!!」

闇遊戯「……城之内君は、真の決闘者だ……デッキにカードがある限り、デュエルが終わるまで城之内君は絶対に倒れない……!」

闇遊戯「倒れてはいけないと、その精神力だけで意識を保ってるんだ……!!」グッ





ポロッ……



城之内(し、しまった……!! サイコロが……!!)




カランッカランッカラカラ……ピタッ




ディヴァイン「……出目は4だぞ? どんな効果が発動するんだ。言ってみろよ……!」

城之内「……出目が4の場合は、相手がカードを1枚ドローする……!」

ディヴァイン「ほーう、それはそれは。さすがに運も尽きてきたかな? ククク、じゃ、遠慮なく引かせてもらおうか……ドロー!!」




城之内(クソッ……! 今『これ』を発動しても、手札の『こいつ』を除外しなくちゃならない……!!)

城之内(けど、この手札じゃどうしようもないのも事実……!)

城之内(これは……賭けに出るしかねぇ、か……!!)

城之内「俺は……罠カード、2枚目の《凡人の施し》を発動……!」

城之内「デッキからカードを2枚ドローし、その後手札の通常モンスター1枚を除外する!!」



ユベル『まだ手札増強のカードを伏せてあったか』

十代「良し! これならまだ分からないぜ!」

遊星「……ですが、城之内さんの表情……まるで『苦肉の策を実行する』……そんなような雰囲気が……」

闇遊戯「多分、本当に苦渋の選択なんだろう……」

闇遊戯「あの罠カードは、ドローした後に手札に通常モンスターがいない場合、手札を全て墓地に送らなければならいデメリットがある」

遊馬「ってことは……もしかして今の手札に通常モンスターがいないとか!?」

遊戯「うん……もしくは、除外したくない通常モンスターしか無い……そんなとことだろうね」

闇遊戯(除外したくない通常モンスター……ひょっとして《真紅眼の黒竜》か……?)



城之内(頼む……来てくれ!!)

城之内「ドローーーッ!!」シュバッ

城之内「……!! ぃ良っし!! まだ俺の運は尽きてねぇ……!! 俺は手札から《アックス・レイダー》を除外……!!」

ディヴァイン(! あれは……《貪欲な壺》で戻したカードか……)



アストラル『あの様子、どうやら窮地は脱したようだな』

遊戯「はぁ……良かった……」




城之内「そして……! くっ……手札から、魔法カード……! 《魔法除去》発動!!」

ディヴァイン「!! 《魔法除去》……!?」

城之内「フィールド上の、魔法カード1枚を……選択して破壊する……!!」

城之内「俺は《フューチャー・グロウ》を破壊!!」



バチバチバチッ!!

バキイィィィンッ……!!



ディヴァイン「ぐっ……!?」

城之内「これで……攻撃力1400アップの効果は消えて、あんたのサイキック族モンスターの攻撃力は、元に戻る……!!」



《ハイパーサイコガンナー》(ATK 4400 → 3000)

《メンタルオーバー・デーモン》(ATK 4700 → 3300)



ディヴァイン「チッ……!」

城之内「っづ……! ぐ……! 俺は《リトル・ウィンガード》(ATK 3200)を攻撃表示にして……バトル……!! 」

城之内「《メンタルオーバー・デーモン》(DEF 3000)に、攻撃ッ!!」




リトル『だあぁーっ!!』


ゴオォッ!!




ディヴァイン「……『《メンタルオーバーデーモン》の攻撃力は3300…………」

ディヴァイン「攻撃力3000の《ハイパーサイコガンナー》はいつでも倒せる。だから守備表示になっている内に先に《メンタルオーバー・デーモン》を叩く』……」

ディヴァイン「そう考えてのことだろうが……通す気は無い!! 罠カード発動!! 《炸裂装甲》!!」

ディヴァイン「相手モンスターの攻撃宣言時に発動する!! その攻撃モンスター1体を破壊ッ!!」



ギュオオオォッ!!


リトル『ぐわぁぁーー!!』


バキャアァンッ……!!



城之内「うっ、く……!!」



遊馬「あぁっ!? 《リトル・ウィンガード》が!!」

十代「《最強の盾》と表示形式を変更する効果で相性が良かったのに……!!」

ユベル『次のターンには《メンタルオーバー・デーモン》が攻撃可能になる……』

アストラル『このままでは……《ハイパーサイコガンナー》と合わせて、2回の最上級シンクロモンスターの攻撃を受けてしまうぞ!!』



ディヴァイン「ハハハハハ!! これで頼みの高攻撃力のモンスターが消えてしまったな城之内……!!」

ディヴァイン「あぁそうだ! まだ通常召喚をしていなかったな……壁モンスターを出すなら攻撃表示で出すことをお勧めするぞ?」

ディヴァイン「守備表示で出せば、《ハイパーサイコガンナー》の回復効果が発動するからな……!!」

城之内「…………俺は、《鉄の騎士 ギア・フリード》(ATK 1800)を召喚……!」



ギア・フリード『ハッ!』



城之内「カードを1枚伏せて……ターン、エンド……!!」



【城之内 LP 3700】手札1

モンスター

《鉄の騎士 ギアフリード》(ATK 1800)

魔法・罠

《デンジャラスマシンTYPE-6》

伏せ1枚




遊馬「本当にモンスターを攻撃表示で……! これじゃ的にしてくれって言ってるようなもんだぜ!?」

闇遊戯「だが……悔しいことに奴が言ったことも事実! 守備表示で出したら貫通攻撃でダメージを受ける上、回復効果まで使われてしまう……!!」

十代「クソォ……!!」ギリッ



アキ「…………ディヴァ、イン……!」

遊星「! アキ、無理して立とうとするな! 座っているんだ……!」

アキ「…………駄、目……よ……!」カタカタ

遊星「え……?」

アキ「わ、私は………大丈夫……ちゃんと、立てるから……! 立って、見届けなくちゃ……!」カタカタ

遊星「何を言っているんだ! こんなに震えて……顔も真っ青じゃないか……!!」

アキ「……私、は、ディヴァインと、お、同じ力を持って、同じことをしていた……!」ブルブル

アキ「自分の不幸を呪うばかりで……自分を、変えようとしなかった……関係無い人達を傷つけて……それでいいと思ってた……!」

アキ「でも、でも……! それは間違っていることだって、ゆ、遊星が、教えてくれた……だから私には、彼が今していることが、間違っていることだって分かる……!」

遊星「……アキ……」

アキ「だけど、今の私には、何もできない……だったら、この戦いを、辛く、ても、最後まで見て……この目に……焼き付けなくちゃ、いけないわ……!!」

アキ「それが……かつて彼の仲間だった、今の私にできる……せめてもの、役目、だから……!!」

遊戯「……十六夜さん……」

アキ「……それに、あの人も言ってた、でしょう……? ディヴァインを、連れて戻ってきてくれるって……」

アキ「私……なんとなく、だけど……あの人なら、信じられる気がするの……だから……!」

遊星「………………分かった。お前がそこまで考えているなら、お前の好きなようにすればいい」

遊星「だが、無理はするな。辛くなたっらすぐに言え」

アキ「うん…………でも……やっぱり……凄く、怖いの……! 一人じゃ、耐えられないかもしれないから……」

アキ「お願い遊星…………今だけ……傍に、いて……」ギュッ

遊星「……当たり前だ。ずっと傍にるさ。どんなことがあっても、お前には俺が付いてる……!」ギュッ

遊星(…………城之内さん……!!)






城之内(……良し、《リトル・ウィンガード》が破壊されたことで、《最強の盾》も墓地に行った……!)

城之内(ライフを大幅に回復されたのが痛てぇけど、それ以外は大体予定通りだ……!)

城之内(後はあのカードを引ければ……!!)




TURN-19




ディヴァイン「私のターン!! ドローだ!!」



【ディヴァイン LP 10500】手札2



ディヴァイン「再び《メンタルオーバー・デーモン》の効果発動!! 1ターンに1度、墓地のサイキック族モンスター1体を除外する!!」

ディヴァイン「私は《マジカル・アンドロイド》を除外だ……!!」



ブゥゥン……



ディヴァイン「そして、《メンタルオーバー・デーモン》(ATK 3300)を攻撃表示に変更して……バトルフェイズ!!」

ディヴァイン「まずは《ハイパーサイコガンナー》(ATK 3000)で攻撃だ!!」

ディヴァイン「行け!! 『ハイパー・サイコ・シューティング』ッッ!!」



サイコガンナー『ムウウゥン……!!』ガシャッ!



ジャコッ!!

キュウゥン、キュウゥン、キュウゥンキュンキュンキュン……!!


ギュゴオォッ!! ドバアアァァーーー……!!




十代「これが通ったら1200のダメージ……続く《メンタルオーバー・デーモン》の攻撃まで受けたら、ライフは尽きる……!!」

闇遊戯「城之内君はこんな所で終わりはしない! 絶対に防ぐ……!!」






ディヴァイン(ククク……!! どう足掻こうが無駄だ!! 《聖なるバリア -ミラーフォース-》のような迎撃罠だったとしても、《メンタルオーバー・デーモン》が破壊されれば……)

ディヴァイン(その瞬間、その効果で除外した2体のサイキック族モンスターを場に呼び出して追撃するだけだ!!)

城之内「……罠、カード……発動!!」

ディヴァイン「ハッ、やはり迎撃の罠カードか!」

城之内「《マジックアーム・シールド》ォ!!」

ディヴァイン「……? マジック、アーム……?」

城之内「自分フィールド上にモンスターがいる場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる……!」

城之内「相手フィールド上に表側で存在する、攻撃モンスター以外のモンスターのコントロールを、バトルフェイズ終了時まで得る……!!」

ディヴァイン「!!? コントロール奪取だと!?」

城之内「俺は……! 《メンタルオーバー・デーモン》のコントロールを奪う!!」




びよ~~んっ!!

ガシィッ!!


オーバー・デーモン『ガグルルルァァァ……!?』ズルズル




城之内「そして……相手モンスターの攻撃を、コントロールを得たモンスターに、代わりに受けさせる!!」



ディヴァイン「な、何ぃ!?」

城之内「《メンタルオーバー・デーモン》の攻撃力は3300……! 攻撃力3000の《ハイパーサイコガンナー》では勝てない……!!」

城之内「ダメージを受けるのは……あんたの方だぜ!!」




ガキュゥンッ!!



ディヴァイン(《ハイパーサイコガンナー》が撃ったエネルギー弾が、跳ね返って……!?)



ゴバアッ!!


サイコガンナー『ウゴオォォ……?!』


ドガアアァァンッ!!



ディヴァイン「ッ!! ぐうぅ……!!」



【ディヴァイン LP 10500 → 10200】




遊馬「おっしゃあ!! 《ハイパーサイコガンナー》を倒したぜ!!」

アストラル『しかも《マジックアーム・シールド》のコントロール奪取効果は、バトルフェイズ終了時まで続く!』

アストラル『このターン中の追撃の恐れは無い!』

十代「凌ぎ切ったってことだな! やっぱ伝説のデュエリストはスゲェや!」



ディヴァイン「こ、の、クソガキがぁぁ……!! 私はバトルを終了!!」

城之内「この瞬間、《メンタルオーバー・デーモン》はあんたの場に戻るぜ」

ディヴァイン「分かってるんだよォ!! いちいち説明するんじゃあない!! 私はカードを2枚伏せてターンエンドォ!!」




【ディヴァイン LP 10300】手札0

モンスター

《メンタルオーバー・デーモン》(ATK 3300)

魔法・罠

伏せ2枚




TURN-20



城之内「俺のターンだ……! ドロー!!」



【城之内 LP 3700】手札2



城之内「《デンジャラスマシン TYPE-6》の、効果で……サイコロを振る……!」

城之内「……ッ!! ダイスロールッ!!」ビュンッ



カチィーン!! カラカラカラ……ピタッ



城之内「! 出た目は……3!! 俺はカードを1枚ドローするぜ……!!」シュバッ

ディヴァイン「チッ……」

城之内「……ッ!! っしゃあ!! 手札から魔法カード、《運命の宝札(原作オリジナル)》発動!!」

城之内「サイコロを1回振って、出た目の数だけカードをドローし、ドローした枚数分、デッキの上からカードを墓地に送る!!」

ディヴァイン「なぁ……!? なん、だ……そのカードは……!?」



遊馬「な、なんつー強力なドローカード……!?」

アストラル『ドローした枚数分デッキのカードを墓地送りにするデメリットも、然程痛い効果ではない……!』

十代「……遊戯さんたちの時代って、あんなカードが普通にあるんですね……」

遊星「その時の手札の枚数に関係なく最大で6枚ドローできて墓地肥やしもできる……《天よりの宝札》よりも強いかもしれませんね……」

ユベル『だが、やはりギャンブル効果……大きい目を出せなければ、この勝負では意味は無いぞ』



城之内「……行くぜ……!! ダイスッ……ロールゥ!!」



カチィィーンッ!

カラン、カラン、コロコロ……

ピタッ



城之内「…………出た目は……5だぜ……!!」



遊星「5、か……! これだけ引ければいけるか……!?」

十代「《強欲な壺》の効果に+3枚で更に5枚の墓地肥やしだぜ!? 絶対勝てるに決まってるさ!!」

ユベル『そりゃあ君からすれば絶対勝てる枚数だろうな……』

アストラル『このドローで逆転の手札が揃うことを、祈るしかないが……!』

アキ「っ…………!」




ディヴァイン(……こ、のガキがあぁぁッ……!! 何でこうも……運がいいんだ……!?)

ディヴァイン(何故なんだ……首の皮一枚繋がっているだけの相手を、どうして仕留め切れない……!!)

ディヴァイン(追い込んでいるのは私の方なのに……何故私が冷や汗をかかねばならない!!)

ディヴァイン(どうして私が……こんな凡人相手に……!!)


 
城之内(あのカードが、あのカードが来さえすれば……!! 頼む!!)

城之内「デッキから……5枚、ドロー!!」シュバッ!

城之内(――――!! 来たッ!!)

城之内「ドローした後、5枚のカードをデッキの上から墓地へ送る!」

城之内「……俺は……手札から……! 魔法カード、《拘束解除》を発動ッ!!」



遊戯「あ、あれは!!」

闇遊戯「良し!! いいぞ城之内君!!」



城之内「自分フィールド上の《鉄の騎士 ギア・フリード》を生贄に捧げることで……手札、またはデッキから、このモンスターを特殊召喚する!!」



ギア・フリード『ムゥゥン……!!』



――――ピシッ!

ピシッ、ピシピシパキバキンッ!!



ディヴァイン「……!?」



遊馬「な、何だ!? 『ギア・フリード』の鎧が……!?」

十代「罅割れて行く……!」

遊戯「《拘束解除》……その名の通り、《鉄の騎士 ギア・フリード》の拘束を解除させるカード!」

闇遊戯「『ギア・フリード』は今、その重い鎧を脱ぎ捨てることで、本当の力を解放しているんだ!!」



城之内「現れろ……《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》(ATK 2600)オォ!!」



――――バギャンッ!!



ネイキッド『うおおおぉぉぉッ!!』ザンッ!!





城之内「これが……《ギア・フリード》の本当の姿だ!!」

ディヴァイン「……ク、クク、ハッハッハッハハハ!!」

ディヴァイン「おいおい……! ご大層な演出までして何を繰り出すかと思えば、攻撃力2600?」

ディヴァイン「それでどうやって私の《メンタルオーバー・デーモン》(ATK 3300)に勝つつもりだ!?」

城之内「こうやって、だよ……!! 手札から装備魔法、《竜殺しの剣》を発動して、『ネイキッド・ギア・フリード』に装備!!」

城之内「装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップし、ドラゴン族モンスターと戦闘を行った場合、ダメージステップ終了時にそのドラゴンを破壊する……」

城之内「つってもこれはオマケだけどな!」



ジャキィンッ!!


ネイキッド『むぅん……!!』



《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》(ATK 2600 → 3300)



遊星「攻撃力が《メンタルオーバー・デーモン》と並んだ!!」

十代「ここからどうするつもりだ!? まさか相打ち狙い……!?」

闇遊戯「いや、そうじゃないぜ!」



ディヴァイン「馬鹿め! それで私のモンスターと心中しようというのか?」

ディヴァイン「その程度の戦略で私が止められるとでも……」

城之内「いいや、俺がやりたかったのは、攻撃力を上げることじゃない……!」

城之内「こいつに……装備魔法を装備させること自体が目的さ!!」

ディヴァイン「はぁ?」





城之内「自身に装備魔法カードが装備されたこの瞬間、『ネイキッド・ギア・フリード』の特殊能力発動!!」

城之内「相手のモンスター1体を、破壊する!!」

ディヴァイン「ッ!!」

城之内「行け!! 『ギア・フリード』!!」



ネイキッド『うおおおぉッ!!』ブオンッ!!



――――ザグンッ!!



オーバー・デーモン『グガルルルァァァ……!?』



ドゴオオォォンッ!!



十代「そういうことか!! これでとうとう《メンタルオーバー・デーモン》も倒した!!」

遊馬「ディヴァインの場はがら空きだ!! ダイレクトアックを決めてやれ!!」

遊星「……いや、それは無理だろうな……」

遊馬「え?」

アキ「……どうして……?」

遊星「奴が《メンタルオーバー・デーモン》で、攻撃意外に何をしていたか覚えてるか?」

アキ「え? ……確か、墓地のサイキックモンスターを除外して――あっ……!!」

遊馬「え? え? 何だよ、どういうことだ?」

遊星「……恐らくはあのモンスター……ただやられるだけじゃ終わらないぞ……!!」



ディヴァイン「……まぁ、確かに厄介な効果だ……だが忘れていないか? 私が《メンタルオーバー・デーモン》で除外したモンスターのことを……!!」

城之内「何……!?」

ディヴァイン「《メンタルオーバー・デーモン》の効果発動!! こいつが墓地に行送られた時……! このカードの効果で除外したモンスターを、可能な限り特殊召喚する!!」

ディヴァイン「戻ってこい……! 我がしもべ達よッ!! 《マジカル・アンドロイド》(DEF 1700)!! 《メンタルスフィア・デーモン》(DEF 2300)ッ!!」



ギュウゥン……!!



マジカル『はぁぁ……!』

スフィア・デーモン『ゴルルルアァァァ……!!』





城之内「っ……!!」



遊星「やはりか……!!」

遊馬「除外したシンクロモンスターが、また出てきたぁ!?」

アストラル『《メンタルオーバー・デーモン》でサイキックモンスターを除外していたのは、自身が墓地に行ったときに大量帰還させるための布石だったわけか……!』

十代「このターンのダメージは見込めないか……!?」

遊戯「……いや、そんなことは無いよ」

ユベル『……どういうことだい?』

闇遊戯「今の城之内君は、波に乗り始めたところだってことさ……! 進撃は終わらない!!」



ディヴァイン「これで私はダメージを受けることは無い……! さぁ、好きな方を破壊するといい!」

城之内「……好きな方、か……へっへへへ……!」

ディヴァイン「……! 何だ、何を笑っている……!」

城之内「いやぁ、あのさ……人ってよぉ、『どっちか1つだけ選べ』とかって言われると、どうしても両方選びたくなるもんだろう?」

ディヴァイン「……だが選ばなければならないのが現実だ! どちらか一方を切り捨てなければ、何も得られはしない! 人生とはそういうものだ!」

ディヴァイン「お前の好きなギャンブル……コイントスと同じだろう? 表か裏……片方を選び、もう一方の可能性を捨てる……」

ディヴァイン「お前もギャンブラーでデュエリストなら、下らん悪あがきなどやめて、さっさと選択し――――」

城之内「違う違う! 俺はそういうことをいってんじゃねーのさ……!」

ディヴァイン「……?」

城之内「確かにあんたの言う通りだよ。……人生は選択するもんだ……自分の意思でな……!」

城之内「選ぶ。選ぶさ……ただし! 俺が選ぶのは、『どちらを破壊するか』じゃない!!」

城之内「俺とあんたのモンスター……『どちらを全滅させるか』……だ!!」

ディヴァイン「ぜ、全滅……!?」




城之内「俺は、《時の魔術師》(ATK 500)を召喚!!」



時の『ハッ!!』




ディヴァイン「!!! 《時の魔術師》……だと……!!?」



遊戯「来た!! 城之内君の十八番のモンスター!!」

遊星「あれが……!? 確かに、効果を成功させることができれば強力ですが、失敗した時の損失も大きいんじゃ……!?」

遊馬「な、なぁ、あれ、どんなモンスターなんだ?」

アキ「……確か……コイントスの裏表を当てて、当たった場合は相手のモンスターを全て破壊するカード、だったと思ったけど……」

遊馬「そ、それすげぇじゃん!! ……あれ、でも外したらどうなるんだ!?」

闇遊戯「外した場合は、逆に自分のモンスターが全滅。さらに破壊されたモンスターの攻撃力を合計した数値の、半分のダメージを食らう……」

遊馬「げぇぇ!?」

十代「そんな危険な賭けをしようとしてるんですか!? 無理にそんなことしなくても、無難に攻撃だけした方がいいんじゃ……!」

アストラル『きっと彼は、自分の運を信じているのだろう……自らと共に闘って来たカード達が、必ず勝利を呼び込んでくれると……』

ユベル『……とことん運頼みなデュエルだな…………だがまぁ、あの愚直なまでのカードへの信頼……嫌いじゃないよ。十代みたいで』



ディヴァイン「……無駄だ!! 無駄に決まってる!! 今までどれだけギャンブル効果を成功させてると思ってるんだ!!」

ディヴァイン「いい加減運も無くなるだろう!? なんでここまできてそんなカードを平然と出せるんだ!?」

城之内「……俺は逆に考えるぜ。ここまで運が良かったんだ……これからも運は俺に味方してくれる、ってな……!!」

城之内「さぁやるぜ!! 《時の魔術師》効果発動!! コイントスだッ!!」

城之内「俺が選択するのは……表ッ!!」



チャリィィーーン……!

パシィッ!!




城之内「………………!!」

ディヴァイン(……裏だ、裏に決まってる!! 裏、裏、裏だ裏だ裏裏裏ァァ……!!)



城之内「…………」スッ



――――キラッ!



ディヴァイン「ッッ!!??」

城之内「…………表だ……当たりだぜ……!!」



遊馬・十代「「や……やったあぁぁーーッ!!」」バンザーイ

遊戯「良し! 効果は成功だ!」

遊星「ほ、本当に、当てた……!!」

アキ「す、凄い……!」

闇遊戯「さあ行け! 城之内君!!」



城之内「これにより、あんたの場のモンスターは全滅だ!!」

城之内「『タイム・マジック』!!」



時の『タイム・マジック!!』


チク、タク、チク、タク……

チクタクチクタクチクタク……!

ギュルルルルルルルッ!!



マジカル『ぐ、う、うぅぅあぁ……!?』

スフィア・デーモン『ゴ、ゴゴルァグオォォッ……!?』



ズズズズズズ…………!!


ガシャアンッ……!

ザラザラサラサラ……フワァー……





ディヴァイン(…………また……当てた…………?)

城之内「《時の魔術師》は時を司るモンスターだ! 相手に流れる時間を加速させることで、あんたのモンスターは寿命を迎えて灰になったってことさ……!」

城之内「今度こそ場はがら空きだ……! ライフ0にするどころか、俺のライフに並ばせることすらまだまだ遠いけど……!」

城之内「これで、一歩前進ってわけだな……!!」

ディヴァイン「………………らん……」

城之内「……え?」

ディヴァイン「…………い……らん……!!」



十代「なんだ、あいつ……?」

遊馬「なんか、ブツブツ呟いて――――」





――――プツンッ……





ディヴァイン「 気 に 入 ら ん と 言 っ て い る ん だ よ お お ぉ ぉ !!!!」




城之内「ッ……!?」




遊星「なっ……!?」

遊戯「な、何……? 急に、怒り出した……?」

アストラル『……何か、ディヴァインの怒りに触れるようなことをやってしまったのか?』

アキ「…………」





ディヴァイン「気に入らん……!! 気にいらん気にいらん気にいらぁんッッ!!!」

ディヴァイン「何なんだ……!! 何でお前はそんなに『運がいい』んだ……!!」

ディヴァイン「何故お前が……お前『だけ』がそんなにも……!!」ブルブル

城之内「……ディヴァインさん……」




闇遊戯「……まさか……奴は城之内君の勝負強さに腹を立ているのか?」

ユベル『何だよそれ、子供の逆切れもいいとこじゃないか』




ディヴァイン「何故だ……!! 何故なんだ……!? どうしてお前なんだ!?」

ディヴァイン「…………どうしてだ……!! どうして……」











ディヴァイン「どうして『私』じゃない……!!?」





城之内「――――ッ!!!」




ディヴァイン「運が味方すべきなのは、私の方じゃないのかッ!?」

ディヴァイン「私は賢い!! そんじょそこらの凡人とは比べ物にならないほど、勤勉に物を学んだ!!」

ディヴァイン「私は努力してきた!! 全てを見返すために……二度と誰にも負けないように、デュエルの訓練も、サイコデュエル能力の開発も全力でこなして来た!!」

ディヴァイン「そんな私を差し置いて……!! なぜ運は……世界は!! お前のような人間に味方するんだぁ!?」

ディヴァイン「見るからに頭が悪く!! 大した努力もしていない小僧が、どうして私より優先される!!?」

ディヴァイン「何故お前ばかり運がいい!?」ガシガシ!!

ディヴァイン「何故お前ばかりヘラヘラ笑って、お遊び感覚でデュエルしている!?」ガシガシガシ!!

ディヴァイン「何故お前ばかり、人に囲まれている!!?」ガシガシガシガシッ!!

ディヴァイン「何故、お前、ばかりっ――――」ガリィッ!!









ディヴァイン(――――愛されているんだ――――)ダラリ






アキ(…………あぁ……そう、だったのね……)

アキ(…………ディヴァイン……あなたは…………)




ユベル『……頭を掻き毟って無茶苦茶に喚き散らしたと思ったら、急に静かになったぞ……』

アストラル『俯いたまま立ち尽くしている……まるで魂が抜け落ちたようだな……目の焦点も合っていない』

闇遊戯「…………」






ディヴァイン「……どうして……なんでだ……どうして……こんな奴が……」ブツブツ

城之内「……ディヴァインさん」

ディヴァイン「私の方が……恵まれるべきだろ……? どうし……持っている者にばかり……与え……」ブツブツ

城之内「……ディヴァインさん……!」

ディヴァイン「……持たない者……与えてくれな……」ブツブツ

城之内「ディヴァインさんッッ!!!」

ディヴァイン「……ッ!!」ハッ

城之内「…………やっぱり、それが……あんたの本当に求めているものだったんだな」

ディヴァイン「……何の……ことだ……?」

城之内「分からないのか? あんた今自分で言ったじゃねーか……!」

城之内「気に食わなかったんだろ? 俺が、笑ってデュエルしていることが……」

城之内「そのこいる遊戯や、他の連中に応援されている……『仲間』がいる俺が……気に食わなかった……」

城之内「……それってさ……本当はあんたも……」









城之内「『笑ってデュエルがしたかった』ってことじゃないのか……?」




ディヴァイン「――――!!!?」





遊星「!!」

アストラル『何……?』

遊戯「……あ……」

十代「……ディヴァインが……純粋なデュエルを、望んでいた……!?」

アキ「…………えぇ……きっと、彼の言うとおり……」

遊馬「ど、どういう……?」

闇遊戯「…………」





城之内「本当は、他人を支配したいんじゃない……ただ誰かに、隣に居てほしかった……誰かの傍に居たかったってことだろ……!?」

ディヴァイン「…………違、う……私は――――」

城之内「違わねぇだろ!? 思えば、あんたの言葉はみんなそうだ!」

城之内「あんたは最初こう言った! 『自分以外の人間は全部、どれだけ自分に尽くそうが何をしようが、結局はいつ裏切るか分からない敵だ』って……!」

城之内「……いったい、何がそこまであんたの考え方を歪めちまったのか、俺には想像することしかできねぇけど……!」

城之内「それはつまり、『本当に信頼できる人間が欲しかった』ってことの、裏返しじゃねぇのか……!」

ディヴァイン「ち……違う……!」

城之内「こうも言ったよな? 『どんなに言葉で取り繕うと、弱いモノはゴミだ』って……」

城之内「『それがこの世の真理だ』ってよ……!」

城之内「『弱い者は虐げられて奪われて、消えていく。強い者だけが生きる権利を得る』……」

城之内「……まるで、虐げられて奪われてきた人間を、知っているみたいな言い方だよな……」

ディヴァイン「ッ!!」

城之内「…………その虐げられた弱い奴ってのは……他ならない、あんた自身のことなんだろう……!?」

ディヴァイン「…………るさい……」

城之内「……超能力を持って生まれてきたせいで、あんたは他人から裏切られて、虐げられて、孤独を強いられた……」

城之内「だからあんたは、『弱い立場にいるものは生きていけない』と……そう学んだ。そう解釈しちまった……!」

ディヴァイン「……うる、さい……!!」

城之内「そして、『強く』なるために、超能力を極めようとした。同じ超能力者を集めて、集団という『力』をつけようとした……!」

城之内「だけど……ずっと一人で生きていたあんたは、他の誰かを信じることができなかった!」

城之内「疑っちまう……『また裏切られる』と……『切り捨てられる』と……!」

ディヴァイン「やめろ……!!」

城之内「そんなあんたが思いついた解決法は1つ……『裏切られる前に、裏切る』……!」





城之内「そうやって、孤独の中でしか生きられない弱い自分を……今度は自分が他人を虐げることで、強く見せようとしたんだ……」

ディヴァイン「やめ、ろと……言っているのが――――」

城之内「俺たちのことを……『弱者同士で馴れ合い、群れることで辛うじて生きてるだけの強者の餌』……そんな風に言ってたけどよ……」

城之内「あの言葉は……俺にはただ、誰かと繋がっている人間を、誰とも繋がっていない自分より、弱い存在だと無理やり思い込ませて……!」

城之内「一人ぼっちの苦しみから逃れようとしているようにしか聞こえなった!!」

ディヴァイン「……だ、黙れッ……!」

城之内「……自分は強者だって……超能力を持っていることを、『生まれながらの人生の勝者』だなんて言ってよ……」

城之内「そうやって、孤独に生きている理由を、自分が強い者だからという答えで塗り固めて……今まで心を保っていたんだよな……」




ディヴァイン「 だ ま れ え え ぇ ぇ ぇ ッ ッ !!!」ゴォッ!!




ギュゴオオォォーーッ……!!

バサバサバサッ!!




十代「っ!? これは……!!」

遊星「能力が、暴走しているのか……!?」

アキ「感情の昂ぶりで、力が制御できなくなってる……!!」





ディヴァイン「知ったような口を利くなぁッ!! お前に私の何が分かるッ!!? 」

ディヴァイン「言ったはずだッ!! 私にとってカードとはただの武器で!! デュエルは他人を支配するための暴力だ!! それ以上でもそれ以下でもないと!!」

ディヴァイン「決して変わることの無い……私の真実だッ……!! 今までも、これからもぉッッ!!!」



ギュオオオォオォーーーーッッ!!



――――ピッ!

スパッ! ピシュッ!



城之内「うっ、ぐぅ……!?」



遊馬「じょ、城之内さんの体に、どんどん傷が増えてく……!?」

アストラル『これはまずいぞ……!!』

ユベル『チッ……!』

遊戯「危ないよ城之内君!! できるだけそいつから離れて!!」

闇遊戯「……いや、それはきっと無理だぜ相棒……」

遊戯「……!?」

闇遊戯「むしろ……城之内君は……!」





城之内「…………っ……」

城之内「………………」キッ!

ディヴァイン「……何だ……!! 何だ、その目はぁッ!!」

城之内「…………あんたにとってのカードは武器……デュエルは暴力……」

城之内「…………それ、本当にそうなのか……?」

ディヴァイン「何度も言わせるな!! それが私の――――」

城之内「じゃあ聞くぜ!! ディヴァンさんよぉ!! ……あんたは……!!」



ザッ!!



遊戯(!! 前に、踏み込んだ……!?)








城之内「『生まれて初めてカードを持った時』も、そんな風に考えてたのかッッ!!?」





ディヴァイン「…………な、に……?」

城之内「そのサイコデュエルって能力が発覚したからには! あんたはデュエルをやった筈だ!!」ザッ!!

城之内「初めてデュエルをする前のあんたの心には……カードは武器でデュエルは暴力だなんて言葉、一欠けらでも存在してたのかよ!!」ザッザッ!

ディヴァイン「…………そ、れは……」



ピシュッ! スパッ!



城之内「ぁぐっ……! ……無ぇよな!? 無ぇさ!! 有るわけねぇ!! 誰だってそうだ!! 初めてカードを持った時に浮かんでくる感情なんて……」ズン! ズン!

城之内「喜び以外に無いだろッ!!」



遊馬「初めてデュエルを……する前……」

十代「……初めて……カードを持った時の気持ち……」

遊星「……!」

アキ(……ディヴァイン……!!)ギュウッ



ディヴァイン「……来るな……来るんじゃあなぁいぃッ!!」ゴオオォッ!!



ズパッ!! ザシュッ!!



城之内「がぁっく……!! ぅぅうおおッ!!」



ザンッ!!



ディヴァイン「な、なんっ……!!?」



アストラル『なんという、ことだ……!! 肌を切り裂く、吹き荒れる突風の中を……!』

ユベル『それでもディヴァインに、向かっていっている……!』



城之内「思い出せよ……! 嬉しかっただろう!? ワクワクしただろう!? すげぇ楽しみだったろう!!」

ディヴァイン「…………それが、それがなんだって言うんだ……!? あの日、あの瞬間から全てが狂った……!!」

ディヴァイン「お前の言う、初めてのデュエルの時になぁ!!」

ディヴァイン「私の最初の感情がなんであれ、結局私がサイコデュエリストだった事実に変わりは無いだろうがぁ!!」

城之内「まだわかんねぇのかよ……! あんたが最初に抱いたその感情こそ……!!」





城之内「あんたが本当に望んでいるデュエルの形なんだよ!!」



ディヴァイン「…………あ……ぁ……!?」

城之内「あんたが望んでいるデュエルは、相手を傷つけるような物じゃない!! 互いに笑いあって、人と繋がれるデュエルなんだ!!」



ザッ!!



城之内「そりゃあその力のせいで、辛いことが沢山あったんだろうよ!! 俺には想像もできねぇ、酷い体験もしたのかもしれねぇ!!」



ザンッ!! ザンッ!!




城之内「けど!! それであんたが人に!! デュエルに歩み寄ることをやめちまったらいけねぇだろ……!!」

城之内「……もういいじゃねぇか……! 始めようぜここから……!!」

城之内「俺に見せてくれよ……!! ディヴァインさんの……本当のデュエルをよぉッッ!!!」



ザザンッッ!!



遊戯(もう、ディヴァインが目と鼻の先に……!)

遊星「……ディヴァイン……」

アキ「ディヴァイン……お願い……!」





ディヴァイン「………………無理、だ……!!」

城之内「どうして!?」

ディヴァイン「そんな、ことを……今になって、認めて……しまったらっ……!!」

ディヴァイン「私は……いったい、何のために……!!」



ゴオオォォォォ……!



遊星「……! 風が……弱くなってきている……!?」




城之内「……遠回りしてただけさ……大分長い遠回りで、うんざりしたかもしれねぇけどよ……」

城之内「こっから先の道はもう、きっと真っ直ぐだ……!」

ディヴァイン「……その、遠回りのせい、で……何人もの、人間が……犠牲になっているのにか……!?」

ディヴァイン「さんざん、奪った……! 切り捨てて、裏切ってきた……! 殺めてきた……!!」

城之内「謝ればいい。償えばいいさ!」

ディヴァイン「許される、わけが……無いだろう……!! どうやって、償えと、言うんだ……!?」

城之内「それでも謝るしかない……償うしかない! 生きて……答えを探し続けるしかないんだ!」

ディヴァイン「……い、やだ……嫌だ……!! そんな道を行ったら……私は、本当に誰とも……!!」

城之内「……じゃあ今までの、上っ面だけの、支配するだけの、鎖で縛り付けた関係のままでいいってのか!?」

ディヴァイン「その方がずっとマシだっ!! そんな事をして……今更……!! 誰と繋がれるというのだぁッ!?」




――――バッ!!



ディヴァイン「……!?」




遊馬(ディヴァインの胸に、拳を向けた……!?)






城之内「――――俺がいるだろーがッ!!!」




ディヴァイン「!!!!」




城之内「俺があんたのダチになる!! あんたが望むなら! 親友でもなんでもなってやる!!」

城之内「いや俺だけじゃねぇ……!! きっと遊戯だって、もう分かってくれてる!! きっとあんたとだってダチになってくれるさ!!」

城之内「アキって人だって……ずっとあんたのことを、心配そうな目で見てるじゃねぇか!!」

ディヴァイン「……っ……! っ……!!」

城之内「誰とも繋がってないだぁ!? だったら俺があんたと繋がるデュエリスト、第一号だ!!」

城之内「……分かるかディヴァインさん……! もう俺はあんたに……『糸』を伸ばしてるんだぜ……!!」

ディヴァイン「……ぁ……ぅ……っ……!!」

城之内「あとは……あんたがこの『糸』を手にとってくれるだけでいいんだ……!!」



パシンッ!



城之内「さぁやろうぜ……!! 『楽しい』デュエルをッ!!!」

ディヴァイン「………………」




十代「風が……止んだ……」




ディヴァイン「…………なせ……!」

城之内「……!」

ディヴァイン「…………その手を、離せ……!!」

城之内「!?」

ディヴァイン「私に触れるなあぁぁ!!」ブンッ!



バキィッ!!



城之内「ぐあぁっ!?」



アキ「あぁっ……!!」

遊戯「城之内君ッ!?」

遊馬「そんな……駄目なのか……!?」




城之内「ぐっ……! ディヴァイン、さん……!!」ズルズル

ディヴァイン「ハァ……ハァ…………楽しい、デュエルなど……ハァ、私には最早、遠い過去に一度だけ見た幻想にすぎない……!!」

ディヴァイン「私のデュエルは暴力だ……他人を『鎖』で縛り付けるための手段だ……! それだけだ……他に意味など……何も無いッ!!」

城之内「…………何が、他人を縛り付けるための……デュエルだよ……!」グググッ

城之内「……誰とも分かち合えないデュエルと言う名の『鎖』に雁字搦めになってんのは……!!」

城之内「あんたじゃねぇかッ!!」

ディヴァイン「ッ……!!」

城之内「……あんたのこれまでのデュエルが、自分自身を縛り付ける『鎖』だってんなら……!」

城之内「そんな古くて錆び付いた冷てぇ鎖……!!」







城之内「 俺 が ぶ っ た 斬 っ て や る ッ !!!!」






城之内「バトル!! 俺は《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》(ATK 3300)で、プレイヤーにダイレクトアタックゥッッ!!」

城之内「『ネイキッド・ギア・フリード』オォッ!! 全身全霊で斬り込めえぇぇッッ!!!」




ネイキッド『ううううおおおおおぉぉぉぉぉぉッッ!!』


ズドドドドド……!!


ネイキッド『でいああああぁぁッ!!』


ザシュッ!! ズバアァッ!!




ディヴァイン「ぬぐっううああああぁぁ……!?」



【ディヴァイン LP 10200 → 6900】



ディヴァイン「……ぐ……はぁ……っ……!!?」ビリビリ

城之内「ハァ、ハァ……ちったぁ、効いたかよ……!!」

ディヴァイン「………………」ズキ…ズキ…




ディヴァイン(いったい……これは、なんだ……?)

ディヴァイン(サイコデュエリストでもないのに……ただのソリッドビジョンだというのに……!)

ディヴァイン(……どうしてこんなにっ……ただの一撃を……重く感じるんだ……!?)



ディヴァイン「ぐっ……罠カードオープン……! 《ダメージ・ゲート》……!!」

ディヴァイン「戦闘ダメージを受けた場合に発動できる! その受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスターを……墓地から復活させる!!」

城之内「うぅ……!?」

ディヴァイン「蘇れ!! 《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700)!!」



スフィア・デーモン『ゴルルルァァァ……!!』



十代「あぁクソ!! また出てきやがった!!」

遊馬「ん……!? なんで《メンタルオーバー・デーモン》じゃないんだ!?」

遊馬「受けたダメージは攻撃力と同じなのに……!」

遊星「あのモンスターは、正規の召喚方法……シンクロで召喚されていない。つまり蘇生条件を満たしていない……!」

遊星「呼び出したくても出せないんだ……!」



城之内「俺は、カードを1枚……伏せて……! ターン、エンド……!!」フラフラ



【城之内 LP 3700】手札2

モンスター

《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》(ATK 3300)

魔法・罠

《デンジャラスマシン TYPE-6》
《竜殺しの剣》(《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》装備)

伏せ1枚




TURN-21



ディヴァイン「わ、私の、ターン……!! ドロー!!」



【ディヴァイン LP 6900】手札1



ディヴァイン「罠カード、2枚目の《サイコ・チャージ》を発動!!」

ディヴァイン「私は墓地のサイキック族モンスターの、《サイコ・ウィザード》、《調星師ライズベルト》、
《メンタルシーカー》の3体をデッキに戻し、2枚ドロー!!」シュバッ

ディヴァイン「……!! 私は《クレボンス》(ATK 1200)を召喚!!」



クレボンス『キヒヒヒヒ!』



ディヴァイン「バトルだ!! 《クレボンス》(ATK 1200)で《時の魔術師》(ATK 500)を攻撃!!」



クレボンス『キッヒヒヒヒヒ!!』


バチバチバチ……!


時の『ぬわぁぁ……!』


バギョンッ!!



ビシュッ!



城之内「ぅあぐ……!?」



【城之内 LP 3700 →3000】



ディヴァイン「そして《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700)で、《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》(ATK 3300)に攻撃ィ!!」



アキ「そんな……!! 攻撃力は自分の方が低いのにどうして……!?」



ディヴァイン「『サイコ・スフィア・ボム』ッ!!」



スフィア・デーモン『ゴガルルルァァァッ!!』



城之内「!? 迎え撃て!! 『ネイキッド・ギア・フリード』オォ!!」



ネイキッド『むううぅぅんッ!!』ジャゴォン!!




ディヴァイン「このダメージステップ時!! 手札から速攻魔法、《禁じられた聖槍》発動!!」

ディヴァイン「場のモンスター1体を対象にして発動する……!!」

ディヴァイン「そのモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで800ポイントダウンし、このカード以外のあらゆる魔法・罠カードの効果を受け付けなくなる!!」

城之内「!! カードの効果が……無力化されるってことか……!?」

ディヴァイン「私が対象に選ぶのは……当然《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》だぁ!!」



ヒュルルルル……!

ドスゥッ!!


ネイキッド『ぐおおぉ……!?』



遊戯「ぎ、『ギア・フリード』の体に、槍が……!?」



ディヴァイン「これでそいつの攻撃力は……《竜殺しの剣》の効力を失い、700ポイント減!!」

ディヴァイン「更に《禁じられた聖槍》自体の効果で800ポイント下がる!!」



《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》(ATK 3300 → 2600 → 1800)



ディヴァイン「消し飛べえぇぇッ!!」



ゴシャアアァッ!!


ネイキッド『があぁあぁぁ……!!』


ズドオオオオォォンッ!!


――――ギュゥンッ!!



ズパッ!!



城之内「がぁッ!? は、破片がっ……! 痛っづぅ……!!」



【城之内 LP 3000 → 2100】





ディヴァイン「……相手モンスターを破壊したことで《メンタルスフィア・デーモン》の回復効果が発動する……」

ディヴァイン「破壊した『ギア・フリード』の元々の攻撃力は2600……2600ポイント回復……!!」



【ディヴァイン LP 6900 → 9500】



遊馬「ぬああぁぁ~~!? また大量に回復しちまったよぉ!!」

ユベル『このままデュエルが長引けば、あいつの体の方が持たないぞ……!』



ディヴァイン「ハァ、ハァ……! どうだ……!! これでもまだ私が、楽しいデュエルなどという物を、求めていると思うか……!?」

城之内「…………っは、ははは!」

ディヴァイン「っ……! 何が可笑しい……!?」

城之内「っへっへへへ……可笑しいんじゃあねーよ……楽しいのさ……!」

ディヴァイン「……楽、しい……?」

城之内「だってそうだろ……! あんたみたいな強いデュエリストが、こんなに必死になってこの俺を倒しに来るんだ……!!」

城之内「決闘者として冥利に尽きるってもんじゃねぇか……!!」

ディヴァイン「…………私は……カードを1枚伏せて、ターンエンド……!!」




【ディヴァイン LP 9500】手札0

モンスター

《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700)
《クレンボス》

魔法・罠

伏せ1枚




TURN-22



城之内「さあて……! 俺も負けて……っぐ、られねぇなぁ……!!」フラフラ

ディヴァイン(…………やめろ……!)

城之内「『ネイキッド・ギア・フリード』は、ぅう……やられち、まったけど……! まだ俺のデッキの切り札は……出してない、ぜ……!!」フラフラ



ディヴァイン(……やめてくれ……!!)



城之内「行くぜ……! 俺の……ターン!!」



ディヴァイン(どうしてだ……ここまでのことを、しているのに……!! 何故お前は……!!)



城之内「ド……ロー……!!」グラッ…



【城之内 LP 2100】手札3



城之内「スタンバイフェイズ……って、もういいか……サイコロを1回振るぜ……!」



スルッ……

カチンッ……コロコロ……



城之内「出た目は……3だぜ……! カードを、1枚ドロー、だ……!」



ディヴァイン(……何が、そうまでしてお前を……!?)



城之内「そして……罠カード発動……!! 《レベル変換実験室》!! 手札のモンスターカード1枚を相手に見せ……サイコロを1回振る!!」

城之内「1の目が出た場合は、そのモンスターを墓地へ送る……!」

城之内「それ以外の2~6が出た場合、エンドフェイズまでそのモンスターのレベルは、出た目と同じレベルになる……!!」

城之内「俺が選択するのは……レベル8の《ギルフォード・ザ・レジェンド》だ!!」ニヤリ



ディヴァイン(その顔をやめろ……!!)



城之内「ハァ……ハァ……! うぐ……!! ……ダイス、ロールゥゥ!!」


カチイィーーンッ!!


カラカラカラ……




ディヴァイン(笑うな……!! 笑って闘うな……!!)



……ピタッ



城之内「……出た目は……! 4だぜ……へへっ!! これにより、《ギルフォード・ザ・レジェンド》のレベルは4になった!!」



ディヴァイン(そんな笑顔を向けるな……!!)



城之内「レベルが4以下になったってことはよぉ……どういうことか分かるよなっ!」ニシシ



ディヴァイン(……こんなデュエルで……楽しそうにするんじゃない……!!)



城之内「俺は手札の……《ギルフォード・ザ・レジェンド》(ATK 2600)を通常召喚だぁッ!!」



ガシャンッ、ガシャンッ!


レジェンド『むぅん……!!』ジャゴォン!!



城之内「こいつは、特殊召喚できない制約を……持つ代わりに……!」グラッ

城之内「っ……! っとと……召喚に成功した時、自分の墓地の装備魔法を、自分の戦士族モンスターに、可能な限り装備できる!!」

城之内「俺は墓地のっ……《融合武器ムラサメブレード》、《ビッグバン・シュート》、《最強の盾》、《竜殺しの剣》の全てを《ギルフォード・ザ・レジェンド》に装備する!!」

城之内「《融合武器ムラサメブレード》で攻撃力は800アップ!! 更に《ビッグバン・シュート》で400!!」

城之内「《最強の盾》で守備力の2000!! 最後に《竜殺しの剣》で700アップ!! 合計……3900ポイントのアップだあぁッ!!!」



ガシィンッ!! ガシィン!!

ジャキンジャキィィンッ!!



レジェンド『うおおおぉおぉぉぉッ!!!』ゴゴゴゴ!!



《ギルフォード・ザ・レジェンド》(ATK 2600 → 6500)




十代「攻撃力……6500……!!」

遊馬「すげぇ……!!」

遊星「《メンタルスフィア・デーモン》の攻撃力を遥かに上回った!!」

闇遊戯「これならば、差が開いたライフもいっきに狭まる!!」




城之内「…………行くぜ、ディヴァンさんッ!!! この一撃に……俺のデュエルへの思いを全て乗っけて……!!」

城之内「あんたにぶち当てるぜッ!!!」ニカッ



ディヴァイン(どうして……笑顔でいられる……!?)



城之内「バトル!! 《ギルフォード・ザ・レジェンド》(ATK 6500)で……!!」



ディヴァイン(……そんな目で……真っ直ぐ見られたら……私は……)



城之内「《メンタルスフィア・デーモン》(ATK 2700)に……!!」





ディヴァイン(…………希望を、抱いて……しまうじゃないか……!!)




城之内「攻撃いぃぃぃッッ!!!」




レジェンド『うおおおおぉぉぉッッ!! だぁらあぁぁッッ!!!』


ザシュウッ!! ドゴォッ!! ズバァッ!!


スフィア・デーモン『ゴゴ、ガガル……!!』


ドギャアアァァァンッ!!!



ディヴァイン「ぐわあああぁッ!!」



【ディヴァイン LP 9500 → 5700】




城之内「おっしぃ!! 大ダメージだぜぇ!! ……いぎっ!? 痛てて……!」

ディヴァイン「………………」




ディヴァイン(…………やっぱりだ……何故、こうも……こいつの一撃は……)

ディヴァイン(バカみたいに……真っ直ぐに感じるんだ……?)

ディヴァイン(私の体に……いや……胸に響くんだ……?)

ディヴァイン(……妙な感覚が、沸々と込み上げて来る……これは何だ……?)

ディヴァイン(何か……酷く懐かしい……感覚だ……)

ディヴァイン(……胸が、熱い……だが、不思議と不快では、ない……)

ディヴァイン(ずっとずっと昔に……感じたような……)

ディヴァイン(……なんだったか……? あと……あともう少しで……)

ディヴァイン(……思い出せそうな……)




アストラル『……遊馬、ディヴァインの様子がおかしいぞ』

遊馬「えっ!? また暴走しそうなのか!?」

アストラル『いや、そうではない……むしろ、その逆……どこか、穏やかな表情をしているような……』

アキ「…………くるわ……」

遊戯「え……? 何が……?」

アキ「……ディヴァインが……戻ってくる……!」





城之内「……それが……『楽しい』って感情だよ。ディヴァンさん……」

ディヴァイン「……え……?」

城之内「楽しいんだろ? 相手の全力の一撃を受けた時は、悔しいとか、負けたくねぇって感情も勿論出てくるけど……」

城之内「それと一緒に生まれるのが……『楽しい』って気持ちだ」

ディヴァイン「…………私が楽しんでいる……? 馬鹿な、何を言って……」

城之内「……自分で気が付いてないのか? 鏡でもあれば良かったんだけどなぁ」

城之内「…………ほんのちょっとだけど、あんた今……」








城之内「――――笑ってるぜ?」




ディヴァイン「ッ!? ………」スッ

ディヴァイン「…………ぁ……」






十代「……笑ってる、のか? ここからじゃよく分かんねーんだけど……」

遊星「…………確かに、ほんの少し……笑っているようです……!」

遊星(……あいつ……あんなに優しそうな笑顔が……できたのか……)

アキ「…………私にも、見えるわ……ちゃんと見える……」

アキ(やっと……戻って、きてくれた……!)ブワッ





ディヴァイン(…………あぁ……そうか……これは……)

ディヴァイン(……楽しいという……感情なのか……)





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『よぉディヴァイン! 聞いたぜ? お前親にデュエルディスク買ってもらったんだろ!』


――――うん! 誕生日プレゼントにくれたんだ!


『いいな~! 私なんてまだデッキしかもらってないのよー!?』

『デッキがあるだけいいじゃん……僕なんてカードもまともに揃ってないよ……』

『いいよねー。ディバインの家、お金持ちだもんねー』

『お前らの話はいいんだよ! なっ! 俺とデュエルしようぜ! 』


――――い、いいの……?


『駄目なわけねーじゃん! ほら、さっさと準備しろよ!』

『私もソリッドビジョンのデュエル見たいわ! ねぇディヴァン、早く!』

『僕もみたいよ! あ、そうだ! 後で僕のカード使って見せてよ!』


――――…………うんっ!!


『よーしやるぜ! 初心者のディヴァイン君は俺の戦士デッキに勝てるかなぁ!?』


――――勝てるよ! 父さんと母さんが買ってくれたカードなんだ! 絶対強いさ!


『うし! そんじゃあ……!!』


――――デュエルッ!!




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ディヴァイン(…………懐かしいな……あの日……私は確かに、楽しかった……)

ディヴァイン(友人が、初めてのデュエルに誘ってくれて……両親がくれたディスクとデッキで……)

ディヴァイン(……もっとも、そのデュエルで相手に怪我を負わせて、両親からも恐れられ、捨てられたわけだが……)フッ

ディヴァイン(…………あの時怪我をさせたあいつ……今どうしてるかな……)





城之内「おーい! なーにボケっとしてんだよディヴァインさんっ!」

ディヴァイン「……!!」

城之内「デュエルはまだ続いてるぜ! 何も無きゃ、バトルは終わっていいか?」ヘヘッ

ディヴァイン「…………悪いがそうは行かない……! 罠カード《サイコ・リアクター》発動!!」

ディヴァイン「自分の場のサイキック族モンスターが相手モンスターと戦闘を行った時、そのサイキック族モンスターと相手モンスターを、ゲームから除外する!!」

城之内「な!? 俺の《ギルフォード・ザ・レジェンド》を除外ぃ!?」

ディヴァイン「ハハハッ……! せっかく強力なモンスターを召喚できたのに残念だったな!! 」

城之内「くっそー……! い、いや! 逆に考えるぜ! これでカードを伏せられるようになったと考える!」

城之内「俺はカードを1枚伏せて、ターン終了!!」




【城之内 LP 2100】手札2

モンスター

無し

魔法・罠

《デンジャラスマシン TYPE-6》

伏せ1枚




TURN-23



ディヴァイン「……私の……ターン!! ドロー!!」



【ディヴァイン LP 5700】手札1



ディヴァイン「!! ……フフハハハ!! この勝負……勝ったぞ城之内!!」

城之内「!?」

ディヴァイン「手札から魔法カード……! 《ミラクルシンクロフュージョン》を発動ぉ!!」パシィン!



遊星「なっ!? あのカードは!!」

闇遊戯「知っているのか遊星!」

十代「ミラクルシンクロ『フュージョン』!? まさかあれ、融合に関連した……!?」

遊星「はい! 自分の場と墓地から融合素材モンスターを除外することで、シンクロモンスターを素材に指定する融合モンスターを融合召喚する魔法カード……!!」

遊馬「シンクロモンスターを素材に!? いったいどんなモンスターが……!!」




ディヴァイン「私は墓地の……サイキック族モンスターである《サイ・ガール》と、シンクロモンスターでサイキック族の《マジカル・アンドロイド》をゲームから除外し……!!」



ディヴァイン「……融合召喚ッ!! 現れろ!! 《アルティメットサイキッカー》(ATK 2900)アァッッ!!!」



ギュオオォォン……!!

バチバチバチバチッ!!



アルティメット『ゴグッルルルァアアァァッッ!!!!』ドン★





遊戯「攻撃力2900!?」

十代「城之内さんの場はがら空きだ!! こいつの攻撃を食らったら、城之内さんのライフは……!!」

闇遊戯「いや、城之内君はカードを1枚伏せてる! 絶対にあれで防げる筈だ……!!」




ディヴァイン「フフフ、なるほどそう思うか……だが残念ッ!! この《アルティメット・サイキッカー》は私のデッキの最強のモンスター!!」

ディヴァイン「こいつは《メンタルスフィア・デーモン》と同じ、相手モンスターを破壊したときにその攻撃力分のライフを回復する効果の他に、もう1つ効果がある!!」

ディヴァイン「…………カードの効果によっては破壊されない……というね!!」




遊星「なっ……!! カード効果で、破壊できないのか!?」

アストラル『それでは……! 『ミラーフォース』のようなカードでは防御できない!?』

遊馬「や、やばいぜ!?」

遊戯「城之内君……!!」

アキ「……大丈夫ですよ……遊戯さん」

遊戯「え……!?」

アキ「デュエルに勝つか負けるか……それは分からないけど……」

アキ「もう、大丈夫……」




ディヴァイン「バトル!! 《アルティメットサイキッカー》で、プレイヤーにダイレクトアタックゥ!!!」

ディヴァイン「『究・極・念・殺』ッッ!!!!」




アルティメット『ゴッガアルルルァァァァッッ!!!!』


ギュギュギュギュウゥーン……!!


ゴッッ!! ドバアアアァァーーッ!!!




遊馬・十代「「城之内さあぁぁーーんッッ!!」」




城之内「永続罠カード発動!! 《モンスターBOX》!!」

ディヴァイン「なっ……2枚目、だとぉ!!?」

城之内「効果はもう知ってるよな? コイントスの裏表を当てて、当たった場合は相手の攻撃モンスターの攻撃力を0にする!!」





十代「は、破壊のカードじゃない!! これなら防げる!!」

遊戯「よ、良かった……!」

遊馬「でも、ギャンブル効果だぜ!? 確立は2分の1……はずしたら終わりだ!!」

遊戯「ううん、大丈夫だよ! 城之内君はこういう勝負では負けない……!」

闇遊戯「ここまでの城之内君の勝負強さを見てるだろう? 必ず当てるぜ!!」

遊星「し、しかし……!」

闇遊戯「まぁ見てな……!」



城之内「……俺は……表を選択するぜ!! そおらぁ!!」



チャリイィーーン!


パシィッ!




ディヴァイン「…………」

城之内「…………へへ、当たり……だぜ……!」ニヤリ




遊馬「あ、当てたああぁぁ!?」

アストラル『凄まじいまでのギャンブル運……! ここまで1回もコイントスを失敗していない!』

ユベル『……あいつがカジノなんか行ったら、とんでもないことになるんじゃないか?』

遊戯「……そういう所で成功する城之内君は想像つかないなぁ」

闇遊戯「城之内君の運の良さは、逆境でこそ発揮される……そういうものだと思うぜ」





ディヴァイン「……やっぱり当ててくるか……つくづく面倒な相手だな、お前」

城之内「ん……? 俺が当てるって予想してたのか?」

ディヴァイン「……ここまでギャンブル効果を成立させておいて、ハズレる方に期待する方がどうかしてるさ……」

ディヴァイン「……お前、悪魔と契約でもしたんじゃないのか?」

城之内「ははははっ! さぁーな!」

ディヴァイン「……だが、はたして次の攻撃も防げるかな……!!」

ディヴァイン「《クレボンス》(ATK 1200)でダイレクトアタック!!」

城之内「! もう一度コイントスだ!! 今度は裏に賭ける!!」



チャリイィーーン!

パシィッ!




城之内「……げぇっ!? 表……!!」

ディヴァイン「さすがに外したか! ダメージは受けて貰うぞ!!」



十代「クソッ!? 今度は駄目かぁ!!」

アストラル『だが受けるダメージは1200……まだライフはギリギリ残る!!』

遊馬「で、でも、これ以上の実態攻撃を受けるのは……!!」



クレボンス『キッヒヒヒヒヒ!!』


バチバチバチィッ!

ギュゥゥーーン……!!




城之内「くっ……!!」

城之内(っ……まだ……まだ大丈夫だ!! ここが踏ん張りどころだ!! 耐えろ俺!!)



バチバチイィィィィッ!!




遊戯「城之内君ッ!!」











…………シィーーン……





城之内「…………あ、れ……?」

ディヴァイン「………………」



ユベル『……! 傷が……できない……?』

遊馬「な、なんで……?」

遊星「……!! ま、まさか……!?」

遊戯「!! 十六夜さんっ……!!」

アキ「だから言ったでしょう? ……もう大丈夫だって……!」

十代「……攻撃の実体化を……やめた……!?」




城之内「…………ディヴァイン、さん……?」

ディヴァイン「……何をボケッとしている。お前が望んだことだろう。人を散々上から目線で説教染みたことを好き勝手言ってな……」

城之内「…………」

ディヴァイン「……何も無いなら続けるぞ? ……お前の言う……」





ディヴァイン「……っ……た、楽しい……デュエルとやらをな……!」

城之内「!!!」

ディヴァイン「……まぁ! もっともお前が私のモンスターを倒せる術を持っているならだがな! ……フンッ!」

城之内「っ……!! ……は、はは……っ……おうよッッ!! ぜってぇにぶっ倒してやるさ!! 見てろよコンチキショー!!」ゴシゴシ

ディヴァイン「私はこれでターンエンドだ! 残り5700のライフ……削れるものなら削ってみるがいい!!」ニヤリ



【ディヴァイン LP 5700】手札0

モンスター

《アルティメットサイキッカー》(ATK 2900)
《クレボンス》(ATK 1200)

魔法・罠

無し




やっと復活したー!
しかし、昨日の夜には復活してた人もいるみたいですね。
>>1は今朝の9時半ごろまで繋がりませんでした。

12時から続き投下しますねー。






遊星「ディヴァインが……他人に心を……開いた……?」

闇遊戯「ヤツの心の闇は……晴らされたようだぜ」





十代「…………城之内さん……」




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十代『騙されてたのを信じたくない気持ちは分かるけど! 世の中にはどうあがいても、言葉で分かり合えない人間だっているんだ!!』


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十代「…………なぁ、ユベル……俺……」

ユベル『言っておくが、君の言ったことは何も間違っていなよ』

ユベル『君の言うように、言葉だけでは分かり合えない人間なんて、この世には巨万といる』

ユベル『そういう人間相手には、時には諦めて切り捨てることも、自分が生きていく上では、必要な時もある』

ユベル『今回はたまたまディヴァインが、それよりほんの少しばかり、マシな人間だったってだけの話さ』

十代「…………よく俺が言おうとしてること分かったな」

ユベル『君は僕の前世からの知り合いだぞ?』





十代「……今回はたまたま、か……でも俺は、そのたまたまの時に、切り捨てようとしていた……」

十代「勝手に決め付けて、諦めてた……」

十代「……昔の俺なら、諦めてなかったかもしれないのにな……」

ユベル『それだけ大人になったということだろう。仕方のないことさ』

ユベル『全部が全部救えるわけないじゃないか。他人の心の奥底にあるものを見抜こうなんて、どれだけ難しいか分かってるのかい?』

ユベル『ましてそれが、自分一人の手でなんて、無理に決まってる』

ユベル『今回は、君より少し考え方が「子供寄り」な城之内のおかげで、ディヴァインが救われた』

ユベル『……それで良しにしときなよ』

十代「…………あぁ」

十代(……俺より少し子供寄り……まぁ、確かに、俺たちがあそこまで言っているのに、ディヴァインに良心があると信じて疑わないのはな……)

十代(……もし本当に、相手が良心の欠片も無いような人間だったら……城之内さんは……切り捨てていたのかな?)

十代(それとも……ただ真っ直ぐに信じたのかな……)

十代(……なんて、考えても仕方ないか)

十代(……でも……なんだろうな。その子供寄りな考えが、ちょっとだけ……)

十代(……羨ましいや……)






TURN-24



城之内「俺のターンだぜ!! ドローだぁ!!」



【城之内 LP 900】手札3



城之内「スタンバイフェイズ! サイコロを1回振る!! ダイスロールッ!!」



カッチィィーン!

カラカラ……ピタ



城之内「うおっしゃああぁッ!! ま~また3だぜ!! イェア!!」グッ!

城之内「カードを1枚ドローだぁ!!」シュバッ





闇遊戯「……城之内君、楽しそうだな……」

遊戯「……うん……凄く嬉しそう」

闇遊戯「……やっぱり、城之内君は凄いな……俺には見抜けなかった。ディヴァインが本当に求めているものを……」

遊戯「……僕だって同じだよ。きっと凄く悪い人なんだって、遊星君の話を聞いて、そう思った。そして実際、城之内君を傷つけた……」

遊戯「きっと、誰も気づいてあげられなかったと思う……城之内君以外……」

闇遊戯「……ディヴァインとデュエルしたのが、城之内君で良かった」

闇遊戯「俺ならきっと……救おうだなんて、思いつきもしなかっただろう……」

遊戯「そ、そんなこと……!」

闇遊戯「事実さ。……だが、城之内君はやり遂げた。城之内君が親友であることを……俺は誇りに思うぜ」

遊戯「……うん!」





城之内「!! 俺は手札を2枚伏せて、手札から魔法カード、《命削りの宝札(原作オリジナル)》を発動!!」

ディヴァイン「なぁ!? そ、それは大昔に絶版になった言われる……!?」

ディヴァイン(この土壇場で引き当てるか!? というか何故持ってる!?)

城之内「手札が5枚になるようカードをドローするぜ!! 5ターン後に手札を全部墓地送りにしなきゃなんねーけどな!」

城之内「俺の手札は1枚……4枚ドローだぜ!!」シュバッ!




遊星「…………すまない、アキ……」

アキ「? 何が……?」

遊星「俺は……ディヴァインが、血も涙も無い極悪人だと……そう思っていた」

遊星「だが違った……あいつにも、まだ心があった」

遊星「なのに俺は……城之内さんのように、あいつの目を覚まさせようとは思わなかった……」

アキ「そ、そんなの……! 仕方ないわよ! 遊星は何も悪くなんて無いわ!」

遊星「……だが、お前にとっての大事な人間を、俺は捨てようとした。お前には、不要な存在だと……」

遊星「まるで、ゴミのように……」

アキ「……遊星……」

遊星「……昔から……『この世に不必要な物など存在しない』……そう言っていたのにな」

遊星「ディヴァインだって、お前と同じ苦しみを味わっていることは知っていたのに……」

遊星「お前を傷つけた人間だと思うと、頭に血が上って……そんな考えができなかった」

遊星「……俺も、まだまだ未熟らしい……」

アキ「……それだけ私のこと、大事に思ってくれてるってことでしょ?」

アキ「…………ありがとう、遊星」

遊星「その言葉は、後で城之内さんに言ってやれ。……俺からも礼を言わないとな……」





城之内「!! …………良し……良し……! 良し、良し、良し!!」

城之内「……ディヴァインさん!! あんたは本当に強いデュエリストだっ!!」

ディヴァイン「! な、なんだ急に……」

城之内「こんなにライフを何度も沢山回復されたの初めてだぜ! 倒しきれるか不安になるくらいにな!」

城之内「プレイングも上手いし、何度も翻弄されちまったよ!」

ディヴァイン「……それはこっちの台詞なんだが」

城之内「……あんたとの本当のデュエル……もうちょっと長くやってたかったけどよ……」

城之内「……そろそろ終わりみたいだぜ……!!」

ディヴァイン「……!!」

城之内「この勝負……俺の勝ちだッッ!!」

城之内「俺はたった今伏せたリバースカードを発動させるぜ!!」

城之内「魔法カード、《クイズ》!!」

ディヴァイン「!? ク、《クイズ》!?」

城之内「あんたは、俺の墓地の一番下に置かれているモンスターの名前を言い当てなくちゃならない!」

城之内「当てた場合、そのモンスターは除外! ハズレの場合、そのモンスターを俺の場に特殊召喚する!!」

ディヴァイン「一番、下のモンスター……」

城之内「制限時間は10秒だ! さぁて、答えられるかなー!?」




城之内「いーーち! にーーい!」

ディヴァイン「……フフフフ……! 城之内、私がもう忘れていると思っているのか?」

城之内「さーーん!」

ディヴァイン「墓地の一番下ということは、つまりデュエルの序盤の方で墓地に送られたカードということになる」

城之内「よーーん!」

ディヴァイン「お前が最初に墓地に送ったモンスターカードは、《ワイバーンの戦士》!」

城之内「ごーーお!」

ディヴァイン「だがこれは《貪欲な壺》の効果で、他のモンスターと共にデッキに戻っている……」

城之内「ろーーく!」

ディヴァイン「この時デッキに戻ったモンスターの中には、序盤で召喚された《アックス・レイダー》、《リトル・ウィンガード》、そして中盤で出てきた《切り込み隊長》2体……」

城之内「なーーな!」

ディヴァイン「《リトル・ウィンガード》……この後にお前が召喚したモンスター! それが一番下のモンスターカード……!」

城之内「はーーち!」

ディヴァイン「つまり……答えは……! 《サイバネティック・ワイバーン》だ!!」





城之内「ブッブーー!!」





ディヴァイン「!? なんだと!? どういうことだ! 私はちゃんと覚えて……」

城之内「確かに、《リトル・ウィンガード》の後に召喚したのは《サイバネティック・ワイバーン》さ!」

城之内「じゃあ、その《リトル・ウィンガード》を出すために、俺は何をした?」

ディヴァイン「? 《ダメージ・コンデンサー》を発動した……」

城之内「じゃあ《ダメージ・コンデンサー》の効果は?」

ディヴァイン「……戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚墓地に送って受けたダメ――――」

ディヴァイン「――――あっ……!?」

城之内「そう!! その時手札コストに使ったのが、モンスターだったのさ!!」

ディヴァイン「そ、そんなもの……! 当てようがないだろうが!? 」

城之内「それじゃあ答え合わせだ! さて、いったいどんなモンスターなのかっ!?」




城之内「ダカダカダカダカダカダカダカ……じゃーーん!! 答えは!!」




ブワァ……!!

バサッ!! バサッ!!




『ギャオオオォォォンッッ!!!』





城之内「答えは、俺のデュエルの相棒! 真のエース! その名も……!」




城之内「 《 真 紅 眼 の 黒 竜 》(ATK 2400) だ ぁ !!!」





黒竜『ギャアアオオォォォンッッ!!!』





ディヴァイン「……わ……わかるかああぁぁーーッ!!?」ガビーン

ディヴァイン(何でこんなカードをデッキに入れている!? コンセプトはどこに行った!?)





遊戯「レ、『レッドアイズ』だ!!」

闇遊戯「すでに墓地に存在していたのか!」

遊馬「レ、《真紅眼の黒竜》だってぇ!? 《青眼の白龍》や《ブラック・マジシャン》と同じ伝説のカードじゃねぇか!!」

アストラル『彼がこんなモンスターを従えていたとは……! だが、攻撃力は2400……』

アストラル『下級モンスターの《クレボンス》ならともかく、2900の攻撃力を持つ《アルティメットサイキッカー》には適わないぞ!』

遊馬「……いや! 城之内さんはきっとやるぜ!! ここまでずっと諦めなかったんだ!!」

遊馬「デュエルに勝つことも……ディヴァインの心を取り戻す事も……!!」

遊馬「城之内さんの諦めない心が……誰もが本当は持っている、正しいデュエルへの想いを呼び覚ました……」

遊馬「そんなことができちまう城之内さんが、このままモンスターを出して終わりなんて、あるわけねぇ!!」

遊馬「城之内さんの『かっとビング』は、まだ終わっちゃいねーぜ!!」

アストラル『……そうか、彼のかっとビングか……フフ、それなら、負けるはずはないな』

遊馬(…………そうだ、どんな時にも、諦めない心……かっとビングを忘れなければ、人の心を変えることだってきるんだ……!)

遊馬(……ベクター……いや、真月……! 俺は、もう一度お前と……!!)




ディヴァイン「だ、だがそれでどうする! 攻撃力は私の《アルティメットサイキッカー》の方が――」

城之内「いやいや、こいつで戦闘するつもりは最初から無ぇよ!」

城之内「もう1枚のリバースカードを発動!! 魔法カード、《黒炎弾》!!」

ディヴァイン「こ、黒炎、弾……?」

城之内「自分フィールド上の《真紅眼の黒竜》を対象にして発動!! 選択した『レッドアイズ』の元々の攻撃力分のダメージを、相手に与えるのさ!!」

ディヴァイン「ばっ……!? 《真紅眼の黒竜》の専用カード、なのか!?」

城之内「いやー、こいつがずーっと手札で腐っててさ! 全然使う機会が来なかったんだけど……」

城之内「ようやくお披露目できたぜ! ってわけで……元々の攻撃力分、つまり2400のダメージを食らってもらうぜぇ!!」

城之内「行けぇ!! 『レッドアイズ』ッ!!」




黒竜『ギャアオオォォ……!!』


ドッバアァァーーッッ!!!

バゴオオォォンッッ!!!




ディヴァイン「ぬあああぁぁッ!?」



【ディヴァイン LP 5700 → 3300】



ディヴァイン「……フッ、まったくやってれくるな……!!」

城之内「この《黒炎弾》の対象になった『レッドアイズ』は、このターン攻撃できなくなる!」




遊星「攻撃するつもりが無いというのは、こういうことだったのか……!」

十代「この後どうするんだろう!?」

遊戯「まだ手札は5枚もある! いくらでも展開できるよ!」




城之内「本番はここからだぜディヴァインさん! あんたの最後の切り札が融合モンスターなら! 俺の最後の切り札も、同じものだ!!」

ディヴァイン「! 何……? お前、まさか……!?」

城之内「俺は手札から……魔法カード……!! 《融合》を発動!!」




十代「ゆ、《融合》キターーーーッ!!?」

遊馬「融合召喚って、何を融合させるつもりだ!?」

闇遊戯「……《真紅眼の黒竜》を素材とする融合モンスターは、2体存在するが……!」

遊戯「城之内君が召喚できる融合モンスターというと……!」




城之内「俺は、場の《真紅眼の黒竜》と、手札にずっと残ってた《メテオ・ドラゴン》を融合!!」




黒竜『ギャオオオォンッ!!』

メテオ『クアァァーッ!!』







城之内「――――可能性をもたらす紅き竜よ!! 落ち行く流星と一つとなり……この地上に姿を現せ!!」





ギュオオオォォン……!!





城之内「融合召喚ッ!! 燃えて輝け!! 《メテオ・ブラック・ドラゴン》(ATK 3500)!!」





ドゴオォォォンッ!!


ズシィンッ……!! ズシィンッ……!!




メテオ・ブラック『ガルルルルァァ……ゴギャアアァァオオォンッッ!!!!』




ディヴァイン「レッドアイズの……融合体……!? 攻撃力、3500……!!」

城之内「融合素材にしちまえば、攻撃できないデメリットは関係無い!」

城之内そしてこれで、あんたの《アルティメットサイキッカー》(ATK 2900)にも勝てるってわけだ!!」

城之内「……でも、まだこれで終わりじゃないぜ!?」

ディヴァイン「!?」

城之内「更に手札から魔法カード、《龍の鏡》を発動!!」

ディヴァイン「なぁ……!?」

城之内「自分の場、および墓地から、決められた融合素材モンスターを除外することで、ドラゴン族の融合モンスターを融合召喚する!!」




十代「ま、マジィ!?」

アストラル『この上まだ融合召喚するのか!?』

遊馬「ってことは……2体目の《メテオ・ブラック・ドラゴン》を!?」




城之内「いいや、残念ながら俺のデッキに《メテオ・ブラック・ドラゴン》は1体だけだ」

城之内「でも……今から出すこいつは、俺にとっては《メテオ・ブラック・ドラゴン》よりも頼もしいモンスターだぜッ!!」

城之内「俺は墓地の、《真紅眼の黒竜》と、《運命の宝札》の時にデッキから墓地に送られた、《融合呪印生物-闇》を除外ッ!!」

ディヴァイン「『融合呪印』……!? それは、正規の融合素材の代わりにできる……!!」





城之内「俺は、この《融合呪印生物-闇》を……《デーモンの召喚》として扱うッ!!」



十代「えっ……!?」

遊馬「デ、《デーモンの召喚》って、遊戯さんの……!!」

遊戯「まさか城之内君……!! 融合素材代用モンスターで、『アレ』を!?」

闇遊戯「……まだ……使ってくれていたんだな……」





黒竜『ギャアオオォォオンッ!!』

デーモン(呪印闇)『グオオオォォ……!!』






城之内「――――可能性をもたらす紅き竜よ!! 闇に君臨せし魔と一つとなり……暗黒の空を翔けろォッ!!」




ギュウウゥゥゥン……!!





城之内「融合召喚ッ!! 羽ばたけ……!! 《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》(ATK 3200)ッッ!!!」




ブワサアァァ……!!



ブラック・デーモンズ『ギャグゥオオォォォンッ!!!』






十代「攻撃力3500と……3200の融合ドラゴンモンスターが並んだ……!!」

遊馬「な、なんか、デッキの戦術というか特徴が、いっきに変わったような……」




ディヴァイン「……何故、攻撃力が低い『デーモンズ・ドラゴン』の方が頼りになるんだ?」

城之内「……こいつは……本当は遊戯の持つ《デーモンの召喚》がいて初めて召喚できるモンスターだ」

城之内「でも、俺はこいつを、融合代用モンスターを使って召喚できる……」

城之内「なんかそれって、『どんなに離れていても繋がってる』って……そんな感じがするんだ」




遊戯「! 城之内君……」

闇遊戯「……フッ……」




城之内「だからこいつは、カードのステータスとしては、確かに《メテオ・ブラック・ドラゴン》より劣るけど……」

城之内「俺を勇気づけてくれるって意味では、頼りになるのさ!!」

ディヴァイン「…………そうか」

城之内「……俺は、あんたともそんな関係なりたいと思ってるぜ?」

ディヴァイン「! ……っ……」

城之内「別にいいよなっ? よし! じゃあ、友達になった証として、友情の切り札モンスターぶつかり合いと行こうぜ!!」

ディヴァイン「わ、私はまだ何も……!」

城之内「バトル!! 《メテオ・ブラック・ドラゴン》(ATK 3500)で、《アルティメットサイキッカー》(ATK 2900)に、攻撃ぃ!!」

城之内「『メテオ・ダイブ』ゥゥッッ!!!」




メテオ・ブラック『ゴグルルァ……!! ゴギャアオォォッッ!!!」



ギュバアアァッ!!

ドゴオオォォッッ!!!




ディヴァイン「うぐうう……!!」



【ディヴァイン LP 3300 → 2700】



城之内「続いて!! 《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》(ATK 3200)で、《クレボンス》(ATK 1200)に攻撃だぁ!!」

城之内「《メテオ・フレア》ッッ!!!」



ブラック・デーモンズ『ギャグゥオオォォッ!!!』




アストラル『この攻撃が通れば、残りライフは700になる!!』

遊馬「勝利は目前だぜぇー!!」




ディヴァイン「《クレボンス》のモンスター効果、発動!!」

ディヴァイン「こいつが相手の攻撃の対象になった時!! 800ポイントライフを支払うことで、その攻撃を無効にする!!」




クレボンス『キッヒヒヒヒ!!』



バリバリバリ……!!

ガキイィンッ!!



【ディヴァイン LP 2700 → 1900】



城之内「……!!」




十代「だぁーー!? 防がれたーー!!」

遊馬「そ、そんな効果を持っていたのかぁ!?」

ユベル『ディヴァインの場に《クレボンス》が残ったままになるな……』

闇遊戯「次のドロー次第で、ここからディヴァインの逆転の可能性もあるが……!」

アストラル『どうなる……!?』




城之内(残りライフ……1900……!! 行ける!!)

城之内「俺はカードを、1枚伏せて……!! ターンエンド!!」



【城之内 LP 900】手札1

モンスター

《メテオ・ブラック・ドラゴン》(ATK 3500)
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》(ATK 3200)

魔法・罠

《デンジャラスマシン TYPE-6》
《モンスターBOX》

伏せ1枚




TURN-25



ディヴァイン(……場はがら空き……手札も0……状況は最悪、か……)

ディヴァイン(……だがまだだ……! まだ終わらない!!)

ディヴァイン(…………終わらせたく、ない……!!)



ディヴァイン「……私の!! ターーン!! ドロォーーッ!!」



【ディヴァイン LP 1900】手札1



ディヴァイン「!!」

ディヴァイン(《貪欲な壺》!! 墓地にいるモンスターは……ちょうど5体!! これならまだ――――)




城之内「このドローフェイズにリバースカードオープン!!」

ディヴァイン「!?」












城之内「罠カード……!! 《運命の分かれ道》ッッ!!」





城之内「互いのプレイヤーはそれぞれコニントスを1回行い! 表が出た場合は2000ポイントライフを回復!」

城之内「裏が出た場合は2000ポイントのダメージを受ける!!」

ディヴァイン「……!!」



十代「さ、最後の最後でギャンブルカード!!」

遊星「ディヴァインのライフは1900……!! ディバインのコイントスで裏が出れば、ライフは0になる!!」

アキ「でも! 城之内さんのライフも900! 失敗すれば……!」

遊馬「俺は城之内さんが勝つ方に賭けるぜ!!」

遊戯「僕もだよ!」

アストラル『このカードで、両者共に表、あるいは裏が出て、決着が付かない、引き分けになるというパターンもあるが……』

闇遊戯「いや、これで決まるぜ! 二人の運命が……!!」



城之内「これが……最後のギャンブルだ!! 行くぜ!! ディヴァインさん!!」

ディヴァイン「……いいだろう……!!」



城之内・ディヴァイン「「コイントスッッ!!!」」



チャリンチャリィィーーン……!!



キラ……キラ……



パシィンッ!!



城之内「………………」

ディヴァイン「………………」



城之内「…………俺は……表だ!!」



ディヴァイン「……だろうな……」

ディヴァイン(そして私は…………)

ディヴァイン(…………まぁ、これも、そうだろうな……)




ディヴァイン「……裏だよ…………私の、負けだ……」




【城之内 LP 900 → 2900】

【ディヴァイン 1900 → 0】



【WINNER★城之内克也】



十代「……城之内、さんが……!!」

遊馬「……勝ったああぁぁぁぁーー!!!」ヒャッホー!

アストラル『遊馬! 行こう!』

遊馬「おう!! 皆も早く! もうバリアは解けたぜ!!」タタタッ

遊戯「うんっ!! もう一人の僕!」

闇遊戯「あぁ……!」

遊星「……行ってこい。アキ」

アキ「…………えぇ」








ディヴァイン(…………《運命の分かれ道》……か……)

ディヴァイン(まったく……デキすぎだな……仕込んだんじゃないだろうな)



城之内「…………ディヴァインさん」

ディヴァイン「…………私は、私を虐げてきた人間が憎い」

城之内「! …………」

ディヴァイン「それはこれからも、きっと変わらないだろう……」

ディヴァイン「私の中の憎しみは……例え時と共に風化することはあっても、決して消える事は無い……」

ディヴァイン「……ずっと、この胸の中で燃え続ける」

城之内「…………そっか……」

ディヴァイン「…………だが……」

城之内「!」

ディヴァイン「…………少しだけ……ほんの少しだが……」

ディヴァイン「………………人を、信じられるようになったかもしれない……」

城之内「……ヘヘ……そっか……!!」ニヘラ



ディヴァイン「…………だから、その……なんだ……! あー……」

ディヴァイン「…………あ……あり……」

城之内「……!!」

ディヴァイン「い、いや……れ……れ、い……」

城之内「…………」

ディヴァイン「…………なんでもない」

城之内「………………ぷっ……! くく、はははは!」

ディヴァイン「! な、なんだ! 笑うなこのガキが!!」

城之内「ははははは……! い、いや、悪い悪い!」

城之内「…………今はそれでいいさ! 少しずつでいいんだ」

城之内「その言葉が、真っ直ぐ言えるようになったら時には、あんたもきっと……」

城之内「心から笑えるようになってるはずだぜ!」

ディヴァイン「…………そんな時が……来るだろうか……」

城之内「来るさ! 言ったろ? こっから先の道はもう、真っ直ぐなんだからよ!」

ディヴァイン「…………まぁ……期待しないで、歩いて行く事にするさ……」

城之内「……ディヴァインさん!」

ディヴァイン「ん……?」




城之内「『楽しい』デュエルだったぜ!!」グッ

ディヴァイン「! …………そうか」

城之内「また、やろうな!!」

ディヴァイン「!!」

ディヴァイン(…………『また』……か)

ディヴァイン(……デュエルした相手にそんな言葉を言われたのは……)

ディヴァイン(…………生まれて初めて……だな)

ディヴァイン「…………気が、向いたらな」

城之内「あぁ……! 待ってるぜっ!」




遊馬・十代「「城之内さーーん!!」」

遊戯「城之内君!!」

あのー……《サイバネティック・ワイバーン》ではなく《サイバティック・ワイバーン》ですよ。

これではディヴァインがどの道間違えてる事に……



城之内「おぉ、遊戯! ……悪りぃな、心配かけて」

遊戯「本当だよもうっ!! 無茶しすぎだよ!!」

城之内「へへ、でも、ちゃんと戻ってきたぜ?」

遊戯「……はぁ、まったく……でも、無事でよかった……!」

遊馬「も~う本っっっ……当に凄かったぜ城之内さん!! 戦士族とギャンブルカードの戦術から一転して《融合》を使い出した時はビックリしたぜ!!」

遊馬「そしてディヴァインへの熱い言葉……!! もう感動しちゃったよぉ~!!」ブンブン

城之内「お、おう? ま、まぁな! 俺にかかればこんなの朝飯前よぉ!」エヘンエヘン

城之内「…………で、お前、誰??」

十代「……城之内さん、噂通り……いや、噂以上の人ですね。デュエルでこうも人の心を突き動かせるなんて……」

十代「……本当に、凄い人ですよ。さすがは遊戯さんの親友ですね」

城之内「噂!? あ、あははは! お、俺ってやっぱり、結構有名人なのかな~!」

城之内「んで……あんたも、誰??」

アストラル『城之内克也……君のデュエルと相手に対する揺らぐ事の無い熱き想い……確かに見せて貰った。いいデュエルだったと断言しよう』

城之内「や、やだなぁ~皆揃いも揃って俺を持ち上げ――――!!?」

アストラル『……あっ』

城之内「うわああぁぁーー!!? は、半透明の全裸の幽霊ーー!!!」

アストラル『いや、これは別に全裸というわけではないと私は認識しているのだが――』

ユベル『訂正すべきところはそこじゃないだろうに……』

城之内「ぎゃあぁぁーー!!? こっちは妖怪だあぁーー!!?」

ユベル『……十代、こいつにエネルギー弾を食わせてやりたいんだが構わないかな』

十代「ダメに決まってんだろぉ!?」




闇遊戯「…………」スタスタ

城之内「あっ! もう一人の遊戯……だよな!? なんで器の遊戯と二人になって……」

遊戯「それが僕達にもさっぱり……って、もう一人の僕どこに行くの?」




ザッザッザッ……ザンッ




ディヴァイン「! …………」

闇遊戯「…………!!」ブンッ



バキッ!! バキィッ!!



ディヴァイン「ぐあっ……!?」




アキ「ディヴァイン!?」

遊星「……!」



城之内「ゆ、遊戯!?」

闇遊戯「……今のは仲間を傷つけられた……俺と相棒の分だ」

闇遊戯「……制裁はこれでチャラ……罰ゲームは無しにしてやるぜ。城之内君に免じてな……城之内君の優しさに感謝することだ」スタスタ

ディヴァイン「…………」ズキズキ




アキ「…………すみません、もう一人の遊戯さん……ありがとう、ございます……」

闇遊戯「……最低限のケジメを付けさせたかっただけさ。別に許したわけじゃない……」ギュッ…

遊戯「もう一人の僕……」

闇遊戯「……すまないな、相棒。お前の分、勝手に殴ってきてしまった」

遊戯「……ううん。僕だったらできなかったから……ありがとう。……汚れ役引き受けさせちゃって、ごめんね」

闇遊戯「俺が自分の意思で勝手にやったことだ。相棒が気にする必要は無いさ」




アキ「…………ディヴァイン……」

ディヴァイン「!! …………チッ……」(顔を逸らす)

アキ「っ…………」

ディヴァイン「…………」

アキ「……っ……ディヴァイン、あのね……」

ディヴァイン「…………話すことは無い」スッ

アキ「あっ……! ま、待って! ディヴァイン……!」

ディヴァイン「…………」スタスタ



ガチャリッ! バタンッ!



遊星「…………」




遊戯「そ、それより! 体は大丈夫なの!? 傷だらけだよ!?」

遊馬「そ、そうだった! 城之内さん、平気……なわけねぇよな……! あちこちボロボロだぜ……!!」

城之内「そ、そんな心配すんなって! 大丈夫だって! 見ろ! こんなにピンピン――」ビリビリッ

城之内「いぎっ……!!? ……あ、やっぱこれ、駄目だわ……」グラッ



バタリッ……



遊戯「じょ、城之内君!?」

遊馬「あ、あわわわ!? どどどうしよう!? と、とりあえず落ち付いて救急車を!!」

アストラル『全然落ち着けていないぞ遊馬。外部と連絡できないこの空間で救急車は呼ぶことは不可能だ』

遊馬「じゃ、じゃあどうすんだよぉ!?」

アストラル『忘れたのか遊馬。ここには医学に詳しいアキがいるだろう』

遊馬「……あっそうか!」ポン

十代「俺も手伝うぜ! 軽い応急手当の知識なら俺もかじってる!」

遊馬「よし! ……アキさん!! 城之内さんがぶっ倒れちまったんだ! 頼む!!」

アキ「……っ……!」ゴシゴシ

アキ「……えぇ! 今行くわ!」

遊星「……アキ……」

アキ「いいの遊星! ディヴァインが誰かに心を開けるようになっただけで、私は……嬉しいから!」

遊星「………………城之内さんの手当てが終わったら、ここを出て右の最初の部屋で休め」

アキ「え……? でも、私、明日香さんたちと……」

遊星「いいから、終わったらあそこの部屋で待っていろ。いいな?」

アキ「…………分かったわ」




遊馬「おーい!! アキさん早く!!」

アキ「! えぇ!」タタタッ




遊星(…………さて……)クルリ

闇遊戯「……行くのか、遊星」

遊星「……えぇ……上手くいくかは、分かりませんが」

闇遊戯「俺も行こうか?」

遊星「いえ、大丈夫です。一応あいつとは顔見知りですから。それに、これは俺の仲間の問題です」

遊星「王や遊戯さんたちに迷惑はかけられません」

闇遊戯「迷惑なことなんて無いんだがな…………いんだな?」

遊星「はい……行ってきます……!」スタスタ



ガチャッ、バタンッ





★とある一室★



ディヴァイン(……ここはどうなってるんだ? あの広間以外にも、部屋が沢山ある……)

ディヴァイン(まるでちょっと高級なホテルのようじゃないか……)

ディヴァイン(わけがわからん……私やあいつ等を連れてきた奴は何を考えて……)

ディヴァイン(……まぁ、今はこの広さに感謝するか。おかげで一人になれる……)




―――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――


アキ『……っ……ディヴァイン、あのね……』


アキ『あっ……! ま、待って! ディヴァイン……!』


―――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――




ディヴァイン(…………馬鹿な女だ……)

ディヴァイン(あれだけのことを言われて……あれだけのことをされて……)

ディヴァイン(まだ私に縋ろうとするなど……正気とは思えん……)

ディヴァイン(………………本当に、馬鹿だよ…………)




――――ガチャリッ



ディヴァイン「!!」





遊星「………………」



ディヴァイン「…………何のようだ」

遊星「…………どうして、アキの話を聞いてやらない」

ディヴァイン「…………話すことが無いからだ。私から言う事も無いし、聞いてやる義理も無い」

遊星「…………何を恐れている?」

ディヴァイン「…………何?」

遊星「お前は何かを恐れている。もしかしたら起こりえる可能性に対し、恐怖している」

ディヴァイン「……何を言って……」





遊星「………………そんなに、アキを傷つけるのが怖いか」

ディヴァイン「ッ!!」




遊星「……お前は城之内さんとのデュエルで、人の心の内にある優しさに、アキの優しさに気づいた」

遊星「そして同時に、自分が犯してきた罪の重さも理解した」

遊星「だが、お前は自分が、まだ根本的に変われたわけではないとも考えている」

遊星「……まぁ、当然だ。自分で変わろうと思っても、そう簡単には変われないのが人間だ」

ディヴァイン「…………何が言いたい……!」

遊星「……お前は、まだ本質が変わっていない自分がアキと関わっても……」

遊星「またいつかのように傷つけてしまうのではないか……取り返しの付かない傷跡をつけてしまうのではないか……」

遊星「そう思って……アキをこれ以上傷つけることが無いよう、いっそのこと、その繋がりを自分から断ち切ろうと、そう考えている……違うか」

ディヴァイン「……………………」

遊星「………………」

ディヴァイン「…………だったら、何だというんだ……」

遊星「………………」




ディヴァイン「実際そうだろう! 私は確かに、人間というものに……っ、僅かではあるが……希望を見出した、それは否定しない……」

ディヴァイン「だからと言って、私が悪意ある人間じゃなくなったわけじゃない!」

ディヴァイン「今だって、無関係な人間はともかく、私を踏みにじってきた奴らが……私を捨てた親が憎い……!!」

ディヴァイン「奴らへの復讐も、成し遂げたいとまだ私の心は言っている……!!」

ディヴァイン「そんな人間が、またアキに近づいてみろ! 私は再び、あいつを復讐の道具に使うかもしれない!」

ディヴァイン「また人に裏切られるのが怖くなって……自分から裏切るかもしれない!!」

遊星「…………」

ディヴァイン「…………あいつが、私を……まだ大切に思っていることは……分かったつもりだ……」

ディヴァイン「だからこそ……! もう私は、あいつを傷つけるわけにはいかんのだ……!!」

ディヴァイン「……私は……変わりたい……!! あの馬鹿から教わったこの感情を……憎しみの雑菌で腐らせたくない!!」

ディヴァイン「……アキを傷つけたら……私はきっと……元の下衆な復讐者に逆戻りする……!!」

ディヴァイン「…………そんな事になるくらいなら……! 私は、この繋がりを切ることを選ぶ……!!」

遊星「…………」

ディヴァイン「…………話は終わりだ……さっさと行け」

ディヴァイン「……今のアキには、お前が必要だ……」



遊星「…………お前は間違っている」

ディヴァイン「…………何だと……?」

遊星「お前はアキを傷つけたくないと言った。それなら、どうしてアキを受け入れない……!」

ディヴァイン「はぁ……!? 人の話しを聞いてたのか! 私が関わったら、アキを傷つけることに――」

遊星「それが矛盾していることにどうして気が付かない!?」

ディヴァイン「あぁ……!?」

遊星「アキがお前に話しかけようとして、お前がそれを拒絶した時、アキがどんな顔をしていたかお前は見てなかったのか!!」

遊星「…………泣いていたんだぞ……!!」

ディヴァイン「……ッ……!!」

遊星「お前がそうやってアキを避ける時点で、アキは傷ついてしまっているんだ!!」

ディヴァイン「…………私に、どうしろって言うんだ……!?」

遊星「…………俺は、お前のことは許せない」

遊星「アキにしてきた事も、ミスティの弟トビーを死なせたことも、それ以外の、お前が利用し傷つけてきた全ての人たちのことを思えば……」

遊星「……お前を許す気には、到底なれない」

ディヴァイン「………………」

遊星「……だが、アキは、お前が自分の元に帰って来ることを望んでいる」

遊星「俺の気持ちがどうだろうと、アキがそれを望んでいるなら、尊重してやりたい」

遊星「……今アキに必要な人間は俺じゃない……お前だ」

遊星「…………アキは、向こうの部屋で待っている」

遊星「……どうするかはお前が決めろ。ただし……アキを傷つけるようなことをするなら、俺はお前を、本当に……絶対に許さない」

ディヴァイン「………………」

遊星「…………アキを守る手段が、自分から遠ざけることだけなのかどうか……もう一度よく考えろ」クルッ



ガチャッ、バタンッ






ディヴァイン(………………)






アキ「良し……とりあえず、これで大丈夫よ」

十代「ふぅ……いやー大した事無くて良かったぜ」

闇遊戯「さすがは医者の卵だな。手際が良かったぜ」

アキ「……相当体力を使ったのね。それと、あまり寝てなかったみたい」

アキ「デュエルが終わって、疲労と眠気が一気に襲ってきたんだと思うわ。気絶するみたいに眠ってる……」

城之内「……zzz……zzz……」

遊戯「あの、あくまで、気絶じゃなくて、気絶してる『みたい』、なんですよね?」

十代「大丈夫ですよ、遊戯さん。幸いつけられた傷は深くないし。安静にしてればすぐ全快しますよ。だよな?」

アキ「えぇ。……あの、遊戯さん……城之内さんって、ひょっとして前にも、こんな危険なデュエルとか、したことがありますか?」

遊戯「! ……う、うん……確かにあるけど……どうして?」

アキ「…………ディヴァインの能力の強度は、私ほどじゃないにしても、大分強い部類に入るくらいなんです」

アキ「普通なら、あんな能力を目の当たりにしたら、少なからず恐怖を抱く……」

アキ「なのに、城之内さんは、怖がるどころか、全然怯んでなかった……まるで、なんていうか……『慣れてる』って感じがして……」

遊戯「あ、あはは……」

闇遊戯「……それはそうだろうな。なんせ城之内君は、本物の闇のゲームをプレイして生き残った人間だ」

ユベル『! 闇のゲームで生き残った……?』

十代「そ、それって……闇のゲームに勝ったってことですか?」

闇遊戯「いや、ゲームには負けてしまった。……と言っても、ほとんど勝ったも同然のゲームだったが、勝利を目前にして、意識を失ってしまってな」

ユベル『つまり……負けたのに無事だったってことか……!?』

闇遊戯「まぁ、そういうことだ。本物の闇のゲームに比べれば、さっきのサイコデュエルなんて、城之内君からすればずっとマシだったろうな」

遊馬「……闇のゲームとかなんとか、よくわかんねーけど、とにかく凄い人なんだな。城之内さんって……」

アストラル『うむ……その並々ならぬ不屈の精神力……私も見習わなくてはな』



アキ「さて……それじゃあ、誰か城之内さんをベッドに運んでくれるかしら?」

十代「俺が運ぶぜ! 遊馬、手伝ってくれ!」ヨット

遊馬「おうっ! ……うおっ、結構重い……」ヨイショ

遊戯「ありがとうございます、十六夜さん。城之内君を助けてくれて……」

アキ「いえいえ! 大した事はしてませんから……」

闇遊戯「俺からも礼を言うぜ。ありがとう。……それより、色々あって疲れたろう。もう休んだ方がいいぜ」

アキ「そうですね……じゃあ、私はこれで」

遊戯「お疲れ様、十六夜さん。お休みなさい」

アキ「えぇ、お休みなさい」

アキ(……あっ、そうだ、遊星にあっちの部屋で待ってるように言われたっけ)



カチャン、パタン




ガチャッ



遊星「…………」

闇遊戯「! 遊星……」

遊星「……戻りました。どうですか? 城之内さんの具合は」

遊戯「うん……傷はそんなに深くないから、安静にしてればすぐ治るって」

闇遊戯「……それより、どうだった?」

遊星「…………どうでしょうね……言うべきことは言いました。あとは、あいつ次第なんですが……」

遊戯「? なんのこと?」

闇遊戯「……いや、なんでもない。俺たちもそろそろ寝るとしよう。とっくに深夜を越えてしまっている」

遊戯「あぁ……そうだったね……ふぁ……瞼が落っこちそうだよ……」

遊星「……俺は、もう少しここにいます……気になるので」

闇遊戯「……分かった。だが、明日に響かない程度にしろよ?」

遊星「はい。お休みなさい」




遊星(…………アキ……)







アキ「ここでいいのよね……?」カチャ

アキ「……まだ来てないのね……遊星、なんの話があるのかしら……」(ソファに座る)

アキ「…………って、ディヴァインのことに決まってるわよね……」

アキ(何を言われるのかしら……きっと遊星のことだから、慰めてくれるんだと思うけど……)

アキ(…………今は……余計に辛いかも……)グスッ

アキ(……でも、わざわざ遊星がああ言ったんだし、ちゃんと聞かないと!)




ガチャッ……




アキ「! 遊星……ごめんね、私のために――――」

アキ「――――え?」




ディヴァイン「………………」

アキ「ディ、ディヴァイン……?」

ディヴァイン「………………」

アキ「……あ、あの……っ……」




ディヴァイン「………………少し、話がある」

アキ「ッ……!!!」

アキ(…………遊星……ありがとうっ……)

アキ「……えぇ! 私も、話したいこと、沢山あるの……!」パァッ

ディヴァイン「! …………隣、いいか」

アキ「勿論! 座って?」

ディヴァイン「…………」トスン




アキ「………………」

ディヴァイン「………………」

アキ「…………ディヴァイン、私ね――」

ディヴァイン「お前は……」

アキ「え……?」

ディヴァイン「……どうして、私を……私なんかを、まだ求めるんだ……」

アキ「…………」

ディヴァイン「…………あれだけのことをした人間……恨むだろう……普通……!」

ディヴァイン「……恨めばいい……軽蔑すればいい……! こんな外道……!!」

アキ「…………そうね。それが、普通なのかもね」

アキ「……でもねディヴァイン。私はね……あなたを失った時……とても悲しかったの……」

アキ「もう二度々会えないんだって分かったら……心にぽっかり穴が空いて……ずっと冷たい風が吹いてた」

ディヴァイン「………………」

アキ「……その時、改めて分かったの。あなたが、私にとって、かけがえの無い存在だったんだって……」

ディヴァイン「………………」

アキ「確かに、あなたは私を、自分の目的のために利用していただけだったのかもしれない」

アキ「……でも、あの時あなたに手を差し伸べて貰って、優しい言葉をかけてくれて……」

アキ「……私は…………嬉しかった……」

ディヴァイン「!! ……っ……」

アキ「例えそれが、仮初の優しさだったとしても……あの時私の心を救ってくれたのは……間違いなく、あなたなのよ……? ディヴァイン……」

ディヴァイン「……っ……っ……」ガシガシ

ディヴァイン「分からない……理解できん……! お前は、お前達はどうして……そんな風になれる……!?」

アキ「…………いつかあなたにも、分かる時が来るわ……だってあなたはもう、『心』を知ったんだから……」

ディヴァイン「………………」



アキ「……ところでディヴァイン、私の顔を見て、何か気づくこと無い?」

ディヴァイン「……? …………そういえば、少し見ない間に……随分と、変わったような……?」

アキ「それはそうよ。あれから何年経ってると思ってるの? 私だって、大人になるのよ!」フフッ

ディヴァイン「何年……? ……ま。まさかお前は……未来のアキだとでも……!?」

アキ「あなたからすれば、そういうことになるわね。ここはどうも、時も世界も超えて人が集められてるみたいなの」

ディヴァイン「時を越える……!? まさか、イリアステル……!?」

アキ「ううん。彼等はもう昔に私たちが倒したわ。……倒したっていうのはちょっと違うわね。分かり合った、と言った方がいいかしら」

ディヴァイン「た、倒したぁ……!? お前達がか!?」

アキ「えぇ。厳しい戦いだったけど……皆が、仲間たちがいたから、成し遂げられたの」

ディヴァイン「…………そうか……いや、まぁ、今はそれはいい……」

ディヴァイン「…………お前は今……幸せなのか……?」

アキ「……えぇっ! 本当に幸せよ! 昔の私じゃ、きっと想像もできないくらい!」

アキ「今は、チームの皆とは離れて暮らしているけど……どんなに遠く離れていても、心で繋がってるから、寂しくなんて無いわ」

アキ「それぞれの道を、ちゃんと歩んでいけていると思う」

ディヴァイン「…………お前が今、歩んでいる道は……どんな道なんだ……?」

アキ「……それを、一番伝えたかったの……」

アキ「……私今、医者になるための勉強をしてるの」

ディヴァイン「い、医者……!? お前が……」

アキ「私気づいたの……私たちサイコデュエリストの力は、何も傷つけるだけの物じゃないって」

アキ「力を完全にコントロールできるようになれば、人を癒す力にもなりえるんだって!」

ディヴァイン「!! サイコデュエルが……人を癒す……?」

アキ「医者になるための勉強と一緒に、この力を、医療に応用する方法も研究しているの」

アキ「実現すれば……今まで治せなかった病気や、救えなかった命を救うことができるようになるわ!」

ディヴァイン「命を……救う……この力で……?」

アキ「私たちは……呪われた忌むべき人間なんかじゃ、なかったのよ……ディヴァイン」

ディヴァイン「………………」

ディヴァイン(……アキ……お前は……私のいない間に……そんな境地にまで……)

ディヴァイン(……はっ、これでは尚更、私なんて……必要無いじゃないか……)



アキ「…………ねぇ、ここから出られて、もし、一緒に元の世界に帰れるようなことになったら……」

アキ「私と一緒に、この力を、人のために役立てる研究をしてみない……?」

ディヴァイン「…………どうして、私なんだ……」

アキ「…………」

ディヴァイン「サイコデュエリストなら……私が集めた人間だけでも、大勢いる……お前の顔見知りもいるだろう……」

ディヴァイン「こんな男を選ぶより……他の人間に頼んだ方が……ずっと――」

アキ「それは違うわ」

ディヴァイン「……!!」

アキ「……言ったでしょう? あなたを失って、私の心にはぽっかり穴が空いた」

アキ「その穴は……遊星たちのおかげで、存在を忘れることはできても……穴が塞がることは、決して無いの……」

アキ「時々思い出して……冷たい風に当てられて、凍えそうになる時もあるわ……」

アキ「この穴を埋められるのは……あなたしかいないのよ……!」

アキ「私はただ、あなたと一緒に居たいだけ……傍に居てほしいだけなの……!」

ディヴァイン「………………」

アキ「お願い……ディヴァイン……」グスッ

ディヴァイン「ッ!!」

アキ「…………だ、だけど……あなたが嫌ならっ……無理にとは、言わないわ!」ゴシゴシ

アキ「あなたにだって、自分の行きたい道ができるかもしれないしっ、元々、私の事なんてなんとも思ってなかったんだもんね!」

アキ「…………でも、時々会いに行くことくらいは……許して、欲しいかな……なんて……」ジワッ



ディヴァイン「…………そんな顔をするな……まったく……」

アキ「……え……?」

ディヴァイン「…………いいだろう、付き合ってやるさ! そのサイコデュエルの研究とやらをな……」

アキ「……ほ、本当……?」

ディヴァイン「……勘違いするなよ。私はただこの力の応用方法が知りたいだけだ」フイッ

アキ「?」

ディヴァイン「例えば敵に受けた傷をこの力を使って治すことができるなら、戦闘ではかなり重宝するし」

ディヴァイン「難病の金持ちから高い治療費をぶんどることもできる……それに――」

アキ「ぷっ……! ふふ、あはははっ!」

ディヴァイン「!? な、なんだ! 何が可笑しい!」

アキ「ンフフフフ……! だ、だって、あんまりにも、典型的な照れ隠しなんだですもの! あはははっ!」

ディヴァイン「は、はぁぁ!? 照れ隠しぃ!? な、何を言っているのか全く分からないんだが!?」アセアセ

アキ「…………本当、素直じゃないわね」



ギュウッ……



ディヴァイン「!? な、なんだいったい!? だ、抱きつくな! 離せ!!」

アキ「…………こうしてれば、あなたの顔は見えないわ」

ディヴァイン「……!!」




アキ「…………私は何も見えないし、何も聞かないことにするわ」

アキ「…………辛かったわね……今まで……でも、もう……大丈夫よ……」

ディヴァイン「…………ぁ……」

アキ「きっと、大丈夫…………」

ディヴァイン「…………っ……っ……!!」ギュウ…

ディヴァイン「……っなんだと、言うんだっ……どいつも……こいつもっ……!」

ディヴァイン「……本当に……お人好しが……過ぎるっ……!」



――――ポタ……ポタ……



ディヴァイン「そんなん、だからっ……私に、いいようにっ……利用、されるんだ……!!」



――――ポタ……ポタ……



ディヴァイン「まったく……! 馬鹿ばっかりだっ……!」



――――ポタ……ポタ……



ディヴァイン「……ぐ……ぅ……うぅ……!」

アキ「…………お帰りなさい、ディヴァイン……」

アキ(本当に……お帰りなさい……)ポロポロ










遊星「…………フッ……」

遊星(…………なんとか、上手くいったようだな)

遊星(これで、ようやく俺も眠れそうだ……)スッ





遊戯「さてと、いい加減寝ようか、皆」

十代「はーい! おい遊馬! 明日は俺が上の段だぞ!」

遊馬「えー!? ここ俺が最初に寝てたんだから俺の場所だろー!」

闇遊戯「…………」

遊戯「どうしたの? もう一人の僕」

闇遊戯「いや、何かを忘れている気が……」




★大浴場★




ペガサス「…………やっぱりアメリカ人の私には、バスタイムは一人の方が落ち着きマース……」

ペガサス「……zzz……」




ここまでです。

これにて城之内VSディヴァイン戦は終了です。

……色々と突っ込みどころの多い話になっちゃったなぁ。
所々無理矢理感が否めない部分がががが……!


※城之内君の融合口上とか、いかがでしたでしょう?
ディヴァインばっかり口上があって不公平(?)だったねので、それっぽいのを城之内君にも言わせようと思いまして……
ARC-Vで融合にも口上付くようになったし、別にいいかなーみたいな。
ただデーモンズ・ドラゴンの方の「羽ばたけ!」とか完全に別のデーモンズ・ドラゴンです本当にありがとうございました。


>>363

おうふ……やらかした……ご指摘ありがとうございます。サイバティックね。サイバティック。
どうしても間に「ネ」を入れたくなるんだよなぁ……


でも書きたい展開のためにキャラを改変するってのもどうかと思うけどね

タッグデュエルを見てみたいけど>>1の負担がひどくなるし……

この遊馬とアストラルはどのくらいの時間軸のだっけか?
もう未来皇希望皇龍持ってるとこまでワープさせちゃっていいんじゃないかな

それ思った。
ZEXALの終わり方から考えてもこっから原作終了後にしても問題なさそうだし、
その方がいろんなキャラが気楽に出せそうだ。
コレまでの心理描写とかその他諸々に関しちゃ脳内変換でどうとでもなるべ。




書き込みにいくつか気になる物があったので、返信させていただきます。



>>393

ぐへぇ……中々厳しいお言葉……まさにその通りすぎてぐうの音も出ない……

他の書き込みもほとんど内容について触れずに次の安価の話題に行っているあたり、今回の話は不評のようですね……
捏造が過ぎたか……反省します。

しかし、あれだな。>>1的に割と気合入れて作った話だったから、大分ガクッと来るね……

言い訳させて貰うと、ガチで救いようの無い悪党(闇マリクとか)を呼ぶとなると、上の誰かの書き込みでもあったように、
この空間の空気が最悪状態になるんですよね。
>>1は元々、遊戯王キャラの世代を超えた友情的な、どっちかっていうと平和なやり取りが書きたくてスレを立てたところもあって、
このSSの落ちも、できるだけハッピーエンドにしたいなと考えてまして。
実を言うと、そういう悪キャラが当たった時にどうするか、ちゃんと考えてなかったり……

そのデュエル中にだけ呼び出して終わったら強制送還……って手も考えたけど、
それだとそのキャラの活躍とか、他キャラとの絡みを期待してる人に悪いし、
じゃあいっそ初めから安価下にしてしまおう。とか思ったけどそれはそれでどうなんだろうと……

とか色々考えてて、いざディヴァインが当たって、どうしようかってなって、
おじさんの場合、少なからず過去に辛い経験をしている筈なので、そこを利用して城之内とのデュエルで改心……
という展開にしようと思ったわけです。

結果、皆さんの望むディヴァインじゃなくなってしまったようですが……
ディヴァイン以外にも若干キャラが崩壊している人もチラホラいるしね……


>>409

ちょっとネタバレになるけど、実は最後のデュエルは、その時点でこの場にいるデュエリストから4人選んで、
タッグかバトルロイヤルやらせようかな~? とか思ってます。
つまり最後のデュエルでは、新しいキャラは出せないってことです。
これは、最終デュエルで新しい人を呼んでも、そこからエンディングってなると、
せっかく出したそのキャラが、デュエルしてすぐに「ハイさよなら」……と、
他のキャラとの絡みが無いまま退場することになってしまうと考えたからです。
そして何より、増え続けるキャラを捌ききれる自信が無いっていう……

まぁ、あくまで予定なので、最終戦がタッグ、あるいはバトルロイヤルになるかどうかは、あまり期待しないで待っててください。
>>409さんの言う通り、負担が半端なくてぶん投げる可能性もあるので……

とにかく、最終戦では新キャラは出せないってことで、お願いします。


>>412
>>413

遊馬の時間軸については一応解決策は用意してあります。
ご都合謎空間の謎の力でごにょごにょ……みたいな。

そのときふしぎなことがおこった! ってな感じで。

もっとも、他のZEXALキャラが登場することにならなければ発動しませんが。

長い、聞いても居ないネタバレうざい、なによりコレ
>他の書き込みもほとんど内容について触れずに次の安価の話題に行っているあたり、今回の話は不評のようですね
乙っていったり素直に感想書いてくれてる奴に失礼過ぎるだろ
長い感想書く奴にしか見てほしくないならブログでもどこでも行って勝手に書いとけよ

流石に>>417に同意かな
おじさんにそういう過去があるってのはいいけど安価である以上救いようのない悪役が来る可能性だってあるんだし組み合わせもある
それも全部救いを求めてキャラ改変で改心エンドってのはちょっと…

今回は読み飛ばしてる

>>417 に半分同意

今追いついて書き込みが出来るようになったから感想書かせてもらいます。
物語の入り方とキャラクターのたて方が非常にお上手ですよね。導入から遊戯視点で始まり合流までの流れと会話が素晴らしいです。
まずは初戦の『遊星VSアンナ』。
状況の説明とルールの食い違いの表現が絶妙で、両者の作品の象徴であるシンクロとエクシーズの出すタイミングとデュエルの組み立て方は惹きつけられました。
ワクワクしたのはやはり『十代VSアキ戦』ですかね。
遊星に対して成長した自分を見せたいアキとそのアキの攻撃を受けて尚ワクワクを忘れなかった十代の心に出来た余裕をしっかりと表現されていました。
私が一番心に響いたデュエルは『遊馬VSペガサス戦』です。
あの終盤の遊馬の『デュエルモンスターズを作ってくれてありがとう』、そしてそれに対してペガサスが『デュエルモンスターズを好きになってくれてありがとう』と言ったシーンは何回も読み返し、その都度涙が滲んでくる程です。
そして『遊戯VS明日香戦』ですが、私はこれ程スムーズな導入が出来るものかと非常に感心しました。
明日香の心理とその心理をほんの数回の攻撃を受けただけで読み取った遊戯と言うキャラクター、それでいてアニメに忠実なキャラクター構築をされており、私も二次創作を嗜むものとして見習いたく思いました。

スレが移りサービスシーンが入りましたが、あの時不評だったのはハッキリ申してストーリーに一切必要ないシーンだったからだと思われます。あのシーンによってストーリーに何かしらの絡む要素、必要であったのなら私もしっかり読み込んだかと思いますが、そうでないのならやはり展開に必要な部分に目を向けるのは当然だと思います。
そして『闇遊戯VSジャック』となりましたが、この手の作品でこれ程胸が熱くなるものも早々無いでしょう。
闇遊戯が余裕を持ってジャックを奔走し、しかしジャックはそれでいてなお覇気を失わず、ついに神を退けたのは素晴らしい展開でした。それでいて闇遊戯の最強のしもべがブラック・マジシャンであると言うのはファンとして非常に嬉しく思いました。

そして今回の『城之内VSディヴァイン戦』。既に6回のデュエルを描かれているのにまるで衰える事のないクオリティは素晴らしいの一言です。
何も知らないで始まるデュエル、城之内のタクティクスに翻弄されるディヴァイン、ディヴァインの事情を知って尚その心の中を信じようとした城之内、それに解きほぐされたディヴァイン。観戦していた各々もディヴァインを敵だと思ったのに、戦っている本人は友人になれると信じ続けた。そしてそれは決して間違いじゃなかった。
主人公たちは命を掛けた戦いを繰り返す度に相手を簡単に信じる事ができなくなっていった。そんな中この考え方をまだ持てるキャラクターと言った時に城之内ほどうってつけの人間も居ないと思います。

漸く私は言いたい感想が言えた……良かった……
でも私は少し残念に思います。
漸く追いついて感想を言えると思った矢先に、作者である貴方様に先程読んだ作品の出来が良くなかったと言われたからです。
じゃあ私は作者の貴方が良くなかった、失敗したと思った作品に感銘を受けたということなのでしょうか?
感想がなかった、貴方様はおっしゃいましたが、それは『否定的な意見が少なくて良かった』とはうけとれなかったのでしょうか?
先に申しました通り、件のサービスシーンが不評だった時にコメントが少なかったから今回もそうなのかと思ったとしたら全く違う理由からだと思います。

次の話の展開を予想しあうのは、次の話も期待できるから楽しみにしてる、私は皆様の話し合いを見てそう感じました。
貴方様と見ている視点が違うからかもしれませんが、そう取る事も出来る事なんだと思います。
ディヴァイン戦で城之内に貴方様が言わせた通り、裏を返して初めて察する事が出来るのではありませんか?

長文、並びに勝手なことを申してすみませんでした。

>>427 で抜けた事があったので追記します。

クイズからのレッドアイズ召喚、そして畳み掛けるレッドアイズを使用した二体の融合召喚は映像で見たいと思うほど素晴らしかったと思います。


>>417

すみません、軽率な発言でした。
でも、別に>>1は長い感想しか求めてないなんてことは無いです。
長い感想書いてくれなんて言うつもりも無いです。
感想をくれる人、乙してくれる人には本当に感謝してます。これは間違いないです。

ただ、>>1は遊矢の10倍は紙メンタルなので、好意的な発言にも裏があるんじゃないかとか勘ぐってしまって、
書き込みが乙の一言だったりすると、「もしかして本当はあまり面白くなかったのかな」とか、
ネガティブな方向にばかり考えてしまうんですわ。ましてそれが相手の顔が見えない文章上のやり取りだけってなるとね。
自分でもアホな思考回路してるなぁとは思います。

現実にそんなことは無いのかもしれないけど、どうしてもそういう思考に走ってしまいがち。
実際>>426さんみたいに、今回の話が気に入らなかった人もいるみたいだし、なんていうか自信無くしてたんです。

でも、同時に面白いと思ってくれてる人もやっぱりちゃんといたみたいなので、結局自分の気の持ち様次第でしかないんでしょうね。

もうちょっと自信持って、続けてみます。
不快な気分にさせて申し訳ない。


>>422

全部の悪キャラに改心させる気はまったく無いです。
今回はたまたまディヴァインがそうできるだけの設定を持っていたから(>>1の判断でしかないけど)改心させただけで、
今後仮に闇マリクみたいなキャラを登場させることになったら、ちゃんとゲスに書きます。
問題はその後のキャラの扱いを、どうしようかなと考えてました。

今思い直したけど、安価下にするよりはまだデュエルさせて強制送還の方がいいですよね。
まぁ、本当に強制送還するかどうかは、どうしても>>1の思う展開に無理が出てきてしまう場合に限る最終手段にしようと思います。


>>427

本当にありがとうございます。なんていうか、言葉が出ないです。
みなさんに本当に楽しんでもらえているのかずっと不安でしたが、おかげで眼が覚めました。
クオリティが維持できるか心配ですが、頑張れるだけ頑張ります。
>>1>>1の本当に書きたい物をしっかり書きろうと思います。


……結局また長文になってしまった。ごめんなさい

遊星「ん?」
ATM「ん?」

>>506 (1さん)

ええ、そうですよ
友人に勧められてから何回も読んだ

パラドックスのデュエルマジ熱烈
後半ちょっと空気な満足さんも(ry

今も更新待ってるZE!

…………ひょっとして……えっ?


時間ですので、投下開始します。


>>520

……それ、自分です……

あの時はエタってすいませんでしたあぁーー!!

データは残ってるので続きはやろうと思えばできるかもしれませんが、
正直言って、今見返しても、当時想定していた落ちがちょっとインパクト薄くて、
でも他に何も思いつかないしで、そんな状態でまたスレ立てるのはどうなのかなと……
何より今はこのSSをどうにかしないとなので……本当、すいませんでした……!



★次の日★



遊戯「…………zzz……」

闇遊戯「…………!」

闇遊戯「……………結局、朝になっても、この場に閉じ込められたままか……」

闇遊戯「……相棒、朝だぜ。起きろ」

遊戯「…………ぅんーー……?」

遊戯「……あ、もう一人の僕……おはよう……」

闇遊戯「今は……もう8時半か。いつもだったらとっくに遅刻だぜ」

遊戯「……まだ僕らここにるんだね。当たリ前といえば当たり前だけど……」

闇遊戯「十代。朝だ起きろ」

十代「……んん……、ん……? はっ!?」

十代「……王様!! 遊戯さん!! おはようございまあぁぁすッ!!」ビシィッ

闇遊戯「お、おう、おはよう……」

遊戯「な、何今更かしこまってるんだよ十代君」

十代「いや、別にかしこまってるわけじゃないですけど、あの遊戯さんが起こしてくれてるんですよ!?」

十代「一発で目覚めなきゃ! いやー! 今日はいい目覚めだなぁ! なんかいいことありそうだ!!」

ユベル『……それは僕に起こされる時は、いい目覚めじゃないってことかい?』ヌッ

遊戯「うわぁ!? ユ、ユベル……」

ユベル『いつもは僕が起こしてるんだ。役目を取るなよ……』ムスッ

闇遊戯「す、すまない」

十代「もーやめろよユベル! 遊戯さん達が困っちゃうだろ! ……おーい! 遊馬ぁー! 起ーきろー!」ゴンゴン!

遊馬「……zzz……zzz……」

アストラル『駄目だ十代。完全に爆睡している』

十代「ったくしょうがねーなー……ゆーうーまー!! 起ーきーろー!!」ゴンゴンゴンゴン!!

遊馬「……ん~……!?」

遊馬(なんだよぉ……下から何か叩かれて……?)

十代「おらおらおらおらおらああぁ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴ!!

遊馬「っ~~……ぬあぁーー!! もーううるせーー!!」ガバァッ

遊戯「あ、起きた」

十代「おっす遊馬! よく眠れたかー?」

遊馬「…………あ、十代さん……?」ボケー

遊馬「…………あぁ、そっか。俺たち閉じ込められてんだっけ」

アストラル『……遊星はどこにいる? 姿が見えないが』

十代「あれ……? そういえばそうだな。ベッドは空だし、どこ行ったんだ?」



遊星「ここにいますよ」


遊戯「あ、遊星君!」



十代「もう起きてたのか遊星。今まで何してたんだ?」

遊星「コイツを淹れに、キッチンに行ってたんです。どうぞ」

闇遊戯「…… これは、コーヒーか?」

遊星「眠気覚ましにいいかと思って。インスタントを淹れただけなので、味は保障できませんが……」

十代「サンキュー遊星! ひとつ貰うぜっ!」

遊星「あ、熱いので気をつけて――」

十代「熱っづうっ!?」

遊星「……気をつけてくださいと言おうとしたんですが……」

アストラル『遊星、遊馬にもくれてやってくれ』

遊星「あぁ。遊馬、降りて来い。コーヒーを淹れてきた」

遊馬「……砂糖入ってる?」ギシッギシッ

遊星「お前の分にはな。ほら」

遊馬「んー……サンキュー…………眠い……」ズズズ

遊星「飲めば少しは変わるだろう。王と遊戯さんもどうぞ」

遊戯「あ、うん。ありがとう!」

闇遊戯「いただくぜ」




遊星「……おい、ジャック。お前もいい加減起きろ」

ジャック「…………ぬぅ……zzz……」

闇遊戯「……そういえば、ジャックもここで寝ていたんだったな」

ユベル『……何でコイツは城之内とディヴァインのデュエルで起きなかったんだ……』

遊星「王とのデュエルで消耗したんだろう。ここに来る前も仕事でデュエルをしていたようだし……」

十代「おーい! ジャックー! 起きろよー! 遊星がコーヒー淹れてきてくれたぜー!」

ジャック「……ぐぅ……zzz……」

遊馬「……駄目だこりゃ」

遊星「困ったな……コーヒーが冷めてしまう……」

十代「……!」ピコーン!

十代「閃いたぜ! ジャックを起こす方法!」

アストラル『む?』

遊戯「どうするの?」

十代「へへへへ……!」ニシシ



そ~~……



遊星(? ジャックの耳元に近づいて……?)

十代「おほん…………」





十代「…………やーい元キング」ボソッ



ジャック「ッ!!?」ガバァッ!!



ジャック「誰だ今のはぁッ!! もういっぺん言ってみろ!! 誰が何だとぉ!?」ウガー!

遊戯「お、起きた……」

闇遊戯「……なるほど」

十代「ははは! おはようジャック! いい夢見れたかー?」

ジャック「…………貴様は……遊城十代……?」

十代「おう、俺だぜ?」

ジャック「…………! 遊星!」

遊星「ようやくお目覚めか、ジャック」

闇遊戯「その調子なら、疲れはもう取れたようだな」

ジャック「ファラオ……そうか、そうだったな……俺は昨夜この場所に連れてこられたんだったな」

遊馬「……人晩寝れば夢落ちになるかもとか思ってたんだけどなー……」ズズズ

ジャック「それは御免こうむる!ファラオとのあのデュエルがただの夢で終わるなど、あってたまるか!」

闇遊戯「フッ、確かにな……」ズズズ

ジャック「…………それより、誰か俺を元キング呼ばわりしただろう!?」

十代「? なんのことだよ?」

遊戯「えっ」

アストラル『…………』

ジャック「確かに覚えてるぞ! ……そうだ、お前の声に似ていたぞ十代ッ!」

十代「誰もそんなこと言っていないぜ? ジャックまだ寝てたし、夢でも見てたんじゃないのか?」

ジャック「…………ゆ、夢……か……そうか……いや、すまん、忘れてくれ」

十代「いいよいいよ、気にしてないからさ!」ニヤリ

遊戯(十代君……恐ろしい子……!)




十代「それより、遊星がコーヒー持ってきてくれたぜ。ほいっ」

ジャック「む、そうか。悪いな…………むぅ!?」

闇遊戯「? どうした?」

ジャック「なんだこれはぁ!! 見るからに安物と言わんばかりの色!! 香り!!」

ジャック「飲まなくても分かる……! これはインスタント物だな!?」

アストラル『確かにその通りだが、良く分かったな』

ジャック「当たり前だ! 毎日ブルーアイズマウンテンを飲んでいる俺の目と鼻をなめるな!」フンス

闇遊戯「ブ、ブルーアイズ……?」

遊戯「……ブルーアイズマウンテンって、ひょっとして1杯で3000円するって言う……?」

ジャック「む、知っているのか? そうだ! 俺が毎日の日課で飲む至高のコーヒーだ!」

ジャック「それ以外のコーヒーなんぞ、最早俺が口にするには価せん!」

ジャック「まして安物のインスタントなど、泥水も同然だ!」

遊戯「ど、泥水……」

十代「3000円!? それを毎日飲んでんのか!? すげーなぁ!」

遊馬「3000円あったらカードパックがいくつ買えるかなぁ……?」ズズズ

アストラル『モノにもよるが、1枚150円程だとして……20枚は買えるな』

遊馬「に、にじゅう!? 勿体ねー! それをコーヒー1杯なんかに注ぎ込んでんのか!?」

ジャック「なんかとはなんだ! 俺にとってブルーアイズマウンテンは、1日のエネルギーを高めるための大切なものだ!」

ジャック「1回抜いただけでその日デュエルにも影響するかもしれん! 俺が強者であり続けるためには必要な出費だ!」キリッ

ジャック「遊星! 淹れなおしてこい! ブルーアイズマウンテンにだ!」グイッ

遊星「……仕方ないな……だがあるかどうかは分からないぞ?」

ジャック「そんなことがあってたまるか! もしここにブルーアイズマウンテンが無かったら……!」

ジャック「俺はここにる間ブルーアイズマウンテンが一滴も飲めないことになるではないか!」

ユベル『いや、我慢しろよそれくらい』

ジャック「ならん!! もし本当に無かったら、俺は自分一人だけでも脱出する方法を見つけ出して帰ってみせる!!」

遊戯「そ、そこまで!?」

闇遊戯「……ジャックがそうまで言うのなら、美味いんだろうな」

闇遊戯(……ちょっと興味がある)ズズズ

遊馬「……カード買った方がいいと思うけどなぁ」ズズズ

アストラル『デュエリストととしては、その方が正しい有り方だろうな』





城之内「…………ん……んん……?」

遊戯「! 城之内君!」

闇遊戯「! 眼が覚めたか!」

ジャック「む? ジョウノウチ……?」

城之内「…………遊戯……? あぁ、そっか……俺、ディヴァインさんとデュエルして……」ムクッ

アストラル『まだ起き上がらない方がいい。怪我はまだ完治していない』

城之内「!!? ぬわあぁぁまた出たーー!! 幻覚じゃなかったのかぁ!?」

遊馬「ちょ、おいおい! 大丈夫だって! アストラルは俺の相棒でだな!」

アストラル『落ち着いてくれ、別に君に危害を加えるつもりは無い』

城之内「へ……!? あ、相棒? お前の!?」

遊馬「そうだよ! デュエルだって城之内さんに負けないくらい強いぜ!」

アストラル『彼は九十九遊馬だ。そして私はアストラル。よろしく』ペコリ

城之内「あ、どうもご丁寧に……」ペコリ

城之内「……って納得できるかぁ!?」

闇遊戯「大丈夫だ城之内君。彼等は本当になんの危険性も無い。至って平穏な人格の持ち主だ」

遊戯「遊馬君が僕、アストラルがもう一人の僕、みたいなものだと思ってくれればいいよ」

城之内「……そ、そうなのか……?」

遊馬「おう!」コクコク



ジャック「……おいファラオ。そいつは誰だ? 俺が寝ている間に来たのか?」

闇遊戯「あぁ。俺達の親友の、城之内克也君だ」

ジャック「……ジョウノウチカツヤ……? まさか、武藤遊戯、海馬瀬戸に並ぶ、あの伝説のギャンブラーデュエリストの!?」

闇遊戯「未来ではそんな風に知れ渡っているんだな……多分それで間違いないぜ」

ジャック「……もう、デュエルは……」

闇遊戯「終わったぜ」

ジャック「…………何故俺を起こさなかったぁ!?」

闇遊戯「……別に起こす必要も無いかと……」

ジャック「大有りだ!! あの城之内克也のデュエルだぞ!? クソ、なんということだ……! すぐ傍でそんなデュエルが行われていて気づかないとは……!!」




アストラル『是非君に聞いてみたかったのだが、ギャンブルカードの効果を成功させるコツのようなものはあるのだろうか?』

城之内「え? あ、あぁ……いや、別にコツとかは無いぜ? ただいつも全力で気合入れて、サイコロ投げたり、コイン投げたりしてっけど……」

アストラル『ふむ……そうか。ならばやはり、君の運が常人を遥かに超えているとしか考えられないな』

城之内「…………あのさ、それより、お前がもう一人の遊戯みたいな存在ってことは……」

アストラル『?』

城之内「…………そこの、羽の生えたおっかない奴も……?」

ユベル『……まぁ、そんなこところだ。僕はここいる、遊城十代の魂と融合した、カードの精霊さ』

十代「そういうわけだぜ!」

城之内「た、魂と融合……? っていうか、カードの精霊!? お前が!?」

ユベル『何だよ。何か不満でも?』

城之内「いや、不満つうか……精霊ってもっとこう、《クリボー》みたいな可愛らしい奴を想像するじゃん?」

十代「ちゃんとそういうのも居るぜ? おーい、《ハネクリボー》!」


ハネクリ『クリクリ?』


城之内「うおっ!? なんだぁ!? 羽の生えたクリボー……?」

ハネクリ『クリ? クリクリ!』

十代「『よろしく』だってさ!」

城之内「え? あぁ、よ、よろしく」

ハネクリ『クリ、クリクリクリー!』

城之内「……あー、なんて言ってるんだ?」

ユベル『「十代と仲良くしてやってくれ」だとさ』

城之内「良く分かるなお前ら……おう、まかせとけ、羽のクリボーちゃん!」

ハネクリ『クリッ♪』

ハネクリ『……クリクリ?』

十代「ん? あぁ、悪い悪い。別に特別用があったわけじゃないんだ。ただ城之内さんにお前を見せてやりたくてさ」

ハネクリ『クリクリー?』

十代「おう、もういいぜ。ありがとな!」

ハネクリ『クリ!』



シュン……



城之内「あれ? 消えた……」

十代「用が済んだからデッキに帰ったんだよ」




ユベル『とにかく、デュエルモンスターズのカードの全ての種類だけ精霊は存在する。君の友人の遊戯が持つ《デーモンの召喚》だって精霊はいるんだぞ?』

城之内「そ、それもそうか……お前は、なんのカードなんだ?」

十代「ユベルは《ユベル》だぜ? ちなみに悪魔族の闇属性」

城之内「……まぁ、そんな感じだよなぁ……ユベルっていうのか……聞かないカードだな」

十代「そしてレベルは10!」

城之内「ふーん、レベルじゅ……レ、レベル10!? 神と同じレベルじゃねぇか!?」

ユベル『進化形態になれば、更にレベル11、レベル12になるがね』フフン

城之内「す、すげぇなおい……それじゃあ攻撃力も高いのか!?」

十代「いや、攻撃力は0だぜ」

城之内「なんでー!?」

ユベル『効果が強力なのさ。攻撃力が低いからって甘く見てると、デュエルの世界じゃ痛い目を見るぞ?』

城之内「お、おう……」

十代「あ、そうだ、まだ俺の自己紹介がまだだっけ。俺、遊城十代! よろしく、城之内さん!」

城之内「十代、か。よろしくな!」



――――ガチャリッ



明日香「んー……よく寝たわぁ」

ユベル(! やばっ……)シュゥン…

十代(あ、また隠れやがった……しょうがないなぁ)

明日香「あ、おはよう十代」

十代「おう明日香! おはよう!」

アキ「おはよう十代さん。遊戯さんたちも、おはようございます」

アンナ「ふあー……おはようー……」

ジャック「む、十六夜か……そっちの二人は……?」

十代「背の高い金髪の方が、天上院明日香。俺の同級生だ!」

遊馬「そんでもって、あっちの赤い髪の小さい方が、神月アンナ。俺の仲間だぜ」

城之内(うおぉ……!? アキさんって人も大分美人だけど、こっちの金髪の人もかなりのゲロマブ……!!)

明日香「初めまして、天上院明日香です。えっと……ジャック・アトラス、さんで、良かったからしら?」

ジャック「フン……いかにも! この俺こそ、近い将来、世界最強のデュエリストとして君臨する男だ!」ドヤッ

明日香「そ、そうですか……頑張ってくださいね!」

ジャック「フン、その激励の言葉、ありがたく受け取っておこう。……十代の同級生、だったな」

明日香「え? えぇ、そうですよ?」

ジャック「となると、ここから出るときには、お前達と俺は、それぞれ違う時代に帰ることになるな……」

ジャック「俺が頂点に立つ瞬間……見せられそうも無くて残念だ」フッ

明日香「あ、あはは……」

明日香(……なんていうか、どことなく万丈目君に似た雰囲気の人ね……)

明日香(いや、それよりはもっと大人びている……ような気が、しないでもないような?)

明日香(……うーん……こういう人のことって、何ていったけ……? ……俺様系?)



アンナ「むにゃー……んー……? 遊馬、こいつ誰だぁ……?」ネボケー

遊馬「え? だから、ジャック・アトラスだってば。キングを目差してるプロデュエリストだってさ」

ジャック「神月アンナ、だったか。ここに居るということはお前もデュエリストのようだな」

アンナ「…………あぁ、夕べ話してたダメ人間かぁ……」ボケー

ジャック「ぶっ!? だ、ダメ人間!? 初対面の相手になんと無礼千万なっ……!?」

ジャック「というか、夕べ話していたとはどういうことだ!? 何について話していたー!?」ウガー!



明日香「……? あの、遊戯さん……そこのベッドにいる人は……?」

遊戯「あぁ、僕の大切な友達だよ。城之内克也君。夕べ、明日香さんたちが寝た後に連れてこられたんだ」

明日香「城之内克也!? あの伝説の!? 凄い……! 遊戯さんやペガサス会長に続いてこんな人まで……!!」(尊敬の眼差し)

明日香「初めまして城之内さん、天上院明日香といいますっ!」ニコッ

城之内「(ドキッ)お、お、おぉ! よ、よろしくな! はははは!」

城之内「え、えぇっと、俺のことは、なんで知ってるんだ?」

明日香「なんでも何も……あなたは私達の時代では伝説のデュエリストの一人として、かなり知られているんですから!」

城之内「そ、そうなのか……? あ、あははは、やっぱ俺って結構すごい奴? なーんっちってえへへへ♪」テレテレ

遊戯(城之内君鼻の下伸ばしすぎ……)

城之内「……ん? 『私達の時代』? 時代って……どういうことだ?」

明日香「? 遊戯さんたち、まだ話してないんですか?」

闇遊戯「……そういえば、話していないな。色々あってそれどころじゃなかったからな」

遊戯「あのね、城之内君。ここは、どうやら時間を超越して、あらゆる時代から人間が集められるみたいなんだよ」

城之内「……!? それって、タイムスリップ的な!?」

闇遊戯「まぁ、そういうことだ」

城之内「マ、マジかよ!? なんだそのSFみたいな話!?」

明日香「困った事に現実なんです……あなたたちより未来に生きてる私や十代、さらにその先の未来にいたアキさんやジャックさんたちがいるのが証拠です」

城之内「……!ひょっとして、ディヴァインさんが使ってたカードって……!」

闇遊戯「あぁ。未来のカードだ」

城之内「なるほど……道理で俺が知らねーわけだぜ」

城之内「……つまり、俺が有名だってのは、未来でのことなのか……」

城之内「……ぬふふふふ……! 『伝説のデュエリスト城之内克也』……かぁ! いったいいつ頃からそんな風に呼ばれんのかなぁ!?」

城之内「今から楽しみだぜ……!」ニヤニヤ

アストラル『だが今から調子に乗ると、未来が変わって伝説扱いされなくなるかもしれないぞ?』

城之内「な、何!? そりゃ困る!! よし、もっと真面目にクールに生きるぜ……!」キリッ

遊戯「あははは……」




ジャック「おい答えろ!! まさか『ジャック・アトラスはダメ人間だー』などという話題だったんじゃないだろうな!?」

アキ「そうよ。なんか遊戯さんがジャックを高く評価してるのが違和感あったから、私が色々教えてあげたのよ」

ジャック「色々教えた……!? 歪んだ情報を伝えたのではあるまいな!?」

アキ「事実しか伝えてないわよ。……久しぶりねジャック。元気にしてた?」

ジャック「……フン、当然だ。俺はキングを目差す身……いついかなる時であっても、ベストコンディションを維持せねばならんからな!」

アキ「……遊星はどこ?」

遊戯「……ブルーアイズマウンテンを探しに行きました……」

アキ「……ジャック……?」ジトー

ジャック「……な、なんだその目は!」

アキ「皆がコーヒー持ってるところからして、遊星が淹れてくれた物をどうせ自分だけ『いらない!』って付き返したんでしょう!」

ジャック「うぐっ!? だ、だからなんだ! 俺はコーヒーはブルーアイズしかコーヒーとは認めん!!」

アキ「まったく……よくそれで今まで生活できたわね……」

ジャック「金ならプロの試合の収入で有り余るほどあるわ。 何の問題も無い!」

アキ「問題無いですってぇ? はぁー……よくもまぁ恥ずかしげも無く胸を張ってそんなことが言えるわね……」

ジャック「なっ……俺に落ち度があるとでも!?」

アキ「ありまくりよ! どうせコーヒー以外にも、どうでもいいところでお金の無駄遣いしてるんでしょう!」

アキ「金銭感覚が狂ったままだと、いざって時に大変なのよ!」

ジャック「い、いざと言う時? 俺に何が起こるというのだ!」

アキ「そりゃあ、何かスキャンダルを起こしてプロを引退しなきゃならなくなったりとか」

ジャック「スキャンダルだとぉ!? 俺が一般常識を逸脱した行動を取るとでも言うのか!」

遊戯(…………なんだろう、この人の場合、否定し辛いような……)

アキ「実際普段から逸脱してたじゃないの! 昔どれだけクロウに苦労かけたと思ってるの!?」

ジャック「…………ダジャレか?」

アキ「違うわよっ!!」



アストラル『遊馬、何やら不穏な空気が漂ってきているぞ』ヒソヒソ

遊馬「お、俺に言われてもなぁ……遊星さん早く帰ってこないかな……」ヒソヒソ



アキ「大体ジャックはいつもいつも……」ガミガミ

ジャック「あーあー分かった分かった! 分かったからもうやめろ! これ以上お前のお小言は聞く気にならん!」ヤレヤレ

アキ「分かってないでしょう! ちゃんと聞きなさい! 本当にジャックはダメ人間なんだから!」

ジャック「ぐ!? まだ言うか!? 十六夜貴様ッ! いくら身内といえど、俺とて堪忍袋の尾が切れることはあるぞ!!」

アキ「私はとっくに切れてます!!」

ジャック「ぬううぅぅ……!!」

アキ「むううぅぅ……!!」





遊星「そのへんにしておけ二人共……みっともないぞ」

アキ「! 遊星! でもジャックが……」

ジャック「遊星! 十六夜がこの俺のことを、常人と感覚がズレているなどとぬかすのだ!」

遊星「残念ながら事実だジャック。それよりあったぞ、ブルーアイズマウンテン。今コーヒーメーカーで淹れてるから、もう少し待っていろ」

ジャック「! あったのか! うむ、ここの支配者は何を考えているか分からんが、センスはあるようだな!」

アキ「遊星、ダメよあんまり甘やかしちゃ! ジャックにも少しは節制することを覚えさせないと……」

遊星「まぁ、確かにそうだが……こんな何処とも分からない場所に閉じ込められているんだ」

遊星「普通ならこれだけで十分ストレスになる。ストレスは溜めすぎると、体調や精神状態にも悪影響を及ぼす」

遊星「だから、ジャックだけじゃなく、ここにいる全員が、それぞれ好きなことをして、なるべくストレスを溜めないように、自由に生活すべきだ」

アキ「遊星……」

ジャック「うむ! その通りだ! 良く言った遊星!」ウンウン

遊星「何より、ここで禁断症状でも起こされたら困る。周りの遊戯さんや十代さんたちに迷惑がかかるだろう?」

ジャック「………………」

アキ「……それもそうね……ごめんなさいジャック、ちょっと言いすぎたわ」

ジャック「…………お前達は……何か? 俺がカフェイン中毒者だとでも思っているのか!?」

遊星「……そうとは言わないが、ブルーアイズマウンテン中毒者ではあるんじゃないか?」

アキ「昔、いつだったかしら……クロウがジャックに、そのブルーアイズマウテンを出す喫茶店に入るのを禁止したことがあったわよね」

遊星「あぁ。あまりに無駄な出費が多すぎるってな……」

アキ「そしたら、禁止してから段々表情が暗くなって行って、5日経った頃だったかしら……」

アキ「奇声を上げて暴れまわって、次にクロウに怒りを向けて胸倉を掴んだと思ったら、いきなり泣きだして……」

ジャック「なっ……!?」

アキ「涙を流しながらよくわらかないことを怒鳴り散らしたと思ったら、クロウの財布を引ったくって喫茶店に飛び出していって……」

明日香「えぇ……」

十代「うわぁ……」

ジャック「ちょっと待て!! 何の話だ!?」

アキ「私達が追いついた頃にはもう遅かった……ブルーアイズマウンテンを5杯飲んで満足げなジャックがいたわ……」

遊馬「3000円を一気に5杯……!? 15000円ってことか!?」

アンナ「働きもしないで15000……やっぱダメ人間じゃん」

ジャック「やかましいッ!! というかまったく身に覚えが無いぞ!! なんだその話は!? 俺はブルーアイズマウンテンが飲めなくて泣き喚いた事など無いわぁ!!」

アキ「そりゃそうでしょうね。だって嘘だもの」シレッ

ジャック「……ッ……っ……!?」ピクピク





十代「な~んだ嘘かよ……ビックリしたぜ」

明日香「ア、アキさんもそういう冗談言うのね……神妙な顔して普通に言うものだから、本当の話かと……」

ジャック「貴っ様十六夜ぃ!! おれをからかうのもいい加減にしろぉ!!」

ジャック「それに遊星!! お前も嘘だと分かっていたんだろう!? なぜ止めない!!」ガルル!

遊星「すまない……少し面白かったから……」フフッ

ジャック「お、おのれ貴様らぁ……!!」

アキ「嘘って言っても、半分がよ? 泣いて喚き散らしたのは嘘だけど、禁止した反動で一気に5杯飲んだのは本当」

遊馬「……そっちは本当なのかよ」

アストラル『……嘘であって欲しかったと言わざるを得ないな』

ジャック「知らんと言うに!! 絶対に嘘だ!! 遊星、嘘だろう!?」

遊星「自分で覚えていないのか? これは本当だぞ。クロウに隠されていた自分の財布を見つけ出して、こっそり飲みに行っただろう」

ジャック「そんな馬鹿な…………んん……?」

闇遊戯「……身に覚えがあるのか」

ジャック「うぐっ……た、確かに、クロウに隠された俺の財布を偶然見つけたことが、あったような……」

アンナ「こりゃあヒデーな』

アストラル『あぁ、酷い』

ジャック「………………」



――――ガチャリッ



ディヴァイン「…………」

アキ「あっ、ディヴァイン!」

城之内「おう、ディヴァインさん! おはようさん!」

ディヴァイン「……あぁ……」

ジャック「!? ゆ、遊星、奴は!!」

遊星「あぁ。ディヴァインだ」

ジャック「なんだとぉ!? おのれ……!! 地獄から蘇ったか!?」

遊星「待てジャック。今のあいつに害は無い……おそらくな」

ジャック「! 何……? どういう……」

城之内「ディヴァインさんも、一人の立派なデュエリストだったってことよ!」

ジャック「はぁ……?」




城之内「良く眠れたか? ディヴァインさんっ」

ディヴァイン「……まぁ、な……」

城之内「……? なんか目が腫れぼったいみたいだけど、なんかあったのか?」

ディヴァイン「!! な、なんでもない! 見るなこっちを!」

城之内「???」

アキ「フフッ……」

ディヴァイン「…………お前の方こそ……その、どうなんだ……」

城之内「え? あぁ、これか? 全然へっちゃらだぜ! 1回寝たからこの通り――」グルグル



ピシッ!



城之内「痛で!? ははは……まだ全快ってわけには行かねーか。でもまぁ、普通に動く分には問題ねーよ!」

ディヴァイン「…………そうか」

城之内「おう!」

ディヴァイン「……アキから聞いた。ここは、時間を越えた人間達が集められているそうだな」

城之内「らしいな。俺がシンクロ召喚を知らなかったのも、俺が昔の人間だからってことみたいだぜ」

ディヴァイン「…………城之内、克也……」

城之内「?」

ディヴァイン「今になって思い出したよ……お前、ギャンブラーデュエリストの『城之内克也』だったんだな。道理で馬鹿みたいに運がいいわけだ……」

城之内「あ、やっぱディヴァインさんも俺のこと知ってたのか!? ははは、名が売れすぎるってのも考えものだなぁ♪」

城之内「……おっと、これじゃ駄目なんだって! 慢心はしないぜ……常に先を見据えて闘わなきゃな……!」キリッ

ディヴァイン「ということは……そこにいる『武藤遊戯』は、初代決闘王の武藤遊戯、なんだな……」

城之内「そうだぜ! すげぇだろ!」




ディヴァイン「……まったく、お前といい武藤といい、とんでもない相手に喧嘩を売ってしまったものだ……」

ディヴァイン「お前は話に聞いていた通りだな。戦士族を主軸にギャンブルカードで固めているかと思えば、急になんのシナジーも無い《真紅眼の黒竜》を使い出したり……」

ディヴァイン「他にも《サイコ・ショッカー》なんかも良く使っていたと聞く……」

ディヴァイン「……お前、なんであのデッキにそんなカードを入れているんだ?」

城之内「あぁ……いや、実はさ、『レッドアイズ』も《サイコ・ショッカー》も、元々は俺のカードじゃねーんだよ」

城之内「アンティルールのデュエルで、対戦相手から勝ち取った物なんだ」

ディヴァイン「……戦利品だから、その証として、ということか?」

城之内「いやいや、そんなんじゃねーよ。……真剣勝負で勝って、アンティルールで勝って……」

城之内「そうして俺は、相手の大事なカードを、まぁ言ってみれば、奪ってるわけだ」

ディヴァイン「…………」

城之内「元々の持ち主が、そのカードに込めていた、希望や絶望、喜びや悲しみ、嬉しさや悔しさ……」

城之内「そういう、沢山の色んな思いが染み付いたカードを、俺は相手から、ルールという建前がある上で取り上げた……」

城之内「そのとき、相手が俺に自分のカードを渡すことに、抵抗があるか無いか、そんなことは関係ねー」

城之内「例え相手が潔くカードを俺にくれても、どっちにしろ、相手は自分の誇りを持っていかれることになる」

城之内「つまり俺は、カードを手にすると一緒に、相手の思いも受け取っているんだ」

ディヴァイン「……!」

城之内「そんな、沢山の大切な思い出が詰まったカードを受け継いでおいて、カードファイルにずっと仕舞っておくことなんて、俺にはできない」

城之内「仮にも相手の誇りを、夢を受け継いだ象徴なんだ。せめて、俺の手で活躍させてやらなきゃな」

城之内「……まぁ勿論、使えるカードだってこともあるんだけどな!」ハハハ

城之内「……あいつらの誇りは……俺がしっかり守っていかなきゃさ……!」

ディヴァイン(…………本当、お人好しだな……お前は……)

ディヴァイン(……私には、正直……眩しすぎる……)



城之内「…………とはいうものの、どうしても扱いきれなくてデッキに入れられないカードもあるんだけどなー……」

城之内「儀式モンスターとかって、どうやって活用すればいいと思う?」

ディヴァイン「ぎ、儀式? あれに更にそんな物を突っ込む気か?」

城之内「いや、さすがにそれは難しいから、もう1つ余分にデッキが作れる位カードが集まったら、専用デッキでも組もうかなーなんて思うんだけど……」

ディヴァイン「……その儀式モンスターは、なんてカードだ?」

城之内「あぁ、《要塞クジラ》だぜ」

ディヴァイン「…………なんだって?」

城之内「? だから、《要塞クジラ》」

ディヴァイン「………………」

城之内「なぁ、活用方法、思いつくか?」

ディヴァイン「…………難しいな……」ウーン




アンナ「……? あの変な前髪男、誰?」

アキ「私の大切な人よ。ディヴァインって言うの」

アンナ「大切な人……? ……! アキ姉ちゃん……浮気か!?」

アキ「えぇ!? ち、違うわよ!! ディヴァインはそういうのじゃなくて、もう一人の親っていうか! 私はちゃんと遊星を……ハッ!」

アンナ「……ふーん……ちゃんと遊星を……何?」ニヤニヤ

アキ「ち、違っ……!? い、今の無し!! 無しだからね遊星!!」アタフタ

遊星「? 何がだ?」




明日香「……あの、城之内さん、もしかしてこのが、城之内さんの対戦相手だった人ですか?」

城之内「おう。未来の人らしいぜ。なんかサイキック族っていう新しい種族のモンスターをメインにしたデッキでな」

城之内「何より、シンクロ召喚ってのがすごかったぜ!」

明日香「シンクロ……?」

闇遊戯「あぁ、そういえば天上院は、シンクロもエクシーズも見ていないのか」

明日香「エクシーズ……? ……その、シンクロ召喚って、どういう?」

城之内「あぁ、えっとな、まずそのシンクロモンスターってのが、白い枠のカードなんだよ」

明日香「白い枠……それで?」

城之内「それで……えっと……えぇっとな……あー……なんか俺も良くわかんねーんだわ!」ハハハ

明日香「なっ……」ガクッ

ディヴァイン「説明しただろうに……」

城之内「でもとにかく凄かったぜ! 次々攻撃力の高いモンスターがポンポン出てきてさー!」

城之内「こう、キラッ! ってなって、ピカッ! ってなったらバァーー! ってなってドーン!! みたいな!」

明日香「は、はぁ……」

明日香(駄目だわ……全然わからない……)

明日香「あの……ディヴァンさん、良かったらその――」

ディヴァイン「シンクロについて聞きたければ不動遊星にでも聞け……」スタスタ

明日香「えっ? あ……」



――――ガチャリ



ペガサス「……あぁ、みさなん、おはよう……ございマース……ケホッ……」

城之内「!? ペガサス!? あんたまでいたのか!」



ジャック「ペガサス……まさか……!! デュエルモンスターズの生みの親の!?」

闇遊戯「あぁ。そのペガサス・J・クロフォードだ。まだ会ってなかったか? ジャックが来る前に。すでにここ居たんだぜ」

ディヴァイン(!! あのペガサス会長だと!? ……武藤遊戯や城之内克也に加えて……どんな魔境だここは……)

ジャック「そうなのか……!? ということはデュエルはもう……」

闇遊戯「終わってるぜ?」

ジャック「ぬう……! なら、どんなデュエリストだ! やはり強いのか!?」

闇遊戯「そうだな。強いのは間違いないだろう。戦術は……かなりトリッキーだとだけ言っておこう」

ジャック「……ここの支配者はデュエルの録画映像でも撮ってはいないのだろうか……?」

闇遊戯「ありえるかもしれないが、俺達に渡す意味があるだろうか?」

ペガサス「……ケホッ……城之内ボーイ……あなたも、連れて来られたのデスね……ケホゲホ……!」

城之内「あ、あぁ。っていうか、どうしたんだ? 咳なんかして……」

ペガサス「ケホッ……昨夜大浴場に行ったのデスが……うっかり、湯船に入ったまま眠ってしまって……」

ペガサス「すっかり風邪を……ゲホッ! ひいてしまい……えっくし!!」

城之内「うわぁ!? ちょ、俺に移すなよ~!? 怪我した上に風邪なんてまっぴらだぜ!」

ペガサス「怪我……? ケホッ……城之内ボーイは、ゴホ、どうしたのデース?」

城之内「色々あったんだよ。色々な」




アキ「ペガサスさん、大丈夫ですか? 熱はありませんか?」

ペガサス「分かりまセーン……ここに体温計などがあるデショウか……」

遊星「それならここを出た少し先に、薬品なんかが置いてある部屋があった。救急箱くらいあるかもしれない」

アキ「本当? じゃあ私見てくるわ! ペガサスさんはソファで横になっててくださいね」タタタッ

ペガサス「すみまセーン……ゲホゲホ……」

ジャック「風邪か……これでは個人的にデュエルを申し込むわけにもいかんな……」

ジャック「城之内もなぜか怪我人ときた…………十代、後で暇なときにデュエルでもどうだ?」

十代「おっ、いいなそれ! 相手になるぜ!」

明日香「その前に、まずは朝ご飯にしましょう? 食材はあるの?」

遊戯「冷蔵庫に沢山あるし、冷凍食品もいっぱいあるよ」

ジャック「カップラーメンがあるなら俺はそれを食べるぞ!」

アンナ「うげぇ……コーヒーにカップラーメンかよ……」

ジャック「何が悪い!」

遊星「朝からジャンクフードなんか食べたら、アキに怒られるぞ?」

ジャック「ぬ、むぅ……」




――――パアアァァァ……!




一同『!!!』

ジャック「な、なんだ!?」

城之内「うおぉ!? 光が……!?」

ディヴァイン「何が起こって……!?」

闇遊戯「また新しいデュエリストが来るのか……」

アンナ「今度は光がふたつあるぜ……!?」



ここまでです。

安価実行は9時半に行います。



さぁ、皆さんお待ちかね安価タイムでーす!

ここから、+4でAのデュエリスト、+8でBのデュエリストを選んでください。

??「てめえどこ中だ!」

遊星「学校には行っていない」


どうもこんばんわ、>>1です。

遅い時間ですが、デュエル前の会話パートだけ完成したので、投下しますね。




パアアァアァァ…………



鬼柳「…………く、う……! 何が、起こっ……!?」

鬼柳「な、なんだ、ここは……!?」

カミューラ「……うぅ……! 今の、光は……!?」

遊星「!? 鬼柳!!」

ジャック「なっ、鬼柳だと!?」

鬼柳「!? 遊星!! ジャックまで……!?」



遊戯「あっちの銀髪の男の人、遊星君とジャックさんを知ってるみたい……」

闇遊戯「遊星たちの友人、だろうか?」

ディヴァイン(あいつは……鬼柳京介か? 確か、チーム・サティスファクションとか言うグループのリーダーだった……)

城之内「む、向こうの色白で妖艶なゲロマブ美女はいったい誰だぁ!?」ムッハー!

アンナ「あんた美人なら誰でもいいのかよ……」アキレ

城之内「なっ!? べ、別にそういうわけじゃねーよ!? ちゃんと中身も重視するぜ俺はっ!」

アンナ「そう言いながらドレスの間から見える足から目ぇ離してねーじゃねーか!」

明日香「…………?」

明日香(あの人……どこかで見たような……?)

アストラル『……遊馬、あの女性……』

遊馬「? どうした、アストラル?」

アストラル『……何か、普通の人間とは違う気配を感じるぞ』

遊馬「普通と違う……? それって……!」

ユベル(……十代)

十代(あぁ、分かってる。アストラルの言う通りだ。あの人、普通じゃない……かなり微弱だけど、何か闇の力を感じるぜ)

ユベル(警戒した方がいいぞ)

十代(……でも、なんだろう。どっかで見たような気がするんだよなぁ……)

ユベル(何……? 前に会った事があるのか?)

十代(うーん、会ったような気もするし、そうでないような気も……)





ジャック「まさかお前までここに来ることになろうとは……」

遊星「大丈夫か鬼柳、気分は悪くないか?」

鬼柳「お、おいおい! 何がどうなってんだよ! 俺はたった今ニコたちと朝飯食おうとしていたところだったはずだぜ……!?」

鬼柳「それが、何も無いところからいきなり光が出て、気が付きゃまったく別の場所って……」

鬼柳「夢でも見てんのか俺は……!? 説明してくれ遊星! お前こんな所で何を……!?」

遊星「俺達にも良く分かっていないんだ。皆強制的に……突然ワープするようにここに呼び出されている」

ジャック「だが、案外悪くない環境だ。外と連絡は付かないが、食料もあるし寝床もある。電気も通っていて電子機器も使えるし、風呂まで完備されていると来た」

ジャック「暮らすには申し分無い……というか、むしろやりすぎな位に必要な物が揃っている」

ジャック「……まるで『しばらくここで暮らしてください』とでも言っているかのようにな」

遊星「とにかく、お前もこっちに来てくれ。会わせたい人が沢山いる」

鬼柳「? 会わせたい人……?」



カミューラ「…………いったいここは……?」

カミューラ(さっきの光は何だったの……!? 光が収まったと思ったら景色が変わって……)

カミューラ(私はさっきまで街のホテルに居たはずなのに……!?)

カミューラ(……人間がいるわね……1、2、3、4……ざっと見渡しても10人以上はいるわね……)

カミューラ(何だって言うのよいったい……まさかこいつらが私をこんなところへ……?)

カミューラ(私をヴァンパイアと知っての行動なの……!?)



城之内「……っといえけねぇ! 女性が倒れて混乱してるときに見とれてる場合じゃないぜ! 状況を説明してやらなくちゃな! ムフヒヒ……!」スタタタ

闇遊戯(……下心が見え見えだぜ城之内君……)

遊戯(……舞さんが見たら怒りそうだなぁ……)





カミューラ(! 誰か近づいてくる!)

城之内「……失礼。お怪我はありませんか? レディ」キリッ

カミューラ「……はぁ……?」

城之内「俺の名前は城之内克也……あなたのお名前は?」キリッ

カミューラ「…………カミューラよ……」

城之内「カミューラさん、ですか……いいお名前ですね!」キリッ

カミューラ「……私をここへ連れて来たのは、あなた達なの……?」

城之内「え? いや、違……おほん……それは誤解ですよ。俺はあなたと同じで、ここへ連れてこられた側の人間です」

城之内「ここにる全員、あなたと同じ境遇ですから……!」

カミューラ「…………そう」



カミューラ(……こいつの言ってることが本当だとするなら、私はたまたまこいつらと同じように、何者かに目を付けられて……?)

カミューラ(何が目的なの……? 恐らくはここにいるのはどれも至って普通の人間ばかり……)

カミューラ(吸血鬼を一人放り込んで、何をさせたがっているわけ……?)



城之内「……ここに来たということは、あなたもデュエリス――」

カミューラ「ねぇ、坊や、ちょっとお願いがあるのだけれど」

城之内「! は、はい! 何でしょう!? 俺にできることであれば何でもご協力しますよ!」wktk

カミューラ「邪魔だから、向こうへ行ってくださる?」

城之内「はっはっは、いいですとも! お安いごよ…………えっ?」

カミューラ「聞こえなかったかしら? 邪魔だから向こうへ行ってと言ったのだけれど」

城之内「…………えっ?」

カミューラ「え? じゃないわよ。私に気があるのなら申しわけないけど、坊やの顔、はっきり言って好みじゃないのよね」フゥ

城之内「」

カミューラ「ほら、分かったらさっさとあっちへ行ってちょうだい。私も暇じゃないの」シッシッ

城之内「」

カミューラ「…………ボケっとしてんじゃないわよ。さっさと退きなさい! 蹴り飛ばすわよジャリガキ!」チッ!

城之内「………………」




城之内「(´;ω;`)」ブワッ

城之内「うわああぁぁぁん遊戯いぃぃぃ!!!」ダダダダッ



カミューラ「ハァ……まったく、これだから身の程を知らない男は……」





城之内「遊戯ぃぃ!! フられたァァ!! 俺フられたよォォッ!!」ウワアァーン!

遊戯「……うん……見てたよ……見事な撃沈っぷりだったね……」ヨシヨシ

ディヴァイン「唐突に芽生えて光の速さで終わった恋だったな……」

アンナ「世界記録狙えるんじゃねーか?」

城之内「オ゛、オ゛レ゛!! あ゛んなにこっ酷く断られたの゛っ、初めでだァァッ!!」ビエエェーン!

遊馬「……きっつかったなぁ、あの言い方は……」

明日香「いくらなんでも今のは酷いわよねぇ……」

城之内「じゃ、邪魔っで言われだ!! 顔が、駄目だっで!! 蹴り飛ばすっで!! 舌打ちざれ゛だ!!」ウワアァーン!

闇遊戯「気にするな城之内君。女なんて星の数ほどいるさ。何より城之内君には舞がいるじゃないか」

城之内「別に゛あ゛いづどは!! ぞんな関係じゃねーもん゛ッ!! あ゛いづが俺をッ、ぞんな目で見でるわげね゛ーじ!!」ヒックヒック!

遊戯(そんなこと無いと思うんだけどなー……)

城之内「オ゛レはオ゛レで!! ぢゃんど新しい恋とかッ、見づけだ方がいいど思っでッ!!」

城之内「声がけてみだかったッ、だけだったんだよ゛お゛っ!!」オギャアァー!

闇遊戯「城之内君の良さを理解できない奴のことで、城之内君が泣く必要なんて無いだろう。あれは数多くいる女性の中でも大分嫌な奴だぜ」

十代「そ、そうだぜ城之内さん! あんな性格の悪い女と付き合えたって、絶対禄なことにならないぜ!」

ディヴァイン「せいぜい体のいい財布係にしかならないだろうな」

アンナ「うん」

城之内「ウワアアァァァン!!!」オーイオイオイ

ペガサス「…………あの、城之内ボーイ、ゴホ……静かにしてくだサーイ……頭に響きマース……」





鬼柳「……おいおい、何の騒ぎだいったい……」

遊星「どうかしたんですか?」

遊戯「あー、いや……城之内君が、あっちの女の人をナンパしようとしたら、あっさりと……」

ジャック「下らん……女なんぞにうつつを抜かしている暇があったら、もっとデュエルの腕を磨くべきだ!」

鬼柳「……お前、カーリーと結構いいとこまで行ってるんじゃなかったのか?」

ジャック「ばっ!? お、おま、何故それを……!?」

鬼柳「否定はしないんだな……このあいだ俺の町に来た遊星から聞いたぜ」

ジャック「遊星えぇぇーーッ!!」

遊星「いいじゃないかジャック。仲間のめでたい話なんだ。長い付き合いの鬼柳には教えておいてもいいだろう。何も恥ずかしがることはない」

ジャック「は、恥ずかしいとかそういう問題ではない!! 第一俺は別にカーリーとはそんな間柄では――」

鬼柳「もうおせーよ」ニヤニヤ

ジャック「ぬああぁぁーー!?」ガシガシ


カミューラ「……ねぇ、あなた達、ちょっといいかしら?」

遊星「なんだ?」

カミューラ「さっきの坊やによると、あなた達も気が付いたらここにいたらしいけど、ここがどこでなんなのかとか、脱出方法なんかは……」

遊星「分かっていない。何一つな……」

カミューラ「でしょうね……はぁ……まったくなんだって言うのよ……! こんなところに赤の他人と一緒に閉じ込められるなんて……!」

ジャック「運が悪かった、としか言いようが無いな。お前も俺たちも……まぁ、時や世界を越えて強い決闘者とめぐり合えるという点においては、悪くは無いが」

鬼柳「時や世界……? おい、それってどういう……」

遊星「……鬼柳、ここに居るこの人、というかこの二人だが、誰か分かるか?」

鬼柳「ん……?」

闇遊戯「?」

遊戯「? え、僕?」

鬼柳「……? 誰だよ。有名人か?」

ジャック「『超』の付くな」

鬼柳「超有名人ってことか? ……確かに、顔はどっかで見たことあるような気も……写真か何かだったっけか……?」

鬼柳「なぁ、お前ら、名前なんていうんだ?」

遊戯「あ、えっと、武藤遊戯です。初めまして」

闇遊戯「同じく、武藤遊戯だ」

鬼柳「ふーん……武藤遊戯か……武藤…………」

鬼柳「…………武藤遊戯ぃ!?」

カミューラ「なんですって……!? あの初代決闘王の!?」

カミューラ(……って、それにしては若すぎるわね……今はもうとっくに成人してるはず……この子たちじゃ、さっきのジャリと同じ位じゃない)

カミューラ(というか、なんで二人……?)



鬼柳「武藤遊戯って……あの武藤遊戯か!?」

ジャック「うむ」

遊星「あぁ。お前の知っているので間違いない」

鬼柳「そ、そんなはずねぇだろう!? 確かに、顔は写真で見たことあるが、あれは大昔の話じゃねぇか!」

鬼柳「どれ位前だったか正確なことはわからねぇが、少なくとも俺らよりは遥かに年上だろうに……!」

カミューラ(……? この男、何を言って……?)

ジャック「だから言っているだろう。時と世界を超えて、とな」

鬼柳「……!! まさか……! ここは、時代を越えて、人が集められてんのか!」

遊馬「どうもそういうことらしいぜ? 俺、九十九遊馬! よろしくな!」ヒョコッ

鬼柳「うお!? あ、あぁ、鬼柳京介だ」

遊馬「それでこっちが、アストラルだ!」

アストラル『よろしく頼む』

鬼柳「!? なん――」

アストラル『私は遊馬の体に憑依しているアストラル世界の住人で所謂異世界人だこんな姿をしてはいるが君達に害を成すことは無い安心してくれ』(ここまで約7秒)

鬼柳「え……お、おう……?」

遊馬「……随分早口だなアストラル」

アストラル『いい加減私を見て驚く者に説明するのが面倒になってきたからな。鬼柳京介、理解してもらえただろうか?』

鬼柳「……あー、遊星?」

遊星「大丈夫だ。彼は敵じゃない」

鬼柳「……そうか。まぁ、お前が言うなら大丈夫か」

カッミューラ(……異世界人、ね……妙なのがいるとは思ったけど……ヴァンパイア以外にもこういうのがいるのね……)

十代「なーなー! あんた、遊星の友達なんだろ? やっぱ強いんだろうなぁ! どんなデッキ使うんだ!?」ヒョコッ

鬼柳「うおっ!? だ、誰だお前! 遊星を知ってるのか?」

十代「あ、悪い! 自己紹介してなかったな。俺は遊城十代! 遊星とは一度一緒に闘った仲だぜ!」

鬼柳「そ、そうか……俺は鬼柳だ……って、遊城、十代……?」

鬼柳「……遊城十代だとぉ!? あの伝説のヒーロー使いの遊城十代かぁ!?」

カミューラ「なっ……!?」

十代「おー、あんたも知っててくれてるのかー! ははは、伝説のヒーロー使いって、嬉しいけど、やっぱちょっと照るなぁ」

カミューラ「…………き……キッ……!!」

鬼柳「ん……?」






カミューラ「貴っっ様あぁぁぁーーッッ!!! 遊城十代いぃぃッッ!!!」クワッ!!



十代「うぎっ!?」キーン

鬼柳「ぐわぁ!?」キーン

ジャック「ぐぬぅ……!?」

遊星「っ……!?」





遊馬「な、何だぁ!?」

アンナ「う、うるせぇ……!?」

ペガサス「NOOOO……!! あ、頭が割れてしまいそうデース……!!」ズキズキ

アストラル『……急に大声で十代の名を叫んだぞ……?』

明日香「あの人、十代のことを知っているの……!?」

闇遊戯「……知ってるといっても、あまりいい関係ではないようだな」

遊戯「う、うん……」

ユベル(あの女いったい……? 十代に危害を加えるようなら排除するか……だが天上院の目もあるし、どうする……)

城之内「えぐえぐ…………ぇ……? 何……?」ハナミズダラー



ジャック「な、なんだ貴様ぁ! 突然大声など出しおって……!?」

カミューラ「うるっさいわねぇ!! 外野は黙ってなさいッ!! 」

ジャック「なっ……!?」

鬼柳(……あんたの方がうるさい、とは、言えない雰囲気だなこりゃあ……)



カミューラ「……遊城十代ぃ……!! まさかこんな所で出会うとはね……!!」

十代「な、なんだよ、俺のこと知ってるのか!? でも俺、オバサンのことなんて知らないぜ!」

カミューラ「オバっ……!? ぬぐぎぎぎいいぃぃいぃッ!! 私とのことを完全に覚えていない上に、オ、オバサンですってぇぇ!!?」ビキビキィッ

アンナ「ひっ……な、なんだよあの人……! 口が裂けてるみてぇだ……!」

遊馬「お、おっかねぇ顔するなぁ……十代さんいったいあの人に何やったんだ?」

カミューラ「このジャリガキがぁ……!! ちょっとあの時より大きくなったからって調子に乗ってんじゃないわよぉッ!!」

十代「うわ!? ちょ! お、落ち着けよオバッ……じゃない、お姉さん!! 俺あんたになんか悪い事したか!?」

カミューラ「言い直しても遅いわよ!! ……『何か悪いことしたか』ですって……!? したでしょうがぁ!!」

カミューラ「この私にッ、敗北という屈辱を味あわせた挙句!! 幻魔の扉に放り込んだのは、あんたでしょうがあぁぁッ!!」

十代「! 『幻魔』の扉……!?」

カミューラ「ここまでいって分からないの!? 私よ!! セブンスターズの内の一人だった、誇り高きヴァンパイア一族の生き残り!! カミューラよぉッ!!」ウガー!

明日香「!! セブンスターズって……三幻魔のときの……!」

ユベル(! 三幻魔だと……? セブンスターズ……前に十代に聞いたような……)





十代「………………」ポクポクポク……

十代「……!!」チーン!

十代「あぁーー!! あーあーあーあー!! 思い出した思い出した!! 『カミューラ』!! 居た居た確かに居たよ!!」ポンッ

カミューラ「ようやく思い出したみたいね……!」

十代「悪い悪い、セブンスターズ自体ちょっと忘れかけてて、しかもお前ちょっと印象薄いからさー」

カミューラ「んな……!? わ、私の印象が薄いですって!?」

十代「だってお前、セブンスターズの中ではあんまり強くなかったじゃん? いや、今にして思えばだけどさ。今の俺だったら余裕で勝てちゃうと思うぜ?」

カミューラ「こ、の……!? バカ言ってるんじゃないわよ!! 私がクロノスと丸藤亮を倒したのを忘れたわけ!?」

十代「お前……それは対戦する前にわざわざ相手のデッキ盗み見たり、人質取って脅したから勝てたようなデュエルだったじゃんか」

カミューラ「ちょ、それは……!?」



遊馬「相手のデッキを盗み見るぅ!? 最低だなあいつ!」

アストラル『ましてや人質でデュエルを有利にしようとするとは……』

ジャック「この女……そんな屑デュエリストだったのか。デュエリストの風上にも置けんな」

遊星「……プライドとというものが無いのか……?」

鬼柳「……こんな奴とデュエルしても、満足できそうにねぇな」

カミューラ「ぬ、ぐ、ぐぐ……!」



明日香「……あー、思い出したわ……居たわね、あんな人。私たちに闇のデュエルを仕掛けてきたっけ」

闇遊戯「何……? あいつは闇の力を持っているのか?」

明日香「えぇ……確か、負かした対戦相手の魂を人形にする力を持っていました」

遊戯「だ、大丈夫だったの?」

明日香「あの時は私たちの仲間が二人負けて、魂を人形にされてしまったんですけど、十代が勝ってくれたおかげで二人とも元に戻ったから、何も問題はありませんでしたよ」

遊戯「そうなんだ、よかった……あの人……カミューラさんだっけ。本当にそんなに悪い人なの?」

明日香「それはもう、遊馬君も言ってたけど、最低の一言に尽きますよ……!」

明日香「勝つためなら手段を選ばない、『正々堂々』の『せ』の字も無いような人間……いえ、人間じゃなかったわね」

ディヴァイン「……人間じゃない……?」

明日香「彼女、吸血鬼一族の生き残りらしいの。デッキもそれに因んでかアンデッドデッキになってるわ」

ディヴァイン「なっ……」

城之内「きゅ、吸血鬼……!? あの人がか……?」

アンナ「そ、そんなのが本当にいるのか!?」

明日香「私も最初はビックリしたけど、色んなことを経験した今では、存在していてもそんなに不思議じゃないかなって感じかしら?」

遊戯「……良かったね、城之内君。まかり間違ってOK貰うようなことにならなくて」

アンナ「あぁ……もし今ので付き合うことになってたら、2、3日もしないうちに血を抜かれてミイラにさせられてたかもだぜ……」

城之内「…………」ゾォ~





十代「いやーしかし懐かしいな! あの時はまだ結構苦戦させられたっけなー! 元気してた?」

カミューラ「お・ま・え・が・それを言うなぁぁ!! 誰のせいであの扉に私の魂が喰われたと思ってんのよ!!」

十代「……そういえば、なんでお前無事でいるんだよ? あの時確かに、《幻魔の扉》の効果で、お前は魂を……」

カミューラ「……フン、もうとっくの昔に開放されてたわよ。お前たちが三幻魔を倒したことで、闇のカードも闇のアイテムも、共に力を失って……」

カミューラ「幻魔の扉に封じられていた私の魂も、現世に蘇ったのよ」

十代「そ、そうだったのか……あれ? ってことは、お前が助かったのって、俺達のおかげじゃない?」ヘラヘラ

カミューラ「だ・け・ど!! それとこれとは話は別なのよ!! あの時私が受けた屈辱……忘れてはいないわ……!!」

十代「え~……なんだよめんどくさい奴だなぁ」

カミューラ「……さっきからお前はなんで宿敵だった相手に対して……ごく普通の知り合いに話かけるような態度でいるわけぇ……!!?」イライラ

十代「そりゃー、あれだよ。今更お前に喧嘩売られたところで、俺はもう怖くもなんともないってことさ。っていうか宿敵って(笑)」

カミューラ(こ、こいつ……!! どこまで私をバカにすれば……!!!)

カミューラ「……フ、フフフ……フフフフフ……!」

十代「?」

カミューラ「……いいわ。お前がそういう態度なら……こっちにも考えがあるわ……!」グッ

十代「お? デュエルか? いいぜ! かかってこいよ!」

カミューラ「はぁ? 勘違いしないでちょうだい。私は馬鹿正直にデュエルなんてしないわよ」

十代「え?」

カミューラ「知ってるかしら……? ヴァンパイアっていうのは……身体能力も、人間のそれを遥かに超えるの物なのよ……!!」ユラリ

遊星「……!! お前!?」

鬼柳(まさかこいつ!?)

闇遊戯「ジャック!! その女を止めろ!!」

ジャック「なっ! 俺がか!?」

カミューラ「遅いわよ!!」ビュンッ

ジャック「!? 速い……!?」

ユベル(チィ……!?)




十代「……!」

カミューラ(フフフ……! ボケッとしちゃって、何が起こってるのかわかってないって表情ね!)

カミューラ(当然よね……吸血鬼の動きに普通の人間が動体視力が追いつけるわけがない!)

カミューラ(そのムカツク馬鹿面……蹴り飛ばしてあげるッ!!)バッ!!



ギュオッ!!


遊馬「や、やばい!!」

明日香「十代!!?」






十代「うおっと」シュパッ



パシィッ!!




カミューラ「…………えっ……?」




遊馬「あ、あれ……?」

アストラル『なんと……!?』

アンナ「す、すっげぇ速い蹴りだったのに……か、片手で受け止めたぁ!?」

遊戯「す、凄い……!!」

ユベル(……まぁ、そりゃあそうか。別に慌てるほどのことでもなかったな……)

明日香(……やだ……ちょっとカッコイイ……////)ポー




十代「……あっぶねーなぁ、やめろよ、怪我したらどうするんだよ。暴力は良くないぜ?」

カミューラ「な、なんで……!? 私の……吸血鬼の蹴りを、なんで人間のお前が……!?」

十代「だてに修羅場潜ってきてないからなぁ。こういう常識外れな喧嘩も、割ともう慣れっこなんだよ……っと」ヒョイ

カミューラ「くっ……!?」

十代「で、どうする? まだ続けるのか?」

カミューラ「……こ、この程度凌いだくらいでいい気にならないことね!! 私の本気の体術を喰らったら、ただじゃ済まないわ……!!」

カミューラ「次は外さない……!!」

ジャック「おいやめんか貴様!! 見苦しいぞ!! 暴力に訴えるデュエリストなど……!!」

十代「あー、いいってジャック。大丈夫だから」

ジャック「し、しかし……!?」





カミューラ「何を余裕ぶってるのよ……!! その清ました顔をボッコボコにしてあげるわ!!」

十代「……ったく……あのなぁカミューラ」



ガチャガチャ、ガシン!(ディスク展開)



十代「そんなことしたらお前……」



パシィン! パシィン! パシィン!



ブゥン……!



ネオス『…………』

フレイム・ウィング『…………』

エッジマン『…………』



ゴゴゴゴゴゴ……!!




十代「――――逆ボッコにするぞ?」ニコリ



カミューラ「」



一同「…………」ゾワッ



遊戯(い、今の笑顔は怖いよ十代君……!?)

遊馬(め、目が笑ってなかった……!)

アンナ(アレは本当にやる顔だ……! 本気と書いてマジのやつだ!?)

ジャック(モ、モンスターを相手の眼前に実体化させて脅す……普段の雰囲気に似合わず……)

遊星(……えげつないな……)ブルッ

明日香(……時々、まだ覇王の頃の人格が残ってるんじゃないかと思うことがあるわ……)

ユベル(だがそれがいい)ウットリ




十代「普通に、無難にデュエルにしようぜ? な?」ニコニコ

カミューラ「……し、しし仕方ななないわね……!! と、年下相手に力ずくっていうのも、大人なげないものね!!」ガクブル

十代「よっしゃ! そうこなくっちゃな! 3年経って成長したヒーローの力を見せてやるぜ!」ニシシ

カミューラ(な……何なのよこの子!? ちょっと見ない間に、こんな鋭い殺気を振りまけるようになっちゃって……!?)

カミューラ(それより何よりカードの実体化ってあり!? 闇の力に匹敵するような物を何だってこんな奴が!?)




<ピンポンパンポーン!>




カミューラ「……?」

十代「げっ……!? この音は!?」



ペガサス「ヌオオォ……! この音、デュエルデスか……!?」

闇遊戯「あぁ……始まるみたいだぜ」

遊戯「組み合わせは……まぁ、多分……」




<安価が選択されました。デュエルを開始します>

<鬼柳京介とカミューラは、リングに上がってください>




カミューラ「……はぁ?」

十代「うわぁー!! やっぱりだー!? ちくしょう!!」



鬼柳「……今俺の名前が呼ばれた気がしたんだが……」

遊星「ああ。呼ばれたな」

鬼柳「……つまり……どういうことだ」

ジャック「どうもうこうも、その女とデュエルしろということだろう」

鬼柳「……マジか?」

遊星「大人しく従った方がいい。別にデュエルシステム自体には何の仕掛けも無いから、問題は無い」

ジャック「ただデュエルすればいいだけだ。簡単だろう?」

鬼柳「……冗談じゃないぜ……あんなバイオレンス吸血女とデュエルなんて……」ゲンナリ

ジャック「なんだ、負けるのが怖いか?」フッ

鬼柳「ちげーよ。ただ……勝ったら勝ったで逆恨みされそうでよ……あーあ、満足できそうにねーなこりゃあ」




カミューラ「……どういうこと? 今のアナウンス……そこの彼と戦えっていうの?」

十代「あぁ、そうだぜ。アナウンスで呼ばれた奴以外はデュエルに参加できないんだとさ……ちぇっ!」

カミューラ「そ、そう…………フン! 運が良かったわね坊や! お前を八つ裂きにできなくて残念だわっ!!」

遊馬「……完全にただの強がりだよなぁ」

アンナ「声が震えてるぜ……」

カミューラ「うるさいわよそこのチンチクリンどもぉッ!!」クワッ

遊馬「うひぃー!? 聞こえてたー!!」

アンナ「地獄耳だーっ!?」

カミューラ「フン……さて、と……じゃあ、そこのあなた。悪いけど、十代の代わりに相手になって貰うわよ」

鬼柳「…………」



ガチャッ!



アキ「ペガサスさん! お待たせしてすいません! ちょっと部屋を調べるのに夢中になっちゃって!」

遊星「! アキ、戻ってきたか」

アキ「ここ凄いのね、あれ完全に医務室よ。救急箱どころか睡眠薬や麻酔まで……って、あら? また新しい人が?」

遊星「あぁ。鬼柳が来た。もう一人は十代さんの顔見知りだ」

アキ「えっ! 鬼柳って、遊星たちの友達の?」

ジャック「そんなことより、お前はペガサス会長の面倒を見てやれ」

アキ「あ、そうね、そうするわ。……ペガサスさん、体温測るので、これ、口に加えてくださいね。はい、あーん……」

ペガサス「ま、待ってくだサーイ……! ケホッ、遊星ボーイ、そこの彼は、シンクロ召喚を使うのデスか……!?」

遊星「? はい、確かに使いますが……」

ペガサス「な、なら、このデュエルは見逃したくありマセーン! まだ私はシンクロ召喚を見ていないのデース……! ウェッホゲホゲホ……!」

アキ「駄目ですよペガサスさん! こんな状態でデュエルなんか見てたら、興奮して余計に体調が悪化しちゃうでしょう!」

アキ「……ここでデュエルするなら、ペガサスさんは移動させた方がいいわね。遊星、ペガサスさんを医務室に連れて行くの、手伝って貰えるかしら?」

遊星「わかった。行きましょう、ペガサスさん」

ペガサス「なっ、は、離しなサーイ……! 私は、シンクロ召喚を見なくては、ゲッホゴッホ……!!」ズルズル



ガチャッ!

バタンッ





遊戯「……ペガサスが連れてかれちゃった……」

闇遊戯「そういえば、シンクロにも興味津々だったな……見れないのは悔しいだろうに」

城之内「……それはともかく、カミューラさん……吸血鬼だとわかっても……やっぱ綺麗だなぁー……」

アンナ「アンタまだそんなこと……あいつ滅茶苦茶悪女らしいぞ? 話し聞いてたか?」

城之内「ま、まだわかんねーもん! あの人も何か深い理由を抱えてるかもしれねーじゃん!」

アンナ「……駄目だこりゃ」

ディヴァイン「……恋は盲目というヤツだな」

城之内「るせー!!(泣)」



ガシャンッ!!

ゴゴゴゴゴゴ……ガシャン!

ブウゥン……



カミューラ「一応言っておくけど……私、今すっごく機嫌が悪いから、八つ当たりされても怒らないでね……!」

カミューラ「せいぜい楽しませて頂戴? フフッ……!」

鬼柳「……ハァー……仕方ねぇ……すぐに終わらせてやるぜ……!」



<デュエル開始まで、5・4・3・2・1……>



鬼柳・カミューラ「「デュエルッ!!」」




以上です。

……これでも結構、違和感無く皆に喋らせるよう努力した……つもりなんだよ……!!


凄く今更ですが、タッグフォース新作、マジでおめでとうヒャッフー!!
下手するとこれで最終作になる可能性があるのとモブがいなさそうなのが不安ですが、これが売れてARC-V主体のTF7まで続くと、いいなぁ……



あひー、もう一週間経ってしまった。

どうも>>1です。

少ないですが、できてるとこまでデュエルパート投下しますね。





【鬼柳 LP 8000】

【カミューラ LP 8000】



TURN-1



鬼柳「! ライフ8000……通常の倍、か……」

カミューラ「……ふーん……ちょっと長引きそうだけれど……」

カミューラ(あのカードを使うなら、好都合かもね……)

カミューラ「先攻は頂くわ! カードドロー!」

カミューラ「……私はモンスターを裏守備で伏せる。更にカードを1枚伏せ、ターンエンド!」



【カミューラ LP 8000】手札 4

モンスター

裏守備1体

魔法・罠

伏せ1枚



ジャック「……まずは様子見の一手といったところか」

明日香「裏守備に伏せカード1枚……あの裏守備モンスターは十中八九アンデットモンスターだと思うけど、伏せはなにかしら……」

遊馬「なぁ十代さん、アンデット族デッキって……どういうデッキなんだ?」

十代「んー……とにかく墓地から蘇生させる効果が豊富なのが特徴かなぁ?」

ジャック「アンデット族というのは、個々のカード効果の強弱はあれど、基本どれも、墓地のモンスターを復活させる効果を持ってるものが多い」

闇遊戯「その効果で、自分自身を復活させるモンスターや、自分以外の別のモンスターを復活させるモンスター……」

闇遊戯「更にそれに加えて、魔法や罠カードのサポートによる蘇生……といったところか」

アストラル『アンデット……まさに「不死」を体言したカード群ということだ』

十代「何度モンスターを破壊して墓地送りにしても、カード効果で次々沸いて出て来る……特殊召喚の連打コンボが強みのデッキだな」

遊馬「へー……なんか、相手にすると厄介そうだなぁ」

ジャック「……だが、それは鬼柳のデッキにも言えることだな。いや、下手をするとそれよりもよっぽど……」

城之内「……そのあそこの、鬼柳? ってヤツのデッキは、どんなデッキなんだ?」

ジャック「……見ていれば分かるさ」





ディヴァイン(…………暇だな)

ディヴァイン(アキが戻って来るまでは居ようかと思ってたが……さっきの様子だと、そのままペガサスの治療に専念してしまっているだろうな……)

ディヴァイン(……ここの連中と仲良くデュエル観戦というのも……どうも……気が、引ける……)

ディヴァイン(…………向こうの部屋に戻るか)スッ

城之内「……あれ? ディヴァインさん、どこ行くんだ?」

ディヴァイン「!」

ジャック「む……?」

ディヴァイン「……向こうの部屋に戻るだけだ。お前たちはそのデュエルの観戦でもしていろ」

城之内「えぇ~!? なんでだよー!? カミューラさんのデュエルだぜぇ!? 興味無いのかよー!」

ディヴァイン「別に無い。お前じゃあるまい……赤の他人のデュエルを見てもなんとも思わん」

ジャック「……ディヴァイン貴様……まさか何かよからぬことを企んでいるのではないだろうな……!」

ディヴァイン「!」

明日香「……?」

アンナ「? なんだ?」

ディヴァイン「……チッ……何も企んでなどいない。お前がいる場所の空気を吸っていたくないだけだ」

ジャック「何ぃ……!? 貴様――――」ガバッ

城之内「あーーはいはいそこまでー!」

ジャック「! 城之内克也……!」

城之内「この人はもう、何も悪いことなんかしねーよ。大丈夫だから、あんたもそんなに警戒しないでくれよ」

ジャック「しかしこいつは……!」

城之内「しかしもお菓子もねーんだよ! 俺がいいったらいいの!」ポンポン

城之内「ディヴァインさんも、あんまり相手を挑発するようなこと言うなよ」

ディヴァイン「………………すまん」ボソリ

ジャック(……!? こいつ今、なんと……)

城之内「……んー、もちっと大きい声でそれが言えるようになったら合格だな」

城之内「もっともーと素直になんなきゃ、俺以外の友達できねーぞ?」

ディヴァイン「ぶっ……!? よ、余計なお世話だ!! 第一いるかそんなモノ!!」

城之内「まーた強がっちゃって……ったく」

ディヴァイン「強いがりじゃない!! 別に私はアキとお前がいr……!! ゲフンゲフンッ!!」

ジャック「…………」ポカーン

城之内「え? 何だって?」






ディヴァイン「ゲホンゴホンッ!! あ、あーいかんな! どうやら、ゴホッ! ペガサス氏の風邪が、移ったようだ! ゲホゲホ!!」

城之内「え? 風邪ってそんな急激に移るもん――――」

ディヴァイン「うぅっ! これは熱もありそうだ……! 頭が痛い……! アキに薬を貰ってくるとしよう! そうしよう!」スタコラサッサ

城之内「お、おい! アキさん達が行ったのはそっちじゃ……行っちまったよ……」

ジャック「…………! おい、城之内克也」

城之内「んあ? 城之内でいいぜ? えっと、ジャック? だったけ?」

ジャック「ジャック・アトラスだ。……お前がデュエルをしたと聞いたが、その対戦相手は……」

城之内「あぁ、ディヴァインさんだけど、それがどうかしたか?」

ジャック「…………なるほどな……そういうことか」

城之内「?」

闇遊戯「おい皆、もう鬼柳のターンが始まるぜ!」

城之内「おおっといけねけぇ! ほらジャック、あんたもちゃんと見とけよ!」

ジャック「……あぁ」

ジャック(……城之内克也、か。どんなデュエルだったのかは分からんが、この男がデュエルで奴を変えたのだろう……)

ジャック(…………余計に見逃したのが悔やまれる……)




TURN-2




鬼柳「……俺のターン、ドロー」

鬼柳「……俺は、《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)を召喚!」



ズオオォォ……!


IFデーモン『…………』




アンナ「……『インフェルニティ』……?」

遊戯「聞いたこと無いな……やっぱり未来のカードかな?」





鬼柳「……バトルだ。《インフェルニティ・デーモン》で、その裏守備モンスターに攻撃!」

鬼柳「……『ヘルプレッシャー』ァ!」



IFデーモン『ムオオォォ……!』



ブゥン……

ゴゴゴゴゴゴ……!!



城之内「!! んなっ!?」

明日香「て、天井にできた魔方陣から、巨大な手が……!?」

遊馬「す、すっげぇ迫力だぜ……!?」

ジャック「……いつ見ても派手というか……大げさなソリッドビジョンだな、こいつの攻撃は」

アストラル『……確かに、たかが下級アタッカーの攻撃の演出とは思えないな……』



ゴゴゴゴゴゴ……!!

グシャアァンッ!!



カミューラ「っ……フフ、かかったわね……!」

鬼柳「……!」

カミューラ「今あなたが破壊したのは、守備力1400の《ピラミッド・タートル》よ!」


ピラミッド『…………』ズゾゾゾ……





カミューラ「この子が戦闘によって破壊されて墓地に送られた時、私はデッキから、守備力2000以下のアンデット族モンスターを特殊召喚できる!!」

カミューラ「現れなさい! 《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)ッ!!」


ズオオォ……!


ロード『クッククク……!』



遊馬「い、いきなり攻撃力2000の上級モンスターが!」

闇遊戯「《ピラミッド・タートル》……アンドット族を象徴するようなカードだな」

遊戯「守備力2000以下という緩い条件で、殆どのアンデットをデッキから持ってこれるモンスターだよ」

ジャック「守備力が2000以下なら、どんなにレベルや攻撃力が高いモンスターでもリクルートできる……アンドットデッキには必須と言っていいカードだろう」

アンナ「……でも、出てきたのは攻撃力2000ぽっちだぜ? もっと強いモンスターを連れてきてもいいんじゃ……」

明日香「いいえ……確かに攻撃力自体はそんなに高くはないけど、あのモンスターは効果が厄介なのよ」




鬼柳「……カードを3枚伏せて……ターンエンド」


【鬼柳 LP 8000】手札2

モンスター

《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)

魔法・罠

伏せ3枚




TURN-3



カミューラ(いきなり伏せカード3枚……面倒ね……私のモンスターの展開を邪魔するようなカードじゃないといいけど……)

カミューラ「私のターン、ドロー!」



【カミューラ LP 8000】手札5



カミューラ「私は《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)を召喚!」



マスター『ヒハハハ……!』



カミューラ「《ゾンビ・マスター》の効果発動!」

カミューラ「手札のモンスター1体を墓地に送ることで、自分、または相手の墓地に存在するレベル4以下のアンドット族を、私の場に復活させる!」

カミューラ「私は手札の《ヴァンパイア・ベビー》を墓地に送り、レベル4の《ピラミッド・タートル》を蘇らせるわ!」



ピラミッド『…………』



アストラル『これでカミューラの場には、モンスターが3体……』

遊戯「まともに攻撃が通れば、鬼柳さんは大ダメージを受ける……」

十代「でも、鬼柳には3枚の伏せカードがある。何も動かないってことは無いと思うけど……」



カミューラ「行くわよ……! バトル! あなたの《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)を……」

カミューラ「《ピラミッド・タートル》(ATK 1200)で攻撃!!」



城之内「な!? なんで攻撃力の低い《ピラミッド・タートル》で……!」

アストラル『自爆特攻だ! 《ピラミッド・タートル》の効果は、戦闘破壊された時にデッキからアンデット族を特殊召喚する!』

遊馬「! 自分から破壊されに行くことで、もっと強いアンデットを呼び出すつもりか!」





ピラミッド『…………!』ドタドタ



鬼柳「それを通す気は無ぇな……罠カード発動、《イニフェルニティ・インフェルノ》」

鬼柳「自分の手札を2枚まで捨てる。その後、捨てた枚数分だけ、俺のデッキから『インフェルニティ』と名のつくモンスターを、墓地に送る」

鬼柳「俺は手札を2枚捨て、デッキの《インフェルニティ・ネクロマンサー》と、《インフェルニティ・ビートル》を墓地へ送る……」



遊馬「……? なんでそんな効果の罠を今……?」

明日香「……鬼柳さんのデッキ、『インフェルニティ』っていう名前がつくカードを主軸にしたデッキみたいだけど……」

城之内「始まってまだ3ターンなのに、もう手札が0になっちまったぜ!?」

アンナ「しかも手札を2枚も消費して、モンスターを墓地に送るだけって……大丈夫かよ?」

遊戯「もう一人の僕は、どう思う?」

闇遊戯「……彼……鬼柳からは、並々ならない強者の気配がする……ジャックや遊星に並ぶほどのな」

闇遊戯「攻撃を受けたこのタイミングでのあの罠カードの発動……特に意味が無いなんてことは、無いと俺は思う」

ジャック「……始まるぞ」

十代「始まる……? 何が?」

ジャック「奴のデッキが、戦術が動き出すための条件……それが整った」




カミューラ(……? このタイミングで何をするかと思えば、手札を0にしてまで墓地肥やし?)

カミューラ「意味が分からないけど……とにかく攻撃は続行――」

鬼柳「させねぇって言ったろ。罠カード、《インフェルニティ・フォース》発動……!」

カミューラ「!」

鬼柳「俺の手札が0枚の状態で、『インフェルニティ』と名の付いたモンスターが攻撃を受けたときに発動できる……」

カミューラ「……! 『手札が0枚の状態』……!?」

鬼柳「その攻撃モンスターを破壊し、墓地に存在する『インフェルニティ』と名のつくモンスター1体を選択して、特殊召喚する……!」

カミューラ「は、破壊……!!」

鬼柳「これで《ピラミッド・タートル》は破壊される……」



ギュバアァーーッ!!


ピラミッド『……!?』


バギャンッ!!



鬼柳「《ピラミッド・タートル》の、破壊された時にデッキのアンデットを引っ張ってくる効果は、戦闘で破壊された時だけ……」

鬼柳「カード効果で破壊されれば、効果は発動できない……だろ?」

カミューラ「チッ……!」



十代「手札が0枚の時だけ発動できる罠カード……!」

城之内「そ、そうか! あいつがあのタイミングで手札を捨てたのは、この迎撃用の罠の発動条件を満たすためだったのか!」





鬼柳「さて、破壊に成功した所で……今度は俺のモンスターが出てくる番だ……来い……! 《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)!」



IFネクロ『フォッフォファファファ……!』



鬼柳「こいつの守備力は2000……《ヴァンパイア・ロード》では突破できないぜ」

カミューラ「……フン! なら、《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)を攻撃するだけよ!」

カミューラ「行け! 《ヴァンパイア・ロード》!! 『暗黒の使徒』!!」


ロード『クククク……! ハァッ!!』


バサバサバサバサ……!


蝙蝠『キキキキキキ……!』

IFデーモン『……グオオォォ……!』


バギャァンッ!!


鬼柳「っ……」



【鬼柳 LP 8000 → 7800】





カミューラ「この瞬間《ヴァンパイア・ロード》のモンスター効果発動!」

カミューラ「このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、私はカードの種類を1つ宣言する!」

カミューラ「相手は宣言された種類のカード1枚を、デッキから墓地に送らなければならない!」

鬼柳「……!」



遊馬「デ、デッキ破壊……!」

城之内「しかも墓地に送るカードの種類を選べるって……!?」

明日香「これが、《ヴァンパイア・ロード》の能力よ。何度も魔法や罠だけを宣言すれば、デッキによっては戦術が成り立たなくなるわ」



カミューラ「私が宣言するのは……魔法カード! さぁ、デッキから魔法カードを墓地に送りなさい!」

鬼柳「……《無の煉獄》を墓地に送る」

カミューラ(《無の煉獄》……? 聞いたこと無いカードね)

カミューラ(『インフェルニティ』というシリーズもそうだし、さっきから私が知らないカードばかり……)

カミューラ(……さっき、時代がどうのとかって言ってたけど……まさか本当に未来の……?)

カミューラ「……まぁいいわ。私はこれでターンエンドよ」




【カミューラ LP 8000】手札3

モンスター

《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)
《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)

魔法・罠

伏せ1枚




TURN-4



鬼柳「俺のターン……ドロー」



【鬼柳 LP 7800】手札1



鬼柳「……俺は、《インフェルニティ・ミラージュ》(ATK 0)召喚……!」



ミラージュ『イフヒヒヒ……!』



城之内「攻撃力、0……? しかも攻撃表示だと?」

闇遊戯「攻撃力が低いからといって、甘く見ちゃいけないぜ」

遊戯「うん。あれは何かしら強力な特殊能力があると見て間違いないと思うよ」

アストラル『だろうな。何のメリットも無い低ステータスモンスターを攻撃表示で出すことなど、普通は無い。それも通常召喚権を使用して出したのだしな』

ジャック「その通りだ。あれは奴のデッキにおいて、《インフェルニティ・デーモン》や《インフェルニティ・ネクロマンサー》に次ぐキーカードだ」

明日香「『デーモン』と『ネクロマンサー』が、キーカード……?」

アンナ「『ネクロマンサー』はまだ場に居るけど……『デーモン』の方は何の効果も発動しないで退場しちまったぞ?」

ジャック「まぁ見ていろ。すぐに度肝を抜かれることになるだろう」



鬼柳「……さぁて……エンジンも暖まってきた……アクセル全快だぜ……!!」

鬼柳「こいつは特殊召喚ができない代わりに強力な効果を持っている……《インフェルニティ・ミラージュ》、効果発動!」

鬼柳「手札が0枚の場合のみ、このカードをリリースすることによって発動する……」

カミューラ「……リリース?」



十代「未来での『生贄』のことらしいぜー! 生贄召喚は、『アドバンス召喚』って言うんだとさー!」



カミューラ「…………何それ? 生贄のほうが雰囲気あっていいじゃないの」

鬼柳「……俺はやっぱり今の方がいいな。こっちの方がスタイリッシュだ」

カミューラ「そうかしら……私は好きになれないわね」




鬼柳「……それはともかく……『ミラージュ』の効果だ。墓地の『インフェルニティ』と名の付くモンスター2体を、特殊召喚する……!」

カミューラ「なっ、一度に2体も!?」

鬼柳「俺は墓地の《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)と、《インフェルニティ・インフェルノ》で墓地に送った《インフェルニティ・ビートル》(ATK 1200)を特殊召喚!」



ズオオオォォ……!


IFデーモン『ムオオォ……』

IFビートル『…………』ブーン



遊馬「『ミラージュ』の効果も、手札0で発動できる効果……!」

遊戯「……やっぱりそうだ……! 鬼柳さんのデッキは、手札を全て無くした状態を維持することで動くデッキなんだ!」

明日香「……!!」

ジャック「そうだ。奴のデッキ、【インフェルニティ】デッキは、手札0……即ちハンドレスコンボ状態で、初めて真の力を発揮する」

ジャック「主力となるモンスターや魔法・罠カード……その殆どが、手札が0枚の場合にのみ発動できる特殊なカードで構成されている」

ジャック「それ以外は、早急に手札を0枚にするための、手札コストを要求するカードばかりだ」

城之内「手札0を維持って……! 手札はデュエルで一番重要って言ってもいい部分だろ!? それこそ残りライフよりも!」

城之内「そんなことしてたら、いざピンチになった時に逆転できなくっちまうんじゃあ……?」

闇遊戯「……いや、おそらく違うぜ城之内君」

城之内「え……?」

ジャック「奴には手札など関係ないのだ。奴にとって、デュエルにおいて最も重要なアドバンテージ……それは……『墓地』だ」

十代「……! 鬼柳のインフェルニティは、カミューラと同じように、墓地のモンスターを使いまわしまくるデッキってことか!」




鬼柳「この瞬間、《インフェルニティ・デーモン》の効果を発動!」

鬼柳「こいつが手札0の状態で特殊召喚に成功した時、自分のデッキから、『インフェルニティ』と名のついたカード1枚を手札に加えることができる!」

鬼柳「俺はデッキから、《インフェルニティ・ブレイク》を手札に加える……!」

カミューラ(罠カード……!?)

鬼柳「そして、手札に加えたこいつを場に伏せ……《インフェルニティ・ビートル》の効果を発動!」

鬼柳「俺の手札が0の場合、自身をリリースすることで、デッキの《インフェルニティ・ビートル》を2体まで特殊召喚できるッ!」



ブーン……! ブーン……!


IFビートルA『…………』

IFビートルB『…………』




明日香「す、すごい……モンスターが一気に4体に……!」

ジャック「驚くのはまだ早い。本番はこれからだ……!」



カミューラ「だからどうしたって言うの? 所詮下級モンスターが増えただけ……」

カミューラ「あなたの場の最大攻撃力のモンスターは、攻撃力1800の《インフェルニティ・デーモン》……私の《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)には適わない!」

カミューラ「……それとも、同じ攻撃力1800の《ゾンビ・マスター》を、相打ちにさせてみる?」

鬼柳「…………何か勘違いしてるようだから言っておくが……」

カミューラ「……?」

鬼柳「……《インフェルテニィ・ビートル》は、チューナーモンスターだ」

カミューラ「? ちゅーなー?」





鬼柳「俺は……! レベル4の《インフェルニティ・デーモン》に、レベル2の《インフェルニにティ・ビートル》をチューニング!!」





IFデーモン『ムオオォ……!』

IFビートル『…………!』ブーン!





カミューラ「……えっ……はぁ……!?」





鬼柳「……剣と盾、戦場にて交わりし時、始まりの騎士は双槍を手に大地を駆ける……!!」




キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★




鬼柳「シンクロ召喚!! 未来への架け橋……《大地の騎士ガイアナイト》(ATK 2600)ッ!!」




パカラッ! パカラッ! パカラッ!



ガイアナイト『ウオオォーーッ!!』ザンッ!!





カミューラ「…………何……それ……!?」




十代「うぉーー!! 来たぜシンクロ召喚!!」

明日香「こ、これが、シンクロ召喚……!?」

遊馬「こいつもかっこいいなぁ!」

遊戯「『ガイア』ナイト……! あのデザインひょっとして……!」

闇遊戯「《暗黒騎士ガイア》のリメイクモンスターと言ったところか!」

ジャック「あのモンスター自体には、特別な効果は何も無い。シンクロモンスターのバニラとでも言おうか」

ジャック「俺たちの時代の人間なら、基本誰でも持っているノーマルシンクロモンスターだ」

アストラル『だが効果は無くとも、この状況での攻撃力2600は十分な数値だ』



カミューラ「ちょっとぉッ!! 何自分達だけ納得して解説に回ってるのよ!!」



カミューラ「何なの、この召喚方法……!? 手札もデッキも動いてない辺り、融合デッキからの召喚みたいだけど……!」

カミューラ「この白いモンスターカードは……!?」

鬼柳「……そういやあんた、遊城十代と同じ時代の人間……いや、吸血鬼だったな」

鬼柳「それなら知らなくても無理はないか……これは俺たちの時代で一番ポピュラーな召喚方。シンクロ召喚だ」

カミューラ「シンクロ……召喚……!?」

鬼柳「そしてそのシンクロ召喚によって呼び出されるモンスターが、この白い枠のモンスター、シンクロモンスターだ」

鬼柳「細かい説明は面倒だから省く。後でジャック辺りにでも聞いてくれ」

ジャック(!? 俺に投げただと……!?)

鬼柳「まぁ、《融合》カードを必要としない代わりに、場に素材モンスターを揃えないといけない融合召喚……とでも覚えてくれればいい」

カミューラ「……《融合》を必要としない融合召喚……ね……」

カミューラ「厄介なものを持ってるわね……! ちょっと羨ましいわ……!」

鬼柳「やらねぇからな。ここで、《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果を発動」

鬼柳「1ターンに1度、手札が0枚の場合、墓地の『インフェルニティ』と名のつくモンスター1体を、特殊召喚する……!」

カミューラ「な!? ま、まだ展開する気なの……!?」

鬼柳「俺は、シンクロ素材となって墓地に行った《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)を、再び特殊召喚!」



IFデーモン『ムオオォォ……!』



鬼柳「そして『デーモン』の効果! 特殊召喚に成功した時、デッキから『インフェルニティ』と名のつくカード1枚を手札に加える……」

鬼柳「俺は2枚目の《インフェルニティ・ブレイク》を手札に……!」

カミューラ「くぅっ……! 墓地からの特殊召喚は私の専売特許なのに……!!」




鬼柳「……バトルだ……! 《大地の騎士ガイアナイト》(ATK 2600)で、《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)を攻撃……!!」

鬼柳「『ダブル・スパイラル・シェイバー』ッ!!」



ガイアナイト『ウオオォォーーッ!!』パカラッパカラッ!



遊馬「これが通れば、カミューラの《ヴァンパイア・ロード》を倒して600ダメージだ!」

遊戯「それだけじゃない……《インフェルニティ・デーモン》と《ゾンビ・マスター》の攻撃力は同じ1800!」

闇遊戯「《インフェルニティ・デーモン》は《インフェルニティ・ネクロマンサー》で何度も蘇生できる上、特殊召喚成功時にサーチ効果を使える……」

闇遊戯「相打ちに持っていかない手は無いぜ!」

明日香「そして残った《インフェルニティ・ビートル》でダイレクトアタック……合計1800のダメージね」

城之内「カ、カミューラさん!!」



カミューラ「これを喰らうわけには行かないわね……カウンター罠発動! 《攻撃の無力化》!」

鬼柳「!」

カミューラ「モンスター1体の攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを強制終了させる!」



ギュウウウゥン……!


ガイアナイト『ウゥッ……!』




アンナ「防いだ……!」

城之内「よ、良かった~……!」ホッ

ジャック「安心するのは、まだ早いと思うぞ?」

城之内「え?」





カミューラ「バトルフェイズが終わったのだから、追撃はできないわよ?」

鬼柳「……だったらこうするだけだ。俺はメインフェイズ2に移行し……」

鬼柳「レベル6の《大地の騎士ガイアナイト》に、レベル2の《インフェエルニティ・ビートル》をチューニング……!!」

カミューラ「!! 何ですって!?」




ガイアナイト『ハアァーッ!』

IFビートル『…………!』ブーン




闇遊戯「鬼柳も、シンクロモンスターを使ってシンクロを……!」

十代「レベルの合計は8だぜぇ!!」

遊馬「何が出るんだぁ!?」wktk





鬼柳「死者と生者、零にて交わりし時……永劫の檻より魔の竜は放たれる……!!」



キュピーン! キュピンキュピンキュピン……!


カンコーン★





鬼柳「シンクロ召喚……出でよ……! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)ッッ!!」




ブワアアァァァ……!

ウジュルウジュル……

ギョロリッ



IFデス・ドラ『ギャルルル……!! ギャアオオォ!!』ドン★




カミューラ「こっ、攻撃力……3000……!?」




ジャック「あれが鬼柳のエースモンスター……《インフェルニティ・デス・ドラゴン》だ……!」

遊馬「……あ、あれ……なんか、イメージしてたのと違う……」

明日香「ぐ、グロテスクなモンスターね……」ヒキ

アンナ「頭どうなってんだあれ……目も四つもあるし……」

十代「……カッコイイ!!」

明日香「えっ……!?」

十代「いかにも『闇』!! 『インフェルノ』って感じじゃん!!」キラキラ

遊戯「そ、そう、かなぁ……?」



カミューラ「で、でも! なんにしろこのターンの攻撃はもうできないわ!」

鬼柳「攻撃できないなら、それ以外の手段を使うまで……だぜ?」

鬼柳「俺は手札の《インフェルニティ・ブレイク》を場に伏せる!」パシュッ

鬼柳「これで手札は…………0だ……」

カミューラ「!!」

鬼柳「《インフェルニティ・デス・ドラゴン》のモンスター効果発動!!」

鬼柳「手札が0の場合、1ターンに1度、相手の場のモンスター1体を選択して発動する!」

鬼柳「そのターンのこいつの攻撃権を破棄する代わりに、選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを、相手に与える……!!」

カミューラ「は、破壊した上に、バーンダメージ……!?」

鬼柳「俺は、《ヴァンパイア・ロード》を選択して破壊する!」

鬼柳「喰らえ……『インフェルニティ・デス・ブレス』ッ……!!」




IFデス・ドラ『ギャアオオォォ……!!』


ゴボボボボォォ……!!

ゴバアアァァッッ!!





ロード『グウッオオォォ……!!』


バゴオオォンッ!!



カミューラ「うううぅぅ……!!」



【カミューラ LP 8000 → 7000】



城之内「うわああぁぁカミューラさんのモンスターがぁ!?」

遊戯「攻撃力3000で、こんな強力な効果を……!」

アンナ「効果ダメージが半分になっちまうのは残念だけど、モンスターを確実に破壊できるのはいいなぁ!」

闇遊戯「……だが、鬼柳はミスをしたな」

遊馬「え? ミス?」



カミューラ「っ……やってくれたわね……でも! ちょっとカードの勉強が足りなかったわね!」

鬼柳「……?」

カミューラ「《ヴァンパイア・ロード》はね、相手のカード効果で破壊された場合、次の私のターンのスタンバイフェイズに蘇る効果を持っているのよ!」

鬼柳「……!」





城之内「そ、そうなのか! よーっし! これならまだわかんねぇぞぉ!」

ジャック「……そういえば、そんな効果があったな……俺もすっかり忘れていたぞ」

アンナ「何で鬼柳は、あのカードの効果知らなかったんだ?」

闇遊戯「《ヴァンパイア・ロード》は俺たちの時代で既に存在していたカードだ。つまり、鬼柳やジャックからしてみれば、相当古いカードということになる」

遊戯「昔のカードだから、あまり未来では知名度が無かったのかもね」

ジャック「それに加えて、俺たちの時代では、あれよりも有用なアンデット族モンスターが幾らでもいるからな」

明日香「デッキに入れている人が、あまりいなかったってことね……」

遊馬「……なんか、寂しいなぁ、それ。どんなに古くても、カードはカードなのに……」

アストラル『時代の荒波に流されるのは、人だけではないということだな』




鬼柳(チッ……しくじったな……そんな効果もあったか……名前は聞いたことあったが、全然覚えてねぇぞ)

鬼柳「まぁ、仕方ねぇ……俺はこれで、ターン終了だ」



【鬼柳 LP 7800】手札0

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)

魔法・罠

伏せ3枚(内2枚《インフェルティ・ブレイク》)




ここまでです。


遊星・アキ・ペガサスに続き、自然な形でおじさんを一時退場させることで>>1の負担を軽減するZE!(ドン★)


召喚されてすぐに墓地送りにされるガイアナイトさんが不憫だったので、鬼柳さんにオリ口上とオリ技名言わせました。

……未来への架け橋(シンクロ素材的な意味で)


ガイアさん、これで許してちょ。



こんばんわ。>>1です。

お待たせしました。 鬼柳VSカミューラのパート2、投下します。







TURN-5



カミューラ「さぁ……ここからよ! 私のターン、ドロー!!」



【カミューラ LP 7000】手札4



カミューラ「……! このスタンバイフェイズに、効果で破壊された《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)が蘇るわ!」



ロード『ククク……!』



カミューラ「そして、手札から魔法カード、《強欲な壺》を発動! デッキからカードを2枚ドローする!」

鬼柳「ぶっ……!? ご、《強欲な壺》だとぉ!?」

カミューラ「……? 何よ、そんなに驚くこと? あなただってデッキに入れてるでしょうに」

鬼柳「いや入れてねーよ!? っていうか入れられねーから! そんな禁止カード代表みてぇなカード!」

カミューラ「禁止カード……? 何言ってるの、あなた」

鬼柳(……! そうか、こいつは俺より過去の時代の人物……当時はまだ禁止に指定されてなかったのか……)

鬼柳「……なんでもない、続けてくれ」

カミューラ「……まったく、訳の分からない奴ね……私はカードを2枚ドロー!」

カミューラ「そして私は《ゾンビ・マスター》の効果を――」

鬼柳「ちょっと待った。その前にこいつを発動させて貰う」

カミューラ「……!」

鬼柳「リバースカードオープン……! 罠カード、《インフェルニティ・ブレイク》!」

カミューラ「! さっきサーチしたカード……!」

鬼柳「墓地の『インフェルニティ』と名のつくカード1枚を除外することで発動……」

鬼柳「場のカード1枚を……破壊する!!」

カミューラ「ッ!?」




遊馬「ぼ、墓地のカードを1枚除外しただけで、どんな種類のカードでも破壊できるのか!?」

遊戯「しかも……今鬼柳さんは、『インフェルニティ』と名のつくカード、としか言っていない……!」

アンナ「……それが、なんだよ?」

闇遊戯「カード名に『インフェルニティ』と付いていれば、発動コストにするカードは、種類を問わない……!」

闇遊戯「つまり、除外するのはモンスターでなくとも、使い終わった魔法や罠カードでもいいんだ!」

アストラル『……モンスターカードの除外は、モンスターを再利用する戦術が必要になるデッキでは、後々痛手になる』

アストラル『だが、使い終わった魔法や罠を再利用することは、滅多に無い。というより、サルベージしたりできるカード自体があまりない』

アストラル『そんな魔法・罠カードをコストにし、相手の場のカードを破壊できる……』

アストラル『この《インフェルニティ・ブレイク》は、効果の内容もだが、発動コストが緩いことも含めて、非常に強力なカードと言えるな』

城之内「い、今カミューラさんの場にあるのは、《ヴァンパイア・ロード》と《ゾンビ・マスター》……!」

城之内「でも《ヴァンパイア・ロード》の方は効果破壊に耐性があるから……」



鬼柳「俺は墓地の《インフェルニティ・インフェルノ》を除外し……《ゾンビ・マスター》を破壊する……!!」



ビリリリリッ!

バチバチバチ……!!



城之内「ですよねーー!?」




カミューラ「くっ、させないわ!! 手札から速攻魔法、《禁じられた聖衣》を発動!!」

鬼柳「! チッ……」

カミューラ「モンスター1体を選択して発動! エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は600ポイント下がり、カード効果の対象にならず、効果によっては破壊されない!」

カミューラ「私は《ゾンビ・マスター》を選択し、攻撃力を600ダウン! これにより《インフェルニティ・ブレイク》の効果を、《ゾンビ・マスター》は受けない!!」



闇遊戯「かわしたぜ!」

城之内「お、おぉー!? すげーぜカミューラさん!」



禁じ娘『…………』パサパサ

マスター『!? ウ、ウワッ……』



明日香「ゾ、《ゾンビ・マスター》が聖衣を……」

遊戯「無理矢理着せられている……」



マスター『……モ……モゴ……』グシャグシャ


《ゾンビ・マスター》(ATK 1800 → 1200)






カミューラ「これで破壊は無効よ! 《禁じられた聖衣》の効果はエンドフェイズまで持続する! 2枚目の《インフェルニティ・ブレイク》も通用しないわよ!」

鬼柳「分かってるさ……で、どうする?」

カミューラ「…………」

カミューラ(……《インフェルニティ・ブレイク》……厄介なカードね……)

カミューラ(『インフェルニティ』と名が付いてればいいってことは、2枚目以降は《インフェルニティ・ブレイク》自体をコストにできるってことよね……)

カミューラ(……フリーチェーンじゃ破壊することもできないし、効果自体を無効にできればいいけど今手札にそういうカードは無い……)

カミューラ(早めに使わせるしか無いわね……!)

カミューラ「私は《ゾンビ・マスター》の効果を発動! 手札のモンスターカード1枚を墓地に送ることで、墓地のレベル4以下のアンデット族モンスターを特殊召喚する!」

カミューラ「私は手札の《闇よりの恐怖》を墓地に送り、《ピラミッド・タートル》(ATK 1200)を復活させるわ!」



マスター『モガッ……ぷは! ハアァ……!!』


ズゾゾゾゾ……!


ピラミッド『…………』



鬼柳「……!」

カミューラ「そして……手札から魔法カード! 《威圧する魔眼》を発動!!」



城之内「威圧する……魔眼?」

遊馬「どういうカードなんだ?」

明日香「あのカードは……! アンデットモンスターに直接攻撃効果を与える魔法カードよ!」




カミューラ「自分の場の攻撃力2000以下のアンデット族モンスター1体を選択して発動!」

カミューラ「このターン、そのモンスターは相手にダイレクトアタックできる!!」

鬼柳「……!!」

カミューラ「《ヴァンパイア・ロード》の攻撃力は丁度2000……当然私はこの子を対象に選択するわ!」



ロード『……ッ!!』ギロリ


IF達『……!!』ビクゥ


ススス……



鬼柳「お、お前ら……」



十代「鬼柳の場のモンスターがビビッて道を開けちまったぜ!?」

遊馬「攻撃力2000を攻撃力3000が恐がってどうすんだ!? こら! デスドラゴーン!」



カミューラ「これでこのターン、《ヴァンパイア・ロード》はあなたにダイレクトアタックできるようになった……!」

カミューラ「さぁ! リクルート効果を持つ《ピラミッド・タートル》と直接攻撃できる攻撃力2000の《ヴァンパイア・ロード》、どちらでも好きな方を破壊しなさいな!」

カミューラ「バトル!! まずは《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)でプレイヤーにダイレクトアタック!!」

カミューラ「『暗黒の使徒』ぉ!!」



ロード『クククク……! ハァ!!』


バサバサバサバサ……!


蝙蝠『キキキキキキ……!』




鬼柳(……なるほど、少しはやるじゃねーか……!)

鬼柳(さて、どうするか……いくら初期ライフ8000のルールとはいえ、2000のダメージは痛い……!)

鬼柳(その上、攻撃を喰らったら、デッキのモンスター・魔法・罠カードのいずれかから1枚を墓地送りにできる効果が発動する……)

鬼柳(だが《ヴァンパイア・ロード》は効果で破壊しても次のターンに復活する……)

鬼柳(そして《ピラミッド・タートル》……恐らくまた自爆特攻を仕掛けてくるだろう。そのまま攻撃を通したら新しいアンデットが出てくる……)

鬼柳(特殊召喚後に破壊……ってのも、2体目の《ヴァンパイア・ロード》や、そうじゃなくても似たような破壊に耐性のあるモンスターが来るかもしれねぇ……)

鬼柳(ここは……通すしかねぇな……!)

鬼柳「…………」

カミューラ(《インフェルニティ・ブレイク》を発動しない……!)

カミューラ「……破壊するのは《ピラミッド・タートル》の方ってわけね……なら喰らいなさい!!」



蝙蝠『ギャギャギャギャ……!!』


バサバサバサ!!



鬼柳「ぐううう……!!」



【鬼柳 LP 7800 → 5800】



遊戯「鬼柳さんに2000のダメージが入った!!」

城之内「よぉーーっし!! その調子だぜカミューラさーん!!」





カミューラ「相手に戦闘ダメージを与えたこの瞬間《ヴァンパイア・ロード》の効果発動!」

カミューラ「私はカードの種類をひとつ宣言して、宣言した種類のカードを、相手のデッキから墓地に送らせる!」

カミューラ「そうね……今度は、罠カードを墓地に送って貰うわ」

鬼柳「……《インフェルニティ・リフレクター》を選択……!」

カミューラ「フフフ……続いて《ピラミッド・タートル》(ATK 1200)で《インフェルニティ・デーモン》を攻撃!」

鬼柳「罠カード発動! 《インフェルニティ・ブレイク》……!」

鬼柳「墓地の最初の《インフェルニティ・ブレイク》を除外し、《ピラミッド・タートル》を破壊!」



ギュバババ……!!

バギョォンッ!!



カミューラ(良し……これで《インフェエルテニィ・ブレイク》は無くなった……!)

カミューラ「私はこのターン、まだ通常召喚を行っていないわ。モンスターを1体裏守備でセット、更にカードを1枚伏せて、ターンエンドよ!」



【カミューラ LP 7000】手札0

モンスター

《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)
《ゾンビ・マスター》(ATK 1200 → 1800)

裏守備1体

魔法・罠

伏せ1枚




TURN-6



鬼柳「……俺のターン、ドロー……!」



【鬼柳 LP 5800】手札1



鬼柳「……俺は場にカードを1枚伏せて、《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果を発動!」

鬼柳「墓地のネクロマンサー以外の『インフェルニティ』と名の付くモンスターを特殊召喚する……!」

鬼柳「来い……《インフェルニティ・リローダー》(DEF 0)!!」



IFリローダー『クエーッ!』ジャキッ



城之内「『インフェルニティ・リローダー』!? そんなの出てきてたっけ!? 俺の記憶違いか!?」

アストラル『いや、君の記憶は正しい。あれはまだ場には出てきていないモンスターだ』

城之内「じゃあなんで墓地に……あ!? そういや、最初のインフェルニティ・なんとかってカードで、手札を2枚捨てて……!」

アストラル『あぁ、その時捨てたカードの中の1枚があのモンスターだったのだろう』

アンナ「守備力0のレベル1……どんな効果持ってんだ?」



鬼柳「《インフェルニティ・リローダー》のモンスター効果発動。手札が0の場合、1ターンに1度、カードを1枚ドローする」

鬼柳「ドローしたカードをお互いに確認し、そのカードが魔法・罠だった場合、俺は500のダメージを受ける……が」

鬼柳「モンスターカードだった場合、逆にドローしたモンスターのレベル×200ポイントのダメージを、相手に与える……!」




ジャック「使ってくるか……その効果を」

明日香「ドローしたカード次第で、自分にダメージを与えるかもしれないカード……!」

城之内「つまりこれ……ギャンブル効果じゃねーか!」

闇遊戯「当たる確立は低いはずだがな……」

遊馬「え? なんでだ? モンスターと魔法・罠、五分五分の確立じゃ?」

闇遊戯「いや、多分違うぜ。鬼柳のデッキは、手札0を維持して戦う【インフェルニティ】……」

闇遊戯「それはつまり、素早く、尚且ついつでも、手札を0にできるような構築にしないといけない」

十代「ってことはだ。通常、1ターンに1回しか召喚できないモンスターカードは、少なめにしてある筈なんだ」

遊戯「モンスターが手札に来たとき、それを素早く消費するには、どうしても、召喚だけじゃ追いつかない。手札コストを必要とするカードなんかに頼る事になる……」

遊戯「でも逆に魔法や罠なら、1ターンでいくらでも場に出せて使い放題。すぐに消費できる」

十代「だから、モンスターと魔法・罠の比率は、少なくともモンスターが4割以下、他が6割以上が、一番デッキが安定する……って感じかな。だろ? ジャック」

ジャック「うむ、その通りだ。……というか、ここまで見ただけで、よくそこまで分かったな……」

十代「伊達にデュエルばっかりやってきたわけじゃないぜ!」エッヘン

明日香「十代はデュエルばっかりじゃなくて、他の事も頑張って欲しかったけんだけどね……」ハァ

十代「あははは!」

遊馬「す、すっげぇな皆……」

アンナ「……えっと、要するに、鬼柳はその当たる確立の低い効果を使う気なのか?」

ジャック「……昔は、負けようが勝とうがどうでもいい、そんな理由から使っていたようだが、今は違う。戦うからには勝つ気でいる」

アストラル『ならば、何故?』

ジャック「決まっている……信じているからだ。己のデッキと、己自身をな」





IFリローダー『クエェーッ!』


ジャキッ!

ギャルルルル……!



鬼柳「……ドロー!!」

鬼柳「……引いたのは……《インフェルニティ・デストロイヤー》……レベル6のモンスターカードだ……!!」

カミューラ「な……!?」

カミューラ(本当にモンスターを引き当てて、しかもレベル6ですって……!?)ギリィ

鬼柳「これにより、《インデルニティ・リローダー》の効果で、6×200……1200のダメージを受けて貰うぜ!」



IFリローダー『クェクェクェー!!』


ジャキンッ!

パァンッ!!



カミューラ「あっぐっ……!?」



【カミューラ LP 7000 → 5800】




鬼柳「そして俺は、《インフェルニティ・リローダー》をリリースして、手札の《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)を、アドバンス召喚!!」



IFデストロイヤー『ムウウゥン……!』



カミューラ「攻撃力2300……!!」

鬼柳「バトルだ……! 《インフェルニティ・デストラゴン》(ATK 3000)で、《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)を攻撃!!」

鬼柳「『デス・ファイア・ブラスト』ッ!!」



IFデス・ドラ『グギャルオオォォォッ!!』


ウジュルルル……

ドバァッ!! ゴオオオォォォォ!!


ロード『グヌアアア……!?』


ドギャアァンッ!!



カミューラ「うっ……!?」



【カミューラ LP 5800 → 4800】






鬼柳「続いて《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)で《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)に攻撃……!!」



IFデストロイヤー『ムオオォォ……!!』


ゴシャアァッ!!


マスター『グ、アァ……!!』


ズバァンッ!!



カミューラ「あぁう……!?」



【カミューラ LP 4800 → 4300】



鬼柳「この瞬間《インフェルニティ・デストロイヤー》の効果発動! こいつが手札0の状態で相手モンスターを戦闘で破壊し墓地へ送った時……」

鬼柳「相手プレイヤーに、1600ポイントのダメージを与える……!!」

カミューラ「せ、1600!?」



IFデストロイヤー『ムウウゥン……!!』


ギュオオォ……!!

ドバアァッ!!



カミューラ「ううああぁぁ!?」



【カミューラ LP 4300 → 2700】




城之内「うわあぁぁ!! カミューラさんのライフが一気に半分以下にぃ!?」

遊戯「ダイレクトアタックしたわけでもないのに、このダメージ量……凄いなぁ」

アストラル『残るモンスターは、あの裏守備だけだな』


鬼柳「最後に、《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)でセットモンスターに攻撃!」



ズオオオォ……!!

ゴゴゴゴゴ……!!

バギャアアァン!!



カミューラ「っ……! フ、フフフ……! かかったわね!!」

鬼柳「……?」

カミューラ「あなたが攻撃したのは《メタモルポット》(DEF 600)!! 攻撃により表側表示なったことで、リバース効果が発動!!」

鬼柳「なっ!? 《メタモルポット》だと……!?」

カミューラ「互いのプレイヤーは手札を全て墓地に捨て、新たにカードを5枚ドローする……!」

カミューラ「私達の手札は互いに0……カードは捨てず、5枚ドロー! さぁ、あなたにもドローして貰うわよ!」

鬼柳「っ……5枚ドローする……!」シュバッ



闇遊戯「《メタモルポット》……! なるほど、手札を補充できる上に、強制的にカードをドローさせることで、ハンドレスコンボを成立できなくする、というわけか」

ジャック「5枚にまで手札が増えれば、再び手札を0にするには少々手間取るだろうな……」



鬼柳「…………バトルを終了してメインフェイズ2に移行。カードを2枚伏せて、ターン終了……!」


【鬼柳 LP 5800】手札3

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)
《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)
《インフェルニティ・デストライヤー》(ATK 2300)

魔法・罠

伏せ4枚




遊馬「結局手札が3枚も残っちまった!」

明日香「だけど鬼柳さんの場には、攻撃力3000の《インフェルニティ・デス・ドラゴン》を含む4体のモンスターがいる上、4枚の伏せカード……磐石と言っていい状況よ」

十代「それに対して、手札が増えたとは言え、カミューラの場は伏せカードが1枚だけ……どうするつもりだろうな」



TURN-7



カミューラ「私のターン、ドロー!」



【カミューラ LP 2700】手札6



カミューラ「……! …………フフッ」

鬼柳「……! この瞬間永続罠、《ハンドレス・フェイク》を発動!!」

カミューラ「!」

鬼柳「俺の場に『インフェルニティ』モンスターが存在する場合! 1ターンに1度だけ、次の自分のスタンバイフェイズ時まで……」

鬼柳「自分の手札を全て、裏側表示でゲームから除外する!」

鬼柳「俺の手札3枚を、全て除外……!!」



城之内「か、カードの効果で無理矢理ハンドレス状態に!?」

遊戯「これなら毎ターン、手札消費に困らなくて済む!」



カミューラ「……ふーん……まぁいいわ。私のやることに変わりは無いもの」

カミューラ「とりあえずまずは……その沢山の伏せカードに居座られちゃ、動くに動けないから、退かさせてもらうわよ……!」

カミューラ「魔法発動! 《ハリケーン》!! 互いの場の魔法・罠カードを、全て手札に戻す!!」



ギュオオオォォ……!!





鬼柳「……そう来るだろうと思ってたぜ……! カウンター罠発動! 《インフェルニティ・バリア》!!」

鬼柳「手札が0で自分の場に攻撃表示の『インフェルニティ』モンスターが存在する場合のみ発動できる! 相手の魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にし、破壊する!!」

カミューラ「……!!」



ギュイィンッ……!!



明日香「なっ……!? あらゆるカード効果を無効にできるカウンター!?」

ジャック「出よったな、インチキ罠カードめ……」

遊戯「これまた強力な罠だね……相手のカード効果を無効にできるカードって、普通は一種類のカードにしか対応していない場合が多いのに」

アストラル『そうだろうか? 我々の世界では、広い範囲でカード効果を無効にできるカードは、テーマデッキでは割りと見かけたが』

遊戯「魔法も罠も無効にできて、モンスターに対する妨害もできるカードって言ったら、少なくとも僕らの時代では、《神の宣告》とか位だよ」

遊戯「それだって、無効にできるのは『召喚』であって、『効果』を無効にする能力は無いし、発動時にライフを半分も払わなくちゃいけない」

闇遊戯「それを、特にコストも無く、緩い発動条件で全ての効果を無効にできるというんだ。強力極まりないぜ」



鬼柳「……俺のデッキの特性上、いつも伏せカードが多くなりがちでな。そういう魔法・罠に対する全体除去カードが使われた時の対処方ってとこさ」

鬼柳「ま、こいつはそれ以外にも使えるんだがな……」

カミューラ「…………フッ、フフフ……」

鬼柳「……!」

カミューラ「フフフハハハ……!! そうよね! 用意してあるわよねそういうカードを! 馬鹿みたいに伏せまくって、全部破壊なんてされたら目も当てられないものね!」

カミューラ「……こんな、ふ・う・に・ね……!!」

カミューラ「手札から魔法カード、《大嵐》発動!!」

鬼柳「ッッ!? 何だと!?」

カミューラ「互いの場の魔法・罠カードを、全て破壊する!!」



ギュッゴオオオオォォ!!

バリンッ! バリンッ! バキバキバキンッ!!





遊戯「は、《ハリケーン》と《大嵐》の二段構え!?」

遊馬「これじゃ《ハリケーン》で手札に戻された方がまだマシだったじゃんかー!?」

明日香「……って、ちょっと待って!? 《ハリケーン》はともかく、《大嵐》は私たちの時代ではもう禁止カードじゃない!!」

アンナ「え!? 両方使えるわけじゃねぇのかよ!?」

十代「あいつ、まだこんな……!!」



カミューラ「フフフ、悪いけれど、あなたが何の対策もなしに伏せカード増やしたわけじゃないことは読めていたわ!」

カミューラ「先に《ハリケーン》を発動してそれを無効にさせておいて、がら空きになったろ所を《大嵐》で仕留める……いい戦法でしょう?」

鬼柳「…………何故だ……」

カミューラ「……何が?」

鬼柳「何故…………ルールを守らない……?」

カミューラ「えぇ? なぁに? るーる? あっははははは!」

カミューラ「…………何それ?」

鬼柳「……!?」

カミューラ「この私が……人間が作ったつまらないお遊戯の、下らないルールなんて、そんなもの馬鹿正直に守るわけないじゃないッ!」

カミューラ「……逆に聞かせて貰うわ。誇り高きヴァンパイアが、何故下等種族の人間が考えた、狭苦しい決まりごとに従わなくちゃいけないわけ?」



ジャック「こ、この女……!!」

闇遊戯「最低限のルールも守れないとはな……とんだデュエリストが居たものだぜ……!」

遊馬「そんなことして勝って……嬉しいのかよ!?」

城之内「………………」





鬼柳「……お、前……!!」

カミューラ「フン、何熱くなってるのよ。『たかがデュエル』じゃない、鬱陶しいわね」

鬼柳「ッ!! …………」

カミューラ「続けるわよ? さぁて、《フェイク・ハンドレス》と、伏せカードは何を破壊できたのかしらー?」

カミューラ「……ふーん、《インフェルニティ・ブレイク》と《ダメージ・トランスレーション》……ね」

カミューラ「《ダメージ・トランスレーション》は最初のターンで伏せたカードね。効果は知らないけど、ずっと使わなかった辺り、発動する機会が無かったようね」

カミューラ「そして3枚目の《インフェルニティ・ブレイク》……《ハンドレス・フェイク》で手札を0にしたはいいものの、私の場に何も無いから発動できなかった、と……」

鬼柳「…………だが、それであんたのカードも1枚破壊されちまったぜ? 禁止カードまで使っておいて、完璧なプレイング、とは言いがたいな……!」

カミューラ「あっははははっ! 面白いこと言うわねぇ! あなた私がそんなつまらないミスをしたと思ってるの?」

鬼柳「何……?」

カミューラ「……この瞬間!! 墓地に行った罠カード、《不死族の棺(アニメオリジナル)》の効果発動!!」

鬼柳「!!」

カミューラ「場にセットされたこのカードが破壊されて墓地に送られた時、私の墓地からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる!!」

カミューラ「再び蘇れ……! 《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)!!」



ロード『ククク……!』



鬼柳(くっ……伏せカードを巻き込んで破壊したのは、このコンボを想定してのことか……!)



カミューラ「そして手札から魔法カード、《テラ・フォーミング》を発動! デッキからフィールド魔法カードを1枚手札に加える!」

カミューラ「私が加えるのは……《アンデットワールド》!!」

鬼柳「!! チッ……!!」





闇遊戯「《アンデットワールド》……!?」

城之内「知らないカードだぜ……いったい、どんなフィールド魔法なんだ……!?」


カミューラ「フフフ……! フィールド魔法、《アンデットワールド》発動!!」



ズズズズズ……!

ギャア……! ギャア……!

キキキキ……ケケケケ……!



カミューラ「このカードがある限り……お互いのフィールド、及び墓地に存在するモンスターは、全てアンデット族として扱う!!」



アンナ「な、なんだってー!?」

遊馬「場と墓地のモンスターが、全部アンデットに……!?」

遊戯「!! 鬼柳さんの場のインフェルニティが……!!」



グズグズ……フシュー……!


IF達『グ、ググ……ルルルァ……』



十代「ぞ、ゾンビ化しちまった……!!」




カミューラ「更に!! このカードが存在する限り……私達はアンデット族モンスター以外のモンスターを、生贄召喚することができない!!」

遊戯「そ、そんな……!? 生贄召喚を封じ込める効果まで……!」

アストラル『彼女のデッキはモンスターが殆どアンデットで構成さてれいるはず……つまりこの効果は、鬼柳に対してのみ足枷となる……!』

城之内「で、でもよ、この効果はいいとして、全部のモンスターの種族をアンデットにする意味って……?」



カミューラ「手札から永続魔法、《生還の宝札》発動!」

カミューラ「このカードがある限り、私の墓地からモンスターが特殊召喚される度、私はデッキからカードを1枚ドローできる!」

鬼柳(っ……墓地からの特殊召喚が主戦術のアンデットにコレかよ……!)

カミューラ「更に手札から魔法カード、《死者蘇生》発動! 自分、または相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚する!!」

カミューラ「私は墓地の《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)を蘇生!!」



マスター『ヒッヒヒハハ……!』



カミューラ「この瞬間《生還の宝札》の効果で、1枚ドロー!」

カミューラ「そして《ゾンビ・マスター》の効果発動! 手札の《馬頭鬼》を墓地に送り、墓地の《ピラミッド・タートル》(ATK 1200)を復活させる!!」



ズゾゾゾゾ……!


ピラミッド『…………』



カミューラ「《ピラミッド・タートル》が蘇生したことで、再び《生還の宝札》の効果で1枚ドロー! 」

カミューラ「まだよ! 墓地の《馬頭鬼》の効果発動! このカードをゲームから除外して、墓地のアンデット族モンスターを特殊召喚する!」

カミューラ「墓地の《闇よりの恐怖》(ATK 1700)を特殊召喚!!」



ズオオオォォ……



恐怖『ゴオォォアアァ……』



カミューラ「《生還の宝札》の効果発動! カードを1枚ドローする!!」

カミューラ「……!! フッ」ニヤリ





遊馬「な、なんかすげーいっぱいモンスタが出てきたぜ!」

アストラル『それに加えて《生還の宝札》による大量ドロー……手札の《馬頭鬼》を切ってその効果を即座に使ったのも、うまいプレイだ」

十代「……これでちゃんとルールを守ってりゃ褒められたんだけどなぁ……」



鬼柳「……だが、攻撃力は《ヴァンパイア・ロード》の2000ポイントが最高数値……それじゃ俺の《インフェルニティ・デーモン》しか倒せないぜ」

カミューラ「お忘れかしら? 私はまだ通常召喚を行っていないのよ?」

カミューラ「私は《闇よりの恐怖》を生贄に捧げ……現れなさい! 《ヴァンパイア・ドラゴン》(ATK 2400)!!」



ギュワァッ!!

バサッバサッ!!


ドラゴン『グギャルルルル……!!』



アンナ「ひ、ひとつ目のドラゴン!?」

闇遊戯「生贄召喚できたということは、あれもアンデット族なのか……」



鬼柳「攻撃力2400……か。それなら確かに《インフェルニティ・デストロイヤー》なら倒せるか……」

カミューラ「はぁ? なーに言ってるのかしらぁん? 私の狙いは最初から《インフェルニティ・デス・ドラゴン》よッ!!」

カミューラ「手札から魔法カード、《フォース》を発動!! フィールドに存在するモンスター2体を選択して発動する!」

カミューラ「ターン終了時まで選択したモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分もう片方のモンスタの攻撃力に、加える……!!」

カミューラ「私は《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)の攻撃力を半分に下げ、その数値分《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)の攻撃力に加えるわ!!」

鬼柳「!!」



キュオオオォォ……!


IFデス・ドラ『ギャ、ギャアオオォォ……!?』

ロード『ハァァァ……!!』


《インンフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000 → 1500)

《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000 → 3500)




アンナ「《ヴァンパイア・ロード》の攻撃力が、デス・ドラゴンを上回った!」

闇遊戯「《フォース》……自分と相手のモンスターを対象に選択すれば、相手を確実に戦闘破壊できるようになる魔法カードだ……!」



カミューラ「そして私は……フフフ……! 永続魔法、《強欲なカケラ》を発動! 私が通常のドローを行う度に、このカードに『強欲カウンター』を1つ置く!」

カミューラ「そして、『強欲カウンター』が2つ以上置かれたこのカードを墓地へ送ることで、デッキから2枚ドローできる!」

鬼柳(……まだドローする気かよ)」

カミューラ「……これで、私の手札は、あなたと同じ……0になったわ……!!」

鬼柳「……?」

カミューラ「バトル!! 《ヴァンパイア・ロード》(ATK 3500)で《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 1500)を攻撃ぃ!!」



ロード『ハッハハハァーー!!』


バサバサバサバサッ!!


IFデス・ドラ『ギャアオオォ……!!』


バギャァンッ!!



鬼柳「ッッ!! ぐ、うぅぅ……!!」



【鬼柳 LP 5800 → 3800】




カミューラ「この瞬間《ヴァンパイア・ロード》の効果発動!! さぁ、デッキから罠カードを墓地へ送りなさい!」

鬼柳「……《デプス・アミュレット》を墓地へ送る……!」

カミューラ「フフフ……! 続いて《ヴァンパイア・ドラゴン》(ATK 2400)で《インフェルニティ・ネクロマンサー》(DEF 2000)を攻撃よ!!」



ドラゴン『キシャアアーーッ!!』


ゴオォォォッ!!


IFネクロマンサー『ギャアァァ……!』


ボシュウウゥ……



鬼柳「くっ……!!」


カミューラ「そして《ピラミッド・タートル》(ATK 1200)で《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)に攻撃!!」



ピラミッド『……!』ドタドタ



十代「またリクルートで特攻か!」

ジャック「伏せカードが破壊されてしまった以上、鬼柳にこれを防ぐ手立ては無い……!」



IFデーモン『ムゥオオォ……!』


ズゾゾゾゾ……!

グシャアァンッ!!



【カミューラ LP 2700 → 2200】




カミューラ「っつ……! 戦闘で破壊されたことで《ピラミッド・タートル》の効果発動!」

カミューア「デッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる!!」

カミューラ「私はデッキから……守備力2000のアンデット族を特殊召喚する……!!」

カミューラ「地に堕ちし死せる竜よ……!! 我が勝利のために、朽ちたその身を再び動かせ!!」



カミューラ「現れろ!! 《真紅眼の不死竜》(ATK 2400)ッッ!!」



ズオオォォ……!

バサッバサッ!

ブワァッ……!!



城之内「なっ……!?」

遊戯「えっ……!?」



不死竜『グギャア゛ア゛オ゛オ゛ォォ……!!』



鬼柳「こ、こいつは……!?」



城之内「あ、あれって……レッドアイズ……なのか……!?」

闇遊戯「《真紅眼の不死竜》……だと!?」

明日香「あれは、アンデット族の中でも高いステータスを持つモンスター……《真紅眼の黒竜》の、アンデット版と言った所ですね……」

遊戯「あれは……特殊能力を持っているの……!?」

明日香「はい。尤も、その効果は普通ではあまり活用できないものです」

明日香「……でも、《アンデット・ワールド》が発動している今、あれはとても強力な力を発揮するんです……!」





鬼柳「クソッ……やっぱギリギリ『デストロイヤー』の攻撃力を上回ってくるか……!」

カミューラ「さぁ行くわよ!! 《真紅眼の不死竜》(ATK 2400)で《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)に攻撃!!」

カミューラ「『アンデット・メガ・フレア』アァッッ!!」



不死竜『グギャギャギャア゛オ゛オ゛ォォ……!』


ボゴオオォォッ!!


IFデストロイヤー『グ、グ……!! オオォォ……!?』


バゴオォォンッ!!



鬼柳「うっ……!!」



【鬼柳 LP 3800 → 3700】



カミューラ「この瞬間!! 《真紅眼の不死竜》の効果発動ッ!!」

カミューラ「このカードが相手のアンデット族モンスターを戦闘で破壊した時、そのモンスターを私の場に特殊召喚できる!!」



遊馬「アンデット族モンスター……!? 何言って――!!」

遊馬「そうか……! そのための《アンデットワールド》か!!」



カミューラ「その通り♪ でもちょっと気づくのが遅かったわね! 50点よ!」



アンナ「ま、まさか……!! 《アンデットワールド》の効果で、今は墓地も場も、全部のモンスターがアンデット族だから……!?」

アストラル『あぁ、そうだ。《真紅眼の不死竜》の効果は問題なく使える』

ジャック「攻撃力が上回ってさえいれば、鬼柳のモンスターは全て奪うことができる……!」


カミューラ「さぁ……こっちにおいでなさい……♪ 《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)!!」



IFデストロイヤー『……グ……オォォ……!!』ズズズズ……



カミューラ「フフ、いい子ね……それじゃあ、この子の力は存分に、私が使ってあげる……!!」

カミューラ「《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)で、《インフェルニティ・デーモン》(ATK 1800)を攻撃ィ!!」




闇遊戯「!! これは、まずいぞ……!」

アンナ「え? まずいって……」

闇遊戯「カミューラの手札は今は0枚! ということは……!」



IFデストロイヤー『グオオオォ……!!』

IFデーモン『ムウゥオオォ……!?』


バギョオォンッ!!



鬼柳「うおぉ……!?」



【鬼柳 LP 3700 → 3200】



カミューラ「手札0の状態で戦闘により相手モンスターを破壊したこの瞬間、《インフェルニティ・デストロイヤー》の効果が発動……!!」

カミューラ「相手に1600ポイントのダメージを与える……だったわよねぇ……?」



アンナ「あぁっ……!?」

明日香「ハンドレスを条件にするインフェルニティモンスターの効果まで!?」

十代「や、やばい!! これが通ったら、残った《ゾンビ・マスター》のダイレクトアタックの1800ダメージも加えて、3400のダメージだ!!」

遊戯「で、でも鬼柳さんの場には伏せカードも無いし、手札もさっき《ハンドレスフェイク》で除外しちゃって、次のスタンバイフェイズまで戻ってこない!」

遊馬「そ、それじゃ……!!」

アストラル『万事休すか……!?』

ジャック「……フン、慌てるなお前達」

遊馬「はぇ……!?」

ジャック「この程度でやられるヤツではない。まして、ルールを守ることもできない、デュエリストと呼べないような相手に負けるなど……」

ジャック「ヤツ自身が一番許せないだろう。負けんさ……絶対にな」




カミューラ「さぁ喰らいなさい!! 1600のダメージを!!」



IFデストロイヤー『グオアァァッ!!』



バシュウゥゥーー……!!





鬼柳「……俺は、墓地の《インフェルニティ・デス・ガンマン(アニメオリジナル)》の効果を発動!!」

カミューラ「なっ!?」



ジャキッ!!



カミューラ「……!!?」



IFデス・ガンマン『…………』




遊戯「あ、あれは!?」

十代「ガンマンだ!? 西部劇とかで出てきそうだな!」

遊馬「俺の《ガガガンマン》よりワイルドな感じだぜ……! カッコイイ!」

明日香「……でも、絵面的にはちょっとアレね……女性の頭に銃口を向けてる光景って……」

闇遊戯「ダメージが発生する瞬間に発動したということは、ダメージを無効にする類の物だとは思うが……」

アストラル『この演出を見るに、それだけではなさそうだな』



鬼柳「……このカードが墓地に存在し、俺の手札が0で、相手のカード効果によるダメージが発生した時に、このカードをゲームから除外して発動できる……」

鬼柳「その効果ダメージを無効にする……!」

カミューラ「くっ……!?」

鬼柳「そしてその後、相手は次の効果の内、どちらかを選んで適応する……」

カミューラ「私が、選ぶ……!?」

鬼柳「1つ目の選択肢だ。俺はカードを1枚ドローし、そのカードがモンスターだった場合……」

鬼柳「俺がこのターン受けた効果ダメージと、今無効にしたダメージを合計した数値のダメージをあんたに与える」

鬼柳「ドローしたカードが魔法・罠だった場合、俺はこのターン受けた効果ダメージの合計分のダメージを受ける」

鬼柳「2つめの選択肢。あんたはこのターン、俺にダメージを与えることができなくなる」

鬼柳「さぁ……どっちを選ぶ?」




城之内「ま、またギャンブル効果……!? デッキのモンスターは少ないのに!?」

遊馬「これでカミューラが最初の効果を選んで、魔法か罠を引いちまったら、鬼柳の兄ちゃんはどっちみち負けちまう……!」

アストラル『いや、そうではないぞ遊馬』

遊馬「……どういうことだ?」

アストラル『「デス・ガンマン」の効果を良く思い出すのだ』

アストラル『モンスターをドローした場合にカミューラに与えるダメージは、「このターン受けた効果ダメージと無効にしたダメージの合計数値」……』

アストラル『そして、魔法・罠をドローした場合のダメージは、「このターン受けた効果ダメージの合計数値」だ』

アストラル『分かるか遊馬。鬼柳はそもそも、このターン効果ダメージは受けていない』

遊馬「あっ……!」

アンナ「ってことは、ドローしたカードがモンスターだろうがそうでなかろうが、ダメージは受けない!?」




鬼柳「さぁ、どうするよ……どっちを選ぶ?」

カミューラ「ぐ、ぬ……!! 馬鹿にしてっ……!! 決まってるでしょう!! ドローはさせない!!」

鬼柳「だろうな……さぁ、バトルを続けな!」

カミューラ「言われるまでもないわよ……! 《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)でプレイヤーにダイレクトアタック!!」



マスター『ヒハハハッ!!』


ズドォッ!!



鬼柳「ぐおおぉ……!! っく、フフフ……!」



【鬼柳 LP 3200 → 1400】



カミューラ「……フン、どっちにしろ私の方が圧倒的に有利よ! 私はこれでターンエンド!!」

カミューラ「このエンドフェイズ時に、《フォース》の効果を受けた《ヴァンパア・ロード》の攻撃力は元に戻る……!」



【カミューラ LP 2700】手札0

モンスター

《ヴァンパイア・ロード》(ATK 3500 → 2000)
《ヴァンパイア・ドラゴン》(ATK 2400)
《真紅眼の不死竜》(ATK 2400)
《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)
《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)




遊馬「い、生き残った……!」

遊戯「でも、鬼柳さんの場はがら空き……! カミューラさんの場は攻撃力2000以上のモンスターが3体もいる……!」

闇遊戯「それでいてライフはたった1400……きついな……」

明日香「それにしても……カミューラのこの引きといい、戦術といい、前よりずっと洗練されているわ……!」

十代「あぁ……あいつ、かなり強くなってる……!」



TURN-8



鬼柳「…………俺のターン……!」

鬼柳(さぁーて……こいつは少しばかり厄介な状況だな……)

鬼柳(《ハンドレス・フェイク》で除外したカードは、全て上級モンスター……ついてねぇぜ全く……!)

鬼柳(リリース要因が無い上、仮にソレが用意できても《アンデットワールド》がある限り、アンデット族以外はアドバンス召喚できない……)

鬼柳(この状況をひっくり返すには、少なくともなんとか手札を捨てるカード引き込なきゃならない……!)



鬼柳「……ドローッ!!」




【鬼柳 LP 1400】手札1




鬼柳「……!! スタンバイフェイズを迎えたことで、《ハンドレス・フェイク》の効果で除外したカードは手札に戻る!」

カミューラ「あら……? それ、《ハンドレス・フェイク》自体が無くなっても手札に戻るのね……」

鬼柳「そういうこった……! 俺は手札から魔法カード、《無の煉獄》を発動!」

カミューラ「! 2枚目があったの……!?」

鬼柳「その効果により、俺はカードを1枚ドローする!」シュバッ!

鬼柳(!! 良し……こいつなら……!)

鬼柳「俺はモンスターを1体裏守備表示でセットし、ターンを終了!」

鬼柳「そして、ターン終了時! 《無の煉獄》の第2の効果が発動! 俺の手札を全て墓地に捨てる!」



遊戯「またハンドレス状態が完成した!」

明日香「でも、モンスターは守備が1体だけ、伏せも無し……! どうするつもりなの……!?」

ジャック「策があるのだろう。黙って見ておけ」



【鬼柳 LP 1400】手札0

モンスター

裏守備1体

魔法・罠

無し




TURN-9



カミューラ「あっはははっ! この私にかかれば、ただの人間程度、簡単に倒せるに決まってるわ!」

カミューラ「私のターン! ドロー!!」



【カミューラ LP 2700】手札1



カミューラ「通常のドローをしたことで、《強欲なカケラ》に『強欲カウンター』が1つ置かれる!」



《強欲なカケラ》(強欲カウンター 0 → 1)



カミューラ「これで終わりよ……!! バトル!! 《真紅眼の不死竜》(ATK 2400)で、セットモンスターに攻撃!!」

カミューラ「『アンデット・メガ・フレア』アァッッ!!」



不死竜『グギャア゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォォ!!』


ボゴオオォォッ!!




ガキイィーーン!!




カミューラ「……え……!?」

鬼柳「……セットしたモンスターは、《インフェルニティ・ガーディアン》(DEF1700)だ!」

鬼柳「こいつは手札0の限り、戦闘及びカードの効果では破壊されない!」

鬼柳「追撃は、無意味だぜ……!」

カミューラ「くっ……この土壇場でそんなカードを……!」



明日香「凄い! ここで耐性持ちの壁モンスターを呼び込んだ!」

アストラル『戦闘だけでなく効果にも対応するとは……壁としては鉄壁だな』

十代「おっしゃ! これで勝負は分からなくなったぜ!」



カミューラ「……私は、カードを1枚伏せて……ターン終了よ……!」



【カミューラ LP 2700】手札0

《ヴァンパイア・ロード》(ATK 2000)
《ヴァンパイア・ドラゴン》(ATK 2400)
《真紅眼の不死竜》(ATK 2400)
《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)
《インフェルニティ・デストロイヤー》(ATK 2300)



TURN-10



鬼柳「俺のターンだ……ドロー!!」



【鬼柳 LP 1400】手札1



鬼柳(!! 来たぜ!!)

鬼柳「俺は魔法カードを1枚伏せて、そして発動!!」

カミューラ「はぁ……?」

鬼柳「《ZERO-MAX》ッ!! こいつは手札が0枚の場合のみ発動できる……!」

鬼柳「自分の墓地の『インフェルニティ』と名の付くモンスター1体を特殊召喚し……」

鬼柳「その特殊召喚したモンスターの攻撃力より低い攻撃力を持つフィールド上のモンスターを……!」

鬼柳「全て破壊するッッ!!」

カミューラ「はぁ!? なん、ですってぇ!?」

鬼柳「俺が蘇らせるモンスターは、当然……! 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)だ!!」



ズゾゾゾゾ……!!

ブワァッ!!


IFデス・ドラ『グギャギャアアアオオォォォ……!!』



アンナ「戻ってきたぜ! デス・ドラゴン!」

遊馬「つまりこれで……攻撃力3000以下は、全部破壊!?」

城之内「ってことは……!!」



鬼柳「あんたの場のモンスターは、一番強くて2400の攻撃力しかない! よって、あんたの場をがら空きにさせてもらうぜ……!!」



ギュウゥーン……!

ズバンッ!! ズバンッ !! バギバギバギンッ!!





カミューラ「そ、そんな……私のモンスターが、全滅……!?」

鬼柳「それと、《インフェルニティ・ガーディアン》だが……こいつの攻撃力は1200。本来ならこいつも破壊に巻き込まれるが……」

鬼柳「手札が0枚の場合、こいつはカード効果で破壊されない。よって場に残るぜ……!」

カミューラ「ば、馬鹿、な……!?」

鬼柳「ただし、《ZERO-MAX》を発動した場合、このターン俺はバトルフェイズを行えない……」

カミューラ「な、なんだ……脅かすんじゃないわよ……! 《アンデット・ドラゴン》の効果発動!」

カミューラ「生贄召喚されたこのカードが墓地に送られた時、デッキからレベル4以下のモンスターを1体手札に加えることができる!」

カミューラ「私はデッキの、レベル4モンスター、《ヴァンパイア・レディ》を手札に!」

鬼柳「好きにしろ……俺はこれで、ターンエンド」



【鬼柳 LP 1400】手札0

モンスター

《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)
《インフェルニティ・ガーディアン》(DEF 1700)

魔法・罠

無し




城之内「なんだ……バトルはできないのか、良かったぜ……」ホッ

ジャック「城之内……まだカミューラを応援しているのか……?」

明日香「……少し、女性の趣味が悪いんじゃ……」

城之内「うぐ……!? だ、だってよ……カミューラさんのこと、なんか嫌いになれねぇっていうか……」

城之内「……さっきから見てて思ったんだけど……あの人、なんか背負ってる物があるような気がするんだ……」

ジャック「背負っている……?」

城之内「……勘でしか、ねぇんだけどさ……あの人があそこまで勝ちに拘るのは、理由がある気がすんだよ!」

十代「…………城之内さん……」

アンナ「でも、今度は打って変わってカミューラさの場が、がら空きのピンチだぜ? それでもまだ応援すんのか?」

城之内「ったりめぇよ! デュエルは最後まで、何が起こるかわからねぇもんだ! 俺はカミューラさんを信じるぜ!」

ジャック「……やれやれだな……」

アンナ「やれやれだぜ」

城之内「なんだこんにゃろー!? 文句あっかチクショー!!」




TURN-11



カミューラ「私のターン……!! ドロー!!」



【カミューラ LP 2700】手札2



カミューラ「通常のドローを行ったことで、《強欲なカケラ》にカウンターが乗る!」



《強欲なカケラ》(強欲カウンター 1 → 2)



カミューラ「そしてスタンバイフェイズ! 《ヴァンパイア・ロード》の効果発動! 相手のカード効果で破壊されたこのカードを、特殊召喚する!!」



ギャギャギャギャギャ……!


ロード『……ックッククク……!』



カミューラ「墓地からモンスターが特殊召喚されたことで、《生還の宝札》の効果発動! カードを1枚ドローする!」

カミューラ「更に私は、強欲カウンターが2つ置かれた《強欲なカケラ》の効果発動!」

カミューラ「このカードを墓地へ送り、カードを2枚ドロー!!」

鬼柳(手札が5枚にも……こいつは危険か……!?)




カミューラ「フフフッ……! 来たわ……ついに!!」

カミューラ「私は場の《ヴァンパイア・ロード》をゲームから除外することで、このモンスターを特殊召喚する!!」

鬼柳「!? 除外、だと……!!」



ロード『クックククク……!! ハアァァァァーーッ!!』


ドクン、ドクン、ドクン……!



カミューラ「さぁ現れなさい……!! 我が最強僕よ……!!」

カミューラ「《ヴァンパイアジェネシス》(ATK 3000)ッッ!!」



ズシィンッ! ズシィンッ!

ドガンッ!!



ジェネシス『……グオオォォォンン……!!』





十代「とうとう出たか……カミューラの切り札モンスター……!」

闇遊戯「これが……!!」

遊戯「攻撃力は《インフェルニティ・デス・ドラゴン》と同じだけど……! どんな能力を……!?」



カミューラ「この子はね……私の場の《ヴァンパイア・ロード》1体を除外することでのみ特殊召喚できるモンスターなのよ……」

カミューラ「その効果は、1ターンに1度、手札のアンデットを墓地に捨てることで……」

カミューラ「捨てたモンスターのレベルより、低いレベルを持つアンデットを復活させるのよ!!」

鬼柳「…………何……?」

カミューラ「フフフ……この強力な効果に声も出ないってとこかしらぁ? あははは!!」





鬼柳「いや、完全に《ゾンビ・マスター》の方が扱いやすいだろ。特定のモンスターを除外するなんて手間かけてまで出すモンスターじゃねーよ」

カミューラ「なっ……!?」



十代「……確かに、今思えば、そんなに強くないよな。このモンスター」

明日香「前の時は闇のデュエルのインパクトもあって、凶悪に思えたけど……効果は然程って感じね」

闇遊戯「……少々拍子抜けだな」

遊戯「あの……本当にこれが切り札なの……?」

アンナ「地味な効果だよな」

遊馬「捨てたレベル以下じゃないと駄目とか……なんだそりゃあ……」

ジャック「あんなものデッキに入れて、手札事故を起こしたらどうするつもりだったのだ?」

アストラル『きっと「ヴァンパイア」だから入れているのだろう。所謂ファン要素だ』

城之内「……お、俺はいいと思うぜ! なんていうかほら、えっと……強そうじゃんか! 見た目が!」



カミューラ「あんた達馬鹿にしてんのぉ!? 私のヴァンパイアモンスターにケチつけてるんじゃないわよォッ!!」

カミューラ「それとジャリガキ!! 何のフォローにもなってないわよ!! っていうか強そうじゃなくて強いの!! 見た目も効果も強いのよッ!!」

鬼柳「いや、弱――」

カミューラ「あーーあーー聞こえないーー!! 効果発動!! 私は手札のレベル6、《龍骨鬼》を墓地に捨て、レベル4の《ゾンビ・マスター》(ATK 1800)を特殊召喚!!」



マスター『ヒッヒハハハ……!!』



カミューラ「この瞬間《生還の宝札》の効果で、カードを1枚ドロー!!」

カミューラ「そして、《ゾンビ・マスター》の効果!! 手札のモンスターを1体墓地へ送り、墓地のレベル4以下のアンデットを特殊召喚!!」

カミューラ「私は《ヴァンパイア・レディ》を墓地に送り、来なさい!! 《ピラミッド・タートル》(DEF 1400)!!」



ピラミッド『…………』ドシンッ



カミューラ「《生還の宝札》で1枚ドロー! そして手札の《ヴァンパイア・ソーサラー》(ATK 1500)を通常召喚!!」



ソーサラー『フフフ……!』



遊戯「場のモンスターが一気に4体!?」



カミューラ「更に永続魔法発動! 《奇跡のピラミッド》!!」



コオオォォ…………



闇遊戯「!! 天井からピラミッドが……!」



カミューラ「自分の場のアンデットモンスターは、相手の場のモンスターの数だけ、200ポイントアップする!!」

カミューラ「あなたの場のモンスターは2体!! よって、私のアンデット達の攻撃力は400アップ!!」



《ヴァンパイアジェネシス》(ATK 3000 → 3400)
《ゾンビ・マスター》(ATK 1800 → 2200)
《ピラミッド・タートル》(ATK 1200 → 1600)
《ヴァンパイア・ソーサラー》(ATK 1500 → 1900)



十代「《ヴァンパイア・ジェネシス》の攻撃力が3400に!?」




カミューラ「これでそのブサイクなドラゴンをまた墓地送りにしてあげる!!」

カミューラ「バトル !! 《ヴァンパイア・ジェネシス》(ATK 3400)で《インフェルニティ・デス・ドラゴン》(ATK 3000)を攻撃!!」

カミューラ「『ヘルビシャス・ブラッド』オォッ!!」



ジェネシス『グオオオォォッ!!』


ゴシャアアァッ!!


IFデス・ドラ『ギャアオオォォ……!!』


ドガァァァンッ!!



鬼柳「っづっぐぁ……!!」



【鬼柳 LP 1400 → 1000】


カミューラ「そして《インフェルニティ・ガーディアン》に攻撃……と行きたいけど、手札0じゃ、破壊できないんだったのよね」

カミューラ「でもそれもすぐに退かして止めを刺してあげる……!」

カミューラ「私はカードを1枚伏せて、ターン終了!」

カミューラ「さぁ、風前の灯のライフで、何を見せてくれるのかしら? オッホホホホ!」



【カミューラ LP 2700】手札1

モンスター

《ヴァンパイアジェネシス》(ATK 3400)
《ゾンビ・マスター》(ATK 2200)
《ピラミッド・タートル》(DEF 1400)
《ヴァンパイア・ソーサラー》(ATK 1900)



ここまでです。

後、>>909でちょっとミス。
デス・ドラを破壊してモンスターが減ったので、正確にはカミューラのモンスターは全部攻撃力200ダウンです。


……新禁止制限どういうことなの……儀式が……全、滅めつめつ……

原作での悪役が「実は不幸な過去があって本当はいい人だった」ってのがなければ全然いいと思う

個人的には「安価でデュエル」が見られればキャラの成長とかの表現は無くていいかなー

ニッコリ☆じゃなくて真顔でユベるイメージかな

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