「ドリンクを買いに行かせたのはお前だろ」
ロックは二人がけのカフェテーブルに座るレヴィに後ろから声をかけ、
両手に持つジュース缶をテーブルに置いた。
「いやぁ、わかってるけど」
レヴィは椅子に腰掛けたまま、置かれた缶に手を伸ばす。
「ほら、ここ(ロアナプラ)で
あんな“イカした”ものを着てる物好きな東洋人なんて、ロックぐらいだろ」
「物好きで悪かったね。それより……」
ロックは空いている椅子に腰掛け、残りの缶を手に取りながら呟く。
レヴィは缶に口をつけたままロックを一瞥し、
そのまま視線を遠くにいる謎の背広姿の東洋人に向けた。
「アァ、ああいうのは決まって厄介事を持ち込んできやがる……」
「嫌な予感しかしないな……」
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二人の視線に気付く事もなく、
背広姿の男は物珍しそうに周囲を眺めた後、誰に言うでもなく呟いた。
俺「ここがロアナプラか……。噂通りの街だぜ」
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
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