ラブライブ!のSSです。
※ネタバレ注意。スクフェスのサイドストーリーを元にしています。
楽しんで頂ければ幸いです。
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穂乃果「はぁ……」
穂乃果「ご近所さんへ和菓子を届けてこいなんて、お母さんも人使いが荒いなぁ」
ことり「ふんふふんふふーんっ♪ふんふふんふふーん♪」ニコニコッ
穂乃果「あれー?前から歩いて来るのって」
ことり「けっこんしき~♪ けっこんしき~♪」
穂乃果「やっぱりことりちゃんだぁー!」
ことり「あ! 穂乃果ちゃんっ♪」
穂乃果「そんなにおめかししてどこ行くの?」
ことり「今日は近所のお姉さんの結婚式にお呼ばれしてるんだぁ」
穂乃果「あー! 穂乃果もたったいま行ってきたところだよ」
ことり「行ってきたところ? お呼ばれしてるんじゃないの?」
穂乃果「いやー、してるんだけどさお店が忙しくて……」
ことり「休日は仕方ないよね」
穂乃果「いまだってお姉ちゃんのとこに和菓子を届けて来たんだーっ!もう、ヘトヘト……」
ことり「よしよしっ」ナデナデ
穂乃果「くぅ~ん」デレデレ
ことり「じゃあ、先に行ってるね」
穂乃果「うん! 穂乃果も店番終わったら……遅れて行っても大丈夫かな?」
ことり「二次会? みたいな物だから気軽に来てってお姉さん言ってたから、大丈夫じゃないかな」
穂乃果「わかった! 最悪、雪穂に押し付けてでも行くよ! 穂乃果も美味しいお料理食べたいもん!」
ことり「あ、あははっ。待ってるよぉ」
ことり(お祝いしに行くんじゃないのかな?)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「ふいー。着きましたっ!」
ことり(ホテルの宴会場を貸し切ってるんだね。大人ってすごいなぁ)
お姉さん「あっ! ことりちゃんっ♪」
ことり「お姉さんっ! 今日は呼ん頂いてありがとうございますっ♪」ペコッ
お姉さん「相変わらず可愛いわねー。なんだか、少し大人になったんじゃない?」
ことり「あ、ありがとう/// お姉さんもドレス似合うね! 素敵~///」
お姉さん「ありがとう。さっ! こっちにきてなにかつまんでよ? 穂乃果ちゃんは……」
「お姉様? 他に着付けをする方は……あら?」
ことり「う、海未ちゃん!」
お姉さん「海未ちゃん、ありがとね。あとは大丈夫。ことりちゃんと一緒に何か食べてて」
海未「わかりました。ことり、ご機嫌よう」ニコリ
ことり「うん、海未ちゃんもきてたんだね?」
海未「ええ、着付けを手伝う予定だった母がこれなくなってしまいまして……」
ことり「そうだったんだ」
海未「ことり、そのドレス似合いますね///」
ことり「あ、ありがとう/// 海未ちゃんは……」
ことり「──どうして制服なの?」
海未「が、学生の礼服は制服ですからっ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「はむっ、美味しー♪」
海未「はい、とっても♪」
ことり「海未ちゃん、そっちのお皿は?」
海未「ああ、穂乃果があとから来るのでしょう? また、文句を言われたら嫌なので……」
ことり「海未ちゃんも? ことりも取り置いちゃってたよ」
海未「そうでしたか。それだったら合わせましょうか?」
ことり「うんっ!」
海未「さっすがことりです。気が利きますねっ♪」
海未(そう、ですよね)
海未(ことりは、穂乃果のことが好きなんですから……穂乃果に優しいのは当たり前、ですよね)
ことり「えへへー、海未ちゃんだってぇー♪」
ことり(そう、だよね)
ことり(海未ちゃんは、穂乃果ちゃんが好きなんだもん……当然の気遣いだよ)
ことうみ『はぁ……』
「……おーいっ! 海未ちゃん、ことりちゃーん!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
海未「穂乃果っ!」
穂乃果「お待たせーっ!」
ことり「早かったねっ♪」
海未(くっ、穂乃果に見せることりの笑顔……とても可愛いです)
穂乃果「うん! お母さんが行っていいって!」
海未「ふふっ♪ 良かったですね」
ことり(やっぱり海未ちゃんが穂乃果ちゃんに向ける笑顔はちがうちゅん。とっても素敵ちゅん……)
海未(では、今日も始めますか)
ことり(今日も頑張らなきゃっ)
ことうみ((恋のアシストをっ!))
ことり(ことりは海未ちゃんが好き……でもっ!)
海未(私はことりが好き……だからっ!)
ことうみ((好きな人には幸せになって欲しい!))
ことり「はいこれ! 海未ちゃんが取り置いてくれた穂乃果ちゃんの分のお料理だよ♪」
海未「なっ!?」
穂乃果「そうなの? 海未ちゃんありがとう!」
海未(し、しまった! ことりぃ!? 恥ずかしがっていては伝わりませんよっ! ここは私が……っ)
海未「いえ、違うのですよ。確かに私も取り置いていましたが、穂乃果の好きなコレとこれ、それに飲み物を持ってきてくれたのもことりです」
穂乃果「そうだったんだ! ことりちゃんありがとうっ♪」
ことり(海未ちゃんなにしてるのぉ!? せっかくことりが海未ちゃんの好感度を上げたのに!)
海未(ふふっ♪ この流れで次の一手ですっ!)
海未「あーっ!ことりが食べてるケーキ、とっっっても美味しそうです!」
穂乃果「あ、ほんとだ。いいなぁ」
ことり「あははっ、食べる?」
海未「……」ニヤリ
海未(かかりましたねっ!)
穂乃果「いいの?」
海未「つまり、ことりが穂乃果に食べさせてくれる、ということですね!」
ことり「なっ!?」
穂乃果「ふぇ? ことりちゃん、穂乃果にあーんっしてくれるの? なんだか、小さい頃を思い出すね///」
海未「ふふっ♪ たまにはいいじゃないですか?」
ことり(な、なんてことぉっ! 完っ全にハメられたちゅん! でもね、甘いよ海未ちゃん。マカロンのように甘々だよっ!)
海未(どうですか、ことり!? これは恥ずかしがっている場合ではないでしょう? さぁ、穂乃果にあーんっしてしまいなさいっ!)
ことり「──ま、まって穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ふぇ?」
海未「!?」
ことり「海未ちゃんのケーキも美味しそうだよねっ!苺も乗ってるし」
穂乃果「あ、本当だ。美味しそう」
ことり「海未ちゃん、久しぶりにあーんってしてあげたら?」ニコッ
海未(し、しまったぁっ!)
海未(私としたことが、なんてミスをっ!よりによって穂乃果が1番に目を付けそうなデザートを自分のお皿に取り置きっぱなしにしてしまうなんて! 一生の不覚ですっ!)
海未(……いや、ちがう! そもそもこのケーキが私のお皿にあること自体おかしいのです。だって──)
海未(とった覚えがありませんっ!)
ことり(ふふっ♪ どうしてこのケーキがここにっ……って顔してるね)
ことり(ことり、さっき海未ちゃんのお皿に乗せといたんだよね。だって……)
ことり(ことりも海未ちゃんにあーんっをやって貰おうと思ってたから)ニヤリ
海未(なるほど、ことりが置いたのですね。素晴らしい仕掛け……相手にとって不足はありません)
ことり(さぁ? どうするの海未ちゃん?)
ことり(この状況、もはや穂乃果ちゃんへのあーんっは待ったなし!)
海未(ふふっ♪)
ことり(え!? 笑ってる!?)
海未(さすがことり。強情ですね。素直に穂乃果のおやつになってしまえばいい物を……)
ことり(かといって、海未ちゃんに次の一手を出せるような仕掛けはないはず!)
海未(ことり……ここはパワープレイで行かせて頂きます!)
海未「いや、まずはことりのケーキから食べさせるべきですっ!」
ことり「え? なんで!?」
海未「特に理由はありません! ことりがあーんっをしたら私もやります!」
ことり(特に理由はないのぉ!?)
ことり「まって! 穂乃果ちゃんだってさすがに2個は食べられないと思うなっ!」
穂乃果「ん? 2個くらいいけるよ?」
海未「だったらことりが!」
ことり「いや、海未ちゃんだよ! 穂乃果ちゃんは苺が好きだもん!」
海未「チーズケーキだって食べてみたいはずです。ことりが食べさせて下さい!」
ことり「海未ちゃんだよぉ!」
海未「ことりです!」
ことり「海未ちゃん!」
海未「ことり!」
ことり「いつにもまして強情だねっ?」ニコッ
海未「そういうことりこそ、往生際が悪いですよ?」ニコリ
穂乃果「ぱくっ! んーっ♪ ぱくっ! んーっ♪どっちもおいしいっ♪」
ことり「海未ちゃんっ!」
海未「ことりっ!」
ことり「うーみーちゃーんーっ!」
海未「こーとーりぃーっ!」
穂乃果「もぐもぐっ。パンも美味しいっ♪」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「さすがだね……っ!」ハァハァ
海未「ことりもなかなか……っ!」ゼェハァ
穂乃果「おー! なになにー? なんかやるみたいよっ!」
ことり「あれは!?」
海未「ブーケトス!?」
ことり(このタイミングで!?)
海未(だがしかし! 私がとって……)
ことり(海未ちゃんに渡せば!)
ことうみ((幸せになれる!))
ことり「あーっ! なにあれーっ!」
穂乃果「え? なになにー?」
海未「なんですか?」
ことり「今のうちにっ!」ダッ
海未(……なるほど、私があさっての方向を向いているうちに、ブーケ待ちの集団に合流、一番いい位置に陣取るつもりですね)
海未「姑息な手を……だけど」
ことり(効果的、でしょ?)
穂乃果「えー? なになに? なんだったの? ってことりちゃんいないし」
海未(確かに、ですが……)
海未(甘い。甘いすぎですよ。穂むらの餡子よりも甘いです)
穂乃果「な、なに? この感じ?」
ことり「これは!?」
ことり(海未ちゃんのプレッシャー!?)
海未(あなたの相手は……)
海未「この、園田海未ですよ?」ニコリ
──スッ。
ことり(竹刀!? どこから出したの!?)
穂乃果「うわー、長いっ!」
海未「この竹刀で届かない物はありませんっ!」
海未「名付けて、『ラブソードスラッシュ』っ!」
穂乃果「らぶそーどすらっしゅ?」
ことり「ちょっ! ちょいちょいちゅんちゅん。ストップストップ!」
海未「ことり? なんですか? ポジション争いは大丈夫ですか?」
ことり「いやいや、そんな長い物出されたらことりに勝ち目ないよぉ」
海未「ですから、諦めて私に譲って下さい。ことりにあげますから」
ことり「ううん。ことりがとって海未ちゃんにあげるんだもん」
海未「なにを言ってるんですか?」
ことり「海未ちゃんこそ。意味わかんない」
海未「あげると言ってるんだから素直に受け取りなさいっ!」
ことり「海未ちゃんこそ受け取ってよ!」
海未「なんでですか!?」
ことり「なんでよ!」
海未「ホントに強情ですねあなたは!」
ことり「海未ちゃんには言われたくないよっ!」
海未「理由をいいなさい理由を!」
ことり「海未ちゃんに、幸せになってほしいからっ!……あっ///」
海未「なっ!?///」
ことり(勢い余って言っちゃった///)
海未「──私だって」
ことり「ふぇ?」
お姉さん「じゃあ投げるよー……それっ!」
海未「私だって、ことりにっ!」
ポフッ。
お姉さん「おーっ! 穂乃果ちゃんナイスキャッチ!」
穂乃果「……ほえ?」
海未「あ、穂乃果……?」
ことり「……あははっ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今日は以上です。
見ていただいた方、ありがとうございます。
皆様、レス頂きありがとうございます。
たくさんいただき嬉しいです。
再開します!
今日明日で一区切りつけます。
よろしくお願いします。
穂乃果「いやー、楽しかったねっ!」
ことうみ『はい』
穂乃果「お姉ちゃんは綺麗だったし、お料理は美味しいしっ!」
ことうみ『うん』
穂乃果「……2人とも明日から毎日クレープ奢ってね」
ことうみ『いいですよ』
穂乃果(はぁっ、2人ともさっきからずっと上の空なんだよなぁ……)
穂乃果(いっつもなんか争ってるし。なにか2人が仲良くなれる方法は……)
穂乃果「そうだっ! ねぇ、神社行こうよ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
穂乃果「ほら、2人とも見て!今日も夕日が綺麗だよっ!」
ことり「うわぁー!」
海未「……3人で練習していた頃を思い出しますね」
ことり「うんっ♪」
海未「いやー、ことりはともかく、穂乃果はよく飽きませんでしたね」
穂乃果「もーっ! 海未ちゃんひどい!」
ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃんがかわいそうだよぉ」
海未「ふふっ。やるったらやる、ですよね?」ニコリ
ことり「うんっ♪」
穂乃果(おーっ! いい感じやん!?)
穂乃果(そこで、これですよ)
穂乃果「はいっ! 2人にあげるよっ!」
ことり「これ……」
海未「ブーケ、じゃないですか」
穂乃果「うんっ!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃんが持ってたほうがいいよぉ」
海未「そうです、人にあげるなんて……」
穂乃果「穂乃果はね、2人に幸せになってほしいんだぁ」
穂乃果「2人が誰かさんの幸せを願ったように」
穂乃果「穂乃果はことりちゃんと海未ちゃんに幸せになって欲しいよっ♪」
海未「穂乃果……」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「ねっ?」
ことうみ『──3人で』
ことり「……あっ」
海未「……ですね?」ニコリ
ことり「うんっ!」ニコッ
海未「3人で分けましょう?」
ことり「穂乃果ちゃんだけ幸せにならないなんて、なしだよ?」
穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃん……」
穂乃果「うんっ!」ニコッ
穂乃果(よかった、2人ともいつもの2人に戻れたみたいっ♪)
海未(今日は失敗しましたが……)
ことり(次こそは必ず……)
海未(……2人が幸せになってくれれば)
ことり(ことりは幸せだから……)
海未「──帰りましょうか?」
ことり「うんっ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
海未「ということがありまして……」
のぞりん『はぁ……』
海未「また、失敗だったんですよねぇ。なんででしょうか?」
のぞりん『……』
希「ねぇ、海未ちゃん。人の気持ちって考えたことある?」
海未「なっ!?」
凛「うんっ! 凛もそれを言おうとしたにゃ」
海未「失礼ですね。ありますよ」
希「なお悪いわー」
凛「海未ちゃんが悪いよ」
海未「な、なんでですか?」
凛「じゃあさ、誰がだれのことを好きなのかもう一回考えてみようよ」
希「ええやん」
海未「なんか意味あるんですか、それ?」
凛「まず、海未ちゃんっ!」
希「海未ちゃんは、ことりちゃんやん」
海未「ちょっと! 内緒ですよ内緒///」
のぞりん((ことりちゃん以外みんな知ってるよ))
凛「次は、ことりちゃんっ!」
希「ことりちゃんは、う」
海未「穂乃果です」
希「え」
海未「穂乃果です」
のぞりん『……』
希「海未ちゃん、よーく考えて!」
凛「そうだよ!こう、『もしかしてことり、私のこと……』って思うようなことはなかったの!?」
海未「凛……いいんですよ、私は」
希「いやいやいや」
凛「よくないよっ! ことりちゃんのために海未ちゃんが自分の気持ちを我慢するなんて……」
凛「悲しいよ」シュン
海未「凛……」
希「凛ちゃん……」
海未「はっ! そういえば!」
希「お!?」
凛「なになにー!?」
海未「どうして私にブーケをあげたいのか聞いたところ……」
のぞりん『うんうん』
『海未ちゃんに、幸せになってほしいからっ!』
海未「と、言っていましたが、これは関係ないですね」
凛「ちょっと海未ちゃん!?」
希「それ、関係大アリやん!」
海未「なぜですか?」
凛「海未ちゃんがことりちゃんに幸せになって欲しいのはなんで?」
海未「ことりを愛しているからです」
希「じゃあ、ことりちゃんが海未ちゃんに幸せになって欲しいのはなんで?」
海未「2人がカップルになったら私は一人ですから。さすがことり……優しいです」
凛「この、鈍感弓道馬鹿っ!」
海未「ひっ!」
希「凛ちゃん落ち着いて! そだ、3人で焼肉食べに行こうっ! ねっ!?」
凛「凛はラーメンが食べたいにゃぁーっ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「……ということがあってね」
えりまき『ええ……』
ことり「また、失敗に終わっちゃったんだぁ。はぁ、なんでだろう」
絵里「ねえ、ことり? あなた海未の気持ちを考えたことは……」
真姫「あるわけないでしょ」
ことり「えぇ!? ひどいよぉ~」
真姫「あったらそんなことにならないわよ」
絵里「確かに」
ことり「ちゃんと考えてますっ!海未ちゃんは穂乃果ちゃんが好きなのです」
えりまき((そう思ってるのことりだけ……))
ことり「だからことりは穂乃果ちゃんと海未ちゃんをくっつけようと画策してるのです」
真姫「な、なんで?」
ことり「ことりは海未ちゃんのことが大好きだからです」
絵里「はらしょー」
真姫「意味、わかんない」
ことり「なーんーでーよぉー!」
絵里「そもそも、海未は本当に穂乃果のことが好きなの?」
ことり「うん! 2人で話してるといつも穂乃果ちゃんの話ばっかりだもん」
真姫「だからと言って、ことりが気持ちを抑える必要はないんじゃない?」
ことり「……2人が幸せになれるなら、2人が幸せならことりも幸せだよっ♪」ニコッ
真姫「ことり……」
ことり「あ、そういえば! あれ、なんだったんだろう?」
ことり「ことりは海未ちゃんのことが大好きだからです」
絵里「はらしょー」
真姫「意味、わかんない」
ことり「なーんーでーよぉー!」
絵里「そもそも、海未は本当に穂乃果のことが好きなの?」
ことり「うん! 2人で話してるといつも穂乃果ちゃんの話ばっかりだもん」
真姫「だからと言って、ことりが気持ちを抑える必要はないんじゃない?」
ことり「……2人が幸せになれるなら、2人が幸せならことりも幸せだよっ♪」ニコッ
真姫「ことり……」
ことり「あ、そういえば! あれ、なんだったんだろう?」
絵里「あれ?」
ことり「うん。ことりが思わず海未ちゃんに幸せにって言っちゃったあと」
『──私だって』
『私だって、ことりにっ!』
ことり「なんだったんだろう?」
絵里「それ、普通に考えたら」
『私だって、ことりに幸せになって欲しい』
絵里「って言いたかったんじゃないの?」
真姫「ちょっと考えればわかるでしょ?」
ことり「そっかぁ~」
絵里「……え?」
ことり「え?」
真姫「それだけ?」
ことり「うんっ」
絵里「はぁぁぁぁぁあああ!?」
ことり「ひっ!絵里ちゃんこわい……」ブルブルッ
真姫「そりゃ絵里の反応ももっともでしょ」
真姫「海未がことりに幸せになって欲しいって」
真姫「それってことりのこと好きってことじゃない」
ことり「そ、それはないと思うよぉ///」
真姫「はぁ……」
ピピピピッ!
ピピピピッ!
ピッ!
絵里「はい。ああ、うん。いいわねっ♪わかったわ」
ピッ!
ことり「絵里ちゃん?」
真姫「どうしたの?」
絵里「デートのお誘いよ」
ことまき『え?』
絵里「続きはご飯でも食べながらゆっくり話しましょう?」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
とりあえず、本日はここまで。
ご覧になっていただいた方、ありがとうございます。
明日、更新致します
皆様、コメントありがとうございます。
今日の夜にまた更新します。
最後まで見ていただけたら嬉しいです。
コメント感謝です!
ことうみは最高ですよね!
再開します!
海未「ことりはどうします?」
ことり「うーん、パスタにしようかなぁ。どれも美味しそうで迷っちゃうよぉ」ニコニコ
ことり(海未ちゃんの隣の席、ちょっと緊張しちゃうな)
『ことりのこと好きってことじゃない』
ことり(……そんなこと、ないよ)
海未「ふふっ。ゆっくり決めてくださいね」
海未(ことりの隣……いいのでしょうか?)
海未(いつもだったら穂乃果を間にはさんで、ですよね)
『海未ちゃんに、幸せになってほしいからっ!』
海未(……少しだけ、頑張ってみてもいいのでしょうか?)
海未(いや、そんなのはただの思い上がりです)
凛「みんなでファミレスなんて久しぶりだねっ!凛のハンバーグきたにゃー!」
真姫「花陽達もいれば良かったんだけどね」
絵里「仕方ないわ、急に決まったのだから。ねぇ、希?」
希「うん。うちはスピリチュアル定食にするよ」
ことり「そんなのあるの!?」
海未「ありませんよ……」
真姫「…………」チラッ
凛「…………」チラッ
真姫(わかってるわね、凛)
凛(モチのロンにゃー)
真姫(この鈍感な2年生達に目に物見せてやりましょう?)
凛(了解にゃっ♪)
真姫(タイミングと手法は任せるわね)
凛(まずは「見」に回るにゃ)
ことり「穂乃果ちゃんもいれば良かったのにぃ」
海未「そう、ですよね……」
ことり「そういえばこの間、穂むらのお菓子試食してきたんでしょ? どうだった?」
海未「美味しかったですよ。特に餡子が……」
絵里「…………」チラッ
希「…………」チラッ
絵里(希、このトーク展開どう思う?)
希(2人にとっては自然なトーク展開やね)
絵里(ふむ)
希(お互いに穂乃果ちゃんが好きだと思ってるが故に穂乃果ちゃんの話題を……)
絵里(健気ね)
希(ここは若いもんにまかせよう)
希「………」トントンッ
凛(サインにゃっ)
希(プランA実行いけるやん?)
凛(モチのロンにゃー)
凛「うーんっ! このハンバーグ美味しいっ♪」
海未「凛、良かったですね」ニコッ
海未(本当に凛は可愛いです。まるで妹みたい)
ことり「う、海未ちゃん?」キョトン
ことり( この笑顔……穂乃果ちゃんを見てる時と一緒?)
凛「はい、真姫ちゃんあーんっ♪」
真姫「ヴェェェェェ!?」
絵里「んぐぅっ!」ゲホッゴホッ
希(えりちが真姫ちゃんのリアクションでむせてる)
希(凛ちゃんさすがやで!)
真姫「ちょっ! 凛!?///」
凛「ほらー? はやくー」ニコニコ
ことり(ま、真姫ちゃん……///)
海未(どうするのでしょうか? ///)
希(真姫ちゃんはよ。2人がお待ちかねやで?)
真姫(わかってるわよっ!)
絵里(ヴェェェェェはもうやめてね)ゴホッゴホッ
真姫「あ、あーんっ! ぱくっ。はむはむっ」
真姫「り、凛のハンバーグ美味しいーっ♪」ニコッ
一同((可愛い……っ))
凛「真姫ちゃんの笑顔可愛すぎるにゃーっ! 凛もう我慢出来ないにゃっ!」ダキッ
真姫「ちょ、ちょっとぉ///」
絵里「真姫、はらしょー」
希「ええやん」
ことり(真姫ちゃん、凛に抱きつかれて真っ赤になってる)
ことり(けど、嬉しそう)
ことり(──ことりが抱きついたら海未ちゃん、どんな顔するかな)
海未(凛、真姫に抱きついてとても嬉しそうです)
海未(ことりがもし、あのような顔で抱きついてくれたら?)
海未(私は──)
ことり「………」チラッ
海未「………」チラッ
ことうみ『あっ!』カァーッ
ことうみ『……プイッ』ドキドキ
希(ええ感じやん?)
絵里「ホント真姫と凛は仲良いわよね」
絵里「海未達幼馴染と同じくらい仲良しねっ!」
凛「海未ちゃんとことりちゃんもあーんっするにゃっ!?」ニヤニヤ
ことり「こ、ことりは──」
海未「し、しませんよっ!」バンッ!
ことり「あっ、そ、そうだよぉ」シュン
一同((さすが園田、堅い))
希(しかし、ここまでは予想通りっ!)
希「なんでー? 穂乃果ちゃんにはやろうとしてたやん」
ことうみ『あ、あれはっ……』
希「だからおかしいやん?」
希「2人が出来なかったら」
希「穂乃果ちゃんには出来て、なんで……」
海未「で、出来ますよっ!」バンッ!
ことり「海未ちゃん? ///」ドキッ
海未「さ、さっきはちょっと、一瞬恥ずかしかっただけです! 普通に出来ますよっ! 普通に! ///」
一同((なんで恥ずかしかったのか理由を問いただしたい))
希(しかし、これでうち達の予定通り)
絵里(さすが私達、かしこい)
凛(これで2人の仲も一気に進展にゃー♪ )
真姫(なんだか凛の顔、まともにみれないわ)ドキドキ
海未「ことり! お願いしますっ! ///」
ことり「う、うん……///」
ことり(役得だなぁ)
ことり(海未ちゃんと幼馴染ってだけで、海未ちゃんにあーんっできるなんて)
ことり(……きっと、穂乃果ちゃんがしてくれたら、海未ちゃん喜ぶだろうなぁ)
ことり(ことりがするよりも、ずっと)
ことり「はい、海未ちゃんあーんっ! ///」ドキドキ
海未「あ、あーんっ、ぱくっ。むぐむぐ///」
海未「美味しいですよっ、ことり///」ニコッ
ことり「あっ……」ドキッ
ことり「うん……。ありがとう」グスッ
海未「こと、り?」
海未(いまのは涙、ですか?)
凛「おーっ! 2人ともすごいにゃーっ!」
絵里「はらしょーねっ!」
ことり「えへへっ♪ 幼馴染だもん! 当然だよ! ///」
希「海未ちゃんも、ええ顔してたでー?」ケタケタッ
真姫「なかなか、可愛かったわよ?」クスクスッ
海未「ちゃ、茶化さないでくださいっ! ///」
一同『あははははっ!』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり「楽しかったねっ! なんか、新鮮だったっ♪」
海未「はいっ♪ 凛と真姫にはびっくりしましたけど」
ことり「あははっ♪」
ことり「ねえ、海未ちゃん。聞いてもいいかなっ?」
海未「ええ」
ことり「凛ちゃんのこと、どう思ってるの?」
海未「凛、ですか?」キョトン
海未「そう、ですね。凛は私にとっては妹のような存在ですね」
海未「いつも私に元気をくれて」
海未「本当は誰よりも女の子らしくて」
海未「ふふっ♪ あんまりこう言ったことを言ってはいけませんが」
海未「ついつい一番に可愛がってしまいます」クスッ
ことり「そう、なんだぁ」
海未「私も、聞いてもいいですか?」
ことり「……なぁに?」
海未「ことりは『あの時』、何を思っていたのですか?」
ことり「…………」
ことり(海未ちゃんの言いたいことわかるよ)
『どうしてあの時泣いていたのですか?』
ことり(きっと、こう言いたいんだよね)
ことり(優しいなぁ)
ことり(けど、そんな言い方じゃ、ことりに逃げられちゃうよ?)
『妹のような存在ですね』
ことり(少しだけ、頑張ってみようかな)
ことり(──だって)
ことり「……目、閉じて」
海未「こと、り?」
ことり「海未ちゃん、お願いっ♪」
海未「いいですけど……」スッ
ことり(口は……/// こっちにしとこっと)
ちゅっ!
海未「……え?」
ことり「少しは、ことりのことも考えて欲しいなっ♪ ///」ニコッ
海未「ことっ! いま……? ///」カァーッ
ことり「じゃあ、ねっ♪ ///」ダッ
海未「あ、ことり!? ちょっと!」
どひゅーんっ!
海未「行ってしまいました」
海未(なんだったのでしょうか?)
海未(急にキス、するなんて……)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ことり(はぅ……やってしまった/// )
ことり(けど、いいんだ)
ことり(が、頑張るって決めたからっ!)
ことり(──だって)
『美味しいですよっ、ことり』
ことり(あの笑顔を、一人占めしたくなっちゃったから)
ことり(今はことりに向けてはくれてないけど)
ことり(きっといつか──)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『少しは、ことりのことも考えて欲しいなっ』
海未(……いつも、考えていますよ?)
海未(むしろ、私はあなたのことしか考えていません)
海未(けど)
海未(なにか間違っているのでしょうか?)
海未(ことりは穂乃果が好きで)
海未(私はことりが好きだから)
海未(だからあなたに幸せになって欲しい)
海未(……所詮、叶わぬ恋だから)
海未「……今日は疲れましたね。早めに寝ますか」
『うん……。ありがとう』
海未(どうしてあの時)
海未(泣いていたの、ですか?)
海未(……まだ、頬が熱いです)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
海未「ということがあったのですが……」
のぞりん『…………』ポカーン
海未「なぜ、ことりがそんなことをしたのか」
のぞりん『え?』
海未「そもそも、ことりは穂乃果が好きなのに」
のぞりん『え?』
海未「ますますことりのことがわからなくなりました」
のぞりん『……』
海未「ぎこちなくなって、ほとんど朝から会話していませんよ」
のぞりん『……はぁ』
海未「おや? 2人共どうしたのです? 顔色があまり良くなさそうですね」
希「凛ちゃん、我慢は体に毒よ?」
凛「わかったにゃ……」
海未「凛!? やはり体調が? でしたらすぐに病院に……」アワアワ
凛「この……」
凛「鈍感ヘタレ弓道馬鹿っ!」
海未「ひぃっ!」ビクッ
凛「海未ちゃんなんかもう知らないにゃ! ことりちゃんに自分の気持ちを伝えるまで、凛に話しかけないでっ!」ダッ
海未「あぁっ! 凛!? りーーーんーーー!?」
ガチャッ! バターンッ!
海未「い、行ってしまいました」
希「さすがに今回は海未ちゃんが悪いかな」
海未「……凛に嫌われた」グスッ
希「はぁ……」
希「とにもかくにも、ことりちゃんのこと、ちゃんと考えなよ」
海未「りーんーにーきーらーわれたーーーっ!」エグエグッ
希「一回頭冷やしてきたら? 屋上の風、気持ちいいやん?」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
海未(はぁ……)
海未(風が気持ちいいです)
海未(今日はいいことありませんね)
海未(……このまま、帰ってしまいましょうか)
ガチャッ!バタン。
ことり「あ」
海未「あ」
ことり「海未ちゃん……」
海未「ことりぃ……」
ことり「なにしてるの?」
海未「頭を冷やしてるんです」
ことり「そ、そうなんだ」
海未「ことりは?」
ことり「うーん、ことりも似たような感じかな」
海未「そう、ですか」
ことり「……」ドキドキッ
海未「……」ドキドキッ
ことうみ『あの!』
ことうみ『あっ!』
ことうみ『ど、どうぞ……』
ことうみ『…………』
希(なにやってんねんあの2人は!)
凛(ちゅーしろ! ちゅー!)
絵里(面白いことがあるっていうから……)
真姫(何かと思えば……)
えりまき((ええやん))
希(ラブコメやってんなよっ!)
凛(ちゅーしろ! ちゅー!)
絵里(押し倒すのよっ!)
真姫(凛にちゅーしてもいいかしら?)
海未「……私は」
ことり「は、はいっ!」
海未「ことりが好きです」
ことり「え!?」ドキッ
一同((いったーーーーーっ!))
海未「ですがっ!」
ことり「は、はい!」
一同((は? え? 『ですがっ!』って、おかしくない?))
海未「それが叶わぬ恋なのは……ことりが穂乃果を好きなことはわかっています」
ことり「…………は?」
一同((……は?))
凛(イミワカンナイッ)
真姫(真似しないでっ!)
海未「ですから、私はこれからもことりを応援しますっ!」グスッ
ことり「え、あの? え?」
海未「さよならっ!」ダッ
ことり「ちょ、ちょっと! 海未ちゃん!?」
一同((な、なにやってんの!? あいつなにやってんの!?))
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
海未「ふぅ……なんだかスッキリしましたっ!」
海未(気持ちを伝えるって大切ですねっ!)
海未(……これで凛も口を聞いてくれるでしょう♪)
海未「あっ! ……噂をすればっ♪」
凛「…………」
海未「りーんーーー♪ 私、ことりに想いを伝えてきましたっ! これで口を聞いて……」
凛「この……」ビキビキッ
海未「へ?」
海未(あ、あれ? 手に持ってるの、竹刀? そういえば凛に剣道を教えたことが……)
凛「鈍感ヘタレ弓道自己中馬鹿ぁーーーっ!」
スパーンッ!
海未「え……ぁ…………」
ドサッ。
希「はい、いっぽーん」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【ラブライブ!】ことり「けっこんしき~♪ けっこんしき~♪」
とりあえずおしまい。
次回予告。
ことり「な、なんで海未ちゃんはそんな勘違いを……」
絵里「そうよねぇ」
真姫「海未の勘違いもそうだけど、ことりも相当なものよ?」
ことり「あっ! ことりがいつも相談してるソルゲチームの2人」
絵里「安心して、ことり!」
真姫「私達が2人の中を……」
えりまき『もぎゅっとLOVEで急接近っ!』
ことり「!?」
絵里「すぅーーーっ……真姫!?」
真姫「ええっ!」
絵里「合宿よっ!」
ことり「……合宿!」
ことり「えりまき、はらしょー」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【ラブライブ!】ことり「けっこんしき~♪ けっこんしき~♪」
次回に続く?
コメントありがとうございます。
にこちゃんに誕生日SSが書きたかったので一回締めました。
海未ちゃんはマイナス思考だけど、自分の行動には自信がある、というイメージです!
また、次回よろしくお願いします。
乙コメありがとうございます。
パンツは履いていただいて大丈夫ですw
毎週土日更新目指します。
html依頼かけますね。
いつもコメントありがとうございます。
このSSまとめへのコメント
これは絶対続けてほしい♪