タカトシ「英稜高校2年、生徒会副会長の津田タカトシです」(62)

【ある日の英稜高校生徒会室】


魚見「生徒会報に、副会長のエッセイを掲載しないかとお誘いがありました。
   というわけで津田くん、書いてみない?」

タカ「え…ちょ、いきなりすぎますよ…俺には無理ですって」

魚見「やる前から諦めてどうするの。何事も経験ですよ」

タカ「う、うーん……」

魚見「あとで私もチェックするし、今からでも文章を書く練習はすべきよ。
   どうしても無理ならこの話はお断りするけど」

タカ「うーん…まぁ、書いてみるだけなら…」

魚見「大丈夫よ、津田くんなら出来るわ」

魚見「毎晩、白インキが出るまでカイている津田くんならきっと…」

タカ「文章活動を汚すな」

タカ「うーむ…いざ書いてみると難しいな」

魚見「どの辺まで進んでるの?」

タカ「うわ、覗かないでくださいよ!」ササッ

魚見「こらこら。そんな頑なに隠さなくてもいいじゃない」

タカ「だ、だって恥ずかしいじゃないですか」

魚見「どうせ後でチェックするのに何を今さら」

タカ「いや、まぁそれはそうですけど…一応確認しますが、変な事に使いません?」

魚見「安心して。会報に載せる以外は何もしないから」

魚見「せいぜい卒業まで弄るネタに使ったり、全校生徒の前で音読するくらいよ」

タカ「それのどこに安心する要素が見出せと?」

魚見「津田くんなら喜ぶと思ったのに…羞恥プレイは範囲外なのね…」シュン

タカ「割と本気で落ち込むなよ…」

【ややあって、草稿が出来ました】


タカ「と、とりあえず出来ました」

魚見「お疲れ様でした。さぁさぁ観念して見せなさい」

タカ「うぅ…ど、どうしてもですか…?」

魚見「どうしてもです。どうしても見せないと言うなら、
   『怒りませんからその隠したエロ本見せなさい!』って叫びますよ」

タカ「おい洒落にならんぞマジで」

魚見「隙あり!」ババッ

タカ「あぁ!!」

魚見「ふふふ…さぁ、どんな黒歴史を生産してくれたんd―――」

魚見「(T_T)」

タカ「Σ(゚д゚lll)」

魚見「…胸打ついい話ですね。感動しました」

タカ「そ、そんなに…? 結構適当に書いたんですけど…」

魚見「素朴ながらも、一つ一つのフレーズが印象に残ります…」

魚見「そう…まるで子宮にまで突き刺さるような文章です…」

タカ「つまり体の芯から震えさせるような文章だって事ですね」

タカ「会長にそこまで言って貰えるなんて…何だか誇らしいです」

タカ「……」

タカ「とでも言うと思ったか」

魚見「でも誤字が多いですね」

タカ「げっマジですか」

魚見「こんなにいい文章なのに勿体ない。でも大丈夫。私が直しておくから」

タカ「す、すいません…」


魚見(黒インク……)キューッ


魚見(修正テープ……)ビー


魚見(そしてスポイトと定規を使って…)ポタッ…


タカ「……この校正原稿、何で校正箇所が黒く塗りつぶされてたり白く塗りつぶされてたり
   水でふやかされて文字が滲んでたりしてんの?」

魚見「津田くんが黒ベタ派か白ベタ派か、モザイク派か分からなかったから」

タカ「原稿用紙で遊ぶんじゃねぇ」

【ちょうどその頃、桜才学園では】


コトミ「~♪」

シノ「お、コトミ。そのメロディ、何て曲だ?」

スズ「結構いい曲ね」

コトミ「いえ、自分で考えたんですよ」

シノ「え…それは凄いな」

スズ「意外な才能ね」

コトミ「こ、これが…私の覚醒めた能力…!」

スズ「いや、そこまで仰々しいもんでもないから」


【会長同士のメールのやりとり】


シノ『という事が学校であったのだ』

魚見『コトミちゃんの意外な才能ですね。そういえばウチの津田くんも――』



【桜才学園にて】


シノ「ということが英稜であったらしい」

スズ「へぇー。芸術家基質なんだね、二人とも」

スズ「畑は違えど流石は兄妹ってところですね」

コトミ「タカ兄にそんな才能があるなんて知らなかったなー」

コトミ「……ん? 待てよ…」

コトミ(私には作曲……そしてタカ兄には文章の才能がある)
    ↓
   (私が作曲で、タカ兄が作詞で歌を出す)
    ↓
   (歌って踊れる副会長の誕生)


コトミ「……」

コトミ「これはいける!!」ガタッ


【そして津田家】


コトミ「タカ兄! 私をプロデュースして!!」

タカ「ちょ、前振りくらいしろよ。ツッコめないだろ」

というわけで2スレ目。またぼちぼちとお付き合いください
ちな前スレは土日更新だったけど本スレは完全に不定期更新。
うん、今月中に終わらせられればいいな…

>>8の6行目はアリアだよな

やばい忙しすぎてマジで時間が取れん…更新止まって申し訳ない…
取り敢えず次の平日のどれかに10レスくらいの小ネタ、その後の土日に本編の続きを投下予定

うん、やっぱ不定期更新は駄目だ(戒め)

魚見「昨日のテレビで、しりとりは脳を活性化させる働きがあるって言ってたわ」

魚見「というわけで、私たちもやってみましょう」

タカ「いきなりですね…まぁいいですけど。じゃあ無難に、しりとりの『り』からどうぞ」

魚見「凌辱セ●クス」

タカ「……す、すき焼き」

魚見「騎乗位セ●クス」

タカ「………酢飯」

魚見「処女喪失セ●クス」

タカ「…………煤」

魚見「スチューデントデスクセ●クス」

タカ「…………すいません、俺の負けでいいですか」

魚見「か、か…カーセ●クス」

タカ(しまった…)

【せっかくなので桜才生徒会も交えてしりとりをする事に】


スズ「じゃあまずは私から。しりとりの『り』からリトマス試験紙」

タカ「何故そんな単語から…ええと、し、しめ鯖…」

シノ「津田副会長のチョイスも結構渋いな…」

コトミ「あ、タカ兄のは昨日の夕飯ですよ」

魚見「次は私ですね。パ●コキ」

シノ「む? ちょっと待てウオミー。次は『ば』の筈だろ?」

魚見「え? 私が小さかった時にやった時はオッケーだったんですけど」

アリア「地方ルールってやつだね。私も子供の頃にやった時は、濁点と半濁点の転換はオッケーだったよ」

シノ「ううむ…しりとりなのに何だか釈然としないな」

魚見「確かにそうかもしれませんが、素晴らしい利点もありますよ」

魚見「このルールが適用されれば『オチ●ポ→ボ〇チオ』という素晴らしいループだって実現でk

タカ「はーい今から仕切り直すんで黙ってくださーい」

【せっかくなので昔ながらのゲームをしてみる事に】


シノ「じゃあ次は、『たけのこニョッキゲーム』でもしないか?」

タカ「おぉー懐かしいですねー」

アリア「私、そのゲーム知らないなー」

魚見「合図に合わせて順番にタケノコを発芽させてくゲームですよ」

コトミ「順番に1ニョッキ、2ニョッキ、3ニョッキと言う感じで言ってくんです。次に言う人は誰でもいいんですけど」

スズ「宣言する数字が被ってしまったり、最後まで言えなかった人が失格、というルールです」

タカ「まぁ口で言うよりも、まずはやってみましょう」


【軽く練習した後、いよいよ本番】


シノ「それではいくぞ!『たけのこニョーッキ、ニョッキッキ!』」

シノ「フルボ〇キ!」
魚見「微ボ〇キ!」
コトミ「半ボ〇キ!」
アリア「イ〇ポッキ!」

スズ・タカ「「これは本当に偶然の産物か!?!?」」

シノ「そう言えば『10回ゲーム』というのも流行っていたな」

タカ「10回ゲーム?」

魚見「ほら、『ピザって10回言って』って奴」

タカ「あーあれかぁ。ありましたねー」

アリア「あ、それなら私、1つ知ってるよ。誰か挑戦してみる?」

スズ「では私が受けましょう。単純な引っ掛けは通じませんよ」

アリア「じゃあ、『フルーツポンチ』を10回言って」

スズ「え……フ、フルーツポンチ、フルーツポンチ、フルーツ(ry」

アリア「それを逆さにすると?」

スズ「た、ただのセクハラじゃねーか!!」

タカ「萩村。その答えは『こぼれる』だよ」

アリア「こうして昔ながらの遊びをしていると思い出すけど、子供の頃って色々なモノ信じてたよねー」

スズ「分かりますね。サンタとか妖精とか」

タカ「ヒーローとかお化けとかの存在とか、よく想像してましたね」

シノ「そうだな。私も恥ずかしながら最近までやよい穴の存在を信じてたし」

スズ「それは本当に恥ずかしいですね。というか最近かよ」

コトミ「えっ!? じゃあもしかしてふ○なりも本当は実在しないんですか!? は、恥ずかしい…」

タカ「安心しろ。お前はもう既にこの上なく恥ずかしい」

アリア「私は子供の頃、ア*ルセ●クスで孕んだらお尻から赤ちゃんが産まれてくると思ってた」

タカ「末恐ろしい子供時代だ…」

魚見「かく言う私も、ココナッツミルクはヤシの実サイズの睾丸から精製される精●だとばかり思ってました」

タカ「微笑ましい 会話のハズが この始末」(五・七・五)

スズ「諦めましょう 私は慣れた」(七・七)

よし、ギリギリ平日中の投稿になったな(震え)
短くてごめんね。続きは月曜夜に投下します

>>16
仰る通りですわ…何故気づかなかった…

やよい穴じゃなくてやおい穴じゃね?
そういえばアイマスにやよいって中○生がいるよね

>>28
やっべ。またやっちまった
脳内変換してくだしあ…

【桜才学園】


シノ「さて、明日はいよいよ部活動報告会(※)だな」

※原作では冬に行ってますがここでは春という設定で

コトミ「私は初めてやるんですけど、具体的にはどんな事をするんです?」

アリア「それぞれの部活動の代表者に来てもらって、去年の部の成果を報告してもらうの」

スズ「内容が不十分な場合、同好会への格下げや予算の減額、最悪の場合は廃部の可能性があるからとても重要な行事よ」

コトミ「部の命運を握る生徒会……この支配感…! これですよこれ! こういうのを待ってたんですよ!!」

スズ「黒い感情が湧き出てるわねー…」


コトミ「黒いだなんてとんでもない! むしろ漆黒の感情です!!」
シノ「それではいかん! 生徒会にあるのは情熱な赤とクリーンな白、つまりピンクの精神だ!」
アリア「駄目よコトミちゃん。心も性感帯も黒くさせるには、まだ早すぎるわ」


スズ「……」

スズ「資料はもうまとめてありますから。特にこれ以上話がないようなら私は失礼しますね」ハァ…

コトミ(あ、あれ…ちょっと調子に乗りすぎたかな…?)
シノ(珍しくボケ同士で正面衝突してしまったな…)
アリア(スルーなんて珍しいなぁ。スズちゃん、あの日だったっけ?)

【萩村家】


スズ「はぁ……今日も疲れた…主にツッコミで…」

スズ「ただでさえ会長と七条先輩だけでも大変なのに、そこにコトミも加わったから心労は倍なんてもんじゃないわ…」

スズ「他にも横島先生や畑さんやネネ、たまに出島さんとかも相手にしなきゃいけないから…」

スズ「……」

スズ「改めて考えると以上過ぎるでしょ…何なのよこのボケ過多は…」

スズ母「あらスズちゃん、おかえりなさい。もう夕飯の準備できてるわよ」

スズ「あ、うん。じゃあボアの散歩してくるから先に食べてて」

スズ母「気を付けてね。今日の夕飯はお刺身よ」

スズ「おぉー豪勢だねー。あれ? お母さん、台所に一皿運ばれてないのがあるけど?」

スズ母「あ、それはパパのお夜食用」

スズ「は? 何で今出してるの?」

スズ母「女体盛りを試そうと思って/// でもお刺身って結構冷たいじゃない? だから常温にしとこうと思って」

スズ(私には安息の地はないんだなぁ…)

【翌朝】


スズ「んー…あ、朝…///」

スズ「あれ…? 7時…? は、早くボアの…散歩行かなきゃ…///」ムクリ

スズ「…変だな……すごく、体が重い…///」フラフラ

スズ「うぅぅ…ダメ…い、意識が…///」バタッ…


スズ母「スズちゃん? どうしたの? 何か倒れるような音がしたけど…」ガチャ…

スズ母「ッッ!! ス、スズちゃん!? 大丈夫!?」

スズ「お、お母……さん……///」ハァ…ハァ…

スズ母「あぁ…そ、そんな…! スズちゃん…!!」

スズ「お、落ち着いて…ただの…///」

スズ母「私が…私が女体盛りなんかしたばかりに…! 娘になんてことを…!!」

スズ母「プレイの後はちゃんとお風呂に入って暖まらなくちゃダメじゃない!! どうして真似したの!!」

スズ「いや、あんたの発想こそがどうして、だよ……」ゼェ…ゼェ…

【場面変わって英稜高校】


魚見「萩村さんが病欠されたそうです」

タカ「萩村が? それは心配ですね」

魚見「ですがタイミング悪く、今日は桜才学園で部活動報告会の予定が入ってるそうで」

魚見「そこで急遽シノっちからヘルプの要請がありましたが、生憎私はバイトで行けません」

タカ「分かりました。俺が行けばいいんですね?」

魚見「お願いできますか?」

タカ「勿論ですよ。天草会長たちには、妹のコトミもお世話になってますから」

魚見「本当にすみません…急な出張ヘ●スを頼んでしまって…」

魚見「あ、噛んじゃいました。出張ヘルプでしたね」ペロッ

タカ「さっそく出鼻を折りに来やがったな」

うおみーでないの?(絶望)

【桜才学園】


タカ「というわけで本日限り、桜才学園会計代理を務める事になった津田タカトシです」

アリア「まさかスズちゃんが風邪引いちゃうなんてね…」

コトミ「会計がいないのって結構厳しくないですか?」

タカ「それなんですよね…俺、計算全然出来ないから代理が務まるかどうか…」

シノ「大丈夫だ。資料は既に萩村がまとめてくれたから、報告と照らし合わせるだけで済むはずだ」

タカ「なんだ、良かった…じゃあ安心ですね」

シノ「急にこんな事を頼み込んですまないな…」

タカ「いえいえ。困った時はお互い様ですから」

シノ「お礼と言っては何だがそちらでも何か困る事があったら、遠慮なく言ってくれ」

シノ「私たちがすぐ、出張ヘ〇スに駆け付けよう!!」

タカ「天草会長。理不尽なツッコミですが、下ネタの天丼って結構キツいんです」

タカ(萩村…開幕早々不安だけど、俺頑張るよ…)

シノ「では早速で悪いが、あの棚の上の段ボールを取ってくれないか? 資料が入っているんだ」

タカ「これですか? はい」ヒョイ

アリア「おぉ~! 台座もなしに手が届くなんてすご~い!」

コトミ「タカ兄は身長高いですからね」

タカ「まぁこれくらいならお安いご用ですよ」

シノ「ふむ…やはり生徒会に男手1つは欲しいな」

アリア「んー…そしたら私が困っちゃうかも」

コトミ「へ? どうしてです? 負担が減るからいい事じゃないですか」

アリア「ほら、こういう時って私がスズちゃんを肩車して、スズちゃんに荷物を取ってもらうじゃない?」

アリア「そういう時のスズちゃん、荷物を落とさないように足をぐっと締めて踏ん張ってくれるんだけど」

アリア「その時の締め付け具合が絶妙だから…///」

タカ「脚立置きましょう(提案)」

シノ「次に配布する資料の整理を手伝ってくれ。取り敢えずまずはこのくらいから」ドサッ

タカ「うげっ…結構多いですね…」

コトミ「タカ兄、これでもまだほんの一部だよ? まだダンボールに一杯あるんだから」

タカ「マジか…しかし、全部紙ですか。パソコンでデータ化すれば量を抑えられたんじゃ?」

シノ「まぁ確かにな。英稜ではそうなのか?」

タカ「全部ってわけではないですけど、パワポを使う時もありますね。俺も結構手伝ってますし」

コトミ「タカ兄の最近の抜きネタはデータがメインですからね! PCの扱いはお手の物ですよ!」

シノ「何っ!? それはいかん! ちゃんとバランスも考えて紙媒体も使いなさい!」

アリア「あと、実写だけじゃなくて漫画や小説もオカズのローテに入れると妄想の幅が広がるよ。これ本当」

コトミ「そうなんですかー。タカ兄ってエロ漫画系はあまり読まないんですよねー」

タカ「…おーけい」

タカ「一人一人順番に、確実にツッコむから」

タカ「ちょっと落ち着こうか」

タカ(萩村、毎日こんな面子を相手してたのか…熱出すのも分かる…)

【何はともあれ部活動報告会開始】


ムツミ「こんちはー! って、あれ? 知らない人がいる」

シノ「萩村が病欠してしまってな。急遽代理で来てもらった英稜高校生徒会の副会長だ」

タカ「え、ええと…英稜の生徒会副会長の津田タカトシです」

ムツミ「そうなんですか。あ、三葉ムツミといいます! 柔道部の主将をやってます!!」

コトミ「三葉先輩はタカ兄と同学年で、去年柔道部を作ったんだよ」

タカ「へぇー。去年出来たばかりなんだ」

ムツミ「はい!! ですが、インターハイ2回戦で敗退してしまい…全国のレベルの高さというものを、改めて実感しました」

タカ「え…去年創設して、もうインターハイ行ったんですか…?」

シノ「三葉の格闘技術のセンスはトップクラスだからな」

ムツミ「そ、そんな大したことじゃ…/// 私はただ両親の背中を追いかけてたっていうか…」

タカ「両親も柔道をやってたんですか?」

ムツミ「いえ。格闘技はこれといってやってないんですけど、私が小さかった頃からよく、夜中に両親でプロレスごっこしてました」

タカ「………」

タカ(ピュア! この子はピュアだ!)

カエデ「失礼しま……って、男!?」

タカ「ど、どうも…」

カエデ「天草会長! 何で男がここにいるんですか!? しかも他校の生徒ですよね!?」

シノ「あぁ…萩村が風邪を引いてしまってな…やむを得ず知り合いの会長に、臨時の助っ人を頼んだんだ」

カエデ「だからっていきなり男子生徒を連れ込むなんて不純です! 風紀委員として見過ごせません!!」

タカ「風紀委員?」

コトミ「あ、コーラス部の五十嵐先輩だよ。風紀委員もやっているんだ」

シノ「すまない…しかし、この重大な報告会に欠員を出すわけにもいかなくてな…」

カエデ「理由は分かりますが認められません! 男なんて何をするかわからない生き物なんですから!!」

タカ「…そんな言い方はないんじゃないですか」

カエデ「な、何ですか…」ビクッ

タカ「男をどんな風に思おうが勝手ですけど、俺は貴女が思っているような奴じゃありません。
   嘘だと思うなら、俺の目をちゃんと見て言ってください」キッ

カエデ「」

アリア「あ、言い忘れたけど五十嵐さんて男性恐怖症なの」

タカ「目を合わせただけで失神するほどとは…」

畑「どうも。新聞部の畑です。英稜生徒会の副会長、お久しぶりです」

タカ「ど、どうも…」

畑「私たちは月に一度の桜才新聞を発行しています」

畑「ちなみに今月から、連続小説を掲載する予定です」

シノ「ほほう。それは興味深いな」

畑「そこで、文才に定評がある英稜の副会長にご意見を伺いたいと思いまして」

タカ「えっ…俺ですか?」

畑「はい。これ、草稿です。よければご覧になってください」ススッ

タカ「エッセイしか書いたことないんですけど…どれどれ」ペラッ

畑「現在立ちバ●クで突いてる最中なんですが、その後の展開で煮詰まってしまいまして」

コトミ「そこは王道に、ベランダに出てみるのはどうでしょう!?」

シノ「そこから通常からの片足上げて、の体位を変える流れは外せないな」

アリア「私はもう1人増やして、二穴、三穴で責める展開も悪くないと思うなぁ」

タカ「何で話進めてるの? 良くて発行停止、下手すりゃ廃部レベルでしょこれ」

【廊下】


スズ(午前中に寝たら大分良くなったから無理して学校に来てみたけど…)

シノ「~~~~」

スズ(会長はいつも通り卒なくこなしてるし…)

アリア「………」サラサラ

スズ(七条先輩も何事もないかのように仕事してるし…)

コトミ「~~~~!」

スズ(コトミは危なげながらも真面目にやってるようだし…)

スズ(そして…)

タカ「~~~~!?」

スズ(津田が前から手馴れてるかのようにツッコミ役を果たしてる…)

スズ(私って…もしかして要らない子…?)ズーン

ネネ「スズちゃん、廊下で蹲ってどうしたの? 風邪じゃなかったの?」

シノ「…何だか廊下が騒がしいな」

シノ「って、萩村!? どうしたんだ!?」

スズ「か、会長…遅くなってすみません…」

タカ「おいおい、風邪気味なんだから無理しちゃダメだろ」

スズ「そうだけど、今日は大事な報告会だもん…私が休むわけには…」

シノ「だからといって体を壊されたらそれこそ一大事だぞ」

コトミ「タカ兄もいるし、大丈夫ですよ」

アリア「そうだよー。スズちゃんは無理しないで寝てて?」

スズ「……私って要らない子ぉ?」グスッ

シノ「え!? い、いいいいいや必要だぞ!? ただ、お前の身が心配なだけで!」アタフタ

タカ(弱気な萩村とテンパってる天草会長ってなんだか新鮮だな…)

コトミ(スズ先輩が涙目になると、途端に犯罪臭さが上がるよね)

ネネ「スズちゃん、風邪で休んでたって聞いてたのに来てたからビックリしました」

タカ「誰?」

コトミ「ロボット研究部の轟先輩。スズ先輩の親友だよ」

ネネ「特に最近のスズちゃん、ちょっと無理してたみたいだから…」

シノ「そうか…そういえば昨日の萩村はどこか具合が悪そうだったな…」

コトミ(あれはスルータイプのツッコミじゃなくて…)

アリア(単に風邪気味だったからなのね…)

タカ(可愛そうに…疲れが溜まってたんだな…)

ネネ「だから皆さん、お願いです…! これ以上、スズちゃんに無理をさせないでください!」

シノ「……友人にお願いされて気づかされるなんて、情けないな」

シノ「すまなかったな。生徒会の仲間として、思慮が足りなかった」

コトミ「でも、もう大丈夫です! スズ先輩ばかりには辛い想いはさせませんから!」

アリア「これを機にスズちゃんは勿論の事、周りの皆への配慮を改める必要があるかもしれないね」


シノ・アリア・コトミ「「「 青い日なんかは特に!!! 」」」


タカ(…ツッコめねえ…これが精一杯の思い遣りと思うとツッコめねえ…)

ネネ「皆さん…! ありがとうございます…!」ホロリ

ネネ「そうだ! 私、スズちゃんのお見舞いに行ってきます!」

ネネ「今日のために急遽、膣式体温計を作ってきましたから!!」ヴィィィィ…

タカ「よーし決めた。この感動的な雰囲気、今からブチ壊す」

【ゴタゴタもありましたが報告会が終わり、その翌日の桜才学園】


スズ「こ、こんにちはー…」ガチャッ

シノ「萩村! 風邪はもういいのか!?」

スズ「は、はい…あの後、病院で抗生物質貰ってきましたから」

スズ「それより、昨日の報告会は…」

シノ「大丈夫だ。問題なく終わったぞ」

アリア「スズちゃんが資料をまとめてくれて本当に助かったわ。あれがなかったら、絶対に終われなかったもの」

スズ「それは良かったです。津田副会長はどうでしたか?」

シノ「心配しなくても、充分に働いてくれたぞ(主にツッコミで)」

コトミ「はいっ! 目茶苦茶頑張ってました!(ツッコミ方面で)」

アリア「そうだねー。思わず欲しくなっちゃいそうだったよ(ツッコミ役で)」

スズ「そうでしたか。それは何よりです」

スズ(津田、やっぱりツッコミ頑張ってくれてたんだ…後でお礼のメールいれとこ)

シノ「何はともあれ、元気になって本当に良かった」

アリア「そうだねー。やっぱりスズちゃんがいなきゃ始まらないもんね」

コトミ「そうですとも! この4人あってこその、桜才生徒会ですからね!」

スズ「みん、な……」

スズ(そうだよね…何やってたんだろ、私…)

スズ(たとえ下ネタばかりだとしても…皆、とても素敵な人たちなんだから…)

スズ「あ、あの…皆さん、昨日は本当に――」

シノ「よっし! 萩村も戻ってきてくれたことだし、まずは回復祝いだな! 津田副会長は勿論のこと、ウオミーも呼ぼう!」

コトミ「出島先生にも声をかけなきゃですね。あと、畑さんも色々と気になってたようなので言っておかないと」

アリア「祝い事なら豪勢なものにしたいわね。出島さんを呼んで料理を作ってもらおうかしら」

スズ「………」

スズ「……」

スズ「…」

【後日、英稜高校にて】


スズ「というわけで前のお礼も兼ねて今日は私が手伝いに来たわ」

スズ「ちょくちょく来るかもしれないからよろしく」

タカ「体のいい逃げ場所にされた!?」

というわけで今日の分はおわりん。続きは次の土曜の予定

>>35
ごめんね、次回もウオミーの出番少な目なのよ…

正直まだ残ってるとは思わなかった…
ごめんなさい、仕事が修羅場なのと最近マジでモチベ上がらないので一旦このスレを落とさせて下さい。
全部一気に書き上げたら改めてこちらに投下します

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月27日 (水) 05:00:47   ID: 1w0H0xbX

頑張ってください!

2 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 17:34:25   ID: zJC97TZb

Another. Story としてアニメにして欲しい感じ。乙でした。

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