スネーク「こちらスネーク、ラクーンシティに潜入した」 (40)

スネーク「なんだぁ・・・?ここは・・・屍がウヨウヨしてるじゃねーか」

キャンベル「その通りだスネーク、その町は"バイオハザード状態"だ。十分に注意するように」

スネーク「"バイオハザード"??なんか英語として使い方おかしくないか?」

キャンベル「ジャパニーズが使う英語なんて常々そんなものだ。いいから今は任務に集中しろ」

スネーク「了解」

キャンベル「今回の任務は、ラクーンシティ内に残されたTウィルス及び、Gウィルスの研究データの確保だ」

キャンベル「もし、このデータがテロリストの手に渡ったらこの国・・・いや、世界が脅威に曝されることになる」

スネーク「そのTウィルスってのはなんなんだ?」

キャンベル「今回の事件の中心的な存在・・・わたしも詳しくは知らされていないが、死んだ生物を甦らせている正体がまさにそのTウィルスだ」

キャンベル「具体的なメカニズムはわからんが、ひっかかれたり噛み付かれることで感染し、死んだり免疫が落ちることで体を完全に支配される」

スネーク「おいおい、大丈夫なのか?この任務」

キャンベル「君には特別ウィルスの中和剤が1つ支給されている。対処療法的なものではあるが、ウィルスの進行を止めるには十分な効果が期待できる」

キャンベル「安心して任務に励んでくれ」

スネーク「・・・」(やれやれ)

キャンベル「まずは、町の中にある警察署に潜入してくれ」

スネーク「警察署?なんでそんなところに」

キャンベル「警察署から地下水道を通って工場に偽装したアンブレラ社の研究施設にいけるはずだ」

スネーク「なんて不自然な町の造りなんだ」

キャンベル「詮索は無用だ」

スネーク「あとなんだが、今の町の状況を見るに弾薬が足りない。これでは研究施設にたどり着く前にやられてしまう」

キャンベル「武器や武器の弾薬は警察署はじめ各所で確保できるはずだ」

スネーク「なんで都合よくそんなものがあるんだ?」

キャンベル「それは今回に限ったことではないだろう」

スネーク「・・・」(たしかにそうだ)

キャンベル「それに今回はスニーキングミッションだ。なるべく敵に見つからないように進んでくれ」

スネーク「ここが警察署か・・・」

ガチャ

スネーク「やけに癖のある建物だな」

スネーク「これはまるで・・・」

???「ヘイユー!」

スネーク「!?」

???「あんた、ここの警官か?」

スネーク「いや、俺は国から派遣された特殊部隊だ」(とは言っても一人だが)

???「俺はレオン。今日から赴任された警官なんだが、着いてみればこの有様さ」

スネーク「状況を教えてくれ」

レオン「外はアンデットだらけ・・・警察署内も同じような状況だ。コンビになるはずだった奴もやられちまった・・・」

スネーク「なるほど、他に仲間は?」

レオン「クレアっていう女の子が脱出路を探して署内を探索している・・・」

スネーク「一人だけか。状況は悪いな」

レオン「ゾンビ以外にもモンスターがうろついてるらしい」

スネーク「銃は使えるか?」

レオン「あぁ、最低限ってところだが今のところ無傷だ」

レオン「あんたは・・・いかにも熟練って感じだな」

スネーク「いかにもってのは余計だ」

レオン「ともかく人がいて助かったよ!ここから脱出するのに協力してほしい」

レオン「ざっと調べたが・・・この署はありとあらゆる仕掛けが施してある」

スネーク「セキュリティが厳しいのか?」

レオン「いや、それは見てもらってからのが早いだろう」

~ 30分後 警察署2階にて ~

レオン「おいあんた!その石造をこっちに運んでくれ」

スネーク「くっ・・・」ズリズリ

レオン「もうちょいこっちだ!俺の像とその像がここで向かい合うように」

ズネーク「うぅ・・・」ズリズリ...ガコン

ガチャリ

レオン「これでそこのドアのカギが開いた」

スネーク「どういう仕掛けだ」

レオン「俺に聞かれてもな」

レオン「署長の趣味かもな」ハハッ

スネーク(・・・)ピリリ...ピリリ...

スネーク(おいおい、なんだこの警察署は!)

キャンベル(おや、言ってなかったか?その署はアナログでシックな謎解きがたくさん仕掛けてある)

スネーク(一体どうして・・・)

キャンベル(それはわからん。おそらく署長の趣味だ)

スネーク(あともう一つ、現地の警察官と合流した。名前はレオンだ)

キャンベル(照会してみよう)

キャンベル(今日赴任された警官だな。アンブレラ社とのつながりもなくごく普通の警官だ。安心して共に行動してくれ)

レオン「おーい!スネーク!だれと話してんだ?」

スネーク(というわけだ、何か進展があったらまた連絡する)

~警察署2階 STARSオフィス~

レオン「ここで弾薬を補給しよう」

スネーク「STARS・・・ここの特殊部隊か」

レオン「スネーク見てくれ・・・ここの部隊の隊員の日記だ」

スネーク「なるほど・・・アンデットが現れたのは今日がはじめてじゃなかった。この部隊によって何度も報告されていた・・・か」

レオン「あとこれも取っておこう」

スネーク「なんだそれは?」

レオン「ユニコーンのメダルだ」

スネーク「そんなもの置いていけ。なるべく身軽な方がいい」

レオン「でもこれは使う気がするんだ」

スネーク「・・・どうして」

レオン「オレもわけがわからないが、取っておいた方がいい気がするんだ」

スネーク「・・・」ピリリ...ピリリ...

スネーク(おい、この若造がメダルを持っていくと言って聞かんぞ!?)

キャンベル(スネーク、そういうときは刑事の勘というものに乗ってみるのもいいかも知れんぞ)

スネーク(どういうことだ?皆目見当がつかんぞ)

キャンベル(得てしてそういうものだ。ここは飲めスネーク)

スネーク(・・・)

???「レオン!!」

レオン「クレア!無事だったか!」

クレア「そっちのオジさまは・・・?」

スネーク「スネークだ。国から派遣された特殊部隊だ」

レオン「クレアのお兄さんを探してたら猫背でキョロキョロしてるスネークを見つけてさ!」ハハッ

レオン「あとこれ・・・クレアのお兄さんの日記だ・・・。おそらくもうこの町にはいない」

クレア「・・・そうね、協力して脱出路を探しましょう」

スネーク「それなら地下の下水道から処理施設に抜けて、工場にいける」

スネーク「そこに町の外へ出られる電車があるはずだ」

レオン「スネーク!ナイス情報だ」

クレア「そうね、その方法がいいかもしれないね」

スネーク「とりあえずここは協力することが先決だ」

レオン「オーケー!」

クレア「探索した結果だけど・・・カギがかかってて通れないところがいくつかあったわ」

レオン「ヘリが墜落して火災になってて通れないところもあった」

クレア「下水道につながってそうな地下留置所への入り口はカギがかかって入れなかったわ」

スネーク「なるほど、じゃあカギを壊しry」

レオン「カギを探そう」

クレア「そうね。それがいいわ」

スネーク(どうしてそうなる・・・)

スネーク「カギなんてどうやって探すんだ?」

レオン「まぁどうにかなるってもんよ」

スネーク(大丈夫かこいつら・・・)

レオン「とりあえずここを出よう」

スネーク「そうだな」

レオン「あ、その前にちょっと寄るところが」

~警察署2階 石造前~

レオン「もうちょっと!そう!そっちだ!」

スネーク(どうして俺が・・・)ズリズリ

クレア「違うわ!右よ!み~ぎっ!」

ガコン

ポロッ

レオン「そうだ。これこれ」

スネーク「なんだそれは」

レオン&クレア「赤い宝石」

スネーク「何に使うんだ・・・そんなもの。ていうかなんでそんなところに。どうしてこんな仕掛けで」

レオン「why?why?ってスネークそればっかだな」

クレア「そんなんじゃ死ぬわよ」

スネーク(俺がおかしいのか?)ピリリ...ピリリ...

キャンベル「スネーク、おまえがおかしい」

ゾンビ「う゛が゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

クレア「きゃっ」

スネーク「ふんっ」ドンッ

クレア「ありがとう・・・危なかったわ・・・って噛まれてるわよスネーク!!」

スネーク「これくらいなら応急手当で大丈夫だ」

クレア「だめよ・・・これ使って」

スネーク「なんだこれは?」

クレア「ハーブよ」

スネーク「ハーブ・・・?」

スネーク「・・・おいおい、簡便してくれ。俺は喫煙者だがジャンキーじゃない」

スネーク「こんな物に手を出してたらそれこそ命がいくつあっても足りない」

スネーク「これをどこで手に入れた?」

クレア「そこに置いてあったわ」

スネーク「警察署の証拠品を頂戴したのか!?」

クレア「違うわよ!そこの植木鉢に植えてあったのよ」

スネーク「この警察署は堂々とハーブを栽培してるのか!?」

~ 警察署1階 エントランス ~

レオン「このユニコーンのメダルをはめてっと・・・」

カランカラン

レオン「よし、カギゲットだ」

スネーク「もう何がなんだかわからん」

~ 警察署1階 資料室 ~

レオン「よし、クランクもゲット!」

スネーク「もう俺は何も言わん」

~ 警察署2階 ロビー前~

ガチャ

レオン「もうこのカギはいらねーな!」ポイー

スネーク「おい待て待てまだ使うかもしれない」

レオン「いや、もういらない気がするんだ」

スネーク「またそれか・・・」

スネーク「カギくらいポケットに入れといても邪魔にならんだろうに」

レオン「それが邪魔になるんだよ」ガサガサ

〔ハンドガン・ハンドガンの弾・赤い宝石・赤い宝石・クランク・インクリボン・グリーンハーブ〕

レオン「な、もういっぱいいっぱいさ」

スネーク「色々突っ込みたいところもあるが、一つだけ言わせてくれ」

スネーク「なんだそのインクリボンってのは」

レオン「タイプライターで使うのさ」

スネーク「どうやって?」

レオン「こうやって」カタカタ

スネーク「キャンベルに聞いてみたいところだが、どうせ俺がおかしいんだ・・・」

スネーク「そうだ、気にしなくていい。気にしなくていいんだ。」

クレア「なんか具合が悪そうよ・・・大丈夫?」

~ 警察署2階 美術室 ~

レオン「ここに赤い宝石二つをハメてっと・・・」

ゴゴゴ

レオン「キングビショップゲットだ!」

スネーク「いかにもってアイテムだな」

レオン「スネークもわかってきたな!」

スネーク「あぁ、俺もなんとなくわかってきた」

~ 警察署地下駐車場 ~

スネーク「二人とも伏せろ!」

パンッ

スネーク(後方4,5メートル、赤い車の影からの射撃。小型のブローバック)

ババッ

???「うっうぐぅ」

スネーク「何者だ」

???「え・・・エイ・・・ダ・・・」

スネーク「ここで何をしている・・・?」

エイダ「ベンという・・・記者を・・・」

レオン「おいスネーク、どうやら一般人のようだ」

スネーク「そのようだな」

エイダ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ゾンビかと思って・・・」

スネーク「すまないことをした」

エイダ「留置所への入り口は・・・この通りふさがってて・・・手伝ってもらえると有難いわ・・・」

~警察署留置所手前~

エイダ「じゃあね」ダッ

レオン「待て!エイダ!待つんだ」

ピリリ...ピリリ...

スネーク「エイダという女について調べてもらいたい」

キャンベル「彼女はHCFという組織のメンバーの一人だ」

スネーク「HCF?」

キャンベル「アンブレラ社に敵対する企業だ。彼女はその企業のスパイというところだろう」

スネーク「つまり危険人物か?」

キャンベル「現状そういうことになるな」

スネーク「というわけだ。あいつには関わらないように」

レオン&クレア「ラジャー」

すまん、ゆっくりでいいなら書くよ

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