幻想郷の噂(93)

「おーい、霊夢ー」

そう声をかけたのは魔法の森に住む魔法使い 霧雨魔理沙である

「なに?お茶なら出さないわよ」

呼ばれた方はこの博麗神社の巫女 博麗霊夢、機嫌がわるいようだ

「暇そうだったからおもしろい話を持ってきたぜ」

そういうと霊夢の反応も待たずに話し始めた

「最近、里で変な妖怪が出るって話だ」

「変な妖怪ならそこらにたくさん居るじゃない」

そう、この幻想郷には人間の他にも妖怪や妖精、神、仙人などがいる

妖怪の被害など日常的なものだ

「まあ、そう言わずに聞いてくれよ、とっても不思議な事件なんだぜ」

「実はな、最近の里で物真似をされるらしいんだ」

「物真似?なら別に良いじゃないの?」

「いやいや、それが妖怪達も被害に会っていてな、自分の弾幕を真似されるらしい」

「あら、さとり妖怪の仕業かしら?」

「いや、何てったってはじめに被害を受けたのがさとりのペットだからな」

「とりあえず、これは事件だ、頼むぜ」

「あたいが怪しいと思ったのは体だね、体の大きさがまずつかめないんだ」

そう言うのは地霊殿のペットお燐である

「体?よく見えなくてもだいたいは分かるんじゃない?」

「いや、お空と一緒に居たんだけどね、お空は確かに頭をねらって撃っていたんだ」

「……あんたたち、いつもやってるんじゃ無いわよね」

あんなものが毎回人里で撃たれていたら大変だ、と言いたげな口調だ

「い、いやだなぁ、あたいを信じてくださいよ」

「まぁ、話を続けますね、お空が撃った所には確かに頭があったんだけどね」

少し怪しいと思ったが、霊夢はそのまま話を聞いた

「……スカったんだよ、メガフレアが」

「確かに頭はあったし撃った後も頭は変わらずそこにあった、何を言ってるか分からないと思うけどあたいも分からない」

「それで、気がついたらやられていたんだよ」

「けどね、やられたのがさっきお空が撃ったはずのメガフレアだったのよ」

(やっぱり、弾幕を物真似が出来るのか)

「弾幕を真似する能力?そんなの知りませんよ?」

阿求がそう言う

「だとすると、最近生まれたりしたのか……」

魔理沙も自分なりに情報を集めようとしていた

「それでも、この幻想郷縁起に載っていないのは無いんですからねぇ」

自分は悪くないといいたげに阿求が言う

「あぁ、分かってるって、じゃあな」

ーーーーーーーーーーー

「しっかし、阿求が知らないとなると、探すのは骨が折れる……」

魔理沙はひとまず帰ろうと飛んでいると前から接近して来る者がいた

「……」

「お?何だ?お前は」

「お?何だ?お前は」

目の前に現れたのは男か女か、いや、人か妖怪かも分からない者だった

「なるほどな、お前が噂の妖怪だな」

「なるほどな、お前が噂の妖怪だな」

一言一句、言葉の抑揚も間違えず物真似する

「そうか、そんなに真似したいか、ならこいつも真似できるか?」

「そうか、そんなに真似したいか、ならこいつも真似できるか?」

そして、幻想郷の空で二つのレーザーがぶつかり合った

「うーん、あまり情報はなかったわね」

霊夢は既に地霊殿から帰ってきていた

「まったく、こう言うのは紫にでも任せておけばいいのよ」

実に他人任せな一言である

「……あれ?おきゃくさんかな?」

戸を開けるとそこには傷だらけの魔理沙が立っていた

「へ、へへ、やられちゃった……」

「ちょ、ちょっと!?どうしたの!?それ!」

「あいつに会ったんだよ、それでな忠告しにきたんだ」

「なにもするな、だ」

「?」

分からないのも無理はない、倒すはずなのに何もしてはいけないとはどういうことだろうか

「確かに伝えたぜ、それじゃあな」

そう言うと魔理沙は帰って行った

「のう、ぎるがめっしゅよ」

「うおわっ!?な、なんだ?」

「太子様は今でかけているらしい、そこでだな、我と一戦交えてみぬか?」

突然の申し出に戸惑うギルガメッシュ

「ん?まぁいいが……負けても泣くなよ?」

「お主こそ、みっともない姿を晒すことを恐れているんじゃないか?」

「……おー、やれやれー」

「……では行くぞ!熱龍『火焔龍脈』!」

「さぁこい!……って、なんだこりゃ!?」

スペルカード宣言と同時にギルガメッシュに迫り来る2つの弾源

「しまった!間違えて不可能弾幕の方を撃ってしまった!気合いで避けてくれ!」

途中では止められないようである

「なんのこれしき!疾風怒涛!」

またもや回転切りを仕掛けたギルガメッシュ、風圧で弾幕がかき消されてゆく

「ほう、やりよるのう!」

「ただいま帰ったよ」

「おお、太子様が帰ってきたぞ」

太子様と呼ばれた少女はヘッドホンにマントを羽織り、しゃくを持つという出で立ちであった

「おや、そちらの方は?」

「ぎるがめっしゅというもので修行をしにきたそうです!」

「そうか、しかし私も少し疲れてしまってね、もう少し待っててくれないか?」

「うむ、わかりましたぞ!」

「お待たせしてしまったね、君は……そうか、剣を探しているんだね?」

まるで心を読んだかのように彼女は話す

「な、何でわかった?」

「私は人の十の欲を聞くことでその人の全てが分かるのです」

「そうか、なら話は早い、その剣を貰おうか」

「いいえ、あげません、どうしてもと言うのなら話は別ですが」

「どうしろと?」

一瞬の沈黙の後、神子は立ち上がりながらこう言った

「私と弾幕勝負をして勝てたら考えましょう」

「行きますよ!神光『逆らう事なきを宗とせよ』!」

神子の周りにレーザーが出る

「ふっふっふ、貴様に勝ってその剣、もらい受け……うおっと!」

「話している隙はありませんよ!」

「このっ……飛んでけ!拳!」

ギルガメッシュの拳がロケットのごとく、飛んでいく

「狙いをつけなさい!」

しかし、それを悠々と避けられてしまう

「発射!」

今度はどこからともなくミサイルが飛んでくる

「遅いですよ!」

しかしそれも、レーザーに阻まれてしまう

「……かかったなぁ!」

「あれ?リルムどうしたの?」

「ちょっとこの赤いのについて行きたいけど構わないよね」

「えぇー、それは困る……」

「え?人里で裸踊りがしたいって?」

「どうぞ行ってらっしゃいませ」

(この子、怖いわね)

「それじゃあよろしくね、赤いの」

「え、な、何で私のとこに?」

「だって、ゴゴが居るんだったら他のもきそうじゃん?筋肉だるまとか」

こうして、博麗神社の居候が増えてしまった

もう ねたが ない

 おわりにする

自爆後だよ

あ、ギルガメッシュ対妖夢書いてなかった

「喰らいなさい!」

ギルガメッシュに向かって高速で突進する妖夢

「ふっはっはっはっは!貴様のようなひよっこに、その剣は勿体無いぞ!」

しかし、ことごとく弾き返されてしまう

「くっ、ならば、剣技『桜花閃々』!」

妖夢の突進がヒットし、さらに連続の斬撃がギルガメッシュに襲いかかる

「やれましたか?」

砂煙が晴れ、大男の影が見える

「……お主、なかなかやるな!」

「あなたもタフですね」

ディオデシムでギルガメッシュのイメージトレーニングと言う体でバッツと戦うけど
バッツが「ギルガメッシュ、生きていたのか!」と、言っているので
ギルガメッシュから見ても死んだと思えるシーンの後でディオデシムに来ている
多分自爆後も生きていた、と私は思う

「ふっふっふ、こちらも本気で行こう、ギルガメッシュチェーンジ!」

そう叫ぶとギルガメッシュからさらに6本の腕が生え、魔物の姿となっていた

「そっちが本性ですか……!」

「いくぞぉ!」

8本それぞれに剣を持ち、切りかかるギルガメッシュ

しかし、行く手を阻むように穴が開き

「あーれー」

……消えていった

「……なんだったんでしょうか?」

果たしてギルガメッシュは剣を手に入れ、バッツと一騎打ちが出来るのだろうか?

つづきは かかない

おまけ

ゴゴの巫女生活は霊夢の物真似から始まる

霊夢がやろうとしたことを先にやるので掃除などは楽だそうだ

しかし、妖怪退治は流石に空気を読んで霊夢にやらせる

後方から援護射撃位はしてくれるそうだ

おまけ2

しょくしゅ対にとり

その日、にとりが機械のメンテナンスをしていた時

「ふぅ、まあこのくらいで良いかな」

他の河童より早く切り上げたにとり、作業道具を片付けようとすると

「ぎゃーーーーー!」

機関室から悲鳴が聞こえた

「だ、大丈夫?」

機関室から飛び出してきた河童に問いかける

「き、機関に、触手が……!」

「触手?なんの?」

「わからないよぉ」

恐らく、最近河辺に時々捨てられている本に乗っているような触手だろう

だが、相手と場所が悪かった

「みんな、手伝って」

メンテナンスに来ていた河童たちを呼び集めるにとり

その河童たちに先ほど思いついた作戦を伝える

「ばくは しましょう」

そう、機関室ごと爆破して殲滅する作戦だ

「……機関室出力300%突破!」

「全員待避ー!」

その日、川から大きな水しぶきが上がった

もうおしまい
完結に入れといてくれ
またネタが溜まったら何か立てるよ

トード→ケロちゃんにかけると帽子が取れます

カッパー→河童たちにかけると皿が乾いても死にません

よ、妖怪は幻獣じゃないから……

させてみた結果

弾幕が8倍になりました

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