その日、俺はあの人達に出会ったんだ (5)


男「……」



「父さん、しっかりするんだ!」

「ぐぉぉ、息子よ。俺がいなくなっても、お前だけは…生きろ」

息子「父さん!」



男「(え?何この状況。全身金色の人2人が往来の真ん中で寸劇を繰り広げてる。ってか、何で誰も見向きもしないの!?)」

親父「ぐはっ!、もう私はダメだ」

息子「父さん!」

親父「息子よ…達者で…な」

息子「とぉぉさぁぁぁぁん!!!」



男「(あんなに目立つ格好で叫んでいるのに誰も見向きもしない)」

親父「…腹、へッタ」グゥゥゥゥ

男「って、空腹でぶっ倒れてたのかよ」

息子「!!!やった!、見つけたよ父さん!」

親父「何!?本当か!!」ガバッ

男「うぉ!」

親父「すみませんが、少し話を聞いてくれませんか!?」

男「え?え?」

親父「10分…いえ5分でよろしいので!」

息子「お願いします!」

男「は、はぁ…」

親父「ありがとうございます!」


この選択により、俺は巻き込まれていくのだった






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で、おわるわけもなく


男「で、どうしました?」

親父「実は…私達人間の精神によって生み出された、貴方方で言う幽霊と言うものに近い存在で」

男「(頭ぶつけたんじゃないのか?」

息子「本当ですよ!」

男「(あ、口に出てたか)」

親父「信じれないというのはわかりますが、事実です」

男「……」

息子「現に、貴方以外の人は見向きもしなかったでしょ?」

男「確かに…」

男「(こんな目立つ格好【全身金色】の2人組がいるのに見向きもされないのは…おかしい)」

男「本当に…幽霊…なのか?」

親父「はい。そう解釈して頂いて構いません」

男「(ちょっと待て、つまり今普通の人には俺が独り言を言っているように聞こえるんじゃ…)」チラッ


チョット,コッチミテルワヨ

ブキミヨネ


男「」

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       l  /     ヽ .`' `、、  .,i゛
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      l; :!    .|'"    ...ノ,゙./ │
      l: l「    !    . ゙゙̄ /  !
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      :! |    ;!   "      .|
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      :!:|               ,! i ,!
      :! ,    .l,      / .l゙ ! 

男「鬱だ」

親父「本当に申し訳ありません」

息子「あと、一つだけ頼みがあるのですが」

男「……なんだ?」

息子「はい。あなたに取り憑かせてほしいのです」

男「……はぁ!?」

親父「あ、一つ安心して欲しいのですが、貴方に危害は加えません。むしろプラスになるはずです」

男「…意味がわからない」

息子「貴方が特殊な能力を得れます」

男「能力?」

親父「はい。私の場合は少しの間時を止めることが出来ます」

息子「僕の場合は無生物を生物にすることが出来ます」

男「……本当だったら、かなり魅力的な話だけど…あんた達のメリットは?」

親父「メリット…というよりも、誰かの側にいることが私達の存在理由ですので」

息子「本当なら、元々側にいる人が居たのですけど、いつの間にかいなくなっていて、途方にくれていました」

男「…ふむ」

親父「…どうですか?」

男「……いいよ。ここで会ったのも何かの縁だし」

息子「やった!」

親父「ありがとうございます!」

男「ああ、それであんた達は何て呼んだらいいんだ?」

親父「私は、以前はザ・ワールドと呼ばれていました」

息子「僕はゴールド・エクスペリエンスと」

男「わかったよ。長いから世界さんと金色さんでいいか」

世界「了解です」

金色「……金色…」

男「俺のことは男と呼んでくれ。で、一つ聞きたいんだけど」

世界「何でしょう」

男「あんた達以外にも幽霊?はいるのか?」

世界「いますよ。私達はスタンドと呼ばれ、私達を使役している人をスタンド使いと呼ばれていました」

男「それじゃあ、今日から俺もスタンド使いなのか?」

世界「そういう事になりますね」

金色「……金色」

男「ま、おいおい何かあったら聞いてもいいかな?」

世界「はい。遠慮せずに聞いて下さい」

男「じゃ、これからよろしくね」

まさかのスタンド

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