晴「ほら、兎角さんにも連絡来てるじゃないですか」

兎角「気付かなかった」

晴「えぇ～」

兎角「晴のしか見てないからな」

晴「も、もう兎角さん」ｶｧｧ

兎角「あと、駄目だ。行くな」

晴「あ、はいそうですよね」

兎角「ああ」

晴「……え゛っ」

晴「な、なんでですか！？」

兎角「同窓会＝浮気」

晴「そんなことないですっ！　晴は兎角一筋だよ！」

兎角「晴……」

晴「兎角……」

ﾁｭｰ


晴「じゃなくて」

兎角「……」ﾑｯ

晴「兎角さんも来ればいいだけじゃないですか」

兎角「やだよ。行きたくないし」

晴「えーいきましょうよー」

兎角「嫌だ」

晴「じゃ、じゃあもうカレー作りません！」

兎角「いいよ。買ってくるから」

晴「うぅー……兎角のばかぁ……」ｸﾞｽﾝ

兎角「は、はるっ！」ｷﾞｭ

晴「はなしてくださいぃ！」

兎角「ごめん。意地悪し過ぎた。私も行くから、泣くな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

晴「……はぃ」ｷﾞｭ

□　□　□　□　□　□

伊介「春紀ぃ～。これどお？」

春紀「えー露出多すぎじゃん」

伊介「なに？　見られたくないの？」

春紀「当たり前だろ」

伊介「春紀ーっ！♥」ｷﾞｭｯ

春紀「わわっ！　あぶねえだろ。今チビ抱いてんだぞ」

伊介「あ～ん。ごめんねえ。怪我してなぁい？」

娘「きゃっきゃっ♪」

春紀「はは、笑ってるよ」

伊介「ママに似て美人さんでちゅねー」

春紀「おいおいアタシにも似てるだろ？」

伊介「春紀に似てかっこかわいいわよ」

春紀「そ、そうかな」ﾃﾚﾃﾚ


伊介「ていうか今何時？」

春紀「五時。まだまだ時間はあるさ」

伊介「じゃあ一回だけ、できるわね」

春紀「え」

パイレーツオブカリビアン見てくる

□　□　□　□　□　□

千足「柩。起きて」

柩「んぅ」

千足「ついたよ。ほら、しゃきっと」

柩「ふわぁ」

ﾊﾞﾀﾝ

千足「それにしても結構普通の店でやるんだな」

柩「英さんが色々用意してくれるんだと思ってました」

ｶﾞﾗｯ

鳰「おー久しぶりっスね！」

千足「お前だけか？」

鳰「皆さん遅すぎるんスよー」

鳰「ま、座ってくださいよ～！　どぞどぞっ」

鳰「でぇ、二人はどこまでいってるんすか！？　ま、まさか……せ、せっく」

ﾋﾟｭｯ

鳰「うっ」ﾊﾞﾀﾝ

柩「……」ﾆｺﾆｺ

千足「こら」

柩「大丈夫ですよ。大したものじゃないですから」

千足「そ、そうか」

柩「それに、どこまで、なんて……」

柩「二人だけの秘密ですもんね」

千足「！」ﾄﾞｷｯ

千足「柩……」

柩「だ、だめですよこんな所で……」

鳰「そうっスよー？　ここはお店の中なんスからー」

ﾋﾟｭｯ

鳰「うっ」

千足「何なんだコイツはいったい……」

寝てた。もう遅いからまた明日ー

□　□　□　□　□　□

純恋子「御機嫌よう」

真昼「ご、ごきげん、よう」

鳰「おーっ！　英さんと番場さんじゃないスか！」

柩「どうも」ﾆｺ

千足「久しぶり。半年ぶりだな」

真昼「は、はい」

鳰「それにしても大人っぽくなったッスねえ」

純恋子「今年で21ですもの」

純恋子「それに、ね？」

真昼「あ、あぅ……す、すみれこさ」


※最年少の真昼がお酒を飲めるようになるのは七年後なので七年後の設定です
（年齢の情報が正しいのかはわからないけど）。一応、一番上の伊介様が二十五位です
その間にも皆で会ったりしてたってことでお願いします

鳰「おぉーっ？　もしかして……」

純恋子「ふふ。ええ、子どもができましたの」

鳰「！　ついにっすか！」

千足「おぉ！　おめでとう！」

柩「良かったですね！」

鳰「で、どっちが妊娠したんすか？」

純恋子「真昼さんですわ。それに双子ですって」

真昼「が、がんばるます…！」

鳰「なんか意味深っすね」


※英財閥のおかげで女性同士でも子どもを産むことができるようになりました。棒はありません

柩「子どもかあ……」

千足「！」ﾋﾞｸｯ

柩「私、子ども大好きです」

千足「そ、そうか」

柩「……私達にも欲しいですね」

千足「！　わ、私達にはまだ早いというか……」

柩「むぅ」


ｶﾞﾗｯ


涼「おお。結構皆早いんじゃのぉ」

香子「こんばんは」

鳰「すずこうとうちゃーっく！」

香子「……なんだそれは」

涼「ほほほ」

香子「こいつもう飲んでるのか？」

涼「かのぉ」

鳰「んもぉ～ひどいっすよ！　全然飲んでないっすもん！」

涼「理事長が忙しくて一緒に来れないと聞いたもんじゃから、てっきりヤケ酒かと思うてしもた」

鳰「……」

真昼「あ、そ、その話題は……」

□　□　□　□　□　□

鳰「し、仕切り直しっす」ｺﾞﾎﾝ

鳰「ていうかもう完全に時間過ぎてるじゃないすか」


鳰「と、いうことで！　黒組同窓会スター」


ｶﾞﾗｯ


春紀「ちーっす」

伊介「やっほー♥」

晴「お、遅れてすみませんっ！」

兎角「悪い。少し遅れた」


鳰「タイミング悪すぎっす……」ｱﾊﾊ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ｱ､ﾊｼﾄｯﾃ　ｻﾝｷｭｰ

ｵｼﾎﾞﾘｱﾙｰ?　ﾄﾞｳｿﾞ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

鳰「ではではー！」

鳰「皆さん飲み物持ったっすねぇ？」

春紀「早くしろー」

鳰「今言うんすよ！」

ｱﾊﾊﾊ

鳰「えーごほん、気を取り直して」

鳰「かんぱーっ」


ｶﾞﾗｯ

しえな「はぁはぁっ！　セーフっ！」

鳰「……タイミング悪いしセーフじゃないっす。もろアウトっす……」

鳰「んもぉ～っ！　遅すぎっす！」

しえな「ご、ごめん。さっき仕事終わったばっかりでさ」ﾌｩ

晴「漫画家さんは大変そうですね……」

しえな「もう、くたくただ……」

純恋子「あら、それなら少し寝ると良いですわ。奥に少しだけスペースが有りますから」

しえな「ああ、ありがとう」

兎角「はらへった」

伊介「伊介もぺこぺこぉ～」

鳰「んじゃもう邪魔されないうちに言うっす！」

乙哉「かんぱぁーいっ！」

ｶﾝﾊﾟｰｲ!

鳰「えっ」

鳰「……いつの間に居たんすか」

乙哉「んー？　ぷはぁ！　トイレ行ってたの」

鳰「あ、ああそうっすか」ﾄﾎﾎ

晴「鳰……よしよし」

兎角「お前の頭吹っ飛ばしていいか？」

鳰「理不尽っす！」


涼「くす。いつも通りじゃのう」

伊介「ほんと。いつまでもがきんちょなのねぇ」

春紀「伊介様がそれ言うかぁ？」

伊介「なによ。いっつも伊介のおっぱい吸ってるくせに」

春紀「もうやめろ」

涼「若いのぅ」

香子「涼が言うと……」

涼「こーこちゃん？」ﾆｺ

香子「で、でも見た目は若い！」

涼「ほっほっほ」

純恋子「何を頼みます？」

真昼「あ、こ、このチーズの、す、すきです」

純恋子「ふふ。じゃあ一緒に頼みましょうね？」

真昼「あ、あう……そ、それは」

純恋子「うふふ。わかってますわよ。恥ずかしくて注文できませんものね」

真昼「ご、ごめん……」

純恋子「でも、そんな真昼さんも素敵ですわ……」ｶｧ

真昼「すみれこさ……」ｶｧ


千足「おーい」

柩「ふふ。本当にラブラブですね」

千足「ああ。黒組は全カップルこれだな」

柩「じゃあ私達もですね！」

千足「ああ、そうだな」ﾆｺ


しえな（……寝たふり安定……！）

□　□　□　□　□　□

晴「最近美容師のお仕事、どうですか？」

乙哉「うん。すっごく楽しいよ！　ほんと、天職だよ～」

乙哉「切るの得意だし、切ってる間はずっと気持ちいいし」

乙哉「女性しか切らないけどね！」

鳰「相変わらずっすねー」

乙哉「晴も今度切ってあげる！　切った後、どこか一緒にいこ！」

晴「わぁ！　嬉しいです！　……でもお仕事途中で抜けて大丈夫なんですか？」

乙哉「だいじょーぶだいじょーぶ！　私エリートカリスマ美容師だしさー。ふっふーん」

乙哉「それに好きな人の為なら、ね？」


兎角「……」ﾆｺﾆｺ


乙哉「！？」ﾋﾞｸｩｯ

鳰「あ、あんな笑顔、いや、殺気を感じたの初めてっす…！」ｺﾞｸﾘ

晴「とかくさんっ！」ﾍﾟｼ

兎角「いてっ」

晴「あと、武智さん。ごめんなさい。晴は、兎角さんが大好きなので……」

乙哉「んー……ま、そうだよねー。あきらめないけど」

兎角「……」ｺﾞｺﾞｺﾞ

晴「こらっ」ﾍﾟｼ

座席は「晴、兎角、鳰、乙哉」と「春紀、伊介、涼、香子」と「純恋子、真昼、柩、千足、しえな」

それと乙しえも書くから乙しえファンの人見るの辞めないでください！

じゃ、寝るー

復活しました

忙しかったんです（言い訳）
更新は明日の夕方か朝になると思います。待たせてすみませんでした……

□　□　□　□　□　□

春紀「それにしても……」

涼「ん？」

春紀「本当に変わってねーんだな」

涼「ほほほ。羨ましいじゃろ。ずっと若いままの自分でいれるんじゃぞ」

香子「そういうジョークはやめろ」

涼「こーこちゃんは固いのぉー」


伊介「むかつくぅ」

春紀「……」ﾆﾔﾆﾔ

伊介「殺す」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ

春紀「いてえっ」

伊介「死ね死ねっ！」

春紀「え、えっと、歳とるたびに伊介様すっげーエロくなってるし」

伊介「……何よそれ」

春紀「し、しかもさらに美人になっていくとか羨ましいよ！」

伊介「……ばか♥」

伊介「…あんたもよ♥」ｷﾞｭｯ

春紀「い、伊介……」

涼「お熱いのう」ﾋｭｰﾋｭｰ

伊介「うるっさいわね！」ｶｧｧ

春紀「そーいうお前等もアツアツのくせに」

香子「……///」

涼「勿論。こーこちゃんとは毎日のように愛し合っておる」

香子「ば、ばかっ！」

涼「ほっほっほ」

春紀「でもなんつーか……」

春紀「犯罪の匂いするよな。見た目」

伊介「神長だけ歳とってるからじゃない？」

涼「愛に容姿など関係無いんじゃよ」

春紀「うーん。深い」

□　□　□　□　□　□

純恋子「真昼さん、お口についてますわよ」ﾌｷﾌｷ

真昼「んぅ」


千足「なんだか和むな」

柩「そうですね」


柩「……」


柩「あっ、私も付いちゃいました……」

千足「？」


柩「ほら、唇に……」ﾌﾟﾙﾝ

千足「！///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

柩「舌で、とってください……」

千足「ひ、柩……」


しえな（いや、絶対わざとでしょ）

ﾌﾟｽｯ

しえな「な、なん、で……」ﾊﾞﾀｯ

□　□　□　□　□　□

鳰「うぃー」ﾋｯｸ

兎角「走りの奴もう出来上がってるな」

乙哉「東さんも顔まっかっかだよー」

兎角「なっ、そんなことは無い！　今日は晴から悪い虫を来たんだ！」

兎角「酔う訳には……酔う、訳に……」ﾌﾗﾌﾗ

乙哉「あははは」

晴「武智さんお酒強いんですねー……うぅ」

乙哉「うん！　って晴ちゃん大丈夫？」

晴「ご、ごめんなさい……お酒あんまり得意じゃなくて……」

乙哉「そっかそっかー……」ﾁﾗ

兎角「はるぅ……」ｽｳｽｳ

乙哉「じゃぁ、化粧室行こっか。顔洗えばすっきりするかもよ！」

晴「は、はい……」

乙哉「……」ﾆﾔﾆﾔ

――化粧室――

乙哉「晴ちゃん大丈夫ー？」

晴「は、はい。なんとか…」ﾆｺ

乙哉（うわあ顔が火照っててたまんなーい……）

晴「うぅ、ごめんなさい武智さん」

乙哉「いやいや、大丈夫だよー」

乙哉「大事な晴っちの為だもん……」ｽｯ

晴（……どうして耳元に……？）

乙哉「晴っち、気づいてないかもだけど」


乙哉「すっごい厭らしい顔してるよ……？」


晴「えっ……」

乙哉「食べちゃいたいくらい、ね」ｻﾜ


晴「だ、駄目ですっ……！　た、たけちさんっ！」ﾊｧﾊｧ

乙哉「いーじゃーん。一夜だけの関係でいいからさー」

乙哉「ほら、きもちよくなろ？」

晴「い、いやっ！」


「オロロロロロロロロロロロロロロロ」


乙哉「……」

晴「ふぇ……？」


「うー、最悪だよ……何でボクがこんな目に……」

乙哉「……」ﾋｭｯﾋｭｯ

ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｷﾞｬｰｰｰｰ!!!

晴「ちょっ」