勇者「今日は結構進んだな」 スライム「まずは家を出ようよ」 (181)

勇者「いや、まだ防具集まってないから」

スライム「皮の鎧支給されてたよね」

勇者「そこはやっぱり鉄以上がロマンと言いますか……」

スライム「サボってないでとっとと働けよ」

勇者「明日から本気だす」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403405400

勇者「まさか、俺が勇者になるとはな~」

スライム「そうだよ!! 勇者なんだから魔王を倒そうよ」

勇者「あれ、お前魔物じゃねぇの?」

スライム「僕は王国側なの!!」

勇者「そうかそうか」

スライム「ほら、魔王軍倒しに行こう」

勇者「へいへい」

勇者「よっこらせ……」ノッソリ

スライム「お爺さんじゃないんだから」

勇者「まだ15だよ」

勇者「それじゃ、出掛けてくる」

勇者母「しっかりね」ウルウル

勇者「お土産買ってくるよ」

勇者母「いってらしゃい」

勇者「行ってきます」

ガチャ、バタン

勇者「さて、カジノ行くか」

スライム「おい」

勇者「冗談だよ」

勇者「おぉ、始めて町を出たぞ!!」

スライム「この調子でドンドン進もう」

勇者「俺友達居なかったから王都とか行ったことないんだよな……」

スライム「僕がいるじゃないか」

勇者「人間の友達が欲しかった」

スライム「ごめん……」

勇者「俺こそごめん」

オーク(襲いかかれないんだけど)

勇者「魔物出てこないなー」

スライム「出てこないにこした事はないね」

オーク「うおおおおおお!!」

勇者「火炎切り、の真似!!」

ズバァ!!

勇者「ごめんな、オーク」

スライム「ずっとこのテンションだとレベル上がっても嬉しくないね……」

勇者「そのうち殺戮にも慣れるさ」

スライム「う、うん……」

勇者「誰も見てないよな、このスレ」

スライム「メタな発言は辞めようよ」

勇者「だって話すことねーじゃん」

勇者「王都についた!!」

スライム「一時間掛かったね」

兵士「勇者様ですね」

勇者「YES!YES!YES!」

兵士「国王様のところへお連れします」

勇者「どうも」

スライム「ありがとうございます」

勇者「兵士さん兵士さん」

兵士「何でしょうか?」

勇者「給料いくら?」

兵士「私は一番下なので月に9000Gですよ」

勇者「俺より全然低いなっ!?」

兵士「勇者様は勇者ですから」

勇者「剣術はどれくらいできる?」

兵士「上級までですが。それが?」

勇者「いや、何でもない」

勇者「ちょっとスライム」

スライム「ん?」

コソコソ、コソコソ

スライム「いいね!」

勇者「だろ?」

兵士「ん?」

割と近くにあるのね

-王宮-

国王「やぁ、勇者殿」

勇者「こんにちは国王」

国王「それでは、貴方に魔王討伐をお願いしてもいいかね?」

勇者「いいともー!」

スライム「すみません国王様」

国王「いやいや、気さくなお人で余も話し易い」

勇者「>>9そうだな。車なら早くて十五分でつくぞ!」

スライム「この世界に車は無いけどね」

ちょいと飯

再開

勇者「国王様、一つお願いがあります」

国王「できる限り応えようぞ」

勇者「先程、王都の門からここまで案内して頂いた兵士殿をパーティーに加えたいのですが」

兵士「えぇ!?」

国王「よかろう。連れていくが良い」

勇者「有り難き幸せ」

国王「他に仲間が欲しければ酒場で誘え。他の三人の勇者に追い付けるよう頑張っておくれ」

勇者「はい」

-王都-

スライム「敬語使えるなら最初から使ってよ」

勇者「すまんすまん」

兵士「何故私などをパーティーに?」

勇者「女の子で剣の腕があるから。剣術教えてくれよ!」

兵士「はぁ……わかりました」

勇者「良し、王都を出発しよう」

兵士「他の仲間は?」

勇者「回復はスライムが出来るし、王都に留まってるような奴らだと頼りないしな」

スライム「と言うわけでよろしく」

兵士「わかりました」

勇者「よーし、次の町まで頑張ろう」

スライム「野宿の準備はしてあるから問題ないね」

兵士「戦闘はお任せください」

勇者「次の町はカジノあるかなー」

スライム「行っちゃだめだよ?」

勇者「え?」

兵士「え?」

勇者「頑張ってレベル上げるぞー」ザシュ

オーク「グオオオオオオオ」バタン

テレテテッテッテッテ-

勇者「兵士は何レベ?」

兵士「Lv.19ですが」

スライム「僕はLv.15だよ」

勇者「oh…………」←Lv.3

勇者「食らえメラっ!!」

ゴブリン「熱っ」

勇者「全然効いてない……」

兵士「やぁ!」シュパン

ゴブリン「ぎゃ」バタン

テレテテッテッテッテー

勇者「俺、足手まといじゃね」

スライム「そんなことないよっ」

さーどんどんこーい
待ってる
支援

勇者「結構進んだなー」

スライム「そうだね。今日はここで野宿しようか」

兵士「見張りはまかせて下さい」

勇者「いや、そこは交代だろ」

兵士「そうですか?」

…………3時間後

勇者「……zzz」スヤスヤ

スライム「はぁ……」

兵士「可愛い寝顔ではないですか」

勇者「>>19今日はここまでって言おうとしたらこれだよ」

兵士「もう少し書きたくなりますね」

勇者「もう少し頑張ろう」

勇者「あたーらしい朝が来た」

スライム「きぼーうのーあーさー」

兵士「おはようございます」

勇者「昨日はごめんな! 寝ちゃった」

兵士「いえいえ」

スライム「今日頑張って取り戻そうね」

勇者「おうっ」

オーク「ガオー」

勇者「火炎切り、をする兵士の真似!」ザシュ

オーク「ぐおおおおお」

兵士「恥ずかしいのでやめてください」

勇者「じゃあ火炎切り教えて」

兵士「わかりました」

スライム(兵士ちゃんも馴染んできたなー)

兵士「剣に魔翌力を込めて、メラの要領で切る!」ジュバボーン

勇者「すげー」

面白い
期待

-町-

勇者「よーし、ついたぞ」

スライム「そうだね」

兵士「あれ、でも何か廃れてませんか?」

町人1「……」トボトボ

勇者「カジノで負けたんじゃね?」

スライム「君じゃないんだから」

兵士「ちょっと聞いてみましょうか」

兵士「すみません。何かあったんですか?」

町人2「あぁ、盗賊団に襲われてね」

勇者「>>24 そう言ってくれると1も喜ぶぞ」

スライム「やる気が上がるよね」

勇者「それは大変だ!!」

町人2「今までここを通った勇者一行は全部助けてくれなかったんだ」

兵士「酷いですね」

スライム「勇者のくせに生意気だ」

勇者「スライム、お前それ魔王のセリフ」

スライム「おっとつい悪態をついちゃったよ」

町人2「どうせアンタ達も助けてくれないんだろ」

勇者「いいや、助けるぜ。何処にあるんだそいつらの拠点は」

町人2「本当か!? ありがとうありがとう」

勇者「俺は勇者だからな」エヘン

町人「盗賊の場所は町長が知ってる。町長の家はあっちだ」

勇者「よし、行くぞ!」

兵士・スライム「「おー!!」」

-町長宅-

町長「おぉ、君達が盗賊団を倒してくれるのか!」

勇者「もちろんだ」

スライム「僕達は勇者一行だからね」

町長「今までの勇者達は皆見向きもしてくれなかったからね……」

勇者「それで、盗賊団は今何処に?」

町長「西の洞窟だ。地図はこれを使ってくれ」

勇者「おっけー。ちゃちゃっと倒してくるぜ」

兵士「はい!」

町長「お礼は用意しておくよ」

勇者「西の洞窟って魔物は強いのか?」

兵士「確か、ここらの平原と変わらない筈です」

勇者「そっか。じゃ、ささっと終わらせよう」

スライム「だね」

兵士「はい」

盗賊(チッ……面倒な事になったな)

-西の洞窟 奥-

盗賊長「なに、勇者が向かっているだと?」

盗賊1「へい」

盗賊長「魔王を一番早く倒した勇者が大金貰えるって話は嘘だったのか?」

盗賊2「いえ、他の勇者は通りすぎて行ったので今回の勇者が例外なのかと」

盗賊長「そうか。罠を張っておけ」

-西の洞窟 入り口-

兵士「前方から赤スライムの群れが来ます」

スライム「種族の恥さらしだね!! イオッ!!」ジュバババーン

勇者「火炎切り!!」シュバッ

兵士「やぁ!」シュバッ

勇者「ふぅ、Lv.10になったぜ」

兵士「この調子でどんどん行きましょう」

盗賊A「止まれ」

勇者「おっ盗賊さんの登場か」

スライム「あんまり強そうじゃないね」

盗賊B「なんだとっ」

盗賊C「構うな、かかれ!!」

勇者「てい、やあ!!」ドンドン

盗賊A「ぐえ」バタッ

盗賊B「うぐっ」バタッ

勇者「ふっ、峰打ちだ」

兵士「甘いっ!」パシッ

盗賊C「へぶっ」ドテン

兵士「進みましょう」

勇者「あれ、敵が出てこなくなったな」

兵士「怪しいですね」

スライム「あ、あそこに糸がある」

勇者「罠か。セコい真似しやがって」

兵士「分かりやすい罠ですね」ヒョイ

ツルン!!

兵士「きゃっ」プツン

ガチャン

兵士「きゃあああああああ!!」ヒューーン

勇者「油か!!」

スライム「兵士ちゃんを助けないと!」

おもしろいな
期待

勇者「>>35 レスありがとなっ」

兵士「頑張りますよ!」

-西の洞窟 奥-

兵士「うっ……ここは」

盗賊長「お目覚めかお嬢ちゃん」

兵士「あなたは指名手配中の!!」

盗賊長「へっ、悪名高き盗賊長さんだよ」

兵士「この拘束を解きなさい!」

盗賊長「悪いな、アンタには色々聞きたい事があるんでねぇ……」

兵士「くっ……」

兵士(な、何をされるんでしょうか……?)

一旦休憩 勇者一行のスペック

勇者 ♂ Lv.10 初級剣術&魔法

スライム 性別無し Lv.17 回復&攻撃魔法

兵士 ♀ Lv.21 上級剣術

夜になったら再開するので、それまでに兵士ちゃんへの拷問投票
盗賊長「好きな方を選んでレスするんだな」

1.痛い拷問(ムチ打ち)
2.ちょっとエロい拷問(くすぐり)

2

モンスターを思い出そうとドラクエ9をやってたらSキラーマシンから王国の紋章盗めなくて詰んだ
圧倒的な2率にワロタw

てな訳で再開

盗賊長「>>40-51 へっ、テメーらも男って訳だな」

盗賊1「面白い、期待等のレスくれた奴らにゃ1も感謝してるぜ」

盗賊長「それで、テメーらは何でここに来た?」

兵士「町の人達のためです!」

盗賊長「へぇ~、さっすが勇者一行だ」

盗賊長「で、お前らは全部で何人でどれくらいのLv.なんだよ。ん?」

兵士「言えません」

盗賊長「そうかそうか。なら、体に聞かなきゃな」ピトッ

兵士「ひっ」ピクッ

盗賊長「教えてくれよお嬢ちゃん」コチョコチョ

兵士「く、くひひ。言いません!!」ビクビク

盗賊長「それじゃ、言うまで楽しませてもらおうか」コチョコチョ

兵士「きゃは、くくくく……やめてくださいっ」ビクッ

盗賊長「何処が弱いんだ? ここはどうだ?」コチョコチョ

兵士「んひぃ、いひひひひひひ」ビクン

盗賊長「お、いい反応するじゃねーか」

盗賊長「ほれほれ、腋の下とかどうよ?」コチョコチョ

兵士「んにゃあ、そこだめですっ! うあははははは」ビクビク

盗賊長「おぉ、いいねいいね」コチョコチョ

兵士「あははははははは、いひ、いひひひひ。息れきない!」

盗賊長「ほれほれ」コチョコチョ

兵士「きゃあははははははは」ジタバタ、ガチャガチャ

盗賊長「おほ、楽し」コチョコチョ

盗賊長「耳の穴掃除してやるよ」サワサワ

兵士「ひゃっ! この変態!」ピクッ

盗賊長「うりうり~」サワサワ

兵士「んあっ、それやだっ」クビフリフリ

盗賊長「はむ」パクッ

兵士「やあっ」ビクゥゥ

盗賊長「れろれろ」ペロペロ

兵士「あっあっ、んあ、んひぃぃ///」

盗賊長「腋と耳」コチョコチョ、ペロペロ

兵士「んひひひひひ、ひゃん、んあああはははは」

盗賊長「うりうり」

一方その頃……

-西の洞窟 B6F-

盗賊1「へっへっへっ、ここは通さねえぜぇ~」

盗賊2「俺たちは今までの雑魚とは、一味違うぞ」

勇者「うおおおお、Lv.アップしまくった俺の敵じゃねええええ!!」ズバッ

ガキィィン

盗賊1「ぐっ……強いなコイツ」ジリジリ

盗賊2「だが、敵は一人じゃないんだ!!」

スライム「そのまま君にブーメランするよそのセリフ。メラミ」ブフォン!

盗賊2「ひでぶ」どかーん

盗賊1「2ぃぃぃぃぃいいい!!」

勇者「早く兵士さんのところに行かないとこのssがR-18になっちまうんだどけっ!」シュバッ

盗賊1「コナミッ」バタッ

タッタッタッ

-西の洞窟 奥-

ハダァァン!!

勇者「兵士さん! ってうわああ」

スライム「大変だ!! 兵士ちゃんが童貞の勇者だと直視できないくらいヤバイ事になってる!!」

兵士「はぁ、はぁ、勇者様ぁ……」モザイク

盗賊長「おろろ? 意外と早かったな」

勇者「お前よくも!!」シャキィーン

盗賊長「オーケーオーケー、掛かってこいよ童貞君s」

スライム「僕は童貞じゃないけど、行くよ勇者!!」

勇者「おうっ」ダッ

勇者「くらえ、火炎切り!!」シュバボーン

盗賊長「おっ良いたち筋だな」シュババン

ガキィーーン

勇者「くそ、返された!!」

スライム「なかなかの強者だね。ピオリム」

勇者「うおおおお」シュババン

盗賊長「よっと」ササッ

盗賊長「ほらよ」シュパ

勇者「ぐっ……」ザクッ

スライム「大丈夫!?」

勇者「かすり傷だ!!」サッ、スパッ

盗賊長「強がるねぇ……」ヒョイ

勇者「くらえ、見よう見まねのはやぶさ切り!!」シュパパパ

盗賊長「なにっ!?」ザクザク

スライム「盗賊の技を見ただけで覚えたんだ! すごいよ勇者」

勇者「このまま押しきる!」

盗賊長「やらせられねぇよ!! ウィングブロウ」ヒュバババババ

勇者「うおおおお!!」ガチィンガチィン

ガキィーン、ガキィーン!!

勇者「スライム、援護射撃頼む!」

スライム「了解。メラミ!!」

盗賊長「うおお!?」

勇者「隙ありっ!」ジュバッッ

盗賊長「ぐおおおおお」ズシャアアアアア

勇者「はぁ、はぁ、やったか!?」

盗賊長「ぜぇ……はぁ……やってくれるじゃねぇか」ノソリ

勇者「クソっまだ立つのか」

盗賊長「俺の本気を見せてやりたいが、気が変わった」

勇者「なにっ」

盗賊長「へっ、お前なら今の魔王を倒せるかもな……さらばっ」シュワン

勇者「あ、くそ、逃げられた!!」

スライム「待って勇者。まずは兵士さんと盗まれた物が先だよ」

勇者「くっそぉ……次会ったら絶対倒す」

勇者「で、持てるだけ荷物も持ったけど」

スライム「全然残ってるね。盗賊達の馬を使おうか」

勇者「そうだな」

馬「ヒヒィーン」(やべぇ、全部持たす気かコイツら……)

風呂行くからちょっと中断

勇者「>>59 おう。負担にならない程度に返して行くぜ」

-町-

町長「おぉ、勇者様!!」

勇者「取り返して来たぜ」

スライム「任務完了だね」

兵士「んふ……」スヤスヤ

町民1「勇者様達が盗賊から我らの財産を取り返して来てくれたぞ」

町民2「うおおおさすが勇者様だ!」

「勇者!」 「勇者!」 「勇者!」 「勇者!」

勇者「こんなに、人が居たんだな……」

スライム「たくさんの人を救ったんだよ、僕たちは」

町長「それでは、宴を行いますか」

勇者「おぉ、マジか!!」

町長「楽しんでください」

スライム「ご馳走!」ジュルリ

兵士「むにゃ……」ムクリ

ガヤガヤ、ガヤガヤ

ワーワー、ワーワー

勇者「この肉うめぇな!」

スライム「お酒も美味しい」

兵士「勇者様は未成年なので飲めませんけどね」クスッ

勇者「町長から魔法の書も貰ったし、今日は良いことづくめだな」

町民3「勇者様、この料理もどうぞ!」

町民4「こちらもどうぞ」

勇者「楽しいなぁ……」シミジミ

ガヤガヤ、ガヤガヤ

-宿屋-

勇者「兵士さん……今日は辛い思いさせてごめんな」

兵士「気にしないでください勇者様」

勇者「その“様”ってのはもうやめてくれよ。俺たち仲間なんだから」

兵士「そうですね。そうさせてもらいます勇者」

勇者「俺が勇者として不甲斐ないせいで……」

兵士「だから気にしないでください。こんな事をありますよ」

勇者「ごめん……」

……数時間後

兵士「むにゃむにゃ……」スヤスヤ

勇者「…………」カキカキ

勇者「さて、みんな寝たしカジノ行くか……」

スライム「いや、だめでしょ」

勇者「起きてたのかよ」

スライム「うん」

勇者「カジノ行こうぜ」

スライム「もう寝ろ」

続く

今日はたくさん書いたな……おやすみ

勇者 ♂ 15歳 Lv.21 はやぶさ切り←New

スライム 性別なし ??歳 メラミ、ピオリム←New

兵士 ♀ 18歳 Lv.21 変化なし

夜になる前にちょっと進める

-翌日 町の西門-

勇者「さてと、それじゃあ出発するか」

スライム「HPもMPも回復したからね」

兵士「元気に頑張りましょう!」

スライム「そう言えば、勇者は町長からなんの魔法の書を貰ったの?」

勇者「ルーラ」

兵士「やったじゃないですか! これで何度でも王都やこの町に来れますよ」

勇者「少しは旅が楽になったな」

勇者「行くぞ」

タッタッタッ

勇者「次の町までどれくらい?」

兵士「遅くても3日後には着くはずですよ」

スライム「今までよりもモンスターが強くなってるから気を付けないと」

勇者「そうだな」

スライム「次の町でもカジノはだめだよ」

勇者「チッ」

続きは夜。少し遅くなるかもしれない

ではでは

てな訳で再開

スライム「分かれ道だ!」

勇者「どの道行く? 俺は右がいい」

兵士「私は真っ直ぐが良いです」

スライム「僕は左が良いな」

バチバチバチ

「「「ジャンケンポン!!」」」

兵士「私の勝ちですっ!」

勇者「じゃあ真っ直ぐだな」

スライム(僕手がないからジャンケンできないんだけど……)

勇者「魔物出てこないなー」

スライム「そうだね」

勇者「兵士の選んだ道が正しかったってことか。さすが兵士」

兵士「それほどでも……///」テレテレ

勇者「良し、進もう!」

だめだ、今日は調子悪いな。
中途半端でごめん。今日はここまで

なるべく毎日更新を心掛けたい。どれくらい続くかわからないけども

短いけど書き進める

勇者「なんか霧が濃くなって来たな」キョロキョロ

兵士「薄気味悪いですね」

スライム「魔物の気配はしないよ」

勇者「ん? あそこに見えるのは……」

勇者「村?」

スライム「人の気配がまったくしないけど」

兵士「廃村でしょうか?」

-村? 入り口-

勇者「おーい、誰かいるかー?」

スライム「居たら返事してよー」

兵士「旅の者なんですー」

勇者「誰もいないみたいだな」

スライム「そうだね」

兵士「とりあえず、中を見てみましょう」

勇者「これは、酷いな」

スライム「家も小屋もみんなボロボロだ……」

兵士「いったい、この村で何があったんでしょうか?」

勇者「人も居ないし、今は町に向かうのを優先しよう」

スライム「町の人なら何か知ってるかもしれないしね」

……30分後……

勇者「おい、また村に着いちまったぞ」

スライム「おかしいね」

兵士「確かにまっすぐ進んでいるはずなんですが……」

勇者「このままじゃ進めないな……」

兵士「わ、私がジャンケンに勝ったばかりに……」シュン

スライム「兵士ちゃんは悪くないよ。今はどうすればこれを抜けられるかを考えよう」

勇者「だな」

……さらに2時間後……

勇者「全然抜けられねー」グッタリ

スライム「どう進んでも村に戻っちゃうよ……」

兵士「どうすれば良いんでしょうか?」

少女「お兄さんたち、何してるの?」

勇者「おわっ!?」ビクッ

スライム「え!?」

兵士「きゃあ!?」ビクゥ

勇者「あんた、誰?」

少女「私はしがない魔法使いよ」

兵士「どうしてこんな所にいるんですか?」

魔法使い「ここはちょっと特殊な場所だから、一日に何回か来て迷ってる人がいないか探してるのよ」

スライム「じゃあ、僕たちを案内してもらってもいいかな?」

魔法使い「良いけど、お金は貰うわ」

勇者「金は取るのな」スッ

魔法使い「まいどあり!」チャリン

-霧の向こう側-

勇者「ありがとうな」

魔法使い「どういたしまして」

スライム「君は何処から来たの?」

魔法使い「いつもはここにテント張って野宿してるわ」

兵士「それはまたご苦労様です」

魔法使い「いえいえ」

魔法使い「お兄さんたちは何してるの?」

勇者「魔王を倒すための旅」エヘン

スライム「勇者とその一行だよ」

兵士「そういうことです」

魔法使い「えっ!? お兄さんたち勇者なの?」

勇者「おう」

魔法使い「じゃあさ、一つお願いがあるんだけど……」

勇者「なんだ?」





魔法使い「村のために、とても強い魔物を倒して欲しいの!!」







勇者「いいぜ。その願い叶えてやるよ」



魔法使い「本当に、いいの?」

勇者「任せろ。なんたって俺たちは勇者一行だからな」

スライム「で、その魔物って言うのは?」

兵士「情報がないと何もできませんからね」

魔法使い「ありがとう」

魔法使い「魔物については町で村の皆と一緒に話すから」

勇者「よし、それじゃ町に行こう!」

今日は単発だ。すまん

土日が忙しいのは本当に勘弁。
てな訳で再開

-町 セントリア-

勇者「それで、村の人達はどこに居るんだ?」

魔法使い「こっちよ」

タッタッタッ

元村人1「あぁ、魔法使いちゃんお帰り」

元村人2「おろ? その人たちはだれだい?」

魔法使い「この人達が、あの魔物を倒してくれるんだよみんな!」

元村人3「本当だべ!?」

勇者「おう、何たって俺たちは勇者一行だからな!」

兵士「えぇ」

スライム「うん」

魔法使い「と言うわけで、みんな魔物について教えてあげて欲しいの」

元村人1「そうだなぁ。奴は鎧を来た騎士のような魔物だったぞ」

元村人2「剣を振るうだけで風が暴れたんだ」

元村人3「オラたちも、農具や武器になりそうなもので戦ったけど歯が立たなかったべよ」

アーダコーダ、アーダコーダ

魔法使い「あの魔物はとても強いわ」

勇者「まぁ、あの村をみたらそれは明白だわな」

兵士「並の魔物ではなさそうですね」

スライム「気を引き締めていこう」

魔法使い「微力ながら、私も手伝わせてもらうわ」

勇者「戦えるのか? お前」

魔法使い「これでも、あの魔物から村のみんなを守ったんだからね!」

兵士「それは心強いです」

スライム「そうだね」

魔法使い「明日までに準備して、朝出発。オッケー?」

勇者「おう」

兵士「それまでに勇者の装備を整えましょう」

武器屋「いらっしゃい」

勇者「俺に合いそうな剣を教えてくれ」

武器屋「そうだね。兄ちゃんにはこれなんかどうだい?」ガチャン

勇者「これは?」

武器屋「ちょっとした業物だよ。名前はハルバード」

勇者「おぉ、手に馴染む」ブンブン

武器屋「それにするかい? そいつは1200Gだ」

勇者「これにするよ」スッ

武器屋「まいどあり!」チャリン

勇者「へっへっへっ。ついに全身鉄の装備だぜ」

スライム「ロマンがうんぬん言ってたもんね」

勇者「これで百人力だ」

兵士「頼もしいですね」

勇者「日が暮れるまで、剣術教えてくれよ兵士」

兵士「良いですよ。行きましょう」

スライム「僕はちょっと町に用事があるから、あの宿屋で合流しよう」

勇者「よし」

兵士「了解です」

スライム「さてと」

ポヨン、ポヨン、ガチャ

お爺さん「こんな時間に客人とは、珍しいのう」

スライム「こんにちは」

お爺さん「ほう。スライムがこの老いぼれに何のようじゃ」

スライム「ここの町長に会いたくて。僕だけだと会えなさそうだから」

お爺さん「ふむ、ただのスライムと言う訳でも無さそうじゃのお」

スライム「勇者一行の一人ってだけさ」

お爺さん「…………」ジー

お爺さん「まあ良い。今呼ぶからその椅子にでも座っとってくれ」

セントリアの町長「こんにちは老師」

お爺さん「ただの爺じゃ」

スライム「こんにちは」

町長「君が僕を呼んだんですね」

スライム「そうです。ちょっと聞きたい事がありまして」

町長「どうぞ、答えられる範囲で答えましょう」

スライム「貴方は、ここの近くの村のことを知っていますか」

町長「えぇ、もちろん。魔物に襲われてしまいましたね」

スライム「そこで聞きたいのですが、この町に由来する英雄か誰かがいませんか?」

町長「何故?」

スライム「おしえてください」

お爺さん「ワシが答えよう。この町出身の勇者がおる」

スライム「その人は健在ですか?」

町長「いいえ、今は」

スライム「その亡骸は?」

お爺さん「魔界の何処かじゃ」

スライム「そうですか……」

町長「それが?」

スライム「いえ、ただちょっと気になりまして」

お爺さん「そうかい」

スライム「その勇者さんは、この町に恨みなどは?」

お爺さん「無いと思うがの」

町長「…………」

町長「すみません。仕事があるので自分はこれで」

スライム「はい。ありがとうございました」

お爺さん「お前さんは、あの魔物は勇者だと?」

スライム「たぶん」

お爺さん「話には聞いたことがあるが、まさか本当に死者を操るのか」

スライム「それも、魔王の能力の一つだからね」

お爺さん「お前さんは何者なんじゃ」

スライム「僕は……僕はただのスライムさ」

ガチャ。ポヨン、ポヨン

-町の外 草原-

勇者「ふぅ、今日も良い汗かいたぜ」

兵士「勇者は物覚えが良いですね。すぐに先を越されそうです」

勇者「うーん、そうかな? 昔も言われたことあるけど」

兵士「へぇ」

勇者「まぁ、今回はあの呪文を使う場面が来るかもなぁ」

兵士「あの呪文?」

勇者「奥の手みたいなもんだよ。あんまし使いたくないんだけどな」

兵士「何故です?」

勇者「消費魔力も負担もデカイし、何よりまだ完璧に使いこなせないからな」

兵士「諸刃の剣ですね」

勇者「だな」

勇者「明日は頑張ろうな」

兵士「…………」

兵士「はい」

勇者「どうかしたか?」

兵士「いえ、なんでもありません」

勇者「なら良いけど。それじゃ、宿行こうぜ」

兵士「はい」


続く

今日はここまで。続きは次回

ではでは

八月になったら釣りスレ立てたいな……
と言うわけで再開

-セントリア外 東の洞窟-

騎士「憎い……」

騎士「憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い」

騎士「復讐の時が来た……」

騎士「セントリアを、潰すッ!!」

首無し馬「ヒヒーン」

ゴブリン「フゴッフゴッ」

オーク「グロロロロロ」

巨大蟹「ブクブクブク」

ゾロゾロ……ゾロゾロ……

-宿-

兵士「ふぅー、いい湯でした」

スライム「温泉付きってのはなかなか良いね」

勇者「疲れもバッチリ取れたな」

スライム「町で情報集めしたんだけど、なかなか魔物は強そうだよ」

勇者「そっか。とりあえず、今日もレベルは上がったしなんとかなるだろ」

兵士「油断大敵ですよ」

勇者「ん、わかってる」

勇者「それじゃ、明日に備えて寝るか」

スライム「そうだね」

兵士「そうしましょう」

……次の朝……

勇者「……ん、んあ?」

スゥー

勇者「町が、霧に包まれてる?」

勇者「嫌な予感がするな」

カチャカチャ、スチャン

勇者「外見てこよう」

ガチャン、バタン。タッタッタッタッタッ

ゴブリン「フゴッフゴッ」

勇者「なんで、町に魔物が……」タッタッタッ

ゴブリン「フガッ!?」

勇者「はぁ!!」シャッ

ゴブリン「フゴッ」ブシャアアアア、パタッ

勇者「何が起こってるんだ、この町で」タッタッタッ

オーク「グオッ」ブオン

勇者「棍棒かっ」ササッ

ヒュッ

オーク「グオオ」バタン

勇者「いったい、何処から……」タッタッタッ

魔法使い「勇者!」

勇者「おぉ、魔法使い」

魔法使い「町に、あの魔物が来たみたい」

勇者「本当かッ!?」

魔法使い「たぶん」

勇者「なら、兵士とスライムを起こしに行かないとマズイな」

巨大蟹「キシャアアアアアアアア」ブオオオン

勇者「デカッ!」

魔法使い「マヒャド!」

巨大蟹「キシャ、ブクブクブク……」ズガズガズガ

勇者「火炎切り!!」ジュボボボ

巨大蟹「ギエエエエエエ」バタン

魔法使い「村の時はこんなに魔物が来たりしなかったのに!」

勇者「とにかく、二人を呼びに……」

スチャ、スチャ、スチャ、スチャ

勇者・魔法使い「…………ッ」

スチャ、スチャ、スチャ、スチャ

騎士「そこを退いてもらおう」

魔法使い「あの時の……」

勇者「確かに、騎士みたいだ」

魔法使い「よくも村を……ッ」スッ

勇者「待て、魔法使い」

魔法使い「なに?」

勇者「俺達二人じゃ、たぶんコイツは倒せない」

魔法使い「だから?」

勇者「二人を呼んできてくれ。俺が時間を稼ぐ」

魔法使い「それなら貴方が」

勇者「駄目だ。お前じゃ、アイツの攻撃に耐えられないだろ」

魔法使い「そんなの……」

勇者「良いから行け!」

魔法使い「もう、仕方ないわね!」タッタッタッ

騎士「そこを退いてもらうぞ、少年」

勇者「どいて欲しかったら、俺を倒してから行くんだな」

騎士「邪魔をするのか……ならば、我が矛の餌食となるがいい」

勇者「舐めるなよ……」スッ

騎士「我は霧の騎士。この町と共に、塵となれ」スッ

勇者「二刀流か……行くぞ!」ダッ

兵士「何だか胸騒ぎがすると思ったら」

スライム「町にモンスターが溢れてるね」

兵士「とりあえず、勇者を探しましょう」

スライム「そうだね」

魔法使い「おーい! おーい!」

兵士「あれは、魔法使いさんですね」

魔法使い「はぁ、はぁ……勇者が今、あの魔物と戦ってるの! 来て」

スライム「もう始めちゃったのか!! 急ごう」

オーク「グオオオオオ」

兵士「やあ!」シャキン

オーク「グエエエエ」バタッ

ゴブリン「フゴッフゴッ」

スライム「体当たり!!」ドーン

ゴブリン「フガッ」

魔法使い「えいっ」ズガン

ゴブリン「フゴオオオ」バタッ

兵士「くっ……きりがありません!」ズシャ

スライム「町の人達もやっと逃げはじめたみたいだね!!」ズドーン

ギャー、ニゲロー

魔法使い「町の人達を逃がさないと……!!」

兵士「勇者のところにも向かわなければいけないのにっ」

スライム「まずは、町の人を優先しよう!」

魔法使い「はあ!!」ヒューン、ドーン

……その頃、勇者側

勇者「はぁ、はぁ」

霧の騎士「腕はいい。だが、まだまだだな」

勇者「うるせぇ! はやぶさ切り!」スパスパ

霧の騎士「ふんっ」カキィーン

勇者「くそっ、強い!!」ダッ、スパン

霧の騎士「はあああああ!」ビュンビュンビュンビュン

勇者「ぐッ」ズバズバ

霧の騎士「その程度か?」

今日はここまで。どうでも良いけど、この酉のSS書きは他にも居るのかねぇ……

では次回

勇者「ぜんぜん、歯が立たない」

霧の騎士「たった一人で立ち向かう勇気は誉めてやろう。だが、弱いな」

勇者「へっ、まだまだなのは知ってるさ」カチャ

霧の騎士「我にもそんな時代があったな……」

勇者「どういう意味だ」

霧の騎士「我もかつて人間であった頃は、勇者であったのだ」

勇者「なっ……」

霧の騎士「だが、我の守りたかった者は殺された。この町に」

勇者「嘘だ」

霧の騎士「信じなくとも構わん。この臆病者の統べる町を我は消す。ただそれだけ」

勇者「やらせねーぞ」

霧の騎士「邪魔するならば、殺すまで」ダッ

勇者「はああああ!!」ダッ

ガキーン、ガチーン

勇者「うおおおおお!」シュバッシュバッ

霧の騎士「ふん!」シュバン

勇者「ぐっ……」グラッ

霧の騎士「隙だらけだな」シュバッ

勇者「ぐあっ」ササッ、ズサッ

霧の騎士「退けば命だけは助けてやると言うのに」

勇者「嫌だ」ユラユラ

霧の騎士「未熟であろうと中身は勇者か……死ね」ヒュバッ

勇者「まだまだ!」シュガッ

???「良い意気込みじゃの」

霧の騎士「その声は……」

勇者「アンタは?」

お爺さん「ほっほっほっ、ただの老いぼれじゃ。魔法を使うがな」ジュボワッ

霧の騎士「ぐあぁっ」ジュワアアア

霧の騎士「くっ、まだ生きていたかクソ爺」

お爺さん「あいにくと、長生きさせていただいとるよ。元勇者」

霧の騎士「邪魔をするなら、貴様であろうと殺すぞ」

お爺さん「お主こそ、これ以上暴れるなら……」

お爺さん「消し炭にするぞ、若造」スッ

続きは夜かそれ以降。

ではでは

霧の騎士「老いぼれが一人増えたところで何も変わらん」

勇者「いいや、全然変わるね!」ジャキン

霧の騎士「何ぃ?……貴様も二刀流を使えると言うのか?」

勇者「さぁーな。爺さん、援護頼む」

お爺さん「任せなさい。バイキルト、ピオリム」

霧の騎士「来いッ!」

勇者「行くぞ!!」

勇者「うおおおおおおおお」スパスパスパッ

霧の騎士「ぐっ、ぬぅ」カキィン、カキィン

お爺さん「ほれ、ベギラマ」

グオオオオオオォォォォン!!

霧の騎士「ぬぐぁ」ジュゴオオオ、ユラユラ

勇者「くらえ、“二連”火炎切り!!」ジュバァァン

霧の騎士「なっ、ぐおおおおおお」ジュガアアアアン

勇者「どうだ」

霧の騎士「貴様、いったいどこで二刀流など覚えた……?」

勇者「あんたの動きを見て真似しただけだ」

霧の騎士「なッ……」

霧の騎士「そうか。それが貴様の勇者としての資格、か」

霧の騎士「だが、その程度では我を止めることはできん」

勇者「かもな」

霧の騎士「行くぞ!」タッタッタッ

お爺さん「来るぞ」

勇者「あぁ」

勇者「はぁ、はぁ……」

霧の騎士「所詮は付け焼き刃、か」

お爺さん「限界、か」

魔法使い「おーーーい、勇者!!」

兵士・スライム「勇者!」

勇者「へ、遅いぜ」

魔法使い「町の人の避難と魔物の駆除をやってたから」

勇者「なら許す」

霧の騎士「仲間、か……ふっはははははははははは」

霧の騎士「そろそろ、本気を出すとするか……貴様らを見ているとかつての自分を思い出して気分が悪い」

霧の騎士「はああああああああああああああ!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

勇者「なっ何だよ、コレ」ガクガク

霧の騎士 が 真の姿 を 現した

霧の騎士「これこそが、霧の騎士としての本来の姿」

スライム「なんて言う化け物だ……」

霧の騎士「この姿、どう思う?」

兵士「とても、大きいです」カチャ

魔法使い「た、倒すわよ!」スッ

お爺さん「その身を悪魔に売ったか……この阿呆め」サッ

霧の騎士「消え失せろ、セントリアと共に!!」ズドオオオオオン

勇者「うおおおおお」ガチーン

お爺さん「スクルト!」

スライム「メラミ!」

魔法使い「ヒャダルコ!」

兵士「はやぶさ切り!」スパスパスパ

霧の騎士「効かぬわ、その程度の攻撃!!」

勇者「くそっ」

勇者「おい、爺さん」

お爺さん「なんじゃ」

勇者「俺に魔力をくれ。あいつを倒す」

お爺さん「策があるのか?」

勇者「一か罰かだ!」

お爺さん「やってみると良い」

シュワワワワワワワワン

勇者「お前ら、離れろ!!」

勇者「“我が身の内に猛る虎よ、その姿を力に変えて、障害を打ち砕け”」

勇者「イオナズン!!」

ズドォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

霧の騎士「う、おおおおおおぁぁぁぁぁああああああああ…………」

今日はここまで

霧の騎士はDQ9の黒騎士、真の姿はガナサダイをイメージしてください。

ではでは

さて、再開

勇者「ごぶっうぁ……」ビチャ、ガクッ

兵士「勇者!? 口から血がっ」

勇者「あいつは、どうなった……」ゼェハァ

スライム「元の姿には戻ったみたい」

霧の騎士「…………負けたな」ボソッ

霧の騎士「結局、何もできないままだった」

お爺さん「なぁ、騎士よ。お主はなぜこの町を憎んでおるのじゃ」

霧の騎士「それは……」

町長「それは、この町がある魔物に襲われた時、僕が彼女を差し出したことでしょう」

魔法使い「町長さん」

霧の騎士「我、いや俺は、怨んでいるぞ町長。彼女は、俺にとって一番大切な者だったのに」

町長「知ってる。でも、僕は町を守る術をそれしか持ち合わせてはいなかったんだ」

霧の騎士「俺は彼女がいたから、この世界を救おうとした」

町長「うん」

霧の騎士「もう彼女がいなくなったこの世界を、俺は壊したかった」

町長「うん」

霧の騎士「魔王に魂を売って後悔はしていない。お前の言い分も、奴と実際に戦った今ならわかる」

勇者「お前は、それで満足だったのか?」

霧の騎士「今はとても満足している。新しい勇者を見て、世界の希望を見て」

霧の騎士「俺にもお前の様な時があったと、思い出せた」

霧の騎士「最後の八つ当たりも、終わったしな……」

町長「すまなかった」

霧の騎士「謝らなくていい。彼女の死が無駄じゃなかったなら」

霧の騎士「俺は、結局。勇者としては未熟だったな……」

スライム「そろそろ時間みたいだね」

魔法使い「時間?」

霧の騎士「あぁ、この体ももう、限界だ」

霧の騎士「そこの女。名前はなんと言う?」

魔法使い「私?」

霧の騎士「そうだ」

魔法使い「魔法使い」

霧の騎士「そうか……そうか。良い名だ」

魔法使い「なによ、急に」

霧の騎士「お前は、彼女に良く似て育ったな……」

魔法使い「はぁ?」

霧の騎士「新たな勇者」

勇者「なんだ?」

霧の騎士「お前なら、あの魔王を倒せるだろう」

勇者「あぁ、倒すよ」

霧の騎士「言い残すことは、もうないな。さらばだ」シューーーーーン

霧の騎士 は 光 と なって 消えた

勇者「あれ、これなんだ?」ヒョイ

兵士「丸い、宝石でしょうか」

スライム「持っておいたら、何かに使えるかもね」

魔法使い「そうね」

勇者「終わったなぁ……」シミジミ

お爺さん「ボロボロじゃのう、お主ら」

町長「この町を守っていただき、誠に感謝しております」

勇者「なに、勇者として当然の事をしたまでだぜ」

町長「ゆっくり宿で休んでください」

勇者「お言葉に甘えて……」

兵士「大丈夫ですか?」

勇者「ちょっと、大丈夫じゃないかも」フラフラ

スライム「よし、宿に行こう」

魔法使い「私からも、お礼を言わせて。ありがとう」

勇者「当然の事をしたまでだ」

魔法使い「村のみんなも、きっと喜ぶわ」

勇者「おう。とりあえず、また明日な」

魔法使い「えぇ、また明日」

今日はここまで。
ふぅ、一区切りだぜ。また次回。ではでは

もう来ないかと思った? 誰も思ってないか……

続き

……次の日

勇者「ふぅ、魔王強かったな」

スライム「まだ魔王倒してないよ」

勇者「くそっ、今の一言でこのSSも終わったのに」

スライム「しゅ、主人公のセリフじゃない……」

勇者「あー、次の町まだかなー」

スライム「そうだねー」

勇者「なんだかんだで魔法使いが仲間入りしたけれど」

魔法使い「文句ある?」

勇者「ないです……」

勇者(回想……

魔法使い「私を連れていきなさい」

勇者「だm」

魔法使い「問答無用」……)

勇者(どうしてこうなった)

兵士「…………」ソワソワ

勇者「兵士、どうかしたか?」

兵士「い、いえなんでもないです」

スライム「怪しい」

魔法使い「何を隠してるのかしら?」

兵士「いや、なにも」

魔法使い「何をかくしてるのよ」

兵士「…………」

勇者「言ってくれ」

兵士「どうやら、私達以外の勇者一行のうち、2つが全滅したそうです」

魔法使い「ちょっとヤバイわね」

スライム「強い魔物でも出てきたのかな」

兵士「詳細は不明です」

勇者「ちょっと、急ぐか」

今日はここまで

もう少しって今さ!


勇者「なぁ、魔王城まであとどれくらいなんだ?」

兵士「町を2つ抜ければ魔界ですから、もう少しです」

魔法使い「意外と近いのね」

スライム「そうだね」

-次の町-

勇者「何事もなくついたな」

魔法使い「魔物が出なかったのが不気味ね……」

スライム「静かな草原って言うのも珍しかったけどね」

兵士「今日はもう遅いですし、宿を探しましょう」

勇者「そうだな」

タッタッタッ……

宿屋「280Gになります」

勇者「はい」チャリン

宿屋「ごゆっくり」

………勇者とスライムの部屋……

勇者「町でも特に何も起こらなかったな」

スライム「そうだね」

勇者「何もないのが一番だけどな……」

スライム「何もないと逆に不安だね」

勇者「町の中歩いてみるか」

スライム「そうだね」

勇者「二人に伝えてこよう」

-町の中-

勇者「さっそく道に迷った」

勇者「スライムともはぐれるし道はわからないし、どうしたもんか……」

ボソボソ、ボソボソ

勇者「声がするな。行ってみるか」

勇者「確かここら辺から声が聞こえたような……」

勇者「誰もいないな。屍があるだけ……」

勇者「ホームレスのか?」

屍「誰がホームレスだ」

勇者「反応がないただの屍のようだ」

屍「おい」

勇者「反応が(ry」

屍「反応あるぞコラ!」

勇者「何故反応があるんだ……」

屍「未練を残しちまったからだろうな」

勇者「そうですか、さようなら」トボトボ

屍「おいこら聞けよ。未練を聞けよそして解決しろよ」

勇者「めんどくさい」

屍「それでも勇者かお前は……」

勇者「せっかくこの町をさっさと抜けて次の町に行けるところだったのに空気読めよ」

屍「勇者ェ……」

勇者「>>1が楽できそうだったのに」

屍「メタいし手抜きかよ……」

本日はここまで。いやはや待たせてすみませんでした

ではまた次回

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